JPH10328131A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

Info

Publication number
JPH10328131A
JPH10328131A JP9146853A JP14685397A JPH10328131A JP H10328131 A JPH10328131 A JP H10328131A JP 9146853 A JP9146853 A JP 9146853A JP 14685397 A JP14685397 A JP 14685397A JP H10328131 A JPH10328131 A JP H10328131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
endoscope
distal end
wire
flexible tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9146853A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Motoki
伸幸 本木
Masaru Konomura
優 此村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP9146853A priority Critical patent/JPH10328131A/ja
Priority to DE19758596A priority patent/DE19758596B4/de
Priority to DE19748795A priority patent/DE19748795B4/de
Priority to US08/968,579 priority patent/US6036636A/en
Priority to US09/133,326 priority patent/US6371907B1/en
Publication of JPH10328131A publication Critical patent/JPH10328131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】湾曲部内部に十分な内部空間を有し、任意の方
向に湾曲自在な湾曲部を有する内視鏡を備えた内視鏡装
置を提供すること。 【解決手段】可撓管22の先端部には可撓管前口金6が
配設されている。可撓管前口金6の先端部には湾曲部2
3を構成する合成ゴム製の樹脂被覆25の一端部が被覆
されており、この樹脂被覆25の他端部は先端硬性部2
4の基端部に被覆されている。先端硬性部24には樹脂
被覆25と共に湾曲部23を構成する線材として Ni-Ti
系の合金で超弾性特性を有し、一般的に超弾性合金と
いわれる線材で形成した操作用線26の一端部が固定さ
れている。この操作用線26の他端部は可撓管前口金6
内及び可撓管22内を挿通してドラム部32に設けられ
て、この操作用線26を挿入部長手方向に対して進退操
作する湾曲手段であるアクチュエータ部34に接続固定
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡挿入部に湾
曲機構部分を備える内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に
応じて処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各
種治療処置のできる医療用の内視鏡が広く利用されてい
る。また、工業分野においても、ボイラ,タービン,エ
ンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察
したり検査することのできる工業用内視鏡が広く利用さ
れている。例えば、前記工業用内視鏡を用いてジェット
エンジン内部のコンプレッサブレード(以下、ブレード
と称する)の非破壊検査を行うと、ジェットエンジンが
運転中に吸い込んだ鳥や石や氷などによって発生した、
ブレードのエッジの欠けや亀裂などの損傷を発見するこ
とができる。
【0003】一般に、挿入部が軟性の内視鏡では挿入部
に湾曲部を設け、この挿入部内に挿通した湾曲操作ワイ
ヤを湾曲手段を用いて進退させることにより、前記湾曲
部を湾曲させられるようになっている。このように、湾
曲手段によって湾曲部を目的の方向及び角度に湾曲させ
ることにより、挿入部先端を目的の方向へ向けて観察を
行ったり、被検部位への挿入が容易に行えるようになっ
ている。
【0004】従来の内視鏡の湾曲部の湾曲構造として
は、複数の駒部材を回動自在に連接させて湾曲管を形成
し、この湾曲管を構成する最先端の駒部材に遠隔操作の
ための湾曲操作ワイヤを固定し、このワイヤを牽引操作
することによって、湾曲部を所望の方向に湾曲させる湾
曲管構造が用いられていた。
【0005】しかし、前記湾曲管構造では駒部材同士を
取り付ける連結部材や駒部材とワイヤ取付け部とを取り
付けるワイヤ取付部材が挿入部内周面内に突出すること
によって、湾曲管内の内部空間を狭くして内蔵物を挿通
させるためのスペースを十分に確保することができなか
った。このため、内蔵物であるライトケーブルやイメー
ジガイドケーブル、ビデオケーブルなどの直径寸法を湾
曲管内の内部空間に合わせて細径にしていたが、このこ
とによって、伝送効率や強度が低下するという問題があ
った。
【0006】また、前記湾曲管を構成している駒部材の
付き当て面同士に隙間があるため、内視鏡に設けられて
いる処置具挿通路に研削具を挿通して、ブレードの欠け
などを削る際、研削具がブレードに当接したときに働く
外力によって、湾曲部より先端側がぐらついて、安定し
た状態で研削作業を続けることができなくなるという問
題があった。
【0007】上記問題を解決するため、本出願人が先に
出願した特願平8−306711号には内視鏡挿入部内
を挿通する内蔵物のために十分な空間を有し、安定して
湾曲角を保持することができる湾曲部を備えた内視鏡を
提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
願平8−109586号の内視鏡では、湾曲部の湾曲方
向が例えば上下の2方向だけに制限されていたので、所
望の方向に湾曲部を自由に曲げることができないという
問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、湾曲部内部に十分な内部空間を有し、任意の方
向に湾曲自在な湾曲部を有する内視鏡を備えた内視鏡装
置を提供することを目的にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
観察光学系及び照明光学系を備える先端硬性部と、この
先端硬性部の基端側に湾曲部を連設する細長な挿入部
と、先端部が前記先端硬性部に固定され、基端部が少な
くとも前記湾曲部まで挿通される3本以上の線材と、前
記湾曲部を湾曲操作する挿入部基端側に設けた湾曲手段
とを具備し、前記3本以上の線材のうち、少なくとも1
本の線材を前記湾曲手段の操作によって挿入部長手方向
に進退移動させることにより、前記3本以上の線材のう
ち、前記湾曲手段によって進退移動されていない他の線
材が、前記進退移動した線材の移動に抗することで、前
記3本以上の線材の全てが、前記進退移動した線材の湾
曲する方向に湾曲するものであって、前記3本以上の線
材から任意の2本の線材を一組にして複数の平面を形成
するとき、前記任意の一組の線材で形成される複数の平
面の少なくとも一組の平面が、前記挿入部の中心軸を含
まない平面を形成するように各線材を配置している。
【0011】この構成によれば、3本以上の線材によっ
て、任意の方向に湾曲可能な湾曲部が構成されるので、
湾曲部の内部に十分な内部空間を取れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0013】図1ないし図11は本発明の第1実施形態
に係り、図1は本実施形態の内視鏡装置の概略構成を示
す説明図、図2はドラム部の概略構成を示す説明図、図
3は挿入部の先端側を示す斜視図、図4は挿入部の先端
側の構成を説明する断面図、図5は先端アダプタに設け
られている導電用ホルダの構成及び作用を説明する図、
図6は図4のA−A断面図、図7はドラム部とコネクタ
との接続関係及びドラム部内のアクチュエータ部の構成
を示す説明図、図8はアクチュエータ部の具体的な構成
例を示す説明図、図9は挿入部とドラム部との具体的な
取付け例を示す説明図、図10は内視鏡装置の概略構成
を説明するブロック図、図11は湾曲部の湾曲状態を示
す説明図である。
【0014】図1に示すように本実施形態の内視鏡装置
1は、例えば長尺で柔軟性を有する挿入部21を備えた
工業用内視鏡2と、この工業用内視鏡(以下内視鏡と略
記する)2の挿入部21を巻回する、台31に対して回
動自在なドラム部32を備えたドラム装置3と、このド
ラム装置3に着脱自在で、細長な電気ケーブル41の基
端部に操作手段及び観察手段を備えたコントローラー4
とで構成されている。
【0015】前記内視鏡2の挿入部21は、基端部が前
記ドラム部32に取り付けられている柔軟な可撓管22
と、この可撓管22の先端側に連設されて所望の方向に
湾曲するように構成された後述する湾曲部23と、この
湾曲部23の先端側に連設して観察光学系として電荷結
合素子(CCDと略記)などの固体撮像素子を内蔵した
先端硬性部24とにより構成されている。この先端硬性
部24には視野角や視野方向を変換する複数種類(図中
では2種類)の先端アダプタ5a,5bが着脱自在に取
り付けられるようになっている。
【0016】図2に示すように前記ドラム部32内には
CCDで撮像した像をTV信号に生成する画像処理回路
