JP2012078123A - 位置センサ及びその製造方法並びに位置決め治具 - Google Patents

位置センサ及びその製造方法並びに位置決め治具 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のようにホルダのくぼみ部により位置決めする場合と比較して、複数の磁気感応素子をより正確に位置決めした位置センサ及びその製造方法、並びに従来より正確な位置決めを可能とする位置決め治具を提供する。
【解決手段】各々がリード端子12を有する複数の磁気感応素子10の回路基板20に対する位置決め、及び磁気感応素子10同士の相対的な位置決めを、樹脂よりも高精度の外形寸法で形成可能な例えば金属製の位置決め治具によってケース30への収容前に予め高精度に行う。ケース30の素子収容凹部32は、磁気感応素子10の位置を規制しない程度に十分大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば直線移動又は回転移動する永久磁石の移動状態を複数の磁気感応素子で磁気的に検知する場合等に用いる位置センサ及びその製造方法、並びに複数の磁気感応素子を回路基板に対して位置決めするのに好適な位置決め治具に関する。
例えば下記特許文献1に示される移動物体検出装置は、ホルダのくぼみ部に磁気感応素子を保持し、この磁気感応素子のリード端子を基板に接続している。すなわち、ホルダのくぼみ部が磁気感応素子を位置決めする。
特開2006−308435号公報
ホルダは一般に樹脂成型により作られるため、金型のキャビ違いや成型公差、成型条件の違い等によりホルダの形状がわずかに変わってしまう。このため、ホルダのくぼみ部により磁気感応素子を位置決めする特許文献1の構成では、くぼみ部の位置がわずかにずれることにより、磁気感応素子の位置すなわちセンシングポイントもずれてしまう。そうすると、特に、多相出力が必要で複数の磁気感応素子を設ける場合には、複数の磁気感応素子の相対位置がずれるため、検出精度が悪化するという問題がある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、従来のようにホルダのくぼみ部により位置決めする場合と比較して、複数の磁気感応素子をより正確に位置決めできる構成の位置センサ及びその製造方法、並びに従来より正確な位置決めを可能とする位置決め治具を提供することにある。
本発明の第1の態様は、位置センサである。この位置センサは、
各々がリード端子を有する複数の磁気感応素子と、各リード端子が接続固定された回路基板と、前記回路基板を位置決め保持するケースとを備え、
前記ケースは、前記回路基板を搭載する基板搭載面と、前記基板搭載面から凹む素子収容凹部とを有し、
前記複数の磁気感応素子は、相互に位置決めされた状態で各々のリード端子が前記回路基板に接続固定され、本体部が前記素子収容凹部内に位置し、
前記素子収容凹部が、前記複数の磁気感応素子の位置を規制しない程度に十分大きいことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、位置センサ製造方法である。この方法は、
各々がリード端子を有する複数の磁気感応素子を回路基板に対して位置決め治具を用いて位置決めした状態を維持しながら、各リード端子を前記回路基板に接続固定する接続工程と、
前記接続工程の後に、前記複数の磁気感応素子及び前記回路基板をケースに収容する収容工程とを含む。
第2の態様の方法において、前記位置決め治具は、
台部と、前記台部の縁から下方に延びる側壁と、前記側壁から凹み且つ3つの位置規制面を有し、上方が開放である複数の位置決め用凹部と、前記位置決め用凹部に対して相対移動可能なプッシャーとを有し、
前記接続工程では、前記回路基板を前記台部に搭載し、前記磁気感応素子の3つの側面を前記3つの位置規制面で支持しながら、前記磁気感応素子の側面のうち前記位置規制面の対面していない側面を前記プッシャーで前記位置決め用凹部に向けて押し付けるとよい。
第2の態様の方法において、
前記ケースは、基板搭載面と、前記基板搭載面から凹む素子収容凹部とを有し、
