JP2012084920A - 入出力端子および光半導体素子収納用パッケージならびに光半導体装置 - Google Patents

入出力端子および光半導体素子収納用パッケージならびに光半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 入出力端子の平板部とリード端子との接合強度を向上させる。
【解決手段】 上面に形成された複数のメタライズ配線層3aを有する誘電体から成る平板部8と、複数のメタライズ配線層3aを間に挟んで接合された誘電体から成る立壁部7とから構成された入出力端子3において、平板部8の下面に接地導体層14が形成され、平板部8の端面に接地用のメタライズ配線層3aから接地導体層14にかけて溝6が形成されているとともに、溝6内にメタライズ配線層3aと接地導体層14とを導通する導体層6aが形成されており、溝6は、その幅が溝6の底面側に向かって漸次小さくなっているとともに、底面の垂線に対する内側面の傾斜角度が底面側に向かうにしたがって小さくなっている。これにより、平板部8とリード端子11とをロウ材で接続する際に、溝6にロウ材を溜めやすくすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光半導体素子収納用パッケージの入出力端子に関し、特に入出力端子における平板部の端面の導体層(キャスタレーション導体)に関するものであり、またこの入出力端子を用いた光半導体素子収納用パッケージ、さらにこの光半導体素子収納用パッケージを用いた光半導体装置に関するものである。
従来の光半導体素子収納用パッケージ(以下、光半導体パッケージという)の入出力端子の拡大斜視図と従来の光半導体パッケージの斜視図とをそれぞれ図3,図4に示す。この光半導体パッケージは、外部電気回路基板(図示せず)との高周波信号の入出力を行う機能を有するとともに大電流の入力を行う機能を有する入出力端子103が構成部材の1つとして用いられている。
入出力端子103は、アルミナ(Al23),窒化アルミニウム(AlN),ムライト(3Al23・2SiO2)等のセラミックスから成り、枠体102の内外に突出する平
板部108と枠体102に嵌着される立壁部107とを有している。また、光半導体パッケージの内外を導通するようにモリブデン(Mo)−マンガン(Mn),タングステン(W)等から成る金属ペーストを焼結したメタライズ配線層103aが平板部108の上面に被着されて光半導体素子104と外部電気回路基板とを電気的に接続する。また、入出力端子103は、枠体102を貫通してまたは切り欠いて形成された取付部に銀ロウ等のロウ材で嵌着される。
この入出力端子103において、入出力端子103の平板部108の端面に導体層106aを溝106内に形成する場合、入出力端子103の端面に導体層106aを溝106内に設けることで導通を得る場合がある。この導体層106a(キャスタレーション導体)は以下の工程で入出力端子103の平板部108の端面に形成される。
まず、図6の(a)に示すように、セラミックグリーンシート109に長方形状の貫通穴113を金型で打ち抜く。次に、(b)に示すように、貫通穴113の裏面から貫通穴113内部を吸引した状態で、セラミックグリーンシート109表面からスクリーン印刷等で貫通穴113内部にモリブデン(Mo)−マンガン(Mn),タングステン(W)等の導電性粒子を主成分とするペースト状の導電性インクを垂れ込ませ、貫通穴113の内面全体に導電性インクを付着させる。
次に、(c)に示すように、貫通穴113の上面側より貫通穴113を2分割するとともに入出力端子103の平板部108の外形を形成するように金型にて打ち抜く。また、(d)は(c)の側面図である。
複数のセラミックグリーンシート109について、(a)〜(c)の工程を同様に施し、最上層となるセラミックグリーンシート109の上面に導電性インクをスクリーン印刷等で印刷して信号用および接地用の複数のメタライズ配線層103aを形成する。その後、すべてのセラミックグリーンシート109を積層し、焼成し、外形を整える加工を施すことで、入出力端子103が製造される。これにより、メタライズ配線層103aと下面の接地導体層114(図4)が溝106に形成された導体層106aを介して導通されることになる。
