JP2012084335A - ワイヤハーネス組立作業台及びワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス組立作業台及びワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、3次元的に屈曲したワイヤハーネスを製造することができるワイヤハーネス組立作業台を提供する。
【解決手段】ASSY盤10は、第1治具配置面21aを有する第1治具配置板21と、第2治具配置面22aを有する第2治具配置板22と、ワイヤハーネス15を構成する電線16を載置可能な電線支持治具23と、を備える。治具配置板21,22の治具配置面21a,22aには、少なくとも1つの電線支持治具23が配置される。そして、治具配置板21,22は、第1治具配置面21a及び第2治具配置面22aが同一平面内に無いように配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として、3次元的に屈曲したワイヤハーネスを製造する際に使用する組立作業台の構成に関する。
従来から、ASSY盤と呼ばれる組立作業台の上でワイヤハーネスの製造作業が行われている。従来のASSY盤の一例を、図7に示す。このASSY盤100で製造されるワイヤハーネス15は、所定の枝分かれ構造、所定の屈曲構造を有している。ワイヤハーネス15は、多数の電線16を束ねたものであり、当該電線16の端部には、当該電線16を電装部品等に対して電気的に接続するための接続コネクタ17が配置されている。なお、図示の都合上、図7では電線16を一本の太線で示しているが、前述のように、実際にはワイヤハーネス15は多数の電線16が束ねられたものである。
図7に示すように、このASSY盤100は、平板状の治具配置板200と、当該治具配置板200上の適宜の位置に配置された電線支持治具23と、を備えている。前記電線支持治具23は略U字状に形成されており、電線16を支持することができるように構成されている。この電線支持治具23に複数の電線16を支持させ、当該複数の電線16同士をテープ等で束ねるようにして固定することにより、所定の枝分かれ構造、屈曲構造を有するワイヤハーネス15を製造することができる。
ところで、自動車用のワイヤハーネスは、車体の限られた狭いスペースを利用して、当該スペース内で3次元的に屈曲しながら配索される。従って、自動車用のワイヤハーネスを製造する際には、車体の形状に合わせて予め3次元的に屈曲させた形状で製造できることが好ましい。ところが、図7の従来のASSY盤100では、電線支持治具23が2次元的に配置されているため、2次元平面上で屈曲したワイヤハーネス15しか製造することができなかった。
この点、特許文献1は、布線用保持具を組立図板から互いに異なった立上り位置で設置し、被覆電線を一の布線用保持具で屈曲させて他の布線用保持具に向かわせる間に、前記組立図板に対して交差する方向に延びる布線部分を形成するワイヤハーネス布線用図板を開示している。特許文献1は、これにより、3次元的な屈曲形状を持つワイヤハーネスを得ることができるとしている。
また、特許文献2は、複数の棒状部材が立体的に連結されてなる保持フレームと、前記保持フレームに支持され、ワイヤハーネスを所定の態様で保持する複数の支持具と、を備えたワイヤハーネス保持装置を開示している。特許文献2は、これにより、保持フレームに沿ってワイヤハーネスを立体的に組立てることができるとしている。
なお、この他にも、ワイヤハーネスの製造に関連した先行技術文献として、特許文献3及び特許文献4が挙げられる。特許文献3は、支持具本体を、上昇位置と下降位置とにわたり位置変更可能とする高さ位置調整手段を備えたワイヤハーネス組立用支持具を開示している。また特許文献4は、アルミ電線を所望の方向に曲げて布線するためのアルミ電線用布線治具を含むワイヤハーネス製造治具を開示している。
特開平8−249952号公報 特開2006−134824号公報 特開2002−304923号公報 特開2010−10063号公報
特許文献1が開示する布線用図板では、立上り位置が異なる布線用保持具を複数種類用意しなければならないため、部品点数が増えてコストがかかるという問題がある。また、ワイヤハーネスは、その種類によって3次元的形状も異なるから、特許文献1の構成では、立上り位置を異ならせた布線用保持具をワイヤハーネスの種類ごとに用意しなければならない。このように、特許文献1の構成では、布線用保持具が専用品となってしまい汎用性が無いという問題がある。
