JP2012076635A - 自動二輪車の燃料配管構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常、燃料ポンプは、ポンプ本体、レギュレータ、フィルター及びオイル管等を一体的に備えており、このような燃料ポンプを燃料タンク内に配置していると、燃料タンクの実質的な容量が減少し、また、燃料ポンプの取り付け及び取り外し作業に手間が掛かる。
【解決手段】車幅中央で前後方向に延びる中央フレーム部材、たとえば上側フレーム部材3を跨るように燃料タンクを配置し、前記上側フレーム部材3の左右の一方側の燃料タンク部分の底板の外側に、燃料ポンプ31を取り付けている。前記燃料ポンプ31の吐出部に接続された燃料通路、たとえば燃料ホース45は、前記上側フレーム部材3を左右の前記一方側から他方側へ横断すると共に、前記上側フレーム部材3の他方側面に沿って後方に延び、エンジンのスロットルボディ25のインジェクター70に接続されている。好ましくは、前記燃料ホース45は、所定の折り曲げ形状を維持する定形ホースである。
【選択図】図8

Description

本発明は、燃料タンクからエンジンの燃焼供給部まで燃料を供給するための燃料配管構造に関し、特に、車幅中央で前後方向に延びる中央フレーム部材を跨るように燃料タンクを配置し、前記中央フレーム部材の左右の一方側の燃料タンク部分の底板の外側に、燃料ポンプを取り付けている自動二輪車に適した燃料配管構造に関する。
一般に、騎乗型の自動二輪車において、燃料タンクは、メインフレーム内に配置されたエンジンの上方に配置され、ヘッドパイプから後方に延びるフレーム部材に支持されており、燃料タンクに取り付けられた燃料ポンプの吐出部は、燃料通路を構成する燃料ホース等を介して、エンジンの燃料インジェクター等の燃料供給部に接続されている。
従来、前記燃料ポンプに接続された燃料ホースは、燃料タンクの上面に沿って配設されたり(特許文献1)、燃料タンクの側面に沿って配設されたりしており(特許文献2)、上記燃料タンクの上面あるいは側面から、車輌の各種装備品の車幅方向の外側あるいは装備品の間を縫って、エンジンの燃焼供給部に至っている。
特開2005−188446号公報 特開2003−48586号公報
前記各従来技術の自動二輪車では、燃料ポンプを燃料タンク内に配設したインタンク方式を採用しているが、通常、燃料ポンプは、ポンプ本体、レギュレータ、フィルター及びオイル管等を一体的に備えており、このような燃料ポンプを燃料タンク内に配置していると、燃料タンクの実質的な容量が減少し、また、燃料ポンプの取り付け及び取り外し作業に手間が掛かる。
特に、燃料タンクが、一本のフレーム部材に跨るように断面逆U字状に形成されているような場合には、燃料タンク内の燃料ポンプの配置スペース及び取付箇所が制限され、燃料供給構造の設計の自由度が制限される。
しかも、燃料ホースを、燃料タンクの上面あるいは側面に沿って配設し、上記燃料タンクの上面あるいは側面から、車輌の各種装備品の車幅方向の外側あるいは装備品の間を縫って配設していると、配管作業に手間がかかると共に、燃料ホースと他の備品との干渉をさけるために保護部材等を施さなければならず、また、広い配管スペースが必要となり、車輌の大形化を招く。特に、燃料ホースが車体の外部に露出すると外観が損なわれるし、ホースが傷付くおそれがある。
本発明の目的は、車幅方向の中央に配置された中央フレーム部材に跨る燃料タンクを備えた自動二輪車の燃料配管構造において、燃料タンクの実質的な容量を減らすことなく、燃料ホース等の燃料通路用の部材をコンパクトに配置でき、かつ、それらを外部から保護できる自動二輪車の燃料配管構造を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、車幅中央で前後方向に延びる中央フレーム部材を跨るように燃料タンクを配置し、前記中央フレーム部材の左右の一方側の燃料タンク部分の底板の外側に、燃料ポンプを取り付けている自動二輪車の燃料配管構造において、前記燃料ポンプの吐出部に接続された燃料通路、例えば燃料ホースは、前記中央フレーム部材の下側を左右の前記一方側から他方側へ横断すると共に、前記中央フレーム部材の他方側面に沿って後方に延び、エンジンのスロットルボディのインジェクターに接続されている。
