JP2012067852A - 転がり軸受の組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分割型の環状保持器を有する大型の転がり軸受であっても簡単かつ短時間で組み立てできる転がり軸受の組立方法を提供すること。
【解決手段】第1内輪1を、その軌道肩部側が鉛直方向下方側になると共に、その中心軸が鉛直方向に略平行になっている状態で静止させる。保持器と複数の第1の玉7とを有する転動体組立体50を、治具40によって、第1の玉7が第1内輪1の軌道溝11に接触している状態で、第1内輪1に取り付ける。外輪3の第1軌道溝31の軌道肩部側を鉛直方向上方に向けた状態で、外輪3を、転動体組立体50の第1の玉7が第1軌道溝31に接触するように配置して、第1内輪2から保持部材を取り外す。
【選択図】図2C

Description

本発明は、転がり軸受の組立方法に関し、特に、医療用CTスキャンの旋回座用の大径軸受等、大型の転がり軸受の組み立てに使用されれば好適な転がり軸受の組立方法に関する。
従来、特開2000−329143号公報(特許文献1)に記載されているような、分割型の環状保持器を有する大型の玉軸受の組み立て方法では、外輪の軌道面に玉を配置すると共に、その玉を保持するように保持器を配置し、その後、内輪を、外輪の軸方向に移動させて、内輪の内周面の軌道面に玉を接触させて、玉軸受を組み立てている。
ここで、上記従来の組み立て方法では、玉と内輪とが接触する直前に、玉の位置を、外輪の内周面における軌道面の位置に位置合わせしなければならないが、この位置合わせに熟練が必要になる。
すなわち、上記従来の組み立て方法では、内輪取付時における玉の位置の調整が難しく、内輪取付時における玉の位置の調整に大きな時間および手間がかかって、玉軸受の生産のサイクルタイムが大きいという問題がある。
特開2000−329143号公報
そこで、本発明の課題は、分割型の環状保持器を有する大型の転がり軸受であっても簡単かつ短時間で組み立てできる転がり軸受の組立方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の転がり軸受の組立方法は、
軌道面と、その軌道面の軸方向の一方側に位置する肩部とを有する第1軌道部材と、軌道面と、その軌道面の上記軸方向の他方側に位置する肩部とを有する第2軌道部材と、複数の転動体と、その複数の転動体を収容する複数のポケットを有する保持器とを備える転がり軸受の組立方法において、
上記第1軌道部材を、上記第1軌道部材の中心軸が鉛直方向に略平行な状態かつ上記第1軌道部材の上記軸方向の上記一方側の端面が鉛直方向下方側に位置している状態で、静止させる第1軌道部材位置決め工程と、
上記保持器と上記複数のポケットに収容された上記複数の転動体とを有する転動体組立体の上記転動体が上記第1軌道部材の上記軌道面に上記第1軌道部材の径方向に重なる位置に存在するように上記転動体組立体を保持するための保持部材を上記第1軌道部材に取り付ける保持部材取付工程と、
上記第2軌道部材を、上記第2軌道部材の上記軸方向の上記他方側を鉛直方向上方に向けた状態で、上記転動体組立体の上記転動体が上記第2軌道部材の上記軌道面に接触するように配置する第2軌道部材配置工程と、
上記第1軌道部材から上記保持部材を取り外す保持部材取り外し工程と
を備えることを特徴としている。
尚、上記保持部材取付工程においては、保持部材に転動体組立体を保持させた後、転動体組立体を保持している状態の保持部材を、第1軌道部材に取り付けても良く、上記保持部材取付工程においては、転動体組立体を保持していない状態の保持部材を、第1軌道部材に取り付けた後、第1軌道部材に取り付けられた保持部材に、転動体組立体を保持させるようにしても良い。また、上記保持部材取付工程においては、保持部材に転動体組立体を保持させると同時に、保持部材を第1軌道部材に取り付けるようにしても良い。
本発明によれば、例えば、保持部材を第1軌道部材に取り付けた後、転動体組立体を保持部材で保持し、続いて、第2軌道部材を組み付けた後、保持部材を取り外すだけで、簡単かつ確実に、第1軌道部材、第2軌道部材および転動体組立体を、一体化することができる。
または、本発明によれば、例えば、転動体組立体を保持部材で保持した後、転動体組立体を保持している保持部材を、第1軌道部材に取り付け、続いて、第2軌道部材を組み付けた後、保持部材を取り外すだけで、簡単かつ確実に、第1軌道部材、第2軌道部材および転動体組立体を、一体化することができる。
したがって、転がり軸受を、簡易に組み立てることができる。
また、一実施形態では、
上記保持部材が、上記保持器を保持するようになっている。
