以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、電子機器として携帯電話端末を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。また、以下の説明では、同一の要素には同一の符号を付すこととする。
(実施形態)
まず、本実施形態に係る通信システム100について説明する。図1は、通信システム100の概要構成を示す図である。図1に示すように通信システム100は、携帯電話端末1aと、携帯電話端末1bと、基地局101aと、基地局101bと、サーバ装置102とを含む。
携帯電話端末1aおよび携帯電話端末1bは、通話機能、メール機能、WEBページ閲覧機能等を有する。これらの機能は、例えば、利用者が、標準画面の表示中に所定の操作をすることで表示されるメニューを辿って該当する項目を選択するというように、所定の操作手順にそって操作を行った場合に起動される。
ここで、標準画面とは、通話機能、メール機能等の各種機能の実行を待ち受けている状態の画面である。換言すると、標準画面は、各種機能画面へ画面が変わる前の画面である。なお、標準画面は、例えば、待受画面、初期画面、デスクトップ画面、ホーム画面、または、壁紙と呼ばれることもある。
基地局101a、基地局101bおよびサーバ装置102は、ネットワーク103によって接続される。ネットワーク103は、例えば、携帯電話会社のコアネットワークであってもよいし、LAN(Local Area Network)等の比較的小規模なネットワークであってもよいし、インターネット等の大規模なネットワークであってもよい。また、これらのネットワークが複合されたネットワークであってもよい。
基地局101aは、携帯電話端末1aとの間で通話や情報通信のための無線通信回線を確立する。基地局101bは、携帯電話端末1bとの間で通話や情報通信のための無線通信回線を確立する。サーバ装置102は、各種携帯端末機器の機能および操作に関する情報を記憶し、携帯電話端末1a等からの要求に応じて、記憶している情報を提供する。
携帯電話端末1bは、各種機能に対応するアイコン等のオブジェクトを標準画面に配置することができるように構成されている。例えば、携帯電話端末1bの標準画面に、ある設定画面を表示する機能に対応づけられたオブジェクトが配置されている場合、利用者は、そのオブジェクトを選択することで、設定画面を表示させることができる。
このようなオブジェクトを利用することで、利用者は、メニューを辿るといった操作手順を経ることなく、所望の機能を少ない手順で起動させることができる。ただし、携帯電話端末1bの利用者が、このようなオブジェクトを標準画面に追加するには、オブジェクトに対応づける機能を選択するために、メニューを辿るといった操作手順を行う必要がある。
携帯電話端末1aは、他の端末の標準画面に各種の機能に対応するオブジェクトを配置させる機能を有する。このため、携帯電話端末1bの利用者が、メニュー階層のどこにどの機能があるのかを理解していない場合等に、携帯電話端末1aの利用者が代行して、携帯電話端末1bの標準画面に各種の機能に対応するオブジェクトを配置させることができる。
なお、図1に示した通信システム100に含まれる各装置は、それぞれ1台であるとは限らず、複数台存在していてもよい。
次に、携帯電話端末1aおよび携帯電話端末1bの外観について説明する。なお、携帯電話端末1aおよび携帯電話端末1bは、同様の外観を有するため、ここでは、携帯電話端末1bを例にして外観を説明することとする。
図2は、携帯電話端末1bの外観を示す正面図である。図2に示すように、携帯電話端末1bは、筐体1Cが複数の筐体で構成される。具体的には、筐体1Cは、第1筐体1CAと第2筐体1CBとで開閉可能に構成される。すなわち、携帯電話端末1bは、折り畳み式の筐体を有する。
なお、携帯電話端末1bの筐体は、このような構造に限定されるものではない。例えば、携帯電話端末1bの筐体は、両方の筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体と他方の筐体とを互いにスライドできるようにしたスライド式の筐体であってもよい。また、重ね合わせ方向に沿う軸線を中心に、一方の筐体を回転させるようにした回転式や、2軸ヒンジを介して両方の筐体を連結したものでもよい。
第1筐体1CAおよび第2筐体1CBは、連結部であるヒンジ機構8で連結される。ヒンジ機構8で第1筐体1CAと第2筐体1CBとを連結することにより、第1筐体1CAおよび第2筐体1CBは、ヒンジ機構8を中心として、相対的に回動できる。
第1筐体1CAには、表示部2と、通話時に音声を出力する出力手段であるレシーバ16とが設けられる。表示部2は、標準画面や各種の機能画面を表示する。
第2筐体1CBには、通話相手の電話番号等を入力するための操作キー13Aが複数設けられ、また、表示部2に表示されるメニューの選択等を実行するための方向および決定キー13Bが設けられる。操作キー13Aと、方向および決定キー13Bとは、携帯電話端末1aの操作部13を構成する。また、第2筐体1CBには、携帯電話端末1bの通話時に音声を受け取る音声取得手段であるマイク15が設けられる。
次に、携帯電話端末1bの表示部2に表示される標準画面について説明する。図3は、標準画面の一例を示す図である。図3に示す例では、携帯電話端末1bの表示部2に、標準画面40が表示されている。そして、標準画面40には、所定の機能に対応するオブジェクトであるテキスト付きアイコン41と、テキスト付きアイコン42とが配置されている。
