JP2012100443A - 急速充電方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】充電装置の効率を向上させると共に、設備容量を削減して、エネルギーロスの低減、コスト削減、設置面積削減を図る。
【解決手段】外部蓄電池30への充電が可能な設備用蓄電池14と、商用電源8を電源とするAC/DCコンバータ12と、入力電圧を昇圧するためのDC/DCコンバータとを備えた急速充電装置10を用いて外部蓄電池30を充電する際に、前記設備用蓄電池14の出力を、絶縁型とした前記DC/DCコンバータ20の一次側と、二次側の接地側配線21の両方に供給する。
【選択図】図2
【解決手段】外部蓄電池30への充電が可能な設備用蓄電池14と、商用電源8を電源とするAC/DCコンバータ12と、入力電圧を昇圧するためのDC/DCコンバータとを備えた急速充電装置10を用いて外部蓄電池30を充電する際に、前記設備用蓄電池14の出力を、絶縁型とした前記DC/DCコンバータ20の一次側と、二次側の接地側配線21の両方に供給する。
【選択図】図2
Description
本発明は、急速充電方法及び装置に係り、特に、充電装置側に蓄電池(設備用蓄電池と称する)を設け、電気自動車(Erectric Vehicle、以下EV)側に搭載された車載蓄電池等の外部蓄電池に急速充電する際に用いるのに好適な、高い効率及び少ない設備容量で急速充電することが可能な急速充電方法及び装置に関する。
充電装置側に電気2重層キャパシタやリチウムイオン蓄電池等の設備用蓄電池を設け、電位差による大電流を用いてEV側に搭載された車載蓄電池等の外部蓄電池に急速充電する技術が考えられている。
例えば特許文献1には、常時は交流電源から整流器と充電器によって直流電力を得て設備用蓄電池を常時充電しておき、電気自動車等の負荷の二次電池からの充電要求時に蓄電池から該充電器によって直流電力を得ることで負荷の蓄電池を充電するようにして、設備用蓄電池の常時充電によって交流電源側に対する負荷の平滑化を図り、受電設備の小容量化及び送配電設備の効率良い利用を可能とすると共に、設備用蓄電池からは電気自動車等に対する急速充電によって短時間の手軽な充電サービスを得ることができるようにすること、及び、充電器を設備用蓄電池に対する常時充電と該蓄電池から電気自動車等の蓄電池への急速充電との制御に共用できるようにして、装置自体の設備効率を高めることが提案されている。
具体的には、図1に示す如く、商用電源8からの交流(AC)入力電力は、充電装置本体10のAC/DCコンバータ12により直流(DC)に変換され、一旦設備用蓄電池14に蓄積される。該設備用蓄電池14の出力は、DC/DCコンバータ16の一次側に入力される。
負荷に動力用蓄電池30が接続されると、設備用蓄電池14から出力される電力は、DC/DCコンバータ16により、動力用蓄電池30の充電に必要な電圧に昇圧されて出力され、負荷(図では動力用蓄電池30)を充電する。
図において18はコントローラであり、負荷となる動力用蓄電池30は、例えば電気自動車(EV)である。
ここで、DC/DC16コンバータは通常、変換効率ηが最大でも95%程度である。また、設備用蓄電池14に一旦蓄電することによるエネルギーロスは、蓄電池の種類にもよるが、効率の高いものを用いることにより98%程度となる。
従って、図1に示す方式では、入力交流電力と、負荷を充電するための電力との比である総合効率η20は、DC/DCコンバータ16の一次側に入力される電力が設備用蓄電池14のみから供給される場合、次式で示され、約88.4%となる。
η20=0.95×0.98×0.95=0.884 …(1)
η20=0.95×0.98×0.95=0.884 …(1)
すなわち、交流入力から得た電力のうち、(100−88.4=)11.6%が熱となって消費されてしまう。この総合効率が低いことが課題である。
また、DC/DCコンバータ16の容量は、当然ながら負荷を充電する際に必要となる電力を供給できるだけの容量を保有することが必要である。例えば、負荷となる動力用蓄電池30への出力電力が100kWであるとすると、DC/DCコンバータ16への入力電力は105.3kW、設備用蓄電池14の充放電ロスを考慮して設備用蓄電池14への入力は107.4kWとなる。従って、AC/DCコンバータ12への入力電力は113.1kWが必要である。よって、上記数値例では、AC/DCコンバータ12で113.1kW、DC/DCコンバータ16で100kWの電力容量が必要となる。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、充電装置の効率を向上させると共に、設備容量を削減できるようにすることを課題とする。
