JP2012098020A - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012098020A
JP2012098020A JP2011121369A JP2011121369A JP2012098020A JP 2012098020 A JP2012098020 A JP 2012098020A JP 2011121369 A JP2011121369 A JP 2011121369A JP 2011121369 A JP2011121369 A JP 2011121369A JP 2012098020 A JP2012098020 A JP 2012098020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
body case
main body
space
lower space
humidifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011121369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5810261B2 (ja
Inventor
Daisuke Hamada
大輔 濱田
Tetsuya Yoshida
哲也 吉田
Shunsuke Matsuoka
俊介 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011121369A priority Critical patent/JP5810261B2/ja
Publication of JP2012098020A publication Critical patent/JP2012098020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5810261B2 publication Critical patent/JP5810261B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Humidification (AREA)

Abstract

【課題】所定の加湿量を確保した加湿空気が、本体ケース内をスムーズに流れ、室内の広範囲で循環する加湿装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本体ケース内を仕切板4によって上方空間6と下方空間7とに仕切り、本体ケースの側面に、下方空間7に複数の方向から連通する吸込口を設けるとともに、加湿フィルター16を下方空間7に前記複数の方向に吸込面を対向させて立設し、上方空間6にターボファン21を、そのファン吸気口23を仕切板4に設けた下方空間7への連通口に対向するように配設し、ターボファン21から本体ケースの上端周縁部に前方から側方を経て後方にかけ設けた吹出口に向けて送風する構成としたことにより、所定の加湿量を確保した加湿空気が本体ケース内でスムーズに流れ、室内の広範囲で循環することとなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、給水された水を貯水した貯水槽の水に、一部を浸漬した加湿フィルターに通風して加湿する気化式の加湿装置に関するものである。
従来より、加湿空気が室内の一定方向のみに吹き出されるのではなく、多方向に吹き出されるように多方向に向けて吹出口を設けた加湿装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、特許文献1に記載の加湿装置について、図11を参照しながら説明する。
図に示すように、加湿装置の器体101を筒状に形成し、器体101の底部に水を貯留する水槽102を形成し、吸水材103を放射状に保持して形成したフィルター104が、その下端を水槽102の水に浸漬して配設されている。
そして、器体101の下部周囲にはフィルター104に面する吸気口105を設けるとともに、器体101の上部周囲に吹出口106を全周にわたって設け、器体101内のフィルター104上方に、下から上に向けて送風する送風機107を設けている。
上記構成により、送風機107を運転すると、室内の空気が吸気口105から器体101内に吸気され、吸水したフィルター104に接触しながら通過して上昇し、器体101の上部周囲に設けた吹出口106から室内全周域に吹き出されていく。
実開昭61−10443号公報(実願昭59−94931号のマイクロフィルム)
このような特許文献1に記載の加湿装置おいては、器体101を筒状にして、吹出口106をその上部周囲に全周にわたり形成して、加湿空気を無指向状に吹き出す構成としたものであり、フィルター104は筒状の器体101に適した放射状に形成され、また、送風機107は、筒状の器体101内の送風に適した軸流ファンとしたものである。
