JP2012083221A - 距離センサ及び距離画像センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】高感度化を図りつつ、電荷の高速転送を実現することが可能な距離センサ及び距離画像センサを提供すること。
【解決手段】受光領域は、平面形状が第1方向で対向する一対の長辺と第2方向で対向する一対の短辺とを有する長方形状である。第1及び第2半導体領域FD1,FD2は、各長辺に沿って互いに空間的に離間して配置される。第1及び第2ゲート電極TX1,TX2は、対応する半導体領域FD1,FD2と受光領域との間に配置される。第3ゲート電極TX3は、長辺に沿って配置された第1及び第2ゲート電極TX1,TX2の間に空間的に離間してそれぞれ配置される。ポテンシャル調整電極ELは、受光領域における第3ゲート電極TX3の間に位置する領域に重複し、第3ゲート電極TX3に与えられる電荷転送信号と同じ位相であり且つ当該電荷転送信号より電位が低いポテンシャル調整信号が与えられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、距離センサ及び距離画像センサに関する。
従来のアクティブ型の光測距センサは、LED(Light Emitting Diode)などの投光用の光源から対象物に光を照射し、対象物における反射光を光検出素子で検出することで、対象物までの距離に応じた信号を出力するものとして知られている。PSD(Position Sensitive Detector)などは、対象物までの距離を簡易に測定することができる光三角測量型の光測距センサとして知られているが、近年、より精密な距離測定を行うため、光TOF(Time-Of-Flight)型の光測距センサの開発が期待されている。
距離情報と画像情報を同時に、同一チップで取得できるイメージセンサが車載用、工場の自動製造システム用などにおいて求められている。車両前方にイメージセンサを設置すれば、先方車両の検知・認識、歩行者などの検知・認識に使用することが期待される。画像情報とは別に、単一の距離情報又は複数の距離情報からなる距離画像を取得するイメージセンサも期待されている。このような測距センサにはTOF法を用いることが好ましい。
TOF法は、投光用の光源から、対象物に向けてパルス光を出射し、対象物で反射されたパルス光を光検出素子で検出することで、パルス光の出射タイミングと検出タイミングの時間差を測定している。この時間差(Δt)は、対象物までの距離dの2倍の距離(2×d)をパルス光が光速(=c)で飛行するのに要する時間であるため、d=(c×Δt)/2が成立する。時間差(Δt)は、光源からの出射パルスと検出パルスの位相差と言い換えることもできる。この位相差を検出すれば、対象物までの距離dを求めることができる。
電荷振り分け方式のイメージセンサは、TOF法によって測距を行うための光検出素子として着目されている。すなわち、電荷振り分け方式のイメージセンサでは、例えば、検出パルスの入射に応じてイメージセンサ内において発生するパルス的に発生する電荷を、出射パルスのON期間の間に一方のポテンシャル井戸内に振り分け、OFF期間の間に他方のポテンシャル井戸に振り分ける。この場合、左右に振り分けられた電荷量の比率が、検出パルスと出射パルスの位相差、すなわち、対象物までの距離の2倍の距離をパルス光が光速で飛行するのに要する時間に比例することになる。なお、電荷の振り分け方法としては種々のものが考えられる。
特許文献1には、入射光に応じて電荷が発生する電荷発生領域と、空間的に離間して配置され、電荷発生領域からの信号電荷を収集する一対の信号電荷収集領域と、信号電荷収集領域のそれぞれに設けられ、異なる位相の電荷転送信号が与えられる転送電極と、を備えているTOF型の距離センサ(距離画像センサ)が開示されている。
国際公開第2007/119626号パンフレット
ところで、電荷発生領域の平面形状として、電荷発生領域の面積を増加させて高感度化を図る、及び、信号電荷収集領域の対向方向での電荷の転送速度を高める、などの観点から、互いに対向する第1及び第2長辺と互いに対向する第1及び第2短辺とを有する長方形状が採用されることがある。この場合、信号電荷収集領域は、第1及び第2長辺の対向方向で電荷発生領域を挟んで対向するように配置される。
しかしながら、電荷発生領域の平面形状が上記長方形状とされ、信号電荷収集領域が、第1及び第2長辺の対向方向で電荷発生領域を挟んで対向するように配置された場合、以下のような問題点が生じる懼れがあることが新たに判明した。
第1及び第2長辺の対向方向では、転送電極及び信号電荷収集領域による電界が作用することから、電荷発生領域に発生した電荷を高速に転送することが可能であるものの、第1及び第2短辺の対向方向では、転送電極及び信号電荷収集領域による電界が十分に作用し難く、特に、電荷発生領域の第1及び第2短辺近くで発生した電荷を高速で転送することは困難となる。
信号電荷収集領域及び転送電極を、それぞれ第1及び第2短辺の対向方向に伸ばすことにより、電荷発生領域の第1及び第2短辺近くで発生した電荷を高速で転送することは可能となる。しかしながら、信号電荷収集領域を第1及び第2短辺の対向方向に伸ばすことにより、信号電荷収集領域の面積が大きくなると、下記の理由により、距離センサの感度が低下してしまう。信号電荷収集領域に転送された電荷(Q)は、信号電荷収集領域の静電容量(Cfd)により、下記関係式で示される電圧変化(ΔV)を発生させる。
ΔV=Q/Cfd
信号電荷収集領域の面積が増加すると、信号電荷収集領域の静電容量も増加し、発生する電圧変化が小さくなる。すなわち、電荷電圧変換ゲインが低くなる。このため、距離センサの感度が低下することとなる。
上述したように、距離センサの高感度化を図るためには、信号電荷収集領域の面積は小さくせざるを得ず、信号電荷収集領域の第1及び第2短辺の対向方向での長さは、電荷発生領域の第1及び第2短辺の対向方向での長さよりも短く設定することが求められる。このため、転送電極を第1及び第2短辺の対向方向で伸ばしたとしても、転送電極直下の領域を第1及び第2短辺の対向方向に電荷を転送することは困難であり、依然として、電荷の転送速度が低いという問題点は解決できない。
本発明は、高感度化を図りつつ、電荷の高速転送を実現することが可能な距離センサ及び距離画像センサを提供することを目的とする。
本発明に係る距離センサは、平面形状が第1方向で対向する一対の長辺と第2方向で対向する一対の短辺とを有する長方形状である受光領域と、第1方向で受光領域を挟んで対向し且つ第2方向に沿って互いに空間的に離間して配置され、入射光に応じて発生した信号電荷を収集する複数の信号電荷収集領域と、信号電荷収集領域と受光領域との間にそれぞれ配置され、異なる位相の電荷転送信号が与えられる転送電極と、発生した不要電荷を収集する不要電荷収集領域と、第1方向で受光領域を挟んで対向し且つ各長辺に沿って配置された転送電極の間に空間的に離間してそれぞれ配置され、不要電荷収集領域への不要電荷の流れの遮断及び開放を選択的に行う不要電荷収集ゲート電極と、各長辺側から第1方向に伸び且つ受光領域における不要電荷収集ゲート電極の間に位置する領域に重複し、不要電荷収集ゲート電極に与えられる電荷転送信号と同じ位相であり且つ該電荷転送信号より電位が低いポテンシャル調整信号が与えられるポテンシャル調整電極と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る距離センサでは、不要電荷収集ゲート電極の直下の領域では、入射光に応じて発生した電荷が信号電荷収集領域に送られる際には、当該電荷が不要電荷として不要電荷収集領域に送られないようにポテンシャルが高められている。ポテンシャル調整電極には、不要電荷収集ゲート電極に与えられる電荷転送信号と同じ位相のポテンシャル調整信号が与えられる。したがって、入射光に応じて発生した電荷が信号電荷収集領域に送られる際には、ポテンシャル調整電極の直下の領域も、ポテンシャルが高められることとなる。そして、ポテンシャル調整電極による電界は、ポテンシャル調整電極から第2方向に拡がり、この電界の拡がりに対応してポテンシャルの勾配が第2方向に向けて形成される。
