JP2012099679A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート電圧の閾値電圧がばらつくことを抑制することができると共に、チャネル抵抗を低減させることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】ベース領域4、ソース領域6、ドレイン領域7の不純物濃度を均一とし、第1、第2トレンチ8a、8bをベース領域4よりも浅く形成する。このような半導体装置では、ベース領域4、ソース領域6、ドレイン領域7の不純物濃度が均一とされているため、ゲート電圧の閾値電圧がばらつくことを抑制することができ、また、ソース領域6およびドレイン領域7を深くすることによりチャネル領域を有効に活用でき、チャネル抵抗を低減することができる。さらに、第1、第2トレンチ8a、8bをベース領域4より浅く形成しているため、ベース領域4のうち第1、第2トレンチ8a、8bより深く形成されている部分にはチャネル領域が形成されず、ソース領域6から深さ方向に電流が流れることを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、横型トレンチMOS構造の半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来より、横型トレンチMOS構造として次のような半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1および2参照)。すなわち、このような半導体装置では、n型の半導体基板にp型のベース領域がストライプ状に延設されている。そして、複数のベース領域のうちの隣り合うベース領域を一対のベース領域とすると、一対のベース領域のうちの一方のベース領域の表層部にはn型のソース領域が形成されていると共に、他方のベース領域の表層部にはn型のドレイン領域が形成されている。また、ソース領域とドレイン領域とは同じ深さとされている。
そして、半導体基板には、主表面から当該主表面と垂直方向である深さ方向に第1、第2トレンチが形成されている。具体的には、一対のベース領域のうちの間の部分をn型ドリフト領域とすると、第1トレンチは、半導体基板の平面方向と平行な方向であり、ベース領域の延設方向と垂直方向に、ソース領域からベース領域を貫通してドリフト領域に突出して形成されている。そして、第2トレンチは、ドレイン領域からベース領域を貫通してドリフト領域に突出して形成されている。また、第1、第2トレンチは、半導体基板の深さ方向において、ベース領域を貫通して形成されている。そして、第1、第2トレンチの表面にはそれぞれゲート絶縁膜が形成されており、このゲート絶縁膜を介して第1、第2トレンチの内部がゲート電極で埋め込まれている。
上記半導体装置では、第1、第2トレンチに配置されたゲート電極に所定のゲート電圧が印加されると、ベース領域のうち第1、第2トレンチに隣接している部分全面において、ゲート絶縁膜の近傍に電子が誘起されて反転層からなるチャネル領域が形成される。このため、チャネル領域を介してソース−ドレイン間に電流が流れる。すなわち、半導体基板の平面方向と平行な方向であって、ベース領域の延設方向と垂直方向に電流が流れる。
このような半導体装置は、例えば、次のように製造される。すなわち、まず、半導体基板の主表面からp型不純物およびn型不純物を加速電圧を一定にしてイオン注入すると共に熱拡散することにより、上記構成のベース領域、ソース領域、ドレイン領域を形成する。なお、ソース領域およびドレイン領域は深さが0.3μm程度の浅い注入層として形成される。そして、半導体基板の主表面から上記構造の第1、第2トレンチを形成し、第1、第2トレンチの表面にゲート絶縁膜を形成すると共に第1、第2トレンチの内部にゲート電極を形成することにより製造される。
特開2003−534666号公報 特開2007−516587号公報
しかしながら、上記半導体装置は、加速電圧を一定にしたイオン注入および熱拡散によりベース領域、ソース領域、ドレイン領域を形成するため、ベース領域、ソース領域、ドレイン領域は、不純物濃度が均一とならず、通常、半導体基板の表面側から深さ方向に向かって不純物濃度が低くなる。そして、ソース−ドレイン間に電流が流れ始めるゲート電圧の閾値電圧は、ベース領域とソース領域との接合点の不純物濃度およびベース領域とドレイン領域との接合点の不純物濃度により決定されるため、閾値電圧がソース領域およびドレイン領域の表層部側と深さ方向の先端部側とで異なることになる。つまり、ゲート電圧の閾値電圧は、ソース領域およびドレイン領域の深さ方向の先端部側が表層部側より低くなりゲート電圧の閾値電圧がばらつくという問題がある。さらに、ゲート電圧の閾値電圧がばらつく原因としては、ソース領域の先端部側では、ベース領域のうち第1、第2トレンチに隣接している部分全面にチャネル領域が形成されるため、半導体基板の厚さ方向に漏れ電流が発生することも挙げられる。
また、上記半導体装置では、ソース領域およびドレイン領域の深さが約0.3μm程度と浅く形成されており、電流の大部分はソース領域からほぼ直線的にドレイン領域に向かって半導体基板の表面近傍を流れるため、ベース領域に形成されたチャネル領域(チャネル幅)を有効に利用することができず、チャネル抵抗が大きくなるという問題がある。
この問題を解決するため、単純には、ソース領域およびドレイン領域を深くまで形成することにより、ベース領域に形成されたチャネル領域を有効に利用してチャネル抵抗を低減させることが考えられる。
