JP2012069540A - 薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法及び発光装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法及び発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】薄膜トランジスタのオン電流の安定を図ること。
【解決手段】ELパネル1の駆動トランジスタ6において、ソース電極6iとゲート電極6aおよびドレイン電極6hとゲート電極6aの間にバックゲート効果を発現させないように、ソース電極6iとドレイン電極6hをゲート電極6aから離間させることに十分な膜厚(例えば、2000Å以上4000Å以下の膜厚)を有する保護絶縁膜6dを形成することによって、駆動トランジスタ6のチャネルが乱されることを低減して、オン電流を安定させるようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタの製造方法及び発光装置に関する。
従来、アモルファスシリコン等の半導体薄膜をチャネル層とする薄膜トランジスタは、表示デバイスなどの分野で利用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
例えば、図15に示す薄膜トランジスタ56を、表示デバイスの画素回路などに利用する際に必要となる特性として、ソース−ドレイン間のオン電流(Id)が所定値以上となることが挙げられる。オン電流を所定値以上の適正な範囲で安定させることで、EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示デバイスを好適に発光させて、良好な表示性能が得られるようになる。
特開2001−147659号公報 特開2006−91089号公報
しかしながら、図15に示すように、薄膜トランジスタ56において、ゲート電極56aとソース電極56i(不純物半導体膜56g)の間に生じる電界E56が半導体膜56b及びチャネル保護膜56dに作用し、その電界E56によるバックゲート効果によってチャネルが弱まることがある。また、ゲート電極56aとドレイン電極56h(不純物半導体膜56f)の間に生じる電界E56が半導体膜56b及びチャネル保護膜56dに作用し、その電界E56によるバックゲート効果によってチャネルが強まることがある。このようなゲート電極56aに対するソース電極56iとドレイン電極56hとのパターニングずれにより、この電界E56のバックゲート効果によるチャネルの乱れがオン電流(Id)の妨げになって、チャネル領域でのオン電流が安定しないことがある。
特に、この薄膜トランジスタ56におけるチャネル保護膜56dをパターニングして形成する際に、半導体膜56bまでもエッチングしてしまい、半導体膜56bの表面状態や表面形状が変化したことで、その半導体膜56bに重なる不純物半導体膜56f,56gの密着性が悪くなることがある。その結果、半導体膜56bと不純物半導体膜56f,56gとの界面で剥離が生じてしまい、オン電流が不安定になってしまう問題があった。
そこで、本発明の課題は、薄膜トランジスタのオン電流の安定を図ることである。
以上の課題を解決するため、本発明の一の態様は、薄膜トランジスタであって、
半導体膜と、
前記半導体膜上に、側面が前記半導体膜の側面と面一になるように形成された保護膜と、
前記半導体膜及び前記保護膜を挟んでチャネル長方向に互いに対向する一対のソース電極及びドレイン電極と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記ソース電極及び前記ドレイン電極と前記半導体膜との間にはそれぞれ不純物半導体膜が形成されている。
好ましくは、前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、前記半導体膜と前記半導体膜の側面のみで接続されている。
好ましくは、前記保護膜の膜厚は、2000Å以上4000Å以下である。
好ましくは、前記半導体膜の膜厚は、100Å以上300Å以下である。
そして、上記薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタの制御によって発光する発光素子と、を有する発光装置は良好に発光する。
また、本発明の他の態様は、薄膜トランジスタの製造方法であって、
半導体層上に保護絶縁層を成膜する工程と、
前記保護絶縁層と前記半導体層を一括してパターニングすることによって、半導体膜と、側面が前記半導体膜の側面と面一であって且つ前記半導体膜の上面を覆う保護膜とを形成する工程と、
前記保護膜及び前記半導体膜を挟んでチャネル長方向に互いに対向する一対のソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記保護膜の膜厚は、2000Å以上4000Å以下である。
本発明によれば、薄膜トランジスタのオン電流の安定を図ることができる。
