JP2021193501A - 作物管理システムおよび管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産者に関する情報や生産者が登録した作物に関する情報を蓄積し、蓄積された情報を作物の販売に活用できるシステムおよび方法を提供する。【解決手段】作物管理システムは、作物を生産する生産者が使用する第1端末11と、生産者が生産した作物を販売する販売者が使用する第2端末15と、を備え、第1端末11は、行った農作業の内容を示す栽培情報と作物の生育状態を示す生育情報とを、これらの情報を生産者を特定可能な情報としての生産者情報に関連付けて記憶するサーバ20に送信して記憶させ、第2端末15は、栽培情報と生育情報と生産者情報とをサーバ20から受信して表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、生産者に関する情報や生産者が登録した作物に関する情報を蓄積して活用できるシステムおよび方法に関する。
従来から、作物の生育状態等を管理し、作物の栽培に役立てるシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。この種のシステムでは、農作業を行う生産者が、栽培している作物に関する情報や、行った農作業に関する情報を、生産者の持つ端末からサーバに登録し、登録した情報が、作物の栽培に役立てられる。具体的には、この種のシステムでは、登録した情報を閲覧して、作物の生育状態や行った農作業の内容を確認したり、登録した情報に基づいて得られる各種分析結果を確認して、行うべき農作業の内容を検討したりすることが提案されている。
特開2017−125705号公報
ところで、栽培している作物に関する情報や行った農作業に関する情報を生産者が登録するシステムは、これまで、基本的に作物の栽培に役立てられるものであった。
生産者に生産された作物は、例えば、卸売業者等の販売者を介して顧客に届けられる。これまでは、こうした販売者が、作物の販売に際して利用できる情報があまり無く、販売者は価格競争に巻き込まれやすいという問題があった。すなわち、作物を販売する販売者(例えば、卸売業者)は、販売する作物や販売者自体が、他の販売者が販売する作物や他の販売者に比べてどこが優れているのかアピールできなければ顧客の購買意欲を掻き立てることは難しく、価格競争に巻き込まれやすいが、これまではアピールするための材料としての情報が少ないという問題があった。
例えば、作物として米を想定した場合に、どの産地(例えば、新潟県産や秋田県産等)のどの品種(例えば、コシヒカリやあきたこまち等)の米であるか、といった情報しか無ければ、他の販売者との差別化を図ることは難しく、価格競争に巻き込まれやすい。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、生産者に関する情報や生産者が登録した作物に関する情報を蓄積し、蓄積された情報を作物の販売に活用できるシステムおよび方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の作物管理システムは、
作物を生産する生産者が使用する第1端末と、
生産者が生産した作物を販売する販売者が使用する第2端末と、を備え、
前記第1端末は、
行った農作業の内容を示す栽培情報と作物の生育状態を示す生育情報とを、これらの情報を生産者を特定可能な情報としての生産者情報に関連付けて記憶するサーバに送信して記憶させ、
前記第2端末は、
前記栽培情報と前記生育情報と前記生産者情報とを前記サーバから受信して表示することを特徴とする。
また、本発明の作物管理方法は、
作物を生産する生産者が使用する第1端末と、
生産者が生産した作物を販売する販売者が使用する第2端末と、を備える作物管理システムにおける作物管理方法であって、
前記第1端末は、
行った農作業の内容を示す栽培情報と、作物の生育状態を示す生育情報とを、これらの情報を生産者を特定可能な情報としての生産者情報に関連付けて記憶するサーバに送信して記憶させるステップを実行し、
前記第2端末は、
前記栽培情報と、前記生育情報と、前記生産者情報とを前記サーバから受信して表示するステップを実行することを特徴とする。
このような構成によれば、第1端末から生産者によって送られる栽培情報と生育情報とを、生産者情報に関連付けてサーバに蓄積し、蓄積された情報を、第2端末で表示させることができる。したがって、販売者が使用する第2端末において、サーバに蓄積された栽培情報と生育情報と生産者情報とを表示して、作物の販売に役立てることができる。
例えば、販売者は、各生産者の栽培情報と生育情報とをチェックして作物の生産を管理するとともに、管理をしていることを顧客に対して見せることができ、他の販売者に比べて高品質な作物を安定して提供できるといったアピールをすることが可能となる。
また、例えば、顧客に対して、各生産者の栽培情報、生育情報または生産者情報を見せ、どの生産者の米を購入するかを顧客に選択してもらったり、なぜその生産者の米を販売しているのかを説明したりすることが可能となるので、顧客の購買意欲を高めることができる。
また、本発明の前記構成において、
前記サーバには、作物の所定分類毎の品質を示す作物品質情報が記憶されており、
前記第2端末は、作物の品質に関する情報を検索条件として前記サーバに送信し、前記サーバにおいて前記作物品質情報に基づいて当該検索条件に合う作物として抽出された作物に関連する情報を検索結果として前記サーバから受信して表示してもよい。
また、本発明の前記構成において、
前記サーバには、作物の所定分類毎の品質を示す作物品質情報が記憶されており、
前記第2端末は、
作物の品質に関する情報を検索条件として前記サーバに送信するステップと、
前記サーバにおいて前記作物品質情報に基づいて当該検索条件に合う作物として抽出された作物に関連する情報を検索結果として前記サーバから受信して表示するステップと、を実行してもよい。
また、本発明の前記構成において、
前記検索結果には、作物が栽培されている場所の情報が含まれてもよい。
また、本発明の前記構成において、
前記検索結果には、前記検索条件に合う作物を生産している生産者に関する前記生産者情報が含まれてもよい。
このような構成によれば、第2端末から所定の品質を検索条件として検索をかけることで、当該品質の作物を作物品質情報に基づいて抽出することができる。そして、抽出された作物に関連する情報が第2端末で表示されるので、表示された情報に基づいて、販売する作物(顧客が購入する作物)を選出することができる。
例えば、顧客が米の品質として、所定の食感を有する米や、所定の食味を有する米を希望している場合に、これら所定の食感や食味を検索条件として検索をかけ、検索条件に該当する作物に関連する情報を顧客に提供することができる。ここで、検索条件に該当する作物に関連する情報としては、例えば、検索条件に合う作物として、「品種がコシヒカリの米」が抽出された場合の、コシヒカリの米が生産されている場所(都道府県名や地域名等)や、コシヒカリの米を生産している生産者の生産者情報、あるいは、当該生産者が生産するコシヒカリの米に関連付けられた栽培情報や生育情報等が挙げられる。検索結果として、このような情報が得られることで、顧客に対して、おすすめの産地やおすすめの生産者等を提示することができる。
また、本発明の前記構成において、
作物を撮影した測定画像を取得する測定装置と、
前記測定画像に基づいて、作物の生育状態を示す測定値を算出する算出部と、を備え、
前記サーバから前記第2端末に送られ、前記第2端末で表示される前記生育情報には、前記測定値が含まれてもよい。
また、本発明の前記構成において、
前記作物化管理システムは、
作物を撮影した測定画像を取得する測定装置と、
前記測定画像に基づいて、作物の生育状態を示す測定値を算出する算出部と、を備え、
前記サーバから前記第2端末に送られ、前記第2端末で表示される前記生育情報には、前記測定値が含まれてもよい。
このような構成によれば、第2端末で表示される生育情報が、測定装置によって取得された測定画像に基づいて算出部で算出された測定値という客観的なデータ(生産者等の主観によらないデータ)となるので、販売者が顧客に提示するデータの信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、生産者に関する情報や生産者が登録した作物に関する情報を蓄積し、蓄積された情報を作物の販売に活用できる。
本発明の実施の形態に係る作物管理システムを示すブロック図である。 同、測定装置を示す概略図である。 同、測定装置を示す概略図である。 同、生産者情報記憶部に登録される情報の例を示す図である。 同、農地情報記憶部に登録される情報の例を示す図である。 同、栽培情報記憶部に登録される情報の例を示す図である。 同、生育情報記憶部に登録される情報の例を示す図である。 同、作物品質情報記憶部に登録される情報の例を示す図である。 同、作物情報登録アプリにおけるメイン画面を説明するための図である。 同、作物情報登録アプリにおけるメイン処理を説明するためのフローチャートである。 同、作物情報登録アプリにおけるログイン処理を説明するためのフローチャートである。 同、作物情報登録アプリにおける農地情報登録処理を説明するためのフローチャートである。 同、作物情報登録アプリにおける栽培情報登録処理を説明するためのフローチャートである。 同、作物情報登録アプリにおける栽培情報登録画面と栽培情報表示画面とを説明するための図である。 同、作物情報登録アプリにおける生育情報登録処理を説明するためのフローチャートである。 同、作物情報登録アプリにおける測定結果表示画面を説明するための図である。 同、作物情報登録アプリにおける栽培情報表示処理を説明するためのフローチャートである。 同、作物情報登録アプリにおける生育情報表示画面を説明するための図である。 同、作物情報登録アプリにおける生育情報表示処理を説明するためのフローチャートである。 同、作物情報検索アプリにおける作物情報検索画面を説明するための図である。 同、作物情報検索アプリにおける作物情報検索処理を説明するためのフローチャートである。 同、生産者管理アプリにおける生産者管理画面を説明するための図である。
農業、特に稲の栽培においては、水稲の施肥管理の指標となる葉色濃度の色見本である葉色カラースケールが用いられる場合がある。葉色カラースケールは、最も淡い1から最も濃い7まで葉色が段階的に示されており、各値の中間値まで読むと葉色を13段階で測定することができるもので、簡易に葉色を判断できる。ただし、測定にあたっては太陽を背にするなどの注意が必要であり、測定する時間帯によっては葉色の判断が難しくなる。また、稲等の作物において、作物の窒素含有量が高くなると、緑色が濃くなる(葉緑素含有量が高くなる)ことが知られており、例えば、所定の地域で所定の時期の所定の品種の稲の葉の緑色が所定の濃さより薄い場合に、窒素系の肥料を施すことが好ましいなどの施肥の時期や量等の判断材料とすることができる。
この稲の葉の色から例えば肥料を施すタイミング等が記載された資料にしたがって、施肥管理を行うことになる。この資料は、気候や土壌の環境等が有る程度似通っている地域毎に作成される必要があり、例えば、月日等の日付(時期)と、そのときの主に葉色カラースケール上の色から施肥管理等を行うことができるようになっている。上述のように葉色カラースケールによる例えば施肥管理で使用される資料は、県や市町村単位等の比較的狭い範囲毎に作成される必要があり、例えば、農業に関係する公的機関(県の農業試験場等)やその他の組織(農業協同組合や農業法人等)によって作成される。
また、葉色の数値化には、上述の葉色カラースケールの他に、葉緑素計が用いられる。
この葉緑素計は、クロロフィル(葉緑素)の光学特性に基づいて、葉緑素の含有量を求める。葉緑素は、可視光の600〜700nmの赤の範囲に吸収のピークを有するとともに、700nmより長波長側となる赤外光をほとんど吸収しないことが知られている。そこで、赤の領域の光を出力するLEDと、赤外光を出力するLEDを用い、これら赤の領域の透過光による光学濃度と、赤外光の透過光による光学濃度の差に基づいて、測定された葉に含まれる葉緑素の量を算出するようになっている。
