JP2015091182A - 急速充電装置及び方法 - Google Patents

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修 石岡
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善一郎 長沢
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Abstract

【課題】電力系統への充放電を行いつつ、電気自動車等に搭載される外部蓄電池への充電を行う。【解決手段】急速充電装置5は、電力系統4と電力貯蔵部53との接続点の電圧値を計測し、電圧値の移動平均により制御目標値を決定すると共に、制御目標値と現在の電圧値との偏差に基づき電力貯蔵部53の充放電を制御する安定化制御部51と、電力系統4と電力貯蔵部53との間に設けられたAC/DCコンバータ52とを備える。急速充電装置5は、外部蓄電池6の接続を検知した場合に、電力貯蔵部53の残容量に基づいて、外部蓄電池6への充電が可能か否かを判定する充電判定部56と、外部蓄電池6への充電が可能と判定した場合、電力貯蔵部53から外部蓄電池6へ充電を行い、外部蓄電池6への充電が不可と判定した場合、AC/DCコンバータ52により電力系統4から外部蓄電池6へ充電を行う充電制御部57とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、急速充電装置及び方法に関し、より詳細には、電力系統への充放電を行いつつ、電気自動車(EV)等に搭載された外部蓄電池への急速充電を可能とする急速充電装置及び該装置による急速充電方法に関する。
近年の電気自動車(以下、EV:Electric Vehicleという)の普及に伴い、電気二重層キャパシタやリチウムイオン蓄電池などの設備用蓄電池を内蔵し、電位差による大電流を用いてEV側に搭載された車載蓄電池等の外部蓄電池に急速充電する技術が種々考案されている。
例えば、特許文献1には、外部蓄電池への充電が可能な内蔵蓄電池を備えた急速充電装置が開示されている。この急速充電装置は、内蔵蓄電池に加えて、商用電源を用いて充電する充電器を、内蔵蓄電池と直列または並列に接続して、外部蓄電池の充電に用いるように構成される。
一方、地球環境を考慮した低炭素社会の実現に向けて、太陽光発電等を用いた大量の再生可能エネルギーの導入が開始されている。導入目標としては、2020年に2800万kW、2030年に5300万kWが示されている。このような再生可能エネルギーが多く利用されるほど、電力系統における電圧変動や周波数変動を引き起こす可能性が高くなる。このため、電力系統の電圧状態、周波数状態に応じて、適切な発電量制御あるいは負荷制御が行えないと電力品質が低下してしまう。
自然エネルギー発電システムの出力変動に起因する電力系統の電圧変動を抑制するには、一般に、次のような各種の方法が知られている。例えば、電力貯蔵装置(蓄電池など)を自然エネルギー発電システムに併設し、電力貯蔵装置の充放電制御により連系点の電圧変動を抑制する方法がある。しかし、この方法では、電力貯蔵装置に膨大なkWh容量が必要となるため、電力貯蔵装置が高価なものとなり、コストがかかるという問題がある。
また、SVR(Step Voltage Regulator)等のステップ式自動電圧調整器(一種のタップ切替制御付き変圧器)を、変電所と自然エネルギー発電システム連系点との間の電力系統に設置し、設置点の通過電力の変化から自然エネルギー発電システム連系点を含む下流域の電圧変動量を推定し、その電圧変動量に相当する変圧比を制御することによりSVRから下流側の電圧を略一定範囲に維持する方法がある。しかし、この方法の場合、SVRは機械式のため機器寿命の関係で頻繁な制御ができない、頻繁な制御を回避するため数分の動作時限を設定しており急激な電圧変動に追従できない、などの問題がある。
