JP2012078297A - ワイヤープローブ用治具並びにこれを用いた検査装置並びに検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査基板の接触端子や電極基板の電極表面に打痕が生じるのを防止し、被検査基板の品質低下や電極基板の短寿命化を改善できるワイヤープローブ用治具を提供する。
【解決手段】複数本のワイヤープローブ3と、これらのワイヤープローブを軸方向へ摺動可能に挿通保持させるために複数のプローブガイド孔が設けられた複数枚の薄板プレート111,112,113を積層して成るプレート積層体11と、前記プレート積層体11に設けられ前記各プローブガイド孔にワイヤープローブを挿通した状態で保持させる保持手段115Aと、前記プレート積層体の一方の面側に前記ワイヤープローブと電気的に導通した状態で設けられる電極基板2Aと、前記プレート積層体の一方の面側と前記電極基板及び又は前記プレート積層体の他方の面側と前記被検査基板との間に設けられる弾性を有する異方向導電性シート12と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、とくに半導体集積回路等の被検査基板や半導体装置等の導通検査や動作特性検査等の電気的特性検査を行う際に用いて好適なワイヤープローブ用治具及びこれを用いた検査装置並びに検査方法に関する。
製造された半導体集積回路等の被検査基板は、これを実装する前に、その配線パターンにおける短絡や断線の有無についての導通検査や、その回路構造に対して信号を送ったときの動作特性検査等の電気的特性検査を行う必要がある。近年、とくに半導体集積回路においては高集積化、微細化が進んでいることから、この電気的特性検査を行う治具として、多数の弾性を有する極細のワイヤープローブを用いた縦型垂直プローブ方式が主流となっている。このワイヤープローブ用治具は、このような多数のワイヤープローブを用いたプローブ用治具を電極基板と被検査基板の間に挟み、各プローブを電極基板と被検査基板の各端子に接触させて電気的特性検査を行うように構成されている。
このような構成のワイヤープローブ用治具にあっては、多数本のワイヤープローブの各先端が確実に電極基板や被検査基板の接触端子へ接触するように構成することを要する。そのために、例えば下記特許文献1に示されるように、上部プレート部と下部プレート部を離間対向させて設け、上部プレート部と称する上側プレート積層体と下部プレート部と称する下側プレート積層体に設けた多数のプローブガイド孔を介してワイヤープローブを通した上で、上部プレート部と下部プレート部の位置をずらせることによってワイヤープローブに撓みを持たせてその軸方向に弾力を付与し、各ワイヤープローブの両端が上部プレート部や下部プレート部の端面より僅かに突出するようにしたものが公知である。このように構成することにより、特許文献1に記載されたものは、ワイヤープローブがその両端に接触する電極基板や被検査基板に確実に当接して接触不良とならないように工夫している。
また、特許文献2に記載の治具では、プローブの位置決め精度を向上させるために、プローブを保持する上板部と下板部に設けた案内孔の位置を互いに僅かに変位させ、プローブを傾斜させたり、撓ませることにより、プローブの上端が上板部の案内孔内の特定位置に位置決めされるような工夫がなされている。
このようにプローブに撓みを生じさせる従来のプローブ用治具の基本構成を図8により説明する。
図8に示した従来のワイヤープローブ用治具100は、その上側プレート積層体101と下側プレート積層体102との間に、長さ20mm〜30mm程度のワイヤープローブ300を破線で示す如く撓ませた状態で保持し、ワイヤープローブ300の先端部300aを被検査基板500上のボンディングパッド等の接触端子に接触させ、通電等を行って、被検査基板500の電気的特性検査を行うようになっている。
図示した例において、上側プレート積層体101は2枚の薄板プレート1011、1012から構成され、ワイヤープローブ300の先端部300aを一定位置に保持し、下側プレート積層体102は3枚の薄板プレート1021、1022、1023から構成され、ワイヤープローブ300の後端部300bを一定位置に保持するようになっている。ワイヤープローブ300の後端部300bは、電極基板200に取り付けられた電極ワイヤー400の先端と接触せしめられ、図では省略した計測機から電極ワイヤー400を通じて入出力される電気信号の授受を行うようになっている。
被検査基板500や電極ワイヤー400に対するワイヤープローブ300の接触圧力の調整は、ワイヤープローブ300の撓み量の調整やプローブ径の変更等によって行うようになっている。
ワイヤープローブ300の周囲には同様のワイヤープローブが多数取り付けられており、隣接したワイヤープローブ同士が接触し短絡するのを防止するため、ワイヤープローブ300の先端部300a及び後端部300bを除く中間領域の外周面には絶縁コーティング300cが施してある。
特開2001−50982号公報 特開2007−322179号公報