この葉緑素計の測定結果も、上述の葉色カラースケールによる測定結果と同様に、例えば、窒素肥料の施肥量が適切か否かの判断等に使用することができ、測定結果を施肥管理の指標として用いることができる。なお、葉緑素計では、葉緑素の含有量の指標となるSPAD(Soil & Plant Analyzer Development)値を出力するようになっているとともに、SPAD値と葉色カラースケールの測定結果としてのカラースケール値とが関連付けられており、相互に変換可能となっている。これにより、SPAD値でもカラースケール値でも、同じ稲の栽培に関する上述の資料を用いて施肥管理が可能である。以下の説明において、葉緑素計によるSPAD値および葉色カラースケールによるカラースケール値を葉色値と称する。すなわち、以下の説明において、葉色値には、SPAD値およびカラースケール値が含まれる。
上述の葉緑素計は、葉緑素の含有量の測定を目的とするとともに、葉緑素の含有量に基づいて、作物の窒素量を計測することを目的としているが、作物の光学的測定により窒素を測定する分光分析装置も提案されている。この場合には、直接窒素含有量を測定可能であり、施肥管理に用いることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態の作物管理システムは、生産される農作物に関する情報を蓄積し、当該情報を生産者とそれ以外の者との間で共有可能とするものである。以下では、作物管理システムを、作物としての米(稲)に対して適用した場合を例にとり説明するが、本システムは、米以外の作物に適用してもよい。
本実施の形態の作物管理システムは、図1に示すように、第1ユーザとしての生産者が用いる生産者端末としての第1端末11と、第2ユーザとしての販売者が用いる販売者端末としての第2端末15と、第3ユーザとしての管理者が用いる管理者端末としての第3端末18と、第1端末11、第2端末15および第3端末18とインターネットを介して接続可能なサーバ20と、第1端末11に接続可能な測定デバイス(撮影デバイス)としての測定装置10(カメラ:作物情報取得装置)と、を備えている。
なお、本実施形態においては、理解を容易とするため、異なるユーザとしての第1ユーザと第2ユーザと第3ユーザとを、それぞれ生産者、販売者、管理者と呼ぶこととする。したがって、以下で示す生産者と販売者と管理者とは、適宜第1ユーザ、第2ユーザまたは第3ユーザのように読み替えることが可能である。また、生産者と販売者と管理者とは、それぞれ個人であってもよく法人等であってもよい。また、生産者と販売者と管理者とは、それぞれ別の主体(ユーザ)でなくてもよく、同じ主体が複数を兼ねることもある。また、例えば、1つの法人が販売者と管理者とを兼ね、営業を行う営業部門が販売者となり、生産者を管理する管理部門が管理者となる等してもよい。
図2および図3に示すように、測定装置10は、装置本体32と、装置本体32に対向する受面を備える受部材33とからなっており、受部材33は、装置本体32に対して基部が回動自在に固定され、例えば、ステープラ(ホッチキス)状の構造となっている。すなわち、受部材33の基端部が回転自在に装置本体32に接続されていることにより、受部材33の先端部側と装置本体32との間に測定対象となる例えば作物の葉を挟むようになっている。
なお、図2および図3に示すのは、あくまで測定装置10の一例である。したがって、所望のデータが取得可能であれば、図2および図3に示す形態に限らず、他の測定装置10等を適宜適用することができる。
なお、装置本体32に対して受部材33は所定範囲の角度だけ回転可能となっているとともに、図示しないばね等の付勢デバイスにより、所定範囲内で最大角度となるように付勢されている。この状態で付勢力に抗して受部材33の先端部を装置本体32に近づけることにより、葉を挟んだ状態に保持可能となっている。
装置本体32には、撮像装置として、撮像素子(イメージセンサ)41、撮像素子41上に像を結ばせるための光学系としてのレンズ40、照明用の白色LED(光源)42、反射光防止用の偏光板43(43a,43b)と、外光遮断用フード34と、オン・オフ用のスイッチ35とを備える。また、装置本体32には、白色LED42、撮像素子41および各種回路の少なくともオン・オフを制御する制御回路50、撮像素子41から出力されるRGBの各信号を処理する画像処理回路51、画像処理回路51から出力されるRGB空間の画像データから独立変数を算出するデータ処理回路52および第1端末11との間でデータ通信を行う通信回路53を備える。通信回路53と第1端末11の間は無線(例えば、bluetooth(登録商標)またはWi−Fi(登録商標)等)あるいは有線(例えば、USBケーブル等)で接続される。一方、受部材33は、装置本体32に対向する面が平面であり、装置本体の撮像位置に対応する位置に位置決めガイド36が設けられている。位置決めガイド36は受部材33から幅方向(図3における手前側から奥行方向)突出する凸部であり、受部材33の平面に連続する平面部を上部に有する。左右の各々の位置決めガイド36の中央部にはカメラの撮像範囲の中央を示す直線状の凹部が設けられている。この凹部は葉を撮像範囲の中央に位置させるための目印の機能を果たしている。したがって、左右一方の位置決めガイド36の凹部から他方の位置決めガイド36の凹部にわたって稲の葉を配置した状態で葉を挟み込んだ際に、カメラの光学的視野の中央に葉を配置させることができるようになっている。したがって、位置決めガイド36の凹部は稲の葉を受け部材に配置する際にカメラの撮像範囲の中央に配置するための目印になるとともに、葉を挟む直前まで葉を受部材33に対して動かないように手で固定することができる。凹部を設けなくても位置決めガイド36そのものの位置を中央に配置するための目印としてもよい。
外光遮断用フード34は黒色のウレタン材からなり、外光遮断用フード34の高さおよびシャッタースイッチ35がオンとなる高さは、葉を挟んで撮影する際に葉に損傷を与えずにかつ外光遮断用フード34が十分外光を遮断した状態でシャッタースイッチ35がオンとなるように設定されている。
撮像素子41は、カラーフィルタを備えるCCD(Charged−coupled devices)センサまたはCMOS(Complementary Metal−Oxide−Semiconductor)センサである。白色LED42は、葉を撮影するための照明であり、本実施の形態では、葉の撮影時に上述のフード34が葉の表面に押し付けられ、外光が遮断された状態で、白色LED42の光によって撮影されるようになっている。この際には、装置本体32と受部材33とにより葉が挟まれた状態であり、受部材33が葉を透過する方向の外光を遮断した状態となっている。したがって、上述のフード34(装置本体32)と受部材33とから撮像時に外光を遮断する遮光デバイスが構成されている。
また、被写体に近い白色LED42の反射光が例えば葉の表面に映り込んだ状態(例えば、鏡に映るのに近い状態)となるのを防止するために、偏光板43が用いられている。偏光板43は、図3に示すように、白色LED42の照明光が通過する偏光板43aと、被写体としての葉の反射光が通過する偏光板43bとからなり、かつ、偏光板43aと偏光板43bとでは、偏光方向が交差した状態(例えば直交した状態)となっている。これにより、偏光板43aを介して葉に照射された白色LED42の照明光の直接的な反射光は、一対の偏光板43a、43bに遮られることになり、例えば、白色LED42が葉の表面に映り込んだ状態となるのを防止し、葉の表層の色が見えるようになっている。
また、この例では、ハーフミラー44を用いて、ハーフミラー44を透過させて照明光を葉に当てるとともに、葉からの反射光をハーフミラー44に反射させてレンズ40に導くようになっている。また、上述のように装置本体32と受部材33との間のフード34の位置に葉を挟むことにより、葉に円筒状のフード34が押し付けられた状態となり、撮像用の開口から侵入する外光が撮像素子41側に向かうのを防止できる。すなわち、外光の遮断を図ることができる。また、フード34は、撮像範囲を制限するようになっており、撮像範囲は、撮像素子41の有効画素部分より狭くなっている。なお、葉を挟んだ場合に、葉が傷つくと、葉が変色する虞があるので、フード34は、その表面に突起等の無い滑らかな形状となっていることが好ましい。また、フード34は、遮光性の向上と、葉の損傷の防止のために、手で挟む操作を行った際に弾性変形するような柔軟性の高い素材を用いてもよい。
本実施形態では、葉の色から例えば作物情報(植物情報)として葉緑素の含有量を示す指標として換算葉色値(SPAD換算値)を求めるが、この際にカラースケール値に変換可能なSPAD値との相関関係に基づいてSPAD値と相関するSPAD換算値を求めている。そのために、例えば、撮像された画像データの所定範囲(所定面積)の各画素のRGBの各値とRGBの各値から求められるGrayの値を用いる。なお、各画素のRGB値を求める際に、撮像素子41から出力される例えばRGBの信号は、画像処理回路(画像処理デバイス)51で画像処理されて、RGBの各色の信号として出力される。また、撮像素子41が単板式の場合に、カラーフィルタのパターンに対応して各画素はRの画素、Gの画素、Bの画素から構成されることになるが、同時化処理(内挿処理)により各画素のRGB値を求める。
本実施形態においては、光学系に基づく撮影範囲内のさらに所定範囲内の複数画素からの信号が用いられる。この所定範囲は、例えば、2mm×2mmで、200画素×200画素程度とするが、特にこれに限定されるものではない。この所定範囲に含まれる各画素のRGBの各値と、RGBの値から求められるGrayの値を用いるようになっている。Grayの値は、例えば、次式によりRGBの各値から求められる。
Gray=R×0.3+G×0.59+B×0.11
なお、画像データは、RGBやGrayを用いるものに限られず、HSVやHLSやYUVやYCbCrやYPbPr等を用いるものとしてもよい。基本的には、求めるべき作物情報としてのカラースケール値や葉緑素濃度(SPAD値)との相関関係があれば、RGB以外の色空間を用いてもよい。
また、RGBの各値やGrayの値を求めることになるが、上述の撮像範囲のうちの利用される所定範囲の各画素の値は、必ずしも必要はなく、撮影された画像データの所定範囲内の各画素の色に関するデータの代表値、すなわち、RGBの各値と、Grayの値のそれぞれの代表値を求め、当該代表値との相関関係に基づいて例えば換算葉色値(SPAD換算値)を求めることになる。集団の中心的傾向を示す代表値としては、平均値、中央値、最頻値や、その他にも積分値や、代表値と成り得る各種値を採用することができる。本実施の形態では、画像データの所定範囲の各画素のRGBの各値とGrayの値のそれぞれの平均値を代表値として求める。
なお、取得される作物情報は、換算葉色値に限られるものではなく、例えば、葉緑素濃度やSPAD値と相関性が認められる窒素含有量等であってもよい。基本的には、画像データを構成する各画素のRGB等の変数の値と相関関係がある値を、取得可能な作物情報とすることができる。例えば、果実の色と、糖濃度やクエン酸濃度やその他の酸濃度やポリフェノール濃度や、成熟度等の生育状況との間に相関関係が認められれば、作物情報として糖の濃度や各種酸の濃度の情報や各種ポリフェノールの濃度や、生育状況の情報を取得するものとしてもよい。また、所定の病気か否かの判定に上述のRGB等の値を用いるものとしてもよい。
また、スイッチ35は、制御回路50を介して白色LED42と撮像素子41のオン、オフを行うものであり、例えば、照明のオン・オフとシャッタとを兼ねるものである。スイッチ35は、受部材33を装置本体32に上述のように付勢デバイスの付勢力に抗して近づけると、装置本体32側にあるスイッチ35が受部材33に押されてオンとなり、受部材33を装置本体32から離すとオフとなる。スイッチ35がオンとなると、制御回路50や、撮像素子41や画像処理回路51等を搭載する回路基板の電源がオンになる。また、これによりオンとなった制御回路50の制御により、照明用の白色LED42がオンとなった後に、シャッタがオンとなる。この際に、受部材33と装置本体32のフード34との間に葉が挟まれていれば、葉の表面がフード34に遮光された状態で撮影される。この際には、受部材33により、葉を透過する光が遮光される。なお、スイッチ35は、1つに限られるものではなく、撮像素子41や画像処理回路51等を搭載する回路基板の電源スイッチ、照明用白色LED42の電源スイッチ、シャッタ用のスイッチ等がそれぞれ設けられていてもよい。この場合には、スイッチ35は静止画像取り込みのためのシャッターボタンとしてのみ機能するので、スイッチ35が押下されるまではスマートフォンに対して現在の入力画像の動画を表示してもよい。これにより、画像を確認しながらスイッチを押下することができるので適切な静止画像を撮影することが可能となる。