上記実施形態によれば、上記保持部材が、一般的に、各転動体よりも容量が大きい保持器を保持するようになっているから、上記保持部材で、転動体組立体を安定的に保持することができる。
また、一実施形態では、
上記第1軌道部材は、強磁性体であり、
上記保持部材は、磁石を含んでいる。
上記実施形態によれば、上記第1軌道部材が、強磁性体であると共に、上記保持部材が、磁石を含んでいるから、磁力によって、保持部材を、第1軌道部材に、簡単、確実かつ安定的に取り付けることができる。
本発明の転がり軸受の組立方法によれば、第1軌道部材に、転動体組立体を保持部材で保持し、続いて、第2軌道部材を組み付けた後、保持部材を取り外すだけで、簡単かつ確実に、第1軌道部材、第2軌道部材および転動体組立体を、一体化することができる。したがって、転がり軸受を、簡易に組み立てることができる。
発明の第1実施形態の転がり軸受の取付方法で組み立てられる転がり軸受の軸方向の断面図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 治具の上面図である。 上記治具を側面から見たときの図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の取付方法で組み立てられる転がり軸受の軸方向の断面図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第3実施形態の転がり軸受の取付方法で組み立てられる転がり軸受の軸方向の断面図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の転がり軸受の取付方法で組み立てられる転がり軸受の軸方向の断面図である。
この転がり軸受は、複列アンギュラ玉軸受である。図1に示すように、この複列アンギュラ玉軸受は、第1内輪1と、第2内輪2と、外輪3と、複数の第1の玉7と、複数の第2の玉8と、第1保持器10と、第2保持器15とを備える。
上記第1内輪1は、軌道面の一例としてのアンギュラ型の軌道溝11と、肩部12とを有し、その肩部12は、軌道溝11の軸方向の一方側のみに存在している。
上記第2内輪2の中心軸は、第1内輪1の中心軸に略一致している。上記第2内輪2は、第1内輪1の軸方向の他方側に、第1内輪1に対して軸方向に間隔をおいて位置している。上記第2内輪2は、アンギュラ型の軌道溝21と、肩部22とを有し、その肩部22は、軌道溝21の軸方向の他方側のみに存在している。
上記外輪3は、軌道面の一例としてのアンギュラ型の第1軌道溝31と、軌道面の一例としてのアンギュラ型の第2軌道溝32と、肩部33とを有し、その肩部33は、第1軌道溝31と、第2軌道溝32との間に配置されている。上記肩部33は、第1軌道溝31の軸方向の他方側に位置している。
上記複数の第1の玉7は、第1内輪1の軌道溝11と、外輪3の第1軌道溝31との間に、第1保持器10によって保持されている状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。また、上記複数の第2の玉8は、第2内輪2の軌道溝21と、外輪3の第2軌道溝32との間に、第2保持器15によって保持されている状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。また、上記第1および第2保持器10,15の夫々としては、断面円弧状の三つのセグメントを、円周方向でつなぎ合わせて略環状にする分割型の保持器が採用されている。
図2A〜図2Hは、本発明の第1実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。以下、第1実施形態の組立方法について説明する。
先ず、第1の第1軌道部材位置決め工程を行う。この工程では、第1軌道部材の一例としての第1内輪1を、その第1内輪1の中心軸が鉛直方向に略平行な状態かつ第1内輪1の軸方向の一方側の端面が鉛直方向下方側に位置している状態で、図示しない載置台に載置して、第1内輪1を載置台上に静止させる。
次に、第1保持部材取付工程を行う。この工程では、上記第1保持器10の各ポケットに第1の玉7を収容して、第1保持器10と、複数の第1の玉7とを有する第1転動体組立体を形成する。その後、保持部材の一例としての治具(吊具)を、三つ用意して、三つの治具で、第1転動体組立体の第1保持器の軸方向の一方側の端面を、周方向に間隔をおいた3カ所で支持する。
図3Aは、上記治具40の上面図であり、図3Bは、上記治具40を側面から見たときの図である。
