JP2012085409A - モータの回転子及びその回転子の製造方法 - Google Patents

モータの回転子及びその回転子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、回転子本体の磁石挿入穴と永久磁石間で振動が発生しないようにするとともに、永久磁石の絶縁層に傷が付かないようにして渦電流を低減させる。
【解決手段】本発明は、回転子本体22と、回転子本体22の円周方向に等間隔で配置されて軸方向に延びるように形成された複数の磁石挿入穴25と、それらの磁石挿入穴25にそれぞれ挿入される永久磁石30とを有するモータの回転子であって、磁石挿入穴25は、永久磁石30が隙間SLを介した状態で挿入されるように構成されており、さらに磁石挿入穴25の内壁面には、永久磁石30がその磁石挿入穴25に挿入される際、幅方向に変位しないように、その永久磁石を幅方向から拘束する複数の突起26が設けられており、磁石挿入穴25の内壁面と永久磁石30との隙間SLが電着塗装により形成された絶縁性の塗膜によって塞がれている。これにより、永久磁石30に発生する渦電流を低減できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、円柱形の回転子本体と、前記回転子本体の円周方向に等間隔で配置されており、その回転子本体の軸方向に延びるように形成された複数の磁石挿入穴と、それらの磁石挿入穴にそれぞれ収納される複数の永久磁石とを有するモータの回転子及びその回転子の製造方法に関する。
モータの回転子に関する技術が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたモータ100の回転子102は、図9に示すように、円柱形の回転子本体102mを備えており、その回転子本体102mの外周面近傍位置に角板状に形成された四枚の永久磁石104が円周方向に等間隔で埋め込まれている。
前記回転子102では、各々の永久磁石104の表面に酸化被膜からなる絶縁層を形成した後、それらの永久磁石104を回転子本体102mに形成された各々の磁石挿入穴103に挿入して、回転子本体102mに埋め込むようにしている。
このように、永久磁石104の表面が酸化被膜からなる絶縁層に覆われているため、永久磁石104を流れる渦電流を低減させることができ、前記永久磁石104の発熱を抑えることができる。
特開2010−22127号公報
上記した回転子102では、永久磁石104の表面に絶縁層を形成した後、その永久磁石104を回転子本体102mの磁石挿入穴103に挿入する方法である。このため、永久磁石104を磁石挿入穴103に挿入する際に、表面の絶縁層に傷が付いて絶縁性が低下することがある。
また、前記絶縁層の傷付きを抑えるために、前記永久磁石104と磁石挿入穴103間のクリアランスを大きく設定することも考えられるが、このようにするとモータ100の駆動時に永久磁石104と磁石挿入穴103間で振動が発生することがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、回転子本体の磁石挿入穴と永久磁石間で振動が発生しないようにするとともに、永久磁石の表面の絶縁層に傷が付かないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、円柱形の回転子本体と、前記回転子本体の円周方向に等間隔で配置されており、その回転子本体の軸方向に延びるように形成された複数の磁石挿入穴と、それらの磁石挿入穴にそれぞれ挿入される複数の永久磁石とを有するモータの回転子であって、前記磁石挿入穴は、前記永久磁石が隙間を介した状態で挿入されるように構成されており、さらに前記磁石挿入穴の内壁面には、前記永久磁石がその磁石挿入穴に挿入される際、前記回転子本体の軸方向に対して直角方向に変位しないように、その永久磁石を拘束する複数の突起が設けられており、前記磁石挿入穴の内壁面と前記永久磁石間の前記隙間が前記永久磁石挿入後の前記回転子本体を電着塗装することにより形成された絶縁性の塗膜によって塞がれていることを特徴とする。