上述の如く、ワイヤープローブに撓みを与えることにより、電極基板や被検査基板の接触端子への接触不良を防止したり、プローブの位置決め精度を向上させたりするようにした従来のワイヤープローブ用治具においては、ワイヤープローブの先端を被検査基板のボンディングパッドやACFの端子(以下、「接触端子」という。)に接触させる際、ワイヤープローブの撓み応力により被検査基板の接触端子に打痕を生じ、被検査基板の品質を損なったり、電極基板の電極表面への打痕は電極の寿命を短くするという問題があった。
また、ワイヤープローブに撓みを生じさせるためには、ワイヤープローブ自体に或る程度の長さが必要とされると共に、ワイヤープローブの周囲にも或る程度のスペースを設けることが必要であり、被検査基板上の回路の微細化に限界が生じるという問題があった。
この発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解決しようとするもので、被検査基板や半導体装置の接触端子や電極基板の電極ワイヤー表面に打痕が生じるのを防止し、これにより、被検査基板の品質低下や電極基板の短寿命化を改善できた上で、ワイヤープローブのより高密度化を図ることができ、さらに構造簡単なワイヤープローブ用治具並びにこれを用いた検査装置並びに検査方法を提供せんとするにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、回路基板のような被検査基板の導通検査や動作特性検査等を行う際に用いられるワイヤープローブ用治具であって、多数本のワイヤープローブと、これらの多数本のワイヤープローブを軸方向へ摺動可能に挿通保持させるために多数のプローブガイド孔が設けられた複数枚の薄板プレートを積層して成るプレート積層体と、前記プレート積層体に設けられ前記各プローブガイド孔にワイヤープローブを挿通した状態で保持させる保持手段と、前記プレート積層体の一方の面側に前記ワイヤープローブと電気的に導通した状態で設けられる電極基板と、前記プレート積層体の一方の面側と前記電極基板及び又は前記プレート積層体の他方の面側と前記被検査基板との間に設けられる弾性を有する異方向導電性シートと、を含むことを特徴とする。
前記ワイヤープローブは、長さが6〜10mmのものを用いることが望ましく、このワイヤープローブは、タングステン、SK、或はパラジウム合金で作られたものが好適に用いられる。
また、前記プレート積層体の厚さは、前記ワイヤープローブの長さより0.03〜0.5mm薄くすることが推奨される。
前記保持手段は、前記プレート積層体を構成する少なくとも1枚のプレートを水平方向或は斜め方向へずらすように構成することが推奨される。
その場合において、前記保持手段を、前記プレートを互いに積層固定する締付ネジと、少なくとも1枚の前記プレートに設けられた前記締付ネジを弛挿させる挿通孔とで構成することが推奨される。
また、前記保持手段を、前記ワイヤープローブの一端部或は両端部に当該ワイヤープローブに形成された段部と、前記プレートに設けられた前記ワイヤープローブの段部を施した部分の外径より小径の挿通孔とで構成することも推奨される。
前記異方向導電性シートとしては、異方向導電性ゴムシートや異方向導電性合成樹脂フィルムを好適に用いることができる。
前記回路基板のような被検査基板以外の被検査物品として半導体装置が挙げられる。
上述した課題を解決するために、本発明はまた、上記の如き構成を有するワイヤープローブ用治具を被検査基板の電気的特性検査に用いたことを特徴とする検査装置を提供するものである。
更にまた、本発明は、複数のプローブガイド孔を有する複数枚のプレートを積層して成るプレート積層体の前記プローブガイド孔へ複数のワイヤープローブを軸方向へ摺動可能に挿通保持させて回路基板のような被検査基板の導通検査や動作特性検査等を行なうに当たり、短いワイヤープローブとこのワイヤープローブと電気的に接触する前記被検査基板及び又は電極基板との間に介在させた異方向導電性シートを用いることを特徴とする、被検査基板の検査方法を提供するものである。
この場合においても、前記異方向導電性シートとしては、異方向導電性合成樹脂フィルムや異方向導電性ゴムシートを好適に用いることができる。
本発明によれば、ワイヤープローブの一端は異方向導電性シートを介して被検査基板と接触するため、打痕によって被検査基板の品質低下を生じることがない。また、ワイヤープローブの撓み応力が小さくて済むことから、電極ワイヤーの表面に生ずる打痕が浅くなったり減少したりすることにより、電極基板の短寿命化を防止できる。さらに、電極基板とワイヤープローブの他端部側との間に、異方向導電性シートを介在させると、打痕は無くなり、より一層電極基板の短寿命化を防ぐことができるものである。
また、本発明によれば、ワイヤープローブを大きく撓ませるのではなく僅かな傾斜と僅かな撓みを生じさせた状態でワイヤープローブを保持するようにしたため、短いワイヤープローブを用いて、ワイヤープローブ間のピッチを短縮することができ、これにより、ワイヤープローブの高密度化を図り、被検査基板上の回路の微細化に対応することが可能となり、被検査基板に対応した変換も容易となる。