このため、ポテンシャル調整電極の直下の領域近くで発生した電荷は、ポテンシャルの高低差により、受光領域における第1方向で対向する信号電荷収集領域の間に位置する領域に向かって移動し易くなる。信号電荷収集領域の間に位置する上記領域に向かって移動してきた電荷は、転送電極及び信号電荷収集領域による電界により、高速に転送される。したがって、信号電荷収集領域の対向方向(第1方向)での長さよりも当該対向方向に直交する方向(第2方向)での長さを長く設定することにより大面積化を図る、すなわち、受光領域の平面形状を上記長方形状とすること、及び、信号電荷収集領域の面積を小さく設定することにより、高感度化を図った場合であっても、入射光に応じて発生した電荷を信号電荷として高速に転送することができる。
本発明では、ポテンシャル調整電極には、不要電荷収集ゲート電極に与えられる電荷転送信号より電位が低いポテンシャル調整信号が与えられる。このため、ポテンシャル調整電極の直下の領域のポテンシャルは、不要電荷収集ゲート電極の直下の領域のポテンシャルよりも高められ、ポテンシャル調整電極の直下の領域から不要電荷収集ゲート電極の直下の領域に向けてポテンシャルの勾配が形成される。したがって、不要電荷が、ポテンシャル調整電極の直下の領域に留まることなく、不要電荷収集ゲート電極の直下の領域に移動し、不要電荷が適切に排出されることとなる。この結果、距離検出精度の向上が阻害されることはない。
ポテンシャル調整電極は、第2方向での幅が不要電荷収集ゲート電極よりも狭くてもよい。この場合、ポテンシャル調整電極の直下の領域の面積が比較的狭くなり、ポテンシャル調整電極の直下の領域に留まり移動し難くなる電荷の量は極めて少ない。この結果、ポテンシャル調整電極が高感度化を阻害するのを抑制することができる。また、不要電荷も、ポテンシャル調整電極の直下の領域に留まり移動し難くなる量が極めて少ない。したがって、不要電荷がより一層適切に排出されることとなる。
ポテンシャル調整電極は、第2方向での幅が長辺から離れるにしたがい狭くなっていてもよい。この場合、ポテンシャル調整電極の直下の領域の面積がより一層狭くなり、ポテンシャル調整電極の直下の領域に留まり移動し難くなる電荷の量が更に少なくなる。この結果、ポテンシャル調整電極が高感度化及び距離検出精度の向上を阻害するのをより一層抑制することができる。
ポテンシャル調整電極は、第1方向で対向する同士が連続していてもよい。この場合、ポテンシャル調整電極の直下の領域近くで且つ受光領域における第1方向での中央部分に発生した電荷が、信号電荷収集領域の間に位置する上記領域に移動し易くなる。このため、高感度化をより一層図ることができる。特に、各ポテンシャル調整電極の連続部分の第2方向での幅が、各長辺から離れるにしたがい狭くされていると、連続部分の直下の領域に留まる電荷の量が少なく、高感度化及び距離検出精度の向上が阻害されるのを抑制することができる。
受光領域上に配置されるフォトゲート電極を更に備えており、ポテンシャル調整信号は、フォトゲート電極に与えられる電位よりも高い電位であってもよい。この場合、ポテンシャル調整電極の直下の領域でのポテンシャルを安定して形成することができる。
本発明に係る距離画像センサは、一次元状又は二次元状に配置された複数のユニットからなる撮像領域を半導体基板上に備え、ユニットから出力される電荷量に基づいて、距離画像を得る距離画像センサにおいて、1つのユニットは、上記距離センサであることを特徴とする。本発明では、上述したように、受光領域の平面形状を上記長方形状とすること、及び、信号電荷収集領域の面積を小さく設定することにより、高感度化を図った場合であっても、入射光に応じて発生した電荷を信号電荷として高速に転送することができる。
本発明によれば、高感度化を図りつつ、電荷の高速転送を実現することが可能な距離センサ及び距離画像センサを提供することができる。
本実施形態に係る測距装置の構成を示す説明図である。 距離画像センサの断面構成を説明するための図である。 距離画像センサの概略平面図である。 距離画像センサの画素の構成を説明するための模式図である。 図4におけるV−V線に沿った断面構成を示す図である。 図4におけるVI−VI線に沿った断面構成を示す図である。 図4におけるVII−VII線に沿った断面構成を示す図である。 信号電荷の蓄積動作を説明するための、ポテンシャル分布を示す図である。 信号電荷の蓄積動作を説明するための、ポテンシャル分布を示す図である。 不要電荷の排出動作を説明するための、ポテンシャル分布を示す図である。 画素の構成を説明するための模式図である。 各種信号のタイミングチャートである。 各種信号のタイミングチャートである。 距離画像センサの変形例における画素の構成を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、測距装置の構成を示す説明図である。
この測距装置は、距離画像センサ1と、近赤外光を出射する光源3と、光源3にパルス駆動信号Sを与える駆動回路4と、距離画像センサ1の各画素に含まれる第1及び第2ゲート電極(TX1,TX2:図4参照)に、パルス駆動信号Sに同期した検出用ゲート信号S、Sを与える制御回路2と、距離画像センサ1の第1〜第2半導体領域(FD1〜FD2:図4参照)から読み出された距離情報を示す信号d’(m,n)から、歩行者などの対象物Hまでの距離を演算する演算回路5を備えている。距離画像センサ1から対象物Hまでの水平方向Dの距離をdとする。制御回路2は、後述する電荷転送信号S及びポテンシャル調整信号SELも出力する。
制御回路2は、パルス駆動信号Sを駆動回路4のスイッチ4bに入力している。LED又はレーザダイオードからなる投光用の光源3は、スイッチ4bを介して電源4aに接続されている。したがって、スイッチ4bにパルス駆動信号Sが入力されると、パルス駆動信号Sと同じ波形の駆動電流が光源3に供給され、光源3からは測距用のプローブ光としてのパルス光Lが出力される。
パルス光Lが対象物Hに照射されると、対象物Hによってパルス光が反射され、パルス光Lとして、距離画像センサ1に入射して、パルス検出信号Sを出力する。
距離画像センサ1は、配線基板10上に固定されており、配線基板10上の配線を介して、距離情報を有する信号d’(m,n)が各画素から出力される。
パルス駆動信号Sの波形は、周期Tの方形波であり、ハイレベルを「1」、ローレベルを「0」とすると、その電圧V(t)は以下の式で与えられる。
・パルス駆動信号S
V(t)=1(但し、0<t<(T/2)の場合)
V(t)=0(但し、(T/2)<t<Tの場合)
V(t+T)=V(t)
検出用ゲート信号S、Sの波形は、周期Tの方形波であり、その電圧V(t)は以下の式で与えられる。
・検出用ゲート信号S
V(t)=1(但し、0<t<(T/2)の場合)
V(t)=0(但し、(T/2)<t<Tの場合)
V(t+T)=V(t)
