JP2012100702A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012100702A
JP2012100702A JP2010249135A JP2010249135A JP2012100702A JP 2012100702 A JP2012100702 A JP 2012100702A JP 2010249135 A JP2010249135 A JP 2010249135A JP 2010249135 A JP2010249135 A JP 2010249135A JP 2012100702 A JP2012100702 A JP 2012100702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
base material
substrate case
adhesive
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010249135A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Watanabe
直幸 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Sangyo Co Ltd filed Critical Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority to JP2010249135A priority Critical patent/JP2012100702A/ja
Publication of JP2012100702A publication Critical patent/JP2012100702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract


【課題】不正行為を抑制することができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機1に貼り付けられた不正防止シールSは、当該遊技機1を構成する部品Xに接着されている第1基材31と、部品Xと第1基材31との間に介在し、部品Xと第1基材31とを接着させる第1粘着剤32と、第1基材31に接着されている第2基材41と、第1基材31と第2基材41との間に介在し、第1基材31と第2基材41とを接着させる第2粘着剤42と、を有し、第1基材31の凝集力は、第1粘着剤32による部品Xと第1基材31との接着強度、第2粘着剤42による第1基材31と第2基材41との接着強度、及び、部品Xの凝集力以下である。
【選択図】図10

Description

本発明は、不正行為を発見して防止等するための不正防止手段を備えた遊技機に関する。
パチンコ機、スロットマシン等の遊技機は、CPUやROM等の電子部品が搭載された主制御基板と演出用制御基板等の各種の制御基板によって遊技動作や演出を制御するようになっている。
そして、従来から、不正行為の防止を図るため、電子部品が搭載された基板が、複数の部品で組み立てられた基板ケースに収容され、基板ケースが不可逆的にかしめられている遊技機が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。しかしながら、このような遊技機に対しても、不正が施されている。
例えば、基板ケースを破壊して不正が施される場合があるが、このような場合は、基板ケースが破壊された痕跡によって、不正が施されたことを発見することができる。しかしながら、不正行為として、真正な基板ケースと同一形状の基板ケースに不正が施された基板を収容して、その基板ケースごと交換する場合、基板ケースには破壊の痕跡がないことから、不正が施されていることを発見することができない。
そこで、基板ケースや基板等の適宜な箇所に真正であることを識別するための識別シールが貼り付けられている。また、基板ケースの開閉部分等に基板ケースに封をしたことを記すと共に、開封又は分解の痕跡を付けるための封印シールが貼り付けられている。
特開2009−285324号公報 特開2009−131504号公報
このように、識別シールや封印シール等の不正を防止するための不正防止シールが貼り付けられることで、不正が防止されているが、不正防止シールの粘着剤を溶かす(粘着剤の粘着作用を失効させる)溶剤によって簡単に不正防止シールが剥がされることがある。
本発明の目的は、上記の背景を鑑みて、不正行為を抑制する遊技機を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため第1の発明は、不正を防止するための不正防止シールが貼り付けられた遊技機であって、前記不正防止シールは、当該遊技機を構成する部品(基板ケース)に接着されている第1基材(第1基材31)と、前記部品と前記第1基材との間に介在し、前記部品と前記第1基材とを接着させる第1粘着剤(第1粘着剤32)と、前記第1基材に接着されている第2基材(第2基材41)と、前記第1基材と前記第2基材との間に介在し、前記第1基材と前記第2基材とを接着させる第2粘着剤(第2粘着剤42)と、を有し、前記第1基材の凝集力は、前記第1粘着剤による前記部品と前記第1基材との接着強度、前記第2粘着剤による前記第1基材と前記第2基材との接着強度、及び、前記部品の凝集力以下であることを特徴とする。
よって、表側に位置する第2基材を狭持して引っ張ると、第1基材が材料破壊して、分離する。よって、不正防止シールを遊技機から除去するためには、被着体としての部品に接着された第1基材も除去しなければならない。このように、不正防止の措置が多段階に設けられていることで、不正行為を抑制することができる。また、不正の痕跡が残されていない状態で不正防止シールを再利用するためには、破壊された第1基材を、不正行為の有無についての判別が困難な程度に修復する作業が必要であるので、不正行為を抑制することができる。
なお、第1基材の材質は特に限定されないが、紙製や不織布等のように凝集力の弱いものが望ましい。また、ここでいう接着強度とは、粘着剤と被着体との界面における接着力の他、粘着剤自体の凝集力、すなわち、粘着剤の強度によっても構成される。
