JP2005342096A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 制御基板に不正がなされたとしても容易に発見することができる。
【解決手段】 メイン制御基板ケース30は、ケース本体40とケース蓋体50とによりメイン制御基板60を収容している。封印シール70は、ホログラム脆性シールであり、一方の面がケース蓋体50に接着され、他方の面がメイン制御基板60に接着され、ケース蓋体50とメイン制御基板60とを引き離すと不可逆的に破壊される。ここで、不正行為者がメイン制御基板60に不正を働こうとすればケース蓋体60とメイン制御基板60とを引き離すことになるが、その場合には封印シール70が不可逆的に破壊されるため、再び封印シール70を元に戻そうとしても元に戻らない。したがって、検査担当者は封印シールの様子を見れば不正行為がなされたことを容易に発見することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来より、遊技機では、制御基板に搭載したCPUがROMに記録されたプログラムに基づいて種々の電子制御を行っている。この制御基板のROMがいわゆる不正ROMに交換されると、遊技機として検査をパスしたときとは異なる遊技が行われることになる。このような不正を防止するために、特許文献1では基板ケースにROMの一部が露出する開口部を形成し、この開口部から露出したROMと基板ケースにまたがるように封印シールを貼り付けることにより、基板ケースと共にROMを封印シールで封印している。
特開平9−239124号公報
しかしながら、特許文献1のように基板ケースとROMとを封印シールで封印したとしても、封印シールは全体が外部に露出しているため、きれいに剥がされて再利用されることがあり、遊技機に不正がなされたとしても気がつかないおそれがあった。
本発明は、制御基板に不正がなされたとしても容易に発見することができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
手段1.制御基板を収容する基板ケースを備えた遊技機であって、
前記基板ケースを構成する基板ケース構成体と、
一方の面が前記基板ケース構成体に接着され他方の面が前記制御基板に接着され前記基板ケース構成体と前記制御基板とを引き離すと不可逆的に破壊される被破壊部を有する封印シールと、
を備えた遊技機。
この遊技機において、制御基板に不正を働こうとすれば基板ケース構成体と制御基板とを引き離すことになるが、その場合には封印シールが不可逆的に破壊されるため、再び封印シールを元に戻そうとしても元に戻らない。したがって、不正行為者が制御基板上の部品を不正な部品に交換したり制御基板ごと不正な制御基板に交換したとしても、検査担当者は封印シールの様子を見れば不正行為がなされたことを容易に発見することができる。
手段2.前記封印シールは、外部から真贋の確認を行うための真贋確認部を有している、手段1に記載の遊技機。こうすれば、基板ケースを開かなくても容易に真贋の確認を行うことができる。
手段3.前記真贋確認部は、目視により真贋の確認を行う目視確認部を有する、手段2に記載の遊技機。こうすれば、検査担当者が外部から見るだけで真贋の確認を行うことができる。
手段4.前記目視確認部は、ホログラムパターンである、手段3に記載の遊技機。ホログラムパターンはコピー機や写真撮影等によって偽造することができないため、セキュリティが高い。
手段5.前記真贋確認部は、レーザ光又はUV光を照射することにより判読可能となる文字、図形又は記号によって真贋の確認を行う照射確認部を有している、手段2〜4のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、レーザ光又はUV光を照射しなければ照射確認部の内容を知ることができないため、セキュリティが高い。
手段6.前記照射確認部は、前記基板ケース構成体に設けられた照射用窓から外部に露出している、手段5に記載の遊技機。こうすれば、レーザ光又はUV光が基板ケース構成体により妨げられることがないため、精度よく真贋の確認を行うことができる。
