JP2012078887A - 情報配信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】時間帯に応じて患者に関わる人々(医師や看護師)から求められる情報を提示する。
【解決手段】情報配信システム1のサーバ10は、複数の患者のカルテ情報データ、投薬情報データ及び画像情報データを記憶する記憶部13を備え、患者端末20は、サーバ10から取得したカルテ情報データ、投薬情報データ及び画像情報データならびに所定の時間帯とその時間帯に表示するカルテ情報、投薬情報又は画像データとを対応付ける時間割データを記憶する記憶部23と、医師、看護師及び患者の識別情報を取得するRFIDリーダ32と、現在時刻を計時する計時部30と、カルテ情報、投薬情報及び画像データを取得し、時間割データに基づいて現在時刻が含まれる時間帯を判定し、時間帯及び識別情報に基づいて表示部25の表示内容を、カルテ情報、投薬情報又は画像データのいずれかに切り換えるCPU21と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報配信システムに関する。
病院等の医療施設において、状況に応じて表示内容を変更する表示装置が用いられている。このような表示装置として、例えば、部屋番号、患者を識別するための個人情報、必要以上に個人情報を晒さないための代替情報のいずれかを表示する表示装置がある(特許文献1)。
特開2007−268021号公報
しかしながら、従来の表示装置では、部屋にいる患者を示す情報の表示方法を切り換えるのみであり、時間帯に応じて患者に関わる人々(医師や看護師)から求められる情報、例えばカルテ情報や投薬する薬剤に関する情報等を切り換えて表示することはできなかった。
本発明の課題は、時間帯に応じて患者に関わる人々(医師や看護師)から求められる情報を提示することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、医療施設において複数の患者のそれぞれに対して個別に設けられた複数の端末と、複数の端末に対してデータを配信するサーバを有する情報配信システムであって、前記サーバは、複数の患者のそれぞれのカルテ情報、投薬情報を含む医療情報を記憶する医療情報記憶手段と、前記端末に対して前記カルテ情報、前記投薬情報及び前記画像データを送信する送信手段と、を備え、前記端末は、前記サーバから前記医療情報データを受信する受信手段と、受信した前記医療情報を記憶する受信情報記憶手段と、画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記カルテ情報、前記投薬情報及び前記画像データのいずれかを表示する表示手段と、医師、看護師及び患者のそれぞれに対応付けられた識別情報を取得する識別情報取得手段と、所定の時間帯と、当該所定の時間帯に前記表示手段により表示する前記カルテ情報、前記投薬情報又は前記画像データと、を対応付ける情報を含む時間割情報を記憶する時間割情報記憶手段と、現在時刻を計時する計時手段と、前記時間割情報に基づいて、現在時刻が前記カルテ情報、前記投薬情報又は前記画像データのいずれかと対応付けられた所定の時間帯に含まれるか判定する時間帯判定手段と、前記時間帯判定手段の判定結果及び前記識別情報取得手段により取得された識別情報に基づいて、前記表示手段の表示内容を、前記カルテ情報、前記投薬情報又は前記画像データのいずれかに切り換える制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報配信システムであって、前記情報配信システムは、複数の患者についてそれぞれ設けられて患者の健康状態に係る情報を取得して前記端末へ入力する計測器をさらに有し、前記制御手段は、前記表示手段の表示内容を、前記カルテ情報、前記投薬情報、前記画像データ又は前記患者の健康状態に係る情報のいずれかに切り換えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報配信システムであって、前記識別情報取得手段はRFIDリーダを有し、前記医師、前記看護師、前記患者がそれぞれ有するRFタグから前記識別情報を取得することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報配信システムであって、前記端末は、前記画像データによる表示内容に加工を施すアート変換手段をさらに備え、前記表示手段は、前記画像データを表示する場合、前記アート変換手段により表示内容に加工を施された画像データを表示することを特徴とする。
本発明によれば、時間帯に応じて患者に関わる人々(医師や看護師)から求められる情報を提示することができる。
本発明の本実施形態による情報配信システムの主要構成を示す図である。 サーバの主要構成を示すブロック図である。 患者端末の主要構成を示すブロック図である。 看護師端末の主要構成を示すブロック図である。 カルテ情報データの構成の一例を示す図である。 投薬情報データの構成の一例を示す図である。 画像情報データの構成の一例を示す図である。 患者別カルテ情報ファイルの一例を示す図である。 患者別投薬情報ファイルの一例を示す図である。 患者別画像情報ファイルの一例を示す図である。 時間割データの一例を示す図である。 識別カード照合データの一例を示す図である。 患者端末の処理のうち、ステップS1からステップS9の処理の流れを示すフローチャートである。 患者端末の処理のうち、ステップS10からステップS16の処理の流れを示すフローチャートである。 バイタルサインの表示例を示す図である。 図13のステップS5に示す時間区分フラグ処理の流れを示すフローチャートである。 図13のステップS15に示す識別情報の種類別表示処理の流れを示すフローチャートである。 カルテ情報の表示例を示す図である。 投薬情報の表示例を示す図である。 画像データの表示例を示す図である。 