遊技機を構成する部品に接着される第1基材の凝集力は、第1粘着剤による部品と第1基材との接着強度、第2粘着剤による第1基材と第2基材との接着強度、及び、部品の凝集力以下であるので、不正行為を抑制することができる。
実施の形態1に係るパチンコ機の外観を概略的に示した斜視図である。 図1に示したパチンコ機を分解した場合の外観を概略的に示した分解斜視図である。 主制御基板ケースの外観を示す斜視図である。 主制御基板ケースの外観を更に示す斜視図である。 主制御基板ユニットの分解斜視図である。 図5の主制御基板ユニットが組み立てられている様子を示す斜視図である。 図4のA−A断面端面図である。 図4のB−B断面端面図である。 主制御基板ユニットの外観を示す斜視図である。 (a)は不正防止シールの構造を示す部分的な断面図、(b)は通常波長の光が照射されたときの不正防止シールの平面図、(c)は所定波長の光が照射されたときの不正防止シールの平面図である。
以下、不正防止シールが貼り付けられた遊技機の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に広く適用することができるものであるが、パチンコ機に関する実施形態について説明することとする。
(実施の形態1)
図1はパチンコ機の外観を概略的に示した斜視図、図2はパチンコ機を分解した場合の外観を概略的に示した分解斜視図である。
図1において、このパチンコ機1は、遊技場の遊技島に取り付けられる機枠1aと、機枠1aの前面に支持部1bによって回動可能に軸支された内枠1cと、内枠1cの前面に支持部1bによって回動可能に軸支されたフロント扉1dとを有し、機枠1aの下側部分に、遊技球を収容するための受皿1eと、遊技球を打ち出すためのハンドル1f等が設けられている。
遊技場では通常、施錠部(図示省略)を介して内枠1cとフロント扉1dが機枠1aに対して施錠され、管理者がメンテナンス等を行うために解錠した場合に限って、内枠1cとフロント扉1dを機枠1aから前面へ回動させて開くことができるようになっている。
更に、図2に示すように、フロント扉1dには透明なガラス板1gが固着され、そのガラス板1gを介して遊技者が内枠1cに設けられている遊技盤1hを見ることができるようになっている。なお、フロント扉1dと遊技盤1hの詳細な構造については説明を省略するが、フロント扉1dの両側部分と上部には、視覚効果と音響効果を高めるための演出用のランプとスピーカ等が設けられている。また、遊技盤1hの盤面には、複数の入賞口、多数の遊技釘、視覚効果を高めるための演出用のランプや液晶表示パネル、ハンドル1fによって打ち出される遊技球を遊技盤1hの盤面上方へ案内するためのガイドレール等が設けられている。
内枠1cの背面、別言すれば遊技盤1hの背面には、パチンコ機1における遊技動作を全体的に集中制御等する主制御基板Aが主制御基板ケースXに収容されてなる主制御基板ユニットUN1、及び、上述の視覚効果や音響効果を高めるために演出用のランプや液晶表示パネル、スピーカを制御する演出制御基板が演出制御基板ケース内に収容されてなる演出制御基板ユニット(図示せず)等が取り付けられている。
そして、図1に示したように、内枠1cとフロント扉1dが機枠1aに対して施錠されると、それらの制御基板ユニット等は遊技機1内に収容され、正面側からは見ることができないようになっている。
次に、図3〜図8を参照して、上述の制御基板ユニットの構造について説明する。なお、基本的には、上述した主制御基板A並びに主制御基板ケースXを有する主制御基板ユニットUN1、演出制御基板並びに演出制御基板ケースを有する演出制御基板ユニット、及び、その他各種の制御基板とその基板を収容する制御基板ケースを有する制御基板ユニット等に、同じ構造の不正防止手段が設けられている。そこで、主制御基板Aに係る主制御基板ユニットUN1の構造について、代表して説明することとする。
図3及び図4は、主制御基板ユニットUN1の主制御基板ケースXを異なる2方向から見た場合の外観構造を示す斜視図であり、図3は一方向から見た斜視図、図4は他方向から見た斜視図である。また、図5は、主制御基板ユニットUN1の分解斜視図である。
図5に示すように、主制御基板ユニットUN1は、主制御基板Aと、主制御基板Aを収容し、密封する主制御基板ケースX(以下、「基板ケースX」という)と、基板ケースXに貼り付けられた不正防止シールSとを有する。
基板ケースXは、互いに嵌り合う第1基板ケース10と第2基板ケース20とを具備する。第1基板ケース10及び第2基板ケース20は共に、透明なアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等のいわゆる硬質の透明プラスチック材により成形されている。したがって、基板ケースXに収容されている主制御基板Aを、第1基板ケース10又は第2基板ケース20を介して視認することが可能となっている。
主制御基板Aは、抵抗、コンデンサ等の電子素子、CPU、ROM等の集積回路、及び、複数個の外部接続用ソケットSa〜Sg等の電子部品と、ガラスエポキシ樹脂等で形成されたパターン配線が施された絶縁性基板Dとで構成されており、電子部品が絶縁性基板D上に搭載されている。
なお、外部接続用ソケットSa〜Sgは、主制御基板Aに電源を供給するための電源供給ケーブルに取り付けられているコネクタが接続されるソケットや、信号伝送用のフラットケーブルに取り付けられているコネクタが接続されるソケット等で構成されている。そして、ROMに記憶されているプログラムをCPUが実行することで、遊技動作等のための制御が行われる。
第1基板ケース10は、図3〜図5に示すように、略矩形状の平板からなる天板100と、天板100の一方の底面の両長辺側縁部及び両短辺側端部に立設された側壁101〜104とからなり、一面が開放された箱形を呈する収容部10Aを有している。
図3に示すように、天板100の一方の短辺側縁部に形成されている側壁104には第2の嵌合穴12が形成されている。この嵌合穴12には、後述する第2基板ケース20の底板200に形成された第2の嵌合突起22に挿入される。
図4に示すように、天板100の他方の短辺側縁部に形成されている側壁103には第1の嵌合突起11が外向きに突出して形成されている。この嵌合突起11は、後述する第2基板ケース20の側壁203に形成された第1の嵌合穴21に挿入する。