図3Aに示すように、上記治具40は、把持部47と、棒状部43とを有し、把持部47は、円板部41と、取手部42とを有する。上記取手部42は、円板部41の厚さ方向の一方側の円形状の表面からその表面の法線方向に延在している。上記取手部42は、上記円形状の表面の中心を通過する直線上に位置している。また、上記棒状部43は、図3Aの上面図において、上記取手部42の延在方向の一方側に位置している。
図3Bに示すように、上記棒状部43は、棒状軸方向延在部45と、棒状屈曲端部46とを有し、棒状軸方向延在部45は、円板部41の他方側の円形状の表面において取手部42の延在方向の一方側の端部に上記厚さ方向に重なる部分から円板部41の厚さ方向に延在している。言い換えると、上記棒状軸方向延在部45は、円板部41の上記他方側の表面の法線方向に延在している。
上記棒状屈曲端部46は、棒状軸方向延在部45の取手部42側とは反対側の端部につながっている。図3Aに示す上面図において、上記棒状屈曲端部46は、上記直線上に位置している。図3Bに示すように、上記棒状屈曲端部46は、棒状軸方向延在部45の取手部42側とは反対側の端部から棒状軸方向延在部45に略垂直な方向に延在している。この治具40は、棒状屈曲端部46の円板部41側の上面に、部材を引っ掛けることにより、その部材を支持するようになっている。上記棒状屈曲端部46の長さは、上記第1転動体組立体の周方向に隣接する二つの第1の玉7の周方向の距離(一方の第1の玉7の表面と、他方の第1の玉7の表面との最短距離)よりも短くなっている。
尚、図3Bにおいて、寸法aは、第1軌道輪の把持部47が引っ掛けられる端面と、組立の最中において保持器の鉛直方向下方側に位置する環状部の鉛直方向下方側の端面との軸方向の距離に略調整されている。
再度、第1保持部材取付工程の説明に戻って、この工程では、三つの治具40の各棒状屈曲端部46の把持部47側の上面で、第1転動体組立体の第1保持器10の軸方向の一方側の端面を、周方向に間隔をおいた3カ所で支持する。また、図2Bに示すように、上記各治具40の円板部41の他方側の円形状の表面51を第1内輪1の軸方向の他方側の端面55に引っ掛けるように載置して、第1転動体組立体50を第1内輪1に保持させる。上記第1転動体組立体50を第1内輪1に保持させている状態で、治具40の棒状軸方向延在部45は、周方向において、第1転動体組立体50の周方向に隣接する第1の玉7の間に存在している。
次に、第1の第2軌道部材配置工程を行う。この工程では、図2Cに示すように、第2軌道部材の一例としての外輪3を、第1内輪1の軌道溝11の軸方向の他方側に位置する外輪3の第1軌道溝31の肩部57側である外輪3の軸方向の他方側を鉛直方向上方に向けた状態で、鉛直方向の下方に移動させる。そして、上記第1転動体組立体50の第1の玉7が外輪3の第1軌道溝31に接触するように配置する。
その後、第1の保持部材取り外し工程を行う。この工程では、図2Dに示すように、治具40の取手部42を90°回転させて、第1内輪1の径方向に延在していた棒状部43の棒状屈曲端部46が、第1内輪1の略周方向に延在するようにすると共に、周方向において、周方向に隣接する二つの第1の玉7の間に位置するようにする。その後、上記取手部42を鉛直方向にひっぱって、治具40を第1内輪1の鉛直方向上方側から抜き取る。尚、上記棒状屈曲端部46の径方向の厚さ、すなわち、図3Aにおいて、(Rout−Rin)で示されるパラメータは、第1内輪1の肩部の外周面と、第1保持器10の内周面との径方向の隙間よりも短くなっている。このことから、上記治具40を容易に抜き取ることができるのである。このようにして、図2Eに示すように、上記第1内輪1、外輪3、複数の第1の玉7および第1保持器10を含むアッセンブリを組み立てる。
次に、第2の第1軌道部材位置決め工程を行う。この工程では、図2Fに示すように、第1軌道部材としての外輪3を、外輪3の中心軸が鉛直方向に略平行な状態かつ外輪3の軸方向の一方側の端面が鉛直方向下方側に位置している状態で、静止させる。
その後、第2保持部材取付工程を行う。これらの工程では、第2保持器15および複数の第2の玉8とを有する第2転動体組立体60を、組み立てた後、三つの上記治具40を用いて、治具40の棒状屈曲端部46に、第2転動体組立体60の第2保持器15の軸方向の一方側の端面の周方向の3箇所を引っ掛けて、治具40で第2保持器15を支持した後、各治具40の円板部41を外輪3の他方側の端面に引っ掛けるように載置する。このようにして、図2Fで示すように、第2転動体組立体60を、三つの治具40によって、外輪3に取り付ける。
その後、第2の第2軌道部材配置構成を行う。この工程では、図2Gに示すように、第2軌道部材としての第2内輪2を、第2内輪2の軸方向の他方側を鉛直方向上方に向けた状態で、鉛直方向下方に移動させる。そして、第2転動体組立体60の第2の玉8が第2内輪2の軌道溝21に接触するように配置する。
