JP2012098335A - 定着装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部材や加圧回転体が変形してしまっても定着部材や加圧回転体に対する分離ガイド板のギャップが変動しにくく、組み付け精度によって定着部材や加圧回転体に対する分離ガイド板のギャップにバラツキが生じにくい、定着装置、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】先端部が定着部材21に対向する対向距離を可変できるように揺動可能に支持された分離ガイド板51と、定着部材21に当接する方向に分離ガイド板51を付勢する付勢部材52と、分離ガイド板51の先端部のギャップを一定に保つように噴出する気体の力によって付勢部材52の付勢力に抗する方向に分離ガイド板51を付勢する気体噴出手段53と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される定着装置とに関し、特に、定着工程後の記録媒体が定着部材や加圧回転体に巻き付く不具合を防止するための分離ガイド板が設置された定着装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、定着ローラや定着ベルト等の定着部材と、加圧ローラ等の加圧回転体と、を圧接状態にしてニップ部を形成して、そのニップ部に記録媒体を搬送させながら定着工程をおこなう定着装置が広く用いられている。
そして、このような定着装置において、定着工程後の記録媒体が定着部材(又は加圧回転体)に巻き付く不具合を防止するために、ニップ部の出口側において定着部材(又は加圧回転体)に対向するように非接触型の分離ガイド板(分離ガイド部材)を設置する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような定着装置において、分離ガイド板は、定着部材(又は加圧回転体)の表面を傷つけずに記録媒体に対する分離性を確保するために、定着部材(又は加圧回転体)の外周面に対して微小ギャップを空けて対向するように配設する必要があった。
他方、特許文献3、4等には、非接触型の分離ガイド板の代わりに、ニップ部の出口側において定着部材に巻き付こうとする記録媒体に向けて空気をパルス状に噴射する気体吐出装置を設置して、空気の噴射によって記録媒体の分離をおこなうエア分離方式の定着装置が開示されている。
従来の非接触型の分離ガイド板を用いた定着装置は、定着部材(又は加圧回転体)が熱膨張等により変形したときに分離ガイド板と定着部材(又は加圧回転体)とのギャップが大きく変動してしまう不具合や、組み付け精度によって分離ガイド板と定着部材(又は加圧回転体)とのギャップにバラツキが生じてしまう不具合があった。そして、分離ガイド板と定着部材(又は加圧回転体)とのギャップが変動したりバラツキが生じてしまったりした場合には、分離ガイド板の先端部が定着部材(又は加圧回転体)に接触して定着部材(又は加圧回転体)の表面を傷つけてしまう不具合や、記録媒体に対する分離性を確保できない不具合が生じてしまっていた。
また、このような不具合を解消するために、通紙領域外にて分離ガイド板の一部を定着部材(又は加圧回転体)の両端部に当接させて、双方の部材間に微小ギャップを形成する方策も考えられる。しかし、そのような場合には、定着部材(又は加圧回転体)に対して分離ガイド板が完全に接触していないことにはならずに、双方の部材が当接する部分で摩擦音が生じてしまう可能性があった。
他方、従来のエア分離方式の定着装置は、厚さやコシやサイズの異なる種々の記録媒体に対して分離性を確保するために、かなり強い風量の空気をニップ部出口側に向けてある程度均一に噴射する必要があるために、気体吐出装置が大型化してしまったり、定着部材が空冷されてしまい定着部材の加熱効率が低下してしまったりする可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、非接触型の分離ガイド板を用いた場合であって、定着部材や加圧回転体が変形してしまっても定着部材や加圧回転体に対する分離ガイド板のギャップが変動しにくく、組み付け精度によって定着部材や加圧回転体に対する分離ガイド板のギャップにバラツキが生じにくい、定着装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行するとともに、トナー像を加熱・溶融して記録媒体上に定着する定着部材と、前記定着部材に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧回転体と、前記ニップ部に対して記録媒体の搬送方向下流側の位置において前記定着部材又は前記加圧回転体に対向するとともに、その先端部が前記定着部材又は前記加圧回転体に対向する対向距離を可変できるように揺動可能に支持された分離ガイド板と、前記分離ガイド板の前記先端部が前記定着部材又は前記加圧回転体に当接する方向に前記分離ガイド板を付勢する付勢部材と、前記分離ガイド板の前記先端部の前記対向距離を一定に保つように、噴出する気体の力によって前記付勢部材の付勢力に抗する方向に前記分離ガイド板を付勢する気体噴出手段と、を備えたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記分離ガイド板は、その内部に気体が流れる流路と、その前