JP4387028B2 - 撮像装置、撮像方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

撮像装置、撮像方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、静止画を撮像する静止画撮影モードと動画を撮像する動画撮影モードとを有し、撮像装置の手ブレに対応する補正量に基づいて像ブレを補正しつつ撮像をおこなう技術に関し、特に、簡便な構成によって静止画撮影時および動画撮影時の双方において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる撮像装置、撮像方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、銀塩カメラ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像装置においては、装置の振れ(手ブレ)に起因する像ブレを防止する技術として、像ブレ補正技術が知られている。
【0003】
この像ブレ補正技術は一般に、角速度センサや加速度センサ、受光・発光素子などによって装置の振れ(手ブレ)を検出し、この検出結果に基づいて、補正レンズ系の移動や可変頂角プリズムの駆動、反射板の駆動などをおこなって像ブレを補正する技術である。
【0004】
ところで、一つの撮像装置で静止画および動画を撮影する場合には、静止画と動画とで像ブレ補正の最適条件が異なるので、単純に同一の像ブレ補正技術を適用したのでは、静止画撮影および動画撮影の双方において最適な像ブレ補正を実現することは困難である。
【0005】
すなわち、動画撮影の場合には、多少の手ブレを補正しきれなくても、複数の画像を連続して鑑賞するので、感覚的には像ブレのない動画を鑑賞することができる反面、大振幅の低周波数帯域の手ブレを補正すべく像ブレ補正手段を広範囲で駆動させたのでは、続く画像の像ブレ補正が遅れてしまうので、却って安定した動画を得ることができなくなる。
【0006】
一方、静止画撮影の場合には、連続して像ブレを補正する必要がないので、大振幅の低周波数帯域の手ブレを補正すべく像ブレ補正手段を広範囲で駆動させてもよい反面、周波数帯域を問わず小さな手ブレでも残ってしまうと、一つの画像をじっくりと鑑賞するので、感覚的に影響のある像ブレを有する静止画像を生じさせてしまうこととなる。
【0007】
このような静止画撮影と動画撮影の条件の相違に対応するために、像ブレ補正手段の周波数特性を変更することによって、一つの撮像装置で静止画撮影および動画撮影の双方における像ブレ補正を実現する技術が知られている。この像ブレ補正技術は、像ブレ補正手段のハイパスフィルタのカットオフ周波数を、動画撮影時には高周波数側に切り換え、静止画撮影時には低周波数側に切り換えるものである。
【0008】
この従来技術によれば、動画撮影時においては、大振幅の低周波数帯域の手ブレを考慮しないので、像ブレ補正手段が広範囲で駆動することを防止して、像ブレのない動画像を得ることができる。また、静止画撮影時においては、全ての周波数帯域の手ブレを考慮するので、周波数帯域を問わず小さな手ブレが残ってしまうことを防止して、像ブレのない静止画像を得ることができる。
【0009】
【発明が解消しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、あくまでも1つの像ブレ補正手段において動画撮影時の像ブレ補正量および静止画撮影時の像ブレ補正量を演算するものであり、動画撮影時の像ブレ補正量と静止画撮影時の像ブレ補正量をそれぞれ別の構成部において演算するものではないので、像ブレ補正手段の構成が複雑になる結果、装置の大型化、製造工程の長期化、コストの上昇という問題点があった。
【0010】
また、上記の従来技術は、あくまでも1つの像ブレ補正手段において動画撮影時の像ブレ補正量および静止画撮影時の像ブレ補正量を演算するものであり、動画撮影時の像ブレ補正量と静止画撮影時の像ブレ補正量をそれぞれ別の構成部において並列的に演算するものではないので、静止画撮影の途中で動画撮影に移行する場合や動画撮影の途中で静止画撮影に移行する場合に、移行後の撮影モードの像ブレ補正量の演算が遅れる結果、静止画撮影と動画撮影との撮影モード移行時に迅速な像ブレ補正がおこなえないという問題点があった。
【0011】
そこで、この発明は、上述した従来技術による問題点を解決するため、簡便な構成によって静止画撮影時および動画撮影時の双方において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる撮像装置、撮像方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る撮像装置は、静止画を撮像する静止画撮影モードと動画を撮像する動画撮影モードとを有し、撮像装置の手ブレに対応する補正量に基づいて像ブレを補正しつつ撮像をおこなう撮像装置において、前記撮像装置の手ブレを検出する手ブレ検出手段と、前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレに基づいて前記静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算する静止画補正量演算手段と、前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレに基づいて前記動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算する動画補正量演算手段と、前記静止画撮影モードまたは前記動画撮影モードのいずれかを選択する撮影モード選択手段と、前記撮影モード選択手段によって選択される前記静止画補正量演算手段によって演算された像ブレ補正量または前記動画補正量演算手段によって演算された像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正する像ブレ補正手段とを備え、前記静止画補正量演算手段および前記動画補正量演算手段は、それぞれ並列して像ブレ補正量を演算し、前記像ブレ補正手段は、前記撮影モード選択手段によって静止画撮影モードが選択された場合、並列的に前記静止画補正量演算手段によって演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、かつ、前記動画撮影モードが選択された場合、並列的に前記動画補正量演算手段によって演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、前記手ブレ検出手段は、手ブレによる回転角速度を検出し、前記動画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算することを特徴とする。
