JP6598469B2 - ブレ補正装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動画像と静止画像の撮像に最適なブレ補正制御を行う技術を搭載したブレ補正装置に関する。
近年、カメラやビデオなどの撮像装置の普及とその利用形態の変化に伴って、1台で動画像と静止画像を同時に撮れる撮像装置の要求が高まってきている。しかし、動画像は映像の時間変化が映し出されるものであり、静止画像は瞬時の画像が切り出されるものである。
このようの画像表現の違いにより、動画像の撮影と静止画像の撮影とでは、手ブレ補正(IS)やオートフォーカス(AF)や露出制御(AE)などカメラ撮影時の制御が異なる点が多い。
例えば、ブレ補正制御に関して言うと、動画像撮影の場合には、時にはきっちりと止まっていないブレの残った映像であっても、フレーム間の連続性すなわち時間的な動きの滑らかさが重要である。
一方で、静止画像撮影の場合には、時間的にある瞬間を捉えた画像であり、主被写体にブレの無い鮮明さが要求される。
その結果、動きのあるカメラワークで撮影された動画像の中から静止画像を生成する場合、手ブレ補正は動画の滑らかさを考慮した補正制御を行う。そのため、フレーム単位で見た時に必ずしもきっちりと止まったブレの無い画像になるとは限らず、ブレの大きな静止画像が生成されてしまうことがあった。
また、静止画撮影をメインとしたカメラにおいては、手ブレ補正をフレーム単位できっちり止める補正制御を行うため、動画像としては滑らかさが損なわれ、パラパラとした画像になってしまっていた。
静止画撮影をメインとしたカメラにおいては、動画撮影中に静止画取得の指示を受けた時に、動画撮影時よりもより補正効果の高いブレ補正制御に切り替える方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−47766号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術においては、動画像撮影か静止画像撮影かを撮影者が指示しなければならなかった。従って、撮影操作として動画か静止画かを切り替える手間を要する問題があった。
また、撮影した動画像から静止画像を生成する場合には、長時間の連続した多数のフレーム画像から静止画を選び出す手間を要する問題もあった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、動画像の撮影中に特定のフレームだけ静止画像の撮影に適したブレ補正制御を行うことで、撮影した動画像からブレの無い静止画像を容易に生成できるブレ補正装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のブレ補正装置は、動画像撮影時にブレ検出手段から出力されたブレ情報に基づいて第1のブレ補正信号を算出する第1の信号算出手段と、静止画像の撮影時に前記ブレ情報に基づいて前記第1のブレ補正信号よりも防振性能が高い第2のブレ補正信号を算出する第2の信号算出手段と、ブレ補正を実行する信号を前記第1のブレ補正信号及び前記第2のブレ補正信号のどちらか一方から選択するブレ補正選択手段と、装置の傾き情報を取得する水平検知手段と、を有するブレ補正装置であって、
前記ブレ補正選択手段は、前記動画像撮影中に、前記傾き情報が所定範囲内の場合、前記ブレ補正を実行する信号を前記第1のブレ補正信号から前記第2のブレ補正信号に切り換えることを特徴とする構成とした。
以上説明したように、本発明によれば、動画像撮影中に、静止画用フレーム取得タイミングを判定して静止画用補正量を補正目標値として静止画に最適なブレ補正制御を行うことを可能とすることで、記録した動画像の中から静止画像を生成する時に、高品位でブレの小さい静止画像を抽出することができる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図。 第1の実施形態に係る補正量算出部112の構成例を示すブロック図。 第1の実施形態における補正量の切り替え処理を示すフローチャート。 第1の実施形態における補正量切り替えタイミングの判定方法を説明するグラフ。 第1の実施形態における補正量切り替えと補正量演算の動作の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図。 第2の実施形態に係る補正量算出部112の構成例を示すブロック図。 第2の実施形態における補正量の切り替え処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、本発明の実施形態に係るブレ補正装置の一例としてのデジタルビデオカメラについて説明するが、本発明は、動画撮影機能と静止画撮影機能との両機能を有する任意の撮像装置や、そのような撮像装置に装着する光学装置に対して適用可能である。