手段7.前記照射確認部は、所定のレーザ光が前記照射用窓を介して照射されたときに読み取り可能となる、手段6に記載の遊技機。こうすれば、所定のレーザ光を照射しなければ照射確認部の内容を知ることができないため、セキュリティが高い。
手段8.前記被破壊部は、前記照射用窓と前記制御基板のチップ実装箇所とを結ぶ線を横切るように形成されている、手段6又は7に記載の遊技機。こうすれば、不正行為者が照射用窓から何らかの道具をROM等のチップ実装箇所に向かって差し込んだ場合には被破壊部が破壊されるため、検査担当者は封印シールの様子を見れば不正行為がなされたことを容易に発見することができる。
手段9.前記被破壊部は、前記照射用窓の全周にわたって形成されている、手段6〜8のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、不正行為者が照射用窓から何らかの道具を差し込んだ場合には被破壊部が破壊されるため、検査担当者は封印シールの様子を見れば不正行為がなされたことを容易に発見することができる。
手段10.前記被破壊部は、前記基板ケース構成体と前記制御基板とを引き離すと複数の断片に分離しその一部が前記基板ケース構成体に付着し残りが前記制御基板に付着する、手段1〜9のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、被破壊部を比較的簡単に実現することができる。このとき、被破壊部のうち基板ケース構成体に付着した断片又は制御基板に付着した断片が所定の文字列(例えば「開封済」、「使用済」等)を形成するようにしてもよい。
手段11.前記基板ケース構成体は、前記制御基板の実装面と略合致し該制御基板のコネクタを外部に露出させるコネクタ用窓部を有する構成体縁部と、該構成体縁部から立ち上がるように延設され前記制御基板の実装面上の電子部品を収容する空間を形成する構成体底面部と、を備え、前記封印シールは、前記構成体縁部のうち前記コネクタ用窓の近傍に接着されている、手段1〜10のいずれかに記載の遊技機。基板ケース構成体のうちコネクタ用窓の近傍は制御基板と略合致するように形成されていることから、ここに封印シールを貼り付けるようにすれば、別途、封印シールを貼り付けるための箇所を作る必要がない。
手段12.前記基板ケース構成体のうち前記封印シールと接着される面及び前記制御基板のうち前記封印シールと接着される面は粗化されている、手段1〜11のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、基板ケース構成体と封印シールとの接着力や制御基板と封印シールとの接着力が強くなるから、制御基板の交換等の不正行為が一層やりにくくなる。
手段13.前記基板ケース構成体、前記封印シール及び前記制御基板は、固有の識別情報が3者を貫くようにしてマーキングされている、手段1〜12のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、正規の封印シール又は制御基板を偽造品に交換するという不正行為がなされたとすると、もともとマーキングされていた固有の識別情報が読み取れなくなるため、そのような不正行為を容易に発見することができる。なお、固有の識別情報としては、例えば製品番号や製品名などが挙げられ、マーキングとしては、例えばレーザマーキングなどが挙げられる。
手段14.前記被破壊部は、前記基板ケース構成体と前記制御基板とを引き離すと色が変わる、手段1〜13のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、基板ケース構成体と制御基板とを引き離したときに不可逆的に被破壊部の色が変わるため、両者が引き離されたことを容易に認識することができる。このような被破壊部としては、例えば、基板ケース構成体と制御基板とを引き離したときに剥離される部分に発色マイクロカプセルと顕色剤とを封入しておき、剥離されたときに発色マイクロカプセルが破れて中の発色剤が顕色剤と接触して発色するようにしてもよい。
手段15.前記被破壊部は、前記基板ケース構成体と前記制御基板とを引き離すと所定の電気回路が切断される、手段1〜14のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、所定の電気回路の断線の有無をチェックすれば容易に基板ケース構成体と制御基板とが引き離されたか否かを確認することができる。
