JP2012086412A - ガイド具 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断等する材料の端に近い部分でガイド具を使用する場合や、切断等する材料そのものが小さい場合にも、ガイド具を、切断等する材料に対してしっかりと突き当てることができ、しかもガイド具を切断等する材料に強く押しつけても、押し付けた部分が変形することのない頑丈なガイド具を提案する。
【解決手段】ガイド具1は、ガイド板3と、ガイド板3に固定された目盛板5と、目盛板5に揺動自在に支持された突き当て部材7と、突き当て部材7をガイド板3に対して所定角度で固定する固定手段9と、を備える。突き当て部材7は、各々パイプ状をなすとともに長手方向に途切れることなく延在して、その側面がそれぞれ突き当て面20a、21aを形成する表側突き当て部20および裏側突き当て部21を上下に合わせてなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、フロア材、垂木や柱などの角材、破風や造作材、サイディングコーナー材などを基準面に対して所定の角度をもって電気丸鋸で切断、あるいは罫書きする際のガイドとして使用されるガイド具に関し、特に、これらの作業を安定して行い得るようにするものに関する。
このようなガイド具としては、例えば特許文献1に記載のものが知られており、このものは、図15に示すように、ガイド板100と角度確知板101とを角度確知機構102を介して連設し、ガイド板100の外側縁100aをガイド縁に設定し、角度確知板101の内側縁に、滑り止め部材103aを表裏に設けた突片103を突出状態に設けるとともに、該角度確知板101の内側縁に、切断等する材料に対して突き当てる突き当て部としてガイド片105、106を該角度確知板101と直交する状態で上下双方に設けたものである。
特開平8−99301号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、突き当て部としてのガイド片105、106を、突片103を突出させる金属板101を折り曲げて形成するものであるので、該突片103と同位置にガイド片105、106を形成することができない場合が生じ、すなわち、ガイド片105、106を突片103を挟んで角度確知板101の一端と他端とに分割して配置せざるを得ず、そのため、図16に示すように、切断する材料Sの端に近い部分でガイド具を使用する場合や、切断する材料Sそのものが小さい場合には、一部のガイド片105しか切断する材料Sに突き当てることができないため(領域Rについてはガイド具を材料の側面に突き当てることができない。)、ガイド具を材料Sに突き当てた状態を安定して保持することが難しく、切断等の作業が不安定になってしまうという不具合がある。
また、ガイド具は、強力なモーターを回転させる電動工具(丸鋸等)を沿わせて使用するものなので、材料に対してしっかり固定保持しておかないと、正確な切断が行えない。このため、作業者は、丸鋸による切断作業中にガイド具がずれてしまうことがないよう、ガイド具を材料に対して強い力で押し付けて使用するのが通常である。この際、特許文献1のような金属板101を折り曲げて形成したガイド片105では、押しつける力に負けて曲ってしまうおそれがある(図17参照)。ガイド具は、平らな材料に載せて使用するものなので、ガイド片105、106がわずかでも曲ってしまうと、作業者がガタつきを感じることとなり、切断等の作業が快適に行えなくなることが懸念された。
それゆえ、この発明は、切断等する材料の端に近い部分でガイド具を使用する場合や、切断等する材料そのものが小さい場合にも、ガイド具を、切断等する材料に対してしっかりと突き当てることができ、しかもガイド具を切断等する材料に強く押しつけても、押し付けた部分が変形することのない頑丈なガイド具を提案することをその目的とする。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明のガイド具は、ガイド板と、前記ガイド板に固定された目盛板と、前記目盛板に揺動自在に支持された突き当て部材と、前記突き当て部材を前記ガイド板に対して所定角度で固定する固定手段と、を備えるガイド具において、前記突き当て部材は、各々パイプ状をなすとともに長手方向に途切れることなく延在し、その側面がそれぞれ突き当て面を形成する表側突き当て部および裏側突き当て部を上下に合わせてなることを特徴とするものである。
