JP2012070329A - 撮像装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】パノラマ撮像をする場合に、成功率の向上を図ること。
【解決手段】画像合成部52は、デジタルカメラ1が所定量だけ移動する毎に、撮像部16から出力されるフレームの画像データを取得して記憶部18に保持する。そして、画像合成部52は、これまでに累積的に保持された複数のフレームの画像データの少なくとも一部を合成することによって、合成画像の画像データを生成する。画像判定部53は、画像合成部52により新たなフレームの画像データが取得される毎に、新たなフレームが合成対象として有効か否かを判定する。画像判定部53は、最初のフレームの画像データと新たなフレームの画像データとの画角の変位量に応じて前記新たなフレームが合成大勝として有効か否かを判定する判定基準を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置及び方法並びにプログラムに関し、特に、パノラマ撮像をする撮像装置及び方法並びにプログラムに関する。
従来より、一部のデジタルカメラにおいて、横長のワイドな画像(以下「パノラマ画像」という)撮影する機能を有するものが存在する。
上記のパノラマ画像の撮影方法の一例としては、例えば、ユーザがシャッタスイッチを押下操作した状態を維持しながら、自身の体を軸にしてデジタルカメラを垂直方向にほぼ固定したまま水平方向に回転させるように移動させることにより、その期間に複数回の撮像処理を実行し、当該複数回の撮像処理の各々の結果得られた複数の画像データを横方向(水平方向)に合成することによって、パノラマ画像の画像データを生成する(特許文献1参照)。
特開平06−303562号公報
しかしながら、ユーザがデジタルカメラを水平方向に回転させながら垂直方向にほぼ固定して撮影する場合、身体の回転させる必要があるためにユーザは撮像範囲が広がるほど困難になり、結果的に撮像画角における垂直方向の位置は変化する傾向にある。
このため、上記の撮影方法ではパノラマ撮像の途中であっても、垂直方向の移動量が一定以上に大きくなると、パノラマ画像の連続性が得られないための撮像が失敗してしまう恐れがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、パノラマ撮像をする場合に、その撮像の成功率の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、所定時間の間隔毎に撮像する撮像手段を備える撮像装置において、前記撮像手段によって順次撮像される画像データの少なくとも一部を合成することによって、合成画像データを生成する画像合成手段と、前記撮像手段によって新たに撮像された画像データが、前記画像合成手段によって生成する合成画像データの合成対象として有効か否かを判定する画像判定手段と、を備え、前記画像判定手段は、前記撮像手段によって最初に撮像された画像データと前記新たに撮像された画像データとの画角の変位量に応じて、前記画像判定手段による前記新たな画像データが合成対象として有効か否かを判定する判定基準を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記最初に撮像された画像データと前記新たに撮像された画像データとの画角の変化量が大きくなるほど、前記判定基準を緩和する、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、上記請求項1又は2に記載の発明において、前記画像合成手段は、前記画像判定手段により前記新たなフレームの画像データが有効でないと判定された場合、前記合成画像データの生成を停止させる、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、上記請求項1乃至3の何れか1項に記載の発明において、前記画像判定手段は、前記新たな画像データの一部の領域の画像データを用いて、前記新たな画像データが合成対象として有効か否かを判定する、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、上記請求項1乃至4の何れか1項に記載の発明において、該撮像装置本体の角度変位量を検出する角度変位量検出手段を備え、前記画角の変位量は、前記角度変位量検出手段によって検出される角度変位量であることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項6の発明は、所定時間の間隔毎に撮像する撮像手段を備える撮像装置が実行する撮像方法において、前記撮像手段によって順次撮像される画像データの少なくとも一部を合成することによって、合成画像データを生成する画像合成ステップと、前記撮像手段によって新たに撮像された画像データが、前記画像合成ステップによって生成する合成画像データの合成対象として有効か否かを判定する画像判定ステップと、を含み、前記画像判定ステップは、前記撮像手段によって最初に撮像された画像データと前記新たに撮像された画像データとの画角の変位量に応じて、前記画像判定ステップによる前記新たな画像データが合成対象として有効か否かを判定する判定基準を制御する制御ステップを含む、撮像方法であることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項7の発明は、所定時間の間隔毎に撮像する撮像手段を備える撮像装置を制御するコンピュータに、前記撮像手段によって順次撮像される画像データの少なくとも一部を合成することによって、合成画像データを生成する画像合成機能、前記撮像手段によって新たに撮像された画像データが、前記画像合成機能によって生成する合成画像データの合成対象として有効か否かを判定する画像判定機能、を備え、前記画像判定機能の一部として、前記撮像手段によって最初に撮像された画像データと前記新たに撮像された画像データとの画角の変位量に応じて、前記画像判定機能による前記新たな画像データが合成対象として有効か否かを判定する判定基準を制御する機能を、実現させるプログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、パノラマ撮像をする場合に、その成功率の向上を図ることができるようになる。
本発明に係る撮像装置の一実施形態としてのデジタルカメラのハードウェア構成を示すブロック図である。 図1のデジタルカメラが、撮像処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。 図2のデジタルカメラの動作モードとして、通常撮像モードとパノラマ撮像モードとがそれぞれ選択された場合における撮像操作を説明する図である。 図3に示すパノラマ撮像モードによって生成されるパノラマ画像の一例を示す図である。 パノラマ撮像モードが選択された場合におけるユーザの撮像操作の様子を示す上面図である。 図5に示すユーザの操作によってパノラマ撮像がなされている最中に、図2のデジタルカメラに累積的に保持された各画像データの各々に対応する各フレームを示す図である。 図2のデジタルカメラが実行する撮像処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7の撮像処理のうち、パノラマ撮像処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図7の撮像処理のうち、パノラマ撮像処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図8のパノラマ撮像処理のうち、画像判定処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置の一実施形態としてのデジタルカメラ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、光学系15と、撮像部16と、画像処理部17と、記憶部18と、表示部19と、操作部20と、通信部21と、角速度センサ22と、ドライブ23と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記憶されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って、各種の処理を実行する。
