JP2012100691A - 医用画像処理システム、および医用画像処理システムに含まれる医用画像撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急時であっても他の装置のデータを表示することができる医用画像処理システム、および医用画像撮影装置を提供する。
【解決手段】医用画像を撮影する機能と画像処理機能を備えた第1の医用画像撮影装置と、医用画像をネットワークを介して受信し、画像処理機能を備えたアプリケーションサーバと、第1の医用画像撮影装置及びアプリケーションサーバとネットワークで接続される第2の医用画像撮影装置とを備えた医用画像処理システムにおいて、第2の医用画像撮影装置は、第1の医用画像撮影装置で撮影した医用画像の情報を取得する取得部と、第1の医用画像撮影装置を用いて画像処理を行う第1の処理モードと、アプリケーションサーバを用いて画像処理を行う第2の処理モードのいずれかを設定する制御部と、制御部で設定した第1の処理モードまたは第2の処理モードのいずれかで画像処理を行った医用画像の表示を行う表示部と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】医用画像を撮影する機能と画像処理機能を備えた第1の医用画像撮影装置と、医用画像をネットワークを介して受信し、画像処理機能を備えたアプリケーションサーバと、第1の医用画像撮影装置及びアプリケーションサーバとネットワークで接続される第2の医用画像撮影装置とを備えた医用画像処理システムにおいて、第2の医用画像撮影装置は、第1の医用画像撮影装置で撮影した医用画像の情報を取得する取得部と、第1の医用画像撮影装置を用いて画像処理を行う第1の処理モードと、アプリケーションサーバを用いて画像処理を行う第2の処理モードのいずれかを設定する制御部と、制御部で設定した第1の処理モードまたは第2の処理モードのいずれかで画像処理を行った医用画像の表示を行う表示部と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、医用画像の処理を行う医用画像処理システム、医用画像処理システムに含まれる医用画像撮影装置に関する。
近年、シンクライアント型の情報処理システムが注目されており、医療においてもシンクライアント型のシステムを導入し始めている。シンクライアント型の医用システムとは、1つのサーバおよび複数のクライアント(シンクライアント)が接続する病院内LAN等のネットワークにおいて、サーバ側では各シンクライアントの有するアプリケーションやデータを格納してアプリケーションをサーバ上で動作し、シンクライアント側では、データの表示機能や最低限の入力機能を行うものである。
このシンクライアント型のシステムは、複数の画像診断装置、アプリケーションサーバ、データサーバがネットワーク接続する場合にも用いられている。データサーバには全ての画像診断装置のデータ(画像データ等)が格納されており、画像診断装置は撮影画像をデータサーバに送信して格納させる。一方、アプリケーションサーバには全ての画像診断装置における、画像処理等のアプリケーションが格納されている。データサーバに格納される画像の画像処理は、アプリケーションサーバが対応するアプリケーションを起動して行う。画像診断装置は、自装置以外で撮像された画像の画像処理をアプリケーションサーバが行うことによって、自装置以外の画像データをアプリケーションサーバを介して表示することができる。
しかしながらこのシンクライアント型のシステムの場合、複数のシンクライアントである画像診断装置がアプリケーションサーバにアクセスするため、ネットワークやアプリケーションサーバの負荷が高くなり、アプリケーションを用いた画像の表示がスムーズに行われない場合がある。また、画像診断装置で撮像する画像は一般的に撮影画像数が多く、データ量も大きいため、画像診断装置からデータサーバへの送信に時間がかかる。特に緊急時、ある画像診断装置が他の画像診断装置で撮影した画像を表示したい場合に、データサーバへ画像データの送信が完了していない、あるいはネットワークが混雑していると、すぐに表示できない場合がある。
本発明の実施形態はこのような点を考慮してなされたもので、緊急時であっても他の装置のデータを好適に表示することができる医用画像処理システム、および医用画像処理システムに含まれる医用画像撮影装置を提供することを目的とする。
