JP2012097818A - Oリング及びoリングの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】Oリングに嵌った状態の配管を該Oリングに対して回転させた際の摩擦による配管の削れを、簡易な手法で抑制できるようにする。
【解決手段】第1ゴム層11と、該第1ゴム層11よりも摩擦係数が小さく、該第1ゴム層11に対して厚さ方向に積層されると共に、外周側及び内周側の少なくとも一方に露出した第2ゴム層12と、を有している。第2ゴム層12の露出部分を配管と接触させることで、Oリング10に対して配管を回転させた際に生じる摩擦力を低減する。
【選択図】図1
【解決手段】第1ゴム層11と、該第1ゴム層11よりも摩擦係数が小さく、該第1ゴム層11に対して厚さ方向に積層されると共に、外周側及び内周側の少なくとも一方に露出した第2ゴム層12と、を有している。第2ゴム層12の露出部分を配管と接触させることで、Oリング10に対して配管を回転させた際に生じる摩擦力を低減する。
【選択図】図1
Description
本発明は、Oリング及びOリングの製造方法に関する。
エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)を材料とするOリングが開示されている(特許文献1参照)。また複数の素材を組み合わせたOリングが開示されている(特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照)。
一般に、Oリングの材質には、カーボン又はシリカが配合されたEPDMが用いられ、上記した特許文献1に記載のOリングのように、単層で構成されることが多い。このEPDM製のOリングは、例えば管継手の内部に配置され、例えばポリブテン製の配管の封止のために用いられる。このような使用方法でも、通常の使用では問題は生じない。
しかしながら、EPDMは摩擦係数が大きく、配管作業時等に、Oリングに嵌った状態のポリブテン製の配管を該Oリングに対して高速で回転させると、該Oリングと配管との間の摩擦により、該配管に削れが発生する懸念がある。
この削れを防止するための対処方法として、潤滑剤の使用といった表面処理で対応している。
本発明は、上記事実を考慮して、簡易な手法で摩擦による配管の削れを抑制できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明(Oリング)は、第1ゴム層と、該第1ゴム層よりも摩擦係数が小さく、該第1ゴム層に対して厚さ方向に積層されると共に、外周側及び内周側の少なくとも一方に露出した第2ゴム層と、を有している。
請求項1に記載のOリングでは、第1ゴム層と第2ゴム層とが厚さ方向に積層され、該第2ゴム層は、第1ゴム層よりも摩擦係数が小さく構成され、外周側及び内周側の少なくとも一方に露出しているので、第2ゴム層の露出部分を配管と接触させることで、Oリングに対して配管を回転させた際に生じる摩擦力を低減することができる。これにより、簡易な手法で摩擦による配管の削れを抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のOリングにおいて、前記第2ゴム層は、2つの前記第1ゴム層の間に挟まれて積層され、厚さ方向の中央部に位置している。
一般にOリングは、断面円形(O形)に構成され、厚さ方向の中央部において内径が最小となり、外径が最大となる。従って、配管を接続した状態においては、該配管は、Oリングにおける厚さ方向の中央部に主に接触することとなる。
請求項2に記載のOリングでは、比較的摩擦係数が小さい第2ゴム層が、2つの第1ゴム層の間に挟まれて積層され、厚さ方向の中央部に位置しているので、Oリングの厚さ方向の中央部と配管との間の摩擦による配管の削れを抑制することができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載のOリングにおいて、前記第2ゴム層は、前記第1ゴム層を含む全体の厚さの20〜40%を占めている。
ここで、第2ゴム層の厚さの割合の下限を20%としたのは、これを下回ると、配管接続時に、比較的摩擦係数の大きい第1ゴム層が該配管に接触し易くなり、該配管とOリングとの間に生ずる摩擦力が大きくなってしまうからである。また第2ゴム層の厚さの割合の上限を40%としたのは、これを上回ると、第2ゴム層の材料価格が高い場合に、コストの抑制が難しくなるからである。