テキスト付きアイコン41は、絵文字からなるアイコン41aと、アイコン41aに付加されたテキスト41bとからなる。テキスト付きアイコン41は、表示部2に表示される文字の大きさを設定する機能と対応づけられている。アイコン41aの表示領域には、対応づけられている機能を示すために、歯車の絵文字が描画されている。また、テキスト41bは、対応づけられている機能を示す「文字サイズ設定」という文字列からなる。
テキスト付きアイコン42は、絵文字からなるアイコン42aと、アイコン42aに付加されたテキスト42bとからなる。テキスト付きアイコン42は、予め指定されたURL(Uniform Resource Locator)に対応するWEBページを表示する機能と対応づけられている。アイコン42aの表示領域には、対応づけられている機能を示すために、地球の絵文字が描画されている。また、テキスト42bは、予め指定されたURLに対応するWEBページの名称を示す「太郎のホームページ」という文字列からなる。
このように、絵文字からなるアイコンにテキストを付加することにより、アイコンのみを表示する場合よりも、アイコンに対応する機能がどのようなものであるかを利用者が把握し易くなる。
利用者は、標準画面40の表示中に、例えば、方向および決定キー13Bを操作することによって、任意のテキスト付きアイコンを選択し、選択したテキスト付きアイコンに対応する機能を起動させることができる。テキスト付きアイコン41に対応する機能が起動された場合、表示部2には、表示部2に表示される文字の大きさを設定するための設定画面が表示される。また、テキスト付きアイコン42に対応する機能が起動された場合、表示部2には、予め指定されたURLに対応するWEBページを表示するブラウザ画面が表示される。
次に、携帯電話端末1aが、他の端末の標準画面に、各種の機能に対応するオブジェクトを配置させる場合の処理手順について説明する。図4は、携帯電話端末1aが携帯電話端末1bの標準画面に各種の機能に対応するオブジェクトを配置させる場合の処理手順を示すシーケンス図である。なお、この処理手順は、例えば、携帯電話端末1aの利用者の操作を契機として実行される。
まず、携帯電話端末1aは、サーバ装置102から携帯電話端末1bの機能および操作に関する情報を取得するために、ステップS1として、携帯電話端末1bの機種を識別するための機種識別情報をサーバ装置102へ送信する。
その後、携帯電話端末1aは、ステップS2として、携帯電話端末1bの標準画面に配置させるオブジェクトに対応する機能を選択するために、サーバ装置102との間で情報をやりとりする。ここでの情報のやりとりは、例えば、サーバ装置102が、携帯電話端末1bで実行可能な機能を選択するための画面を携帯電話端末1aに提供し、携帯電話端末1aが、その画面を見た利用者の操作に応じた指示をサーバ装置102へ送信する形で実行される。
そして、携帯電話端末1bの標準画面に配置させるオブジェクトに対応する機能の選択が完了すると、サーバ装置102は、ステップS3として、機能情報と、チュートリアル情報とを携帯電話端末1aへ送信する。
機能情報とは、携帯電話端末1bの標準画面に配置させるオブジェクトに対応する機能を特定するための情報である。オブジェクトに対応する機能を起動させるために、電話番号、メールアドレス、URL等の情報が必要な場合、それらの情報も機能情報に含められる。
チュートリアル情報とは、オブジェクトに対応する機能を起動させるための通常の操作手順を携帯電話端末1bの利用者に学習させるために用いられる情報である。チュートリアル情報には、例えば、オブジェクトに対応する機能を起動させるための通常の操作手順を実行する場合の画面遷移を再現するための情報が含められる。
携帯電話端末1aは、機能情報およびチュートリアル情報を受信すると、ステップS4として、それらを携帯電話端末1bへ送信する。機能情報およびチュートリアル情報は、例えば、メールの本文または添付データとして送信される。
携帯電話端末1bは、機能情報およびチュートリアル情報を受信すると、ステップS5として、機能情報によって特定される機能を起動するためのオブジェクトを標準画面に追加する。そして、携帯電話端末1bは、ステップS6として、追加したオブジェクトが選択された場合にチュートリアル表示を開始できるように、チュートリアル情報を、追加したオブジェクトと対応づけて保存する。
そして、携帯電話端末1bは、ステップS7として、オブジェクトの追加等が完了したことを通知するための完了通知を携帯電話端末1aへ送信する。完了通知は、例えば、メールとして送信される。
このように、通信システム100では、携帯電話端末1aが携帯電話端末1bの機種識別情報を指定してサーバ装置102と情報をやりとりすることにより、携帯電話端末1aの利用者は、携帯電話端末1bが未知の端末であっても機能を特定することができる。また、通信システム100では、携帯電話端末1aが、機能を特定するための機能情報を携帯電話端末1bへ送信することにより、携帯電話端末1bの標準画面に、機能情報によって特定される機能を起動させるためのオブジェクトを追加することができる。
なお、本実施形態では、携帯電話端末1aが、サーバ装置102との通信によって機能情報およびチュートリアル情報を取得しているが、これらの情報を携帯電話端末1aの記憶部に予め記憶させておくこととしてもよい。この場合、携帯電話端末1aは、サーバ装置102との通信を行うことなく、機能情報およびチュートリアル情報を含むメッセージを携帯電話端末1へ送信することができる。
次に、図1に示したサーバ装置102の機能的な構成について説明する。図5は、サーバ装置102の機能的な構成を示すブロック図である。図5に示すように、サーバ装置102は、制御部110と、通信部111と、記憶部112とを備える。通信部111は、ネットワーク103を介して各種装置と情報をやりとりするための送信部および受信部として機能する。
