JP2012091749A - キャスター - Google Patents

キャスター Download PDF

Info

Publication number
JP2012091749A
JP2012091749A JP2010242694A JP2010242694A JP2012091749A JP 2012091749 A JP2012091749 A JP 2012091749A JP 2010242694 A JP2010242694 A JP 2010242694A JP 2010242694 A JP2010242694 A JP 2010242694A JP 2012091749 A JP2012091749 A JP 2012091749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
caster
support
braking means
wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010242694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5624430B2 (ja
Inventor
Fumitoshi Sato
文俊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP2010242694A priority Critical patent/JP5624430B2/ja
Publication of JP2012091749A publication Critical patent/JP2012091749A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5624430B2 publication Critical patent/JP5624430B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Handcart (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)

Abstract

【課題】支持対象物の転倒および暴走を防止し得るキャスターを提供する。
【解決手段】キャスター20は、支持対象物に対して上下方向に延在する支持軸22を介して該支持軸22の軸回りに回転可能に取り付けられる支持体24と、この支持体24に対して支持軸22の直下から外れた位置で横方向に延在する車軸32に支持され、夫々独立して該車軸32の軸回りに回転可能な一対の車輪と、一方の車輪34に係脱可能に係合する一方、他方の車輪に係合しない制動手段40とを備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、免震性能を有するキャスターに関するものである。
オフィス家具等の什器や複合機等の事務機器は、移動のためにキャスターで支持されている。このキャスターには、車輪を固定するストッパが設けられており、ストッパを解除することで事務機器等を移動し得る一方、通常使用時にストッパで車輪を固定することで、事務機器等を留めるようになっている。キャスターは、車輪が1つからなる単輪タイプや車輪が2つ並べて設けられた双輪タイプがある。双輪タイプのキャスターは、2つの車輪が互いに独立して回転可能に設けられており、事務機器等の下面に回転可能に取り付けられた垂直な支持軸を中心に2つの車輪に偶力が働くことで、事務機器を進行方向に安定して移動し得る利点があるので、重い事務機器の多くに採用されている。ここで、双輪タイプのキャスターであっても、ストッパによって車輪の両方を固定することで、通常使用時に事務機器等が動かないようにしている。
前記事務機器等は、キャスターにおけるストッパによる車輪の固定時に、地震が発生すると、固定されたキャスターを支点に転倒する危険性がある。また、事務機器は、地震の振動によりストッパが外れて(固定が解除されて)キャスターの車輪が回転したり、若しくは接地面との摩擦力以上の慣性力が働くと、大きく移動(所謂暴走)してしまうおそれがある。そこで、特許文献1に開示のキャスターのように、地震の震動によって揺動進退する振動子により、車輪に対するストッパの制動を間欠的に解除する構成が提案されている。特許文献1のキャスターは、ストッパが振動子のカムの当接によって車輪の方へ押圧されて車輪の制動をしているが、振動子が地震によって振子のように揺動すると、カムも揺動して、ストッパに対してカム突端部が間欠的に進退する。これにより、ストッパを押し付けているスプリングの取付長さが間欠的に伸びることで、ストッパの車輪に対する制動が間欠的に解除される。このように、ストッパにより車輪に制動をかけているときに地震が発生すると、車輪の小刻みな回転が許容されることから、事務機器等の転倒が防止される。
特開2000−211306号公報
しかしながら、特許文献1のキャスターは、振幅の大きいゆれの場合には、一方向への移動(暴走)が長くなり、振動子も一方向に固定されるため転倒のおそれがあり、若しくは解除状態が続くため暴走の危険性もある。また、ストッパに加えて、振動子、カムやスプリング等の地震発生時に制動を制御する手段が設けられているので、部品点数が多く、構成が複雑になってしまう難点がある。また、キャスターは、床等に置かれるものであるので、埃やゴミ等が噛み込み易く、地震発生時に制動を制御する手段が複雑になると、埃やゴミ等の影響を受け易くなり、地震発生時の動作の信頼性に欠ける。