請求項3に記載のOリングでは、全体の厚さに対する第2ゴム層の厚さの割合が適切に設定されているので、コストの増加を抑制しつつ、摩擦による配管の削れを抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のOリングにおいて、前記第1ゴム層は、カーボン又はシリカが配合されたエチレン−プロピレン−ジエンゴムで構成され、前記第2ゴム層は、フッ素ゴムで構成される。
Oリングの全体が摩擦係数の比較的小さいフッ素ゴムで構成されていると、高価となる上、低温使用時におけるシール性の低下が懸念されるが、請求項4に記載のOリングでは、第2ゴム層に比較的高価なフッ素ゴムを用い、第1ゴム層に比較的安価なエチレン−プロピレン−ジエンゴムを用いているので、コストの増加を抑制しつつ、低温使用時のシール性を確保することができる。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のOリングにおいて、前記第2ゴム層は、外周側及び内周側の双方に露出している。
請求項5に記載のOリングでは、第2ゴム層が、外周側及び内周側の双方に露出しているので、配管が外周側に接触する使用形態と内周側に接触する使用形態の何れの使用形態においても、Oリングと配管との摩擦による該配管の削れが抑制される。このため、Oリングの汎用性を高めることができる。
請求項6の発明(Oリングの製造方法)は、摩擦係数の異なる複数種類のゴムをシート状に重ねて、第1ゴム層と該第1ゴム層よりも摩擦係数が小さい第2ゴム層とを有する積層体を構成し、該積層体をOリング用の型に入れ、前記第2ゴム層が外周側及び内周側の少なくとも一方に露出するように成型する。
請求項6に記載のOリングの製造方法では、簡易な手法で、第1ゴム層と第2ゴム層を有する複合素材のOリングを得ることができる。
請求項7の発明は、請求項6に記載のOリングの製造方法において、前記積層体を構成する際に、前記第2ゴム層を、2つの前記第1ゴム層の間に挟み、厚さ方向の中央部に配置する。
請求項7に記載のOリングの製造方法では、積層体を構成する際に、比較的摩擦係数が小さい第2ゴム層を、2つの第1ゴム層の間に挟み、配管が主に接触する厚さ方向の中央部に配置するので、配管との間の摩擦を低減可能なOリングを容易に得ることができる。
請求項8の発明は、請求項7に記載のOリングの製造方法において、前記第2ゴム層の厚さを、前記第1ゴム層を含む全体の厚さの20〜40%とする。
請求項8に記載のOリングの製造方法では、全体の厚さに対する第2ゴム層の厚さの割合を適切に設定することで、第2ゴム層の材料価格が高い場合でもコストの増加を抑制しつつ、摩擦による配管の削れを抑制可能なOリングを得ることができる。
請求項9の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のOリングの製造方法において、前記第1ゴム層を、カーボン又はシリカが配合されたエチレン−プロピレン−ジエンゴムで構成し、前記第2ゴム層を、フッ素ゴムで構成する。
請求項9に記載のOリングの製造方法では、第2ゴム層に比較的高価なフッ素ゴムを用い、第1ゴム層に比較的安価なエチレン−プロピレン−ジエンゴムを用いることで、コストの増加を抑制しつつ、低温使用時のシール性を確保可能なOリングを得ることができる。
請求項10の発明は、請求項6〜請求項9の何れか1項に記載のOリングの製造方法において、前記第2ゴム層を、外周側及び内周側の双方に露出させる。
請求項10に記載のOリングの製造方法では、第2ゴム層を、外周側及び内周側の双方に露出させるので、配管に対して内外周を夫々低摩擦で接触させることが可能な汎用性の高いOリングを得ることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のOリングによれば、コストの増加を抑制しつつ、簡易な手法で摩擦による配管の削れを抑制できるようにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載のOリングによれば、Oリングの厚さ方向の中央部と配管との間の摩擦による配管の削れを抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載のOリングによれば、コストの増加を抑制しつつ、摩擦による配管の削れを抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載のOリングによれば、コストの増加を抑制しつつ、低温使用時のシール性を確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載のOリングによれば、Oリングの汎用性が高めることができる、という優れた効果が得られる。
