JP2012071682A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】マフラの排熱が盗難対策装置に伝わることを抑制することができると共に、盗難対策装置の送受信感度を良好にすることができる自動二輪車を提供する。
【解決手段】自動二輪車1は、ヘッドパイプと、メインフレームと、メインフレームから後方に延び、シートの下方において車幅方向に配置される一対のシートレールと、一方側のシートレール12aに取り付けられ、エンジンからの排気を消音するマフラ30と、電波を送受信するアンテナ部105を内蔵し、アンテナ部105が受信した電波に基づいて車両の位置情報を測定すると共に位置情報をアンテナ部105により無線送信する盗難対策装置100と、を備え、盗難対策装置100は、平面視でマフラ30が取り付けられる側と反対側のシートレール12bよりも車幅方向外側に配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、盗難対策装置を備える自動二輪車に関する。
従来より、車両の位置情報を検出すると共にこの位置情報を無線送信する盗難対策装置を備える自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の自動二輪車においては、盗難対策装置は、乗員着座用のシートの底面の下方に形成されるシート下空間に配置される。
特開2010−111185号公報
しかし、盗難対策装置が配置される前記シート下空間は、マフラに接近しているため、マフラの排熱が盗難対策装置に伝わり易かった。そのため、盗難対策装置を排熱から保護すべく、盗難対策装置に遮熱材を巻く等の対策を施す必要があった。また、盗難対策装置は、送受信感度が良好となるように配置される必要がある。
本発明は、マフラの排熱が盗難対策装置に伝わることを抑制することができると共に、盗難対策装置の送受信感度を良好にすることができる自動二輪車を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前輪を操舵自在に保持するヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方に延び、下方に湾曲するメインフレームと、前記メインフレームから後方に延び、乗員の着座用のシートの下方において車幅方向に配置される一対のシートレールと、前記一対のシートレールのうち一方側の該シートレールに取り付けられ、エンジンからの排気を消音するマフラと、電波を送受信するアンテナ部を内蔵し、該アンテナ部が受信した電波に基づいて車両の位置情報を測定すると共に該位置情報を該アンテナ部により無線送信する盗難対策装置と、を備える自動二輪車であって、前記盗難対策装置は、平面視で前記マフラが取り付けられる側と反対側の前記シートレールよりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記シートレールを車幅方向外側から覆うカバー部材を備え、前記盗難対策装置は、前記カバー部材によって覆われることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項2に記載の構成に加えて、前記カバー部材は、前記シートの下方において前記シートレールに取り付けられると共に車両前後方向に延び且つ車幅方向外側に膨出する一対のサイドカバーを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項3に記載の構成に加えて、前記カバー部材は、側面視で前記サイドカバーの下方に位置するように前記シートレールに取り付けられる前記盗難対策装置を収容するサイドボックス(130)を更に備え、前記盗難対策装置は、前記サイドボックスに収容されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加えて、前記シートレールの後部に取り付けられ車両前後方向に延びるグラブレールであって、該シートレールに取り付けられる取付部と、人が把持可能な把持部と、を有するグラブレールを備え、前記盗難対策装置の前記アンテナ部は、平面視で前記グラブレールの前端部よりも前方に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加えて、前記シートレールの後部に取り付けられ車両前後方向に延びるグラブレールであって、該シートレールに取り付けられる取付部と、該シートレールから車幅方向外側に離間して配置され人が把持可能な把持部と、を有するグラブレールを備え、前記盗難対策装置の前記アンテナ部は、前記把持部における車幅方向内側の空間の内部に実質的に収まるように配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4から6のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記サイドボックスの内部に収容され車輪の回転状態に応じて制動力を増減制御するABSモジュレータと、前記シートレールに取り付けられ前記ABSモジュレータを支持するABSモジュレータブラケットと、を備え、前記盗難対策装置は、前記サイドボックスの内部において、前記ABSモジュレータの後方又は前方に配置され、かつ、前記アンテナ部は、前記ABSモジュレータよりも上方に配置されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明においては、請求項7に記載の構成に加えて、前記サイドボックスは、前記シートレール及び前記ABSモジュレータブラケットに取り付けられる樹脂製の下ケース部であって、第1底板部、該第1底板部の後端部から上方に延びる段部及び該段部から後方上側に傾斜して延びる第2底板部を有する下ケース部と、前記サイドカバーの車幅方向内側の空間と連通する連通部が形成されるように前記下ケース部を上方から覆って該下ケース部に取り付けられる樹脂製の上ケース部であって、該下ケース部と共にボックス形状を形成する上ケース部と、を備え、前記ABSモジュレータは、前記連通部に臨む位置に配置され、前記盗難対策装置は、前記第2底板部に配置されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明においては、請求項1から8のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記シートは、その底部を構成する底板部と、該底板部から下方に延び且つ底面視で車両後方側に開放するほぼコ字状の立壁部と、を備え、前記立壁部は、後輪の上方に配置され且つ前記盗難対策装置と前記マフラとの間に配置されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明においては、請求項2に記載の構成に加えて、前記カバー部材は、前記シートの下方において前記シートレールに取り付けられると共に車両前後方向に延び且つ車幅方向外側に膨出する一対のサイドカバーを備え、前記盗難対策装置は、前記サイドカバーによって覆われることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一つに記載の構成に加えて、車幅方向において前記マフラが配置されていない側の車体の下部に設けられ、接地することにより該車体の起立状態を維持するサイドスタンドを備え、前記サイドスタンドにより前記車体が起立した場合において、前記盗難対策装置は、前記マフラの後端部の高さよりも低くなるように配置されることを特徴とする。