ROM12はまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶している。
例えば、本実施形態では、後述する図2の撮像制御部51乃至画像合成部53の各機能を実現するプログラムが、ROM12や記憶部18に記憶されている。従って、CPU11が、これらのプログラムに従った処理を実行することで、後述する図2の撮像制御部51乃至表示制御部54の各機能を実現することができる。
なお、後述する図2の撮像制御部51乃至画像合成部53の各機能のうち少なくとも一部を、画像処理部17に移譲することも可能である。
CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、光学系15、撮像部16、画像処理部17、記憶部18、表示部19、操作部20、通信部21、角速度センサ22、及びドライブ23が接続されている。
光学系15は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズなどで構成される。フォーカスレンズは、撮像部16の撮像素子の受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。光学系15にはまた、必要に応じて、焦点や、露出等を調整する周辺装置が設けられる。
撮像部16は、光電変換素子やAFE(Analog Front End)等から構成されている。光電変換素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子から構成される。光電変換素子は、一定時間毎に、その間に入射されて蓄積された被写体像の光信号を光電変換(撮像)して、その結果得られるアナログの電気信号をAFEに順次供給する。
AFEは、当該アナログの電気信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を施し、その結果得られるデジタル信号を、撮像部16の出力信号として出力する。
なお、以下、撮像部16の出力信号を、「撮像画像の画像データ」と呼ぶ。従って、撮像部16からは撮像画像の画像データが出力されて、画像処理部17等に適宜供給される。
画像処理部17は、DSP(Digital Signal Processor)や、VRAM(Video Random Access Memory)等から構成されている。
画像処理部17は、CPU11と協働して、撮像部16から入力される撮像画像の画像データに対して、ノイズ低減、ホワイトバランス、手ぶれ補正等の画像処理を施す。
ここで、撮像部16から一定時間毎に入力される撮像画像の画像データを、以下、「フレームの画像データ」と呼ぶ。本実施形態では、当該フレームが処理単位として採用されている。即ち、画像処理部17は、撮像部16から供給されたフレームの画像データを、各種画像処理を施した上で出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、画像処理部17から出力されたフレームの画像データや、後述するパノラマ途中画像の画像データ等を一時的に記憶する。また、記憶部18は、各種画像処理に必要な各種データ等も記憶する。
表示部19は、例えばLCD(Liquid Crystal Device:液晶表示装置)やLCD駆動部からなるフラット・ディスプレイ・パネルとして構成されている。表示部19は、記憶部18等から供給される画像データにより表現される画像、例えば後述するスルー画像をフレーム単位で表示する。
操作部20は、シャッタスイッチ41の他、図示はしないが、電源スイッチ、撮像モードスイッチ、再生スイッチ等の複数のスイッチを有している。操作部20は、これらの複数のスイッチのうち所定のスイッチが押下操作されると、当該所定のスイッチに割り当てられている指令をCPU11に供給する。
通信部21は、インターネットを含むネットワークを介する、図示せぬ他の装置との間の通信を制御する。
角速度センサ22は、ジャイロ等からなり、デジタルカメラ1の角度変位量を検出し、検出結果を示すデジタル信号(以下、単に「角度変位量」と呼ぶ)をCPU11に供給する。なお、角速度センサ22は、地磁気の方向(流れ)を検出する機能を有しており、必要に応じて方位センサの機能も発揮するものとする。
ドライブ23には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア31が適宜装着される。そして、リムーバブルメディア31から読み出されたプログラムが、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている画像データ等の各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
図2は、図1のデジタルカメラ1が実行する処理のうち、被写体を撮像し、その結果得られる撮像画像の画像データをリムーバブルメディア31に記録するまでの一連の処理(以下、「撮像処理」と呼ぶ)を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、CPU11には、撮像制御部51と、画像合成部52と、画像判定部53と、が設けられている。
なお、上述したように、撮像制御部51乃至画像判定部53の各機能は、本実施形態のようにCPU11に搭載されている必要は特になく、これらの各機能のうち少なくとも一部を、画像処理部17に移譲させることも可能である。
撮像制御部51は、撮像処理の実行全体を制御する。例えば、撮像制御部51は、デジタルカメラ1の動作モードとして、通常撮像モードと、パノラマ撮像モードとを選択的に切り替えて、切り替え後の動作モードに従った処理を実行することができる。
パノラマ撮像モードになると、画像合成部52及び画像判定部53が、撮像制御部51の制御の下で動作する。
ここで、撮像制御部51乃至画像判定部53の理解を容易にすべく、それらの機能的構成の説明の前に、図3及び図4を適宜参照して、パノラマ撮像モードについて詳しく説明する。
図3は、図1のデジタルカメラ1の動作モードとして、通常撮像モードとパノラマ撮像モードとがそれぞれ選択された場合における撮像操作を説明する図である。
詳細には、図3(A)は、通常撮像モードでの撮像操作を説明する図である。図3(B)は、パノラマ撮像モードでの撮像操作を説明する図である。
図3(A)及び図3(B)のそれぞれにおいて、デジタルカメラ1の奥にある絵は、デジタルカメラ1の被写体を含む実世界の様子を示している。また、図3(B)に示す縦の点線は、デジタルカメラ1の移動方向の各位置a、b、cを示している。デジタルカメラ1の移動方向とは、ユーザが、自身の体を軸にしてデジタルカメラ1の撮像方向(角度)を変化させた場合における、デジタルカメラ1の光軸が移動する方向をいう。
通常撮像モードとは、デジタルカメラ1の画角に対応するサイズ(解像度)の画像を、撮像する場合の動作モードをいう。
通常撮像モードでは、図3(A)に示すように、ユーザは、デジタルカメラ1を固定させた状態で、操作部20のシャッタスイッチ41を下限まで押下する。なお、このように、シャッタスイッチ41を下限まで押下する操作を、以下、「全押し操作」又は単に「全押し」と呼ぶ。
撮像制御部51は、全押し操作がなされた直後に画像処理部17から出力されたフレームの画像データを、記録対象としてリムーバブルメディア31に記録させるまでの一連の処理の実行を制御する。