本発明は、外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、商用電源を電源とするAC/DCコンバータと、入力電圧を昇圧するためのDC/DCコンバータとを備えた急速充電装置を用いて外部蓄電池を充電する際に、前記設備用蓄電池の出力を、絶縁型とした前記DC/DCコンバータの一次側と、二次側の接地側配線の両方に供給することにより、前記課題を解決したものである。
本発明は、又、外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、商用電源を電源とするAC/DCコンバータと、入力電圧を昇圧するためのDC/DCコンバータとを備えた急速充電装置を用いて外部蓄電池を充電する際に、前記設備用蓄電池の出力電圧に、絶縁型とした前記DC/DCコンバータの出力電圧を加えて、前記外部蓄電池を充電することにより、前記課題を解決したものである。
ここで、前記外部蓄電池への供給電圧を、前記設備用蓄電池の電圧と、前記DC/DCコンバータによって昇圧された電圧の合計電圧とすることができる。
又、前記外部蓄電池への充電中は、前記商用電源の使用を止めることができる。
又、前記設備用蓄電池及び/又は前記DC/DCコンバータに、前記AC/DCコンバータの出力も供給することができる。
本発明は、又、外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、商用電源を電源とするAC/DCコンバータと、入力電圧を昇圧するための、前記設備用蓄電池の出力が、一次側と、二次側の接地側配線の両方に接続されている絶縁型のDC/DCコンバータと、を備えたことを特徴とする急速充電装置を提供するものである。
又、外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、商用電源を電源とするAC/DCコンバータと、入力電圧を昇圧するための、二次側の接地側配線が前記設備用蓄電池に接続されている絶縁型のDC/DCコンバータと、を備えたことを特徴とする急速充電装置を提供するものである。
又、外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、入力電圧を昇圧するための、前記設備用蓄電池の出力が、一次側と、二次側の接地側配線の両方に接続されている絶縁型のDC/DCコンバータと、を備えたことを特徴とする急速充電装置を提供するものである。
又、外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、入力電圧を昇圧するための、二次側の接地側配線が前記設備用蓄電池に接続されている絶縁型のDC/DCコンバータと、を備えたことを特徴とする急速充電装置を提供するものである。
本発明によれば、充電装置の効率を向上させることができるとともに、設備容量を削減できることから、エネルギーロスの低減、コスト削減、設置面積削減等の効果がある。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の基本構成を図2に示す。図1と同様の装置において、絶縁型とされたDC/DCコンバータ20の二次側の接地側配線21がアースではなく、設備用蓄電池14に接続されている。このDC/DCコンバータ20は、絶縁型、すなわち、入力側と出力側の接地端子が絶縁されているものを用いる。その他の構成は図1と同じである。
絶縁型のDC/DCコンバータ20の回路例を図3に示す。図3では、絶縁トランス20Aの一次側に直流電源を接続し、ゲート制御されるトランジスタ20Bによるスイッチで電流のオンオフを行う。絶縁トランス20Aの二次側には誘導起電力が発生し、ダイオード20Cとキャパシタ20Dにより整流されて出力される。出力電圧をセンサー20Eにより検出して、トランジスタ20Bの駆動波形を制御することにより、出力電圧を所望の電圧に制御する。絶縁トランス20Aを用いることにより、DC入力とDC出力のグランドレベルを変更可能であることから、絶縁型と呼ばれている。図3に示したのは絶縁型DC/DCコンバータの一例であり、絶縁型であれば他の方式でも構わない。
以下、本実施形態の制御方法を説明する。
