JP2012086845A - 封筒用紙及び封書 - Google Patents

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Abstract

【課題】広告チラシなどを封筒に封入して送る場合、封筒の内側面となったエリアや、接着されたフラップ部分なども広告エリアとして利用できるようにした封筒用紙及び封筒を提供する。
【解決手段】封筒表紙片と封筒裏紙片とが紙片折り畳み予定線を境にして連接され、前記封筒表紙片の前記封筒裏紙片が連接されていない他の3周縁側に、3本のフラップ折り畳み予定線を境にして3つのフラップがそれぞれ連接された封筒用紙において、前記封筒用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な接着剤層が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、広告や宣伝などに使用するダイレクトメールに用いる封筒用紙及び封筒に関する。
従来、個人向けに種々の商品などの広告や宣伝をする場合に、葉書や封筒を利用したダイレクトメールにより販売促進活動を行うことが行われている。
これらのダイレクトメールでは、広告や宣伝情報を葉書に印刷、又は広告や宣伝情報を印刷したチラシなどを封筒に入れて郵送するなどして行うことが多い。
また、通常ダイレクトメールを郵送する場合には、発送するダイレクトメールの部数が多いことから、できるだけ少ないコストでより多くの情報量を送れるようにすることが好ましい。
したがって、2つ折り状態で剥離可能に仮接着させた葉書を用いることで、従来の葉書の2倍の表示領域を有する見開き葉書がダイレクトメールに用いられている。
しかしながら、見開き葉書では、まだ広告エリアが足りないことも多く、その場合には、チラシなどを封筒に封入させたダイレクトメールを用いることになるが、従来の封筒では、封筒を構成するための折り曲げられたフラップの接着部分を有することから、一般的に封筒自体に広告を表示できる広告エリアが封筒の表面と裏面だけで、封筒の内側となる面については広告エリアとして活用できなかった。(特許文献1〜3、参照)
つまり、表示することが可能なエリアとしては、封筒を構成する表紙と裏紙のそれぞれの表裏面の4面を有しているものの、広告エリアとして活用できるのはその半分の2面だけのエリアとなり、残りの2面については広告エリアとして利用できないという制約があった。
特開平8−2533号公報 特開2004−352303号公報 特開2008−56320号公報
そこで、本発明は、広告チラシなどを封筒に封入してダイレクトメールとして送る場合でも、封筒の内側面となったエリアや、接着されたフラップ部分などのエリアとして、従来広告エリアとして利用できない制約があったエリアについても、広告エリアとして利用できるようにして、できるだけ少ないコストでより多くの情報量を送れるようにした封筒用紙及び封筒を提供する。
本発明の封筒用紙は、封筒表紙片と封筒裏紙片とが紙片折り畳み予定線を境にして連接され、前記封筒表紙片の前記封筒裏紙片が連接されていない他の3周縁側に、3本のフラップ折り畳み予定線を境にして3つのフラップがそれぞれ連接された封筒用紙において、前記封筒用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な接着剤層が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の封筒は、請求項1記載の封筒用紙から構成される封筒において、前記封筒用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な接着剤層が設けられ、前記3つのフラップのうち少なくとも2つのフラップが前記フラップ折り畳み予定線から前記封筒表紙片の裏面側に折り畳まれ、前記封筒裏紙片が、前記2つのフラップの上側に折り畳まれ、前記封筒裏紙片と前記2つのフラップが、加圧により接着されていることを特徴とする。
更に、本発明の封筒は、請求項1記載の封筒用紙から構成される封筒において、前記封筒用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な接着剤層が設けられ、前記封筒裏紙片が、前記紙片折り畳み予定線から前記封筒表紙片上に折り畳まれ、前記3つのフラップのうち少なくとも2つのフラップが前記フラップ折り畳み予定線から前記封筒裏面片の上側に折り畳まれ、前記2つのフラップと、前記封筒裏紙片とが、加圧により接着されていることを特徴とする。
また、本発明の封筒は、前記フラップ折り畳み予定線から折り畳まれるフラップに、広告情報が表示されていることを特徴とする。
本発明の封筒用紙は、封筒用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な接着剤層が設けられているので、加圧するだけで簡単に封書が作成でき、更に加圧し接着させた部分を封書の受取人が剥離させることができるので、接着されたフラップ部分などのエリアも広告エリアとして利用できるという効果がある。
また、本発明の封筒は、封筒を1枚のシート状に広げることができるので、広告チラシなどを封筒に封入してダイレクトメールとして送る場合でも、封筒の内側面となったエリアや、接着されたフラップ部分などのエリアも広告エリアとして利用でき、従来よりも少ないコストでより多くの情報量を送れるという効果がある。
