JP2012083986A - 育成支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】動植物の育成に関してユーザに提供するアドバイスの質を向上する技術を提供する。
【解決手段】生体の育成を支援する育成支援システムのサーバ装置2に、育成の状況を表す育成レシピ情報8を記憶するハードディスク23と、育成の状況を評価する評価記録部200と、現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8を取得するとともに、ハードディスク23から、評価記録部200による評価が取得した現在の育成の状況よりも優れている育成の状況を表す育成レシピ情報8を、比較対象となる育成レシピ情報8として抽出する抽出部203と、抽出部203により抽出された比較対象となる育成レシピ情報8と現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8とを比較することにより、現在の育成を行っているユーザに向けた栽培アドバイス情報213を作成する栽培アドバイス部205とを設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、動植物の育成に関するアドバイスを提供し、動植物の育成を支援する技術に関する。
動植物の育成には人間のストレスを緩和して、癒しを得る効果があると言われている。また、動植物の育成は、幼少期の子供にとっての情操教育にも効果的であることが知られており、幼稚園や小学校等では鉢植えによる植物の栽培や、金魚やウサギ、ニワトリといった小動物の飼育が盛んに行われている。
加えて、昨今の食品偽装の問題により食の安全性に対する要求が高まっており、個人が庭やプランタ等で無農薬の有機野菜を栽培する例(家庭菜園)が増加してきている。このように、個人が自宅で野菜を栽培すると、「緑のカーテン」による室温低下やフードマイレージの抑制という効果もあって、家庭菜園はエコロジーにも貢献できるという側面がある。さらに、「メタボリックシンドローム」が注目を集めることによって、食生活を改善しようとする意識が高まっており、野菜を多く食するヘルシーメニューの人気が上昇していることも、家庭菜園の流行に拍車をかけている。
動植物の育成を行う場合、生体および育成のための道具類等を準備する必要があるが、それとともに、あらかじめ育成に関する最低限度の知識を得ておくことが重要である。このような知識は、一般的には、道具類を購入した店舗の店員に尋ねるか、専門書を読んだりすること等により得ることができる。
しかしながら、このような知識は、あくまでも一般論に終始するものであって、実際に生体を育成する個々の環境を反映した知識ではない。例えば、ある植物を育成するにあたって、「毎日の水やりが必要」という知識を得たとしても、水はけの悪い、湿度の高い環境においても「毎日の水やりが必要」なのか、雨が降った日は不要なのか、どの程度の降雨量であれば不要になるのか、といった知識は、結局、各自で育成してみなければわからないものである。また、その効果についても曖昧な場合が多い。例えば、一日でも怠ったら枯れてしまうのか、そこまで深刻ではないのかというようなことや、枯らさずに大きく育てるには水やりを欠かさないことが必要でも、糖度の高い甘い果実を得るには枯らさない範囲で限界まで水分を与えないことが大切だったりすることもある。
そこで、従来より植物の栽培に関して、栽培環境を反映した情報を収集して、実際の栽培に活用する技術が提案されている。このような技術が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1には、植物環境測定装置によって観測した環境データを植物育成管理装置に送信し、育成に必要な育成ガイドを得るように構成した植物育成ガイドシステムが記載されている。
特開2010−075172号公報
ところが、特許文献1に記載されている技術では、どのようにして育成ガイドを作成しユーザに提供するかが具体的でないという問題があった。特許文献1に記載されているようなシステムが成功するか否かは、育成ガイドの質に依存するといっても過言ではない。この育成ガイドが抽象的であれば、ユーザにとって価値のあるアドバイスとはならない。また、環境データに基づいて育成ガイドが提供されることについては記載されているものの、これだけでは、育成ガイドとして充分でないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、動植物の育成に関してユーザに提供するアドバイスの質を向上する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、生体の育成を支援する育成支援システムであって、育成の状況を表す情報を記憶する記憶手段と、育成の状況を評価する評価手段と、現在の育成の状況を表す情報を取得する情報取得手段と、前記記憶手段から、前記評価手段による評価が前記情報取得手段により取得された現在の育成の状況よりも優れている育成の状況を表す情報を、比較対象となる情報として抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された比較対象となる情報と前記現在の育成の状況を表す情報とを比較することにより、前記現在の育成を行っているユーザに向けた支援情報を作成する作成手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る育成支援システムであって、前記比較対象となる情報は、前記現在の育成の状況に対する前記評価手段による評価と近似した評価を有する育成の状況を表す情報から抽出されることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る育成支援システムであって、前記比較対象となる情報は、前記現在の育成の状況を表す情報に近似した育成の状況を表す情報から抽出されることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る育成支援システムであって、前記記憶手段は、生体の育成を行うユーザに関する情報を記憶しており、収穫された前記生体と前記記憶手段に記憶された前記ユーザに関する情報とに応じて、前記収穫された生体を使った献立を提案する献立提案手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明に係る育成支援システムであって、前記記憶手段に記憶されるユーザに関する情報は、前記ユーザによって忌避される食品に関する情報を含むことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項4または5の発明に係る育成支援システムであって、前記記憶手段に記憶されたユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザの居住地における気象情報を取得する気象取得手段をさらに備え、前記献立提案手段は、前記気象取得手段により取得された気象情報に応じて、前記ユーザに対する献立を提案することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る育成支援システムであって、前記記憶手段は、生体の育成場所を示す情報を記憶しており、地域ごとの気象情報を取得する気象取得手段と、前記気象取得手段により取得された気象情報と前記記憶手段に記憶されている生体の育成場所を示す情報とに応じて、前記生体を育成しているユーザに対する気象に関する報知情報を作成する気象報知手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7の発明に係る育成支援システムであって、前記気象報知手段は、前記記憶手段に記憶されている育成の状況を表す情報に応じて、前記報知情報を作成することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかの発明に係る育成支援システムであって、前記記憶手段は、育成に関連する商品に関する情報を記憶しており、前記作成手段は、前記抽出手段により抽出された比較対象となる情報と前記現在の育成の状況を表す情報とを比較した結果に応じて、前記商品の中から、前記現在の育成に適した商品を選択し提案することを特徴とする。
育成の状況を表す情報を記憶する記憶手段と、育成の状況を評価する評価手段と、現在の育成の状況を表す情報を取得する情報取得手段と、記憶手段から、評価手段による評価が取得手段により取得された現在の育成の状況よりも優れている育成の状況を表す情報を、比較対象となる情報として抽出する抽出手段と、抽出手段により抽出された比較対象となる情報と現在の育成の状況を表す情報とを比較することにより、現在の育成を行っているユーザに向けた支援情報を作成する作成手段とを備えることにより、現在の育成の状況を評価して、当該評価の結果に応じて比較対象の情報を抽出することができ、単純に優れた結果が得られたときの育成の状況をトレースするような支援情報を作成する場合に比べて、現在の育成の状況に応じた支援情報を作成することができる。
本発明に係る育成支援システムを示す図である。 サーバ装置の構成を示す図である。 サーバ装置の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。 ユーザシステムの構成例を示す図である。 ユーザシステムを構成する端末装置およびセンサモジュールのブロック図である。 端末装置が備える機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。 端末装置の表示部に表示されるメニュー画面を例示する図である。 育成支援システムにおいて実行される育成準備処理を示す流れ図である。 育成準備処理において表示される準備画面を例示する図である。 育成支援システムにおける育成観察処理を示す流れ図である。 育成支援システムにおける育成観察処理を示す流れ図である。 育成観察処理において表示される観察画面を例示する図である。 比較点における比較評価値を表示する例を示す図である。 成果評価値を表示する例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 実施の形態>
図1は、本発明に係る育成支援システム1を示す図である。育成支援システム1は、サーバシステム10と多数のユーザシステム11とから構成されており、様々な動植物(生体)の育成を支援するシステムとして構成されている。
なお、以下の説明では、「生体」として、主に「植物」の育成を支援する例を用いて説明するが、育成支援システム1は、植物に限らず、動物や昆虫等の育成にも広く応用することができる。また、育成支援システム1を利用する者を単に「ユーザ」と称する。ユーザとしては、主に、動植物の育成を非営利目的で行う個人を想定するが、育成を営利目的で行う農家やブリーダー等が育成支援システム1のユーザとなったとしてもなんら差し支えない。
サーバシステム10および各ユーザシステム11は、図1に示すように、いずれもネットワーク9にデータ通信が可能な状態で接続されている。したがって、少なくとも各ユーザシステム11は、サーバシステム10との間でデータ通信が可能となっている。また、ユーザシステム11は、他のユーザシステム11との間でネットワーク9を介したデータ通信が可能とされていてもよい。
このような広域のネットワーク9としては、例えば、インターネットを想定することができるが、もちろんこれに限定されるものではない。また、様々な形態・方式のネットワークが互いに接続されてネットワーク9を構成していてもよい。また、サーバシステム10および各ユーザシステム11のネットワーク9への接続形態は、「有線」に限定されるものではなく、「無線」であってもよいし、常時接続に限定されるものでもない。さらに、データ通信は、電気信号に限定されるものではなく、光信号等であってもよい。
サーバシステム10は、育成支援システム1を提供する企業や育成支援システム1に協賛する企業等に設置されることが想定されるシステムである。すなわち、サーバシステム10は、育成支援システム1において、生体の育成に関する支援サービスを提供する側のシステムとしての機能を有する。
図1に示す例では、それぞれ異なるロケーションに設置される4つのサーバ装置2,3,4,5によってサーバシステム10が構成されている。そして、各サーバ装置2,3,4,5は、いずれも一般的なコンピュータによって構成されている。なお、サーバシステム10を構成するサーバ装置2,3,4,5は、あくまでも例示であって、サーバシステム10を構成する装置(コンピュータ)の数はこれに限定されるものではない。