しかしながら、上記半導体装置は、加速電圧を一定にしたイオン注入および熱拡散によりベース領域、ソース領域、ドレイン領域を形成するため、単純にソース領域およびドレイン領域を深くした場合には、ソース領域およびドレイン領域を深くするほど不純物濃度の不均一性が大きくなる。すなわち、チャネル抵抗を低減することはできるものの、ゲート電圧の閾値電圧のばらつきがさらに大きくなってしまう。
本発明は上記点に鑑みて、ゲート電圧の閾値電圧がばらつくことを抑制することができると共に、チャネル抵抗を低減させることができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ベース領域(4)、ソース領域(6)、ドレイン領域(7)は、不純物濃度が均一とされており、第1、第2トレンチ(8a、8b)は、ベース領域(4)よりも浅く形成されていることを特徴としている。
このような半導体装置では、ベース領域(4)、ソース領域(6)、ドレイン領域(7)の不純物濃度が均一とされている。このため、ゲート電圧の閾値電圧がばらつくことを抑制することができ、また、ソース領域(6)およびドレイン領域(7)を深くすることによりチャネル領域を有効に活用できるため、チャネル抵抗を低減することができる。
さらに、第1、第2トレンチ(8a、8b)はベース領域(4)より浅く形成されている。このため、ベース領域(4)のうち第1、第2トレンチ(8a、8b)より深く形成されている部分にはチャネル領域が形成されないため、ソース領域(6)から深さ方向に電流が流れることを抑制することができ、ゲート電圧の閾値電圧がばらつくことを抑制することができる。
例えば、請求項2に記載の発明のように、ドリフト領域(5)にベース領域(4)と離間した第2導電型のフローティング層(16)を形成することができる。また、請求項3に記載の発明のように、ベース領域(4)のうち第1トレンチ(8a)または第2トレンチ(8b)が形成される部分と異なる部分に、ドリフト領域(5)に突出した突出部(4b)を備えることができる。
これらのような半導体装置では、フローティング層(16)または突出部(4b)によりドリフト領域(5)の電界を緩和することができ、ドリフト領域(5)の耐圧を向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項3に記載の発明において、一対のベース領域(4)のそれぞれに突出部(4b)を備える場合には、一方のベース領域(4)に備えた突出部(4b)と他方のベース領域(4)に備えた突出部(4b)とを互いに離間したものとすることができる。
以上説明した半導体装置は、以下の製造方法により製造される。
請求項5に記載の半導体装置の製造方法では、次の工程を含む工程を行うことを特徴としている。すなわち、まず、半導体基板(1)のうち所定領域に、主表面(1a)から当該主表面(1a)の垂直方向であり、ストライプ状に複数のベース領域構成用トレンチ(4a)を形成する工程と、第2導電型半導体層をエピタキシャル成長させた後に第1導電型半導体層をエピタキシャル成長させてベース領域構成用トレンチ(4a)を第2導電型半導体層および第1導電型半導体層で埋め込み、複数のベース領域構成用トレンチ(4a)のうち隣り合うベース領域構成用トレンチ(4a)を一対のベース領域構成用トレンチ(4a)とすると、一方のベース領域構成用トレンチ(4a)に第2導電型半導体層で構成されるベース領域(4)および第1導電型半導体層で構成されるソース領域(6)を形成する共に、他方のベース領域構成用トレンチ(4a)に第2導電型半導体層で構成されるベース領域(4)および第1導電型半導体層で構成されるドレイン領域(7)を形成する工程を行う。その後、一対のベース領域構成用トレンチ(4a)にそれぞれ形成されたベース領域(4)を一対のベース領域(4)とし、一対のベース領域(4)の間の部分をドリフト領域(5)とすると、半導体基板(1)の主表面(1a)と平行を成す一方向において、ソース領域(6)からベース領域(4)を貫通してドリフト領域(5)に突出すると共にベース領域(4)よりも浅くされた第1トレンチ(8a)、およびドレイン領域(7)からベース領域(4)を貫通してドリフト領域(5)に突出すると共にベース領域(4)よりも浅くされた第2トレンチ(8b)を形成する工程と、第1、第2トレンチ(8a、8b)内にゲート絶縁膜(9)を形成する工程と、ゲート絶縁膜(9)の表面にゲート電極(10)を形成する工程と、ベース領域(4)およびソース領域(6)に電気的に接続されるソース電極(14)を形成する工程と、ベース領域(4)およびドレイン領域(7)に電気的に接続されるドレイン電極(15)を形成する工程と、を含む工程を行う。
このような製造方法では、第2導電型半導体層をエピタキシャル成長させてベース領域(4)を形成すると共に、第1導電型半導体エピタキシャル成長させてソース領域(6)およびドレイン領域(7)を形成している。このため、ベース領域(4)、ソース領域(6)、ドレイン領域(7)の不純物濃度を均一とすることができる。
例えば、請求項6に記載の発明のように、複数のベース領域構成用トレンチ(4a)を形成する工程では、ドリフト領域(5)に主表面(1a)から当該主表面(1a)の垂直方向にフローティング層構成用トレンチを形成し、ベース領域(4)を形成する工程では、第2導電型半導体層をエピタキシャル成長させたときにフローティング層構成用トレンチを埋め込んでドリフト領域(5)に第2導電型半導体層で構成されるフローティング層(16)を形成することもできる。
