JP2012095816A - ガイドチューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】 挿入地点から観察目的地点までの経路となる屈曲管、分岐管などを容易に特定すると共に、速やかに案内路を形成して、内視鏡の挿入部を被検目的部位まで確実に挿入する内視鏡検査用のガイドチューブの実現。
【解決手段】 ガイドチューブは、内視鏡2の挿入部3の案内路を形成する内コイル40と、内コイル40が挿入される外コイル30と、外コイル30が挿入される外装シース20と、外装シース20の先端に配設され、管状部材21a〜21dの長手軸に交差する第1の方向Yへ外コイル30の方向を変換する第1の方向変換部材22と、第1の方向変換部材22から延出する外コイル30の先端に接続され、第1の方向Yに交差する第2の方向Xへ挿入された内コイル40の方向を変換する第2の方向変換部材50と、第1の方向変換部材22または第2の方向変換部材50に配設され、第1の方向Yに沿った方向を撮影する撮像部31と、具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、分岐部を有する配管内の検査対象近傍にその先端開口を配置させて、内視鏡挿入部を検査対象に導くガイドチューブに関する。
一般に、工業用、医療用に適用可能な内視鏡は、長尺の挿入部が備えられている。例えば、工業用の内視鏡では、配管の深部まで挿入部を挿入して、管の腐食、あるいは傷などの検査を行うことがある。この内視鏡検査において、検査対象の管の内径と内視鏡の挿入部外径との寸法差が大きな場合、管内で可撓管部が撓む、または蛇行することによって、挿入部を手際良く深部まで挿入することが難しくなる。
さらに、検査対象の配管は、ストレート形状に限定されるものではなく、配管の途中に屈曲管を備えている場合、または、中途にT字形状、または十字形状の分岐管を備えている場合などがあり、これら屈曲管、分岐管などへ内視鏡の挿入部を挿入することが困難であった。このような不具合を解消するために、例えば、特許文献1、および特許文献2に記載された技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、曲がり癖を有する弾性チューブをスライドすることで曲がり癖を直線状に弾性変形させるように被覆するパイプを備え、弾性チューブをパイプから押し出すことにより、曲がり癖を利用して、観察目的地点までの経路に存在する屈曲管、分岐管などへの案内路を形成して、弾性チューブを介して目的被検部位まで内視鏡の挿入部を到達させる内視鏡装置が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、同軸上に重畳して収納されたチューブを有し、内方のチューブを外方のチューブから押し出すとき、外方側のチューブの側面の任意の方向に穿設された孔部から内方側のチューブを押し出して、観察目的地点までの経路に存在する屈曲管、分岐管などへの案内路を形成して、内方側のチューブを介して、内視鏡の挿入部を目的被検部位まで到達させる内視鏡挿入補助具が開示されている。
特開2010−158396号公報 特開2004−49639号公報
しかしながら、特許文献1の内視鏡装置または特許文献2の内視鏡挿入補助具では、検査対象の屈曲管、分岐管などの特定および内視鏡の挿入状態を挿入地点の配管の導入口からユーザによる目視での確認または内視鏡画像での確認しか行なえないという問題があった。さらに、配管の深部に検査対象の屈曲管、分岐管などがある場合、内視鏡画像に頼る他なく、検査対象の屈曲管、分岐管などを正確に特定することが困難であった。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、挿入地点から観察目的地点までの経路となる屈曲管、分岐管などを容易に特定することができると共に、速やかに案内路を形成して、内視鏡の挿入部を被検目的部位まで確実に挿入することができる内視鏡検査用のガイドチューブを提供することを目的にしている。
本発明は、配管深部に内視鏡の挿入部を挿入する際に案内路として使用されるガイドチューブにおいて、前記挿入部が挿抜自在な前記案内路を形成する内コイルと、前記内コイルが摺動自在に挿入され、前記内コイルよりも全長が短い外コイルと、前記外コイルが摺動自在に挿入され、前記外コイルよりも全長が短い管状部材を有する外装シースと、前記外装シースの先端に配設され、前記管状部材の長手軸に交差する第1の方向へ前記管状部材に挿入された前記外コイルの方向を変換する第1の方向変換部材と、前記第1の方向変換部材から延出する前記外コイルの先端に接続され、前記第1の方向に交差する第2の方向へ前記外コイルに挿入された前記内コイルの方向を変換する第2の方向変換部材と、第1の方向変換部材または前記第2の方向変換部材に配設され、前記第1の方向に沿った方向を撮影する撮像部と、具備するガイドチューブ。
本発明によれば、挿入地点から観察目的地点までの経路となる屈曲管、分岐管などを容易に特定することができると共に、速やかに案内路を形成して、内視鏡の挿入部を被検目的部位まで確実に挿入することができる内視鏡検査用のガイドチューブを実現できる。
本発明の第1の実施形態のガイドチューブを備える内視鏡装置の構成を示す斜視図 同、ガイドチューブの構成を示す上面図 同、ロッドストッパの構成を説明するための斜視図 同、ロッドストッパの構成を説明するための断面図 同、ロッドストッパの構成を説明するための断面図 同、変形例のロッドストッパの構成を説明するための斜視図 同、変形例のロッドストッパの構成を説明するための断面図 同、ガイドチューブの構成を説明する断面図 同、ガイドチューブの外コイル先端部の構成を示す断面図 同、ガイドチューブの外コイル先端部の構成および組付けを説明する斜視図 同、外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体となった初期状態を説明する図 同、外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体となった初期状態における外コイル先端構成部の状態を説明する図 同、外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体にするときの作用を説明する図 同、ガイドチューブを配管内の被検目的部位に挿入する手順を説明する図 第2管と第3管との分岐部の断面を示し、ガイドチューブの内コイルが第3管内に挿入された状態を示す図 本発明の第2の実施形態のガイドチューブを備える内視鏡装置の構成を示す斜視図 同、図16のXVII−XVII線断面図。 同、外装シースの断面図 同、図17のXIX−XIX断面図 本発明の第3の実施形態のガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図 同、外コイル先端構成部のカメラ部が回動する構成を説明する図 同、カメラ部の位置に応じて外コイル先端構成部の使用向きを説明する図 同、ガイドチューブの先端側の構成を示す上面図 同、曲がり継手のシースガイド部を説明する斜視図 同、変形例の曲がり継手のシースガイド部を説明する斜視図 同、ロッドに配設されるガイド機構の構成を示す斜視図 同、変形例の外コイル先端構成部を示す斜視図 本発明の第4の実施形態のガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図 同、外コイル先端構成部が曲がり継手から離間した状態を示す斜視図 同、カメラ部と共に配線ガイドが回動した状態を示す斜視図 本発明の第5の実施形態のガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図 同、ガイドシースの基端部分の構成を示す斜視図 本発明の第6の実施形態のガイドチューブの各ロッドに配設された電気接点を備えたコネクタを説明する斜視図
以下、本発明であるガイドチューブを備える内視鏡装置について説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(第1の実施の形態)