図2は、サーバ装置2の構成を示す図である。サーバ装置2は、例えば、ユーザシステム11のプログラムを提供するソフトハウス(図1)や、当該ソフトハウスの依頼を受けたサイト運営会社等に設置されることが想定される。ただし、サーバ装置2を提供し運営する主体は、このような企業に限定されるものではない。また、サーバ装置2は、ユーザが独自のコミュニティとして個人的に設置してもよい。
図2に示すように、サーバ装置2は、各種データの演算を行うとともにサーバ装置2の各構成を制御するCPU20を備えている。また、サーバ装置2は、各種データを必要に応じて適宜記憶する記憶装置としてRAM21、ROM22およびハードディスク23を備えている。さらに、サーバ装置2は、オペレータがサーバ装置2に対する指示や情報を入力するために操作する操作部27と、当該オペレータに対して各種データや状態等を表示する表示部28と、サーバ装置2をネットワーク9にデータ通信が可能な状態で接続する通信部29とを備えている。これによりサーバ装置2は、先述のように、ネットワーク9を介してデータ通信を行うことが可能なコンピュータとしての構成および機能を有している。
サーバ装置2において比較的大容量の情報を長期的に記憶することが可能なハードディスク23には、図2に示すように、ユーザDB230、サーバDB231および育成レシピDB232が構築されている。なお、これらのデータベースは、それぞれを構成する独立したコンピュータによって実現し、サーバ装置2との間でデータ通信が可能な状態となるように構内LAN等により接続されていてもよい。
ユーザDB230には、育成支援システム1を利用するユーザごとにレコードが設けられている。ユーザDB230を構成する各レコードに含まれる情報は、ユーザIDの他に、当該ユーザに固有の情報であって、例えば、ユーザ名、住所、ネットワークアドレス、育成環境、忌避食品に関する情報、育成レシピID(当該ユーザにより作成された育成レシピ情報8を識別する情報)、ユーザの育成レベル等の情報である。なお、ユーザDB230に格納される育成環境は、ベランダ、畑、室内等の簡単な育成場所の種別である。
サーバDB231は、サーバシステム10を構成する他のサーバ装置3,4,5に関する情報を格納したデータベースである。サーバDB231には、各サーバ装置3,4,5ごとに1つのレコードが設けられており、これらのサーバ装置3,4,5のネットワーク9上のアドレスや、取り扱っているサービス等に関する情報(商品IDやサービスID等)が格納されている。
育成レシピDB232は、生体ごとの育成のお手本となる基準レシピ情報(標準的な育成方法を示す情報)や、ユーザシステム11から得られる情報(ユーザ情報611:図3)に基づいて作成される育成レシピ情報8を格納するデータベースである。育成レシピDB232に格納される育成レシピ情報8には、個別に識別可能となるように固有の育成レシピIDが付与される。また、育成レシピDB232に登録された育成レシピ情報8には公開・一部公開・非公開等の区別が付されており、育成者本人以外のユーザによる閲覧・ダウンロード等が制限される場合がある。
育成レシピ情報8には、育成対象を示す生体ID、当該生体に割り当てられているユーザシステム11を特定するシステムID(例えば、ネットワークアドレス:1ユーザに複数のユーザシステム11が存在することもある)、および、当該生体の育成者を示すユーザIDが格納されている。また、育成レシピ情報8には、図2に示すように、育成環境情報80、事象情報81および結果情報82が含まれている。これらの情報から成る育成レシピ情報8は、生体の育成の状況を表す情報として構成されている。
なお、複数のセンサモジュール7(図4)から構成されるユーザシステム11において複数の育成が並行して行われている場合には、システムIDに各センサモジュール7を識別するセンサIDを付加すればよい。さらに、複数回の育成が同一のユーザシステム11にて行われた場合は、当該システムIDに時系列順の補助IDを付加して識別すればよい。
育成レシピ情報8に含まれる環境情報80は、生体の育成環境を表す情報であって、主に、センサモジュール7で測定された情報(センシングデータ)である。育成レシピ情報8には、生体の育成を開始した時点から、現在(または当該育成を終了した過去の時点)までにおける環境情報80が履歴として格納されている。言い換えれば、環境情報80によって、当該生体が育成期間中にどのような環境にあったかが記録されている。
ただし、本実施の形態における育成支援システム1においては、ユーザがユーザシステム11を操作することにより環境情報80を入力することも可能とされている。例えば、センサモジュール7が温度計を備えている場合における「温度」はセンシングデータとして得られるが、温度計を備えていない場合にはユーザにより入力されることもある。
事象情報81は、動植物の育成に影響を与える事象を表す情報であって、当該動植物の育成中に発生したものを記録した情報である。事象としては、例えば、育成中の天気種別、ユーザが実施した作業種別(水やり、追肥、間引き、収穫、散歩、訓練、給餌、水替え等)、動植物の状態種別(発芽、開花、病気、繁殖等)、使用アイテム種別(育成に使用した各種道具類や、肥料、薬品、餌の種類等)等に関する情報である。
本実施の形態における事象情報81は、環境情報80のみによって特定することが困難な情報を分類して格納するための情報である。言い換えれば、事象情報81は、センサモジュール7で自動的に検出することが比較的困難な情報である。
例えば、環境情報80において土壌の水分量の増加が記録されていたとしても、その情報だけで当該水分量の増加が「降雨」によるものか、「水やり」によるものかを特定することは、通常、困難である。育成支援システム1は、事象情報81を記録することにより土壌の水分量の増加が「水やり」によるものであることを記録することができ、後に、より具体的な分析が可能となる。
結果情報82は、実際に育成された動植物の育成結果を表す情報である。結果情報82としては、収穫量、繁殖数、品質、育成期間、観賞期間、費用あるいは評価値等が含まれるが、これらに限定されるものではなく、結果情報82の内容は育成対象となっている動植物の種類等に応じて異なってもよい。
また、図示の都合上、図2において、CPU20が実行するプログラム220は、そのすべてがROM22に格納されている状態で示している。しかし、CPU20によって実行されるプログラム220の一部がハードディスク23に格納されていてもよいし、CD−ROMのような着脱式の記憶媒体から適宜読み込まれ実行されてもよい。
図3は、サーバ装置2の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図3に示す評価記録部200、気象部201、献立提案部202、抽出部203、商品提案部204および栽培アドバイス部205は、サーバ装置2のCPU20がプログラム220に従って動作することにより実現される機能ブロックである。
図3に示すユーザ情報611は、ユーザシステム11において作成され、ネットワーク9を介して通信部29により受信される情報である。
ユーザ情報611には、少なくとも当該ユーザ情報611を送信したユーザシステム11を示すシステムIDが含まれている。したがって、サーバ装置2は、当該システムIDを検索キーとしてユーザDB230を検索することにより、ユーザ情報611の送信者(ユーザ)を特定することができる。また、当該システムID(センサIDおよび補助IDを含む)を検索キーとして育成レシピDB232を検索することにより、当該ユーザシステム11における個別の育成に対応した育成レシピ情報8を特定することができる。
このようにサーバ装置2は、「誰が」、「どの育成に関して」、このユーザ情報611を送信してきたかを判定することができる。先述のように、育成レシピ情報8は、過去から現在(または育成を終了した過去の時点)までの育成の状況を表す情報である。したがって、サーバ装置2は、現在の育成に関するユーザ情報611を受信し、対応する育成レシピ情報8を特定することにより、当該育成レシピ情報8から現在の育成の状況を表す情報を取得することが可能とされている。
なお、ユーザDB230または育成レシピDB232において、例えば、該当するレコードが存在しなかった場合、当該ユーザ情報611はそれらのレコードに関する新規登録であることがわかる。
この他にもユーザ情報611には、状況に応じて、様々な情報が含まれているが、詳細は随時説明する。
評価記録部200は、ユーザ情報611に基づいてユーザDB230や育成レシピDB232を更新する機能を有している。
ユーザDB230に対する更新事項としては、様々なものが存在するが、例えば、新たなユーザが育成支援システム1に参加したことによるレコードの追加や、脱退によるレコードの削除、登録ユーザの住所変更や育成環境の変化、あるいは、登録ユーザが新たな育成を開始したことによる育成レシピIDの追加、新たなユーザシステム11の構築によるシステムIDの追加あるいは削除、最終ログイン日時の更新等である。また、育成レシピDB232に対する更新事項としては、例えば、登録されている各育成レシピ情報8について、新たに得られた環境情報80、事象情報81および結果情報82の追加・更新等である。これらの情報は、主にユーザ情報611により評価記録部200に伝達されるが、もちろん操作部27が操作されることにより入力されてもよい。
また、評価記録部200は、図示しない基準値、あるいは、外部の評価基準(例えば、他のユーザからの投票結果等)に応じて、育成レシピDB232に格納されている育成レシピ情報8についての評価(再評価を含む)を行い、当該評価を示す値を当該育成レシピ情報8の結果情報82に格納する機能も有している。
なお、育成レシピ情報8に関する評価は、育成が終了した時点のみならず、育成が継続している間にもその時点までの評価として定期的に更新される。すなわち、継続中の育成に関しては、現在の育成の状況についても、評価記録部200により評価がされ、記録される。以下、育成が終了した後に育成の成果(収穫量、品質、育成期間、費用、投票結果等)に基づいて行われる評価を「成果評価」と称し、育成の継続中に行われるその時点での評価を「仮評価」と称する。すなわち、「成果評価」および「仮評価」はいずれも結果情報82として育成レシピ情報8に含まれている。
また、評価記録部200は、抽出部203から伝達される育成レシピIDに応じて、当該育成レシピIDで特定される育成レシピ情報8を育成レシピDB232から取得し、当該育成レシピ情報8における育成期間中の任意のときにおける評価を行う。
例えば、すでに収穫が終了し、育成が終了している育成レシピ情報8(最終的な評価は結果情報82に格納されている)について、発芽時の育成の状況を評価したり、開花時の育成の状況を評価したりする。例えば、発芽時の育成の状況についての評価は、発芽時までに得られていた情報に基づいて育成レシピ情報8を評価することにより得ることができる。以下では、すでに成果評価の得られた育成レシピ情報8の育成期間中のある時点(以下、「比較点」と称する。)における評価を「比較評価」と称する。「比較評価」は、抽出部203から育成レシピIDとそれに対応する比較点とが伝達されたときに求められて抽出部203に伝達されるが、本実施の形態では、「比較評価」が結果情報82として育成レシピ情報8に含められることはない。
ここで、評価記録部200が、育成の状況について、育成の途中、あるいは、育成の終了後に当該育成の途中の評価をする手法について説明する。すなわち、「仮評価」および「比較評価」を求める手法について説明する。
まず、すでに育成が終了し、評価記録部200による成果評価の得られた育成レシピ情報8を抽出する。このときの育成レシピ情報8の抽出は、比較の対象となる育成(支援対象となる育成)に近似したものに絞り込んでから抽出する。すなわち、「生体種別」、「状態」、「地域」、「地方」、「場所」等によってフィルタリングした後に、その中から成果評価の得られている育成レシピ情報8を抽出する。
次に、抽出された育成レシピ情報8に含まれる情報から、育成環境を表す特徴量(主に環境情報80)と生体の状態情報(主に事象情報81)とを抽出して、両者の組み合わせに重み付けを行い、成果評価と、当該成果評価が得られた育成の状況を表す情報との相関関係を求める。このような相関関係は、例えば、学習器による学習処理により求めることができる。
なお、育成環境を表す特徴量としては、例えば、土壌水分値や温度値、土中温度値、日照値等が考えられる。これらの値を比較可能とするためには、例えば、所定の期間分(例えば1日分)の情報に正規化することも有効である。例えば、土壌水分値や温度値、土中温度値等については1時間ごとの平均値と1時間ごとの分散値とに変換し、日照値については日毎の積算の平均値と日毎の積算の分散値とに変換するなどすればよい。