実施形態の医用画像処理システムは、医用画像を撮影する機能と撮像した医用画像に対する画像処理機能を備えた第1の医用画像撮影装置と、前記第1の医用画像撮影装置で撮影された前記医用画像をネットワークを介して受信し、前記医用画像に対する画像処理機能を備えたアプリケーションサーバと、前記第1の医用画像撮影装置及び前記アプリケーションサーバとネットワークで接続される第2の医用画像撮影装置とを備えた医用画像処理システムにおいて、前記第2の医用画像撮影装置は、前記第1の医用画像撮影装置で撮影した前記医用画像の情報を取得する取得部と、前記第1の医用画像撮影装置の画像処理機能を用いて画像処理を行う第1の処理モードと、前記アプリケーションサーバの画像処理機能を用いて画像処理を行う第2の処理モードのいずれかを設定する制御部と、前記制御部で設定した前記第1の処理モードまたは前記第2の処理モードのいずれかで画像処理を行った前記医用画像の表示を行う表示部と、を備えることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る医用画像処理システム100の概略構成図である。医用画像処理システム100は、超音波診断装置1(第2の医用画像撮影装置)、CT装置2(第1の医用画像撮影装置)、アプリケーションサーバ3、画像サーバ4とが病院内のLAN(ローカルエリアネットワーク)Nを介して相互に通信可能に接続される。超音波診断装置1とCT装置2とは、アプリケーションサーバ3のクライアントとして動作し、アプリケーションサーバ3は超音波診断装置1およびCT装置2の、画像処理等のアプリケーションを有している。
図1は、本発明の一実施形態に係る医用画像処理システム100の概略構成図である。医用画像処理システム100は、超音波診断装置1(第2の医用画像撮影装置)、CT装置2(第1の医用画像撮影装置)、アプリケーションサーバ3、画像サーバ4とが病院内のLAN(ローカルエリアネットワーク)Nを介して相互に通信可能に接続される。超音波診断装置1とCT装置2とは、アプリケーションサーバ3のクライアントとして動作し、アプリケーションサーバ3は超音波診断装置1およびCT装置2の、画像処理等のアプリケーションを有している。
アプリケーションサーバ3は、操作者の画像処理の操作指示入力をクライアントから受信し、その操作指示に基づいて種々の画像処理を行って表示用の画像情報を生成してクライアントへ送信する。またアプリケーションサーバ3は、操作者の操作指示に基づいて、各種アプリケーションプログラムを起動し、各種処理を行う。
アプリケーションサーバ3は、アプリケーション記憶部301、制御部302、第3の通信部303、スケジュール記憶部304、負荷算出部305がバスによって相互に通信可能に接続される。アプリケーション記憶部301は、アプリケーションサーバ3に接続される複数のクライアント(本実施形態では超音波診断装置1やCT装置2)における、例えばMPR処理、ボリュームレンダリング処理、画像の拡大、縮小等の画像処理、心臓等の臓器の解析処理、血流の解析処理、画像から医学的異常部位の検出を行う画像診断支援処理等といった複数種類のアプリケーション処理のプログラムを格納する。制御部302は、アプリケーション記憶部301に格納された、複数種類のアプリケーション処理のプログラムを起動し各種処理を行う。第3の通信部303は、ネットワークに接続して他の装置と通信を行う。スケジュール記憶部304は、アプリケーションサーバ3を使用する診断の、予約時間および診断内容のスケジュールを記憶する。負荷算出部305は、スケジュール記憶部304に記憶される診断の予約時間および診断内容のスケジュールより、アプリケーションサーバ3の負荷を算出し数値化する。詳細は後述する。
アプリケーションサーバ3は、アプリケーション記憶部301、制御部302、第3の通信部303、スケジュール記憶部304、負荷算出部305がバスによって相互に通信可能に接続される。アプリケーション記憶部301は、アプリケーションサーバ3に接続される複数のクライアント(本実施形態では超音波診断装置1やCT装置2)における、例えばMPR処理、ボリュームレンダリング処理、画像の拡大、縮小等の画像処理、心臓等の臓器の解析処理、血流の解析処理、画像から医学的異常部位の検出を行う画像診断支援処理等といった複数種類のアプリケーション処理のプログラムを格納する。制御部302は、アプリケーション記憶部301に格納された、複数種類のアプリケーション処理のプログラムを起動し各種処理を行う。第3の通信部303は、ネットワークに接続して他の装置と通信を行う。スケジュール記憶部304は、アプリケーションサーバ3を使用する診断の、予約時間および診断内容のスケジュールを記憶する。負荷算出部305は、スケジュール記憶部304に記憶される診断の予約時間および診断内容のスケジュールより、アプリケーションサーバ3の負荷を算出し数値化する。詳細は後述する。