また、本発明の封筒は、3つのフラップのうち、少なくとも1つのフラップの封筒裏紙片と重なり合う面の領域に、広告情報が表示されているので、従来接着部分として広告エリアとして利用できなかった部分も広告エリアとして活用することができるので、従来よりも少ないコストでより多くの情報量を送れるという効果がある。
本発明の実施形態に係る封筒用紙であって、封筒表紙片の裏側から封筒裏紙片と3つのフラップを見開き状態にした平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明の実施形態に係る封筒用紙であって、図1の状態の封筒用紙から左右側に設けられたフラップを折り畳んだ状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る封筒において、封緘用のフラップを開いた状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る封筒において、封緘用のフラップを綴じた状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る封筒において、封緘用のフラップを開いた状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る封筒において、封緘用のフラップを開いた状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る封筒用紙及び封筒を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の封筒用紙2は、図1及び図3に示すように、封筒表紙片3と封筒裏紙片4とが紙片折り畳み予定線5を境にして連接され、前記封筒表紙片3の前記封筒裏紙片4が連接されていない他の3周縁側に、3本のフラップ折り畳み予定線6,7,8を境にして3つのフラップ9,10,11がそれぞれ連接されている。
そして、その用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な圧着性の接着剤層12,13が設けられている。
接着後に剥離可能な感圧性接着剤12,13は、既に公知の感圧性接着剤を用いることができ、特に一定の圧力を加えることで接着状態にすることができ、必要に応じて接着された2枚の用紙を引っ張ることで引き剥がせることが可能な感圧性接着剤を用いることが好ましい。
封筒表紙片3には、所定部分に透明フィルム15が接着剤17により貼り付けられた窓部16が設けられ、封筒内に封入された用紙に表示された宛先を外部から目視できるように構成されている。
これらの接着にも剥離可能な感圧性接着剤12,13の一例としては、例えば天然ゴム100重量部に対して、スチレン2重量部とメタクリル酸メチル10重量部とをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスに、テルペン樹脂系粘着付与剤5重量部を添加して感圧性のベース接着剤とし、更にこのベース接着剤100重量部に対して、平均粒径5μmのシリカゲル20重量部を添加してなるものなどがあるが、この他にも種々の感圧性接着剤を用いることができる。
また、3つのフラップ9,10,11は、3本のフラップ折り畳み予定線6,7,8から折り畳み、加圧することで接着され密封された封筒となるが、3つのフラップ9,10,11の表裏面を含む封筒用紙2の表裏面の全面の領域には、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な圧着性接着剤12,13が塗布されて設けられている。
したがって、その封筒1の受取人が、3つのフラップ9,10,11の部分を剥離することが可能に構成されている。
また、3つのフラップの表裏面の所望の部分に、広告情報21が表示されている。
上記したように、本発明の封筒1では、3つのフラップ9,10,11の表裏面を含む封筒用紙2の表裏面の全面の領域には、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な圧着性接着剤12,13が塗布されて設けられていることで、それら3つのフラップ9,10,11が剥離できる。
したがって、従来の封筒のように、フラップのサイズが大きな場合に広告情報21を表示する領域が狭くなるという問題を解消することができる。
また、本発明の封筒は、上記の封筒用紙2から構成される封筒であり、フラップと封筒裏紙片の折り畳みの順番を変えることで、下記の2つの実施形態を有する。
まず、本発明の第1実施形態の封筒1aを図4乃至図6に基づいて説明する。
この封筒1aは、図4に示すように、封筒用紙2の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な感圧性接着剤層が設けられ、前記3つのフラップ9,10,11のうち少なくとも2つのフラップ9,11が、フラップ折り畳み予定線6,8から封筒表紙片3の裏面側に折り畳まれている。
更に、図5に示すように、前記封筒裏紙片4が、前記2つのフラップ9,11の上側に折り畳まれ、前記封筒裏紙片4と前記2つのフラップ9,11が加圧により接着されていることで、フラップ10が設けられている一方に開封部を有する封筒を構成している。
そして、図6に示すように、フラップ10を折り畳んで、そのフラップ10の上側から加圧することで密封状態の封筒を作成することができる。