このようにして、成果評価と育成の状況を表す情報との相関関係(演算式)が求まれば、当該相関関係を用いて、育成の状況について、育成の途中、あるいは、育成の終了後に当該育成の途中の評価値(仮評価および比較評価)を求めることができる。
さらに、評価記録部200は、成果評価値と同様に、ユーザ(ユーザDB230に登録されているユーザ)の育成に関するレベルを判定し、ユーザDB230の当該ユーザのレコードに格納されている育成レベル(評価値)を更新する。ユーザの育成レベルは、育成支援システム1において、様々な場面で表示され公表されるので、ユーザには自己の育成レベルを向上させようとするインセンティブが生まれる。
なお、育成レベルは、例えば、「ファーマーレベル2」のように総合的に評価されてもよいし、「トマトレベル3、ナスレベル1、・・・、トウモロコシレベル0」のように生体の品種ごとに評価されてもよいし、これらが併用されてもよい。また、複数回の育成に関して結果を総合的に評価してもよいし、最新の育成に関する結果により評価してもよいし、時系列に応じて重み付けをして評価してもよい。
気象部201は、地域ごとの気象情報(天気予報や気象記録)を気象予報センター(サーバ装置4)から取得して、生体に影響を与える事象を抽出し、これを気象報知情報211としてユーザシステム11に向けて送信するよう通信部29を制御する機能を有している。このように、育成が行われている環境における気象を予め推測し、ユーザに対して気象報知情報211により報知することにより、育成における最悪の事態を回避することができる。
さらに、本実施の形態における気象部201は、育成レシピDB232に登録されている育成レシピ情報8を参照し、以前の類似する気象が以前の育成の状況に与えた影響等を判定して気象報知情報211を作成する。
地理的に近いために同じ天気予報が適用され得る育成環境であっても、育成場所が「地植え」であるか「高層マンションのベランダに置かれたプランタ」であるかによって、事態の深刻さは異なるものである。育成支援システム1は、育成レシピ情報8を参照することにより、気象予報センターから得られる地域ごとの気象情報よりも、より支援対象となる育成に特化した、適切な気象報知情報211を提供できる。
なお、本実施の形態における育成支援システム1では、天気予報をサーバ装置4から取得する例で説明するが、観測された情報(例えばユーザ情報611に含まれる環境情報80)に応じて気象部201が天気予報を行ってもよい。
献立提案部202は、ユーザ情報611に応じて、収穫された生体を使った献立を立案し、ユーザに献立情報212を提供する機能を有する。献立提案部202は、献立を立案するに際して、ユーザ情報611に示される情報やユーザDB230に示されるユーザに関する情報、育成レシピDB232に示される結果情報82、ネットワーク9を介してお料理サイト(主にサーバ装置5によって提供される)から得られる情報等を参照する。
献立提案部202は、ユーザ情報611に示される育成レシピIDを検索キーとして育成レシピDB232を検索する。これにより当該データベースから該当する育成レシピ情報8を特定し、当該育成レシピ情報8に含まれる結果情報82(食材としての収穫物種別や収穫量、評価値で表される品質、過去の献立等が記録されている)を抽出する。このようにして、献立提案部202は、収穫された生体と、その収穫量等を特定する。
このとき、献立提案部202は、同じユーザの他の育成レシピ情報8(同一のユーザIDが付与されている)を参照することにより、当該他の育成レシピ情報8からも結果情報82を取得し、当該ユーザの手持ちの食材として参考にする。例えば、夏野菜を栽培し育成しているユーザは、トマトやナス、キュウリ、インゲン等を同時並行的に栽培しているケースが多い。このようなユーザに対して、本実施の形態における育成支援システム1は、同一のユーザにおける他の育成レシピ情報8も参照することにより、これらの食材を複合的に取り込んだ献立を提案できる。
なお、ユーザ情報611に示される情報とは、主に収穫物以外の手持ちの食材等の情報である。また、ユーザDB230に示されるユーザに関する情報とは、当該ユーザのアレルギー(アレルギー反応のある食材を使う料理を回避する)や好き嫌い等の忌避食品に関する情報である。
さらに、献立提案部202は、ユーザの居住地における気象情報を、気象予報センター(サーバ装置4)から取得し、当該気象情報に応じて、献立を提案する。例えば、最近の気象として高温多湿が記録されている場合には、夏バテ防止メニューや冷製メニューを優先的にリストアップする。これにより、ユーザに対して近時の気候に適した献立を提案することができる。なお、どの献立にどのような効果(例えば、夏バテ防止)があるかについては、サーバ装置4において、各献立に関連づけられた情報等を参照するとよい。
抽出部203は、ユーザ情報611や気象部201から得られる条件に応じて、ユーザDB230や育成レシピDB232を検索し、各データベースから適切なレコードを抽出して、気象部201または栽培アドバイス部205に伝達する。
また、抽出部203は、ユーザ情報611に示されるシステムIDを検索キーとして育成レシピDB232を検索し、当該システムIDによって示されるユーザシステム11において現在継続中の育成レシピ情報8(現在の育成の状況を表す情報)を特定する。このようにして特定された育成レシピ情報8は、当該ユーザ情報611に対応する育成レシピ情報8であり、当該ユーザシステム11における現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8である。言い換えれば、当該育成レシピ情報8で示される育成に関するユーザ情報611がサーバ装置2において受信されたことを意味し、当該育成が支援対象であることを示す。すなわち、抽出部203は、ユーザ情報611に応じて、支援対象となる育成の状況を表す育成レシピ情報8(現在の育成の状況を表す情報)を特定し抽出する機能を有している。
支援対象となる育成の状況を表す育成レシピ情報8は、栽培アドバイス部205に伝達されるとともに、当該支援対象となる育成の比較対象となる情報を特定し抽出するためにも使用される。
抽出部203は、支援対象となる育成の状況を表す育成レシピ情報8(現在の育成の状況を表す情報)と、育成レシピDB232に格納されている育成レシピ情報8とを比較する。そして、支援対象となる育成の状況を表す育成レシピ情報8に近似した育成の状況を表す育成レシピ情報8を、比較対象となる情報の候補として育成レシピDB232から抽出する。
さらに、抽出部203は、比較対象となる情報の候補として抽出した育成レシピ情報8の育成レシピIDを評価記録部200に伝達する。また、このとき抽出部203は、支援対象となる育成の状況を表す育成レシピ情報8から、現在の生体の状態に関する情報(事象情報81に含まれている情報)を抽出して、上記の育成レシピIDとともに評価記録部200に伝達する。
評価記録部200に伝達される事象情報81は、比較評価を求める際の、比較点を決定するための情報として扱われる。例えば、現在の生体の状態が「発芽」状態として事象情報81に記録されているのであれば、比較点は「発芽」状態のときとなる。これにより、評価記録部200によって、比較対象となる情報の候補として抽出された育成レシピ情報8のそれぞれについて比較評価が求められ、抽出部203に伝達される。
抽出部203は、支援対象となる育成の状況を表す育成レシピ情報8の結果情報82から仮評価値を取得し、評価記録部200から伝達される比較評価値と比較する。そして、比較対象となる情報の候補として抽出した育成レシピ情報8から、仮評価値よりも高い(優れた)比較評価値である育成レシピ情報8をさらに抽出する。
すなわち、抽出部203は、ハードディスク23に記憶されている育成レシピDB232から、評価記録部200による比較評価が現在の育成の状況(仮評価)よりも優れている育成の状況を表す育成レシピ情報8を、比較対象となる情報として抽出する機能を有している。このように、現在の育成の状況を評価(仮評価)して、当該仮評価の結果に応じて比較対象の育成レシピ情報8を抽出することにより、現在の育成の状況に応じた栽培アドバイス情報213を作成することができる。
本実施の形態における抽出部203は、仮評価値よりも優れた比較評価値である育成レシピ情報8を抽出した後、さらに、仮評価値と近似した比較評価値を有する育成レシピ情報8を、比較対象となる育成レシピ情報8として特定する。例えば、仮評価値が「3」の場合において、比較評価値が「4」の育成レシピ情報8と、比較評価値が「5」の育成レシピ情報8とが抽出された場合、抽出部203は、比較評価値が「4」の育成レシピ情報8を比較対象となる育成レシピ情報8として抽出する。
このようにして抽出部203により抽出された育成レシピ情報8は、比較対象となる情報として栽培アドバイス部205に伝達される。比較評価値が高評価であっても、現在の育成の状況とかけ離れた比較評価値のものは参考にならない場合がある。すなわち、現在の育成の状況(仮評価)よりも優れており、かつ、近似した仮評価のものを指標とすることにより、実現性が向上する。
また、気象部201から地域に関する条件を伝達されると、抽出部203は、当該地域を検索キーとして育成レシピDB232を検索する。そして、該当する地域の育成レシピ情報8を抽出して気象部201に伝達する。これは、気象部201が気象報知情報211の送信先を検索することに相当する。
商品提案部204は、栽培アドバイス部205から示される条件に適合した商品を、ネットワーク9上に設置されたバーチャルショップ(主にサーバ装置3により提供される)から検索し、当該商品を購入するために必要な情報を栽培アドバイス部205に伝達する機能を有している。
詳細は後述するが、栽培アドバイス部205から伝達される条件とは、過去および現在の育成の状況に応じた条件である。したがって、育成支援システム1は、これら育成の状況に応じて、市場の商品を提案することにより、より具体的な育成支援を行うことができる。例えば、単に栄養素の「窒素」が不足しているとアドバイスされるよりも、窒素を補う肥料の具体的な商品名がアドバイスされた方がユーザにとっては対処しやすく、親切なアドバイスといえる。
栽培アドバイス部205は、ユーザ情報611に応じて、ユーザに求められたサービスのうち、特に、栽培に関する支援情報(栽培アドバイス情報213)を作成し、ユーザシステム11に向けて送信するように通信部29を制御する。
栽培アドバイス部205は、抽出部203により抽出され伝達された育成レシピ情報8(現在の育成の状況を表す情報)と、比較対象となる情報として抽出部203により抽出され伝達された育成レシピ情報8とを比較する。より詳しくは、2つの育成レシピ情報8に含まれるそれぞれの環境情報80の差分を抽出し、当該差分を抑制するように栽培アドバイス情報213を作成する。
例えば、比較対象となる育成レシピ情報8における日照値が、現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8よりも高い場合には、「日向に移動させてください」といったメッセージを栽培アドバイス情報213に含める。また、例えば、比較対象となる育成レシピ情報8における水分の分散値が、現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8よりも高い場合には、「水やりの回数を減らしてください」といったメッセージを栽培アドバイス情報213に含める。
なお、栽培アドバイス部205は、求めた差分値のうち、予め設定した閾値よりも大きいものを、当該差分値の大きいものから順に順位付けし、当該順位付けに従って、それぞれの差分値を抑制するためのアドバイスを栽培アドバイス情報213に含める。例えば、差分値が閾値を超えたものが、日照値と水分値であり、日照値の差分値の方が水分値の差分値よりも大きい場合は、「日向に移動させてください」というメッセージを第1アドバイスとし、第2アドバイスとして「水分を控えてください」というメッセージを栽培アドバイス情報213とする。ただし、ユーザ情報611において、ユーザが、所望するアドバイスを指定している場合には、当該指定されている事項についてのアドバイスを行う。例えば、ユーザが水分に関するアドバイスを所望している場合には、水分に関するアドバイスを優先的に行う。
図1に戻って、サーバシステム10を構成するサーバ装置3は、育成に関連する商品を取り扱う販売店に主に設置されるコンピュータで構成される。なお、販売店としては、育成に必要な用具類を取り扱うホームセンターやスーパーマーケット、百貨店、一般の商店等が想定されるが、通常は一般消費者向けの個別販売を行っていない用具メーカやネットショップ、代理店、卸売り店、通販業者等であってもよい。また、販売店は、生体自体を商品として取り扱うペットショップや個人のブリーダー、農家、種苗メーカ等であってもよい。