・検出用ゲート信号S(=Sの反転):
V(t)=0(但し、0<t<(T/2)の場合)
V(t)=1(但し、(T/2)<t<Tの場合)
V(t+T)=V(t)
上記パルス信号S,S,S,Sは、全てパルス周期2×Tを有していることとする。検出用ゲート信号S及びパルス検出信号Sが共に「1」のときに距離画像センサ1内で発生する電荷量をQ1、検出用ゲート信号S及びパルス検出信号Sが共に「1」のときに距離画像センサ1内で発生する電荷量をQ2とする。
距離画像センサ1における一方の検出用ゲート信号Sとパルス検出信号Sの位相差は、他方の検出用ゲート信号Sとパルス検出信号Sが「1」の時の重複期間において、距離画像センサ1において発生した電荷量Q2に比例する。すなわち、電荷量Q2は、検出用ゲート信号Sとパルス検出信号Sの論理積が「1」である期間において発生した電荷量である。1画素内において発生する全電荷量をQ1+Q2とし、駆動信号Sの半周期のパルス幅をTとすると、Δt=T×Q2/(Q1+Q2)の期間だけ、駆動信号Sに対してパルス検出信号Sが遅れていることになる。1つのパルス光の飛行時間Δtは、対象物までの距離をd、光速をcとすると、Δt=2d/cで与えられるため、特定の画素からの距離情報を有する信号d’(m,n)として2つの電荷量(Q1,Q2)が出力されると、演算回路5は、入力された電荷量Q1,Q2と、予め判明している半周期パルス幅Tに基づいて、対象物Hまでの距離d=(c×Δt)/2=c×T×Q2/(2×(Q1+Q2))を演算する。
上述のように、電荷量Q1、Q2を分離して読み出せば、演算回路5は、距離dを演算することができる。なお、上述のパルスは繰り返して出射され、その積分値を各電荷量Q1,Q2として出力することができる。
電荷量Q1,Q2の全体電荷量に対する比率は、上述の位相差、すなわち、対象物Hまでの距離に対応している。演算回路5は、この位相差に応じて対象物Hまでの距離を演算している。上述のように、位相差に対応する時間差をΔtとすると、距離dは、好適にはd=(c×Δt)/2で与えられるが、適当な補正演算をこれに加えて行ってもよい。例えば、実際の距離と、演算された距離dとが異なる場合、後者を補正する係数βを予め求めておき、出荷後の製品では演算された距離dに係数βを乗じたものを最終的な演算距離dとしてもよい。外気温度を測定しておき、外気温度に応じて光速cが異なる場合には、光速cを補正する演算を行ってから、距離演算を行うこともできる。演算回路に入力された信号と、実際の距離との関係を予めメモリに記憶しておき、ルックアップテーブル方式によって、距離を演算してもよい。センサ構造によっても演算方法は変更することができ、これには従来から知られている演算方法を用いることができる。
図2は、距離画像センサの断面構成を説明するための図である。
距離画像センサ1は、表面入射型の距離画像センサであって、半導体基板1Aを備えている。距離画像センサ1には、半導体基板1Aの光入射面1FTからパルス光Lが入射する。距離画像センサ1の光入射面1FTとは逆側の裏面1BKは、接着領域ADを介して配線基板10に接続されている。接着領域ADは、絶縁性の接着剤やフィラーを有している。距離画像センサ1は、所定の位置に開口が形成された遮光層LIを備えている。遮光層LIは、光入射面1FTの前方に配置されている。
図3は、距離画像センサの概略平面図である。
距離画像センサ1では、半導体基板1Aが、二次元状に配列した複数の画素P(m,n)からなる撮像領域1Bを有している。各画素P(m,n)からは、上述の距離情報を有する信号d’(m,n)として2つの電荷量(Q1,Q2)が出力される。各画素P(m,n)は微小測距センサとして対象物Hまでの距離に応じた信号d’(m,n)を出力する。したがって、対象物Hからの反射光を、撮像領域1Bに結像すれば、対象物H上の各点までの距離情報の集合体としての対象物の距離画像を得ることができる。一つの画素P(m,n)は、一つの距離センサとして機能する。
図4は、距離画像センサの画素の構成を説明するための模式図である。図5は、図4におけるV−V線に沿った断面構成を示す図である。図6は、図4におけるVI−VI線に沿った断面構成を示す図である。図7は、図4におけるVII−VII線に沿った断面構成を示す図である。図4では、導体11の図示を省略している。
距離画像センサ1は、互いに対向する光入射面1FTと裏面1BKとを有する半導体基板1Aを備えている。半導体基板1Aは、裏面1BK側に位置するp型の第1基板領域1Aaと、第1基板領域1Aaよりも不純物濃度が低く且つ光入射面1FT側に位置するp型の第2基板領域1Abと、からなる。半導体基板1Aは、例えば、p型の半導体基板上に、当該半導体基板よりも不純物濃度が低いp型のエピタキシャル層を成長させることにより得ることができる。
距離画像センサ1は、各画素P(m,n)において、フォトゲート電極PGと、それぞれ複数(本実施形態では、2つ)の第1及び第2ゲート電極TX1,TX2と、複数(本実施形態では、2つ)の第3ゲート電極TX3と、複数(本実施形態では、2つ)のポテンシャル調整電極ELと、それぞれ複数(本実施形態では、2つ)の第1及び第2半導体領域FD1,FD2と、複数(本実施形態では、2つ)の第3半導体領域FD3と、を備えている。フォトゲート電極PGは、光入射面1FT上に絶縁層1Eを介して設けられている。第1〜第3ゲート電極TX1,TX2,TX3及びポテンシャル調整電極ELは、光入射面1FT上において絶縁層1Eを介してフォトゲート電極PGに隣接して設けられている。各第1〜第3半導体領域FD1,FD2,FD3は、対応するゲート電極TX1,TX2,TX3の直下の領域に流れ込む電荷を蓄積する。本例の半導体基板1AはSiからなり、絶縁層1EはSiOからなる。
遮光層LIには、長方形状の開口LIaが形成されている。光(対象物Hからの反射光)は、遮光層LIの開口LIaを通して、半導体基板1Aに入射する。したがって、開口LIaにより、半導体基板1Aには、平面形状が互いに対向する一対の長辺と互いに対向する一対の短辺とを有する長方形状である受光領域が規定されることとなる。遮光層LIは、例えば、アルミニウムなどのメタル(金属)等からなる。
フォトゲート電極PGは、開口LIaに対応して配置されている。フォトゲート電極PGは、平面形状が互いに対向する第1及び第2長辺LS1,LS2と互いに対向する第1及び第2短辺SS1,SS2とを有する略長方形状を呈している。本実施形態では、第1及び第2長辺LS1,LS2の長さと、第1及び第2短辺SS1,SS2の長さとの比の値は、例えば1:2〜1:15程度に設定される。フォトゲート電極PGはポリシリコンからなるが、他の材料を用いてもよい。
フォトゲート電極PGの第1及び第2長辺LS1,LS2と、上記受光領域の各長辺とは平行である。したがって、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向と、受光領域の各長辺の対向方向とは、一致する。フォトゲート電極PGの第1及び第2短辺SS1,SS2と、上記受光領域の各短辺とは平行である。したがって、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向と、受光領域の各短辺の対向方向とは、一致する。
各第1半導体領域FD1は、フォトゲート電極PGの第1長辺LS1側において当該第1長辺LS1に沿って互いに空間的に離間して配置されている。第1半導体領域FD1は、フォトゲート電極PGの直下の領域からも空間的に離間して配置されている。すなわち、第1半導体領域FD1は、受光領域の一方の長辺側に、受光領域から空間的に離間して配置されている。