前記素子収容凹部は、前記複数の磁気感応素子の位置を規制しない程度に十分大きく、
前記収容工程では、前記回路基板を前記基板搭載面上に位置決めし、かつ前記複数の磁気感応素子の本体部を前記素子収容凹部内に位置させるとよい。
この場合、前記収容工程では、前記基板搭載面から突出したガイドピンを前記回路基板の位置決め穴に通し、前記回路基板を前記基板搭載面上に位置決め固定するとよい。
第2の態様の方法において、各リード端子を所定位置で折り曲げて先端側に折曲げ部を形成しておき、前記接続工程では前記折曲げ部を前記回路基板に接続固定するとよい。
第2の態様の方法において、前記収容工程の後に、前記ケース内を絶縁樹脂で封止するとよい。
本発明の第3の態様は、位置決め治具である。この位置決め治具は、
各々がリード端子を有する複数の磁気感応素子を回路基板に対して位置決め可能な位置決め治具であって、
回路基板を搭載する台部と、
前記台部の縁から下方に延びる側壁と、
前記側壁から凹み、磁気感応素子の3つの側面に当接する位置規制面を有し、上方が開放である複数の位置決め用凹部と、
前記位置決め用凹部に位置する磁気感応素子の側面のうち前記位置規制面の対面していない側面を前記位置決め用凹部に向けて押付け可能に前記位置決め用凹部に対して相対移動するプッシャーとを備える。
第3の態様の位置決め治具において、この位置決め治具は、樹脂よりも高精度の外形寸法で形成可能な樹脂以外の材質であるとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現をシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、従来のようにホルダのくぼみ部により位置決めする場合と比較して、複数の磁気感応素子をより正確に位置決めできる構成の位置センサ及びその製造方法、並びに従来より正確な位置決めを可能とする位置決め治具を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る位置センサの製造方法の流れを示す概略工程図。 同方法における、磁気感応素子及び回路基板の位置決め手順説明図。 前記位置センサに用いる磁気感応素子の概略斜視図。 磁気感応素子及び回路基板の位置決めに用いる位置決め治具の概略斜視図。 磁気感応素子及び回路基板を収容したケースに外部接続用のコネクタを取り付けた平面図。 ケースの素子収容凹部の形状のバリエーションを示す平面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る位置センサの製造方法の流れを示す概略工程図である。図2は、同方法における、磁気感応素子10及び回路基板20の位置決め手順説明図である。図3は、前記位置センサに用いる磁気感応素子10の概略斜視図である。図4は、磁気感応素子10及び回路基板20の位置決めに用いる位置決め治具50の概略斜視図である。図5は、磁気感応素子10及び回路基板20を収容したケース30に外部接続用のコネクタ75を取り付けた平面図である。
本実施の形態では、磁気感応素子10を回路基板20に対して位置決め固定する接続工程(図1(A)→(B))の実行後に、磁気感応素子10及び回路基板20をケース30に収容する(図1(B)→(C))。すなわち、あらかじめ磁気感応素子10及び回路基板20を相互に位置決めした上で両者をケース30に収容する。このため、ケース30の素子収容凹部32は、従来と異なり、磁気感応素子10の位置を直接規制しない構造とする。以下、位置センサの各部材の構成を説明し、その後、位置センサの製造方法について説明する。
図3に示すように、例えばホールICである磁気感応素子10は、感磁面を内蔵する本体部11からリード端子12が突出した構造である。リード端子12は、例えばL字状に折り曲げられていて、先端部が折曲げ部12aとなっている。本実施の形態の位置センサは、例えば三相モータの角度センサであり、図1に示すようにU,V,Wの各相の制御用に磁気感応素子10を合計3つ使用する。