請求項12に記載の発明においては、請求項1から11のいずれか一つに記載の構成に加えて、前記シートレールの後部は、平面視で左右の該シートレールが近づいて車幅方向の幅が狭くなる幅狭部を備え、前記盗難対策装置は、前記幅狭部の車幅方向外側に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、盗難対策装置は、平面視でマフラが取り付けられる側と反対側のシートレールよりも車幅方向外側に配置される。そのため、盗難対策装置をマフラから離れた位置に配置することができ、マフラの排熱が盗難対策装置に伝わりにくい。また、アンテナ部は、シートレールよりも車幅方向外側に配置されるため、衛星との交信電波がシートレールによって遮られにくい。従って、マフラの排熱が盗難対策装置に伝わることを抑制することができると共に、盗難対策装置の送受信感度を良好にすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、シートレールを車幅方向外側から覆うカバー部材を備え、盗難対策装置は、カバー部材によって覆われる。そのため、カバー部材によって、盗難対策装置を外力や風雨等から保護することができると共に、盗難対策装置がマフラの排熱に直接曝されることを抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、カバー部材は、シートの下方においてシートレールに取り付けられると共に車両前後方向に延び且つ車幅方向外側に膨出する一対のサイドカバーからなる。そのため、マフラの排熱は、サイドカバーよりも上方に位置する空間であってシートの下方に位置する空間(例えば、シートの底面の下方に形成されるシート下空間)に伝わる。従って、マフラの排熱が、サイドカバーの内部の盗難対策装置に伝わることを抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、カバー部材は、側面視でサイドカバーの下方に位置するようにシートレールに取り付けられる盗難対策装置を収容するサイドボックスを更に備える。そのため、マフラの排熱が、サイドカバーよりも上方に位置する空間であってシートの下方に位置する空間(例えば、シートの底面の下方に形成されるシート下空間)に伝わり、この空間に籠もった場合であっても、サイドカバーがその排熱を遮る。従って、その排熱は、サイドボックス側に伝わりにくい。更に、サイドボックスもマフラの排熱を遮るため、その排熱は、サイドボックスの内部の盗難対策装置に伝わりにくい。従って、マフラの排熱が盗難対策装置に伝わることを抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、シートレールに取り付けられる取付部と、人が把持可能な把持部と、を有するグラブレールを備え、盗難対策装置のアンテナ部は、平面視でグラブレールの前端部よりも前方に配置される。そのため、アンテナ部と衛星との交信電波がグラブレールによって遮られにくい。従って、盗難対策装置の送受信感度を良好にすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、シートレールに取り付けられる取付部と、シートレールから車幅方向外側に離間して配置され人が把持可能な把持部と、を有するグラブレールを備え、盗難対策装置のアンテナ部は、平面視で取付部及び把持部により囲まれる空間の内部に実質的に収まるように配置される。そのため、アンテナ部と衛星との交信電波が上記空間を通ることができ、グラブレールによって遮られにくい。従って、盗難対策装置の送受信感度を良好にすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、盗難対策装置は、サイドボックスの内部において、ABSモジュレータの後方又は前方に配置され、かつ、アンテナ部は、ABSモジュレータよりも上方に配置される。そのため、アンテナ部と衛星との交信電波が、ABSモジュレータによって遮られにくい。従って、盗難対策装置の送受信感度を良好にすることができると共に、盗難対策装置をコンパクトにレイアウトすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、ABSモジュレータは、連通部に臨む位置に配置され、盗難対策装置は、下ケース部の第2底板部に配置される。そのため、サイドカバーの内方を流通する走行風が、上ケース部の連通部を介してサイドボックスの内部に導入されると、サイドボックスの内部の盗難対策装置が冷却される。従って、仮に、マフラの排熱が盗難対策装置に伝わってきた場合であっても、盗難対策装置がその排熱により加熱されることを抑制することができる。また、盗難対策装置は、熱伝導率の低い樹脂製の第2底板部に配置されるため、シートレール及びABSモジュレータブラケットから盗難対策装置への伝熱を抑制することができる。更に、盗難対策装置は、第1底板部よりも一段高い第2底板部に配置される。そのため、雨天時の走行等によって、水分が上ケース部の連通部を介してサイドボックスの内部に浸入して第1底板部に溜まった場合であっても、水分は、第2底板部の盗難対策装置に到達しにくい。従って、盗難対策装置を濡れにくくすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、シートは、その底部を構成する底板部と、底板部から下方に延び且つ底面視で車両後方側に開放するコ字状の立壁部と、を備え、立壁部は、後輪の上方に配置され且つ盗難対策装置とマフラとの間に配置される。そのため、マフラの排熱をシートの立壁部によって遮ることができ、このマフラの排熱が盗難対策装置に伝わることを抑制することができる。
請求項10に記載の発明によれば、カバー部材は、シートの下方においてシートレールに取り付けられると共に車両前後方向に延び且つ車幅方向外側に膨出する一対のサイドカバーを備え、盗難対策装置は、サイドカバーによって覆われる。そのため、盗難対策装置をマフラから離れた位置に配置することができ、マフラの排熱が盗難対策装置に伝わりにくい。また、マフラの排熱がシート下空間に伝わったとしても、盗難対策装置は、サイドカバーによって覆われている。そのため、マフラの排熱が、盗難対策装置に伝わることを更に抑制することができる。
請求項11に記載の発明によれば、車幅方向においてマフラが配置されていない側の車体の下部に設けられ、接地することにより車体の起立状態を維持するサイドスタンドを備え、サイドスタンドにより車体が起立した場合において、盗難対策装置は、マフラの後端部の高さよりも低くなるように配置される。そのため、サイドスタンドの使用時において、マフラの排熱を、盗難対策装置よりも上方に逃がし易くすることができ、マフラの排熱が盗難対策装置に伝わることを抑制することができる。
請求項12に記載の発明によれば、シートレールの後部は、平面視で左右のシートレールが近づいて車幅方向の幅が狭くなる幅狭部を備え、盗難対策装置は、幅狭部の車幅方向外側に配置される。そのため、車幅が広がることを抑制しつつ、盗難対策装置を配置することができる。
