JP5576768B2 - ガイドチューブ - Google Patents
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Description
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1から図15は、本発明の第1の実施の形態に係り、図1はガイドチューブを備える内視鏡装置の構成を示す斜視図、図2はガイドチューブの構成を示す上面図、図3はロッドストッパの構成を説明するための斜視図、図4はロッドストッパの構成を説明するための断面図、図5はロッドストッパの構成を説明するための断面図、図6は変形例のロッドストッパの構成を説明するための斜視図、図7は変形例のロッドストッパの構成を説明するための断面図、図8はガイドチューブの構成を説明する断面図、図9はガイドチューブの外コイル先端部の構成を示す断面図、図10はガイドチューブの外コイル先端部の構成および組付けを説明する斜視図、図11は外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体となった初期状態を説明する図、図12は外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体となった初期状態における外コイル先端構成部の状態を説明する図、図13は外コイル先端構成部と曲がり継手とが一体にするときの作用を説明する図、図14はガイドチューブを配管内の被検目的部位に挿入する手順を説明する図、図15は第2管と第3管との分岐部の断面を示し、ガイドチューブの内コイルが第3管内に挿入された状態を示す図である。
先ず、本実施の形態の内視鏡2は、細長な挿入部3を備え、その挿入部3の基端部には操作部4が設けられている。挿入部3の先端面には観察窓5などが設けられ、操作部4と画像処理装置7と電気ケーブルであるユニバーサルケーブル6で連結されている。観察窓5を通して観察される内視鏡画像は、画像処理装置(内視鏡本体)7の表示画面(モニタ)8上に表示されるようになっている。
図1および図2に示すようにガイドチューブ10は、伸縮自在な外装シース20と、この外装シース20よりも全長が長い外コイル30と、この外コイル30よりも全長が長い内コイル40と、外コイル先端構成部50と、を備えて主に構成されている。
本実施の形態の外装シース20は、多段ロッドを構成してストレートの有孔管である複数、ここでは4つの管状部材であるロッド21a〜21dが導出または重畳収納されて所望の長さに伸縮自在とした硬質な複数の管部材から構成される。この外装シース20は、上述の複数のロッド21a〜21dのうち、最も先端側に導出する最小径のロッド21aの先端に方向変換部材である曲がり継手22が配設されている。なお、複数のロッド21a〜21dは、単数でも良く、さらに複数であれば4つに限定することなく幾つでも良い。
なお、外コイル30および内コイル40は、密着コイルバネに限定されることなく、例えば、隙間なく密着した状態の蛇腹状の螺旋管でも良い。
第1取手11は、管状またはリング状の部材であって、外コイル30の外周面に対して摺動自在であり、さらに固定ネジ13を締め込み固定または緩めることで、任意の位置に固定できる。第1取手11は、その先端が外装シース20の基端に当接したときに、曲がり継手22の後述する基準面(以下、第1基準面と記載する)35aから外コイル先端構成部50が突出する長さを規定する。したがって、第1取手11は、外コイル30の第1基準面35aから外コイル先端構成部50の突出長を考慮した上で、外コイル30に対して固定ネジ13によって一体に固設される。
外装シース20の複数のロッド21a〜21dは、先端側に導出して長さを可変できるように重畳して細径管が太径管内に順次収容される多段ロッドを構成している。これら複数のロッド21a〜21dは、ロッドストッパ25による締め付けにより、各ロッド21a〜21dの重畳位置が軸方向に沿った所定のスライド位置で固定されて、外装シース20の長手方向の長さを、被検対象の管路長に応じた所望の長さに調節できるようになっている。
固定ストッパ25aは、最先端に配設されるロッド21aを除く、各ロッド21b〜21dの先端に固着されている。この固定ストッパ25aは、外周部にオス型のネジ溝25dが形成された複数の爪部25cが周方向の略等間隔に先端側に延設されている。
具体的に説明すると、ここでのロッドストッパ41は、ストッパ回動部である2つの回動ストッパ42,43と、これら各回動ストッパ42,43が両端にて螺着されるストッパ本体である筒体44と、各回動ストッパ42,43の螺合量に応じて、筒体44内で押し潰されて内方へ弾性変形する2つの樹脂ワッシャー45と、を有して構成されている。