ELパネルの画素の配置構成を示す平面図である。 ELパネルの概略構成を示す平面図である。 ELパネルの1画素に相当する回路を示した回路図である。 ELパネルの1画素を示した平面図である。 図4のV−V線に沿った面の矢視断面図である。 図4のVI−VI線に沿った面の矢視断面図である。 薄膜トランジスタの製造工程を示す説明図である。 薄膜トランジスタの製造工程を示す説明図である。 薄膜トランジスタの製造工程を示す説明図である。 薄膜トランジスタの製造工程を示す説明図である。 薄膜トランジスタの製造工程を示す説明図である。 表示パネルにELパネルが適用された携帯電話機の一例を示す正面図である。 表示パネルにELパネルが適用されたデジタルカメラの一例を示す正面側斜視図(a)と、後面側斜視図(b)である。 表示パネルにELパネルが適用されたパーソナルコンピュータの一例を示す斜視図である。 従来の薄膜トランジスタにおけるチャネル保護膜に関する説明図である。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、発光装置であるELパネル1における複数の画素Pの配置構成を示す平面図であり、図2は、ELパネル1の概略構成を示す平面図である。
図1、図2に示すように、ELパネル1には、複数の画素Pが所定のパターンでマトリクス状に配置されている。複数の画素Pは、R(赤)を発光する赤画素Pと、G(緑)を発光する緑画素Pと、B(青)を発光する青画素Pと、を有している。
このELパネル1には、複数の走査線2が行方向に沿って互いに略平行となるよう配列され、複数の信号線3が平面視して走査線2と略直交するよう列方向に沿って互いに略平行となるよう配列されている。また、隣り合う走査線2の間において電圧供給線4が走査線2に沿って設けられている。そして、これら互いに隣接する二本の走査線2と、互いに隣接する二本の信号線3と、によって囲われる範囲が、画素Pに相当する。
また、ELパネル1には、走査線2、信号線3、電圧供給線4の上方を覆うように、隔壁であるバンク13が設けられている。このバンク13は例えば格子状に設けられ、バンク13によって囲われてなる略長方形状の複数の開口部13aが画素Pごとに形成されている。このバンク13の開口部13a内に所定のキャリア輸送層(後述する正孔注入層8b、発光層8c)が設けられ、各画素Pにおける発光素子(後述するEL素子8)となる。キャリア輸送層とは、電圧が印加されることによって正孔又は電子を輸送する層である。そして、バンク13において開口部13aが配列され、画素Pが配列されてなる領域がELパネル1の発光領域に相当する。なお、バンク13は、上述のように、画素Pごとに開口部13aを設けるものばかりでなく、信号線3上を覆い且つ列方向に沿って延在するとともに、列方向に並んだ後述する複数の画素Pの各画素電極8aの中央部をまとめて露出するようなストライプ状の開口部を有しているものであってもよい。
図3は、アクティブマトリクス駆動方式で動作するELパネル1の1画素に相当する回路を示した回路図である。
図3に示すように、ELパネル1には、走査線2と、走査線2と交差する信号線3と、走査線2に沿う電圧供給線4とが設けられており、このELパネル1の1画素Pにつき、薄膜トランジスタであるスイッチトランジスタ5と、薄膜トランジスタである駆動トランジスタ6と、キャパシタ7と、EL素子8とが設けられている。
各画素Pにおいては、スイッチトランジスタ5のゲートが走査線2に接続され、スイッチトランジスタ5のドレインとソースのうちの一方が信号線3に接続され、スイッチトランジスタ5のドレインとソースのうちの他方がキャパシタ7の一方の電極及び駆動トランジスタ6のゲートに接続されている。駆動トランジスタ6のソースとドレインのうちの一方が電圧供給線4に接続され、駆動トランジスタ6のソースとドレインのうち他方がキャパシタ7の他方の電極及びEL素子8のアノードに接続されている。なお、全ての画素PのEL素子8のカソードは、一定電圧Vcomに保たれている(例えば、接地されている)。
また、このELパネル1の周囲において各走査線2が走査ドライバに接続され、各電圧供給線4が一定電圧を出力する電圧源又は適宜電圧信号を出力する電圧ドライバに接続され、各信号線3がデータドライバに接続されており、これらドライバによってELパネル1がアクティブマトリクス駆動方式で駆動される。電圧供給線4には、電圧源による一定電圧又は電圧ドライバによる電圧信号が供給される。
次に、ELパネル1と、その画素Pの回路構造について、図4〜図6を用いて説明する。ここで、図4は、ELパネル1の1画素Pに相当する平面図であり、図5は、図4のV−V線に沿った面の矢視断面図、図6は、図4のVI−VI線に沿った面の矢視断面図である。なお、図4においては、電極及び配線を主に示す。
図4に示すように、スイッチトランジスタ5及び駆動トランジスタ6は、信号線3に沿うように配列され、スイッチトランジスタ5の近傍にキャパシタ7が配置され、駆動トランジスタ6の近傍にEL素子8が配置されている。また、各画素Pにおいて、走査線2と電圧供給線4の間に、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、キャパシタ7及びEL素子8が配置されている。