患者端末からアクセスを受けた場合のサーバの処理の流れを示すフローチャートである。 アート変換機能による写真画像の表示例を示す図である。図22(A)は、アート変換機能による加工を行わない元の写真画像の一例である。図22(B)は、アート変換機能により水彩画調に加工した写真画像の表示例である。 アート変換機能による写真画像の表示例を示す図である。図23(A)は、アート変換機能により油絵調に加工した写真画像の表示例である。図23(B)は、アート変換機能により点描調に加工した写真画像の表示例である。 アート変換機能による写真画像の表示例を示す図である。図24(A)は、アート変換機能によりエアブラシでの描画調に加工した写真画像の表示例である。図24(B)は、アート変換機能により図23(A)とは異なる油絵調に加工した写真画像の表示例である。 アート変換機能により図23(A)、図24(B)とは異なる油絵調に加工した写真画像の表示例である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明の本実施形態による情報配信システム1の主要構成を示す図である。
情報配信システム1は、サーバ10、患者端末20、看護師端末40及び計測器50を有する。患者端末20は「端末」として機能する。
患者端末20、看護師端末40及び計測器50は複数設けられる。図示しないが、患者端末20及び計測器50は複数の患者のそれぞれに対して個別に設けられる。患者端末20及び計測器50は、例えば患者のベッドの近傍等に配置される。看護師端末40は、複数の看護師のそれぞれが有する。
サーバ10と患者端末20とは、ネットワーク回線Nを介して接続される。本実施形態では、ネットワーク回線Nは有線のLAN(Local Area Network)により構築されるが、ネットワーク回線Nは、有線/無線を問わず、また採用するプロトコル等の各種の詳細条件を問わず、情報配信システム1を採用する医療施設においてサーバ10と患者端末20との間でデータ伝送が行えればよい。
また、本実施形態では、患者端末20と看護師端末40との間で無線通信が行われるが、患者端末20と看護師端末40との間における通信は有線/無線を問わず、また採用するプロトコル等の各種の詳細条件を問わず、情報配信システム1を採用する医療施設において患者端末20と看護師端末40との間でデータ伝送が行えればよい。
図2は、サーバ10の主要構成を示すブロック図である。
サーバ10は、CPU11、RAM12、記憶部13、入力部14、表示部15及びサーバ・患者端末間通信部16を備え、これらの各構成はバス17により接続される。
CPU11は、記憶部13に記憶されたプログラムをRAM12に読み出して処理する。CPU11は、記憶部13内に記憶されたプログラムと協働して、RAM12に展開されたプログラムやデータ等に従ってサーバ10の動作制御を行う。
RAM12は、CPU11の処理によって展開されたデータや、当該処理によって一時的に生じたデータ等を格納する。
記憶部13は、CPU11によって読み出されるプログラムやデータ等を記憶する。記憶部13は、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリ、その他の書き換え可能な記憶装置又はそれらの記憶装置の組合せ等によって構成される。
入力部14は、サーバ10に対して入力操作を可能とする。入力部14は、例えばキーボードやマウス、その他の入力装置又はそれらの入力装置の組合せ等によって構成される。入力部14は、利用者による入力操作を受け付けてその入力操作内容に応じた信号をCPU11へ入力する。
表示部15は、CPU11の処理内容に応じた表示出力を行う。表示部15は、例えばブラウン管や液晶表示装置、有機エレクトロルミネセンス(Electro-Luminescence、EL)ディスプレイ、その他の表示装置又はそれらの表示装置の組合せ等によって構成される。
サーバ・患者端末間通信部16は、外部機器(患者端末20)との間でデータ伝送を行う。サーバ・患者端末間通信部16は、例えばネットワークインターフェースカード(Network Interface Card、NIC)等の通信装置を有し、ネットワーク回線Nを通じて患者端末20と通信を行う。
図3は、患者端末20の主要構成を示すブロック図である。
患者端末20は、CPU21、RAM22、記憶部23、入力部24、表示部25、音声出力部26、インタフェース27、サーバ・患者端末間通信部28、患者端末・看護師端末間通信部29及び計時部30を備え、これらの各構成はバス31により接続される。
本実施形態における患者端末20は、例えば、デジタルフォトフレーム、携帯端末装置、PDA(Personal Digital Assistants)、PC(Personal Computer)等の端末装置である。
CPU21は、記憶部23に記憶されたプログラムをRAM22に読み出して処理する。CPU21は、記憶部23内に記憶されたプログラムと協働して、RAM22に展開されたプログラムやデータ等に従って患者端末20の動作制御を行う。
RAM22は、CPU21の処理によって展開されたデータや、当該処理によって一時的に生じたデータ等を格納する。
記憶部23は、CPU21によって読み出されるプログラムやデータ等を記憶する。記憶部23は、例えばフラッシュメモリやハードディスクドライブ、その他の書き換え可能な記憶装置又はそれらの記憶装置の組合せ等によって構成される。
入力部24は、スイッチ24a、リモコン受付部24bを有する。
スイッチ24aは、患者端末20に設けられた一又は複数のキー(ボタン)に対する入力操作を受け付け、その入力内容をCPU21へ入力する。
リモコン受付部24bは、別途設けられたリモコン24cを介して行われた入力操作内容を受け付け、CPU21へ入力する。