また、ここでいう撮像装置には、カメラ付きの携帯電話、ゲーム機、パーソナルコンピュータなど、撮像装置が組み込まれた、もしくは内蔵された機器も含まれる。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態におけるブレ補正機能を備えた撮像装置のシステム構成を示すブロック図である。
図1において、101は撮像光学系で複数枚のレンズから構成されるレンズ群である。102は画像の振れを補正する補正光学系で、光軸に直交する平面上を動いて振れを補正するブレ補正レンズ群(シフトレンズ)である。
103は撮像光学系101により結像された画像を光電変換する撮像素子、104は撮像素子103により光電変換された撮像信号を例えば標準ビデオ信号などに変換処理するカメラ信号処理回路であり、アナログ信号処理回路とデジタル信号処理回路からなる。
アナログ信号処理回路は、撮像素子103で得られた信号に所定の処理を施してアナログ撮像信号を生成するものである。
例えば、CDS(co−related double sampling:相関二重サンプリング)回路、AGC(Automatic Gain Control)回路等から構成されている。
デジタル信号処理回路は、A/D変換器によりアナログ撮像信号をデジタル信号に変換し、ガンマ補正、ホワイトバランス等、所定の信号処理をしたデジタル映像信号を生成する。105はカメラ信号処理回路104から得られた標準出力信号端子で、上記の構成により撮像された画像を標準ビデオ信号として出力する。
標準出力信号端子105から出力される標準ビデオ信号は、外部モニタなどに接続しても良い。また、撮像装置に備えた表示装置(液晶パネルやビューファインダ)に出力表示することも可能であるし、また、所定の記録形式に変換して記録媒体(メモリカード、ハードディスク、DVD、磁気テープなど)に映像信号を記録することもできる。
110は、撮像装置に加わる振れの検出を行うための角速度センサである。例えば、振動ジャイロ等で構成されており、手振れ等による撮像装置の振れの角速度を検出して電気信号を出力する。
角速度センサ110は、光軸に直交する一平面上で互いに直交した検出軸をなすように、例えば水平方向の回転軸(Yaw)と垂直方向の回転軸(Pitch)との2軸方向に二つの角速度センサを配置する。
そして、検出した各軸別々に補正量を算出し、水平方向及び垂直方向の2軸方向に補正光学系102を制御する。水平方向の回転軸(Yaw)と垂直方向の回転軸(Pitch)の補正量の演算及び補正光学系の制御は、両軸とも同じ処理で実現することができるので、以降は片方の軸についてのみ説明するものとする。
111は、角速度センサの出力信号をマイコンに取り込むためのA/D変換器である。112は、角速度センサ110の出力信号をA/D変換機111を介して取得したデジタル信号から補正光学系102の補正量を算出する補正量算出部である。
なお、110の角速度センサがデジタルセンサであるならば、A/D変換器111は不要であり、マイコンとの通信によってデジタルデータを取得すればよい。補正量算出部112については、後で詳細に説明する。
130から134は、補正光学系(シフトレンズ)102を制御するための補正制御ブロックである。133はシフトエンコーダであり、シフトレンズ102の位置検出を行うセンサで、例えばホール・センサなどである。シフトエンコーダ133の出力値はA/D変換器134を介してブレ補正制御回路130に入力される。
130はブレ補正制御回路で、補正量算出部112からの補正量(目標値)とシフトエンコーダ133から得られるシフトレンズ102の現在位置との差分からシフトレンズの制御量を算出し制御信号を出力する。ここでは、差分データに対して、増幅器と位相補償フィルタによる信号処理が行われて制御量が算出される。
131はシフトレンズ駆動回路で、ブレ補正制御回路130からPWMなどで出力される制御信号を受けてモータ132に駆動波形を出力するドライブ回路である。132はモータで、シフトレンズ102を駆動するボイスコイルモータなどである。