また、収容部10Aの側壁103の内側には、第1基板ケース10と第2基板ケース20とを固定するネジNa〜Ndを受ける第1ネジ受け部17が複数(本実施形態では4個:17a〜17d)形成されている。各第1ネジ受け部17(17a〜17d)には、ネジNa〜Ndに螺合する雌ネジ溝が貫通して形成されている(図8参照)。
また、天板100の一方の長辺側端部に形成されている側壁101から、トレー形状の台部10Bが外側に延設されている。台部10Bは、側壁101から、側壁101に垂直且つ天板100に平行に立設されている底板105と、底板105の周縁部に、側壁101に平行に立設された外側壁106とを具備する。
台部10Bの底板105には、主制御基板Aに搭載されている外部接続用ソケットSa〜Sgを遊嵌させるための遊嵌穴18(18a〜18g)が複数形成されている。主制御基板ユニットUN1の製造工程において、主制御基板Aが第1基板ケース10に取り付けられると、遊嵌穴18a〜18g内に遊嵌した外部接続用ソケットSa〜Sgが台部10Bの上面側に突出する。これによって、それらの突出した外部接続用ソケットSa〜Sgと、上述の電源供給ケーブルや信号伝送用のフラットケーブルに取り付けられているコネクタ(図示せず)とが接続可能となり、主制御基板Aとパチンコ機1内に設けられている電源装置その他の各種機器等との間が配線される。
台部10Bの外側壁106には、直線状の第1の嵌合溝14を有する第1の嵌合部10Cが形成され、第1基板ケース10の他方の長辺側縁部に形成されている側壁102には、直線状の第2の嵌合溝15を有する第2の嵌合部10Dが形成されている(図7、図8参照)。そして、第1の嵌合溝14は、後述する第2基板ケース20に設けられている直線状の第1のレール部24と嵌合する一方、第2の嵌合溝15は第2基板ケース20に設けられている直線状の第2のレール部25と嵌合する。
図5に示すように、第2基板ケース20は、略矩形状の底板200と、底板200の一方の底面200Aの両長辺側縁部及び一方の短辺側縁部に立設された側壁201〜203とからなり、略トレー形状を呈している。底板200の一方の底面200Aには、主制御基板Aを載置するための複数の台座26が形成されている。また、底板200の底面200Aの一方の短辺側縁部に形成されている側壁203の内側近傍には、上述の第1ネジ受け部17a〜17dに対向する複数個(本実施形態では4個)の第2ネジ受け部27(27a〜27d)が形成されている。各第2ネジ受け部27a〜27dには、第1ネジ受け部17の雌ネジ溝につながる雌ネジ溝が形成されている(図8参照)。
また、側壁203には、第1基板ケース10に形成されている第1の嵌合突起11に嵌入される第1の嵌合穴21が形成されている(図4参照)。一方、底板200の底面200Aの他方の短辺側縁部には、第1基板ケース10に形成されている第2の嵌合穴12に嵌入する第2の嵌合突起22が形成されている(図3参照)。
なお、第1の嵌合突起11、第1の嵌合穴21、第2の嵌合穴12及び第2の嵌合突起22は、第1基板ケース10と第2基板ケース20とが所定方向にスライドすると、対応するもの(一対の嵌合構造)同士が嵌合(挿入)する又は嵌合解除される(引き抜かれる)位置に形成されている。ここで、「所定方向」とは、嵌合部10C、10Dの嵌合溝14、15とレール部24、25とが嵌合した状態(嵌合部10C、10Dがレール部24、25に載置された状態)で対応する嵌合突起11、22と嵌合穴21、12とが嵌合する又は嵌合解除される方向(嵌合溝14、15の軸方向又はレール部24、25の軸方向)のことをいう。すなわち、第1の嵌合突起11と第1の嵌合穴21と、及び、第2の嵌合突起22と第2の嵌合穴12とが、この嵌合する方向において対向し、これらの軸方向が全て一致している。
次に、主制御基板ユニットUN1の製造方法について説明する。まず、図5に示すように、第1基板ケース10に、下側(収容部10Aの開放側)から主制御基板Aを取り付ける。ここで、台部10Bに形成されている遊嵌穴18a〜18g内に外部接続用ソケットSa〜Sgを挿入すると共に、CPU、ROM、電子部品等の電子部品を収容部10Aに収容し、絶縁性基板Dの所定位置に形成されている係止穴(図示せず)と、第1基板ケース10の所定位置に形成されている係止突起(図示せず)とを係止させることで、主制御基板Aを第1基板ケース10に取り付ける。
次に、主制御基板Aが取り付けられた第1基板ケース10を第2基板ケース20に被せるようにして組み合わせる。ここで、第1基板ケース10に形成されている嵌合部10C,10Dの嵌合溝14、15と第2基板ケース20に形成されているレール部24,25とを部分的に嵌合させる。そして、図6に示すように、レール部24,25に対して嵌合部10C,10Dをスライドさせつつ、第1基板ケース10に形成されている第2の嵌合穴12に、第2基板ケース20に形成されている第2の嵌合突起22を嵌め込むと共に、第1基板ケース10に形成されている第1の嵌合突起11を、第2基板ケース20に形成されている第1の嵌合穴21に嵌め込む。
このように、第1の嵌合突起11と第1の嵌合穴21とが嵌合し、第2の嵌合突起22と第2の嵌合穴12とが嵌合すると共に、第1基板ケース10に形成されている嵌合部10C,10Dと第2基板ケース20に形成されているレール部24,25とが嵌合することで、第1基板ケース10,第2基板ケース20はレール部24,25の長さ方向以外の相対移動を規制された状態で強固に組み合わされる。このとき、主制御基板Aは、密閉された基板ケースXの中で台座26上に載置されている。
また、上述したように、第1基板ケース10と第2基板ケース20とが組み合わされ、第1の嵌合突起11と第1の嵌合穴21、第2の嵌合突起22と第2の嵌合穴12とがそれぞれ嵌合されると、図8に示すように、第1基板ケース10の複数個の第1ネジ受け部17(17a〜17d)に形成されている雌ネジ溝と、第2基板ケース20の複数個の第2ネジ受け部27(27a〜27d)に形成されている雌ネジ溝とがつながる。そこで、固定ネジNa〜Ndを各ネジ受け部17、27に形成されている雌ネジ溝に螺合させることで、第1基板ケース10と第2基板ケース20とをより強固に一体化することができる。なお、固定ネジNa〜Ndの頭部を熱可塑性樹脂等で封止することで、固定ネジNa
〜Ndの抜け止めが一層防止されると共に、第1基板ケース10と第2基板ケース20とが不可逆的にかしめられる。