請求項6に記載のOリングの製造方法によれば、簡易な手法で、第1ゴム層と第2ゴム層を有する複合素材のOリングを製造することができる、という優れた効果が得られる。
請求項7に記載のOリングの製造方法によれば、配管との間の摩擦を低減可能なOリングを容易に得ることができる、という優れた効果が得られる。
請求項8に記載のOリングの製造方法によれば、第2ゴム層の材料価格が高い場合でもコストの増加を抑制しつつ、摩擦による配管の削れを抑制可能なOリングを得ることができる、という優れた効果が得られる。
請求項9に記載のOリングの製造方法によれば、コストの増加を抑制しつつ、低温使用時のシール性を確保可能なOリングを得ることができる、という優れた効果が得られる。
請求項10に記載のOリングの製造方法によれば、配管に対して内外周を夫々低摩擦で接触させることが可能な汎用性の高いOリングを得ることができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図1,図2において、本実施の形態に係るOリング10は、第1ゴム層11と、第2ゴム層12と、を有している。
第1ゴム層11は、カーボン又はシリカが配合されたエチレン−プロピレン−ジエンゴム(以下、「EPDM」という。)で構成されている。
第2ゴム層12は、該第1ゴム層11よりも摩擦係数が小さく、該第1ゴム層11に対して厚さ方向に積層されると共に、外周側及び内周側の少なくとも一方に露出している。本実施形態では、第2ゴム層12は、2つの第1ゴム層11の間に挟まれて積層され、厚さ方向の中央部に位置している。また第2ゴム層12は、Oリング10の外周側及び内周側の双方に露出している。具体的には、第2ゴム層12は、第1ゴム層11を含むOリング10の全体の厚さTの20〜40%を占めている。第2ゴム層12の厚さをtとすると、t=(0.2〜0.4)Tである。
ここで、第2ゴム層12の厚さtの割合の下限を全体の厚さTの20%としたのは、これを下回ると、配管接続時に、比較的摩擦係数の大きい第1ゴム層11が該配管に接触し易くなり、該配管18,19(図3)とOリング10との間に生ずる摩擦力が大きくなってしまうからである。また第2ゴム層12の厚さの割合の上限を全体の厚さTの40%としたのは、これを上回ると、第2ゴム層12の材料価格が高い場合に、コストの抑制が難しくなるからである。本実施形態では、第2ゴム層12がEPDMよりも高価な例えばフッ素ゴムで構成されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図3において、本実施形態に係るOリング10は、例えば径の異なる2種の配管18,19の間に使用される。配管18,19の一方は管継手に相当し、他方は該管継手に接続される管に相当する。Oリング10は断面円形(O形)に構成されており、厚さ方向の中央部において内径が最小となり、外径が最大となる。従って、配管18,19を接続した状態においては、該配管18はOリング10の中央部の内周側に主に接触し、配管19は同じく外周側に主に接触することとなる。
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図3において、本実施形態に係るOリング10は、例えば径の異なる2種の配管18,19の間に使用される。配管18,19の一方は管継手に相当し、他方は該管継手に接続される管に相当する。Oリング10は断面円形(O形)に構成されており、厚さ方向の中央部において内径が最小となり、外径が最大となる。従って、配管18,19を接続した状態においては、該配管18はOリング10の中央部の内周側に主に接触し、配管19は同じく外周側に主に接触することとなる。