表示部25は、CPU11の処理内容に応じた表示出力を行う。表示部15は、例えば液晶表示装置、有機エレクトロルミネセンス(Electro-Luminescence、EL)ディスプレイ、その他の表示装置又はそれらの表示装置の組合せ等によって構成される。
音声出力部26は、CPU11の処理内容に応じた音声出力を行う。音声出力部26は、例えば、一若しくは複数のスピーカ又はその他の音声出力装置を備える。
インタフェース27は、患者端末20に対して外部の機器を接続することを可能とし、CPU21はインタフェース27に接続された機器との間でデータ伝送を行うことができる。インタフェース27の形態や接続可能な機器は特に制限されない。例えばUSB(Universal Serial Bus)等、所定の規格を採用したインタフェースとしてもよい。
本実施形態では、患者端末20は、インタフェース27を介してRFIDリーダ32及び計測器50と接続される。
RFIDリーダ32は、RFタグから識別情報を読み取る。
医療施設に係る人々のうち、患者、医師、看護師はそれぞれRFタグを含む識別子(例えば識別カード等)を所持している。RFIDリーダ32は、患者、医師、看護師が所持する識別カードのRFタグから識別情報を読み取り、インタフェース27を介して患者端末20へ識別情報を入力する。
計測器50は、患者の健康状態に係る情報を取得して患者端末20へ入力する。患者の健康状態に係る情報として、例えば心拍数、血圧、体温等のバイタルサインが挙げられる。
サーバ・患者端末間通信部28は、外部機器(サーバ10)との間でデータ伝送を行う。サーバ・患者端末間通信部28は、例えばネットワークインターフェースカード(Network Interface Card、NIC)等の通信装置を有し、ネットワーク回線Nを通じてサーバ10と通信を行う。
患者端末・看護師端末間通信部29は、外部機器(看護師端末40)との間でデータ伝送を行う。患者端末・看護師端末間通信部29は、例えば無線通信を行うための通信装置を有し、当該通信装置により外部機器との間でデータ伝送を行う。
計時部30は、現在時刻を計時する。CPU21は、計時部30から現在時刻を取得する。よって、計時部30は、現在時刻を計時する計時手段として機能する。
また、複数の患者端末20はそれぞれ個別の患者IDを割り当てられている。患者IDは、個々の患者端末20を区別することが可能なデータであれば何でもよい。例えば個別に設定された文字列を記憶部23に記憶させるようにしてもよいし、個々の患者端末20が有する固有の情報データ(例えばNICに設定されたMACアドレス等)を流用するようにしてもよい。
図4は、看護師端末40の主要構成を示すブロック図である。
看護師端末40は、CPU41、RAM42、記憶部43、入力部44、表示部45及び患者端末・看護師端末間通信部46を備え、これらの各構成はバス47により接続される。
CPU41は、記憶部43に記憶されたプログラムをRAM42に読み出して処理する。CPU41は、記憶部43内に記憶されたプログラムと協働して、RAM42に展開されたプログラムやデータ等に従って看護師端末40の動作制御を行う。
RAM42は、CPU41の処理によって展開されたデータや、当該処理によって一時的に生じたデータ等を格納する。
記憶部43は、CPU41によって読み出されるプログラムやデータ等を記憶する。記憶部43は、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリ、その他の書き換え可能な記憶装置又はそれらの記憶装置の組合せ等によって構成される。
入力部44は、看護師端末40に対して入力操作を可能とする。入力部44は、例えばキーボードやマウス、その他の入力装置又はそれらの入力装置の組合せ等によって構成される。入力部44は、利用者による入力操作を受け付けてその入力操作内容に応じた信号をCPU41へ入力する。
表示部45は、CPU41の処理内容に応じた表示出力を行う。表示部45は、例えばブラウン管や液晶表示装置、有機エレクトロルミネセンス(Electro-Luminescence、EL)ディスプレイ、その他の表示装置又はそれらの表示装置の組合せ等によって構成される。
患者端末・看護師端末間通信部46は、外部機器(患者端末20)との間でデータ伝送を行う。患者端末・看護師端末間通信部46は、例えば無線通信を行うための通信装置を有し、当該通信装置により外部機器との間でデータ伝送を行う。
次に、サーバ10の記憶部13の記憶内容について説明する。
記憶部13は、複数の患者端末20のそれぞれに送信するデータを記憶している。当該データとして、医療情報データがある。
医療情報データの一つとして、カルテ情報データがある。カルテ情報データは、その内容に患者のカルテ情報を含む。
図5は、カルテ情報データの構成の一例を示す図である。
図5に示すように、カルテ情報データは、複数の表示情報を含むことができる。図5に示す例では、カルテ情報データは、カルテ情報A、カルテ情報B、カルテ情報C、カルテ情報D、カルテ情報Eを含むが、あくまで一例であり、任意の数及び内容のカルテ情報を含むことができる。カルテ情報A、カルテ情報B、カルテ情報C、カルテ情報D、カルテ情報Eはそれぞれ異なる情報である。
医療情報データの一つとして、投薬情報データがある。投薬情報データは、患者の投薬情報即ち患者に対して投薬される薬剤に係る情報を記憶する。
図6は、投薬情報データの構成の一例を示す図である。
図6に示すように、投薬情報データは、複数の表示情報を含むことができる。図6に示す例では、投薬情報データは、投薬情報H、投薬情報I、投薬情報Jを含むが、あくまで一例であり、任意の数及び内容の投薬情報を含むことができる。投薬情報H、投薬情報I、投薬情報Jはそれぞれ異なる情報であってもよいし、その一部又は全部が同一の内容を含んでいてもよい。
また、本実施形態の記憶部13に記憶されるデータとして、画像データがある。本実施形態では、患者ごとにそれぞれ用意された複数の画像データを纏めて画像情報データとして扱うことができる。