本発明によると、回転子本体の磁石挿入穴は、その磁石挿入穴の内壁面と永久磁石間に隙間等が形成されるように、前記永久磁石に対して大きく形成されている。しかし、磁石挿入穴の内壁面には複数の突起が形成されているため、永久磁石がその磁石挿入穴に挿入される際、挿入方向に対して直角方向に位置ずれすることがなく、その永久磁石を前記磁石挿入穴内の定位置に配置できるようになる。
さらに、磁石挿入穴の内壁面と永久磁石間の隙間は、永久磁石挿入後の回転子本体を電着塗装することにより形成された絶縁性の塗膜によって塞がれている。即ち、永久磁石が回転子本体の磁石挿入穴に挿入された後で、その永久磁石の表面が絶縁性の塗膜によって覆われるようになる。このため、永久磁石の表面を覆う絶縁層(塗膜)に傷が付かない。
さらに、回転子本体の磁石挿入穴と永久磁石間の隙間が塗膜によって塞がれるため、モータの駆動時に磁石挿入穴と永久磁石間で振動が発生し難くなる。
請求項2の発明によると、永久磁石は角形の板状に形成されており、磁石挿入穴の内壁面は、隙間を介した状態で、前記永久磁石を厚み方向から挟めるように構成された一対の厚み方向拘束面を有しており、突起は、前記厚み方向拘束面に形成されて、前記永久磁石を幅方向両側から拘束し、前記回転子本体の軸方向にガイドできるように構成されていることを特徴とする。
即ち、永久磁石が突起によって幅方向両側から拘束されるため、磁石挿入穴の幅寸法を永久磁石の幅寸法よりも大きくして、その永久磁石の幅方向両側位置に広い空間を形成できる。これにより、永久磁石の表側(例えば、N極)から裏側(例えば、S極)に磁束が通り難くなる。即ち、前記永久磁石の磁束を効率的に回転子本体の外周面から固定子側に導けるようになる。
請求項3の発明によると、永久磁石は角形の板状に形成されており、磁石挿入穴の内壁面は、前記隙間を介した状態で、前記永久磁石を厚み方向から挟めるように構成された一対の厚み方向拘束面を有しており、突起は、両側の厚み方向拘束面に形成されて、それらの厚み方向拘束面と前記永久磁石間の隙間を一定寸法に保持する隙間保持突起と、前記永久磁石を幅方向両側から拘束してその永久磁石を前記回転子本体の軸方向にガイド可能に形成されたガイド面を備えるガイド突起とから構成されていることを特徴とする。
即ち、永久磁石がガイド突起によって幅方向両側から拘束される構成のため、上記したように、永久磁石の幅方向両側位置に広い空間を形成できる。さらに、隙間保持突起により、厚み方向拘束面と永久磁石間の隙間を一定寸法に保持できる。このため、電着塗装による塗膜の厚み寸法をほぼ一定にできる。
請求項4の発明は、円柱形の回転子本体と、前記回転子本体の円周方向に等間隔で配置されており、その回転子本体の軸方向に延びるように形成された複数の磁石挿入穴と、それらの磁石挿入穴にそれぞれ挿入される複数の永久磁石とを有するモータの回転子の製造方法であって、前記永久磁石が隙間を介した状態で挿入されるように前記磁石挿入穴を形成する工程と、前記磁石挿入穴を形成する際に、前記永久磁石が挿入時に前記回転子本体の軸方向に対して直角方向に変位しないように、その永久磁石を拘束する複数の突起をその磁石挿入穴の内壁面に形成する工程と、前記磁石挿入穴に前記永久磁石の素材を挿入する工程と、前記永久磁石の素材が挿入された前記回転子本体を電着塗装し、前記磁石挿入穴の内壁面と前記永久磁石の素材間の隙間を絶縁性の塗膜で塞ぐ工程と、前記電着塗装工程の後、前記永久磁石の素材を着磁する工程とを有することを特徴とする。
本発明により、請求項1に係る発明と同様の作用効果を得ることができる。
また、永久磁石の素材を磁石挿入穴に挿入した後、その永久磁石の素材を着磁するため、磁石挿入穴に対する永久磁石の素材の挿入が容易になる。