本発明の第1実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。 サイドスタンドを使用した状態の自動二輪車を示す後面図である。 自動二輪車の後部を示す右側面図である。 自動二輪車の後部を示す平面図である。 自動二輪車を示す後面図である。 サイドボックス及びマフラを示す底面図である。 サイドボックスの底面及びシートの底面を右側から視た斜視図である。 サイドボックスから上ケース部を取り外した状態を示す右側面図である。 下ケース部を左側方から視た斜視図である。 上ケース部及び区画カバーを下ケース部に組み付けた状態を示す斜視図である。 左側のサイドカバーを取り外した状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態の自動二輪車の後部を示す右側面図である。 サイドボックスを左側方から視た斜視図である。 サイドボックスの底面を右側方から視た斜視図である。 下ケース部を左側方から視た斜視図である。 本発明の第3実施形態の自動二輪車の後部を示す右側面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図1から図11を参照しながら説明する。なお、以下の説明における前後、左右及び上下の方向の記載は、特に明記がない限り、自動二輪車に乗車する乗員(運転者)から見た方向に従う。また、図中、矢印FRは車両の前方を示し、矢印LHは車両の左方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。
先ず、図1から図8を参照しながら、本実施形態の自動二輪車1の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。図2は、サイドスタンドを使用した状態の自動二輪車を示す後面図である。図3は、自動二輪車の後部を示す右側面図である。図4は、自動二輪車の後部を示す平面図である。図5は、自動二輪車を示す後面図である。図6は、サイドボックス及びマフラを示す底面図である。図7は、サイドボックスの底面及びシートの底面を右側から視た斜視図である。図8は、サイドボックスから上ケース部を取り外した状態を示す右側面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、車体フレーム5と、前輪WF(車輪)と、前輪WF(車輪)を下端部で軸支するフロントフォーク3と、フロントフォーク3に連結されたハンドル4と、車体フレーム5に懸架されたエンジン20と、駆動輪である後輪WRと、車体フレーム5にリヤクッション34を介して上下に揺動自在に取り付けられ且つ後輪WRを軸支するスイングアーム35と、燃料タンク36と、乗員着座用のシート37と、車両前部の各部を覆うフロントカバー部材40と、エンジン20からの排気を消音するマフラ30と、車体フレーム5の後部を側方から覆うサイドカバー50と、リヤフェンダ部80と、サイドスタンド90と、グラブレール95と、盗難対策装置100と、ABSモジュレータ110と、盗難対策装置100及びABSモジュレータ110を収容するカバー部材としてのサイドボックス130と、を主体として構成される。
車体フレーム5は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成される。図1に示すように、車体フレーム5は、ヘッドパイプ6と、メインフレーム7と、センターパイプ8と、ダウンパイプ9と、ロアパイプ10と、シートレール12と、補強パイプ15と、を備える。
ヘッドパイプ6は、車体フレーム5の前端部に配置され、前輪WFを軸支する一対のフロントフォーク3を支持する。メインフレーム7は、左右に一対設けられている。一対のメインフレーム7は、側面視で、ヘッドパイプ6から斜め下後方に延びている。センターパイプ8は、側面視で、メインフレーム7の後端から下方に一対延びている。
ダウンパイプ9は、側面視で、メインフレーム7よりも急角度に傾斜してヘッドパイプ6から後下がりに延びている。ロアパイプ10は、ダウンパイプ9の後端及び一対のセンターパイプ8を結ぶ一対の部材である。
シートレール12は、メインフレーム7から後方に延び、左右に一対設けられている。説明の便宜上、シートレール12について、平面視で、車幅方向右側に位置するものを「シートレール12a」と称し、車幅方向左側に位置するものを「シートレール12b」と称することがある。
シートレール12は、シート37を支持する左右一対のシートパイプ13と、左右一対のリヤサブパイプ14と、からなる。シートパイプ13は、側面視で、両センターパイプ8の上部から後ろ上がりに延びている。リヤサブパイプ14は、側面視で、シートパイプ13よりも急角度に傾斜して両センターパイプ8の下部から後ろ上がりに延び、左右一対のシートパイプ13と連結している。補強パイプ15は、側面視で、ダウンパイプ9のほぼ中間部から後ろ上がりに延び、メインフレーム7の後部と連結している。
また、シートレール12の後部は、平面視で左右のシートレール12a,12bが近づいて車幅方向の幅が狭くなる幅狭部17a,17bを備える(図11参照)。後述の盗難対策装置100は、この幅狭部17bの車幅方向外側に配置される(図11参照)。
フロントフォーク3は、左右に一対設けられている。一対のフロントフォーク3の上端部は、ハンドル4の下端部に連結されている。一対のフロントフォーク3の上端部は、ヘッドパイプ6に回転自在に軸支されているステアリングステム(図示せず)と、このステアリングステムの上下端に固定されるブリッジ(図示せず)とにより支持される。一対のフロントフォーク3の下端部は、前輪WFを回転自在に軸支する。
エンジン20は、例えば、4サイクル単気筒型空冷エンジンである。エンジン20は、車体フレーム5における前後方向の略中央部に搭載される。エンジン20は、吸気装置23及び排気装置25を備える。吸気装置23は、吸気管、気化器及びエアクリーナ(いずれも図示せず)等からなる。排気装置25は、エンジン20から後方に延び排気ガスを排気する排気管28と、排気管28の後端部に接続され排気音を消音するマフラ30と、からなる。排気管28は、車体フレーム5における右側のセンターパイプ8及び右側のリヤサブパイプ14の内方を通って後方に延びている。
マフラ30は、排気管28の後端部に接続され、後輪WRの右側上方且つシートパイプ13(シートレール12a)の下方において後上がりに延びている(図2参照)。つまり、マフラ30は、いわゆるアッパーマフラである。図2に示すように、マフラ30には、マフラ30を上方及び右側方から覆うマフラカバー31が取り付けられている。
燃料タンク36は、エンジン20に供給する燃料を貯留する。燃料タンク36は、ヘッドパイプ6の後方かつシート37の前方に配置されると共に、車体フレーム5(メインフレーム7及びシートレール12)の上部に配置されている。
乗員着座用のシート37は、一対のシートレール12(シートパイプ13)の上部に支持されている。シート37の構成の詳細については、後述する。
前輪WF(車輪)には、前輪WFを制動する油圧式の前輪用ブレーキ装置BFが設けられている。前輪用ブレーキ装置BFは、ハンドル4の右側に設けられたフロントブレーキレバー(図示せず)の操作により作動する油圧回路(図示せず)によって動作する。
また、後輪WR(車輪)には、後輪WRを制動する油圧式の後輪用ブレーキ装置BRが設けられている。後輪用ブレーキ装置BRは、車体フレーム5の右側下部に設けられたブレーキペダル(図示せず)の操作により作動する油圧回路(図示せず)によって動作する。前輪用ブレーキ装置BF及び後輪用ブレーキ装置BRは、連動して作動するように構成されている。
また、本実施形態の自動二輪車1は、アンチロックブレーキシステム(図示せず)を備える。このアンチロックブレーキシステムは、前輪WF及び後輪WRの回転状態に応じて、前輪用ブレーキ装置BF及び後輪用ブレーキ装置BRの制動力を増減制御し、前輪WF及び後輪WRがロックしないようにする。
このアンチロックブレーキシステム(以下、適宜、ABSシステムともいう。)は、前輪WF及び後輪WRの速度を検出する速度センサ(図示せず)と、所定の制御信号に基づいて前輪用ブレーキ装置BF及び後輪用ブレーキ装置BRの油圧を増減制御するABSモジュレータ110と、コントロールユニット(図示せず)と、を備える。このコントロールユニットは、上記速度センサ等の速度信号に基づいて制動時の滑り状態を判断し、適正なスリップ率を保つようにABSモジュレータ110に制御信号を発信する。