そして、図9(a)に示すように、後述する封印シールS1を第2基板ケース20の底面200Bから第1基板ケース10の側壁104の外側面104Aにかけて貼り付け、図9(b)に示すように、後述する封印シールS1より大きい保護シールS2を、封印シールS1の上から、且つ、封印シールS1からはみ出させて、基板ケースXに貼り付ける。このように、第1基板ケース10と第2基板ケース20とを嵌合させ、これらの当接している部分に不正防止シールSを貼り付けて、主制御基板ユニットUN1を製造する。
次に、上述した不正防止シールSの構造について説明する。図10(a)は、遊技機1に貼り付けられた不正防止シールSの断面構造を表す断面図である。この不正防止シールSは、遊技機1を構成する部品に接着している封印シールS1と、封印シールS1に接着している保護シールS2とからなる。本実施の形態において、遊技機1を構成する部品は主制御基板ケースXを構成する第1基板ケース10及び第2基板ケース20であり、封印シールS1及び保護シールS2は、第1基板ケース10の側壁104の外側面104Aから第2基板ケース20の底板200の他方の底面200Bにかけて貼付されている。詳細には、保護シールS2は、封印シールS1の全体を覆い、更に封印シールS1と主制御基板ケースXとの境界全周をも覆った状態で、封印シールS1、外側面104A及び底面200Bに貼り付けられている。
封印シールS1は、第1基材31、第1基材31の一方の面(裏面)に塗られた第1粘着剤32、及び、第1基材31の他方の面(表面)に形成された第1印刷層33を有する。そして、第1基材31が第1粘着剤32によって第1基板ケース10の側壁104の外側面104Aと第2基板ケース20の底板200の底面200Bとに跨って接着されている。
第1基材31は、凝集力の弱い(材料破壊し易い)更紙等の和紙からなり、第1粘着剤32及び後述する第2粘着剤42を溶かす石油系溶剤に反応して変色する薬品を含んでいる。
第1粘着剤32は、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、アクリル系粘着剤、又は、ウレタン系粘着剤等からなる。なお、封印シールS1が被着体に貼り付けられる前、第1粘着剤32の裏面は、図示しない剥離紙によって被覆されているが、その剥離紙が剥がされて第1粘着剤32が露出されることによって、封印シールS1を第1基板ケース10及び第2基板ケース20に貼り付けることができる。
第1印刷層33は、照射光を透過させない不透明なインク、照射光の一部を透過させる所定透過率を有する有色透明なインク、又は、照射光のほとんど全部を透過させる無色透明なインクで形成される。また、第1印刷層33を構成するインクは、顔料インク、染料インク、印刷インク、又は、金属インク等の何れのインクでも良い。また、無機顔料や有機顔料に光散乱粉末等を混入したインクでも良い。なお、印刷方法としては、インクの原料に合わせて、活版印刷、写真版印刷、水なし平板印刷、グラビア印刷、彫刻凸版印刷、スクリーン印刷、コロタイプ印刷、インクジェットプリンタによりインクを吹きつけて印刷する方法、又は、レーザープリンタによるインクを転写する方法等が適宜に選択される。逆に、印刷方法に合わせて、インクの原料を適宜に選択することもできる。第1印刷層33は、所定の文字、図形又は模様等からなる第1の識別情報d1を表している。第1の識別情報d1の内容は特に限定されないが、本実施の形態では、第1の識別情報d1として、機種(遊技機の種類)毎に設定された管理番号(図10(b)において、「No.210609」)及び管理番号を囲む枠が第1基材31の表面に表示されている。また、図10(b)に示すように、第1基材31には、第1の識別情報d1の他に「開封禁止」という当該封印シールS1の機能に関連付けられた文字(メッセージ)が造形された第1印刷層33も同様に形成されている。
保護シールS2は、第2基材41、第2基材41の一方の面(裏面)に塗られた第2粘着剤42、第2基材41の他方の面(表面)に形成された第2印刷層43からなる。そして、第2基材41は、第2粘着剤42によって、第1基材31及び第1印刷層33に接着されている。すなわち、封印シールS1と保護シールS2とが積層されている。また、第2基材41も積層構造からなっており、第2粘着剤42側から、支持層44、保持層45、反射層46、及び、ガラスビーズ層47が積層されている。なお、ガラスビーズ層47は、整列して配置された多数の微細なガラスビーズ47Aで構成されている。
保護シールS2も、封印シールS1と同一の矩形状を呈しているが、全体的に封印シールS1より大きい。すなわち、封印シールS1と保護シールS2とは相似の関係にあり、封印シールS1に対する保護シールS2の相似比は、「1」より大きい。図10(b)に示すように、保護シールS2は、封印シールS1の全体を覆った状態で、封印シールS1、第1基板ケース10の外側面104A及び第2基板ケース20の底面200Bに貼り付けられている。したがって、不正防止シールSを基板ケースXから剥がすためには、少なくとも保護シールS2の封印シールS1からはみ出している部分を基板ケースXから剥がしてから、封印シールS1と保護シールS2とが重なっている部分を基板ケースXから剥がさなければならない。このように、不正防止手段が多重に設けられていることで、不正行為を抑制することができる。
また、封印シールS1と保護シールS2とが積層されていることによって、不正防止シールSが、封印シールS1と保護シールS2との真正な位置関係を予め具備していることになるので、不正行為を抑制することができる。これは、不正防止シールSを基板ケースXから除去する際に、封印シールS1と保護シールS2との位置関係が変化した場合、この不正防止シールSを再利用して主制御基板ユニットUN1を復元させようとしても、封印シールS1と保護シールS2との位置関係を当初(分離前)と同一の真正なものにしなれば、不正行為の痕跡が残るからである。例えば、不正行為者が基板ケースXを開封する際に、第1粘着剤32及び第2粘着剤42の接着作用を失効させる石油系溶剤を不正防止シールSに塗布し、不正防止シールSを基板ケースXから剥がして除去することができたとする。しかしながら、不正防止シールSを基板ケースXから剥がす際に、表面側に位置する保護シールS2のみが移動し、封印シールS1と保護シールS2との位置関係が変化してしまうと、封印シールS1と保護シールS2との位置関係を真正なものにしなければ、不正行為の痕跡が残ることになる。しかも、本実施の形態では、基板ケースXに貼り付けられた封印シールS1が保護シールS2に完全に被覆され、保護シールS2が完全に封印シールS1からはみ出た状態で基板ケースXにも貼り付けられているので、封印シールS1と保護シールS2との真正な位置関係を保持したまま不正防止シールSを基板ケースXから除去することは容易ではない。このように、不正防止シールSには復元に対する阻害手段が設けられているので、不正行為が抑制される。