かかるガイド具にあっては、木材等の材料を切断したり罫書きしたりするには、先ず、突き当て部材とガイド板とを、実際にガイド具を現物に合わせるかあるいは目盛板による目盛合わせにより、所定の角度に設定する。その後、突き当て部材の裏側突き当て部の突き当て面を材料の側面に隙間のないように突き当てる。そして、ガイド板のガイド面に沿って材料の切断、罫書き線の墨付け等の作業を行う。また、ガイド板の長さに対して幅の大きい材料や、材料の端への切断、罫書きを行う際には、ガイド具を裏返し、今度は、突き当て部材の表側突き当て部の突き当て面を材料の反対側の側面に突き当てて同様に切断、罫書きを行う。
したがって、この発明のガイド具によれば、表側突き当て部および裏側突き当て部をそれぞれ、剛性の高いパイプで構成し、かつ長手方向に途切れることなく設けたことから、切断等する材料の端に近い部分でガイド具を使用する場合や、切断等する材料そのものが小さい場合にも、ガイド具を材料に対してしっかりと突き当てることができ、丸鋸による切断等の作業を安定して行うことができる。また、金属板を単に折り曲げて突き当て部を形成していた従来に比べて、突き当て部の強度を格段に向上させることができるので、突き当て部を強い力で材料に対して突き当てても変形のおそれはなく、また不意に落下させてしまった場合や踏んでしまった場合でも変形し難いものとすることができる。
なお、この発明のガイド具にあっては、前記表側突き当て部および裏側突き当て部の相互間に、前記突き当て面より突出する押え板を介在させるとともに、この押え板の表裏面にそれぞれ滑り止め用の押え部を形成し、前記表側突き当て部の、前記押え部に対応する上面部分に凹部を設けることが好ましい。
また、この発明のガイド具にあっては、前記固定手段は、突き当て部材および目盛板を貫くねじと該ねじに羅着する固定つまみとからなり、前記固定つまみは、外周に均等な角度で配置された少なくとも5つの突起を有し、固定つまみの厚みを12mm以下とし、突起の締め込み側の面の、固定つまみの回転軸を中心とする円の接線に対する角度を略直角とし、突起の緩め側の面の、上記接線に対する角度を締め込み側の面よりも小さくして緩やかな傾斜面とすることが好ましい。
この発明によれば、切断等する材料の端に近い部分でガイド具を使用する場合や、切断等する材料そのものが小さい場合にも、ガイド具を、切断等する材料に対してしっかりと突き当てることができ、しかもガイド具を切断等する材料に強く押しつけても、押し付けた部分が変形することのない頑丈なガイド具を提案することができる。
この発明にしたがう一実施形態のガイド具の平面図である。 (a)は、突き当て部材の組み立てを示す斜視図、(b)は組み立てられた突き当て部材を示す斜視図である。 図1中の矢印D方向からガイド具を示した図である。 ガイド具の使用状態を説明する概略図である。 突き当て部材の押え部および凹部を作業者の手で一緒に押えた状態を示す概略図である。 ガイド具によって、幅の大きい材料や、材料の端への切断、罫書きをする方法を説明する概略図である。 図1のA―A線に沿う断面を示す断面図である。 ガイド具の、簡易的な固定機構を示す部分拡大図である。 従来の固定つまみを示す平面図である。 この発明にしたがう一実施形態の固定つまみの平面図である。 図10の固定つまみを備えるガイド具の一部を示す平面図である。 比較としての固定つまみを備えるガイド具の一部を示す平面図である。 図11に示すガイド具の一部を示す背面図である。 図10の固定つまみを適用した他のガイド具を示す斜視図である。 (a)は、従来のガイド具を示す平面図であり、(b)は、図15(a)中のB−B線に沿う断面図であり、(c)は、図15(a)中のC−C線に沿う断面図である。 図15に示す従来のガイド具を、材料の端に近い部分で使用する場合、あるいは切断しようとする材料そのものが小さい場合の様子を示した概略図である。 図15に示す従来のガイド具を、切断する材料に対して強く突き当てた場合の状態を示す、図15(b)と同様の断面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