記先端部に前記流路に連通する噴出口と、を具備し、前記気体噴射手段は、前記流路を介して前記先端部の前記噴出口から前記定着部材又は前記加圧回転体に向けて気体を噴出するものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記気体噴射手段は、前記分離ガイド板の胴部に向けて気体を噴出するものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記気体噴射手段は、噴出する気体の圧力又は単位時間当りの流量を調整できるように形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項4に記載の発明において、前記分離ガイド板の前記先端部の前記対向距離を直接的又は間接的に検知する検知手段を備え、前記気体噴射手段は、前記検知手段の検知結果に基いて噴出する気体の圧力又は単位時間当りの流量を調整制御するものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記気体噴射手段は、装置が稼働しているときに気体を連続的に噴出するように形成されたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記分離ガイド板の前記先端部の前記対向距離が所定値を超えたときに前記分離ガイド板に当接して前記分離ガイド板の揺動を制限するストッパ部材を備えたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記分離ガイド板の前記先端部は、対向する前記定着部材又は前記加圧回転体の形状に沿うように形成されるとともに、低摩擦材料で形成された対向面を具備したものである。
また、この発明の請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、非接触型の分離ガイド板を用いた場合であって、定着部材又は加圧回転体に対する分離ガイド板の先端部の対向距離を一定に保つように、噴出する気体の力によって付勢部材の付勢力に抗する方向に分離ガイド板を付勢する気体噴出手段を設けているため、定着部材や加圧回転体が変形してしまっても定着部材や加圧回転体に対する分離ガイド板のギャップが変動しにくく、組み付け精度によって定着部材や加圧回転体に対する分離ガイド板のギャップにバラツキが生じにくい、定着装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置を示す構成図である。 分離ガイド板の近傍を示す拡大図である。 この発明の実施の形態2における定着装置を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図3にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップ部にて、カラー画像(トナー)が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2及び図3にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2は、定着装置20を示す構成図である。図3(A)は、分離ガイド板51の近傍を示す拡大図であって、定着装置20が稼働しているときの状態を示す図である。図3(B)は、分離ガイド板51の近傍を示す拡大図であって、定着装置20が稼働停止しているときの状態を示す図である。
図2に示すように、定着装置20は、定着補助ローラ22、加熱ローラ23、定着部材としての定着ベルト21、加圧回転体としての加圧ローラ31、温度センサ40、45、入口ガイド板38、分離ガイド板51(分離ガイド部材)、気体噴出手段としての空気噴出部53、付勢部材としての引張スプリング52、等で構成される。
ここで、定着部材としての定着ベルト21は、ポリイミド等の樹脂材料からなる層厚90μm程度のベース層上に、弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端状ベルトである。定着ベルト21の弾性層は、層厚が200μm程度であって、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ベルト21の離型層は、層厚が20μm程度であって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等で形成されている。定着ベルト21の表層に離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されることになる。定着ベルト21は、2つのローラ部材(定着補助ローラ22と加熱ローラ23とである。)に張架・支持されて、図2中の矢印方向に走行する。定着部材として熱容量の低い定着ベルト21を用いることで、装置の昇温特性が向上する。
定着補助ローラ22は、SUS304等の芯金22a上に、層厚が14mm程度の発泡シリコーンゴムからなる発泡弾性層22b(アスカーC硬度が25〜50程度のものである。)が形成された外径52mm程度のローラ部材であって、加圧回転体としての加圧ローラ31に定着ベルト21を介して圧接してニップ部を形成する。発泡弾性層22bを発泡材料で形成することで、ニップ部におけるニップ幅(ニップ量)を比較的大きく設定できるとともに、定着ベルト21の熱が定着補助ローラ22に移行しにくくなる。定着補助ローラ22は、図2中の時計方向に回転する。