サーバ装置3は、サーバシステム10において、ネットワーク9上の仮想店舗(バーチャルショップサイト)を構成しており、育成に関連した商品に関する情報を記憶している。育成支援システム1におけるユーザは、ユーザシステム11およびネットワーク9を介して、サーバ装置3において提供されている各種商品(サービスを含む)を閲覧したり購入したりすることが可能となっている。
本実施の形態における育成支援システム1は育成レシピDB232を構築することによりユーザの育成の状況を正確に把握しており、商品提案部204が当該ユーザの育成の状況に応じた適切な商品等を購入できるようにユーザをサーバ装置3に誘導する。これにより、育成支援システム1は、ユーザに対して、商品等の購入支援も行うことができる。また、サーバ装置3を設置した販売店にとっては、顧客誘導がされるため、販売促進に効果を発揮する。
サーバ装置4は、地域に応じた気象情報を提供する気象予報センターに設置されるコンピュータで構成される。サーバ装置4が提供する気象情報は、過去の気象に関する情報(気象記録)の他に、未来の気象に関する情報(天気予報)も含まれている。したがって、育成支援システム1では、サーバ装置4にアクセスすることによって、任意の地域の任意の日時における気象情報を、必要に応じて取得することが可能とされている。
サーバ装置5は、例えば、図1に示すように、ネットワーク9上でお料理サイト等を運営する調理師学校等に設置されるコンピュータである。このようなお料理サイトでは、様々な料理のレシピが公開され、一般に利用可能とされている。育成支援システム1では、サーバ装置2の献立提案部202が、このようなお料理サイトにユーザを誘導することにより、単なる育成支援に留まらず、育成の成果として得られた収穫物の効果的な利用法を積極的に提案することができる。
図4は、ユーザシステム11の構成例を示す図である。ユーザシステム11は、ユーザによって操作される端末装置6、および、動植物を育成する環境に設置されるセンサモジュール7から構成される。
端末装置6は、一般的なコンピュータとしての機能を有する装置であって、前述のようにネットワーク9に接続する機能を有している。また、端末装置6はセンサモジュール7との間においてもデータ通信が可能とされている。
ユーザシステム11を構成する端末装置6としては、パーソナルコンピュータ以外にも、例えば、ゲーム機や携帯電話機、専用端末装置等が想定される。なお、端末装置6は、互いにデータのやり取りが可能な複数の装置(例えば、図1に示すように、パーソンルコンピュータとデジタルカメラ)から構成されていてもよい。
育成支援システム1を構成する複数のユーザシステム11において、全ての端末装置6が共通のハードウェアで統一されている必要はない。すなわち、状況や目的に応じて、それぞれのユーザシステム11ごとに採用する端末装置6が異なっていてもよい。例えば、携帯電話機を所有するユーザは当該携帯電話機を端末装置6として自身のユーザシステム11を構築することができる一方で、ゲーム機を所有するユーザは当該ゲーム機を端末装置6として自身のユーザシステム11を構築することができる。
このように、ユーザは、独自に所有する装置(ハードウェア)に、育成支援システム1に関する専用のプログラムをダウンロード(あるいはインストール)することにより、自身のユーザシステム11を容易に構築できる。これにより、ユーザは、ユーザシステム11を構成するすべての装置を新たに購入する場合に比べて、育成支援システム1に参加する際のコストを抑制することができる。このように、育成支援システム1は、非営利目的の個人が費用をかけずに気軽に参加できるシステムとなっており、参加者(ユーザ)をより多く集めることができる。
なお、以下では、特に断らない限り、図4に示すように、市販の携帯型のゲーム機によって端末装置6が構成されているユーザシステム11を例に説明する。動植物の育成は屋外で行われることも多く、携帯型の装置を端末装置6として採用すれば、育成中の生体の近傍に端末装置6を持参することができ、便利である。
図5は、ユーザシステム11を構成する端末装置6およびセンサモジュール7のブロック図である。
端末装置6は、制御部としてのCPU60および記憶装置61と、入力部としての操作部62と、出力部としての表示部63およびスピーカ64と、外部装置との間のインタフェースとしての通信部65とを備えている。なお、図5では図示を省略しているが、端末装置6は、タイマとカレンダー情報とを備えている。
CPU60は、記憶装置61に記憶されているプログラム610に従って動作することにより、各種データの演算を行うとともに、端末装置6が備える各構成を制御する。これによって端末装置6は、先述のように、プログラム610を実行する一般的なコンピュータとしての機能を有している。なお、CPU60によって実現される機能の詳細については、後述する。
記憶装置61は、例えば、CPU60の一時的なワーキングエリアとして使用されるRAMや、読み取り専用のROM、端末装置6に対して着脱自在なメモリカードやゲームカートリッジ等により構成される。なお、記憶装置61として、比較的大容量のデータを記憶することが可能なハードディスクを備えていてもよい。記憶装置61は、端末装置6において各種データを記憶する装置であって、特に、プログラム610や育成レシピ情報8および測定情報79を記憶する。
記憶装置61に記憶される育成レシピ情報8は、1つのレコードを単位とする情報の集合体である。育成レシピ情報8の各レコードは、それぞれが動植物(生体)の育成を1回開始するごとに作成される。すなわち、1回の育成において得られた様々な情報が、育成レシピ情報8における1つの共通のレコードを構成するように互いに関連づけられており、育成レシピ情報8の各レコードは、それぞれのレコードに対応する生体の育成を記録した情報に相当する。
育成レシピ情報8の各レコードに含まれる情報としては、レコード識別情報の他に、すでに説明したように、育成された動植物の育成環境を表す環境情報80、生体に影響を与える事象を表す事象情報81、および、育成の結果や成果、評価値等を示す結果情報82がある。各レコードには、これらの情報以外にも、レコードに対応する育成を行ったユーザのユーザID、未だ育成中か育成が終了したのかを識別する情報等が含まれるが、もちろんこれらは例示であって、これ以外の情報が含まれていてもよい。また、前述の例に挙げた情報は、必ずしもレコード作成時に全て含まれているわけではない。レコードに含まれる情報は、特定のレコードにのみ含まれる情報や、育成の進行過程や育成後に付与される情報も存在する。
なお、本実施の形態における育成支援システム1では、育成レシピ情報8は、ユーザ情報611に基づいて、サーバ装置2の評価記録部200により作成・編集され、育成レシピDB232に登録・更新される。したがって、記憶装置61に記憶される育成レシピ情報8は閲覧のためにサーバ装置2からダウンロードされた情報である。ただし、育成レシピ情報8は、端末装置6で作成され、サーバ装置2に送信されてもよい。
育成レシピ情報8に含まれる結果情報82は、先述のように、実際に育成された動植物の育成結果を表す情報であり、例えば、収穫量、数、糖度、大きさ、色つや、開花期間、育成期間、育成した動物に関する病気履歴、繁殖の有無、寿命、習得した芸の数、費用、育成に対する評価値等が想定される。
本実施の形態では、結果情報82は、ユーザによって入力される例で説明するが、結果情報82は「正確」かつ「客観的」であることが好ましい。したがって、端末装置6(ユーザシステム11)は、結果情報82を正確に取得するための専用の入力装置(糖度計、重量計等)を備えていてもよい。あるいは、撮像部(図示せず)により取得される画像情報に基づいて、結果情報82が作成されてもよい。
先述のように、育成された動植物の育成結果を表す結果情報82は、育成レシピ情報8において、当該動植物の育成環境を表す環境情報80とともに1つのレコードを構成する。すなわち、1回の育成において得られた環境情報80と、当該育成における結果情報82とが、育成レシピ情報8において互いに関連づけられる。
操作部62は、キーやボタン類、マウス、タッチペン等のハードウェアであり、ユーザによって操作される。ユーザは、操作部62を適宜操作することにより、端末装置6に各種情報を入力する。特に、操作部62は、ユーザ情報611および結果情報82を入力するために操作される。
表示部63は、液晶パネルやディスプレイ、LED、ランプ等の視覚的な出力装置である。端末装置6は、表示部63に各種情報を表示することにより、ユーザに適宜情報を提供する。特に、表示部63は、ユーザがユーザシステム11に対して各種情報を入力するためのGUIを表示するとともに、サーバ装置2から送信された気象報知情報211、献立情報212および栽培アドバイス情報213を表示する機能を有している。
スピーカ64は、CPU60からの制御信号に応じて音声を再生する聴覚的な出力装置である。スピーカ64によって再生される音声とは、ガイダンス、各種メッセージ、生体の鳴き声、育成環境の悪化を報知する警告音あるいはBGM等である。
通信部65は、端末装置6をネットワーク9に無線により接続する機能と、端末装置6とセンサモジュール7との間の無線によるデータ通信を行う機能とを有している。通信部65が備える構成としては、赤外線による無線通信や、WiFi(Wireless Fidelity)等を実現する構成が従来より知られているが、もちろんこれらに限定されるものではないし、通信部65は複数の無線方式や有線方式を併用する構成であってもよい。
図6は、端末装置6が備える機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図6に示すデータ作成部600および出力制御部601は、主に、CPU60がプログラム610に従って動作することにより実現される機能ブロックである。
データ作成部600は、様々な情報に基づいて、ユーザ情報611を作成する機能を有している。
例えば、データ作成部600は、ユーザが端末装置6を操作してプログラム610を起動したときに、ユーザが育成支援システム1にログインしたことを示すユーザ情報611を作成する。
また、データ作成部600は、センサモジュール7から送信された測定情報79に基づいて、当該生体の育成環境を表す環境情報80を作成し、当該生体に対応した育成レシピ情報8を示す育成レシピIDとともにユーザ情報611に格納する。測定情報79は、育成中の生体の近傍において周囲の環境(すなわち育成環境)を表す各パラメータについて測定された測定値である。
また、データ作成部600は、ユーザによって操作部62が操作されたときに、操作部62から入力される情報に基づいて、ユーザ情報611を作成する。このようにして作成される情報とは、主に、テキスト情報(文字情報)である。すなわち、ユーザは、操作部62を操作して、育成支援システム1に対して、育成に関する問い合わせや報告をすることができる。このような問い合わせとしては、献立情報212や栽培アドバイス情報213を要求するものが想定される。
出力制御部601は、ユーザが様々な情報(例えば、ユーザ情報611等)を入力する際にこれを支援するGUIを表示部63に表示させる機能を有している。ユーザは、出力制御部601によって表示されるGUIに従って操作部62を操作することにより、これらの情報を容易かつ正確に入力することができる。
また、出力制御部601は、スピーカ64を制御し、ガイダンスや警告音、BGM等をスピーカ64によって再生する。例えば、BGMに関しては、育成環境(環境情報80)に応じて、出力制御部601が軽快でリズミカルな曲やシリアスな曲などから選曲するように構成するとよい。
また、出力制御部601は、サーバ装置2から受信した気象報知情報211、献立情報212および栽培アドバイス情報213を表示部63に表示させる。これにより、ユーザは、これらの情報を容易に確認できる。なお、気象報知情報211は、ブザーや警告音としてスピーカ64に出力してもよい。
さらに、出力制御部601は、必要に応じて作成されたユーザ情報611を通信部65に送信させることにより、これらの情報をサーバ装置2に向けて出力させる機能も有している。
図5に戻って、センサモジュール7は、MCU70、操作ボタン71、LED72、照度センサ73、土壌センサ74、温度計75、湿度計76およびRF回路77を備えている。
本実施の形態におけるセンサモジュール7は、育成環境のうち植物の育成に影響を与えるパラメータについての値を測定することにより測定情報79を取得して端末装置6に送信する機能を有している。測定情報79は、前述のように、端末装置6において環境情報80となる。すなわち、センサモジュール7は、動植物の育成環境を表す環境情報80を取得する機能を有している。