先ず、図1に、一実施形態のガイド具1の全体を示す。このガイド具1は、概ね、ガイド板3と、ガイド板3の一端部に固定された半円状の目盛板5と、目盛板5の中心に揺動自在に枢支された突き当て部材7と、突き当て部材7をガイド板3に対して所定角度で固定する固定手段9と、を備えて構成される。ガイド板3は、目盛板5が設けられた側面(以下、第1側面ともいう)10aとは反対側の側面(以下、第2側面ともいう)10bに、材料を切断等する際のガイド面を有する。ガイド板の長手方向の両端には、ガイド板3や材料、作業者等の保護を目的として樹脂製のエンドキャップ11、12が設けられている。
目盛板5には、半円状のスリット13、14が半径方向の内外に二重に形成され、突き当て部材7の裏側からスリット13を通して目盛板5の表面より突出するねじ15を固定つまみ16で締め込むことで、突き当て部材7をガイド板3に対して所定角度で固定するよう構成している。これらのねじ15および固定つまみ16は上記固定手段9を構成する。内側のスリット14の周囲には、目盛17、18が形成されるとともに、該スリット14内には、突き当て部材7に設けられ、頂面にインジケータラインを有する突起19が位置して、突き当て部材7とガイド板3とのなす角度を視認できるようになっている。ここでは、目盛は、内側のスリット14の外周側に勾配を示す勾配目盛17を形成し、スリット14の内周側に角度を示す角度目盛18を形成しているがこれらは逆の配置としてもよい。
図2(a)、(b)に突き当て部材7の詳細を示す。突き当て部材7は、各々、中空パイプ状のアルミニウム等の金属からなり、ガイド板3の第1側面10aに対向する面が、切断等する材料の側面への突き当て面となる表側突き当て部20および裏側突き当て部21と、これらの表側突き当て部20および裏側突き当て部21相互間に配置され、材料を切断等する際に上記突き当て部20、21を材料の側面に突き当てた状態にて該材料の表面に押え付けられる押え板23と、を有してなる。突き当て部材7は、押え板23を表側突き当て部20および裏側突き当て部21で上下から挟み込んでリベット25(図1参照)等で一体に組み付けてなる。また、表側突き当て部20には、その両端に、切断等する材料、突き当て部、押え部、作業者を保護するために樹脂製のエンドキャップ26、27が嵌め込まれている。裏側突き当て部21は、目盛板5に枢支されている側の端部が開放されて捨て木Q(図1、3参照)を挿入可能とされ、目盛板5に枢支されていない他端側にのみエンドキャップ27が嵌めこまれている。なお、図中、符号28は、裏側突き当て部21の内部に収容された捨て木Qを保持するねじを示す。
また、押え板23の略中央には、ゴム等からなる滑り止め用の押え部31、32が両面に設けられている。これにより、押え板23を、切断等する材料の表面に安定して押し付けることができる。また、この押え部31、32の位置に対応して、表側突き当て部20の上面部分には切欠き部34が形成され、さらに、この切欠き部34を覆うように樹脂製のキャップ35が嵌め込まれて、表側突き当て部20の上面に凹部36が形成されている。なお、この切欠き部34は、表側突き当て部20の下端まで到達させないで、表側突き当て部20の下端に位置する角部を残しておくことが好ましく、これにより、切欠き部34を形成してもなお表側突き当て部20の剛性を確保することができる。また、凹部36は、押え部31の上面に対して面一となる高さに設定することが好ましい。
そして、裏側突き当て部21および押え板23はそれぞれ、一端が目盛板5の中心に枢支され、その枢支位置から目盛板5の外周縁を超えて連続して延びる。一方、表側突き当て部20は、目盛板5の外周縁の外側から裏側突き当て部21および押え板23の他端まで連続して延びる。すなわち、表側突き当て部20の突き当て面20aおよび裏側突き当て部21の突き当て面21aは、それぞれ一端から他端まで長手方向に連続して形成されている。