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1から図15は、本発明の第1の実施の形態に係り、図1はガイドチューブを備える内視鏡装置の構成を示す斜視図、図2はガイドチューブの構成を示す上面図、図3はロッドストッパの構成を説明するための斜視図、図4はロッドストッパの構成を説明するための断面図、図5はロッドストッパの構成を説明するための断面図、図6は変形例のロッドストッパの構成を説明するための斜視図、図7は変形例のロッドストッパの構成を説明するための断面図、図8はガイドチューブの構成を説明する断面図、図9はガイドチューブの外コイル先端部の構成を示す断面図、図10はガイドチューブの外コイル先端部の構成および組付けを説明する斜視図、図11は外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体となった初期状態を説明する図、図12は外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体となった初期状態における外コイル先端構成部の状態を説明する図、図13は外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体にするときの作用を説明する図、図14はガイドチューブを配管内の被検目的部位に挿入する手順を説明する図、図15は第2管と第3管との分岐部の断面を示し、ガイドチューブの内コイルが第3管内に挿入された状態を示す図である。
図1に示すように、内視鏡装置1は、内視鏡2と、本実施の形態のガイドチューブ10と、を備えて構成されている。
先ず、本実施の形態の内視鏡2は、細長な挿入部3を備え、その挿入部3の基端部には操作部4が設けられている。挿入部3の先端面には観察窓5などが設けられ、操作部4と画像処理装置7と電気ケーブルであるユニバーサルケーブル6で連結されている。観察窓5を通して観察される内視鏡画像は、画像処理装置(内視鏡本体)7の表示画面(モニタ)8上に表示されるようになっている。
画像処理装置7内には、電源であるバッテリー、撮像素子で光電変換された電気信号を表示画面8に表示させる画像信号に生成する回路などを有する制御装置などが備えられている。なお、ここでの内視鏡2は、周知の工業用内視鏡と同様な構成を備えており、その他構成に関しての詳しい説明を省略する。
次に、本実施の形態のガイドチューブ10について、以下に詳しく説明する。
図1および図2に示すようにガイドチューブ10は、伸縮自在な外装シース20と、この外装シース20よりも全長が長い外コイル30と、この外コイル30よりも全長が長い内コイル40と、外コイル先端構成部50と、を備えて主に構成されている。
本実施の形態の外装シース20は、多段ロッドを構成してストレートの有孔管である複数、ここでは4つの管状部材であるロッド21a〜21dが導出または重畳収納されて所望の長さに伸縮自在とした硬質な複数の管部材から構成される。この外装シース20は、上述の複数のロッド21a〜21dのうち、最も先端側に導出する最小径のロッド21aの先端に方向変換部材である曲がり継手22が配設されている。なお、複数のロッド21a〜21dは、単数でも良く、さらに複数であれば4つに限定することなく幾つでも良い。
複数のロッド21a〜21dは、例えば断面形状が円形であって、好ましくは、軽量で強度の高いグラスファイバ、カーボンファイバなどの材質で形成すると良い。本実施形態において、曲がり継手22は、最先端となるロッド21aの先端部に接着、螺合によって一体に設けられるようになっている。
曲がり継手22は、塩化ビニール製またはグラスファイバ、カーボンファイバなどの材質で形成され、外コイル配設孔を備え、外コイル配設孔の一方の開口の中心軸と他方の開口の中心軸とが交差している。この曲がり継手22は、一方の開口の中心軸と他方の開口の中心軸との交差角度が90度のいわゆる90度エルボである。なお、曲がり継手22を90度エルボとしているが、曲がり継手22は、90度エルボに限定されるものではなく、両端面開口部の交差角度が90度未満、または90度以上であっても良い。
外コイル30は、外装シース20内に摺動自在に挿通される。外コイル30は、外装シース20内および配管内での押し込み性が優先され、予め設定した剛性を有する、密着コイルバネ(金属素線を密巻状にしたコイルバネ)である。この外コイル30の長さは、外装シース20内に挿入されたとき、曲がり継手22の開口から予め定められた長さだけ突出し、外装シース20の基端側開口から予め定められた長さだけ延出するように設定されている。
内コイル40は、外コイル30内に摺動自在に挿通される。内コイル40は、第1の方向変換部材となる曲がり継手22および第2の方向変換部材となる外コイル先端構成部50内に配置された外コイル30内の通過性、および検査対象近傍の配管内での押し込み性を考慮した可撓性を有し、予め設定した伸縮性および剛性を有する密着コイルバネ(金属素線を密巻状にしたコイルバネ)である。ここで、可撓性とは、内コイル40の有する硬度の目安であり、曲げられている外コイル30内をスムーズに通過できることを言う。
なお、外コイル30および内コイル40は、密着コイルバネに限定されることなく、例えば、隙間なく密着した状態の蛇腹状の螺旋管でも良い。
内コイル40の長さは、外コイル30内に挿入されたとき、外コイル30の先端側開口から予め定められた長さだけ突出し、基端側開口から予め定められた長さだけ延出するように設定されている。
なお、外コイル30の外径寸法は、外装シース20の内径寸法に比べて、予め定められた寸法だけ小さく形成してあり、外装シース20に対して外コイル30が摺動自在である。このことによって、外コイル30は、曲がり継手22内においてスムーズな進退移動が可能になっている。また、内コイル40の外径寸法は、外コイル30の内径寸法に比べて、予め定められた寸法だけ小さく形成してあり、外コイル30に対して内コイル40は摺動自在である。このことによって、可撓性を有する内コイル40が、外コイル30内で蛇行することをなくして、容易に押し込むことを可能にしている。
そして、本実施形態において、外装シース20は、最先端のロッド21aの最小の内径寸法が、例えば、25mmである。そして、外コイル30の外径寸法が、例えば12.7mmであり、この外コイル30を形成する素線径が1.4mmである。さらに、内コイル40の外径寸法が、例えば、9.3mm、素線径が、例えば、1.0mmである。また、内視鏡2の挿入部3の外径寸法が、例えば、6.0mmである。
また、コイルの硬度は、一般に、硬度の高い素線で形成することにより硬く、線径を太径にすることにより硬くなる。また、素線の材質および線径が同じ場合、条数が増えることによって硬くなる。つまり、外コイル30および内コイル40の硬度は、素線の材質、素線の線径および条数を適宜選択して設定されている。
また、図1において符号11は外コイル用取手(以下、第1取手と記載する)であり、符号12は内コイル用取手(以下、第2取手と記載する)である。
第1取手11は、管状またはリング状の部材であって、外コイル30の外周面に対して摺動自在であり、さらに固定ネジ13を締め込み固定または緩めることで、任意の位置に固定できる。第1取手11は、その先端が外装シース20の基端に当接したときに、曲がり継手22の後述する基準面(以下、第1基準面と記載する)35aから外コイル先端構成部50が突出する長さを規定する。したがって、第1取手11は、外コイル30の第1基準面35aから外コイル先端構成部50の突出長を考慮した上で、外コイル30に対して固定ネジ13によって一体に固設される。
第2取手12も、管状またはリング状の部材であって、内コイル40の外周面に対して摺動自在である。第2取手11は、その先端が第1取手11の基端または、外コイル30の基端に当接したとき、外コイル先端構成部50の先端面(以下、第2基準面と記載する)52aから内コイル40の突出する長さを規定する。したがって、第2取手12は、内コイル40の第2基準面52aから突出長を考慮した上で、内コイル40に対して固定ネジ13によって一体に固設される。
ここで、外装シース20の構成について、以下に詳しく説明する。
外装シース20の複数のロッド21a〜21dは、先端側に導出して長さを可変できるように重畳して細径管が太径管内に順次収容される多段ロッドを構成している。これら複数のロッド21a〜21dは、ロッドストッパ25による締め付けにより、各ロッド21a〜21dの重畳位置が軸方向に沿った所定のスライド位置で固定されて、外装シース20の長手方向の長さを、被検対象の管路長に応じた所望の長さに調節できるようになっている。