手段16.前記遊技機はパチンコ機である、手段1〜15のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、パチンコ機において、手段1〜15の作用効果が得られる。
手段17.前記遊技機はスロットマシンである、手段1〜15のいずれかに記載の遊技機。こうすれば、スロットマシンにおいて、手段1〜15の作用効果が得られる。
手段18.前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる融合機である、手段1〜15のいずれかの遊技機。こうすれば、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる融合機において、手段1〜15の作用効果が得られる。ここで、融合機としては、例えば遊技媒体としてメダルの代わりに遊技球を用いるスロットマシンなどが挙げられる。
なお、本発明は上述したように遊技機として捉えることもできるが、基板ケースとして捉えることもできる。即ち、「基板ケースを構成する基板ケース構成体と、一方の面が前記基板ケース構成体に接着され他方の面が前記制御基板に接着され前記基板ケース構成体と前記制御基板とを引き離すと不可逆的に破壊される被破壊部を有する封印シールと、を備えた基板ケース」として捉えることもできる。この基板ケースでは、制御基板に不正を働こうとすれば基板ケース構成体と制御基板とを引き離すことになるが、その場合には封印シールが不可逆的に破壊されるため、再び封印シールを元に戻そうとしても元に戻らない。したがって、不正行為者が制御基板上の部品を不正な部品に交換したり制御基板ごと不正な制御基板に交換したとしても、検査担当者は封印シールの様子を見れば不正行為がなされたことを容易に発見することができる。この基板ケースにつき、手段2〜15と同様の限定を加えてもよい。その場合も手段2〜15と同様の効果が得られる。
次に、本発明を実施するための最良の実施形態を説明する。図1は本実施形態のパチンコ機20を裏面から見た外観図であり、図2はメイン制御基板ケース30を一方から見たときの斜視図、図3はメイン制御基板ケース30の組立斜視図、図4は図2におけるシール用窓55の周辺部分の断面図、図5は封印シール70の説明図で図5(a)は斜視図、(b)はA−A断面図である。なお、図2の円内はシール用窓55の周辺部分の拡大正面図である。
パチンコ機20は、図1に示すように、外枠2にヒンジ3を介して開閉自在に取り付けられた前枠4と、外枠2の裏側上部に取り付けられ遊技球を貯留可能なタンク6と、遊技球をタンク6から遊技球払出装置8へと導くタンクレール10と、遊技球払出装置8を制御する払出制御基板を収容する払出制御基板ケース12と、外枠2の裏面中央に開閉自在に取り付けられ特別図柄表示装置としての液晶ディスプレイの表示制御を司る表示制御基板を収容する表示制御基板ケースや各種ランプの表示制御を司るランプ制御基板を収容するランプ制御基板ケースやスピーカからの発生音の制御を司る音声制御基板を収容する音声制御基板ケースなどを内包する大型カバー14と、遊技盤の各種入賞口への遊技球の入賞に応じて各種制御基板へ制御信号を出力するメイン制御基板60を収容するメイン制御基板ケース30と、遊技球を遊技盤へ発射させるステップモータ16とを備える。
メイン制御基板ケース30は、ケース蓋体50の内面側にメイン制御基板60をネジ又は接着剤で固定し、このケース蓋体50をケース本体40に長辺方向に沿ってスライドさせて一体化したあと、ケース本体40に設けられた封止用ブロック46とケース蓋体50に設けられた封止用スリット56とを整合させた状態でJ字金具80により両者を不可逆的に封止したものである。このように、メイン制御基板ケース30は、ケース本体40とケース蓋体50とによって囲まれる収容空間にメイン制御基板60の実装面上に取り付けたICチップ等の電子部品を収容したものである。また、ケース蓋体50に設けられたシール用窓55からは、封印シール70の一部(隠し文字列73b等)が外部に露出している。