そこで、特許文献1の構成に、特許文献3が開示するように高さ位置変更可能なワイヤハーネス組立支持具を適用することも考えられる。即ち、特許文献1の構成で布線用保持具(ワイヤハーネス組立支持具)の高さを変更可能とすれば、当該布線用保持具の汎用性を高めつつ、ワイヤハーネスを3次元的に屈曲させることができる。しかしこの場合は、ASSY盤(布線用図板)を組み立てる際に、各布線用保持具の高さを調整して取り付けなければならなくなるので、ASSY盤を組み立てる際の手間が増え、結果としてASSY盤の製造コストがかさむと予想される。
一方、特許文献2の構成は、複雑な枝分かれ構造のワイヤハーネスを製造しようとすると、それに合わせて保持フレームも複雑に入り組んだ構造としなければならないという問題がある。このように複雑に入り組んだ構造の保持フレームは、組み立てることが難しいだけでなく、大きなスペースを占領してしまううえ、折り畳みや収納も困難であると考えられる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、簡単な構成で、3次元的に屈曲したワイヤハーネスを製造することができるワイヤハーネス組立作業台を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のワイヤハーネス組立作業台が提供される。即ち、このワイヤハーネス組立作業台は、治具配置平面を有する複数の治具配置板と、ワイヤハーネスを構成する電線を支持する電線支持治具と、を備える。各治具配置板の前記治具配置平面には、少なくとも1つの前記電線支持治具が配置される。そして、前記複数の治具配置板は、前記治具配置平面が同一平面内に無いように配置される。
これにより、電線支持治具を3次元的に配置することができるので、3次元的に屈曲したワイヤハーネスを製造することができる。また、複数の治具配置板をズラして配置するだけという簡単な構成なので、ワイヤハーネス組立作業台を安価に構成することができる。
前記のワイヤハーネス組立作業台は、以下のように構成することが好ましい。即ち、前記治具配置板同士を接続する板間隔固定部材を備え、前記板間隔固定部材は、長さ方向に連結可能なパイプ部材から構成される。
即ち、パイプ部材を連結して長さを変更することにより、治具配置板同士の間隔を容易に変更することができる。これにより、製造するワイヤハーネスの3次元的形状の変更に容易に対応することができる。
前記のワイヤハーネス組立作業台は、2つの前記電線支持治具の間の位置において、前記電線支持治具が電線に対して接触する方向の略反対方向から前記電線に対して接触する電線押さえ部材を備えることが好ましい。
このように電線を押さえる部材を配置することで、ワイヤハーネスを所定の箇所で三次元的に屈曲させることができる。また、電線支持治具が電線に接触する方向とは反対から当該電線を押さえることにより、電線支持治具から電線が浮き上がってしまうことを防止できる。
前記のワイヤハーネス組立作業台は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記電線押さえ部材は、前記電線に接触する電線接触面を備える。そして、前記電線接触面は、当該電線接触面に接触する電線の長手方向に直交する平面で切断したときの断面輪郭に凹部が形成されている。
電線押さえ部材をこのように形成することにより、電線押さえ部材によって押さえ付けられた電線は、電線接触面の凹部によって位置決めされる。従って、電線押さえ部材で押さえた電線を、所定の位置で正確に屈曲させることができる。
本発明の別の観点によれば、上記のワイヤハーネス組立作業台が備える前記電線支持治具に複数の電線を支持させる電線配置工程と、前記電線支持治具に支持された複数の電線同士を固定する電線固定工程と、を含むワイヤハーネス製造方法が提供される。
この製造方法により、3次元的に屈曲したワイヤハーネスを製造することができる。
本発明の一実施形態に係るASSY盤の全体的な構成を示す斜視図。 電線支持治具の正面図。 電線押さえ治具の斜視図。 電線押さえ治具の正面断面図。 押さえ部材によって電線が屈曲されている様子を示すASSY盤の側面一部断面図。 押さえ部材によって電線を押さえなかった時の様子を示すASSY盤の側面一部断面図。 従来のASSY盤の斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1に、本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスの組立作業台としてのASSY盤10の模式的な外観斜視図を示す。