画像サーバ4は、CT装置2で撮影し送信された画像データを格納する画像データ記憶部401と、ネットワークに接続して他の装置と通信を行う第4の通信部402を含む。
図2に超音波診断装置1の概略構成を示すブロック図を示す。超音波診断装置1は、制御部10、表示部12、操作部13、第1の通信部15、記憶部16、情報記憶媒体17、超音波画像データ記憶部18、センサ19がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
表示部12はモニタ等であり、制御部10の制御に基づいて文書データや画像データ等を表示する。操作部13は操作キー等の入力装置である。第1の通信部15は、ネットワークNに接続して他の装置と通信を行う。センサ19は、患者である被検体を検知してデータを取得する。超音波画像データ記憶部18は、後述する制御部10内の超音波画像データ処理部105で生成した超音波画像データを記憶する。
記憶部16は、制御部10や第1の通信部15などのワーク領域となるもので、RAM(Random Access Memory)などにより実現できる。
情報記憶媒体17(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、ハードディスク、或いはメモリ(Flash Memory、ROM:Read Only Memory)などにより実現できる。情報記憶媒体17には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)、超音波診断装置1を動作させるアプリケーション等が記憶される。
情報記憶媒体17(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、ハードディスク、或いはメモリ(Flash Memory、ROM:Read Only Memory)などにより実現できる。情報記憶媒体17には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)、超音波診断装置1を動作させるアプリケーション等が記憶される。
制御部10は、超音波診断装置1の総括的な制御を行うとともに、その他の様々な演算処理や制御処理などを行う演算装置である。制御部10の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。制御部10は、情報記憶媒体17に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。
制御部10は、撮影要求部101、問い合わせ部102、判定部103、超音波画像データ処理部105、アプリケーション起動要求部106を含む。撮影要求部101は、第1の通信部15を介して、例えばCT装置2等の他の装置へ撮影要求を行う。問い合わせ部102は、アプリケーションサーバ3に負荷の問い合わせを行う。詳細は後述する。判定部103は、撮影要求部101で要求する画像の撮影要求が緊急か否かの判定、あるいはアプリケーションサーバ3の負荷算出部305で算出され、超音波診断装置1に送信された負荷の値があらかじめ定めた所定値よりも大きいか否かの判定を行う。超音波画像データ処理部105は、センサ19で取得したデータに対し情報記憶媒体17に記憶されるアプリケーション処理のプログラムを用いて所定の処理を行うことにより、超音波画像データを生成する。アプリケーション起動要求部106は、判定部103で判定した撮影要求の緊急の有無、およびアプリケーションサーバ3から送信される負荷の大小に基づき、アプリケーションサーバ3またはCT装置2のいずれかに対しアプリケーションの起動を要求する。
図3に医用画像生成装置の一例としてCT装置2の概略構成を示すブロック図を示す。CT装置2は、制御部20、表示部22、操作部23、第2の通信部25、記憶部26、情報記憶媒体27、撮像部28、CT画像データ記憶部29がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。このうち、表示部22、操作部23、第2の通信部25、記憶部26は、超音波診断装置1の対応する各部と同様の動作であるので説明を省略する。
情報記憶媒体27(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、ハードディスク、或いはメモリ(Flash Memory、ROM:Read Only Memory)などにより実現できる。情報記憶媒体27には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)、CT装置2を動作させるアプリケーション等が記憶される。