記憶部112は、各種情報を記憶する記憶装置であり、例えば、磁気記憶装置や半導体記憶装置である。記憶部112には、制御部110での処理に利用されるデータやプログラムが記憶される。記憶部112に記憶されるデータやプログラムには、情報提供プログラム112aと、機能定義マスタ112bと、チュートリアルマスタ112cとが含まれる。
情報提供プログラム112aは、図4に示したサーバ装置102と携帯電話端末1aとのやりとりのような、サーバ装置102が他の装置に対して情報を提供するための手順を実現させる。機能定義マスタ112bは、携帯電話端末の機能に関する情報を機種ごとに保持する。チュートリアルマスタ112cは、標準画面に配置されるオブジェクトに対応する機能を起動させるための通常の操作手順を利用者に学習させるための情報を機種ごとに保持する。
機能定義マスタ112bの一例を図6に示す。図6に示す機能定義マスタ112bの例は、携帯電話端末1bに対応する機種の機能をXML(Extensible Markup Language)形式で定義したものである。図6に示す例では、対象機種が有する機能が、対象機種のメニュー階層に従って階層的に格納されている。ここでいうメニュー階層とは、対象機種を直接操作して標準画面にオブジェクトを追加する場合に表示されるメニューの階層である。
<menu_item>タグは、メニュー中で選択されるメニュー項目に対応し、メニュー項目の名称をname属性としてもつ。<menu_item>タグは、メニュー項目が選択された場合に表示される下位のメニューのメニュー項目に相当する<menu_item>タグのリスト、または、メニュー項目が選択された場合に選択される機能に対応する<function>タグを含む。
<function>タグは、標準画面上に配置されたオブジェクトから起動される機能に対応し、機能を識別するための識別情報をid属性としてもつ。<function>タグは、対応する機能を起動させる際に用いられるデータがある場合、それらのデータに対応する<data>タグのリストを含む。
<data>タグは、機能を起動する際に用いられるデータに対応し、データの名称をname属性としてもち、データの型をtype属性としてもつ。<data>タグは、データの値を含む。
図6に示す例では、最上位の階層に、「メモ帳」、「アドレス帳」、「機能設定」といったname属性をもつ<menu_item>タグが格納されている。これは、対象機種を直接操作して標準画面にオブジェクトを追加する場合に表示されるトップメニューに、「メモ帳」、「アドレス帳」、「機能設定」といったメニュー項目が表示されることを示している。
また、図6に示す例では、「アドレス帳」というname属性をもつ<menu_item>タグが、「メールアドレス」というname属性をもつ<menu_item>タグと「電話番号」というname属性をもつ<menu_item>タグとを含んでいる。これは、上記のトップメニューで「アドレス帳」というメニュー項目が選択されると、「メールアドレス」および「電話番号」という2つのメニュー項目をもつサブメニューが表示されることを示している。
また、図6に示す例では、「メールアドレス」というname属性をもつ<menu_item>タグが、「201」というid属性をもつ<function>タグを含んでいる。これは、上記のサブメニューで「メールアドレス」というメニュー項目が選択されると、「201」という識別情報で識別される機能が選択されることを示している。ここで、「201」という識別情報で識別される機能は、アドレス帳でメールアドレスを選択した場合に起動される機能、すなわち、指定されたメールアドレスを送信先としてメール送信のための画面を表示する機能である。
また、図6に示す例では、「201」というid属性をもつ<function>タグが、「名前」というname属性と「text」というtype属性をもつ<data>タグと、「メールアドレス」というname属性と「textEMailAddress」というtype属性をもつ<data>タグとを含んでいる。これは、「201」という識別情報で識別される機能を起動させるために、何らかの文字列からなる「名前」と、メールアドレスの形式の文字列からなる「メールアドレス」が用いられることを示している。
続いて、チュートリアルマスタ112cの一例を図7に示す。図7に示すチュートリアルマスタ112cの例は、携帯電話端末1bに対応する機種の各種機能を起動させるための通常の操作手順を利用者に学習させるための情報をXML形式で定義したものである。
<tutorial>タグは、対象機種である機能を起動させるための通常の操作手順に対応し、機能を識別するための識別情報をid属性としてもつ。id属性として設定される値は、<function>タグにおいてid属性として設定される値と共通する。<tutorial>タグは、操作手順に含まれる個別の手順に対応する<step>タグのリストを含む。
<step>タグは、操作手順に含まれる手順の1つに対応し、手順の実行順序に従って並べられる。<step>タグは、その手順において表示される画面に対応する<screen>タグと、ガイドとして表示されるメッセージに対応する<message>タグとを含む。
図7に示す例では、「201」というid属性をもつ<tutorial>タグが、3つの<step>タグを含んでいる。最初の<step>タグは、「標準画面」という値を含む<screen>タグと、「下キーを押して下さい」という値を含む<message>タグを含んでいる。これは、「201」という識別情報で識別される機能を起動させるための通常の操作手順の最初の手順として、「標準画面」を表示し、「下キーを押して下さい」というメッセージを表示すべきことを示している。