図4〜図6に示すように、基板10上に信号線3とゲート電極5a、6aが設けられ、基板10上の一面にスイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6のゲート絶縁膜となる第一絶縁膜11が成膜されている。その第一絶縁膜11の上に走査線2及び電圧供給線4が形成され、スイッチトランジスタ5と駆動トランジスタ6及び走査線2と電圧供給線4を覆うように第二絶縁膜12が成膜されている。このため、信号線3は第一絶縁膜11と基板10との間に形成され、走査線2及び電圧供給線4は第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間に形成されている。
図4、図6に示すように、スイッチトランジスタ5は、逆スタガ構造の薄膜トランジスタである。このスイッチトランジスタ5は、ゲート電極5a、半導体膜5b、保護絶縁膜5d、不純物半導体膜5f,5g、ドレイン電極5h、ソース電極5i等を有するものである。
ゲート電極5aは、基板10と第一絶縁膜11の間に形成されている。このゲート電極5aは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜の中から選択された材料で形成されることが好ましい。また、ゲート電極5aの上に絶縁性の第一絶縁膜11が成膜されており、その第一絶縁膜11によってゲート電極5aが被覆されている。
第一絶縁膜11は、例えば、光透過性を有し、シリコン窒化物又はシリコン酸化物を含有する。この第一絶縁膜11上であってゲート電極5aに対応する位置に真性な半導体膜5bが形成されており、半導体膜5bが第一絶縁膜11を挟んでゲート電極5aと相対している。
半導体膜5bは、例えば、マイクロクリスタルシリコン(微結晶シリコン)からなるか、マイクロクリスタルシリコン及びアモルファスシリコンを含み、その膜厚は、例えば、100Å以上300Å以下であることが好ましい。この半導体膜5bの上面の全面に、絶縁性の保護膜である保護絶縁膜5dが形成されており、半導体膜5bにチャネルが形成される。この半導体膜5bの側面と保護絶縁膜5dの側面とは面一になっている。
保護絶縁膜5dは、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物を含有することが好ましい。この保護絶縁膜5dの膜厚は、例えば、2000Å以上4000Å以下であることが好ましい。
また、半導体膜5bの一方の側面に不純物半導体膜5fが接触して、その不純物半導体膜5fが一部保護絶縁膜5dに重なるようにして形成されており、半導体膜5bの他方の側面に不純物半導体膜5gが接触して、その不純物半導体膜5gが一部保護絶縁膜5dに重なるようにして形成されている。そして、一対の不純物半導体膜5f,5gは保護絶縁膜5dを挟み、半導体膜5bにおけるチャネル長方向に対向するように離間して設けられている。なお、不純物半導体膜5f,5gはn型半導体であるが、これに限らず、スイッチトランジスタ5がp型トランジスタであれば、p型半導体であってもよい。
不純物半導体膜5fの上には、ドレイン電極5hが形成されている。不純物半導体膜5gの上には、ソース電極5iが形成されている。ドレイン電極5h,ソース電極5iは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜の中から選択された材料で形成されることが好ましい。
保護絶縁膜5d、ドレイン電極5h及びソース電極5iの上には、絶縁性の第二絶縁膜12が成膜され、保護絶縁膜5d、ドレイン電極5h及びソース電極5iが第二絶縁膜12によって被覆されている。そして、スイッチトランジスタ5は、第二絶縁膜12によって覆われるようになっている。第二絶縁膜12は、例えば、窒化シリコン又は酸化シリコンを含有する。
このスイッチトランジスタ5において、保護絶縁膜5dは、2000Å以上4000Å以下の膜厚を有しており、ソース電極5iとゲート電極5aおよびドレイン電極5hとゲート電極5aの間にバックゲート効果を発現させないように、ソース電極5iとドレイン電極5hをゲート電極5aから離間させることに十分な膜厚を有しているので、スイッチトランジスタ5のチャネルが乱されることはない。そして、スイッチトランジスタ5のトランジスタ特性は安定して良好なオン電流を確保でき、良好に機能することができる。
また、スイッチトランジスタ5において、半導体膜5bは、100Å以上300Å以下の膜厚を有しており、その側面に不純物半導体膜5f,5gを介して接続されたドレイン電極5h及びソース電極5iと適切に導通可能な膜厚を有しているので、スイッチトランジスタ5は良好に機能する。
図4、図5に示すように、駆動トランジスタ6は、逆スタガ構造の薄膜トランジスタである。この駆動トランジスタ6は、ゲート電極6a、半導体膜6b、保護絶縁膜6d、不純物半導体膜6f,6g、ドレイン電極6h、ソース電極6i等を有するものである。