図4に、制御系統も含む本実施形態全体の構成を示す。図4において、AC/DCコンバータ12、絶縁型DC/DCコンバータ20、スイッチS1等の制御はコントローラ18により行う。V1は、設備用蓄電池14の電圧をモニタして残量を把握するための電圧計である。
(1)動力用蓄電池30が接続されていない場合
この場合、図5に示す如く、DC/DCコンバータ20の動作を停止し、AC/DCコンバータ12により設備用蓄電池14を充電する。充電方法は、例えばフローティング充電を行うことができる。動力用蓄電池30が接続されていないことは、例えばユーザーインタフェース装置(図示省略)から動力用蓄電池が接続されていることを示す信号が出ないことで検出する。あるいは、EV32の場合、図6に示す如く、車載用LAN(Local Area Network)であるCAN(Controller Area Network)を利用したEV32側とのCAN通信等により検出できる。
この場合、図5に示す如く、DC/DCコンバータ20の動作を停止し、AC/DCコンバータ12により設備用蓄電池14を充電する。充電方法は、例えばフローティング充電を行うことができる。動力用蓄電池30が接続されていないことは、例えばユーザーインタフェース装置(図示省略)から動力用蓄電池が接続されていることを示す信号が出ないことで検出する。あるいは、EV32の場合、図6に示す如く、車載用LAN(Local Area Network)であるCAN(Controller Area Network)を利用したEV32側とのCAN通信等により検出できる。
(2)動力用蓄電池30が接続された場合
CAN通信等により動力用蓄電池30が接続されたことを検出すると、図7に示す如く、スイッチS1を閉じることにより充電動作を開始する。充電電流はCAN通信等により動力用蓄電池30側から指示がある場合は、その電流値ISになるよう、DC/DCコンバータ20を制御する。動力用蓄電池30側から充電電流の指示がない場合は、例えばDC/DCコンバータ20の出力側で充電電流A2を計測した結果に基づき、適切な電流値に設定する。適切な電流値は、外部入力等により設定することができる。
CAN通信等により動力用蓄電池30が接続されたことを検出すると、図7に示す如く、スイッチS1を閉じることにより充電動作を開始する。充電電流はCAN通信等により動力用蓄電池30側から指示がある場合は、その電流値ISになるよう、DC/DCコンバータ20を制御する。動力用蓄電池30側から充電電流の指示がない場合は、例えばDC/DCコンバータ20の出力側で充電電流A2を計測した結果に基づき、適切な電流値に設定する。適切な電流値は、外部入力等により設定することができる。
DC/DCコンバータ20は、出力側の充電電流A2がISと等しくなる様、出力電圧を制御する。本構成によれば、動力用蓄電池30とDC/DCコンバータ20が直列に接続されており、DC/DCコンバータ20の出力電圧は、設備用蓄電池14の電圧により常に変化させる必要があるため、ISとA2の比較処理は、ある一定周期で実施する。
次に、DC/DCコンバータ20の一次側に加える電力を、AC/DCコンバータ12の出力電圧を変化させることにより制御する。ここで、(a)設備用蓄電池14の持つ電力を優先的に使用し、商用電源8からのAC電力使用量を極力少なくする場合、(b)商用電源8からのAC電力を優先的に使用し、設備用蓄電池14の電力を極力少なくする場合、(c)設備用蓄電池14を使用せず、AC/DCコンバータ12の出力のみを利用して本装置を動作させる場合の3通りがある。これらはユーザーインタフェースにより選択することも可能であるし、あらかじめ設定することも可能である。
例えば、本装置の利用が昼間に限られ、夜間電力による充電を優先して、昼間は交流入力を極力削減したいという場合に、朝の時間帯は上記(a)を使用してAC入力からの電力消費を低減し、設備用蓄電池14の残量が減少した後は上記(b)を使用することにより設備用蓄電池14の残量を確保しつつ急速充電を可能とするという使い方が考えられる。通常は(a)もしくは(b)の動作を用いるが、設備用蓄電池14の残量が極端に少なくなり、設備用蓄電池14からEV等動力用蓄電池30への充電が実施できない場合には(c)の動作を行う。
上記(a)の場合、コントローラ18は、AC/DCコンバータ12の出力電流A3が十分小さく、設備用蓄電池14からの出力電流A1が大きくなるよう、AC/DCコンバータ12の出力電圧を低く設定するような制御を行う。