このような製造方法では、ベース領域構成用トレンチ(4a)を形成するときにフローティング層構成用トレンチを形成し、ベース領域(4)を形成するときに第1導電型半導体層を当該フローティング層構成用トレンチに埋め込んでフローティング層(16)を形成している。このため、特別な工程を追加しなくても、ドリフト領域(5)の電界を緩和するフローティング層(16)を形成することができる。
また、請求項7に記載の発明では、次の工程を含む工程を行うことを特徴としている。すなわち、まず、半導体基板(1)のうち所定領域に、主表面(1a)から加速電圧を変化させながら第2導電型不純物、第1導電型不純物をイオン注入すると共に半導体基板(1)を熱処理することにより、第2導電型不純物で構成され、かつ不純物濃度が均一とされたベース領域(4)をストライプ状に複数形成すると共に、複数のベース領域(4)のうち隣り合うベース領域(4)を一対のベース領域とすると、一対のベース領域(4)のうち一方のベース領域(4)内に第1導電型不純物で構成され、かつ不純物濃度が均一とされたソース領域(6)および他方のベース領域(4)内に第1導電型不純物で構成され、かつ不純物濃度が均一とされたドレイン領域(7)を形成する工程を行う。
その後、一対のベース領域(4)の間の部分をドリフト領域(5)とすると、半導体基板(1)の主表面(1a)と平行を成す一方向においてソース領域(6)からベース領域(4)を貫通してドリフト領域(5)に突出すると共にベース領域(4)よりも浅くされた第1トレンチ(8a)、およびドレイン領域(7)からベース領域(4)を貫通してドリフト領域(5)に突出すると共にベース領域(4)よりも浅くされた第2トレンチ(8b)を形成する工程と、第1、第2トレンチ(8a、8b)内にゲート絶縁膜(9)を形成する工程と、ゲート絶縁膜(9)の表面にゲート電極(10)を形成する工程と、ベース領域(4)およびソース領域(6)に電気的に接続されるソース電極(14)を形成する工程と、ベース領域(4)およびドレイン領域(7)に電気的に接続されるドレイン電極(15)を形成する工程と、を含む工程を行う。
このような製造方法では、加速電圧を変化させながら第1、第2導電型不純物をイオン注入している。このため、ベース領域(4)、ソース領域(6)、ドレイン領域(7)の不純物濃度を均一とすることができる。
例えば、請求項8に記載の発明のように、ベース領域(4)を形成する工程では、第2導電型不純物をイオン注入するときに所定領域に加えてドリフト領域(5)にもイオン注入し、半導体基板(1)を熱処理することにより、ドリフト領域(5)にイオン注入した第2導電型不純物で構成されるフローティング層(16)を形成することができる。
このような製造方法では、ベース領域(4)を形成するときに第2導電型不純物をドリフト領域(5)にイオン注入してドリフト領域(5)にフローティング層(16)を形成している。このため、特別な工程を追加しなくても、ドリフト領域(5)の電界を緩和するフローティング層(16)を形成することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 図1に示す半導体装置の平面模式図である。 本発明の第1実施形態における半導体装置の配線レイアウトである。 図1に示す半導体装置の製造工程を示す断面図である。 図4に続く半導体装置の製造工程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 図6に示す半導体装置の平面模式図である。 本発明の第3実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 図8に示す半導体装置の平面模式図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の半導体装置の断面構成を示す図、図2は図1に示す半導体装置の平面模式図である。なお、図1は、図2中のA−A断面に相当している。
図1および図2に示されるように、本実施形態の半導体装置は、主表面1aおよび当該主表面1aに対して反対側の裏面1bを有する半導体基板1を用いて構成されている。なお、図1および図2では、X方向が半導体基板1の深さ方向(主表面1aおよび裏面1bに対して垂直な方向)に対応しており、Y方向およびZ方向が半導体基板1の主表面1aおよび裏面1bと平行な方向に対応している。また、図1および図2中、X方向、Y方向、Z方向はそれぞれ互いに垂直とされている。
半導体基板1は、n型基板2にn型エピタキシャル層3が形成されて構成されている。特に限定されるものではないが、n型エピタキシャル層3は、不純物濃度が1×1015〜2×1016cm-3程度とされている。なお、本実施形態では、n型が本発明の第1導電型に相当している。
そして、半導体基板1には、ストライプ状に複数のp型ベース領域4が主表面1aから垂直方向に所定深さまで形成されている。例えば、p型ベース領域4の深さは1.5〜50.5μm程度とされている。また、p型ベース領域4は、不純物としてボロン等が用いられ、不純物濃度が1×1016〜1×1018cm-3程度とされている。そして、p型ベース領域4は、不純物濃度が半導体基板1の深さ方向(X方向)にも幅方向(Y方向)にも均一とされている。