請求項5の発明は、円柱形の回転子本体と、前記回転子本体の円周方向に等間隔で配置されており、その回転子本体の軸方向に延びるように形成された複数の磁石挿入穴と、それらの磁石挿入穴にそれぞれ挿入される複数の永久磁石とを有するモータの回転子の製造方法であって、前記永久磁石が隙間を介した状態で挿入されるように前記磁石挿入穴を形成する工程と、前記磁石挿入穴を形成する際に、前記永久磁石が挿入時に前記回転子本体の軸方向に対して直角方向に変位しないように、その永久磁石を拘束する複数の突起をその磁石挿入穴の内壁面に形成する工程と、前記磁石挿入穴に前記永久磁石を挿入する工程と、前記永久磁石が挿入された前記回転子本体を電着塗装し、前記磁石挿入穴の内壁面と前記永久磁石間の隙間を絶縁性の塗膜で塞ぐ工程とを有することを特徴とする。
本発明により、請求項1に係る発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によると、永久磁石の表面を覆う絶縁層の傷付きを防止できるとともに、モータ駆動時における回転子本体の磁石挿入穴と永久磁石間の振動を抑制できる。
本発明の実施形態1に係る回転子を備えるモータの軸心に対して直角な模式断面図である。 図1のII部拡大図である。 前記回転子の回転子本体の斜視図である。 前記回転子本体の磁石挿入穴の平面図である。 図4のV-V矢視断面図である。 図5のVI部拡大図である。 変更例に係る回転子本体の磁石挿入穴の平面図である。 本発明の実施形態1に係るモータの回転子の製造方法を表すフローチャートである。 従来の回転子を備えるモータの軸心に対して直角な模式断面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図8に基づいて本発明の実施形態1にモータの回転子及びその回転子の製造方法について説明する。
なお、図中に示すX方向、Y方向、及びZ方向は、モータの横方向、縦(高さ)方向、及び軸心方向に対応している。
<モータ10の概要について>
本実施形態に係るモータ10は、埋め込み磁石型モータであり、図1に示すように、回転子20の回転子本体22に永久磁石30が埋め込まれている。また、モータ10の固定子50は、略円筒形に形成されて、その固定子50の内周面に、例えば、24個の電機子鉄心52が円周方向に等間隔で形成されている。そして、各々の電機子鉄心52に電機子巻線54が巻装されている。
前記電機子巻線54は、交流電流が流されることで、固定子50の軸心を中心に回転する回転磁界を発生させられるように回路構成されている。そして、電機子巻線54により作られた回転磁界が回転子本体22の永久磁石30を引っ張ることで、回転子20が前記回転磁界に同期して回転するようになる。
<回転子20について>
回転子20は、図1に示すように、同軸に設けられた回転子本体22と回転中心軸24とを備えており、前記回転中心軸24の一端側と他端側とが固定子50の軸受(図示省略)によって支持されている。これにより、回転子20は、固定子50と同軸に保持された状態で、その固定子50内に収納される。
回転子20の回転子本体22は、絶縁された鋼板22pを軸方向に積層することで、図3に示すように、円柱形に形成されている。回転子本体22には、図4に示すように、扁平六角形のスリット状に形成された磁石挿入穴25がその回転子本体22の一端側から他端側まで軸方向に延びるように形成されている。磁石挿入穴25は、回転子本体22の円周方向に等間隔で四個形成されている。そして、それらの磁石挿入穴25が、図1、図3に示すように、回転子本体22の外周面に重なる仮想円に内接する正方形の各辺を構成するように位置決めされている。即ち、四個の磁石挿入穴25は、回転子本体22の中心を挟んで対向するように配置された二組の磁石挿入穴25からなり、一方の組の磁石挿入穴25と他方の組の磁石挿入穴25とが位相を90°ずらした状態で配置されている。
回転子本体22の磁石挿入穴25には、図4、図5等に示すように、永久磁石30が挿入されるようになっている。永久磁石30は、角形の板状に形成されており、その表面側と裏面側とに磁極が設けられている(図3参照)。そして、図5に示すように、永久磁石30の長さ寸法(回転子本体22の軸方向の長さ寸法)が磁石挿入穴25の長さ寸法L(回転子本体22の軸長寸法)にほぼ等しい値に設定されている。