やCCDを駆動するためのタイミング信号を発生するタ
イミング発生回路などを備えたカメラコントロールユニ
ット(以下CCUと記載する)33、湾曲手段を構成す
るアクチュエータ部34、前記湾曲部23の湾曲状態を
前記コントローラの操作手段からの指示信号を基に制御
する制御回路35及び前記CCDやアクチュエータ部3
4、制御回路35の電源供給部となるバッテリ36が配
設されている。なお、これらCCU33,アクチュエー
タ部34,制御回路35,バッテリ36は回転バランス
を考慮してドラム部32内に配設されており、前記ドラ
ム部32の重量バランスを最適に保つためにバランスウ
エイトを付加することができるようになっている。
【0017】前記コントローラー4の電気ケーブル41
の先端部には、前記ドラム部32の回転中心位置に設け
られる後述するコネクタ接続部に対して着脱自在なコネ
クタ42が設けられている。また、前記コントローラ4
にはCCDで撮像された内視鏡像が表示されるLCDモ
ニタ43及び前記湾曲部23を所望の方向に湾曲させる
際に操作するジョイスティック44が設けられている。
【0018】まず、内視鏡2について説明する。図3に
示すように前記先端硬性部24には先端面に1つの観察
窓を構成する観察用レンズカバー51と2つの照明窓を
構成する照明用レンズカバー52,52とを設けた例え
ば先端アダプタ5aが接続されている。また、可撓管2
2と湾曲部23との間には可撓管前口金6が設けられて
おり、この可撓管前口金6の外周面には2つの金属接点
6aが設けられている。
【0019】図4を参照して挿入部21の先端側の構成
を説明する。前記可撓管22は、最外装に含浸樹脂層2
2aを設け順次、金属網線層22b、金属螺旋管22c
を配設した3層構造で柔軟に構成されている。
【0020】前記可撓管22の先端部には略パイプ形状
の可撓管前口金6が配設されている。この可撓管前口金
6に設けられている金属接点6aは、一方が陰極用金属
接点6nであり、他方が陽極用金属接点6pである。こ
れら金属接点6n,6pにはそれぞれの特性に対応した
電気ケーブル6bの一端が接続されている。なお、これ
ら金属接点6n,6pは、非導電性のカラー6cを介し
て可撓管前口金6に配設されている。また、これら金属
接点6n,6pを保護するように可撓管前口金6の外周
面には非導電性のコイルバネ6dが配設されている。
【0021】前記可撓管前口金6の先端部には湾曲部2
3を構成する合成ゴム製の樹脂被覆25の一端部が被覆
されており、この樹脂被覆25の他端部は前記先端硬性
部24の基端部に被覆されている。そして、この樹脂被
覆25の両端部に糸巻き接着部(不図示)を設けて、前
記可撓管前口金6及び先端硬性部24と前記樹脂被覆2
5とを一体的に固定している。
【0022】前記先端硬性部24には前記樹脂被覆25
と共に湾曲部23を構成する線材として Ni-Ti 系の合
金で超弾性特性を有し、一般的に超弾性合金といわれる
線材で形成した操作用線26の一端部が固定されてい
る。この操作用線26の他端部は前記可撓管前口金6内
及び可撓管22内を挿通してドラム部32に設けられ
て、この操作用線26を挿入部長手方向に対して進退操
作する湾曲手段であるアクチュエータ部34に接続固定
されている。なお、本実施形態では前記操作用線26を
3本設けており、この3本の操作用線26の配置位置関
係については後述する図6で説明する。
【0023】前記湾曲部23内に位置するこの操作用線
26には操作用線26の湾曲方向を検知するために歪み
ゲージなどのセンサ26aが設けられている。このセン
サ26aで検知した湾曲状態検出信号は、このセンサ2
6aから延出する信号伝送線26bを伝送されてドラム
部32内の制御回路35に出力されるようになってい
る。
【0024】前記先端硬性部24には観察光学系を構成
するCCD27及び後述する照明光学系を構成する発光
素子である例えばLEDデバイス(以下LEDと記載す
る)54に照明用電力を供給する陰極及び陽極の接点と
なる第2の電気接点となる接点用電極28が設けられて
いる。
【0025】前記CCD27にはCCD27を駆動させ
る駆動回路27aやこのCCD27の撮像面に結像され
て光電変換された電気信号を増幅するプリアンプ27b
などが設けられている。これら駆動回路27aやプリア
ンプ27bからは信号の授受を行う信号ケーブル29が
前記湾曲部23,可撓管前口金6及び可撓管22内を挿
通してドラム部32まで延出しており、この信号ケーブ
ル29の基端部がドラム部32に設けたCCU33に接
続されている。
【0026】一方、前述の接点用電極28にはそれぞれ
の電極の特性に対応する電線28aの一端が接続されて
おり、挿入部21内を挿通する電線28aの他端がドラ
ム部32に設けられているバッテリ36に接続されてい
る。
【0027】前記先端硬性部24の先端部には観察光学
系を構成する観察用レンズカバー51及び対物レンズ5
3と、照明光を供給するLED54を配設した先端アダ
プタ5aが配置されており、前記先端硬性部24の外周
面に形成されている雄ネジ部(不図示)に螺合する雌ネ
ジ部を内周面側に形成した回転リング50を介して前記
先端アダプタ5aが挿入部最先端に連結固定されてい
る。なお、この回転リング50には先端アダプタ5aと
先端硬性部24との連結部分から内視鏡内部に塵や水な
どが侵入することを防止する水密部材が設けられてい
る。
【0028】前記先端アダプタ5aに設けられているL
ED54には前記先端硬性部24に設けた接点用電極2
8に対向する陰極端子54n及び陽極端子54pが設け
られている。なお、前記LED54は、前記内視鏡の観
察光学系の視野方向に一致した光軸を有している。
【0029】前記先端アダプタ5aには絶縁部材で形成
した導電用ホルダ7が配設されている。この導電用ホル
ダ7には前記LED54の陰極端子54n及び陽極端子
54pと前記接点用電極28とを導通させる導電性を有
する圧縮バネ71及び金属製ボール72を配設する取付
け用透孔73が形成されており、図5(a)に示すよう
にこの取付け用透孔73に前記金属製ボール72及び圧
縮バネ71を配設したとき、前記圧縮バネ71の端面に
陰極端子54n又は陽極端子54pが接触する第1の電
気接点を構成している。そして、前記先端アダプタ5a
が先端硬性部24に取り付けられていない状態のときに
は、前記コイルバネ71の付勢力によって、基端側に配
置されているボール72が基端面から寸法aだけ突出す
るようになっている。
【0030】一方、図5(b)に示すように前記先端ア
ダプタ5aが先端硬性部24に取り付けられた状態のと
き、圧縮バネ71に付勢されているボール72と接点用
電極28の先端面とが接触した状態になる。このことに
より、バッテリ36からLED54に電線28a、接点
用電極28、ボール72、圧縮バネ71及び端子54
n,54pを介して照明用の電力が供給されて、LED
54が点灯する。このとき、前記ボール72は圧縮バネ
71の付勢力によって常に接点用電極28の先端面に押
圧された状態で接触するので、内視鏡の操作に関わらず
確実な導通を図ることができる。
【0031】図6に示すように湾曲部23を構成する操
作用線26は、LED54に電力を供給する接点用電極
28を配設した2つの導電用ホルダ7に当接することな
く、そして内部空間を十分に確保するために先端硬性部
24の外周面側に正三角形形状を形成するように3本固
定されている。
【0032】また、前記先端硬性部24に固定されてド
ラム部32まで延出する3本の操作用線26は、これら
3本の操作用線26から任意の2本の操作用線26を一
組として複数の平面を形成したとき、任意の一組の操作
用線26で形成される複数の平面のうち少なくとも一組
の平面が、前記挿入部(湾曲部)21の中心軸を含まな
い平面を形成するように、配置されている。
【0033】このため、アクチュエータ部34によっ
て、3本の操作用線26の少なくともどれか1本の操作
用線26が進退移動されることにより、前記アクチュエ
ータ部34によって進退移動されていない操作用線26
が、前記進退移動した操作用線26の移動に抗した後、
湾曲部23が進退移動された操作用線26の方向に湾曲
するようになっている。
【0034】次に、ドラム装置3について説明する。図
7に示すように挿入部21を構成する可撓管22の基端
部はドラム部32の巻取り面32aに設けられている接
続具32bに連結されており、前記湾曲部23,可撓管
前口金6,可撓管22内を挿通してドラム部32内に延
出している操作用線26の他端部がアクチュエータ部3
4を構成しているラック・ピニオン部34aのラック3
4bに連結されている。前記ラック34bは、ピニオン
34cの回動に対応して進退移動するように構成されて
おり、前記ピニオン34cは回動自在なモータ37によ
って回転されるようになっている。このモータ37は、
ドラム部32内部に固定されている。
【0035】図8に示すように前記アクチュエータ部3
4には、挿入部21内を挿通している3本の操作用線2
6にそれぞれ対応するように3つのラック・ピニオン部
34aが設けられており、各ラック・ピニオン部34a
のラック34bに各操作用線26の端部が連結固定され
ている。
【0036】即ち、前記操作用線26は、それぞれの操
作用線26に対応するラック・ピニオン部34aの動作
に対応して独立して進退するように構成されており、各
ラック・ピニオン部34aの動作を適宜制御して、各ラ
ック34bを進退移動させることによって、このラック
34bに固定されている操作用線26が進退移動して湾
曲部23が所望の方向に湾曲する。
【0037】また、操作用線26を湾曲部23の湾曲が
解除される初期位置から湾曲部側へ押し込むように移動
させて湾曲部23を湾曲させ、また湾曲部23の湾曲が