本発明においては、ワイヤープローブの僅かな撓みと異方向導電性シートの弾力とを組み合わせて被検査基板とのコンタクトを行わせるように構成したため、従来のようにワイヤープローブの撓みのみでコンタクトさせる必要がない。そのため、構造上、薄板プレートの枚数を減らすことが可能となり、例えば、従来は5枚必要であったものを3枚に減らすことができることにより、製造コストを下げることができた上で、従来技術の上側プレート積層体を省略できることから、ワイヤープローブ用治具の小型化を図ることができるものである。
また、ワイヤープローブの長さが短く、大きく撓ませる必要がないので、隣接するワイヤープローブ同士が接触することがなく、また、ワイヤーをより細くできることから、より高密度化を図ることができる。
弾性のある軟質の異方向導電性シートを介して被検査基板や電極基板とコンタクトするため、ワイヤープローブの先端の摩耗がなくなり、ワイヤープローブが長寿命化し、交換サイクルを長くすることができるものである。
本発明に係るワイヤープローブ用治具を用いた検査装置を概略的に説明するための説明図である。 本発明に係るワイヤープローブ用治具の模式的な拡大斜視図である。 本発明に係るワイヤープローブ用治具の構成を説明する模式的な拡大断面図である。 本発明に係るワイヤープローブ用治具で用いるワイヤープローブの一例を示す拡大側面図である。 本発明に係るワイヤープローブ用治具のプローブガイド孔へワイヤープローブを挿通した状態を示す拡大断面図である。 本発明に係るワイヤープローブ用治具のプローブガイド孔へワイヤープローブを挿通し、当該ワイヤープローブを傾斜させて保持した状態を示す拡大断面図である。 本発明に係るワイヤープローブ用治具に取り付けたワイヤープローブの先端を異方向導電性シートを介して被検査基板の接触端子へ接触させた状態を示す拡大断面図である。 ワイヤープローブに撓みを生じさせる従来のワイヤープローブ用治具の基本構成を示す模式的な拡大断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明を実施するための形態(以下、「実施例」という)について説明する。
尚、図面は本発明を概略的に示すものであって、図面によって各部材の厚みや幅が異なる場合のあることに留意すべきである。また、ワイヤープローブは、実際には多数本のワイヤープローブが本発明に係るワイヤープローブ用治具のプレート積層体に密集して装備されるが、図2以外の図面では代表してその1本ないし2本だけを表示してある。
図1は、本発明の一実施例に係るワイヤープローブ用治具1A及び1Bを用いた検査装置60を概略的に示す説明図である。
図示する如く、検査装置60の下半部には、機台部61の上にベース板64Aを介して下側のワイヤープローブ用治具1Aが下側の電極基板2Aと共に取り付けられている。機台部61より立設したガイド支柱63に上下方向へ移動可能に取り付けられた移動機台部62の下面には、ベース板64Bに取り付けた上側の電極基板2Bと共に上側のワイヤープローブ用治具1Bが取り付けられている。下側のワイヤープローブ用治具1Aと上側のワイヤープローブ用治具1Bは本発明に従って作製された同じ構成のものであり、両者の間に被検査基板5をセットした上で、図では省略したプレス機等を作動させてたとえば上側のワイヤープローブ用治具1Bを下降させると共に、下側のワイヤープローブ用治具1Aを上昇させることにより、被検査基板5を挟んだ状態とし、被検査基板5の図示してない接触端子に両側からワイヤープローブ3、3の各先端部が異方向導電性シート12を介して接触するようにして電流を通じ、電極基板2A、2Bの各電極ワイヤー4と電気的に接続された計測機66によってさまざまな電気的特性について検査するものである。尚、指示記号65A及び65Bはコネクターである。
図2は本発明に係る下側のワイヤープローブ用治具1Aの斜視図である。本来、2つ設けられるワイヤープローブ用治具1Aと1Bは、上述したように構成が同じであるので、それらのうち、一方のワイヤープローブ用治具1Aのみについて説明する。
図2に示す実施例において、ワイヤープローブ用治具1Aは、絶縁性の3枚の薄板プレート111、112、113を重ね合わせ、固定して成るプレート積層体11と、最上層の薄板プレート111の上面に貼り付けられた異方向導電性シート12とから構成される。プレート積層体11の下部には、その最下層の薄板プレート113の下面に当接せしめられた状態で、下側の電極基板2Aが取り付けられる。尚、実施例では異方向導電性シート12は貼着により最上層の薄板プレート111に取り付けられているが、他の公知の固着手段或は固定手段であってもよく、着脱式に薄板プレート111或は他の薄肉プレート112、113、或はプレート積層体11へ取り付けるようにしてもよい。着脱式にすると、異方向導電性シート12を固着してしまう場合に比して、経時的変化により異方向導電性シート12にワイヤープローブ3の先端により凸凹が生ずるのを防止できる利点がある。