このようなことから、フィルター104における加湿効率が高くなく、また、器体101内における空気流がスムーズなものでないので、騒音が高く、圧力損失が増大することが考えられるものであった。
すなわち、吸気口105から吸気された空気は、吸気口105に向かって放射状に形成された吸水材103の間を流れ、そして、上方に位置する送風機107の方向に大きく通風方向が曲げられるので、フィルター104の中心部まで均一な状態で接触して通風することがなくなる。
さらに、送風機107を構成する軸流ファンから送り出された空気はまっすぐ上方に流れていくが、吹出口106は器体101の周囲にあるので、通風方向はここでも、コーン状の天板108により誘導されて大きく曲げられる。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、所定の加湿量を確保したうえで、器体内の空気流がスムーズに流れ、吹き出された加湿空気が室内の広範囲で循環する加湿装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明の加湿装置は、本体ケースの内部に、送風手段と、上面を開口し一定水位の水を貯水するトレー、前記トレーの水に下部が浸漬される加湿フィルター、および、前記トレーに水を供給する給水タンクからなる加湿手段とを設けた加湿装置であって、前記本体ケース内を仕切板によって上方空間と下方空間とに仕切り、前記本体ケースの側面に、前記下方空間に複数の方向から連通する吸込口を設けるとともに、前記加湿フィルターを前記下方空間に前記複数の方向にその吸込面を対向させて立設し、前記上方空間に、前記送風手段を構成するターボファンを、そのファン吸気口が前記仕切板に設けた前記下方空間への連通口に対向するように配設し、前記ターボファンから、前記本体ケースの上端周縁部に前方から側方を経て後方にかけ設けた吹出口に向けて送風する構成としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、本体ケース内の空気の流れがスムーズになること、および、圧力損失が低減することにより、騒音の低下および消費電力の低減を達成でき、加えて、室内の広範囲で加湿空気を循環することができることにより、室内における加湿状態のむらを低下させることができる。
本発明の実施の形態1の加湿装置を示す前方からの斜視図 同加湿装置の後方からの斜視図 同加湿装置の本体ケース内を示す斜視図 同加湿装置の本体ケース内を示す断面図 同加湿装置の加湿フィルターの斜視図 本発明の実施の形態2の加湿装置における加湿フィルターの斜視図 本発明の実施の形態3の加湿装置を示す後方からの斜視図 同加湿装置の横断面図 同加湿装置の縦断面図 同加湿装置の前方からの斜視図 従来の加湿装置を示す斜視図
本発明の請求項1記載の加湿装置は、本体ケースの内部に、送風手段と、上面を開口し一定水位の水を貯水するトレー、前記トレーの水に下部が浸漬される加湿フィルター、および、前記トレーに水を供給する給水タンクからなる加湿手段とを設けた加湿装置であって、前記本体ケース内を仕切板によって上方空間と下方空間とに仕切り、前記本体ケースの側面に、前記下方空間に複数の方向から連通する吸込口を設けるとともに、前記加湿フィルターを前記下方空間に前記複数の方向にその吸込面を対向させて立設し、前記上方空間に、前記送風手段を構成するターボファンを、そのファン吸気口が前記仕切板に設けた前記下方空間への連通口に対向するように配設し、前記ターボファンから、前記本体ケースの上端周縁部に前方から側方を経て後方にかけ設けた吹出口に向けて送風する構成としたしたものであり、室内の空気は、吸込口から複数の方向に本体ケース内へ吸い込まれ、加湿フィルターの外側から内側に複数の方向から通過して、仕切板の連通口からターボファンに吸気され、ターボファンから本体ケースの上端周縁部に前方から側方を経て後方にかけ設けた吹出口に向けて斜め上方に送風されることとなり、本体ケース内の空気の流れがスムーズになるとともに、ターボファンの吸込側および吹出側の通風路における通気抵抗が減少して、圧力損失が低減するので、騒音の低下および消費電力の低減を達成でき、加えて、加湿された空気が室内の広範囲で循環されるので、室内における加湿状態のむらを低下させることができる、という作用効果を奏する。
また、請求項2記載の加湿装置は、請求項1に記載の加湿装置において、前記ターボファンは、複数枚のブレードを立設したハブを、内周側から外周側に向かうにしたがって反ファン吸気口側に傾斜する形状としたものであり、ターボファンから送出される空気流が、ハブに沿って吹出口が位置する斜め上方に向かうものとなり、ターボファンから吹出口への空気の流れが、よりスムーズなものとなるので、吹出口側の騒音低下と消費電力低減を達成できる。