ケース本体40は、透明なポリカーボネート樹脂を成形したものであり、矩形状の本体底面部41と、この本体底面部41の各長辺に沿って立設した一対の本体長壁部42,42(図3参照)とを備えている。両本体長壁部42,42の内側には、ケース蓋体50をスライドさせるためのレール溝43,43(図3参照)が長辺に沿って形成されている。また、一方の本体長壁部42の外面には、パチンコ機20の裏面にメイン制御基板ケース30を引っかけるための引っ掛け部44,44が設けられている。また、ケース本体40には、レール溝43,43をスライドしていくケース蓋体50をレール溝43,43の終端にてストップさせるストッパ壁43a,43aが形成されている。これら二つのストッパ壁43a,43aの間には、5つの封止用ブロック46,46,…が設けられている。封止用ブロック46は、内部に空洞が形成され、その空洞にはJ字金具80の長足部81が一旦挿入されるとJ字金具80を抜き取ろうとしても長足部81に形成されたギザギザの突起82と係合して抜き取り方向への移動を阻止するフック(図示せず)が形成されている。
ケース蓋体50は、透明なポリカーボネート樹脂を成形したものであり、矩形状の蓋体底面部51と、この蓋体底面部51の各長辺に沿って立設した一対の蓋体長壁部52,52とを備えている。このうち、蓋体底面部51には、メイン制御基板60の熱を外部へ放出するための多数の放熱孔51aが穿設されている。また、両蓋体長壁部52,52には、ケース本体40のレール溝43,43に嵌め込んでスライドさせるための鍔部53,53(図2〜図4には片側のみ示す)が形成されている。この鍔部53には、メイン制御基板60のコネクタ64を露出させるための複数のコネクタ用窓54や封印シール70の一部を露出させるためのシール用窓55が設けられている。このシール用窓55の周辺の面は封印シール70の接着面であるが、粗化されて細かな凹凸が形成されている。また、ケース蓋体50の一方の短辺には5つの封止用スリット56,56,…が設けられている。この封止用スリット56の内部には、J字金具80を封止用スリット56に挿入するとJ字金具80の鈎状に形成された引掛部83が引っ掛かる架橋部(図示せず)が形成されている。なお、ケース蓋体50の他方の短辺には図示しないが蓋体短壁部が設けられ、この結果、ケース蓋体50は、蓋体底面部51の四方が蓋体長壁部52,52と封止用スリット56,56,…と基体短壁部とよって囲まれている。
メイン制御基板60は、プリント配線板61(図4参照)のうちケース蓋体50側の面(実装面)に種々の電子部品が実装されたものである。実装された電子部品には、図2に示すように、パチンコ機20の全体の制御を司るCPU62や各種プログラムが記録されたROM63などが含まれる。このメイン制御基板60上には、ここに実装された種々の電子部品と外部の電子部品とを電気的に接続するための複数のコネクタ64も搭載されている。また、メイン制御基板60のうち封印シール70が接着される箇所は、粗化されて細かな凹凸が形成されている。CPU62は、ROM63に記録されたプログラムにしたがって各種の処理を実行するものであり、例えば遊技者にとって有利な特別遊技状態(いわゆる大当たり)へ移行するか否かについてはROM63に記録された大当たり確率のテーブルを参照する。したがって、このROM63を大当たり確率が極めて高いテーブルをもつ不正ROMに交換すると、不当な賞球が得られることになる。なお、各電子部品はメイン制御基板60の実装面の裏側にはんだで固定されている。
封印シール70は、いわゆるホログラム脆性シールであり、図5に示すように、全面にわたってホログラム形成層と反射層を備えたシール本体73と、このシール本体73の一方の面に形成された第1接着層71と、シール本体73の他方の面に形成された第2接着層72とからなり、第1接着層71がケース蓋体50の鍔部53に接着され、第2接着層72がメイン制御基板60の実装面側に接着されている。シール本体73の一方の面の略四角形状の中央部分74には、第1接着層71が形成されていない。シール本体73のうちホログラム形成層は、通常、レーザ光を用いて干渉縞を形成させる光学的なホログラム撮影方法が用いられる。例えば、二次元のモチーフ(本実施形態では図2に示すように「ABCD」が繰り返し配列されたもの)が描かれた原稿を用意し、2つに分岐させたレーザ光の一方をこの原稿に照射し、その反射光と分岐したもう一方のレーザ光とを干渉させてその干渉縞を感光材に記録し、これをホログラム原版としてプレスの手法により作成したものである。