図4に示すように、本実施の形態におけるセンサモジュール7は、防水処理が施された比較的小型の筐体に上記の各構成がコンパクトに収納された一体型の装置を形成しており、土壌センサ74が下方に突出した形状を有している。本実施の形態におけるセンサモジュール7は土壌センサ74を土に差し込んだ状態で設置される装置であり、図示しない電池からの電力供給により動作する。
なお、図4では、1つのセンサモジュール7のみを図示しているが、1つのユーザシステム11が備えるセンサモジュール7の数は1つに限定されるものではない。ユーザシステム11が複数のセンサモジュール7を備える場合、個々のセンサモジュール7を識別するためのセンサIDを、それぞれに付与して管理するとよい。
また、照度センサ73、土壌センサ74、温度計75および湿度計76は、植物の育成環境を表す情報を取得する検出装置の例であって、センサモジュール7が備える検出装置は必ずしもこれらに限定されるものではない。例えば、上方に向けて引き出して育成している植物の高さを計測するメジャー(測長計)を内蔵していてもよい。また、センサモジュール7は、これらの検出装置のうちの全部を備えている必要もない。センサモジュール7は、観測の対象となる「生体」の種類や必要に応じて、予め必要な1つ以上の検出装置類が組み込まれていればよい。
MCU70は、プログラム700に従って動作する演算装置、プログラム700を格納するROM、作成された測定情報79等の各種情報を一時的に記憶するメモリ、時間を計測するタイマ(発振器)等から構成され、センサモジュール7の各構成を制御する機能を有している。すなわち、センサモジュール7はマイクロコンピュータとしての構成および機能を有している。
操作ボタン71は、ユーザによって操作され、センサモジュール7に必要な情報を入力するために使用される。操作ボタン71から入力される情報としては、例えば、センサモジュール7に対して育成の開始を指示する情報や、リセット情報等が想定される。
LED72は、点灯状態によって、主に、育成環境の悪化をユーザに警告するために用いられる。本実施の形態では、LED72の点灯状態は、プログラム700に含まれる基準値(許容値)と、取得された測定情報79とをMCU70が比較することによって制御される。なお、基準値は、育成の対象となった生体に応じて、端末装置6から送信されてもよい。また、LED72の点灯状態は、センサモジュール7の動作状態を表現するために用いられてもよい。
照度センサ73は、設置環境における照度(光強度)を検出して、MCU70に伝達する。
例えば、植物の種類(品種)に応じて光飽和点および光補償点は異なっており、照度に対する植物の特性はそれぞれ異なっていることが知られている。なお、光飽和点とは光合成速度がほぼ一定になる点であり、光補償点とは呼吸による二酸化炭素の放出量と光合成による二酸化炭素の吸収量とが等しくなる点である。
育成支援システム1は、このような各生体ごとの特性に関する情報を予め記憶している。すなわち、育成支援システム1(端末装置6)は、照度センサ73によって計測される照度(測定情報79)に基づいて、育成環境の適否を判断することができる。したがって、プランタや鉢植えの移動を促したり、間引きを行うようにユーザに対してアドバイスすることができる。
なお、照度センサ73は、光の波長ごとに光強度を計測する機能を有している。例えば植物の場合は、色素の生合成、光周性、屈光性、形態形成等の生理的に影響を与えるため必要な生理的有効放射(300〜800nmの波長の光)と、光合成のエネルギー源となるため強い光強度を必要とする光合成有効放射(400〜700nmの波長の光)と、有害な波長の光とがある。
土壌センサ74は、栽培されている植物が植えられている土壌(センサモジュール7が設置されている土壌)のpH値やEC値(電気伝導度)、およびインピーダンス(水分量の指標となる)を検出して、MCU70に伝達する。
一般に、土壌が酸性(pH=5以下)になると、石灰・苦土・ホウ素、リン酸等の養分が吸収しにくくなり不足する。また、アルカリ性(pH=7以上)になると、石灰・苦土が多すぎ、鉄・マンガン等の微量要素の欠乏やリン酸の吸収低下が起こりやすくなる。さらに、pH値は土壌の微生物の活動にも関連し、植物の育成に影響を与える。植物を育成する場合には、当該植物の種類や状態によって土壌の適正なpH値が異なることも知られている。
また、植物の栽培に影響を与えるpH値とEC値との間には相関関係が存在するため、EC値によって水に溶けた肥料(主に硝酸態窒素)の量を検出できる。一般に、純粋な水は、ほぼEC値が「0」であり、多くのイオンが溶解しているほどEC値は高くなる傾向にある。
育成支援システム1(端末装置6)は、土壌センサ74によって計測されるEC値(測定情報79)に応じて、追肥等の処置等を促すとともに、追肥すべき肥料の種類や現状放置による危険性、あるいはどのような危険があるのか等をアドバイスすることができる。したがって、ユーザによる植物の育成を適切に支援できる。
さらに、土壌センサ74によって取得されるインピーダンスから土壌の水分量が検出できるので、育成支援システム1はインピーダンスの値(測定情報79)に応じて「水やり」を促すことができる。
また、温度計75は、設置環境における温度(気温)を検出して、MCU70に伝達する。さらに、湿度計76は、設置環境における湿度を検出して、MCU70に伝達する。一般に、育成環境における温度や湿度も植物の育成に影響を与える重要な環境パラメータである。
前述のMCU70は、照度センサ73、土壌センサ74、温度計75、および、湿度計76から取得した値(生体の育成環境を表す情報)に基づいて測定情報79を作成し、一時的に記憶する。このようにして作成される測定情報79は、生体の育成環境を表す値とともに、当該値の取得時刻を表す値を含んでいる。
RF回路77は、端末装置6とセンサモジュール7との間における、無線によるデータ通信を実現する機能を有している。特に、RF回路77は、MCU70によって作成された測定情報79を端末装置6に向けて送信する。
以上が、ユーザシステム11の構成および機能についての説明である。なお、ユーザシステム11としては、アプリケーションソフトとしてのプログラム610と、センサモジュール7と、トライアルアイテム(植物の種、ミニプランタ、土壌等)とをセットにして、販売することが好ましい。あるいは、プログラム610が推奨するアイテムに、共通の認定マーク等を付して販売し、ユーザが購入しやすくすることが好ましい。
以上が育成支援システム1の構成および機能の説明である。次に、育成支援システム1を用いて、動植物(生体)の育成を支援する育成支援方法について説明する。
ユーザは、育成の各段階(状況)に応じて、育成支援システム1から当該育成に関する様々な支援を受けることが可能とされている。ユーザは、育成支援システム1による支援を所望するとき、あるいは、将来、支援を受けるために必要となる各種情報を入力する必要が生じたとき等に、端末装置6の操作部62を操作して、記憶装置61に記憶されているプログラム610を起動する。
図7は、端末装置6の表示部63に表示されるメニュー画面630を例示する図である。端末装置6は、ユーザによってプログラム610が起動されると、所定の初期設定を実行した後、図7に示すメニュー画面630を表示する。メニュー画面630は、GUIを構成しており、出力制御部601によって作成され表示部63に表示される。
なお、初期設定では、ユーザが育成支援システム1にログインしたことを示すユーザ情報611がデータ作成部600により作成され、通信部65によってサーバ装置2に向けて送信される。また、このとき、未送信の測定情報79が存在している場合には、これを環境情報80として含むユーザ情報611がデータ作成部600により作成され、サーバ装置2に向けて送信される。
メニュー画面630に表示されているボタン630aないし630eには、それぞれ「新規登録」、「育成準備」、「育成観察」、「育成レシピ管理」、「献立管理」の文字が表示されている。ユーザによってボタン630aないし630eのいずれかが操作されると、それに応じた処理が育成支援システム1において開始される。
メニュー画面630に表示されているボタン630aは、ユーザが新たな育成を開始しようとするときに、操作するボタンである。メニュー画面630が表示されている状態で、ボタン630aが操作されると、端末装置6は新規登録処理を開始して、ユーザがこれから新たに開始する育成を育成支援システム1に登録する。言い換えれば、新規登録処理が完了するたびに、育成レシピ情報8を構成する1つのレコードが育成レシピDB232に追加される。
メニュー画面630が表示されている状態で、ボタン630bが操作されると、端末装置6は育成準備処理を開始する。育成準備処理とは、実際の育成を開始するまでの準備を整えるための処理である。育成準備処理を開始する際に、ユーザは育成レシピ情報8のなかから新規登録処理において新たに作成したレコード(未だ育成を開始していない生体に関するレコード)を選択する。育成準備処理では、サーバ装置3から提供される各種商品の購入受付や育成開始までの育成環境の準備方法等について支援が行われる。
メニュー画面630に表示されているボタン630cが操作されると、端末装置6は育成観察処理を開始する。ユーザは、現在継続中の育成について日記やブログを作成しようとするときや、当該育成について必要な支援(アドバイス)を受けたいときは、図7に示すメニュー画面630を端末装置6の表示部63に表示させてからボタン630cを操作する。
メニュー画面630に表示されているボタン630dが操作されると、端末装置6は、育成レシピ管理処理を開始する。育成レシピ管理処理においてユーザは、育成レシピ情報8について閲覧し分析(シミュレーションなど)することが可能であるとともに、自己の育成の状況を表す育成レシピ情報8をサーバ装置2において公開することも可能である。また、ユーザは、サーバ装置2において公開されている他人の作成した育成レシピ情報8を育成レシピDB232から選択してダウンロードし、端末装置6にて当該育成レシピ情報8を閲覧することもできる。
メニュー画面630に表示されているボタン630eが操作されると、端末装置6は、献立管理処理を開始する。献立管理処理においてユーザは、自身が作成した献立に関する情報(調理例等)について閲覧することが可能であるとともに、当該献立に関する情報をサーバ装置2に投稿することも可能である。また、ユーザは、サーバ装置2に対して、献立情報212を作成し送信するように要求することもできる。
以下の説明では、育成支援方法に特に関わる「育成準備処理」「育成観察処理」「育成レシピ管理処理」および「献立管理処理」について説明する。ただし、本発明の優れた効果はこれらの処理に限定されるものではない。
図8は、育成支援システム1において実行される育成準備処理を示す流れ図である。また、図9は、育成準備処理において表示される準備画面631を例示する図である。
先述のように、メニュー画面630が表示されている状態で、ボタン630bが操作されると、端末装置6は育成準備処理を開始し、その旨を示すユーザ情報611がデータ作成部600により作成されてサーバ装置2に向けて送信される。これに対してサーバ装置2から栽培アドバイス情報213が返信され、この栽培アドバイス情報213に基づいて出力制御部601が準備画面631を表示部63に表示させる(ステップS11)。
サーバ装置2の抽出部203は、育成準備処理が開始されたことを示すユーザ情報611に応じて、育成準備を行う育成レシピ情報8を育成レシピDB232から抽出するとともに、当該育成レシピ情報8のユーザに関する情報をユーザDB230から抽出し、それらを栽培アドバイス部205に伝達する。
栽培アドバイス部205は、抽出部203から伝達されたユーザに関する情報に含まれる当該ユーザの育成レベル、育成場所、過去の育成レシピ情報8(当該ユーザの過去の育成レシピ情報8は抽出部203に対して問い合わせることにより取得できる)等の情報に応じて、育成を開始する候補となる作物(生体)に優先順位を付与し、これをアドバイスとして栽培アドバイス情報213に含める。また、当該育成場所についても栽培アドバイス情報213に含める。さらに、各生体ごとに、育成を準備する段階で必要になる商品を商品提案部204に問い合わせ、商品提案部204がサーバ装置3から検索した商品を栽培アドバイス情報213に含める。このようにして作成された栽培アドバイス情報213に基づいて、ステップS11において出力制御部601が最初の準備画面631を表示させる。