Oリング10は、第1ゴム層11と第2ゴム層12とが厚さ方向に積層され、該第2ゴム層12は、第1ゴム層11よりも摩擦係数が小さく構成され、外周側及び内周側の少なくとも一方に露出している。具体的には、第2ゴム層12が、2つの第1ゴム層11の間に挟まれて積層され、厚さ方向の中央部に位置し、かつ外周側及び内周側の双方に露出している。即ち、配管18,19には、主に第2ゴム層12が接触することとなる。従って、簡易な手法で、Oリング10に対して配管18,19を回転させた際に生じる、該Oリング10の厚さ方向の中央部と配管18,19との間に生じる摩擦力を低減し、該配管18,19の双方の削れを抑制することができる。Oリング10は、第2ゴム層12が外周側及び内周側の双方に露出しているので、汎用性が高い。
Oリング10の全体が摩擦係数の比較的小さいフッ素ゴムで構成されていると、高価となる上、低温使用時におけるシール性の低下が懸念されるが、Oリング10では、第2ゴム層12に比較的高価なフッ素ゴムを用い、第1ゴム層11に比較的安価なEPDMを用いているので、コストの増加を抑制しつつ、低温使用時のシール性を確保することができる。特にOリング10の全体の厚さTに対する第2ゴム層12の厚さt(図1)の割合が適切に設定されているので、コストの増加をより一層抑制することができる。
(Oリングの製造方法)
Oリング10を製造する際には、図2に示されるように、摩擦係数の異なる複数種類のゴムを、シート状に重ねて、矢印R方向に回転する例えば一対のロール16間で厚さを均一に整えながら、第1ゴム層11と該第1ゴム層11よりも摩擦係数が小さい第2ゴム層12とを有する積層体14を構成する。この際、第1ゴム層11を、カーボン又はシリカが配合されたEPDMで構成し、第2ゴム層12を、フッ素ゴムで構成する。図示の例では、第2ゴム層12を、2つの第1ゴム層11の間に挟み、厚さ方向の中央部に配置する。また第2ゴム層12の厚さを、第1ゴム層11を含む全体の厚さの20〜40%とする。なお、第1ゴム層11と第2ゴム層12との境界に接着剤(図示せず)を塗布してもよい。
Oリング10を製造する際には、図2に示されるように、摩擦係数の異なる複数種類のゴムを、シート状に重ねて、矢印R方向に回転する例えば一対のロール16間で厚さを均一に整えながら、第1ゴム層11と該第1ゴム層11よりも摩擦係数が小さい第2ゴム層12とを有する積層体14を構成する。この際、第1ゴム層11を、カーボン又はシリカが配合されたEPDMで構成し、第2ゴム層12を、フッ素ゴムで構成する。図示の例では、第2ゴム層12を、2つの第1ゴム層11の間に挟み、厚さ方向の中央部に配置する。また第2ゴム層12の厚さを、第1ゴム層11を含む全体の厚さの20〜40%とする。なお、第1ゴム層11と第2ゴム層12との境界に接着剤(図示せず)を塗布してもよい。
図4から図6に示されるように、この積層体14をOリング10用の型の一例たる上型20及び下型22に入れ、第2ゴム層12が外周側及び内周側の少なくとも一方に露出するように成型する。本実施形態では、第2ゴム層12を、外周側及び内周側の双方に露出させる。
具体的には、図4,図6に示されるように、上型20には、Oリング10の外径よりも大きな外径を有し、かつOリング10の内径よりも小さな内径を有する堤部20Aが突出形成され、該堤部20Aに沿って、Oリング10の略半断面に対応した断面半円形の凹部20Bが形成されている。下型22にも、同様の堤部22A及び凹部22Bが形成されている。
この上型20を矢印D方向に移動させると共に、下型22を矢印U方向に移動させ、図5に示されるように、該上型20と下型22とを重ね合わせることで、上型20の堤部20Aのエッジ20Cと、下型22の堤部22Aのエッジ22Cとが積層体14に食い込み、該積層体14を円環状に切り抜く。この際、上型20の堤部20Aのエッジ20Cが、下型22の堤部22Aのエッジ22Cの内側に入り込むことで、せん断力が効率的に生じるようになっている。
そして凹部20B,22B内のゴムを加圧及び加熱して加硫することで、Oリング10を成型する。図6に示されるように、上型20及び下型22を互いに離間させることで、Oリング10が得られる。積層体14のうちOリング10となる領域の内側に位置する部分は、島状に残されて円形のシート片24となる。なお図6では、上型20のみが下側からの視点で描かれ、他の部分は上側からの視点で描かれている。
このように、本実施形態に係るOリングの製造方法によれば、シート状の積層体14を円環状に切り抜きつつ加硫成型するという簡易な手法で、第1ゴム層11と第2ゴム層12を有する複合素材のOリング10を容易に得ることができる。特に積層体14を構成する際に、比較的摩擦係数が小さい第2ゴム層12を、2つの第1ゴム層11の間に挟み、配管18,19が主に接触する厚さ方向の中央部に配置するので、配管18,19との間の摩擦を低減可能なOリング10を容易に得ることができる。