この入出力端子103が用いられている光半導体パッケージを図3に示す。101は基
体、102は枠体、103は入出力端子、蓋体(図示せず)とで、光半導体素子104を光半導体パッケージ内に収容する容器が基本的に構成される。
基体101は、上側主面に光半導体素子104を載置する載置部を有し、載置部には光半導体素子104が熱電冷却素子105を間に介して金(Au)−シリコン(Si)ロウ材等の接着剤により接着固定されるものであり、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金や銅(Cu)−タングステン(W)合金等の金属材料から成る。
枠体102は、基体101の上側主面に載置部を囲繞するように銀ロウ等のロウ材で接合され、側部に入出力端子103を嵌着する取付部が形成されたものであり、Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等の金属材料から成る。
リード端子111は、入出力端子103の枠体102外側のメタライズ配線層103aに銀ロウ等のロウ材を介して接合され、外部電気回路と入出力端子103との高周波信号の入出力を行うものであり、Fe−Ni−Co合金等の金属材料から成る。また、シールリング(図示せず)は、枠体102の上面に銀ロウ等のロウ材で接合され、入出力端子103を上方より挟持するとともに、上面に蓋体をシーム溶接等により接合するための接合媒体として機能する。
光ファイバ固定部材112は、Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等の金属から成り、例えばFe−Ni合金のインゴット(塊)をプレス加工により所定の筒状に製作される。この光ファイバ固定部材112は、光ファイバ(図示せず)を挿通可能な貫通孔を有する筒体であり、枠体102内側の端部がサファイアやガラス等の透光性材料から成る窓部材で塞がれており、外側端部から光ファイバの一端が挿通固定される。また、光ファイバは、光ファイバ固定部材112の外側端部に金属製フランジをYAGレーザ溶接法等で溶接することにより枠体102に固定される。これにより、光ファイバを介して内部に収容する光半導体素子104と外部との光信号の授受が可能となる。
また、メタライズ配線層103aの枠体102外側の部位には、外部電気回路との高周波信号の入出力を行うために、リード端子111が銀ロウ等のロウ材で接合され、枠体102内側の部位には、光半導体素子104と電気的に接続するためのボンディングワイヤ(図示せず)が接合される。
そして、基体101の載置部に光半導体素子104が熱電冷却素子105を間に介して接着固定され、光半導体素子104の電極をボンディングワイヤを介してメタライズ配線層103aに接続するとともに、熱電冷却素子105の電極に接続されたリード線をメタライズ配線層103aに半田を介して電気的に接続する。次に、枠体102の上面に蓋体を接合し、基体101と枠体102と入出力端子103とシールリングと蓋体とから成る容器内部に、光半導体素子104および熱電冷却素子105を気密に収容する。最後に、枠体102の光ファイバ固定部材112に光ファイバの一端を挿通させるとともに、これを半田等の接着剤やレーザ溶接によって接合させ、光ファイバを枠体102に固定することによって、最終製品としての光半導体装置となる。そして、光ファイバを介して内部に収容する光半導体素子104と外部との光信号の授受が可能となる。
特開平11−214556号公報
しかしながら、上記従来の入出力端子103では、図6に示したように、端面の溝106内に導体層106aを有する平板部108となるセラミックグリーンシート109を、溝106の形状が長方形となるように金型で打ち抜いた後に貫通穴113の上面側から2分割する際、貫通穴113の切断部付近のセラミックグリーンシート109は、切断刃に押しつぶされて貫通穴113内側に延びる方向に応力が働くため、図6(c),(d)や図7(b)に示すように貫通穴113の内側に向かってセラミックグリーンシート109のバリ110が形成される。その結果、溝106の上端部の両方が溝106の内側にせり出すような形状となる。なお、図7(b)において点線部(II)は切断刃の位置を示す。