各第2半導体領域FD2は、フォトゲート電極PGの第2長辺LS2側において当該第2長辺LS2に沿って互いに空間的に離間して配置されている。第2半導体領域FD2は、フォトゲート電極PGの直下の領域からも空間的に離間して配置されている。すなわち、第2半導体領域FD2は、受光領域の他方の長辺側に、受光領域から空間的に離間して配置されている。
第1半導体領域FD1と第2半導体領域FD2とは、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向で、フォトゲート電極PG(受光領域)を挟んで対向している。第1及び第2半導体領域FD1,FD2は、平面視で矩形状を呈している。第1及び第2半導体領域FD1,FD2の、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向の長さと第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での長さとの比の値は、例えば1:0.5〜1:2程度に設定される。本実施形態では、第1及び第2半導体領域FD1,FD2は、正方形状を呈している。第1及び第2半導体領域FD1,FD2は、信号電荷収集領域として機能する。第1及び第2半導体領域FD1,FD2は高不純物濃度のn型半導体からなる領域であり、フローティング・ディフュージョン領域である。
第1ゲート電極TX1は、フォトゲート電極PG(受光領域)と第1半導体領域FD1との間にそれぞれ設けられている。第2ゲート電極TX2は、フォトゲート電極PG(受光領域)と第2半導体領域FD2との間にそれぞれ設けられている。第1及び第2ゲート電極TX1,TX2は、平面視で矩形状を呈している。本実施形態では、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2は、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向をその長辺方向とする長方形状を呈している。第1及び第2ゲート電極TX1,TX2の、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での長さと第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向での長さ(幅)との比の値は、例えば1:2〜1:15程度に設定される。第1及び第2ゲート電極TX1,TX2はポリシリコンからなるが、これらは他の材料を用いてもよい。第1及び第2ゲート電極TX1,TX2は、転送電極として機能する。
各第3半導体領域FD3は、フォトゲート電極PGの第1長辺LS1側において、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向に第1半導体領域FD1に挟まれるように、第1半導体領域FD1と空間的に離間して配置されている。同様に、第3半導体領域FD3は、フォトゲート電極PGの第2長辺LS2側においても、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向に第2半導体領域FD2に挟まれるように、第1半導体領域FD2と空間的に離間して配置されている。第3半導体領域FD3同士は、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向で、フォトゲート電極PG(受光領域)を挟んで対向している。
第3半導体領域FD3は、平面視で矩形状を呈している。本実施形態では、第3半導体領域FD3は、長方形状を呈している。第3半導体領域FD3は、不要電荷収集領域として機能する。第3半導体領域FD3は高不純物濃度のn型半導体からなる領域であり、フローティング・ディフュージョン領域である。
第3ゲート電極TX3は、対応する第3半導体領域FD3とフォトゲート電極PG(受光領域)との間にそれぞれ設けられている。第3ゲート電極TX3は、フォトゲート電極PGの各長辺LS1,LS2側において、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向に第1又は第2ゲート電極TX1,TX2に挟まれるように、第1又は第2ゲート電極TX1,TX2と離間して配置されている。
第3ゲート電極TX3は、平面視で矩形状を呈している。本実施形態では、第3ゲート電極TX3は、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向をその長辺方向とする長方形状を呈している。第3ゲート電極TX3の、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での幅(長さ)と第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向での幅(長さ)との比の値は、例えば1:2〜1:15程度に設定される。第3ゲート電極TX3はポリシリコンからなるが、これらは他の材料を用いてもよい。第3ゲート電極TX3は、不要電荷収集ゲート電極として機能する。
各ポテンシャル調整電極ELは、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向に第3ゲート電極TX3に挟まれるように配置されており、受光領域における第3ゲート電極TX3の間に位置する領域と重複している。ポテンシャル調整電極ELは、遮光層LIの開口LIaから露出している。ポテンシャル調整電極ELはポリシリコンからなるが、これらは他の材料を用いてもよい。
ポテンシャル調整電極ELは、受光領域の長辺側から第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向に伸びている。ポテンシャル調整電極ELは、平面視で矩形状を呈している。本実施形態では、ポテンシャル調整電極ELは、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向をその長辺方向とする長方形状を呈している。ポテンシャル調整電極ELの、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向での長さと、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での長さ(幅)との比の値は、例えば1:2〜1:15程度に設定される。
フォトゲート電極PGは、各長辺LS1,LS2側において、ポテンシャル調整電極ELを避けるように、平面視で、一部が窪んだ形状を呈している。ポテンシャル調整電極ELは、平面視で、フォトゲート電極PGに囲まれている。具体的には、ポテンシャル調整電極ELは、当該ポテンシャル調整電極ELの縁に含まれる3辺にわたって、フォトゲート電極PGに囲まれている。
各領域の厚さ/不純物濃度は以下の通りである。
・半導体基板1Aの第1基板領域1Aa:厚さ5〜700μm/不純物濃度1×1018〜1020cm−3
・半導体基板1Aの第2基板領域1Ab:厚さ3〜30μm/不純物濃度1×1013〜1016cm−3
・第1及び第2半導体領域FD1,FD2:厚さ0.1〜0.4μm/不純物濃度1×1018〜1020cm−3
・第3半導体領域FD3:厚さ0.1〜0.4μm/不純物濃度1×1018〜1020cm−3
絶縁層1Eには、第1〜第3半導体領域FD1,FD2,FD3の表面を露出させるためのコンタクトホールが設けられている。コンタクトホール内には、第1〜第3半導体領域FD1,FD2,FD3を外部に接続するための導体11が配置される。