回転子本体22の磁石挿入穴25には、図4に示すように、永久磁石30を厚み方向から挟めるように構成された一対の厚み方向拘束面25kが形成されている。そして、厚み方向拘束面25kの幅方向両側(図4の左右両側)の位置に、その磁石挿入穴25を幅方向外側に拡開させるV溝状のV形端面25vが形成されている。また、各々の厚み方向拘束面25kには、左右のV形端面25vの近傍位置に永久磁石30の挿入方向、即ち、回転子本体22の軸方向に延びるレール状の突条26が形成されている。
突条26は、永久磁石30を磁石挿入穴25の幅方向中央に位置決めするためのものであり、断面半楕円形に形成されて、一方の厚み方向拘束面25kの突条26と他方の厚み方向拘束面25kの突条26とが対向する位置(幅方向において重なる位置)に形成されている。また、左側の突条26と右側の突条26との間隔は、図4に示すように、永久磁石30の幅寸法W1にほぼ等しい寸法に設定されている。
さらに、一方の厚み方向拘束面25kと他方の厚み方向拘束面25kとの間隔T0、即ち、磁石挿入穴25のスリット幅寸法T0は、永久磁石30が磁石挿入穴25に挿入された状態で、両側の厚み方向拘束面25kと永久磁石30間にそれぞれ所定寸法の隙間SL(30μm〜40μm)が形成されるような値に設定されている。即ち、磁石挿入穴25のスリット幅寸法T0は、永久磁石30の厚み寸法T1よりも隙間(SL×2)程度大きな値に設定されている。また、永久磁石30の四隅の角部が断面半楕円形の突条26の傾斜側面にそれぞれ当接するようになる。
このため、図4、図5に示すように、四隅の突条26を利用して永久磁石30を磁石挿入穴25に挿入した状態で、永久磁石30の厚み方向両側には所定寸法の隙間SLが形成されるとともに、永久磁石30の幅方向両側には、略五角形状の空間SPが形成されるようになる。
即ち、前記突条26が本発明の突起に相当する。
回転子本体22は、各々の磁石挿入穴25に永久磁石30が挿入された状態で、電着塗装される。ここで、電着塗装とは、水溶性の電着塗料の中に被塗物(回転子本体22)を浸漬させてこれを陰極とし、電着塗料中の陽極から陰極に直流電流を流すことで、被塗物の塗装を行なうものである。即ち、陰極(回転子本体22)の付近では、塗料が化学反応を起こして不溶性の樹脂(絶縁材料)となり、回転子本体22の表面に塗膜Rが形成されるとともに、その回転子本体22の隙間部分にも樹脂が浸透して絶縁性の塗膜Rが形成されるようになる。
これにより、回転子本体22の表面に位置する永久磁石30の長さ方向両端面32が、図6に示すように、塗膜Rによって覆われるとともに、図4において、永久磁石30と磁石挿入穴25の隙間SLが塗膜R(図6参照)で塞がれるようになる。さらに、磁石挿入穴25の略五角形状の空間SPの内周面、及びその内周面を構成する永久磁石30の幅方向両端面34(図4参照)が塗膜Rによって覆われるようになる。即ち、永久磁石30は、その表面が全体的に塗膜Rによって覆われるようになる。
このように、永久磁石30の表面が絶縁性の塗膜Rに覆われるため、永久磁石30を流れる渦電流を低減させることができ、前記永久磁石30の発熱を抑えることができる。
また、図6に示すように、磁石挿入穴25の位置で回転子本体22を構成する鋼板22p間に積層不良等による隙間が形成されていても、その部分に塗膜Rが浸透するようになる。
<モータ10の製造方法について>
次に、図8に示すフローチャートに基づいて、上記したモータ10の製造方法について説明する。
先ず、回転子20の鉄心部分と固定子50の鉄心部分とが別工程でそれぞれ製造される(ステップS101、S102)。次に、回転子20の回転子本体22に形成された磁石挿入穴25に永久磁石30の素材が挿入される(ステップS103)。このとき、永久磁石30の素材を、図4に示すように、磁石挿入穴25に形成された突条26により幅方向両側から拘束し、前記永久磁石30の素材を突条26に沿って磁石挿入穴25に挿入する。このようにして、永久磁石30の素材が磁石挿入穴25に挿入された状態で、永久磁石30の素材は突条26を介して回転子本体22と電気的に接続されるようになる。