図1(A)に示すように、回路基板20は、曲線状縁部20aの近傍に導体からなる電極部21を有する。電極部21は、各々の磁気感応素子10に対応して3箇所に設けられている。図1(C)に示すように、角度検出の対象物の例示であるリングマグネット80の回転軸81と、隣り合う電極部21とを結んだ仮想線の成す角度は、例えば30°である。また、各々の電極部21と回転軸81との距離は好ましくは等しいものとする。図1(A)に示すように、曲線状縁部20aは、内側に湾曲した例えば円弧状であり、使用時にはリングマグネット80の外周面に各部が等距離で対面する形状であるとよい。2つの位置決め穴201は、後述のケース30のガイドピン301を通すものである。
図1(B)に示すように、例えば絶縁樹脂製のケース30は、基板搭載面31と、素子収容凹部32と、グロメット用凹部33と、2本のガイドピン301と、側壁部311〜314とを有する。
平面である基板搭載面31は、角度検出の対象物(例えば図1(C)のリングマグネット80)が存在する方向の辺が、回路基板20の曲線状縁部20aと同様に曲がった曲線状辺部31aとなっている。素子収容凹部32は、例えば円弧状等の曲線状穴(スリット)であり、基板搭載面31の曲線状辺部31aから凹む。素子収容凹部32は、3つの磁気感応素子10を一括に収容可能な大きさであり、かつ磁気感応素子10の位置を規制しない程度に十分大きい。例えば、磁気感応素子10の本体部11がいずれの面も素子収容凹部32の内面に当接することなく素子収容凹部32内に位置し得る程度に素子収容凹部32は大きい。
グロメット用凹部33は、図5で後述のグロメット71が延在可能なように、基板搭載面31の曲線状辺部31aと反対側の直線状辺部31bから凹む。側壁部311〜314は、基板搭載面31、素子収容凹部32及びグロメット用凹部33を囲むように立ち上がる。側壁部311は、使用時にリングマグネット80の外周面と対面するもので、回路基板20の曲線状縁部20aと同様に湾曲した曲面状(例えば円弧面状等の凹面)である。側壁部314の中間部は、両端部よりも凹んだ(高さが低い)低背部314aとなっている。これは、図5で後述のグロメット71の取付け(嵌合)のためである。
基板搭載面31から突出する2本のガイドピン301は、回路基板20の上述の位置決め穴201に嵌って回路基板20を基板搭載面31上で位置決めする。なお、好ましくはガイドピン301の突出長さは、磁気感応素子10の高さ(本体部11とリード端子12の合計高さ)と同じかそれより長いとよい。すなわち、回路基板20の位置決め穴201がガイドピン301の先端に係合しているときに、回路基板20に固定された磁気感応素子10の本体部11が素子収容凹部32内に入らない程度にガイドピン301の突出長さを長くする。また、ガイドピン301は、好ましくは先端近傍をテーパー状として回路基板20の位置決め穴201を挿通容易とする。
続いて、3つの磁気感応素子10を回路基板20に対して位置決め固定する際に用いる位置決め治具50の構成例を説明する。
図2及び図4に示すように、例えば金属製(鉄製やアルミ合金製等)の位置決め治具50は、台部51と、側壁52a〜52cと、位置決め用凹部53と、プッシャー55と、ガイド部56とを備える。台部51は、回路基板20を搭載する平面である。台部51から突出する2本のガイドピン501を回路基板20の上述の位置決め穴201に嵌合することで、回路基板20を台部51上で位置決めする。
側壁52a〜52cは、台部51の縁から下方に延び、相互に所定の角度を成す。この角度は、3つの磁気感応素子10の感磁面が相互に成すべき角度に対応する。3つの位置決め用凹部53は、側壁52a〜52cから凹む。各々の位置決め用凹部53は、磁気感応素子10の3つの側面に当接してその位置を規制する位置規制面53a〜53cと、磁気感応素子10の底面(又は上面)と当接してその位置を規制する底面53dとを有する。一方、各々の位置決め用凹部53は、位置規制面53bの対向する側方と、上方とが開放である。なお、各々の位置決め用凹部53は、位置規制面53a〜53cの上端から上方側の側面がそれぞれ外側に(上部開口が広がる向きに)傾斜しており、磁気感応素子10の位置決め時に磁気感応素子10を挿入容易としている。