また、プレート積層体11を構成する前記薄板プレート111、112及び113には、互いに対応する位置にワイヤープローブ3を挿通するための複数のプローブガイド孔111a、112a、113aが設けられ、各孔にそれぞれワイヤープローブ3が挿通されるようになっている。各ワイヤープローブ3の上端は、図示されたように最上層の薄板プレート111の上面から僅かに突出し、異方向導電性シート12を下から押し上げるような形で、異方向導電性シート12の下面に当接するようになっている。ワイヤープローブ3、3の先端によって押し上げられた異方向導電性シート12の上面の該当個所がそれぞれ小さな山状に僅かに膨出する。
電極基板2Aには、複数の電極ワイヤー4、4が取り付けられ、その先端は上記複数のワイヤープローブ3、3の下端とそれぞれと接触し、電極ワイヤー4、4の他端は前記コネクター65Aを介して計測機66に接続されている。
尚、異方向導電性シート12は、上述したように、プレート積層体11と電極基板2Aとの間に固着或は着脱式に設けられてもよい。本発明に係るワイヤープローブ用治具は、従来のものに比べてワイヤープローブ3の先端が電極基板2Aの電極ワイヤ−4に強く圧接しない構成であるが、それでも弱く当接はする。したがってこのように構成すると、当接によって電極ワイヤーに打痕が生じて劣化するのを確実に防止できる。
図3は、図2に示したワイヤープローブ用治具1Aの内部構造を説明するための模式的な拡大断面図である。
図面の繁雑化を避けるために、多数のワイヤープローブ3、3のうち1本だけについて図示してある。
図に示す如く、ワイヤープローブ用治具1Aのプレート積層体11は、例えば3枚の薄板プレート111、112及び113を重ね合わせ固定することによって構成されている。ちなみに、各薄板プレート111、112、113は、PPS、ユニレート等のエンジニアリングプラスチック、セラミックス等であり、その厚さは、実施例のものはそれぞれ2.75mm、1.25mm、2mm、合計6mmであるが、この値は一例であってこれに限定されるものではなく、好適には例えば合計5mm〜10mmの範囲で、ワイヤープローブ3の長さとの関係で定められる。各薄板プレート111、112、113は、保持手段115Aの1要件も構成する例えば図6に示すような締付ネジ115によって互いに固定されている。
各薄板プレート111、112、113には、大径部111b、112b、113bと小径部111c、112c、113cから成るプローブガイド孔111a、112a、113aが設けられ、図5に示したように、プローブガイド孔111a、112a、113aを貫通してワイヤープローブ3が挿入された後、例えば図3に示したように、上側2枚の薄板プレート111、112の位置を、各薄板プレート111、112の主平面の方向(プレートの厚さの方向と直交する方向)に微小距離ずらした状態で固定することによって、ワイヤープローブ3を全体的に傾斜させると共に、その一部(図示した例においては上端近くの部分)が撓んだ状態となって、プローブガイド孔111a、112a、113aから抜け落ちることなく、保持されるようになっている。この際にワイヤープローブ3が軸方向へ押されたときに摺動するように構成することも場合によっては望ましい。
したがって、本明細書において保持とは、ワイヤープローブ3がプローブガイド孔111a、112a、113aへ動かないように固定される場合と、プローブガイド孔111a、112a、113aへ押されたときには摺動する程度に固定される場合の両者を含む意味で用いている。
また、ワイヤープローブ3をプローブガイド孔111a、112a、113aへ保持させる方法として、図5に示したように、仮位置決めピン114を用いて各薄板プレート111、112、113のプローブガイド孔111a、112a、113aの軸心を共通にした状態で締付ネジ115で仮締めし、ワイヤープローブ3を通した後、各薄板プレート111、112のうち1枚或は2枚の側部を軽く打撃することによって主平面方向へずらせて本締めする方法や、別に固定プレートを設け、この固定プレートにより各薄板プレート111、112のうち1枚或は2枚を主平面方向へずらせる方法等があるが、これらの方法に限定されない。
ワイヤープローブ3の先端(図3の例で上端)は、薄板プレート111の表面から僅かに(通常0.05mm〜0.2mmの範囲)突出し、異方向導電性シート12との接触を確保できるようになっている。ワイヤープローブ3の先端の形状は、フラットでもよく、丸味(アール)をつけてもよい。
異方向導電性シート12としては、異方向導電性ゴムシートや異方向導電性合成樹脂フィルムが用いられ、厚さ0.05mm〜0.2mmのものが好適に用いられる。
他方、ワイヤープローブ3の後端部3b(図3の例で下端)は、電極基板2Aに取り付けられた電極ワイヤー4の先端面4aと接触するように構成される。
電極ワイヤー4の先端面4aは、図3中の円で囲った詳細図に示す如く、接着剤4cによって電極基板2Aに固定すると共に、電極ワイヤー4の先端面4aにはメッキ4dを施して、ワイヤープローブ3の後端部3bとの電気的接触を良好ならしめることが推奨される。
使用時には、異方向導電性シート12の外面を被検査基板5と適度の圧力で接触させ、ワイヤープローブ3の先端部3aから異方向導電性シート12を介して被検査基板5の接触端子に電流を通じ、計測機66によってさまざまな電気的特性について検査するようにする。