上記発明において、好ましくは、次のような構成を採用する。
(a)前記燃料通路は、所定の折り曲げ形状を維持する定形ホース(あるいは成形ホース)である。
(b)燃料ホース等により形成される前記燃料通路は、エンジンのシリンダヘッドの最上端位置よりも前方にずれた位置で、前記中央フレーム部材を横断している。
(c)前記燃料ポンプの前記吐出部は後方に向いて開口し、前記他方側に折れ曲がるL字形の継手管により、車幅方向の中央に向けて前記燃料通路を接続している。
(d)前記燃料ポンプの前記継手管は、第1のカバーにより前記一方側から覆われている。
(e)前記燃料通路の燃料下流側の端部と前記インジェクターとを接続する接続部分は、第2のカバーにより前記他方側から覆われている。
(f)前記燃料ポンプの前記他方側の面に、該他方側から電線コネクタが接続される電気接続口が設けられている。
(1)本発明によると、燃料ホース等の燃料通路を、中央フレーム部材の近傍にコンパクトに配置できると共に、燃料タンクや燃焼ポンプ(ユニット)自体で燃料ホースを外部から覆うので、外観が向上すると共に燃料通路用の部材(燃料ホース等)を保護することができる。
(2)前記(a)項のように、燃料通路として所定の折り曲げ形状を維持する定形ホースを用いていると、配管及び取付作業が容易であり、かつ、振動しにくく、取付強度も高くなる。
(3)前記(b)項のように、燃料通路を、シリンダヘッドの最上端位置よりも前方にずれた位置で、中央フレーム部材を横断させていると、シリンダヘッドの熱の影響を少なくでき、燃料通路用の部材の耐久性を維持できる。
(4)前記(c)項のように、燃料ポンプの吐出部を後方に向いて開口し、他方側に折れ曲がるL字形の継手管により、車幅方向の中央(内方)に向けて前記燃料通路を接続していると、燃料ポンプと燃料通路用の部材との接続及び取り外し作業が容易になり、また、燃料ホース等を折り曲げることなく、簡単に中央フレーム部材を横断させることができる。
(5)前記(d)項のように、前記燃料ポンプの前記継手管を、第1のカバーにより一方側から覆っていると、外部から継手管を保護できると共に継手管へのアクセスを遮断し、継手管部分へのいたずらを未然に防止できる。
(6)前記(e)項のように、燃料通路の燃料下流側の端部とインジェクターとの接続部分を、第2のカバーにより覆っていると、外部から前記接続部分、スロットルボディ及びインジェクターを保護できると共に、前記接続部分、インジェクター及びスロットルボディへのアクセスを遮断し、前記接続部分、インジェクター及びスロットルボディへのいたずらを未然に防止できる。
(7)前記(f)項のように、燃料ポンプの前記他方側の面に、該他方側から電線コネクタが接続される電気接続口(接続端子部)を設けていると、電気配線をコンパクトに、かつ、外部から見え難い箇所に配置できると共に、中央フレーム部材に沿って配置されたメインハーネスに簡単に接続できる。
本発明に係る燃料供給装置を備えた自動二輪車の左側面図である。 本体部を取り外して示す燃料タンク(特に底板)の拡大斜視図である。 燃料ポンプ及び燃料ポンプカバーの縦断面図である。 燃料ポンプ及び燃料ポンプカバーの分解右側面図である。 図4の後面図である。 燃料ポンプの底面図である。 燃料ポンプカバーの取付ブラケット(カバー取付板)の平面図である。 燃料タンクを取り外して示すフレーム部分の平面図である。 スロットルボディカバーを取り外したスロットルボディ等を右上方から見た斜視図である。 エンジン及びスロットルボディ等の右側面図である。 燃料ホースの単体の左面図である。 燃料ホースの単体の前面図である。
図1乃至図12は、本発明に係る燃料供給装置及びこれを備えた自動二輪車であり、これらの図により、本発明の実施の形態を説明する。
