JP2014121216A - 蓄電設備および急速充電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切に受電電力を調節することができる蓄電設備および急速充電器を提供する。
【解決手段】外部の電力消費設備と共通のトランスTを介して商用電源1と接続された受電手段6と、受電手段と接続された蓄電池10と、トランスよりも受電手段側の電圧を検出する検出手段6と、を備え、受電手段を介して流れる電流の電流値Iqcと、検出手段によって検出される電圧値とに基づいて、トランスを介して受電する電流値Itotalを推定し、推定した電流値に基づいて受電手段を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電設備および急速充電器に関する。
従来、急速充電器等の蓄電設備がある。例えば、特許文献1には、受電設備にデマンド監視機能が存在する場合には現在供給できる最大供給電力値を取得するようにし、受電設備にデマンド監視機能が存在しない場合には充電装置の内部に最大供給電力値を演算する演算ユニットを設け、最大供給電力値またはそれを供給するための最大電圧と最大電流の値を電動移動体に通知するとともに電動移動体がこれらの情報に基づいて最適計算する充電電流の指示値を受けてこれに従って充電電流を供給する電動移動体の充電装置の技術が開示されている。
特開2012−170206号公報
蓄電設備が適切に受電電力を調節できることが望ましい。例えば、蓄電設備が店舗等の電力消費設備に併設される場合に、外部のデマンドコントローラ等を必要とせずに受電電力を調節できることが好ましい。
本発明の目的は、適切に受電電力を調節することができる蓄電設備および急速充電器を提供することである。
本発明の蓄電設備は、外部の電力消費設備と共通のトランスを介して商用電源と接続された受電手段と、前記受電手段と接続された蓄電池と、前記トランスよりも前記受電手段側の電圧を検出する検出手段と、を備え、前記受電手段を介して流れる電流の電流値と、前記検出手段によって検出される電圧値とに基づいて、前記トランスを介して受電する電流値を推定し、前記推定した電流値に基づいて前記受電手段を制御することを特徴とする。
上記蓄電設備において、前記受電手段を介して流れる電流の電流値を変化させ、複数の電流値と、前記複数の電流値において前記検出手段によって検出された電圧値とに基づいて、前記トランスを介して受電する電流値を推定することが好ましい。
上記蓄電設備において、前記推定した電流値に基づいて前記電力消費設備が消費する電流値である設備電流値を算出し、前記設備電流値に基づいて前記受電手段を介した受電量あるいは放電量を制御することが好ましい。
本発明の急速充電器は、上記蓄電設備と、前記受電手段および前記蓄電池と接続され、外部の装置に対して充電用の電力を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る蓄電設備は、外部の電力消費設備と共通のトランスを介して商用電源と接続された受電手段と、受電手段と接続された蓄電池と、トランスよりも受電手段側の電圧を検出する検出手段と、を備え、受電手段を介して流れる電流の電流値と、検出手段によって検出される電圧値とに基づいて、トランスを介して受電する電流値を推定し、推定した電流値に基づいて受電手段を制御する。本発明に係る蓄電設備によれば、適切に受電電力を調節することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る急速充電器の概略構成図である。 図2は、二次電圧の一例を示す図である。 図3は、総電流値と電圧降下量との関係を示す図である。 図4は、総電流値の推定方法を説明する図である。 図5は、総電流値の推定方法を説明する他の図である。 図6は、授受電流値の指令値の一例を示す図である。 図7は、実施形態の第2変形例に係る総電流値の推定方法の説明図である。 図8は、授受電流値の指令値の他の例を示す図である。 図9は、授受電流値の指令値のさらに他の例を示す図である。 図10は、実施形態の第6変形例に係る急速充電器の概略構成図である。
以下に、本発明の実施形態に係る蓄電設備および急速充電器につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図6を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、蓄電設備および急速充電器に関する。図1は、実施形態に係る急速充電器の概略構成図である。