そして、バリ110を有するセラミックグリーンシート109を積層し、焼成して外形加工を施し、入出力端子103を製造すると、入出力端子103を光半導体パッケージに組み込んで、例えば光半導体パッケージを通信用システム等に組みこんだ場合、バリ110が振動や衝撃等で脱落し、バリ110が光半導体パッケージの内部ではボンディングワイヤを損傷させて信号の伝送線路が断線し、光半導体素子が作動しなくなる場合があった。また、光半導体パッケージの外側では、脱落した導体層106aが付着したバリ110が外部回路基板の回路を短絡させたり、誤動作させたりする場合があり、通信特性維持の信頼性を劣化させる場合があった。
従って、本発明は上記問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、光半導体パッケージの入出力端子における平板部の端面に形成した溝のバリの発生を抑制して、光半導体素子の作動性および通信特性維持の信頼性を向上させることにある。また、本発明の第2の目的は、平板部とリード端子との接合強度を向上させることにある。
本発明の入出力端子は、上面の一辺側から対向する他辺側にかけて形成された信号用および接地用の複数のメタライズ配線層を有する誘電体から成る平板部と、該平板部の上面に前記複数のメタライズ配線層を間に挟んで接合された誘電体から成る立壁部とから構成された入出力端子において、前記平板部の下面に接地導体層が形成され、前記平板部の前記一辺側の端面および/または前記他辺側の端面に接地用の前記メタライズ配線層から前記接地導体層にかけて溝が形成されているとともに、該溝内に前記メタライズ配線層と前記接地導体層とを導通する導体層が形成されており、前記溝は、その幅が前記溝の底面側に向かって漸次小さくなっているとともに、前記底面の垂線に対する内側面の傾斜角度が前記底面側に向かうにしたがって小さくなっていることを特徴とする。
本発明は、上記の構成により、溝の上端部に溝の内側にせり出すようなバリが生じるのを防ぐことができる。即ち、入出力端子の平板部用のセラミックグリーンシートに台形状の貫通穴をあけ、貫通穴の内面に導電性インクを付着させ、平板部の外形形状に打ち抜き法で成形した際の応力を貫通穴の外側方向に向けることができ、貫通穴を分割して成る溝の上端部に生じるバリの発生を大幅に抑制することができる。その結果、入出力端子が設けられる光半導体パッケージにおいて、光半導体素子の作動性および通信特性維持の信頼性が向上する。
また、幅が底面側に向かって漸次小さくなっている溝は、上記のようにバリが発生しないため、それを起点として平板部が破壊されることがなくなり、またそれに相俟ってリード端子の接合強度も向上するという作用効果も有する。
本発明の光半導体パッケージは、上側主面に光半導体素子が熱電冷却素子を介して載置される載置部を有する基体と、前記上側主面に前記載置部を囲繞するように取着された金属製の枠体と、該枠体を貫通してまたは切り欠いて形成された入出力端子の取付部と、該取付部に嵌着された本発明の入出力端子とを具備したことを特徴とする。
本発明は、上記の構成により、入出力端子の溝の上端部に溝の内側にせり出すようなバリが生じるのを防ぐことができ、その結果、光半導体素子の作動性および通信特性維持の信頼性が向上し、また、光半導体素子を長期にわたり正常かつ安定に作動させ得る。
本発明の光半導体装置は、本発明の光半導体素子収納用パッケージと、前記載置部に載置固定された前記熱電冷却素子と、該熱電冷却素子の上面に載置され前記入出力端子に電気的に接続された光半導体素子と、前記枠体の上面に接合された蓋体とを具備したことを特徴とする。
本発明は、上記の構成により、上記の本発明特有の作用効果を有する光半導体パッケージを用いた信頼性の高い光半導体装置を提供できる。また、高周波信号を光信号にまたは光信号を高周波信号に変換する機能が常に安定した光半導体素子を、光半導体パッケージ内部に気密に収容したものとなる。