撮像部28は、患者である被検体を撮像してデータを取得する。CT画像データ記憶部29は、後述する制御部20内のCT画像データ処理部201で生成した画像データを記憶する。
制御部20は、CT装置2の総括的な制御を行うとともに、その他の様々な演算処理や制御処理などを行う演算装置である。制御部20の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。制御部20は、情報記憶媒体27に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。
制御部20は、CT画像データ処理部201を含む。CT画像データ処理部201は、撮像部28での撮像画像に対し情報記憶媒体27に記憶されるアプリケーション処理のプログラムを用いて所定の信号処理を行うことにより、CT画像データを生成する。
次に、ユーザが超音波診断装置1を用いて検査を行っている最中に、CT画像が必要となり、CT装置2で撮影した画像を超音波診断装置1で表示する場合の、上記構成における医用画像処理システム100の動作について、図4、図5のフローチャートを参照して説明する。
<アプリケーションサーバの負荷が小さい、かつ通常の撮影要求の場合>
まず、アプリケーションサーバ3の負荷が小さく、かつ超音波診断装置1からの撮影要求も緊急ではない通常時について、図4を参照して説明する。
まず、アプリケーションサーバ3の負荷が小さく、かつ超音波診断装置1からの撮影要求も緊急ではない通常時について、図4を参照して説明する。
超音波診断装置1の撮影要求部101は、CT装置2へ撮影要求を行う(ステップS101)。CT装置2の撮像部28は、ステップS101での撮影要求に基づき、被検体へのCT撮影を行う(ステップS102)。CT装置2のCT画像データ処理部201は撮影終了後、所定の処理を行ってCT画像(これを画像Aとする)を生成し、記憶部26へ一時的に格納する(ステップS103)。次に第2の通信部25は、超音波診断装置1へ画像Aの撮影完了通知を送信する(ステップS104)。ステップS104での撮影完了通知の送信は、CT装置2での画像Aの処理が可能となったことを示している。
次にCT装置2は、ステップS103でデータ処理した画像Aを画像サーバ4に転送する(ステップS111)。画像サーバ4はステップS111でCT装置2から送信された画像Aを受信する(ステップS112)。なお、画像AをCT装置2から画像サーバ4に送信する際、例えば被検体の部位毎に複数の画像を画像サーバ4に送信してもよいし、CT装置2の操作終了時に複数の画像をまとめて画像サーバ4に送信してもよい。
ステップS111でCT装置2が画像サーバ4へ画像Aを転送し終わると、CT装置2の第2の通信部25はアプリケーションサーバ3へ撮影完了通知を送信する(ステップS115)。
ステップS111でCT装置2が画像サーバ4へ画像Aを転送し終わると、CT装置2の第2の通信部25はアプリケーションサーバ3へ撮影完了通知を送信する(ステップS115)。
一方、超音波診断装置1の問い合わせ部102は、ステップS101で撮影要求部101がCT装置2に撮影要求を行った後、アプリケーションサーバ3へ、所定時刻でのアプリケーションサーバ3にかかる負荷を問い合わせる(ステップS105)。例えば、ステップS101で超音波診断装置1がCT装置2に対し撮影要求を行った際に、CT装置2がアプリケーションサーバ3に撮影完了通知を送信する予想時刻を、超音波診断装置1がCT装置2から受信し、その予測時刻におけるアプリケーションサーバ3の負荷を問い合わせる。この予測時刻におけるアプリケーションサーバ3での負荷があらかじめ定められた所定値よりも小さければ、アプリケーションサーバ3での処理が迅速に行われる。アプリケーションサーバ3の負荷算出部305は、スケジュール記憶部304に格納される診断の予約時間および診断内容のスケジュールの混雑状況から、この予測時刻における負荷を算出する(ステップS107)。そしてアプリケーションサーバ3の第3の通信部303は、ステップS107で負荷算出部305が算出した負荷を超音波診断装置1に通知する(ステップS109)。
ステップS107で算出される負荷は、例えば、同時刻における診断予約数や、アプリケーションサーバ3の処理能力に依存した、部位毎の画像解析時間に依存する。例えば、同じ部位の診断で、10時に3件、11時に1件の診断予約がある場合は、件数の多い10時の負荷が大きく、件数の少ない11時の負荷が小さく算出される。また、例えば脳の画像解析が心臓の画像解析より時間がかかるとして、13時に脳解析1件、14時に心臓解析1件の診断予約がある場合は、13時の負荷が大きく、14時の負荷は小さく算出される。算出され数値化した負荷は、後述する判定部103より、あらかじめ定められた所定値と比較され、負荷の大小が判定される。