プッシャー55は、側壁52a〜52cと平行な当接面55a〜55cを有する。そして、プッシャー55は、磁気感応素子10の位置決め時には、位置決め用凹部53に位置する磁気感応素子10の側面のうち位置規制面53a〜53cの対面していない側面を位置決め用凹部53に向けて当接面55a〜55cで押付け可能なように位置決め用凹部53に対して相対移動可能である。この相対移動は、例えばレール57に沿ってプッシャー55がスライドすることで実現される。台部51と一体でプッシャー55の両側に位置するガイド部56は、プッシャー55の横方向(スライド方向と垂直な方向)の位置ずれを防止するようにプッシャー55をガイドする。
以下、位置センサの製造方法について説明する。
1.接続工程(図1(A)→(B)、及び図2)
各々がリード端子12を有する3つの磁気感応素子10を、回路基板20に対して位置決め治具50を用いて位置決めする。そして、位置決め状態を維持しながら、各リード端子12の折曲げ部12a(図3参照)を回路基板20の電極部21に例えば半田付け等で接続固定する。ここで、位置決め治具50による位置決めの際には、図2に示すように、回路基板20の位置決め穴201を台部51のガイドピン501と嵌め合わせて回路基板20を台部51に位置決め搭載し、磁気感応素子10を位置決め用凹部53に上から挿入する。そして、磁気感応素子10の3つの側面を位置規制面53a〜53cで支持しながら、磁気感応素子10の側面のうち位置規制面53a〜53cの対面していない側面をプッシャー55で位置決め用凹部53に向けて押し付ける。これにより、回路基板20に対して磁気感応素子10が正確に位置決めされる。また、磁気感応素子10同士の相対位置関係も正確に定められる。
2.収容工程(図1(B)→(C))
前記接続工程の後に、3つの磁気感応素子10及び回路基板20をケース30に収容する。具体的には、まず、回路基板20の位置決め穴201を基板搭載面31から突出したガイドピン301の先端に係合させる。その後、回路基板20をガイドピン301に沿って下降させ、ガイドピン301と嵌合により回路基板20を基板搭載面31上に位置決めするとともに、3つの磁気感応素子10の本体部11を素子収容凹部32内に位置させる。なお、好ましくは、熱溶着用コテ40によるガイドピン301の熱溶着により回路基板20を基板搭載面31上に位置決め固定する。また、ガイドピン301の熱溶着前に、ガイドピン301を中間部で切断して所定長に短くしてもよい。
3.コネクタ取付け工程(図1(C)→図5)
前記収容工程の後に、ケース30の側壁314の低背部314a(図1(C)参照)にグロメット71を嵌合させて取り付ける(図5参照)。グロメット71を貫通するコード72(ここでは5本)の一端を回路基板20に接続固定する。コード72の中間部はチューブ74で被覆保護され、コード72の他端は外部接続用のコネクタ75となっている。コネクタ75は、例えば自動車等のECU(Electric Control Unit)に接続される。なお、好ましくは、グロメット71の取付け後に、ケース30に絶縁樹脂(エポキシ等の注型材)を注入して磁気感応素子10及び回路基板20をケース30内で固定する(封止する)。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 回路基板20に対する磁気感応素子10の位置決め、及び磁気感応素子10同士の相対的な位置決めを、樹脂よりも高精度の外形寸法で形成可能な例えば金属製の位置決め治具50によって、ケース30への収容前に予め高精度に行っている。そして、ケース30の素子収容凹部32は、磁気感応素子10の位置を規制しない程度に十分大きいものとしている。このため、従来のように樹脂成型により作られたホルダのくぼみ部により磁気感応素子を位置決めする構成と異なり、金型のキャビ違いや成型公差、成型条件の違い等による形状変化によって複数の磁気感応素子の相対位置がずれることを防止可能であり、高精度の位置検出を実現することができる。すなわち、ケース30の素子収容凹部32の位置精度に依存しない高いセンサ精度を実現可能である。