[自動二輪車の全体構造]
自動二輪車の左側面図を示す図1において、メインフレーム1は、ヘッドパイプ2から後方に延びる上側フレーム部材3と、ヘッドパイプ2から下方に延びて下端部が後方に延びる下側フレーム部材4と、上側フレーム部材3の後端部と下側フレーム部材4の後端部とを連結する後側フレーム部材5等から構成されている。ヘッドパイプ2に回動自在に支持された操舵軸7には、上下のブラケット10,11を介して左右一対のフロントフォーク12が連結され、フロントフォーク12の下端部には前車輪13が支持されている。上側ブラケット10にはハンドルバー15が支持されている。後側フレーム部材5には、揺動軸部16を介してスイングアーム17が上下方向揺動自在に支持され、スイングアーム17の後端部に後車輪19が支持されている。
エンジン20は、上側フレーム部材3と、下側フレーム部材4と、後側フレーム部材5とで囲まれたメインフレーム1内の空間に搭載されている。このエンジン20は、周知のように、クランクケース21、シリンダ22及びシリンダヘッド23等を備えている。シリンダヘッド23の前面の排気ポートに排気管24が接続され、シリンダヘッド22の後面の吸気ポートにスロットルボディ25が接続され、該スロットルボディ25の後側には吸気ボックス26が接続されている。
上側フレーム部材3に、これを左右に跨るように燃料タンク30が載置され、燃料タンク30の後側にシート29が配置されている。
前記燃料タンク30の前部の下側に、燃料ポンプ31と、この燃料ポンプ31を覆う燃料ポンプカバー(第1のカバー)32が取り付けられている。燃料ポンプ31は、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂でできている。
[燃料供給構造]
図2は、本体部(仮想線)34及び燃料ポンプカバー(仮想線)32を取り外して示す燃料タンク30の斜視図であり、燃料タンク30の底板35は、上側フレーム部材3を左右に跨ぎ、左右幅の中央部が高く、左右両側部が低くなっている。低くなっている底板35の左側部の前部に開口36が形成され、該開口36の下側に燃料ポンプ31が取り付けられている。燃料ポンプ31の上端部に設けられた扁平状のフィルター37は、前記開口36から燃料タンク30内に挿入されている。
燃料タンク30内の残燃料量が所定レベル以下になるのを温度変化により検知するサーミスター40は、前記燃料ポンプ31と分離配置されている。すなわち、サーミスター40は、燃料タンク30内の左側部において、前記開口36よりも一定距離後方位置に配置されており、底板35に固定された支持脚41により、底板35から一定距離だけ高い位置に保持されている。
図6は燃料ポンプ31の底面図であり、燃料ポンプ31は、前半部に形成された円筒状の第1の円筒部31aと、後半部に形成された円筒状の第2の円筒部31bと、前記両円筒部31a、31b間に形成された中間矩形部(継手フランジ部)31cと、前記第2の円筒部31bの後端からさらに後方に突出する吐出管部31dと、を備えている。前記第1の円筒部31aには、右方(車幅中央側)に突出する電気配線接続用の接続端子部31fが形成され、この接続端子部31fには給電用の電線コネクタ90が接続される。
第2の円筒部31bの上端部の左右両側には、左右に張り出す取付用フランジ部31gが形成され、各取付用フランジ部31gにはそれぞれボルト挿通孔44が形成されている。さらに、前記吐出管部31dの長さ方向(前後方向)の途中には、該吐出管部31dに接続される継手管43の抜け止めを行うために、外向きのフランジ部31eが形成されている。
前記継手管43は、上方から見てL字形に形成され、右方(車幅内方)に折れ曲がっている。継手管43に装着されているコの字形のクランプ爪43aで吐出管部31dのフランジ31eの前側をクランプすることにより、クランプ爪43aとフランジ31eとを係合し、継手管43が吐出管部31dから後方に抜けないように係止している。L字形継手管43の後端部に接続された燃料ホース45は右方に延び、図1のスロットルボディ25の左側に至り、スロットルボディ25の各インジェクターに接続される。