また、本実施の形態において、スイッチ35は、受部材33に当たることでオンとなるが、スイッチ35は、例えば、受部材33が所定角度だけ回転移動した場合に、オンとなるものであってもよいし、所定箇所に設けられたタッチセンサ等であってもよい。また、スイッチ35は、フード内に設けられた照度センサ(例えば、受光素子)であってもよく、外光が遮られて照度が低下した際に照明用白色LED42を点灯し、白色LED42の点灯を照度センサで検知してシャッタをオンにするものであってもよい。
レンズ40は、例えば、接写用の単焦点のマクロレンズであり、フード34の先端に接触して、フード34を閉塞する被写体(葉)に焦点(ピント)が合うようになっている。
制御回路50は、上述のように白色LED42および撮像素子41の駆動等の制御を行うものであるが、それに加えて画像処理回路51やデータ処理回路52や通信回路53の駆動等の制御を行うものとしてもよい。
画像処理回路51は、撮像素子41から出力される画像信号に基づき上述の同時化処理を行うとともに、所定範囲の各画素のRGBの値から各画素のGrayの値を求め、各画素のRGBの各値とGrayの値を出力する。データ処理回路(画像処理デバイス)52では、各画素のRGBの各値それぞれの平均値(代表値)、および各画素のGrayの平均値(代表値)を求める。すなわち、Rの平均値、Gの平均値、Bの平均値、Grayの平均値を求め、これらの値を通信回路53に出力する。通信回路53では、有線通信や無線通信により測定装置10が第1端末11と通信可能となっており、上述の葉を撮影した画像データのRGBの各平均値とGrayの平均値を送信するようになっている。
このような測定装置10を用いた換算葉色値の測定では、外光を遮断していつでも所定の照明を行うことができ、かつ、画素数の多い撮像素子41を必要とせず、少ない画素数の撮像素子41で測定可能である。また、演算処理の一部や、データの表示等を第1端末11側で行うことが可能となっている。以上のことからカメラではなく専用の比色分析装置を備えるような葉緑素計に比較して低コストに製造可能となる。
また、外光をカットしてLED照明を用いることにより、安定した撮影が可能となり、季節や時刻や天候や環境によって、測定結果が変わってしまうことを抑制可能であり、誤差の少ない測定を行うことができる。また、作物の葉、茎、実、根等の各種部位の表面の色と、作物の各種情報との間に相関関係があれば、各種情報の測定が可能となる。この際には、測定装置10が、作物の表面を撮影して得られた画像データ、画像データの各画素のRGBの各値、または、RGBから求められるGrayを含む各値等を出力できる機能を有するものならば、第1端末11の後述する作物情報登録アプリに登録されている関係式を追加することで葉緑素以外の物質の含有量の測定が可能となる。例えば、SPAD値だけではなく、実際に葉を破砕して葉緑素を抽出することにより葉緑素量を実測し、上述の代表値と、葉緑素の実測された濃度との相関式を求めて、SPAD値ではなく葉緑素量を求めるようにしてもよい。また、葉緑素量と相関関係がある窒素量を実測し、実測した窒素量と上述の代表値との相関関係を求めて窒素量を測定するものとしてもよい。また、果実等において、その色と果実に含まれる糖、酸、色素成分であるポリフェノール等の濃度との相関関係が認められれば、これらの測定に測定装置10と第1端末11とを用いることができる。
第1端末11としては、例えば、周知のスマートフォン(携帯端末)等を利用することができる。第1端末11は、データ通信を行う送受信部(第1端末側送受信部)と、通信可能なデータとしての画像(静止画、動画)やテキスト等の表示用データを表示するディスプレイを備えた表示部(第1端末側表示部)と、主にタッチパネルを用いて行われるユーザによるデータの入力操作を受け付ける入力部(第1端末側入力部)と、を有する。そして、第1端末11は、サーバ20に対するデータの入力とサーバ20からのデータの出力とを可能な端末として機能する。
なお、測定装置10と第1端末11とが一体となっていてもよい。
また、第1端末11を用いるユーザとしては、例えば作物を生産する生産者が想定され、農作業を行うか、農作業の管理を行う者が第1端末11のユーザとなることが想定される。また、ここでは、農作業として稲の栽培を想定し、生産者が稲の栽培による米の生産に係わっている場合を想定する。
なお、本実施形態の作物管理システムは、作物の管理に利用可能なものであり、米以外の各種穀物、豆や芋等を含む各種野菜、各種果物等の管理を行うものであってもよい。また、作物とは、食品となる植物に限られるものではなく、基本的に栽培が管理されるものであればよく、作物には、花や茶や樹木等が含まれる。また、花や観葉植物などの観賞用の植物の色の管理等に本発明を応用することが可能である。
第1端末11には、作物情報登録アプリ(生産者向けアプリ)がインストールされている。そして、第1端末11は、測定装置10で撮影された画像データ(上述のRGBおよびGrayの代表値)に基づいて、作物情報登録アプリによって、葉緑素量の指標であるSPAD換算値を算出するようになっている。
作物情報登録アプリには、例えば、回帰分析や重回帰分析により求めた、上述の代表値とSPAD換算値との(重)回帰式(相関式)が登録されている。例えば、RGBの各平均値のうちのGの平均値と、Grayの平均値とからSPAD換算値を算出する重回帰式が登録されている。これにより、測定装置10からRGBの各平均値とGrayの平均値が受信された場合に、Gの平均値とGrayの平均値とに基づいてSPAD換算値が第1端末11から出力されるようになっている。重回帰式は、例えば、換算葉色値(SPAD換算値)をY,Gの平均値をX1、Grayの平均値をX2とすると、Y=a(X1)+b(X2)+cとなる。この式に撮影された画像データの所定範囲の複数画素のGの値の平均値(独立変数)をX1に代入し、画像データの所定範囲の複数画素のGrayの平均値(独立変数)をX2に代入することで、Y(従属変数)であるSPAD換算値を算出する。
登録されているSPAD換算値より測定されているSPAD換算値が小さければ窒素肥料が不足していると判断可能であり、逆に登録されているSPAD換算値より測定されるSPAD換算値の方が大きければ窒素肥料が足りているか、必要量より窒素肥料が多い可能性がある。また、登録されたSPAD換算値より測定されたSPAD換算値が低く、かつ、登録された稲の高さより測定された稲の高さが低ければ、肥料不足が裏付けられたことになり、登録されたSPAD換算値より測定されたSPAD換算値の方が高く、登録された稲の高さより、測定された稲の高さが高ければ、肥料のやり過ぎの可能性が高くなる。
求められたSPAD換算値や、第1端末11に入力された各種データは、第1端末11からサーバ20に送信される。
なお、換算葉色値(SPAD換算値)の算出や、算出された換算葉色値と登録されている換算葉色値との比較等は、第1端末11で行うものでなくてもよく、測定装置10やサーバ20で行うこととしてもよい。換言すると、本実施形態のシステムにおいては、測定装置で取得された画像データ(測定画像)に基づいて、作物の生育状態を示す換算葉色値(測定値)を算出する算出部は、第1端末11が有しているが、測定装置10やサーバ20が当該算出部を有していてもよく、第1端末11と測定装置10とサーバ20とのうちの複数によって当該算出部が構成されていてもよい。また、例えばサーバ20で換算葉色値の算出を行う場合、第1端末11からサーバ20に、RGBの各値やGrayの値を送り、サーバ20で算出を行うこととしてもよい。また、作物情報登録アプリで使用される各式等は、サーバ20に登録され、必要に応じて第1端末11等にダウンロードされるようになっていてもよい。
サーバ20は、インターネットを介して、複数の第1端末11と同時にデータ通信可能なっている。また、サーバ20は、例えば、中央演算処理装置(CPU)やRAMやROM等を有するとともに、データの記憶や通信のための各種インタフェースを有する制御部100と、ハードディスク等からなるストレージ装置等とを備える。制御部100は、各記憶部(データベース)へのデータの登録、データの検索等を実行可能としている。ストレージ装置には、各種データを検索可能に記憶する記憶デバイスとして機能し、検索等により記憶したデータを抽出可能としたデータベースが構築されている。
サーバ20には、生産者情報記憶部(生産者情報データベース)102、農地情報記憶部(農地情報データベース)104、栽培情報記憶部(栽培情報データベース)106、生育情報記憶部(測定値データベース)108、葉色基準値記憶部(葉色基準値データベース)110、作物品質情報記憶部(作物品質情報データベース)112および販売者情報記憶部(販売者情報データベース)114等が構築されている。
生産者情報記憶部102には、図4に示すように、生産者を特定可能なユニークな生産者ID(ユーザID)に紐づけされて、生産者の個人情報等が登録されている。生産者情報記憶部102には、例えば、各生産者の生産者ID、ユーザ名、パスワード、名前(氏名・名称)、住所、メールアドレス、電話番号、顔写真、生産者が使用する測定装置のシリアルナンバ、または属する組織(団体や法人等)等の、生産者を特定可能な情報としての生産者情報が登録される。
なお、生産者情報記憶部102における各情報が付与される生産者(各生産者IDに紐づけられる生産者)は、個人ではなく、法人等であってもよい。
農地情報記憶部104には、図5に示すように、生産者IDに紐づけされて生産者が農作業を行う(生産者が管理する)農地(圃場)に関する農地情報が記憶されている。農地情報とは、例えば、生産者が有する圃場の名前、圃場の位置または圃場の面積等の情報である。また、農地情報は、圃場を撮影した写真等を含んでいてもよい。また、各圃場には、圃場を例えば筆毎に特定可能な識別情報(圃場識別情報(例えば、シリアルナンバ)が付されている。そして、農地情報記憶部104に記憶された農地情報は、圃場識別情報に紐づけされて記憶される。また、圃場識別情報は、生産者IDに紐づけされる。
また、圃場の位置は、具体的な住所で表されてもよく、都道府県名や地域名等で表されてもよく、地域名としてのブランド名等で表されてもよく、緯度と経度で表されてもよい。また、圃場の位置は、例えば、第1端末11のGPS機能を用いて入力したり、第1端末11の地図アプリ上で入力したりしてもよく、圃場の緯度や経度が分かればそれを直接入力してもよい。また、圃場の位置は、圃場を代表する一個所の緯度と経度を入力するものとしてもよいが、各圃場の各角の緯度と経度を入力することにより、圃場の形状と面積が分かるようにしてもよい。なお、例えば、四角形の土地では、4つ角があることになり、3角形の土地では、3つの角があることになり、略L字状の土地では、5箇所の出隅の角と、1箇所の入隅の角があることになる。圃場の複数の角(出隅の角と入隅の角を含む)の緯度と、経度を入力する場合には、例えば、第1端末11の地図アプリ上で航空写真を表示するとともに、航空写真上で圃場の各角を順次指示して、各角の緯度と経度を確定して入力することとしてもよい。また、第1端末11のGPS機能を用いて、第1端末11を持った生産者等が、各圃場の角でGPS機能により測定される緯度と経度を登録するものとしてもよい。ただし、GPSでは、誤差が生じる虞があるので、地図アプリ上などで圃場の位置を修正可能となっていることが好ましい。このような圃場の角の位置に基づいて、圃場の形状や圃場の面積が、サーバ20において算出されるようになっていてもよい。なお、圃場の面積は、ユーザが第1端末11から入力するようになっていてもよい。