【0013】
この請求項1の発明によれば、静止画を撮像する静止画撮影モードと動画を撮像する動画撮影モードとを有し、撮像装置の手ブレに対応する補正量に基づいて像ブレを補正しつつ撮像をおこなう撮像装置において、手ブレ検出手段は前記撮像装置の手ブレを検出し、静止画補正量演算手段は前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレに基づいて前記静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算しながら並列的に動画補正量演算手段は前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレに基づいて前記動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算し、撮影モード選択手段は前記静止画撮影モードまたは前記動画撮影モードのいずれかを選択し、像ブレ補正手段は、撮影モード選択手段が静止画撮影モードを選択した場合、並列的に静止画補正量演算手段が演算している像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、かつ、撮影モード選択手段が動画撮影モードを選択した場合、並列的に動画補正量演算手段が演算している像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正するよう構成したので、簡便な構成によって静止画撮影時および動画撮影時の双方において並列的に動画および静止画モードの像ブレ補正量を演算しているので、両モード間で選択を切り替えたとしても、最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0014】
また、この請求項1の発明によれば、前記手ブレ検出手段は、手ブレによる回転角速度を検出し、前記動画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算するよう構成したので、僅かな構成の相違によって動画撮影時において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0015】
また、請求項2の発明に係る撮像装置は、請求項1に記載の発明において、前記静止画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角変位に基づいて像ブレ補正量を演算することを特徴とする。
【0016】
この請求項2の発明によれば、前記静止画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角変位に基づいて像ブレ補正量を演算するよう構成したので、僅かな構成の相違によって静止画撮影時において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0017】
また、請求項3の発明に係る撮像装置は、請求項2に記載の発明において、前記静止画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度を積分する静止画積分手段と、前記静止画積分手段によって積分された値に所定の係数を乗ずる静止画乗算手段と、を備え、前記動画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度のうちの所定の周波数帯域の回転角速度をフィルタリングするフィルタリング手段と、前記フィルタリング手段によってフィルタリングされた回転角速度を積分する動画積分手段と、前記動画積分手段によって積分された値に所定の係数を乗ずる動画乗算手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
この請求項3の発明によれば、前記静止画補正量演算手段において、静止画積分手段は前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度を積分し、静止画乗算手段は前記静止画積分手段によって積分された値に所定の係数を乗じ、前記動画補正量演算手段において、フィルタリング手段は前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度のうちの所定の周波数帯域の回転角速度をフィルタリングし、動画積分手段は前記フィルタリング手段によってフィルタリングされた回転角速度を積分し、動画乗算手段は前記動画積分手段によって積分された値に所定の係数を乗ずるよう構成したので、静止画撮影時の像ブレ補正の構成に僅かな構成を追加することによって動画撮影時においても最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0019】
また、請求項4の発明に係る撮像方法は、静止画を撮像する静止画撮影モードと動画を撮像する動画撮影モードとを有し、撮像装置の手ブレに対応する補正量に基づいて像ブレを補正しつつ撮像をおこなう撮像装置の撮像方法において、前記撮像装置の手ブレを検出する手ブレ検出工程と、前記手ブレ検出工程によって検出された手ブレに基づいて前記静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算する静止画補正量演算工程と、前記手ブレ検出工程によって検出された手ブレに基づいて前記動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算する動画補正量演算工程と、前記静止画撮影モードまたは前記動画撮影モードのいずれかを選択する撮影モード選択工程と、前記撮影モード選択工程によって選択される前記静止画補正量演算工程によって演算されている像ブレ補正量または前記動画補正量演算工程によって演算された像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正する像ブレ補正工程と、を含み、前記静止画補正量演算工程および前記動画補正量演算工程は、それぞれ並列して像ブレ補正量を演算し、前記像ブレ補正工程は、前記撮影モード選択工程によって静止画撮影モードが選択された場合、並列的に前記静止画補正量演算工程によって演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、かつ、前記動画撮影モードが選択された場合、並列的に前記動画補正量演算工程によって演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、前記手ブレ検出工程は、手ブレによる回転角速度を検出し、前記動画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算するものであることを特徴とする。