以下、図4〜図6を参照しつつ、本発明に係るワイヤープローブ用治具1Aの具体的構成及びその組立て手順等について説明する。
尚、図面の繁雑化を避けるため、図5及び図6では、多数のワイヤープローブのうち1本だけを図示してある。
図4には、本発明に係るワイヤープローブ用治具で用いるワイヤープローブ3の一例が示されている。
このワイヤープローブ3の材質はタングステン、SK、或いはパラジウム合金であり、表面にニッケル及び金から成るメッキを施してある。このワイヤープローブ3の長さは6.05mm、径(直径。以下同様。)は0.065mmであるが、これらの仕様はこれに限定されるものではない。
本発明に係る治具では、ワイヤープローブ3に従来のような大きな撓みを生じさせることはなく、多数のワイヤープローブを同一方向に傾斜させるので、隣接したワイヤープローブ同士が接触する可能性はない。そのため、従来の如く表面に絶縁コーティングを施していない状態のワイヤーを切断して成るワイヤープローブ3を用いることができることから、ワイヤープローブ3がより小径化し、プローブガイド孔111a、112a、113aを小径化できることにより、ワイヤープローブ用治具の高密度化を図ることができたものである。最も本発明においては、絶縁コーティングしたワイヤープローブを用いることを排除するものではない。この場合でもワイヤープローブの長さを短くして、ワイヤープローブ用治具を簡単かつ小型にできる利点がある。
ワイヤープローブ3の両端は、前記の如くフラットでも丸味をつけてもよいが、図4〜図6に示したものでは、丸味をつけてあることが好ましい。また、尖らせてもよい。さらに、両端部或は一端部の外周を僅かに削り取ることにより、段部を形成させたものを用いても良い。段部をつけると、ワイヤープローブ3は、薄板プレート111及び又は113のプローブガイド孔111a及び又は113aの各小径部111c及び又は113cと係合することになる。
図5は、本発明に係るワイヤープローブ用治具1Aのプレート積層体11を構成する薄板プレート111、112、113の最上部のプローブガイド孔111a、112a、113aに、上記の如きワイヤープローブ3を挿通した状態を示している。挿通作業を容易にするために、これらのプローブガイド孔111a、112a、113aの中心軸が揃うよう仮位置決め用のピン孔111d、112d、113d、及び電極基板2Aに設けた位置決め用のピン孔21dに仮位置決めピン114を挿入してある。このとき、電極基板2Aの電極ワイヤー4と最下層の薄板プレート113のプローブガイド孔113aとは軸心が一致した状態で固着されている。
本発明に係るワイヤープローブ用治具1Aの組み立ては、まず、仮位置決めピン114を用いて各プローブガイド孔111a、112a、113aの軸心が一致するように揃えた各薄板プレート111、112、113を、取付ピン115a及び締付ネジ115を用いて仮固定させる。この際に、取付ピン115aを挿通させる薄板プレート111、112の挿通孔111e、112eの内径は、取付ピン115aの外径より大きく、所謂バカ孔に形成してある。仮固定した状態のプレート積層体11の下側へ電極基板2Aを仮位置決めピン114でその取付位置を定めて、図示していない取付ビスで固着する。次いで、各プローブガイド孔111a、112a、113aにワイヤープローブ3をその下端部が電極基板2Aの電極ワイヤー4に当接するまで挿入させてやると、その上端部がプレート積層体11の上面から僅かに(実施例では例えば0.05mm)突出する。次いで、このワイヤープローブ3が突出した側に異方向導電性シート12を接着剤で貼着するものである。尚、この異方向導電性シート12は繰り返し回路基板などの電気的特性検査を行なうことにより劣化するので、頻繁に取り替える必要があることを考慮し、プレート積層体11へ着脱可能に取り付けても良いことは上述した。この着脱可能に取り付ける手段としては、両面テープ、ネジ止め、静電気、表面張力などの取付手段がある。また、組み立ての手順としては、以上のものは一例であって、このものに限定されるものではない。例えば、複数のワイワープローブ3の中にその傾斜方向や傾斜角度の異なるものが含まれている場合には、各薄板プレート111、112、113を同一方向へずらせることが困難となることから、最初から各プローブガイド孔111a、112a、113aの軸心位置をずらせた状態で各薄板プレート111、112、113を仮位置決めピン114で固定しておき、ワイヤープローブ3を各プローブガイド孔111a、112a、113a斜めに挿入するようにしてもよい。
図6は、図5に示した状態から、各薄板プレート111、112、113の各プローブガイド孔111a、112a、113aへワイヤープローブ3を保持する保持手段115Aの一例を示す。図面によれば、図5に示した状態から、仮位置決めピン114を抜いて、その最下層の薄板プレート113に対してそれより上層の薄板プレート112及び又は111を叩くか、或は他の手段で図において左方向へ僅かにずらし、ワイヤープローブ3を図示する如く傾斜した状態にした上で、保持手段115Aとしての締付ネジ115を取付ピン115aにねじ込んで、ワイヤープローブ3を一定状態に保持した状態を示している。これにより、傾斜したワイヤープローブ3の先端部3a及び後端部3bは、図示する如く中間部3cに対して僅かに屈曲し、若しくは撓んだ状態となり、先端部3aと後端部3bが一直線上に存在しなくなるため、ワイヤープローブ3が軸方向に変位したり、治具から抜け落ちたりすることがなくなるものである。