図1に示す急速充電器1−1は、受電手段としてのAC/DCコンバータ6と、AC/DCコンバータ6と接続された設備用蓄電池10とを備えており、商用電源から受電した電力を蓄電することができる蓄電設備として機能することができる。また、急速充電器1−1は、設備用蓄電池10に蓄電した電力をAC/DCコンバータ6を介して適宜店舗側に放電することが可能な蓄電設備として機能することができる。更に、急速充電器1−1は、外部の装置に対して充電用の電力を出力する出力手段として第一DC/DCコンバータ7を有しており、外部の装置に充電を行うことができる。
本実施形態に係る急速充電器1−1は、バス5と、AC/DCコンバータ6と、第一DC/DCコンバータ7と、パワーコンディショナー8と、第二DC/DCコンバータ9と、設備用蓄電池10と、出力ライン11と、制御装置20とを含んで構成されている。
分電盤2は、トランスTを介して商用電源ライン1に接続されている。商用電源ライン1は、高圧用の電源ラインであり、例えば、3kVの電圧で電力を供給する。トランスTは、商用電源ライン1の高圧の電力を100Vあるいは200V等の低圧に降圧して分電盤2に供給する。分電盤2には、店舗用電源ライン3および充電器用電源ライン4が接続されている。急速充電器1−1は、充電器用電源ライン4および分電盤2を介して店舗用電源ライン3と接続されている。店舗用電源ライン3は、急速充電器1−1の外部の電力消費設備、例えばコンビニエンスストア等の店舗に電力を供給する。つまり、急速充電器1−1および店舗は、共通のトランスTを介して商用電源から受電している。
バス5は、AC/DCコンバータ6を介して充電器用電源ライン4と接続されている。AC/DCコンバータ6は、充電器用電源ライン4から入力される交流電流を直流電流に変換してバス5に出力すること、およびバス5から入力される直流電流を交流電流に変換して充電器用電源ライン4に出力することができる。また、AC/DCコンバータ6は、充電器用電源ライン4の電圧、言い換えるとトランスTよりもAC/DCコンバータ6側の電圧を検出する検出手段としての機能を有している。AC/DCコンバータ6は、例えば、充電器用電源ライン4と接続された接続部の電圧を検出する電圧計によってトランスTよりもAC/DCコンバータ6側の電圧を検出する。本明細書では、AC/DCコンバータ6によって検出された電圧を検出電圧Vdetと称する。検出電圧Vdetは、制御装置20に出力される。
バス5には、第一DC/DCコンバータ7を介して出力ライン11が接続されている。出力ライン11は、外部の装置の電池、本実施形態では電気自動車(EV)に搭載された電池に対して電力を供給する電源ラインである。ここで、電気自動車EVは、電動機以外の動力源を有しないものだけでなく、電動機に加えて内燃機関等の動力源を有するハイブリッド自動車も含む。第一DC/DCコンバータ7は、バス5の直流電流の電圧を目標とする電圧に変換して出力ライン11に出力する。
バス5には、第二DC/DCコンバータ9を介して設備用蓄電池10が接続されている。設備用蓄電池10は、充電および放電が可能なものである。本実施形態の設備用蓄電池10は、リチウムイオン蓄電池である。設備用蓄電池10の有効容量(蓄電容量)は、Qb(kWh)である。なお、有効容量Qbは、設備用蓄電池10の全容量のうち、充放電制御において使用される範囲の容量である。例えば、設備用蓄電池10の全容量の10%から90%の範囲で充放電制御を行う場合、有効容量Qbは、全容量の80%の値である。本実施形態では、全容量20kWhの設備用蓄電池10を全容量の10〜90%の範囲で使用するため、有効容量Qbは16kWhである。
第二DC/DCコンバータ9は、バス5の直流電流の電圧を目標とする電圧に変換して設備用蓄電池10に出力すること、および設備用蓄電池10から放電される直流電流を目標とする電圧に変換してバス5に出力することが可能である。第二DC/DCコンバータ9は、蓄電残量SOCに応じて設備用蓄電池10の電圧が変化したとしても、バス5に出力する電圧の変動を抑制することができる。従って、電気自動車EVに対して供給する電圧の安定性を向上させることができる。また、第二DC/DCコンバータ9が配置されていることで、回路の組み直しをすることなく設備用蓄電池10のバッテリの個数(直列つなぎの個数)を変更することができる。なお、AC/DCコンバータ6および第一DC/DCコンバータ7の動作範囲には、設備用蓄電池10の電圧範囲が入っている。