続いて、第2保持部材取り外し工程を行う。この工程では、図2Hに示すように、各治具40の取手部42を、90°回転させることにより、外輪3の径方向に延在している棒状屈曲端部46を外輪3の略周方向に延在させて、その後、各治具40を鉛直方向上方に引き上げて、各治具40を外輪3から撤去する。このようにして、図1に示す複列アンギュラ玉軸受の組立を完成させる。
上記第1実施形態によれば、第1転動体組立体50を治具40によって第1内輪1に取り付けた後、続いて、外輪3を組み付け、治具40を取り外すだけで、簡単かつ確実に、第1内輪1、外輪3および第1転動体組立体50を、一体化することができる。また、同様に、第2転動体組立体60を治具40によって外輪3に取り付けた後、続いて、第2内輪2を組み付け、治具40を取り外すだけで、簡単かつ確実に、外輪3、第2転動体組立体60および第2内輪2を、一体化することができる。したがって、複列アンギュラ玉軸受を、簡易に組み立てることができる。
また、上記第1実施形態によれば、上記治具40が、一般的には、各第1および第2玉7,8よりも容量が大きい第1および第2保持器10,15を保持するようになっているから、保持部材としての治具40で第1および第2転動体組立体50,60を安定的に保持することができる。
尚、上記第1実施形態では、第1、第2保持器10,15が、三つのセグメントからなっていたが、この発明では、第1保持器および第2保持器の少なくとも一方のセグメントの数は、二以上の自然数であれば、如何なる数であっても良い。また、この発明では、第1保持器および第2保持器の少なくとも一方は、分離不可能な一体部材からなっていても良い。
また、上記第1実施形態では、組み立てられるべき転がり軸受が、一つの外輪3と、二つの内輪1,2とを有し、複数の玉7,8が軸方向に2列に亘って配置された複列アンギュラ玉軸受であったが、この発明では、組み立てられるべき転がり軸受は、内輪の数は、一または三以上であっても良く、外輪の数は、二以上であっても良い。また、転動体は、軸方向に一列または三列以上に配置されても良い。また、転動体は、円錐ころであっても良く、円筒ころであっても良く、凸面ころであっても良い。また、転動体は、玉、円錐ころ、円筒ころおよび凸面ころのうちの二以上であっても良い。また、この発明では、組み立てられるべき転がり軸受は、中間輪を有する転がり軸受であっても良い。
要は、この発明では、組み立てられるべき転がり軸受は、軌道面と、その軌道面の軸方向の一方側に位置する肩部とを有する第1軌道部材と、軌道面と、その軌道面の上記軸方向の他方側に位置する肩部とを有する第2軌道部材と、複数の転動体と、その複数の転動体を収容する複数のポケットを有する保持器とを備える転がり軸受であれば、如何なる転がり軸受であっても良い。
また、上記第1実施形態では、第1、第2保持器10,15が軸方向に二列に配置されたが、この発明では、保持器は、軸方向に一列のみ、または、三列以上に配置されても良い。
また、上記第1実施形態では、保持部材取付工程において、転動体組立体50,60を、治具40に保持させた後に、転動体組立体50,60を保持している状態の治具40を、第1軌道輪(第1内輪1,外輪3)に取り付けた。しかしながら、この発明では、保持部材取付工程において、転動体組立体を保持していない状態の保持部材を、第1軌道部材に取り付けた後、第1軌道部材に取り付けられた保持部材に、転動体組立体を保持させるようにしても良い。また、この発明では、保持部材取付工程において、保持部材に転動体組立体を保持させると同時に、保持部材を第1軌道部材に取り付けるようにしても良い。
また、上記第1実施形態では、保持部材としての治具40が、円板部41を回転自在に回転可能な構成を有していたが、この発明では、保持部材は、上記実施形態において把持部47(図3A参照)に相当する部分が、棒状の部分からなるような治具であっても良い。そして、その棒状の部分と、棒状軸方向延在部との接続部付近を支点として、棒状の部分を回転させることによって、転動体組立体の支持と、不支持とを、選択する構成であっても良い。
また、上記第1実施形態では、棒状屈曲端部が伸縮不可能な構成であったが、この発明では、棒状屈曲端部をシリンダにして、把持部の周辺にシリンダの出し入れを操作する操作部を設け、シリンダを出した状態で、保持器を支える一方、シリンダを引っ込めた状態で、保持器から保持部材(治具)を外すようにしても良い。
図4は、本発明の第2実施形態の転がり軸受の取付方法で組み立てられる転がり軸受の軸方向の断面図である。