【0020】
この請求項4の発明によれば、静止画を撮像する静止画撮影モードと動画を撮像する動画撮影モードとを有し、撮像装置の手ブレに対応する補正量に基づいて像ブレを補正しつつ撮像をおこなう撮像方法において、手ブレ検出工程は前記撮像装置の手ブレを検出し、静止画補正量演算工程は前記手ブレ検出工程によって検出された手ブレに基づいて前記静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算しながら並列的に動画補正量演算工程は前記手ブレ検出工程によって検出された手ブレに基づいて前記動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算し、撮影モード選択工程は前記静止画撮影モードまたは前記動画撮影モードのいずれかを選択し、像ブレ補正工程は、撮影モード選択工程で静止画撮影モードが選択された場合、並列的に静止画補正量演算工程で演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、かつ、撮影モード選択工程で動画撮影モードが選択された場合、並列的に動画補正量演算工程で演算している像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正することとしたので、簡便な工程によって静止画撮影時および動画撮影時の双方において並列的に動画および静止画モードの像ブレ補正量を演算しているので、両モード間で選択を切り替えたとしても、最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0021】
また、この請求項4の発明によれば、前記手ブレ検出工程は、手ブレによる回転角速度を検出し、前記動画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算することとしたので、僅かな工程の相違によって動画撮影時において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる
【0022】
また、請求項5の発明に係る撮像方法は、請求項4に記載の発明において、前記静止画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角変位に基づいて像ブレ補正量を演算することを特徴とする。
【0023】
この請求項5の発明によれば、前記静止画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角変位に基づいて像ブレ補正量を演算することとしたので、僅かな工程の相違によって静止画撮影時において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる
【0024】
また、請求項6の発明に係る撮像方法は、請求項4に記載の発明において、前記静止画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度を積分する静止画積分工程と、前記静止画積分工程によって積分された値に所定の係数を乗ずる静止画乗算工程と、を含み、前記動画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度のうちの所定の周波数帯域の回転角速度をフィルタリングするフィルタリング工程と、前記フィルタリング工程によってフィルタリングされた回転角速度を積分する動画積分工程と、前記動画積分工程によって積分された値に所定の係数を乗ずる動画乗算工程と、を含んだことを特徴とする。
【0025】
この請求項6の発明によれば、前記静止画補正量演算工程において、静止画積分工程は前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度を積分し、静止画乗算工程は前記静止画積分工程によって積分された値に所定の係数を乗じ、前記動画補正量演算工程において、フィルタリング工程は前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度のうちの所定の周波数帯域の回転角速度をフィルタリングし、動画積分工程は前記フィルタリング工程によってフィルタリングされた回転角速度を積分し、動画乗算工程は前記動画積分工程によって積分された値に所定の係数を乗ずることとしたので、静止画撮影時の像ブレ補正の工程に僅かな工程を追加することによって動画撮影時においても最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0026】
また、請求項7の発明に係る記録媒体は、請求項4〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項4〜6のいずれか一つの動作をコンピュータによって実行することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る撮像装置、撮像方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
まず、本実施の形態に係る撮像装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態に係る撮像装置1は、レンズ2と、絞り3と、撮像素子4と、A/D変換器5と、画像処理部6と、画像記録部7と、画像表示部8と、操作指令部9と、撮影モード選択部10と、手ブレ検出部11と、像ブレ補正部12と、静止画モード補正量演算部13と、動画モード補正量演算部14と、制御部15とを備えて構成される。
【0029】