準備画面631には、生体の名称を表示する表示欄631a、表示欄631aに表示されている生体に関するアドバイスを表示する表示欄631bが設けられている。また、準備画面631には、生体の育成場所を入力するための入力欄631c、生体の入手先(注文先)を入力する入力欄631d、生体を植える容器(植木鉢やプランタ等)を入力する入力欄631e、土壌を形成するために必要な商品を入力するための入力欄631f、および、使用する肥料や殺虫剤等の薬品を入力するための入力欄631gがそれぞれ設けられている。
図9に示すように、準備画面631に設けられた表示欄631a,631b、および、入力欄631c,631d,631e,631f,631gには、最初から栽培アドバイス情報213に基づいて何らかの情報が表示されている。
初期状態の表示欄631aには、最も優先順位の高い作物がおすすめ度(星印の数)とともに表示される。これによりユーザは、自己の育成環境に最も適した作物が何であるかを容易に知ることができる。
なお、生体を推奨するにあたって、栽培アドバイス部205は過去の育成レシピ情報8を参照する。したがって、過去にユーザの育成環境においてすでに観測された環境情報80を参照することができ、当該環境情報80で表される環境(少なくとも一度は実現できた環境)に最も適した作物を推奨できる。
表示欄631aにはプルダウンボタンが設けられており、選択可能な生体のリストを優先順位に従って表示できるようになっている。ユーザは、すでに表示欄631aに表示されている生体以外の生体について育成を開始しようとする場合は、当該プルダウンボタンを操作して、他の生体を表示させたのち、選択することにより、これから育成を開始する生体を指定することができる。
なお、表示欄631aに表示されている生体がユーザの選択により変更されると、これに連動して、表示欄631bおよび入力欄631d,631e,631f,631gに表示されるアイテム(商品)が変化する。これは、商品提案部204が各生体に応じて適切な商品を検索した結果として表示される。
表示欄631bに表示される情報は、表示欄631aに表示されている生体に関する、いわゆる基礎情報である。ただし、表示欄631bに、これまでの当該生体に関する当該ユーザの育成における結果情報82や、他のユーザの状況等を表示するようにしてもよい。表示欄631bに表示される情報を確認することにより、ユーザは、育成を開始しようとする生体に関する最低限の知識を得ることができる。
初期状態の入力欄631cには、ユーザが生体を育成する場所(ユーザDB230から取得された育成場所)が表示される。ユーザは入力欄631cに設けられているプルダウンボタンを操作することにより、入力欄631cに自己の育成場所として最も適した名称を入力することもできる。育成支援システム1では、入力欄631cに育成場所を入力させることにより、単に、地図上の住所だけでなく、育成場所の特徴的な環境を把握することができる。入力欄631cに入力される情報としては、「屋内」、「地植え」、「ベランダ」等がある。
初期状態の入力欄631dには、表示欄631aに表示されている生体の入手先として育成支援システム1(商品提案部204)により推奨される販売店が表示される。ユーザは入力欄631dに設けられているプルダウンボタンを操作することにより、入力欄631dに自己の希望する入手先を入力することもできる。
初期状態の入力欄631e,631f,631gには、表示欄631aに表示されている生体の育成を準備する段階で必要となる商品が表示される。ユーザは入力欄631e,631f,631gに設けられているプルダウンボタンを操作することにより、自己の希望する商品を選択して入力することもできる。
中止ボタン631hは、育成準備処理を中止する際に操作するボタンである。また、準備中ボタン631iは、育成の準備中において、一旦、育成準備処理を終了するためのボタンである。また、注文ボタン631jは、入力欄631dに入力されている販売店に生体を注文するとき、あるいは、入力欄631e,631f,631gに入力されている商品を注文するときに操作されるボタンである。さらに、育成開始ボタン631kは、育成の準備が整い、育成を開始させるときに操作されるボタンである。
図8に戻って、ステップS11を実行すると、端末装置6は、準備画面631に対する入力(操作)を受け付けつつ、中止ボタン631h、準備中ボタン631i、注文ボタン631j、および、育成開始ボタン631kのいずれかが操作されるのを監視している状態となる(ステップS12,S13,S15,S17)。
準備画面631が表示されている状態で中止ボタン631hが操作されると、端末装置6は育成準備処理を中止して、図7に示すメニュー画面630を表示する。このとき、準備画面631に対して入力されていた情報は破棄される。
また、準備画面631が表示されている状態で準備中ボタン631iが操作されると、端末装置6のデータ作成部600が準備画面631に対して入力されている情報に基づいてユーザ情報611を作成し、通信部65が当該ユーザ情報611をサーバ装置2に向けて送信する(ステップS14)。そして、ステップS14を実行すると、端末装置6は、育成準備処理を終了して、図7に示すメニュー画面630を表示する。
なお、ステップS14において送信されたユーザ情報611に含まれる入力情報は、サーバ装置2の評価記録部200によって該当する育成レシピ情報8(未だ育成を開始しない)に格納され、保存される。したがって、育成準備処理を再開したときには、以前に入力していた情報に基づいて準備画面631が作成され、表示部63に表示される。
また、準備画面631が表示されている状態で注文ボタン631jが操作されると、端末装置6のデータ作成部600が準備画面631に対して入力されている情報に基づいてユーザ情報611を作成し、通信部65が当該ユーザ情報611をサーバ装置2に向けて送信する(ステップS16)。これにより、ユーザの注文内容が、サーバ装置2からサーバ装置3に対して送信され、ユーザによる商品の注文が行われる。
さらに、準備画面631が表示されている状態で育成開始ボタン631kが操作されると、端末装置6のデータ作成部600が準備画面631に対して入力されている情報に基づいてユーザ情報611を作成し、通信部65が当該ユーザ情報611をサーバ装置2に向けて送信する。そして、このとき送信されたユーザ情報611(準備画面631に入力されていた情報)は、評価記録部200によって育成レシピ情報8(主に事象情報81)に格納される。このとき、育成が開始されたことを示す識別子も当該育成レシピ情報8に格納される。これにより、準備中であった育成が開始される(ステップS18)。ステップS18を実行すると、端末装置6は、育成準備処理を終了して、図7に示すメニュー画面630を表示する。
以上が、育成準備処理の説明である。次に、育成観察処理について説明する。
図10および図11は、育成支援システム1における育成観察処理を示す流れ図である。また、図12は、育成観察処理において表示される観察画面632を例示する図である。ただし、図12に示す観察画面632は、初期状態ではなく、いくつかの情報がすでに入力されている状態を示している。
図10において図示を省略しているが、育成観察処理が開始されると、データ作成部600は、育成観察処理を開始することを示すユーザ情報611を作成する。そして、出力制御部601が通信部65を制御することにより、当該ユーザ情報611がサーバ装置2に向けて送信される(ステップS21)。
これにより、ユーザがユーザシステム11(システムIDにより特定される)において育成観察処理を開始したことが、サーバ装置2に通知される。なお、複数の育成が同じユーザシステム11において並行して行われている場合には、表示部63が当該複数の育成を一覧表示する。そして、ユーザが、一覧表示された複数の育成から所望する育成を選択すると、選択された育成を示す情報(例えばシステムIDにセンサIDが付加された情報など)を含むユーザ情報611が作成され送信される。
ステップS21において送信されたユーザ情報611に含まれる送信元を示すシステムIDに基づいて、抽出部203が育成レシピDB232を検索し、当該システムIDにより示されるユーザシステム11において継続中の育成レシピ情報8を抽出する(ステップS22)。ステップS22において抽出される育成レシピ情報8は、ユーザが観察しようと所望する育成の状況を表す育成レシピ情報8であり、育成観察処理において観察の対象となる育成の状況を表している。
ステップS22において抽出された育成レシピ情報8は、栽培アドバイス部205に伝達される。栽培アドバイス部205は、当該育成レシピ情報8を栽培アドバイス情報213に含める。そして、当該栽培アドバイス情報213は、端末装置6に向けて送信される(ステップS23)。
ステップS23においてサーバ装置2から送信された栽培アドバイス情報213に応じて、端末装置6の出力制御部601が観察画面632を作成し表示部63に表示させる(ステップS24)。
図12に示す観察画面632には、育成環境表示欄632a、生体表示欄632b、入力欄632c,632d、気象報知欄632e、入力欄632f、および、ボタン632g,632h,632i,632jが設けられている。
育成環境表示欄632aは、センサモジュール7において取得される測定情報79に基づいて作成された環境情報80(図12に示す例では気温および湿度)や、現在の日時、天気(事象情報81)等を表示する欄である。なお、センサモジュール7に由来する全ての種類の環境情報80を育成環境表示欄632aに表示してもよいが、複雑な数値を多数羅列するとユーザの混乱を招くおそれがある。したがって、観察画面632には、図12に示すように、ユーザが比較的容易に把握できる情報に限定して表示するのが好ましい。
生体表示欄632bは、育成中の生体を撮影した画像、あるいは、生体を擬似的に表した画像等を表示する欄である。
入力欄632cおよび入力欄632dは、主に事象情報81を、ユーザが操作部62を操作することにより入力するために使用される。入力欄632cには、入力可能な「事象」の一覧を表示させるためのプルダウンボタンが設けられている。図12では、植物の「成長」を示す事象情報81として「発芽」が入力される例を示している。
ただし、入力欄632cおよび入力欄632dに入力される情報は、事象情報81に限定されるものではなく、環境情報80であってもよい。例えば、センサモジュール7が温度を測定する機能を有していない場合には、ユーザが温度計を用いて計測した温度は、入力欄632cおよび入力欄632dに「温度測定」および「28.2℃」として入力される。
また、入力欄632cおよび入力欄632dを用いて結果情報82が入力される場合もある。例えば、花を観賞することを目的として栽培される植物を育成する場合、「開花」から「落花」までの期間は花を観賞できた期間であり成果とみなせる。このような場合、「落花」を入力することにより育成の成果としての観賞期間(結果情報82)がCPU60によって演算され取得される。また、トマトやナスのように、育成中に、順次、成果物が収穫される生体については、ユーザは収穫するたびに入力欄632cに事象としての「収穫」を入力し、このとき収穫された収穫物に関する結果情報82を入力する。
気象報知欄632eは、気象報知情報211が表示される欄である。出力制御部601は、サーバ装置2から気象報知情報211を受信したときに、気象報知欄632eに表示させることにより、ユーザに報知する。なお、気象報知情報211の出力形態は、気象報知欄632eへの表示に限定されるものではなく、メールによる通知や音声による出力等であってもよいし、これらが併用されてもよい。
入力欄632fは、ユーザが日記や問い合わせを入力するために使用する欄である。入力欄632fには、入力した情報が「日記」であるか「問い合わせ」であるかを指定する選択ボタンが設けられている。
図12に示す例では、「問い合わせ」が選択されており、問い合わせ事項を指定するためのチェックボックスが表示されている。なお、問い合わせ事項とともに、育成の比較対象となる育成レシピ情報8を絞り込むための条件項目も選択できるように構成してもよい。例えば、標準レシピを参考にするとの指定や、甘い実が収穫できた育成レシピ情報8を参考にするとの指定等が選択できるように構成されていてもよい。また、図示は省略するが、「日記」が選択された場合にはユーザが自由文を入力するためのカーソル等が入力欄632fに表示される。
ボタン632gは、問い合わせ等に対してサーバ装置2から送信された栽培アドバイス情報213を表示させるためのボタンである。なお、詳細は図示しないが、ボタン632gが操作されると、入力欄632fが栽培アドバイス情報213を表示させる領域として使用される。