すなわち本発明は、従来の技術に係るキャスターに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、簡単な構造で、地震の震動による転倒および暴走を防止し得るキャスターを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のキャスターは、
支持対象物を移動可能に支持するキャスターにおいて、
前記支持対象物に対して上下方向に延在する支持軸を介して該支持軸の軸回りに回転可能に取り付けられる支持体と、
前記支持体に対して前記支持軸の直下から外れた位置で横方向に延在する車軸に支持され、夫々独立して該車軸の軸回りに回転可能な一対の車輪と、
少なくとも一方の車輪に係脱可能に係合し、係合状態で該一方の車輪を他方の車輪より強く制動する制動手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、制動手段の係合状態において、一方の車輪を他方の車輪より強く制動するだけの簡単な構成で、地震による外力が加わった際に、他方の車輪の動き出しが許容されるので、支持対象物の転倒を防止できる。また、制動手段によって一方の車輪と他方の車輪との間の偶力のバランスが崩されて回転するキャスターが抵抗になるので、支持対象物の暴走を抑制できる。
請求項2に係る発明では、前記制動手段は、前記一方の車輪だけに係合するよう構成されることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、制動手段の構成をより簡単にできる。
請求項3に係る発明では、前記制動手段は、係合状態で前記一方の車輪に係止片が引っ掛かって該一方の車輪を回転不能に係止する一方、係合解除状態で一方の車輪から係止片が離れて該一方の車輪の回転を許容するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、係止片が車輪に引っ掛かる簡単な構成の制動手段によって、支持対象物の転倒および暴走を抑制することができる。
請求項4に係る発明では、前記制動手段は、係合状態で前記一方の車輪に係合するダンパーによって該一方の車輪の回転を制動する一方、係合解除状態で一方の車輪からダンパーが離れて該一方の車輪の回転を許容するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、ダンパーが車輪に抵抗を与える簡単な構成の制動手段によって、支持対象物の転倒および暴走を抑制することができる。
本発明に係るキャスターによれば、簡単な構造で、地震の震動による支持する対象物の転倒および暴走を抑制し得る。
本発明の好適な実施例に係るキャスターを示す斜視図である。 実施例のキャスターを示す斜視図であって、第2車輪を取り外した状態を下側から示す。 図1のA−A線断面図である。 実施例のキャスターの動きを示す説明図である。 機器モデルの解析結果を示すグラフ図である。
次に、本発明に係るキャスターにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、図4に示すように略矩形箱状の筐体を備える事務機器(支持対象物)10に本発明に係るキャスター20を適用する例を挙げる。実施例では、キャスター20において、事務機器10へ取り付けられる支持軸22に対し直交する車軸32が延在する横方向を左右方向といい、事務機器10へ取り付けられる支持軸22に対して車軸32が外れている側を前側といい、支持軸22側を後側という。なお、車軸32は、支持軸22の延長上には位置せず、支持軸22と離間して配置されている。
図1〜図3に示すように、実施例のキャスター20は、事務機器10(図4参照)の下側に支持軸22を介して回転可能に取り付けられる支持体24と、この支持体24に夫々独立回転可能に支持される一対の車輪34,36と、第1車輪(一方の車輪)34を第2車輪(他方の車輪)36より強く制動可能な制動手段40とを備えている。支持体24は、一対の車輪34,36の略上半分を覆う半円筒形状の傘部26と、この傘部26の下側に設けられた壁部28と、傘部26の後部に設けられ、支持軸22を回転可能に保持する保持部30とを備えている。傘部26は、前側から後側にかけて上向きに凸になるように湾曲形成された板状部分であり、下方および左右方向に開放している(図2参照)。壁部28は、傘部26の内側における左右方向中央に位置して前後の開放端の間に亘って設けられ、左右の壁面下部中央の夫々に突出形成された壁ボス28a,28aを備えている(図2または図3参照)。左右の壁ボス28a,28aには、左右方向に貫通する壁軸孔28bが車軸32に合わせて設けられ、壁軸孔28bに挿通した車軸32を左右の壁ボス28a,28aで支持するようになっている(図3参照)。保持部30は、傘部26の後部における左右方向中央に位置して、外郭が上下に立てた姿勢の円柱形状に形成され、上方に開口する有底の取付孔(図示せず)が上下方向に形成されている。保持部30は、取付孔に挿入された支持軸22の下部を回転可能に保持するよう構成され、言い換えると、事務機器10の下面に固定された支持軸22の軸回りに支持体24およびこの支持体24に支持された一対の車輪34,36が回転可能になっている。