上記(b)の場合、コントローラ18は、(a)と逆に、AC/DCコンバータ12の出力電流A3が十分大きく、設備用蓄電池14からの出力電流A1が小さくなるよう、AC/DCコンバータ12の出力電圧を高く設定するような制御を行う。
上記(c)の場合、コントローラ18は、図8に示すように、DC/DCコンバータ20の動作を停止させ、該DC/DCコンバータ20に内蔵されたスイッチ(図示省略)により該DC/DCコンバータ20の二次側接続を短絡させることにより、AC/DCコンバータ12からの電力が、該DC/DCコンバータ20をバイパスして、直接、動力用蓄電池30の充電に用いられるよう、制御をおこなう。この場合は設備用蓄電池14による電力が利用できないため、充電速度はAC/DCコンバータ12の容量により制限される低い速度となるものの、動力用蓄電池30の充電は継続できる。
上記(a)の動作を行っている途中で設備用蓄電池14の残容量が減少した場合、設備用蓄電池14の残量を残しつつ動力用蓄電池30の充電を継続して行うために、上記(b)の動作に自動的に切り換える動作を行うようコントローラ18をプログラムすることも可能である。
あるいは、設備用蓄電池14の残量に応じて、(a)の動作で充電が完了できないことを予測した場合は、あらかじめ(b)の動作を行うようにコントローラ18のプログラムを設定することも可能である。
これらの動作を行うため、コントローラ18は設備用蓄電池14の残量を一定周期で把握する機能を有する必要がある。
なお、コントローラ18とユーザーインタフェース装置との通信は、コントローラ18に本機能を含めることも可能であるが、あるいは専用の通信機能を有するモジュールを搭載しても良い。
次に、本実施形態による総合効率の向上効果について検討する。
図2の回路では、設備用蓄電池14からの出力電力は、2つの経路に分かれる。一つはDC/DCコンバータ20の一次側に接続され、他方は配線21によりDC/DCコンバータ20の二次側に直列に接続される。この場合、DC/DCコンバータ20の二次側に設備用蓄電池14が直列に接続されて電圧がかさ上げされているため、DC/DCコンバータ20の出力電圧は図1に示した従来例の場合に比べて小さくて済む。これにより、DC/DCコンバータ20が扱う電力は図1に比べて小さくできる。
DC/DCコンバータ16と20の効率が同じとすると、DC/DCコンバータを通る電力に比例した電力損失が発生するため、図1の場合に比べDC/DCコンバータでの電力ロスが少なくなり、結果的に総合効率ηが向上する。
上記と同様の計算例を以下に示す。
図2の回路構成においては、設備用蓄電池14の出力の一部がDC/DCコンバータ20の一次側に、残りが二次側に供給されることになり、その分担割合は、設備用蓄電池14の残量と、動力用蓄電池30の残量により連続的に変化する。
最も極端な例として、DC/DCコンバータ20の一次側の流入電力がAC/DCコンバータ12のみから供給される場合(これは、例えばAC/DCコンバータ12の出力電圧を設備用蓄電池14の電圧に比べて十分高くすることにより実現できる)と、逆にDC/DCコンバータ20の一次側の流入電力が設備用蓄電池14のみから供給される場合(上記と逆に設備用蓄電池14の電圧に比べてAC/DCコンバータ12の出力電圧を十分低くすることにより実現できる)が考えられる。それぞれの場合の等価的な回路図を図9、図10に示す。
以下に、図9、図10におけるシステムの総合効率η30、η40を計算する。前提条件は上述と同じとする。
まず最初に仮定として、設備用蓄電池14の電圧は、負荷となる動力用蓄電池30の電圧の1/2、すなわち、DC/DCコンバータ20の出力電圧と設備用蓄電池14の電圧が等しい場合を考える。
図9の場合では、DC/DCコンバータ20の出力の効率は、AC/DCコンバータ12の出力に直接接続されているため、
0.95×0.95=0.9025である。
0.95×0.95=0.9025である。
設備用蓄電池14の出力の効率は0.95×0.98=0.931である。
これらを直列に接続した場合の動力用蓄電池30への総合効率η30は、これらの電圧が等しいことから、次式のようになる。
η30=0.9025×0.5+0.931×0.5=0.917 …(2)
η30=0.9025×0.5+0.931×0.5=0.917 …(2)
一方、図10の場合を同様に計算する。DC/DCコンバータ20の二次側出力は設備用蓄電池14より供給されるので、その効率は
0.931×0.95=0.8845である。
0.931×0.95=0.8845である。