これに対して、例えば、特許文献2には、SVRと、安定化制御装置と、電力貯蔵装置とを組み合わせた電圧変動制御システムが開示されている。これによれば、安定化制御装置は、自然エネルギー発電システムにおける出力を監視し、その出力を平滑化フィルタ処理することにより合成出力目標を決定し、この合成出力目標と自然エネルギー発電システムの現在の出力との偏差を求め、求めた偏差を充放電指令として電力貯蔵装置に出力する。そして、電力貯蔵装置は、安定化制御装置から与えられた充放電指令に基づいて、構内系統に対して充放電を行うように構成されている。
特開2012−19602号公報 特開2009−65820号公報
ここで、上記の特許文献1に記載の急速充電装置の場合、EV充電時以外では内蔵蓄電池を待機させておくことになるため、この待機時間の間、内蔵蓄電池は使用されないことになり、効率面で問題があった。そこで、この内蔵蓄電池を、電力系統の電圧変動制御に利用することが考えられる。これによって、内蔵蓄電池をより有効且つ効率的に利用することができる。そして、この場合、ユーザの利便性向上の観点から、急速充電装置を、例えば、コンビニエンスストアなど、複数箇所に分散配置できることが望ましい。
しかしながら、上記の特許文献1、2にはこのような技術思想について何ら開示されていない。仮にEV用の急速充電装置に、特許文献2に記載の技術を適用したとしても、特許文献2に記載のシステム構成の場合、安定化制御装置が自然エネルギー発電システムの出力を監視し、この出力状態に基づき電力貯蔵装置の充放電を制御するため、基本的に、安定化制御装置と電力貯蔵装置とを1つずつ備える構成となる。すなわち、電力貯蔵装置の分散配置は想定されておらず、さらに、大容量の電力貯蔵装置が必要とされるため、コスト高となる。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、電力系統への充放電を行いつつ、電気自動車等に搭載される外部蓄電池への充電を行える急速充電装置及び該装置による急速充電方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、電力系統に対して電力の充放電を行う電力貯蔵部と、前記電力系統と前記電力貯蔵部との接続点の電圧値を計測し、該電圧値の移動平均により制御目標値を決定すると共に、該決定した制御目標値と現在の電圧値との偏差に基づき前記電力貯蔵部の充放電を制御する安定化制御部と、前記電力系統と前記電力貯蔵部との間に設けられたAC/DCコンバータとを備え、該AC/DCコンバータは、前記安定化制御部からの充放電指令に応じて、前記電力系統からの電力を交流から直流に変換し、または、前記電力貯蔵部からの電力を直流から交流に変換する急速充電装置であって、外部蓄電池の接続を検知した場合に、前記電力貯蔵部の残容量に基づいて、前記外部蓄電池への充電が可能か否かを判定する充電判定部と、前記外部蓄電池への充電が可能と判定した場合、前記電力貯蔵部から前記外部蓄電池へ充電を行い、前記外部蓄電池への充電が不可と判定した場合、前記AC/DCコンバータにより前記電力系統から前記外部蓄電池へ充電を行う充電制御部とを備えたことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、該急速充電装置が設置された電力消費施設の消費電力を計測する消費電力計測部を備え、前記電力消費施設の消費電力と契約電力との差分である余剰電力の範囲で、前記電力貯蔵部の充放電及び前記外部蓄電池への充電を行うことを特徴としたものである。
第3の技術手段は、電力系統に対して電力の充放電を行う電力貯蔵部と、前記電力系統と前記電力貯蔵部との接続点の電圧値を計測し、該電圧値の移動平均により制御目標値を決定すると共に、該決定した制御目標値と現在の電圧値との偏差に基づき前記電力貯蔵部の充放電を制御する安定化制御部と、前記電力系統と前記電力貯蔵部との間に設けられたAC/DCコンバータとを備え、該AC/DCコンバータは、前記安定化制御部からの充放電指令に応じて、前記電力系統からの電力を交流から直流に変換し、または、前記電力貯蔵部からの電力を直流から交流に変換する急速充電装置による急速充電方法であって、外部蓄電池の接続を検知した場合に、前記電力貯蔵部の残容量に基づいて、前記外部蓄電池への充電が可能か否かを判定する充電判定ステップと、前記外部蓄電池への充電が可能と判定した場合、前記電力貯蔵部から前記外部蓄電池へ充電を行い、前記外部蓄電池への充電が不可と判定した場合、前記AC/DCコンバータにより前記電力系統から前記外部蓄電池へ充電を行う充電制御ステップとを備えたことを特徴としたものである。