ボタン632hは、観察画面632(入力欄632c,632d,632f)に対して入力されている情報をユーザ情報611として、サーバ装置2に向けて送信させるためのボタンである。また、ボタン632iは、育成観察処理を終了させて、メニュー画面630を表示させるために操作されるボタンである。さらに、ボタン632jは、観察中の育成を終了させる際に操作されるボタンである。
図10に示すステップS24が実行され、表示部63に観察画面632が表示されている状態において、CPU60は、様々な状態を監視している(ステップS25,S27,S31,S33,S36)。
図12に示す観察画面632が表示されている状態で、端末装置6が新たな気象報知情報211を受信すると、CPU60はステップS25においてYesと判定し、出力制御部601が新たに観察画面632を表示する(ステップS26)。先述のように、観察画面632には気象報知欄632eが設けられているため、ステップS26において新たに観察画面632を作成し表示させると、当該気象報知欄632eには、新たに受信された気象報知情報211が表示される。
サーバ装置2の気象部201は、定期的にサーバDB231を参照しサーバ装置4のネットワークアドレスを取得してアクセスし、サーバ装置4に対して気象情報に関する問い合わせを行う。そして、得られた気象情報において、生体に重大な影響を及ぼすおそれのある事象(強風、台風、大雨、長雨、高温、雹あるいは霜等)が含まれているか否かを点検する。
そして、そのような事象が含まれている場合、当該事象の発生する可能性の高いレコード(育成レシピDB232の育成レシピ情報8)を抽出部203に抽出させるとともに、当該抽出された育成レシピ情報8に対応するユーザシステム11のシステムIDを抽出部203より受け取る。そして通信部29に、これらの情報を気象報知情報211としてユーザシステム11に向けて送信させる。
すなわち、サーバ装置2では、育成観察処理が継続されている間にも、サーバ装置4からの気象情報によってユーザが育成を行っている地域に関する気象を監視している。そして、気象情報から育成に重大な影響を与えるおそれのある情報が抽出された場合には、気象報知情報211が新たに作成されて、当該ユーザシステム11に向けて送信される。
図12に示す観察画面632が表示されている状態で、「アドバイス確認」の文字が表示されているボタン632gが操作されると、CPU60は、図10に示すステップS27においてYesと判定する。そして、出力制御部601が、受信している栽培アドバイス情報213を入力欄632fに表示させる(ステップS28)。
これにより、ユーザは、サーバ装置2から受信した栽培アドバイス情報213を確認することができる。なお、新たに栽培アドバイス情報213を受信したときには、出力制御部601がボタン632gの表示を反転表示させるなど、ユーザが容易にその旨を知得できるようにすることが好ましい。また、栽培アドバイス情報213の内容によっては、ボタン632eが操作されなくても、観察画面632に何らかの状態で表示されてもよい。すなわち、栽培アドバイス情報213を確認するためには、ボタン632eが必ず操作されなければならないわけではない。
観察画面632が表示されている状態において、「送信」の文字が表示されているボタン632hが操作されると、CPU60は、ステップS31においてYesと判定する。そして、観察画面632(入力欄632c,632d,632f)に入力されている未だ送信されていない入力情報に基づいて、データ作成部600が当該入力情報を含むユーザ情報611を作成し、当該ユーザ情報611が通信部65によりサーバ装置2に向けて送信される(ステップS32)。
観察画面632が表示されている状態において、「観察終了」の文字が表示されているボタン632iが操作されると、CPU60は、ステップS33においてYesと判定し、さらに、観察画面632(入力欄632c,632d,632f)に未だ送信されていない入力情報が存在するか否かを判定する(ステップS34)。
そして、入力情報が存在する場合(ステップS34においてYes)、データ作成部600が当該入力情報を含むユーザ情報611を作成し、当該ユーザ情報611が通信部65によりサーバ装置2に向けて送信される(ステップS35)。その後、端末装置6は育成観察処理を終了し、出力制御部601が表示部63にメニュー画面630を表示させる。
一方、入力情報が存在しない場合(ステップS34においてNo)、CPU60はステップS35をスキップして育成観察処理を終了する。育成観察処理が終了すると、出力制御部601は表示部63にメニュー画面630を表示させる。
観察画面632が表示されている状態において、「育成終了」の文字が表示されているボタン632jが操作されると、CPU60は、ステップS36においてYesと判定する。そして、データ作成部600が、育成を終了する旨を示すユーザ情報611を作成し、当該ユーザ情報611がサーバ装置2に向けて送信される(ステップS37)。
ステップS37において送信されたユーザ情報611がサーバ装置2に受信されることにより、評価記録部200が、観察中の育成レシピ情報8の評価(成果評価)を行い、結果情報82として当該育成レシピ情報8に格納するとともに、育成が終了したことを示す識別子を格納する。
また、ステップS37が実行されると、端末装置6は育成観察処理を終了し、出力制御部601が表示部63にメニュー画面630を表示させる。
以上が、育成観察処理である。次に、育成レシピ管理処理について説明する。
図7に示すメニュー画面630が表示されている状態で、「育成レシピ管理」の文字が表示されているボタン630dが操作されると、育成支援システム1は、育成レシピ管理処理を開始する。
育成レシピ管理処理とは、すでに育成レシピDB232に登録されている育成レシピ情報8をダウンロード、閲覧、分析、あるいは、シミュレーションする処理である。
ここでは、育成レシピ管理処理のうち、ユーザが自己の評価値を表示させ、確認する処理についてのみ説明する。
育成レシピ管理処理が開始されると、端末装置6のデータ作成部600が、育成レシピ管理処理を開始したことを示すユーザ情報611を作成する。そして、出力制御部601の制御により、通信部65が当該ユーザ情報611をサーバ装置2に向けて送信する。
このとき送信されたユーザ情報611を受信すると、サーバ装置2の抽出部203は、当該ユーザ情報611に格納されているシステムIDによってユーザDB230を検索することにより、ユーザを特定する。
次に、抽出部203は、特定したユーザのユーザIDによって育成レシピDB232を検索し、当該ユーザによってこれまでに行われた育成に関する育成レシピ情報8を特定し、栽培アドバイス部205に伝達する。栽培アドバイス部205は、このようにして特定した育成レシピ情報8の育成レシピIDに基づいて栽培アドバイス情報213を作成する。この栽培アドバイス情報213は、通信部29により端末装置6に向けて送信される。
このようにしてサーバ装置2から送信された栽培アドバイス情報213を受信すると、端末装置6の出力制御部601は、当該栽培アドバイス情報213に含まれている育成レシピIDにより当該ユーザがこれまでに開始している育成(未だ終了していない育成でもよい)の一覧を表示する。
ユーザは、操作部62を操作して、出力制御部601により表示部63に表示された一覧から、評価値を確認したいと所望する育成レシピ情報8を選択する。これにより、選択された育成レシピ情報8の育成レシピIDを含むユーザ情報611がサーバ装置2に向けて送信される。
ユーザにより選択された育成レシピ情報8を示す育成レシピIDを含むユーザ情報611がサーバ装置2により受信されると、抽出部203が当該育成レシピIDに応じて、育成レシピDB232から該当する育成レシピ情報8を抽出し、栽培アドバイス部205に伝達する。
栽培アドバイス部205は、当該育成レシピ情報8を含む栽培アドバイス情報213を作成する。当該栽培アドバイス情報213は、端末装置6に向けて送信され、これを受信した端末装置6において、出力制御部601が、当該栽培アドバイス情報213(育成レシピ情報8)を表示部63に表示させるとともに、当該育成レシピ情報8において指定可能な比較点(生体の状態)を表示させる。
ユーザは、確認したいと所望する比較評価値の比較点を選択し、これにより、当該比較点を含むユーザ情報611がサーバ装置2に向けて送信される。
次に、サーバ装置2の抽出部203が、受信したユーザ情報611からユーザにより選択された比較点と、育成レシピ情報8の育成レシピIDとを取得して、これらの情報を評価記録部200に伝達する。これにより、評価記録部200によって、比較点における比較評価値が求められ、抽出部203に伝達される。
また、抽出部203は、対象となっている育成レシピ情報8における生体と同一の生体についての育成レシピ情報8の育成レシピIDを、上記比較点とともに評価記録部200に伝達する。これにより、他の育成レシピ情報8の上記比較点における比較評価値が求められ、抽出部203に伝達される。
抽出部203は伝達された全ての比較評価値を栽培アドバイス部205に伝達し、栽培アドバイス部205は伝達された全ての比較評価値を含む栽培アドバイス情報213を作成する。
さらに、抽出部203は、対象となっている育成レシピ情報8が、すでに終了した育成に関する育成レシピ情報8であるか否かを判定する。そして、当該育成レシピ情報8が未だ終了していない育成に関する育成レシピ情報8である場合、当該育成レシピ情報8に近似しており、かつ、すでに終了している育成に関する育成レシピ情報8を育成レシピDB232から抽出して、当該育成レシピ情報8に含まれる成果評価値(あるいは結果情報82)を栽培アドバイス部205に伝達する。栽培アドバイス部205は伝達された成果評価値を含む栽培アドバイス情報213を作成する。
このようにして作成された、全ての比較評価値と1つの成果評価値とを含む栽培アドバイス情報213は、端末装置6に向けて送信され、これを受信した端末装置6の出力制御部601が表示部63に表示させる。
図13は、比較点における比較評価値を表示する例を示す図である。また、図14は、成果評価値を表示する例を示す図である。
本実施の形態における育成支援システム1では、比較評価値を、図13に示すように、円グラフで表示する。このとき、ユーザの比較評価値を含む箇所を強調して表示する。図13に示す例では、比較点として、「芽生え」が選択されている。そして、ユーザの「芽生え」の段階における比較評価値が「4」であり、全ての比較評価値において上位9%に含まれていることがわかる。
図13のように、ユーザの比較評価値が表示されることにより、ユーザは自己の育成の状況を、任意の段階(比較点)ごとに、正確に把握することができ、その時点において他のユーザがどのように分布しているかも容易に確認できる。
また、比較点における比較評価値を順次に表示させて確認すれば、いつの段階で、育成状況が好転(あるいは暗転)したのか、あるいは、その時点で行った作業や対処方法の良否についても分析することができる。
また、本実施の形態における育成支援システム1では、成果評価値を、図14に示すように、レーダーチャートで表示する。なお、未だ成果評価値が求められていない育成に関しても、栽培アドバイス情報213に、上記のとおり、近似した育成レシピ情報8の成果評価値が格納されているので、これを用いることにより予測評価値として表示させることができる。
図14のように、成果評価値(予測評価値)がレーダーチャートで表示されることによって、ユーザは、自己の育成に関して、どのような項目が優れており、どのような項目が劣っていたのかが容易に確認できる。
また、どのような項目がどのような項目に影響を与えたのかも理解できる。例えば、図14に示す例では、病害虫が発生しなかった(評価「5」)ことによって「育成期間」は良い結果(評価「4」)となったが、「実の大きさ」や「実の多さ」にはあまり影響を与えていないのではないかと理解できる。
また、未だ終了していない育成についても予測評価値が表示されるので、ユーザは育成の成果を容易に予測することができる。そして、現状で劣っている項目を把握することにより、今後、アドバイスを求めるべき事項も容易に把握できる。例えば、図14に示す例では、評価の低い項目である「実の大きさ」に重点を置いてアドバイスを受けるべきであることが容易に理解できる。
以上が、育成レシピ管理処理における評価値(比較評価値および成果評価値)の表示方法である。次に、献立管理処理について説明する。
図7に示すメニュー画面630が表示されている状態で、「献立管理」の文字が表示されているボタン630eが操作されると、育成支援システム1は、献立管理処理を開始する。
献立管理処理が開始されると、端末装置6のデータ作成部600は、献立管理処理を開始したことを示すユーザ情報611を作成する。そして、通信部65が、当該ユーザ情報611をサーバ装置2に向けて送信する。