図4は、燃料ポンプ31及び燃料ポンプカバー32の分解右側面図であり、燃料ポンプ31の第2の円筒部31b及び矩形部31cの上面には、上方に突出する円筒状の取付用の嵌合部46が形成されており、この嵌合部46内に形成された燃料通路(図示せず)が前記フィルター37に連通している。嵌合部46の外周面には、環状溝47が形成され、この環状溝47にはOリング48が嵌着されている。
燃料ポンプカバー32は、前半部に形成された略半割円筒状の第1の部分円筒部32aと、後半部に形成された略半割円筒状の第2の部分円筒部32bと、前記両部分円筒部32a、32b間に形成された中間矩形部32cと、前記第2の部分円筒部32bの後端からさらに後方に突出する部分円錐部32dと、を備えている。
燃料ポンプカバー32の第1の部分円筒部32aの右側面(車幅内方側面)には、燃料ポンプ31の接続端子部31fに接続される前記ハーネス用のコネクタ90が挿入される切欠き49が形成されている。
燃料ポンプカバー32の装着時、燃料ポンプカバー32の第1の部分円筒部32aは、燃料ポンプ31の第1の円筒部31aの左右両側、前側及び下側を覆い、燃料ポンプカバー32の第2の部分円筒部32bは、燃料ポンプ31の第2の円筒部31bの左右両側及び下側を覆い、燃料ポンプカバー32の矩形部32cは、燃料ポンプ31の矩形部31cの左右両側及び下側を覆い、燃料ポンプカバー32の部分円錐部32dは、燃料ポンプ31の吐出管部31d及び燃料ホース用の継手管43の左右両側及び下側を覆うようになっている。
燃料ポンプカバー32の前壁の上端と、左右側壁の後部の上端には、それぞれ上方に突出する係合突起51が形成されており、各係合突起51の上端部には楔形状の脱落防止用の返し(膨出部)51aが形成されている。
燃料ポンプカバー32を装着する際、燃料ポンプ31の第1及び第2の円筒部31a、31bの下面には、円弧形に形成された帯板状のゴムダンパー52が装着される。各ゴムダンパー52は、燃料ポンプ31の前後の各円筒部31a、31bの外周面と、燃料ポンプカバー32の前後の各部分円筒部32a、32bの内周面との間で、一定の圧力で挟持される。
図5は、図4の後面図であり、燃料ポンプカバー32の部分円錐部32dの後端壁には、燃料ホース用の継手管43(図4等参照)が突出するU字形の切欠き53が形成されている。また、燃料ポンプカバー32の第2の部分円筒部32bの上端部の左右両側には、燃料ポンプ取付用のボルト55の頭部を収納する張り出し部32gが形成されている。また、燃料ポンプカバー32の底部には水抜き孔32hが形成されている。
燃料タンク30の底板35の開口36には、ポンプ取付用のタンク側フランジ56が嵌着され、溶接により底板35に固着されている。タンク側フランジ56は、燃料ポンプ31の嵌合部46が嵌合する嵌合孔58を有すると共に、燃料ポンプ31の取付フランジ31gのボルト挿通孔44に対応する位置にめねじ孔59が形成されている。
図3は、燃料ポンプ31及び燃料ポンプカバー32を燃料タンク30の底板35に装着した状態を示す縦断面図であり、燃料タンク30の底板35には、開口36の前方位置と後方位置に、スリット状の係合孔60aを有するカバー取付板(取付ブラケット)60が複数本のボルト61により固着されている。底板35の上面には、ナット62が溶着されており、これらのナット62に前記ボルト61が螺着されている。すなわち、上記カバー取付板60の各係合孔60aに、燃料ポンプカバー32の各係合突起51を下方から挿入し、返し51aを係合孔60aの周縁に係合することにより、燃料ポンプカバー32をカバー取付板60に固定している。この時、燃料ポンプカバー32の内周面と燃料ポンプ31bの外周面との間に、前述のように、前後のゴムダンパー52を挟圧している。
前記各カバー取付板60は、底板35の下面から一定距離だけ下方に突出するようにL字状に折れ曲がっており、これにより、燃料ポンプ装着時に、燃料ポンプ31の上側に前記ボルト61の頭部が収納される空間を確保している。