また、2番目の<step>タグは、「アドレス帳画面」という値を含む<screen>タグと、「送信相手を選択して下さい」という値を含む<message>タグを含んでいる。これは、「201」という識別情報で識別される機能を起動させるための通常の操作手順の2番目の手順として、「アドレス帳画面」を表示し、「送信相手を選択して下さい」というメッセージを表示すべきことを示している。
また、3番目の<step>タグは、「個人情報画面」という値を含む<screen>タグと、「メールアドレスを選択して下さい」という値を含む<message>タグを含んでいる。これは、「201」という識別情報で識別される機能を起動させるための通常の操作手順の3番目の手順として、「個人情報画面」を表示し、「メールアドレスを選択して下さい」というメッセージを表示すべきことを示している。
図5の説明に戻って、制御部110は、サーバ装置102の全体的な動作を統括的に制御する。すなわち、制御部110は、サーバ装置102の各種の処理が、記憶部112に記憶されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、サーバ装置102の各部の動作を制御する。
制御部110は、記憶部112に記憶されているコンピュータプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。制御部110は、例えば、マイクロプロセッサユニット(MPU:Micro Processing Unit)で構成され、コンピュータプログラムに定義された手順にしたがってサーバ装置102の各種の処理を実行する。すなわち、制御部110は、記憶部112に記憶されるコンピュータプログラムから命令列を順次読み込んで処理を実行する。
なお、制御部110は、記憶部112に記憶されているコンピュータプログラムだけでなく、他の装置に記憶されているコンピュータプログラムをダウンロードして実行することもできる。また、制御部110は、図示しない媒体読み取り装置が読み取り可能なCD−ROM等の記憶媒体に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することもできる。
制御部110が、情報提供プログラム112aに含まれる命令列を順次読み込み、読み込んだ命令列を実行することにより、携帯電話端末1a等の要求に応じて、指定された機種の機能情報およびチュートリアル情報を送信する機能が実現される。
情報提供プログラム112aに基づいて制御部110が実行する処理について、図8および図9を参照しながら説明する。図8は、制御部110が実行する処理によって提供される画面の遷移の一例を示す図である。図9は、制御部110が実行する処理によって送信される機能情報およびチュートリアル情報の一例を示す図である。
図4に示したステップS1のように、携帯電話端末1aが、携帯電話端末1bの機能および操作に関する情報を取得するために、携帯電話端末1bの機種を識別するための機種識別情報をサーバ装置102へ送信したものとする。
機種識別情報が受信されると、制御部110は、機種識別情報に対応する機能定義マスタ112bを取得する。そして、制御部110は、取得した機能定義マスタ112bからトップメニューに表示されるメニュー項目を抽出し、抽出されたメニュー項目が選択可能なメニュー画面を生成して、携帯電話端末1aへ応答する。メニュー画面は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)データとして作成され、携帯電話端末1aで起動されているブラウザ上に表示される。
その結果、図8のステップS11のように、「メモ帳」、「アドレス帳」、「機能設定」といったメニュー項目を含むメニュー画面が携帯電話端末1aの表示部に表示される。このメニュー画面を参照した利用者が、「アドレス帳」のメニュー項目を選択すると、選択されたメニュー項目が携帯電話端末1aからサーバ装置102へ通知される。
選択されたメニュー項目が通知されると、制御部110は、通知されたメニュー項目に対応する<menu_item>タグに含まれるタグを抽出する。通知されたメニュー項目に対応する<menu_item>タグに含まれるタグが<menu_item>タグである場合、制御部110は、それらの<menu_item>タグに対応するメニュー項目が選択可能なメニュー画面を生成して、携帯電話端末1aへ応答する。
その結果、図8のステップS12のように、「メールアドレス」と「電話番号」というメニュー項目を含むメニュー画面が携帯電話端末1aの表示部に表示される。このメニュー画面を参照した利用者が、「メールアドレス」のメニュー項目を選択すると、選択されたメニュー項目が携帯電話端末1aからサーバ装置102へ通知される。
選択されたメニュー項目が通知されると、制御部110は、通知されたメニュー項目に対応する<menu_item>タグに含まれるタグを抽出する。通知されたメニュー項目に対応する<menu_item>タグに含まれるタグが<function>タグである場合、制御部110は、<function>タグに対応する機能を送信対象の機能として特定する。そして、制御部110は、送信対象の機能を起動させる際に用いられるデータを入力するための入力画面を生成して、携帯電話端末1aへ応答する。具体的には、<function>タグに含まれる<data>タグを取得し、各<data>タグに対応する値を入力するための入力画面を携帯電話端末1aへ応答する。
その結果、図8のステップS13のように、「名前」と「メールアドレス」とを入力するための入力画面が携帯電話端末1aの表示部に表示される。この入力画面を参照した利用者が、「名前」と「メールアドレス」とに対応する適切な値を入力して「OK」ボタンを押下すると、入力された値が携帯電話端末1aからサーバ装置102へ通知される。