なお、最基端に位置する最大径のロッド21dの基部には、円環部材26が配設されている。この円環部材26には、ユーザがガイドチューブ10を肩から下げられるように、ベルト27が取り付けられている。
ロッドストッパ25は、図3〜図5に示すように、ロッド固定部である固定ストッパ25aと、ストッパ回動部である回動リングストッパ25bと、を有して構成されている。
固定ストッパ25aは、最先端に配設されるロッド21aを除く、各ロッド21b〜21dの先端に固着されている。この固定ストッパ25aは、外周部にオス型のネジ溝25dが形成された複数の爪部25cが周方向の略等間隔に先端側に延設されている。
また、回動リングストッパ25bは、最基端に配設されるロッド21aを除く、各ロッド21a〜21cにスライド自在に外挿配置されている。そして、回動リングストッパ25bの内面は、凹部形成されて、固定ストッパ25aの各爪部25cのネジ溝25dに螺合する雌型のネジ溝25eが刻設されている。
このように、回動リングストッパ25bが固定ストッパ25aに螺着するように回動されて締め付けられると、各爪部25cが内方に移動して各ロッド21a〜21cの外表面に当接して押圧する。これにより、各ロッド21a〜21dが導出した位置でロッドストッパ25によって固定され、ユーザが外装シース20を所望の長さに設定することができる。
なお、重畳する多段ロッドである各ロッド21a〜21dを導出させて所定の位置で固定するロッドストッパ構造は、図6および図7に示すような構成としても良い。
具体的に説明すると、ここでのロッドストッパ41は、ストッパ回動部である2つの回動ストッパ42,43と、これら各回動ストッパ42,43が両端にて螺着されるストッパ本体である筒体44と、各回動ストッパ42,43の螺合量に応じて、筒体44内で押し潰されて内方へ弾性変形する2つの樹脂ワッシャー45と、を有して構成されている。
つまり、各回動ストッパ42,43が筒体44に締め付けられると、各回動ストッパ42,43の端面が筒体44の段部に設けられた各樹脂ワッシャー45が押しつぶされる。各樹脂ワッシャー45は、内径方向へ弾性変形し、各ロッド21a〜21dの外表面に当接して押圧する。このような構成としても、各ロッド21a〜21dが導出した位置でロッドストッパ41によって固定され、ユーザが外装シース20を所望の長さに設定することができる。
次に、外装シース20における最先端側に導出して最小径を有するロッド21aの先端に配設された、第1の方向変換部材である曲がり継手22について、以下に詳しく説明する。
図8に示すように、曲がり継手22は、開口側に、外装口部34を備え、ガイドチューブ10の使用時の鉛直上部となる外周部に後述するコイルシース32(図1および図2参照)の挿通方向をガイドするL字状のシースガイド部23を有している。外装口部34は、曲がり継手22の先端側開口内に接着、螺合などによって一体に固定される。
外装口部34は、例えば段付き形状であって、太径部35と細径部36とを有する。太径部35と細径部36との段差には曲がり継手22の先端が当接する。
太径部35には凹部37が形成されている。凹部37には、後述する外コイル先端構成部50を構成する保持リング73の係入部73bが配置されるようになっている。凹部37内に保持リング73の係入部73bが配置させることによって、図2に示したように外コイル先端構成部50と曲がり継手22とを一体にすることができるようになっている。なお、太径部35の先端面は第1基準面35aである。
細径部36には、長手軸を中心にした貫通孔が形成されている。外装シース20の先端側開口を構成する。貫通孔の中心軸と曲がり継手22の開口の中心軸とは同軸である。貫通孔は、最先端となるロッド21aの先端から曲がり継手22内に突出された外コイル30の外部への導出方向を規定する導出孔36aである。導出孔36aの内径は、外コイル30の外径に対して予め定められた寸法大きく形成されている。このことによって、外コイル30は、導出孔36a内をスムーズに進退移動できるようになっている。
さらに、外装シース20、曲がり継手22の内径に対して、出口側である導出孔36aの内径を細く絞っているので、正確な向きに外コイル30を導出できるものである。
本実施形態において、ロッド21a〜21dを通過した外コイル30は、導出孔36aを通過して外部に導出されていく。外コイル30の導出方向は、ロッド21a〜21dの中心軸に対して直交した方向である。そして、図2に示した外コイル先端構成部50と曲がり継手22とが一体な状態において、外コイル30を前進させると、外コイル30は、導出孔36aから導出されて、図1および図8に示すように外コイル先端構成部50が第1基準面35aから離間した状態に変化する。すなわち、外コイル先端構成部50と曲がり継手22とは着脱自在である。
次に、第2の方向変換部材である外コイル先端構成部50について、以下に詳しく説明する。
図9に示すように、外コイル先端構成部50は、屈曲管本体51と、位置決め部材52と、外コイル保持部材53とを備えて構成されている。屈曲管本体51は、方向変換部材であって外コイル配設孔54を有している。外コイル配設孔54の一端部側開口55の中心軸Xと、他端部側開口56の中心軸Yとの交差角度が90度に設定されている。つまり、屈曲管本体51は、樹脂部材または金属部材などから形成された硬質な90度エルボである。なお、屈曲管本体51は、90度エルボに限定されるものではなく、交差角度が90度未満、または90度以上であっても良い。
図9および図10に示すように屈曲管本体51は、一端部側開口55側に第1凹部57を備え、他端部側開口56側に第2凹部58を備えており、一端部側開口55の中心軸Xに対して、90度の他端部側開口56の中心軸Yに沿った方向を臨むように、撮像部であるカメラ部31が外周部に配設されている。
このカメラ部31内には、CCDまたはCMOSなどのイメージセンサが内蔵されており、外コイル30の導出方向である、曲がり継手22とは反対側を撮影するように端面に観察窓31aが配設されている。つまり、カメラ部31は、挿入方向となる配管の深部方向を撮影するためのガイドチューブ10に設けられた撮像手段である。なお、カメラ部31は、ガイドチューブ10の使用時における鉛直上部となる屈曲管本体51の外周部に配設されている。なお、カメラ部31にライトガイドバンドル、LEDなどを用いて配管深部方向を照明する照明部を設けても良い。
このカメラ部31の後方側、つまり撮影方向と反対側からは、コイルシース32が延設されている(図1および図2参照)。このコイルシース32は、カメラ部31のイメージセンサの配線が内部に配設されている。なお、コイルシース32の基端部には、カメラ部31が撮影する画像を表示するための外部モニタ装置または画像処理装置7に接続する電気コネクタ33が配設されている。
また、各ロッド21a〜21dには、コイルシース32を進退自在に挿通保持するガイドリング24が配設されている。なお、これらガイドリング24は、各ロッド21a〜21dの外周部において、各ロッド21a〜21dの長手軸回りに回動自在に配設されていることが好ましい。
上述した屈曲管本体51の第1凹部57は、端面から予め定めた深さで形成されている。第2凹部58も端面から予め定めた深さで形成されており、開口側には雌ネジ58aが形成されている。第1凹部57には、位置決め部材52が設けられる。位置決め部材52は、連結口金61と、内コイル案内部材62と、固定リング63とを備えている。
連結口金61は、パイプ部材であって、外コイル配設孔54と外部とを連通する貫通孔61hを有する。連結口金61は、接着、螺合等によって第1凹部57に予め一体に固定される。この固定状態において、貫通孔61hの中心軸は、一端部側開口55の中心軸Xに一致する。
貫通孔61hの内周面側には固定リング63の突起63aが配置される凹溝61aが形成されている。凹溝61aの底面は、当接面61bであり、固定リング63の突起63aが当接する。
固定リング63は、リング部材であって、2つの突起63aを有する。固定リング63の貫通孔内周面には雌ネジが形成されている。