図8に示すように、曲がり継手22は、開口側に、外装口部34を備え、ガイドチューブ10の使用時の鉛直上部となる外周部に後述するコイルシース32(図1および図2参照)の挿通方向をガイドするL字状のシースガイド部23を有している。外装口部34は、曲がり継手22の先端側開口内に接着、螺合などによって一体に固定される。
外装口部34は、例えば段付き形状であって、太径部35と細径部36とを有する。太径部35と細径部36との段差には曲がり継手22の先端が当接する。
さらに、外装シース20、曲がり継手22の内径に対して、出口側である導出孔36aの内径を細く絞っているので、正確な向きに外コイル30を導出できるものである。
図9に示すように、外コイル先端構成部50は、屈曲管本体51と、位置決め部材52と、外コイル保持部材53とを備えて構成されている。屈曲管本体51は、方向変換部材であって外コイル配設孔54を有している。外コイル配設孔54の一端部側開口55の中心軸Xと、他端部側開口56の中心軸Yとの交差角度が90度に設定されている。つまり、屈曲管本体51は、樹脂部材または金属部材などから形成された硬質な90度エルボである。なお、屈曲管本体51は、90度エルボに限定されるものではなく、交差角度が90度未満、または90度以上であっても良い。
固定リング63は、リング部材であって、2つの突起63aを有する。固定リング63の貫通孔内周面には雌ネジが形成されている。
第2雄ネジ部62eには固定リング63が螺合配置される。第1雄ネジ部62dおよびリブ62fは、固定リング63が内コイル案内部材62から脱落することを防止する。リブ62fには、固定リング63の突起63aが当接する。
導出孔62bは、軸方向の貫通孔であって、内コイル40の導出方向を規定する。導出孔62bの内径は、内コイル40の外径に対して予め定められた寸法大きく形成してある。このことによって、内コイル40は導出孔62b内をスムーズに進退移動できるようになっている。また、導出孔62bの内径は、外コイル30の内径よりも細くなっており、内コイル40を導出する向きを正確にしている。
テーパー孔62cは、外コイル30内を通過して外コイル30の先端側開口から突出した内コイル40を導出孔62bに案内する。
あり、第2凹部58の底面に配置される。保持ゴム72は、弾性体である。保持ゴム72は、保持ゴム72の貫通孔内周面で外コイル30の外表面を押圧して、外コイル配設孔54内に配置された外コイル30の配置状態を保持する。第2ワッシャー71aは、保持ゴム72と保持リング73との間に配置されて保持リング73の一面を押圧する。
ユーザは、ガイドチューブ10を組み付けるに当たって、内コイル40と、外コイル30と、連結口金61が固設された屈曲管本体51と、外装口部34と、外装シース20と、内コイル案内部材62、固定リング63と、第1ワッシャー71aと、保持ゴム72と、第2ワッシャー71b、保持リング73と、第1取手11、第2取手12を用意する。
ユーザは、外コイル30と内コイル案内部材62とを用意する。外コイル30の先端部を内コイル案内部材62の外コイル固定凹部62aに配置する。そして、ユーザは、例えば、溶接によって外コイル30の先端部を内コイル案内部材62に一体固定する。その後、ユーザは、内コイル案内部材62の第1雄ネジ部62d側から固定リング63を取り付けて、第2雄ネジ部62eに固定リング63に螺合する。このとき、固定リング63の突起63aをリブ62fに当接させて螺合を完了する。
ユーザは、第1ワッシャー71aを第2凹部58の底面に落とし込む。その後、ユーザは、第2凹部58内に保持ゴム72を配設し、さらに第2ワッシャー71bを入れ、その後、保持リング73の雄ネジ部73aを第2凹部58の雌ネジ58aに螺合する。
ここで、ユーザは、内コイル40が外コイル先端構成部50内の外コイル30内をスムーズに通過するか否かの確認を行う。
ユーザは、内コイル40を外コイル30の先端側開口から挿入する場合、すなわち、内コイル案内部材62の導出孔62bを介して内コイル40を外コイル30内に導入した場合、内コイル40の基端が外コイル30の基端側開口から突出された後、第2取手12を内コイル40の基端部の任意の位置に固定ネジ13で仮止めする。このことによって、ガイドチューブ10が構成される。
ユーザは、例えば、ガイドチューブ10を配管100内に挿入する作業を行う際、予め、第1管101に接続された第2管102の分岐位置(図14参照)まで十分に曲がり継手22が届くように、各ロッド21a〜21dを延伸させた状態をロッドストッパ25の締め付け固定により、外装シース20全体が所定の長さとなるように延ばしておく。
なお、図14では、配管100を上方から見たときの断面が示され、第1管101および第2管102が水平方向に延設されるよう分岐されている。