DC/DCコンバータ20の二次側に直列接続された設備用蓄電池14の効率は0.931であるから、総合効率η40は、次式のようになる。
η40=0.8845×0.5+0.931×0.5=0.9078 …(3)
η40=0.8845×0.5+0.931×0.5=0.9078 …(3)
すなわち、図9、図10のいずれの場合でも、前出(1)式で計算した図1の場合の総合効率η20=0.884を上回ることがわかる。また実際の動作は、図9と図10の中間の状態となり、その効率はη30とη40の間の数値となるため、いずれの場合であっても図1よりも効率が高いことが示される。
上述の例では、設備用蓄電池14の電圧は、負荷となる動力用蓄電池30の電圧の1/2と仮定したが、設備用蓄電池14の電圧が小さくなるほど、DC/DCコンバータ20の分担が増すためにシステム全体としての効率が低下する。
以下では、動力用蓄電池30の電圧に対する設備用蓄電池14の電圧の比率をPとして、総合効率ηを計算する。この場合、図10より、DC/DCコンバータ20の出力電圧は(1−P)と表される。
図9の回路構成の場合の総合効率η31は、次式のようになる。
η31=0.95×0.95×(1−P)+(0.95×0.98)×P …(5)
η31=0.95×0.95×(1−P)+(0.95×0.98)×P …(5)
同じく図10の場合の総合効率η41は、次式のようになる。
η41=0.95×0.98×0.95×(1−P)+(0.95×0.98)×P
…(6)
η41=0.95×0.98×0.95×(1−P)+(0.95×0.98)×P
…(6)
システム全体の総合効率η11は、設備用蓄電池14と動力用蓄電池30の残量により、η31とη41の間の数値となる。
ここで、η11の最小値を求める。η31とη41を比較すると必ずη31>η41となるので、最小値はη41である。
また、η41の式(6)より、η41は、Pが0に近いほど小さくなる。その最小値はP=0の場合であるが、この場合は設備用蓄電池14の電圧が0となり、装置が動作しないため、ほぼ0に近い場合がこれに相当すると考えられる。
Pがほぼ0と仮定すると、このときの総合効率ηMINは、次式で示される。
ηMIN=0.95×0.98×0.95 …(7)
ηMIN=0.95×0.98×0.95 …(7)
これは図1の場合の総合効率η20に等しい。
すなわち、図2の構成をとることにより、設備用蓄電池14の電圧が0より大きければ、必ず図1の構成に比べてシステム全体の効率は高くなる。
一方、DC/DCコンバータ20の容量は、図2の構成をとることにより、図1に比べて小さなもので済むことが示される。例えば、設備用蓄電池14の電圧が、負荷となる動力用蓄電池30電圧の1/2である上述の例では、出力100kWに対して、DC/DCコンバータ20の容量は、1/2の50kWとなる。このことは、設備コスト、重量等の削減に効果的である。
次に、図2の構成において、設備用蓄電池14の電圧設定に関する条件を示す。
設備用蓄電池14、動力用蓄電池30ともに電圧は、電池残量により変動する。
設備用蓄電池14の最大、最小電圧をそれぞれVBMax、VBMin、動力用蓄電池30の最大、最小電圧をそれぞれVEMax、VEMinとすると、設備用蓄電池14の電圧は以下のように設定される。
DC/DCコンバータ20の出力電圧は負にはできないため、
VBMax≦VEMin
である。すなわち、設備用蓄電池14の電圧VBがいかなる値であっても、動力用蓄電池30の電圧VEを上回らないことが条件となる。
VBMax≦VEMin
である。すなわち、設備用蓄電池14の電圧VBがいかなる値であっても、動力用蓄電池30の電圧VEを上回らないことが条件となる。
また、設備用蓄電池14の電圧VBが小さいほど、DC/DCコンバータ20による昇圧が必要であり、効率低下を招くので、設備用蓄電池14の電圧VBは、できるだけ動力用蓄電池30の電圧VEに近いことが望ましい。
以上の検討より、VBMax=VEMinとなる電圧設定が最も効率的である。
ただし、実際の電池選定に当たっては、全体コスト、電池の入手性等を考慮する必要があることから、VBMax=VEMinに限定されることはない。上述の検討結果が示すように、図2の回路構成をとる限り、設備用蓄電池14の電圧VBが0でなければ必ず効率は向上するので、電池電圧の設定は任意となる。