このASSY盤10で製造される自動車用ワイヤハーネス15は、当該ワイヤハーネスが配索される自動車の車体形状に応じて3次元的な屈曲構造と枝分かれ構造を有している。ワイヤハーネス15は、多数の電線16が束ねられたものであり、各電線16の末端には、電装部品に対して当該電線を電気的に接続するための接続コネクタ17が配置されている。なお、図示の都合上、図1では電線16を一本の太線で示しているが、前述のように、実際にはワイヤハーネス15は多数の電線16が束ねられたものである。
図1に示すように、本実施形態のASSY盤10は、平板状に形成された第1治具配置板21と、同じく平板状に形成された第2治具配置板22と、を備えている。そして、第1治具配置板21の上面は第1治具配置面21a、第2治具配置板22の上面は第2治具配置面22aとされている。なお本実施形態のASSY盤10において、第1治具配置面21aと第2治具配置面22aは水平とされている。
本実施形態のASSY盤10において、第1治具配置面21aと第2治具配置面22aは異なる平面を構成している。より具体的には、第1治具配置面21aと第2治具配置面22aは平行となっており、かつ、治具配置面21a,22aに直交する方向での治具配置面21a,22aの位置が異なるように、第1治具配置板21と第2治具配置板22が配置されている。即ち、第1治具配置板21と第2治具配置板22は、上下2段構成となるように配置されている。なお本実施形態では、図1に示すように、第1治具配置板21が第2治具配置板22の上方に配置されている。
以上の構成で、第1治具配置板21の第1治具配置面21aと、第2治具配置板22の第2治具配置面22aは、その高さを異ならせて配置されている。なお、第1治具配置板21と第2治具配置板22は、所定の長さのパイプ部材(板間隔固定部材)24によって連結されている。このパイプ部材24の長さにより、第1治具配置板21と第2治具配置板22との間隔が決められている。
このパイプ部材24は、ジョイントを介して他のパイプ部材と連結することにより、その長さを適宜変更することができるように構成されている。このようにパイプ部材24の長さを変更することにより、第1治具配置板21と第2治具配置板22との距離を簡単に変更することができるので、ワイヤハーネス15の設計変更等に容易に対応することができる。
上記のように、本実施形態のASSY盤10は、治具配置板21,22の高さをズラして配置するだけという簡単な構成であるから、特許文献2のように複雑に保持フレームを張り巡らせる構成に比べて、極めて簡単にASSY盤10を組み立てることができる。また、本実施形態のASSY盤10は、パイプ部材24を取り外し可能としている。このようにパイプ部材24を取り外せば、治具配置板21,22を高さ方向で重ねることができるので、ASSY盤10を高さ方向でコンパクトに畳んで収納することができる。
上下の治具配置板21,22の治具配置面21a,22aには、それぞれ複数の電線支持治具23が配置されている。この電線支持治具23は、ASSY盤10で製造されるワイヤハーネス15の形状に沿った適宜の位置に配置される。図2に示すように、この電線支持治具23は、電線支持部30と、脚部31と、から構成されている。
電線支持部30は、上下方向に沿って立設された2本の電線ガイド棒30aと、当該2本の電線ガイド棒30aの下端同士を湾曲して接続する湾曲部30bと、から構成されている。湾曲部30bは、下に向けて凸となる円弧状に形成されている。これにより、電線支持部30は、上側が開放された略U字形状となっている。
脚部31は棒状の部材として構成されており、その一端側が前記湾曲部30bの下端部に固着されるとともに、他端側は、第1治具配置板21又は第2治具配置板22に固定されている。
上記電線支持部30には、電線16を載置可能である。具体的には、図2に示すように、2本の電線ガイド棒30aの間を通すようにして電線16を配置することにより、当該電線16を、湾曲部30bによって下側から支えることができる。
本実施形態のASSY盤10では、第1治具配置面21aと第2治具配置面22aに高低差を設けているので、第1治具配置面21aに配置された電線支持治具23と、第2治具配置面22aに配置された電線支持治具23では、電線支持部30の高さ方向の位置が異なっている。即ち、本実施形態のASSY盤10は、電線支持治具23の電線支持部30を、3次元的に配置している。従って、当該電線支持部30に電線16を載置していくことにより、当該電線16を3次元的に配索することができる。