つまり、ユーザは、検査中に先端方向がズレてしまっても、外コイル30とコイルシース32を牽引することで初期状態に戻すことができ、効率的に検査を継続できる。
つまり、カメラ部31は、内コイル40に挿入されて延出する内視鏡2の挿入部3が延出して撮影する方向とは異なる交差した方向を撮影するため、異なる方向で撮影した配管100内の2つの画像により、さらにガイドチューブ10を目的の被検対象位置への挿入性を高めることが期待できる。
また、上述では、カメラ部31は、挿入方向となる配管の深部方向を撮影する構成としたが、これに限定されることなく、分岐する配管の位置が定まればよいので、挿入方向となる配管の深部方向とは逆の方向を撮影する構成としても良い。この構成では、外コイル30を配管100の深部方向から牽引することで、外コイル先端構成部50が第2管102と第3管103の分岐部となる第3管103の入り口に到達したことを画像で確認することができる。
次に、図16から図19を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第2の実施の形態について、以下に説明する。なお、図16から図19は、本発明の第2の実施の形態に係り、図16はガイドチューブを備える内視鏡装置の構成を示す斜視図、図17は図16のXVII−XVII断面図、図18は外装シースの断面図、図19は図17のXIX−XVIX断面図である。
なお、曲がり継手22は、ロッド21aの先端部分と共に、内径側の後述する樹脂チューブ38の先端部分が接続され、固定ネジ22aによって固定されている。また、曲がり継手22とロッド21aとの間に隙間が生じている場合には、円環状のスペーサ38aが設けられる。
次に、図20から図27を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第3の実施の形態について、以下に説明する。なお、図20から図27は、本発明の第3の実施の形態に係り、図20はガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図、図21は外コイル先端構成部のカメラ部が回動する構成を説明する図、図22はカメラ部の位置に応じて外コイル先端構成部の使用向きを説明する図、図23はガイドチューブの先端側の構成を示す上面図、図24は曲がり継手のシースガイド部を説明する斜視図、図25は変形例の曲がり継手のシースガイド部を説明する斜視図、図26はロッドに配設されるガイド機構の構成を示す斜視図、図27は変形例の外コイル先端構成部を示す斜視図である。
次に、図28から図30を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第4の実施の形態について、以下に説明する。なお、図28から図30は、本発明の第4の実施の形態に係り、図28はガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図、図29は外コイル先端構成部が曲がり継手から離間した状態を示す斜視図、図30はカメラ部と共に配線ガイドが回動した状態を示す斜視図である。
なお、ユーザは、検査中に先端方向がズレてしまっても、外コイル30のみを牽引することで初期状態に戻すことができ、効率的に検査を継続できる。
次に、図31および図32を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第5の実施の形態について、以下に説明する。なお、図31および図32は、本発明の第5の実施の形態に係り、図31はガイドチューブの外コイル先端構成部を示す斜視図、図32はガイドシースの基端部分の構成を示す斜視図である。
次に、図33を用いて、本発明のガイドチューブ10に係る第6の実施の形態について、以下に説明する。なお、図33は、本発明の第6の実施の形態に係り、各ロッドに配設された電気接点を備えたコネクタを説明する斜視図である。
一方、雌コネクタ部92は、雄端子部93aと係合する凹状の雌端子部95aを備えた雌型電気コネクタ95と、この雌型電気コネクタ部95が外周上部に突設され、爪部94aを掛止する凹部状の爪受部96aを備えたコネクタ管94と、コネクタ管94内に嵌入する円環部97と、を備えている。
2…内視鏡
3…挿入部
4…操作部
5…観察窓
6…ユニバーサルケーブル
7…画像処理装置
8…表示画面
10…ガイドチューブ
20…外装シース
21a〜21d…ロッド
22…曲がり継手
23…シースガイド部
24…ガイドリング
25…ロッドストッパ
25a…固定ストッパ
25b…回動リングストッパ
25c…爪部
26…円環部材
27…ベルト
30…外コイル
31…カメラ部
31a…観察窓
32…コイルシース