以下、このように、通常撮像モードにおいて撮像制御部51の制御により実行される一連の処理を、「通常撮像処理」と呼ぶ。
一方、パノラマ撮像モードとは、パノラマ画像を撮像する場合の動作モードをいう。
パノラマ撮像モードでは、図3(B)に示すように、ユーザは、シャッタスイッチ41の全押し操作を維持した状態で、デジタルカメラ1を同図中黒矢印の方向に移動させる。
撮像制御部51は、全押し操作が維持されている間、画像合成部52等を制御して、角速度センサ22からの角度変位量が一定値に達する毎に、その直後に画像処理部17から出力されたフレームの画像データを記憶部18に一時的に記憶していくことを繰り返す。
その後、ユーザは、全押し操作を解除する操作、即ちシャッタスイッチ41から指等を離す操作(以下、このような操作を「リリース操作」と呼ぶ)をすることで、パノラマ撮像の終了を指示する。
撮像制御部51は、画像合成部52等を制御して、パノラマ撮像の終了が指示されると、これまでに記憶部18に記憶された複数のフレームの画像データを、記憶された順番で水平方向に合成することによって、パノラマ画像の画像データを生成する。
そして、撮像制御部51は、画像合成部52等を制御して、パノラマ画像の画像データを、記録対象としてリムーバブルメディア31に記録させる。
このように、撮像制御部51は、パノラマ撮像モードにおいて、画像合成部52等を制御して、パノラマ画像の画像データを生成し、それを記録対象としてリムーバブルメディア31に記録させるまでの一連の処理を制御する。
以下、このように、パノラマ撮像モードにおいて撮像制御部51の制御により実行される一連の処理を「パノラマ撮像処理」と呼ぶ。
換言すると、画像合成部52は、撮像制御部51の制御の下、次のような処理を実行する。
即ち、画像合成部52は、デジタルカメラ1が所定量だけ移動する毎に(角度変位量が一定値になる毎)に、撮像制御部51から発行される取得指令を受けて、画像処理部17から1フレームの画像データを取得して、記憶部18に記憶させる。
そして、撮像制御部51からパノラマ撮像の終了が指示されると、画像合成部52は、これまでに記憶部18に記憶された複数のフレームの画像データを、記憶された順番で水平方向に合成することによって、パノラマ画像の画像データを生成する。
図4は、図3に示すパノラマ撮像モードにおいて、このような画像合成部52により生成されたパノラマ画像の画像データを示している。
即ち、パノラマ撮像モードにおいて、図3(B)に示すような撮像操作が行われると、撮像制御部51の制御の下、画像合成部52により、図4に示すようなパノラマ画像P3の画像データが生成され、リムーバブルメディア31に記録される。
ただし、図4のパノラマ画像P3の画像データは、デジタルカメラ1が垂直方向に固定された状態を維持できた場合に得られる理想的なデータである。
しかしながら、実際には、ユーザがデジタルカメラ1を垂直方向に固定し続けることは困難である。特に、撮像範囲が広がると、その困難性は増加していく傾向にある。以下、このことを、図5を参照して具体的に説明する。
図5は、パノラマ撮像モードが選択された場合におけるユーザの撮像操作の様子を示す上面図である。
ユーザ100は、例えば図5に示すように、右腕101でデジタルカメラ1を保持した状態で、シャッタスイッチ41を全押し操作することで、パノラマ撮像を開始させる。
ここで、パノラマ撮像が開始した時点のデジタルカメラ1の光軸の方向は、図5に示す実線の矢印Sの方向であったものとする。
この場合、パノラマ撮像が開始すると、ユーザ100は、自身の体102を軸として、デジタルカメラ1の光軸の方向が矢印Sの方向となっている時点を開始点として、デジタルカメラ1を水平方向(図5の紙面に対して平行な方向)に例えば右回りに回転させる。
ここで、仮に、デジタルカメラ1が水平方向に回転中であっても、その垂直方向(図5の紙面に対して垂直な方向)の位置が固定され続けていれば、図4のパノラマ画像P3のような理想的な画像データが得られることになる。
しかしながら、実際問題として、ユーザ100にとっては、デジタルカメラ1を垂直方向にほぼ固定しておくことは困難である。その困難性は、撮像範囲が広くなるほど、即ちデジタルカメラ1の回転角度が大きくなるほど増加していく。
ここで、パノラマ撮像中の現時点のデジタルカメラ1の回転角度を示す指標として、総合角度変位量θを導入する。
総合角度変位量θとは、デジタルカメラ1の中心と体102の中心とが一致すると仮定して、図5において、矢印Sの方向(パノラマ撮像画像の開始時点のデジタルカメラ1の光軸の方向)と、現時点のデジタルカメラ1の光軸の方向とのなす角度θをいう。本実施形態では、図8のステップS38の処理として説明するように、パノラマ撮像の開始時点から現時点までに、角度センサ22からの角度変位量の累積値が、総合角度変位量θとして採用されている。
パノラマ撮像が開始されてからしばらくの間は、デジタルカメラ1の総合角度変位量θは範囲D1に含まれている。
このように、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D1に含まれている間、ユーザ101は、体102をほぼ動かさずに、デジタルカメラ1を保持している右腕101だけを移動させることで、デジタルカメラ1を水平方向に右回りに回転させることができる。
よって、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D1に含まれている間、デジタルカメラ1の垂直方向の位置はほぼ一定に保たれる。
しかしながら、その後、デジタルカメラ1の水平方向の右回りの回転が進むと、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれるようになる。
デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれるようになると、それ以降、ユーザ100は、体102を捻って、デジタルカメラ1を水平方向に右回りに回転させる必要が生ずる。
このように、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれるようになると、ユーザ100が体102を捻っていくので、デジタルカメラ1を保持する右腕101が下がっていく。
よって、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれている間、デジタルカメラ1の垂直方向の位置は下方に変化していく傾向になる。
さらに、その後、デジタルカメラ1の水平方向の右回りの回転が進むと、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D3に含まれるようになる。
デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれるようになると、それ以降、ユーザ100は、体102全体を回転させて、デジタルカメラ1を水平方向に右回りに回転させる必要が生ずる。
このように、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D3に含まれるようになると、ユーザ100が体102全体を回転させるので、体102全体が上下に振動するように動く。
よって、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D3に含まれている間、デジタルカメラ1の垂直方向の位置も上下方向に振動するように変化していく傾向になる。
なお、説明の便宜上、デジタルカメラ1の水平方向の回転が、右回りの場合のみ説明したが、左回りの場合であっても同様な傾向になる。
図6は、図5に示した範囲D1乃至D3においてパノラマ撮像がなされている最中に、撮像部16から出力されて、記憶部18に累積的に保持された各画像データの各々に対応する各フレームを示している。