栽培情報記憶部106には、図6に示すように、生産者IDと、各作物が栽培されている圃場の圃場識別情報と、日時情報(なお日時とは日付あるいは時間の一方のみを表わすものであってもよい)とに紐づけされて、栽培情報(栽培記録)が記憶されている。また、栽培情報記憶部106には、各圃場で栽培されている作物の種類の情報が、栽培情報とともに記憶されている。すなわち、圃場識別情報に紐づけされて作物の種類の情報が記憶されている。本実施形態では、作物の種類として、稲(米)の品種が登録される。なお、作物の種類として、品種に加え(あるいは品種に代えて)銘柄が登録されてもよい。また、作物の種類として、例えば、稲、キャベツ、トマト等の作物名が登録されてもよい。栽培情報は、例えば、耕起、代かき、田植え、中干し、収穫、施肥(元肥の施しや追肥の施し)、除草、農薬の散布または害虫妨害の作業等の、農作業の内容であり、農作業を行った日付(あるいは行う予定の日付)を示す日時情報に対応付けられて記憶される。本実施形態では、栽培情報として、農作業の作業名(作業項目)が、その農作業を行った日付に関連付けられて記憶されるようになっている。なお、栽培情報は、農作業の作業名(作業項目)だけでなく農作業に関する詳細情報(例えば、使用した肥料や農薬の名称や、肥料や農薬をどの程度の量使用したかについての情報等)を含んでいてもよい。
また、登録される栽培情報は、作物の種類や品種によって異なるものとすることができる。
生育情報記憶部108には、図7に示すように、生産者IDと、各作物が栽培されている圃場の圃場識別情報と、日時情報とに紐づけされて、生育情報(生育記録)が記憶されている。生育情報は、例えば、作物を測定して得られた測定データや、当該測定データを分析して得られた分析データ等であり、測定をした日付(分析をした日付)を示す日時情報に対応付けられて記憶される。具体的には、測定装置10により撮影された画像データ(測定画像)や、測定画像から読み取られた換算葉色値(測定値)のデータ等が、生育情報として記憶される。なお、作物の草丈や単位面積当たりの株数や、株当たりの茎数等の測定データ(測定値)が第1端末11等から入力され、これらの測定データを生育情報として記憶することとしてもよい。また、測定装置10または第1端末11等で取得された圃場の写真(全体写真等)がある場合に、これを生育情報として記憶することとしてもよい。
なお、栽培情報記憶部106および生育情報記憶部108において、各情報は、生産者IDと、圃場識別情報と、日時情報とに紐づけされて記憶されており、栽培情報または生育情報から生産者、圃場、日時(情報の取得日時等)が特定可能となっているとともに、生産者IDや圃場識別情報から栽培情報や生育情報や農地情報を検索可能となっている。
また、測定値としての換算葉色値は、基本的にカラースケールを読み取った場合のカラースケール値やSPAD値に変換可能なものであり、本実施の形態では、SPAD値との相関関係に基づいて換算葉色値(SPAD換算値)が決定されている。なお、カラースケールから読み取ったカラースケール値を、生育情報記憶部108に記憶する生育情報としての測定値としてもよい。また、葉緑素計で測定したSPAD値を、生育情報記憶部108に記憶する生育情報としての測定値としてもよい。
葉色基準値記憶部110には、作物(稲)の品種、栽培地域毎に、時期に対応付けられた好ましい葉色基準値(SPAD基準値)が登録されている。ここで、時期とは当該年度の日付や、田植え日からの経過日数などの時間軸をいう。葉色基準値(SPAD基準値)は、例えば、専門家が当該地域の当該品種の過去のシーズンに測定された葉色値(SPAD値)を分析して、特定の時間軸に対する基準とすべき葉色値(SPAD値)を決定すること等により定めることができる。葉色基準値記憶部110の葉色基準値は分げつ期あるいは田植え前などの時期に決定されるが、当該年度の気象状況などに応じて適宜変更されることもありうる。
葉色基準値は、基本的に、計測された葉色値(換算葉色値)が葉色基準値と一致または近い値となれば作物が順調に生育していることを示すものとなっている。例えば、所定の時期における換算葉色値が葉色基準値より小さい場合に、窒素肥料の不足を示し、換算葉色値が葉色基準値より大きい場合に稲の高さ等にもよるが、窒素肥料過多で育ち過ぎの可能性がある。なお、育ち過ぎて稲の高さが高くなると、風等により稲が倒れる可能性高くなることから、稲の育成をある程度制限することが好ましく、例えば、窒素肥料の量を制限することになる。
葉色基準値は、例えば、当該地域における現在のシーズンより前のシーズンの通年の換算葉色値データを分析して、算定されるものであるが、測定装置10による換算葉色値データに基づいて作成されてもよい。また、カラースケールやSPAD値に基づく葉色値データを参酌してもよい。すなわち、各品種の各時期における好ましい換算葉色値のデータが葉色基準値として記憶されていればよい。なお、今回のシーズンの天候等の状況に応じて葉色基準値の時期をシフトしたり、葉色基準値に対する換算葉色値の許容範囲を低い側や高い側に広くしたり、狭くしたりしてもよい。
作物品質情報記憶部112には、図8に示すように、作物の所定分類毎に、各分類に分類される作物の品質を示す情報が記憶されている。本実施形態では、作物品質情報記憶部112には、米の種類毎に米の特徴や特性を示す情報が記憶されている。換言すると、作物品質情報記憶部112には、所定の作物について、いずれの分類に分類される作物を選択すべきか判断するのに役立つ情報が記憶されている。本実施形態において、作物品質情報記憶部112に記憶された情報は、米(稲)の売買等に際して、米(稲)を選択(推薦)するのに役立てることができる。本実施形態のシステムでは、米の種類を示す情報(米を分類する情報)としての栽培地域および品種(産地・品種)に紐づけて、各栽培地域における各品種の米に関する情報が記憶されている。具体的には、産地としての各都道府県や各都道府県内における各地域等における、各品種(例えば、コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ等)の米ごとに、米に関する情報が記憶されている。ここで、米に関する情報とは、米の品質を示す情報であり、米の購入等に際して米を選択するのに役立つ情報ともいえる。具体的には、米ごとに、米に関する情報として、食感、食味または推奨用途についての情報(食感情報、食味情報、推奨用途情報)等が記憶されている。ここで、食感情報とは、例えば、硬さに関する情報(硬い・普通・柔らかい等)や、粘り気に関する情報(粘り気が強い・普通・弱い等)等である。また、食味情報とは、例えば、甘みが強いといった情報等である。また、推奨用途とは、どんな用途において適切(優れているか)かを示す情報であり、例えば、主食用、寿司用、丼用、カレー用、肉料理用、魚料理用、万能、飼料用、酒造用等が挙げられる。また、食感情報や食味情報に加え、あるいはこれら情報に代えて、米についての所定の検査(例えば、食味検査)の結果に基づく情報を作物品質情報記憶部112に記憶することとしてもよい。
ここで、食味検査としては、一般に官能検査や分析検査等が知られている。官能検査としては、例えば、複数の専門家が、米の「外観・香り・味・粘り・硬さ・総合評価」等の項目について、基準とする米(例えば複数種類の米のブレンド米)に対して優れているか否かを評価し、この評価に基づいて各米をランク付けするものなどが知られている。なお、ランクは例えば、特に優れたものから順に「特A、A、A´、B、B´」等と付けられたりする。また、分析検査としては、例えば、所定の測定機器でコメの所定成分(例えば、アミロース、たんぱく質、水分、脂肪酸)を測定し、この測定結果に基づいてスコア(例えば、100点満点中、何点であるか等)を出すものなどが知られている。作物品質情報記憶部112には、米に関する情報として、これらの官能検査や分析検査の結果(ランクやスコア等)を登録することとしてもよい。
また、作物品質情報記憶部112には、米に関する情報として、所定成分の含有量等を登録することとしてもよい。
販売者情報記憶部114には、販売者を特定可能なユニークな販売者ID(第2ユーザID)に紐づけされて、販売者に関する情報が登録されている。販売者情報記憶部114には、例えば、各販売者の販売者ID、ユーザ名(第2ユーザ名)、パスワード等が登録される。
なお、販売者情報記憶部114における各情報が付与される販売者(各販売者IDに紐づけられる販売者)は、個人ではなく、法人等であってもよい。
第2端末15としては、例えば、周知のパソコンやタブレット端末(携帯端末)等を利用することができる。第2端末15は、データ通信を行う送受信部(第2端末側送受信部)と、通信可能なデータとしての画像(静止画、動画)やテキスト等の表示用データを表示するディスプレイを備えた表示部(第2端末側表示部)と、タッチパネルあるいはキーボード等を用いて行われるユーザによるデータの入力操作を受け付ける入力部(第2端末側入力部)と、を有する。そして、第2端末15は、サーバ20に対するデータの入力とサーバ20からのデータの出力とを可能な端末として機能する。
また、第2端末15を用いるユーザ(第2ユーザ)としては、例えば販売者を想定しており、生産者が生産した作物の販売を行う者が第2端末15のユーザとなることを想定している。すなわち、本実施形態では、販売者が米の販売に係わっていることを想定している。具体的には、販売者(あるいは管理者)は、例えば、生産者が生産した米を、飲食店等に販売する卸売業者等であってもよい。
また、第2端末15には、作物情報検索アプリ(販売者向けアプリ)がインストールされている。そして、第2端末15は、サーバ20に記憶された情報について検索を要求することが可能となっているとともに、検索した結果を表示可能となっている。
第3端末18としては、例えば、周知のパソコン等を利用することができる。第3端末18は、データ通信を行う送受信部(第3端末側送受信部)と、通信可能なデータとしての画像(静止画、動画)やテキスト等の表示用データを表示するディスプレイを備えた表示部(第3端末側表示部)と、タッチパネルあるいはキーボード等を用いて行われるユーザによるデータの入力操作を受け付ける入力部(第3端末側入力部)と、を有する。そして、第3端末15は、サーバ20に対するデータの入力とサーバ20からのデータの出力とを可能な端末として機能する。
また、第3端末18を用いるユーザ(第3ユーザ)としては、例えば、作物管理システムを管理する管理者や、生産者による作物の生産を管理する管理者や、作物の流通を管理する者を想定している。なお、本実施形態では、管理者と販売者とは同一法人であることを想定しており、当該法人の管理部門が第3端末18のユーザとしての管理者となり、当該法人の営業部門(営業担当者)が第2端末15のユーザとしての販売者となることを想定している。
また、第3端末18には、生産者管理アプリ(管理者向けアプリ)がインストールされている。そして、第3端末18は、サーバ20に記憶された情報について検索を要求することが可能となっているとともに、検索した結果を表示可能となっている。
なお、第1端末18の作物情報登録アプリ、第2端末15の作物情報検索アプリまたは第3端末18の生産者管理アプリは、それぞれウェブアプリ等であってもよい。また、これらアプリは互いに同一のアプリであってもよい。換言すると、各ユーザのアカウントに付与された権限に応じて、作物情報登録アプリとして機能させたり、作物情報検索アプリとして機能させたり、生産者管理アプリとして機能させたりすることが可能になっていてもよい。すなわち、第1端末11、第2端末15および第3端末18は、それぞれ所定のプログラムによって、以下で説明する各処理を実行可能となっていればよい。また、第1端末と第2端末と第3端末とは、それぞれ互いに同一の端末であってもよい。
また、本実施形態における第1端末11、第2端末15または第3端末18が備える各部の機能は、各種のプロセッサ(CPU等)、IC、あるいはROMやRAM等の情報記憶媒体等のハードウェアや、ROM等に記憶されている所定のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
次に、第1端末11(作物情報登録アプリ)における処理を説明する。