そして概略的には、撮影モード選択部10の選択結果に応じて、静止画モード補正量演算部13または動画モード補正量演算部14において、手ブレ検出部11によって検出された手ブレに基づいて像ブレ補正部12の補正量を演算し、この補正量に基づいて像ブレ補正部12を駆動することによって像ブレを補正する。
【0030】
図1において、レンズ2は、被写体像を撮像素子4上に結像するためのレンズであり、絞り3は、被写体像の光量を制限するためのものである。撮像素子4は、レンズ2および絞り3を通過する被写体像を電気信号に変換して画像信号として出力する回路であり、具体的には、CCD(電荷結合素子)を用いることができる。
【0031】
A/D変換器5は、撮像素子4から入力される画像信号をデジタル信号化して画像処理に適した画像データとして出力する回路であり、画像処理部6は、A/D変換器5から入力される画像データに対して各種の補正処理や圧縮処理をおこなう回路であり、画像記録部7は、画像処理部6によって画像処理がおこなわれた画像データを記録するメモリである。
【0032】
画像表示部8は、撮像素子4によって現在取り込まれている画像(スルー画像)や、画像記録部7によって記録される直前の画像、画像記録部7によって記録されている画像などを表示するディスプレイであり、具体的には、LCDなどを用いることができる。
【0033】
操作指令部9は、画像記録部7における記録の開始/停止/削除や、画像表示部8における画像の再生、レリーズなどの撮像装置1の操作を指令するユーザーインタフェイスである。撮影モード選択部10は、静止画を撮像する静止画撮影モードまたは動画を撮像する動画撮影モードのいずれかを選択するユーザーインタフェイスである。
【0034】
手ブレ検出部11は、撮像装置1本体の手ブレを検出する検出部である。ここで、本実施の形態における手ブレ検出部11の具体的構成を説明する。図2は、図1に示した手ブレ検出部11の具体的構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態における手ブレ検出部11は、ジャイロ21と、ローパスフィルタ22と、ハイパスフィルタ23と、増幅器24とを備えて構成される。
【0035】
図2において、ジャイロ21は、手ブレによるある軸方向の回転角速度を検出する検出部である。なお、本実施の形態では、ある軸方向の回転角速度を検出するものを示したが、撮像面に平行で互いに略直行する2軸の周りの回転角変位に関する物理量を検出するものや、光軸周りの回転角変位に関する物理量を検出するもの、他の2軸のうちの少なくとも一方の検出を併せ持ったものでもよい。
【0036】
また、ローパスフィルタ22およびハイパスフィルタ23は、所定範囲の周波数帯域の回転角速度のみを通過させ、ノイズやオフセット混入を除去する濾波器であり、増幅器24は、このローパスフィルタ22およびハイパスフィルタ23を通過した回転角速度の信号を増幅する回路である。なお、本実施の形態では、図1に示す静止画モード補正量演算部13においてハイパスフィルタを設けない構成としたので、このローパスフィルタ22およびハイパスフィルタ23のカットオフ周波数は、静止画撮影モードの補正量演算に適した値(広範囲の周波数帯域を通過させる値)に設定される。
【0037】
図1において、像ブレ補正部12は、静止画モード補正量演算部13または動画モード補正量演算部14によって演算された静止画モード補正量または動画モード補正量に基づいて像ブレを補正する補正部である。本実施の形態では、撮像素子4を補正量に相当する距離だけ平行移動する像ブレ補正部12を示したが、補正レンズをシフトさせるものや、可変頂角プリズムを用いるものでもよい。また、静止画撮影モードと動画撮影モードとで像ブレ補正部12を異なる構成にしてもよく、電子式の像ブレ補正方式を用いてもよい。
【0038】
静止画モード補正量演算部13は、撮影モード選択部10によって静止画撮影モードが選択された場合に、手ブレ検出部11によって検出された手ブレに基づいて、像ブレ補正部12の補正量を演算する回路である。ここで、本実施の形態における静止画モード補正量演算部13の具体的構成について説明する。図3は、図1に示した静止画モード補正量演算部13の具体的構成を示すブロック図である。
【0039】
図3に示すように、本実施の形態における静止画モード補正量演算部13は、積分器31と、乗算器32とを備えて構成される。積分器31は、手ブレ検出部11によって検出された回転角速度を手ブレ補正開始時点から積分して、手ブレ補正開始時点からの撮像装置1本体の回転角変位を算出する回路である。具体的には、以下に示す式に基づいて算出する。
i(t)←i(t)×T+i(t−1)
(ただし、i(t):時間tにおける回転角速度、T:サンプリング間隔)
【0040】
また、乗算器32は、積分器31から入力された回転角変位に所定の係数を乗じて、静止画モード補正量を算出する回路である。具体的には、以下に示す式に基づいて算出する。
o(t)=A×i(t)
(ただし、o(t):静止画モード補正量、A:所定係数)
【0041】
なお、本実施の形態では、図2に示したように、手ブレ検出部11におけるローパスフィルタ22およびハイパスフィルタ23のカットオフ周波数を、静止画撮影モードの補正量演算に適した値に設定するので、静止画モード補正量演算部13は、ハイパスフィルタを備えない構成となる。
【0042】
図1において、動画モード補正量演算部14は、撮影モード選択部10によって動画撮影モードが選択された場合に、手ブレ検出部11によって検出された手ブレに基づいて、像ブレ補正部12の補正量を演算する回路である。ここで、本実施の形態における動画モード補正量演算部14の具体的構成について説明する。図4は、図1に示した動画モード補正量演算部14の具体的構成を示すブロック図である。
【0043】
図4に示すように、本実施の形態における動画モード補正量演算部14は、ハイパスフィルタ41と、積分器42と、乗算器43とを備えて構成される。ハイパスフィルタ41は、手ブレ検出部11によって検出された回転角速度のうちの所定の高周波数帯域の回転角速度のみを通過させる濾波器である。なお、このハイパスフィルタ41のカットオフ周波数は、図2に示したハイパスフィルタ23のカットオフ周波数よりも高周波数側にある動画撮影モードの補正量演算に適した値(大振幅の低周波数帯域を通過させない値)に設定される。
【0044】
具体的には、以下に示す式に基づいてハイパスフィルタ41を通過する回転角速度が算出される。
j(t)=B×{i(0),・・・,i(N−2)}t