次に図2を用いて、補正量算出部112の詳細について説明する。ここで、補正量算出部112への入力信号を供給するA/D変換器111と、補正量算出部112からの出力信号を受け取るブレ補正制御回路130とは図1と同じものを示している。
まず、A/D変換器111からブレ信号を取得する。これは、角速度センサ110で検出したブレの角速度信号がデジタル変換された信号である。120はハイパスフィルタ(HPF)であり、その周波数特性を可変し得る機能を有しており、取得した角速度信号に含まれる低周波成分を遮断して出力する。
121は積分器であり、HPF120から出力された角速度信号を時間積分することにより角変位量を得る。なお、積分器121は、不完全積分で行われ、その時定数を任意に変更することが可能となっている。
122はパンニング制御部で、A/D変換器111から得られる角速度信号と、積分器121から得られる角変位量の大きさに応じて、撮像装置がパンニング状態か否かを判断する。そして、その判断結果に応じて、角速度信号が大きい場合はHPF120のカットオフ周波数を変更し、角変位量が大きくなった場合は積分器121の時定数変更を行う。
123は、飽和防止制御部であり、シフトレンズ102が機械的な可動端に突き当たることがないように、積分器121で生成された制御量に制限をかけるためのものである。その制御の一例としては、補正光学系の制御量が所定値(以下、リミッタと記す)を超えないように、積分器121からの出力にリミットを施した値を最終的な補正目標位置として出力する。
HPF120から飽和防止制御部123までが、動画用補正量算出部113であり、動画撮影に適したブレ補正を行うための補正目標値を算出する。
124は、積分器であり、A/D変換器111から得られた角速度信号を、HPFを介さずに時間積分して角変位量を得る。125は飽和防止制御部であり、上記説明した動画用補正量算出部113内の飽和防止制御部123と同機能である。
積分器124から飽和防止制御部125までが、静止画用補正量算出部114であり、静止画撮影に適したブレ補正を行うための補正目標値を算出する。
第1の信号算出手段としての動画用補正量算出部113は、HPF120とパンニング制御部122を備える点が、静止画用補正量算出部114と異なる点である。動画撮影では、パンニングやチルティングなどのカメラワークの操作を伴うが、その動きを補正してしまうと、撮影者にとっては意図したカメラワークとは異なる画角変化になってしまう。
また、さらに、補正光学系102がすぐにリミッタに近づいてしまうため、その後のブレ補正が効きにくい状況になってしまう。そこで、パンニング制御部122やHPF120を備えることで、パンニングやチルティングが行われた時にその動きを無理に補正しないようにし、ブレ信号の低周波成分をカットして補正目標値を変更する仕組みになっている。
一方、静止画撮影では、時間的な変化の中である瞬間を捉えた画像であり、その瞬間、すなわち画像を取り込んでいる1フレームの期間は、ブレの無いことが望ましい。従って、この時は低周波成分も含めてブレ信号を補正するように補正目標値を算出する仕組みになっている。
126は、ブレ補正選択手段としてのタイミング判定部であり、A/D変換器111から得られる角速度信号と、積分器121から得られる角変位量の大きさに応じて、補正量の切り替えタイミングを判定する。
127は、切り替え器であり、動画用補正量算出部113から得られる第1のブレ補正信号としての動画用補正量と静止画用補正量算出部114から得られる第2のブレ補正信号としての静止画用補正量とを受け取る。
そして、タイミング判定部126の判定結果に基づいて切り替え、選択したいずれかの補正量をブレ補正制御回路130へ出力する。
次に、図3を用いて、補正量の切り替え処理の動作について、詳細に説明する。図3は補正量切り替え処理の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図3に示す処理は、例えば角速度データのA/D変換による取り込み周期など、任意の所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS1001では、角速度センサ110のデータをA/D変換器111で取り込み、角速度データ及び角変位量を取得する。ステップS1002では、ステップS1001で取得した角速度データ及び角変位量から、静止画用補正を行うタイミングか否かを判定する。