図7は、画像情報データの一例を示す図である。
図7に示すように、画像情報データは、複数の画像データを含むことができる。図7に示す例では、画像情報データは3つの画像データO、P、Qを含むが、あくまで一例であり、任意の数及び内容の画像データを含むことができる。3つの画像データO、P、Qはそれぞれ異なる画像であってもよいし、その一部又は全部が同一の内容を含んでいてもよい。
サーバ10は、複数の患者のそれぞれに係るカルテ情報データ、投薬情報データ及び画像情報データを個別に管理、記憶する。本実施形態では、記憶部13に患者別カルテ情報ファイル、患者別投薬情報ファイル、患者別画像情報ファイルが記憶されている。サーバ10のCPU11は患者別カルテ情報ファイル、患者別投薬情報ファイル、患者別画像情報ファイルに基づいて複数の患者のそれぞれに係るカルテ情報データ、投薬情報データ及び画像情報データを個別に管理する。
図8は、患者別カルテ情報ファイルの一例を示す図である。
例えば図8に示すように、患者別カルテ情報ファイルは、複数の患者のそれぞれについて、患者IDと、その患者IDを割り当てられた患者のカルテ情報データと、を対応付ける。CPU11は、患者別カルテ情報ファイルに基づいて、それぞれの患者IDを有する患者端末20に対して配信するカルテ情報データを決定する。
なお、図8に示すカルテ情報データF1〜F3はそれぞれ患者C1〜患者C3のカルテ情報データであり、その内容は異なるが、カルテ情報データF1〜F3のデータ形式は同一であり、例えば図5に示すカルテ情報データの形式を取る。
図9は、患者別投薬情報ファイルの一例を示す図である。
例えば図9に示すように、患者別投薬情報ファイルは、複数の患者のそれぞれについて、患者IDと、その患者IDを割り当てられた患者の投薬情報データと、を対応付ける。CPU11は、患者別投薬情報ファイルに基づいて、それぞれの患者IDを有する患者端末20に対して配信する投薬情報データを決定する。ここで、記憶部13は、複数の患者のそれぞれのカルテ情報、投薬情報を含む医療情報を記憶する医療情報記憶手段として機能する。
なお、図9に示す投薬情報データK1〜K3はそれぞれ患者C1〜患者C3の投薬情報データであり、その内容は異なるが、投薬情報データK1〜K3のデータ形式は同一であり、例えば図6に示す投薬情報データの形式を取る。
図10は、患者別画像情報ファイルの一例を示す図である。
例えば図10に示すように、患者別画像情報ファイルは、複数の患者のそれぞれについて、患者IDと、その患者IDを割り当てられた患者の画像情報データと、を対応付ける。CPU11は、患者別画像情報ファイルに基づいて、それぞれの患者IDを有する患者端末20に対して配信する画像情報データを決定する。ここで、記憶部13は、複数の患者のそれぞれに対して個別に用意された画像データを記憶する画像データ記憶手段として機能する。
なお、図10に示す画像情報データR1〜R3はそれぞれ患者C1〜患者C3の画像情報データであり、その内容は異なるが、画像情報データR1〜R3のデータ形式は同一であり、例えば図7に示す画像情報データの形式を取る。
図8及至図10では、三人の患者C1〜C3の部分のみ示しているが、患者別カルテ情報ファイル、患者別投薬情報ファイル、患者別画像情報ファイルはそれぞれ任意の数の患者のカルテ情報ファイル、投薬情報ファイル、画像情報ファイルを管理することができる。
次に、患者端末20の記憶部23の記憶内容について説明する。
記憶部23は、時間割データを記憶する。
図11は、時間割データの一例を示す図である。
例えば図11に示すように、時間割データは、所定の時間帯と、その時間区分と、を対応付ける。図11に示す時間区分には、起床時間、診察時間、食事時間、投薬時間及び就寝時間の時間区分が含まれているが、このうち診察時間、食事時間及び投薬時間を「特定時間区分」とする。
診察時間は、医師により患者の診察が行われる時間をさし、診察時間において医師は患者端末20の表示部25を用いてカルテ情報を確認する。つまり、診察時間の時間区分は、その時間帯にカルテ情報を表示部25に表示することを示す対応付け情報として機能する。
投薬時間は、看護師により患者へ薬剤の投与に係る行為(例えば薬剤の配布や点滴等)が行われる時間をさし、投薬時間において看護師は患者端末20の表示部25を用いて投薬情報を確認する。つまり、投薬時間の時間区分は、その時間帯に投薬情報を表示部25に表示することを示す対応付け情報として機能する。
食事時間は、患者が食事を行う時間をさし、食事時間において患者は患者端末20の表示部25を用いて画像データを見ることができる。つまり、食事時間の時間区分は、その時間帯に画像データを表示部25に表示することを示す対応付け情報として機能する。
このように、時間割データは、所定の時間帯と、当該所定の時間帯に表示手段により表示するカルテ情報、投薬情報又は画像データと、を対応付ける情報を含む時間割情報として機能する。よって、記憶部23は、時間割情報(時間割データ)を記憶する時間割情報記憶手段として機能する。
なお、起床時間は、患者が眠りから覚めて起床する時間をさす。また、就寝時間は患者が眠りにつく時間をさす。
なお、図11に示す時間割データに設定された各時間帯の時間範囲及び各時間帯に対応付けされる時間区分はあくまで一例であり、任意の時間範囲を一の時間帯とすることができ、また、各時間帯に任意の時間区分を設定することができる。起床時間、診察時間、食事時間、投薬時間及び就寝時間以外の時間区分を設けることもできる。
また、記憶部23は、識別カード照合データを記憶する。
図12は、識別カード照合データの一例を示す図である。