また、保護シールS2は全体として、一方の面側から他方の面側を透視できる程度の透明性を有している。ここで、保護シールS2は封印シールS1の第1の識別情報d1が付された部分を覆っていることから、保護シールS2によって第1の識別情報d1を視認可能な状態で、第1の識別情報d1が付されている部分の劣化を防止することができる。なお、保護シールS2の透明の度合いは特に限定されないが、保護シールS2を介して封印シールS1が視認可能であればよい。
次に、保護シールS2の製造方法を説明する。まずは、PETフィルム等のフィルムの上面にポリエチレン樹脂等を塗布し、その上に多数の微細なガラスビーズ47Aを散布して乾燥させ、ガラスビーズ47Aの半球面(ポリエチレン樹脂等の側の半球面)をポリエチレン樹脂中に埋没させる。その後、ガラスビーズ47Aの露出した半球面に反射層46を蒸着させると共に、支持層44上に保持層45を形成し、保持層45を反射層46に貼り合わせる。そして、PETフィルム等のフィルムを剥離して、最後に多数の微細なガラスビーズ47Aから成るガラスビーズ層47の上面に第2印刷層43を形成し、所定の大きさ及び形状に裁断等する。
個々の微細なガラスビーズ47Aは、顕微鏡などを用いて拡大しないと視認することができない極めて小さい球形(別言すれば、粉体状)に成型されており、多数のガラスビーズ47Aが整然と二次元方向(面状)に保持層45に敷き詰められている。
ガラスビーズ47Aは、保護シールS2の表面側から照射される所定波長の光(本実施形態では、波長390〜770nmの範囲内の複数の波長光を混合させた可視光、又は単一波長の可視光が用いられている)に対して光透過性を有し、且つ、その照射された照射光を屈折させて表面側へ出射させる屈折率を有する微細な球形のガラスで形成されている。例えば、ガラスは、BaO-SiO系ガラスやBaO-ZnO-TiO系ガラス等からなる。
ガラスビーズ47Aの裏面側の半球面(裏面側のほぼ半分の球面)が反射層46を介して保持層45中に埋設されている。ガラスビーズ47Aの表面側の半球面(表面側のほぼ半分の球面)は露出又は第2印刷層43で覆われている。つまり、整然と二次元方向に敷き詰められた状態の多数のガラスビーズ47A上に、第2の識別情報d2を構成する文字や記号、絵柄等のパターンが印刷されることによって第2印刷層43が部分的に形成されている。第2印刷層43によって覆われていないガラスビーズ47Aは外部に露出し、第2印刷層43によって覆われているガラスビーズ47Aは外部に露出していない。
第2印刷層43は、所定の文字、図形又は模様等からなる第2の識別情報d2を表している。第2の識別情報d2の内容は特に限定されないが、本実施の形態では、第2の識別情報d2として、機種(製品名)のコード(図10(c)において、「KM」)が印刷されている。このように、封印シールS1には第1印刷層33によって第1の識別情報d1が表示され、保護シールS2には第2印刷層43によって、第1の識別情報d1とは異なる第2の識別情報d2が表示されており、不正防止シールSには2つの識別情報の組み合わせが対応付けられている。これにより、不正防止シールSの再利用が困難になるので、不正行為を抑制することができる。この理由を以下に説明する。例えば、粘着剤32、42の接着作用を失効させる石油系溶剤等によって、痕跡を残さずにある機種に係る不正防止シール(例えば、機種のコード「TK」、管理番号「260609」)から封印シールS1のみを抽出し、別の機種に係る不正防止シール(例えば、機種名「KM」、管理番号「000001」)から痕跡を残さずに保護シールS2のみを抽出したと仮定する。この場合、抽出の痕跡が残されていない封印シールS1と保護シールS2とを組み合わせて、不正防止シールを偽造したとしても、この不正の不正防止シールと同一の識別情報の組み合わせ(機種のコード「KM」、管理番号「260609」)が対応付けられた真正の不正防止シールは存在しうる。このように、一の不正防止シールに複数の識別情報の組み合わせが付されることで、不正防止シールの再利用・偽造が困難になるので、不正行為を抑制することができる。また、本実施の形態では、第1の識別情報d1を構成する管理番号を囲む枠も第1印刷層33として、第1基材31の上に形成されている。そして、この枠に係る第1印刷層33は、図10(c)に示すように、第2の識別情報d2に係る第2印刷層43の一部を過不足無く囲んでいる。つまり、封印シールS1の第1の識別情報d1に係る第1印刷層33及び保護シールS2の第2の識別情報d2に係る第2印刷層43によって、封印シールS1と保護シールS2との真正な位置関係が構成されていることになる。
第2印刷層43は、上述した照射光を透過させない不透明なインク、照射光の一部を透過させる所定透過率を有する有色透明なインク、又は、照射光のほとんど全部を透過させる無色透明なインクで形成される。また、第2印刷層43は、無機顔料、有機顔料の何れのインクでも良く、また、これらの顔料に光散乱粉末等を混入したインクでも良い。本実施の形態において、第2印刷層43は、不正の痕跡を残させるために、通常波長の光に対しては透明で、ほとんど全部を透過させるが、後述する所定波長の光に対してはほとんど全部を反射させる原料からなる(実際の特性はこちらでよろしいでしょうか?)インクで形成されている。なお、印刷方法としては、活版印刷、写真版印刷、水なし平板印刷、グラビア印刷、彫刻凸版印刷、スクリーン印刷、コロタイプ印刷の何れの方法でも良いし、インクジェットプリンタによりインクを吹きつけて印刷する方法でも、レーザープリンタによるインクを転写する方法等でも良い。