またOリング10の全体の厚さTに対する第2ゴム層12の厚さtの割合を適切に設定することで、第2ゴム層12の材料価格が高い場合でもコストの増加を抑制しつつ、摩擦による配管18,19の削れを抑制可能なOリング10を得ることができる。
更に、第2ゴム層12に比較的高価なフッ素ゴムを用い、第1ゴム層11に比較的安価なEPDMを用いることで、コストの増加を抑制しつつ、低温使用時のシール性を確保可能なOリング10を得ることができる。
そして、第2ゴム層12を、外周側及び内周側の双方に露出させることで、配管18,19に対して内外周を夫々低摩擦で接触させることが可能な汎用性の高いOリング10を得ることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、Oリング10が、第2ゴム層12が2つの第1ゴム層11の間に挟まれて積層された3層構造であるものとしたが、2層構造や、4層以上の構成であってもよい。但し、第1ゴム層11が配管と接触する領域は、できるだけ少なくなるようにすることが望ましい。
上記実施形態では、Oリング10が、第2ゴム層12が2つの第1ゴム層11の間に挟まれて積層された3層構造であるものとしたが、2層構造や、4層以上の構成であってもよい。但し、第1ゴム層11が配管と接触する領域は、できるだけ少なくなるようにすることが望ましい。
第2ゴム層12の厚さtが、第1ゴム層11を含むOリング10の全体の厚さTの20〜40%であるものとしたが、必ずしもこのような厚さの割合でなくてもよい。
第1ゴム層11を、カーボン又はシリカが配合されたEPDMで構成し、第2ゴム層12をフッ素ゴムで構成するものとしたが、第1ゴム層11及び第2ゴム層12の材質はこれらに限られるものではない。
Oリング10を成型するための型の一例として上型20及び下型22を挙げたが、型はこれに限られるものではない。
10 Oリング
11 第1ゴム層
12 第2ゴム層
14 積層体
20 上型(型)
22 下型(型)
T 全体の厚さ
t 第2ゴム層の厚さ
11 第1ゴム層
12 第2ゴム層
14 積層体
20 上型(型)
22 下型(型)
T 全体の厚さ
t 第2ゴム層の厚さ
Claims (10)
- 第1ゴム層と、
該第1ゴム層よりも摩擦係数が小さく、該第1ゴム層に対して厚さ方向に積層されると共に、外周側及び内周側の少なくとも一方に露出した第2ゴム層と、
を有するOリング。 - 前記第2ゴム層は、2つの前記第1ゴム層の間に挟まれて積層され、厚さ方向の中央部に位置している請求項1に記載のOリング。
- 前記第2ゴム層は、前記第1ゴム層を含む全体の厚さの20〜40%を占めている請求項2に記載のOリング。
- 前記第1ゴム層は、カーボン又はシリカが配合されたエチレン−プロピレン−ジエンゴムで構成され、
前記第2ゴム層は、フッ素ゴムで構成される請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のOリング。 - 前記第2ゴム層は、外周側及び内周側の双方に露出している請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のOリング。
- 摩擦係数の異なる複数種類のゴムをシート状に重ねて、第1ゴム層と該第1ゴム層よりも摩擦係数が小さい第2ゴム層とを有する積層体を構成し、該積層体をOリング用の型に入れ、前記第2ゴム層が外周側及び内周側の少なくとも一方に露出するように成型するOリングの製造方法。
- 前記積層体を構成する際に、前記第2ゴム層を、2つの前記第1ゴム層の間に挟み、厚さ方向の中央部に配置する請求項6に記載のOリングの製造方法。
- 前記第2ゴム層の厚さを、前記第1ゴム層を含む全体の厚さの20〜40%とする請求項7に記載のOリングの製造方法。
- 前記第1ゴム層を、カーボン又はシリカが配合されたエチレン−プロピレン−ジエンゴムで構成し、
前記第2ゴム層を、フッ素ゴムで構成する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のOリングの製造方法。 - 前記第2ゴム層を、外周側及び内周側の双方に露出させる請求項6〜請求項9の何れか1項に記載のOリングの製造方法。
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