尚、保持手段115Aは、実施例のものは、挿通孔111e、112e、113eと取付ピン115aと締付ネジ115とで構成されているが、このものに限定されない。
ワイヤープローブ3(長さ6.05mmとする。)が傾斜したことによる先端部3aと後端部3bとのずらせ幅Sは、図6に示した実施例において、例えば0.3mm〜0.5mmに設定されている。
以上により、本発明に係るワイヤープローブ用治具1Aが完成する。
使用時には、各ワイヤープローブ3の後端部3bと、電極基板2Aの電極ワイヤー4の前記先端面4a又はそのメッキ4dとが接触する状態にして、ワイヤープローブ用治具1Aと電極基板2Aとを固定する。
然るのち、異方向導電性シート12が被検査基板5と接触するようにワイヤープローブ用治具1A(及び1B)を被検査基板5へ向けて移動させ(図1を併せて参照)、被検査基板5の接触端子(ボンディングパッド等)5aに電流を通じ、被検査基板5のさまざまな電気的特性について検査するものである。
図7には、本発明に係るワイヤープローブ用治具に取り付けたワイヤープローブ3の先端を異方向導電性シート5を介して被検査基板5の接触端子5aに接触させる状態が示されている。図7に示した実施例においては、2本のワイヤープローブ3、3が相互間の絶縁状態を確保した上で、両者間に100μmの間隔を保って互いに略平行に取り付けられ、その先端部3a、3aが異方向導電性シート12を介して被検査基板5の2つの接触端子5a、5aに対してそれぞれ電気的接触を確保し得るようになっている。
次に、図5及び図6に示した実施例における各部の仕様の好適な一例について記載する。
前記の如く、ワイヤープローブ3の長さは6.05mm、径は0.065mmである。尚、ワイヤープローブ3の長さは、好適には6mm〜10mmの範囲内で選定される。ワイヤープローブ3の長さが6mm未満であると治具内で移動しないように保持することが困難であり、また、10mmを超えると撓みを生じて、隣接するワイヤープローブとのピッチを細かくすることができず、被検査基板の微細化に対応できないためである。
プレート積層体11を構成する3枚の薄板プレート111、112、113の図示した実施例における厚さはそれぞれ2.75mm、1.25mm、2.00mmであり、従って、プレート積層体11の全体の厚さは6.00mmである。よって、この実施例において、プレート積層体11の厚さはワイヤープローブ3の長さより0.05mm薄く設定されていることになる。尚、プレート積層体11の厚さは、前記ワイヤープローブ3の長さより0.03mm〜0.5mm薄く設定することが推奨される。ワイヤープローブ3の長さとプレート積層体11の厚さとの差が0.03mm未満であると、傾斜したワイヤープローブ3の両端がプレート積層体11の上面又は下面から突出する量が少なく、被検査基板5の接触端子や電極ワイヤー4との接触不良を生じる可能性があり、また、0.5mmを超えると突出量が大きくなり異方向導電性シート12を傷めたり、撓み量が大きくなって被検査基板の微細化に対応できなくなる可能性があるためである。
前記のとおり、図5及び図6に示した実施例における各薄板プレート111、112、113には、各々軸芯を共通にする大径部と小径部の組み合わせから成るプローブガイド孔111a、112a、113aが設けられ、これらのプローブガイド孔を貫通してワイヤープローブ3が装着されている。この実施例では、ワイヤープローブ3の外径が前記の如く0.065mmである場合において、各プローブガイド孔111a、112a、113aの小径部111c、112c、113cの内径はそれぞれ0.075mm、0.105mm、0.105mmである。
また、各プローブガイド孔111a、112a、113aの大径部111b、112b、113bの深さはそれぞれ2.25mm、0.75mm、1.50mmであり、従って、各小径部111c、112c、113cの軸方向の長さはいずれも0.50mmである。
図示した実施例におけるワイヤープローブ3の先端部3aの薄板プレート111の上面からの突出量は0.05mmであり、異方向導電性シート12の厚さは0.05mm〜0.20mmの範囲で選定される。
尚、これらの仕様はあくまで一例に過ぎず、本発明はこれらの仕様に限定されることなく、これら以外の各種実施例が可能である。
図5及び図6に示した実施例における各プローブガイド孔111a、112a、113aの大径部111b、112b、113bの位置については、プローブガイド孔111aと112aの大径部111bと112bとが対向しており、プローブガイド孔113aの大径部113bはプローブガイド孔112aの小径部112cと対向している。そして、最下層の薄板プレート113のプローブガイド孔113aの小径孔113cは、電極基板2A側に位置し、最上層の薄板プレート111のプローブガイド孔111aの小径部111cは、異方向導電性シート12側に位置している。