また、請求項3記載の加湿装置は、請求項1または2に記載の加湿装置において、前記本体ケースは略箱体状をなし、前記本体ケースの複数の側面に前記下方空間と連通する吸込口を設けるとともに、前記下方空間に前記加湿フィルターを、その吸込面を前記吸込口のそれぞれに対向させて立設し、前記吹出口を前記本体ケースの複数の上端周縁部に設けたものであり、室内の空気は、複数の側面の吸込口から本体ケース内へ吸い込まれ、吸込口に対向した加湿フィルターの外側から内側に複数の方向から通過して、仕切板の連通口からターボファンに吸気され、ターボファンから本体ケースの複数の上端周縁部に設けた吹出口に向けて斜め上方に送風されることとなり、本体ケース内の空気の流れがスムーズになるとともに、圧力損失が低減するので、騒音の低下および消費電力の低減を達成でき、加えて、加湿された空気が室内の広範囲で循環されるので、室内における加湿状態のむらを低下させることができる。
また、請求項4記載の加湿装置は、請求項3に記載の加湿装置において、前記複数の吹出口のそれぞれは、前記吸込口の設けられた側面がなす上端周縁部に設けられたものであり、複数の吹出口と吸込口が同じ側面に対をなして配置されることとなり、室内の複数の方向に向く加湿空気の循環流が乱れることなく良好なものとなるので、室内における加湿状態のむらをより低下させることができる。
また、請求項5記載の加湿装置は、請求項3または4に記載の加湿装置において、前記加湿フィルターは、4つの面からなる枠状に形成して上下に開口する方向に配設されたものであり、吸込口から吸い込まれた空気は、ほとんどが枠状の加湿フィルターの内周側に吸引されて、ターボファンに集中して吸気されていくので、漏れのほとんどない空気流となり、通性性がさらに向上する。
また、請求項6記載の加湿装置は、請求項3または4に記載の加湿装置において、前記加湿フィルターは、環状に形成して上下に開口する方向に配設されたものであり、環状の加湿フィルターの内周面には、ターボファンの吸気による負圧が略均一にかかり、加湿フィルターを通過する空気流が略均一な状態で通過するものとなり、加湿フィルターにおける加湿効率が向上する。
また、請求項7記載の加湿装置は、請求項6に記載の加湿装置において、前記環状をなす加湿フィルターの上側開口縁部を、前記連通口の開口縁部の外方近傍に位置させたものであり、ターボファンの吸気により加湿フィルターの内周面にかかる負圧が増して、加湿フィルターにおける通風性が向上し、加湿効率がさらに向上する。
また、請求項8記載の加湿装置は、請求項3または4に記載の加湿装置において、前記吹出口は、前記本体ケースの側面から天面にわたり開口して形成されたものであり、ターボファンから送出される空気流が斜め上方に向くことに合わせて、吹出口からの吹出角度を天面にかかる上方側に上げることができるので、騒音、消費電力が増すことなく、加湿空気を室内のより広範囲に循環させることができる。
また、請求項9記載の加湿装置は、請求項3または4に記載の加湿装置において、前記吸込口および前記吹出口をそれぞれ、3箇所の前記側面および前記上端周縁部に設け、前記吸込口および前記吹出口が設けられていない側面側の前記本体ケース内に、給水タンクを挿脱自在に装着したものであり、加湿しながら室内空気を広範囲に循環する機能部と、この機能部に給水する給水タンクとを、左右方向に配設することより、本体ケース内にコンパクトに納めることができるので、前後方向に出っ張らず、圧迫感のないコンパクトな形状とすることができる。
また、請求項10記載の加湿装置は、請求項1または2に記載の加湿装置において、前記本体ケースは平面視、長円形状であり、前記吸込口は前記本体ケースの湾曲面をなす背面側側面に両側端部近傍まで開口して、前記下方空間に複数の方向から連通するように設けられ、前記吹出口は前記本体ケースの上端周縁部に前方から側方を経て後方に続く開口に形成して設けられたものであり、吸込口は、背面側側面の湾曲面に形成されるので、左右方向へ広く形成できるとともに、遠心式送風機のターボファンの吹出口が円弧状に形成され、本体ケースからの吹出流がよりスムーズなものとなる。
また、請求項11記載の加湿装置は、請求項10に記載の加湿装置において、前記本体ケース内を、水平方向に配設された前記仕切板に加えて縦方向に配設された内側板によって、上方空間と下方空間に仕切るとともに、前記上方空間および前記下方空間の側方に給水タンク収納空間を形成し、前記上方空間および前記下方空間の上方に位置する前記本体ケースの上端周縁部に前記吹出口を設けたものであり、加湿しながら室内空気を広範囲に循環する機能部と、この機能部に給水する給水タンクとを、本体ケース内を左右方向に仕切って形成した空間に配設するので、本体ケースを前後方向に出っ張らず、圧迫感のないコンパクトな形状とすることができる。
また、請求項12記載の加湿装置は、請求項11に記載の加湿装置において、前記吸込口は、前記下方空間に連通させた前記給水タンク収納空間に臨む位置にまで広がる大きさとしたものであり、吸込口の給水タンク収納空間に臨む開口部から吸い込まれた空気は、給水タンク収納空間を経由して、下方空間に側方から流入していくこととなる。