例えば図12に示すように、識別カード照合データは、患者、医師、看護師のそれぞれが有する識別カードのRFタグから得られる識別情報と、その識別情報を得られるRFタグ(識別カード)を有する者(対象者)と、を対応付ける。RFタグ(識別カード)を有する者として、患者、医師、看護師等が挙げられる。それぞれの患者端末20の記憶部23に記憶される識別カード照合データに含まれる患者名(患者ID)は、その患者端末20を割り当てられた患者の患者IDである。本実施形態では、識別カード照合データにおいて患者、医師、看護師を示す情報としての患者ID、医師ID、看護師IDにはそれぞれ患者名、医師名、看護師名が用いられているが、それぞれの識別カードを有する者を区別可能であれば何でもよい。
CPU21は、RFIDリーダ32を介して得られたRFタグと識別カード照合データとを照合して、RFIDリーダ32に識別情報を読み取らせた対象者を特定する。ここで、RFIDリーダ32は、医師、看護師及び患者のそれぞれに対応付けられた識別情報を取得する識別情報取得手段として機能する。
次に、患者端末20によるサーバ10からのデータの取得及び表示内容の制御に係る処理について、フローチャートを用いて説明する。当該処理では、時間区分に係る判定処理のために時間区分フラグが設定される。時間区分フラグは、ON又はOFFを示すフラグ値(例えば1又は0の値)であり、RAM12等の記憶領域を用いたメモリバッファに格納される。時間区分フラグの初期値はOFFを示す値(例えば0)であり、特定時間区分(診察時間、食事時間及び投薬時間)のそれぞれについて個別に設けられる。
図13及び図14は、患者端末20の処理の流れを示すフローチャートである。図13は、患者端末20の処理のうち、ステップS1からステップS9の処理の流れを示すフローチャートである。図14は、患者端末20の処理のうち、ステップS10からステップS16の処理の流れを示すフローチャートである。
患者端末20のCPU21は、まず、計測器50により取得、入力されるバイタルサイン(患者の健康状態に係る情報)を取得する(ステップS1)。そして、CPU21は、取得したバイタルサインを表示部25に表示させる(ステップS2)。
図15は、バイタルサインの表示例を示す図である。
図15に示すバイタルサインの表示例は、患者名(患者ID)、その患者の心拍数、血圧(拡張期血圧及び収縮期血圧)、体温を表示しているが、あくまで一例であり、その表示内容は取得されたバイタルサイン(患者の健康状態に係る情報)に応じる。
次に、CPU21は、計時部30から現在時刻を取得する(ステップS3)。CPU21は、時間割データを読み出して現在時刻を含む時間区分を特定する(ステップS4)。その後、CPU21は、時間区分別フラグ処理を行う(ステップS5)。
ここで、図13のステップS5に示す時間区分フラグ処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。
CPU21は、現在時刻を含む時間帯の時間区分が診察時間であるか判定する(ステップS21)。現在時刻を含む時間帯の時間区分が診察時間でない場合(ステップS21:NO)、CPU21は診察時間の時間区分フラグをOFFとする(ステップS22)。
ステップS22の処理後又は現在時刻を含む時間帯の時間区分が診察時間である場合(ステップS21:YES)、CPU21は、現在時刻を含む時間帯の時間区分が投薬時間であるか判定する(ステップS23)。現在時刻を含む時間帯の時間区分が投薬時間でない場合(ステップS23:NO)、CPU21は投薬時間の時間区分フラグをOFFとする(ステップS24)。
ステップS24の処理後又は現在時刻を含む時間帯の時間区分が投薬時間である場合(ステップS23:YES)、CPU21は、現在時刻を含時間帯のむ時間区分が食事時間であるか判定する(ステップS25)。現在時刻を含む時間帯の時間区分が食事時間でない場合(ステップS25:NO)、CPU21は食事時間の時間区分フラグをOFFとする(ステップS26)。
ステップS26の処理後又は現在時刻を含む時間帯の時間区分が食事時間である場合(ステップS25:YES)、CPU21は、時間区分フラグ処理を終了する。
ステップS21、ステップS22の処理と、ステップS23、ステップS24の処理と、ステップS25、ステップS26の処理と、は順不同であり、処理順序を入れ替え可能である。
時間区分別フラグ処理の後、CPU21は、特定された時間区分が特定時間区分のいずれかであるか否かを判定する(ステップS6)。ここで、CPU21は、時間割情報(時間割データ)に基づいて、現在時刻がカルテ情報、投薬情報又は画像データのいずれかと対応付けられた所定の時間帯に含まれるか判定する時間帯判定手段として機能する。
特定時間区分である場合(ステップS6:YES)、CPU21は現在時刻を含む時間区分の時間区分フラグがONであるかチェックする(ステップS7)。時間区分フラグがOFFである場合(ステップS7:NO)、以後、CPU21はその時間区分フラグがONとなるまでその時点での時間区分を保持する(ステップS8)。
CPU21は、識別カード(RFタグ)を読み取らせることを促す旨の内容(識別カード読取ガイダンス)を表示部25に表示させ(ステップS9)、RFIDリーダ32を介してRFタグから識別情報の取得が行われるまで待機する(ステップS10:NO)。識別カード読取ガイダンスの表示内容は予め用意され、記憶部23に記憶されている。
その後、RFIDリーダ32を介してRFタグから識別情報の取得が行われると(ステップS10:YES)、CPU21は、RFタグから得られた識別情報と識別カード照合データとを照合する(ステップS11)。
照合の結果、RFタグから得られた識別情報が、識別カード照合データに含まれるいずれかの識別情報と一致した場合(ステップS12:YES)、CPU21は、サーバ・患者端末間通信部28を介してサーバ10に対してアクセスし(ステップS13)、サーバから送信されたデータを受信して取得(ダウンロード)し(ステップS14)、記憶部23に記憶させる。ここで、CPU21及びサーバ・患者端末間通信部28は協働により、サーバから医療情報を受信する受信手段として機能する。また、記憶部23は、受信した医療情報を記憶する受信情報記憶手段として機能する。また、記憶部23は、画像データを記憶する画像データ記憶手段として機能する。