ABSモジュレータ110は、電動モータと、この電動モータで駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプに接続される複数の油圧配管と、これらの油圧配管の途中に設けられるソレノイドバルブ等(いずれも図示せず)からなる一つの組立体である。
ABSモジュレータブラケット112は、図3及び図8に示すように、ABSモジュレータ110を支持すると共に、ABSモジュレータ110を外力から保護する。ABSモジュレータブラケット112は、シートレール12に取り付けられる。ABSモジュレータブラケット112の詳細については、後述する。
盗難対策装置100は、例えば、車両を特定するための識別情報を無線送信する機能を有し、GPS(Global Positioning System)等の測位システムを利用することにより、車両盗難の際に使用者や管理センタ等に車両の現在位置を把握できるように自動的に通報を行う。具体的には、盗難対策装置100は、電波を送受信するアンテナ部105と、このアンテナ部105が受信した電波に基づいて車両の位置情報を測定すると共にその位置情報をアンテナ部105により無線送信する本体部106と、を有する装置である。アンテナ部105は、盗難対策装置100に内蔵される。
サイドスタンド90は、図1及び図2に示すように、車幅方向においてマフラ30が配置されていない左側の車体フレーム5(ロアパイプ10)の下部に設けられ、接地することにより車体の起立状態を維持する。
サイドカバー50、グラブレール95及びサイドボックス130については、後述する。
フロントカバー部材40は、下部フェンダ41と、上部フェンダ42と、フロントサイドカウル44と、シュラウド45と、ヘッドライトカバー47と、を備える。下部フェンダ41は、フロントフォーク3に設けられ、前輪WFを上方から覆う。上部フェンダ42は、下部フェンダ41の上方に配置され、燃料タンク36の前部を側方から覆うようにヘッドパイプ6の前方に延びている。上部フェンダ42は、ヘッドパイプ6から延びるステー(図示せず)及び燃料タンク36に固定されている。
フロントサイドカウル44は、燃料タンク36の前部を側方から覆うようにヘッドパイプ6の前方に延び、かつ、上部フェンダ42の後側下部に外側方から重なるように配置される。フロントサイドカウル44は、ヘッドパイプ6から延びるステー(図示せず)及び燃料タンク36に固定されている。
シュラウド45は、フロントサイドカウル44の下部に配置され、ダウンパイプ9に取付けられたオイルクーラ46を側方から覆う。シュラウド45の上部は、フロントサイドカウル44の下部に、外側方から重ねるようにして連結される。シュラウド45は、燃料タンク36の側面のステー(図示せず)及びオイルクーラ46に固定されている。ヘッドライトカバー47は、上部フェンダ42の上方に配置され、ヘッドライト49の外周囲を覆う。ヘッドライトカバー47は、ヘッドパイプ6から延びるステー(図示せず)に固定されている。
リヤフェンダ部80は、シートレール12の後端部に設けられる。リヤフェンダ部80は、テールライト81と、後輪WRの後部の上方を後方から覆うフェンダ垂れ部83と、補助灯火器、ライセンスプレート及び反射板(いずれも図示せず)と、を備える。
次に、本実施形態の特徴部分である自動二輪車1における後部の構造について、図2から図11を参照しながら詳細に説明する。なお、これらの図面においては、説明の便宜上、本実施形態の特徴部分の部材を中心に図示し、特徴部分でない部材は、図示を適宜省略する。
図9は、下ケース部を左側方から視た斜視図である。図10は、上ケース部及び区画カバーを下ケース部に組み付けた状態を示す斜視図である。図11は、左側のサイドカバーを取り外した状態を示す平面図である。
図2から図7に示すように、自動二輪車1は、乗員着座用のシート37と、車両の後部両側面に配置される一対のサイドカバー(カバー部材)50と、一対のシートレール12の後部にそれぞれ取り付けられ人が把持可能なグラブレール95と、サイドボックス130と、を備える。サイドボックス130は、車両の左側面のサイドカバー50の下方に配置され、盗難対策装置100及びABSモジュレータ110を収容する。
シート37は、図3から図7に示すように、その底部を構成する底板部38と、立壁部39と、を備える。立壁部39は、底板部38から下方に延びており、底面視で車両後方側に開放するほぼコ字状となっている。立壁部39は、後輪WRの上方に配置されると共に、盗難対策装置100とマフラ30との間に配置される。
サイドカバー50は、カバー部材として機能する合成樹脂製の成形部材である。サイドカバー50は、図3から図6に示すように、シート37の下方においてシートレール12に取り付けられ、シートレール12を側方から覆う。サイドカバー50は、車両前後方向に延びており、側面視で、その前端側及び後端側の形状が次第に細くなっている。また、図4に示すように、平面視で、サイドカバー50は、その前後方向のほぼ中央部に、車幅方向外側に膨出する膨出部51を有する。
グラブレール95は、図4に示すように、シートパイプ13(シートレール12)に取り付けられる取付部96と、シートパイプ13から車幅方向外側に離間して配置され人が把持可能な把持部97と、を有する。このグラブレール95の車幅方向内側には、取付部96及び把持部97により囲まれる空間98が形成される。
次に、サイドボックス130について詳細に説明する。サイドボックス130は、図3から図7に示すように、シートレール12及びABSモジュレータブラケット112に取り付けられる樹脂製の下ケース部131と、下ケース部131を上方から覆うように下ケース部131に取り付けられる上ケース部150と、下ケース部131の車幅方向内側に取り付けられる区画カバー160と、を備える。
下ケース部131は、図9に示すように、上方側が開口されたボックス形状に形成され、第1底板部132と、段部133と、第2底板部134と、縦壁部135と、を有する。
第1底板部132は、下ケース部131の前側の底部を形成する。第1底板部132の前部には、ABSモジュレータブラケット112の支持ステー112a,112b(後述)にねじ止めするためのボス部132aが設けられる。
段部133は、第1底板部132の後端部から上方に延びる。第2底板部134は、段部133から後方上側に傾斜して延び、下ケース部131の後側の底部を形成する。第2底板部134は、係止片134a、取付穴134b及び係止爪134cをそれぞれ複数有する。係止片134aは、盗難対策装置100(図10参照)の側面を囲むように配され、盗難対策装置100を係止する。取付穴134bは、係止片134aによって係止された盗難対策装置100を、第2底板部134にねじ止めする際に用いられる。一対の係止爪134c,134cは、第2底板部134の下面に配されるボックス形状の部材(図示せず)を係止する。
縦壁部135は、平面視で、第1底板部132及び第2底板部134の周囲を囲むように、第1底板部132及び第2底板部134の外周縁部から上方に延びる。
縦壁部135は、車幅方向内側にボス部135a及び取付穴135bを有し、後部に取付穴135cを有する。
ボス部135aは、区画カバー160(後述)をねじ止めするためのものである。取付穴135bは、下ケース部131をシートレール12(リヤサブパイプ14)にねじ止めする際に用いられる。取付穴135cは、上ケース部150(後述)の後部をねじ止めする際に用いられる。