次に、回転子20の鉄心部分を固定子50の鉄心部分に挿入し、同軸に保持した状態で、両者20,50を水溶性の電着塗料の中に浸漬させて電着塗装を行なう(ステップS104)。
これにより、固定子50の鉄心部分の表面と、回転子20の鉄心部分の表面、及び永久磁石30の表面が絶縁性の塗膜Rに覆われるとともに、前述のように、永久磁石30と磁石挿入穴25の隙間SL等が塗膜Rによって塞がれるようになる。
次に、電着塗装後、回転子20の永久磁石30の素材に外部から磁界を加えて、それらの永久磁石30の素材をそれぞれ着磁する(ステップS105)。この段階で、前記素材が永久磁石30として機能するようになる。
また、永久磁石30の素材の着磁と平行して、固定子50の電機子鉄心52に電機子巻線54を巻装する(ステップS106)。
このようにして、回転子20と固定子50とが製造された状態で、その固定子50に回転子20を組付け、モータ10が完成する(ステップS107)。
<本実施形態に係るモータ10の回転子20の長所>
本発明によると、回転子本体22の磁石挿入穴25は、その磁石挿入穴25の内壁面(厚み方向拘束面25k)と永久磁石30間に隙間SL等が形成されるように、永久磁石30に対して大きく形成されている。しかし、磁石挿入穴25の厚み方向拘束面25kには複数の突起(突条26)が形成されているため、永久磁石30がその磁石挿入穴25に挿入される際、挿入方向に対して直角方向に位置ずれすることがなく、その永久磁石30を前記磁石挿入穴25内の定位置に配置できるようになる。
さらに、磁石挿入穴25の厚み方向拘束面25kと永久磁石30間の隙間SLは、電着塗装により形成された絶縁性の塗膜Rによって塞がれている。即ち、永久磁石30が回転子本体22の磁石挿入穴25に挿入された後で、その永久磁石30の表面が絶縁性の塗膜Rによって覆われる。このため、永久磁石30の表面の絶縁層(塗膜)に傷が付くことがない。
さらに、回転子本体22の磁石挿入穴25と永久磁石30間の隙間SLが塗膜Rによって塞がれるため、モータ10の駆動時に磁石挿入穴25と永久磁石30間で振動が発生し難くなる。
また、永久磁石30が突条26によって幅方向両側から拘束されるため、磁石挿入穴25の幅寸法を永久磁石30の幅寸法よりも大きくして、その永久磁石30の幅方向両側位置に広い空間SPを形成できる。これにより、前記永久磁石30の表側(例えば、N極)から裏側(例えば、S極)に磁束が通り難くなる。即ち、前記永久磁石30の磁束を効率的に回転子本体22の外周面から固定子50側に導けるようになる。
また、永久磁石30の素材を磁石挿入穴25に挿入した後、その永久磁石30の素材を着磁するため、磁石挿入穴25に対する永久磁石30の素材の挿入が容易になる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、磁石挿入穴25を扁平六角形のスリット状に形成し、その磁石挿入穴25の厚み方向拘束面25kに永久磁石30を幅方向両側から拘束する突条26を形成する例を示した。しかし、図7に示すように、磁石挿入穴25の厚み方向拘束面25kに永久磁石30との隙間SLを一定寸法に保持するための隙間保持突起25xを形成し、さらに、磁石挿入穴25の幅方法両側に永久磁石30を幅方向両側から拘束して回転子本体22の軸方向にガイドするガイド面25yを有するガイド突起25zを設けるようにすることも可能である。
このように、隙間保持突起25xにより磁石挿入穴25の厚み方向拘束面25kと永久磁石30との隙間SLを一定寸法に保持できるため、電着塗装による塗膜の厚み寸法がほぼ一定になる。
また、本実施形態では、永久磁石30の素材を回転子本体22の磁石挿入穴25に挿入した後、回転子本体22に磁界を加えて永久磁石30の素材を着磁する例を示したが、図7に示すように磁石挿入穴25を形成することで、その磁石挿入穴25に着磁済みの永久磁石30を挿入しても隙間SLを一定寸法に保持できる。
10・・・・モータ
20・・・・回転子
22・・・・回転子本体
25・・・・磁石挿入穴
25x・・・隙間保持突起
25k・・・厚み方向拘束面
25y・・・ガイド面
26・・・・突条