また、請求項13記載の加湿装置は、請求項10〜12のいずれかに記載の加湿装置において、前記本体ケースの前面側側面に、前記下方空間に前方から連通する前面側吸込口を設けたものであり、室内空気が下方空間に前面側からも流入することとなり、加湿フィルターの吸込面から吸い込まれていく通気流の通気特性がより向上する。
また、請求項14記載の加湿装置は、請求項11〜13のいずれかに記載の加湿装置において、前記加湿フィルターを、平面視、前記給水タンク収納空間の反対側に円弧部を有する半長円形状の前記下方空間に近似させて、前記給水タンク収納空間側より反対側に角部を多くした多角形枠状に形成したものであり、加湿フィルターの吸込面と、その外方に形成される下方空間の側面との間の空間の幅が均一に近くなり、加湿フィルターの吸込面から吸い込まれていく通気流の通気特性がさらに向上する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の加湿装置は、図1および図2に示すように、本体ケース1が略箱形状をなし、主ケース部2とサイドケース部3とからなる。また、サイドケース部3は、図示しないが、主ケース部2に対し、下端部を回動支点として左右方向に回動して、上方を半開き状態に開放する。
そして、本体ケース1内を示す図3および図4を併せて説明すると、本体ケース1内を、水平方向に配設した仕切板4と、本体ケース1の右側部寄りに縦方向に配設した内側板5とによって、上方空間6と下方空間7と側方空間8とに仕切り、上方空間6の上端部を本体ケース1の主ケース部2の主天面9で覆い、側方空間8は、上端部がサイドケース部3のサイド天面10で覆われ、下部側で下方空間7と連通している。すなわち、内側板5は主天面9から仕切板4の間に設けられている。
そして、主ケース部2の前側面13a、左側面13b、後側面13cの3つの側面13の下部に、下方空間7の前側部、左側部、後側部(図3に前側部と左側部を示す)の3側部に形成した開口11に連接して下方空間7に連通する吸込口12を設けるとともに、上方空間6の側部となる主ケース部2の前側面13a、左側面13b、後側面13cの3つの側面13と主天面9とがなす3箇所の上端周縁部に、上方空間6と連通する吹出口14を設けている。すなわち、吸込口12と吹出口14は、同じ側面13に1個ずつ対をなすようにして、3箇所に設けられている。
そして、本体ケース1内の下方空間7から側方空間8にかけて、上面を開口し一定水位の水を貯水するトレー15と、トレー15に貯水された水に下部が浸漬される加湿フィルター16と、トレー15に水を供給する給水タンク17とからなる加湿手段18を設けている。
トレー15は、サイドケース部3を主ケース部2から取り外し、加湿フィルター16を立設した状態で、主ケース部2の側方から下方空間7に挿脱自在に装着される。また、給水タンク17は、サイドケース部3の上方を半開き状態にし、側方空間8の上方から挿入され、下部がトレー15内の側部に位置する。加湿フィルター16は、図5に示すように、4つの面からなる枠状に形成して上下に開口する方向に配設され、3つの面を3箇所の吸込口12に対向させてトレー15の水内に立設されている。また、加湿フィルター16は、枠状の上側開口端面を仕切板4の下面に当接させ、加湿フィルター16の内周側に外周側と仕切られた内周側空間19を形成している。
一方、上方空間6には送風手段20を設けている。送風手段20は、ターボファン21を、仕切板4の中央部に形成された下方空間7への連通口で送風手段20の吸気口となるオリフィス22に、ファン吸気口23を対向させ、ターボファン21から送出される空気流が上方空間6の上端周縁部に位置する吹出口14に向く構成としている。
さらにターボファン21について説明を加えると、ターボファン21は、モーター24の回転軸24aに固着されるハブ21aと、ハブ21aの外周側に放射状に立設される複数枚のブレード21bと、ブレード21bを間に置いてハブ21aとの間に誘導流路を形成するシュラウド21cとからなり、ハブ21aが内周側から外周側に向かうにしたがい反ファン吸気口23側に傾斜する形状にした点に特徴がある。
そして、上記ハブ21aの傾斜によりターボファン21から送出される空気流が反ファン吸気口23側に、すなわち、斜め上方に向くことに合わせて、吹出口14を主ケース部2の側面13から主天面9にわたり開口して形成し、その吹出角度を上方側に上げている。
次に、上記構成の加湿装置の運転について説明する。
送風手段20のモーター24に通電してターボファン21を回転させると、室内の空気は主ケース部2の前側面13a、左側面13b、後側面13cの3側面13に設けた吸込口12から吸い込まれ、各吸込口12に対向した枠状の加湿フィルター16の3つの面を通過して加湿フィルター16の内周側空間19に吸い込まれ、この過程において、加湿フィルター16に吸い上げられた水が気化し、加湿空気となる。