加熱ローラ23は、アルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料からなる外径が38mm程度の中空構造のローラ部材であって、その円筒体の内部には3つのヒータ25(熱源)が固設されている。なお、加熱ローラ23は、耐食性を向上させるために、その表面にアルマイト処理が施されている。
加熱ローラ23のヒータ25は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板(不図示である。)に固定されている。そして、装置本体1の電源部(交流電源)により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって加熱ローラ23が加熱されて、さらに加熱ローラ23によって加熱された定着ベルト21(定着部材)の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に非接触で対向する温度センサ40(サーモパイル)によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。詳しくは、温度センサ40の検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ25に交流電圧が印加される。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
また、図示は省略するが、加熱ローラ23は定着装置20の側板に対して図2の左右方向に揺動可能に保持されて、加熱ローラ23がテンションプレートによって図2の右側に付勢されている。このような構成により、加熱ローラ23は、定着ベルト21に所定のテンションを与えるテンションローラとして機能することになる。なお、本実施の形態1では加熱ローラ23をテンションローラとして用いたが、加熱ローラ23を定着装置の側板に回転自在に固定して、定着ベルト21にテンションを与えるテンションローラを別に設置することもできる。
また、加圧回転体としての加圧ローラ31は、外径が50mm程度であって、主として、芯金32と、芯金32の外周面に接着層を介して形成された弾性層33と、からなる。加圧ローラ31の弾性層33は、フッ素ゴム、シリコーンゴム等のソリッドゴム材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
そして、加圧ローラ31は、不図示の加圧機構によって定着ベルト21を介して定着補助ローラ22に圧接する。こうして、加圧ローラ31と定着ベルト21との間に、所望のニップ部が形成される。
ここで、本実施の形態1では、加圧ローラ31の内部にも、ヒータ35を設置している。加圧ローラ31のヒータ35は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板(不図示である。)に固定されている。そして、装置本体1の電源部(交流電源)により出力制御されたヒータ35からの輻射熱によって加圧ローラ31が加熱されて、さらに加圧ローラ31から受熱した定着ベルト21(定着部材)の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。ヒータ35の出力制御は、加圧ローラ31表面に非接触で対向する温度センサ45(サーモパイル)によるローラ表面温度の検知結果に基いておこなわれる。詳しくは、温度センサ45の検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ35に交流電圧が印加される。このように加圧ローラ31を加熱するヒータ35を設けることで、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31に奪われて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合が抑止される。
なお、本実施の形態1では、定着ベルト21や加圧ローラ31の表面にトナー(オフセットトナー)が付着する不具合を抑止するために、予め定着ベルト21や加圧ローラ31の表面にシリコーンオイル等の潤滑剤が塗布されている。なお、定着ベルト21や加圧ローラ31の表面に継続的に潤滑剤を供給するために、潤滑剤が含浸された潤滑剤塗布ローラを定着ベルト21や加圧ローラ31の表面に当接する位置に設置することもできる。
図2を参照して、定着ベルト21と加圧ローラ31との当接部(ニップ部である。)の入口側には、記録媒体Pの搬送を案内する入口ガイド板38が配設されている。ガイド板35は、定着装置20の側板に固設されている。
また、定着ベルト21の外周面に対向する位置であって、ニップ部の出口側近傍には、分離ガイド板51が配設されている。分離ガイド板51は、定着工程後の記録媒体Pが加圧ローラ31の回転に沿って加圧ローラ31に巻き付いてしまう不具合を抑止するものであって、その先端部から空気(気体)を噴出するように構成されているが、これについては後で詳しく説明する。
上述のように構成された定着装置20は、通紙時(稼働時)に次のように動作する。