各車輪34,36は、取り付けた際に壁部28側に臨む端面が凹むように凹部が形成された丸トレイ形状であり、凹部の中央部に円柱状の車輪ボス37が該凹部の開放側に向けて突出形成されている(図2または図3参照)。なお、車輪34,36では、車輪ボス37の先端が、該車輪34,36における凹部の開放端と揃っている。車輪ボス37には、該凹部の開放側に開口する有底の車輪軸孔37aが車軸32に合わせて形成され、支持体24における壁部28の壁軸孔28bから突き出した車軸32に車輪軸孔37aを嵌め合わせることで、車輪34,36が該車軸32の軸回りに回転可能に支持される。各車輪34,36には、凹部における車輪ボス37と外周壁との間に該車輪34,36の中心から放射状に延びるスポーク部38が複数設けられている(図2参照)。各スポーク部38は、車輪ボス37から外周壁に向かうにつれて凹部の開放側に突出するように形成され、スポーク部38の半径方向内縁部より車輪ボス37が突出する一方、スポーク部38の半径方向外縁部が外周壁の開放端部に揃うようになっている。なお、各スポーク部38は、凹部の開放側の面が湾曲するように形成されている。一対の車輪34,36は、支持軸22の直下から外れた前側位置で左右方向(横方向)に延在する車軸32に夫々支持され、互いに独立して回転可能に構成されている。また、キャスター20では、支持軸22を挟んで一対の車輪34,36が左右対称な関係で配置されている。
前記制動手段40は、少なくとも第1車輪34に係脱可能に係合し、係合状態で該第1車輪34を第2車輪36より強く制動するよう構成される。ここで、実施例の制動手段40は、第1車輪34だけに係合状態で係合する一方、係合解除状態で第1車輪34から退避するよう構成され、制動手段40の係合状態であっても第2車輪36が回転可能な状態になっている。制動手段40は、支持体24に対して左右方向に延在する軸線を中心に揺動可能に軸支されて、上端部が支持体24における傘部26の外方に臨む操作片42と、操作片42における傘部26の内方に臨む下端に接続されて、操作片42の操作により揺動する係止片44とから構成されている。操作片42は、傘部26の上側に露出する操作部分42aと、操作部分42aの下側に左右に離間して設けられ、該操作部分42aから下方に延びる一対の脚部分42b,42bとを備え、これらの脚部分42b,42bが傘部26に対して壁部28を挟んで左右に開設された操作片開口26aを夫々挿通して壁部28を挟んで傘部26の内方に臨むようになっている。そして、操作片42は、壁部28を挟んで傘部26の内方に延びた一対の脚部分42b,42bの途中が壁部28に対して夫々軸支されている。
前記係止片44は、上端部が一対の脚部分42b,42bの下端に接続され、壁部28の下側に位置する下端部に左方(第1車輪34側)に向けて延びる規制板部44aが設けられている。係止片44は、操作片42の前後方向への揺動操作によって、先端が第1車輪34の凹部内側に臨む規制板部44aが該第1車輪34の略半径方向に揺動し、係合解除状態で第1車輪34の半径方向内側に規制板部44aが位置して各スポーク部38に引っ掛からないようになっており(図3の二点鎖線参照)、第1車輪34の回転が許容される。係止片44は、係合状態で第1車輪34の半径方向外側に規制板部44aが位置して、半径方向内側より右方(壁部28側)に突出した半径方向外側のスポーク部38に引っ掛かり(図3の一点鎖線参照)、第1車輪34の回転を規制するようになっている。
前記キャスター20は、例えば略矩形箱状の筐体を有する複合機やコピー機等の事務機器10に取り付けられる。例えば事務機器10には、下面における四隅の夫々に実施例のキャスター20が取り付けられる(図4参照)。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るキャスター20の作用について説明する。実施例のキャスター20によれば、制動手段40の係合解除状態において事務機器10を動かすと、支持軸22を中心に左右の車輪34,36に偶力がバランスよく働いて、事務機器10の進行方向に舵取り作用が生じる。すなわち、キャスター20が支持軸22を中心に回転することを回避でき、事務機器10を円滑に移動させることができる。そして、キャスター20は、制動手段40の操作片42の操作によって揺動した係止片44によって第1車輪34の回転を規制することで、事務機器10を適宜位置でとどめることができる。