内コイル案内部材62は、外コイル固定凹部62aと、導出孔62bと、テーパー孔62cと、第1雄ネジ部62dと、第2雄ネジ部62eと、リブ62fとを有している。
第2雄ネジ部62eには固定リング63が螺合配置される。第1雄ネジ部62dおよびリブ62fは、固定リング63が内コイル案内部材62から脱落することを防止する。リブ62fには、固定リング63の突起63aが当接する。
外コイル固定凹部62aには、外コイル30の先端部が配置される。外コイル30は、外コイル固定凹部62aに接着、溶接などで一体に固定される。
導出孔62bは、軸方向の貫通孔であって、内コイル40の導出方向を規定する。導出孔62bの内径は、内コイル40の外径に対して予め定められた寸法大きく形成してある。このことによって、内コイル40は導出孔62b内をスムーズに進退移動できるようになっている。また、導出孔62bの内径は、外コイル30の内径よりも細くなっており、内コイル40を導出する向きを正確にしている。
テーパー孔62cは、外コイル30内を通過して外コイル30の先端側開口から突出した内コイル40を導出孔62bに案内する。
一方、外コイル保持部材53は、第1ワッシャー71aと、保持ゴム72と、第2ワッシャー71bと、保持リング73とを備えている。第1ワッシャー71a、保持ゴム72、第2ワッシャー71b、および保持リング73は、外コイル30が通過可能な中央貫通孔を有する。
第1ワッシャー71aは、保持ゴム72を第2凹部58内に配置させるための支持板で
あり、第2凹部58の底面に配置される。保持ゴム72は、弾性体である。保持ゴム72は、保持ゴム72の貫通孔内周面で外コイル30の外表面を押圧して、外コイル配設孔54内に配置された外コイル30の配置状態を保持する。第2ワッシャー71aは、保持ゴム72と保持リング73との間に配置されて保持リング73の一面を押圧する。
保持リング73は、雄ネジ部73aと係入部73bとを備えて構成されている。雄ネジ部73aは、第2凹部58の雌ネジ58aに螺合される。保持リング73は、例えば、締め付ける方向に回動させることによって、その先端面が保持ゴム72に近づいていく。係入部73bは、曲がり継手22に一体な外装口部34の太径部35の凹部37内に配置される。
なお、図8、図9および図11に示すように、曲がり継手22の凹部37内に外コイル先端構成部50の保持リング73の係入部73bを係入配置させることによって、外コイル先端構成部50と曲がり継手22とが一体となった初期状態(挿入の際の初期位置)のとき、外コイル先端構成部50は、図12に示すように位置決め部材52の開口面が水平軸Hに対して所定の角度θだけ上方(鉛直上方)を向くように設定されている。つまり、外コイル先端構成部50の屈曲管本体51は、曲がり継手22と一体となる初期状態のとき、外コイル配設孔54の一端部側開口55(図8参照)の中心軸Xが水平軸Hに対して所定の角度θだけ上方を向くように設定されている。
このような構成とすることで、内コイル40は、位置決め部材52の開口から導出する方向が配管への導入時(使用時)における水平軸Hに対して所定の角度θだけ上方に向けて導出されるように規定されている。
また、カメラ部31は、図12に示すように、外コイル配設孔54の一端部側開口55の中心軸Xと他端部側開口56の中心軸Yとが交差する点を通る、配管への導入時(使用時)における垂直軸V上であって、観察窓31aの中心が位置するように、屈曲管本体51の鉛直上方側に配設されている。なお、本実施の形態のガイドチューブ10は、水平方向に延設された配管に挿入される状態を想定して、上記水平垂直方向と鉛直上下方向を規定しているが、勿論、これに限定されることなく、如何なる角度の配管を検査することもできる。
ここで、ガイドチューブ10の組み付けについて、以下に詳しく説明する。
ユーザは、ガイドチューブ10を組み付けるに当たって、内コイル40と、外コイル30と、連結口金61が固設された屈曲管本体51と、外装口部34と、外装シース20と、内コイル案内部材62、固定リング63と、第1ワッシャー71aと、保持ゴム72と、第2ワッシャー71b、保持リング73と、第1取手11、第2取手12を用意する。
まず、外コイル30の先端部に外コイル先端構成部50を設ける手順を説明する。
ユーザは、外コイル30と内コイル案内部材62とを用意する。外コイル30の先端部を内コイル案内部材62の外コイル固定凹部62aに配置する。そして、ユーザは、例えば、溶接によって外コイル30の先端部を内コイル案内部材62に一体固定する。その後、ユーザは、内コイル案内部材62の第1雄ネジ部62d側から固定リング63を取り付けて、第2雄ネジ部62eに固定リング63に螺合する。このとき、固定リング63の突起63aをリブ62fに当接させて螺合を完了する。
次に、ユーザは、外コイル30の基端側を屈曲管本体51に固定されている連結口金61の貫通孔61hを介して外コイル配設孔54内に挿入すると共に、他端部側開口56から外コイル30の基端側を外部に導出させる。
次いで、ユーザは、他端部側開口56から導出された外コイル30を引き出していく。このとき、ユーザは、外コイル30の基端側を第1ワッシャー71aの貫通孔、保持ゴム72の貫通孔、第2ワッシャーの貫通孔、保持リング73の貫通孔に挿通させておく。そして、他端部側開口56から外コイル30の基端側の引き出しをほぼ完了すると、図9に示すような状態になる。
ここで、ユーザは、固定リング63の突起63aと、連結口金61の凹溝61aとの位置合わせを行う。位置合わせ調整後、外コイル30を引っ張って突起63aを凹溝61a内に配置させる。または、突起63aを当接面61bに当接させる。
そして、作業は、外コイル30が外コイル配設孔54内に最適な状態で配設されるように外コイル30の位置調整を行い、その後、外コイル保持作業に移行する。
ユーザは、第1ワッシャー71aを第2凹部58の底面に落とし込む。その後、ユーザは、第2凹部58内に保持ゴム72を配設し、さらに第2ワッシャー71bを入れ、その後、保持リング73の雄ネジ部73aを第2凹部58の雌ネジ58aに螺合する。
次に、ユーザは、保持リング73を回動させて先端面を保持ゴム72に当接させる。ここで、ユーザは、突起63aの当接面61bへの当接状態、および外コイル30内をスムーズに内コイル40が通過するか否かの確認を行う。
確認後、ユーザは、保持リング73の先端面を保持ゴム72に押し当てていく。すると、保持リング73の移動に伴って、保持ゴム72が圧縮されて貫通孔内面が外コイル30の外面に当接する。この後、さらに、ユーザが、保持リング73を保持ゴム72に押し当てていくことによって、保持ゴム72の押圧力が増大して外コイル30の先端部に外コイル先端構成部50が配設された状態になる。
ここで、ユーザは、内コイル40が外コイル先端構成部50内の外コイル30内をスムーズに通過するか否かの確認を行う。
次に、ユーザは、外コイル30の基端側を外装口部34の導出孔36aに挿通させ、導出孔36aから突出した外コイル30の基端側を曲がり継手22の先端側開口からロッド21a〜21d内に挿入する。そして、ユーザは、外コイル30の基端が外装シース20の基端開口から突出するまでその挿入作業を続ける。ユーザは、外コイル30の基端が外装シース20の基端開口から突出したことを確認した後、外装口部34を曲がり継手22に螺合固定する。また、ユーザは、第1取手11を外コイル30の基端部の任意の位置に固定ネジ13で仮止めする。
次いで、ユーザは、外コイル30の先端側開口、または基端側開口から内コイル40を挿入する。
ユーザは、内コイル40を外コイル30の先端側開口から挿入する場合、すなわち、内コイル案内部材62の導出孔62bを介して内コイル40を外コイル30内に導入した場合、内コイル40の基端が外コイル30の基端側開口から突出された後、第2取手12を内コイル40の基端部の任意の位置に固定ネジ13で仮止めする。このことによって、ガイドチューブ10が構成される。
一方、内コイル40を外コイル30の基端側開口から挿入する場合、ユーザは、予め、第2取手12を内コイル40の基端部の任意の位置に固定ネジ13で仮止めする。この後、ユーザは、外コイル30の基端側開口から内コイル40を導入する。そして、内コイル40の先端が外コイル30の先端側開口から突出される。