入力された値が通知されると、制御部110は、処理結果として、図9に示すような機能情報およびチュートリアル情報を携帯電話端末1aへ送信させる。
具体的には、制御部110は、メニュー選択によって特定された送信対象の機能に対応する<function>タグを機能情報として抽出し、<function>タグに含まれる<data>タグに入力された値を埋め込む。また、制御部110は、メニュー選択によって特定された送信対象の機能と同一のid属性をもつ<tutorial>タグを、機種識別情報に対応するチュートリアルマスタ112cからチュートリアル情報として抽出する。そして、制御部110は、抽出した機能情報およびチュートリアル情報を携帯電話端末1aへ送信させる。
図9に示す例においては、id属性が「201」である<function>タグが、機能情報に相当する。<function>タグに含まれる<data>タグのうち、「名前」をname属性としてもつ<data>タグは、利用者が「名前」に対する値として入力した「次郎」という文字列を含んでいる。また、「メールアドレス」をname属性としてもつ<data>タグは、利用者が「メールアドレス」に対する値として入力した「jiro@example.com」という文字列を含んでいる。
また、図9に示す例においては、id属性が「201」である<tutorial>タグが、チュートリアル情報に相当する。
なお、送信対象の機能に対応する<function>タグに<data>タグが含まれない場合、制御部110は、入力画面を応答することなく、機能情報およびチュートリアル情報を携帯電話端末1aへ送信する。
このように、対象機種のメニュー階層に従ってメニューを表示して機能を選択させることにより、対象機種のメニュー階層を知っている利用者が、容易に機能を特定することができ、また、別の機能を誤って選択することが生じにくい。なお、キーワード検索によって機能を特定する画面を提供することとしてもよい。
次に、図1に示した携帯電話端末1aの機能的な構成について説明する。図10は、携帯電話端末1aの機能的な構成を示すブロック図である。図10に示すように、携帯電話端末1aは、制御部22と、記憶部24と、通信部26と、操作部13と、音声処理部30と、表示部2とを有する。
記憶部24は、各種情報を記憶する記憶装置である。記憶部24は、携帯電話端末1a内に固定的に設けられたフラッシュメモリ等の半導体に情報を記憶させるものであってもよいし、メモリカード等の取り出し可能な記憶媒体と、記憶媒体の読み書き装置との組み合わせとして構成されていてもよい。
記憶部24には、制御部22での処理に利用されるデータやプログラムが記憶される。記憶部24に記憶されるプログラムには、登録要求プログラム24aと、メールプログラム24bと、ブラウザプログラム24cとが含まれる。また、記憶部24に記憶されるデータには、アドレス帳データ24dと、ブックマークデータ24eとが含まれる。
登録要求プログラム24aは、サーバ装置102と上述したようなやりとりを行って携帯電話端末1bに対応する機種の機能情報およびチュートリアル情報を取得し、取得した機能情報およびチュートリアル情報を携帯電話端末1bへ送信する機能を実現させる。メールプログラム24bは、メールの送信受信や閲覧のための機能を実現させる。ブラウザプログラム24cは、WEBページの閲覧のための機能を実現させる。
アドレス帳データ24dは、携帯電話端末1aの利用者の知人の氏名、電話番号、メールアドレス等を保持する。ブックマークデータ24eは、携帯電話端末1aの利用者によって登録されたWEBページのURLを保持する。
通信部26は、アンテナ26aを有し、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信および情報通信を行う。操作部13は、操作キー13Aと、方向および決定キー13Bとを含み、これらのキーやボタンが利用者によって操作されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。そして、発生した信号は、利用者の指示として制御部22へ入力される。
音声処理部30は、マイク15に入力される音声信号やレシーバ16から出力される音声信号の処理を実行する。表示部2は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルなどで構成された表示パネルを備え、制御部22の制御に基づいて標準画面や各種の機能画面等を表示パネルに表示させる。
制御部22は、携帯電話端末1aの全体的な動作を統括的に制御する。すなわち、制御部22は、携帯電話端末1aの各種の処理が、操作部13の操作や携帯電話端末1aの記憶部24に記憶されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、通信部26や、音声処理部30や、表示部2等の動作を制御する。
制御部22は、記憶部24に記憶されているコンピュータプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。制御部22は、例えば、マイクロプロセッサユニット(MPU:Micro Processing Unit)で構成され、コンピュータプログラムに定義された手順にしたがって携帯電話端末1aの各種の処理を実行する。すなわち、制御部22は、記憶部24に記憶されるコンピュータプログラムから命令列を順次読み込んで処理を実行する。なお、制御部22は、他の装置に記憶されているコンピュータプログラムをダウンロードし、ダウンロードしたコンピュータプログラムに基づいて処理を実行することもできる。