バス5には、パワーコンディショナー8を介して太陽光発電装置12が接続されている。太陽光発電装置12は、太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換して直流電流を出力する。本実施形態の太陽光発電装置12は、発電電力の最大値が20kWである。パワーコンディショナー8は、DC/DCコンバータを有しており、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を実行することができる。MPPT制御は、出力を最大化できる電圧および電流値で太陽光発電装置12に発電を行わせる制御である。太陽光発電装置12により発電された電流は、パワーコンディショナー8を介してバス5に出力される。
パワーコンディショナー8は、太陽光発電装置12からバス5に入力する入力電力Pgの制御において、バス5への出力電圧を設備用蓄電池10の電圧よりも高めていく。入力電力Pgが太陽光発電装置12の発電電力に等しくなると、自動的にバランスする。なお、パワーコンディショナー8は、バス5への出力電圧を設備用蓄電池10の満充電時の電圧以下に制御する。
制御装置20は、急速充電器1−1を制御する。本実施形態の制御装置20は、AC/DCコンバータ6、第一DC/DCコンバータ7、第二DC/DCコンバータ9、設備用蓄電池10およびパワーコンディショナー8とそれぞれ接続されており、AC/DCコンバータ6、第一DC/DCコンバータ7、第二DC/DCコンバータ9、設備用蓄電池10およびパワーコンディショナー8を制御する。
設備用蓄電池10は、設備用蓄電池10の温度や電圧、蓄電残量SOC(%)、充放電する電流値等を監視する監視装置を有している。制御装置20は、設備用蓄電池10の監視装置から、設備用蓄電池10に関する情報を取得する。なお、蓄電残量SOCは、有効容量Qbの範囲で算出される。例えば、設備用蓄電池10の全容量の10%から90%の範囲内で充放電制御がなされる場合、全容量の10%の残量が蓄電残量SOCの0%であり、全容量の90%の残量が蓄電残量SOCの100%となる。
制御装置20は、充電器用電源ライン4からAC/DCコンバータ6を介して受電、あるいはAC/DCコンバータ6を介して充電器用電源ライン4に放電する電力である授受電力Pqc(kW)を決定する。制御装置20は、授受電力Pqcに基づいてバス5に出力する電圧および電流の指令値、あるいは充電器用電源ライン4に放電する電圧および電流の指令値を出力する。AC/DCコンバータ6は、制御装置20から受け取った指令値に基づいて、バス5に出力する電圧および電流あるいは充電器用電源ライン4に放電する電圧および電流を制御する。
また、制御装置20は、出力ライン11に接続された電気自動車EVからの充電要求に応じて、電気自動車EVに対して供給する出力電力Po(kW)を設定する。本実施形態では、出力電力Poの最大値である最大出力電力Pomaxは、50kWとするが、いずれの値であっても構わない。制御装置20は、電気自動車EVからの要求に基づいて出力ライン11に出力する電圧および電流の指令値を第一DC/DCコンバータ7に出力する。第一DC/DCコンバータ7は、制御装置20からの指令値に基づいて、バス5から出力ライン11に出力する電圧および電流を制御する。制御装置20は、パワーコンディショナー8から、太陽光発電装置12によって発電されてバス5に入力される入力電力Pg(電圧および電流)を取得する。制御装置20は、パワーコンディショナー8に指令して太陽光発電装置12とバス5とを遮断し、入力電力Pgを0とすることが可能である。
制御装置20は、設備用蓄電池10の放電電力Pbを決定し、放電電力Pbに基づいて設備用蓄電池10からバス5に出力する電圧および電流の指令値、あるいはバス5から設備用蓄電池10に出力する電圧および電流の指令値を第二DC/DCコンバータ9に出力する。第二DC/DCコンバータ9は、制御装置20からの指令値に基づいて、設備用蓄電池10からバス5に出力する電圧および電流、あるいはバス5から設備用蓄電池10に出力する電圧および電流を制御する。
ここで、急速充電器1−1を適切に制御できるためには、店舗(電力消費設備)の受電電力と急速充電器1−1の受電電力とを合わせた総受電電力Ptotalを認識できることが好ましい。例えば、店舗が消費する電力を知ることができれば、急速充電器1−1の受電電力を適宜調節して総受電電力Ptotalを抑制することが可能となる。店舗が消費する電力を検出するために、分電盤2に電力計や電流計を設置することが考えられるが、工事のために多額の費用を要するという問題がある。