(ただし、j(t):時間tにおけるハイパスフィルタ41を通過した回転角速度、B:ハイパスフィルタ41を形成する行ベクトル、i(0)〜i(N−2):手ブレ検出部11によって検出された時間t=0〜t=N−2における回転角速度)
【0045】
また、積分器42は、ハイパスフィルタ41を通過した回転角速度を手ブレ補正開始時点から積分して、手ブレ補正開始時点からの撮像装置1本体の回転角変位を算出する回路である。具体的には、以下に示す式に基づいて算出する。
j(t)←j(t)×T+j(t−1)
(ただし、j(t):ハイパスフィルタ41を通過した時間tにおける回転角速度、T:サンプリング間隔)
【0046】
また、乗算器43は、積分器42から入力された回転角変位に所定の係数を乗じて、動画モード補正量を算出する回路である。具体的には、以下に示す式に基づいて算出する。
o(t)=C×i(t)
(ただし、o(t):動画モード補正量、C:所定係数)
【0047】
なお、本実施の形態では、静止画モード補正量演算部13および動画モード補正量演算部14において、ある軸周りの回転角速度に基づいて像ブレ補正部12の補正量を演算する場合を示したが、他の軸周りの回転角速度をも検出して補正量を演算してもよい。このように2軸以上の回転角速度を用いて演算する場合、並列的に演算をおこなうのが望ましいが、逐次的に演算をおこなってもよい。
【0048】
図1において、制御部15は、撮像装置1の各部を制御する処理部である。たとえば、撮影モード選択部10によって静止画撮影モードが選択されている場合には、操作指令部9におけるレリーズボタンが押下されると、手ブレ検出部11に像ブレ補正開始信号を送出し、撮像素子4への露光が終了すると、像ブレ補正部12に像ブレ補正終了信号を送出することによって、静止画撮影モードの像ブレ補正処理をおこなう。
【0049】
また、撮影モード選択部10によって動画撮影モードが選択されている場合には、操作指令部9におけるレリーズボタン(もしくは記録開始ボタン)が押下され、あるいはモニタリングが開始されると、手ブレ検出部11に像ブレ補正開始信号を送出し、操作指令部9におけるレリーズボタン(もしくは記録停止ボタン)が押下され、あるいはモニタリングが終了すると、像ブレ補正部12に像ブレ補正終了信号を送出することによって、動画撮影モードの像ブレ補正処理をおこなう。
【0050】
つぎに、上記のように構成された撮像装置1における像ブレ補正処理手順について具体的に説明する。図5は、図1に示した撮像装置1における像ブレ補正処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、この撮像装置1は、まず、制御部15において、撮影モード選択部10によって静止画撮影モードが選択されたか否かを判断し(ステップS501)、静止画撮影モードが選択されたと判断した場合には(ステップS501肯定)、静止画撮影モードの像ブレ補正処理をおこない、一方静止画撮影モードが選択されていないと判断した場合には(ステップS501否定)、動画撮影モードの像ブレ補正処理をおこなう。
【0051】
すなわち、静止画撮影モードが選択されたと判断した場合には(ステップS501肯定)、制御部15において、像ブレ補正開始信号を受信(操作指令部9におけるレリーズボタンの押下)したか否かを判断し(ステップS502)、像ブレ補正開始信号を受信していないと判断した場合には(ステップS502否定)、再度、像ブレ補正開始信号を受信したか否かの判断をおこなう(ステップS502)。
【0052】
一方、ステップS502において、像ブレ補正開始信号を受信したと判断した場合には(ステップS502肯定)、像ブレ補正開始信号を手ブレ検出部11に送出し、手ブレ検出部11は回転角速度を検出する(ステップS503)。そして、この手ブレ検出部11によって検出された回転角速度を静止画モード補正量演算部13に入力する(ステップS504)。
【0053】
静止画モード補正量演算部13は、入力された回転角速度を像ブレ補正開始時点から積分して、その時点からの撮像装置1本体の回転角変位を算出し(ステップS505)、この回転角変位に所定の係数を乗算して、像ブレ補正部12の補正量を算出する(ステップS506)。
【0054】
そして、制御部15は、静止画モード補正量演算部13によって演算された補正量を像ブレ補正部12に出力し(ステップS507)、像ブレ補正終了信号を受信(撮像素子4への露光が終了)したか否かを判断する(ステップS508)。
【0055】
ステップS508において、像ブレ補正終了信号を受信していないと判断した場合には(ステップS508否定)、ステップS503に戻り、手ブレ検出部11は回転角速度を検出する(ステップS503)。一方、像ブレ補正終了信号を受信したと判断した場合には(ステップS508肯定)、手ブレ検出部11および像ブレ補正部12は像ブレ補正動作を終了する(ステップS509)。
【0056】
一方、ステップS501において、静止画撮影モードが選択されていないと判断した場合には(ステップS501否定)、制御部15において、像ブレ補正開始信号を受信(操作指令部9におけるレリーズボタンの押下あるいはモニタリングの開始)したか否かを判断し(ステップS510)、像ブレ補正開始信号を受信していないと判断した場合には(ステップS510否定)、再度、像ブレ補正開始信号を受信したか否かの判断をおこなう(ステップS510)。
【0057】
一方、ステップS510において、像ブレ補正開始信号を受信したと判断した場合には(ステップS510肯定)、像ブレ補正開始信号を手ブレ検出部11に送出し、手ブレ検出部11は回転角速度を検出する(ステップS511)。そして、この手ブレ検出部11によって検出された回転角速度を動画モード補正量演算部14に入力する(ステップS512)。
【0058】
動画モード補正量演算部14は、入力された回転角速度の低周波数帯域の角速度をカットし(ステップS513)、この回転角速度を像ブレ補正開始時点から積分して、その時点からの撮像装置1本体の回転角変位を算出し(ステップS514)、この回転角変位に所定の係数を乗算して、像ブレ補正部12の補正量を算出する(ステップS515)。
【0059】
そして、制御部15は、動画モード補正量演算部14によって演算された補正量を像ブレ補正部12に出力し(ステップS516)、像ブレ補正終了信号を受信(操作指令部9におけるレリーズボタンの押下あるいはモニタリングの終了)したか否かを判断する(ステップS517)。
【0060】