第2印刷層43の厚さは0.5〜5μmの範囲内となっている。具体的には、第2印刷層43は、人間の手(主に指や爪)で軽く触れられて擦られると、ガラスビーズ47Aから剥ぎ取られ、そのガラスビーズ47Aの表面が露出する程度の厚さで形成されている。このように、人間の手で軽く触れて擦ると剥離し得る第2印刷層43が形成されているので、不正行為者の手で触った痕跡を知り、主制御基板ユニットUN1に対する不正行為を発見することができると共に、不正行為に対する抑止となる。本実施の形態では、第2印刷層43として、第2の識別情報d2以外に、第2基材41の全周縁部に沿った枠も形成されている。貼り付けられ不正防止シールSを剥がす際に、指やピンセット等の所定の工具でそのシールの周縁部を狭持して、不正防止シールSを剥がそうとすると、指や工具等によって枠に係る第2印刷層43の一部が剥離し、第2印刷層43に接触した痕跡が残る。しかも、第2印刷層43が通常波長で無色であると、不正行為者が第2印刷層43に気付くのは困難であるので、不正防止シールSを剥がす際に、第2印刷層43に接触した痕跡が残り易くなる。
反射層46は、保護シールS2の表面側からガラスビーズ47Aに照射される照射光を完全反射する薄い金属材や、照射光の一部を透過させる所定の光透過率を有する金属化合物等の材料で形成されている。反射層46が照射光の一部を透過させる所定の光透過率を有する金属化合物で形成される場合、例えば、反射層46として所定波長の照射光を干渉させて構造色を発する金属化合物による単一の薄い層(照射光の波長と同程度の厚みの層)が形成される。金属化合物としては、酸化チタン、酸化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化亜鉛等が用いられている。また、反射層46が照射光の一部を透過させる所定の光透過率を有する金属化合物で形成される場合でも、反射層46として照射光に対して屈折率の高い金属化合物と屈折率の低い金属化合物とが交互に積層された多層構造の薄い層(照射光の波長と同程度の厚みの層)が形成される。この場合、屈折率の高い金属化合物として、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム等が用いられ、屈折率の低い金属化合物として、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化ナトリウム、酸化珪素等が用いられる。
保持層45は、ガラスビーズ47A(ガラスビーズ層47)を保持するための層であり、例えばポリエチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂等の熱可塑性樹脂によって形成されている。また、保持層45は、支持層44からガラスビーズ47Aを離して保持することができる程度の薄い層として形成されている。
支持層44は、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル系樹脂等のフィルム状のシートによって形成されている。
第2粘着剤42は、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、アクリル系粘着剤、又は、ウレタン系粘着剤等からなり、透明性を有している。保護シールS2が貼付される前、第2粘着剤42の裏面が、図示しない剥離紙によって被覆されているが、その剥離紙を剥がして第2粘着剤42が露出することで、保護シールS2を第2粘着剤42で封印シールS1、第1基板ケース10及び第2基板ケース20に貼り付けることができる。
また、封印シールS1と第1基板ケース10の側壁104及び第2基板ケース20の底板200との接着強度(主として、引張りせん断又は剥離引張りに対する接着強度;以下「第1接着強度」という)は、封印シールS1と保護シールS2との接着強度(主として、引張りせん断又は剥離引張りに対する接着強度;以下「第2接着強度」という)以上である。ここでの「接着強度」とは、第1粘着剤32又は第2粘着剤42によって接着される対象物(第1粘着剤32については第1基材31及び第1基板ケース10の側壁104若しくは第2基板ケース20の底板200、又は、第2粘着剤42については第1基材31及び第2基材41)を引き離すために必要な応力のことをいう。よって、表側に位置する保護シールS2を持って引っ張ると、封印シールS1と基板ケースXとが接着したまま、保護シールS2が封印シールS1から剥離する。ここでの「剥離」の態様としては、第2粘着剤42と第1基材31若しくは第2基材41との界面破壊、第2粘着剤42の凝集破壊、又は、界面破壊と凝集破壊との混合破壊のいずれでもよい。このように、封印シールS1より保護シールS2の方が剥離し易いので、痕跡を残さずに基板ケースXを開封することが困難になり、不正行為を抑制することができる。
また、第1基材31の凝集力(強度)は、上記の第1接着強度、第2接着強度、及び、側壁103並びに底板200の凝集力より小さい。よって、完全に表側に位置する保護シールS2を持って引っ張ると、第1基材31が材料破壊する。破壊した第1基材31を判別困難な程度に復元することは容易ではない。したがって、不正行為を抑制することができる。
このような不正防止シールSに所定波長の光が照射されると、第2印刷層43で覆われていないガラスビーズ47Aに入射した光は屈折されて、戻り光となって表面側の外部へ戻ってくるため、反射層46の色が強調され、自然光の下で見える色彩(図10(b)参照)よりも鮮やかな色彩となる光学パターンが発生する(図10(c)参照)。一方、第2印刷層43で覆われたガラスビーズ47Aからは、屈折された戻り光が第2印刷層43によって遮光されたり吸収されるため、外部に戻ってこなくなったり減光されて戻ってくることとなる(図10(c)参照)。このように、第2印刷層43が存在している領域と存在していない領域との間にコントラストが生ずることになる。そのため、所定波長の照射光の元では、第2印刷層43を明確に目視する、すなわち、保護シールS2に付された第2の識別情報d2を確認することができる。よって、第2印刷層43の有無、又は、第2の識別情報d2の破損・剥離の有無、第2の識別情報d2の正否によって、当該不正防止シールSが貼り付けられた遊技機1の真偽を点検・検査することができる。なお、本実施の形態において第2印刷層43は、通常波長の光に対しては透明で、ほとんど全部を透過させる原料からなるインクで形成されているので、第三者(不正行為者)は保護シールS2に第2印刷層43が表示され、第2の識別情報d2が付されていることに気付き難い。よって、不正の痕跡が残され易い。