作物情報登録アプリでは、ログイン処理と、ユーザ登録処理と、農地情報を登録する農地情報登録処理と、栽培情報を登録する栽培情報登録処理と、生育情報を登録する生育情報登録処理と、栽培情報を表示する栽培情報表示処理と、生育情報を表示する生育情報表示処理と、が実行可能となっている。作物情報登録アプリの起動時に第1端末11のディスプレイに表示されるメイン画面(起動画面)200には、図9に示すように、ログイン処理を開始させるためのログイン開始ボタン200aと、農地情報登録処理を開始させるための農地情報登録開始ボタン200bと、栽培情報登録処理を開始させるための栽培情報登録開始ボタン200cと、生育情報登録処理を開始させるための生育情報登録開始ボタン200dと、栽培情報表示処理を開始させるための栽培情報表示ボタン200eと、生育情報表示処理を開始させるための生育情報表示ボタン200fと、が表示され、ユーザに押された(タッチされた)ボタンに応じて各処理が行われるようになっている。
なお、ログイン開始ボタン200aが押されると、ログインしていない場合にはログイン処理が開始されることになるが、基本的にログインしていない状態では、いずれのボタンが押されても、ログイン処理が開始される。
まず、図10のフローチャートを参照して作物情報登録アプリにおけるメイン処理を説明する。
第1端末11は、作物情報登録アプリが起動されると、メイン画面200をディスプレイに表示する(ステップA1)。また、第1端末11は、作物情報登録アプリ起動後のメイン画面200に対する押下操作を契機として、既にログインした状態か否かを判定する(ステップA2)。なお、ログインした状態とは、作物情報登録アプリが起動している第1端末11からのアカウント情報の入力による認証がサーバ20で行われて、第1端末11からのサーバ20へのアクセスが許可された状態である。
ログインしていない場合には、ログイン処理が開始される(ステップA3)。既にログインしている場合またはログイン処理が終了した場合には、メイン画面200のログイン開始ボタン200a以外の各ボタン200b〜200fへの押下操作に基づいて、メイン画面上の各ボタン200b〜200fに対応する処理の選択が行われる(ステップA4)。具体的には、押下されたボタン200b〜200fに応じて、農地情報登録処理が選択されて実行されるか(ステップA5)、栽培情報登録処理が選択されて実行されるか(ステップA6)、生育情報登録処理が選択されて実行されるか(ステップA7)、栽培情報表示処理が選択されて実行されるか(ステップA8)、生育情報表示処理が選択されて実行される(ステップA9)。
なお、ここでは簡単のため各ボタン200a〜200fが一画面に表示されることとしているが、各ボタン200a〜200fの表示は階層化されているなどしてもよい。また、各処理の開始契機は、必ずしもボタン200a〜200fの押下等でなくてもよい。
次に、図11のフローチャートを参照してログイン処理を説明する。上述のように作物情報登録アプリが起動され、ログインしていない場合に、ログイン処理が開始される。
ログイン処理においては、まず、第1端末11は、ログイン画面をディスプレイに表示する(ステップB1)。ログイン画面には、例えば、ユーザ名の入力欄と、パスワードの入力欄とが表示されるとともに、ユーザ名およびパスワードを入力した後にログインを実行するためのログインボタンが表示される。また、ログイン画面には、ユーザ名およびパスワードが設定されていない未登録のユーザ(生産者)がユーザ登録を行うための登録ボタンが表示される。また、ログイン画面上で登録ボタンが押されると、ユーザ登録処理(生産者登録処理)が開始される。すなわち、第1端末11は、登録ボタンが押されるか、ログインボタンが押されるかに基づいて、ユーザ登録(生産者登録)を行うか否かを判定する(ステップB2)。
登録ボタンが押された場合には、ユーザ登録処理が行われる(ステップB3)。ユーザ登録処理では、サーバ20の生産者情報記憶部102に生産者毎に登録される生産者情報を入力させる処理が行われる。基本的には、第1端末11は、生産者情報の各項目の入力欄をディスプレイに表示し、各入力欄に対応する生産者情報を生産者に入力させる。また、第1端末11は、各入力欄に入力された生産者情報をサーバ20に送信する。そして、サーバ20は、受信した生産者情報を生産者情報記憶部102に登録する。
ユーザ登録処理で生産者情報記憶部102に登録される生産者情報には、例えば、生産者ID、ユーザ名、パスワード、氏名(名称)、住所、メールアドレス、電話番号、顔写真、測定装置シリアルナンバ、属する組織等がある。
ユーザ登録処理では、第1端末11からサーバ20にユーザ登録が行われることが通知される。この際に、サーバ20は、生産者情報記憶部102に未だ登録されていない生産者IDを自動で設定する。そして、サーバ20は、この生産者IDに紐づけして第1端末11で入力された生産者情報を生産者情報記憶部102に登録する。
なお、ユーザ名は、ユーザが決めるIDであり、例えば、ニックネームやメールアドレスや氏名(名称)であってもよいが、他のユーザと重複しないものが好ましい。ただし、本実施形態においては、ユーザ名は、ユニークな生産者IDに紐づけされるので、他のユーザと重複してもよい。
また、測定装置シリアルナンバとは、第1端末11に接続される測定装置10にそれぞれユニークに設定された番号であるとともに、測定装置10が正規品か否かを判定可能な情報となっている。本実施形態では、作物管理システム用の測定装置10があり、正規の測定装置10を生産者が購入するか、所属団体等から正規の測定装置10が提供されるようになっている。各測定装置10には、測定装置シリアルナンバが付されており、測定装置シリアルナンバにより作物管理システムで利用可能な測定装置10か否かを判定(認証)できるようになっている。そして、第1端末11(作物情報登録アプリ)またはサーバ20は、利用可能な測定装置10以外の測定装置10(不適切な測定装置10)で測定されたデータについては、サーバ20への登録を拒否あるいは制限するようになっている。すなわち、第1端末11またはサーバ20は、各測定装置10を識別可能とする識別情報としての測定装置シリアルナンバに基づいて、測定装置10を用いて取得されたデータ(測定画像や測定値等)のサーバ20への登録の可否を判定する判定部を備えている。このように、使用可能な測定装置10を限定することにより、換算葉色値等の測定結果のばらつき等を抑え、測定結果の信頼性の向上を図ることができる。なお、適切な測定装置シリアルナンバが入力されない場合(生産者情報記憶部102に登録されていない場合)に、作物管理システムを利用できないようにしてもよい。
サーバ20に生産者情報が登録されると、ユーザ登録が完了し、ユーザ登録処理が終了する。なお、ユーザ登録が完了するとログインした状態となる。
ログイン処理においてログインボタンが押された場合には、ユーザ登録処理が行われずに、ログイン入力処理(ステップB4)が行われる。ログイン入力処理では、第1端末11は、ユーザ名とパスワードそれぞれの入力欄に入力されたユーザ名とパスワードをサーバ20に送信する。そして、サーバ20は、受信したユーザ名と、パスワードと、生産者情報記憶部102に記憶された情報とに基づいて認証を行う。具体的には、サーバ20は、第1端末11から入力されたユーザ名に基づいて生産者情報記憶部102からパスワードを抽出し、抽出されたパスワードと入力されたパスワードが一致する場合にログインを許可し、一致しない場合にログインを拒否する。ログインが許可された場合には(ステップB5)、第1端末11は、サーバ20にログインした状態となる。
作物情報登録アプリでは、基本的に、ログインしているユーザ(生産者)についての情報(生産者情報、農地情報、生育情報および栽培情報等)の登録と情報の閲覧とが可能となっている。換言すると、ログインしているユーザ以外のユーザについての情報(生産者情報、農地情報、生育情報および栽培情報等)については、基本的に登録や閲覧ができないかあるいは制限された状態となっている。以下の説明では、基本的に、第1端末11からサーバ20への情報の登録、およびサーバ20に登録された情報の第1端末11における表示は、ログインしているユーザについての情報に関するものとする。
次に、メイン画面(起動画面)200において農地情報登録開始ボタン200bが選択された際に実行される農地情報登録処理について説明する。この農地情報登録処理では、基本的に生産者が農作業を行う農地に関する農地情報が登録される。
なお、第1端末11がサーバ20にログインした際に、未だ初期設定としての農地情報登録処理が済んでいない場合、第1端末11は、農地情報登録処理の実行を促すこととしてもよい。農地情報登録処理が済んでいるか否かは、生産者情報記憶部102等に生産者IDに紐づけして登録してもよく、これをサーバ20にログインした際に確認してもよい。なお、農地情報記憶部104に、生産者IDに対応する農地が登録されていなければ、農地情報登録処理における圃場登録が行われていないことになり、農地情報登録処理を行ったか否かが確認可能である。
農地情報登録処理においては、図12のフローチャートに示すように、第1端末11は、農地情報の入力欄を表示する(ステップC1)。これにより、各農地情報が入力可能となる。農地情報の入力欄に各農地情報が入力されると、第1端末11は、入力された農地情報をサーバ20に送信する(ステップC2)。また、サーバ20は、受信した農地情報を、生産者IDに紐づけて農地情報記憶部104に登録する。なお、農地情報記憶部104では、圃場の単位としての筆毎に、農地情報を登録するようになっている。
農地情報登録処理で入力される農地情報としての圃場の情報は、圃場識別情報、圃場名、圃場の位置、圃場の面積または圃場を撮影した写真等である。圃場名は、ユーザが複数の圃場を有する場合に各圃場の区別を容易にするためのものであり、任意に設定される。なお、ユーザ名等と連番やアルファベット等との組み合わせ等により自動的に設定可能としてもよい。圃場の各圃場識別情報は、農地情報記憶部104内で重複しないユニークな数値となっており、圃場識別情報の設定は、例えば、サーバ20で、農地情報記憶部104を参照して重複しないように行われる。
1つの圃場の情報の入力が終了した場合には、第1端末11は、次の圃場の情報を入力するか否かを選択する画面をディスプレイに表示する。そして、ユーザは、さらに別の圃場の情報を入力するか否かを選択する。すなわち、第1端末11は、引き続き次の圃場の情報を入力するか否かを判定し(ステップC3)、次の圃場の情報の入力を行わない場合に農地情報登録処理を終了し、次の圃場の情報の入力を行う場合に、圃場の情報を入力する状態に戻り、次の圃場の情報を入力することになる。
作物管理システムでは、初期設定としての農地情報登録処理が終了した状態で、ユーザが定期的に測定装置10や第1端末11を用いて作物についての測定(換算葉色値の測定等)を行うことになる。そして、測定の結果得られるデータをサーバ20の生育情報記憶部108に登録するようになっている。また、肥料を施したり、農薬を散布したりする農作業を行った場合に、これを栽培情報として第1端末11から入力し、サーバ20の栽培情報記憶部106に登録するようになっている。生育情報の登録は、生育情報登録処理によって行われる。また、栽培情報の登録は、栽培情報登録処理によって行われる。
次に、メイン画面(起動画面)200において栽培情報登録開始ボタン200cが選択された際に実行される栽培情報登録処理について説明する。
栽培情報登録処理においては、図13のフローチャートに示すように、第1端末11は、栽培情報登録画面210をディスプレイに表示する(ステップD1)。図14(a)に示すように、栽培情報登録画面210では、圃場を選択可能なプルダウンメニュー211が表示され、生産者による圃場名の入力(選択)が可能となっている。すなわち、第1端末11は、既にサーバ20に対してログインしているので、当該生産者が所有、占有または担当等する圃場名が画面上に表示され、生産者が選択するようになっている。
また、栽培情報登録画面210では、農作業の各作業項目に対応した農作業選択ボタン212が複数表示され、生産者による作業項目の入力(選択)が可能となっている。各農作業選択ボタン212には、対応する作業項目(作業名)が示されている。