次に判定部103は、ステップS101での撮影要求が緊急か否かを判定する(ステップS113)。緊急の撮影要求でない場合(ステップS113で「No」)、判定部103は、ステップS109でアプリケーションサーバ3から通知された負荷があらかじめ定められた所定値よりも大きいか否かを判定する(ステップS114)。図4は、緊急の撮影要求ではなく、アプリケーションサーバ3の負荷も所定値より小さいとするので、ステップS113で「No」、かつステップS114で「No」である。
次にアプリケーションサーバ3は、ステップS115でCT装置2から送信された撮影完了通知に基づき、画像サーバ4に対し画像Aを要求する(ステップS117)。画像サーバ4は、ステップS117で要求された画像Aをアプリケーションサーバ3に送信する(ステップS119)。また超音波診断装置1のアプリケーション起動要求部106は、アプリケーションサーバ3に対し、画像Aを表示するためのCT装置2のアプリケーションの起動を要求する(ステップS121)。
アプリケーションサーバ3の制御部302は、ステップS119でアプリケーションサーバ3に送信された画像Aより、アプリケーション記憶部301に格納される、CT画像である画像Aを表示するためのCT装置2のアプリケーション処理のプログラムを起動し(ステップS123)、第3の通信部303を介して超音波診断装置1の表示部12に画像Aを表示させる(ステップS125)。
なおCT装置2の制御部20は、ステップS111で画像Aが画像サーバ4に転送された後、一定期間画像Aに関するアクセスがない場合に(ステップS126)、ステップS103でCT装置2の記憶部26に格納された画像Aを削除する(ステップS127)。
上述した図4の場合は通常時における動作であるため、CT装置2から画像サーバ4に画像を転送する際、転送時間がかかってしまう。特に画像データが大きい場合は、CT装置2から画像サーバ4へ画像転送が終了せず、アプリケーションサーバ3でのアプリケーションの起動までに時間がかかってしまう。また、アプリケーションサーバ3の負荷が大きい場合も同様に時間がかかってしまう。特に緊急時では、即座の診断、治療が必要なため、出来るだけ早く画像を表示することが求められる。
<アプリケーションサーバの負荷が大きい、または緊急の撮影要求の場合>
次に、アプリケーションサーバ3の負荷が大きい、または超音波診断装置1からの撮影要求が緊急である場合について、図5を参照して説明する。
次に、アプリケーションサーバ3の負荷が大きい、または超音波診断装置1からの撮影要求が緊急である場合について、図5を参照して説明する。
ステップS201〜S212の動作は、図4のステップS101〜S112の動作と同様であるので、説明を省略する。超音波診断装置1の「緊急」ボタン等が押されることで、判定部103より、ステップS201での撮影要求が緊急と判定され、かつアプリケーションサーバ3から通知された負荷が予め定められた所定値よりも大きいと判定された場合(ステップS213で「Yes」)、超音波診断装置1のアプリケーション起動要求部106は、ステップS203でCT装置2から受信した撮影完了通知に基づき、CT装置2に対し、画像Aを表示するためのアプリケーションの起動を要求する(ステップS221)。
CT装置2の制御部20は、情報記憶媒体27に格納された、画像Aを表示するためのアプリケーション処理のプログラムを起動し(ステップS223)、第2の通信部25を介して超音波診断装置1の表示部12に画像Aを表示する(ステップS225)。
なお制御部20は、ステップS223でアプリケーション処理のプログラムを起動し、ステップS225で画像Aを超音波診断装置1の表示部12に表示させた後、ステップS203でCT装置2の記憶部26に格納された画像Aを削除する(ステップS227)。
よって、緊急検査時に超音波診断装置1でCT画像を表示する場合は、画像を表示するアプリケーションの起動先を、アプリケーションサーバ3ではなく、CT装置2に切り替えることができ、アプリケーションサーバ3の負荷に関係なくCT画像を早く入手することが出来る。
なお、CT装置2が超音波診断装置1で取得した超音波画像データを表示したい場合は、上述した実施形態の、超音波診断装置1とCT装置2とを逆にした動作を行ってもよい。このとき、緊急検査時では超音波診断装置1のアプリケーション処理のプログラムを起動させ、CT装置2に超音波画像データを表示する。つまり、緊急時にCT装置2が撮影、取得した画像を超音波診断装置1で表示する場合は、このCT装置2はアプリケーションサーバの代わりとして動作し、逆に超音波診断装置1が撮影、取得した画像をCT装置2で表示する場合、CT装置2は超音波診断装置1に対するクライアントとして動作する。