なお本実施形態のASSY盤10では、従来から利用されている電線支持治具23をそのまま流用している。ここで、従来の電線支持治具23というのは、図7のASSY盤100の電線支持治具23のように、2次元平面内でのみ屈曲したワイヤハーネス15を製造することを想定して作成された電線支持治具23のことを指す。この従来の電線支持治具23は、もともと高低差を設けることを前提としていないので、脚部31の長さが全て同じとなっている。
このように、従来の電線支持治具23を流用することで、ASSY盤10の作製コストを削減することができる。また、全ての電線支持治具23で脚部31の長さを同じにすることができるので、例えば特許文献1のように高さを互いに異ならせた治具を複数用意する必要がない。従って、部品を共通化することができるので、この意味でもASSY盤10の作製コストを削減することができる。
また、本実施形態の電線支持治具23は、例えば特許文献3のように高さ方向で位置変更可能に構成する必要が無いので、本実施形態のASSY盤10を組み立てる際には、電線支持治具23の高さを個別に調整する作業が必要ない。従って、ASSY盤10を簡単に作製することができる。
ところで、上記電線支持治具23の電線支持部30は、上側を開放した略U字状に形成されているから、下側から電線16を支えることはできても、上側から電線16を押さえ付けることはできない。従って、上記電線支持治具23だけでは、電線支持部30から電線16が浮き上がってしまうことを防止できない。本実施形態のASSY盤10は、電線支持治具23の位置に高低差が存在しているので、電線支持部30からの電線16の浮き上がりが問題となる。
即ち、高い位置の電線支持治具23aと低い位置の電線支持治具23bとの間に電線16を掛け渡した際、図6に示すように、低い位置の電線支持治具23bの電線支持部30から電線16が浮き上がってしまう場合がある。このように、電線支持部30から電線16が浮き上がってしまっていると、当該電線16の上下方向の位置を規制できていないことになるので、製造されるワイヤハーネス15の3次元形状を保証することができない。
そこで、本実施形態のASSY盤10は、上記電線支持治具23とは別に、電線押さえ治具25を備えている。図3に示すように、電線押さえ治具25は、第2治具配置面22a上に固定される略直方体状のベース部26と、当該ベース部26の側面から突出する電線押さえ部材27と、を備える。例えば本実施形態では、電線押さえ部材27は水平方向(図4の左右方向)に突出している。
そして、この電線押さえ部材27の突出方向を電線16の長手方向に直交させるようにして、当該電線押さえ部材27の周面を電線16に接触させる。従って、電線押さえ部材27の周面は、電線接触面27aとなっている。
図5に示すように、この電線押さえ部材27は、2つの電線支持治具23の間に掛け渡された電線16に対して、当該電線支持治具23が電線16に接触する方向とは略反対方向から接触するように配置されている。具体的には、本実施形態において電線支持治具23は電線16に対して下側から接触して支持しているので、電線押さえ部材27は、電線16に対して上側から接触するように配置される。これにより、2つの電線支持治具23の間に掛け渡された電線16を、押さえ付けることができる。
例えば図5に示すように、高い位置の電線支持治具23aと低い位置の電線支持治具23bの間に電線16が掛け渡されている場合において、電線押さえ部材27によって電線16を押さえ付けることにより、低い位置の電線支持治具23bの電線支持部30から電線16が浮き上がってしまうことを防止できる。従って、製造されるワイヤハーネスの3次元形状を保証することができる。
また、下側から電線16に接触する電線支持治具23だけでは、電線16を下向きに凸となるように屈曲させることがでない。従って、電線支持治具23だけでは、電線16を3次元的に屈曲させる方向に制限があった。この点、図5に示すように、電線押さえ部材27によって電線16を上側から押さえ付けることにより、当該電線押さえ部材27の部分で、電線16が下向きに凸となるような屈曲部16aを形成することができる。即ち、電線支持治具23と電線押さえ部材27とを組み合わせることにより、電線16を3次元的に屈曲させる方向に制限が無くなるので、所望の形状のワイヤハーネス15を製造することができる。