ゲート電極6aは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜の中から選択された材料で形成されることが好ましく、ゲート電極5aと同様に基板10と第一絶縁膜11の間に形成されている。そして、ゲート電極6aは、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物を含む第一絶縁膜11によって被覆されている。
この第一絶縁膜11の上であって、ゲート電極6aに対応する位置に、チャネルが形成される真性な半導体膜6bが設けられており、この半導体膜6bが第一絶縁膜11を挟んでゲート電極6aと相対している。
半導体膜6bは、例えば、マイクロクリスタルシリコン(微結晶シリコン)からなるか、マイクロクリスタルシリコン及びアモルファスシリコンを含み、その膜厚は、例えば、100Å以上300Å以下であることが好ましい。この半導体膜6bの上面の全面に、絶縁性の保護膜である保護絶縁膜6dが形成されており、半導体膜6bにチャネルが形成される。この半導体膜6bの側面と保護絶縁膜6dの側面とは面一になっている。
保護絶縁膜6dは、例えば、シリコン窒化物又はシリコン酸化物を含有することが好ましい。この保護絶縁膜6dの膜厚は、例えば、2000Å以上4000Å以下であることが好ましい。
また、半導体膜6bの一方の側面に不純物半導体膜6fが接触して、その不純物半導体膜6fが一部保護絶縁膜6dに重なるようにして形成されており、半導体膜6bの他方の側面に不純物半導体膜6gが接触して、その不純物半導体膜6gが一部保護絶縁膜6dに重なるようにして形成されている。そして、一対の不純物半導体膜6f,6gは保護絶縁膜6dを挟み、半導体膜6bにおけるチャネル長方向に対向するように離間して設けられている。なお、不純物半導体膜6f,6gはn型半導体であるが、これに限らず、駆動トランジスタ6がp型トランジスタであれば、p型半導体であってもよい。
不純物半導体膜6fの上には、ドレイン電極6hが形成されている。不純物半導体膜6gの上には、ソース電極6iが形成されている。ドレイン電極6h,ソース電極6iは、例えば、Cr膜、Al膜、Cr/Al積層膜、AlTi合金膜又はAlTiNd合金膜の中から選択された材料で形成されることが好ましい。
保護絶縁膜6d、ドレイン電極6h及びソース電極6iの上には、絶縁性の第二絶縁膜12が成膜され、保護絶縁膜6d、ドレイン電極6h及びソース電極6iが第二絶縁膜12によって被覆されている。そして、駆動トランジスタ6は、第二絶縁膜12によって覆われるようになっている。
この駆動トランジスタ6において、保護絶縁膜6dは、2000Å以上4000Å以下の膜厚を有しており、ソース電極6iとゲート電極6aおよびドレイン電極6hとゲート電極6aの間にバックゲート効果を発現させないように、ソース電極6iとドレイン電極6hをゲート電極6aから離間させることに十分な膜厚を有しているので、駆動トランジスタ6のチャネルが乱されることはない。そして、駆動トランジスタ6のトランジスタ特性は安定して良好なオン電流を確保でき、良好に機能することができる。
また、駆動トランジスタ6において、半導体膜6bは、100Å以上300Å以下の膜厚を有しており、その側面に不純物半導体膜6f,6gを介して接続されたドレイン電極6h及びソース電極6iと適切に導通可能な膜厚を有しているので、駆動トランジスタ6は良好に機能する。
キャパシタ7は、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6iとの間に接続されている。具体的には、キャパシタ7の電極7aは、駆動トランジスタ6のゲート電極6aに接続され、キャパシタ7の電極7bは、駆動トランジスタ6のソース電極6iに接続されている。そして、図4、図6に示すように、基板10と第一絶縁膜11との間にキャパシタ7の一方の電極7aが形成され、第一絶縁膜11と第二絶縁膜12との間にキャパシタ7の他方の電極7bが形成され、電極7aと電極7bが誘電体である第一絶縁膜11を挟んで相対している。
なお、信号線3、キャパシタ7の電極7a、スイッチトランジスタ5のゲート電極5a及び駆動トランジスタ6のゲート電極6aは、基板10に一面に成膜された導電性膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法等によって形状加工することで一括して形成されたものである。
また、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7b、スイッチトランジスタ5のドレイン電極5h,ソース電極5i及び駆動トランジスタ6のドレイン電極6h,ソース電極6iは、第一絶縁膜11に一面に成膜された導電性膜をフォトリソグラフィー法及びエッチング法等によって形状加工することで形成されたものである。