このように構成される下ケース部131は、図8に示すように、第1底板部132のボス部132aにおいて、ABSモジュレータブラケット112の支持ステー112a,112bにねじ止めされると共に、縦壁部135の取付穴135bにおいてリヤサブパイプ14(シートレール12)の支持ステー14aにねじ止めされる。
次に、上ケース部150について詳細に説明する。図1から図7に示すように、上ケース部150は、下ケース部131の右側面側からその上方を覆うように取り付けられる合成樹脂製の部材である。上ケース部150は、下ケース部131と共にボックス形状を構成する。
上ケース部150は、図3及び図10に示すように、側板部151と、上板部152と、後板部153と、立ち上がり部154と、ボス部155と、突起部156と、取付穴157と、を備える。
側板部151は、上ケース部150の側面を構成し、車両の前後方向に細長く延びる。側板部151は、側面視で、その前部の上下方向の幅が広くなっている。上板部152は、側板部151の上縁部から車幅方向内側に延びる。上板部152は、平面視で、車幅方向の幅が後方に行くほど広くなっている(図10参照)。
後板部153は、側板部151の後端部と上板部152の後端部とを接続する。後板部153は、下ケース部131の後部を覆う。
立ち上がり部154は、上板部152の車幅方向内側の縁部から上方に延びる。立ち上がり部154は、上ケース部150の上部とサイドカバー50の下部との隙間を覆う(図3参照)。
ボス部155は、側板部151の前部において車幅方向内側に突出する。ボス部155は、後述のABSモジュレータブラケット112の支持ステー112a(図8参照)にねじ止めされる。
突起部156は、側板部151の前部において車幅方向内側に突出する。突起部156は、後述のABSモジュレータブラケット112の支持ステー112c(図8参照)に係止される。
取付穴157は、図5及び図7に示すように、後板部153の車幅方向内側に設けられている。取付穴157は、下ケース部131の取付穴135c(図10参照)に対応している。これらの取付穴157,135cには、ねじ157a(図5及び図7参照)が挿通される。これにより、上ケース部150の後板部153と下ケース部131の縦壁部135とが締結される(図5及び図7参照)。
次に、区画カバー160について図10を参照しながら説明する。区画カバー160は、合成樹脂製の成形部材である。区画カバー160は、図10に示すように、側板部161と、上縁部162と、下縁部163と、一対のボス部164,164と、貫通穴165と、を備える。
側板部161は、車両の前後方向に細長く延びる。側板部161は、側面視で、その中間部の上下方向の幅が広くなっている。上縁部162は、側面視で、側板部161の前部の上縁から略中間部の上縁において、車幅方向内側に延びる。
下縁部163は、側面視で、側板部161の下縁において、車幅方向内側に延びて更に下方に延びる。下縁部163は、下ケース部131の車幅方向内側の縦壁部135の上縁に係合可能に構成される。
一対のボス部164,164は、図10に示すように、側板部161の車幅方向外側の下部における前部及び後部にそれぞれ設けられる。一対のボス部164,164は、下ケース部131のボス部135a,135a(図9参照)に対応しており、ねじ(図示せず)によって固定される(図10参照)。貫通穴165は、側板部161の後部に設けられている。貫通穴165は、側面視で略三角形状となっており、上方に行くほど大きな開口となっている。
以上のように構成されるサイドボックス130の上ケース部150及び区画カバー160は、図10に示すように、サイドボックス130の下ケース部131に取り付けられる。上ケース部150は、図10及び図11に示すように、サイドカバー50(二点鎖線で示す)の車幅方向内側の空間と連通する連通部159が形成されるように、下ケース部131を上方から覆って下ケース部131に取り付けられる。
次に、ABSモジュレータブラケット112について、図8を参照しながら説明する。図8に示すように、ABSモジュレータブラケット112は、ABSモジュレータ110の周囲を囲むように金属製の丸パイプで枠状に構成される。ABSモジュレータブラケット112には、ABSモジュレータ110が固定される。
ABSモジュレータブラケット112は、矩形枠部113と、前部延出部114と、前部取付部材115と、後部延出部116と、後部取付部材117と、補強部118と、支持ステー112a,112b,112cと、を備える。
矩形枠部113は、左側面視でほぼ矩形状をなしている。前部延出部114は、矩形枠部113の下部における前端部から前方右寄りに傾斜して延びる。前部取付部材115は、前部延出部114の前端部に設けられ、リヤサブパイプ14にねじ等の締結部材(図示せず)によって取り付けられる。後部延出部116は、矩形枠部113の上部における後端部から右方側(車体側)に延びる。
後部取付部材117は、後部延出部116の車幅方向内側(右端側)に設けられ、リヤサブパイプ14にねじ等の締結部材(図示せず)によって取り付けられる。補強部118は、左側面視でほぼL字状の形状をなし、一端において前部延出部114に連結され、他端において後部延出部116に連結される。
支持ステー112aは、前部延出部114に設けられる。支持ステー112aには、下ケース部131のボス部132a(図9参照)及び上ケース部150のボス部155(図13参照)が、ねじ止めされる。支持ステー112bは、矩形枠部113の後部に設けられる。支持ステー112bには、下ケース部131のボス部132a(図9参照)が、ねじ止めされる。支持ステー112cは、矩形枠部113の前部に設けられる。支持ステー112cには、上ケース部150の突起部156(図13参照)が係止される。
ABSモジュレータブラケット112は、図8に示すように、前部取付部材115及び後部取付部材117において、リヤサブパイプ14(シートレール12)に締結される。従って、ABSモジュレータブラケット112は、サイドボックス130を車体に固定する固定手段を兼ねている。
ABSモジュレータ110は、このABSモジュレータブラケット112に固定される。ABSモジュレータ110は、図8及び図11に示すように、サイドボックス130の下ケース部131の第1底板部132の上方であって、平面視で連通部159に対向する位置に配置される。
次に、盗難対策装置100(アンテナ部105)の配置位置について説明する。図2から図6に示すように、サイドボックス130は、マフラ30が取り付けられる側と反対側(左側)のシートレール12b(シートパイプ13)よりも車幅方向外側に配置される。そのため、サイドボックス130に収容される盗難対策装置100(アンテナ部105)も、左側のシートレール12b(シートパイプ13)よりも車幅方向外側に配置される。
また、盗難対策装置100のアンテナ部105は、図4に示すように、平面視でグラブレール95の取付部96及び把持部97により囲まれる空間98の内部に実質的に収まるように配置される。ここで、「実質的に」とは、アンテナ部105による電波の送受信に支障が出ない程度に、という趣旨である。
また、盗難対策装置100は、図9から図11に示すように、サイドボックス130の内部において、ABSモジュレータ110の後方の第2底板部134に配置され、第1底板部132よりも一段高い位置に配置される。アンテナ部105は、ABSモジュレータ110よりも上方に配置される。
また、盗難対策装置100は、図2に示すように、サイドスタンド90により車体が起立した場合において、マフラ30の後端部の高さよりも低くなるように配置される。また、盗難対策装置100は、図11に示すように、左側のシートレール12bの幅狭部17bの車幅方向外側(左側)に配置される。