制御部22は、携帯電話端末1aの制御の一部として、登録要求プログラム24aに含まれる命令列を順次読み込み、サーバ装置102から携帯電話端末1bに対応する機種の機能情報およびチュートリアル情報を取得する。そして、取得した機能情報およびチュートリアル情報を携帯電話端末1bへ送信させる。なお、利用者の操作に応じて、チュートリアル情報の取得と送信を行わないようにしてもよい。
登録要求プログラム24aによって実現される機能によって送信される機能情報およびチュートリアル情報の一例を図11に示す。図11は、サーバ装置102から送信された機能情報およびチュートリアル情報(図9参照)を本文としてメールで送信する例を示している。
図11に示す例では、サーバ装置102から送信された情報に、携帯電話端末1aに割り当てられているメールアドレスが送信元アドレス(From)として追加され、携帯電話端末1bに割り当てられているメールアドレスが送信先アドレス(To)として追加されている。また、件名(Subject)として、「操作支援メール」という既定の文字列が追加されている。なお、図11では、単純な例を示したが、電子署名技術や暗号化技術等を用いて不正行為に対する安全性を高めることが好ましい。
なお、本実施形態では、「名前」、「メールアドレス」等を判断する手段としてタグを用いているが、タグではなく通常のテキスト言語を形態素解析等の技術を適用することによって、どの範囲が「名前」もしくは「メールアドレス」に該当するか等を判断してもよい。
次に、図1に示した携帯電話端末1bの機能的な構成について説明する。図12は、携帯電話端末1bの機能的な構成を示すブロック図である。図12に示すように、携帯電話端末1bは、制御部22と、記憶部24と、通信部26と、操作部13と、音声処理部30と、表示部2とを有する。
記憶部24には、制御部22での処理に利用されるデータやプログラムが記憶される。記憶部24に記憶されるプログラムには、操作支援プログラム24fと、メールプログラム24bと、ブラウザプログラム24cと、オブジェクト管理プログラム24gとが含まれる。また、記憶部24に記憶されるデータには、アドレス帳データ24dと、ブックマークデータ24eと、オブジェクト管理データ24hと、送信元リスト24iと、チュートリアルデータ24jとが含まれる。
操作支援プログラム24fは、機能情報およびチュートリアル情報を含む情報が受信された場合に、受信された情報に基づいて、指定された機能を起動させるためのオブジェクトを標準画面に追加する機能を実現させる。また、操作支援プログラム24fは、標準画面に追加されたオブジェクトに対して所定の操作が行われた場合にチュートリアル情報に基づいてチュートリアル表示を行う機能を実現させる。
オブジェクト管理プログラム24gは、利用者の操作に応じて、各種機能を起動させるためのオブジェクトを標準画面に追加したり、標準画面に配置されているオブジェクトを削除したりする機能を実現させる。
オブジェクト管理データ24hは、標準画面に配置されているオブジェクトに関する情報を保持する。オブジェクト管理データ24hの一例を図13に示す。図13に示すように、オブジェクト管理データ24hは、表示位置、機能ID、絵文字、テキスト、データ、残再生回数といった項目を有し、オブジェクトごとに行が追加される。
表示位置の項目には、表示部2のどの位置にオブジェクトを表示させるかを示す値が格納される。例えば、表示部2が、1つのオブジェクトを表示可能な領域に仮想的に分割され、表示位置の項目には、それらの領域のいずれか1つを示す番号が格納される。機能IDの項目には、オブジェクトが選択された場合に起動させる機能を識別するための識別情報が格納される。
絵文字の項目には、アイコンとして表示される絵文字のファイル名が格納される。テキストの項目には、アイコンに付加される文字列が格納される。データの項目には、オブジェクトに対応する機能を起動させる際に用いられるデータが格納される。残再生回数の項目には、チュートリアル表示をあと何回行うかを示す値が格納される。
送信元リスト24iは、信頼できる人物のメールアドレスの一覧を保持する。チュートリアルデータ24jは、機能情報とともに受信されたチュートリアル情報を、機能情報に基づいて標準画面に配置されたオブジェクトと対応づけて保持する。
制御部22は、携帯電話端末1bの制御の一部として、操作支援プログラム24fに含まれる命令列を順次読み込み、受信された機能情報およびチュートリアル情報に基づいて、指定された機能を起動させるためのオブジェクトを標準画面に追加する。また、標準画面に配置されたオブジェクトに対して所定の操作が行われた場合にチュートリアル情報に基づいてチュートリアル表示を行わせる。
例えば、標準画面40が図3に示した状態であったときに図11に示した機能情報およびチュートリアル情報が受信されると、制御部22は、受信された機能情報に基づいて、オブジェクト管理データ24hに行を追加する。また、制御部22は、チュートリアル情報をチュートリアルデータ24jに追加する。
このときオブジェクト管理データ24hに追加される行では、図13に示した例の3行目のように、表示位置の項目に、オブジェクトに割り当てられた表示位置を示す値が設定される。機能IDの項目には、機能の識別情報である「201」が設定される。絵文字の項目には、機能の識別情報に基づいて、封筒を模した絵文字のファイル名が設定される。
また、テキストの項目には、name属性として「名前」という値をもつ<data>タグに含まれる「次郎」という値と、情報の送信元アドレスとを組み合わせた「次郎(foo@hoge.comより)」という値が設定される。データの項目には、name属性として「メールアドレス」という値をもつ<data>タグに含まれる「jiro@example.com」という値が設定される。残再生回数の項目には、既定値として、例えば、「5」が設定される。