その結果、静止画用補正タイミングであると判定されればステップS1003へ進み、静止画用補正タイミングではないと判定されればステップS1004へ進む。
ステップS1003では、第2の信号算出手段としての静止画用補正量算出部114で算出された補正量を選択して、切り替え器127からブレ補正制御回路130へ補正量を出力してステップS1005へ進む。
第2の信号算出手段としての静止画用補正量算出部114は、静止画像の撮影時にブレ情報に基づいて第1のブレ補正信号よりも防振性能が高い第2のブレ補正信号を算出する。
防振性能が高いとは、HPFのカットオフ周波数の下限値を低くして低周波数帯域まで防振効果を得ることを意味する。また、防振性能が高いとは、振れ信号に基く補正量のゲインを高くして防振効果を得ることを意味する。
ステップS1004では、動画用補正量算出部113で算出された補正量を選択して、切り替え器127からブレ補正制御回路130へ補正量を出力してステップS1005へ進む。ステップS1005では、切り替え器127から取得した補正量(目標値)と現在位置との差分から制御量を算出する。
ステップS1006では、ステップS1005で算出された制御量に応じてシフトレンズ102を駆動制御して本処理を終了する。
次に、図4を用いて、図3のフローチャートのステップS1002の処理について、すなわち、タイミング判定部126において処理される補正量の切り替えタイミングの判定について説明する。図4に示す波形は、手持ち撮影時の角変位量の時間変化の例を示している。
図4の波形上に円で示したポイントは、角変位量の変曲点であり、角速度が0近傍の値を示す点である。角速度が0近傍となる点は揺れの反転時であり、ブレによる動きが瞬間的に小さい時である。静止画撮影では、画像の取り込みを行う1フレーム期間ブレの無いことが望ましいので、このタイミングで静止画に最適なブレ補正制御に切り替える。
角速度が0近傍になる時はブレの動きが小さい時であるから、ブレの生じないように静止画撮影に適したブレ補正を行っても動画撮影の連続性への影響はほとんど無いと言える。
つまり、ブレ補正選択手段は、ブレ情報に基づく角速度が所定値よりも小さくなる場合、ブレ補正を実行する信号を第1のブレ補正信号から第2のブレ補正信号に切り換える。
この時の静止画用補正量への切り替えタイミング判定の条件としては、例えば、角速度が所定値A以下であり、かつ角変位量も所定値B以下であり、かつパンニング状態でない時、などとすればよい。
角変位量も所定値B以下とするのは、パンニング状態になるような大きな振幅が生じていないこと、及び、補正光学系がリミッタに近づくことで光学特性の劣化が生じないこと、を静止画取り込みの条件とするためである。
つまり、ブレ補正選択手段は、ブレ情報に基づく角変位量が角変位量の基準位置の所定範囲内にある場合、ブレ補正を実行する信号を第1のブレ補正信号から第2のブレ補正信号に切り換える。
また、図4の波形上に四角で示したポイントは、角変位量が0近傍となる点である。角変位量が0近傍となる点は、補正光学系が制御中心付近にある時である。補正光学系が制御中心付近にある時は、片ボケや解像度劣化などが生じにくく光学特性が良好な時である。
静止画撮影では、画像の鮮明さ要求されることから、このタイミングで静止画に最適なブレ補正制御に切り替える。角変位量が0近傍になる時は光学特性が良好な時であるから、静止画撮影に適したブレ補正を行い、鮮明な静止画像を取得できるようにする。
この時の静止画用補正量への切り替えタイミング判定の条件としては、例えば、角変位量が所定値b以下であり、角速度も所定値a以下であり、かつパンニング状態でない時、などとすればよい。
角速度も所定値a以下とするのは、大きな高周波の動きを無理に補正してしまうと動画撮影時の連続的な滑らかさが失われてしまうので、大きな高周波のブレが生じていないこと、を静止画取り込みの条件とするためである。
なお、上記のタイミング判定の条件において、角速度の所定値A、a及び角変位量の所定値B、bは、次の条件を満たすこととする。
0≒A<a
0≒b<B
次に、動画用と静止画用の補正量算出について説明する。先に記載したように、動画用補正量算出部113はHPF120とパンニング制御部122とを備えている。一方、静止画用補正量算出部114はHPFを介さずに角速度データを積分器124で積分して角変位量を算出する仕組みになっている。