図7は前記カバー取付板60を上方から見た図であり、それぞれ二個のボルト挿通孔63を有している。
(燃料ホース45及びその接続構造)
図8は、燃料タンク30を取り外して示す上側フレーム部材3近傍の平面図であり、スロットルボディ25は、エンジン20の気筒数、たとえば二気筒に対応させて、左右方向に間隔を置いて2個配置され、それぞれのスロットルボディ25には、燃料インジェクター70が設けられている。各燃料インジェクター70は高圧用の金属製あるいは樹脂製の燃料供給管71に接続されており、この燃料供給管71は、スロットルボディ25の上方を左右方向(車幅方向)に延びるように配置されている。燃料供給管71の右端部には、前方に突出する接続管部71aが設けられ、この接続管部71a及びスロットルボディ25の右端部は、スロットルボディカバー(第2のカバー)73により、右方から覆われている。また、上側フレーム部材3の右側面に沿って、メインハーネス69が配置されている。
前記燃料ポンプ31の後端部に、L字形継手管43を介して接続された燃料ホース45は、L字形継手管43から右方に延び、上側フレーム部材3の左側面付近で少し下降し、上側フレーム部材3の下側を右方へ横断し、上側フレーム部材3の右側面の下方位置に至っている。
図9は、スロットルボディ25及びその近傍を、右前上方から見た斜視図であり、エンジン20のヘッドカバー23aの上面は、側面視で「へ」の形に上方に突出しており、前記燃料ホース45は、ヘッドカバー23aの最上端縁23bよりも前方にずれた位置で、上側フレーム部材3の下側を左右に横断している。
燃料ホース45は、上側フレーム部材3の下側を右方に横断後、上側フレーム部材3の右側面の下方位置を後方に延びると共に、ヘッドカバー23aの上面を迂回するように下方に湾曲し、さらに右方に延びて、前記燃料供給管71の右端接続管部71aの前側に至っている。そして、燃料ホース45の右後端部に設けられたL字形継手管72が、前記燃料供給管71の右端接続管部71aに前上方から接続されている。なお、L字形継手管72は、前記燃料ポンプ31に接続されたL字形継手管43と基本的に同様なクランプ構造、すなわち、コの字形クランプ爪を利用したクランプ構造となっている。
図9において、スロットルボディ25の右端面には、例えば、めねじ孔を有する上下一対のカバー取付座(ボス部)80が形成され、このカバー取付座80に、円筒形の上下一対のカラー81を介して長円形状の延長取付座(ワッシャプレート)82が配置されている。延長取付座82は、前記カラー81に溶接により固着されている。なお、各カラー81も前記カバー取付座80に溶接により固着していてもよい。また、取付方法は、上下一対に限らず、一つ又は二つ以上のボス部に取り付けられても良い。
そして、前記延長取付座82に、図10に示すように、スロットルボディカバー73が、上下の一対のボルト83により着脱自在に取り付けられている。
図10はエンジン20及びスロットルボディ25部分の右側面図であり、スロットルボディカバー73は、たとえば、板金製あるいは樹脂製であり、外観部品として、見栄えの良いように、綺麗な塗装あるいはクロムめっきで仕上げている。
図11は燃料ホース45の単体の左側面図、図12は、燃料ホース45の単体の前面図である。燃料ホース45は高圧用に製作された耐圧ホースであり、しかも、一定の形状を自己保持できるホース、例えば定形ホースが好適に使用されている。すなわち、自然状態では、図11及び図12の原形状を保持し、一定の外力により変形可能であるが、外力が除去されると、元の原形状に戻るように構成されている。
図11及び図12において、燃料ホース45の具体的形状を説明すると、前端部のL字形継手管43から右方に延びる第1部分45aと、上側フレーム部材3の下側を右方に横断する第2部分45bと、上側フレーム部材3の右側面の下方位置を、後下方に延びる第3部分45cと、燃料供給管91の右端接続管部72へと右下方に延びる第4部分45dと、から構成されている。