この封印シール70は、第1接着層71側から見るときの角度を変えていくとそれに応じて色が変化するようになっているが、単なるコピーや写真撮影では複製できないことからセキュリティが高い。また、シール本体73の中央部分74には、ホログラム形成層に加えて、レーザ光を照射すると判読可能となるレーザ発色剤で作成された隠し文字列73bと、肉眼では判読できず通常のコピー機では解像度の関係からコピーできないほど極小の文字で構成された極小文字列73cとが形成されている。この中央部分74は、ケース蓋体50の鍔部53に形成されたシール用窓55から外部に露出される。この結果、隠し文字列73b及び極小文字列73cは、外部に露出した状態となる。
この封印シール70は、ホログラム脆性シールであり、ケース蓋体50とメイン制御基板60とを引き離すと、両者に封印シール70が分断されて付着し、そのうちメイン制御基板60へ付着した部分が所定のパターン(ここでは「開封済」という文字パターン)として表れる。これにより、ケース蓋体50とメイン制御基板60とが引き離されたことが一目瞭然となり、また元通りに復元することもできないため改ざん防止になる。なお、この種のホログラム脆性シールは、例えば特開昭63−106780号公報や特開平7−219435号公報等に開示されているように周知である。
次に、メイン制御基板ケース30の組立方法について説明する。まず、封印シール70をケース蓋体50の鍔部53に接着する。ここでは、封印シール70の隠し文字列73bがシール用窓55から露出するようにして第1接着層71を介してケース蓋体50の鍔部53に接着する。次に、ケース蓋体50の内面側にメイン制御基板60をネジ又は接着剤で固定する。すると、メイン制御基板60は封印シール70の第2接着層72と接着される。そして、メイン制御基板60が固定されたケース蓋体50を、ケース本体40のレール溝43,43に沿ってスライドさせて一体化する。これにより、各封止用ブロック46と各封止用スリット56とが整合した状態となる。最後に、J字金具80を封止用スリット56に差し込む。すると、J字金具80の鍵状に形成された引掛部83が封止用スリット56内の図示しない架橋部に引っ掛かりつつ長足部81の突起82が封止用ブロック46内の図示しないフックと抜き取り不能となるように係合する。この結果、封止用ブロック46と封止用スリット56とはJ字金具80により不可逆的に封止される。また、封印シール70の隠し文字列73b及び極小文字列73cがケース蓋体50のシール用窓55から外部に露出した状態となる。
次に、メイン制御基板ケース30につき不正行為がなされたか否かの検査について説明する。検査担当者は、まず、封止用ブロック46と封止用スリット56との封止が不正に解除されていないかどうかを判定する。この封止を不正に解除した場合には、封止用スリット56とケース蓋体50との連結が切断された痕跡が残っているため、この痕跡の有無により封止が不正に解除されたか否かを判定することができる。続いて、封印シール70による封印が不正に解除されていないかどうかを判定する。この封印を不正に解除した場合には、封印シール70はホログラム脆性シールとして機能して不可逆的に破壊され、メイン制御基板60側に「開封済」という文字パターンが表れる。このため、この文字パターンの有無により封印シール70による封印が不正に解除されているか否かを判定することができる。ここで、本実施形態では、ケース蓋体50の鍔部53にシール用窓55を形成しているため、不正行為者はこのシール用窓55から何らかの道具を差し込んでメイン制御基板60に不正を働くことが考えられる。しかし、封印シール70の全体がホログラム脆性シールとして機能するため、シール用窓55から何らかの道具を差し込んだときにはその差し込んだ部分に「開封済」の文字パターンの一部が表れることになる。