そのため、当然ながら動画用の積分器121と静止画用の積分器124とで算出される角変位量は異なった値が出力される。この時、切り替え器127で、補正量を動画用から静止画用、あるいは静止画用から動画用へいきなり切り替えてしまうと補正量が大きく変化して、シフトレンズ102の補正の動きも大きくなり、画像上の画角変化が大きく生じてしまう場合がある。
この問題を改善するためには、タイミング判定部126で切り替えタイミングと判定した時に、積分器121あるいは積分器124で角変位量を算出する際に、直前の補正量に基づいて積分演算を行う必要がある。
例えば、動画用から静止画用に切り替える場合には、動画用で算出された直前の補正量を用いて現在の静止画用補正量を算出し、その結果を補正量としてブレ補正制御回路130へ出力する。逆に、静止画用から動画用に切り替える場合には、静止画用で算出された直前の補正量を用いて現在の動画用補正量を算出し、その結果を補正量としてブレ補正制御回路130へ出力する。
つまり、ブレ補正選択手段は、静止画像の撮影後に動画像撮影に戻る場合、第1のブレ補正信号から第2のブレ補正信号に切り換えた時の第1のブレ補正信号をブレ補正を実行する信号として引き継ぐ。
ここで、積分器をローパスフィルタ(LPF)とするならば、切り替えタイミングに応じて、LPFの中間値を動画用から静止画用へ、あるいは静止画用から動画用へと引き継がせて演算することによって段差の生じない補正量の連続性を維持することができる。
また、静止画用フレームを取得する間の露光期間は、静止画用補正量を用いて補正制御する必要がある。従って、切り替えタイミングの判定で静止画補正を選択された後は、シャッタースピードに応じてその露光期間中は、静止画補正量算出部114で算出された補正量で補正制御を行う。
そして、その露光期間終了に合わせて、静止画用補正量から動画用補正量に切り替える。なお、動画用補正量への切り替えは、露光期間よりも長い時間経過後であれば静止画フレームへの影響は無くなる。
つまり、ブレ補正選択手段は、第2のブレ補正信号が選択された場合、画像取り込み時間よりも長い期間、ブレ補正を実行する信号として第2のブレ補正信号を選択し続ける。
上記を踏まえて、動画用と静止画用の補正量切り替えと、その際の積分器(LPF)演算による補正量算出について、図5を用いて説明する。図5は補正量切り替えと補正量演算の動作の一例を示すフローチャートである。
なお、図5に示す処理は、例えば角速度データのA/D変換による取り込み周期など、任意の所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS2001では、静止画用フレームの露光中にセットする静止画露光中フラグが0であるか否かを判別し、フラグが0であればステップS2002へ進み、フラグが0でなければステップS2007へ進む。ステップS2002では、静止画用補正を行うタイミングか否かを判定する。
その結果、静止画用補正タイミングではないと判定されればステップS2003へ進み、静止画用補正タイミングであると判定されればステップS2004へ進む。ステップS2003では、動画用LPF演算で補正量を算出する。
一方、ステップS2004では、動画用LPFの中間値を静止画用LPFに引き継がせ、その中間値を使用して静止画用LPF演算で補正量を算出する。そして、ステップS2005では、静止画用フレームの露光中と判断するための静止画用露光中フラグを1にセットする。
また、ステップS2007では、静止画用フレームの露光が終了したか否かを判別する。これは、シャッター速度に応じて露光期間を計算し、現フレームにおいてその露光期間が経過したか否かを判別すればよい。
そして、露光が終了していなければステップS2008へ進み、露光が終了していればステップS2009へ進む。ステップS2008では、静止画用LPF演算で補正量を算出する。
一方、ステップS2009では、静止画用LPFの中間値を動画用LPFに引き継がせ、その中間値を使用して動画用LPF演算で補正量を算出する。
そして、ステップS2010では、静止画用フレームの露光終了と判断するために、静止画用露光中フラグを0にセットする。最後に、ステップS2006では、ステップS2003あるいはステップS2004あるいはステップS2008あるいはステップS2009で算出した補正量を、切り替え器127からブレ補正制御回路130へ出力して本処理を終了する。