前記キャスター20は、ある規模以上の地震が発生した際(事務機器10に継続的な振動等の外力が加わった場合)に、制動手段40によって第1車輪34の回転を規制しているだけなので、第2車輪36が回転して動き出し、第1車輪34が制動手段40で回転規制されたまま引きずられる。ここで、係合状態にある制動手段40によって第1車輪34が制動される一方、第2車輪36が制動手段40に制動されていないので、地震の震動による外力によってキャスター20にかかる偶力のバランスが崩され、キャスター20が支持軸22の軸回りに回転しつつ進行方向に動く(図4参照)。このように、キャスター20は、制動手段40の係合状態であっても、地震の震動による外力によって第2車輪36の動き出しが許容されるので、両車輪34,36が回転規制されたキャスターに比べて事務機器10が転倒し難くなる。しかも、キャスター20は、両車輪34,36にかかる制動力を異ならせることで、震動方向に沿って走行することを許容するものの、該キャスター20が回転するので走行し難くなるよう負荷がかかる(図4参照)。従って、キャスター20によれば、地震の震動方向へ向けてかかる外力による暴走を抑制することができ、更に移動量を抑制することができる。そして、キャスター20は、転倒防止と暴走抑制との両方の作用効果を、係合状態にある制動手段40の係止片44が第1車輪34に係止する一方、第2車輪36を自由状態としただけの簡単な構造で得ることができる。
図5は、各種のキャスターを用いた機器のモデルを加振した際の移動量を示す解析結果である。機器は、幅700mm×奥行き700mm×高さ1100mmの直方体であって、密度一様で荷重が130kgに設定されている。機器には、下面の四隅にキャスターが取り付けられており、各キャスターは、互いに独立回転する2つの車輪(50φ)を有し、機器に対して支持軸回りに水平回転するようになっている。実施例の機器は、全て(4基)に実施例のキャスター20が採用され、前述した如く片方の車輪34を制動手段40で回転規制する一方、他方の車輪36を回転規制しないものである。比較例1の機器は、全て(4基)のキャスターが、両方の車輪を回転規制しないものである。比較例2の機器は、2基のキャスターが、両方の車輪を回転規制しないものであり、残りの2基のキャスターが、両方の車輪が回転規制されたものである。なお、比較例2の機器は、両方の車輪を回転規制しない2基のキャスターが機器下面の同一辺に並べて設置され、両方の車輪を回転規制した2基のキャスターも機器下面の同一辺に並べて設置されている。比較例3の機器は、全て(4基)のキャスターが、両方の車輪が回転規制されたものである。実施例および比較例の機器が設置された床面を、水平な一方向(X軸方向)に、1200gal、周期1秒の正弦波で加振することで、各機器の移動量をシミュレーションした。なお、車輪と床面との摩擦係数は、0.8としている。
図5の結果に示すように、比較例1の機器は、ほぼ真っ直ぐに自走し、1749mm移動した。比較例2の機器は、固定されたキャスターが進行方向後方に回り込むように半回転し、加振方向前側に固定側のキャスターが揃うと転倒し易い。比較例2の機器は、回り込む固定されたキャスターが制動をかけるように自走が抑制され、比較例1と比べて移動量(1409mm)が19.4%低減される。比較例3の機器は、キャスターの支持軸回りに回転しつつ床面に追従するが、支持軸回りの回転が完了したと同時に進行方向後方のキャスターが浮き上がって転倒してしまう。比較例3の機器は、転倒するまでの制動効果が高く、比較例1と比べて移動量(906mm)が48.2%低減される。実施例の機器は、進行方向に安定して自走して転倒し難く、比較例1と比べて移動量(1297mm)が25.8%低減される。このように、実施例のキャスター20によれば、機器の転倒防止と移動量抑制(暴走抑制)とを両立し得ることが確認できる。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下のように変更することができる。
(1)実施例では、制動手段として、車輪のスポーク部に係止片を引っ掛けて回転規制する構成を説明したが、車輪を制動できるのであれば、例えば車輪の内周面に当接して摩擦抵抗によって車輪を制動する構成や、ダンパーの抵抗によって車輪を制動する構成を採用し得る。例えばロータリー型のダンパーによる制動手段は、係合状態で一方の車輪の内周面に設けられた歯部に対してダンパーに設けられた歯車が噛み合って(係合)して、ダンパーの回転抵抗によって一方の車輪が制動されるようになっている。そして、制動手段は、操作片の操作による係合解除状態で、一方の車輪からダンパーの歯車が離れて、一方の車輪の回転を許容するよう構成されている。このような、ダンパーによる制動手段を採用したキャスターであっても、実施例と同様の作用効果が得られ、制動手段の係合状態であっても一方の車輪を完全に固定していないので、より転倒し難くなる。
(2)実施例では、一方の車輪だけを制動手段で制動する構成を挙げたが、制動手段が係合状態で両方の車輪に係合するものの、一方の車輪が他方の車輪より強く制動される構成であればよい。
(3)実施例では、支持体と別体の車軸を用いたが、壁部または車輪と一体に車軸を設けてもよい。
(4)事務機器を移動可能に支持するキャスターとして、全てに前述した構成を有する実施例および変更例1のキャスターを用いるのが望ましいが、これに限定されず、車輪の両方をロックする従来のキャスターと併用してもよい。この場合、事務機器には、機器下面の同じ辺に実施例または変更例1のキャスターを並べるのではなく、実施例または変更例1のキャスターを事務機器における一方の対角に配設するとよい。このように、実施例または変更例1のキャスターを事務機器下面における一方の対角に配設することで、事務機器がどの方向に振動しても前述した実施例または比較例1のキャスターによる転倒防止および暴走抑制作用を享受し易くなる。
22支持軸,24支持体,32車軸,34第1車輪(一方の車輪),
36第2車輪(他方の車輪),40制動手段,44係止片