解除される位置まで操作用線26を復帰させることによ
って湾曲を解除させる構成としてもよい。
【0038】また、挿入部21内を挿通してドラム部3
2内まて延出している信号伝送線26bや信号ケーブル
29の端部は、図に示すようにドラム部32内に配設さ
れている制御回路35及びCCU33にそれぞれ接続さ
れている。
【0039】なお、前記内視鏡2の挿入部21とドラム
部32との具体的な取付けは図9に示すようにして行わ
れる。すなわち、図に示すように挿入部21の基端側で
ある可撓管22の基端部が接続される接続具32bは、
ドラム部32の巻取り面32aに対してビスで着脱自在
な構成になっている。
【0040】そして、前記接続具32bからはドラム部
32に設けられているCCU33や制御回路35あるい
はバッテリ36に電気的に接続されるコネクタ32cが
設けられている。このため、前記接続具32bのコネク
タ32cをドラム部32に設けられている相手側コネク
タに接続することによって、挿入部21内を挿通する信
号伝送線26bや信号ケーブル29と制御回路35及び
CCU33とが接続される。なお、前記コネクタ32c
をドラム部内の相手側コネクタに接続した後、ビスを用
いて接続具32bを巻取り面32aに固定することによ
って挿入部21とドラム部32との接続が完了する。
【0041】また、前記モータ37の回転軸37aとピ
ニオン34cとの間に減速歯車機構を設け、モータ37
の回転速度を減速させるようにしてもよい。
【0042】次いで、前記制御回路35及びCCU33
と前記コントローラ4との接続関係について説明する。
図7に示すようにドラム装置3の台31の側面からは、
内部に軸受部31bを設けたコネクタ受け31aが凸設
している。このコネクタ受け31aの軸受部31bには
前記ドラム部32の側面中央部から突出して複数の接点
部をコネクタ接続部39の底面に備えた軸部38が台3
1に対して回動自在に取り付けられている。
【0043】前記ドラム部32から突出する軸部38の
コネクタ接続部39の底面側には前記CCU33から延
出する映像用信号線33aが接続された映像信号用接触
電極39a及びグランド線33bが接続されたグランド
用(GND用とも記載する)端子39bが設けられると
共に、前記制御回路35から延出する双方向通信のため
の通信用ケーブル35fと接続された通信用フォトダイ
オード39c及び通信用LED39dが複数設けられて
いる。
【0044】前記映像用信号線33aが接続されている
映像信号用接触電極39aは、前記ドラム部32の回転
中心軸上に配置されている非導電性の第1ホルダ75に
設けられている。一方、前記グランド線33bが接続さ
れているGND用端子39bは、前記映像信号用接触電
極39aから離れたコネクタ接続部39の外周面近傍に
配置された非導電性の第2ホルダ76に収納されてお
り、この第2ホルダ76内に配設されている圧縮バネ7
1によって、常に前記GND用端子39bが側面外方向
に付勢されている。また、前記通信用フォトダイオード
39c及び通信用LED39dの前面には拡散板39e
が配置されている。
【0045】一方、前記コネクタ受け31aに挿通され
て、コネクタ接続部39に接続されるコネクタ42の先
端面には前記コネクタ接続部39に配置した映像信号用
接触電極39a,GND用端子39b,通信用フォトダ
イオード39c及び通信用LED39dの前面に配置さ
れた拡散板39eにそれぞれ対向する映像信号用接続端
子42a、GND用接触電極42b、通信用LED42
c及び通信用フォトダイオード42dが設けられてい
る。
【0046】また、前記映像信号用接続端子42aは、
コネクタ42の中心位置に充填材などで封止固定された
非導電性の第2ホルダ76に収納されており、この第2
ホルダ76内に配設された圧縮バネ71によって、常に
前記映像信号用接続端子42aは側面外方向に付勢され
ている。また、前記通信用LED42c及び通信用フォ
トダイオード42dは、それぞれコネクタ接続部39に
設けられている通信用フォトダイオード39c及び通信
用LED39dに対向するように充填材などで封止固定
されている。さらに、前記GND用接触電極42bは、
前記コネクタ接続部39の外周面側近傍に配置されたG
ND用端子39bと確実に導通が取れるようにコネクタ
42の先端面にリング状に配置されている。
【0047】このことにより、コントローラ4に設けら
れているジョイスティック44を操作して出力された湾
曲指示信号に対応して通信用LED42cで発光された
光は、コネクタ接続部39の拡散板39eで拡散されて
フォトダイオード39cに到達して通信用ケーブル35
fを介して制御回路35に伝達される。このとき、前記
コネクタ42がコネクタ接続部39に対してどのような
周方向の位置関係で取り付けられていた場合でも、複数
の通信用LED42cと拡散板39eの拡散効果とによ
り発光した光は確実に湾曲指示信号として制御回路35
に伝達される。
【0048】また、CCU33から延出している映像用
信号線33aに接続されている映像信号用接触電極39
aに接触する映像信号用接続端子42a及びコネクタ4
2に設けられているGND用接触電極42bに接触する
GND用端子39bは、圧縮バネ53の付勢力によっ
て、常時接触電極39a,42bに接触するように押圧
されているので、端子42a,39bと電極42b,3
9aとの導通を確実に図って、信号の授受を行うことが
できる。
【0049】なお、前記コネクタ受け31aの内周面口
元には、塵、水などが接続部内部に侵入することを防止
すると共に、コネクタ42のコネクタ受け31aからの
抜けを防止するOリング31cが設けられている。
【0050】上述のように構成した内視鏡装置1の作用
を図10のブロック図を参考に説明する。前記内視鏡2
の先端硬性部24には観察部位を照明するLED54及
びこのLED54で照らされた観察部位を撮像するCC
D27,このCCD27を駆動させる駆動回路27a,
このCCD27の撮像面に結像して光電変換された電気
信号を増幅するプリアンプ27bが設けられている。ま
た、この先端硬性部24に先端部が固定されてアクチュ
エータ部34まで延出している操作用線26の湾曲部2
3内に位置する中途部には各操作用線26の湾曲状態を
検出するセンサ26aが設けられている。
【0051】前記ドラム装置3のドラム部32の内部に
は前記CCD27の電気信号を映像信号に生成する画像
処理回路等を備えたCCU33、前記操作用線26を進
退操作するアクチュエータ部34、前記湾曲部23の湾
曲状態等を制御する制御回路35、電源であるバッテリ
36が設けられている。
【0052】前記LED54は、挿入部21を構成する
可撓管22がドラム部32に連結固定されることによっ
て、バッテリ36からの電力が供給されて点灯する。
【0053】前記コントローラ4には、操作スイッチで
あるジョイスティック44、このジョイスティック44
の動きを湾曲指示信号に変換するCPU45、このCP
U45で変換した湾曲指示信号を前記制御回路35に出
力するための通信用回路46、前記CCU33から伝送
されるTV信号の受信部となるTV信号受信回路47、
テレビモニタであるLCDモニタ43、このLCDモニ
タ43に画像情報や文字情報を表示するためのスーバー
インポーザー48が設けられている。
【0054】前記先端硬性部24に設けられているCC
D駆動回路27aは、CCU33に設けられているタイ
ミング発生回路61から出力される駆動信号によって駆
動されている。また、前記CCD27の撮像面に結像し
てプリアンプ27bで増幅された電気信号は、CCU3
3の画像処理回路に伝送される。この画像処理回路では
伝送された電気信号は、クランプ回路62,サンプルホ
ールド回路63で周知の処理を施された後、図示しない
アンプで増幅され、A/D変換回路64に入力されてA
/D変換される。このA/D変換された画像データは、
メモリ65に入力される。前記メモリ65に入力された
画像データは、DSP用ROM66からのプログラムを
基にDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)67で
所定の映像信号を得て、この後、第1フレームメモリ6
8a,第2フレームメモリ68bを経て、D/A変換回
路69でD/A変換された後、エンコーダ70で外部装
置へ出力されるTV信号に生成され、TV信号送信回路
70aを介して前記コントローラ4のTV信号受信回路
47に出力されるようになっている。
【0055】即ち、前記CCD27で撮像された像は、
電気信号に変換された後、プリアンプ27bで増幅され
て、CCU33に伝送される。そして、このCCU33
内でTV信号に生成されている。前記TV信号は、TV
信号送信回路70aを介してコントローラ4のTV信号
受信回路47に出力され、このTV信号受信回路47か
らスーバーインポーザー48を介してLCDモニタ43
上に表示される。
【0056】前記コントローラ4のジョイスティック4
4を操作して湾曲部23を湾曲操作すると、前記ジョイ
スティック44の動きは前記CPU45、通信回路46
を経てドラム部32に設けられている制御回路35の通
信回路35aを介して制御部用CPU35bにジョイス
ティック44からの湾曲指示信号として入力される。
【0057】この制御部用CPU35bに湾曲指示信号
が入力されると、このCPU35bから湾曲制御回路3
5cを経て湾曲駆動回路35dからアクチュエータ部3
4の対応するモータ37に駆動信号が出力されてモータ
37が駆動を開始する。このことによって、ピニオン3
4cが所定方向に所定量回転してラック34bが移動し
て、操作用線26が指示された方向に移動する。
【0058】すると、移動した操作用線26に対して、
移動していない操作用線26が前記移動した操作用線2