装置本体1の電源スイッチ(主電源)が投入されると、交流電源からヒータ25、35に交流電圧が印加(給電)されるとともに、不図示の駆動モータに連結された加圧ローラ31の回転駆動(図2中の反時計方向の回転である。)が開始されて、ニップ部における摩擦抵抗によって定着ベルト21(定着補助ローラ22、加熱ローラ23)が矢印方向に走行(従動)される。
その後、給紙部7から記録媒体Pが給送されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが記録媒体P上に未定着画像として担持される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。そして、定着ベルト21による加熱と、定着ベルト21(定着補助ローラ22)及び加圧ローラ31の押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、回転する定着ベルト21及び加圧ローラ31によってそのニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
以下、図2及び図3にて、本実施の形態1における定着装置20の、特徴的な構成・動作について、詳しく説明する。
図2及び図3(A)を参照して、本実施の形態1における定着装置20には、ニップ部に対して記録媒体Pの搬送方向下流側(又は、定着ベルト21の走行方向下流側)の位置において定着ベルト21(定着部材)に対向するように、分離ガイド板51(分離ガイド部材)が設置されている。この分離ガイド板51は、幅方向(図2の紙面垂直方向である。)にわたって延在する略板状部材であって、樹脂材料で形成されている。そして、分離ガイド板51は、その先端部(図3(A)中、破線で囲んだ部分である。)が定着ベルト21に対向する対向距離(ギャップG)を可変できるように、支軸51aを中心に揺動可能に定着装置20の側板(不図示である。)に支持されている。
また、定着装置20には、分離ガイド板51の先端部が定着ベルト21に当接する方向に分離ガイド板51を付勢する付勢部材としての引張スプリング52が設置されている。詳しくは、引張スプリング52(付勢部材)は、一端が分離ガイド板51の胴部に接続されていて、他端が定着装置20のフレーム(不図示である。)に接続されていて、分離ガイド板51を支軸51aを中心に反時計方向に回動させるように付勢している。
さらに、本実施の形態1では、分離ガイド板51の先端部の対向距離(ギャップG)を0.1mm程度に一定に保つように、噴出する空気(気体)の力によって引張スプリング52のスプリング力(付勢力)に抗する方向に分離ガイド板51を付勢する気体噴出手段としての空気噴出部53が設置されている。すなわち、分離ガイド板51は、空気噴出部53(気体噴出部)から噴出される空気の力によって支軸51aを中心に時計方向に回動させるように付勢されて、分離ガイド板51を支軸51aを中心に反時計方向に回動するように付勢する引張スプリング52のスプリング力(付勢力)とバランスをとって、定着ベルト21との所望のギャップG(0.1mm程度である。)を維持することになる。
詳しくは、図3(A)を参照して、分離ガイド板51には、その内部に空気(気体)が流れる流路51bが形成され、その先端部に流路51bに連通する噴出口51cが形成されている。
また、気体噴出手段としての空気噴出部53は、不図示の空気搬送管を介して中空構造の支軸51aの内部(流路51bの一部である。)に空気を送り込み、分離ガイド板51の胴部の流路51bを介して先端部の噴出口51cから定着ベルト21の表面に向けて空気(気体)を噴出する。ここで、空気噴出部53は、小型のコンプレッサであって、分離ガイド板51の先端部(噴出口51c)から圧縮空気が噴出されることになる。
そして、分離ガイド板51の先端部(噴出口51c)から定着ベルト21に向けて圧縮空気が噴出されると、その反力によって分離ガイド板51が支軸51aを中心に時計方向に回動させるように付勢されて、引張スプリング52のスプリング力とバランスがとられる回動位置で静止することになる。そして、この分離ガイド板51の静止位置は、定着ベルト21とのギャップGが0.1mm程度になるように、空気噴出部53から噴出される空気の圧力(又は、単位時間当りの流量)が最適化されて得られるものである。
このような構成により、分離ガイド板51と定着ベルト21とのギャップGは、噴出口51c(空気噴出部53)から噴出される空気の力と引張スプリング52のスプリング力との関係で定まることになるため、定着補助ローラ22や定着ベルト21が熱膨張等により変形してしまったり、装置の組み付け精度にバラツキが生じてしまったりしても、分離ガイド板51と定着ベルト21とのギャップGが精度よく維持されることになる。また、分離ガイド板51は、突当コロ等を両端部に設置することなく、定着ベルト21に対して完全に非接触状態となるために、双方の部材21、51が当接して摩擦音が生じてしまったり磨耗が生じてしまったりする不具合も抑止される。
なお、本実施の形態1では、分離ガイド板51を幅方向(図2の紙面垂直方向である。)にわたって延在するように構成したが、分離ガイド板51を幅方向に複数(例えば、5つ程度である。)に分割して構成することもできる。その場合にも、幅方向に複数設置されたそれぞれの分離ガイド板51に対応して、空気噴出部53を設けることで、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、気体噴出手段として空気を噴出する空気噴出部53を用いたが、空気以外の気体を噴出する気体噴出手段を用いた場合であっても、当然に本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、空気噴出部53は、定着装置20に一体的に設置することもできるし、画像形成装置本体1に固設して定着装置20に対して接離可能に構成することもできる。