Claims (4)

  1. 支持対象物を移動可能に支持するキャスターにおいて、
    前記支持対象物に対して上下方向に延在する支持軸を介して該支持軸の軸回りに回転可能に取り付けられる支持体と、
    前記支持体に対して前記支持軸の直下から外れた位置で横方向に延在する車軸に支持され、夫々独立して該車軸の軸回りに回転可能な一対の車輪と、
    少なくとも一方の車輪に係脱可能に係合し、係合状態で該一方の車輪を他方の車輪より強く制動する制動手段とを備えた
    ことを特徴とするキャスター。
  2. 前記制動手段は、前記一方の車輪だけに係合するよう構成される請求項1記載のキャスター。
  3. 前記制動手段は、係合状態で前記一方の車輪に係止片が引っ掛かって該一方の車輪を回転不能に係止する一方、係合解除状態で一方の車輪から係止片が離れて該一方の車輪の回転を許容するよう構成された請求項1または2記載のキャスター。
  4. 前記制動手段は、係合状態で前記一方の車輪に係合するダンパーによって該一方の車輪の回転を制動する一方、係合解除状態で一方の車輪からダンパーが離れて該一方の車輪の回転を許容するよう構成された請求項1または2記載のキャスター。
JP2010242694A 2010-10-28 2010-10-28 キャスター Expired - Fee Related JP5624430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010242694A JP5624430B2 (ja) 2010-10-28 2010-10-28 キャスター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010242694A JP5624430B2 (ja) 2010-10-28 2010-10-28 キャスター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012091749A true JP2012091749A (ja) 2012-05-17
JP5624430B2 JP5624430B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=46385617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010242694A Expired - Fee Related JP5624430B2 (ja) 2010-10-28 2010-10-28 キャスター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5624430B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57188501U (ja) * 1981-05-27 1982-11-30
JPS6444801U (ja) * 1987-09-14 1989-03-17
JP2000211306A (ja) * 1999-01-22 2000-08-02 Nansin Co Ltd 免震キャスタ並びに制動装置
JP2002282314A (ja) * 2001-01-16 2002-10-02 Combi Corp 歩行補助車
US20040064915A1 (en) * 2002-10-02 2004-04-08 Harlan Silverstein Pneumatic locking swivel caster
JP2008238993A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mitsuba Corp 差動式電動キャスタの制御装置
JP2010195129A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Takano Co Ltd ブレーキ並びにこれを備える歩行補助具
JP3173890U (ja) * 2011-12-14 2012-02-23 清田工業有限会社 キャスタ付きキャビネット