遮光層LIは、半導体基板1Aにおける第1〜第3ゲート電極TX1,TX2,TX3及び第1〜第3半導体領域FD1,FD2,FD3が配置された領域を覆っており、当該領域に光が入射するのを防止している。これにより、上記領域に入射した光による不要電荷の発生を防止することができる。
半導体基板1Aにおけるフォトゲート電極PGに対応する領域(フォトゲート電極PGの直下の領域)は、入射光に応じて電荷が発生する電荷発生領域として機能する。ポテンシャル調整電極ELはポリシリコンからなるため、光はポテンシャル調整電極ELを透過して半導体基板1Aに入射する。したがって、半導体基板1Aにおけるポテンシャル調整電極ELの直下の領域も電荷発生領域として機能する。このため、電荷発生領域は互いに対向する一対の長辺と互いに対向する一対の短辺とを有する長方形状を呈することとなり、受光領域の形状と電荷発生領域の形状とが一致することとなる。ポテンシャル調整電極ELは、電荷発生領域とも重複して位置する。ポテンシャル調整電極ELが光を透過しない材料からなる場合は、電荷発生領域は、フォトゲート電極PGにて規定されることとなり、受光領域の形状と電荷発生領域の形状は一致しない。
第1及び第2ゲート電極TX1,TX2に、ハイレベルの信号(正電位)を与えると、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2の下のポテンシャルが半導体基板1Aにおけるフォトゲート電極PGの直下の領域のポテンシャルに対して低くなる。これにより、負の電荷(電子)は、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2の方向に引き込まれ、第1及び第2半導体領域FD1,FD2によって形成されるポテンシャル井戸内に蓄積される。n型の半導体は、正にイオン化したドナーを含んでおり、正のポテンシャルを有し、電子を引き付ける。第1及び第2ゲート電極TX1,TX2に、ローレベルの信号(グランド電位)を与えると、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2によるポテンシャル障壁が生じる。したがって、半導体基板1Aで発生した電荷は、第1及び第2半導体領域FD1,FD2内には引き込まれない。
第3半導体領域FD3は、光の入射に応じて電荷発生領域で発生した不要電荷を収集する。1つの画素に入射した光は、電荷発生領域で発生した電荷のうち一部の電荷が、不要電荷として、フォトゲート電極PG、ポテンシャル調整電極EL、及び第3ゲート電極TX3に印加される電圧により形成されるポテンシャル勾配にしたがって、第3ゲート電極TX3の方向に走行する。
第3ゲート電極TX3に、ハイレベルの信号(正電位)を与えると、第3ゲート電極TX3の直下の領域のポテンシャルが半導体基板1Aにおけるフォトゲート電極PGの直下の領域のポテンシャルに対して低くなる。これにより、負の電荷(電子)は第3ゲート電極TX3の方向に引き込まれ、第3半導体領域FD3によって形成されるポテンシャル井戸内に蓄積される。第3ゲート電極TX3に、ローレベルの信号(グランド電位)を与えると、第3ゲート電極TX3によるポテンシャル障壁が生じる。したがって、半導体基板1Aで発生した電荷は、第3半導体領域FD3内には引き込まれない。
同様に、ポテンシャル調整電極ELに、ハイレベルの信号(正電位)を与えると、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域のポテンシャルが半導体基板1Aにおけるフォトゲート電極PGの直下の領域のポテンシャルに対して低くなる。これにより、負の電荷(電子)はポテンシャル調整電極ELの方向に引き込まれる。ポテンシャル調整電極ELに、ローレベルの信号(グランド電位)を与えると、ポテンシャル調整電極ELによるポテンシャル障壁が生じる。
距離画像センサ1では、投光用の光の入射に応答して半導体深部で発生した電荷を、光入射面1FT側に設けられたポテンシャル井戸に引き込み、高速で正確な測距が可能としている。
半導体基板1Aの光入射面1FTから入射した対象物からのパルス光Lは、半導体基板1Aの表面側に設けられた受光領域(電荷発生領域)に至る。パルス光の入射に伴って半導体基板1A内で発生した電荷は、電荷発生領域(フォトゲート電極PGの直下の領域)から、これに隣接する第1及び第2ゲート電極TX1,TX2の直下の領域に振り分けられる。すなわち、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2に光源の駆動信号Sに同期した検出用ゲート信号S,Sを、配線基板10を介して、交互に与えると、電荷発生領域で発生した電荷が、それぞれ第1及び第2ゲート電極TX1,TX2の直下の領域に流れ、これらから第1及び第2半導体領域FD1,FD2に流れ込む。
第1半導体領域FD1又は第2半導体領域FD2内に蓄積された電荷量Q1,Q2の全体電荷量(Q1+Q2)に対する比率は、駆動信号Sを光源に与えることによって出射された出射パルス光と、対象物Hによって出射パルス光が反射されることによって戻ってきた検出パルス光の位相差に対応する。
距離画像センサ1は、図示は省略するが、半導体基板1Aの電位を基準電位に固定するためのバックゲート半導体領域を備えている。
図8及び図9は、信号電荷の蓄積動作を説明するための、半導体基板1Aの光入射面1FT近傍におけるポテンシャル分布を示す図である。図8及び図9では、下向きがポテンシャルの正方向である。図8は、図4のV−V線に沿ったポテンシャル分布を示す。図9において、(a)は図4のVI−VI線に沿ったポテンシャル分布を示し、(b)は図4のVII−VII線に沿ったポテンシャル分布を示す。
光入射時において、フォトゲート電極PGに与えられる電位(例えば、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2に与えられる高い方の電位と低い方の電位の中間の電位)により、フォトゲート電極PGの直下の領域のポテンシャルφPGは、基板電位よりも若干高く設定されている。図には、第1ゲート電極TX1の直下の領域のポテンシャルφTX1、第2ゲート電極TX2の直下の領域のポテンシャルφTX2、第3ゲート電極TX3の直下の領域のポテンシャルφTX3、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域のポテンシャルφEL、第1半導体領域FD1のポテンシャルφFD1、第2半導体領域FD2のポテンシャルφFD2、及び、第3半導体領域FD3のポテンシャルφFD3が示されている。
検出用ゲート信号Sの高電位が、第1ゲート電極TX1に入力されると、図8(a)に示されるように、フォトゲート電極PGの直下で発生した電荷は、ポテンシャル勾配にしたがって、第1ゲート電極TX1の直下の領域を介して、第1半導体領域FD1のポテンシャル井戸内に蓄積される。第1半導体領域FD1のポテンシャル井戸内には電荷量Q1が蓄積されることとなる。
検出用ゲート信号Sに続いて、検出用ゲート信号Sの高電位が、第2ゲート電極TX2に入力されると、図8(b)に示されるように、フォトゲート電極PGの直下で発生した電荷は、ポテンシャル勾配にしたがって、第2ゲート電極TX2の直下の領域を介して、第2半導体領域FD2のポテンシャル井戸内に蓄積される。第2半導体領域FD2のポテンシャル井戸内には電荷量Q2が蓄積されることとなる。