ステップS13のサーバ10に対するアクセスにおいて、CPU21は、その患者端末20の患者IDをサーバ10へ送信する。
サーバから配信された情報の取得後、CPU21は、RFタグから得られた識別情報の種類別表示処理を行う(ステップS15)。
ここで、図13のステップS15に示す識別情報の種類別表示処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。
CPU21は、RFタグから得られた識別情報が医師のものであるか判定する(ステップS31)。RFタグから得られた識別情報が医師のものである場合(ステップS31:YES)、CPU21は記憶部23からカルテ情報データを読み出してカルテ情報を表示部25に表示させる(ステップS32)。そして、CPU21は、診察時間の時間区分フラグをONとする(ステップS33)。
図18は、カルテ情報の表示例を示す図である。
図18に示すカルテ情報の表示内容は、患者名(患者ID)、診察開始日、病名、投薬履歴及び担当医師を示す情報を含んでいるが、あくまで一例であり、その表示内容はカルテ情報の内容に応じる。
ステップS31において、RFタグから得られた識別情報が医師のものでない場合(ステップS31:NO)。RFタグから得られた識別情報が看護師のものであるか判定する(ステップS34)。RFタグから得られた識別情報が看護師のものである場合(ステップS34:YES)、CPU21は記憶部23から投薬情報データを読み出して投薬情報を表示部25に表示させる(ステップS35)。そして、CPU21は、投薬時間の時間区分フラグをONとする(ステップS36)。
図19は、投薬情報の表示例を示す図である。
図19に示す投薬情報の表示内容は、患者名(患者ID)、投薬日時、投薬する薬剤の種類及び量に係る情報(投薬内容)を含んでいるが、あくまで一例であり、その表示内容は投薬情報の内容に応じる。
ステップS34において、RFタグから得られた識別情報が看護師のものでない場合(ステップS34:NO)。RFタグから得られた識別情報が患者のものであるか判定する(ステップS37)。RFタグから得られた識別情報が患者のものである場合(ステップS37:YES)、CPU21は記憶部23から画像情報データを読み出して画像データを表示部25に表示させる(ステップS38)。そして、CPU21は、食事時間の時間区分フラグをONとする(ステップS39)。
ステップS33、ステップS36又はステップS39の処理後若しくはステップS37において、RFタグから得られた識別情報が患者のものでない場合(ステップS37:NO)、CPU21は、識別情報の種類別表示処理を終了する。
ステップS31〜ステップS33の処理と、ステップS34〜ステップS36の処理と、ステップS37〜ステップS39の処理と、は順不同であり、処理順序を入れ替え可能である。
図20は、画像データの表示例を示す図である。
図20に示す画像データの表示内容はあくまで一例であり、任意の画像データを画像情報データに設定することができる。
ここで、表示部25は、カルテ情報、投薬情報及び画像データのいずれかを表示する表示手段として機能する。
なお、図18に示すカルテ情報の表示例はカルテ情報データに含まれる複数の情報のうち一つを表示している例であるが、入力部24を介した入力操作によりカルテ情報データに含まれるカルテ情報を切換表示できるようにしてもよいし、一画面に複数のカルテ情報を表示するようにしてもよい。図19に示す投薬情報の表示例及び図20に示す画像データの表示例についても同様である。
識別情報の種類別表示処理後、電源が切られていない限り(ステップS16:NO)、ステップS3の処理に戻る。電源が切られた場合(ステップS16:YES)、処理を終了する。
なお、ステップS6において、特定された時間区分が特定時間区分のいずれでもない場合(ステップS6:NO)、ステップS1の処理に戻る。つまり、バイタルサインの表示が継続される。
また、CPU21は現在時刻を含む時間区分の時間区分フラグがONである場合(ステップS7:YES)、ステップS3の処理に戻る。つまり、現在時刻の経過により現在時刻を含む時間帯の時間区分が変わるまで、表示内容が維持される。
また、ステップS12において、RFタグから得られた識別情報が、識別カード照合データに含まれるいずれの識別情報とも一致しない場合(ステップS12:NO)、ステップS1の処理に戻る。
次に、患者端末20からアクセスを受けた場合のサーバ10の処理の流れについて、図21のフローチャートを用いて説明する。
サーバ10のCPU11は、患者端末20からアクセスを受けるまで待機している(ステップS41:NO)。患者端末20からアクセスを受けると(ステップS41:YES)、CPU11は、アクセスしてきた患者端末20から送信された患者IDを判別する(ステップS42)。ステップS42で判定の対象となる患者IDは、上記ステップS13の処理により送信された患者IDである。
CPU11は、ステップS42で判別した患者IDに応じたカルテ情報データ、投薬情報データ及び画像情報データを読み出し、RAM12等の記憶領域を用いて設定した送信バッファへ格納する(ステップS43、ステップS44、ステップS45)。そして、CPU11は、サーバ・患者端末間通信部16を介して、送信バッファのデータを患者端末20へ送信する(ステップS46)。
患者端末20がステップS14の処理によりダウンロードするデータは、上記ステップS46の処理によりサーバから送信されるデータである。ここで、CPU11及びサーバ・患者端末間通信部16は協働により、患者端末20に対して医療情報を送信する送信手段として機能する。