33…電気コネクタ
40…内コイル
50…外コイル先端構成部
51…屈曲管本体
52…位置決め部材
52a…基準面
100…配管
101…第1管
102…第2管
103…第3管
H…水平軸
V…垂直軸
X,Y…中心軸
θ…角度
Claims (14)
- 検査対象に内視鏡の挿入部を挿入する際に案内路として使用されるガイドチューブにおいて、
前記挿入部が挿抜自在な前記案内路を形成する内コイルと、
前記内コイルが摺動自在に挿入され、前記内コイルよりも全長が短い外コイルと、
前記外コイルが摺動自在に挿入され、前記外コイルよりも全長が短い管状部材を有する外装シースと、
前記外装シースの先端に配設され、前記管状部材の長手軸に交差する第1の方向へ前記管状部材に挿入された前記外コイルの方向を変換する第1の方向変換部材と、
前記第1の方向変換部材から延出する前記外コイルの先端に接続され、前記第1の方向に交差する第2の方向へ前記外コイルに挿入された前記内コイルの方向を変換する第2の方向変換部材と、
第1の方向変換部材または前記第2の方向変換部材に配設され、前記第1の方向に沿った方向を撮影する撮像部と、
具備することを特徴とするガイドチューブ。 - 前記内コイルと前記外コイルが密巻コイルバネで形成したことを特徴とする請求項1に記載のガイドチューブ。
- 前記内コイルから前記挿入部が延出することで前記内視鏡の視野方向が前記第2の方向となり、前記撮像部が前記第2の方向に交差した前記第1の方向に沿った方向を撮影することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガイドチューブ。
- 前記撮像部の撮影方向は、前記外コイルが延出する管路深部方向であることを特徴とする請求項3に記載のガイドチューブ。
- 前記撮像部が前記第2の方向変換部材に配設され、
前記撮像部の撮影方向は、前記外コイルが延出する管路深部方向と反対側の方向であることを特徴とする請求項3に記載のガイドチューブ。 - 前記撮像部を前記検査対象へ導入する使用時に配設されている前記方向変換部材における鉛直上方となる位置に配設したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のガイドチューブ。
- 前記検査対象へ導入する使用時に、前記撮像部が鉛直上方となる位置に前記第2の方向変換部から前記内コイルが延設される前記第2の方向が前記検査対象への導入時における水平方向に対して所定の角度だけ上方に向くように、前記内コイルが導出される開口部の中心軸を水平軸に対して前記所定の角度だけ上方を向くように設定したことを特徴とする請求項6に記載のガイドチューブ。
- 前記撮像部を、配設されている前記方向変換部材に可動自在に配設したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のガイドチューブ。
- 前記撮像部を、配設されている前記方向変換部材の前記第1の方向回りに回動自在に配設したことを特徴とする請求項8に記載のガイドチューブ。
- 前記撮像部が前記第2の方向変換部材に配設され、
前記撮像部の配線が挿通されたチューブ状のシースを備え、
前記第1の方向変換部材に前記シースを前記第1の方向から前記管状部材の長手軸方向へガイドするガイド部を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のガイドチューブ。 - 前記外コイルと共に前記シースを牽引することで、前記撮像部が鉛直上方となる位置に前記第2の方向変換部が移動するよう、前記検査対象へ導入する使用時に、前記ガイド部を前記第1の方向変換部の鉛直上方となる位置に配設したことを特徴とする請求項10に記載のガイドチューブ。
- 前記シースが前記管状部材の外部に配設され、
前記管状部材に前記シースを挿通して保持するガイドリングを設けたことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のガイドチューブ。 - 前記シースが前記管状部材の内部に配設され、
前記管状部材に前記シースを挿通して保持し、前記シースが前記外コイルと捩れて絡まないようにするためのガイド機構を設けたことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のガイドチューブ。 - 前記外装シースは、重畳して互いがスライド自在とした径の異なる複数の前記管状部材を備えて全長を伸縮自在な構成としたことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載のガイドチューブ。
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