本発明の入出力端子は、平板部の下面に接地導体層が形成され、平板部の一辺側の端面および/または他辺側の端面に接地用のメタライズ配線層から接地導体層にかけて溝が形成されているとともに溝内に接地用のメタライズ配線層と接地導体層とを導通する導体層が形成されており、溝はその幅が底面側に向かって漸次小さくなっていることにより、溝の上端部に溝の内側にせり出すようなバリが生じるのを防ぐことができる。即ち、入出力端子の平板部用のセラミックグリーンシートに台形状の貫通穴をあけ、貫通穴の内面に導電性インクを付着させ、平板部の外形形状に打ち抜き法で成形した際の応力を貫通穴の外側方向に向けることができ、貫通穴を分割して成る溝の上端部に生じるバリの発生を大幅に抑制することができる。その結果、入出力端子が設けられる光半導体パッケージにおいて、光半導体素子の作動性および通信特性維持の信頼性が向上する。
また、幅が底面側に向かって漸次小さくなっている溝は、バリが発生しないため、それを起点として平板部が破壊されることがなくなる。さらに、底面の垂線に対する内側面の傾斜角度が底面側に向かうにしたがって小さくなっていることにより、リード端子の接合強度も向上するという作用効果も有する。
本発明の光半導体パッケージは、上側主面に光半導体素子が熱電冷却素子を介して載置される載置部を有する基体と、上側主面に載置部を囲繞するように取着された金属製の枠体と、枠体を貫通してまたは切り欠いて形成された入出力端子の取付部と、取付部に嵌着された本発明の入出力端子とを具備したことにより、入出力端子の溝の上端部に溝の内側にせり出すようなバリが生じるのを防ぐことができ、その結果、光半導体素子の作動性および通信特性維持の信頼性が向上し、また、光半導体素子を長期にわたり正常かつ安定に作動させ得る。
本発明の光半導体装置は、本発明の光半導体素子収納用パッケージと、載置部に載置固定された熱電冷却素子と、熱電冷却素子の上面に載置され入出力端子に電気的に接続された光半導体素子と、枠体の上面に接合された蓋体とを具備したことにより、上記の本発明特有の作用効果を有する光半導体パッケージを用いた信頼性の高い光半導体装置を提供できる。また、高周波信号を光信号にまたは光信号を高周波信号に変換する機能が常に安定した光半導体素子を、光半導体パッケージ内部に気密に収容したものとなる。
本発明の光半導体パッケージについて実施の形態の例を示す平面図である。 本発明の入出力端子を示し、(a)は入出力端子の平面図、(b)は入出力端子の側面図である。 従来の光半導体パッケージの例を示す平面図である。 従来の入出力端子を示し、(a)は入出力端子の平面図、(b)は入出力端子の側面図である。 図2の本発明の入出力端子についての製造工程を示し、(a)〜(c)は入出力端子の平面図、(d)は入出力端子の側面図である。 図4の従来の入出力端子についての製造工程を示し、(a)〜(c)は入出力端子の平面図、(d)は入出力端子の側面図である。 入出力端子の平板部となるセラミックグリーンシートに形成された貫通穴を2分割するように金型で打ち抜いた際の形状を示し、(a)は本発明の貫通穴の平面図、(b)は従来の貫通穴の平面図である。
本発明の入出力端子とその入出力端子を用いた光半導体パッケージについて以下に詳細に説明する。図2は本発明の入出力端子を示し、(a)は入出力端子の平面図、(b)は入出力端子の側面図である。図5は本発明の入出力端子の製造工程を示し、(a)から(c)は入出力端子の平面図、(d)は入出力端子の側面図である。また、図7は、入出力端子の平板部となるセラミックグリーンシートに貫通穴およびその内面に導体層を形成して切断刃により貫通穴を分割した際の貫通穴の形状を示し、(a)は本発明の貫通穴の平面図、(b)は従来の貫通穴の平面図である。