以上のように、本実施形態の情報配信システム1によれば、患者端末20のCPU21は、特定時間区分に含まれる時間帯において、RFタグから得られた識別情報に基づいて、表示部25の表示内容をカルテ情報、投薬情報、画像データのいずれかに切り換える。また、CPU21は、特定時間区分のいずれでもない時間帯において、表示部25の表示内容を計測器50から得られたバイタルサイン(患者の健康状態に係る情報)とする。つまり、患者端末20のCPU21は、時間割データに基づいて表示部25の表示内容を切り替える。このように、CPU21は、制御手段として機能する。
また、患者端末20と看護師端末40とは、無線通信を介して互いにアクセスすることができる。例えば、看護師端末40から患者端末20を介して患者に対して呼びかけることができる。この場合、患者端末20の音声出力部26から患者に対する呼びかけのための音声が出力される等の処理が行われる。併せて、表示部25の表示内容を患者に対する呼びかけのための表示内容としてもよい。これに対して、患者は患者端末20に対する入力により看護師端末40に対して応答することもできるし、ナースコール(図示略)等の施設を用いた応答を行うこともできる。
以上のように、本実施形態の情報配信システム1によれば、患者端末20のCPU21は、計時部30から現在時刻を取得し、時間割データに基づいて現在時刻を含む時間帯を特定する。そして、現在時刻を含む時間帯が特定時間区分である場合には識別カード読取ガイダンスを表示部25に表示させ、識別カード(RFタグ)の読み取りを促すと共に患者、医師、看護師のいずれかに求められた情報の表示を行う時間帯であることを示す。そして、RFタグから得られた識別情報に基づいて表示部25の表示内容をカルテ情報、投薬情報又は画像情報のいずれかに切り換える。
これによって、時間帯に応じて医師、看護師及び患者から求められる情報を提示することができる。医師の診察時間にはカルテ情報を表示することで、診察の助けとなる情報を表示することができる。また、投薬時間には投薬情報を表示することで、看護師が患者に与える薬剤に係る情報を確認することができる。また、食事時間には画像データを表示することで、患者に癒しを与えることができる。
さらに、現在時刻が特定時間区分のいずれでもない時間帯に含まれる場合、CPU21は、表示部25の表示内容を計測器50から得られたバイタルサインとする。
これによって、時間帯に応じて医師、看護師及び患者から求められる情報を提示することができるだけでなく、患者の健康状態に係る情報を継続的に表示させることができ、患者の体調管理の助けとなる。
さらに、RFIDリーダを用い、医師、看護師及び患者のそれぞれが有する識別カードのRFタグから得られる識別情報を取得して表示内容を切り換えるので、医師でない者がカルテ情報を見ることや、看護師でない者が患者に投薬する薬剤に係る情報を見ることを防止することができる。よって、患者の病状に係る情報を知る立場にない者がカルテ情報や投薬情報を見ることを良好に防止することができ、患者のプライバシーを保つことができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記の各実施形態では、患者端末20としてデジタルフォトフレームが用いられているが、デジタルフォトフレームに限らず、本発明の端末として機能する他の構成(例えばPC、PDA、携帯端末装置等)でもよい。
また、患者端末20として用いるデジタルフォトフレームにアート変換機能を持たせてもよい。アート変換機能とは、デジタルフォトフレームにより表示される写真画像について、表示内容に加工を施した上で表示する機能である。
図22〜図25に、アート変換機能による写真画像の表示例を示す。図22(A)は、アート変換機能による加工を行わない元の写真画像の一例である。図22(B)は、アート変換機能により水彩画調に加工した写真画像の表示例である。図23(A)は、アート変換機能により油絵調に加工した写真画像の表示例である。図23(B)は、アート変換機能により点描調に加工した写真画像の表示例である。図24(A)は、アート変換機能によりエアブラシでの描画調に加工した写真画像の表示例である。図24(B)は、アート変換機能により図23(A)とは異なる油絵調に加工した写真画像の表示例である。図25は、アート変換機能により図23(A)、図24(B)とは異なる油絵調に加工した写真画像の表示例である。
アート変換機能を用いることにより、個々の画像データに新たな面白みを付加することができる。
アート変換機能を用いる場合、患者端末20として用いるデジタルフォトフレームにアート変換のための画像処理部を設け、CPU21が表示部25に写真データを表示させる場合に当該画像処理部による表示内容の加工を行わせた上で表示を行わせる。どの形式の加工を行うかの選択は表示の際に選べるようにしてもよいし、予め設定された形式の加工を行うようにしてもよいし、ランダムで決定されるようにしてもよい。デジタルフォトフレームには、図22〜図25に例示したアート変換の他、図示しない既存及び将来実現する画像の表示内容の加工技術を採用することができる。画像処理部に換えて、CPU等の演算処理装置を画像処理部として機能させるソフトウェアを用いてもよい。
また、上述の各実施形態では、サーバ10と患者端末20との間のデータ伝送と、患者端末20と看護師端末40との間のデータ伝送と、は個別のデータ伝送経路を有しているが、サーバ10、患者端末20及び看護師端末40を共通のデータ伝送経路上で接続してもよい。
サーバ10が送信するデータをRFタグから得られた識別情報に応じて選択、限定してもよい。この場合、患者端末20からサーバ10へアクセスを行うときに、CPU21はその患者端末20の患者IDに加えて最近RFタグから得られた識別情報を送信する。そして、サーバ10は識別情報に基づいて送信バッファに格納するデータを選択、限定する。具体的には、医師の識別情報が送信された場合、CPU11はカルテ情報データのみを送信バッファに格納する。また、看護師の識別情報が送信された場合、CPU11は投薬情報データのみを送信バッファに格納する。また、患者の識別情報が送信された場合、CPU11は画像情報データのみを送信バッファに格納する。