なお、本実施形態では、p型が本発明の第2導電型に相当している。また、本明細書において、不純物濃度が均一であるとは、完全に不純物濃度が一定である場合に加えて、若干のばらつきを含むものであり、例えば、p型ベース領域4の不純物濃度が最も濃い部分と不純物濃度が最も薄い部分との差が約±5%であるものを含むものである。
そして、複数のp型ベース領域4のうち、隣り合う二つのp型ベース領域4を1対のp型ベース領域4とすると、半導体基板1のうち一対のp型ベース領域4で挟まれる部分にn型ドリフト領域5が構成されている。
そして、一対のp型ベース領域4のうち一方のp型ベース領域4内には、半導体基板1の主表面1aからp型ベース領域4よりも浅い位置までn型ソース領域6が形成されている。例えば、n型ソース領域6の深さは1.0〜50.0μm程度とされている。また、n型ソース領域6は、不純物としてリンやヒ素等が用いられ、不純物濃度が1×1019〜2×1021cm-3程度とされている。そして、このn型ソース領域6の不純物濃度も半導体基板1の深さ方向(X方向)にも幅方向(Y方向)にも均一とされている。
また、一対のp型ベース領域4のうち他方のp型ベース領域4内には、半導体基板1の主表面1aからp型ベース領域4よりも浅い位置まで、具体的には、n型ソース領域6と同じ深さまでn型ドレイン領域7が形成されている。そして、n型ドレイン領域7は、不純物濃度がn型ソース領域6と同じとされ、不純物としてリンやヒ素等が用いられている。このn型ドレイン領域7の不純物濃度も半導体基板1の深さ方向(X方向)にも幅方向(Y方向)にも均一とされている。
そして、半導体基板1の主表面1aから垂直方向に、つまり深さ方向(X方向)と平行な方向に第1、第2トレンチ8a、8bが形成されている。第1トレンチ8aは、半導体基板1の主表面1aと平行をなすY方向において、n型ソース領域6からp型ベース領域4を貫通してn型ドリフト領域5に突出して形成されている。言い換えると、第1トレンチ8aは、n型ソース領域6からp型ベース領域4を貫通して、一対のp型ベース領域4のうちn型ドレイン領域7が形成されるp型ベース領域4に向かって形成されている。
第2トレンチ8bは、半導体基板1の主表面1aと平行をなすY方向において、n型ドレイン領域7からp型ベース領域4を貫通してn型ドリフト領域5に突出して形成されている。言い換えると、第2トレンチ8bは、一対のp型ベース領域4のうちn型ドレイン領域7からp型ベース領域4を貫通して、一対のp型ベース領域4のうちn型ソース領域6が形成されるp型ベース領域4に向かって形成されている。
また、第1、第2トレンチ8a、8bは、同じ深さを有すると共に同じ開口部を有する同一形状とされており、p型ベース領域4よりも浅くされ、n型ソース領域6、n型ドレイン領域7よりも深くされている。
そして、第1、第2トレンチ8a、8bの表面にはそれぞれゲート絶縁膜9が形成されており、このゲート絶縁膜9を介して第1、第2トレンチ8a、8bの内部がゲート電極10で埋め込まれている。
このような構成により、半導体基板1の主表面1aと平行なY方向において、n型ソース領域6およびn型ドレイン領域7の深さと同じ深さまで、n型ソース領域6、p型ベース領域4、n型ドリフト領域5、p型ベース領域4、n型ドレイン領域7が順に配列された構成となっている。すなわち、本実施形態の半導体装置は、n型ソース領域6、p型ベース領域4、n型ドリフト領域5、p型ベース領域4、n型ドレイン領域7、第1、第2トレンチ8a、8bを含んで一つのユニットセルが構成され、当該ユニットセルが複数敷き詰められて構成されている。つまり、図1は二つのユニットセルを図示したものであり、図2は4つのユニットセルを図示したものである。
図3は、本実施形態における半導体装置の配線レイアウトである。なお、図2は、図3中の二点鎖線部分の平面模式図である。また、図3は、平面模式図であるが、理解をし易くするために、ソース電極14およびドレイン電極15にハッチングを施してある。図1〜図3に示されるように、半導体基板1の主表面1aには、酸化膜11を介してゲート電極10と電気的に接続されるゲート配線12が形成されていると共に、ゲート配線12を覆う層間絶縁膜13が形成されている。そして、層間絶縁膜13上にはソース電極14およびドレイン電極15が櫛歯形状に形成されており、互いに噛み合うように形成されている。ソース電極14は層間絶縁膜13に形成されたコンタクトホール13aを介してp型ベース領域4およびn型ソース領域6と電気的に接続されており、ドレイン電極15は層間絶縁膜13に形成されたコンタクトホール13aを介してp型ベース領域4およびn型ドレイン領域7と電気的に接続されている。なお、図2では、ソース電極14およびドレイン電極15は、コンタクトホール13a内に配置された部分のみを示している。
次に、本実施形態の半導体装置の作動について説明する。本実施形態の半導体装置は、ゲート電極10に所定のゲート電圧が印加されると、p型ベース領域4のうち第1、第2トレンチ8a、8bに隣接している部分全面において、ゲート絶縁膜9の近傍に電子が誘起されて反転層からなるチャネル領域が形成される。このため、n型ソース領域6からほぼ直線的にn型ドレイン領域7に向かって電流が流れる。すなわち、半導体基板1の平面方向と平行な方向であって、p型ベース領域4の延設方向と垂直方向(図1中Y方向と平行な方向)に電流が流れる。なお、第1、第2トレンチ8a、8bはp型ベース領域4より浅く形成されており、p型ベース領域4のうち第1、第2トレンチ8a、8bより深く形成されている部分にはチャネル領域が形成されないため、n型ソース領域6から深さ方向(図1中X方向と平行な方向)に電流が流れることを抑制することができる。