そして、加湿フィルター16の内周側空間19に吸い込まれた加湿空気は、オリフィス22からターボファン21に吸気される。このとき、内周側空間19は外周側と仕切られた負圧空間となっているので、吸込口12から吸い込まれた室内の空気は、ほとんどが内周側空間19に吸い込まれ、また、オリフィス22は仕切板4の中央部、すなわち、内周側空間19の中央部に位置しており、さらに、吸込口12は、主ケース部2の3箇所の側面13に設けられているので、内周側空間19からオリフィス22への吸込みはスムーズな流れになるとともに、送風手段20の吸込側における通気抵抗が減少して圧力損失が低減し、騒音を低下させ、消費電力を低減させることができる。
そして、ターボファン21に吸気された加湿空気は、ハブ21aがその内周側から外周側に向かうにしたがって上方に傾斜する形状となっているので、斜め上方に送出され、上方空間6における斜め上方の3箇所に位置する吹出口14に向く空気流となり、吹出口14に空気流を誘導する誘導板等を設けることなく、スムーズな空気流で吹出口14から吹き出すことができる。
このように、ターボファン21から室内へ吹き出される空気の流れがスムーズなものとなるとともに、圧力損失が低減されるので、送風手段20の吹出側における騒音を低下させ、消費電力を低減させることができる。
さらに、3箇所の吸込口12に対向する加湿フィルター16をほとんど漏れなく通過して所定の加湿量を確保したうえで、主ケース部2内を低騒音かつ低圧損で通風して吹き出される加湿空気は、主ケース部2の上端周縁部において側面13から主天面9にわたり開口して形成された吹出口14から斜め上方に吹き出され、しかも、3箇所の吸込口12と吹出口14は、同じ側面13の下部と上端周縁部に1個ずつ対をなすように設けられているので、吹出口14から室内の3方向に吹き出され、室内から吸込口12に吸い込まれて本体ケース1に戻る循環流が、本体ケース1の周囲で乱れることなく良好な流れとなって室内の上方から遠くへ流れ、室内の広範囲で循環して、室内における加湿状態のむらをより低下させることができる。
また、給水タンク17を本体ケース1の側方空間8に納めて装着しているので、加湿しながら室内空気を広範囲に循環する機能部(送風手段20を備えた上方空間6と加湿手段18を備えた下方空間7)と、この機能部に給水する給水タンク17とを、左右方向に配設して本体ケース1に納めることができ、前後方向に出っ張らず圧迫感のないコンパクトな形状の加湿装置とすることができる。
なお、本実施の形態1では、本体ケース1内に形成する上方空間6と下方空間7を左側に、側方空間8を右側部に形成しているが、これらを左右方向に入れ換えてもよいことは、いうまでもない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の加湿装置は、図6に示すように、上記実施の形態1の加湿装置に対し、加湿フィルター16Aを、上下に開口する環状に形成した点に特徴がある。
加湿フィルター16Aを環状にすることにより、その内周面にはターボファン21の吸気による負圧が略均一にかかり、吸込口12から吸い込まれてきた室内の空気が加湿フィルター16Aの全面にわたって略均一な状態で通過し、加湿フィルター16Aに吸水された水を効率よく気化して加湿することとなる。
そして、加湿フィルター16Aにおける加湿効率が向上することにより、ターボファン21の回転数を下げることができるので、騒音、消費電力の低下、低減を図ることができる。
また、環状をなす加湿フィルター16Aの上側開口縁部16aをオリフィス22の開口縁部の外方近傍に位置させる構成とすると、ターボファン21の吸気により加湿フィルター16Aの内周面にかかる負圧が増して、加湿フィルター16Aにおける通風性が向上し、加湿能力がさらに高まることとなる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の加湿装置は、図7〜9に示すように、上記実施の形態1の加湿装置に対し、本体ケース1Aが、平面視、長円形状であり、湾曲面をなす背面側側面13dに、両側端部近傍まで開口した吸込口12Aを設けている。
そして、本体ケース1A内を、水平方向に配設された仕切板4Aにより形成される上方空間6Aおよび下方空間7Aと、縦方向に配設された内側板5Aによって上方空間6Aと下方空間7Aの側方に形成される給水タンク収納空間8Aとに仕切っている。また、給水タンク収納空間8Aは下部において下方空間7Aと連通している。
そして、背面側側面13dに設けられた吸込口12Aは、給水タンク収納空間8Aに臨んで開口する位置まで形成されている。また、本体ケース1Aの上方空間6Aおよび下方空間7Aの上方に位置する上端周縁部に、前方から側方を経て後方に連続して続く吹出口14Aを設けている。すなわち、吹出口14Aは本体ケース1Aの上端周縁部における一側方の円弧部に沿い形成されている(図7参照)。