以上に説明した第1実施形態の自動二輪車1によれば、例えば、以下に示す各効果が奏される。
第1実施形態の自動二輪車1の盗難対策装置100は、平面視でマフラ30が取り付けられる側と反対側のシートレール12bよりも車幅方向外側に配置される。そのため、盗難対策装置100をマフラ30から離れた位置に配置することができ、マフラ30の排熱が盗難対策装置100に伝わりにくい。また、アンテナ部105は、シートレール12bよりも車幅方向外側に配置されるため、衛星との交信電波がシートレール12によって遮られにくい。従って、マフラ30の排熱が盗難対策装置100に伝わることを抑制することができると共に、盗難対策装置100の送受信感度を良好にすることができる。
また、第1実施形態の自動二輪車1によれば、盗難対策装置100は、サイドボックス130に収容される。そのため、サイドボックス130によって、盗難対策装置100を外力や風雨等から保護することができると共に、盗難対策装置100がマフラ30の排熱に直接曝されることを抑制することができる。
また、第1実施形態の自動二輪車1によれば、サイドボックス130は、側面視でサイドカバー50の下方に位置するようにシートレール12bに取り付けられる。そのため、マフラ30の排熱が、シート37の底面の下方に形成されるシート下空間に伝わり、この空間に籠もった場合であっても、サイドカバー50がその排熱を遮る。従って、その排熱は、サイドボックス130側に伝わりにくい。更に、サイドボックス130もマフラの排熱を遮るため、その排熱は、サイドボックス130の内部の盗難対策装置100に伝わりにくい。このように、マフラ30の排熱が盗難対策装置100に伝わることを抑制することができる。
また、第1実施形態の自動二輪車1によれば、シートレール12に取り付けられる取付部96と、シートレール12から車幅方向外側に離間して配置され乗員が把持する把持部97と、を有するグラブレール95を備え、盗難対策装置100のアンテナ部105は、平面視で取付部96及び把持部97により囲まれる空間98の内部に実質的に収まるように配置される。そのため、アンテナ部105と衛星との交信電波が空間98を通ることができ、グラブレール95によって遮られにくい。従って、盗難対策装置100の送受信感度を良好にすることができる。
また、第1実施形態の自動二輪車1によれば、盗難対策装置100は、サイドボックス130の内部において、ABSモジュレータ110の後方に配置され、かつ、アンテナ部105は、ABSモジュレータ110よりも上方に配置される。そのため、アンテナ部105と衛星との交信電波が、ABSモジュレータ110によって遮られにくい。従って、盗難対策装置100の送受信感度を良好にすることができると共に、盗難対策装置100をコンパクトにレイアウトすることができる。
また、第1実施形態の自動二輪車1によれば、ABSモジュレータ110は、下ケース部131の第1底板部132の上方であって、平面視で連通部159に臨む位置に配置され、盗難対策装置100は、下ケース部131の第2底板部134に配置される。
そのため、サイドカバー50の内方を流通する走行風が、上ケース部150の連通部159を介してサイドボックス130の内部に導入されると、サイドボックス130の内部の盗難対策装置100が冷却される。従って、仮に、マフラ30の排熱が盗難対策装置100に伝わってきた場合であっても、盗難対策装置100がその排熱により加熱されることを抑制することができる。また、盗難対策装置100は、熱伝導率の低い樹脂製の第2底板部134に配置されるため、シートレール12b及びABSモジュレータブラケット112から盗難対策装置100への伝熱を抑制することができる。
更に、盗難対策装置100は、第1底板部132よりも一段高い第2底板部134に配置される。そのため、雨天時の走行等によって、水分が上ケース部150の連通部159を介してサイドボックス130の内部に浸入して第1底板部132に溜まった場合であっても、水分は、第2底板部134の盗難対策装置100に到達しにくい。従って、盗難対策装置100を濡れにくくすることができる。
また、第1実施形態の自動二輪車1によれば、シート37は、その底部を構成する底板部38と、底板部38から下方に延び且つ底面視で車両後方側に開放するほぼコ字状の立壁部39と、を備え、立壁部39は、後輪WRの上方に配置され且つ盗難対策装置100とマフラ30との間に配置される。そのため、マフラ30の排熱をシート37の立壁部39によって遮ることができ、このマフラ30の排熱が盗難対策装置100に伝わることを抑制することができる。
また、第1実施形態の自動二輪車1によれば、車幅方向においてマフラ30が配置されていない側の車体の下部に設けられ、接地することにより車体の起立状態を維持するサイドスタンド90を備え、サイドスタンド90により車体が起立した場合において、盗難対策装置100は、マフラ30の後端部の高さよりも低くなるように配置される。そのため、サイドスタンド90の使用時において、マフラ30の排熱を、盗難対策装置100よりも上方に逃がし易くすることができ、マフラ30の排熱が盗難対策装置100に伝わることを抑制することができる。
また、第1実施形態の自動二輪車1によれば、シートレール12の後部は、平面視で左右のシートレール12a,12bが近づいて車幅方向の幅が狭くなる幅狭部17a,17bを備え、盗難対策装置100は、幅狭部17bの車幅方向外側に配置される。そのため、車幅が広がることを抑制しつつ、盗難対策装置100を配置することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。他の実施形態において特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用又は援用される。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態の自動二輪車1Aについて図12から図15を参照しながら説明する。本実施形態においては、ABSシステムを備えていない自動二輪車1Aを例にして説明する。
図12は、本発明の第2実施形態の自動二輪車1Aの後部を示す右側面図である。図13は、サイドボックスを左側方から視た斜視図である。図14は、サイドボックスの底面を右側方から視た斜視図である。図15は、下ケース部を左側方から視た斜視図である。
本発明の第2実施形態の自動二輪車1Aは、図12から図14に示すように、盗難対策装置100を収容するカバー部材としてのサイドボックス230を備える。
サイドボックス230は、図12から図14に示すように、リヤサブパイプ14(シートレール12b)に取り付けられる樹脂製の下ケース部231と、下ケース部231を上方から覆うように下ケース部231に取り付けられる上ケース部250と、を備える。
下ケース部231は、図15に示すように、上方側が開口されたボックス形状に形成され、第1底板部232と、段部233と、第2底板部234と、縦壁部235と、を有する。
第1底板部232は、下ケース部231の底部を形成し、下ケース部231の後部において、上方に向かって傾斜して延びる。第1底板部232の前部には、取付穴232aが設けられる。取付穴232aは、リヤサブパイプ14の前部に設けられた支持ステー14b(図13参照)にねじ止めする際に用いられる。また、第1底板部232の後部には、取付穴232b(図15参照)が設けられる。
取付穴232bは、リヤサブパイプ14の後部に設けられた支持ステー14c(図13参照)にねじ止めする際に用いられる。