ここで、図3(A)を参照して、本実施の形態1における定着装置20は、分離ガイド板51の先端部のギャップG(対向距離)が所定値を超えたときに分離ガイド板51に当接して分離ガイド板51の揺動を制限するストッパ部材54を設けている(図2では、図示を省略している)。すなわち、分離ガイド板51は、支軸51aを中心に時計方向に無制限に回動することはできず、ある程度の位置(ギャップGが0.5mm程度になる位置である。)まで回動するとストッパ部材54に接触してその回動が制限されることになる。
このような構成により、空気噴出部51(噴出口51c)から噴出される空気の力が予期せず大きくなってしまっても、分離ガイド板51のギャップGが広がり過ぎて分離性能が低下してしまう不具合を低減することができる。
また、本実施の形態1では、空気噴出部53(気体噴射手段)が、噴出する気体の圧力(又は単位時間当りの流量)を調整できるように形成されている。具体的に、装置本体1に設けられた不図示の操作パネルを操作することで、空気噴出部53から噴出する気体の圧力(又は単位時間当りの流量)を任意の値に調整することができる。このような構成により、定着ベルト21と分離ガイド板51とのギャップGの微調整が可能になる。
また、分離ガイド板51のギャップGを直接的に検知する検知手段としてのギャップセンサ55を設けて、ギャップセンサ55の検知結果に基いて空気噴出部53から噴出する気体の圧力(又は単位時間当りの流量)を調整制御することもできる。このように、分離ガイド板51のギャップGの検知結果に基いたフィードバック制御によって、空気噴出部53から噴出する気体の圧力(又は単位時間当りの流量)が調整されることで、分離ガイド板51のギャップGが経時においても安定的に維持されることになる。
なお、ギャップセンサ55(検知手段)としては、定着ベルト21と分離ガイド板51とのギャップGを側方から光学的に検知するフォトセンサ等を用いることができる。また、ギャップセンサ55の代わりに、分離ガイド板51のギャップGを間接的に検知する検知手段(例えば、分離ガイド板51の回動位置を検知するセンサである。)を用いることもできる。
また、本実施の形態1において、空気噴射部53は、定着装置20が稼働しているときに空気を連続的に噴出するように形成されている。すなわち、空気噴射部53は、定着ベルト21の走行動作(駆動)に連動して、空気の噴出動作をおこなっている。
具体的に、定着ベルト21が図2の矢印方向(時計方向)に走行しているとき(加圧ローラ31を駆動する駆動モータが稼働しているときである。)には、空気噴出部53から空気が噴出されて、分離ガイド板51のギャップGが所望の値(0.1mm程度である。)に維持される(図3(A)の状態である。)。
これに対して、定着ベルト21の走行が停止しているとき(加圧ローラ31を駆動する駆動モータが停止しているときである。)には、空気噴出部53からの空気の噴出が停止されて、分離ガイド板51は引張スプリング52のスプリング力によって定着ベルト21に当接する位置に移動する(図3(B)の状態である。)。このとき、定着ベルト21は走行していないために、分離ガイド板51の先端部が当接していても、異常音が発生することもないし、磨耗が生じることもない。実際には、定着ベルト21の走行が開始されるより僅かな時間だけ前に空気噴出部53からの空気噴出を開始して、定着ベルト21の走行が停止されてから僅かな時間が経過した後に空気噴出部53からの空気噴出を停止することで、上述した不具合を確実に抑止することができる。
また、図3を参照して、分離ガイド板51の先端部(破線で囲んだ部分である。)は、定着ベルト21に対向する対向面が、対向する定着ベルト21の曲面形状に概ね沿うように平面状(又は、曲面状)に形成されている。さらに、分離ガイド板51の先端部は、少なくとも定着ベルト21に対向する対向面が、低摩擦材料で形成されている。具体的には、分離ガイド板51の先端部における対向面に、テフロン(登録商標)等の低摩擦材料がコーティングされている。
このような構成により、空気噴出部53が故障したり、分離ガイド板53が記録媒体Pに強い力で押圧されたりして、分離ガイド板51が図3(B)に示すように定着ベルト21に接触してしまっても、分離ガイド板51の対向面が定着ベルト21に腹当たりするような状態になるとともに、定着ベルト21との摩擦抵抗を減ずることができるため、双方の部材21、51の磨耗や異常音の発生等を軽減することができる。
以上説明したように、本実施の形態1では、定着ベルト21(定着部材)に対する分離ガイド板51の先端部の対向距離Gを一定に保つように、噴出する空気(気体)の力によって引張スプリング52(付勢部材)の付勢力に抗する方向に分離ガイド板51を付勢する空気噴出部53(気体噴出手段)を設けているため、定着ベルト21等が変形してしまっても定着ベルト21に対する分離ガイド板51のギャップGが変動しにくく、組み付け精度によって定着ベルト21に対する分離ガイド板51のギャップGにバラツキが生じにくくなる。
実施の形態2.