本実施形態に係る急速充電器1−1は、以下に説明するように、AC/DCコンバータ6を介して流れる電流の電流値(以下、「授受電流値」と称する。)Iqcと、AC/DCコンバータ6によって検出される電圧値とに基づいて、トランスTを介して受電する電流値(以下、「総電流値」と称する。)Itotalを推定する。これにより、多額の工事費をかけて電力計や電流計等を設置することなく、総受電電力Ptotalを推定することができる。また、急速充電器1−1は、推定した総電流値Itotalに基づいてAC/DCコンバータ6を制御する。これにより、急速充電器1−1の受電量や放電量を適宜調節して総受電電力Ptotalを抑制することが可能となる。
(総電流値Itotalの推定方法)
トランスTを介して受電する総電流値Itotalの推定方法について説明する。トランスTでは、トランスTのインピーダンス等により、電圧降下が生じる。図2は、トランスTの急速充電器1−1側(二次側)の電圧(以下、「二次電圧」と称する。)Voutの一例を示す図である。図2において、横軸は総電流値Itotal、縦軸は二次電圧Voutを示す。図2に示すように、総電流値Itotalが大きいほど二次電圧Voutが低下する。トランスTの二次側が無負荷である場合の二次電圧Voutを無負荷時電圧V0とし、無負荷時電圧V0に対する実際の二次電圧Voutの電圧降下量をVdropとする。図3は、総電流値Itotalと電圧降下量Vdropとの関係を示す図である。
図3に示すように、総電流値Itotalが大きくなるに従い、電圧降下量Vdropが大きくなる。つまり、無負荷時電圧V0がわかっていれば、二次電圧Voutから電圧降下量Vdropを求め、総電流値Itotalを推定することが可能である。しかしながら、商用電源ライン1の電圧は、変動する可能性がある。商用電源ライン1の電圧が変動すれば、無負荷時電圧V0も変動する。無負荷時電圧V0を算出するために、商用電源ライン1の電圧を検出することが考えられるが、この場合、新たな設備を設ける必要があり、コスト増を招く。商用電源ライン1の電圧を検出するための設備を新たに設けることなく、総電流値Itotalを推定できることが望ましい。
図4を参照して説明するように、本実施形態に係る急速充電器1−1は、AC/DCコンバータ6を介して流れる電流の電流値(授受電流値Iqc)を変化させ、複数の電流値においてAC/DCコンバータ6によって電圧を検出し、これによって得られた電流値と検出電圧Vdetとに基づいて、総電流値Itotalを推定する。これにより、無負荷時電圧V0が未知であっても総電流値Itotalを推定することが可能となる。検出電圧Vdetは、二次電圧Voutそのものとは異なる場合があるが、二次電圧Voutに関連する値である。従って、検出電圧Vdetに基づいて総電流値Itotalを推定することが可能である。
図4は、急速充電器1−1の授受電流値Iqcを受電側(総電流値Itotalの増加側)と放電側(総電流値Itotalの減少側)とに振った場合の総電流値Itotalの推定方法を説明する図である。店舗が消費する電流値である設備電流値をIconsとし、急速充電器1−1がAC/DCコンバータ6を介してトランスT側と授受する電流値を授受電流値Iqcとして、総電流値Itotalは、下記式(1)で表される。
Itotal=Icons+Iqc…(1)
急速充電器1−1が授受電流値Iqcを(+ΔI)として受電したとき(図4のA1点)の検出電圧Vdetである検出値V1と、授受電流値Iqcを(−ΔI)として放電したとき(図4のA2点)の検出電圧Vdetである検出値V2との差分を差分電圧ΔVとする。なお、総電流値Itotalが設備電流値Iconsであるときの検出電圧Vdetを中心電圧Vmとする。A1点とA2点とを結ぶ線分の傾きθは、設備電流値Iconsに応じて異なる。従って、この傾きθを求めることにより、設備電流値Iconsを推定することが可能である。
図5を参照して、総電流値Itotalの推定方法を電圧降下量Vdropについて説明する。図5は、急速充電器1−1の授受電流値Iqcを受電側(総電流値Itotalの増加側)と放電側(総電流値Itotalの減少側)とに振った場合の総電流値Itotalの推定方法を説明する他の図である。急速充電器1−1が授受電流値Iqcを(+ΔI)として受電したとき(図5のB1点)の電圧降下量Vdropと、授受電流値Iqcを(−ΔI)として放電したとき(図5のB2点)の電圧降下量Vdropとの差分降下量ΔVdropは、図4に示す差分電圧ΔVと一致する。B1点とB2点とを結ぶ線分の傾きαを求めることにより、設備電流値Iconsを推定することが可能である。