ステップS517において、像ブレ補正終了信号を受信していないと判断した場合には(ステップS517否定)、ステップS511に戻り、手ブレ検出部11は回転角速度を検出する(ステップS511)。一方、像ブレ補正終了信号を受信したと判断した場合には(ステップS517肯定)、手ブレ検出部11および像ブレ補正部12は像ブレ補正動作を終了する(ステップS509)。
【0061】
上述してきたように、本実施の形態では、手ブレ検出部11が撮像装置1の手ブレを検出し、静止画モード補正量演算部13が手ブレ検出部11によって検出された手ブレに基づいて静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算し、動画モード補正量演算部14が手ブレ検出部11によって検出された手ブレに基づいて動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算し、撮影モード選択部10が静止画撮影モードまたは動画撮影モードのいずれかを選択し、像ブレ補正部12が撮影モード選択部10の選択結果および静止画モード補正量演算部13によって演算された像ブレ補正量または動画モード補正量演算部14によって演算された像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正するよう構成したので、簡便な構成によって静止画撮影時および動画撮影時の双方において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0062】
また、本実施の形態では、手ブレ検出部11が撮像装置1の手ブレによる回転角速度を検出し、静止画モード補正量演算部13が手ブレ検出部11によって検出された回転角速度のうちの広範囲の周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算し、動画モード補正量演算部14が手ブレ検出部11によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算するよう構成したので、僅かな構成の相違によって静止画撮影時および動画撮影時の双方において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0063】
また、本実施の形態では、静止画モード補正量演算部13が、手ブレ検出部11によって検出された回転角速度を積分する積分器31と、積分器31によって積分された値に所定の係数を乗ずる乗算器32とを備え、動画モード補正量演算部14が、手ブレ検出部11によって検出された回転角速度のうちの低周波数帯域をフィルタリングするハイパスフィルタ41と、ハイパスフィルタ41によってフィルタリングされた回転角速度を積分する積分器42と、積分器42によって積分された値に所定の係数を乗ずる乗算器43とを備えるよう構成したので、静止画撮影時の像ブレ補正の構成に僅かな構成を追加することによって動画撮影時においても最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことができる。
【0064】
なお、本実施の形態では、撮影モード選択部10の選択結果に応じて、静止画モード補正量演算部13または動画モード補正量演算部14のいずれか1つにおいて像ブレ補正量を演算する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、静止画モード補正量演算部13および動画モード補正量演算部14の双方において並列的に像ブレ補正量を演算し、像ブレ補正部12が撮影モード選択部10の選択結果に応じて、この並列的に演算された像ブレ補正量のいずれかに基づいて像ブレを補正することもできる。
【0065】
このように静止画モード補正量演算部13および動画モード補正量演算部14の双方において並列的に像ブレ補正量を演算し、像ブレ補正部12が撮影モード選択部10の選択結果に応じて、この並列的に演算された像ブレ補正量のいずれかに基づいて像ブレを補正するよう構成すると、静止画撮影の途中で動画撮影モードに移行する場合でも、動画撮影に最適な像ブレ補正を迅速におこなうことができ、また、動画撮影の途中で静止画撮影モードに移行する場合でも、静止画撮影に最適な像ブレ補正を迅速におこなうことができる。
【0066】
なお、本実施の形態で説明した撮像方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピューターやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を介して、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、手ブレ検出手段は前記撮像装置の手ブレを検出し、静止画補正量演算手段は前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレに基づいて前記静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算しながら並列的に動画補正量演算手段は前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレに基づいて前記動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算し、撮影モード選択手段は前記静止画撮影モードまたは前記動画撮影モードのいずれかを選択し、像ブレ補正手段は、撮影モード選択手段が静止画撮影モードを選択した場合、並列的に静止画補正量演算手段が演算している像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、かつ、撮影モード選択手段が動画撮影モードを選択した場合、並列的に動画補正量演算手段が演算している像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正するよう構成したので、簡便な構成によって静止画撮影時および動画撮影時の双方において並列的に動画および静止画モードの像ブレ補正量を演算しているので、両モード間で選択を切り替えたとしても、最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことが可能な撮像装置が得られるという効果を奏する。
【0068】