段部233は、図15に示すように、第1底板部232の前部において上方に延びる。段部233は、図14に示すように、車幅方向内側に向かって突出する係止爪233aを有する。係止爪233aは、後述の係止爪235a(図14参照)と対になっており、第2底板部234の下面に配されるボックス形状の部材260(図14参照)を係止する。
第2底板部234は、段部233から後方に延び、第1底板部232の後部に繋がる。つまり、第2底板部234は、下ケース部231の略中間部の底部を形成する。第2底板部234は、係止片234a及び取付穴234bをそれぞれ複数有する。係止片234aは、盗難対策装置100(図13参照)の側面を囲むように配され、盗難対策装置100を係止する。
取付穴234bは、係止片234aによって係止された盗難対策装置100を第2底板部234にねじ止めする際に用いられる。
縦壁部235は、平面視で、第1底板部232及び第2底板部234の周囲を囲むように、第1底板部232及び第2底板部234の外周縁部から上方に延びる。車幅方向内側の縦壁部235の上縁は、車幅方向外側の縦壁部235の上縁よりも高くなっている。
縦壁部235は、係止爪235aと、取付穴235bと、を有する。
係止爪235aは、図14に示すように、車幅方向内側の縦壁部235の前部に設けられる。係止爪235aは、車幅方向外側に向かって突出する。係止爪235aは、係止爪233aと対になっている。係止爪235aは、この係止爪233aと共に、第2底板部234の下面に配されるボックス形状の部材260(図14参照)を係止する。
取付穴235bは、図15に示すように、後部の縦壁部235に設けられる。取付穴235bは、後述の上ケース部250の取付穴255b(図14参照)に対応する。取付穴235bは、後述の上ケース部250の後板部253(図14参照)をねじ止めする際に用いられる。
このように構成される下ケース部231は、図13に示すように、リヤサブパイプ14(シートレール12b)の支持ステー14b,14cにねじ止めされる。また、下ケース部231の第2底板部234には、盗難対策装置100が固定される。
次に、上ケース部250について詳細に説明する。上ケース部250は、合成樹脂製の成形部材である。上ケース部250は、図12から図14に示すように、下ケース部231を覆い、下ケース部231と共にボックス形状を構成する。
この上ケース部250は、図12から図14に示すように、側板部251と、上板部252と、後板部253と、立ち上がり部254と、底板部255と、取付穴255a,255bと、を備える。
側板部251は、上ケース部250の側面を構成し、車両の前後方向に細長く延びる。側板部251は、側面視で、前後方向における中間部の上下方向の幅が広くなっている。上板部252は、側板部251の上縁部から車幅方向内側に延びる。上板部252は、平面視で、車幅方向の幅が後方に行くほど広くなっている。
後板部253は、図14に示すように、側板部251の後端部、上板部252の後端部及び底板部255(後述)の後端部を接続する。後板部253は、下ケース部231の後部を覆う。
立ち上がり部254は、図12に示すように、上板部252の車幅方向内側の縁部から上方に延びる。立ち上がり部254は、上ケース部250の上部とサイドカバー50の下部との隙間を覆う(図12参照)。
底板部255は、図13及び図14に示すように、側板部251の下縁部から車幅方向内側に延び、上板部252の前縁部及び後板部253の下縁部と繋がる。底板部255は、図14に示すように、下ケース部231の第1底板部232を下方から覆う。
取付穴255a,255aは、図14に示すように、底板部255の前部及び中間部に設けられる。取付穴255a,255aは、下ケース部231の取付穴232b,232bに対応している。これらの取付穴255a,232bには、ねじ等が挿通される。これにより、上ケース部250の底板部255と下ケース部231の第1底板部232とが固定される(図14参照)。
このように構成されるサイドボックス230において、盗難対策装置100のアンテナ部105は、図12及び図13に示すように、平面視でグラブレール95の前端部(取付部96)よりも前方に配置される。
以上に説明した第2実施形態の自動二輪車1Aによれば、前記第1実施形態の自動二輪車1と同様の効果が奏されると共に、以下に示す効果が奏される。
第2実施形態の自動二輪車1Aにおいては、盗難対策装置100のアンテナ部105は、平面視でグラブレール95の前端部よりも前方に配置される。そのため、アンテナ部105と衛星との交信電波がグラブレール95によって遮られにくい。従って、盗難対策装置100の送受信感度を良好にすることができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態の自動二輪車1Bについて図16を参照しながら説明する。本実施形態においては、ABSシステムを備える自動二輪車1Bを例にして説明する。図16は、本発明の第3実施形態の自動二輪車1Bの後部を示す右側面図である。
本発明の第3実施形態の自動二輪車1Bは、盗難対策装置100を覆うサイドカバー50Bを備える点以外は、前記第1実施形態の自動二輪車1の構成と略同様である。そのため、前記第1実施形態の自動二輪車1と同様の構成については説明を省略する。以下、サイドカバー50Bについて説明する。
サイドカバー50Bは、合成樹脂製の成形部材である。サイドカバー50Bは、図16に示すように、車体フレーム5の車幅方向外側に一対設けられる(図16においては、左方のサイドカバー50Bのみを図示してある)。サイドカバー50Bは、シート37の下方においてシートレール12に取り付けられる。サイドカバー50Bは、車両の前後方向に延び、車幅方向外側に膨出する。
本実施形態のサイドカバー50Bは、前記第1実施形態のサイドカバー50(図3参照)と比べて、側面視で、上下方向の幅が広くなっており、盗難対策装置100及びABSモジュレータ110を覆うように構成される。つまり、サイドカバー50Bは、盗難対策装置100及びABSモジュレータ110を覆うカバー部材として機能する。
サイドカバー50Bは、その後部において、車幅方向内側に延び盗難対策装置100を載置する載置部55を備える。盗難対策装置100は、載置部55に固定される。載置部55に載置された盗難対策装置100のアンテナ部105は、平面視でグラブレール95の取付部96及び把持部97により囲まれる空間98の内部に実質的に収まるように配置される。
サイドカバー50Bは、盗難対策装置100の車幅方向内側を覆うカバー部材(図示せず)を備える。このカバー部材によれば、マフラ30(前記第1実施形態の図5参照)の排熱が盗難対策装置100に伝わることを抑制することができる。
以上に説明した第3実施形態の自動二輪車1Bによれば、例えば、以下に示す効果が奏される。
第3実施形態の自動二輪車1Bは、シート37の下方においてシートレール12に取り付けられると共に車両前後方向に延び且つ車幅方向外側に膨出する一対のサイドカバー50Bであって、盗難対策装置100及びABSモジュレータ110を覆うサイドカバー50Bを備える。盗難対策装置100及びアンテナ部105は、平面視でマフラ30が取り付けられる側と反対側のシートレール12bよりも車幅方向外側に配置される。そのため、盗難対策装置100をマフラ30から離れた位置に配置することができ、マフラ30の排熱が盗難対策装置100に伝わりにくい。
また、マフラ30の排熱がシート下空間38aに伝わったとしても、盗難対策装置100は、サイドカバー50Bの上記カバー部材によって覆われている。そのため、マフラ30の排熱が、盗難対策装置100に伝わることを更に抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記第1実施形態においては、盗難対策装置100は、サイドボックス130の内部において、ABSモジュレータ110の後方に配置されるものとして説明したが、これに制限されず、ABSモジュレータ110の前方に配置されてもよい。