図4にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図4は、実施の形態2における定着装置を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。
本実施の形態2における定着装置は、気体噴出手段の構成が、前記実施の形態1のものと相違する。
図4に示すように、本実施の形態2における定着装置20も、前記実施の形態1のものと同様に、定着補助ローラ22、加熱ローラ23、定着ベルト21(定着部材)、加圧ローラ31(加圧回転体)、温度センサ40、45、分離ガイド板61(分離ガイド部材)、気体噴出手段としての空気噴出部63、付勢部材としての引張スプリング62、ストッパ部材64、等で構成される。
ここで、本実施の形態2における定着装置20は、前記実施の形態1のものとは異なり、空気噴出部63(気体噴射手段)が、分離ガイド板61の胴部に向けて圧縮空気(気体)を噴出するように構成されている。
詳しくは、図4を参照して、分離ガイド板61は、幅方向(図2の紙面垂直方向である。)にわたって延在する略板状部材であるが、その内部には流路は設けられていない。そして、分離ガイド板61は、その先端部(図4中、破線で囲んだ部分である。)が定着ベルト21に対向する対向距離(ギャップG)を可変できるように、支軸61aを中心に揺動可能に定着装置20の側板(不図示である。)に支持されている。
また、定着装置20には、分離ガイド板61の先端部が定着ベルト21に当接する方向に分離ガイド板61を付勢する付勢部材としての引張スプリング62が設置されている。詳しくは、引張スプリング62(付勢部材)は、一端が分離ガイド板61の胴部に接続されていて、他端が定着装置20のフレーム(不図示である。)に接続されていて、分離ガイド板61を支軸61aを中心に反時計方向に回動させるように付勢している。
さらに、分離ガイド板61の先端部の対向距離(ギャップG)を0.1mm程度に一定に保つように、噴出する空気(気体)の力によって引張スプリング62のスプリング力(付勢力)に抗する方向に分離ガイド板61を付勢する気体噴出手段としての空気噴出部63が設置されている。
詳しくは、気体噴出手段としての空気噴出部63は、ノズル63aの噴出口から、分離ガイド板61の胴部に向けて圧縮空気を噴出する。そして、空気噴出部63のノズル63aから分離ガイド板61に向けて圧縮空気が噴出されると、その空気力によって分離ガイド板61が支軸61aを中心に時計方向に回動させるように付勢されて、引張スプリング62のスプリング力とバランスがとられる回動位置で静止することになる。そして、この分離ガイド板61の静止位置は、定着ベルト21とのギャップGが0.1mm程度になるように、空気噴出部63から噴出される空気の圧力(又は、単位時間当りの流量)が最適化されて得られるものである。
なお、本実施の形態2においても、図4に示すように、分離ガイド板61の揺動範囲を制限するストッパ部材64を設けている。また、分離ガイド板61の先端部(破線で囲んだ部分である。)は、定着ベルト21に対向する対向面が、対向する定着ベルト21の曲面形状に概ね沿うように平面状(又は、曲面状)に形成されるとともに、低摩擦材料でコーティングされている。
また、本実施の形態2においても、空気噴出部63は、噴出する気体の圧力(又は単位時間当りの流量)を調整できるように形成されるとともに、定着装置20が稼働しているときに空気を連続的に噴出するように形成されている。
以上説明したように、本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、定着ベルト21(定着部材)に対する分離ガイド板61の先端部の対向距離Gを一定に保つように、噴出する空気(気体)の力によって引張スプリング62(付勢部材)の付勢力に抗する方向に分離ガイド板61を付勢する空気噴出部63(気体噴出手段)を設けているため、定着ベルト21等が変形してしまっても定着ベルト21に対する分離ガイド板61のギャップGが変動しにくく、組み付け精度によって定着ベルト21に対する分離ガイド板61のギャップGにバラツキが生じにくくなる。
なお、前記各実施の形態では加圧回転体として加圧ローラ31を用いたが、加圧回転体として加圧ベルトを用いてもよい。また、前記各実施の形態では定着部材として定着ベルト21を用いたが、定着部材として定着ローラや定着フィルムを用いてもよい。