ところで、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2に検出用ゲート信号S,Sが印加されている間、第3ゲート電極TX3及びポテンシャル調整電極ELにはローレベルの電位、例えばグランド電位が与えられている。このため、図9(a)及び(b)に示されるように、第3ゲート電極TX3の直下の領域のポテンシャルφTX3及びポテンシャル調整電極ELの直下の領域のポテンシャルφELは下がらず、第3半導体領域FD3のポテンシャル井戸内には、電荷は流れ込まない。
このとき、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向では、ポテンシャル調整電極ELが受光領域(電荷発生領域)と重複して位置していることにより、フォトゲート電極PGの直下の領域のポテンシャルφPGは、ポテンシャル調整電極EL側で高められている。したがって、フォトゲート電極PGの直下の領域には、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向において、ポテンシャル調整電極EL側から第1及び第2半導体領域FD1,FD2の間に位置する領域に向かって低くなるポテンシャルの勾配が形成されている。
フォトゲート電極PGの直下の領域におけるポテンシャル調整電極EL近くで発生した電荷は、上記ポテンシャルの勾配にしたがって加速され、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の間に位置する領域に向かって速やかに移動する。そして、移動してきた電荷は、上述したように、第1ゲート電極TX1及び第1半導体領域FD1の電界又は第2ゲート電極TX2及び第2半導体領域FD2の電界により形成されるポテンシャルの勾配にしたがって、第1又は第2ゲート電極TX1,TX2の直下の領域を介して、第1又は第2半導体領域FD1のポテンシャル井戸内に蓄積される。したがって、電荷発生領域にて発生した電荷が信号電荷として第1及び第2半導体領域FD1,FD2のポテンシャル井戸に蓄積される。
図10は、不要電荷の排出動作を説明するための、半導体基板1Aの光入射面1FT近傍におけるポテンシャル分布を示す図である。図10では、下向きがポテンシャルの正方向である。図10において、(a)は図4のVI−VI線に沿ったポテンシャル分布を示し、(b)は図4のVII−VII線に沿ったポテンシャル分布を示す。
第1及び第2ゲート電極TX1,TX2にグランド電位が与えられていると、上述したように、第1及び第2ゲート電極TX1,TX2の直下の領域のポテンシャルは下がらない。このため、第1及び第2半導体領域FD1,FD2のポテンシャル井戸内には、電荷は流れ込まない。一方、第3ゲート電極TX3及びポテンシャル調整電極ELは正の電位が与えられると、図10(a)及び(b)に示されるように、電荷発生領域で発生した電荷は、第3ゲート電極TX3の直下の領域のポテンシャルφTX3とポテンシャル調整電極ELの直下の領域のポテンシャルφELが下がることにより、第3半導体領域FD3のポテンシャル井戸内に流れ込む。このとき、第3ゲート電極TX3の直下の領域のポテンシャルφTX3は、後述するように、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域のポテンシャルφELよりも低くなる。以上により、電荷発生領域にて発生した電荷が不要電荷として第3半導体領域FD3のポテンシャル井戸に蓄積される。第3半導体領域FD3のポテンシャル井戸に蓄積された不要電荷は、外部に排出される。
図11は、画素の構成を説明するための模式図である。
第1ゲート電極TX1には、検出用ゲート信号Sが与えられる。第2ゲート電極TX2には、検出用ゲート信号Sが与えられる。すなわち、第1ゲート電極TX1と、第2ゲート電極TX2とには、異なる位相の電荷転送信号が与えられる。第3ゲート電極TX3には、電荷転送信号Sが与えられる。ポテンシャル調整電極ELには、ポテンシャル調整信号SELが与えられる。
電荷発生領域において発生した電荷は、第1ゲート電極TX1にハイレベルの検出用ゲート信号Sが与えられている場合には、第1半導体領域FD1によって構成されるポテンシャル井戸に信号電荷として流れ込む。第1半導体領域FD1に蓄積された信号電荷は、蓄積された電荷量Qに対応した出力(Vout1)として第1半導体領域FD1から読み出される。電荷発生領域において発生した電荷は、第2ゲート電極TX2にハイレベルの検出用ゲート信号Sが与えられている場合には、第2半導体領域FD2によって構成されるポテンシャル井戸に信号電荷として流れ込む。第2半導体領域FD2に蓄積された信号電荷は、蓄積された電荷量Qに対応した出力(Vout2)として第2半導体領域FD2から読み出される。これらの出力(Vout1,Vout2)は、上述した信号d’(m,n)に相当する。
図12及び図13は、実際の各種信号のタイミングチャートである。
図12に示されるように、1フレームの期間Tは、信号電荷を蓄積する期間(蓄積期間)Taccと、信号電荷を読み出す期間(読み出し期間)Troと、からなる。1つの画素に着目すると、蓄積期間Taccにおいて、複数のパルスを有するパルス駆動信号Sに基づいた信号が光源に印加され、これに同期して、検出用ゲート信号S,Sが互いに逆位相で第1及び第2ゲート電極TX1,TX2に印加される。なお、距離測定に先立って、リセット信号resetが第1及び第2半導体領域FD1,FD2に印加され、内部に蓄積された電荷が外部に排出される。リセット信号resetが一瞬ONし、続いてOFFした後、複数の駆動振動パルスが逐次印加され、更に、これに同期して電荷転送が逐次的に行われ、第1及び第2半導体領域FD1,FD2内に信号電荷が積算して蓄積される。
その後、読み出し期間Troにおいて、第1及び第2半導体領域FD1,FD2内に蓄積された信号電荷が読み出される。このとき、第3ゲート電極TX3に印加される電荷転送信号S及びポテンシャル調整電極ELに印加されるポテンシャル調整信号SELがハイレベルとなり、第3ゲート電極TX3及びポテンシャル調整電極ELに正の電位が与えられ、不要電荷が第3半導体領域FD3のポテンシャル井戸に収集される。電荷転送信号Sとポテンシャル調整信号SELとは、同じ位相である。
図13に示されるように、ポテンシャル調整信号SELがハイレベルであるときの電位VELは、検出用ゲート信号S,Sがハイレベルであるときの電位VTX1,VTX2よりも低く設定されている。また、ポテンシャル調整信号SELがハイレベルであるときの電位VELは、電荷転送信号Sがハイレベルであるときの電位VTX3よりも低く設定されている。これにより、電荷転送信号Sとポテンシャル調整信号SELとがハイレベルとなった際に、ポテンシャルφTX3はポテンシャルφELよりも低くなる。
フォトゲート電極PGに与えられる電位VPGは、電位VTX1,VTX2,VTX3,電位VELより低く設定されている。これにより、検出用ゲート信号S,Sがハイレベルとなった際に、ポテンシャルφTX1,φTX2はポテンシャルφPGよりも低くなる。また、電荷転送信号Sとポテンシャル調整信号SELとがハイレベルとなった際に、ポテンシャルφTX3,φELはポテンシャルφPGよりも低くなる。
電位VPGは、検出用ゲート信号S,S、電荷転送信号S、及びポテンシャル調整信号SELがローレベルであるときの電位より高く設定されている。検出用ゲート信号S,Sがローレベルとなった際に、ポテンシャルφTX1,φTX2はポテンシャルφPGよりも高くなる。また、電荷転送信号Sとポテンシャル調整信号SELとがローレベルとなった際に、ポテンシャルφTX3,φELはポテンシャルφPGよりも高くなる。