このようになるガイド具1を用いて、木材等の材料を切断したり罫書きしたりするには、先ず、突き当て部材7とガイド板3とを、実際にガイド具1を現物に合わせるかあるいは目盛板5による目盛合わせにより、所定の角度に設定する。その後、図4に示すように、突き当て部材7の裏側突き当て部21の突き当て面21aを材料Sの側面S1に隙間のないように突き当てる。このとき、図5に示すように、表側突き当て部20の凹部36および押え板23の押え部31を一緒に押えるようにする。そして、ガイド板3のガイド面10aに沿って材料Sの切断、罫書き線の墨付け等の作業を行う。また、ガイド板3の長さに対して幅の大きい材料や、材料の端への切断、罫書きを行う際には、図6に示すように、ガイド具1を裏返し、今度は、突き当て部材7の表側突き当て部20の突き当て面20aを材料Sの反対側の側面S2に突き当て同様に切断、罫書きを行う。
したがって、このガイド具1によれば、表側突き当て部20および裏側突き当て部21をそれぞれ、剛性の高い金属製のパイプで構成し、かつ長手方向に途切れることなく設けたことから、切断等する材料の端に近い部分でガイド具1を使用する場合や、切断等する材料そのものが小さい場合にも、ガイド具1を切断等する材料に対してしっかりと突き当てることができ、丸鋸による切断等の作業を安定して行うことができる。また、金属板を単に折り曲げて突き当て部を形成していた従来に比べて、突き当て部の強度を格段に向上させることができるので、突き当て部20、21を強い力で材料に対して突き当てても変形のおそれはなく、また不意に落下させてしまった場合や踏んでしまった場合でも変形し難いものとすることができる。
また、突き当て部20、21にアルミニウム製のパイプ材を使用したことから、従来のような板状の突き当て部材に比べて作業者の手になじみやすく、固定保持し易いものとすることができる。
また、表側突き当て部20と裏側突き当て部21との間に押え板23を挟み込んで固定、一体化するにあたり、リベット25を用いたことから、突き当て部材7の堅牢性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、表側突き当て部20の略中央に凹部36を設けたことから、作業時に押え部31と表側突き当て部20とを同時に押えることができ、より安定して突き当て部材7を材料に対して突き当てることができるようになるとともに、ガイド板3と罫書き線との位置合わせ作業を楽に行うことができるようになる。
さらに、この実施形態では、裏側突き当て部21の一端を開放させ、捨て木Qをこの一端から内部に完全に収納可能に構成したことから、捨て木Qの紛失を防ぐとともに、ガイド具1のコンパクト化を実現することができる。
なお、ガイド板3のガイド面は、滑り性のよいステンレス製の板材で形成することが好ましく、これによれば、切断作業の負荷軽減、さらにはガイド面が面一になることによって罫書き線の見易さ、罫書き易さを向上させることができる。
また、ガイド板3は、目盛板5にリベット25を用いて組み付けられているが、このリベット25を打ちっ放しにしておくと、切断する材料とリベット25の頭とが直接接触することとなり、材料を傷つけてしまうおそれがある。そこで、この実施形態では、図7に示すように、ガイド板3は、アルミニウム等を用いた異形押し出しの金属板で構成し、これに形成した溝38、39の中にリベット25の頭が収まるようにリベット25を打ち込むことにより、材料とリベット25の頭とが直接接触しないようにしている。また、ガイド板3の裏面には、ゴム板40を設けて、作業時にガイド板のズレを防止するとともに、切断等する材料Sが傷つくのを防止している。
また、特に、ガイド板3の長さを長く設定する場合には、ガイド板3の他端寄りには、表裏に滑り止め部材42aを有する手置き板42を設けることが好ましく(図1参照)、これによれば、ガイド長が長い場合でもブレが生じることなく安定して作業をガイドすることができる。
さらに、この実施形態では、図8に示すように、押え板23に突起44を設けるとともに、該突起44に着脱自在に嵌り込む穴45を目盛板5に設けており、これにより突き当て部材7とガイド板3との間に簡易的な固定機構を形成することができ、収納時や携帯時のガイド板3の開きを防止することができる。なお、突起44を目盛板5に設け、穴45を押え板23に設けてもよい(図示省略)。
