JPH11187938A - コンポーネントデスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】設置高さを任意に変更できることにより、作業
性を良好にしたコンポーネントデスクの提供を目的とす
る。 【解決手段】天板１から突設された支柱２と、支柱２に
外嵌可能な複数のスペーサリング３と、支柱２に外嵌可
能な筒部４の先端にトレイ５を固定可能なアーム部６を
備えた支持アーム７を有し、スペーサリング３と支持ア
ーム７の積層順序を変更することによりトレイ５の設置
高さを可変にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はコンポーネントデス
クに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータ等の情報処理装置の使用に
便利な机としては、天板を支持するフレーム体を上方に
延設し、延長部によりプリンタ等の周辺機器の支持棚を
固定したものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例には以下の欠点がある。すなわち、支持棚の設置高さ
は予め決定され、しかも、利用者の背の高さも異なるた
めに、例えば利用者によっては支持棚が高すぎて作業し
にくかったり、あるいは支持棚の設置高さが低すぎる
と、天板からの支持棚までの間隔が狭く、作業スペース
が小さくなる。

【０００４】本発明は、以上の欠点を解消するためにな
されたもので、設置高さを任意に変更できることによ
り、作業性を良好にしたコンポーネントデスクの提供を
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、天板１から突設された支柱２と、支柱２に外嵌可能
な複数のスペーサリング３と、支柱２に外嵌可能な筒部
４の先端にトレイ５を固定可能なアーム部６を備えた支
持アーム７を有し、スペーサリング３と支持アーム７の
積層順序を変更することによりトレイ５の設置高さを可
変にするコンポーネントデスク。

【０００６】本発明において、支柱２には支持アーム７
とスペーサリング３が外嵌可能であり、支持アーム７間
に介装するスペーサリング３の数を調整することにより
設置高さを容易に変更することができる。支持アーム７
にはトレイ５が装着可能であり、トレイ５上に適宜の周
辺機器等を載置することができる。

【０００７】請求項２に係る発明のように、筒部４とス
ペーサリング３の高さ寸法を等しくした場合には、支持
アーム７とスペーサリング３を交換することにより容易
に仕様の変更が可能になる。また、請求項３に係る発明
のように、支柱２上端にキャップ８を被冠した場合に
は、支持アーム７のぐらつきを確実に防止できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１〜６に本発明の実施の形態を
示す。コンポーネントデスクは上面に天板１を固定した
本体部９と、天板１上に立設される支柱２とを有し、支
柱２にはトレイ５を保持するための支持アーム７が装着
される。

【０００９】図３に示すように、本体部９はキャスタ９
０ａが装着される中空矩形状の脚部パイプ９０と、脚部
パイプ９０の後端上に立設されるコ字断面形状の縦チャ
ンネル材９１と、脚部パイプ９０上に溶着される側板９
２と、側板９２に沿って配置される側壁カバー９３とを
有し、側板９２は両側縁を内方に折曲して補剛される。
側壁カバー９３は両側縁に折曲される押し込み片９３ａ
を有し、一方の押し込み片９３ａを縦チャンネル材９１
と側板９２の折曲部９２ａ間の間隙に押し込んだ後、縦
チャンネル材９１に止着して固定され、固定状態におい
て他方の押し込み片９３ａが側板９２の他方の折曲部９
２ａに当接する。側壁カバー９３は上下方向に並べられ
る複数のフック挿入孔９３ｂを備え、高さの等しい４個
のフック挿入孔９３ｂに棚支持フック（図示せず）を係
止することにより所望の高さに棚板９４が保持される。
側板９２には多数の透孔９２ｂが穿孔されており、上記
側壁カバー９３のフック挿入孔９３ｂと協働して通風孔
を構成する。

【００１０】また、脚部パイプ９０間には側縁が側板９
２に止着されて底板９５が張り渡され、背面部には背面
板９６が張り渡される。図４に示すように、背面板９６
には係止フック９６ａ、９６ｂが固定され、該係止フッ
ク９６ａ、９６ｂを左右両側板９２に開設した係止スリ
ット９２ｃに係止させることにより固定される。背面板
９６の上端は天板１よりやや低い位置に位置し、装着状
態において背面板９６の上端縁と天板１との間にケーブ
ルを通過させるための通線用開口９６ｃを形成する（図
２（ｂ）参照）。背面板９６は係止フック９６ａ、９６
ｂを係止スリット９２ｃから脱離することにより着脱可
能であり、さらに、図４（ｂ）に示すように、上部の係
止フック９６ａのみを脱離させることにより背面板９６
を下部の係止フック９６ｂ周りに回動させて傾斜状に保
持し、配線処理を行うこともできる。