図6において、フレームP(k)は、パノラマ撮像が開始されてからk番目に記憶部18に保持された画像データに対応するフレームを示している。
横軸は、デジタルカメラ1の総合角度変位量θを示しており、縦軸は、デジタルカメラ1の垂直方向の位置を示している。なお、垂直方向の位置TH1乃至TH3については後述する。
ここで、図6の紙面の下方(奥)が実世界の3次元空間であるとすると、フレームP(k)を示す長方形の範囲内に含まれる3次元空間が撮像された結果得られる2次元像(画像)が、当該フレームP(k)に該当する。
そこで、以下、フレームP(k)に写り込む3次元空間の垂直方向の位置を、「フレームP(k)の垂直方向の位置」と呼ぶ。
即ち、垂直方向の位置が高いフレームP(k)には、3次元空間の高い位置に存在する物体等の像が、被写体像として含まれる。これに対して、垂直方向の位置が低いフレームP(k)には、3次元空間の低い位置に存在する物体等の像が、被写体像として含まれる。
フレームP(1)乃至P(4)は、総合角度変位量θが範囲D1に含まれるときに得られたものである。
範囲D1においては、上述したように、デジタルカメラ1の垂直方向の位置はほぼ動かない傾向にあるので、図6に示すように、フレームP(1)乃至P(4)の垂直方向の位置もほぼ変化しない。
フレームP(5)乃至P(i+1)は、総合角度変位量θが範囲D2に含まれるときに得られたものである。
範囲D2においては、上述したように、デジタルカメラ1の垂直方向の位置は下方向に変化する傾向があるので、図5に示すように、フレームP(5)乃至P(i+1)の垂直方向の位置も下方向に変化している。
フレームP(i+2)以降のフレームは、総合角度変位量θが範囲D3に含まれるときに得られたものである。
範囲D3においては、上述したように、デジタルカメラ1の垂直方向の位置は上下方向に振動するように変化する傾向があるので、図5に示すように、フレームP(i+2)の垂直方向の位置も上下方向に振動するように変化している。
このように、1回のパノラマ撮像の範囲内であっても、デジタルカメラ1の総合角度変位量θによって、フレームP(k)の垂直方向の位置の変動の傾向は異なることになる。
そこで、図2の画像判定部53は、パノラマ撮像によって順次得られるフレームの画像データが有効であるか否かを判定する処理を実行するに際し、有効であるか否かの判定基準を、デジタルカメラ1の移動位置(総合角度変位量θ)に応じて変化させる。
ここで、フレームP(k)の画像データが有効とは、前回までに得られたフレームP(1)乃至P(k−1)、及び、判定対象のフレームP(k)の各画像データをその順番で水平方向に合成させた場合に、パノラマ画像の画像データとして連続性が保たれることをいう。
この場合、フレームP(k)の画像データが有効か否かの判定手法として、例えば本実施形態では、次のような手法が採用されている。即ち、フレームP(k)の垂直方向の所定位置が、基準範囲内であるか否かによって判定する判定手法が採用されている。
この垂直方向の基準範囲が、判定基準の一例として採用されており、本実施の形態では、デジタルカメラ1の移動位置(総合角度変位量θ)に応じて変化する。
なお、このような一連の処理を、以下、「画像判定処理」と呼ぶ。
ここで、画像判定処理自体は、従来においても実行される場合があった。しかしながら、従来においては、デジタルカメラ1の移動位置(総合角度変位量θ)は考慮されずに、判定基準は固定されていた。
例えば、図6の例でいえば、従来においては、垂直方向の最上位基準位置TH1及び最下位基準位置TH0が、判定基準として一律に固定されていた。
即ち、従来においては例えば、フレームP(k)の垂直方向の上限位置(例えば1ライン目の垂直方向の位置)が最上位基準位置TH1以上であり、フレームP(k)の垂直方向の下限位置(例えば最終ライン目の垂直方向の位置)が最下位基準位置TH0以下である場合に、フレームP(k)の画像データが有効である、といった判定基準が一律に固定されていた。
この場合、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれるようになって、例えばフレームP(5)のデータが得られた場合には、当該フレームP(5)のデータは無効であると判定されるようになる。そして、パノラマ画像の連続性が得られないための撮像失敗のエラーとして、パノラマ撮像が強制終了してしまう。
即ち、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれるようになると、人体の特性上、垂直方向の変動が大きくなってしまい、これにより撮像失敗のエラーとしてパノラマ撮像が強制終了してしまうことが多くなり、その分だけ、パノラマ撮像の成功率が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、画像判定部53は、このような人体の特性上致し方が無い垂直方向の変動で撮像失敗のエラーが発生しないように、デジタルカメラ1の総合角度変位量θに応じて、判定基準を変化させる。
例えば、図6の例でいえば、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D1に含まれている場合には、画像判定部53は、従来と同様に、最上位基準位置TH1及び最下位基準位置TH0を用いる判定基準を用いる。
一方、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれている場合には、画像判定部53は、例えば、最上位基準位置を、範囲D1の場合の位置TH1から、位置TH2に変更する。なお、最下位基準位置については、範囲D1の場合の位置TH0をそのまま採用してもよいし、変化させてもよい。
これにより、範囲D2において、人体の特性上、垂直方向の位置が下方向に変化する傾向があるフレームP(5)乃至P(i+1)の各画像データは、有効であると判定される。その結果、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれている場合においても、撮像失敗のエラーとしてパノラマ撮像が強制終了してしまうことが激減し、パノラマ撮像を継続することが可能になる。
さらに、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D3に含まれている場合には、画像判定部53は、例えば、最上位基準位置を、範囲D2の場合の位置TH2から、位置TH3に変更する。また、図示はしないが、画像判定部53は、最下位基準位置についても、上げる方向に変化させる。
これにより、範囲D3において、人体の特性上、垂直方向の位置が上下方向に振動するように変化する傾向があるフレームP(i+2)以降の各画像データは、有効であると判定される。その結果、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D3に含まれている場合においても、撮像失敗のエラーとしてパノラマ撮像が強制終了してしまうことが激減し、パノラマ撮像を継続することが可能になる。
換言すると、画像判定部53は、デジタルカメラ1の総合角度変位量θからユーザ100の撮像操作の状態を推定し、その推定結果に基づいて、判定基準を変化させている、と把握することもできる。
即ち、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D1に含まれる場合には、画像判定部53は、ユーザ100の撮像操作の状態は正常状態であると推定し、その推定結果に基づいて、従来と同様の上述した判定基準を用いる。
一方、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D2に含まれる場合には、画像判定部53は、ユーザ100の撮像操作の状態は右腕102が下方に向かっている状態であると推定し、その推定結果に基づいて、上述した判定基準に変更する。