なお、上記のように動画像撮影時に、静止画用フレームを取得するタイミングを判定した時には、記録画像のそのフレームに静止画用ブレ補正を行ったことを示す情報をメタデータなどで記録しておけばよい。
その結果、記録した動画像から静止画像を生成する時には、そのメタデータから判定すれば、ブレの少ない静止画像を抽出することが可能となる。
上記のように、本発明では、ブレ補正選択手段は、動画像撮影中に、ブレ検出手段から出力されたブレ情報が所定条件を満たした場合、ブレ補正を実行する信号を第1のブレ補正信号から第2のブレ補正信号に切り換える。
以上説明してきたように、本発明の第1の実施形態においては、動画像撮影時に、角速度データ及び角変位量データから静止画用フレーム取得のタイミングであるか否かを判定する。
その判定結果を踏まえて、静止画用フレーム取得タイミングでは静止画用補正量を補正目標値として静止画に最適なブレ補正制御を行うことによって、記録した動画像の中から静止画像を生成する時に、高品位でブレの小さい静止画像を抽出することができる。
〔第2の実施形態〕
次に第2の実施形態について説明する。第1の実施形態においては、角速度データ及び角変位量から静止画用フレーム取得タイミングを判定していたが、本実施例では、水平検知手段にて画像の水平状態を検知して静止画用フレーム取得タイミングを判定する方法について説明する。
図6は、第2の実施形態におけるブレ補正機能を備えた撮像装置のシステム構成を示すブロック図である。本実施形態における撮像装置の構成は、第1の実施形態で示した図1と基本的には同じ構成である。従って、同じブロックには同一番号を付して、説明を省略する。
図6において、図1と異なるのは、次の点である。115は水平検知手段としての加速度センサであり、撮像装置の水平姿勢に対する傾き状態を検出する。
116は、加速度センサ115の出力信号をマイコンに取り込むためのA/D変換器であり、取得した加速度データのデジタル信号を補正量算出部112に受け渡す。なお、実施例1でも記載したが、加速度センサ115がデジタルセンサであるならば、A/D変換器116は不要であり、マイコンとの通信によってデジタルデータを取得すればよい。
図7は、本実施形態における補正量算出部112の詳細を示すブロック図である。図7も第1の実施形態で示した図2と基本的には同じ構成であるから、同じブロックには同一番号を付して、説明を省略する。
図7において、図2と異なるのは、次の点である。タイミング判定部126は、A/D変換器116から加速度データを取得する。そして、取得した加速度データに応じて、補正量の切り替えタイミングを判定する。
具体的には、加速度データが水平姿勢と判断できる傾き状態であれば、静止画フレーム取得タイミングと判定して、切り替え器127に静止画用補正量を選択するように指示する。加速度データが水平姿勢と判断できるしきい値を超えていれば、傾きが大きいので、動画用補正量を選択するように指示する。
図8は、本実施形態において、補正量切り替え処理の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図8に示す処理も、例えば角速度データのA/D変換による取り込み周期など、任意の所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS3001では、加速度センサ115のデータをA/D変換器116で取り込み、傾き情報を取得する。ステップS3002では、ステップS3001で取得した傾き情報から水平状態を検知して、静止画用補正を行うタイミングか否かを判定する。
その結果、静止画用補正タイミングであると判定されればステップS3003へ進み、静止画用補正タイミングではないと判定されればステップS3004へ進む。ステップS3003では、静止画用補正量算出部114で算出された補正量を選択して、切り替え器127からブレ補正制御回路130へ補正量を出力してステップS3005へ進む。
ステップS3004では、動画用補正量算出部113で算出された補正量を選択して、切り替え器127からブレ補正制御回路130へ補正量を出力してステップS3005へ進む。ステップS3005では、切り替え器127から取得した補正量(目標値)と現在位置との差分から制御量を算出する。ステップS3006では、ステップS3005で算出された制御量に応じてシフトレンズ102を駆動制御して本処理を終了する。