続いて、上記半導体装置の製造工程について説明する。図4および図5は、本実施形態における半導体装置の製造工程を示す断面図である。なお、図4および図5において、紙面左側の図は平面模式図、紙面右側の図は紙面左側の図のB−B断面〜F−F断面に相当する図である。
まず、図4(a)に示されるように、n型基板2を用意し、このn型基板2上にn型エピタキシャル層3を成長させた半導体基板1を用意する。
その後、図4(b)に示されるように、半導体基板1の主表面1aにSiO等のマスク(図示せず)を形成し、当該マスクをパターニングしてRIE(Reactive Ion Etching)等のエッチングを行うことにより、半導体基板1のうち所定領域に、つまりp型ベース領域4の形成予定領域にベース領域構成用トレンチ4aをストライプ状に形成する。続いて、このベース領域構成用トレンチ4aの表面にp型半導体層をエピタキシャル成長させた後にn型半導体層をエピタキシャル成長させる。これにより、隣り合うベース領域構成用トレンチ4aのうち、一方のベース領域構成用トレンチ4aにはp型半導体層で構成されるp型ベース領域4およびn型半導体層で構成されるn型ソース領域6が形成される。また、他方のベース領域構成用トレンチ4aにはp型半導体層で構成されるp型ベース領域4およびn型半導体層で構成されるn型ドレイン領域7が形成される。
なお、p型ベース領域4はp型半導体層をエピタキシャル成長させることにより形成しており、n型ソース領域6およびn型ドレイン領域7はn型半導体層をエピタキシャル成長させることにより形成しているため、p型ベース領域4、n型ソース領域6、n型ドレイン領域7の不純物濃度は半導体基板1の深さ方向(X方向)にも幅方向(Y方向)にも均一となる。
続いて、図4(c)に示されるように、再び半導体基板1の表面にSiO等のマスク(図示せず)を形成し、当該マスクをパターニングしてRIE(Reactive Ion Etching)等のエッチングを行うことにより上記構成の第1、第2トレンチ8a、8bを形成する。すなわち、幅方向(Y方向)においてn型ソース領域6からp型ベース領域4を貫通してn型ドリフト領域5に突出すると共に深さ方向(X方向)においてp型ベース領域4を貫通しない第1トレンチ8aと、幅方向(Y方向)においてn型ドレイン領域7からp型ベース領域4を貫通してn型ドリフト領域5に突出すると共に深さ方向(X方向)においてp型ベース領域4を貫通しない第2トレンチ8bとを形成する。
その後、半導体基板1を熱酸化等することにより、第1、第2トレンチ8a、8bの表面にゲート絶縁膜9を構成する酸化膜と、n型ソース領域6、n型ドレイン領域7の表面を含む半導体基板1の主表面1aに酸化膜11を形成する。
次に、図5(a)に示されるように、第1、第2トレンチ8a、8bを埋め込むように、ゲート絶縁膜9の表面にポリシリコン層を形成してゲート電極10を形成すると共に、酸化膜11の表面全面にポリシリコン層を形成して当該ポリシリコン層をパターニングすることにより、ゲート電極10と電気的に接続されるゲート配線12を形成する。
その後、図5(b)に示されるように、ゲート配線12を覆うように層間絶縁膜13を形成する。そして、層間絶縁膜13にコンタクトホール13aを形成した後に配線層を形成し、この配線層をパターニングしてp型ベース領域4およびn型ソース領域6と電気的に接続されるソース電極14と、p型ベース領域4およびn型ドレイン領域7と電気的に接続されるドレイン電極15とを形成する。これにより、図1に示す半導体装置が製造される。なお、図5(b)中の紙面左側の平面模式図では、層間絶縁膜13を省略して記載していると共に、ソース電極14およびドレイン電極15はコンタクトホール13a内に配置された部分のみを示している。
以上説明したように、本実施形態の半導体装置では、p型ベース領域4、n型ソース領域6、n型ドレイン領域7の不純物濃度が均一とされている。このため、n型ソース領域6およびn型ドレイン領域7を深くしてもゲート電圧の閾値電圧がばらつくことを抑制することができ、また、n型ソース領域6およびn型ドレイン領域7を深くすることによりチャネル領域を有効に活用できるため、チャネル抵抗を低減することができる。
さらに、第1、第2トレンチ8a、8bはp型ベース領域4より浅く形成されている。このため、ゲート電極10にゲート電圧を印加したときに、p型ベース領域4のうち第1、第2トレンチ8a、8bより深く形成されている部分にはチャネル領域が形成されないため、n型ソース領域6から深さ方向に電流が流れることを抑制することができ、ゲート電圧の閾値電圧がばらつくことを抑制することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対して、n型ドリフト領域5にp型フローティング層を形成したものであり、その他に関しては上記第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図6は、本実施形態における半導体装置の断面構成を示す図であり、図7は図6に示す半導体装置の平面模式図である。なお、図6は、図7中のG−G断面に相当している。
図6および図7に示されるように、本実施形態の半導体装置は、一対のp型ベース領域4で挟まれたn型ドリフト領域5にp型フローティング層16が形成されている。本実施形態のp型フローティング層16は、半導体基板1の主表面1aからp型ベース領域4と同じ深さまで形成されており、不純物濃度もp型ベース領域4と等しくされている。