生産者は、各圃場において農作業を行った際に、農作業を行った圃場と、行った農作業の内容(作業項目)とを、第1端末11(栽培情報登録画面210)から入力するようになっている。生産者が、プルダウンメニュー211で圃場名を選択した状態で、農作業選択ボタン212のいずれかを選択すると、第1端末11は、選択された圃場名についての情報(選択された圃場を識別可能とする情報)と、選択された作業項目についての情報とを、サーバ20に送信する。すなわち、第1端末11は、入力された栽培情報をサーバ20に送信する(ステップD2)。また、この際には、農作業を行った日付を示すデータ(日時情報)が、第1端末11からサーバ20に送信される。なお、当該日付を示すデータは、作業者が第1端末11で入力することとしてもよく、第1端末11あるいはサーバ20で自動的に(例えば、作業項目についての情報が送信された時刻に応じて)取得されることとしてもよい。
サーバ20は、圃場名についての情報と作業項目についての情報とを受信すると、これらの情報を、日付を示すデータ(日時情報)に紐づけて栽培情報記憶部106に記憶する。これにより、生産者が行った農作業についての情報が、栽培情報として栽培情報記憶部106に登録される。
なお、栽培情報登録処理においては、圃場で栽培(生産)される作物の種類が入力可能となっていてもよい。例えば、田植えや種まき等の所定の農作業を行った際(所定の農作業選択ボタン212が選択された際)に、作物の種類を入力させる画面を表示させてもよい。そして、入力された作物の種類の情報を、圃場識別情報に紐づけて栽培情報記憶部106に登録してもよい。なお、作物の種類の情報の登録は、農作業選択ボタン212の選択に伴い行われるものでなくてもよく、所定の操作画面から登録可能となっていてもよい。
なお、栽培情報登録処理においては、圃場名と作業項目との他に、行った農作業についての詳細情報(例えば、使用した肥料や農薬の名称や、肥料や農薬をどの程度の量使用したかについての情報)等を入力可能となっていてもよい。例えば、栽培情報登録画面210において、元肥や追肥等の農作業選択ボタン212が選択された場合に、使用した肥料の名称や、肥料の量を入力させる入力欄を第1端末11のディスプレイに表示させてもよい。そして、当該入力欄に入力されたこれらの情報が第1端末11からサーバ20に送られ、選択された作業項目に紐づけられて栽培情報記憶部106に登録されることとしてもよい。また、例えば、栽培情報登録画面210において、農作業選択ボタン212が選択された場合に、任意のコメントを入力可能なコメント入力欄を第1端末11のディスプレイに表示させてもよい。そして、当該コメント入力欄に入力されたコメントが第1端末11からサーバ20に送られ、選択された作業項目に紐づけられて栽培情報記憶部106に登録されることとしてもよい。すなわち、栽培情報登録画面210では、作業項目の選択(入力)に伴い、選択される作業項目についての追加情報(詳細情報やコメント等)を入力可能になっており、当該追加情報が栽培情報記憶部106に登録されるようになっていてもよい。
次に、メイン画面(起動画面)200において生育情報登録開始ボタン200dが選択された際に実行される生育情報登録処理について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施形態においては、生育情報として、作物の生育状態を示す指標としての葉の葉色値(換算葉色値)と、作物の草丈と、一株中の茎数を測定している。作物の草丈は、作物の生育状態を示すものであるが、例えば、米のように葉や茎ではなく、穀物として実を収穫する場合に、草丈と収穫量が比例するわけではない。特に稲では、草丈が高く成り過ぎると、倒伏する確率が高くなり、実の収穫量や品質に悪影響を与える。
葉色値は、基本的には、葉緑素濃度に依存し、葉緑素濃度は窒素量に依存する。すなわち、肥料としての窒素量が十分ならば葉色値が大きい値となり、窒素量が不十分ならば葉色値が小さい値となる。葉色値の場合も、十分な濃さを示す状態よりもさらに濃くなっても米の収穫量等に好影響を与えるとは限らず、基本的には葉色値、すなわち、緑色の濃さが適度な濃さとなっていることが好ましい。各品種と時期に対応する葉色基準値は、例えば、高品質の米の多くの収穫に好適な葉色値を示すものである。一株中の茎数は、植付後に増加し、茎数の増加により、肥料等の必要量が増加することになる。
生育情報登録処理においては、第1端末11は、ユーザに対して生育情報の登録の対象となる圃場の選択を促す。例えば、第1端末11は、ディスプレイにユーザの圃場一覧画面あるいは圃場を選択可能なプルダウンメニュー等を表示する。圃場が選択され決定されると(ステップE1)、第1端末11は、測定装置10からの測定結果の送信を待機する状態となる。
次に、第1端末11に接続された測定装置10により稲の葉の撮影が実行されると、測定装置10は、葉の画像データ(測定画像)を第1端末11に入力する。すなわち、第1端末11は測定装置から測定画像を取得する(ステップE2)。測定装置10における葉の撮影は、外光が遮られた状態でLEDの照明光により撮影される。これにより外光の影響を抑制することができる。また、LED照明での撮影に当たって葉の表面からの直接の反射光を偏光板で抑制することで、LED照明の反射光が白く写ること等が防止される。
第1端末11は、測定画像の入力に対応して内部のGPS機能から現在の位置の緯度と経度とを読み取るとともに、内部の時計機能により現在の時刻を読み取り、測定に係る日時情報と位置情報とを取得し、測定画像に関連付けて記憶する(ステップE3)。なお、圃場の選択は、ステップE1のように行うのではなく、このようにしてGPS機能によって取得された位置情報等に基づいて自動的に行われることとしてもよい。
次に、第1端末11は、測定画像から換算葉色値を算出するための画像解析を行う(ステップE4)。本実施形態のシステムでは、測定画像からR、G、B、Gray等の各値の代表値を求める処理を行う。
次に求められたR、G、B、Gray等の値と上述の相関式とを用いて、換算葉色値を算出する(ステップE5)。ここで、換算葉色値は、SPAD値との相関から求めており、SPAD値と近似する値となっている。この換算葉色値(SPAD換算値)は、SPAD値として利用可能であるとともに、カラースケールで想定されるカラースケール換算値にも変換可能である。基本的に地方自治体や農協等が提供するデータでは、カラースケール値とSPAD値が用いられており、測定画像から求められた換算葉色値(カラースケール換算値とSPAD換算値)を用いて提供されたデータに基づく判定が可能となる。
換算葉色値の算出が終わると、第1端末11は、ディスプレイに、図16に示す測定結果表示画面220を表示する(ステップE6)。測定結果表示画面220には、例えば、撮影された測定画像が表示される。具体的には、葉の表面の画像221が表示される。当該画像221は、換算葉色値を示唆する緑のカラー画像である。また、測定結果表示画面220には、例えば、測定画像から得られる色の値の平均値(代表値)としてのR、G、B、Grayの値から算出されたSPAD換算値223や、SPAD換算値から換算されたカラースケール換算値224が表示される。なお、測定結果表示画面220に、R、G、B、Grayの値等を表示してもよい。
なお、1つの測定ポイントで設定された回数だけ測定を行って各測定ポイントのSPAD換算値とカラースケール換算値の平均を求めるようになっていてもよい。このような場合、測定結果表示画面220に、撮影すべき設定された回数から撮影回数を除算した残り撮影回数225を表示させるとよい。また、このような場合、SPAD換算値やカラースケール換算値の平均値227と、各撮影において算出されたSPAD換算値223やカラースケール換算値224等との両方を表示させてもよい。また、測定結果表示画面220には、シャッターボタン226が表示されており、葉を挟んでスイッチ35をオンとしなくとも、シャッターボタン226を押下することでも、撮影が可能となっている。
所定の測定(換算葉色値の算出等)が終了すると、第1端末11は、測定結果表示画面220に登録ボタンを表示する。そして、登録ボタンが押下されると、第1端末11は、測定結果としての、SPAD換算値、カラースケール換算値または測定画像等をサーバ20に送信する(ステップE7)。そして、サーバ20は、受信した測定結果を生育情報として生育情報記憶部108に登録する。このとき、測定画像に関連付けられた日時情報が第1端末11からサーバ20に送信され、当該日時情報(測定(分析)をした日付)に関連付けられて、生育情報(測定結果)が登録される。また、このとき、ステップE1等で選択された圃場の情報が第1端末11からサーバ20に送信され、当該圃場に関連付けられて、生育情報(測定結果)が登録される。すなわち、生育情報記憶部108には、測定によって得られた各種値や測定画像や各種情報が、測定した日付等の時間情報に関連付けられて、圃場毎に登録される。なお、生育情報記憶部108には、生育情報に関連付けて、圃場内における測定が行われた位置を示す位置情報を登録してもよい。また、例えば、測定結果表示画面220等において、任意のコメントを入力可能なコメント入力欄を表示させてもよい。そして、当該コメント入力欄に入力されたコメントが第1端末11からサーバ20に送られ、測定結果に紐づけられて生育情報記憶部108に登録されることとしてもよい。
なお、生育情報記憶部108には、例えば、生産者ID、圃場識別情報、撮影日時、測定場所、天気、気温、測定画像、圃場の画像(写真)、測定画像から得られた換算葉色値、葉色基準値、草丈、一株当たり茎数、R値、G値、B値、Gray(Y)値、換算葉色値と葉色基準値との比較結果(分析結果)等が登録されてもよい。
次に、メイン画面(起動画面)200において栽培情報表示ボタン200eが押された際に実行される栽培情報表示処理について図17のフローチャートを参照しながら説明する。
栽培情報表示処理においては、第1端末11は、栽培情報表示画面230をディスプレイに表示する。図14(b)に示すように、栽培情報表示画面230では、栽培情報記憶部106に記憶された栽培情報が表示される。本実施形態では、栽培情報表示画面では、行った農作業の内容(作業項目)231と、農作業を行った日付(作業日)232と、各農作業についての追加情報(各作業項目について付されたコメント等)233とが表示されるようになっている。また、作業項目231は、日付順で並べて表示可能になっている。換言すると、栽培情報表示処理では、所定期間において行われた農作業の履歴が表示可能になっている。
栽培情報表示処理においては、第1端末11は、ユーザに対して栽培情報の表示の対象となる圃場の選択を促す。そして、圃場が選択されると、第1端末11は、選択された圃場を識別可能とする情報をサーバ20に伝達し(ステップF1)、サーバ20は、選択された圃場についての栽培情報を第1端末11に送信する(ステップF2)。そして、第1端末11は受信した栽培情報に基づいて栽培情報表示画面230を表示する(ステップF3)。
なお、圃場だけでなく、栽培情報表示画面230に表示させる栽培情報の対象期間や、対象作業項目等をユーザが指定可能となっていてもよい。このような場合、ユーザに指定された期間や、作業項目に該当する栽培情報が、サーバ20から第1端末11に送信され、栽培情報表示画面230に表示される。
また、栽培情報表示画面230では、栽培情報の編集(追加・修正等)が可能となっている。例えば、栽培情報表示画面230に表示された各作業項目に対する押下操作に基づいて、各作業項目に関する情報(日付や追加情報等)を編集可能になっていてもよい。第1端末11は、各栽培情報に関して変更があるか否か(ユーザによる栽培情報の編集を指示する操作があったか否か)を判定する(ステップF4)。各栽培情報に関して変更がある場合には、第1端末11は、変更に係る情報をサーバ20に送信する(ステップF5)。そして、サーバ20は、受信した情報に基づいて、栽培情報記憶部106に記憶された各栽培情報に関する情報を追加・修正する。
次に、メイン画面(起動画面)200において生育情報表示ボタン200fが押された際に実行される生育情報表示処理について説明する。生育情報表示処理においては、第1端末11は、図18に示すような生育情報表示画面(生育情報第1表示画面250または生育情報第2表示画面260)をディスプレイに表示する。生育情報第1表示画面250は、所定の圃場についての生育情報を表示させることをユーザが選択した場合に表示される画面である。また、生育情報第2表示画面260は、当該ユーザに紐づけられた全ての(あるいは複数の)圃場についての生育情報を表示させることをユーザが選択した場合に表示される画面である。生育情報第1表示画面250および生育情報第2表示画面260では、生育情報記憶部108に記憶された生育情報が表示される。