<他の例1>
また、超音波診断装置1に端末5が接続され、CT装置2からの撮影完了通知やアプリケーションサーバ3からの負荷通知を端末5が受信し、端末5でアプリケーションの起動要求を行っても良い。端末5は、超音波診断装置1の各種制御を行う読影装置として動作する。超音波診断装置1に端末5が接続された医用画像処理システム100の概念図を図6に示す。CT装置2への撮影要求は超音波診断装置1が行い、その他の超音波診断装置1に関する動作を端末5が行う。
また、超音波診断装置1に端末5が接続され、CT装置2からの撮影完了通知やアプリケーションサーバ3からの負荷通知を端末5が受信し、端末5でアプリケーションの起動要求を行っても良い。端末5は、超音波診断装置1の各種制御を行う読影装置として動作する。超音波診断装置1に端末5が接続された医用画像処理システム100の概念図を図6に示す。CT装置2への撮影要求は超音波診断装置1が行い、その他の超音波診断装置1に関する動作を端末5が行う。
<他の例2>
また、複数の画像診断装置6がネットワークで接続されている場合に、CT装置2が撮影を行って、撮影完了通知をネットワークで接続されている全ての画像診断装置6に送信してもよい。このときの医用画像処理システム100の概念図を図7に示す。撮影完了通知を受信した画像診断装置6は、CT装置2へアプリケーションの起動を要求し、画像診断装置6の表示部にCT画像を表示する。なおこの場合、画像診断装置6に端末が接続され、端末に撮影完了通知を送信しても良い。
また、複数の画像診断装置6がネットワークで接続されている場合に、CT装置2が撮影を行って、撮影完了通知をネットワークで接続されている全ての画像診断装置6に送信してもよい。このときの医用画像処理システム100の概念図を図7に示す。撮影完了通知を受信した画像診断装置6は、CT装置2へアプリケーションの起動を要求し、画像診断装置6の表示部にCT画像を表示する。なおこの場合、画像診断装置6に端末が接続され、端末に撮影完了通知を送信しても良い。
以上説明した実施形態によれば、超音波診断装置1での検査中にCT装置2の画像が必要になった場合、超音波診断装置1はCT装置2へ撮影要求を行う。撮影要求が緊急の場合、またはアプリケーションサーバ3の負荷が大きい場合に、超音波診断装置1はアプリケーションの起動要求を、アプリケーションサーバ3ではなく、画像を撮影したCT装置2に直接行い、CT装置2はCT画像表示の為のアプリケーション処理のプログラムを起動して、超音波診断装置1にCT画像を表示させる。よって、緊急の場合は撮影した装置自身が有するアプリケーションで直接画像処理を行うため、画像データが画像サーバやアプリケーションサーバを経由せずに済み、超音波診断装置1での画像表示がスムーズに行われる。また、画像のデータ量が多く、CT装置2から画像サーバ4への画像転送が終わらずにアプリケーションサーバ3でアプリケーション処理のプログラムを起動することが出来ない(つまり、すぐに検査ができない)ということも解消される。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1…超音波診断装置、2…CT装置、3…アプリケーションサーバ、4…画像サーバ、10…制御部、101…撮影要求部、102…問い合わせ部、103…判定部、105…超音波画像データ処理部、106…アプリケーション起動要求部、12、22…表示部、13、23…操作部、15…第1の通信部、16、26…記憶部、17、27…情報記憶媒体、18…超音波画像データ記憶部、19…センサ、20…制御部、201…CT画像データ処理部、28…撮像部、29…CT画像データ記憶部、301…アプリケーション記憶部、302…制御部、303…第3の通信部、304…スケジュール記憶部、305…負荷算出部、401…画像データ記憶部、402…第4の通信部。
Claims (9)
- 医用画像を撮影する機能と撮像した医用画像に対する画像処理機能を備えた第1の医用画像撮影装置と、
前記第1の医用画像撮影装置で撮影された前記医用画像をネットワークを介して受信し、前記医用画像に対する画像処理機能を備えたアプリケーションサーバと、
前記第1の医用画像撮影装置及び前記アプリケーションサーバとネットワークで接続される第2の医用画像撮影装置とを備えた医用画像処理システムにおいて、
前記第2の医用画像撮影装置は、
前記第1の医用画像撮影装置で撮影した前記医用画像の情報を取得する取得部と、