これによって、識別情報に応じたデータのみを患者端末20に取得させることができるので、カルテ情報、投薬情報が患者端末20へ送信されるのはそれぞれ医師、看護師がその患者端末20に対して識別情報を提供する行為を行った場合のみとなる。よって、患者の病状に係る情報を知る立場にない者がカルテ情報や投薬情報を見ることをさらに良好に防止することができ、患者のプライバシーを保つことができる。
さらに、サーバ10が送信するデータを時間帯に応じて選択、限定してもよい。この場合、サーバ10も計時部等の現在時刻を取得するための構成を有し、さらに患者端末20が有する時間割データと同様のデータを記憶部13等の記憶装置に記憶させておく。そして、現在時刻を含む時間帯が診察時間である場合に、CPU11はカルテ情報データを送信バッファに格納する。また、現在時刻を含む時間帯が投薬時間である場合に、CPU11は投薬情報データを送信バッファに格納する。また、現在時刻を含む時間帯が食事時間である場合に、CPU11は画像情報データを送信バッファに格納する。
これによって、時間帯に応じたデータのみを患者端末20に取得させることができるので、カルテ情報、投薬情報が患者端末20へ送信されるのはそれぞれ診察時間、投薬時間に限られる。よって、診察時間、投薬時間のようにカルテ情報、投薬情報を必要とする時間帯以外にカルテ情報や投薬情報が取得されることに良好に防止することができ、患者のプライバシーをより良好に守ることができる。
さらに、現在時刻を含む時間帯とRFタグから得られた識別情報との対応関係を照合するようにしてもよい。この場合、診察時間に得られた識別情報が医師のものであった場合に患者端末20のCPU21はカルテ情報データを取得して表示させる。また、投薬時間に得られた識別情報が看護師のものであった場合にCPU21は投薬情報データを取得して表示させる。また、投薬時間に得られた識別情報が患者のものであった場合にCPU21は画像情報データを取得して表示させる。
これによって、時間帯と、その時間帯に表示する表示内容と、その時間帯に患者端末20の表示内容を確認する立場の者と、の照合を行うことができ、時間帯に応じた表示内容の制御をより的確に行うことができる。
また、上記の実施形態では、画像情報及び画像データをサーバ10から患者端末20へ送信しているが、予め患者端末20が記憶していてもよい。
10 サーバ
11 CPU
13 記憶部
20 患者端末
21 CPU
23 記憶部
24 入力部
25 表示部
30 計時部
32 RFIDリーダ
50 計測器

Claims (4)

  1. 医療施設において複数の患者のそれぞれに対して個別に設けられた複数の端末と、複数の端末に対してデータを配信するサーバを有する情報配信システムであって、
    前記サーバは、
    複数の患者のそれぞれのカルテ情報、投薬情報を含む医療情報を記憶する医療情報記憶手段と、
    前記端末に対して前記カルテ情報、前記投薬情報及び前記画像データを送信する送信手段と、
    を備え、
    前記端末は、
    前記サーバから前記医療情報データを受信する受信手段と、
    受信した前記医療情報を記憶する受信情報記憶手段と、
    画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記カルテ情報、前記投薬情報及び前記画像データのいずれかを表示する表示手段と、
    医師、看護師及び患者のそれぞれに対応付けられた識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    所定の時間帯と、当該所定の時間帯に前記表示手段により表示する前記カルテ情報、前記投薬情報又は前記画像データと、を対応付ける情報を含む時間割情報を記憶する時間割情報記憶手段と、
    現在時刻を計時する計時手段と、
    前記時間割情報に基づいて、現在時刻が前記カルテ情報、前記投薬情報又は前記画像データのいずれかと対応付けられた所定の時間帯に含まれるか判定する時間帯判定手段と、
    前記時間帯判定手段の判定結果及び前記識別情報取得手段により取得された識別情報に基づいて、前記表示手段の表示内容を、前記カルテ情報、前記投薬情報又は前記画像データのいずれかに切り換える制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報配信システム。
  2. 前記情報配信システムは、複数の患者についてそれぞれ設けられて患者の健康状態に係る情報を取得して前記端末へ入力する計測器をさらに有し、
    前記制御手段は、前記表示手段の表示内容を、前記カルテ情報、前記投薬情報、前記画像データ又は前記患者の健康状態に係る情報のいずれかに切り換えることを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
  3. 前記識別情報取得手段はRFIDリーダを有し、前記医師、前記看護師、前記患者がそれぞれ有するRFタグから前記識別情報を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
  4. 前記端末は、前記画像データによる表示内容に加工を施すアート変換手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記画像データを表示する場合、前記アート変換手段により表示内容に加工を施された画像データを表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報配信システム。
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