そして、ユーザは、カメラ部31から延出するコイルシース32を曲がり継手22のシースガイド部23および各ロッド21a〜21dに設けられたそれぞれのガイドリング24に挿通保持させる。最後に、コイルシース32の基端部に電気コネクタ33を組み付け、内部の配線を電気的に接続することにより、本実施の形態のガイドチューブ10が構成される。
以上のように構成されたガイドチューブ10を用いて、内視鏡2の挿入部3を配管に挿入するときの作用を図13から図15に基づいて以下に詳しく説明する。
ユーザは、例えば、ガイドチューブ10を配管100内に挿入する作業を行う際、予め、第1管101に接続された第2管102の分岐位置(図14参照)まで十分に曲がり継手22が届くように、各ロッド21a〜21dを延伸させた状態をロッドストッパ25の締め付け固定により、外装シース20全体が所定の長さとなるように延ばしておく。
なお、図14では、配管100を上方から見たときの断面が示され、第1管101および第2管102が水平方向に延設されるよう分岐されている。
その後、ユーザは、外コイル先端構成部50と曲がり継手22とが一体となるような状態にしておく。このとき、ユーザは、図13に示すように、外コイル30とコイルシース32を一緒に手前側へ牽引することで、図11に示したように、曲がり継手22の凹部37内に外コイル先端構成部50の保持リング73の係入部73bが係入して、外コイル先端構成部50と曲がり継手22とを一体とすることができる。
つまり、外コイル先端構成部50は、図12に示したように、内コイル40が位置決め部材52の開口から導出する方向が水平軸Hに対して所定の角度θだけ上方に向いて、さらに図12に示したように、カメラ部31が屈曲管本体51の鉛直上方側に位置した初期状態となる。このように、外コイル先端構成部50は、外コイル30とコイルシース32が牽引手段となって、これら2本の牽引手段によって、常に上述の初期状態位置で曲がり継手22に一体となる。
そして、ガイドチューブ10の配管(図14参照)への挿入作業を開始する。このとき、ユーザは、ガイドチューブ10だけを配管入り口から第1管101内に挿入していく。そして、ユーザは、第1管101と第2管102の分岐部となる第2管102の入り口から外コイル先端構成部50を第2管102内へ導入させる方向をカメラ部31が撮影した画像から確認できる位置まで、ガイドチューブ10を第1管101内に挿入する。
そして、ユーザは、外コイル先端構成部50が第2管102の入り口に到達したことをカメラ部31による撮影画像から確認した後、外コイル30を外装シース20内に送り込む操作を開始する。すると、曲がり継手22に一体であった外コイル先端構成部50は、外コイル30の移動に伴って、曲がり継手22から外れて、第2管102の深部方向に向かって進んで行く。
このとき、ユーザは、第2管102と第3管103の分岐部となる第3管103の入り口から外コイル先端構成部50を第3管103内へ導入させる方向をカメラ部31が撮影した画像から確認できる位置まで、外コイル30を外装シース20内に送り込む操作を続ける。
なお、この第2管102の挿入過程において、ユーザは、外コイル30とコイルシース32を手前側に若干牽引する(張力を付加する)ことで、これら外コイル30とコイルシース32の2つの牽引手段からの牽引力(張力)によって、カメラ部31が屈曲管本体51の鉛直上方側に位置するように外コイル先端構成部50の挿入方向(第2管102の軸方向、上述したY軸)回りの角度位置の調整をすることができる。
そのため、第2管102においても、カメラ部31は、鉛直上方に移動されることで、第2管102の中心に近い位置から第2管102の深部方向を撮影することができる。 つまり、カメラ部31は、屈曲管本体51の鉛直上方側に位置するため、第2管102の中心に近い位置から第2管102の深部方向を撮影することができる。これにより、ユーザは、外コイル先端構成部50の挿入方向を容易に確認することができる。
つまり、ユーザは、検査中に先端方向がズレてしまっても、外コイル30とコイルシース32を牽引することで初期状態に戻すことができ、効率的に検査を継続できる。
そして、ユーザは、外コイル先端構成部50が第2管102と第3管103の分岐部となる第3管103の入り口に到達したことをカメラ部31による撮影画像から確認した後、外コイル先端構成部50から内コイル40を突出させる作業を行う。つまり、内コイル40を外コイル30内に送り込んでいく。
すると、内コイル40は、外コイル30の先端側開口から突出され、内コイル案内部材62のテーパー孔62cを介して導出孔62bに挿入される。そして、内コイル40は、導出孔62bを通過することによって、第3管103内に挿入される。
なお、このときも、ユーザは、外コイル30とコイルシース32を手前側に若干牽引する(張力を付加する)ことで、これら外コイル30とコイルシース32の2つの牽引手段からの牽引力(張力)によって、外コイル先端構成部50を第2管102の軸方向(上述のY軸)回りの角度位置の調整を行う。これにより、屈曲管本体51の位置決め部材52の開口から導出する方向を水平軸Hに対して所定の角度θだけ上方に向けた方向とすることができ、内コイル40が第2管102と第3管103の分岐部となる第3管103の入り口に引っ掛かることなく、図15に示すように、第3管103内へ容易に挿入することができる。
そして、ユーザは、ガイドチューブ10の内コイル40内に内視鏡2の挿入部3を挿入して、この内コイル40を介して挿入部3を容易に配管入り口から被検目的部位の第3管103まで到達させることができる。
このように、本実施の形態のガイドチューブ10は、外装シース20と、外コイル30と、内コイル40とで構成され、外装シース20の先端部に90度エルボである曲がり継手22を設ける一方、外コイル30の先端部を、外コイル先端構成部50を構成する90度エルボである屈曲管本体51の外コイル配設孔54に配設し、外コイル先端構成部50と曲がり継手22とを着脱自在な構成にしたことによって、複数の分岐部を備える配管内に内視鏡挿入部が挿通可能な案内路を短時間に配置することができる。
また、ユーザは、ガイドチューブ10を配管に挿入するとき、外コイル先端構成部50に設けられたカメラ部31の撮影画像により、複数の分岐部を備える配管内を確認しながら被検目的部位となる分岐管路内に確実に内視鏡2の挿入部3の案内路を配置することができる。
以上の説明から、本実施の形態の内視鏡検査用のガイドチューブ10は、挿入地点から観察目的地点までの経路となる屈曲管、分岐管などを容易に特定することができると共に、速やかに案内路を形成して、内視鏡2の挿入部3を被検目的部位まで確実に挿入することができる構成となる。
なお、本実施形態においては、曲がり継手22および屈曲管本体51を90度エルボとしているが、配管内の管の取り付け角度が90度以外の場合には、その角度に対応する交差角度の曲がり管および屈曲管本体に変更される。
また、本実施形形態においては、ガイドチューブ10を配管内に挿入する際、内視鏡挿入部をガイドチューブ内に配置させることなく挿入作業を行うとしているが、ガイドチューブ10内に内視鏡挿入部を配設し、外コイル先端構成部50のカメラ部31による撮影画像と共に内視鏡画像で分岐部に到達したこと、または次に向かう管の開口を確認しつつガイドチューブ10を挿入するようにしても良い。この場合、内コイル40の先端部、および内視鏡の先端部を予め外コイル先端構成部50内に配置しておくと良い。
つまり、カメラ部31は、内コイル40に挿入されて延出する内視鏡2の挿入部3が延出して撮影する方向とは異なる交差した方向を撮影するため、異なる方向で撮影した配管100内の2つの画像により、さらにガイドチューブ10を目的の被検対象位置への挿入性を高めることが期待できる。
また、上述では、カメラ部31は、挿入方向となる配管の深部方向を撮影する構成としたが、これに限定されることなく、分岐する配管の位置が定まればよいので、挿入方向となる配管の深部方向とは逆の方向を撮影する構成としても良い。この構成では、外コイル30を配管100の深部方向から牽引することで、外コイル先端構成部50が第2管102と第3管103の分岐部となる第3管103の入り口に到達したことを画像で確認することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図16から図19を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第2の実施の形態について、以下に説明する。なお、図16から図19は、本発明の第2の実施の形態に係り、図16はガイドチューブを備える内視鏡装置の構成を示す斜視図、図17は図16のXVII−XVII断面図、図18は外装シースの断面図、図19は図17のXIX−XVIX断面図である。