また、反射層46を所定の光透過率に調整すると、通常波長の自然光では光学パターンが発生せず、所定波長の照射光が照射された場合だけ、光学パターンが発生するようにすることも可能である。この場合、保護シールS2に第2印刷層46が表示され、第2の識別情報d2が付されていることに気付き難くなるので、さらに不正の痕跡が残され易くなる。
また、光学パターンは上述したガラスビーズ47Aによる光の屈折と反射層45による光の干渉作用によって決まる特有の色彩等が施されたパターンとなることから、光学パターンが不正防止シールS(保護シールS2)と照射光との関係で特有のパターンとなっているかを管理者が目視して調べることで、主制御基板ユニットUN1が真正のものであるか否か判定することもできる。すなわち、所定波長の照射光(可視光)を保護シールS2に照射し、特有の光学パターンが生じた場合には、主制御基板ユニットUN1が真正のものである判定し、一方、特有の光学パターンとは異なるパターンが生じたり、光学パターンが生じなかった場合には、主制御基板ユニットUN1が偽造等された不正のものであると判定して、不正行為を発見することができる。
ガラスビーズ47Aの材質や大きさ、配列の仕方等を調整したり、反射層46の厚さや材料、透過率等を調整したり、反射層46を単一の層や多層構造の層に調整すると、照射光(可視光)の波長に対する光学パターンを変更することができると共に、それらの調整は精密な製造工程でなければ行うことができない。そのため、保護シールS2を偽造することは殆ど不可能とすることができ、偽造防止を図ることができる。更に、偽造防止が不可能で特有の光学パターンを生じさせる真正の保護シールS2が主制御基板ユニットUN1に貼設されるので、不正改造などが成された主制御基板ユニットを確実に発見することができ、ひいては不正行為を防止することが可能である。
以上に説明した不正防止シールSが主制御基板ユニットUN1の基板ケースXに貼付されると、主制御基板ユニットUN1が真正のものであることを示すいわゆる品質保証機能等を発揮すると共に、不正行為の発見と抑制に寄与することができる。不正行為を発見するためには、目視等によって、封印シールS1や保護シールS2の破損状態や位置関係を検査・点検し、さらには、上述した所定波長の照射光を発光する発光装置で保護シールS2の表面に光を照射して、第2印刷層43の剥離・裂傷状況や光学パターンを検査・点検する。
(その他の実施の形態)
なお、以上に述べた実施の形態1の不正防止シールSは、基板ケースXの開閉部分に、換言すれば、第1基板ケース10と第2基板ケース20とにまたがって貼り付けられているが、貼り付け箇所はこれに限らず、第1基板ケース10の天板100の表面100A又は第2基板ケース20の底板200の底面200Bのいずれか一方でも良い。さらに、不正防止シールSを貼り付ける場所は、基板ケースXではなく、主制御基板Aの絶縁性基板Dや、CPU等の電子部品等であってもよい。
また、封印シールS1が一方の基板ケース(例えば、第1基板ケース10の側壁104の側面104A)にのみ貼り付けられ、保護シールS2が封印シールS1から他方の基板ケース(例えば、第2の基板ケース20の底板200の底面200B)にかけて貼り付けられるようにすることもできる。反対に、封印シールS1が一方の基板ケース(例えば、第1基板ケース10の側壁104の側面104A)から他方の基板ケース(例えば、第2基板ケース20の底板200の底面200B)にかけて貼り付けられ、保護シールS2が封印シールS1から一方の基板ケース(例えば、側壁104の側面104A又は底板200の底面200B)にのみまたがって貼り付けられるようにすることもできる。
また、実施の形態1では、封印シールS1及び保護シールS2は共に同一の矩形状を呈しているが、これらの形状はこれに限られず、円形や星形等の他の形状でもよい。さらに、封印シールS1の形状と保護シールS2の形状とが異なっていてもよい。また、実施の形態1では、保護シールS2は封印シールS1全体を覆っているが、保護シールS2が封印シールS1を覆う範囲はこれに限られない。保護シールS2は、少なくとも封印シールS1の第1の識別情報d1が付されている部分を覆っていればよい。これは、第1の識別情報d1の劣化を防止するためである。また、実施の形態1では、保護シールS2は、封印シールS1の全周からはみ出した状態で被着体である基板ケースXに貼り付けられているが、封印シールS1の一部からはみ出した状態で被着体である基板ケースXに貼り付けられるようにすることもできる。
さらに、第1基材31は、更紙等の和紙からなり、全体として単層構造であるが、第1基材31の材料及び構造はこれに限られない。また、第1基材31にICチップが埋設され、そのICチップの有する情報(例えば、遊技店コードや第2の管理番号等からなる第3の識別情報d3)と、上記の第1の識別情報d1及び第2の識別情報d2との組み合わせによって、不正防止シールSを管理するようにすることもできる。
また、基板ケースXの構造、形状、材質についても実施の形態1に限られず、適宜に設計されればよい。保護シールS2についても同様である。例えば、反射層46が保持層45と第2基材41との間に形成されてもよい。この場合、ガラスビーズ47Aに照射される照射光が焦点を結ぶ位置に反射層46が形成される。また、この場合においても、ガラスビーズ47Aの材質や大きさ、配列の仕方等を調整したり、反射層46の厚みや材料、透過率等を調整したり、反射層46を単一の層や多層構造の層に調整すると、照射される照射光(可視光)の波長に対する特有の光学パターンを発生させることができる。
UN1・・・主制御基板ユニット
A ・・・制御基板
10 ・・・第1基板ケース
10A・・・収容部
10B・・・台部
10C・・・第1の嵌合部
10D・・・第2の嵌合部
11 ・・・第1の嵌合突起
12 ・・・第2の嵌合穴
14 ・・・第1の嵌合溝
15 ・・・第2の嵌合溝
17 ・・・第1のネジ受け部
18 ・・・遊嵌穴
20 ・・・第2基板ケース
21 ・・・第1の嵌合穴
22 ・・・第2の嵌合突起
24 ・・・第1のレール部
25 ・・・第2のレール部
26 ・・・台座
27 ・・・第2のネジ受け部
31 ・・・第1基材
32 ・・・第1粘着剤
33 ・・・第1印刷層
41 ・・・第2基材