また図4に示すように、電線押さえ部材27の電線接触面27aは、当該電線接触面27aに接触させる電線16の長手方向に直交する平面で切断したときの断面輪郭形状に、凹部が形成されている。より具体的には、この凹部の断面輪郭形状は、円弧状に形成されている。これにより、電線接触面27aに接触して押さえ付けられる電線16は、円弧状の電線接触面27aに案内されるようにして、当該円弧の中央部(最も凹んでいる部分)に位置決めされる。このように凹部を設けることにより、電線押さえ部材27で押さえ付けた電線16の位置を位置決めすることができるので、ワイヤハーネス15の形状を精度良く製造することができる。
以上のように、本実施形態のASSY盤10が備える電線押さえ部材27は、3次元的に配置された電線支持治具23から電線16が浮き上がってしまうことを防止するために当該電線16を押さえ付ける部材である。一方、特許文献4には、アルミ電線を所望の方向に曲げて布線するためのアルミ電線用布線治具が開示されているが、当該特許文献4には、電線支持治具を3次元的に配置するという発想は一切記載されていない。このように、本実施形態の電線押さえ部材は、特許文献4に記載のアルミ電線用布線治具とは全く異なる技術思想に基づくものである。
次に、以上のように構成されたASSY盤10を用いてワイヤハーネス15を製造する方法について説明する。
まず、作業者は、ワイヤハーネス15を構成する各電線16を、所定の順番で電線支持治具23に支持させていく(電線配置工程)。前述のように、治具配置板21,22上の電線支持治具23は、ワイヤハーネス15の形状に合わせて配置されている。従って、電線支持治具23に電線16を支持させていくことにより、ワイヤハーネス15の3次元的形状に合わせて電線16を配索することができる。
また作業者は、上記電線配置工程において、必要に応じて電線押さえ部材27の下をくぐらせるように電線16を配置してくことにより、当該電線押さえ部材27によって電線16を押さえ付けることができる(電線押さえ工程)。
そして作業者は、全ての電線16を配置し終わると、配置した電線の所定の箇所を、テープ等で束ねて固定する(電線固定工程)。これにより、3次元的に屈曲したワイヤハーネス15を製造することができる。
以上で説明したように、本実施形態のASSY盤10は、第1治具配置面21aを有する第1治具配置板21と、第2治具配置面22aを有する第2治具配置板22と、ワイヤハーネス15を構成する電線16を支持する電線支持治具23と、を備える。治具配置板21,22の治具配置面には、少なくとも1つの電線支持治具23が配置される。そして、治具配置板21,22は、第1治具配置面21a及び第2治具配置面22aが同一平面内に無いように配置される。
これにより、電線支持治具23を3次元的に配置することができるので、3次元的に屈曲したワイヤハーネス15を製造することができる。また、治具配置板21,22をズラして配置するだけという簡単な構成なので、ASSY盤10を安価に構成することができる。
また本実施形態のASSY盤10は、治具配置板21,22同士を接続するパイプ部材24を備える。このパイプ部材24は、長さ方向に連結可能である。
即ち、パイプ部材24を連結して長さを変更することにより、治具配置板21,22同士の間隔を容易に変更することができる。これにより、製造するワイヤハーネスの3次元的形状の変更に容易に対応することができる。
また本実施形態のASSY盤10は、2つの電線支持治具23の間の位置において、上側から前記電線16に対して接触する電線押さえ部材27を備えている。
このように電線16を押さえる部材を配置することで、ワイヤハーネス15を所定の箇所で三次元的に屈曲させることができる。また、電線支持治具23が電線16に接触する方向とは反対から当該電線16を押さえることにより、電線支持治具23から電線16が浮き上がってしまうことを防止できる。
また本実施形態のASSY盤10において、電線押さえ部材27は、電線16に接触する電線接触面27aを備える。そして、電線接触面27aは、当該電線接触面27aに接触する電線16の長手方向に直交する平面で切断したときの断面輪郭に凹部が形成されている。
電線押さえ部材27をこのように形成することにより、電線押さえ部材27によって押さえ付けられた電線16は、電線接触面27aの凹部によって位置決めされる。従って、電線押さえ部材27で押さえた電線16を、所定の位置で正確に屈曲させることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネス製造方法は、ASSY盤10が備える電線支持治具23に複数の電線16を支持させる電線配置工程と、電線支持治具23に支持された複数の電線16同士をテープ等で束ねて固定する電線固定工程と、を含む。