また、以下の説明において、上述した第1の実施の形態の内視鏡装置1の構成要素、特にガイドチューブ10と同一の構成要素について同じ符号を用い、それら構成要素の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のガイドチューブ10は、図16から図19に示すように、カメラ部31から延設されるコイルシース32が、第1の実施の形態と異なり、外装シース20の外側に配設されるものではなく、曲がり継手22のシースガイド部23の後方部分から外装シース20の各ロッド21a〜21d内に挿通する構成となっている。なお、シースガイド部23は、曲がり継手22の中途後方部分でコイルシース32が最先端のロッド21a内に収容されるように挿通路23aが形成されている(図17参照)。
なお、曲がり継手22は、ロッド21aの先端部分と共に、内径側の後述する樹脂チューブ38の先端部分が接続され、固定ネジ22aによって固定されている。また、曲がり継手22とロッド21aとの間に隙間が生じている場合には、円環状のスペーサ38aが設けられる。
外装シース20の内部は、各ロッド21a〜21dに金属素線が密巻コイル形成されたガイドスプリング39を被覆する樹脂チューブ38が挿通されている。この樹脂チューブ38は、外装シース20における最基端のロッド21dから延出している。
樹脂チューブ38に被覆されたガイドスプリング39内には、カメラ部31の配線32aが挿通するコイルシース32と、内部に内コイル40が挿通する外コイル30が配設されている。
また、コイルシース32は、各ロッド21a〜21d内に1つまたは2つ程度で配設される樹脂性のガイド管46に挿通して進退がガイドされている。同様に、外コイル30も、各ロッド21a〜21d内に1つまたは2つ程度で配設される樹脂製のガイド管47に挿通して進退がガイドされている。
そして、各ガイド管46,47は、ガイドスプリング39の内面に接着などにより固定される固定部材である円板状のガイド固定部48に保持固定される。このガイド固定部48は、各ガイド管46,47が嵌合固定される切り欠きが形成され、この切り欠きに嵌入された各ガイド管46,47と接着などされる。
これら各ガイド管46,47およびガイド固定部48は、各ロッド21a〜21d内において、進退操作されるコイルシース32と外コイル30とが捩れて絡まないようにするためのガイド機構を構成している。
したがって、本実施の形態のガイドチューブ10は、第1の実施の形態に記載したコイルシース32を外装シース20の外側に配置する構成と異なり、外装シース20の内部に配置する構成となっている。
このような構成としたガイドチューブ10は、第1の実施の形態の効果に加えて、コイルシース32が配管内で引っ掛かったり、絡まったりすることが防止され、配管への挿入性がさらに向上する構成となる。
なお、上述した説明では、各ガイド管46,47がガイドスプリング39の内面に固着されるガイド固定部48に保持固定される構成としたが、これに限定されることなく、各ガイド管46,47を直接ガイドスプリング39に接着固定したり、金属ワイヤなどを用いて直接ガイドスプリング39に固定したりしても良い。
(第3の実施の形態)
次に、図20から図27を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第3の実施の形態について、以下に説明する。なお、図20から図27は、本発明の第3の実施の形態に係り、図20はガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図、図21は外コイル先端構成部のカメラ部が回動する構成を説明する図、図22はカメラ部の位置に応じて外コイル先端構成部の使用向きを説明する図、図23はガイドチューブの先端側の構成を示す上面図、図24は曲がり継手のシースガイド部を説明する斜視図、図25は変形例の曲がり継手のシースガイド部を説明する斜視図、図26はロッドに配設されるガイド機構の構成を示す斜視図、図27は変形例の外コイル先端構成部を示す斜視図である。
また、以下の説明においても、上述した各実施の形態の内視鏡装置1の構成要素、特にガイドチューブ10と同一の構成要素について同じ符号を用い、それら構成要素の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のガイドチューブ10の外コイル先端構成部50は、図20から図22に示すように、カメラ部31が屈曲管本体51の後方部位の軸回り、つまり曲がり継手22から外コイル30が導出する方向である他端部側開口56の中心軸Y回りに回動する構成となっている。
具体的には、屈曲管本体51には、回動自在に取り付けられたリング状のカメラ保持管75が配設されている。このカメラ保持管75の外周部には、カメラ部31が一体的に配設されている。
カメラ部31は、図21に示すように、(90+θ)度の範囲で回動規制されている。また、カメラ部31の回動は、図21の実線で示す位置(以下、第1の使用位置という)および2点差線で示す位置(以下、第2の使用位置という)の2つの位置で保持されるように、屈曲管本体51にカメラ保持管75を固定する図示しない固定保持機構が配設されている。
このような構成とすることで、本実施の形態のガイドチューブ10は、管路の挿入方向に対して右側に分岐する管路に内コイル40を導入するときに、図21に示す第1の使用位置にカメラ部31を回動して、このカメラ部31を鉛直上方位置として使用することができる。
一方、ガイドチューブ10は、管路の挿入方向に対して左側に分岐する管路に内コイル40を導入するときに、図22に示す第2の使用位置にカメラ部31を回動して、このカメラ部31を鉛直上方位置として使用することができる。
また、上述の第1の実施の形態に記載したように、コイルシース32を外装シース20の外側に配設した構成とした場合、図23および図24に示すように、コイルシース32を挿通してガイドする、ここでは3つのシースガイド部76a〜76cが曲がり継手22に回動自在に配設される。これらシースガイド部76a〜76cは、カメラ部31の各使用位置(回動位置)に応じて、曲がり継手22における位置が移動される。これにより、カメラ部31の各使用位置でも、コイルシース32が捩れないようになっている。なお、各ロッド21a〜21dに配設されるガイドリング24は、各ロッド21a〜21dの外周部回りに回動自在な構成となっている。
一方、上述の第2の実施の形態に記載したように、コイルシース32を外装シース20の内側に配設した構成とした場合、図25および図26に示すように、曲がり継手22のシースガイド部23が回動自在に配設されている。ここでのシースガイド部23は、曲がり継手22の先端側となる外コイル30が導出する部位の中途から外装シース20の各ロッド21a〜21d内に挿通する構成となっている。
このシースガイド部23は、曲がり継手22に回動自在に取り付けられたリング状のガイド保持管65に一体的に配設されている。このシースガイド部23も、カメラ部31の各使用位置(回動位置)に応じて、曲がり継手22における位置が移動される。
これにより、カメラ部31の各使用位置でも、コイルシース32が捩れないようになっている。なお、各ロッド21a〜21dに配設されるガイド機構も、図26に示すように、各ロッド21a〜21dの内部で回動自在な構成となっており、各ロッド21a〜21d内において、コイルシース32が捩れないようになっている。
具体的には、各ロッド21a〜21dの外周部回りに回動自在に配設された回動操作用グリップとなる円環部材66が配設されている。この円環部材66は、内面側が各ガイド管46,47を保持固定しているガイド固定部48の外周部と固定されており、ロッド21a〜21dの長手方向軸回りに回動操作されることで、各ガイド管46,47が各ロッド21a〜21d内の位置が変更される構成となっている。