本発明によれば、外部蓄電池が接続されていない場合には、電力貯蔵部の充放電により電力系統の安定化を図り、また、外部蓄電池が接続された場合には、電力貯蔵部あるいは電力系統から外部蓄電池への充電を行うことができる。
本発明による急速充電装置を含む系統制御システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る急速充電装置5の構成例を示すブロック図である。 図2の急速充電装置による急速充電方法の一例を説明するためのフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る急速充電装置5の構成例を示すブロック図である。 図4の急速充電装置による急速充電方法の一例を説明するためのフロー図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の急速充電装置及び該装置による急速充電方法に係る好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明による急速充電装置を含む系統制御システムの構成例を示す図で、図中、1は太陽光などの自然エネルギー発電システム、2は構内系統、3は連系点、4は商用電力系統、5a,5bは急速充電装置、6a,6bは電気自動車(EV)等に搭載された外部蓄電池、7a,7bは接続点、10はSVR(Step Voltage Regulator)、11は変圧器、12は電力計測装置、13はSVR制御装置、14は変電所を示す。
急速充電装置5a,5b、外部蓄電池6a,6b、及び接続点7a,7bは、それぞれ同様の構成を有しており、以下では、これらを代表して、急速充電装置5、外部蓄電池6、及び接続点7という。また、SVR10は、ステップ式自動電圧調整装置の一例であって、変圧器11と電力計測装置12とSVR制御装置13とで構成されるものとする。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係る急速充電装置5の構成例を示すブロック図である。本実施形態の急速充電装置5は、安定化制御部51、AC/DCコンバータ52、電力貯蔵部53、DC/DCコンバータ54、外部蓄電池接続インターフェイス55、充電判定部56、及び充電制御部57を有する。
図1,図2において、自然エネルギー発電システム1で発電された電力は、構内系統2に出力され、基準電圧に対して電圧が高い場合には、連系点3、商用電力系統4、接続点7を介して電力貯蔵部53に貯蔵され、基準電圧に対して電圧が低い場合には、電力貯蔵部53には貯蔵されずに放電される。電力貯蔵部53は、自然エネルギー発電システム1に連系点3を介して接続される商用電力系統4に対して電力の充放電を行う。この商用電力系統4は、本発明の電力系統に相当する。
まず、急速充電装置5が備える系統安定化機能について説明する。安定化制御部51は、商用電力系統4と電力貯蔵部53との接続点7の電圧値を計測し、電圧値の移動平均により制御目標値を決定すると共に、決定した制御目標値と現在の電圧値との偏差に基づき電力貯蔵部53の充放電を制御する。なお、接続点としては、例えば、連系点3あるいは連系点3の近傍として例示できるが、これに限定されるものではなく、商用電力系統4と電力貯蔵部53との接続点であればよい。
安定化制御部51は、商用電力系統4から電力貯蔵部53への充電の場合、充電を示す指令をAC/DCコンバータ52に出力し、電力貯蔵部53から商用電力系統4への放電の場合、放電を示す指令をAC/DCコンバータ52に出力する。AC/DCコンバータ52は、商用電力系統4と電力貯蔵部53との間に設けられ、安定化制御部51からの充放電指令に従って、商用電力系統4からの電力を交流(AC)から直流(DC)に変換し、または、電力貯蔵部53からの電力を直流(DC)から交流(AC)に変換する。