42 ・・・第2粘着剤
43 ・・・第2印刷層
44 ・・・支持層
45 ・・・保持層
46 ・・・反射層
47 ・・・ガラスビーズ層
47A・・・ガラスビーズ
100・・・天板
101・・・側壁
102・・・側壁
103・・・側壁
104・・・側壁
105・・・底板
106・・・外側壁
200・・・底板
201・・・側壁
202・・・側壁
203・・・側壁
S ・・・不正防止シール
S1 ・・・封印シール
S2 ・・・保護シール

Claims (1)

  1. 不正を防止するための不正防止シールが貼り付けられた遊技機であって、
    前記不正防止シールは、
    当該遊技機を構成する部品に接着されている第1基材と、
    前記部品と前記第1基材との間に介在し、前記部品と前記第1基材とを接着させる第1粘着剤と、
    前記第1基材に接着されている第2基材と、
    前記第1基材と前記第2基材との間に介在し、前記第1基材と前記第2基材とを接着させる第2粘着剤と、を有し、
    前記第1基材の凝集力は、前記第1粘着剤による前記部品と前記第1基材との接着強度、前記第2粘着剤による前記第1基材と前記第2基材との接着強度、及び、前記部品の凝集力以下であることを特徴とする遊技機。
JP2010249135A 2010-11-05 2010-11-05 遊技機 Pending JP2012100702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010249135A JP2012100702A (ja) 2010-11-05 2010-11-05 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010249135A JP2012100702A (ja) 2010-11-05 2010-11-05 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012100702A true JP2012100702A (ja) 2012-05-31

Family

ID=46391908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010249135A Pending JP2012100702A (ja) 2010-11-05 2010-11-05 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012100702A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10118289A (ja) * 1996-10-17 1998-05-12 Sankyo Kk 遊技機の基板収納ボックス
JP2001228800A (ja) * 2000-02-15 2001-08-24 Toppan Printing Co Ltd 封印シール及びその封印方法
JP2002535721A (ja) * 1999-01-22 2002-10-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 不正開封指示接着装置
JP2006231042A (ja) * 2005-01-26 2006-09-07 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2007094290A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Nisshinbo Ind Inc バックプリントラベル用紙

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10118289A (ja) * 1996-10-17 1998-05-12 Sankyo Kk 遊技機の基板収納ボックス
JP2002535721A (ja) * 1999-01-22 2002-10-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 不正開封指示接着装置
JP2001228800A (ja) * 2000-02-15 2001-08-24 Toppan Printing Co Ltd 封印シール及びその封印方法
JP2006231042A (ja) * 2005-01-26 2006-09-07 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2007094290A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Nisshinbo Ind Inc バックプリントラベル用紙

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012100700A (ja) 遊技機
JP2012100698A (ja) 遊技機
JP5600412B2 (ja) 遊技機
JP6163594B2 (ja) 遊技機
JP2016195874A (ja) 遊技機
JP5455017B2 (ja) 遊技機
JP5992152B2 (ja) 遊技機
JP2007196044A (ja) 遊技機
JP2012100702A (ja) 遊技機
JP2014213178A (ja) 遊技機
JP2012100701A (ja) 遊技機
JP2012100704A (ja) 遊技機
JP2005342096A (ja) 遊技機
JP2012100703A (ja) 遊技機
JP2012100699A (ja) 遊技機
JP2009268532A (ja) 遊技機、遊技機の集積回路パッケージ、遊技機の集積回路及びそれらに貼付するラベル
JP5455016B2 (ja) 遊技機
JP5455014B2 (ja) 遊技機
JP5568278B2 (ja) 遊技機
JP5401262B2 (ja) 遊技機
JP5455015B2 (ja) 遊技機
JP5401267B2 (ja) 遊技機
JP5676083B2 (ja) 遊技機
JP5401263B2 (ja) 遊技機
JP5401266B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141216