また、第一絶縁膜11には、ゲート電極5aと走査線2とが重なる領域にコンタクトホール11aが形成され、ドレイン電極5hと信号線3とが重なる領域にコンタクトホール11bが形成され、ゲート電極6aとソース電極5iとが重なる領域にコンタクトホール11cが形成されており、コンタクトホール11a〜11c内にコンタクトプラグ20a〜20cがそれぞれ埋め込まれている。コンタクトプラグ20aによってスイッチトランジスタ5のゲート電極5aと走査線2が電気的に導通し、コンタクトプラグ20bによってスイッチトランジスタ5のドレイン電極5hと信号線3が電気的に導通し、コンタクトプラグ20cによってスイッチトランジスタ5のソース電極5iとキャパシタ7の電極7aが電気的に導通するとともにスイッチトランジスタ5のソース電極5iと駆動トランジスタ6のゲート電極6aが電気的に導通する。なお、コンタクトプラグ20a〜20cを介することなく、走査線2が直接ゲート電極5aと接触し、ドレイン電極5hが信号線3と接触し、ソース電極5iがゲート電極6aと接触してもよい。
また、駆動トランジスタ6のゲート電極6aがキャパシタ7の電極7aに一体に連なっており、駆動トランジスタ6のドレイン電極6hが電圧供給線4に一体に連なっており、駆動トランジスタ6のソース電極6iがキャパシタ7の電極7bに一体に連なっている。
画素電極8aは、第一絶縁膜11を介して基板10上に設けられており、画素Pごとに独立して形成されている。画素電極8a側からEL素子8の光を出射するボトムエミッション構造であれば、この画素電極8aは透明電極であって、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO)の中から選択された材料で形成されることが好ましい。また、対向電極8d側からEL素子8の光を出射するトップエミッション構造の場合、画素電極8aは、高い光反射性のアルミ等の単体又は合金層を下層として光反射性層とし、上層として上述の透明電極の積層構造とすることが好ましい。なお、画素電極8aは一部、駆動トランジスタ6のソース電極6iに重なり、画素電極8aとソース電極6iが接続している。
そして、図4、図5に示すように、第二絶縁膜12が、走査線2、信号線3、電圧供給線4、スイッチトランジスタ5、駆動トランジスタ6、画素電極8aの周縁部、キャパシタ7の電極7b及び第一絶縁膜11を覆うように形成されている。つまり第二絶縁膜12には、各画素電極8aの中央部が露出するように開口部12aが形成されている。そのため、第二絶縁膜12は平面視して格子状に形成されている。
EL素子8は、図4、図5に示すように、アノードとなる画素電極8aと、画素電極8aの上に形成された化合物膜である正孔注入層8bと、正孔注入層8bの上に形成された化合物膜である発光層8cと、発光層8cの上に形成されたカソードとなる対向電極8dとを備えた発光素子である。対向電極8dは全画素Pに共通の単一電極であって、全画素Pに連続して形成されている。
正孔注入層8bは、例えば、導電性高分子であるPEDOT(poly(ethylenedioxy)thiophene;ポリエチレンジオキシチオフェン)及びドーパントであるPSS(polystyrene sulfonate;ポリスチレンスルホン酸)からなる層であって、画素電極8aから発光層8cに向けて正孔を注入するキャリア注入層である。
発光層8cは、画素P毎にR(赤),G(緑),B(青)のいずれかを発光する材料を含み、例えば、ポリフルオレン系発光材料やポリフェニレンビニレン系発光材料からなる層であって、対向電極8dから供給される電子と、正孔注入層8bから注入される正孔との再結合に伴い発光する。このため、R(赤)を発光する画素P、G(緑)を発光する画素P、B(青)を発光する画素Pは互いに発光層8cの発光材料が異なる。なお、画素PのR(赤),G(緑),B(青)のパターンは格子パターンに限らず、デルタ配列であってもよく、また縦方向に同色画素が配列されるストライプパターンであってもよい。ストライプパターンの場合、バンク13の開口部13aは、列方向に沿って複数の画素Pの画素電極8aの中央部をまとめて露出するようなストライプ状となる。
対向電極8dは、画素電極8aよりも仕事関数の低い材料で形成されており、例えば、インジウム、マグネシウム、カルシウム、リチウム、バリウム、希土類金属の少なくとも一種を含む単体又は合金の下層及びシート抵抗を下げるための上層の積層体で形成されている。上層は、対向電極8d側からEL素子8の光を出射するトップエミッション構造の場合、透明電極であって、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO)の中から選択された材料で形成されることが好ましく、画素電極8a側からEL素子8の光を出射するボトムエミッションであれば、高い光反射性のアルミ等の単体又は合金層が好ましい。
この対向電極8dは全ての画素Pに共通した電極であり、発光層8cなどの化合物膜とともに後述するバンク13を被覆している。
このように、第二絶縁膜12及びバンク13によって発光部位となる発光層8cが画素Pごとに仕切られている。
そして、バンク13の開口部13a内において、キャリア輸送層としての正孔注入層8b及び発光層8cが、画素電極8a上に積層されている。なお、正孔注入層8bは、複数の画素Pに跨るように連続して形成されていてもよい。この場合、正孔注入性のある酸化ゲルマニウムが好ましい。