また、封印シール70が偽造シールに貼り替えられたか否かは、見る角度によって色が変化するか否かを検査し、見る角度を換えても色が変化しなければ、ホログラム形成層のないシールであるため偽造シールであると判定することができる。また、隠し文字列73bが形成されている箇所にレーザ光を照射して予め定められた文字列(例えばシリアル番号やID番号などの固有識別情報)が認識できるか否かを検査し、予め定められた文字列が認識できなければ偽造シールであると判定することができる。このとき、隠し文字列73bはケース蓋体50の透明樹脂に覆われておらずシール用窓55から外部に露出しているため、レーザ光による隠し文字列73bの認識が透明樹脂により妨げられず、精度よく判定することができる。更に、極小文字列73cが形成されている箇所を拡大鏡等で拡大して予め定められた文字列(例えばシリアル番号やID番号などの固有識別情報)が認識できるか否かを検査し、予め定められた文字列が認識できなければ偽造シールであると判定することができる。このとき、極小文字列73cもケース蓋体50の透明樹脂に覆われておらずシール用窓55から外部に露出しているため、拡大したときの拡大像が透明樹脂により妨げられず、精度よく判定することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のケース蓋体50が本発明の基板ケース構成体に相当し、鍔部53が構成体縁部に相当し、蓋体底面部51が構成体底面部に相当し、ホログラム脆性シールである封印シール70の全体が被破壊部であると同時に目視確認部(真贋確認部の一種)に相当し、隠し文字列73bが照射確認部(真贋確認部の一種)に相当し、シール用窓55が照射用窓に相当する。なお、極小文字列73cは真贋確認部の一種である。
以上詳述した本実施形態によれば、メイン制御基板60に不正を働こうとすればケース蓋体50とメイン制御基板60とを引き離すことになるが、その場合にはホログラム脆性シールである封印シール70が不可逆的に破壊されるため、再び封印シール70を元に戻そうとしても元に戻らない。したがって、不正行為者がメイン制御基板60上のROM63等の部品を不正な部品に交換したりメイン制御基板60ごと不正な制御基板に交換したとしても、検査担当者は封印シール70の様子を見れば不正行為がなされたことを容易に発見することができる。
また、ホログラム脆性シールである封印シール70を外部から目視すればメイン制御基板ケース30を開かなくても容易に真贋の確認を行うことができる。しかも、ホログラムパターンはコピー機や写真撮影等によって偽造することができないため、セキュリティが高い。
また、隠し文字列73bはレーザ光を照射しなければその内容を知ることができないため、セキュリティが高い。この隠し文字列73bはケース蓋体50のシール用窓55から外部に露出しているため、レーザ光はケース蓋体50により妨げられることがないことから、精度よく真贋の確認を行うことができる。
また、封印シール70そのものが被破壊部であるホログラム脆性シールに相当するため、被破壊部はシール用窓55の全周にわたって(シール用窓55とメイン制御基板60のROM64の実装箇所とを結ぶ線を横切る領域P(図1参照)を含む)形成されていることになる。このため、不正行為者がシール用窓55から何らかの道具をROM63等のチップ実装箇所に向かって差し込んだ場合にはホログラム脆性シールが破壊されることにより、検査担当者は封印シール70のホログラムの様子を見れば不正行為がなされたことを容易に発見することができる。
また、封印シール70はケース蓋体50のうちメイン制御基板60と略合致するように形成されている鍔部53(コネクタ用窓54の近傍部分)を利用して貼り付けてあるため、別途、封印シール70を貼り付けるための箇所を作る必要がない。
また、ケース蓋体50のうち封印シール70が接着されるシール用窓55の周辺面及びメイン制御基板60のうち封印シール70が接着される面が粗化されているため、ケース蓋体50と封印シール70との接着力やメイン制御基板60と封印シール70との接着力が強くなるから、メイン制御基板60の交換等の不正行為が一層やりにくくなる。
また、封印シール70は極小文字列73cを有しているが、この極小文字列73cは肉眼では識別できないうえコピー機や写真撮影等によって偽造しようとしても解像度の関係で偽造できないため、セキュリティが高い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、本発明の遊技機の基板ケースの一例としてメイン制御基板ケース30を示したが、例えば払出制御基板を収容する払出制御基板ケース、表示制御基板を収容する表示制御基板ケース、ランプ制御基板を収容するランプ制御基板ケース、又は音声制御基板を収容する音声制御基板ケースなどに本発明を適用してもよい。これらの場合も上述した実施形態と同様の効果が得られる。