生育情報第1表示画面250では、実行された測定毎に、生育情報が表示される。具体的には、生育情報第1表示画面250では、測定毎に、測定を行った日付(測定日)と、測定によって得られた測定データとが表示される。さらに具体的には、測定値(換算葉色値(SPAD換算値251やカラースケール換算値252)等)、測定画像253、圃場の画像254、測定について付されたコメント255、測定結果に基づく分析結果256等が表示される。ここで、表示される分析結果としては、例えば、換算葉色値(測定値)と葉色基準値(基準値)との比較結果や、生育状況が順調であるか否かの情報等が挙げられる。なお、生育状況としては、生育が順調か不順かだけでなく、所定の病気が発生しているか否かや、肥料の過不足についての情報等が表示されることとしてもよい。
また、生育情報第2表示画面260では、ログインしているユーザ(生産者ID)に紐づけられた全ての(あるいは複数の)圃場についての生育情報が一覧で表示される。具体的には、生育情報第2表示画面260では、各圃場について行われた測定の概要(代表的な測定について抜粋された情報)として、最近(最も新しく)行われた測定の測定日と、測定の結果とが表示される。ここで表示される測定の結果は、例えば、前述の生育状況等の分析結果等であってもよく、代表的な測定値等であってもよく、測定について付されたコメント等であってもよい。また、生育情報第2表示画面260において、所定の圃場を選択することで、選択された圃場についての生育情報がより具体的に表示される(例えば、生育情報第1表示画面250に切り替わる)ようにしてもよい。
生育情報表示処理においては、図19のフローチャートに示すように、第1端末11は、ユーザに対して生育情報第1表示画面と生育情報第2表示画面とのいずれの画面を表示させるか選択を促し、当該選択に基づいて表示する画面を決定する(ステップG1)。
生育情報第1表示画面250が選択された場合、第1端末11は、ユーザに対して圃場の選択を促し、当該選択に基づいて表示対象の圃場を決定する(ステップG2)。圃場が選択されると、第1端末11は、選択された圃場についての生育情報第1表示画面250の表示に必要な情報の送信を、サーバ20に要求する(ステップG3)。次いで、サーバ20は、当該要求に基づき、生育情報第1表示画面250の表示に必要な情報を第1端末11に送信する。具体的には、サーバ20は、生育情報記憶部108に記憶されている、選択された圃場についての測定値(換算葉色値)、測定画像、圃場の画像、測定について付されたコメント、測定結果に基づく分析結果等を第1端末11に送信する。そして、第1端末11は、受信した情報に基づいて生育情報第1表示画面250の表示を行う(ステップG4)。
なお、生育情報第1表示画面250に表示される分析結果は、生育情報登録処理において生育情報を登録する際に分析を行い、生育情報記憶部108に記憶しておくこととしてもよく、生育情報表示処理を行う際に分析を行って表示する等としてもよい。また、測定値と基準値との比較は、第1端末11あるいはサーバ20が、測定画像から得られた換算葉色値と、葉色基準値記憶部110から得られた葉色基準値とを比較することにより行えばよい。そして比較によって得られた数値(例えば、換算葉色値と葉色基準値との数値の差)を、平年と比較した数値として、生育情報第1表示画面250に表示させてもよい。また、比較によって得られる数値は、測定値と基準値が略同じで基準値に対して測定値が許容範囲内の場合と、許容範囲を越えて基準値より測定値が大きい場合と、許容範囲を越えて基準値より測定値が小さい場合との3通りが考えられる。このうち、基準値に対して測定値が許容範囲内の場合は、順調に生育していることになる。この場合、生育状況が順調であることを生育情報第1表示画面250に表示してもよい。また、測定値が許容範囲を越えて基準値より大きい場合、すなわち色が濃い場合には、窒素肥料が過多であることが考えられる。この場合、生育状況が不順であることを生育情報第1表示画面250に表示してもよく、肥料を控えたり、稲の状況を観察したりするように注意喚起する表示をしてもよい。また、測定値が許容範囲を越えて基準値より小さい場合には、窒素不足が考えられる。この場合、生育状況が不順であることを生育情報第1表示画面250に表示してもよく、肥料を施したり、稲の状況を観察したりするように注意喚起する表示をしてもよい。
また、生育情報第2表示画面260が選択された場合、第1端末11は、生育情報第2表示画面260の表示に必要な情報の送信を、サーバ20に要求する(ステップG5)。次いで、サーバ20は、当該要求に基づき、生育情報第2表示画面260の表示に必要な情報を第1端末11に送信する。具体的には、サーバ20は、生育情報記憶部108に記憶されている、各圃場についての最新の測定についての測定日と測定結果に基づく分析結果等とを第1端末11に送信する。そして、第1端末11は、受信した情報に基づいて生育情報第2表示画面260の表示を行う(ステップG6)。
次に、第2端末15(作物情報検索アプリ)における処理を説明する。作物情報検索アプリでは、ログイン処理と、作物情報検索処理と、が実行可能となっている。
作物情報検索アプリの起動時には、ログイン処理によって、作物情報検索アプリが起動している第2端末15からのアカウント情報の入力による認証をサーバ20で行い、第2端末15からのサーバ20へのアクセスが許可された状態とする必要がある。このログイン処理は、第1端末11における作物情報登録アプリでのログイン処理と同様に行うことができるため、説明を省略する。なお、作物情報検索アプリにおけるログイン処理においては、第2端末15に入力されたユーザ名(第2ユーザ名)とパスワードとをサーバ20に送信し、販売者情報記憶部114に記憶された情報に基づいて認証を行う。具体的には、サーバ20は、第2端末15から入力された第2ユーザ名に基づいて販売者情報記憶部114からパスワードを抽出し、抽出されたパスワードと入力されたパスワードが一致する場合にログインを許可し、一致しない場合にログインを拒否する。ログインが許可された際には、第2端末15は、サーバ20にログインした状態となる。
なお、販売者情報記憶部114への第2ユーザ名やパスワード等の販売者情報の登録は、第2端末15から行うこととしてもよく、サーバ20を管理する業者の端末等から行うこととしてもよい。
作物情報検索アプリでは、サーバ20の生産者情報記憶部102、農地情報記憶部104、栽培情報記憶部106、生育情報記憶部108または作物品質情報記憶部112等に記憶された情報の閲覧が可能となっている。なお、第2ユーザのアカウントに応じて、一部の情報の閲覧が制限されていてもよい。
次に、作物情報検索アプリで実行される作物情報検索処理について説明する。
作物情報検索処理においては、第2端末15は、作物情報検索画面300をディスプレイに表示する。作物情報検索画面300では、図20に示すように、サーバ20に登録された各生産者の作物について検索することが可能となっている。具体的には、生産者情報記憶部102、農地情報記憶部104、栽培情報記憶部106または生育情報記憶部108に記憶された情報と、作物品質情報記憶部112に記憶された情報とに基づいて、所定の検索条件に適合する作物について検索することが可能となっている。
図20(a)に示すように、作物情報検索画面300には、検索条件入力欄301が表示される。本実施形態においては、検索条件入力欄301として、作物(米)の用途について入力する用途入力欄301aと、作物(米)の食感について入力する食感入力欄301bと、作物(米)の食味について入力する食味入力欄301cとが用意されている。換言すると、検索条件入力欄310には、検索条件(検索情報)として、作物(米)の品質に関する情報が入力可能となっている。
用途入力欄301a、食感入力欄301bおよび食味入力欄301cは、プルダウンメニューとなっており、所定の検索候補の中から検索条件としてのキーワードを選択して入力することが可能となっている。用途入力欄301aは、例えば、主食用、寿司用、丼用、カレー用、肉料理用、魚料理用、万能、飼料用、酒造用等のように、米の用途を選択して入力することが可能となっている。また、食感入力欄301bは、硬さ(硬い・普通・柔らかい等)や、粘り気(粘り気が強い・普通・弱い等)等の、米の食感を選択して入力することが可能となっている。また、食味入力欄301cは、甘みが強い、普通といった、米の食味を選択して入力することが可能となっている。なお、前述の食味検査に関する情報(ランクやスコア)が入力可能な検索条件入力欄301が用意されていてもよい。
検索条件入力欄301に検索条件が入力され検索が実行されると、検索条件に基づいて推奨される米の品種302、栽培されている場所(栽培地域)303または生産する生産者の情報304等が、検索結果として作物情報検索画面300に表示される。
作物情報検索処理においては、図21のフローチャートに示すように、第2端末15は、ディスプレイに検索条件入力欄301(作物情報検索画面300)を表示し、検索条件入力欄301への検索条件の入力を促す(ステップJ1)。検索条件入力欄301に検索条件(作物についての所望する品質に関する情報)が入力されると、第1端末11は、検索条件をサーバ20に送信する(ステップJ2)。なお、当該送信は、検索条件入力欄301において検索候補が選択されたことを契機として行ってもよく、作物情報検索画面300に表示された検索ボタン(図示せず)が押されたことを契機として行う等してもよい。
次いで、サーバ20は、受信した検索条件に基づいて、検索条件に対して適した米(推奨する米)を決定する。具体的には、受信した検索条件を、作物品質情報記憶部112に記憶されたデータに照らし合わせて、検索条件に最も合った品種(推奨品種)を抽出する。なお、抽出する推奨品種は1つでなくてもよく、複数であってもよい。
次いで、サーバ20は、抽出した推奨品種を生産する生産者に関する情報と、当該生産者が当該推奨品種を生産する圃場に関する情報とを抽出する。具体的には、抽出した推奨品種を、生産者情報記憶部102、農地情報記憶部104および栽培情報記憶部106に記憶されたデータに照らし合わせて、推奨品種の米を生産する生産者を抽出する。また、推奨品種が栽培(生産)されている圃場を抽出する。すなわち、サーバ20においては、生産者毎に、生産者が生産している米の情報と、各米が生産されている圃場に関する情報が登録されているので、これらの情報に基づいて、推奨品種が関連付けられた生産者に関する情報(生産者の名前等)および圃場に関する情報(圃場の位置情報等)を抽出する。
次いで、サーバ20は、抽出した推奨品種と、この推奨品種を生産している生産者に関する情報と、推奨品種が生産されている圃場に関する情報とを、第2端末15に送信する。そして、第2端末15はこれらの情報を検索結果として受信する。すなわち、第2端末15は、検索条件に基づいて抽出された、検索条件に合った米(推奨する米)に関連する情報を、検索結果として受信する(ステップJ3)。
次いで、第2端末15は、受信した情報に基づいて、推奨品種を表示するとともに、当該推奨品種を生産する生産者および/または当該推奨品種が生産される圃場の位置とを、ディスプレイに表示する。すなわち、第2端末15は、検索結果をディスプレイに表示する(ステップJ4)。本実施形態では、図20(a)に示すように、推奨品種と、推奨品種を生産する生産者の名前と、推奨品種が生産されている場所(栽培地域(圃場の位置))とが、一覧で表示されるようになっている。
ここで、一覧として表示する圃場の位置は、農地情報記憶部104に記憶された位置情報そのものであってもよく、農地情報記憶部104に記憶された位置情報を分かりやすい表示に変換したものであってもよい。例えば、農地情報記憶部104に、位置情報として都道府県名や地域名等が記憶されている場合は、これをそのまま表示してもよく、緯度と経度とが記憶されている場合には、これを都道府県名や地域名に変換して表示してもよい。