また、前記第3実施形態においては、本発明を、ABSシステム(ABSモジュレータ110)を備える自動二輪車1Bに適用したが、これに制限されず、ABSシステムを備えていない自動二輪車に適用してもよい。
また、前記第1実施形態から前記第3実施形態においては、本発明をオフロード用の自動二輪車に適用したが、これに制限されず、オンロード用の自動二輪車に適用してもよい。
WF 前輪(車輪)
WR 後輪(車輪)
1,1A,1B 自動二輪車
6 ヘッドパイプ
7 メインフレーム
12,12a,12b シートレール
17a,17b 幅狭部
20 エンジン
30 マフラ
37 シート
38 底板部
39 立壁部
50,50B サイドカバー(カバー部材)
90 サイドスタンド
95 グラブレール
96 取付部
97 把持部
98 空間
100 盗難対策装置
105 アンテナ部
106 本体部
110 ABSモジュレータ
112 ABSモジュレータブラケット
130,230 サイドボックス(カバー部材)
131,231 下ケース部
132 第1底板部
133 段部
134 第2底板部
150,250 上ケース部
159 連通部

Claims (12)

  1. 前輪(WF)を操舵自在に保持するヘッドパイプ(6)と、
    前記ヘッドパイプ(6)から後方に延び、下方に湾曲するメインフレーム(7)と、
    前記メインフレーム(7)から後方に延び、車幅方向に配置される一対のシートレール(12)と、
    前記シートレール(12)の上部に取り付けられ、乗員が着座可能なシート(37)と、
    前記一対のシートレール(12)のうち一方側の該シートレール(12a)に取り付けられ、エンジン(20)からの排気を消音するマフラ(30)と、
    電波を送受信するアンテナ部(105)を内蔵し、該アンテナ部(105)が受信した電波に基づいて車両の位置情報を測定すると共に該位置情報を該アンテナ部(105)により無線送信する盗難対策装置(100)と、
    を備える自動二輪車(1)であって、
    前記盗難対策装置(100)は、前記一対のシートレール(12)のうち他方側の該シートレール(12b)よりも車幅方向外側に配置される自動二輪車。
  2. 前記シートレール(12)を車幅方向外側から覆うカバー部材(130,230,50B)を備え、
    前記盗難対策装置(100)は、前記カバー部材(130,230,50B)によって覆われる請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記カバー部材(130,230)は、前記シート(37)の下方において前記シートレール(12)に取り付けられると共に車両前後方向に延び且つ車幅方向外側に膨出する一対のサイドカバー(50)を備える請求項2に記載の自動二輪車。
  4. 前記カバー部材(130,230)は、側面視で前記サイドカバー(50)の下方に位置するように前記シートレール(12b)に取り付けられるボックス形状のサイドボックス(130,230)を更に備え、
    前記盗難対策装置(100)は、前記サイドボックス(130,230)に収容される請求項3に記載の自動二輪車。
  5. 前記シートレール(12)の後部に取り付けられ車両前後方向に延びるグラブレール(95)であって、該シートレール(12)に取り付けられる取付部(96)と、人が把持可能な把持部(97)と、を有するグラブレール(95)を備え、
    前記盗難対策装置(100)の前記アンテナ部(105)は、平面視で前記グラブレール(95)の前端部よりも前方に配置される請求項4に記載の自動二輪車。
  6. 前記シートレール(12)の後部に取り付けられ車両前後方向に延びるグラブレール(95)であって、該シートレール(12)に取り付けられる取付部(96)と、該シートレール(12)から車幅方向外側に離間して配置され人が把持可能な把持部(97)と、を有するグラブレール(95)を備え、
    前記盗難対策装置(100)の前記アンテナ部(105)は、前記把持部(97)における車幅方向内側の空間(98)の内部に実質的に収まるように配置される請求項4に記載の自動二輪車。
  7. 前記サイドボックス(130)の内部に収容され車輪(WF,WR)の回転状態に応じて制動力を増減制御するABSモジュレータ(110)と、
    前記シートレール(12b)に取り付けられ前記ABSモジュレータ(110)を支持するABSモジュレータブラケット(112)と、を備え、
    前記盗難対策装置(100)は、前記サイドボックス(130)の内部において、前記ABSモジュレータ(110)の後方又は前方に配置され、かつ、前記アンテナ部(105)は、前記ABSモジュレータ(110)よりも上方に配置される請求項4から6のいずれか一つに記載の自動二輪車。
  8. 前記サイドボックス(130)は、前記シートレール(12b)及び前記ABSモジュレータブラケット(112)に取り付けられる樹脂製の下ケース部(131)であって、第1底板部(132)、該第1底板部(132)の後端部から上方に延びる段部(133)及び該段部(133)から後方上側に傾斜して延びる第2底板部(134)を有する下ケース部(131)と、
    前記サイドカバー(50)の車幅方向内側の空間と連通する連通部(159)が形成されるように前記下ケース部(131)を上方から覆って該下ケース部(131)に取り付けられる樹脂製の上ケース部(150)であって、該下ケース部(131)と共にボックス形状を形成する上ケース部(150)と、を備え、
    前記ABSモジュレータ(110)は、前記連通部(159)に臨む位置に配置され、
    前記盗難対策装置(100)は、前記第2底板部(134)に配置される請求項7に記載の自動二輪車。
  9. 前記シート(37)は、その底部を構成する底板部(38)と、該底板部(38)から下方に延び且つ底面視で車両後方側に開放するコ字状の立壁部(39)と、を備え、
    前記立壁部(39)は、後輪(WR)の上方に配置され且つ前記盗難対策装置(100)と前記マフラ(30)との間に配置される請求項1から8のいずれか一つに記載の自動二輪車。
  10. 前記カバー部材(50B)は、前記シート(37)の下方において前記シートレール(12)に取り付けられると共に車両前後方向に延び且つ車幅方向外側に膨出する一対のサイドカバー(50B)を備え、
    前記盗難対策装置(100)は、前記サイドカバー(50B)によって覆われる請求項2に記載の自動二輪車。
  11. 車幅方向において前記マフラ(30)が配置されていない側の車体の下部に設けられ、接地することにより該車体の起立状態を維持するサイドスタンド(90)を備え、
    前記サイドスタンド(90)により前記車体が起立した場合において、前記盗難対策装置(100)は、前記マフラ(30)の後端部の高さよりも低くなるように配置される請求項1から10のいずれか一つに記載の自動二輪車。
  12. 前記シートレール(12)の後部は、平面視で左右の該シートレール(12a,12b)が近づいて車幅方向の幅が狭くなる幅狭部(17a,17b)を備え、
    前記盗難対策装置(100)は、前記幅狭部(17b)の車幅方向外側に配置される請求項1から11のいずれか一つに記載の自動二輪車。
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