電荷を振分ける際には、第1ゲート電極TX1と第2ゲート電極TX2のうち、通常は、一方のゲート電極(例えば、第1ゲート電極TX1)に正のハイレベルの検出用信号が与えられると共に、他方のゲート電極(例えば、第2ゲート電極TX2)には180度位相が異なった検出用信号が与えられる。このとき、他方のゲート電極(例えば、第2ゲート電極TX2)に印加する検出用信号をよりローレベル(例えば、グランド電位)を印加すると、第2ゲート電極TX2の直下のポテンシャルが上がり、ポテンシャルの山が形成される。これにより、電荷がフォトゲート電極PG側から第2半導体領域FD2へ流れ難くなり、不要なノイズ成分の発生を抑制することができる。
以上のように、本実施形態では、電荷発生領域(受光領域)の平面形状が長方形状に設定されている。これにより、電荷発生領域の面積を増加させて距離画像センサ1の高感度化を図りつつ、第1及び第2半導体領域FD1,FD2での電荷の転送速度を高めることができる。
そして、本実施形態では、第1及び第2半導体領域FD1,FD2は、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での長さがフォトゲート電極PGの第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での長さよりも極めて小さく設定され、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の面積もフォトゲート電極PGの面積に比して小さく設定されている。このため、フォトゲート電極PGの直下の領域(電荷発生領域)における第1及び第2半導体領域FD1,FD2に電荷を転送可能な領域の面積に対し、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の面積が相対的に大きく低減されることとなる。第1及び第2半導体領域FD1,FD2に転送されて、蓄積された電荷(電荷量Q1,Q2)は、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の静電容量(Cfd)により、下記関係式で示される電圧変化(ΔV)をそれぞれ発生させる。
ΔV=Q1/Cfd
ΔV=Q2/Cfd
したがって、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の面積が低減されると、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の静電容量(Cfd)も低減され、発生する電圧変化(ΔV)が大きくなる。すなわち、電荷電圧変換ゲインが高くなる。このことからも、距離画像センサ1の高感度化を図ることができる。
ところで、第3ゲート電極TX3の直下の領域では、入射光に応じて発生した電荷が第1及び第2半導体領域FD1,FD2に送られる際には、当該電荷が不要電荷として第3半導体領域FD3に送られないようにポテンシャルが高められている。ポテンシャル調整電極ELには、電荷転送信号Sと同じ位相のポテンシャル調整信号SELが与えられる。したがって、入射光に応じて発生した電荷が第1及び第2半導体領域FD1,FD2に送られる際には、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域も、ポテンシャルが高められることとなる。そして、ポテンシャル調整電極ELによる電界は、ポテンシャル調整電極ELから第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向に拡がり、この電界の拡がりに対応してポテンシャルの勾配が第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向に向けて形成される。
このため、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域近くで発生した電荷は、ポテンシャルの高低差により、受光領域(電荷発生領域)における第1及び第2半導体領域FD1,FD2の間に位置する領域に向かって移動し易くなる。第1及び第2半導体領域FD1,FD2の間に位置する上記領域に向かって移動してきた電荷は、第1ゲート電極TX1及び第1半導体領域FD1による電界、又は、第2ゲート電極TX2及び第2半導体領域FD2による電界により、高速に転送される。したがって、受光領域(電荷発生領域)の平面形状が長方形状に設定することにより大面積化を図る、及び、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の面積を極めて小さく設定することにより、高感度化を図った場合であっても電荷発生領域にて生じた電荷を信号電荷として高速に転送することができる。
ポテンシャル調整電極ELには、電荷転送信号Sより電位が低いポテンシャル調整信号SELが与えられる。このため、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域のポテンシャルφELは、第3ゲート電極TX3の直下の領域のポテンシャルφTX3よりも高められ、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域から第3ゲート電極TX3の直下の領域に向けてポテンシャルの勾配が形成される。したがって、不要電荷が、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域に留まることなく、第3ゲート電極TX3の直下の領域に移動し、不要電荷が適切に排出されることとなる。この結果、距離検出精度の向上が阻害されることはない。
ポテンシャル調整電極ELの第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での幅は、第3ゲート電極TX3の第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での幅よりも狭くされている。これにより、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域の面積が比較的狭くなり、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域に留まり移動し難くなる電荷の量は極めて少ない。この結果、ポテンシャル調整電極ELが高感度化を阻害するのを抑制することができる。また、不要電荷も、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域に留まり移動し難くなる量が極めて少ない。したがって、不要電荷がより一層適切に排出されることとなる。
ポテンシャル調整電極ELには、第3半導体領域FD3への不要電荷の流れを遮断する際に、ポテンシャル調整信号SELとして、フォトゲート電極に与えられる電位VPGよりも高い電位が与えられている。この場合、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域でのポテンシャルを安定して形成することができる。
本実施形態では、各ポテンシャル調整電極ELが、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向で互いに対向している。これにより、受光領域(電荷発生領域)で発生した電荷を信号電荷として適切に第1及び第2半導体領域FD1,FD2に転送することができると共に、不要電荷として適切に第3半導体領域FD3に転送することができる。