6の移動に抗して、可撓管前口金6に対して先端硬性部
24が引かれた状態になって操作用線26が撓んで、図
11に示すように湾曲部23が矢印に示す方向に湾曲す
る。
【0059】そして、図に示すように湾曲部23が湾曲
を開始すると、各操作用線26に設けられているセンサ
26aで歪み量を検出して、湾曲状態検出信号として信
号伝送線26bを介して制御回路35のセンサ信号受け
であるセンサ信号受信回路35eに伝送される。前記セ
ンサ26aから出力されてセンサ信号受信回路35eに
入力された湾曲状態検出信号は、湾曲制御回路35cを
経て制御部用CPU35bでジョイスティック44から
の湾曲指示信号と比較された後、再び湾曲駆動回路35
dからアクチュエータ部34に駆動信号を出力して湾曲
部23がジョイスティック44で指示した方向に湾曲す
るように各操作用線26を進退操作させる。
【0060】このように、3本の超弾性合金で形成した
操作用線の先端部を、挿入部の先端側を構成する先端硬
性部に固設するとき、これら3本の操作用線から任意に
選択した2本の操作用線でそれぞれ任意の平面を形成す
るとき、任意に選択して形成される平面の少なくとも1
つの平面が、挿入部を構成する先端硬性部及び湾曲部の
中心軸線を含まないように配置させると共に、各操作用
線の基端部をそれぞれの操作用線を進退移動させるアク
チュエータ部に連結して湾曲機構を構成することによ
り、各アクチュエータ部毎に各操作用線の移動量を適宜
調整して、湾曲部を所望の方向に湾曲させることができ
る。
【0061】また、3本の操作用線の湾曲部内に位置す
る中途部分に操作用線の湾曲状態を検出するためのセン
サを配置し、このセンサから出力される湾曲状態検出信
号を制御回路内の湾曲制御回路に出力して、ジョイステ
ィックからの湾曲指示信号と比較して、この比較結果を
基に湾曲駆動回路を介してアクチュエータ部に湾曲部の
湾曲状態を制御する駆動信号を新たに出力して、操作用
線を進退操作することにより、ジョイスティックで指定
した方向に湾曲部を確実に湾曲制御することができる。
【0062】さらに、複数の湾曲駒及び複数の湾曲駒で
形成した湾曲管を湾曲させる操作ワイヤを設けた従来の
湾曲部の構成に対して、3本の操作用線で湾曲部及び湾
曲機構を構成したことにより、挿入部内部の空間を十分
に確保することができる。このことにより、湾曲機構以
外の内蔵物を挿通するスペースが十分に確保されるの
で、内蔵物の細径化を図る必要がなくなる一方、内視鏡
挿入部の細径化が可能になる。
【0063】また、先端アダプタにLEDを配設し、挿
入部の基端側を構成する可撓管をドラム部に連結するこ
とによって、このドラム部に設けられているバッテリか
らLEDに電力を供給して照明観察光を得ることによっ
て、常に所定の光量の照明光で被検部位を照らすことが
できる。このことにより、照明手段として通常使用され
ているライトガイドファイバーが長くなることによって
発生していた光損失や、先端アダプタとの接続面におけ
る光損失による光量減少に光量不足が解消される。ま
た、遠く離れた光源装置から照明光を効率よく観察部位
まで伝送するために、ファイバー径を太径にすること
や、伝送効率の高い高価なファイバーを用いる必要がな
くなるので、内視鏡の細径化及び安価な構成が実現され
る。
【0064】また、CCUから延出する映像用信号線が
接続されている映像信号用接触電極とコネクタに設けら
れている映像信号用接続端子とがドラム部の回転中心軸
上に設けたことにより、ドラム部が回転することによっ
て、映像信号用接触電極と映像信号用接続端子との導通
に不具合が生じることを確実に防止することができる。
【0065】また、先端アダプタに設けた金属製ボール
を圧縮バネの付勢力によって常に接点用電極の先端面に
押圧すると共に、映像信号用接続端子及びグランド用端
子を常に圧縮ばねの付勢力によって映像信号用接触電極
及びグランド用接触電極に押圧することによって、金属
製ボールと接点用電極及び映像信号用接続端子と映像信
号用接触電極及びグランド用端子とグランド用接触電極
との導通を確実にとることができる。
【0066】なお、本実施形態において、照明手段にL
EDを使用しているが、前記LEDの代わりにランプを
用いて、上述と同様に構成するようにしてもよい。
【0067】図12ないし図15は本発明の第2実施形
態に係り、図12は4本の操作用線と1本の間隔保持用
線とを備えた内視鏡の湾曲部の断面図、図13はアクチ
ュエータ部を構成するリンク機構の構成を示す説明図、
図14はリンク機構の作用を示す説明図、図15は湾曲
部の湾曲状態を示す説明図である。
【0068】まず、内視鏡2の構成を説明する。図12
に示すように本実施形態においては操作用線26を1本
増やして4本にしている。そして、4本の操作用線26
をそれぞれ上・下・左・右用の操作用線26U,26
D,26L,26Rとなるように先端硬性部24の外周
面側の4分割した位置に固設している。
【0069】また、湾曲部23の間隔を所定間隔に保持
する線材として間隔保持用線81を前記先端硬性部24
の略中心軸上に固設する一方、この間隔保持用線81の
他端部を前記可撓管前口金6の略中心軸上に固設してい
る。
【0070】さらに、湾曲部23を被覆している樹脂被
覆25の代わりに金属網管(ブレード)22bと金属螺
旋管(フレックス)22cとを同軸上に配した複合管を
用いている。なお、この複合管は、金属螺旋管22cが
内側で、金属網管22bが外側の構成であっても、その
逆の構成であってもよい。
【0071】次に、アクチュエータ部34の構成を説明
する。図13に示すように本実施形態のアクチュエータ
部34は、上下用操作用線26U,26Dが連結された
上下用リンク棒82及び左右用操作用線26R,26L
が連結された左右用リンク棒83を備えたリンク機構部
と、前記上下用リンク棒82と左右用リンク棒83に連
結されるネジ式直線駆動部材84とこのネジ式直線駆動
部材84を駆動するモータ85とで構成されている。な
お、本図においては前記左右用リンク棒83に連結され
るネジ式直線駆動部材84とこのネジ式直線駆動部材8
4を駆動するモータ85とを省略している。
【0072】前記上下用リンク機構部を構成するリンク
棒82は、ドラム部32内部に固定されている軸部86
を中心に回動するように軸支されており、前記リンク棒
82の一端部とモータ85によって進退するネジ式直線
駆動部材84の一端部とが固定されている。このことに
より、前記湾曲駆動回路35dからの駆動信号によって
前記モータ85を回転させてネジ式直線駆動部材84に
固定されているリンク棒82を実線に示す位置から破線
に示す位置まで移動させることによって、図14に示す
ように例えば上用操作用線26Uが牽引する一方、下用
操作用線26Dが押し出されることによって、即ち一対
の操作用線を同時に押し引き操作することによって、湾
曲部23が牽引された上用操作用線26Uの方向に湾曲
していく。
【0073】なお、左右方向の構造については上述した
上下方向の構造と同様であるので、説明を省略する。ま
た、各操作用線26U,26Dとリンク棒82及び各操
作用線26R,26Lとリンク棒83とのそれぞれの固
定部の位置は、支点である軸部86から等距離になって
いる。その他の構成は前記第1実施形態と同様であり同
部材には同符号を付して説明を省略する。
【0074】上述のように構成した内視鏡装置の作用を
説明する。第1実施形態と同様にコントローラ4のジョ
イスティック44を操作することによって、湾曲指示信
号が制御部用CPU35bに出力される。すると、この
制御部用CPU35bから湾曲制御回路35cを経て湾
曲駆動回路35dからアクチュエータ部34に設けられ
ている上下左右方向にそれぞれ対応する対応するモータ
85に駆動信号が出力されてモータ85が回転を開始す
る。このことによって、ネジ式直線駆動部材84が所定
方向に進退移動して、このネジ式直線駆動部材84に固
定されているリンク棒82,83が軸部86に対して回
動して、このリンク棒82,83に固定されている一対
の操作用線26U,26D又は操作用線26R,26L
が相対的に移動して可撓管前口金6に対する先端硬性部
24の位置が変化する。このことによって、間隔保持用
線81に撓みが生じ、図15に示すように湾曲部23が
所望の方向に自在に湾曲する。
【0075】このように、操作用線を増加させると共
に、先端硬性部と可撓管前口金とに湾曲部の間隔を所定
間隔に保持する線材として間隔保持用線を固設すること
によって、操作用線の移動に伴って、間隔保持用線に撓
みが生じて湾曲部を湾曲させることによって、湾曲制御
を精度よく行うことができる。
【0076】また、間隔保持用線を設けて湾曲部の間隔
を所定間隔に保持しているので、湾曲部を小さな曲率で
させて安定した湾曲角を保持することができる。
【0077】なお、本実施形態では操作用線を増加させ
た構成を説明しているが、間隔保持用線を設けることに
よって、操作用線を2本にして湾曲部を構成するように
してもよい。このとき、間隔保持用線と操作用線の配置
位置とを適宜図ることによって湾曲部を所望の方向に湾
曲させられる。また、間隔保持用線を複数設けるように
してもよい。さらに、操作用線の増加に伴って、リンク
機構を設ける代わりに、ラック・ピニオン部の数を操作
用線の増加に合わせて増やすようにしてもよい。
【0078】ところで、通常内視鏡観察を行う場合、内
視鏡の挿入方向先端側を直視観察して配管内面全周の検
査を行う。前記内視鏡で例えば配管内を観察する際、内
視鏡の直径に対して遥かに大きな内径寸法の配管内を観
察しなければならない場合がある。このような場合、内
視鏡挿入部は配管の略中心に配置されて挿入されること
なく、配管内周面鉛直下面を沿うように挿通されてい