電力貯蔵部53は、安定化制御部51からの充放電指令が充電、すなわち、“正”の値を示す場合、AC/DCコンバータ52を介して商用電力系統4から電力を充電し、充放電指令が放電、すなわち、“負”の値を示す場合、AC/DCコンバータ52を介して商用電力系統4へ電力の放電を行うように構成される。
SVR10は、上記したように、変圧器11、電力計測装置12、及びSVR制御装置13で構成され、商用電力系統4が接続された変電所14と連系点3との間に設置される。電力計測装置12は、設置点の電圧値を計測し、SVR制御装置13は、電力計測装置12により計測された電圧値が所定値を超えている時間が所定時間以上となった場合に変圧器11の変圧比を1タップ分変更させるように制御する。
すなわち、急速充電装置5と、SVR10とを併設することにより、商用電力系統4の短周期変動に対しては急速充電装置5(安定化制御部51及び電力貯蔵部53の構成)により電圧変動を抑制し、商用電力系統4の長周期変動に対してはSVR10により電圧変動を抑制することができる。なお、本発明は、図1の構成に限定されるものではなく、SVRの代わりに変電所で電圧を調整するためのタップ付き変圧器LRT(Load Ratio control Transformer)を用いるようにしてもよく、同等の動作をするものであれば、他のものを用いてもよい。
そして、本システムの構成例では、急速充電装置5を複数備え、複数の急速充電装置5が、商用電力系統4に対して、分散配置されている。安定化制御部51は、自然エネルギー発電システム1の出力ではなく、商用電力系統4の電圧を監視対象としているため、図1に示すように、分散配置することが可能となる。つまり、商用電力系統4と電力貯蔵部53との接続点7(例えば、連系点3を含む複数箇所、あるいは、連系点3近傍の複数箇所など)に急速充電装置5を設置し、各設置点において安定化制御部51により商用電力系統4の電圧値を計測するように構成される。
このように、本実施形態では、急速充電装置を複数箇所に分散配置することにより、電力系統を抑制しつつ、電力貯蔵部1つ当たりの容量を小さくし、低コスト化を図ることができる。また、電力貯蔵部とSVRとで分担して電圧変動を抑制するため、SVRの動作回数を減少させ、長寿命化を図ることが可能となる。また、複数箇所に分散配置できるために、EV用の急速充電装置として、例えば、コンビニエンスストア等に設置することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
次に、急速充電装置5が備える急速充電機能について説明する。外部蓄電池接続インターフェイス55は外部蓄電池6の接続端子(図示せず)を着脱可能に接続する。外部蓄電池6が接続されたか否かは、例えば、所定の通信プロトコル(CHAdeMoプロトコルなど)を備えたCAN(Controller Area Network)通信等の通信手段により検知することができる。なお、外部蓄電池6がEVに搭載されている場合、このCAN通信によりEVのECU(Engine Control Unit)とも接続され、急速充電装置5は外部蓄電池6への充電時にEVから充電要求を取得することができる。つまり、EVのECUは、外部蓄電池6の充電に必要な容量をこの充電要求に含めて急速充電装置5に送信する。
充電判定部56は、外部蓄電池6の接続を検知した場合に、電力貯蔵部53の残容量に基づいて、外部蓄電池6への充電が可能か否かを判定する。ここで、充電判定部56は、上記のCAN通信により外部蓄電池6が要求する容量を取得し、取得した要求容量と電力貯蔵部53の残容量とを比較することで判定することができる。そして、充電制御部57は、外部蓄電池6への充電が可能と判定した場合、電力貯蔵部53から外部蓄電池6へ充電を行い、外部蓄電池6への充電が不可と判定した場合、電力貯蔵部53の代わりに、AC/DCコンバータ52により商用電力系統4から外部蓄電池6へ充電を行う。