本発明の入出力端子3は、外部電気回路基板との高周波信号の入出力を行う機能と大電流の入力を行う機能とを有しており、また、光半導体パッケージの内部を気密に封止する機能も有する。そして、本発明の入出力端子3は、特に大電流の入力を行う機能を有する部位に関するものである。この入出力端子3は、上面の一辺側から対向する他辺側にかけて形成された信号用および接地用の複数のメタライズ配線層3aを有する誘電体から成る平板部8と、平板部8の上面に複数のメタライズ配線層3aを間に挟んで接合された誘電体から成る立壁部7とから主に構成される。
入出力端子3は、基体1,枠体2に熱膨張係数が近似するアルミナセラミックス等のセラミックスから成り、枠体2の内外に突出する平板部8の突出部と枠体2に嵌着される立壁部7とを有している。また、光半導体パッケージの内外を導通するようにMo−Mn,W等から成る金属ペーストを焼結したメタライズ配線層3aが平板部8上面に被着されて、光半導体素子4と外部電気回路基板とを電気的に接続する。この入出力端子3は、枠体2を貫通してまたは切り欠いて形成された取付部に銀ロウ等のロウ材で嵌着される。
入出力端子3の製造工程について以下に詳細に説明する。図5の(a)に示すように、平板部8となるセラミックグリーンシート9に台形状の貫通穴13を金型にて打ち抜き形成する。次に、(b)に示すように、貫通穴13裏面から貫通穴13内部を吸引した状態で、セラミックグリーンシート9表面側からスクリーン印刷等で貫通穴13内部に導電性インクを垂れ込ませ、貫通穴13の内面全体に導電性インクを付着させる。
次に、(c)に示すように、台形状の溝6の斜辺の途中を切断して貫通穴13を2分割するとともに平板部8の外形形状となるように金型にて打ち抜き形成する。このとき、従来のように、貫通穴13を切断して溝6を形成する際に、貫通穴13の切断部付近のセラミックグリーンシート9が金型の切断刃に押しつぶされて貫通穴13内側に延びる方向に応力が働くことがなくなる。即ち、図7(a)に示すように、台形状の貫通穴13にすることで、セラミックグリーンシート9は貫通穴13の台形状の斜辺の切断線(点線)の上底側では貫通穴13の外側に向かって応力が働き、セラミックグリーンシート9は斜辺の切断線の上底側では貫通穴13の外側方向に広がるように切り抜かれる。その結果、セラ
ミックグリーンシート9および導体層6aが貫通穴13の内側方向へせり出してバリ10を発生するのを抑制することができる。
なお、切断刃(点線部I)により斜辺の切断線の下底側に発生するセラミックグリーシート9のバリ10については、切断後に製品としては使用されない部分であるため全く問題ない。つまり、製品として使用される部分は切断線より上底側の部分となる。
また、平板部8は複数のセラミックグリーンシート9を積層して成るため、他のセラミックグリーンシート9についても上記と同様に形成した後、最上層のセラミックグリーンシート9の上面に導電性インクをスクリーン印刷等で印刷し、信号用および接地用の複数のメタライズ配線層3aを形成する。その後、すべてのセラミックグリーンシート9を積層し、焼成して外形を整える加工を施すことにより、平板部8が製造される。これにより、メタライズ配線層3aと平板部8の下面に形成された接地導体層14が溝6に形成された導体層6aを介して導通されることになる。
図5(c)に示すように、溝6の内側面の傾き、即ち溝6の底面の垂線に対する内側面の傾斜角度θは10〜80°が好ましい。10°未満になると、切断刃で切断した際に貫通穴13の切断部で外側方向へ応力が向かう効果がほとんどなくなり、内側方向に応力が働くため、セラミックグリーンシート9のバリ10が製品となる部分にも発生し易くなる。また、80°を超えると、溝6が大きくなって平板部8自体が大きくなり、光半導体パッケージの大型重量化につながり易い。さらに好ましくは20〜30°がよい。貫通穴13の形状としては、上記の台形状の他に略円形状であっても同様の効果を奏する。
本発明の光半導体パッケージについて図1に基づき詳細に説明する。同図において、1は基体、2は枠体、3は入出力端子であり、基体1、枠体2、入出力端子3および蓋体とで、光半導体素子4を光半導体パッケージ内に収容する容器が基本的に構成される。
基体1は、その上側主面に半導体レーザ(LD),フォトダイオード(PD)等の光半導体素子4が熱電冷却素子5を間に介して載置するための載置部を有している。この基体1は、Fe−Ni−Co合金,Cu−W等の金属材料や、アルミナ,窒化アルミニウム,ムライト等のセラミックスから成る。金属材料から成る場合、例えば、Fe−Ni−Co合金のインゴット(塊)に圧延加工や打ち抜き加工等の従来周知の金属加工法を施すことによって所定の形状に製作される。一方、セラミックスから成る場合、その原料粉末に適当な有機バインダや溶剤等を添加混合しペースト状と成し、このペーストをドクターブレード法やカレンダーロール法によってセラミックグリーンシートと成し、しかる後、セラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施し、これを複数枚積層し焼成することによって作製される。
なお、基体1が金属材料から成る場合、その表面に耐蝕性に優れかつロウ材との濡れ性に優れる金属、具体的には厚さ0.5〜9μmのNi層と厚さ0.5〜5μmのAu層を順次メッキ法により被着しておくのがよく、基体1が酸化腐蝕するのを有効に防止できるとともに、基体1の上側主面の載置部に光半導体素子4を熱電冷却素子5を間に介して強固に接着固定することができる。一方、基体1がセラミックスから成る場合、光半導体素子4を熱電冷却素子5を間に介して載置する載置部1aに耐蝕性に優れかつロウ材との濡れ性に優れる金属、具体的には厚さ0.5〜9μmのNi層と厚さ0.5〜5μmのAu層を順次メッキ法により被着しておくのがよく、基体1の上側主面の載置部に光半導体素子4を熱電冷却素子5を間に介して強固に接着固定することができる。
枠体2は、基体1の上側主面に載置部1aを囲繞するように取着され、Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等の金属材料から成る。例えば、Fe−Ni−Co合金のインゴ
ットをプレス加工により所定の枠状となすことによって製作される。また、枠体2には、内部に収容する光半導体素子4との間で光信号を授受するための光ファイバが挿通固定される筒状の光ファイバ固定部材12が、枠体2を貫通して銀ロウ等のロウ材を介して接合される。
リード端子11は、入出力端子3のメタライズ配線層3aに銀ロウ等のロウ材を介して接合され、外部電気回路と入出力端子3との高周波信号の入出力を行うものであり、Fe−Ni−Co合金等の金属材料から成る。また、シールリングは、枠体2の上面に銀ロウ等のロウ材で接合され入出力端子3を上方より挟持するとともに、上面に蓋体をシーム溶接等により接合するための接合媒体として機能する。
光ファイバ固定部材12は、Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等の金属から成り、例えばFe−Ni合金のインゴット(塊)をプレス加工により所定の筒状に製作される。この光ファイバ固定部材12は、光ファイバを挿通可能な貫通孔を有する筒体であり、枠体2内側の端部がサファイアやガラス等の透光性材料から成る窓部材で塞がれており、外側端部から光ファイバの一端が挿通固定される。また、光ファイバは、光ファイバ固定部材9の外側端部に金属製フランジを介してYAGレーザ溶接法等で溶接することにより枠体2に固定される。これにより、光ファイバを介して内部に収容する光半導体素子4と外部との光信号の授受が可能となる。
また、メタライズ配線層3aの枠体2外側の部位には、外部電気回路との高周波信号の入出力を行うために、リード端子11が銀ロウ等のロウ材で接合されるとともに、枠体2内側の部位には、光半導体素子4と電気的に接続するためのボンディングワイヤが接合される。
そして、基体1の載置部に光半導体素子4が熱電冷却素子5を間に介して接着固定され、光半導体素子4の電極をボンディングワイヤを介してメタライズ配線層3aに接続させるとともに、熱電冷却素子5の電極に接続されたリード線をメタライズ配線層3aに半田を介して電気的に接続する。次に、枠体2の上面に蓋体を接合し、基体1と枠体2と入出力端子3とシールリングと蓋体とから成る容器内部に、光半導体素子4および熱電冷却素子5を気密に収容する。最後に、枠体2の光ファイバ固定部材12に光ファイバの一端を挿通させるとともに、これを半田等の接着剤やレーザ溶接によって接合させ、光ファイバを枠体2に固定することによって、最終製品としての光半導体装置となる。そして、光ファイバを介して内部に収容する光半導体素素子4と外部との光信号の授受が可能となる。