本実施形態では、制御装置20が総電流値Itotalを推定する推定手段として機能する。図4や図5を参照して説明した総電流値Itotalの推定方法は、例えば、ニューラルネットワークにより実行することができる。制御装置20は、予め総電流値Itotalと実際に検出された差分電圧ΔVや差分降下量ΔVdropと、中心電圧Vmとの対応関係を複数点について学習しておき、その学習結果に基づいて、総電流値Itotalを推定する。なお、AC/DCコンバータ6が検出する検出電圧Vdetは、二次電圧Voutそのものではなく、トランスTとAC/DCコンバータ6とを接続する配線の抵抗等の影響を受けているため、単純に数式で総電流値Itotalを算出することは困難である。このため、学習結果に基づいて総電流値Itotalを推定する方法が有効と考えられる。
制御装置20は、総電流値Itotalを推定する場合、例えば、図6に示すように授受電流値Iqcを変化させる。図6は授受電流値Iqcの指令値の一例を示す図である。制御装置20は、例えば、授受電流値Iqcを振幅ΔIの正弦波とする。正弦波の周期は、例えば、1sec程度とすることができる。制御装置20は、授受電流値Iqcを+ΔIとしたときに検出された検出電圧Vdetと、授受電流値Iqcを−ΔIとしたときに検出された検出電圧Vdetとに基づいて総電流値Itotalを推定する。
制御装置20は、推定した総電流値Itotalに基づいてAC/DCコンバータ6を制御する。制御装置20は、例えば、推定した総電流値Itotalに基づいてデマンドコントロールを行う。制御装置20は、総電流値Itotalが、契約電力に基づいて許容される最大電流値Imaxを超過しないように急速充電器1−1の授受電流値Iqcを調節する。例えば、急速充電器1−1は、総電流値Itotalが最大電流値Imax以下となるように、放電を行う。制御装置20は、設備用蓄電池10に放電を行わせ、AC/DCコンバータ6を介して店舗側に放電を行う。また、制御装置20は、急速充電器1−1の受電と店舗の受電とを合わせたデマンド値を低減するように、急速充電器1−1の受電電流や放電電流を制御する。
また、制御装置20は、推定した総電流値Itotalに基づいて、トランスTよりもAC/DCコンバータ6側に接続された電力消費設備が消費する電流値である設備電流値Iconsを算出し、設備電流値Iconsに基づいてAC/DCコンバータ6を制御することができる。制御装置20は、例えば、設備電流値Iconsに基づいてAC/DCコンバータ6を介した受電量(例えば、受電電流)あるいは放電量(例えば、放電電流)の少なくともいずれか一方を制御する。
制御装置20は、例えば、店舗の過去の設備電流値Iconsに基づいて、この先の急速充電器1−1の充放電を決定する。例えば、店舗の設備電流値Iconsが小さいときには、設備用蓄電池10に対する充電を優先的に行い、設備電流値Iconsが大きいときには、設備用蓄電池10から放電して逆送電を行い、総電流値Itotalを抑制する。授受電流値Iqcは、例えば、急速充電器1−1と店舗を合わせたデマンド値を目標とするデマンド値とできるように決定される。適切にデマンドコントロールを行うことができるように、総電流値Itotalの推定は、常時実行されることが好ましい。例えば、所定の間隔で総電流値Itotalの推定を定期的に行うようにしてもよい。総電流値Itotalが大きいときには、総電流値Itotalが小さいときよりも短い間隔で総電流値Itotalの推定が実行されるようにしてもよい。
なお、制御装置20は、推定した総電流値Itotalから、簡易的に総受電電力Ptotalを推定することが可能である。例えば、予め推定した力率に基づいて、総電流値Itotalから総受電電力Ptotalを算出することが可能である。また、総電流値Itotalと検出電圧Vdetを乗じたものを近似的に総受電電力Ptotalとしてもよい。制御装置20は、推定した総受電電力Ptotalに基づいてデマンドコントロールを行うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る急速充電器1−1によれば、外部の検出機器や外部のコントローラを新たに設けることなく、店舗を含めたデマンドコントロールを自立的に行うことが可能となる。本実施形態に係る急速充電器1−1によれば、既設の設備容量の小さい店舗に対して大出力の急速充電器を設置することが可能となる。