DC/DCコンバータ54は、電力貯蔵部53あるいはAC/DCコンバータ54から外部蓄電池6へ充電する際に、電力貯蔵部53の電圧あるいは商用電力系統4の電圧を、外部蓄電池6の電圧に合うように変圧する。つまり、外部蓄電池6への充電が可能な場合、電力貯蔵部53からDC/DCコンバータ54を介して外部蓄電池6へ充電され、外部蓄電池6への充電が不可な場合、商用電力系統4の電力がAC/DCコンバータ52からDC/DCコンバータ54を介して外部蓄電池6へ充電される。
上記において、電力貯蔵部53により外部蓄電池6を満充電できない場合、外部蓄電池6からの要求容量(要求電力)に対して、現時点で供給可能な電力(電流)を外部蓄電池6側に通知した上で、電力貯蔵部53から外部蓄電池6への充電を開始するようにしてもよい。
なお、急速充電装置5を例えば家屋等に設置した場合には、商用電力系統4の停電時において、電力貯蔵部53を家屋等の電力供給に利用することも可能である。また、外部蓄電池6が充電されている状態であれが、電力貯蔵部53及び外部蓄電池6の両方を家屋等の電力供給に利用することもできる。
図3は、図2の急速充電装置5による急速充電方法の一例を説明するためのフロー図である。安定化制御部51は、外部蓄電池6が接続されていない状態では系統安定化モードで動作しており、SVR10と分担して電圧変動を抑制するために、商用電力系統4と電力貯蔵部53との間で充放電を行っているものとする(ステップS1)。
次に、安定化制御部51は、CAN通信等により外部蓄電池6の接続を検知した場合(ステップS2でYESの場合)、外部蓄電池充電モードに切り替えて、商用電力系統4と電力貯蔵部53との間の充放電を一時停止する(ステップS3)。また、CAN通信等により外部蓄電池6の接続を検知しない場合(ステップS2でNOの場合)、ステップS1に戻り、引き続き系統安定化モードで動作する。
次に、充電判定部56は、電力貯蔵部53の残存容量で外部蓄電池6の充電が可能か否かを判定し(ステップS4)、充電制御部57は、外部蓄電池6の充電(満充電あるいは部分充電)が可能と判定した場合(YESの場合)、電力貯蔵部53からDC/DCコンバータ54を介して外部蓄電池6へ充電を開始する(ステップS5)。また、ステップS4において、外部蓄電池6の充電が不可と判定した場合(NOの場合)、充電制御部57は、電力貯蔵部53の代わりに、AC/DCコンバータ52により商用電力系統4からDC/DCコンバータ54を介して外部蓄電池6へ充電を開始する(ステップS6)。
次に、充電制御部57は、外部蓄電池6への充電完了を検知したか否かを判定し(ステップS7)、外部蓄電池6への充電完了を検知したと判定した場合(YESの場合)、ステップS1に戻り系統安定化モードに切り替えて動作する。また、ステップS7において、外部蓄電池6への充電完了を検知しないと判定した場合(NOの場合)、ステップS7にて待機状態に移行する。
ここで、ステップS1において、安定化制御部51は、商用電力系統4と電力貯蔵部53との接続点7の電圧値を計測し、電圧値の移動平均により制御目標値を決定する。具体的には、例えば、3分間隔で移動平均を求める処理(つまり、平準化フィルタ処理)を行う。移動平均とした理由は、急速充電装置5の設置地点、計測時間に対応した値を制御目標値とするためである。また、制御目標値の変動を緩やかにできるという効果もある。そして、安定化制御部51は、上記で決定した制御目標値と現在の電圧値との偏差を求める。ここで、この偏差から充放電指令を決定する際に、比例制御を適用することが好ましい。比例制御を適用することで、応答性を良くすることが可能となる。
また、上記では、外部蓄電池6の接続を検知した場合に、商用電力系統4と電力貯蔵部53との間の充放電を一時停止としたが(ステップS3)、電力貯蔵部53の充放電と外部蓄電池6への充電とを並行して行ってもよい。例えば、第1のケースとして、商用電力系統4の電圧が高く且つ電力貯蔵部53の容量が十分にある場合、商用電力系統4から電力貯蔵部53へ充電を行いつつ(但し、この充電は必須ではない)、電力貯蔵部53から外部蓄電池6へ充電を行う。また、第2のケースとして、商用電力系統4の電圧が高く且つ電力貯蔵部53の容量が十分ではない場合、商用電力系統4から電力貯蔵部53へ充電を行いつつ、商用電力系統4から外部蓄電池6へ充電を行う。