この製造方法により、3次元的に屈曲したワイヤハーネスを製造することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、第1治具配置面21aと第2治具配置面22aは平行としたが、これに限らない。例えば、ワイヤハーネスの形状によっては、第2治具配置面22aに対して第1治具配置面21aを傾けて配置する構成も考えられる。この場合であっても、電線支持治具23の電線支持部30を3次元的に配置することができるので、ワイヤハーネスを3次元的に屈曲させて製造することができる。
また上記実施形態では、治具配置面21a,22aが水平になるように治具配置板21,22を配置する構成としたが、これに限らない。例えば、治具配置面21a,22aが水平面に対して直交するように、治具配置板21,22を配置しても良い。
また、ASSY盤が備える治具配置板の数(治具配置面の数)は2つに限らず、3つ以上の治具配置板を備えても良いことはもちろんである。このように、高さの異なる治具配置板を多数設ければ、より一層複雑な3次元構造のワイヤハーネスを製造することができる。
電線支持治具23の脚部31の長さ(治具配置平面から電線支持部30までの距離)は、全ての電線支持治具23で同じとしたが、脚部31の長さが異なる電線支持治具23が混在していても良い。ただし、全ての電線支持治具23で脚部31の長さを同じとすれば、部品を共通化してコストダウンを図ることが可能となる。
電線支持治具23は、図2等に示した略U字状に二股に分かれた形状に限らず、必要に応じて適宜の形状とすることができる。例えば特許文献2が開示するワイヤハーネス組立支持具のように、三股に分かれた形状としても良い。
電線押さえ治具25は省略しても良い。また電線押さえ部材の凹部は断面輪郭形状を円弧状としたが、これに限らず、例えば断面輪郭形状を放物線状としても同様の効果を得ることができる。
本発明のワイヤハーネス組立作業台で製造されるワイヤハーネスは、自動車用のワイヤハーネスに限らず、他の用途のワイヤハーネスであっても良い。
10 ASSY盤(ワイヤハーネス組立作業台)
15 ワイヤハーネス
16 電線
21 第1治具配置板
21a 第1治具配置面(治具配置平面)
22 第2治具配置板
22a 第2治具配置面(治具配置平面)
23 電線支持治具
24 パイプ部材(板間隔固定部材)
27 電線押さえ部材
27a 電線接触面

Claims (5)

  1. 治具配置平面を有する複数の治具配置板と、
    ワイヤハーネスを構成する電線を支持する電線支持治具と、
    を備え、
    各治具配置板の前記治具配置平面には、少なくとも1つの前記電線支持治具が配置され、
    前記複数の治具配置板は、前記治具配置平面が同一平面内に無いように配置されることを特徴とするワイヤハーネス組立作業台。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネス組立作業台であって、
    前記治具配置板同士を接続する板間隔固定部材を備え、
    前記板間隔固定部材は、長さ方向に連結可能なパイプ部材から構成されることを特徴とするワイヤハーネス組立作業台。
  3. 請求項1又は2に記載のワイヤハーネス組立作業台であって、
    2つの前記電線支持治具の間の位置において、前記電線支持治具が電線に対して接触する方向の略反対方向から前記電線に対して接触する電線押さえ部材を備えることを特徴とするワイヤハーネス組立作業台。
  4. 請求項3に記載のワイヤハーネス組立作業台であって、
    前記電線押さえ部材は、前記電線に接触する電線接触面を備え、
    前記電線接触面は、当該電線接触面に接触する電線の長手方向に直交する平面で切断したときの断面輪郭に凹部が形成されていることを特徴とするワイヤハーネス組立作業台。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のワイヤハーネス組立作業台が備える前記電線支持治具に複数の電線を支持させる電線配置工程と、
    前記電線支持治具に支持された複数の電線同士を固定する電線固定工程と、を含むことを特徴とするワイヤハーネス製造方法。
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