そして、それらの場合にも、前記各実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態ではヒータ25、35の輻射熱によって定着ベルト21や加圧ローラ31を加熱する熱ヒータ方式の定着装置20に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、励磁コイルから生じる磁束によって定着ベルト21や加圧ローラ31を直接的又は間接的に電磁誘導加熱する電磁誘導加熱方式の定着装置に対しても本発明を適用することができる。その場合にも、前記各実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
さらに、前記各実施の形態では、ニップ部出口側において定着ベルト21(定着部材)に対向する分離ガイド板51、61に対して、本発明を適用した。これに対して、ニップ部出口側において加圧ローラ31(加圧部材)に対向する分離ガイド板に対しても、当然に本発明を適用することができる。そして、その場合にも、加圧ローラ31に対向する分離ガイド板を前記各実施の形態と同様に構成するとともに、その分離ガイド板に対して空気噴出部53、63や引張スプリング52、62を前記各実施の形態と同様に設置することで、前記各実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ベルト(定着部材)、
22 定着補助ローラ、
23 加熱ローラ、
25、35 ヒータ、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、
51、61 分離ガイド板(分離ガイド部材)、
52、62 引張スプリング(付勢部材)、
53、63 空気噴出部(気体噴出手段)、
54、64 ストッパ部材、 P 記録媒体。
特開2006−11193号公報 特開2003−107947号公報 特開2004−212954号公報 特開2009−271345号公報

Claims (9)

  1. 所定方向に走行するとともに、トナー像を加熱・溶融して記録媒体上に定着する定着部材と、
    前記定着部材に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記ニップ部に対して記録媒体の搬送方向下流側の位置において前記定着部材又は前記加圧回転体に対向するとともに、その先端部が前記定着部材又は前記加圧回転体に対向する対向距離を可変できるように揺動可能に支持された分離ガイド板と、
    前記分離ガイド板の前記先端部が前記定着部材又は前記加圧回転体に当接する方向に前記分離ガイド板を付勢する付勢部材と、
    前記分離ガイド板の前記先端部の前記対向距離を一定に保つように、噴出する気体の力によって前記付勢部材の付勢力に抗する方向に前記分離ガイド板を付勢する気体噴出手段と、
    を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記分離ガイド板は、その内部に気体が流れる流路と、その前記先端部に前記流路に連通する噴出口と、を具備し、
    前記気体噴射手段は、前記流路を介して前記先端部の前記噴出口から前記定着部材又は前記加圧回転体に向けて気体を噴出することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記気体噴射手段は、前記分離ガイド板の胴部に向けて気体を噴出することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記気体噴射手段は、噴出する気体の圧力又は単位時間当りの流量を調整できるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記分離ガイド板の前記先端部の前記対向距離を直接的又は間接的に検知する検知手段を備え、
    前記気体噴射手段は、前記検知手段の検知結果に基いて噴出する気体の圧力又は単位時間当りの流量を調整制御することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記気体噴射手段は、装置が稼働しているときに気体を連続的に噴出するように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記分離ガイド板の前記先端部の前記対向距離が所定値を超えたときに前記分離ガイド板に当接して前記分離ガイド板の揺動を制限するストッパ部材を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記分離ガイド板の前記先端部は、対向する前記定着部材又は前記加圧回転体の形状に沿うように形成されるとともに、低摩擦材料で形成された対向面を具備したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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