また、上述した実施形態では、目視確認部としてホログラム脆性シール(被破壊部でもある)を採用したが、目視確認部としてホログラムが形成されていない脆性シールを採用してもよい。
更に、上述した実施形態では、照射確認部としてレーザ光により判読可能となるレーザ発色剤で作成した隠し文字列73bを採用したが、UV光により認識できるフォトクロミックインクで作成した隠し文字列を採用してもよい。
更にまた、上述した実施形態において、ケース蓋体50と封印シール70とメイン制御基板60の3者を貫くようにしては固有識別情報(シリアル番号や製品名等)をレーザマーキングしておいてもよい。こうすれば、正規の封印シール70やメイン制御基板60を偽造品に交換するという不正行為がなされたとすると、もともとマーキングされていた固有識別情報が読み取れなくなるため、そのような不正行為を容易に発見することができる。
そしてまた、上述した実施形態では、被破壊部としてホログラム脆性シールを採用したが、これに代えて、ケース蓋体50とメイン制御基板60とを引き離すと封印シール70の色が不可逆的に変わるものを採用してもよい。こうすれば、色の変化によってケース蓋体50とメイン制御基板60とが引き離されたことを容易に認識することができる。具体的な構成としては、例えば、封印シール70のうちケース蓋体50とメイン制御基板60とを引き離したときに剥離される部分に発色マイクロカプセルと顕色剤とを封入しておき、剥離されたときに発色マイクロカプセルが破れて中の発色剤が顕色剤と接触して発色するようにしてもよい。
あるいは、被破壊部として、封印シール70のうちケース蓋体50とメイン制御基板60とを引き離したときに剥離される部分に所定の電気回路として発信回路を形成しておき、剥離されたときにその発信回路が切断されて発信が途絶えるようにしてもよい。こうすれば、その発信回路の断線の有無をチェックすれば容易にケース蓋体50とメイン制御基板60とが引き離されたか否かを確認することができる。
そして更に、上述した実施形態の封印シール70の代わりに、図6に示す封印シール170を採用してもよい。図6(a)は封印シール170の平面図、(b)はB−B断面図である。封印シール170は、円盤173aの周りに円周帯173bが多重に形成され各円周帯173bを直径方向の複数の直線部173cで結んだ形状のシール本体173と、このシール本体173の一方の面に形成された第1接着層171と、シール本体173の他方の面に形成された第2接着層172とからなり、第1接着層171がケース蓋体50の鍔部53に接着され、第2接着層172がメイン制御基板60の実装面側に接着される。このシール本体173も、全面にわたってホログラム形成層と反射層を備えた脆性シールである。また、シール本体173の円周帯173bや直線部173cの上には、シール本体173とは別体の文字列174(ここでは「SECURITY」)が重なるように形成されている。ここでは、文字列174の各文字は、円周帯173bから外側へ一部はみ出ている。この封印シール170は、使用前の状態では、台紙178と透明シート179との間に挟まれており、台紙178は第2接着層172と接するもののごく弱い力でしか接着しておらず、透明シート179は第1接着層171とやや強い力で接着している。この封印シール170を使用するには、まず、透明シート179を台紙178から剥離する。すると、透明シート179は、裏側に封印シール170が貼着した状態で台紙178から剥離する。この封印シール170を透明シート179ごとメイン制御基板60に貼り付けたあと、透明シート179をメイン制御基板60から引き離すと、透明シート179のみ剥離して封印シール170は第2接着層172がメイン制御基板60と接着した状態となる。あとは、上述した実施形態とほぼ同様にして、封印シール170が接着されたメイン制御基板60をケース蓋体50の鍔部53に取り付けることにより、封印シール170は第1接着層171が鍔部53と接着する。その後、ケース蓋体50からメイン制御基板60を取り外したときには、上述した実施形態とほぼ同様にして、封印シール170を剥がした痕跡が残る。また、文字列174がシール本体173の円周帯173bや直線部173cの上に重なっているため、この文字列174も寸断される。