30・・・・永久磁石
50・・・・固定子
54・・・・電機子巻線
R・・・・・塗膜
SL・・・・隙間

Claims (5)

  1. 円柱形の回転子本体と、前記回転子本体の円周方向に等間隔で配置されており、その回転子本体の軸方向に延びるように形成された複数の磁石挿入穴と、それらの磁石挿入穴にそれぞれ挿入される複数の永久磁石とを有するモータの回転子であって、
    前記磁石挿入穴は、前記永久磁石が隙間を介した状態で挿入されるように構成されており、さらに前記磁石挿入穴の内壁面には、前記永久磁石がその磁石挿入穴に挿入される際、前記回転子本体の軸方向に対して直角方向に変位しないように、その永久磁石を拘束する複数の突起が設けられており、
    前記磁石挿入穴の内壁面と前記永久磁石間の前記隙間が前記永久磁石挿入後の前記回転子本体を電着塗装することにより形成された絶縁性の塗膜によって塞がれていることを特徴とするモータの回転子。
  2. 請求項1に記載されたモータの回転子であって、
    前記永久磁石は角形の板状に形成されており、
    前記磁石挿入穴の内壁面は、前記隙間を介した状態で、前記永久磁石を厚み方向から挟めるように構成された一対の厚み方向拘束面を有しており、
    前記突起は、前記厚み方向拘束面に形成されて、前記永久磁石を幅方向両側から拘束し、前記回転子本体の軸方向にガイドできるように構成されていることを特徴とするモータの回転子。
  3. 請求項1に記載されたモータの回転子であって、
    前記永久磁石は角形の板状に形成されており、
    前記磁石挿入穴の内壁面は、前記隙間を介した状態で、前記永久磁石を厚み方向から挟めるように構成された一対の厚み方向拘束面を有しており、
    前記突起は、両側の厚み方向拘束面に形成されて、それらの厚み方向拘束面と前記永久磁石間の隙間を一定寸法に保持する隙間保持突起と、前記永久磁石を幅方向両側から拘束してその永久磁石を前記回転子本体の軸方向にガイド可能に形成されたガイド面を備えるガイド突起とから構成されていることを特徴とするモータの回転子。
  4. 円柱形の回転子本体と、前記回転子本体の円周方向に等間隔で配置されており、その回転子本体の軸方向に延びるように形成された複数の磁石挿入穴と、それらの磁石挿入穴にそれぞれ挿入される複数の永久磁石とを有するモータの回転子の製造方法であって、
    前記永久磁石が隙間を介した状態で挿入されるように前記磁石挿入穴を形成する工程と、
    前記磁石挿入穴を形成する際に、前記永久磁石が挿入時に前記回転子本体の軸方向に対して直角方向に変位しないように、その永久磁石を拘束する複数の突起をその磁石挿入穴の内壁面に形成する工程と、
    前記磁石挿入穴に前記永久磁石の素材を挿入する工程と、
    前記永久磁石の素材が挿入された前記回転子本体を電着塗装し、前記磁石挿入穴の内壁面と前記永久磁石の素材間の隙間を絶縁性の塗膜で塞ぐ工程と、
    前記電着塗装工程の後、前記永久磁石の素材を着磁する工程と、
    を有することを特徴とするモータの回転子の製造方法。
  5. 円柱形の回転子本体と、前記回転子本体の円周方向に等間隔で配置されており、その回転子本体の軸方向に延びるように形成された複数の磁石挿入穴と、それらの磁石挿入穴にそれぞれ挿入される複数の永久磁石とを有するモータの回転子の製造方法であって、
    前記永久磁石が隙間を介した状態で挿入されるように前記磁石挿入穴を形成する工程と、
    前記磁石挿入穴を形成する際に、前記永久磁石が挿入時に前記回転子本体の軸方向に対して直角方向に変位しないように、その永久磁石を拘束する複数の突起をその磁石挿入穴の内壁面に形成する工程と、
    前記磁石挿入穴に前記永久磁石を挿入する工程と、
    前記永久磁石が挿入された前記回転子本体を電着塗装し、前記磁石挿入穴の内壁面と前記永久磁石間の隙間を絶縁性の塗膜で塞ぐ工程と、
    を有することを特徴とするモータの回転子の製造方法。
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