傾き情報において、水平近傍となる時が画面の水平性が保たれる時である。静止画撮影では、できるだけ水平性が保たれている方が、ユーザにとって見やすい画像となることから、このタイミングで静止画に最適なブレ補正制御に切り替える。
傾きが水平近傍となる時は、水平性がほぼ保たれている時であるから、静止画撮影に適したブレ補正を行い、見やすい静止画像を取得できるようにする。
つまり、ブレ補正選択手段は、動画像撮影中に、傾き情報が所定範囲内の場合、ブレ補正を実行する信号を第1のブレ補正信号から第2のブレ補正信号に切り換える。
以上説明してきたように、本発明の第2の実施形態においては、動画像撮影中に、加速度センサの傾き情報に基づいて静止画用フレーム取得のタイミングであるか否かを判定する。
その判定結果を踏まえて、静止画用フレーム取得タイミングでは静止画用補正量を補正目標値として静止画に最適なブレ補正制御を行うことによって、記録した動画像の中から静止画像を生成する時に、高品位でブレの小さい静止画像を抽出することができる。
なお、本実施形態では、傾き情報に基づいて静止画用フレーム取得タイミングを判定したが、当然ながら、第1の実施形態で示した角速度と角変位量と、本実施形態で示した傾き状態とを組み合わせて静止画用フレーム取得タイミングを判定してもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。
また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータはがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
113 動画用補正量算出部
114 静止画用補正量算出部
126 タイミング判定部
127 切り替え器
130 ブレ補正制御回路
131 シフトレンズ駆動回路

Claims (5)

  1. 動画像撮影時にブレ検出手段から出力されたブレ情報に基づいて第1のブレ補正信号を算出する第1の信号算出手段と、静止画像の撮影時に前記ブレ情報に基づいて前記第1のブレ補正信号よりも防振性能が高い第2のブレ補正信号を算出する第2の信号算出手段と、ブレ補正を実行する信号を前記第1のブレ補正信号及び前記第2のブレ補正信号のどちらか一方から選択するブレ補正選択手段と、装置の傾き情報を取得する水平検知手段と、を有するブレ補正装置であって、
    前記ブレ補正選択手段は、前記動画像撮影中に、前記傾き情報が所定範囲内の場合、前記ブレ補正を実行する信号を前記第1のブレ補正信号から前記第2のブレ補正信号に切り換えることを特徴とするブレ補正装置。
  2. 前記ブレ補正選択手段は、前記静止画像の撮影後に前記動画像撮影に戻る場合、前記第1のブレ補正信号から前記第2のブレ補正信号に切り換えた時の前記第1のブレ補正信号を前記ブレ補正を実行する信号として引き継ぐことを特徴とする請求項1に記載のブレ補正装置。
  3. 前記ブレ補正選択手段は、前記第2のブレ補正信号が選択された場合、画像取り込み時間よりも長い期間、前記ブレ補正を実行する信号として前記第2のブレ補正信号を選択し続けることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレ補正装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のブレ補正装置と、撮像素子とを有する撮像装置。
  5. 動画像撮影時にブレ検出手段から出力されたブレ情報に基づいて第1のブレ補正信号を算出する第1の信号算出工程と、静止画像の撮影時に前記ブレ情報に基づいて前記第1のブレ補正信号よりも防振性能が高い第2のブレ補正信号を算出する第2の信号算出工程と、ブレ補正を実行する信号を前記第1のブレ補正信号及び前記第2のブレ補正信号のどちらか一方から選択するブレ補正選択工程と、装置の傾き情報を取得する水平検知工程と、を有するブレ補正装置の制御方法であって、
    前記ブレ補正選択工程は、前記動画像撮影中に、前記傾き情報が所定範囲内の場合、前記ブレ補正を実行する信号を前記第1のブレ補正信号から前記第2のブレ補正信号に切り換えることを特徴とするブレ補正装置の制御方法。
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