尚、本発明においては、前記の如く、例えば最下層の薄板プレート113に対してそれより上層の薄板プレート112及び111を図5において左方向へずらせることにより、図6に示すようにワイヤープローブ3を傾斜させ、その状態で保持するように構成する。そのずらせ幅は、ワイヤープローブ3の傾斜角度、ワイヤープローブ3の長さや径、薄板プレート111、112、113のプローブガイド孔の各小径部の径、ワイヤープローブと薄板プレート間の摩擦係数、等々の各種条件に基づいて決定されるが、最小限のずらせ幅を決定する一応の目安は以下の通りである。
ワイヤープローブの径をR0、複数の薄板プレートのプローブガイド孔の小径部のうち最小の小径部の径をR1、最大の小径部の径をRnとしたとき、最小限のずらせ幅Qは、
Q=(R1−R0)+(Rn−R1)=(Rn−R0) となる。
ずらせ幅Qがこれ未満であると、最大の小径部を有する薄板プレートの当該小径部の内周面がワイヤープローブに接触せず、当該薄板プレートを設けた意味が失われるからである。
図5及び図6に示した実施例の場合、前記の通り、ワイヤープローブの径R0=0.065mm、薄板プレートの最大の小径部の径Rn=0.105mmであるので、ずらせ幅Q=0.105−0.065=0.040となり、0.040mm以上のずらせ幅とすることが望ましい。
尚、このずらせ幅Qは、ワイヤープローブ3を各薄板プレートのプローブガイド孔の小径部に対して完全に保持させるか、或いは摩擦抵抗を伴う摺動性の範囲にとどめるかによって違いが出てくるものであり、上記のずらせ幅に限定されるものではない。本発明の目的達成のためには、摩擦抵抗を伴う摺動性よる程度の固定でも、十分に効果があることを確認している。また、小径部の内周面の上側角部と下側角部のいずれか一方、或は双方に面取り、アール等を施すことは必要に応じて任意に選択できる事項である。
図5及び図6に示した実施例における電極基板2Aには、電極ワイヤーガイド孔21aが設けられている。この電極ワイヤーガイド孔21aも、多数本のワイヤープローブに対応する数だけ設けられているが、図5及び図6では1個だけ表示してある。この電極ワイヤーガイド孔21aも軸芯を共通にした大径部21bと小径部21cによって形成されており、電極ワイヤー4が挿通され、接着剤4cによって固定されている。
ちなみに、この実施例のもので、電極ワイヤー4の径は0.115mm、電極ワイヤーガイド孔21aの小径部21cの内径は0.13mm、大径部21bの内径は2.0mmとなっているが、これらの仕様に限定されるものではない。
電極基板2Aは、図では省略した締付ボルトでプレート積層体11に固定されている。尚、電極基板2Aの下側に伸びる電極ワイヤー4の自由端側は、図1に示したように、コネクター65Aを介して計測機66へ接続されている。
次に、ワイヤープローブ用治具1Aに多数のワイヤープローブ3を装着したり、交換したりする際の手順について説明する。
図5に示す如く、薄板プレート111、112、113及び電極基板2Aをその仮位置決め用のピン孔111d、112d、113d及び位置決め用のピン孔21dが同軸となるように揃え、これらのピン孔に仮位置決めピン114を挿入し、取付ピン115a及び締付ネジ115で固定する。これにより、各薄板プレートのプローブガイド孔111a、112a、113aも同心状に揃えられる。
次いで、ワイヤープローブ3の後端部3bを先にして、薄板プレート111側より、順次プローブガイド孔111a、112a及び113aの小径部111c、112c及び113cに挿通させ、ワイヤープローブ3の両端部が、薄板プレート111と113の各外表面に僅かづつ露出した状態にする。その状態で、薄板プレート111の上面に、図示してない平坦なプレートを置き、挿入したすべてのワイヤープローブ3の先端部3aを軽く押すことによって、多数のワイヤープローブ3の先端部3aのすべてが上記プレートの厚さ0.05mmと等しい突出長さで均等に突出するように調整できる。
このようにして、全てのワイヤープローブ3をプレート積層体11に装着し終わったら、仮位置決めピン114を抜き取り、薄板プレート111、112を叩くか、その他の方法で左方向にずらせる。ずらせる方向としては、左方向に限らず、前後左右及び斜め方向のいずれの方向であっても良い。また、ずらせる薄板プレートとしては実施例は2枚であるが1枚であっても良い。
このように薄板プレート111と112をずらすと、ワイヤープローブ3は図6に示す如く傾斜した状態となるので、この状態で締付ネジ115を本締めして、ワイヤープローブ3を上記の如く傾斜した一定状態に保持する。これにより、傾斜したワイヤープローブ3の先端部3a及び後端部3bは、図示する如く中間部3cに対して僅かに屈曲し、若しくは撓んだ状態となり、先端部3aと後端部3bが一直線上に存在しなくなるため、ワイヤープローブ3が軸方向に変位したり、治具から抜け落ちたりすることがなくなる。
上記の如くして多数のワイヤープローブ3を装着したプレート積層体11の薄板プレート111の上面に異方向導電性シート12を貼り付けるか当接させることにより、本発明に係るワイヤープローブ用治具1Aが完成する。