このような半導体装置は、例えば、次のように製造される。すなわち、上記図4(b)の工程において、ベース領域構成用トレンチ4aを形成するときに、同時にp型フローティング層構成用トレンチを形成する。そして、p型半導体層をエピタキシャル成長させてベース領域構成用トレンチ4aにp型ベース領域4を形成するときに、p型フローティング層構成用トレンチ内にp型半導体層を埋め込むことによりp型フローティング層16を形成する。その後は、上記第1実施形態と同様の工程を行うことにより、本実施形態の半導体装置が製造される。
このような半導体装置では、上記第1実施形態と比較して、p型フローティング層16により、n型ドリフト領域5の電界を緩和することができる。このため、n型ドリフト領域5の不純物濃度を高くすることができ、ドリフト耐圧を向上させることができる。すなわち、本実施形態の半導体装置では、例えば、n型エピタキシャル層3の不純物濃度を1×1016〜3×1016cm-3程度とすることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置は、第1実施形態に対して、p型ベース領域4に突出部を形成したものであり、その他に関しては上記第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。図8は、本実施形態における半導体装置の断面構成を示す図であり、図9は図8に示す半導体装置の平面模式図である。なお、図8は、図9中のH−H断面に相当している。
図8および図9に示されるように、本実施形態の半導体装置は、各p型ベース領域4のうち第1、第2トレンチ8a、8bが形成される領域と異なる領域に、n型ドリフト領域5に突出した突出部4bが備えられている。言い換えると、各一対のp型ベース領域4には、それぞれ対向するp型ベース領域4に向かって突出する突出部4bが備えられている。そして、各p型ベース領域4に備えられた突出部4bは、互いに離間している。すなわち、各p型ベース領域4に備えられた突出部4bは、互いに接触していない。
このような半導体装置は、例えば、次のように製造される。すなわち、上記図4(b)の工程において、ベース領域構成用トレンチ4aを形成するときに、マスクパターンを変更して突出部を有するトレンチを形成する。その後、上記第1実施形態と同様の工程を行うことにより、本実施形態の半導体装置が製造される。
このような半導体装置では、上記第1実施形態と比較して、p型ベース領域4の突出部4bによりn型ドリフト領域5の電界を緩和することができる。このため、n型ドリフト領域5の不純物濃度を高くすることができ、ドリフト耐圧を向上させることができる。すなわち、本実施形態の半導体装置では、例えば、n型エピタキシャル層3の不純物濃度を1×1016〜3×1016cm-3程度とすることができる。
(他の実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とした例について説明したが、第1導電型をp型とし、第2導電型をn型とすることもできる。
また、上記第1〜第3実施形態では、SiO等のマスクを用いてベース領域構成用トレンチ4aおよび第1、第2トレンチ8a、8bを形成する例について説明したが、例えば、次のようにすることもできる。すなわち、図4(b)の工程では、フォトレジスト等を用いてベース領域構成用トレンチ4aを形成してもよいし、図4(c)の工程では、フォトレジスト等を用いて第1、第2トレンチ8a、8bを形成してもよい。
さらに、上記第1〜第3実施形態では、第1、第2トレンチ8a、8bがn型ソース領域6およびn型ドレイン領域7より深く形成されている例について説明したが、第1、第2トレンチ8a、8bはn型ソース領域6およびn型ドレイン領域7より浅くされていてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、第1トレンチ8aに形成されているゲート電極10は、p型ベース領域4の延設方向と平行な方向(図1中Z方向)の長さが半導体基板1の主表面1aと平行な方向(図1中Y方向)に一定とされているものについて説明したが、例えば、次のようにすることもできる。すなわち、このゲート電極10は、n型ソース領域6内に配置されている部分よりもn型ドリフト領域5内に突出している部分の方が、図1中Z方向の長さが短くされていてもよい。言い換えると、ゲート絶縁膜9は、n型ソース領域6内に配置されている部分よりもn型ドリフト領域5内に突出している部分の方が厚く形成されていてもよい。これにより、ゲート電極10におけるp型ベース領域4の延設方向と平行な方向(図1中Z方向)の長さが半導体基板1の主表面1aと平行な方向(図1中Y方向)に一定とされているものと比較して、n型ドリフト領域5の電界を緩和することができる。同様に、第2トレンチ8bに形成されているゲート電極10は、n型ドレイン領域7内に配置されている部分よりもn型ドリフト領域5内に突出している部分の方が、図1中Z方向の長さが短くされていてもよい。