次に、図14を参照して、距離画像センサ1の変形例について説明する。図14は、距離画像センサの変形例における画素の構成を説明するための模式図である。本変形例は、ポテンシャル調整電極ELの形状が、上記実施形態と相違する。図14でも、導体11の図示を省略している。
本変形例では、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向で対向するポテンシャル調整電極EL同士が連続して一体化している。ポテンシャル調整電極EL同士が連続していることから、本変形例では、フォトゲート電極PGが複数(本変形例では、2つ)に分割されている。
ポテンシャル調整電極ELは、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での幅が第3半導体領域FD3(長辺LS1,LS2)から離れるにしたがい狭くなっている。一体化したポテンシャル調整電極ELは、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向での中央部分で、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での幅が最も狭く、当該中央部分から徐々に拡がっている。
本変形例では、ポテンシャル調整電極EL同士が、第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向に連続しているので、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域近くで且つ受光領域における第1及び第2長辺LS1,LS2の対向方向での中央部分に発生した電荷が、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の間に位置する領域に移動し易くなる。このため、高感度化をより一層図ることができる。
そして、ポテンシャル調整電極ELにおける第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での幅が、第3半導体領域FD3から離れるにしたがい狭くされているので、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域の面積がより一層狭くなり、ポテンシャル調整電極ELの直下の領域に留まり移動し難くなる電荷の量が更に少なくなる。この結果、一体化したポテンシャル調整電極ELが距離検出精度の向上及び高感度化を阻害するのをより一層抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
入射光に応じて電荷が発生する電荷発生領域をフォトダイオード(例えば、埋め込み型のフォトダイオード等)により構成してもよい。距離画像センサ1は、裏面照射型の距離画像センサであってもよい。距離画像センサ1は、画素P(m,n)が2次元に配列されたものに限られることなく、画素P(m,n)が1次元に配列されたものであってもよい。
第1及び第2半導体領域FD1,FD2の数は、それぞれ2つに限られることなく、3つ以上であってもよい。
ポテンシャル調整電極ELの形状は、上述した矩形形状に限られない。たとえば、ポテンシャル調整電極ELの形状は、半円形状、三角形状、台形形状などであってもよく、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向での幅が段階的に変化する形状であってもよい。
半導体領域FD1,FD2は、同じ長辺LS1,LS2側において、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向にそれぞれ併置されているが、これに限られない。第1半導体領域FD1と第2半導体領域FD2とが、同じ長辺LS1,LS2側において、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向に併置されていてもよい。この場合、第1及び第2半導体領域FD1,FD2の配置に対応して、第1ゲート電極TX1と第2ゲート電極TX2とが、同じ長辺LS1,LS2側において、第1及び第2短辺SS1,SS2の対向方向に併置される。
本発明は、工場の製造ラインにおける製品モニタや車両等に搭載される距離センサ及び距離画像センサに利用できる。
1…距離画像センサ、1A…半導体基板、EL…ポテンシャル調整電極、FD1…第1半導体領域、FD2…第2半導体領域、FD3…第3半導体領域、LS1…第1長辺、LS2…第2長辺、P…画素、PG…フォトゲート電極、SS1…第1短辺、SS2…第2短辺、TX1…第1ゲート電極、TX2…第2ゲート電極、TX3…第3ゲート電極。

Claims (6)

  1. 平面形状が第1方向で対向する一対の長辺と第2方向で対向する一対の短辺とを有する長方形状である受光領域と、
    前記第1方向で前記受光領域を挟んで対向し且つ前記第2方向に沿って互いに空間的に離間して配置され、入射光に応じて発生した信号電荷を収集する複数の信号電荷収集領域と、
    前記信号電荷収集領域と前記受光領域との間にそれぞれ配置され、異なる位相の電荷転送信号が与えられる転送電極と、
    発生した不要電荷を収集する不要電荷収集領域と、
    前記第1方向で前記受光領域を挟んで対向し且つ各前記長辺に沿って配置された前記転送電極の間に空間的に離間してそれぞれ配置され、前記不要電荷収集領域への不要電荷の流れの遮断及び開放を選択的に行う不要電荷収集ゲート電極と、
    各前記長辺側から前記第1方向に伸び且つ前記受光領域における前記不要電荷収集ゲート電極の間に位置する領域に重複し、前記不要電荷収集ゲート電極に与えられる電荷転送信号と同じ位相であり且つ該電荷転送信号より電位が低いポテンシャル調整信号が与えられるポテンシャル調整電極と、を備えていることを特徴とする距離センサ。
  2. 前記ポテンシャル調整電極は、前記第2方向での幅が前記不要電荷収集ゲート電極よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の距離センサ。
  3. 前記ポテンシャル調整電極は、前記第2方向での幅が前記長辺から離れるにしたがい狭くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の距離センサ。
  4. 前記ポテンシャル調整電極は、前記第1方向で対向する同士が連続していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の距離センサ。
  5. 前記受光領域上に配置されるフォトゲート電極を更に備えており、
    前記ポテンシャル調整信号は、前記フォトゲート電極に与えられる電位よりも高い電位であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の距離センサ。
  6. 一次元状又は二次元状に配置された複数のユニットからなる撮像領域を半導体基板上に備え、前記ユニットから出力される電荷量に基づいて、距離画像を得る距離画像センサにおいて、
    1つの前記ユニットは、請求項1〜5のいずれか一項に記載の距離センサであることを特徴とする距離画像センサ。
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