(燃料ポンプ31及び燃料ホース45等の組み付け)
(1)図3において、燃料タンク30の底板35の下側に燃料ポンプ31が取り付けられ、この燃料ポンプ31の後端吐出管部31dに、燃料ホースの45の前端部のL字形継手管43を接続する。その後、前後のゴムダンパー52及び燃料ポンプカバー32を下側から被せ、燃料ポンプカバー32を燃料タンク30の底板35に取り付ける。すなわち、合計三本の係合突起51を、それぞれ対応するカバー取付60の係合孔60aに下から差し込み、上端部の返し51aを係合孔60aの周縁に係合する。これにより、燃料ポンプ31の吐出管部31dと継手管43との接続部分も燃料ポンプカバー32の円錐部32dにより覆われる。
(2)図4において、第1の部分円筒部32aに形成された切欠き49からハーネス用のコネクタ90が差し込まれ、接続端子部31fに接続される。このコネクタ90に接続された電気配線は、右方に延び、図8の上側フレーム部材3の下側を通過し、右側面のメインハーネス69に至る。
(3)図8において、定形ホースである燃料ホース45は、上側フレーム部材3の下側を横断するようにエンジンのヘッドカバー23aの上方に配置されており、他端部のL字形継手管72は、燃料供給管71の右端部の接続管部71aに接続される、
(4)燃料ホース45の接続後、スロットルボディカバー73がスロットルボディ25の右端部及び継手管72を覆うように被せられ、上下二本のボルト83(図10)により延長取付座82(図9)に固定される。
(実施の形態による効果)
(1)本実施の形態では、図3のように、燃料タンク30の底板35の左側部の下面に燃料タンク31が取り付けられており、該燃料ポンプ31の吐出管部31dに、L字形継手管43を介して接続された燃料ホース(燃料通路)45は、図8のように、車幅の中央部に配置された上側フレーム部材3の下側を右方に横断すると共に、上側フレーム部材3の右側面に沿って後下方に延び、後下端部のL字形継手管72が、スロットルボディ25のインジェクター70に接続された燃料供給管71の右端接続管部71aに接続されている。これにより、燃料ホース45を、車幅中央の上側フレーム部材3の近傍にコンパクトに配置できると共に、燃料タンク30や燃料ポンプ31自体で燃料ホース45を外部から覆い、外観が向上すると共に燃料通路用の燃料ホース45を保護することができる。
(2)図11及び図12のように、燃料ホース45は、所定の折り曲げ形状を維持する定形ホースであるので、配管及び取付作業が容易であり、かつ、振動しにくく、取付強度も高くなる。
(3)図9に示すように、燃料ホース45は、エンジン20のシリンダヘッド23のヘッドカバー23aの最上端位置23bよりも前方にずれた位置で、上側フレーム部材3の下側を横断しているので、シリンダヘッド22の熱の影響を少なくでき、燃料ホース45の耐久性を維持できる。
(4)燃料ポンプ31の前記吐出管部31dは後方に向いて開口しており、車幅内方側(右方側)に折れ曲がるL字形継手管43により、車幅方向の中央に向けて前記燃料ホース45を接続しているので、燃料ポンプ31と燃料ホース45との接続及び取り外し作業が容易になり、また、燃料ホース45を急激に折り曲げることなく、簡単に上側フレーム部材3の下側を横断させることができる。
(5)図3において、燃料ポンプ31の継手管43は、燃料ポンプカバー(第1のカバー)32により左方(車幅外方側)から覆われているので、外部から継手管43を保護できると共に継手管43へのアクセスを遮断し、継手管43部分へのいたずらを未然に防止できる。
(6)図8において、燃料ホース45の燃料下流側の端部、すなわち、右後端部と、インジェクター70に接続された燃料供給管71の右端接続管部71aとの接続部分を、スロットルボディカバー(第2のカバー)73により右方から覆っているので、外部からスロットルボディ25及び継手管72を保護できると共に、継手管72,インジェクター70及びスロットルボディ25への外部からのアクセスを遮断し、継手管72,インジェクター70及びスロットルボディ25へのいたずらを未然に防止できる。