一方、図8に示すように、下方空間7Aは、平面視、給水タンク収納空間8Aの反対側に円弧部を有する半長円形状に形成されているので、加湿フィルター16Bを、この円弧部に沿う近似した形状としている。具体的には、加湿フィルター16Bを、給水タンク収納空間8A側より反対側に角部を多くした六角形の枠状に形成している。
上記のように構成された加湿装置を運転すると、室内の空気は本体ケース1Aの背面側側面13dの吸込口12Aにおける平面部12aから下方空間7Aの後方に流入するとともに、吸込口12Aの一方の側方における湾曲部12bを通って下方空間7Aに斜め後方から流入し、側方に流れていく。
また、室内の空気は、吸込口12Aのもう一方の側方において給水タンク収納空間8Aに臨んだ開口12cから吸い込まれ、給水タンク収納空間8Aを経由して下方空間7Aに側方から流入していく。
そして、下方空間7Aに複数の方向から流入した空気は、それらの流入方向にほぼ対向するように配設された加湿フィルター16Bの吸込面から内周側空間19Aに吸い込まれて加湿された空気となり、仕切板4Aのオリフィス22Aからターボファン21Aに吸気されて、本体ケース1Aの上端周縁部に前方から側方を経て後方にかけ円弧状に形成された吹出口14Aから室内に吹き出される。
このように、室内空気は湾曲した背面側側面13dに形成されて広い開口を有する吸込口12Aから吸い込まれ、加湿フィルター16Bに複数の方向から吸い込まれるとともに、ターボファン21Aからの遠心空気流を円弧状に形成された吹出口14Aから吹き出すので、吸込側の通気流および吹出側の通気流をスムーズなものとし、かつ、通気抵抗が減少して圧力損失が低減し、騒音をより低下させ、消費電力をより低減させることができ、さらに、加湿空気を円弧状の吹出口14Aから室内に広範囲に、かつ、加湿状態のむらをより低減させて吹き出すことができる。
また、加湿しながら室内空気を広範囲に循環する機能部(ターボファン21Aと加湿フィルター16Bと、この機能部に給水する給水タンク17Aとを、本体ケース1A内を内側板5Aにより左右に仕切って形成した上方空間6Aおよび下方空間7Aと給水タンク収納空間8Aとに配設するので、本体ケース1Aを前後方向に出っ張らず圧迫感のないコンパクトな形状とすることができる。
そして、加湿フィルター16Bは、下方空間7Aの一側方の円弧部に近似させて、この円弧部側に角部を多くした六角形の枠状に形成しているので、加湿フィルター16Bの吸込面と、その外方の下方空間7Aの側面との間の空間25の幅が均一に近いものとなり、加湿フィルター16Bの吸込面から吸い込まれていく通気流の通気特性がさらに向上する。
そして、図10に示すように上記構成に加えて、本体ケース1Aの前面側側面13eに、下方空間7aに前方から連通する前面側吸込口26を設けると、室内空気が前方からも流入し、加湿フィルター16Bの吸込面から吸い込まれていく通気流の通気特性をいっそう向上させることができる。
なお、本実施の形態3の加湿装置では、吹出口14Aを本体ケース1Aの上端周縁部に前方から側方を経て後方に連続して続く構成としているが、複数の開口を連続して形成しても同様の作用効果を奏する。
また、加湿フィルター16Bは六角形の枠状としたが、角部の数はこれに限定されるものではなく、さらに角部が多くなれば、加湿フィルターの吸込面と、その外方の下方空間7Aの側面との間の空間25の幅が均一により近いものとなり、さらに通気特性が向上する。
本発明に係る加湿装置は、低騒音化、低圧損化して発生させた加湿空気を、室内の広範囲で循環でき、室内を快適な湿度状態に維持する加湿装置として有用である。
1 本体ケース
1A 本体ケース
4 仕切板
4A 仕切板
5A 内側板
6 上方空間
7 下方空間
8A 給水タンク収納空間
9 主天面
12 吸込口
12A 吸込口
13 側面
13d 背面側側面
13e 前面側側面
14 吹出口
14A 吹出口
15 トレー
16 加湿フィルター
16A 加湿フィルター
16B 加湿フィルター
16a 上側開口縁部
17 給水タンク
18 加湿手段
20 送風手段
21 ターボファン
21a ハブ
21b ブレード
22 オリフィス
23 ファン吸気口
26 前面側吸込口

Claims (14)

  1. 本体ケースの内部に、送風手段と、上面を開口し一定水位の水を貯水するトレー、前記トレーの水に下部が浸漬される加湿フィルター、および、前記トレーに水を供給する給水タンクからなる加湿手段とを設けた加湿装置であって、前記本体ケース内を仕切板によって上方空間と下方空間とに仕切り、前記本体ケースの側面に、前記下方空間に複数の方向から連通する吸込口を設けるとともに、前記加湿フィルターを前記下方空間に前記複数の方向にその吸込面を対向させて立設し、前記上方空間に、前記送風手段を構成するターボファンを、そのファン吸気口が前記仕切板に設けた前記下方空間への連通口に対向するように配設し、前記ターボファンから、前記本体ケースの上端周縁部に前方から側方を経て後方にかけ設けた吹出口に向けて送風する構成としたことを特徴とする加湿装置。