そして、上記第1〜第3実施形態では、第1、第2トレンチ8a、8bにp型半導体層、n型半導体層をエピタキシャル成長させることにより、p型ベース領域4、n型ソース領域6、n型ドレイン領域7の不純物濃度を均一とする例について説明したが、例えば、次のようにすることもできる。すなわち、まず、半導体基板1を用意し、半導体基板1の主表面1aからp型ベース領域4の形成予定領域に加速電圧を変化させながらp型不純物をイオン注入し、その後、n型ソース領域6およびn型ドレイン領域7の形成予定領域に加速電圧を変化させながらn型不純物をイオン注入する。そして、半導体基板1を熱処理することにより、p型ベース領域4をストライプ状に複数形成すると共に、一対のp型ベース領域4のうち一方のp型ベース領域4内にn型ソース領域6を形成し、他方のp型ベース領域4のうち他方のp型ベース領域4内にn型ドレイン領域7を形成する。このような製造方法では、加速電圧を変化させながらp型不純物およびn型不純物をイオン注入するため、加速電圧を適宜調整することにより、p型ベース領域4、n型ソース領域6、n型ドレイン領域7の不純物濃度を均一とすることができる。
また、上記第1実施形態では、ベース領域構成用トレンチ4aを形成し、このベース領域構成用トレンチ4aの表面にp型半導体層をエピタキシャル成長させると共に、p型半導体層上にn型半導体層をエピタキシャル成長させてp型ベース領域4、n型ソース領域6およびn型ドレイン領域7を形成する例について説明したが、次のようにすることもできる。すなわち、ベース領域構成用トレンチ4aを形成した後、当該ベース領域構成用トレンチ4a内にp型半導体層を完全に埋め込んでp型ベース領域4を形成する。その後、p型ベース領域4のうちのn型ソース領域6およびn型ドレイン領域7の形成予定領域のそれぞれに対してエッチング等を行うことによりトレンチを形成する。続いて、これらのトレンチ内を埋め込むようにn型半導体層をエピタキシャル成長することにより、p型ベース領域4内にn型ソース領域6およびn型ドレイン領域7を形成するようにしてもよい。
さらに、上記第3実施形態では、一対のp型ベース領域4のうち、各p型ベース領域4に突出部4bが備えられた例について説明したが、例えば、各p型ベース領域4のうち一方のp型ベース領域4のみに突出部4bが備えられていてもよい。このような半導体装置としても、突出部4bを備えない半導体装置と比較して、n型ドリフト領域5の電界を緩和することができ、ドリフト耐圧を向上させることができる。
1 半導体基板
4 p型ベース領域
5 n型ドリフト領域
6 n型ソース領域
7 n型ドレイン領域
8a 第1トレンチ
8b 第2トレンチ
9 ゲート絶縁膜
10 ゲート電極
12 ゲート配線
13 層間絶縁膜
14 ソース電極
15 ドレイン電極

Claims (8)

  1. 主表面(1a)および前記主表面(1a)と反対側の裏面(1b)を有する第1導電型の半導体基板(1)と、
    前記半導体基板(1)のうち前記主表面(1a)から当該主表面(1a)の垂直方向に形成されると共にストライプ状に形成された複数の第2導電型のベース領域(4)と、
    複数の前記ベース領域(4)のうち隣り合う前記ベース領域(4)を一対のベース領域(4)とすると、前記一対のベース領域(4)で挟まれる部分で構成される第1導電型のドリフト領域(5)と、
    前記一対のベース領域(4)のうち一方のベース領域(4)内に、前記主表面(1a)から当該主表面(1a)の垂直方向に形成された第1導電型のソース領域(6)と、
    前記一対のベース領域(4)のうち他方のベース領域(4)内に、前記主表面(1a)から当該主表面(1a)の垂直方向に形成された第1導電型のドレイン領域(7)と、
    前記主表面(1a)から掘られ、前記主表面(1a)と平行を成す一方向において、前記ソース領域(6)から前記ベース領域(4)を貫通して前記ドリフト領域(5)に突出する第1トレンチ(8a)、および前記ドレイン領域(7)から前記ベース領域(4)を貫通して前記ドリフト領域(5)に突出する第2トレンチ(8b)と、
    前記第1、第2トレンチ(8a、8b)の表面に形成されたゲート絶縁膜(9)と、
    前記ゲート絶縁膜(9)の表面に形成されたゲート電極(10)と、
    前記ソース領域(6)および前記ベース領域(4)に電気的に接続されたソース電極(14)と、
    前記ドレイン領域(7)および前記ベース領域(4)に電気的に接続されたドレイン電極(15)と、を有し、
    前記ベース領域(4)、前記ソース領域(6)、前記ドレイン領域(7)は、不純物濃度が均一とされており、
    前記第1、第2トレンチ(8a、8b)は、前記ベース領域(4)よりも浅く形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ドリフト領域(5)には、前記ベース領域(4)と離間した第2導電型のフローティング層(16)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ベース領域(4)には、前記第1トレンチ(8a)または前記第2トレンチ(8b)が形成される部分と異なる部分に、前記ドリフト領域(5)に突出した突出部(4b)が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記一対のベース領域(4)にはそれぞれ前記突出部(4b)が備えられており、一方の前記ベース領域(4)に備えられた前記突出部(4b)と他方の前記ベース領域(4)に備えられた前記突出部(4b)とが互いに離間されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 主表面(1a)および当該主表面(1a)と反対側の裏面(1b)を有する第1導電型の半導体基板(1)を用意する工程と、