また、請求項1の発明によれば、前記手ブレ検出手段は、手ブレによる回転角速度を検出し、前記動画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算するよう構成したので、僅かな構成の相違によって動画撮影時において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことが可能な撮像装置が得られるという効果を奏する。
【0069】
また、請求項2の発明によれば、前記静止画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角変位に基づいて像ブレ補正量を演算するよう構成したので、僅かな構成の相違によって静止画撮影時において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことが可能な撮像装置が得られるという効果を奏する。
【0070】
また、請求項3の発明によれば、前記静止画補正量演算手段において、静止画積分手段は前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度を積分し、静止画乗算手段は前記静止画積分手段によって積分された値に所定の係数を乗じ、前記動画補正量演算手段において、フィルタリング手段は前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度のうちの所定の周波数帯域の回転角速度をフィルタリングし、動画積分手段は前記フィルタリング手段によってフィルタリングされた回転角速度を積分し、動画乗算手段は前記動画積分手段によって積分された値に所定の係数を乗ずるよう構成したので、静止画撮影時の像ブレ補正の構成に僅かな構成を追加することによって動画撮影時においても最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことが可能な撮像装置が得られるという効果を奏する。
【0071】
この請求項4の発明によれば、手ブレ検出工程は前記撮像装置の手ブレを検出し、静止画補正量演算工程は前記手ブレ検出工程によって検出された手ブレに基づいて前記静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算し、動画補正量演算工程は前記手ブレ検出工程によって検出された手ブレに基づいて前記動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算し、撮影モード選択工程は前記静止画撮影モードまたは前記動画撮影モードのいずれかを選択し、像ブレ補正手段は、撮影モード選択工程で静止画撮影モードが選択された場合、並列的に静止画補正量演算工程で演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、かつ、撮影モード選択工程で動画撮影モードが選択された場合、並列的に動画補正量演算工程で演算している像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正することとしたので、簡便な工程によって静止画撮影時および動画撮影時の双方において並列的に動画および静止画モードの像ブレ補正量を演算しているので、両モード間で選択を切り替えたとしても、最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことが可能な撮像方法が得られるという効果を奏する。
【0072】
また、請求項4の発明によれば、前記手ブレ検出工程は、手ブレによる回転角速度を検出し、前記動画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算することとしたので、僅かな工程の相違によって動画撮影時において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことが可能な撮像方法が得られるという効果を奏する。
【0073】
また、請求項5の発明によれば、前記静止画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角変位に基づいて像ブレ補正量を演算することとしたので、僅かな工程の相違によって静止画撮影時において最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことが可能な撮像方法が得られるという効果を奏する。
【0074】
また、請求項6の発明によれば、前記静止画補正量演算工程において、静止画積分工程は前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度を積分し、静止画乗算工程は前記静止画積分工程によって積分された値に所定の係数を乗じ、前記動画補正量演算工程において、フィルタリング工程は前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度のうちの所定の周波数帯域の回転角速度をフィルタリングし、動画積分工程は前記フィルタリング工程によってフィルタリングされた回転角速度を積分し、動画乗算工程は前記動画積分工程によって積分された値に所定の係数を乗ずることとしたので、静止画撮影時の像ブレ補正の工程に僅かな工程を追加することによって動画撮影時においても最適かつ迅速な像ブレ補正をおこなうことが可能な撮像方法が得られるという効果を奏する。
【0075】
また、請求項7の発明によれば、請求項4〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項4〜6のいずれか一つの動作をコンピュータによって実現することが可能な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示した手ブレ検出部の具体的構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示した静止画モード補正量演算部の具体的構成を示すブロック図である。
【図4】 図1に示した動画モード補正量演算部の具体的構成を示すブロック図である。
【図5】 図1に示した撮像装置における像ブレ補正処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮像装置
2 レンズ
3 絞り
4 撮像素子
5 A/D変換器
6 画像処理部
7 画像記録部
8 画像表示部
9 操作指令部
10 撮影モード選択部
11 手ブレ検出部
12 像ブレ補正部
13 静止画モード補正量演算部
14 動画モード補正量演算部