次に、この発明の他の特徴である固定つまみについて詳説する。
上述したように、丸鋸を使った切断等の作業に先立って、作業者は、ガイド具のガイド板を突き当て部材に対して所定の角度に設定する。手順としては、先ず、固定つまみを緩め、目盛板で角度を確認しながら、突き当て部材を所定の位置まで回転させた後、固定つまみを再度締め込んでガイド板と突き当て部材との角度を固定する。
ところで、ガイド具のコンパクト化を図るためには、突き当て部を押え板の回転中心に出来る限り近い位置に設けることが有効であり、目盛板の大きさもできるだけ小径にすることが好ましい。
しかし、その一方で、目盛板上に配置される固定つまみは、丸鋸のモーター部が接触してしまうおそれがあるので、押え板の回動中心から離れた位置に設けた方がよいが、目盛板に形成された、固定つまみを移動させるための円弧状のスリットを目盛板の外周縁ぎりぎりに設けることは、目盛板の強度低下の原因にもなるので好ましくない。そこで、固定つまみは、ある程度、押え板の回動中心に近い位置に設けざるを得ない。これらの条件を満たすようにガイド具を構成すると、固定つまみは、丸鋸のモーター部が通過する真下の位置に設けることが有効であることから、固定つまみの厚みは、丸鋸のモーター部に接触しないよう薄く設定しなければならないが、薄いつまみは、作業者が快適に操作できる形状とはいえないものであった。
また、図9(a)、(b)に示すように、従来の固定つまみは、上述の特許文献1に記載のように、薄い板材や樹脂で形成されていたことから、作業者が強く締め込むことを繰り返していると根元付近から破損してしまうことがあった。
さらに、ガイド具は、表面および裏面の両方を使うものであるところ、裏面を使う際(すなわち、固定つまみが下側に位置する際)に、固定つまみが目盛板に完全に隠れてしまう形状であると、ガイド具の裏面を使用した状態にて固定つまみを操作できなくなるという不具合があった。
かかる問題、不具合を解決するために、この固定つまみは、外周に均等な角度(ピッチ)で配置された少なくとも5つの突起を有し、固定つまみの厚みを12mm以下とし、突起の締め込み側の面の、固定つまみの回転軸を中心とする円の接線に対する角度を略直角とし、突起の緩め側の面の、上記接線に対する角度を締め込み側の面よりも小さくて緩やかな傾斜面とすることを特徴とする。ここでいう「締め込み側の面」とは、突起の両側に位置する面のうち、固定つまみを指で締め込む際にその締め込み力が加わる方の面を指し、以下、締め込み面ともいう。また、「緩め側の面」とは、突起の両側に位置する面のうち、固定つまみを緩める際にその力が加わる方の面を指し、以下、緩め面ともいう。
かかる構成の固定つまみを発明するに至った経緯を図10〜図13を参照して説明する。固定つまみ16は、締め込む時に最も力が入り易い形状であることが望ましい。つまり、締め込む力を一点に集中させ、指の先端を使って突くように力が加えられるよう、突起50の締め込み面51は、短い長さとする。また、突起50の締め込み面51の角度θ1については、締め込みに有効な力の方向が、固定つまみ16の回転軸を中心とする円の接線方向Pであるので、この方向Pの力を受け易い角度、すなわち円の接線と直交する角度(θ1≒90°)となるよう固定つまみ16の突起50の締め込み面51を構成することが望ましい。
一方、固定つまみ16を緩める際の突起50の緩め面52については、ねじを緩めていく方向となるので、締め込み時ほどの力は必要とされず、指の腹を使って比較的小さな力を与えるだけで固定つまみ16を緩めることができる。したがって、回転時に指に痛みを与えることがないよう、緩め面52は、締め込み面51よりも長い距離に設定するとともに、その角度も締め込み面よりも緩やかにする(θ2<90°)。また、緩み面52の角度θ2を緩やかにすることで、緩み面52側の剛性を高めて突起50を破損し難くすることができる。すなわち、固定つまみ16は、締め込む方向の回転に強い力が加えられるので、突起50が締め込み方向への力を受けて破損することが懸念される。そこで、緩み面52の角度θ2を緩やかに設定することで、締め込み方向の強い力に耐え得る形状とすることができる。