なお、前記の各蓄電池、AC/DCコンバータ、DC/DCコンバータの出力容量は一例であり、装置の負荷となる外部蓄電池の容量、装置に要求される稼働率などを考慮の上、最適な数値を選定することが可能である。外部蓄電池も、EV用の車載蓄電池に限定されない。
又、使用態様によっては、AC/DCコンバータ12を外付けとして、急速充電装置10から省略することも可能である。
8…商用電源
10…急速充電装置
12…AC/DCコンバータ
14…設備用蓄電池
18…コントローラ
20…絶縁型DC/DCコンバータ
21…接地側配線
30…動力用蓄電池
32…EV
10…急速充電装置
12…AC/DCコンバータ
14…設備用蓄電池
18…コントローラ
20…絶縁型DC/DCコンバータ
21…接地側配線
30…動力用蓄電池
32…EV
Claims (12)
- 外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、商用電源を電源とするAC/DCコンバータと、入力電圧を昇圧するためのDC/DCコンバータとを備えた急速充電装置を用いて外部蓄電池を充電する際に、
前記設備用蓄電池の出力を、絶縁型とした前記DC/DCコンバータの一次側と、二次側の接地側配線の両方に供給することを特徴とする急速充電方法。 - 外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、商用電源を電源とするAC/DCコンバータと、入力電圧を昇圧するためのDC/DCコンバータとを備えた急速充電装置を用いて外部蓄電池を充電する際に、
前記設備用蓄電池の出力電圧に、絶縁型とした前記DC/DCコンバータの出力電圧を加えて、前記外部蓄電池を充電することを特徴とする急速充電方法。 - 前記外部蓄電池への供給電圧を、前記設備用蓄電池の電圧と、前記DC/DCコンバータによって昇圧された電圧の合計電圧とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の急速充電方法。
- 前記外部蓄電池への充電中は、前記商用電源の使用を止めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の急速充電方法。
- 前記設備用蓄電池及び/又は前記DC/DCコンバータに、前記AC/DCコンバータの出力も供給することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の急速充電方法。
- 外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、
商用電源を電源とするAC/DCコンバータと、
入力電圧を昇圧するための、前記設備用蓄電池の出力が、一次側と、二次側の接地側配線の両方に接続されている絶縁型のDC/DCコンバータと、
を備えたことを特徴とする急速充電装置。 - 外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、
商用電源を電源とするAC/DCコンバータと、
入力電圧を昇圧するための、二次側の接地側配線が前記設備用蓄電池に接続されている絶縁型のDC/DCコンバータと、
を備えたことを特徴とする急速充電装置。 - 前記外部蓄電池への供給電圧が、前記設備用蓄電池の電圧と、前記DC/DCコンバータによって昇圧された電圧の合計電圧とされていることを特徴とする請求項6又は7に記載の急速充電装置。
- 前記外部蓄電池への充電中は、前記商用電源の使用を止めるようにされていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の急速充電装置。
- 前記設備用蓄電池及び/又は前記DC/DCコンバータに、前記AC/DCコンバータの出力も供給するようにされていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の急速充電装置。
- 外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、
入力電圧を昇圧するための、前記設備用蓄電池の出力が、一次側と、二次側の接地側配線の両方に接続されている絶縁型のDC/DCコンバータと、
を備えたことを特徴とする急速充電装置。 - 外部蓄電池への充電が可能な設備用蓄電池と、
入力電圧を昇圧するための、二次側の接地側配線が前記設備用蓄電池に接続されている絶縁型のDC/DCコンバータと、
を備えたことを特徴とする急速充電装置。
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