なお、検索結果として、推奨品種を生産する生産者および/または当該推奨品種が生産される圃場の位置に関連付けて、当該生産者が生産する米あるいは当該圃場で生産される米の収穫量(収穫された量あるいは収穫予定の量)が、サーバ20から第2端末15に送られ、第2端末15で表示されるようにしてもよい。また、収穫量は、例えば、サーバ20の栽培情報記憶部106等に、第1端末11から記憶しておくこととしてもよい。
次いで、一覧で表示された生産者304または圃場の位置303のうちの1つが選択されると(押下操作されると)、第2端末15は、サーバ20(生産者情報記憶部102)に記憶された情報に基づいて、選択された生産者または選択された圃場を有する生産者に関する詳細情報をディスプレイに表示する。すなわち、第2端末15は、ユーザによる押下操作があったか否かに基づいて、生産者に関する詳細情報を表示するか否かを判定し(ステップJ5)、当該判定に基づいて生産者に関する詳細情報を表示する(ステップJ6)。本実施形態では、図20(b)に示すように、生産者の名前310と、顔写真311とが表示される。また、当該画面では、栽培状況の詳細情報を表示させるための栽培状況詳細表示ボタン312や、販売予定の詳細情報を表示させるための販売予定詳細情報表示ボタン313が表示され、各ボタンが押下されたことに基づいて、各種詳細情報が表示されるようになっている。
具体的には、栽培状況詳細表示ボタン312が押下されると、第2端末15は、例えば、栽培情報表示画面230(図14参照)に表示される情報の少なくとも一部(あるいは栽培情報表示画面230と同様の画面)を表示したり、あるいは、生育情報表示画面250,260(図18参照)に表示される情報の少なくとも一部(あるいは生育情報表示画面250,260と同様の画面)を表示したりする。すなわち、第2端末15は、栽培状況詳細表示ボタン312が押下されると、栽培情報記憶部106や生育情報記憶部108に記憶された情報に基づいて、推奨される米であって当該生産者が生産する米についての生育情報や栽培情報等、あるいは、推奨される米を生産する生産者に関連付けられた米についての生育情報や栽培情報等を表示する。
また、販売予定詳細情報表示ボタン313が押下されると、第2端末15は、例えば、推奨される米であって当該生産者が生産する米、あるいは、推奨される米を生産する生産者に関連付けられた米についての、販売予定日(出荷可能時期)、販売価格、出荷可能な量(販売予定量)または在庫等を表示する。
なお、本実施形態では、検索条件入力欄301と、検索結果とが同一画面上に表示されるようになっている(図20(a)参照)。換言すると、検索条件を入力する検索条件入力画面と、検索結果を表示する検索結果表示画面とが一つの画面となっている。しかし、検索条件入力欄が表示される検索条件入力画面と、検索結果が表示される検索結果表示画面とは、別画面になっていてもよい。
次に、第3端末18(生産者管理アプリ)における処理を説明する。生産者管理アプリでは、ログイン処理と、生産者管理処理と、が実行可能となっている。
生産者管理アプリの起動時には、ログイン処理によって、生産者管理アプリが起動している第3端末18からのアカウント情報の入力による認証をサーバ20で行い、第3端末18からのサーバ20へのアクセスが許可された状態とする必要がある。このログイン処理は、第1端末11における作物情報登録アプリでのログイン処理と同様に行うことができるため、説明を省略する。なお、生産者管理アプリにおけるログイン処理においては、第3端末18に入力されたユーザ名(第3ユーザ名)とパスワードとをサーバ20に送信し、サーバ20(管理者情報記憶部(図示せず))に記憶された情報に基づいて認証を行う。具体的には、サーバ20は、管理者情報記憶部に記憶されたパスワードと、第3端末18から入力されたパスワードとが一致する場合にログインを許可し、一致しない場合にログインを拒否する。ログインが許可された際には、第3端末18は、サーバ20にログインした状態となる。
生産者管理アプリでは、サーバ20の生産者情報記憶部102、農地情報記憶部104、栽培情報記憶部106または生育情報記憶部108等に生産者が記憶した情報の閲覧が可能となっている。
次に、生産者管理アプリで実行される生産者管理処理について説明する。
生産者管理処理においては、第3端末18は、生産者管理画面400をディスプレイに表示する。図22に示すように、生産者管理画面400では、生産者情報記憶部102に記憶された生産者情報を、生産者毎に表示可能となっている。表示される生産者情報としては、例えば、氏名(名称)、住所、メールアドレス、電話番号、顔写真、測定装置シリアルナンバ、属する組織等が挙げられる。また、生産者が法人等の場合は、代表者の氏名等を表示してもよい。また、生産者がユーザ登録を行った日付(作成日)や、生育情報や栽培情報等の各種情報を更新した日付(更新日)等を表示してもよい。また、生産者が生産している生産品(生産している作物の品種や銘柄)を表示してもよい。また、測定装置を導入済(登録済)か否かを表示してもよい。
また、生産者管理画面400では、農地情報記憶部104に記憶された農地情報や、栽培情報記憶部106に記憶された栽培情報または生育情報記憶部108に記憶された生育情報等を、生産者毎に表示可能となっている。すなわち、第3端末15は、例えば、栽培情報表示画面230(図14参照)に表示される情報の少なくとも一部(あるいは栽培情報表示画面230と同様の画面)を表示したり、あるいは、生育情報表示画面250,260(図15参照)に表示される情報の少なくとも一部(あるいは生育情報表示画面250,260と同様の画面)を表示したりすることが可能となっている。
生産者情報管理処理においては、第3端末18は、生産者の名前を一覧で表示する等して、情報の表示の対象となる生産者の入力(選択)を促す。なお、ここで一覧で表示される生産者(情報の閲覧が可能な生産者)は、例えば、第3端末18のユーザとしての管理者と契約を結んだ生産者(第1端末11のユーザ)である。
表示の対象となる生産者が選択されると、第3端末18は、表示対象の生産者を決定し、当該生産者に関する生産者情報を生産者管理画面400に表示する。また、当該生産者管理画面400では、例えば、タブ選択等のボタン操作によって、当該生産者に関する農地情報や栽培情報や生育情報等を表示させることが可能となっている。
なお、各フローチャート等を用いて説明した各処理は、必ずしも本実施形態において説明した順序(フローチャートに記載された順序)に従って実行される必要はない。また、各処理は、適宜その内容を変更して適用することができる。
なお、サーバ20は、複数のサーバによって構成されてもよい。例えば、生産者を支援するサービスを提供する第1事業者と販売者を支援するサービスを提供する第2事業者とが存在する場合等に、第1事業者が主に使用する第1サーバと、第2事業者が主に使用する第2サーバとによってサーバ20を構成すること等が考えられる。このような場合、例えば、第1サーバが、生産者情報記憶部102、農地情報記憶部104、栽培情報記憶部106、生育情報記憶部108および葉色基準値記憶部110を備え、第2サーバが作物品質情報記憶部112を備えることとしてもよい。そして、例えば、第2端末から検索要求(検索条件)が第2サーバに送られた場合、第2サーバは、作物品質情報記憶部112に記憶された情報に基づいて所定の情報を抽出するとともに、検索結果の送信に必要な情報を第1サーバに要求して、第1サーバに記憶された情報を(第1サーバから直接あるいは第2サーバを介して)第2端末に送ることとしてもよい。すなわち、第2サーバから第1サーバへのアクセスを可能とすることで、第1サーバと第2サーバとを、サーバ20として機能させてもよい。また、例えば、第1事業者と第2事業者との契約に基づいて、第1サーバに記憶されている情報を第2サーバにコピーしておき、第2端末から、第2サーバに記憶された情報へのアクセスを可能にしてもよい。このような場合、第1端末からの情報の登録は主に第1サーバにされ、第2端末での情報の表示は主に第2サーバからの情報に基づくこととなり得るが、このような場合でも第1サーバと第2サーバとを併せてサーバ20として機能させることができる。
10 測定装置
11 第1端末
15 第2端末
18 第3端末
20 サーバ

Claims (10)

  1. 作物を生産する生産者が使用する第1端末と、
    生産者が生産した作物を販売する販売者が使用する第2端末と、を備え、
    前記第1端末は、
    行った農作業の内容を示す栽培情報と作物の生育状態を示す生育情報とを、これらの情報を生産者を特定可能な情報としての生産者情報に関連付けて記憶するサーバに送信して記憶させ、
    前記第2端末は、
    前記栽培情報と前記生育情報と前記生産者情報とを前記サーバから受信して表示することを特徴とする作物管理システム。
  2. 前記サーバには、作物の所定分類毎の品質を示す作物品質情報が記憶されており、
    前記第2端末は、作物の品質に関する情報を検索条件として前記サーバに送信し、前記サーバにおいて前記作物品質情報に基づいて当該検索条件に合う作物として抽出された作物に関連する情報を検索結果として前記サーバから受信して表示することを特徴とする請求項1に記載の作物管理システム。
  3. 前記検索結果には、作物が栽培されている場所の情報が含まれることを特徴とする請求項2に記載の作物管理システム。
  4. 前記検索結果には、前記検索条件に合う作物を生産している生産者に関する前記生産者情報が含まれることを特徴とする請求項2または3に記載の作物管理システム。
  5. 作物を撮影した測定画像を取得する測定装置と、
    前記測定画像に基づいて、作物の生育状態を示す測定値を算出する算出部と、を備え、
    前記サーバから前記第2端末に送られ、前記第2端末で表示される前記生育情報には、前記測定値が含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の作物管理システム。
  6. 作物を生産する生産者が使用する第1端末と、
    生産者が生産した作物を販売する販売者が使用する第2端末と、を備える作物管理システムにおける作物管理方法であって、
    前記第1端末は、
    行った農作業の内容を示す栽培情報と、作物の生育状態を示す生育情報とを、これらの情報を生産者を特定可能な情報としての生産者情報に関連付けて記憶するサーバに送信して記憶させるステップを実行し、
    前記第2端末は、
    前記栽培情報と、前記生育情報と、前記生産者情報とを前記サーバから受信して表示するステップを実行することを特徴とする作物管理方法。
  7. 前記サーバには、作物の所定分類毎の品質を示す作物品質情報が記憶されており、
    前記第2端末は、
    作物の品質に関する情報を検索条件として前記サーバに送信するステップと、
    前記サーバにおいて前記作物品質情報に基づいて当該検索条件に合う作物として抽出された作物に関連する情報を検索結果として前記サーバから受信して表示するステップと、を実行することを特徴とする請求項6に記載の作物管理方法。
  8. 前記検索結果には、作物が栽培されている場所の情報が含まれることを特徴とする請求項7に記載の作物管理方法。
  9. 前記検索結果には、前記検索条件に合う作物を生産している生産者に関する前記生産者情報が含まれることを特徴とする請求項7または8に記載の作物管理方法。
  10. 前記作物化管理システムは、
    作物を撮影した測定画像を取得する測定装置と、
    前記測定画像に基づいて、作物の生育状態を示す測定値を算出する算出部と、を備え、
    前記サーバから前記第2端末に送られ、前記第2端末で表示される前記生育情報には、前記測定値が含まれることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の作物管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7190787B1 (ja) * 2022-09-08 2022-12-16 順彦 佐藤 おにぎり食味情報提供装置及びおにぎり食味情報提供システム

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