く。この状態で、挿入方向先端側を直視観察すると、配
管内面全周の検査を行うことができずに、片寄った状態
で観察を行うことになる。この問題を解決するため、内
視鏡の挿入部の先端側に取り付けることによって、挿入
部の先端部を配管の略中心に位置させる挿入補助具があ
り、通常外径寸法の異なるものを複数種類用意して、様
々な内径寸法の配管に対応するようにしていた。
【0079】しかし、前記挿入補助具を使用して内径寸
法の大きな配管内を観察する場合、観察する配管内の内
部空間が広いため、内視鏡に備えられている照明手段で
は配管内面全周を効率よく照明することができず、観察
に支障を来すおそれがあった。このため、挿入補助具を
使用して大きな空間内を観察する場合でも、十分な照明
を得て観察の行える内視鏡装置が望まれていた。
【0080】図16ないし図18を参照して本発明の内
視鏡装置について説明する。図16に示すように本実施
形態の内視鏡装置90は、前記第1実施形態の内視鏡装
置1と略同様の構成であり、本実施形態においては長尺
で柔軟性を有する挿入部21の先端部に摺動抵抗の少な
い非導電性の例えばポリアセタールなどの樹脂で形成し
た挿入補助具91が取り付けられている。
【0081】図17に示すように内視鏡挿入部21の先
端部分に取り付けられている補助具91の内視鏡挿入部
を被覆する補助具本体92の両端部に3本の突出した足
部93が設けられてる。前記足部93は、図の一点鎖線
で示すように3本の足部93の外周側面部が略円形状に
なるように形成されており、この足部93の外周面が案
内面となって、補助具本体92に配設されている細径の
内視鏡2が内径寸法の大きな配管内の略中心軸上に配置
された状態になって、挿通されるようになっている。
【0082】前記挿入補助具91の補助具本体92に形
成されている内視鏡固定用孔92a内には内視鏡挿入部
21の先端部分が配設されており、この挿入補助具91
の先端面には照明用の発光素子であるLEDデバイス
(LED)94が設けられている。このLED94は、
前記内視鏡2に設けられている観察用レンズカバー51
の視野方向に一致した光軸を有している。
【0083】図18に示すように前記挿入補助具91
は、補助具本体92に設けたビス95を締めこんでいく
ことによって、内視鏡固定用孔92aに挿通された内視
鏡挿入部21の先端側部に着脱自在に取り付けられる。
【0084】前記補助具91の先端面に配設されている
LED94の電極から延出した電線94aは、導電素材
で形成されている前記第1接点96に接続されている。
この金属接点96にはバネ96aで付勢されたピン96
bが配設されており、このピン96bはバネ96aの付
勢力によって内視鏡挿入部21が配設される内視鏡固定
用孔92aの中心軸方向に向かって突出している。
【0085】このため、前記挿入補助具91に形成され
ている内視鏡固定用孔92a内に内視鏡2の挿入部21
を先端側から挿入していくと、前記内視鏡固定用孔92
aの中心軸方向に突出しているピン96bが先端アダプ
タ5a及び先端硬性部24、湾曲部23の外周面を移動
して、可撓管前口金6の外周面を覆っている非導電性の
バネ6dの端面に接触する。そして、前記ピン96b
は、前記バネ6dを挿入部基端側方向に圧縮していく。
このことによって、可撓管前口金6に設けられている金
属端子6aが露出すると共に、この金属端子6aに前記
ピン96bが接触して両者が電気的に接続されることで
LED94が点灯する。この時点で、ビス95を締め込
んで内視鏡挿入部21と挿入補助具91とを一体的に固
定する。
【0086】このように、照明手段を備えた挿入補助具
に内視鏡を固定して、内径寸法の大きな配管内を観察す
ることにより、観察する配管内の内部空間が広いため、
内視鏡に備えられている照明手段では配管内面全周を挿
入補助具の照明手段によって効率よく照明して、内視鏡
の備える照明光学系より明るい照明光で管内の観察を行
うことができる。
【0087】なお、前記足部93は図17に示したよう
に両端部の突出位置が周方向に対して同位置の関係では
なく、互いに周方向に位置ずれしていてもよい。また、
前記LED94を足部93に設けるようにしたり、補助
具本体92の周面などに設けるようにしてもよい。さら
に、前記LED94の代わりにランプを用いても良い。
【0088】なお、図19に示すように前記挿入補助具
91に設けたLED94から直接、このLED94を点
灯させるための電力を供給する電線97を引き出すよう
にした物であってもよい。この挿入補助具91を内視鏡
挿入部21に取り付けることによって、内視鏡挿入部2
1に接続用の金属端子6aを持たない内視鏡2であって
も最適な照明光量での観察が可能になる。また、前記挿
入補助具本体92にワイヤー98を固定して、このワイ
ヤ98を手元側に延出しておくことにより、前記ワイヤ
98を引いて挿入補助具91及び内視鏡挿入部21を配
管内から抜去することが可能になる。
【0089】ところで、前記内視鏡で配管内面などを検
査する場合、挿入時点では配管内面全周を観察する目的
であり、通常は内視鏡が挿入されていく挿入方向を観察
する。そして、配管内面に何かしらの不具合部を発見し
たときには、その部分に内視鏡先端面に配置されている
観察窓を近づけて拡大確認する。このとき、内視鏡の湾
曲機能を用いて内視鏡先端面を不具合部に対して接近さ
せる。しかし、湾曲部から先端面までの距離が一定であ
るのに対して、配管内面と内視鏡先端面との間の距離は
常に一定ではなく、配管の内径寸法によっては、内視鏡
先端面が不具合部に十分に接近しないことがあった。こ
のため、簡便に湾曲部より先端面までの距離(先端部長
とも記載する)を可変させることで、観察範囲を広くと
ることが可能な内視鏡が求められている。
【0090】図20ないし図22を参照して先端部長さ
の可変構造を有する内視鏡について説明する。図20に
示すように本実施形態においては内視鏡2の先端側を構
成する先端硬性部24と可撓管前口金6との間に複数の
先端長可変駒101を配設して、前記先端硬性部24に
対して連結された先端長可変駒群102と可撓管前口金
6に対して連結された先端長可変駒群103との隙間部
分を湾曲部23にしている。
【0091】この先端長可変駒101の両端部には駒ど
うしが互いに着脱自在に連結可能なように連結部101
aが設けられている。なお、この連結部101aは、前
記先端硬性部24の凸状の基端部に連結自在な凹部10
1b及び可撓管前口金6の凹状の先端部に着脱自在な凸
部101cとを両端部に有して構成されている。
【0092】図20及び図21に示すように前記先端長
可変駒101は、前記操作用線26及び間隔保持用線8
1に対して進退可能なように、前記間隔保持用線81及
び各操作用線26の外径寸法より大径な直径寸法の透孔
104a,104bが各線26,81に対応する位置に
形成されると共に、CCD27から延出する信号ケーブ
ル29及び接点用電極28に接続されている電線28a
を挿通するための線配設用孔105が挿入部長手方向に
貫通して形成されている。
【0093】このことにより、図22(a)ないし
(c)に示すように先端硬性部24に対して連結される
先端長可変駒101の連結個数を変化させることによっ
て、湾曲部23となる隙間の位置を移動させて、湾曲部
23より先端面までの長さを自由に変化させられる。
【0094】このように、観察状況に応じて先端長可変
駒の配置位置を移動させることにより、湾曲部より先端
面までの長さを自由に変化させて、被検部位の観察を常
に最適な条件で観察することができる。
【0095】なお、先端長可変駒101を使用する内視
鏡2では、頻繁に先端長可変駒101の配置位置を変化
させる必要があるため、作業性を考慮して、前記第1実
施形態などで湾曲部23を構成していた樹脂被覆25を
使用しない。
【0096】ところで、工業用内視鏡を配管内に挿入す
る際、予めガイドチューブといわれる案内管を配管内の
目的観察部位まで挿入しておき、この案内管を介して内
視鏡を目的観察部位まで挿通させて観察を行っている。
しかし、内視鏡検査を行う配管は、常に直管に限定され
るものではなく、エルボー管によって直角方向に曲げら
れた部分などがあるなど複雑な形状のものもある。この
ため、案内管を目的観察部位まで押し進めていく途中
で、エルボー管に到達すると、案内管の先端面がエルボ
ー管と直管との連結部を構成している段差部に引っかか
って、この案内管をさらに奥まで挿入することが困難に
なることがあった。このような場合、案内管をねじった
り、押し引き操作を繰り返し行って、案内管を目的部位
まで到達させていた。
【0097】このため、案内管の先端面がエルボー管内
の段差部などに引っかかった場合でも簡単な操作でこの
エルボー管を通過させて、目的観察部位までスムーズに
送り込める構造の案内管が望まれていた。
【0098】図23ないし図25を参照して案内管の構
成及び作用を説明する。図23に示すように本実施形態
の案内管110は、例えばステンレス製の螺旋管111
の先端部に取り付けられる先端口金112の先端面を、
長手方向軸に対して直交した直面を形成するのではな
く、この長手方向軸に対して斜めに交差する傾斜面11
3を有している。そして、この傾斜面113の基端部側
に長手方向軸の先端側に向かって突出する突起部114
を設け、この突起部114の先端面位置と前記傾斜面1
13の最先端位置とが略同位置になるように構成してい
る。なお、前記先端口金112は、螺旋管111の端部
に対してロー付けなどで固設されている。
【0099】上述のように構成した案内管110の作用
を説明する。図24(a)中の破線に示すようにエルボ
ー管115に案内管110の先端口金112が到達する
と、案内管110の傾斜面113最先端部がエルボー管
115の内周面に当接する。そして、この状態で案内管