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。総電流値Itotalの推定方法は、上記実施形態で説明したものには限定されない。上記実施形態では、急速充電器1−1の授受電流値Iqcを受電側と放電側のそれぞれに振って総電流値Itotalを推定したが、これに代えて、授受電流値Iqcを受電側あるいは放電側のいずれか一方に変化させて総電流値Itotalを推定するようにしてもよい。この場合に、AC/DCコンバータ6によって電圧を検出する2点の内1点において、授受電流値Iqcを0としてもよい。例えば、総電流値Itotalが小さいと予測される場合には授受電流値Iqcを受電側に変化させて総電流値Itotalの推定を行い、総電流値Itotalが大きいと予測される場合には授受電流値Iqcを放電側に変化させて総電流値Itotalの推定を行うようにしてもよい。総電流値Itotalの予測は、例えば、過去の総電流値Itotalの推定結果に基づいて行うことが可能である。
また、上記実施形態では、2点(図4のA1点、A2点や図5のB1点、B2点)でAC/DCコンバータ6により電圧が検出されたが、これに代えて、互いに異なる3点以上の点において電圧が検出されてもよい。例えば、上記実施形態の2点に加えて、急速充電器1−1の授受電流値Iqcを0とした点でAC/DCコンバータ6により電圧が検出されてもよい。このようにすれば、互いに異なる3点以上の検出電圧Vdetに基づいて、カーブフィッティングにより総電流値Itotalを推定することができる。
[実施形態の第2変形例]
また、総電流値Itotalの複数の範囲において検出電圧Vdetを検出し、総電流値Itotalを推定するようにしてもよい。図7は、実施形態の第2変形例に係る総電流値Itotalの推定方法の説明図である。設備電流値Iconsの近傍で差分電圧ΔVを検出するだけでなく、設備電流値Iconsからずらした電流範囲で差分電圧ΔVを検出するようにしてもよい。図7には、急速充電器1−1に受電を行わせながら授受電流値Iqcを変化させて差分電圧ΔVを検出する例が示されている。A1点、A2点の検出電圧Vdetから求めた差分電圧ΔVに加えて、授受電流値IqcをI1として受電したとき(図7のA4点)の検出電圧Vdetと授受電流値IqcをI2として受電したとき(図7のA3点)の検出電圧Vdetとの差分電圧ΔVが算出される。
設備電流値Iconsの近傍の電流範囲R1で検出された差分電圧ΔVと、他の電流範囲R2で検出された差分電圧ΔVとに基づいて、精度よく総電流値Itotalを推定することが可能となる。なお、3つ以上の電流範囲で差分電圧ΔVを検出して総電流値Itotalを推定することも可能である。
また、設備電流値Iconsの近傍の電流範囲R1よりも正側の電流範囲R2で差分電圧ΔVを検出することに代えて、負側の電流範囲で差分電圧ΔVを検出することも可能である。この場合、制御装置20は、急速充電器1−1に放電を行わせながら、授受電流値Iqcを変化させて差分電圧ΔVを検出する。
例えば、総電流値Itotalや設備電流値Iconsが小さいと予測される場合には、設備電流値Iconsの近傍の電流範囲R1で差分電圧ΔVを検出することに加えて、急速充電器1−1に受電を行わせながら電流範囲R1よりも正側の電流範囲R2で差分電圧ΔVを検出するようにしてもよい。一方、総電流値Itotalや設備電流値Iconsが大きいと予測される場合には、設備電流値Iconsの近傍の電流範囲R1で差分電圧ΔVを検出することに加えて、急速充電器1−1に放電を行わせながら電流範囲R1よりも負側の電流範囲で差分電圧ΔVを検出するようにしてもよい。
なお、上記実施形態のように一つの差分電圧ΔVから総電流値Itotalを推定する場合、設備電流値Iconsの近傍の電流範囲R1で差分電圧ΔVを検出することに代えて、他の電流範囲、例えば、上記電流範囲R2や、設備電流値Iconsの近傍の電流範囲R1よりも負側の電流範囲で差分電圧ΔVを検出するようにしてもよい。例えば、電気自動車EVに対する充電中に総受電電力Ptotalを推定する場合、上記電流範囲R2で差分電圧ΔVを検出するようにすればよい。急速充電器1−1は、設備用蓄電池10の充放電により、出力電力Poを変動させることなく授受電流値Iqcを変化させることが可能であるという利点がある。
[実施形態の第3変形例]