【００１１】図５（ａ）に示すように、上記側板９２と
側壁カバー９３の上端には天板取付レール１０が止着さ
れ、天板１が止着される。天板１は側板９２の上部から
前方に張り出され、その背面板９６の上部に位置する後
端部には、ケーブル挿通用凹部１１が形成される。上記
棚板９４上にパソコン等の本体を収容する場合には、ケ
ーブルは上記通線用開口９６ｃとケーブル挿通用凹部１
１を経由して天板１上に引き出され、後述するトレイ５
上の外部装置に連結される。

【００１２】天板１は裏面に止着される中空矩形断面の
補強パイプ１２により補強され、その後端部中心位置に
支柱２が立設される。支柱２は図５（ｂ）に示すよう
に、上端部にねじ受け体２１を固着した中空円筒形状の
シャフト部２０と、シャフト部２０の下端に溶着される
矩形の取付プレート２２とからなり、取付プレート２２
が上記補強パイプ１２に止着される。天板１の裏面から
シャフト部２０を挿通させるために、天板１にはシャフ
ト挿通孔１３が開設される。ねじ受け体２１はシャフト
部２０の上部開口から圧入される本体部２１ａと、シャ
フト部２０の上端縁に当接するフランジ部２１ｂとを有
し、本体部９の底壁部にはナット２１ｃがインサートさ
れる。

【００１３】上記支柱２のシャフト部２０には支持アー
ム７が装着される。支持アーム７は図５（ｃ）に示すよ
うに、筒体４０の内周部に上下カラー４１、４２を圧入
した筒部４と、筒部４に一端が溶着される矩形パイプ形
状のアーム部６とからなる。上下カラー４１、４２は内
周径がシャフト部２０の外径寸法よりやや大径の筒状体
で、シャフト部２０との摺接音を避けるために合成樹脂
材により形成される。上部カラー４１は筒状体の上部に
圧入され、上端部には、円形の嵌合凹部４１ａが設けら
れる。嵌合凹部４１ａの基端部には筒体４０内への没入
を防止するためのフランジ４１ｂが形成される。下部カ
ラー４２は下端部に上記嵌合凹部４１ａの嵌合可能な嵌
合突部４２ａを有し、嵌合突部４２ａの基端部に筒体４
０内への没入を防止するフランジ４２ｂが設けられる。
アーム部６はＣ字状のチャンネル材であり、図６に示す
ように、天井壁面に適数個のトレイ装着孔６０を備え
る。上述したように、アーム部６は筒部４に一端が溶着
され、自由端にはキャップ部材６１が被冠される。

【００１４】支持アーム７上にはトレイ５が装着され
る。トレイ５は上面にディスプレイ、プリンタ等周辺機
器Ａを支持することができ、板金の四側縁を裏面側にＬ
字状に折曲したトレイ本体５０と、トレイ本体５０の裏
面に溶着される補強板５１と、補強板５１に接合される
回転軸５２とからなる。支持アーム７へのトレイ５の装
着は、トレイ５の回転軸５２をアーム部６の所望のトレ
イ装着孔６０に挿通させるとともに、アーム部６の底壁
に形成されたピン孔６０ａに回転軸５２のボス部５２ａ
を挿通させた後、ボス部５２ａの裏面側からねじ止めし
て行われ、装着状態においてトレイ５はアーム部６に対
して回転可能とされる。また、トレイ本体５９の裏面に
は中空円筒状のガイドパイプ５３が溶着されており、ガ
イドパイプ５３内にストッパ杆５４が進退自在に挿通さ
れる。ストッパ杆５４は平面視コ字形状に形成され、基
端側にストッパ部５４ａが上方に曲成される。このスト
ッパ杆５４はガイドパイプ５３の両端に進退部を挿入さ
せた後、ガイドパイプ５３に螺合されるストッパねじ５
４ｂにより固定され、所定の引き出し寸法で固定され
る。

【００１５】上記支持アーム７間にはスペーサリング３
が介装される。スペーサリング３は金属、あるいは合成
樹脂材により形成される中空円筒体４０で、図５（ｃ）
に示すように、外径は支持アーム７の筒体４０の外径と
ほぼ等しく、上下部に支持アーム７の筒部４に形成され
る嵌合凹部４１ａ、および嵌合突部４２ｂと同形の嵌合
凹部３０と嵌合突部３１が夫々形成される。