また、第3のケースとして、商用電力系統4の電圧が低く且つ電力貯蔵部53の容量が十分にある場合、電力貯蔵部53から商用電力系統4へ放電しつつ、電力貯蔵部53から外部蓄電池6へ充電を行う。また、第4のケースとして、商用電力系統4の電圧が低く且つ電力貯蔵部53の容量が十分ではない場合、外部蓄電池6への充電を優先させて、商用電力系統4から外部蓄電池6へ充電を行う。
このように、本実施形態の急速充電装置によれば、外部蓄電池が接続されていない場合には、系統安定化モードで動作し、電力貯蔵部の充放電により商用電力系統の安定化を図り、また、外部蓄電池が接続された場合には、外部蓄電池充電モードで動作し、電力貯蔵部あるいは商用電力系統から外部蓄電池への充電を行うことができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る急速充電装置5の構成例を示すブロック図である。本実施形態の急速充電装置5は、安定化制御部51、AC/DCコンバータ52、電力貯蔵部53、DC/DCコンバータ54、外部蓄電池接続インターフェイス55、充電判定部56、充電制御部57に加え、急速充電装置5が設置された電力消費施設9の消費電力を計測する消費電力計測部の一例として電力計P1を有している。なお、電力消費施設9としては、例えば、コンビニエンスストアなどの各種店舗や、ガソリンスタンド、駐車場、工場などを例示することができる。
すなわち、商用電力系統4との接続点7には、配電盤8が接続され、この配電盤8に電力計P1,P2が接続されている。電力計P1は急速充電装置5を除いた電力消費施設9の消費電力を計測する電力計であり、電力計P2は急速充電装置5の消費電力を計測する電力計である。また、急速充電装置5の図示しないメモリには、電力消費施設9の契約電力P0の値が予め格納されており、急速充電装置5は、電力消費施設9で使用している消費電力P1と、契約電力P0との差分(P0−P1)に相当する余剰電力Pa(=P0−P1)を算出することができる。本実施形態の急速充電装置5は、この余剰電力Paの範囲で、電力貯蔵部53から商用電力系統4への充放電及び外部蓄電池6への充電を行うように構成されている。
図5は、図4の急速充電装置5による急速充電方法の一例を説明するためのフロー図である。まず、安定化制御部51は、現在の余剰電力Pa(=P0−P1)を計算し(ステップS11)、Pa=0であるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、余剰電力Pa=0と判定した場合(YESの場合)、電力消費施設9が契約電力P0をフルに使用している状態であるため、ステップS11に戻り、余剰電力Paが発生するまで処理を繰り返す。また、ステップS12において、余剰電力Pa=0ではないと判定した場合(NOの場合)、安定化制御部51は、系統安定化モードで動作し、SVR10と分担して電圧変動を抑制するために、余剰電力Paの範囲で、商用電力系統4と電力貯蔵部53との間で充放電を行う(ステップS13)。
次に、安定化制御部51は、CAN通信等により外部蓄電池6の接続を検知した場合(ステップS14でYESの場合)、外部蓄電池充電モードに切り替えて、商用電力系統4と電力貯蔵部53との間の充放電を一時停止する(ステップS15)。また、CAN通信等により外部蓄電池6の接続を検知しない場合(ステップS14でNOの場合)、ステップS11に戻り処理を繰り返す。
なお、余剰電力Pa=0のときに、外部蓄電池6の接続を検知した場合には、外部蓄電池6への充電は行えないため、充電を行えない旨を、外部蓄電池6を搭載するEV側へ通知することが望ましい。
次に、充電判定部56は、電力貯蔵部53の残存容量で外部蓄電池6の充電が可能か否かを判定し(ステップS16)、充電制御部57は、外部蓄電池6の充電(満充電あるいは部分充電)が可能と判定した場合(YESの場合)、電力貯蔵部53からDC/DCコンバータ54を介して外部蓄電池6へ充電を開始する(ステップS17)。また、ステップS16において、外部蓄電池6の充電が不可と判定した場合(NOの場合)、充電制御部57は、電力貯蔵部53の代わりに、余剰電力Paの範囲で、AC/DCコンバータ52により商用電力系統4からDC/DCコンバータ54を介して外部蓄電池6へ充電を開始する(ステップS18)。