また、図27に示すように、外コイル先端構成部50の外周基部に、使用位置に応じて回動自在に配設されたカメラ部31とは別体としたコイルシース32の先端部を固定するシース固定部77を配設しても良い。このシース固定部77は、コイルシース32のみと接続されている。そして、カメラ部31から延設し、カメラ部31の回動を阻害しないだけの所定の長さを有したケーブル78がシース固定部77のコイルシース32の延出側と反対側の面(先端側の面)に接続されている。
このような構成とすることで、上述の第1の実施の形態または第2の実施の形態の構成、つまりコイルシース32を外装シース20の内外に配設した構成を問わず、カメラ部31の各使用位置に応じて、コイルシース32が捩れないようにするために、上述したシースガイド部23、ガイドリング24またはガイド機構を可動構成としなくて良くなる。
(第4の実施の形態)
次に、図28から図30を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第4の実施の形態について、以下に説明する。なお、図28から図30は、本発明の第4の実施の形態に係り、図28はガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図、図29は外コイル先端構成部が曲がり継手から離間した状態を示す斜視図、図30はカメラ部と共に配線ガイドが回動した状態を示す斜視図である。
また、以下の説明においても、上述した各実施の形態の内視鏡装置1の構成要素、特にガイドチューブ10と同一の構成要素について同じ符号を用い、それら構成要素の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のガイドチューブ10は、図28および図29に示すように、外コイル先端構成部50の屈曲管本体51と曲がり継手22とを掛け渡し、屈曲管本体51に配設されるカメラ部31から延設される配線が内部に収容される配線ガイド80を設けられた構成となっている。つまり、本実施の形態のガイドチューブ10では、カメラ部31からの配線をコイルシース32で被覆する構成ではなく、この配線が配線ガイド80から曲がり継手22、各ロッド21a〜21dの内部に挿通している構成となっている。
配線ガイド80は、屈曲管本体51の基部に配設され、カメラ部31が一体的に取り付けられた管状のカメラ台81と、曲がり継手22の先端部に配設され、配線を曲がり継手22内部へガイドする管状部材82と、カメラ台81に設けられたカメラ部31の基端面と管状部材82の凸部先端面とを掛け渡すように接続された複数、ここでは4つのガイド管81a〜81dと、を有して構成されている。なお、カメラ台81および管状部材82は、それぞれ屈曲管本体51または曲がり継手22に対して回動自在な構成となっている(図30参照)。
各ガイド管81a〜81dは、最小径のガイド管81aの先端部がカメラ部31の基端面に接続され、最大径のガイド管81dの基端部が管状部材82の凸部先端面と接続されている。また、各ガイド管81a〜81dは、金属などの硬質な材質から形成され、周方向の外方管内に収容されることにより伸縮自在な多段ロッド構成となっている。これら各ガイド管81a〜81d内には、カメラ部31からの配線が収容される。
このような構成とすることで、図11に示した、外コイル先端構成部50と曲がり継手22とが一体となった初期状態(初期位置)から、外コイル30が押し込まれて、外コイル先端構成部50と曲がり継手22とが離間する状態(図29参照)において、常に、外コイル先端構成部50が配線ガイド80の各ガイド管81a〜81dに外コイル30が導出する方向、つまり、外コイル先端構成部50が移動する他端部側開口56の中心軸Y(図9および図10参照)に沿った方向に直線的に移動し、それ以外の動きが規制される。
つまり、外コイル先端構成部50は、外コイル30の曲がり癖、捩れなどの応力を受けて、上記Y軸に沿って直線的に移動する以外に動くことが防止される。
このような構成とすることで、内コイル40は、外コイル先端構成部50の位置決め部材52の開口から導出する方向が、常に、配管への導入時における水平軸Hに対して所定の角度θだけ上方に向けて導出されるように規定されている。
また、外コイル30が牽引されて、外コイル先端構成部50と曲がり継手22とが一体となった初期状態に戻る時においても、外コイル先端構成部50が上記Y軸に沿って直線的に移動する以外に動くことが防止され、確実に、前記初期状態に戻るようになる。
なお、ユーザは、検査中に先端方向がズレてしまっても、外コイル30のみを牽引することで初期状態に戻すことができ、効率的に検査を継続できる。
なお、カメラ台81および管状部材82は、図30に示すように、それぞれ屈曲管本体51または曲がり継手22に対して回動自在な構成としても良い。この構成においても、上述の第3の実施の形態と同様に、カメラ台81および管状部材82は、(90+θ)度の範囲で回動規制されている。そのため、ガイドチューブ10は、管路の挿入方向に対して右側に分岐する管路に内コイル40を導入するときに、第1の使用位置にカメラ台81および管状部材82を回動して、このカメラ部31を鉛直上方位置として使用でき、管路の挿入方向に対して左側に分岐する管路に内コイル40を導入するときに、第2の使用位置にカメラ台81および管状部材82を回動して、このカメラ部31を鉛直上方位置として使用することができる。
(第5の実施の形態)
次に、図31および図32を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第5の実施の形態について、以下に説明する。なお、図31および図32は、本発明の第5の実施の形態に係り、図31はガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図、図32はガイドシースの基端部分の構成を示す斜視図である。
また、以下の説明においても、上述した各実施の形態の内視鏡装置1の構成要素、特にガイドチューブ10と同一の構成要素について同じ符号を用い、それら構成要素の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のガイドチューブ10は、図31に示すように、外コイル先端構成部50の屈曲管本体51に配設されるカメラ部31の視野方向を変更することができる視野方向変更部を有した構成となっている。
視野方向変更部は、外コイル先端構成部50の屈曲管本体51の上部に回動自在に軸支された台座83と、この台座83の上方へ突起するよう配設され、カメラ部31を回動自在に軸支する2つのアーム部84と、各アーム部84の外側面に配設されたワイヤ留84aと、屈曲管本体51の上部の基端部分に配設され、コイルシース32が基端面に接続された分割ブロック体85と、この分割ブロック体85の先端面の各開口から延出し、コイルシース32内に挿通する4つの操作ワイヤ86a〜86dと、分割ブロック体85の先端面の開口からコイルシース32内に挿通し、カメラ部31から延設された配線87と、を有して主に構成されている。
台座83は、カメラ部31の視野方向を左右に変更するため、外コイル先端構成部50が移動する他端部側開口56の中心軸Y(図9および図10参照)に直交する屈曲管本体51の上下方向の軸回りに回動支持されている。
また、2つのアーム部84は、カメラ部31の視野方向を上下に変更するため、カメラ部31を屈曲管本体51の左右方向の軸回りに回動支持している。この各アーム部84に設けられたワイヤ留84aには、台座83を回動操作する操作ワイヤ86c,86dの端部が接続されている。
なお、カメラ部31は、先端の下部に操作ワイヤ86aの端部が接続され、基端側の下部に操作ワイヤ86bの端部が接続されている。また、分割ブロック体85は、コイルシース32に挿通する各操作ワイヤ86a〜86dおよび配線87を先端側に向けて分割するための挿通路が内部に形成されている。
コイルシース32の基端からは、図32に示すように、各操作ワイヤ86a〜86dが挿通して収容される保護チューブ86が延出している。さらに、この保護チューブ86の基端からは、各操作ワイヤ86a〜86dが延出している。なお、カメラ部31の配線87は、基端部に電気コネクタ88が配設され、コイルシース32の基端から延出している。