本発明の封筒1aでは、封筒用紙2の所定部分を折り畳んで接着させた接着領域についても制約がないので、その封筒1aの受取人が剥離させてシート状態に広げることができるので、封筒1aをダイレクトメールとして用いる場合でも、封筒用紙2の全面に広告情報を表示させて販売促進用の媒体として利用することができる。
また、封筒1aの受取人にわかりやすいようにするために、封筒1aの外側の所望の部分に、この封筒の使用方法として、3つのフラップ9,10,11が指で簡単にめくり上げて、その接着部分を剥離できる旨の記載を表示しておくことが好ましい。
55〜135kgの用紙(商品名:DFカラーM/三菱製紙社製)の表裏面に対して、UV硬化型のオフセットインキを用いて文字や絵柄からなる広告情報を含む印刷を行った。
次に、接着後にも剥離可能な感圧性接着剤(商品名:プラスサイズOP5250/互応化学社製)を用いて、3つのフラップ9,10,11を含む封筒用紙2の表裏面の全面の領域に塗布量4〜8g/m2で、接着後に剥離可能な圧着性接着剤12,13の塗布を行った。
そして、その用紙を窓開きタイプの封筒用紙2の形状になるように型抜きした後に、窓部16に対して、フィルム(商品名:エコループ/旭化成社製)を貼り付けた。
その後、所定の封入用紙を内部に入れた状態になるようにして、封筒用紙2の3つのフラップ9,10,11を3本のフラップ折り畳み予定線6,7,8から折り畳んで、特に接着後にも剥離可能な感圧性接着剤が塗布されている部分に圧力(200g/6以下)を加えて、剥離可能に接着させて密封された封筒を作成した。
上記のようにして作成された封筒1は、3つのフラップ9,10,11をめくり上げることで、その部分が剥離されて、文字や絵柄からなる広告情報21を見ることができた。
上記のように、本発明の封筒1aは、封筒用紙の全面を文字や絵柄からなる広告情報21の表示領域として利用することができるので、従来よりも少ないコストでより多くの情報量を送ることができ、更に、受取人に対して斬新なイメージを与えることで、開封率の向上も期待できるので、ダイレクトメールなどに用いる場合に従来の封筒以上の効果が期待できる。
次に、本発明の第2実施形態の封筒1bを図7,図8に基づいて説明する。
この封筒1bは、図7に示すように、封筒用紙2の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な感圧性接着剤層12,13が設けられ、前記封筒裏紙片4が、前記紙片折り畳み予定線5から前記封筒表紙片3上に折り畳まれている。
そして、3つのフラップのうち少なくとも2つのフラップ9,11がフラップ折り畳み予定線6,8から前記封筒裏面片4の上側に折り畳まれ、前記2つのフラップ9,11と、前記封筒裏紙片4とが、加圧により接着されていることで、フラップ10が設けられている一方に開封部を有する封筒を構成している。
そして、図8に示すように、フラップ10を折り畳んで、そのフラップ10の上側から加圧することで密封状態の封筒を作成することができる。
上記のように、本発明の第2実施形態の封筒1bは、2つのフラップ9,11と封筒裏紙片4を重ね合わせた状態とした際に、重ね合わせた上下の関係が逆になる構成であり、他の部分については、本発明の第2実施形態の封筒1aと同じである。
1 封筒
2 封筒用紙
3 封筒表紙片
4 封筒裏紙片
5 紙片折り畳み予定線
6,7,8 フラップ折り畳み予定線
9,10,11 フラップ
12,13 接着後にも剥離可能な感圧性接着剤
15 透明フィルム
16 窓部
17 接着剤
21 広告情報

Claims (4)

  1. 封筒表紙片と封筒裏紙片とが紙片折り畳み予定線を境にして連接され、前記封筒表紙片の前記封筒裏紙片が連接されていない他の3周縁側に、3本のフラップ折り畳み予定線を境にして3つのフラップがそれぞれ連接された封筒用紙において、
    前記封筒用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な接着剤層が設けられていることを特徴とする封筒用紙。
  2. 請求項1記載の封筒用紙から構成される封筒において、
    前記封筒用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な接着剤層が設けられ、
    前記3つのフラップのうち少なくとも2つのフラップが前記フラップ折り畳み予定線から前記封筒表紙片の裏面側に折り畳まれ、
    前記封筒裏紙片が、前記2つのフラップの上側に折り畳まれ、
    前記封筒裏紙片と前記2つのフラップが、加圧により接着されていることを特徴とする封筒。
  3. 請求項1記載の封筒用紙から構成される封筒において、
    前記封筒用紙の表裏面の全面に、加圧することで接着し、接着後に剥離可能な接着剤層が設けられ、
    前記封筒裏紙片が、前記紙片折り畳み予定線から前記封筒表紙片上に折り畳まれ、
    前記3つのフラップのうち少なくとも2つのフラップが前記フラップ折り畳み予定線から前記封筒裏面片の上側に折り畳まれ、
    前記2つのフラップと、前記封筒裏紙片とが、加圧により接着されていることを特徴とする封筒。
  4. 前記フラップ折り畳み予定線から折り畳まれるフラップに、広告情報が表示されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の封筒。
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