そして更にまた、上述した実施形態では、パチンコ機20を例にとって説明したが、本発明が適用可能な遊技機はパチンコ機に限定されるものではなく、例えばスロットマシンや、パチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機などにも適用することができるのは勿論である。
本実施形態のパチンコ機20を裏面から見た外観図である。 メイン制御基板ケース30を一方から見たときの斜視図である。 メイン制御基板ケース30の組立斜視図である。 図2におけるシール用窓55の周辺部分の断面図である。 封印シール70の説明図で(a)は斜視図、(b)はA−A断面図である。 封印シール170の説明図で(a)は平面図、(b)はB−B断面図である。
符号の説明
3…ヒンジ、4…前枠、6…タンク、8…遊技球払出装置、10…タンクレール、12…払出制御基板ケース、14…大型カバー、16…ステップモータ、20…パチンコ機、30…メイン制御基板ケース、40…ケース本体、41…本体底面部、42…本体長壁部、43…レール溝、43a…ストッパ壁、46…封止用ブロック、50…ケース蓋体、51…蓋体底面部、51a…放熱孔、52…蓋体長壁部、53…鍔部、54…コネクタ用窓、55…シール用窓、56…封止用スリット、60…メイン制御基板、61…プリント配線板、62…CPU、63…ROM、64…コネクタ、70…封印シール、71…第1接着層、72…第2接着層、73…シール本体、73b…文字列、73c…極小文字列、74…中央部分、80…J字金具、81…長足部、82…突起、83…引掛部、170…封印シール、171…第1接着層、172…第2接着層、173…シール本体、174…文字列、178…台紙、179…透明シート。

Claims (6)

  1. 制御基板を収容する基板ケースを備えた遊技機であって、
    前記基板ケースを構成する基板ケース構成体と、
    一方の面が前記基板ケース構成体に接着され他方の面が前記制御基板に接着され前記基板ケース構成体と前記制御基板とを引き離すと不可逆的に破壊される被破壊部を有する封印シールと、
    を備えた遊技機。
  2. 前記封印シールは、外部から真贋の確認を行うための真贋確認部としてレーザ光又はUV光を照射することにより判読可能となる文字、図形又は記号によって真贋の確認を行う照射確認部を有し、前記基板ケース構成体は、前記照射確認部を外部に露出するための照射用窓を有している、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記封印シールは、外部から真贋の確認を行うための真贋確認部として前記照射確認部に加えて目視により真贋の確認を行う目視確認部を有している、請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記被破壊部は、前記照射用窓と前記制御基板のチップ実装箇所とを結ぶ線を横切る領域に形成されている、請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記被破壊部は、前記照射用窓の全周にわたって形成されている、請求項2〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記基板ケース構成体は、前記制御基板の実装面と略合致し該制御基板のコネクタを外部に露出させるコネクタ用窓部を有する構成体縁部と、該構成体縁部から立ち上がるように延設され前記制御基板の実装面上の電子部品を収容する空間を形成する構成体底面部と、を備え、
    前記封印シールは、前記構成体縁部のうち前記コネクタ用窓の近傍に接着されている、請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
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