ユーザは、手元操作により、対となる操作ワイヤ86a,86bを牽引弛緩することで、アーム部84に軸支されているカメラ部31が回動して、視野方向を任意の上下方向に変更することができ、また、対となる操作ワイヤ86c,86dを牽引弛緩することで、台座83が回動して、カメラ部31の視野方向を任意の左右方向に変更することができる。
このように、本実施の形態のガイドチューブ10は、さらに、カメラ部31の視野方向を変更することができる視野方向変更部を設けることで、所望の方向の配管内の観察が行なえ、挿入性が向上する。
(第6の実施の形態)
次に、図33を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第6の実施の形態について、以下に説明する。なお、図33は、本発明の第6の実施の形態に係り、各ロッドに配設された電気接点を備えたコネクタを説明する斜視図である。
また、以下の説明においても、上述した各実施の形態の内視鏡装置1の構成要素、特にガイドチューブ10と同一の構成要素について同じ符号を用い、それら構成要素の詳細な説明を省略する。
本実施の形態のガイドチューブ10は、カメラ部31からの配線が挿通するコイルシース32の有しておらず、図33に示すように、カメラ部31に電気的に接続される配線90が埋め込まれたロッド21a〜21dを有し、これらロッド21a〜21dの両端部に対となる雄雌コネクタ部91,92を設けた構成となっている。
雄コネクタ部91は、凸状の雄端子部93aを備えた雄型電気コネクタ部93と、この雄型電気コネクタ部93が外周上部に突設され、開口一部から延設された爪部94aを備えたコネクタ管94と、を備えている。
一方、雌コネクタ部92は、雄端子部93aと係合する凹状の雌端子部95aを備えた雌型電気コネクタ95と、この雌型電気コネクタ部95が外周上部に突設され、爪部94aを掛止する凹部状の爪受部96aを備えたコネクタ管94と、コネクタ管94内に嵌入する円環部97と、を備えている。
このように、各ロッド21a〜21dの両端部に、カメラ部31の信号を授受する配線90を電気的に接続して、各ロッド21a〜21dを接続する対となる雄雌コネクタ部91,92を設けて、外装シース20の長さを調整できるようにしても良い。
なお、各実施の形態のガイドチューブ10は、外コイル先端構成部50側にカメラ部31を配設した構成のみを説明したが、これに限定されることなく、勿論、曲がり継手22にカメラ部31および上述の各形態の構成要素を配設しても良い。
また、各ロッド21a〜21d、外コイル30、内コイル40、樹脂チューブ38などの外周部に配管への挿入長を示す指標部を設けても良い。さらに、ガイドチューブ10に、内視鏡2の挿入部3を挿通する以外のチャンネルを別途配設しても良い。
以上の実施の形態に記載した発明は、その実施の形態、および変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
1…内視鏡装置
2…内視鏡
3…挿入部
4…操作部
5…観察窓
6…ユニバーサルケーブル
7…画像処理装置
8…表示画面
10…ガイドチューブ
20…外装シース
21a〜21d…ロッド
22…曲がり継手
23…シースガイド部
24…ガイドリング
25…ロッドストッパ
25a…固定ストッパ
25b…回動リングストッパ
25c…爪部
26…円環部材
27…ベルト
30…外コイル
31…カメラ部
31a…観察窓
32…コイルシース
33…電気コネクタ
40…内コイル
50…外コイル先端構成部
51…屈曲管本体
52…位置決め部材
52a…基準面
100…配管
101…第1管
102…第2管
103…第3管
H…水平軸
V…垂直軸
X,Y…中心軸
θ…角度

Claims (14)

  1. 配管深部に内視鏡の挿入部を挿入する際に案内路として使用されるガイドチューブにおいて、
    前記挿入部が挿抜自在な前記案内路を形成する内コイルと、
    前記内コイルが摺動自在に挿入され、前記内コイルよりも全長が短い外コイルと、
    前記外コイルが摺動自在に挿入され、前記外コイルよりも全長が短い管状部材を有する外装シースと、
    前記外装シースの先端に配設され、前記管状部材の長手軸に交差する第1の方向へ前記管状部材に挿入された前記外コイルの方向を変換する第1の方向変換部材と、
    前記第1の方向変換部材から延出する前記外コイルの先端に接続され、前記第1の方向に交差する第2の方向へ前記外コイルに挿入された前記内コイルの方向を変換する第2の方向変換部材と、
    第1の方向変換部材または前記第2の方向変換部材に配設され、前記第1の方向に沿った方向を撮影する撮像部と、
    具備することを特徴とするガイドチューブ。
  2. 前記内コイルと前記外コイルが密巻コイルバネで形成したことを特徴とする請求項1に記載のガイドチューブ。
  3. 前記内コイルから前記挿入部が延出することで前記内視鏡の視野方向が前記第2の方向となり、前記撮像部が前記第2の方向に交差した前記第1の方向に沿った方向を撮影することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガイドチューブ。
  4. 前記撮像部の撮影方向は、前記外コイルが延出する管路深部方向であることを特徴とする請求項3に記載のガイドチューブ。
  5. 前記撮像部が前記第2の方向変換部材に配設され、
    前記撮像部の撮影方向は、前記外コイルが延出する管路深部方向と反対側の方向であることを特徴とする請求項3に記載のガイドチューブ。
  6. 前記撮像部を前記配管へ導入する使用時に配設されている前記方向変換部材における鉛直上方となる位置に配設したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のガイドチューブ。
  7. 前記配管深部へ導入する使用時に、前記撮像部が鉛直上方となる位置に前記第2の方向変換部から前記内コイルが延設される前記第2の方向が前記配管深部への導入時における水平方向に対して所定の角度だけ上方に向くように、前記内コイルが導出される開口部の中心軸を水平軸に対して前記所定の角度だけ上方を向くように設定したことを特徴とする請求項6に記載のガイドチューブ。
  8. 前記撮像部を、配設されている前記方向変換部材に可動自在に配設したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のガイドチューブ。
  9. 前記撮像部を、配設されている前記方向変換部材の前記第1の方向回りに回動自在に配設したことを特徴とする請求項8に記載のガイドチューブ。
  10. 前記撮像部が前記第2の方向変換部材に配設され、
    前記撮像部の配線が挿通されたチューブ状のシースを備え、
    前記第1の方向変換部材に前記シースを前記第1の方向から前記管状部材の長手軸方向へガイドするガイド部を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のガイドチューブ。
  11. 前記外コイルと共に前記シースを牽引することで、前記撮像部が鉛直上方となる位置に前記第2の方向変換部が移動するよう、前記配管深部へ導入する使用時に、前記ガイド部を前記第1の方向変換部の鉛直上方となる位置に配設したことを特徴とする請求項10に記載のガイドチューブ。
  12. 前記シースが前記管状部材の外部に配設され、
    前記管状部材に前記シースを挿通して保持するガイドリングを設けたことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のガイドチューブ。
  13. 前記シースが前記管状部材の内部に配設され、
    前記管状部材に前記シースを挿通して保持し、前記シースが前記外コイルと捩れて絡まないようにするためのガイド機構を設けたことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のガイドチューブ。
  14. 前記外装シースは、重畳して互いがスライド自在とした径の異なる複数の前記管状部材を備えて全長を伸縮自在な構成としたことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載のガイドチューブ。
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