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57188501U (ja) * 1981-05-27 1982-11-30
JPS6444801U (ja) * 1987-09-14 1989-03-17
JP2000211306A (ja) * 1999-01-22 2000-08-02 Nansin Co Ltd 免震キャスタ並びに制動装置
JP2002282314A (ja) * 2001-01-16 2002-10-02 Combi Corp 歩行補助車
US20040064915A1 (en) * 2002-10-02 2004-04-08 Harlan Silverstein Pneumatic locking swivel caster
JP2008238993A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mitsuba Corp 差動式電動キャスタの制御装置
JP2010195129A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Takano Co Ltd ブレーキ並びにこれを備える歩行補助具
JP3173890U (ja) * 2011-12-14 2012-02-23 清田工業有限会社 キャスタ付きキャビネット

Also Published As

Publication number Publication date
JP5624430B2 (ja) 2014-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5108336B2 (ja) キャスタ制動装置
JP5652964B2 (ja) ブレーキ付きキャスター
JP5624430B2 (ja) キャスター
JP2014104931A (ja) 画像形成装置
JP2018165202A (ja) 移動棚用の制震装置
JP2012006409A (ja) 台車のブレーキ機構
JP2018011708A (ja) 転倒防止装置、装置、収納装置
JP2013023123A (ja) 台車
JP2016173410A (ja) 画像形成装置
WO2021244148A1 (zh) 电磁锁
JP3180446U (ja) 自転車用折り畳みリヤカー
JP5952882B2 (ja) カバン用緩衝機能付きキャスター
JP2014068996A (ja) 感震式物品落下防止装置
JP7165397B2 (ja) 移動棚の制震装置
JP2000211306A (ja) 免震キャスタ並びに制動装置
JP3204776U (ja) カバン用緩衝機能付きキャスター
JP5832375B2 (ja) 画像形成装置
JP7095219B2 (ja) 転倒防止装置、装置、収納装置
JP4501017B2 (ja) 筐体収容ラック
JP3195473U (ja) カゴ飛出し防止具
JP6703690B2 (ja) 移動棚
JP2015065990A (ja) 操作レバー構造及び車両用シート
JP2012183846A (ja) キャスターのロック機構
JP2012140098A (ja) キャスター装置及びキャスター付き台車
CN214267643U (zh) 一种房屋建筑工程用运输车

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5624430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees