JP2012084730A - 電子装置の放熱シート - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱シートを設けた電子部品の周りにその電子部品より背の高い他の電子部品が位置されていても、放熱シートを屈曲させることなくフラットに設置する。
【解決手段】銅箔等の金属材料からなる熱伝導層11の表裏面にポリイミド等の絶縁被覆層12を設けた放熱シートS2である。この放熱シートの背の高い他の電子部品1aに対応する位置に凹部Hを形成し、その凹部に背の高い電子部品を嵌めて、放熱シートの設置方向に影響を与えないようにする。このようにすれば、放熱シートを、背の高い他の電子部品に関係なく、回路基板2に沿ってフラットに(平行に)設置することができる。フラットに設置できれば、放熱シートが回路基板に対向する部品に触れずにその両者間に位置させたり、その部品の裏面にぴったり沿った接触状態としたりし得る。凹部は、透孔、切り込み21、切り起し等の手段を採用して形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、回路基板上に複数の電子部品を搭載し、その少なくとも一つの電子部品に放熱シートを設けた電子装置及びその放熱シートに関するものである。
コンピュータ(CPU)、ビデオチップ、メモリー等の半導体からなる電子部品は使用中に発熱するため、その熱のため電子部品の性能が劣化する恐れがある。このため、発熱する電子部品には放熱シートを設けて放熱効果を高めるようにしている。
この放熱シートを電子部品に設ける際、図16に示すように、その放熱シートSを設けた電子部品1の周りにはその電子部品1より背の高い他の電子部品1aが回路基板2に設けられる場合がある。
このような場合、その背の高い電子部品1aの位置を変更することが考えられるが、その変更は、回路基板2上の電子部品1、1aの実装設計に制約が生じる。
このため、柔軟性のある介在層を部品と放熱シートSの間に介在し、その介在層の各部品高さの凹凸への出没対応によってその凹凸を吸収する技術がある(特許文献1 請求項1、図3参照)。
また、放熱シートSは、樹脂フィルムのように腰が弱く剛性が低いと、不必要に他の電子部品に接触する問題がある。このため、近年、放熱シートSとして、熱伝導層をアルミニウムや銅、又はそれらの合金等の熱伝導性が良好な金属材料からなる薄板又は箔からなり、その熱伝導層の表裏面にポリイミド等の熱放射層(絶縁被覆層)を設けた、前記問題が生じない剛性を有するものがある(特許文献2 請求項1、段落0015〜同0017、図1参照)。
特開2002−261206号公報 特開2006−93546号公報
特許文献1記載の柔軟性のある介在層を設けた技術は、その介在層に酸化アルミニウム等の粒子のコンパウンドを採用して熱伝導性を担保しているが、このコンパンドは高い熱伝導率を期待できず、例えば、せいぜい、数W/mk程度であって、この介在層によって放熱効果が劣化したり、厚みが増して採用できなくなったりする場合が生じる。
特許文献2記載の熱伝導層の表裏面に熱放射層を設けた放熱シートSは、容易に屈曲し得るが、ある程度の剛性(弾性)があるため、例えば、図16(a)に示すように、背の高い他の電子部品1aの頂面に至るとその剛性でもって上方に屈曲した状態となる。また、同図(b)に示すように、回路基板2に対向してその対向面を被う他の部品3が間隙tをもって設けられておれば、放熱シートSは、その間隙t内において部品3に沿って延びることとなる。このとき、図示のように、放熱シートSをその間隙t内に導くために屈曲させなければならない場合が多くなる。
これらの場合において、ある程度の剛性を有する放熱シートSに屈曲部分が生じることは、その屈曲に基づく電子部品1と放熱シートSとの貼着部に剥がれ応力が作用して、その貼着部が剥がれやすく、剥がれれば、空気が入って放熱シートSと電子部品1との接触面積が低下して放熱特性が悪化する。
この発明は、上記の実情の下、上記熱伝導層の表裏面に熱放射層を設けた放熱シートSを設けた電子部品の周りにその電子部品より背の高い他の電子部品が位置されていても、上記屈曲による接触面積の低下が起らないようにすることを課題とする。
上記の課題を達成するために、この発明は、背の高い他の電子部品は放熱シートの凹部に嵌めて、放熱シートの設置方向に影響を与えないようにしたのである。
このようにすれば、放熱シートを、背の高い他の電子部品に関係なく、回路基板に沿って設置することができる。
この発明の具体的な構成としては、回路基板上に複数の電子部品を搭載し、その少なくとも一つの電子部品に放熱シートを設け、その設けた電子部品の周りにはその電子部品より背の高い他の電子部品が位置され、前記放熱シートは、背の高い他の電子部品の頂面に至って接すると上方に屈曲する電子装置の前記放熱シートにおいて、前記背の高い他の電子部品の頂面に対応する部位にその他の電子部品の頂部が入る凹部が設けられて、その凹部に前記他の電子部品の頂部が入ることによって前記上方に屈曲することなくフラットになる構成を採用することができる。
この構成において、上記電子装置が上記回路基板に対向してその対向面を被う他の部品が間隙をもって設けられているものの場合は、上記放熱シートは、前記間隙内まで至っているようにする。このようにすれば、放熱面積を多く得ることができるうえに、前記他の部品にその放熱シートを接しさせるものであれば、放熱シートは、その凹部に他の電子部品の頂部が入ることによってフラットとし得るため、そのフラットレベルと他の部品の接触面のレベルを同じにすれば、放熱シートと他の部品が円滑に接して有効な接触面積を得ることができる。一方、他の部品にその放熱シートを接しさせてはいけないものであれば、同様に、放熱シートはフラット状態で回路基板と他の部品の間隙に入り込むため、その間隙が放熱シートの厚み以上あれば、その放熱シートが他の部品に接触しないようにし得る。
このように、放熱シートを延ばして設置する際、その設置エリアに他の部品があって邪魔の場合、例えば、回路基板とその邪魔となる他の部品との隙間に放熱シートを延ばす場合、凹部の形成によって、その隙間に、曲げ応力を発生することなく放熱シートをフラット状態で延ばすことができ、そのフラット状態を維持できる限りの狭い前記隙間において担保できる。このため、隙間が狭い場合において有利なものと言える。
上記凹部は、電子部品の頂部が入って(嵌って)放熱シートをフラット状態とし得る態様の全てを含み、その形成手段としては、例えば、切り起しによったり、孔によったり等の種々のものが考え得る。この切り起しや孔によれば、容易な加工で放熱性を確保できる。
放熱シートの構成としては、例えば、銅箔の表裏面に絶縁被覆層を設けたものとし得る。この場合、その銅箔の厚みを18〜70ミクロンとするとよい。厚みが18ミクロン未満であると、放熱特性が出にくく、70ミクロンを超えると、可撓性が低下し、この範囲の厚みであると、所望の放熱特性を担保し得るとともに、可撓性があるので、部品と回路基板の隙間に這わせ易い(装入し易い)。
上記各構成の放熱シートは、回路基板上に複数の電子部品を搭載した電子装置の放熱手段とし得ることは勿論である。
この発明は、以上のように、背の高い他の電子部品はその頂部を放熱シートの凹部に入れて、放熱シートの設置方向に影響を与えないようにしたので、十分な放熱効果を担保しつつ、回路基板上の各電子部品の実装設計の自由度が増すものとし得る。
この発明の一実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 この発明の他の実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 同他の実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 同他の実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 同他の実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 同他の実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 同他の実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 同他の実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 同他の実施形態を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同一部切断正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 比較例を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同正面図 他の比較例を示し、(a)は回路基板への実装状態の平面図、(b)は同正面図、(c)は同放熱シートの斜視図 (a)〜(c)はそれぞれ放熱シートの積層構造の各例の部分断面図 (a)は放熱シートの他の実施形態の回路基板への実装状態の一部省略正面図、(b)は同斜視図 (a)は放熱シートの他の実施形態の回路基板への実装状態の一部省略正面図、(b)は同斜視図 (a)、(b)は、放熱シートの回路基板への各実装状態の正面図 (a)、(b)は放熱シートの従来の各実装状態の正面図
この発明に係る放熱シートの構成例を図12に基づき説明すると、(a)に示す放熱シートS1は、銅箔11の表裏面に接着剤12を介したり、介しなかったりしてポリイミド層13を設けたものである。接着剤12は、接着性や熱伝導性を考慮して適宜なものを採用し、例えば、熱硬化性樹脂等を使用し、その厚さは0〜40μmとする。銅箔11の厚みは、例えば18μm、ポリイミド層13の厚みは、例えば12.5μmとする。
(b)に示す放熱シートS2は、銅箔11を約2倍厚み(例えば、35μm)とした以外は前記の放熱シートS1と同一構成である。(c)に示す放熱シートS3は、放熱シートS2の銅箔11を2層にしたものであり、他のポリイミド層13、接着層12の厚みは前記の放熱シートS1、S2と同一構成である。以下、これらの放熱シートS1〜S3を総称して放熱シートSと言う。
これらの放熱シートSにおいて、片側のポリイミド層13と銅箔11の間の接着層12は省略できる。また、放熱シートS3の場合、中央のポリイミド層13の両側の接着層12は省略することができる。
この各放熱シートSを、回路基板2上に複数の電子部品1を搭載した電子装置に実装した各実施形態を図1〜図9に示す。回路基板2には複数の電子部品1、1aが実装され、その一つは発熱するものであって、その放熱が必要であり、その発熱する電子部品1の周りにはその電子部品1より背の高い他の電子部品1aが位置している。放熱シートSはその発熱する電子部品1の頂面に接着剤によって貼付されて前記他の電子部品1aを超えて(跨いで)設けられる。また、回路基板2にはその実装面に対向してその対向面を被う他の部品3が間隙tをもって設けられている。接着剤には、例えば、熱伝導テープ(厚み:35μm)を使用する。また、前記隙間tは、例えば数百μm程度である。
図1に示す実施形態1は、他の電子部品1aの対応する位置に凹部Hとなる透孔21を形成したものであり(同図(c)参照)、その透孔21に他の電子部品1aの頂部を嵌める。この嵌め込みによって電子部品1aの頂部を放熱シートSから突出させる(同図(a)、(b)参照)。この突出によって、発熱電子部品1に貼付された放熱シートSは回路基板2と他の部品3の間隙t内に、その剛性でもってフラットに延びた状態となる(同図(b)参照)。
図2に示す実施形態2は、他の電子部品1aの対応する位置に、放熱シートの長さ方向で対向するT字状の切り込み22を形成したものであり(同図(c)参照)、その切り込み22の形成部に他の電子部品1aを押し上げることにより、切り込み片22aを立ち上げて(切り起こして)、その電子部品1aの頂部が入る凹部Hを形成し、電子部品1aの頂部を放熱シートSから突出させる(同図(a)、(b)参照)。この突出によって、発熱電子部品1に貼付された放熱シートSは回路基板2と他の部品3の間隙t内に、その剛性でもってフラットに延びた状態となる(同図(b)参照)。
図3に示す実施形態3は、他の電子部品1aの対応する位置にコ字状の切り込み23を形成したものであり(同図(c)参照)、その切り込み23の形成部に他の電子部品1aを押し上げることによって、切り込み片23aを立ち上げてその電子部品1aの頂部が入る凹部Hを形成し、その電子部品1aの頂部を放熱シートSから突出させる(同図(a)、(b)参照)。この突出によって、発熱電子部品1に貼付された放熱シートSは回路基板2と他の部品3の間隙t内に、その剛性でもってフラットに延びた状態となる(同図(b)参照)。
図4に示す実施形態4は、他の電子部品1aの対応する位置に、上述と逆コ字状の切り込み24を形成したものであり(同図(c)参照)、その切り込み24の形成部に他の電子部品1aを押し上げることによって、切り込み片24aを立ち上げてその電子部品1aの頂部が入る凹部Hを形成し、その電子部品1aの頂部を放熱シートSから突出させる(同図(a)、(b)参照)。この突出によって、発熱電子部品1に貼付された放熱シートSは回路基板2と他の部品3の間隙t内に、その剛性でもってフラットに延びた状態となる(同図(b)参照)。
図5に示す実施形態5は、発熱する電子部品1と他の電子部品1aの間に対応する部分に切り込み25、25を形成し、その両切り込み25、25の間に谷折り線25a、25a及び山折り線25b、25bを形成するとともに、切り込み25と放熱シートSの側縁との間に谷折り線25aと山折り線25bを形成したものであり(同図(c)参照)、その切り込み25の放熱シート縁側に他の電子部品1aを押し上げることによって、谷折り線25a、山折り線25bを介して放熱シートSを山折りしてその電子部品1aの頂部が入る凹部Hを形成し、一方、両切り込み25、25の間の放熱シートSを谷折り線25a、山折り線25bを介して谷折りして発熱電子部品1の頂部に貼付する(同図(a)、(b)参照)。これによって、発熱電子部品1に貼付された放熱シートSは回路基板2と他の部品3の間隙t内に、その剛性でもってフラットに延びた状態となる(同図(b)参照)。
この実施形態によれば、凹部Hを山折りで形成し、放熱シートSの発熱電子部品1との接触(貼付)を谷折り部で行うようにしたので、発熱電子部品1と他の電子部品1aとの高低差が大きい場合に有利である。
図6に示す実施形態6は、他の電子部品1aの対応する位置にL字状の切り込み26を形成したものであり(同図(c)参照)、その切り込み26の形成部に他の電子部品1aを押し上げることによって、切り込み片26aを立ち上げてその電子部品1aの頂部が入る凹部Hを形成し、その電子部品1aの頂部を放熱シートSから突出させる(同図(a)、(b)参照)。この突出によって、発熱電子部品1に貼付された放熱シートSは回路基板2と他の部品3の間隙t内に、その剛性でもってフラットに延びた状態となる(同図(b)参照)。
図7に示す実施形態7は、他の電子部品1aの対応する位置に、>字状の切り込み27を形成したものであり(同図(c)参照)、その切り込み27の形成部に他の電子部品1aを押し上げることによって、切り込み片27aを立ち上げてその電子部品1aの頂部が入る凹部Hを形成し、その電子部品1aの頂部を放熱シートSから突出させる(同図(a)、(b)参照)。この突出によって、発熱電子部品1に貼付された放熱シートSは回路基板2と他の部品3の間隙t内に、その剛性でもってフラットに延びた状態となる(同図(b)参照)。
図8に示す実施形態8は、図1において、放熱シートSを他の部品3の端近くに至る長さとしたものである。
図9に示す実施形態9は、図8の放熱シートSにおいて、2層の銅箔11、11を形成したもの(S3)としたものである。
これらの各実施形態1〜9において、周囲温度:25℃の下、電子部品1にその発熱量ΔT=30℃弱となるように通電した場合(この場合、放熱シートSがないと、電子部品の頂部温度は29℃となる。比較例1参照)の電子部品1の温度上昇ΔTを測定した実施例1〜9(例えば、実施形態1が実施例1)を下記表1に示す。なお、実施形態1〜8は放熱シートS2を使用し、その放熱シートS2、S3の銅箔厚:35μm、ポリイミド層厚:12.5μmとした。また、実施例10は、図1の実施形態において、銅箔厚:18μm、ポリイミド層厚:12.5μm、実施例11は、図8の実施形態において、銅箔厚:18μm、ポリイミド層厚:12.5μmとした。
また、比較例として、実施形態1において、図10に示す放熱シートを設けないもの(比較例1)、図11に示す背の高い電子部品1aを回避した形状の放熱シートSを採用したもの(比較例2)を作成して同様の実験をした。この場合の放熱シートSは、一層の銅箔11のもの(S2)とした。
なお、電子部品1への放熱シートSの接着には熱伝導テープを使用し、電子部品1頂部に対応する放熱シートSの部位の温度をサーモビュアによって測定して電子部品1の温度上昇ΔTとした。このとき、その部位が放熱シートSの最高温度となる。
Figure 2012084730
この実験例から、各実施例1〜11は、比較例1、2に対して十分な放熱効果を得ていることが理解できる。また、実施例8、9と他の実施例1〜7の対比から、放熱シートSの面積差によって放熱効果の異なることが理解でき、実施例8と実施例9との対比から、銅箔11が二層あることにより、熱伝導層が多くなって熱抵抗が下がって熱が放熱シートSに広がって放熱効果が高まることが理解できる。さらに、実施例1、8と実施例10、11との比較から、銅箔11が厚い方が放熱効果が高いことが理解できる。
また、図1〜図7の各(b)から、放熱シートSは、他の部品3に触れることなくフラットに延びていることが確認できる。この放熱シートSのフラット状態は、その状態が維持できる限りの狭い隙間tにおいて担保できる。このため、隙間tが狭い場合において有利なものと言える。
上記凹部の形成手段は上記以外にも種々のものが考えられ、例えば、図13、図14の(a)、(b)に示すもの等が考えられる。図13は、四角状の突条を作ったもの、図14は三角条の突条を作ったものであり、何れも、その突条の内部を凹部Hとする。この場合、発熱する電子部品1に加えて、その凹部Hに背の高い発熱する電子部品1aの頂部を嵌めて貼着するようにし得る。その凹部内側奥面の高さは突条の高さを適宜に設定することによって対応する。
また、上記高い・低い又は同一高さの発熱する電子部品1が2つ以上ある場合は、その各電子部品1に一枚の放熱シートをそれの電子部品に亘って設けたり、又はそれぞれ別の放熱シートを設けたりするが、その各放熱シートにおいて、背の高い電子部品1aがある部位にそれぞれ凹部Hを形成して、同様に、その凹部Hに各電子部品1aの頂部を嵌めることによって、この発明の上記作用効果を得ることができる。
さらに、放熱シートSを発熱する電子部品1に設ける際、その放熱シートSを設ける(貼付する)部分のポリイミド層13又は(及び)接着剤12を除去して(くり抜いて)熱伝導テープ等によって放熱シートSを貼付するようにすることもできる。
なお、この発明に係る放熱シートSは、透孔21、切り込み22等によって形成される凹部Hの部分が特徴であって、そのシート外縁の形状は、設置場所に応じて、例えば、円状、楕円状等と任意であることは勿論である。また、上記各切り込み22、23、24、25、26、27は、各図示では切り幅を有するスリット状となっているが、単なる切り目(線状)でも良いことは勿論である。
上記各実施形態は、他の部品3に触れないように放熱シートSを設けたが、図15(a)に示すように、他の部品3がない電子装置においてもこの発明は採用することができ、一方、同図(b)に示すように、他の部品3の裏面に放熱シートS(S1、S2、S3)が沿ってフラットに(平行に)接する電子装置においても採用できることは勿論である。後者の場合、放熱シートSがフラットに延びるため、部品3裏面との接触もその全域に亘って円滑になされる。このため、放熱シートSから部品3への熱伝導又は部品3から放熱シートSへの熱伝導が円滑に行われ、何れも円滑な放熱効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
S、S1、S2、S3 放熱シート
H 凹部
1 発熱する電子部品
1a 背の高い電子部品
2 回路基板
3 他の部品
11 銅箔
12 接着層
13 絶縁被覆層(熱放射層)

Claims (6)

  1. 回路基板(2)上に複数の電子部品(1、1a)を搭載し、その少なくとも一つの電子部品(1)に放熱シート(S、S1、S2、S3)を設け、その設けた電子部品(1)の周りにはその電子部品(1)より背の高い他の電子部品(1a)が位置され、前記放熱シートは、前記背の高い他の電子部品(1a)の頂面に至って接すると上方に屈曲する電子装置の前記放熱シートであって、
    上記背の高い他の電子部品(1a)の頂面に対応する部位にその他の電子部品(1a)の頂部が入る凹部(H)が設けられて、その凹部(H)に前記他の電子部品(1a)の頂部が入ることによって上記上方に屈曲することなくフラットになることを特徴とする放熱シート。
  2. 上記電子装置は、上記回路基板(2)に対向してその対向面を被う他の部品(3)が間隙(t)をもって設けられており、上記放熱シート(S、S1、S2、S3)は、前記間隙(t)内まで至っていることを特徴とする請求項1に記載の放熱シート。
  3. 上記凹部(H)は、切り起しによって形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の放熱シート。
  4. 上記凹部(H)は、上記他の電子部品(3)の頂部が嵌る孔(21)によって形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の放熱シート。
  5. 銅箔(11)の表裏面に絶縁被覆層(13)を設けた放熱シート(S、S1、S2、S3)であって、その銅箔(11)の厚みを18〜70ミクロンとしたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の放熱シート。
  6. 請求項1〜5の何れか一つに記載の放熱シート(S、S1、S2、S3)を用いた回路基板(2)上に複数の電子部品(1、1a)を搭載した電子装置。
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