具体的には、バンク13は、正孔注入層8bや発光層8cを湿式法により、バンク13で囲まれた画素Pに対応する所定の領域に形成するに際して、正孔注入層8bや発光層8cとなる材料が溶媒に溶解または分散された液状体が、バンク13を介して隣接する画素Pに流出しないように堰き止める隔壁として機能する。
例えば、図5に示すように、第二絶縁膜12の上に設けられたバンク13の開口部13aの開口端は、第2絶縁膜12の開口部12aの開口端より内側に位置しているため、バンク13は、第2絶縁膜12の全面を覆っている。なお、第二絶縁膜12をバンク13よりも幅広とした構造にすることによって、開口部13aが開口部12aより幅広となり、第2絶縁膜12の開口部12の開口端における側面が、バンク13の開口部13aから露出するようにしてもよい。
そして、各開口部13aに囲まれた各画素電極8a上に、正孔注入層8bとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第1のキャリア輸送層である正孔注入層8bとなる。
さらに、各開口部13aに囲まれた各正孔注入層8b上に、発光層8cとなる材料が含有される液状体を塗布し、基板10ごと加熱してその液状体を乾燥させ成膜させた化合物膜が、第2のキャリア輸送層である発光層8cとなる。
なお、この発光層8cとバンク13を被覆するように対向電極8dが設けられている。
そして、このELパネル1においては、ボトムエミッション構造の場合、画素電極8a、基板10及び第一絶縁膜11が透明であり、発光層8cから発した光が画素電極8a、第一絶縁膜11及び基板10を透過して出射する。そのため、基板10の裏面が表示面となる。
なお、基板10側ではなく、反対側が表示面となるトップエミッション構造でもよい。この場合、上述したように対向電極8dを透明電極とし、画素電極8aを反射電極として、発光層8cから発した光が対向電極8dを透過して出射する。
このELパネル1は、次のように駆動されて発光する。
全ての電圧供給線4に所定レベルの電圧が印加された状態で、走査ドライバによって走査線2に順次電圧が印加されることで、これら走査線2が順次選択される。選択された走査線2に対応する各画素Pのスイッチトランジスタ5はオンになる。
各走査線2が選択されている時に、データドライバによって階調に応じたレベルの電圧が全ての信号線3に印加されると、その選択されている走査線2に対応する各画素Pのスイッチトランジスタ5がオンになっていることから、その信号線3における電圧が駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加される。
この駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加された所定の階調に対応するレベルの電圧に応じて、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6iとの間の電位差が定まって、駆動トランジスタ6におけるドレイン−ソース電流の大きさが定まり、EL素子8がそのドレイン−ソース電流に応じた明るさで発光する。その後、その走査線2の選択が解除されると、スイッチトランジスタ5がオフとなるので、駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加された電圧にしたがった電荷がキャパシタ7に蓄えられ、駆動トランジスタ6のゲート電極6aとソース電極6i間の電位差は保持される。このため、駆動トランジスタ6は選択時と同じ電流値のドレイン−ソース電流を流し続け、EL素子8の輝度を維持する。
つまり、スイッチトランジスタ5によって、駆動トランジスタ6のゲート電極6aに印加される電圧が、信号線3に印加された所定階調レベルの電圧に切り替えられ、駆動トランジスタ6は、そのゲート電極6aに印加された電圧のレベルに応じた電流値のドレイン−ソース電流(駆動電流)を電圧供給線4からEL素子8に向けて流し、EL素子8を電流値(電流密度)にしたがった所定の階調で発光させる。
このように、スイッチトランジスタ5と駆動トランジスタ6の駆動・制御によってEL素子8が発光して、ELパネル1が発光する。
次に、本発明にかかるELパネル1において、EL素子8を発光させる駆動素子として機能する薄膜トランジスタの製造方法を、駆動トランジスタ6を例に説明する。
まず、基板10上にゲートメタル層をスパッタリングで堆積させ、フォトリソグラフィー法及びエッチング法等によってパターニングして、図7に示すように、ゲート電極6aを形成する。
なお、ゲート電極6aとともに基板10上に、スイッチトランジスタ5のゲート電極5a、信号線3、キャパシタ7の電極7aが形成されている(図5、図6参照)。
次いで、図8に示すように、プラズマCVDによって、窒化シリコン等の第一絶縁膜11と、半導体膜6bとなるアモルファスシリコン等の半導体層9bを順に成膜する。半導体層9bの厚みは、100Å以上300Å以下であることが好ましく、本実施形態では250Åの膜厚に成膜した。
この半導体層9bを成膜した後、更にその半導体層9b上にスパッタリングやCVD法などによって保護絶縁膜6dとなる窒化シリコン等の保護絶縁層9dを成膜する。保護絶縁層9dの厚みは、2000Å以上4000Å以下であることが好ましく、本実施形態では3600Åの膜厚に成膜した。