さらに、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが範囲D3に含まれる場合には、画像判定部53は、ユーザ100の撮像操作の状態は体103が上下に振動するように動いている状態であると推定し、その推定結果に基づいて、上述した判定基準に変更する。
なお、判定基準の変更手法は、特に上述した例に限定されず、任意でよい。ただし、デジタルカメラ1の総合角度変位量θが大きくなるほど、人体の特性上、デジタルカメラ1の垂直方向の変動量は大きくなってしまう場合が多いので、本実施形態のように、範囲を広める方向、即ち緩和する方向に判定基準を変化させると好適である。
以上、図2乃至図6を参照して、本発明が適用されるデジタルカメラ1の機能的構成について説明した。
次に、図7を参照して、このような機能的構成を有するデジタルカメラ1が実行する撮像処理について説明する。
図7は、撮像処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本実施形態では、撮像処理は、デジタルカメラ1の図示せぬ電源がオン状態になると開始する。
ステップS1において、図2の撮像制御部51は、操作検出処理及び初期設定処理を実行する。
操作検出処理とは、操作部20の各スイッチの状態を検出する処理をいう。撮像制御部51は、操作検出処理を実行することにより、動作モードとして、通常撮像モードが設定されているのか、それともパノラマ撮像モードが設定されているのかを検出することができる。
また、本実施形態の初期設定処理の1つとして、角度変位量の一定値と、角度変位量の最大限界である閾値(例えば、360度)とを設定する処理が採用されている。
具体的には、角度変位量の一定値と、角度変位量の最大限界である閾値(例えば、360度)は、図1のROM12に予め記憶されており、ROM12から読み出されてRAM13に書き込まれることで設定される。なお、角度変位量の一定値は、後述する図8のステップS35の判定処理で用いられる。一方、角度変位量の最大限界である閾値(例えば、360度)は、同図のステップS43の判定処理で用いられる。
また、本実施形態では、後述する図8のステップS34,S38等に示すように、角速度センサ22によって検出された角度変位量は累積加算されて、その累積加算値としての累積角度変位量や総合角度変位量(両者の違いは後述する)がRAM13に格納される。そこで、これらの累積角度変位量や総合角度変位量を0にリセットする処理が、本実施形態の初期設定処理の1つとして採用されている。なお、累積角度変位量は、後述する図8のステップS35の判定処理で、上述した一定値と比較される。一方、総合角度変位量は、後述する図8のステップS35の判定処理で、上述した一定値と比較される。
さらにまた、本実施形態の初期設定処理の1つとして、エラーフラグを0にリセットする処理が採用されている。エラーフラグとは、パノラマ撮像処理中にエラーが発生した時に1にセットされるフラグをいう(後述する図9のステップS45参照)。
ステップS2において、撮像制御部51は、スルー撮像処理及びスルー表示処理を開始する。
即ち、撮像制御部51は、撮像部16や画像処理部17を制御して、撮像部16による撮像動作を継続させる。そして、撮像制御部51は、撮像部16による撮像動作が継続されている間、当該撮像部16を介して画像処理部17から順次出力されるフレームの画像データを、メモリ(本実施形態では記憶部18)に一時的に記憶させる。このような撮像制御部51による一連の制御処理が、ここでいう「スルー撮像処理」である。
また、撮像制御部51は、表示制御部54を制御して、スルー撮像時にメモリ(本実施形態では記憶部18)に一時的に記録された各画像データを順次読み出して、各々に対応するフレーム画像を表示部19に順次表示させる。このような撮像制御部51による一連の制御処理が、ここでいう「スルー表示処理」である。なお、スルー表示処理により表示部19に表示されているフレーム画像を、以下、「スルー画像」と呼ぶ。
このようにして、スルー画像が表示部19に表示される。なお、本実施形態では、後述するステップS8の通常撮像処理又はステップS8のパノラマ撮像処理が終了するまでの間、スルー画像が表示部19に表示され続けるものとする。
ステップS3において、撮像制御部51は、シャッタスイッチ41が半押しされたか否かを判定する。
ここで、半押しとは、操作部20のシャッタスイッチ41の途中(下限に至らない所定の位置)まで押下する操作をいい、以下、「半押し操作」とも適宜呼ぶ。
シャッタスイッチ41が半押しされていない場合、ステップS3においてNOであると判定されて、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、撮像制御部51は、処理の終了指示がなされたか否かを判別する。
処理の終了指示は、特に限定されないが、本実施形態では、デジタルカメラ1の図示せぬ電源がオフ状態になった旨の通知が採用されているものとする。
従って、本実施形態では電源がオフ状態になりその旨が撮像制御部51に通知されると、ステップS12においてYESであると判定されて、撮像処理全体が終了となる。
これに対して、電源がオン状態の場合には、電源がオフ状態になった旨の通知はなされないので、ステップS12においてNOであると判定され、処理はステップS2に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、本実施形態では電源がオン状態を維持している限り、シャッタスイッチ41が半押しされるまでの間、ステップS3:NO及びステップS12:NOのループ処理が繰り返し実行されて、撮像処理は待機状態となる。
このスルー表示処理中に、シャッタスイッチ41が半押しされると、ステップS2においてYESであると判定されて、処理はステップS3に進む。
ステップS4において、撮像制御部51は、撮像部16を制御して、いわゆるAF(Auto Focus)処理を実行する。
ステップS5において、撮像制御部51は、シャッタスイッチ41が全押しされたか否かを判定する。
シャッタスイッチ41が全押しされない場合には、ステップS5においてNOであると判定される。この場合には、処理はステップS4に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、本実施形態では、シャッタスイッチ41が全押しされるまでの間、ステップS4、及びステップS5:NOのループ処理が繰り返し実行されて、AF処理がその都度実行される。
その後、シャッタスイッチ41が全押しされると、ステップS5においてYESであると判定されて、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、撮像制御部51は、現在設定されている撮像モードがパノラマ撮像モードであるか否かを判定する。
パノラマ撮像モードでない場合、即ち通常撮像モードが現在設定されている場合、ステップS6においてNOであると判定され、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、撮像制御部51は、上述した通常撮像処理を実行する。
即ち、全押し操作がなされた直後に画像処理部17から出力された1フレームの画像データが、記録対象としてリムーバブルメディア31に記録される。これにより、ステップS8の通常撮像処理が終了して、処理はステップS12に進む。なお、ステップS12以降の処理については上述したので、ここではその説明は省略する。
これに対して、パノラマ撮像モードが現在設定されている場合、ステップS6においてYESであると判定されて、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、撮像制御部51は、上述したパノラマ撮像処理を実行する。