次に、充電制御部57は、外部蓄電池6への充電完了を検知したか否かを判定し(ステップS19)、外部蓄電池6への充電完了を検知したと判定した場合(YESの場合)、ステップS11に戻り処理を繰り返す。また、ステップS19において、外部蓄電池6への充電完了を検知しないと判定した場合(NOの場合)、ステップS19にて待機状態に移行する。
本実施形態の急速充電装置によれば、電力消費施設の契約電力以下の余剰電力の範囲で、電力貯蔵部の充放電及び外部蓄電池の充電を行うことができるため、商用電力系統に急激な負荷変動を与えることなく、商用電力系統を安定化させつつ、外部蓄電池への充電を行うことができる。
1…自然エネルギー発電システム、2…構内系統、3…連系点、4…商用電力系統、5,5a,5b…急速充電装置、6,6a,6b…外部蓄電池、7,7a,7b…接続点、8…配電盤、9…電力消費施設、10…ステップ式自動電圧調整装置(SVR)、11…変圧器、12…電力計測装置、13…SVR制御装置、14…変電所、51…安定化制御部、52…AC/DCコンバータ、53…電力貯蔵部、54…DC/DCコンバータ、55…外部蓄電池接続インターフェイス、56…充電判定部、57…充電制御部。

Claims (3)

  1. 電力系統に対して電力の充放電を行う電力貯蔵部と、前記電力系統と前記電力貯蔵部との接続点の電圧値を計測し、該電圧値の移動平均により制御目標値を決定すると共に、該決定した制御目標値と現在の電圧値との偏差に基づき前記電力貯蔵部の充放電を制御する安定化制御部と、前記電力系統と前記電力貯蔵部との間に設けられたAC/DCコンバータとを備え、該AC/DCコンバータは、前記安定化制御部からの充放電指令に応じて、前記電力系統からの電力を交流から直流に変換し、または、前記電力貯蔵部からの電力を直流から交流に変換する急速充電装置であって、
    外部蓄電池の接続を検知した場合に、前記電力貯蔵部の残容量に基づいて、前記外部蓄電池への充電が可能か否かを判定する充電判定部と、前記外部蓄電池への充電が可能と判定した場合、前記電力貯蔵部から前記外部蓄電池へ充電を行い、前記外部蓄電池への充電が不可と判定した場合、前記AC/DCコンバータにより前記電力系統から前記外部蓄電池へ充電を行う充電制御部とを備えたことを特徴とする急速充電装置。
  2. 請求項1に記載の急速充電装置において、該急速充電装置が設置された電力消費施設の消費電力を計測する消費電力計測部を備え、前記電力消費施設の消費電力と契約電力との差分である余剰電力の範囲で、前記電力貯蔵部の充放電及び前記外部蓄電池への充電を行うことを特徴とする急速充電装置。
  3. 電力系統に対して電力の充放電を行う電力貯蔵部と、前記電力系統と前記電力貯蔵部との接続点の電圧値を計測し、該電圧値の移動平均により制御目標値を決定すると共に、該決定した制御目標値と現在の電圧値との偏差に基づき前記電力貯蔵部の充放電を制御する安定化制御部と、前記電力系統と前記電力貯蔵部との間に設けられたAC/DCコンバータとを備え、該AC/DCコンバータは、前記安定化制御部からの充放電指令に応じて、前記電力系統からの電力を交流から直流に変換し、または、前記電力貯蔵部からの電力を直流から交流に変換する急速充電装置による急速充電方法であって、
    外部蓄電池の接続を検知した場合に、前記電力貯蔵部の残容量に基づいて、前記外部蓄電池への充電が可能か否かを判定する充電判定ステップと、前記外部蓄電池への充電が可能と判定した場合、前記電力貯蔵部から前記外部蓄電池へ充電を行い、前記外部蓄電池への充電が不可と判定した場合、前記AC/DCコンバータにより前記電力系統から前記外部蓄電池へ充電を行う充電制御ステップとを備えたことを特徴とする急速充電方法。
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