15 制御部
21 ジャイロ
22 ローパスフィルタ
23,41 ハイパスフィルタ
24 増幅器
31,42 積分器
32,43 乗算器

Claims (7)

  1. 静止画を撮像する静止画撮影モードと動画を撮像する動画撮影モードとを有し、撮像装置の手ブレに対応する補正量に基づいて像ブレを補正しつつ撮像をおこなう撮像装置において、
    前記撮像装置の手ブレを検出する手ブレ検出手段と、
    前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレに基づいて前記静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算する静止画補正量演算手段と、
    前記手ブレ検出手段によって検出された手ブレに基づいて前記動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算する動画補正量演算手段と、
    前記静止画撮影モードまたは前記動画撮影モードのいずれかを選択する撮影モード選択手段と、
    前記撮影モード選択手段によって選択される前記静止画補正量演算手段によって演算された像ブレ補正量または前記動画補正量演算手段によって演算された像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正する像ブレ補正手段とを備え、
    前記静止画補正量演算手段および前記動画補正量演算手段は、それぞれ並列して像ブレ補正量を演算し、
    前記像ブレ補正手段は、前記撮影モード選択手段によって静止画撮影モードが選択された場合、並列的に前記静止画補正量演算手段によって演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、かつ、前記動画撮影モードが選択された場合、並列的に前記動画補正量演算手段によって演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し
    前記手ブレ検出手段は、手ブレによる回転角速度を検出し、
    前記動画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算することを特徴とする撮像装置。
  2. 記静止画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角変位に基づいて像ブレ補正量を演算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記静止画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度を積分する静止画積分手段と、前記静止画積分手段によって積分された値に所定の係数を乗ずる静止画乗算手段と、を備え、前記動画補正量演算手段は、前記手ブレ検出手段によって検出された回転角速度のうちの所定の周波数帯域の回転角速度をフィルタリングするフィルタリング手段と、前記フィルタリング手段によってフィルタリングされた回転角速度を積分する動画積分手段と、前記動画積分手段によって積分された値に所定の係数を乗ずる動画乗算手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 静止画を撮像する静止画撮影モードと動画を撮像する動画撮影モードとを有し、撮像装置の手ブレに対応する補正量に基づいて像ブレを補正しつつ撮像をおこなう撮像装置の撮像方法において、
    前記撮像装置の手ブレを検出する手ブレ検出工程と、
    前記手ブレ検出工程によって検出された手ブレに基づいて前記静止画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算する静止画補正量演算工程と、
    前記手ブレ検出工程によって検出された手ブレに基づいて前記動画撮影モードにおける像ブレ補正量を演算する動画補正量演算工程と、
    前記静止画撮影モードまたは前記動画撮影モードのいずれかを選択する撮影モード選択工程と、
    前記撮影モード選択工程によって選択される前記静止画補正量演算工程によって演算された像ブレ補正量または前記動画補正量演算工程によって演算された像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正する像ブレ補正工程と、を含み、
    前記静止画補正量演算工程および前記動画補正量演算工程は、それぞれ並列して像ブレ補正量を演算し、
    前記像ブレ補正工程は、前記撮影モード選択工程によって静止画撮影モードが選択された場合、並列的に前記静止画補正量演算工程によって演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し、かつ、前記動画撮影モードが選択された場合、並列的に前記動画補正量演算工程によって演算されている像ブレ補正量に基づいて像ブレを補正し
    前記手ブレ検出工程は、手ブレによる回転角速度を検出し、
    前記動画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度のうちの高周波数帯域の回転角速度に基づいて像ブレ補正量を演算することを特徴とする撮像方法。
  5. 前記静止画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角変位に基づいて像ブレ補正量を演算し、を特徴とする請求項4に記載の撮像方法。
  6. 前記静止画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度を積分する静止画積分工程と、前記静止画積分工程によって積分された値に所定の係数を乗ずる静止画乗算工程と、を含み、前記動画補正量演算工程は、前記手ブレ検出工程によって検出された回転角速度のうちの所定の周波数帯域の回転角速度をフィルタリングするフィルタリング工程と、前記フィルタリング工程によってフィルタリングされた回転角速度を積分する動画積分工程と、前記動画積分工程によって積分された値に所定の係数を乗ずる動画乗算工程と、を含んだことを特徴とする請求項4に記載の撮像方法。
  7. 前記請求項4〜6のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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