このとき送信されたユーザ情報611を受信すると、サーバ装置2の献立提案部202は、当該ユーザ情報611に格納されているシステムIDによってユーザDB230を検索することにより、ユーザを特定する。
次に、献立提案部202は、特定したユーザのユーザIDによって育成レシピDB232を検索し、当該ユーザによってこれまでに行われた育成に関する育成レシピ情報8を特定する。そして、献立提案部202は、このようにして特定した育成レシピ情報8の育成レシピIDをユーザシステム11に向けて送信させる。
端末装置6のCPU60は、この育成レシピIDにより当該ユーザがこれまでに行った育成(収穫物が得られている育成)の一覧を表示する。ユーザは、表示されている一覧から、どの育成に関して得られた収穫物についての献立を検索するかを決定し選択する。このとき、手持ちの食材があれば、当該手持ちの食材に関する情報(食材種別、数、大きさ等)を入力する。
この操作によって、ユーザに選択された育成レシピ情報8の育成レシピIDとユーザにより入力された手持ちの食材に関する情報とを含むユーザ情報611がデータ作成部600により作成され、サーバ装置2に向けて送信される。
送信されたユーザ情報611がサーバ装置2において受信されると、献立提案部202は、ユーザによって選択された育成レシピ情報8を育成レシピDB232から抽出し、当該育成レシピ情報8から結果情報82を取得する。これにより、献立提案部202は、献立に使用できる収穫物の種別、収穫量、品質等の情報を得ることができる。なお、このとき、献立提案部202は、同一のユーザの他の育成レシピ情報8を参照して、当該育成レシピ情報8の結果情報82から当該ユーザの他の手持ちの食材に関する情報を取得する。
献立提案部202は、育成レシピ情報8から取得した収穫物の種別、収穫量、品質、手持ちの食材等の情報に基づいて、サーバ装置5のお料理サイトを検索し、献立の候補を抽出する。このとき、献立提案部202は、ユーザのアレルギーや好き嫌い、ユーザの居住地の直近の気候等に応じて、献立候補の絞り込みを行う。
献立提案部202は、このようにして絞り込まれた献立候補のレシピをサーバ装置5から取得して献立情報212を作成する。そして、通信部29が、当該献立情報212をユーザシステム11に向けて送信する。
サーバ装置2から送信された献立情報212を受信すると、端末装置6の出力制御部601は、受信した献立情報212を表示部63に表示させる。
これにより、ユーザは育成支援システム1から提供された献立情報212を確認して、育成支援システム1において育成し収穫した野菜等を活用することができる。なお、献立管理処理においては、ユーザが自身で作成した献立をサーバ装置2に投稿したり、実際につくった料理の評価を投票したりすることができるが、説明は省略する。
以上のように、生体の育成を支援する育成支援システム1は、育成の状況を表す育成レシピ情報8を記憶するハードディスク23と、育成の状況を評価する評価記録部200と、現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8を取得するとともに、ハードディスク23から、評価記録部200による評価が取得された現在の育成の状況よりも優れている育成の状況を表す育成レシピ情報8を、比較対象となる育成レシピ情報8として抽出する抽出部203と、抽出部203により抽出された比較対象となる育成レシピ情報8と現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8とを比較することにより、現在の育成を行っているユーザに向けた栽培アドバイス情報213を作成する栽培アドバイス部205とを備える。これにより、現在の育成の状況を評価して、当該評価の結果に応じて比較対象の育成レシピ情報8を抽出することにより、単純に優れた結果が得られたときの育成の状況をトレースするような栽培アドバイス情報213を作成する場合に比べて、現在の育成の状況に応じた栽培アドバイス情報213を作成することができる。
また、比較対象となる育成レシピ情報8は、現在の育成の状況に対する評価記録部200による評価と近似した評価を有する育成の状況を表す育成レシピ情報8から抽出される。これにより、現在の育成の状況よりも優れており、かつ、近似した評価のものを指標とすることができ、実現性が向上する。
また、比較対象となる育成レシピ情報8は、現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8に近似した育成の状況を表す育成レシピ情報8から抽出されることにより、的確なアドバイスを行うことができるとともに、実現性が向上する。
また、ハードディスク23に生体の育成を行うユーザに関する情報を記憶し、献立提案部202が、収穫された生体とハードディスク23に記憶された当該ユーザに関する情報とに応じて、収穫された生体を使った献立を提案することにより、ユーザの状況に応じたきめ細かい献立を提案ができる。
また、ハードディスク23に記憶されるユーザに関する情報は、当該ユーザによって忌避される食品に関する情報を含むことにより、献立提案部202が当該ユーザのアレルギーや好き嫌いを考慮して、献立を提案することができる。
また、献立提案部202が、ハードディスク23に記憶されたユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザの居住地における気象情報を取得し、取得した気象情報に応じて、当該ユーザに対する献立を提案することにより、近時の天候に適した献立を提案できる。
また、気象部201により取得された気象情報とハードディスク23に記憶されている生体の育成場所を示す情報とに応じて、当該生体を育成しているユーザに対する気象報知情報211を作成することにより、生体の育成に影響の大きい気象現象を予めユーザに知らせることができる。
また、気象部201は、ハードディスク23に記憶されている育成の状況を表す育成レシピ情報8に応じて、気象報知情報211を作成することにより、単なる地域ごとの気象情報よりも細やかな情報を提供できる。
また、サーバ装置3が育成に関連する商品に関する情報を記憶しており、商品提案部204が、抽出部203により抽出された比較対象となる育成レシピ情報8と現在の育成の状況を表す育成レシピ情報8とを比較した結果に応じて、当該商品の中から、現在の育成に適した商品を選択し提案する。これにより、育成の状況に応じて、市場に流通している商品を提案することができ、より具体的な育成支援を行うことができる。
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、育成する対象となっている生体が、植物のようにあまり移動することのない生体である場合、端末装置6とセンサモジュール7との間の通信に、「有線」を採用してもよい。すなわち、端末装置6とセンサモジュール7とを通信ケーブルで接続する構成にしてもよい。
また、端末装置6とセンサモジュール7とがそれぞれ異なる装置を構成していなくてもよい。すなわち、端末装置6とセンサモジュール7とが一体構造の装置として構成されていてもよい。
また、上記実施の形態に示した機能ブロック(抽出部203や栽培アドバイス部205等)は、ソフトウェアによって実現されていたが、これらの機能ブロックによって実現される機能の一部または全部を、専用の論理回路(ハードウェア)により実現してもよい。
また、上記実施の形態に示した各工程は、あくまでも例示であって、同様の効果が得られるならば、その順序や内容が適宜変更されてもよい。
また、出力制御部601が制御する出力装置は上記実施の形態に示す装置(表示部63およびスピーカ64)に限定されるものではない。例えば、端末装置6は、紙媒体に画像を形成する印刷部を備えていてもよい。すなわち、出力制御部601が育成レシピ情報8に基づいて印刷部を制御することにより、動植物の育成に関する日記帳等が印刷される構成としてもよい。
また、サーバシステム10などの外部の装置から取得される情報(例えば、コピーの育成レシピ情報8等の公開情報)は、通信部65を介したデータ通信によって取得されるのみならず、CD−ROMやUSBメモリといった可搬性の記録媒体に格納された状態で配布されてもよい。
1 育成支援システム
10 サーバシステム
11 ユーザシステム
2,3,4,5 サーバ装置
20 CPU
200 評価記録部
201 気象部
202 献立提案部
203 抽出部
204 商品提案部
205 栽培アドバイス部
211 気象報知情報
212 献立情報
213 栽培アドバイス情報
220 プログラム
23 ハードディスク
230 ユーザDB
232 育成レシピDB
6 端末装置
60 CPU
600 データ作成部
601 出力制御部
61 記憶装置
610 プログラム
611 ユーザ情報
7 センサモジュール
70 MCU
700 プログラム
79 測定情報
8 育成レシピ情報
80 環境情報
81 事象情報
82 結果情報
9 ネットワーク

Claims (9)

  1. 生体の育成を支援する育成支援システムであって、
    育成の状況を表す情報を記憶する記憶手段と、
    育成の状況を評価する評価手段と、
    現在の育成の状況を表す情報を取得する情報取得手段と、
    前記記憶手段から、前記評価手段による評価が前記情報取得手段により取得された現在の育成の状況よりも優れている育成の状況を表す情報を、比較対象となる情報として抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された比較対象となる情報と前記現在の育成の状況を表す情報とを比較することにより、前記現在の育成を行っているユーザに向けた支援情報を作成する作成手段と、
    を備えることを特徴とする育成支援システム。
  2. 請求項1に記載の育成支援システムであって、
    前記比較対象となる情報は、前記現在の育成の状況に対する前記評価手段による評価と近似した評価を有する育成の状況を表す情報から抽出されることを特徴とする育成支援システム。
  3. 請求項1または2に記載の育成支援システムであって、
    前記比較対象となる情報は、前記現在の育成の状況を表す情報に近似した育成の状況を表す情報から抽出されることを特徴とする育成支援システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の育成支援システムであって、
    前記記憶手段は、生体の育成を行うユーザに関する情報を記憶しており、
    収穫された前記生体と前記記憶手段に記憶された前記ユーザに関する情報とに応じて、前記収穫された生体を使った献立を提案する献立提案手段をさらに備えることを特徴とする育成支援システム。
  5. 請求項4に記載の育成支援システムであって、
    前記記憶手段に記憶されるユーザに関する情報は、前記ユーザによって忌避される食品に関する情報を含むことを特徴とする育成支援システム。
  6. 請求項4または5に記載の育成支援システムであって、
    前記記憶手段に記憶されたユーザに関する情報に基づいて、前記ユーザの居住地における気象情報を取得する気象取得手段をさらに備え、
    前記献立提案手段は、前記気象取得手段により取得された気象情報に応じて、前記ユーザに対する献立を提案することを特徴とする育成支援システム。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の育成支援システムであって、
    前記記憶手段は、生体の育成場所を示す情報を記憶しており、
    地域ごとの気象情報を取得する気象取得手段と、
    前記気象取得手段により取得された気象情報と前記記憶手段に記憶されている生体の育成場所を示す情報とに応じて、前記生体を育成しているユーザに対する気象に関する報知情報を作成する気象報知手段と、
    をさらに備えることを特徴とする育成支援システム。
  8. 請求項7に記載の育成支援システムであって、
    前記気象報知手段は、前記記憶手段に記憶されている育成の状況を表す情報に応じて、前記報知情報を作成することを特徴とする育成支援システム。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の育成支援システムであって、
    前記記憶手段は、育成に関連する商品に関する情報を記憶しており、
    前記作成手段は、前記抽出手段により抽出された比較対象となる情報と前記現在の育成の状況を表す情報とを比較した結果に応じて、前記商品の中から、前記現在の育成に適した商品を選択し提案することを特徴とする育成支援システム。
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