【００１６】本実施の形態において、コンポーネントデ
スクは二本の支持アーム７と、六個のスペーサリング３
を有し、嵌合突部３１、４１ａが嵌合凹部３２、４２ａ
内に嵌合しながら順次積層され、横ずれが防止される。
積層状態における高さはシャフト部２０の高さよりやや
長寸とされており、積層後、シャフト部２０の上端には
キャップ８が装着される。図５（ｂ）に示すように、キ
ャップ８は支持アーム７の筒体４０の外径、およびスペ
ーサリング３の外径寸法にほぼ等しい外径寸法の押えフ
ランジ部８０と、裏面側に突出するねじ杆８１とを有
し、ねじ杆８１をねじ受け体２１のナット２１ｃに螺合
して締め付けることにより、最上端に配置される支持ア
ーム７、あるいはスペーサリング３の上端を押えフラン
ジ部８０に押さえつけ、これらのがたつきを防止する。

【００１７】したがってこの実施の形態において、スペ
ーサリング３を使用して二本の支持アーム７を所望の高
さに維持した後、キャップ８をシャフト部２０の上端に
装着する。図２（ａ）と図８（ｂ）に示すように、スペ
ーサリング３の装着位置を変えることでトレイ５の高さ
を簡単に変えることができる。次いで、支持アーム７に
トレイ５を装着する。図８（ａ）に示すように、トレイ
５の支柱２に対する回転角度は支持アーム７を支柱２周
りに回転させることにより調整可能であり、支持アーム
７に対するトレイ５の回転角度はトレイ５を支持アーム
７に対して回転させることにより調整できる。図８
（ａ）は支柱周りに支持アーム７を角度θだけ回転さ
せ、トレイ５を支持アーム７に対して角度αだけ回転さ
せた状態を示す。また、図７に示すように、トレイ５の
支持アーム７上での設置位置は、回転軸５２を挿入させ
るトレイ装着孔６０を適宜変更することにより調整で
き、トレイ５上の載置面積は、図７（ｂ）に示すよう
に、ストッパ杆５４の引き出し長さを変更することによ
り調整できる。

【００１８】上述したように、所望の位置に設定された
トレイ５上には、図１に示すように、ディスプレイ、プ
リンタ等の周辺機器Ａを置くことができ、本体部９の棚
板９４に支承される装置本体とは、通線用開口９６ｃを
経由して天板１裏面から引き出されるケーブルにより連
結される。

【００１９】なお、以上の説明において支柱２には二本
の支持アーム７と六個のスペーサリング３を装着する場
合を示したが、適宜数の組み合わせにすることが可能で
あり、この場合、シャフト部２０の長さもこれに対応さ
せて変更される。また、図１〜８においては支持アーム
７の筒部４の高さとスペーサリング３の高さ寸法は異な
っているが、同一とした場合には、シャフト部２０を変
更することなく例えばいずれかのスペーサリング３を支
持アーム７に変更したり、あるいは逆にすることが可能
になり、組み合わせの自由度が高まる。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、設置高さを任意に変更できるので作業性を良好
にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を示す斜視図である。

【図２】本発明を示す図で、（ａ）は正面図、（ｂ）は
右側面図である。

【図３】図２の３Ａ−３Ａ線断面図である。

【図４】背面板の動作を示す図である。

【図５】天板を示す図で、（ａ）は図２の５Ａ−５Ａ線
断面図、（ｂ）は（ａ）の５Ｂ−５Ｂ線断面図、（ｃ）
は（ｂ）のＣ部拡大図である。

【図６】トレイを示す図で、（ａ）はトレイの裏面を示
す図、（ｂ）はアーム部への装着状態を示す一部断面図
である。

【図７】トレイの装着状態を示す図である。

【図８】トレイの装着状態を示す図である。

【符号の説明】

１ 天板 ２ 支柱 ３ スペーサリング ４ 筒部 ５ トレイ ６ アーム部 ７ 支持アーム ８ キャップ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】天板から突設された支柱と、 支柱に外嵌可能な複数のスペーサリングと、 支柱に外嵌可能な筒部の先端にトレイを固定可能なアー
   ム部を備えた支持アームを有し、 スペーサリングと支持アームの積層順序を変更すること
   によりトレイの設置高さを可変にするコンポーネントデ
   スク。
2. 【請求項２】前記筒部とスペーサリングの高さ寸法が等
   しい請求項１記載のコンポーネントデスク。
3. 【請求項３】支柱上端にはキャップが被冠されてスペー
   サリング、および支持アームの上下移動を規制する請求
   項１または２記載のコンポーネントデスク。