なお、テキストの項目とデータの項目にどのように値を設定するかは、機能の識別情報ごとに予め定められている。また、機能情報のみが受信され、チュートリアル情報が受信されなかった場合、残再生回数の項目には、既定値として、「0」が設定される。
そして、制御部22は、追加した行を標準画面40に反映させる。その結果、図14に示すように、標準画面40には、封筒の絵文字からなるアイコン43aと、「次郎(foo@hoge.comより)」という文字列からなるテキスト43bとで構成されるテキスト付きアイコン43が追加される。
図14を参照すれば明らかな通り、テキスト43bとして表示される文字列に送信元アドレスを含めることにより、テキスト付きアイコン43が、他の装置から送信された情報に基づいて追加されたことを容易に判別することができる。なお、判別をさらに容易にするために、アイコン43aとして、対応する機能を示す絵文字ではなく、他の装置から送信された情報に基づいて追加されたことを示す絵文字を表示することとしてもよい。また、図14では、テキスト43bにメールの送信元アドレスを含めることとしたが、メールの送信元アドレス(差出人情報)、件名または本文の少なくとも1つがテキスト43bに含まれれば、同様の効果を得ることができる。
こうして追加されたテキスト付きアイコン43が利用者の操作によって選択された場合、制御部22は、図15に示すような制御を行う。ステップS21のように、テキスト付きアイコン43が選択されると、制御部22は、ステップS22のように、チュートリアルを再生するか否かを利用者に問い合わせる画面を表示部2に表示する。
そして、利用者がチュートリアルを再生しないことを選択した場合、制御部22は、テキスト付きアイコン43に対応する機能を起動させる。その結果、ステップS23のように、表示部2には、「jiro@example.com」というメールアドレスを送信先としてメール送信のための画面が表示される。
一方、利用者がチュートリアルを再生することを選択した場合、制御部22は、オブジェクト管理データ24hの機能IDの項目の値に基づいてチュートリアルデータ24jからチュートリアル情報を取得し、チュートリアル表示を実行する。
具体的には、ステップS24として、チュートリアル情報に含まれる1番目の<step>タグの内容に基づいて、「下キーを押して下さい」というメッセージをともなって「標準画面」を表示させる。続いて、ステップS25として、チュートリアル情報に含まれる2番目の<step>タグの内容に基づいて、「送信相手を選択して下さい」というメッセージをともなって「アドレス帳画面」を表示させる。続いて、ステップS26として、チュートリアル情報に含まれる3番目の<step>タグの内容に基づいて、「メールアドレスを選択して下さい」というメッセージをともなって「個人情報画面」を表示させる。
なお、ステップS24からステップS26までの画面遷移は、画面を所定の時間表示させた後に自動的に次の画面へ遷移するように制御してもよいし、利用者の操作を契機として次の画面が遷移するように制御してもよい。
次に、制御部22が、操作支援プログラム24fに基づいて実行する処理の処理手順についてフロー図を参照しながら説明する。図16は、制御部22によるオブジェクト追加処理の処理手順を示すフロー図である。オブジェクト追加処理は、メールが受信されたとき、または、利用者に指示されたときに実行される。なお、受信されたメールの保存や着信の通知等の処理は、メールプログラム24bに基づいて別途実行される。
ステップS101としてメールが受信されると、制御部22は、ステップS102として、受信されたメールが操作支援メールであるかを判定する。操作支援メールとは、所定の機能を起動させるオブジェクトを標準画面に追加させるためのメールであり、少なくとも機能情報を含む。メールが操作支援メールであるか否かは、例えば、メールの件名として「操作支援メール」のような所定の文字列が設定されているか否か、または、メールのヘッダまたは本文に所定の文字列が含まれるか否かによって判定される。メールが操作支援メールでない場合(ステップS102,No)、制御部22は、オブジェクト追加処理を終了させる。
メールが操作支援メールである場合(ステップS102,Yes)、制御部22は、ステップS103として、送信元(差出人)が正当であるかを判定する。送信元が正当であるか否かは、例えば、メールの送信元アドレスが送信元リスト24iに含まれるか否かによって判定される。送信元が正当でない場合(ステップS103,No)、制御部22は、オブジェクト追加処理を終了させる。このように送信元が正当であるかを判定することにより、悪意のある第三者等によって標準画面にオブジェクトが追加されるのを抑止できる。なお、送信元リスト24iは、ユーザによって電話帳より設定可能であってもよい。
送信元が正当である場合(ステップS103,Yes)、制御部22は、ステップS104として、メールの件名や、本文または添付データとして送られる機能情報等の形式と内容が適当であるかを判定する。形式と内容が適当でない場合(ステップS104,No)、制御部22は、ステップS105として、機能情報等の形式と内容が適当でない旨のエラー通知メールを送信元へ送信し、オブジェクト追加処理を終了させる。
形式と内容が適当である場合(ステップS104,Yes)、制御部22は、ステップS106として、メールに含まれる機能情報の内容が既に標準画面に配置されているオブジェクトと重複しているかを判定する。ここで、機能情報の内容が既存のオブジェクトと重複しているということは、起動させる機能が同一であり、機能を起動させる際に用いられるデータがある場合には、そのデータも同一であることを意味する。機能情報の内容が既存のオブジェクトと重複している場合(ステップS106,Yes)、制御部22は、オブジェクト追加処理を終了させる。