次いで、保護絶縁層9dにおける保護絶縁膜6d(保護絶縁膜5d)となる範囲を図示しないレジストで保護した状態でドライエッチングを施し、保護絶縁層9dとともに半導体層9bをパターニングして、図9に示すように、第一絶縁膜11上の半導体膜6bと、その半導体膜6bの上面を覆う保護絶縁膜6dとを形成する。
また、半導体膜6bと保護絶縁膜6dとともに、第一絶縁膜11上に半導体膜5bと保護絶縁膜5dが形成されている(図6参照)。
この半導体膜6bの側面と保護絶縁膜6dの側面とは面一になっており、また、半導体膜5bの側面と保護絶縁膜5dの側面とは面一になっている。
ここで、本実施形態においては、RFパワーを700[W]としたドライエッチング条件で、保護絶縁層9dと半導体層9bを同時にパターニングして、保護絶縁膜6dと半導体膜6bを一括して形成した。
このように、窒化シリコンを含む保護絶縁層9dと、アモルファスシリコンを含む半導体層9bの選択比を考慮することなく、保護絶縁膜6dと半導体膜6bを一括して形成するプロセスであれば、保護絶縁層9dと半導体層9bの選択比を考慮して、保護絶縁膜6dと半導体膜6bをそれぞれ形成するプロセスに比べて、製造工程を簡略化することができる。
なお、図示しないレジストは、保護絶縁膜6d(保護絶縁膜5d)を形成した後、レジスト剥離液を用いては除去される。
次いで、図10に示すように、保護絶縁膜6dと半導体膜6bが形成されている第一絶縁膜11上に、スパッタリングやCVD法などによって不純物半導体膜6f,6gとなる不純物半導体層9fを成膜する。
さらに、図10に示すように、不純物半導体層9f上に、スパッタリングなどによってソース電極6iおよびドレイン電極6hとなる電極金属層9hを成膜する。
次いで、ソース電極とドレイン電極を形成する部分に対応するレジスト(図示省略)を設けて、そのレジストで電極部分を覆った後、エッチング処理を施し、図11に示すように、電極金属層9hからソース電極6iおよびドレイン電極6hを形成し、不純物半導体層9fから一対の不純物半導体膜6g、6fを形成する。
また、ソース電極6iおよびドレイン電極6h、一対の不純物半導体膜6g、6fとともに、ソース電極5iおよびドレイン電極5h、一対の不純物半導体膜5g、5fが形成されている(図6参照)。
また、ソース電極及びドレイン電極とともに、走査線2、電圧供給線4、キャパシタ7の電極7bが形成されるようになっている(図5、図6参照)。
こうして、駆動トランジスタ6とスイッチトランジスタ5が製造される。
更に、駆動トランジスタ6およびスイッチトランジスタ5が形成された後に、ITO膜を堆積してからパターニングして画素電極8aを形成する(図5参照)。
次いで、駆動トランジスタ6やスイッチトランジスタ5を覆うように、第二絶縁膜12を成膜する(図5、図6参照)。なお、第二絶縁膜12は、第一絶縁膜11と同様に、プラズマCVDによって窒化シリコン等を成膜したものである。この第二絶縁膜12をフォトリソグラフィーでパターニングすることで画素電極8aの中央部が露出する開口部12aを形成する(図5参照)。
次いで、ポリイミド等の感光性樹脂を堆積後、露光して画素電極8aが露出する開口部13aを有する、例えば格子状のバンク13を形成する(図5参照)。
次いで、バンク13の開口部13aに、正孔注入層8bや発光層8cとなる材料が溶媒に溶解または分散された液状体を塗布し、その液状体を乾燥させることによって、キャリア輸送層である正孔注入層8bや発光層8cを順次成膜する(図5参照)。
次いで、バンク13の上及び発光層8cの上に対向電極8dを一面に成膜することで、EL素子8が製造されて(図5参照)、ELパネル1が製造される。
こうして製造したELパネル1における駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5の電流特性を測定した。
この駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5において、ゲート電圧(Vg)を5[V]、ソースドレイン電圧(Vd)を10[V]としたときのオン電流(Id)を測定したところ、3.25[μA]〜3.73[μA]、平均3.52[μA]のオン電流が得られることがわかった。
薄膜トランジスタをELパネル1に適用して、ELパネル1を良好に発光させる際、ゲート電圧(Vg)が5[V]、ソースドレイン電圧(Vd)が10[V]のとき、2[μA]程度のオン電流(Id)が必要となるので、平均3.52[μA]のオン電流が得られる駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5は、ELパネル1に適用する上で安定したオン電流が得られる薄膜トランジスタであるといえる。