パノラマ撮像処理の詳細については図8及び図9を参照して後述するが、原則として、パノラマ画像の画像データが生成されて、記録対象としてリムーバブルメディア31に記録される。これにより、ステップS8のパノラマ撮像処理が終了して、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、撮像制御部51は、エラーフラグは1であるか否かを判定する。
詳細については、図8及び図9を参照して後述するが、パノラマ画像の画像データが記録対象としてリムーバブルメディア31に記録されて、ステップS8のパノラマ撮像処理が適正に終了すると、エラーフラグは0になっている。このような場合には、ステップS10においてNOであると判定されて、処理はステップS12に進む。なお、ステップS12以降の処理は上述したので、ここではその説明は省略する。
これに対して、ステップS8のパノラマ撮像処理中に何らかのエラーが発生すると、当該パノラマ撮像処理は不適性に終了する。このような場合には、エラーフラグは1になっているため、ステップS9においてYESであると判定されて、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、撮像制御部51は、エラーの内容を表示部19に表示する。表示されるエラーの内容の具体例については、後述する。
ステップS11において、撮像制御部51は、パノラマ撮像モードを解除し、エラーフラグを0にリセットする。
その後、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、撮像制御部51は、ユーザによる次の新たな撮像操作に備える。
以上、図7を参照して、撮像処理の流れについて説明した。
次に、図8及び図9を参照して、図7の撮像処理のうち、ステップS9のパノラマ撮像処理の詳細な流れについて説明する。
図8及び図9は、パノラマ撮像処理の詳細な流れを説明するフローチャートである。
上述したように、パノラマ撮像モードの状態でシャッタスイッチ41が全押しされると、図7のステップS5及びS6においてYESとあると判定されて、処理はステップS8に進み、パノラマ撮像処理として次のような処理が実行される。
即ち、図8のステップS31において、撮像制御部51は、角速度センサ22から角度変位量を取得する。
ステップS32において、撮像制御部51は、ステップS31の処理で取得した角度変位量が0より大きいか否かを判定する。
ユーザがデジタルカメラ1を移動させていない状態では、角度変位量は0になるため、ステップS32においてNOであると判定され、処理は、ステップS33に進む。
ステップS33において、撮像制御部51は、角度変位量0の継続が所定時間経過したか否かを判定する。所定時間としては、例えば、ユーザがシャッタスイッチ41を全押ししてから、デジタルカメラ1の移動を開始するまでに必要な時間よりも長い適当な時間を採用することができる。
所定時間が経過していない場合には、ステップS33においてNOであると判定され、処理はステップS31に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、ユーザがデジタルカメラ1を移動させていない状態の継続時間が所定時間より短い場合には、撮像制御部51は、ステップS31乃至ステップS33:NOのループ処理を繰り返し実行することで、パノラマ撮像処理を待機状態にする。
この待機状態中に、ユーザが、デジタルカメラ1を移動させると、角速度センサ22からの角度変位量は0よりも大きな値になる。このような場合には、ステップS32においてYESであると判定されて、処理はステップS34に進む。
ステップS34において、撮像制御部51は、これまでの累積角度変位量に対して、ステップS32の処理で取得した角度変位量を加算することによって、累積角度変位量を更新する(累積角度変位量=累積角度変位量+角度変位量)。即ち、RAM13に累積角度変位量として格納される値が更新される。
累積角度変位量とは、このように角度変位量が累積加算された値であり、デジタルカメラ1の移動量を示している。
ここで、本実施形態では、ユーザがデジタルカメラ1を一定量移動させる度に、パノラマ途中画像の画像データ生成用の1フレームの画像データ(合成対象)が、画像処理部17から画像合成部52に供給されるものとする。
これを実現すべく、デジタルカメラ1の移動量としての「一定量」に対応する累積角度変位量が、図7のステップS1の初期設定処理により「一定値」として予め与えられている。
即ち、本実施形態では、累積角度変位量が一定値に達する毎に、1フレームの画像データ(合成対象)が画像処理部17から画像合成部52に供給されると共に、累積角度変位量が0にリセットされる。
このような一連の処理が、次のステップS35以降の処理として実行される。
即ち、ステップS35において、撮像制御部51は、累積角度変位量が一定値に達したか否かを判定する。
累積角度変位量が一定値に達していない場合には、ステップS35においてNOであると判定され、処理はステップS31に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、ユーザがデジタルカメラ1を一定量移動させることによって、累積角度変位量が一定値に達しない限り、撮像制御部51は、ステップS31乃至S35のループ処理を繰り返し実行する。
その後、ユーザがデジタルカメラ1を一定量移動させることによって、累積角度変位量が一定値に達したときは、ステップS35においてYESであると判定されて、処理はステップS36に進む。
ステップS36において、画像合成部52は、撮像制御部51の制御の下、1フレーム画像データを画像処理部17から取得する。
即ち、撮像制御部51は、累積角度変位量が一定値に達したとして、処理をステップS36に進めると、画像合成部52に対して取得指令を発行する。
この取得指令を受けた画像合成部52は、ステップS36の処理として、画像処理部17から1フレームの画像データを取得する。
ステップS37において、撮像制御部51は、ステップS36の処理で取得した1フレームの画像データと、総合角度変位量とを対応付けて記憶させる。
ステップS38において、撮像制御部51は、これまでの総合角度変位量に対して、現在の角度変位量(=略一定値)を加算することによって、総合角度変位量を更新する(総合角度変位量=総合角度変位量+累積角度変位量)。即ち、RAM13に総合角度変位量として格納される値が更新される。
ステップS39において、撮像制御部51は、累積角度変位量を0にリセットする。即ち、RAM13に累積角度変位量として格納される値が0に更新される。
このように、累積角度変位量は、1フレームの画像データ(合成対象)が画像処理部17から画像合成部52に供給されるタイミング、即ち取得指令の発行タイミングを制御するために用いられる。よって、累積角度変位量は、一定に達して取得指令が発行される毎に0にリセットされる。
したがって、撮像制御部51は、累積角度変位量を用いても、パノラマ撮像処理が開始されてから現在までにデジタルカメラ1がどこまで移動したのかを認識することができない。
そこで、このような認識を可能にすべく、本実施形態では、累積角度変位量とは別に、総合角度変位量が採用されている。
即ち、総合角度変位量とは、角度変位量が累積加算された値であるが、一定量に達しても0にリセットされずに、パノラマ撮像処理が終了するまでの間(詳細には後述するステップS46の処理が実行されるまでの間)累積加算され続ける値である。
このようにして、ステップS38の処理で総合角度変位量が更新されると共に、ステップS39の処理で累積角度変位量が0にリセットされると、処理はステップS40に進む。