    前記半導体基板(1)のうち所定領域に、前記主表面(1a)から当該主表面(1a)の垂直方向であり、ストライプ状に複数のベース領域構成用トレンチ(4a)を形成する工程と、
    第2導電型半導体層をエピタキシャル成長させた後に第1導電型半導体層をエピタキシャル成長させて前記ベース領域構成用トレンチ(4a)を前記第2導電型半導体層および前記第1導電型半導体層で埋め込み、複数の前記ベース領域構成用トレンチ(4a)のうち隣り合う前記ベース領域構成用トレンチ(4a)を一対のベース領域構成用トレンチ(4a)とすると、一方のベース領域構成用トレンチ(4a)に前記第2導電型半導体層で構成されるベース領域(4)および前記第1導電型半導体層で構成されるソース領域(6)を形成する共に、他方のベース領域構成用トレンチ(4a)に前記第2導電型半導体層で構成される前記ベース領域(4)および前記第1導電型半導体層で構成されるドレイン領域(7)を形成する工程と、
    前記一対のベース領域構成用トレンチ(4a)にそれぞれ形成された前記ベース領域(4)を一対のベース領域(4)とし、前記一対のベース領域(4)の間の部分をドリフト領域(5)とすると、前記半導体基板(1)の前記主表面(1a)と平行を成す一方向において、前記ソース領域(6)から前記ベース領域(4)を貫通して前記ドリフト領域(5)に突出すると共に前記ベース領域(4)よりも浅くされた第1トレンチ(8a)、および前記ドレイン領域(7)から前記ベース領域(4)を貫通して前記ドリフト領域(5)に突出すると共に前記ベース領域(4)よりも浅くされた第2トレンチ(8b)を形成する工程と、
    前記第1、第2トレンチ(8a、8b)内にゲート絶縁膜(9)を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜(9)の表面にゲート電極(10)を形成する工程と、
    前記ベース領域(4)および前記ソース領域(6)に電気的に接続されるソース電極(14)を形成する工程と、
    前記ベース領域(4)および前記ドレイン領域(7)に電気的に接続されるドレイン電極(15)を形成する工程と、を含む工程を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記複数のベース領域構成用トレンチ(4a)を形成する工程では、前記ドリフト領域(5)に前記主表面(1a)から当該主表面(1a)の垂直方向にフローティング層構成用トレンチを形成し、
    前記ベース領域(4)を形成する工程では、前記第2導電型半導体層をエピタキシャル成長させたときに前記フローティング層構成用トレンチを埋め込んで前記ドリフト領域(5)に前記第2導電型半導体層で構成されるフローティング層(16)を形成することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 主表面(1a)および当該主表面(1a)と反対側の裏面(1b)を有する第1導電型の半導体基板(1)を用意する工程と、
    前記半導体基板(1)のうち所定領域に、前記主表面(1a)から加速電圧を変化させながら第2導電型不純物および第1導電型不純物をイオン注入すると共に前記半導体基板(1)を熱処理することにより、前記第2導電型不純物で構成され、かつ不純物濃度が均一とされたベース領域(4)をストライプ状に複数形成すると共に、複数の前記ベース領域(4)のうち隣り合うベース領域(4)を一対のベース領域とすると、前記一対のベース領域(4)のうち一方のベース領域(4)内に前記第1導電型不純物で構成され、かつ不純物濃度が均一とされたソース領域(6)および前記他方のベース領域(4)内に第1導電型不純物で構成され、かつ不純物濃度が均一とされたドレイン領域(7)を形成する工程と、
    前記一対のベース領域(4)の間の部分をドリフト領域(5)とすると、前記半導体基板(1)の前記主表面(1a)と平行を成す一方向において前記ソース領域(6)から前記ベース領域(4)を貫通して前記ドリフト領域(5)に突出すると共に前記ベース領域(4)よりも浅くされた第1トレンチ(8a)、および前記ドレイン領域(7)から前記ベース領域(4)を貫通して前記ドリフト領域(5)に突出すると共に前記ベース領域(4)よりも浅くされた第2トレンチ(8b)を形成する工程と、
    前記第1、第2トレンチ(8a、8b)内にゲート絶縁膜(9)を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜(9)の表面にゲート電極(10)を形成する工程と、
    前記ベース領域(4)および前記ソース領域(6)に電気的に接続されるソース電極(14)を形成する工程と、
    前記ベース領域(4)および前記ドレイン領域(7)に電気的に接続されるドレイン電極(15)を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記ベース領域(4)を形成する工程では、前記第2導電型不純物をイオン注入するときに前記所定領域に加えて前記ドリフト領域(5)にもイオン注入し、前記半導体基板(1)を熱処理することにより、前記ドリフト領域(5)にイオン注入した前記第2導電型不純物で構成されるフローティング層(16)を形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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