かくして、本発明は、平板部と立壁部とから成る入出力端子において、平板部の下面に接地導体層が形成され、平板部の一辺側の端面および/または他辺側の端面に接地用のメタライズ配線層から接地導体層にかけて溝が形成されているとともに溝内に接地用のメタライズ配線層と接地導体層とを導通する導体層が形成されており、溝はその幅が底面側に向かって漸次小さくなっていることにより、溝の上端部に溝の内側にせり出すようなバリが生じるのを防ぐことができる。その結果、入出力端子が設けられる光半導体パッケージにおいて、光半導体素子の作動性および通信特性維持の信頼性が向上する。
また、幅が底面側に向かって漸次小さくなっている溝は、バリが発生しないため、それを起点として平板部が破壊されることがなくなり、またそれに相俟ってリード端子の接合強度も向上するという作用効果も有する。
本発明の光半導体パッケージは、上側主面に光半導体素子が熱電冷却素子を介して載置される載置部を有する基体と、上側主面に載置部を囲繞するように取着された金属製の枠体と、枠体を貫通してまたは切り欠いて形成された入出力端子の取付部と、取付部に嵌着
された本発明の入出力端子とを具備したことにより、導体層のバリの脱落による通信特性の劣化等を防止することができ、その結果、光半導体素子の作動性および通信特性維持の信頼性が向上する。また、光半導体素子を長期にわたり正常かつ安定に作動させ得る。
また、本発明の光半導体装置は、本発明の光半導体パッケージと、載置部に載置固定された熱電冷却素子と、熱電冷却素子の上面に載置され入出力端子に電気的に接続された光半導体素子と、枠体の上面に接合された蓋体とを具備したことにより、上記の本発明特有の作用効果を有する光半導体パッケージを用いた信頼性の高い光半導体装置を提供できる。また、高周波信号を光信号にまたは光信号を高周波信号に変換する機能が常に安定した光半導体素子を、光半導体パッケージ内部に気密に収容したものとなる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更は可能である。
1:基体
2:枠体
3:入出力端子
3a:メタライズ配線層
4:光半導体素子
5:熱電冷却素子
6:溝
6a:導体層
7:立壁部
8:平板部
14:接地導体層

Claims (3)

  1. 上面の一辺側から対向する他辺側にかけて形成された信号用および接地用の複数のメタライズ配線層を有する誘電体から成る平板部と、該平板部の上面に前記複数のメタライズ配線層を間に挟んで接合された誘電体から成る立壁部とから構成された入出力端子において、前記平板部の下面に接地導体層が形成され、前記平板部の前記一辺側の端面および/または前記他辺側の端面に接地用の前記メタライズ配線層から前記接地導体層にかけて溝が形成されているとともに、該溝内に前記メタライズ配線層と前記接地導体層とを導通する導体層が形成されており、前記溝は、その幅が前記溝の底面側に向かって漸次小さくなっているとともに、前記底面の垂線に対する内側面の傾斜角度が前記底面側に向かうにしたがって小さくなっていることを特徴とする入出力端子。
  2. 上側主面に光半導体素子が熱電冷却素子を介して載置される載置部を有する基体と、前記上側主面に前記載置部を囲繞するように取着された金属製の枠体と、該枠体を貫通してまたは切り欠いて形成された入出力端子の取付部と、該取付部に嵌着された請求項1記載の入出力端子とを具備したことを特徴とする光半導体素子収納用パッケージ。
  3. 請求項2記載の光半導体素子収納用パッケージと、前記載置部に載置固定された前記熱電冷却素子と、該熱電冷却素子の上面に載置され前記入出力端子に電気的に接続された光半導体素子と、前記枠体の上面に接合された蓋体とを具備したことを特徴とする光半導体装置。
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