また、ガイド具1の裏側を使うときに、固定つまみ16が目盛板5の裏側に完全に隠れてしまわぬよう構成する。すなわち、図11に示すように、固定つまみ16の中心から突起50の先端までの長さL1を、目盛板5に開けた外側のスリット13の中心線から目盛板5の外周縁までの距離L2よりも大(L1>L2)とすることで、ガイド具1の裏側を使用した際に、固定つまみ16の突起50を目盛板5の外周縁からはみ出るように構成する。
さらには、固定つまみ16を何れの角度位置に回転させた状態でも、目盛板5の外周縁から必ず突起50がはみ出るように、突起50の数と突起50の配設ピッチを設定することが好ましい。目盛板5の外周縁から外側にはみ出た部分を指で無理なく操作できる程度の寸法(凡そ5mm)となるよう固定つまみ16の突起50の長さを設定した場合、突起50の数を3個(突起50の配設ピッチを120°)、4個(突起50の配設ピッチを90°)とすると、図12に示すように、固定つまみ16の回転位置によっては、目盛板5の外周縁から固定つまみ16の突起50が殆ど突出しない場合がある。突起50が5個(72°毎に配置)の場合は、ごく僅かではあるが、突起50を指で押せる程度に目盛板5の外周縁から常に突出させることができる。そこで、固定つまみ16の突起50の個数は、少なくとも5個、この実施形態では6個(60°毎に突起を配置)とし、ガイド具1を裏返して使用した場合でも固定つまみ16を操作できるようにする。なお、突起50の数は、7個(約51°毎に配置)、8個(約45°毎に配置)としてもよい。
このようになる固定つまみ16によれば、操作性(締め込み性)に優れ、また、締め込みと緩めを繰り返し使用しても破損し難く、図13に示すように、ガイド具1を裏返して使用した場合でも目盛板5の外周縁から突起50が突出するので固定つまみ16を操作することができる。
なお、図13中、符号55は、押え板23に形成された、突き当て部材7の行き止まり端(回転止まり端)を形成するストッパを示し、Xは、突き当て部材7の回転軸線を示す。
以上説明した固定つまみは、図1に示したガイド具1のみならず、図14に示すように、表側突き当て部20に代えて、押え板23の一部を折り曲げることにより突き当て部23a、23bを形成したガイド具60にも好適に用いることができるものである。
この発明により、切断等する材料の端に近い部分でガイド具を使用する場合や、切断等する材料そのものが小さい場合にも、ガイド具を、切断等する材料に対してしっかりと突き当てることができ、しかもガイド具を切断等する材料に強く押しつけても、押し付けた部分が変形することのない頑丈なガイド具を提案することが可能となった。
1、60 ガイド具
3 ガイド板
5 目盛板
7 突き当て部材
9 固定手段
16 固定つまみ
20 表側突き当て部
21 裏側突き当て部
23 押え板
31、32 押え部
36 凹部

Claims (3)

  1. ガイド板と、前記ガイド板に固定された目盛板と、前記目盛板に揺動自在に支持された突き当て部材と、前記突き当て部材を前記ガイド板に対して所定角度で固定する固定手段と、を備えるガイド具において、
    前記突き当て部材は、各々パイプ状をなすとともに長手方向に途切れることなく延在して、その側面がそれぞれ突き当て面を形成する表側突き当て部および裏側突き当て部を上下に合わせてなることを特徴とするガイド具。
  2. 前記表側突き当て部および裏側突き当て部の相互間に、前記突き当て面より突出する押え板を介在させるとともに、この押え板の表裏面にそれぞれ滑り止め用の押え部を形成し、
    前記表側突き当て部の、前記押え部に対応する上面部分に凹部を設けた、請求項1に記載のガイド具。
  3. 前記固定手段は、突き当て部材および目盛板を貫くねじと該ねじに羅着する固定つまみとからなり、
    前記固定つまみは、外周に均等な角度で配置された少なくとも5つの突起を有し、
    固定つまみの厚みを12mm以下とし、
    突起の締め込み側の面の、固定つまみの回転軸を中心とする円の接線に対する角度を略直角とし、
    突起の緩め側の面の、前記接線に対する角度を締め込み側の面よりも小さくして緩やかな傾斜面とする、請求項1または2に記載のガイド具。
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