(2) ケース30の素子収容凹部32が磁気感応素子10の位置を規制しない程度に十分大きいため、3つの磁気感応素子10及び回路基板20をケース30に収容する際に、3つの磁気感応素子10の本体部11を素子収容凹部32内に位置させる作業性が良好である。この点、従来のようにホルダのくぼみ部により磁気感応素子を位置決めする場合は、くぼみ部を狭公差にして(可能な限り小さくして)ぎりぎりの寸法のところに磁気感応素子を収容する必要があり、収容作業の難易度が高い。このため、収容作業中に作業者が磁気感応素子のリード端子を不用意に曲げてしまうことがあり、リード端子の曲げ精度が悪化してリード端子が回路基板に対して浮いてしまう等、信頼性が低下する問題がある。これに対し、本実施の形態では、上記のように素子収容凹部32が大きく磁気感応素子10及び回路基板20のケース30への収容作業性が良いため、作業者がリード端子12を不用意に折り曲げてしまうリスクは低く、従来のような信頼性低下の問題は少ないといえる。
(3) ケース30の素子収容凹部32が磁気感応素子10の位置を規制しない程度に十分大きいため、磁気感応素子10がぴったり嵌る程度に素子収容凹部32が小さい場合と比較して、ケース30の樹脂封止時の気泡の発生を抑えることができる。気泡が表面に上がってくると製品としての外観を損ない、気泡が内部に留まると熱膨張により磁気感応素子10や回路基板20を不用意に圧迫して信頼性に問題が生じうるところ、本実施の形態では上記のように気泡の発生を抑えることが可能なため、気泡の発生に伴う不具合を好適に低減できる。
(4) ガイドピン301の突出長さが磁気感応素子10の高さ(本体部11とリード端子12の合計高さ)と同じかそれより長いため、磁気感応素子10及び回路基板20をケース30に収容する際には、まず回路基板20の位置決め穴201をケース30のガイドピン301の先端に係合させてから、回路基板20をガイドピン301に沿って下降させることで磁気感応素子10を素子収容凹部32内に位置させる流れとなり、作業者が磁気感応素子10の本体部を素子収容凹部32の内壁に誤って当ててリード端子12を不用意に折り曲げることを防止できる。
(5) 従来のようにホルダのくぼみ部で磁気感応素子を位置決めする構成では、磁気感応素子10の個数を増やしたり磁気感応素子10間の距離(角度)を変更したりする場合に、それぞれ専用のケースを作製する必要がある。これに対し、本実施の形態では、素子収容凹部32を大きくとったケース30を用意しておけば、ケース30はそのままで、専用には回路基板20及び位置決め治具50を用意すればよい。そのため、総合的な原価低減効果が得られる。
(6) 従来のようにホルダのくぼみ部で磁気感応素子を位置決めする構成では、センサの個体ごとにマイナス公差であったりプラス公差であったりするため、センサ出力の個体間バラツキが発生する。これに対し、本実施の形態では、回路基板20に対する磁気感応素子10の位置決めはケース30に依存しないため、センサ出力の個体間バラツキを大幅に低減できる。また、位置決め治具50を1つで運用すると、治具間のバラツキも無くなり、センサ出力の個体間バラツキを一層低減できる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
位置決め治具50の材質は、金属に限らず、樹脂よりも高精度の外形寸法で形成可能な樹脂以外の材質としてもよい。
素子収容凹部32は、複数の磁気感応素子10を一括して収容する実施の形態で例示のタイプ(図6(B)参照)に限らず、磁気感応素子10を一つずつ収容する個別穴タイプ(図6(A)参照)であってもよい。個別穴タイプの場合も、素子収容凹部32は磁気感応素子10の位置を規制しない程度に十分大きいものとする。
実施の形態ではリング状マグネット等の回転体の回転角度を検出する角度センサを説明したが、位置検出の対象は回転体に限らず、所定ピッチで着磁された直線移動体等であってもよい。例えば直線移動体の場合、複数の磁気感応素子は直線移動体に対面するように一平面上に配置すればよい。