110を更に押し込んでいくと、同図の実線に示すよう
に段差部115aに傾斜面113の最先端部が引っかか
って前進が困難な状態になる。
【0100】しかしこのとき、前記傾斜面113の基端
部に設けられている突起部114は、前記エルボー管1
15に連結されている直管116の内周面側に到達して
いる。このため、この状態で案内管110をねじり操作
することにより、同図(b)に示すように前記直管11
6の内周面側に当接している突起部114が支点になっ
て案内管110全体が回転を開始する。そして、案内管
を180度回転させながら押し込み操作を行うことによ
り、前記段差部115aに引っかかっていた傾斜面11
3最先端部が直管116の内周面側に移動して、同図の
破線に示すように案内管110の更に奥まで挿入されて
いく。
【0101】このように、案内管を構成する螺旋管の先
端部に設ける先端口金の先端面を長手方向軸に対して斜
めに交差する傾斜面として形成すると共に、この傾斜面
の基端側から挿入方向に向かって突出する傾斜面最先端
とほぼ同じ高さの突起部を設けることにより、案内管先
端が段差部などに引っかかった際、突起部を支点にして
案内管をねじって回転させるだけの操作で、段差部との
引っ掛かり部を解消することができる。
【0102】また、先端口金の先端面を傾斜面にすると
共に、この傾斜面の基端側に長手方向軸前方に突出する
突起部を設けただけの構造であるので、部品点数を増加
させることなく、また直径寸法を太径にすることがない
ので、安価で細径化に適した構成にすることができる。
【0103】なお、図25に示すように本実施形態で示
した破線で示す傾斜面113の代わりに実線で示す長手
軸方向に直交する直面117を設け、この直面117の
一部に突起部114を設けた場合、前記傾斜面113の
最先端部が段差部115aに引っかかったとき、突起部
114も段差部115aに突き当たってしまうので、直
管116の内周面側に案内管110を配置するきっかけ
をつかめないという不具合がある。
【0104】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0105】[付記] (1)観察光学系及び照明光学系を備える先端硬性部
と、この先端硬性部の基端側に湾曲部を連設する細長な
挿入部と、先端部が前記先端硬性部に固定され、基端部
が少なくとも前記湾曲部まで挿通される3本以上の線材
と、前記湾曲部を湾曲操作する挿入部基端側に設けた湾
曲手段とを具備し、前記3本以上の線材のうち、少なく
とも1本の線材を前記湾曲手段の操作によって挿入部長
手方向に進退移動させることにより、前記3本以上の線
材のうち、前記湾曲手段によって進退移動されていない
他の線材が、前記進退移動した線材の移動に抗すること
で、前記3本以上の線材の全てが、前記進退移動した線
材の湾曲する方向に湾曲するものであって、前記3本以
上の線材から任意の2本の線材を一組にして複数の平面
を形成するとき、前記任意の一組の線材で形成される複
数の平面の少なくとも一組の平面が、前記挿入部の中心
軸を含まない平面を形成するように各線材を配置する内
視鏡装置。
【0106】(2)前記3本以上の線材は、超弾性合金
である付記1記載の内視鏡装置。
【0107】(3)前記3本以上の線材は、先端部が先
端硬性部に固定され、基端部が挿入部基端側に設けた湾
曲手段に固定される操作用線である付記1記載の内視鏡
装置。
【0108】(4)前記3本以上の線材のうち少なくと
も1本は、先端硬性部と可撓管との間の湾曲部の間隔を
所定の値に設定保持する間隔保持用線であり、他の線材
は先端部が先端硬性部に固定され、基端部が挿入部基端
側に設けた湾曲手段に固定される操作用線である付記1
記載の内視鏡装置。
【0109】(5)前記湾曲手段は、アクチュエータ
と、このアクチュエータの駆動を制御して湾曲状態を制
御する湾曲制御回路とを備える付記1記載の内視鏡装
置。
【0110】(6)前記アクチュエータは、前記操作用
線を湾曲部側に押し出すことにより、前記湾曲部を湾曲
させる付記5記載の内視鏡装置。
【0111】(7)前記アクチュエータは、操作用線の
基端部が固定されるラック及びこのラックに噛合して前
記ラックを進退移動させるピニオンを有するラックピニ
オン機構部と、前記ピニオンを回転させるモータとで構
成される付記5記載の内視鏡装置。
【0112】(8)前記ラックは、前記操作用線を湾曲
部側に押し出すことにより、前記湾曲部を湾曲させる付
記7記載の内視鏡装置。
【0113】(9)前記ラックピニオン機構部を操作用
線の本数に対応させて設けた付記7記載の内視鏡装置。
【0114】(10)前記アクチュエータは、操作用線
の基端部が2本固定されるリンク機構部と、このリンク
機構部を構成するリンク棒の一端が固定されるネジ式直
線移動機構部と、このネジ式直線移動機構部を進退させ
るモータとを備えた付記5記載の内視鏡装置。
【0115】(11)前記リンク棒に固定される2本の
操作用線の固定部は、前記リンク棒の回動中心を挟んで
等距離に位置する付記10記載の内視鏡装置。
【0116】(12)細長な内視鏡挿入部の先端に着脱
自在で、内視鏡の光学的特性や内視鏡先端部の物理的な
形状を変換する内視鏡用先端アダプターを有する内視鏡
装置において、前記内視鏡用先端アダプターに配設した
発光素子と、内視鏡装置に設けられている電源とを内視
鏡内を挿通する電線によって電気的に接続した内視鏡装
置。
【0117】(13)前記先端アダプターと前記内視鏡
内を挿通する電線とを電気的に接続する電気的接点を有
する付記12記載の内視鏡装置。
【0118】(14)前記内視鏡用先端アダプタに設け
られ前記内視鏡の先端面側に突出する金属製ボールと、
この金属製ボールを付勢すると共に前記発光素子の端子
に接触する導電性のコイルバネとで形成した第1の電気
接点と、前記内視鏡の先端部に設けられ、前記電線が接
続されている第2の電気接点とを備え、前記内視鏡用先
端アダプタと前記内視鏡とを連結することによって、前
記第1の電気接点と第2の電気接点とが導通する付記1
2または付記13に記載の内視鏡装置。
【0119】(15)前記先端アダプターと前記発光素
子とが一体的に成形されている付記12または付記13
に記載の内視鏡装置。
【0120】(16)前記発光素子と前記第1の電気接
点とが一体的に成形されている付記14記載の内視鏡装
置。
【0121】(17)前記一体的に成形された前記発光
素子と前記第1の電気接点とは、前記先端アダプターに
対して着脱自在である付記16記載の内視鏡装置。
【0122】(18)先端部に観察のための観察機構を
有する細長い挿入部と、この挿入部が接続される本体
と、この本体と接続用コネクタを介して接続された観察
操作装置とを有する内視鏡装置において、前記本体と前
記観察操作装置とを電気コネクタ及び光学コネクタとを
備えたコネクタ機構部により機能接続する内視鏡装置。
【0123】(19)前記コネクタ機構部に備えられた
電気コネクタは、前記本体及び前記観察操作装置の映像
回路を電気的に接続して映像信号を伝送する一方、前記
光学コネクタは前記本体と前記観察操作装置との間の操
作通信信号を伝送する付記18記載の内視鏡装置。
【0124】(20)前記電気コネクタの電極を前記コ
ネクタ機構部の中心位置に配置し、前記光学コネクタの
電極を前記電気コネクタの電極の外周側に配置した付記
18記載の内視鏡装置。
【0125】(21)前記光学コネクタの電極を前記コ
ネクタ機構部の中心位置に配置し、前記電気コネクタの
電極を前記電気コネクタの電極の外周側に配置した付記
18記載の内視鏡装置。
【0126】(22)先端部に観察のための観察機構を
有する細長い挿入部と、この挿入部が接続される本体
と、この本体と接続用コネクタを介して接続された観察
操作装置とを有する内視鏡装置において、前記本体と前
記観察操作装置とに無線通信回路を設け、前記本体と前
記観察操作装置とで映像信号及び操作指令信号の相互通
信を行う内視鏡装置。
【0127】(23)先端部に観察のための観察機構を
有する細長い挿入部と、この挿入部が接続される本体
と、この本体と接続用コネクタを介して接続された観察
操作装置とを有する内視鏡装置において、前記挿入部と
前記本体とを着脱自在にする接続部を設けた内視鏡装
置。
【0128】(24)前記挿入部を前記本体から外した
とき、前記観察機構を駆動する駆動回路を挿入部側に位
置するように、前記駆動回路を挿入部側に設けた付記2
3記載の内視鏡装置。
【0129】(25)内視鏡挿入部の先端部に着脱自在
に取り付けられる固定部と、前記挿入部の長手方向軸に
対して垂直方向に突出した一つ又は複数の張り出し部を
有する内視鏡用挿入補助具を備えた内視鏡装置におい
て、前記挿入補助具に設けた観察照明光を発光する発光
素子を前記挿入補助具が取り付けられる内視鏡の視野方
向の光軸に一致させた内視鏡装置。
【0130】(26)前記発光素子を、前記挿入補助具
の前面に設けた付記25記載の内視鏡装置。
【0131】(27)前記発光素子を、前記挿入補助具
の側面に設けた付記25記載の内視鏡装置。
【0132】(28)前記発光素子を、前記張り出し部
に設けた付記25記載の内視鏡装置。
【0133】(29)前記発光素子は、LEDである付
記25記載の内視鏡装置。
【0134】(30)前記発光素子は、ランプである付
記25記載の内視鏡装置。
【0135】(31)付記25に記載の内視鏡装置であ
って、さらに、前記発光素子と電気的に接続された第1
の接点と、前記内視鏡の挿入部の外周面側に位置して、
外部装置である電源から挿入部内を挿通する電線に電気
的に接続された金属接点とを備え、前記挿入補助具を前
記内視鏡に装着したとき、前記第1接点と金属接点とが
電気的に接触して前記発光素子が点灯する内視鏡装置。
【0136】(32)付記25に記載の内視鏡装置であ