前記第1の医用画像撮影装置の画像処理機能を用いて画像処理を行う第1の処理モードと、前記アプリケーションサーバの画像処理機能を用いて画像処理を行う第2の処理モードのいずれかを設定する制御部と、
前記制御部で設定した前記第1の処理モードまたは前記第2の処理モードのいずれかで画像処理を行った前記医用画像の表示を行う表示部と、
を備えることを特徴とする医用画像処理システム。 - 前記第1の医用画像撮影装置で撮影した前記医用画像を受信して格納し、前記アプリケーションサーバに前記医用画像を送信する機能を備えたデータサーバをさらに有する、
ことを特徴とする請求項1記載の医用画像処理システム。 - 前記第2の医用画像撮影装置は、
前記取得部で取得した前記医用画像の情報に緊急性の有無を判定する判定部と、
前記アプリケーションサーバへ負荷の問い合わせを行う問い合わせ部と、
をさらに有し、
前記判定部で緊急性が有ると判定された場合、または前記問い合わせ部で問い合わせた前記アプリケーションサーバの負荷が所定値よりも大きい場合、前記制御部は、前記第1の処理モードを設定し、
前記判定部で緊急性がないと判定された場合、かつ前記問い合わせ部で問い合わせた前記アプリケーションサーバの負荷が所定値よりも小さい場合、前記制御部は、前記第2の処理モードを設定するよう構成される、
ことを特徴とする請求項1記載の医用画像処理システム。 - 前記アプリケーションサーバは、診断予約時間および診断内容のスケジュールを格納するスケジュール記憶部と、
前記第2の医用画像撮影装置の前記問い合わせ部からの負荷の問い合わせがあった場合に、前記スケジュール記憶部を参照して所定時刻におけるスケジュールの混雑状況を負荷として算出する負荷算出部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の医用画像処理システム。 - 前記第1の医用画像撮影装置は、撮影した医用画像を一時的に記憶する画像記憶部をさらに有し、
前記データサーバに前記医用画像を送信した後に、当該医用画像に対するアクセスが一定期間無い場合、前記画像記憶部に格納された前記医用画像を削除する、
ことを特徴とする請求項1記載の医用画像処理システム。 - 前記第1の医用画像撮影装置は、前記第2の医用画像撮影装置の前記制御部で第1の処理モードを設定し、前記表示部に前記医用画像を表示した後に、前記第1の医用画像撮影装置の前記画像記憶部に格納された前記医用画像を削除する、
ことを特徴とする請求項5記載の医用画像処理システム。 - 前記第2の医用画像撮影装置に接続される端末をさらに有し、
前記端末は、前記第2の医用画像撮影装置に代わり、
前記第1の医用画像撮影装置で撮影した前記医用画像の情報を取得する取得部と、
前記第1の医用画像撮影装置の画像処理機能を用いて画像処理を行う第1の処理モードと、前記アプリケーションサーバの画像処理機能を用いて画像処理を行う第2の処理モードのいずれかを設定する制御部と、
前記制御部で設定した前記第1の処理モードまたは前記第2の処理モードのいずれかで画像処理を行った前記医用画像の表示を行う表示部と、
を有することを特徴とする請求項1記載の医用画像処理システム。 - 前記第1の医用画像撮影装置で撮影された前記医用画像の情報を、ネットワークに接続された全ての医用画像撮影装置に送信するよう構成される、
ことを特徴とする請求項1記載の医用画像処理システム。 - 他の医用画像撮影装置およびアプリケーションサーバと、ネットワークを介して通信を行う通信部と、
前記通信部で通信を行う前記他の医用画像撮影装置より、撮影された医用画像の情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記医用画像の情報より、前記他の医用画像撮影装置で前記医用画像に対する画像処理を行う第1の処理モードと、前記アプリケーションサーバで前記医用画像に対する画像処理を行う第2の処理モードのいずれかを設定する制御部と、
前記制御部で設定した前記第1の処理モードまたは前記第2の処理モードのいずれかで画像処理を行った前記医用画像の表示を行う表示部と、
を有することを特徴とする医用画像撮影装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018015079A (ja) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | コニカミノルタ株式会社 | 画像管理装置、画像表示システム、及び画像表示方法 |
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2010
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