  2. 前記ターボファンは、複数枚のブレードを立設したハブを、内周側から外周側に向かうにしたがって反ファン吸気口側に傾斜する形状としたことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記本体ケースは略箱体状をなし、前記本体ケースの複数の側面に前記下方空間と連通する吸込口を設けるとともに、前記下方空間に前記加湿フィルターを、その吸込面を前記吸込口のそれぞれに対向させて立設し、前記吹出口を前記本体ケースの複数の上端周縁部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の加湿装置。
  4. 前記複数の吹出口のそれぞれは、前記吸込口の設けられた側面がなす上端周縁部に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
  5. 前記加湿フィルターは、4つの面からなる枠状に形成して上下に開口する方向に配設されたことを特徴とする請求項3または4に記載の加湿装置。
  6. 前記加湿フィルターは、環状に形成して上下に開口する方向に配設されたことを特徴とする請求項3または4に記載の加湿装置。
  7. 前記環状をなす加湿フィルターの上側開口縁部を、前記オリフィスの開口縁部の外方近傍に位置させたことを特徴とする請求項6に記載の加湿装置。
  8. 前記吹出口は、前記本体ケースの側面から天面にわたり開口して形成されたことを特徴とする請求項3または4に記載の加湿装置。
  9. 前記吸込口および前記吹出口をそれぞれ、3箇所の前記側面および前記上端周縁部に設け、前記吸込口および前記吹出口が設けられていない側面側の前記本体ケース内に、給水タンクを挿脱自在に装着したことを特徴とする請求項3または4に記載の加湿装置。
  10. 前記本体ケースは平面視、長円形状であり、前記吸込口は前記本体ケースの湾曲面をなす背面側側面に両側端部近傍まで開口して、前記下方空間に複数の方向から連通するように設けられ、前記吹出口は前記本体ケースの上端周縁部に前方から側方を経て後方に続く開口に形成して設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の加湿装置。
  11. 前記本体ケース内を、水平方向に配設された前記仕切板に加えて縦方向に配設された内側板によって、上方空間と下方空間に仕切るとともに、前記上方空間および前記下方空間の側方に給水タンク収納空間を形成し、前記上方空間および前記下方空間の上方に位置する前記本体ケースの上端周縁部に前記吹出口を設けたことを特徴とする請求項10に記載の加湿装置。
  12. 前記吸込口は、前記下方空間に連通させた前記給水タンク収納空間に臨む位置にまで広がる大きさとしたことを特徴とする請求項11に記載の加湿装置。
  13. 前記本体ケースの前面側側面に、前記下方空間に前方から連通する前面側吸込口を設けたことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の加湿装置。
  14. 前記加湿フィルターを、平面視、前記給水タンク収納空間の反対側に円弧部を有する半長円形状の前記下方空間に近似させて、前記給水タンク収納空間側より反対側に角部を多くした多角形枠状に形成したことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の加湿装置。
JP2011121369A 2010-10-05 2011-05-31 加湿装置 Active JP5810261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011121369A JP5810261B2 (ja) 2010-10-05 2011-05-31 加湿装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010225337 2010-10-05
JP2010225337 2010-10-05
JP2011121369A JP5810261B2 (ja) 2010-10-05 2011-05-31 加湿装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012098020A true JP2012098020A (ja) 2012-05-24
JP5810261B2 JP5810261B2 (ja) 2015-11-11

Family