(7)図5において、燃料ポンプ31の車幅中央側(右側)の面に、電気配線用のコネクタ90が接続される接続端子部31fを設けているので、電気配線をコンパクトに、かつ、外部から見え難い箇所に配置できると共に、上側フレーム部材3に沿って配置されたメインハーネス69に簡単に接続できる。
[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、燃料ポンプ31を車幅方向の左側に配置し、燃料ホース45が上側フレーム部材3の下側を左方から右方に横断する構成となっているが、燃料ポンプ31を車幅方向の右側に配置し、燃料ホース45を上側フレーム部材3の右方から左方へと横断し、燃料供給管71の左端部に設けられた接続管部71aに接続する構造とすることもできる。ちなみに、自動二輪車のサイドスタンドは、通常、左側に配置されており、自動二輪車を停止する場合には左側に傾いた状態となるので、燃料ポンプ31を左側に配置していると、停止中、燃料タンク30内の燃料を燃料ポンプ31のフィルター37付近に集めることができる。
(2)燃料通路の形成部材として、燃料ホースをしているが、硬質樹脂管あるいは金属管を利用することも可能である。
(3)特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
25 スロットルボディ
30 燃料タンク
31 燃料ポンプ
31d 燃料ポンプの吐出管部(吐出部)
31f 接続端子部(接続口)
32 燃料ポンプカバー(第1のカバー)
35 燃料タンクの底板
43、72 L字形継手管
45 燃料ホース(燃料通路の形成部材の一例)
49 切欠き
69 メインハーネス
70 燃料インジェクター
71 燃料供給管
73 スロットルボディカバー(第2のカバー)

Claims (7)

  1. 車幅中央で前後方向に延びる中央フレーム部材を跨るように燃料タンクを配置し、前記中央フレーム部材の左右の一方側の燃料タンク部分の底板の外側に、燃料ポンプを取り付けている自動二輪車の燃料配管構造において、
    前記燃料ポンプの吐出部に接続された燃料通路は、前記中央フレーム部材を左右の前記一方側から他方側へ横断すると共に、前記中央フレーム部材の他方側面に沿って後方に延び、エンジンのスロットルボディのインジェクターに接続されている、ことを特徴とする自動二輪車の燃料配管構造。
  2. 前記燃料通路は、所定の折り曲げ形状を維持する定形ホースである、請求項1に記載の自動二輪車の燃料配管構造。
  3. 前記燃料通路は、エンジンのシリンダヘッドの最上端位置よりも前方にずれた位置で、前記中央フレーム部材を横断している、請求項1又は2に記載の自動二輪車の燃料配管構造。
  4. 前記燃料ポンプの前記吐出部は後方に向いて開口し、前記他方側に折れ曲がるL字形の継手管により、車幅方向の中央に向けて前記燃料通路を接続している、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動二輪車の燃料配管構造。
  5. 前記燃料ポンプの前記継手管は、第1のカバーにより前記一方側から覆われている請求項1乃至4のいずれか一つに記載の自動二輪車の燃料配管構造。
  6. 前記燃料通路の燃料下流側の端部と前記インジェクターとを接続する接続部分は、第2のカバーにより前記他方側から覆われている、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の自動二輪車の燃料配管構造。
  7. 前記燃料ポンプの前記他方側の面に、該他方側から電線コネクタが接続される電気接続口が設けられている、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の自動二輪車の燃料配管構造。
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