ステップS40において、画像判定部53は、ステップS36の処理で取得したフレームの画像データの有効性を判定する画像判定処理を実行する。
画像判定処理の詳細については、図10を参照して後述するが、ステップS36の処理で取得されたフレームの画像データの有効性が判定されると、処理はステップS41に進む。
ステップS41において、撮像制御部51は、リリース操作が行われたか否かを判定する。
リリース操作が行われていない場合、即ち、ユーザによるシャッタスイッチ41の全押しが継続されている場合には、ステップS41においてNOであると判定されて、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、撮像制御部51は、画像取得のエラーが発生したか否かを判定する。
画像取得のエラーについては、特に限定されないが、例えば、本実施形態では、ステップS40の画像判定処理で、ステップS36の処理で取得されたフレームの画像データが無効であると判定されたことがエラーの1つとして採用されている。
ステップS40の画像判定処理で、ステップS36の処理で取得されたフレームの画像データが有効であると判定され、その他画像取得にエラーが発生していない場合には、ステップS42においてNOであると判定され、処理はステップS43に進む。
ステップS43において、撮像制御部51は、総合角度変位量が閾値を超えたか否かを判別する。
上述したように、総合角度変位量とは、パノラマ撮像処理が開始されてから(全押し操作がなされてから)、ステップS38の処理が実行される時点までの角度変位量の累積加算値である。
ここで、本実施形態では、パノラマ撮像中にユーザがデジタルカメラ1を移動させることが可能な最大移動量が予め決定されている。このようなデジタルカメラ1の移動量としての「最大移動量」に対応する総合角度変位量が、図7のステップS1の初期設定処理により「閾値」として予め与えられている。
このように、本実施形態では、総合角度変位量が閾値に達したことは、デジタルカメラ1が最大移動量だけ移動したことを意味する。
従って、総合角度変位量が閾値に達していない場合、即ちデジタルカメラ1の移動量が最大移動量まで達していない場合、ユーザはデジタルカメラ1をまだ移動し続けることができるので、ステップS43においてNOであると判定されて、処理はステップS31に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
即ち、角度変位量0の継続が所定時間経過すること(デジタルカメラ1が所定時間移動しないこと)もエラーの1つに含めると、エラーが発生しない状態で、全押し操作が継続されている限り、ステップS31乃至S43のループ処理が繰り返し実行される。
その後、エラーが発生しない状態で、リリース操作がなされるか(ステップS41の処理でYESであると判定されるか)又はデジタルカメラ1が最大移動量まで移動した(ステップS43の処理でYESであると判定された)場合、処理はステップS44に進む。
ステップS44において、撮像制御部51は、画像合成部52を介して、パノラマ画像の画像データを生成し、記録対象の画像データとしてリムーバブルメディア31に記録させる。
そして、図9のステップS46において、撮像制御部51は、総合角度変位量を0にリセットする。
これにより、パノラマ撮像処理は適正に終了する。即ち、図7のステップS8の処理は適正に終了して、次のステップS9の処理でNOであると判定される。なお、ステップS9の処理でNOであると判定された後の処理については、上述したので、ここではその説明は省略する。
なお、上述の一連の処理中に何らかのエラーが発生した場合、即ち、図8のステップS33の処理でYESであると判定されるか、又は、ステップS41の処理でYESであると判定された場合、処理は図9のステップS45に進む。
例えば、ステップS40の画像判定処理で、ステップS36の処理で取得されたフレームの画像データが無効であると判定された場合、ステップS41の処理でYESであると判定されて、処理はステップS45に進む。
ステップS45において、撮像制御部51は、エラーフラグを1にセットする。
この場合、ステップS44の処理は実行されずに、即ち、パノラマ画像の画像データは記録されずに、パノラマ撮像処理は不適正に終了する。
即ち、図7のステップS8の処理は不適正に終了して、次のステップS9の処理でYESであると判定されて、ステップS10の処理でエラーの内容が表示される。
この場合のエラー内容の表示は、上述したように特に限定されないが、例えば、「画像取得に失敗しました」や「時間オーバーです」等のメッセージ表示を採用することができる。
以上、図8及び図9を参照して、パノラマ撮像処理の詳細な流れについて説明した。
次に、図10を参照して、パノラマ撮像処理のうち、ステップS40の画像判定処理の詳細な流れについて説明する。
図8は、パノラマ撮像処理の詳細な流れを説明するフローチャートである。
上述したように、パノラマ撮像モードの状態でシャッタスイッチ41が全押しされると、図7のステップS5及びS6においてYESとあると判定されて、処理はステップS8に進み、パノラマ撮像処理として次のような処理が実行される。
即ち、図10のステップS61において、画像合成部53は、直前の図8のステップS37の処理で記憶された画像データに対応するフレーム(以下、「判定対象のフレーム」と呼ぶ)の垂直の位置を推定する。
ここで、垂直の位置の推定の手法は、特に限定されない。例えば、各速度センサ22の垂直方向の角度変位量に基づいて推定する手法や、判定対象のフレームと前回に取得されたフレームとの比較結果に基づいて推奨する手法を採用することもできる。
ステップS62において、画像合成部53は、直前の図8のステップS38の処理で演算された総合角度変位量θに基づいて、判定基準を設定する。
ステップS63において、画像合成部53は、ステップS62の処理で設定された判定基準を用いて、判定対象のフレームの画像データの有効性を判定する。
このように、図10の例の画像判定処理では、フレームの画像データが取得される毎(判定対象のフレーム毎)に、その時点の総合角度変位量θに基づいて設定された判定基準を用いて、判定対象のフレームの画像データの有効性が判定される。従って、人体の特性上致し方が無い垂直方向の変動があっても、判定対象のフレームの画像データは有効であると判定されることが多くなる。
このようにして、ステップS61乃至S63の処理で、判定対象のフレームの画像データの有効性が判定されると、画像判定処理は終了する。即ち、図8のステップS40の処理は終了し、処理はステップS41に進む。なお、ステップS41以降の処理については上述したので、ここではその説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態のデジタルカメラ1は、所定時間の間隔毎に撮像することによって順次得られる画像データのそれぞれを、フレームの画像データとして順次出力する撮像部16を備えている。
本実施形態のデジタルカメラ1はまた、画像合成部52と、画像判定部53と、を備えている。
画像合成部52は、デジタルカメラ1が所定量だけ移動する毎に(累積角度変位量が一定値以上になる毎)に、撮像部16から出力されるフレームの画像データを取得して記憶部18等に保持する。そして、画像合成部52は、これまでに累積的に保持された複数のフレームの画像データの少なくとも一部を合成することによって、合成画像の画像データを生成する。
画像判定部53は、画像合成部52により新たなフレームの画像データが取得される毎に、新たなフレームが合成対象として有効か否かを判定する。
ここで、画像判定部53は、パノラマ撮像の開始時点から、新たなフレームの画像データが取得されるときまでの撮像装置の移動量(本実施形態では総合角度変位量θ)に応じて、判定基準を設定する。