ID=46390126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011121369A Active JP5810261B2 (ja) 2010-10-05 2011-05-31 加湿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5810261B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014142129A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Panasonic Corp 加湿装置および加湿機能付空気清浄装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215091Y1 (ja) * 1968-11-14 1977-04-05
JP2000356373A (ja) * 1999-06-14 2000-12-26 Matsushita Seiko Co Ltd 加湿装置および加湿フィルター
JP2001082775A (ja) * 1999-09-14 2001-03-30 Matsushita Seiko Co Ltd 接続装置
JP2004511744A (ja) * 2000-08-11 2004-04-15 ハミルトン ビーチ/プロクター−サイレックス インコーポレイテッド 蒸発加湿器
JP2009264616A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 加湿器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215091Y1 (ja) * 1968-11-14 1977-04-05
JP2000356373A (ja) * 1999-06-14 2000-12-26 Matsushita Seiko Co Ltd 加湿装置および加湿フィルター
JP2001082775A (ja) * 1999-09-14 2001-03-30 Matsushita Seiko Co Ltd 接続装置
JP2004511744A (ja) * 2000-08-11 2004-04-15 ハミルトン ビーチ/プロクター−サイレックス インコーポレイテッド 蒸発加湿器
JP2009264616A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 加湿器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014142129A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Panasonic Corp 加湿装置および加湿機能付空気清浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5810261B2 (ja) 2015-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102054286B1 (ko) 회전형 가습필터를 구비하는 가습기
JP2012078040A (ja) 加湿装置
KR20210075942A (ko) 청정기
JP2011152260A (ja) 加湿機付きイオン発生機
JP2009018221A (ja) 空気清浄機
JP2015021702A (ja) 空気清浄機
JP5810261B2 (ja) 加湿装置
JP2019011875A (ja) 加湿空気清浄装置
JP4654839B2 (ja) 加湿装置
JP5609230B2 (ja) 加湿機能付空気清浄装置
JP2010127165A (ja) 送風装置
JP6028218B2 (ja) 加湿装置
KR20070047107A (ko) 폐열회수 환기장치
JP2009097767A (ja) 加湿装置
KR20130055187A (ko) 가습 장치
CN207094936U (zh) 壁挂式新风机
JP2015161413A (ja) 空気調和装置
JP5510159B2 (ja) 加湿装置
JP2013204954A (ja) 加湿装置
JP2021055898A (ja) 加湿装置
JP2004340495A (ja) 空気調和機
JP6244546B2 (ja) 加湿機
JP2012067961A (ja) 加湿器
JP2006057877A (ja) 加湿器、調湿器
JP5510161B2 (ja) 加湿機能付空気清浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140311

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140414

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150323

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5810261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151