って、さらに、前記発光素子から外部装置である電源ま
で、発光素子と電源とを電気的に接続する電線を延出す
る内視鏡装置。
【0137】(33)観察光学系及び照明光学系を備え
る先端硬性部と、この先端硬性部の基端側に湾曲部を連
設する細長な挿入部と、先端部が前記先端硬性部に固定
され、基端部が少なくとも前記湾曲部まで挿通される3
本以上の線材と、前記湾曲部を湾曲操作する挿入部基端
側に設けた湾曲手段とを具備し、前記3本以上の線材の
うち、少なくとも1本の線材を前記湾曲手段の操作によ
って挿入部長手方向に進退移動させることにより、前記
3本以上の線材のうち、前記湾曲手段によって進退移動
されていない他の線材が、前記進退移動した線材の移動
に抗することで、前記3本以上の線材の全てが、前記進
退移動した線材の湾曲方向に湾曲するものであって、前
記先端硬性部と前記挿入部の先端との間に、前記線材に
摺動嵌合する嵌合穴を有し隣接する駒同士で嵌合しあう
嵌合部を形成した1つ又は複数の先端長可変駒を配設し
た内視鏡装置。
【0138】(34)前記先端長可変駒の端部に前記嵌
合部を形成する一対の凹部と凸部を設けた付記33に記
載の内視鏡装置。
【0139】(35)前記先端長可変駒の駒配置関係を
変化させることによって、先端長の長さが変化する付記
33記載の内視鏡装置。
【0140】(36)内視鏡の細長な挿入部を目的観察
部位まで案内する可撓性を有する案内管を具備する内視
鏡装置において、前記案内管の端部に、挿入方向に対し
て突出する突出部を形成した先端口金を設けた内視鏡装
置。
【0141】(37)前記突出部を形成した先端口金の
先端面を、前記案内管の長手方向軸に対して傾いて交差
する傾斜面とした付記36記載の内視鏡装置。
【0142】(38)前記突出部を傾斜面の最も基端部
側に設けた付記36記載の内視鏡装置。
【0143】(39)前記突出部の挿入方向に対する突
出量は、前記案内管の最先端面とほぼ同じ位置になる付
記36記載の内視鏡装置。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡装置
によれば、湾曲部内部に十分な内部空間を有し、任意の
方向に湾曲自在な湾曲部を有する内視鏡を備えた内視鏡
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図11は本発明の第1実施形態に係
り、図1は本実施形態の内視鏡装置の概略構成を示す説
明図
【図2】ドラム部の概略構成を示す説明図
【図3】挿入部の先端側を示す斜視図
【図4】挿入部の先端側の構成を説明する断面図
【図5】先端アダプタに設けられている導電用ホルダの
構成及び作用を説明する図
【図6】図4のA−A断面図
【図7】ドラム部とコネクタとの接続関係及びドラム部
内のアクチュエータ部の構成を示す説明図
【図8】アクチュエータ部の具体的な構成例を示す説明
【図9】挿入部とドラム部との具体的な取付け例を示す
説明図
【図10】内視鏡装置の概略構成を説明するブロック図
【図11】湾曲部の湾曲状態を示す説明図
【図12】図12ないし図15は本発明の第2実施形態
に係り、図12は4本の操作用線と1本の間隔保持用線
とを備えた内視鏡の湾曲部の断面図
【図13】アクチュエータ部を構成するリンク機構の構
成を示す説明図
【図14】リンク機構の作用を示す説明図
【図15】湾曲部の湾曲状態を示す説明図
【図16】図16ないし図18は他の構成の内視鏡装置
に係り、図16は、挿入補助具を備えた内視鏡装置の構
成を示す図
【図17】挿入補助具の内視鏡挿入部の接続状態を示す
説明図
【図18】挿入補助具の構成を示す図
【図19】他の構成の挿入補助具の一例を示す斜視図
【図20】図20ないし図22は先端部長さの可変構造
を有する内視鏡に係り、図20は先端長可変駒を有する
内視鏡の構成を示す図
【図21】先端長可変駒の正面図
【図22】先端長可変駒の連結例を示す説明図
【図23】図23ないし図25は案内管に係り、図23
は案内管の先端部の概略構成を示す斜視図
【図24】案内管の挿入状態を示す図
【図25】案内管の不具合例を示す説明図
【符号の説明】
2…内視鏡 6…可撓管前口金 23…湾曲部 24…先端硬性部 26…操作用線 26a…センサ 32…ドラム部 33…CCU 34…アクチュエータ部 35…制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察光学系及び照明光学系を備える先端硬
    性部と、 この先端硬性部の基端側に湾曲部を連設する細長な挿入
    部と、 先端部が前記先端硬性部に固定され、基端部が少なくと
    も前記湾曲部まで挿通される3本以上の線材と、 前記湾曲部を湾曲操作する挿入部基端側に設けた湾曲手
    段とを具備し、 前記3本以上の線材のうち、少なくとも1本の線材を前
    記湾曲手段の操作によって挿入部長手方向に進退移動さ
    せることにより、 前記3本以上の線材のうち、前記湾曲手段によって進退
    移動されていない他の線材が、前記進退移動した線材の
    移動に抗することで、前記3本以上の線材の全てが、前
    記進退移動した線材の湾曲する方向に湾曲するものであ
    って、 前記3本以上の線材から任意の2本の線材を一組にして
    複数の平面を形成するとき、前記任意の一組の線材で形
    成される複数の平面の少なくとも一組の平面が、前記挿
    入部の中心軸を含まない平面を形成するように各線材を
    配置することを特徴とする内視鏡装置。
JP9146853A 1996-11-18 1997-06-04 内視鏡装置 Pending JPH10328131A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9146853A JPH10328131A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 内視鏡装置
DE19758596A DE19758596B4 (de) 1996-11-18 1997-11-05 Endoskop
DE19748795A DE19748795B4 (de) 1996-11-18 1997-11-05 Endoskop
US08/968,579 US6036636A (en) 1996-11-18 1997-11-13 Endoscope with tip portion disposed on distal side of insertion portion
US09/133,326 US6371907B1 (en) 1996-11-18 1998-08-13 Endoscope apparatus driving manipulation wires with drive motor in drum portion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9146853A JPH10328131A (ja) 1997-06-04 1997-06-04 内視鏡装置

Related Child Applications (5)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36299798A Division JP3179426B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 内視鏡装置
JP2004200264A Division JP2004341547A (ja) 2004-07-07 2004-07-07 内視鏡装置
JP2004200263A Division JP2004305765A (ja) 2004-07-07 2004-07-07 内視鏡用案内管
JP2004200262A Division JP2004341546A (ja) 2004-07-07 2004-07-07 内視鏡装置
JP2004200265A Division JP2004295151A (ja) 2004-07-07 2004-07-07 内視鏡装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10328131A true JPH10328131A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15417038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9146853A Pending JPH10328131A (ja) 1996-11-18 1997-06-04 内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10328131A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002209908A (ja) * 2001-01-15 2002-07-30 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡用バイポーラ高周波処置具
US6749559B1 (en) 1999-05-27 2004-06-15 Olympus Winter & Ibe Gmbh Endoscope
US6752758B2 (en) 2000-03-27 2004-06-22 Olympus Corporation Endoscope apparatus
JP2004337251A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2005168531A (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2005342010A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Olympus Corp 内視鏡装置