これにより、人体の特性上致し方ない垂直方向の変動を考慮した判定が可能になる。即ち、総合角度変位量θが大きくなるに従い、人体の特性上、デジタルカメラ1の垂直方向の位置の変動量は大きくなる。このような場合であっても、新たなフレームが、人体の特性上致し方ない垂直方向の変動を含むものであっても、無効とせずに有効と判断することができるようになる。その結果、無用なエラーを発生させずに、パノラマ撮像を最後まで継続させることが可能になる。
このようにして、パノラマ撮像をする場合に、成功率の向上を図ることが可能になる。
なお、発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態においては、判定基準は、総合角度変位量θに基づいて設定されたが、その設定手法は、特にこれに限定されない。
例えば、画像判定部53により前回の判定がなされてから、新たなフレームの画像データが取得されるまでのデジタルカメラ1の移動量に応じて、判定基準を可変設定する、という設定手法を採用してもよい。
また、上述の実施形態においては、画像判定部53は、新たなフレームの画像データの有効性を判定する際には、当該新たなフレームの画像データ全体を用いて判定していたが、特にこれに限定されない。
例えば、画像合成部52は、パノラマ画像の画像データを生成する場合、合成対象の各フレームのうちの一部の領域の画像データをトリミングして合成することもできる。このような場合には、画像判定部53は、新たなフレームのうち、トリミング対象となる一部の領域のみを用いて、当該新たなフレームの有効性を判定することができる。
この場合、同一の判定基準を採用するならば、新たなフレーム全体を用いるよりも、その一部の領域のみを用いて、当該新たなフレームの有効性を判定した方が、有効であるという判定が緩和される方向になる。
よって、その分だけ、無用なエラーを発生させずに、パノラマ撮像を最後まで継続させることが可能になる。
このようにして、パノラマ撮像をする場合に、その撮像の成功率の向上を図ることが可能になる。
なお、当該新たなフレームの有効性を判定する一部の領域は、トリミング対象の領域に特に限定されず、任意の領域でも構わない。
また、上述の実施形態においては、角速度センサ22によってデジタルカメラ1の角度変位を検出する構成にしたが、角度変位量の検出する手法は、特にこれに限定されない。
例えば、スルー画像を解析する画像処理によって画像間の角度変位を検出することでデジタルカメラ1の角度変位を検出する手法を採用してもよい。
また、上述の実施形態においては、パノラマ途中画像及びパノラマ画像は、横長の構成とされたが、特にこれに限定されず、デジタルカメラ1の移動方向に則した方向に長くなる構成、例えば縦長の構成としてもよい。
また例えば、上述の実施形態では、本発明が適用される撮像装置は、デジタルカメラ1として構成される例として説明した。
しかしながら、本発明は、特にこれに限定されず、パノラマ画像の撮像が可能になる撮像機能を有する電子機器一般に適用することができ、例えば、本発明は、携帯型パーソナルコンピュータ、携帯型ナビゲーション装置、ポータブルゲーム機等に幅広く適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、撮像装置又は当該撮像装置を制御するコンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。ここで、コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。或いはまた、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、光磁気ディスク等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されているROM12や記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
1…デジタルカメラ、11…CPU、12…ROM、13…RAM、15…光学系、16…撮像部、17…画像処理部、18…記憶部、19…表示部、20…操作部、21…通信部、22…角速度センサ、23…ドライブ、31…リムーバブルメディア、41…シャッタスイッチ、51…撮像制御部、52…画像合成部、53…画像判定部

Claims (7)

  1. 所定時間の間隔毎に撮像する撮像手段を備える撮像装置において、
    前記撮像手段によって順次撮像される画像データの少なくとも一部を合成することによって、合成画像データを生成する画像合成手段と、
    前記撮像手段によって新たに撮像された画像データが、前記画像合成手段によって生成する合成画像データの合成対象として有効か否かを判定する画像判定手段と、
    を備え、
    前記画像判定手段は、前記撮像手段によって最初に撮像された画像データと前記新たに撮像された画像データとの画角の変位量に応じて、前記画像判定手段による前記新たな画像データが合成対象として有効か否かを判定する判定基準を制御する制御手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記最初に撮像された画像データと前記新たに撮像された画像データとの画角の変化量が大きくなるほど、前記判定基準を緩和する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像合成手段は、前記画像判定手段により前記新たなフレームの画像データが有効でないと判定された場合、前記合成画像データの生成を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記画像判定手段は、前記新たな画像データの一部の領域の画像データを用いて、前記新たな画像データが合成対象として有効か否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 当該撮像装置本体の角度変位量を検出する角度変位量検出手段を備え、
    前記画角の変位量は、前記角度変位量検出手段によって検出される角度変位量であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 所定時間の間隔毎に撮像する撮像手段を備える撮像装置が実行する撮像方法において、
    前記撮像手段によって順次撮像される画像データの少なくとも一部を合成することによって、合成画像データを生成する画像合成ステップと、
    前記撮像手段によって新たに撮像された画像データが、前記画像合成ステップによって生成する合成画像データの合成対象として有効か否かを判定する画像判定ステップと、
    を含み、
    前記画像判定ステップは、前記撮像手段によって最初に撮像された画像データと前記新たに撮像された画像データとの画角の変位量に応じて、前記画像判定ステップによる前記新たな画像データが合成対象として有効か否かを判定する判定基準を制御する制御ステップを含む、
    ことを特徴とする撮像方法。
  7. 所定時間の間隔毎に撮像する撮像手段を備える撮像装置を制御するコンピュータに、
    前記撮像手段によって順次撮像される画像データの少なくとも一部を合成することによって、合成画像データを生成する画像合成機能、
    前記撮像手段によって新たに撮像された画像データが、前記画像合成機能によって生成する合成画像データの合成対象として有効か否かを判定する画像判定機能、
    を備え、
    前記画像判定機能の一部として、前記撮像手段によって最初に撮像された画像データと前記新たに撮像された画像データとの画角の変位量に応じて、前記画像判定機能による前記新たな画像データが合成対象として有効か否かを判定する判定基準を制御する機能を、
    実現させることを特徴とするプログラム。
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