以上のように、ELパネル1における駆動トランジスタ6の保護絶縁膜6dと、スイッチトランジスタ5の保護絶縁膜5dは、3600Åの膜厚を有しているので、ソース電極6i(5i)とゲート電極6a(5a)およびドレイン電極6h(5h)とゲート電極6a(5a)の間にバックゲート効果を発現させないように、ソース電極6i(5i)とドレイン電極6h(5h)をゲート電極6a(5a)から離間させることができるので、駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5のチャネルが乱されることはない。
よって、駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5のトランジスタ特性は安定し、各トランジスタのオン電流は安定するので、駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5は良好に機能する。
また、駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5を製造する工程において、窒化シリコンを含む保護絶縁層9dと、アモルファスシリコンを含む半導体層9bの選択比を考慮することなく、保護絶縁膜6d(5d)と半導体膜6b(5b)を一括して形成することができるので、保護絶縁膜6d(5d)と半導体膜6b(5b)をそれぞれ別工程で形成するプロセスに比べて、製造工程を簡略化することが可能になる。
特に、駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5において、半導体膜6b、5bの側面と保護絶縁膜6d、5dの側面とが面一になるように形成されており、ソース電極6i、5i及びドレイン電極6h、5hは、不純物半導体膜6g、6f,5g、5fを介して、半導体膜6b、5bの側面と接続されているので、エッチングにより表面状態が悪化した半導体膜6b、5bの表面から不純物半導体膜6g、6f,5g、5fが剥離するような不具合は発生せず、各トランジスタのオン電流は安定する。よって、駆動トランジスタ6及びスイッチトランジスタ5は良好に機能する。
そして、以上のように形成されて製造されたELパネル1は、各種電子機器の表示パネルとして用いられる。
例えば、図12に示す、携帯電話機200の表示パネル1aや、図13(a)(b)に示す、デジタルカメラ300の表示パネル1bや、図14に示す、パーソナルコンピュータ400の表示パネル1cに、ELパネル1を適用することができる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 ELパネル
2 走査線
3 信号線
4 電圧供給線
5 スイッチトランジスタ(薄膜トランジスタ)
6 駆動トランジスタ(薄膜トランジスタ)
5a、6a ゲート電極
5b、6b 半導体膜
5d、6d 保護絶縁膜(保護膜)
5f、6f 不純物半導体膜
5g、6g 不純物半導体膜
5h、6h ドレイン電極
5i、6i ソース電極
7 キャパシタ
8 EL素子
9b 半導体層
9d 保護絶縁層
10 基板
11 第一絶縁膜
12 第二絶縁膜
13 バンク

Claims (8)

  1. 半導体膜と、
    前記半導体膜上に、側面が前記半導体膜の側面と面一になるように形成された保護膜と、
    前記半導体膜及び前記保護膜を挟んでチャネル長方向に互いに対向する一対のソース電極及びドレイン電極と、
    を備えることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記ソース電極及び前記ドレイン電極と前記半導体膜との間にはそれぞれ不純物半導体膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、前記半導体膜と前記半導体膜の側面のみで接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記保護膜の膜厚は、2000Å以上4000Å以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記半導体膜の膜厚は、100Å以上300Å以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の薄膜トランジスタ。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタの制御によって発光する発光素子と、
    を有することを特徴とする発光装置。
  7. 半導体層上に保護絶縁層を成膜する工程と、
    前記保護絶縁層と前記半導体層を一括してパターニングすることによって、半導体膜と、側面が前記半導体膜の側面と面一であって且つ前記半導体膜の上面を覆う保護膜とを形成する工程と、
    前記保護膜及び前記半導体膜を挟んでチャネル長方向に互いに対向する一対のソース電極及びドレイン電極を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 前記保護膜の膜厚は、2000Å以上4000Å以下であることを特徴とする請求項7に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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