上記実施形態では、制御装置20は、総電流値Itotalを推定する際に、授受電流値Iqcを正弦波状に変化させたが、これには限定されない。図8は、授受電流値Iqcの指令値の他の例を示す図、図9は、授受電流値Iqcの指令値のさらに他の例を示す図である。授受電流値Iqcは、例えば、図8に示すように、三角波とされてもよい。授受電流値Iqcを三角波状に変化させた場合、総電流値Itotalの変化速度を一定とすることができ、多数点で検出電圧Vdetを検出する場合などに有効である。また、授受電流値Iqcは、図9に示すように矩形波とされてもよい。
また、制御装置20は、総電流値Itotalを推定する際に授受電流値Iqcを変化させる場合、授受電流値Iqcの位相をずらしてもよい。例えば、トランスT側の交流電流の位相に対して授受電流値Iqcの位相を所定値ずらすようにしてもよい。
[実施形態の第4変形例]
上記実施形態では、外部の装置に対して充電可能な急速充電器1−1を例に説明したが、蓄電設備は、外部の装置に対する充電を行う出力手段を備えないものであってもよい。このような蓄電設備であっても、上記実施形態の急速充電器1−1と同様にしてデマンドコントロールを実行することが可能である。
また、蓄電設備は、AC/DCコンバータ6を介した受電を行うが放電を行わないものであってもよい。例えば、100Vや200Vの低圧電源としての出力端子を備えており、設備用蓄電池10から出力端子を介して外部に電力を供給する蓄電設備であってもよい。
[実施形態の第5変形例]
上記実施形態では、トランスTよりもAC/DCコンバータ6側に接続された電力消費設備が店舗であったが、これに限定されるものではなく、例えば、工場、公共施設、集合住宅、その他の高圧受電施設等であってもよい。
[実施形態の第6変形例]
上記実施形態および各変形例では、設備用蓄電池10が第二DC/DCコンバータ9を介してバス5に接続されていたが、設備用蓄電池10が直接バス5に接続されてもよい。図10は、実施形態の第6変形例に係る急速充電器1−1の概略構成図である。AC/DCコンバータ6および第一DC/DCコンバータ7の動作範囲には、設備用蓄電池10の電圧範囲が入っている。そのため、設備用蓄電池10のセル個数を変化させない場合には、図10に示すように第二DC/DCコンバータ9を省略することができる。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1−1 急速充電器
1 商用電源ライン
3 店舗用電源ライン
4 充電器用電源ライン
5 バス
6 AC/DCコンバータ(受電手段、検出手段)
7 第一DC/DCコンバータ
8 パワーコンディショナー
9 第二DC/DCコンバータ
10 設備用蓄電池(蓄電池)
11 出力ライン
20 制御装置
Icons 設備電流値
Iqc 授受電流値
Itotal 総電流値
Pb 放電電力
Po 出力電力
T トランス
Vdet 検出電圧
Vout 二次電圧
Vdrop 電圧降下量
ΔV 差分電圧

Claims (4)

  1. 外部の電力消費設備と共通のトランスを介して商用電源と接続された受電手段と、
    前記受電手段と接続された蓄電池と、
    前記トランスよりも前記受電手段側の電圧を検出する検出手段と、
    を備え、前記受電手段を介して流れる電流の電流値と、前記検出手段によって検出される電圧値とに基づいて、前記トランスを介して受電する電流値を推定し、
    前記推定した電流値に基づいて前記受電手段を制御する
    ことを特徴とする蓄電設備。
  2. 前記受電手段を介して流れる電流の電流値を変化させ、複数の電流値と、前記複数の電流値において前記検出手段によって検出された電圧値とに基づいて、前記トランスを介して受電する電流値を推定する
    請求項1に記載の蓄電設備。
  3. 前記推定した電流値に基づいて前記電力消費設備が消費する電流値である設備電流値を算出し、
    前記設備電流値に基づいて前記受電手段を介した受電量あるいは放電量を制御する
    請求項1または2に記載の蓄電設備。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電設備と、
    前記受電手段および前記蓄電池と接続され、外部の装置に対して充電用の電力を出力する出力手段とを備える
    ことを特徴とする急速充電器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105527526A (zh) * 2016-01-26 2016-04-27 江苏才易电子科技有限公司 一种基于快速充电器的智能测试板及其测试方法
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