尚、以上の説明では、被検査基板として回路基板を例にとって説明したが、本発明は、回路基板以外のプローバー、ICソケット、半導体パッケージ等の半導体装置の電気的特性検査にも用いることができる。
以上詳細に説明したように、本発明は、より集積度の進んだ高密度の回路基板や半導体装置の導通検査や電気的特性検査を行うことのできる、ワイヤープローブ用治具や、このワイヤープローブ用治具を用いた検査装置、並びに検査方法として好適に用いられるものである。
1A,1B 本発明に係るワイヤープローブ用治具
2A,2B 電極基板
3 ワイヤープローブ
4 電極ワイヤー
4c 接着剤
4d メッキ
5 被検査基板
11 プレート積層体
111,112,113 薄板プレート
111a,112a,113a プローブガイド孔
111b,112b,113b 大径部
111c,112c,113c 小径部
111d,112d,113d 仮位置決め用のピン孔
111e,112e,113e 挿通孔
114 仮位置決めピン
115 締付ネジ
115a 取付ピン
115A 保持手段
12 異方向導電性シート
60 検査装置
61 機台部
62 移動機台部
63 ガイド支柱
64A,64B ベース板
65A,65B コネクター
66 計測機

Claims (14)

  1. 回路基板のような被検査基板の導通検査や動作特性検査等を行う際に用いられるワイヤープローブ用治具であって、
    多数本のワイヤープローブと、
    これらの多数本のワイヤープローブを軸方向へ摺動可能に挿通保持させるために多数のプローブガイド孔が設けられた複数枚の薄板プレートを積層して成るプレート積層体と、
    前記プレート積層体に設けられ前記各プローブガイド孔にワイヤープローブを挿通した状態で保持させる保持手段と、
    前記プレート積層体の一方の面側に前記ワイヤープローブと電気的に導通した状態で設けられる電極基板と、
    前記プレート積層体の一方の面側と前記電極基板及び又は前記プレート積層体の他方の面側と前記被検査基板との間に設けられる弾性を有する異方向導電性シートと、
    を含むことを特徴とする、ワイヤープローブ用治具。
  2. 前記ワイヤープローブは、長さが6〜10mmのものを用いることを特徴とする、請求項1に記載のワイヤープローブ用治具。
  3. 前記ワイヤープローブは、タングステン、SK、或はパラジウム合金で作られていることを特徴とする、請求項1乃至2のいずれか1項に記載のワイヤープローブ用治具。
  4. 前記プレート積層体の厚さは、前記ワイヤープローブの長さより0.03〜0.5mm薄くしたことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワイヤープローブ用治具。
  5. 前記保持手段は、前記プレート積層体を構成する少なくとも1枚の薄板プレートを水平方向或は斜め方向へずらすように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のワイヤープローブ用治具。
  6. 前記保持手段は、前記薄板プレートを互いに積層固定する締付ネジと、少なくとも1枚の前記薄板プレートに設けられた前記締付ネジを弛挿させる挿通孔とで構成したことを特徴とする、請求項1に記載のワイヤープローブ用治具。
  7. 前記保持手段は、前記ワイヤープローブの一端部或は両端部に当該ワイヤープローブに形成された段部と、前記薄板プレートに設けられた前記ワイヤープローブの段部を施した部分の外径より小径の挿通孔とで構成したことを特徴とする、請求項1に記載のワイヤープローブ用治具。
  8. 前記異方向導電性シートが異方向導電性ゴムシートであることを特徴とする、請求項1に記載のワイヤープローブ用治具。
  9. 前記異方向導電性シートが異方向導電性合成樹脂フィルムであることを特徴とする、請求項1に記載のワイヤープローブ用治具。
  10. 前記被検査基板を、半導体装置としたことを特徴とする、請求項1乃至9に記載のワイヤープローブ用治具。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のワイヤープローブ用治具を被検査基板の電気的特性検査に用いたことを特徴とする、検査装置。
  12. 複数のプローブガイド孔を有する複数枚の薄板プレートを積層して成るプレート積層体の前記プローブガイド孔へ複数のワイヤープローブを軸方向へ摺動可能に挿通保持させて回路基板のような被検査基板の導通検査や動作特性検査等を行なうに当たり、短いワイヤープローブとこのワイヤープローブと電気的に接触する前記被検査基板及び又は電極基板との間に介在させた異方向導電性シートを用いることを特徴とする、被検査基板の検査方法。
  13. 前記異方向導電性シートが異方向導電性合成樹脂フィルムであることを特徴とする、請求項12に記載の被検査基板の検査方法。
  14. 前記異方向導電性シートが異方向導電性ゴムシートであることを特徴とする、請求項12に記載の被検査基板の検査方法。
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