磁気感応素子10の個数は、3つに限らず、2つ又は4つ以上であってもよく、製品仕様や用途その他の要因に合わせて適宜決定すればよい。
磁気感応素子10は、ホールICに限らず、MR素子等であってもよい。
10 磁気感応素子
11 本体部
12 リード端子
20 回路基板
20a 曲線状縁部
21 電極部
30 ケース
31 基板搭載面
32 素子収容凹部
50 位置決め治具
201 位置決め穴
301 ガイドピン

Claims (9)

  1. 各々がリード端子を有する複数の磁気感応素子と、各リード端子が接続固定された回路基板と、前記回路基板を位置決め保持するケースとを備え、
    前記ケースは、前記回路基板を搭載する基板搭載面と、前記基板搭載面から凹む素子収容凹部とを有し、
    前記複数の磁気感応素子は、相互に位置決めされた状態で各々のリード端子が前記回路基板に接続固定され、本体部が前記素子収容凹部内に位置し、
    前記素子収容凹部が、前記複数の磁気感応素子の位置を規制しない程度に十分大きいことを特徴とする、位置センサ。
  2. 各々がリード端子を有する複数の磁気感応素子を回路基板に対して位置決め治具を用いて位置決めした状態を維持しながら、各リード端子を前記回路基板に接続固定する接続工程と、
    前記接続工程の後に、前記複数の磁気感応素子及び前記回路基板をケースに収容する収容工程とを含む、位置センサ製造方法。
  3. 請求項2に記載の方法において、前記位置決め治具は、
    台部と、前記台部の縁から下方に延びる側壁と、前記側壁から凹み且つ3つの位置規制面を有し、上方が開放である複数の位置決め用凹部と、前記位置決め用凹部に対して相対移動可能なプッシャーとを有し、
    前記接続工程では、前記回路基板を前記台部に搭載し、前記磁気感応素子の3つの側面を前記3つの位置規制面で支持しながら、前記磁気感応素子の側面のうち前記位置規制面の対面していない側面を前記プッシャーで前記位置決め用凹部に向けて押し付ける、位置センサ製造方法。
  4. 請求項2又は3に記載の方法において、
    前記ケースは、基板搭載面と、前記基板搭載面から凹む素子収容凹部とを有し、
    前記素子収容凹部は、前記複数の磁気感応素子の位置を規制しない程度に十分大きく、
    前記収容工程では、前記回路基板を前記基板搭載面上に位置決めし、かつ前記複数の磁気感応素子の本体部を前記素子収容凹部内に位置させる、位置センサ製造方法。
  5. 請求項4に記載の方法において、前記収容工程では、前記基板搭載面から突出したガイドピンを前記回路基板の位置決め穴に通し、前記回路基板を前記基板搭載面上に位置決め固定する、位置センサ製造方法。
  6. 請求項2から5のいずれかに記載の方法において、各リード端子を所定位置で折り曲げて先端側に折曲げ部を形成しておき、前記接続工程では前記折曲げ部を前記回路基板に接続固定する、位置センサ製造方法。
  7. 請求項2から6のいずれかに記載の方法において、前記収容工程の後に、前記ケース内を絶縁樹脂で封止することを特徴とする、位置センサ製造方法。
  8. 各々がリード端子を有する複数の磁気感応素子を回路基板に対して位置決め可能な位置決め治具であって、
    回路基板を搭載する台部と、
    前記台部の縁から下方に延びる側壁と、
    前記側壁から凹み、磁気感応素子の3つの側面に当接する位置規制面を有し、上方が開放である複数の位置決め用凹部と、
    前記位置決め用凹部に位置する磁気感応素子の側面のうち前記位置規制面の対面していない側面を前記位置決め用凹部に向けて押付け可能に前記位置決め用凹部に対して相対移動するプッシャーとを備える、位置決め治具。
  9. 請求項8に記載の位置決め治具において、樹脂よりも高精度の外形寸法で形成可能な樹脂以外の材質であることを特徴とする、位置決め治具。
JP2010221286A 2010-09-30 2010-09-30 位置センサ及びその製造方法並びに位置決め治具 Active JP5333788B2 (ja)

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