機能情報の内容が既存のオブジェクトと重複していない場合(ステップS106,No)、制御部22は、ステップS107として、新たなオブジェクトを配置するための余地が標準画面にあるかを判定する。余地がない場合(ステップS107,No)、制御部22は、ステップS108として、オブジェクト管理画面を表示部2に表示させて、利用者に、不要なオブジェクトを標準画面から削除するように求める。オブジェクト管理画面は、オブジェクト管理プログラム24gを実行することで表示される画面であり、利用者の操作に応じて、標準画面に配置されているオブジェクトを削除する機能をもつ。
オブジェクト管理画面が閉じられた後、制御部22は、ステップS109として、新たなオブジェクトを配置するための余地が標準画面にできたかを判定する。余地ができていない場合、すなわち、利用者がオブジェクトを削除することなくオブジェクト管理画面を閉じた場合(ステップS109,No)、制御部22は、ステップS105として、オブジェクトを配置できない旨のエラー通知メールを送信元へ送信し、オブジェクト追加処理を終了させる。
オブジェクトを配置するための余地がある場合(ステップS107,Yes)、または、余地ができた場合(ステップS109,Yes)、制御部22は、ステップS110として、機能を起動させる際に用いられるデータが機能情報に含まれているかを判定する。機能を起動させる際に用いられるデータが機能情報に含まれている場合(ステップS110,Yes)、制御部22は、ステップS111として、そのデータが記憶部24に記憶されている既存のデータと重複しているかを判定する。
ここで、既存のデータとは、機能情報に含まれるデータが、例えば、電話番号やメールアドレスのような個人情報であれば、アドレス帳データ24dに格納されているデータを意味する。また、既存のデータとは、機能情報に含まれるデータが、例えば、URLであれば、ブックマークデータ24eに格納されているデータを意味する。
機能情報に含まれているデータが既存のデータと重複していない場合(ステップS111,No)、制御部22は、ステップS112として、機能情報に含まれているデータを、既存のデータに追加する形で登録する。機能を起動させる際に用いられるデータが機能情報に含まれない場合(ステップS110,No)、または、機能情報に含まれているデータが既存のデータと重複している場合(ステップS111,Yes)、データは登録されない。
続いて、制御部22は、ステップS113として、機能情報に基づいてオブジェクト管理データ24hにデータを追加して、標準画面にオブジェクトが追加配置されるようにする。メールにチュートリアル情報が含まれる場合、制御部22は、チュートリアル情報をチュートリアルデータ24jに追加する。そして、制御部22は、ステップS114として、追加完了を通知するメールを送信元へ送信し、オブジェクト追加処理を終了させる。
図17は、制御部22によるチュートリアル再生処理の処理手順を示すフロー図である。チュートリアル再生処理は、標準画面に配置されたオブジェクトが選択されるたびに実行される。
ステップS201として、標準画面に配置されたオブジェクトが選択されると、制御部22は、ステップS202として、そのオブジェクトに対応するオブジェクト管理データ24hの残再生回数の項目の値が0より大きいかを判定する。そして、残再生回数の項目の値が0より大きい場合(ステップS202,Yes)、制御部22は、ステップS203として、チュートリアルを再生するか否かを問い合わせる画面を表示部2に表示させる。
残再生回数の項目の値が0の場合(ステップS202,No)、または、チュートリアルを再生する旨の指示がない場合(ステップS204,No)、制御部22は、ステップS205として、選択されたオブジェクトに対応する機能を起動させる。
チュートリアルを再生する旨の指示があった場合(ステップS204,Yes)、制御部22は、ステップS206として、チュートリアルの再生を実行する。具体的には、制御部22は、選択されたオブジェクトに対応する機能と同じ識別情報を有するチュートリアル情報をチュートリアルデータ24jから抽出し、抽出したチュートリアル情報に含まれる画面を1つずつ表示していく。
再生の完了後、制御部22は、ステップS207として、残再生回数の項目の値から1を減算する。そして、残再生回数の項目の値が0となった場合(ステップS208,Yes)、制御部22は、ステップS209として、選択されたオブジェクトに対応する機能と同じ識別情報を有するチュートリアル情報をチュートリアルデータ24jから削除する。
なお、上記の実施形態で示した本発明の態様は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、操作支援プログラム24f等のプログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと統合されていてもよい。また、これらのプログラムは、他の装置からダウンロードして実行されることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、機能定義マスタ112bおよびチュートリアルマスタ112cをサーバ装置102が記憶することとしたが、これらを携帯電話端末1aが記憶することとしてもよい。この場合、携帯電話端末1aは、サーバ装置102との情報のやりとりが不要となる。
また、上記の実施形態では、所定の機能を起動させるオブジェクトとして、アイコンとテキストが配置されることとしたが、いずれか一方のみが配置されることとしてもよい。また、携帯電話端末1aの機能と携帯電話端末1bとが、それぞれの機能を併せもつこととし、所定の機能を起動させるオブジェクトの追加を双方向に行うことができるようにしてもよい。