WO2006001377A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Olympus Corporation 内視鏡装置
JP2006047335A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2006075404A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2006166969A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Pentax Corp 照明装置、ガイド器具、およびガイド器具を有する内視鏡システム
JP2008036032A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Olympus Corp アダプタ式内視鏡
US7549958B2 (en) 2004-02-09 2009-06-23 Olympus Corporation Endoscope apparatus
US8206289B2 (en) 2008-03-12 2012-06-26 Olympus Corporation Electric connection portion and adaptor endoscope
US8314835B2 (en) 2009-01-23 2012-11-20 Olympus Corporation Endoscope adapter including light emitting diode, and adapter type endoscope
JP5253676B2 (ja) * 2011-05-20 2013-07-31 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡
US8617059B2 (en) 2005-05-27 2013-12-31 Olympus Corporation Endoscopic apparatus and endoscope adapter
JP2023512047A (ja) * 2020-02-28 2023-03-23 ベイカー ヒューズ オイルフィールド オペレーションズ エルエルシー 非破壊試験デバイスを制御するための方法及びデバイス

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6749559B1 (en) 1999-05-27 2004-06-15 Olympus Winter & Ibe Gmbh Endoscope
US6752758B2 (en) 2000-03-27 2004-06-22 Olympus Corporation Endoscope apparatus
JP2002209908A (ja) * 2001-01-15 2002-07-30 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡用バイポーラ高周波処置具
JP4495354B2 (ja) * 2001-01-15 2010-07-07 Hoya株式会社 内視鏡用バイポーラ高周波処置具
JP2004337251A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2005168531A (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Olympus Corp 内視鏡装置
JP4647904B2 (ja) * 2003-12-05 2011-03-09 オリンパス株式会社 内視鏡装置
US7549958B2 (en) 2004-02-09 2009-06-23 Olympus Corporation Endoscope apparatus
JP2005342010A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Olympus Corp 内視鏡装置
US7749160B2 (en) 2004-06-28 2010-07-06 Olympus Corporation Endoscope device
WO2006001377A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Olympus Corporation 内視鏡装置
JP2006047335A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Olympus Corp 内視鏡装置
JP4689995B2 (ja) * 2004-09-10 2011-06-01 オリンパス株式会社 内視鏡装置
JP2006075404A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Olympus Corp 内視鏡装置
JP2006166969A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Pentax Corp 照明装置、ガイド器具、およびガイド器具を有する内視鏡システム
US8617059B2 (en) 2005-05-27 2013-12-31 Olympus Corporation Endoscopic apparatus and endoscope adapter
JP2008036032A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Olympus Corp アダプタ式内視鏡
US8206289B2 (en) 2008-03-12 2012-06-26 Olympus Corporation Electric connection portion and adaptor endoscope
US8314835B2 (en) 2009-01-23 2012-11-20 Olympus Corporation Endoscope adapter including light emitting diode, and adapter type endoscope
JP5253676B2 (ja) * 2011-05-20 2013-07-31 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡
US9173552B2 (en) 2011-05-20 2015-11-03 Olympus Corporation Endoscope
JP2023512047A (ja) * 2020-02-28 2023-03-23 ベイカー ヒューズ オイルフィールド オペレーションズ エルエルシー 非破壊試験デバイスを制御するための方法及びデバイス
EP4111134A4 (en) * 2020-02-28 2024-03-13 Baker Hughes Oilfield Operations Llc METHODS AND DEVICES FOR CONTROLLING NON-DESTRUCTIVE TESTING DEVICES

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3179426B2 (ja) 内視鏡装置
JPH10328131A (ja) 内視鏡装置
US6036636A (en) Endoscope with tip portion disposed on distal side of insertion portion
US6371907B1 (en) Endoscope apparatus driving manipulation wires with drive motor in drum portion
US8313427B2 (en) Endoscope and endoscope apparatus
US8721524B2 (en) Endoscope with thin plate-like substrate
KR20060086620A (ko) 상하 굽힘이 가능한 굴곡형 전자 후두내시경
JP4776933B2 (ja) 内視鏡装置
JP2004305765A (ja) 内視鏡用案内管
US10478049B2 (en) Endoscope
JP4136165B2 (ja) 内視鏡
JP2001128937A (ja) 電子内視鏡
JP2004341547A (ja) 内視鏡装置
JP2004341546A (ja) 内視鏡装置
JP2004295151A (ja) 内視鏡装置
JP3831273B2 (ja) 電子内視鏡
JP2009011511A (ja) 内視鏡
JP7123192B2 (ja) 内視鏡、接地方法および内視鏡の先端部の接地方法
JP7106758B2 (ja) 内視鏡および内視鏡の接地確認方法
JP2004121860A (ja) 内視鏡システム
CN113365544B (en) Endoscope, grounding method, and method for grounding distal end portion of endoscope
JPH0624804Y2 (ja) 先端光学アダプタ
JP4127794B2 (ja) 内視鏡
JP3730731B2 (ja) 内視鏡
JPH02160211A (ja) 内視鏡装置及び先端光学アダプタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060404