この転がり軸受は、複列アンギュラ玉軸受である。第2実施形態で組み立てられる複列アンギュラ玉軸受は、第1実施形態で組み立てられる複列アンギュラ玉軸受と、第1および第2保持器110,115の構造のみが異なる。第2実施形態で組み立てられる複列アンギュラ玉軸受の説明において、第1実施形態で組み立てられる複列アンギュラ玉軸受と同一の構成については、同一の参照番号を付して説明を省略する。
上記第1および第2保持器110,115の夫々は、第1実施形態と同様に、断面円弧状の三つのセグメントを、円周方向でつなぎ合わせて略環状にする分割型の保持器である。
図4に示すように、第2実施形態では、第1の玉7を保持する第1保持器110の外輪3の軸方向の内方側の環状部112は、径方向の内方側のみに開口する三つの凹部113を有している。上記三つの凹部113は、周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記第1保持器110を構成するセグメントの夫々は、一つの凹部113を有している。
また、図4に示すように、上記第2の玉8を保持する第2保持器115の外輪3の軸方向の外方側の環状部117は、径方向の外方側のみに開口する三つの凹部118を有している。上記三つの凹部118は、周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記第1保持器110を構成するセグメントの夫々は、一つの凹部118を有している。
図5A〜図5Hは、本発明の第2実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。
以下、第2実施形態の組立方法について説明すると共に、第1実施形態の作用効果、変形例と異なる作用効果、変形例のみを説明することにする。
先ず、第1の第1軌道部材位置決め工程を行う。この工程では、第1内輪1を、第1内輪1の中心軸が鉛直方向に略平行な状態かつ第1内輪1の軸方向の一方側の端面が鉛直方向下方側に位置している状態で、図示しない載置台に載置して、第1内輪1を静止させる。
次に、第1保持部材取付工程を行う。この工程では、上記第1保持器110の各ポケットに第1の玉7を収容して、第1保持器110と、複数の第1の玉7とを有する第1転動体組立体150(図4参照)を形成する。その後、保持部材の一例としての治具を、三つ用意して、三つの治具で、第1転動体組立体150の保持器110を、周方向に間隔をおいた3カ所で支持する。
詳しくは、図5Bに示すように、上記各治具140は、第1実施形態の治具40との比較において、棒状軸方向延在部の長さが短い構成を有している。第2実施形態では、第1保持部材取付工程で、上記各治具140の棒状屈曲端部146を、各セグメントの凹部113に挿入して係止して、各治具140で、各セグメントを保持するようになっている。また、図5Bに示すように、上記各治具140の円形状の表面151を第1内輪1の軸方向の他方側の端面157に引っ掛けるように載置して、第1転動体組立体150を第1内輪1に保持させる。
次に、第1の第2軌道部材配置工程を行う。この第1の第2軌道部材配置工程では、図5Cに示すように、第2軌道部材の一例としての外輪3を、第1内輪1の軌道溝11の軸方向の他方側に位置する外輪3の第1軌道溝31の肩部側である外輪3の軸方向の他方側を鉛直方向上方に向けた状態で、外輪3を第1内輪1に鉛直方向上方から第1内輪1に近づける。そして、上記第1転動体組立体150の第1の玉7が外輪3の第1軌道溝31に接触するように配置する。
その後、第1の保持部材取り外し工程を行う。この第1の保持部材取り外し工程では、図5Dに示すように、治具140の取手部142を90°回転させて、第1内輪1の径方向に延在していた棒状部143の棒状屈曲端部が、周方向に延在するようにして、棒状屈曲端部が、凹部113から抜け出るようにする。その後、取手部140を鉛直方向にひっぱって、治具140を第1内輪1の鉛直方向上方側から抜き取る。このようにして、図5Eに示すように、上記第1内輪1、外輪3、複数の第1の玉7および第1保持器10を含むアッセンブリを組み立てる。
次に、第2の第1軌道部材位置決め工程を行う。この工程では、第1軌道部材としての外輪3を、外輪3の中心軸が鉛直方向に略平行な状態かつ外輪3の軸方向の一方側の端面が鉛直方向下方側に位置している状態で、静止させる。
その後、第2保持部材取付工程を行う。図5Fを参照して、この工程では、第2保持器115および複数の第2の玉8とを有する第2転動体組立体160を、組み立てた後、各治具140の棒状屈曲端部146を、第2保持器115の環状部の外周側にある凹部118に挿入して係止して、第2保持器115を、三つの治具140で支持する。また、第2保持部材取付工程では、各治具140の円板部141を外輪3の他方側の端面に載置する。このようにして、図5Fで示すように、第2転動体組立体160を、三つの治具140によって、外輪3に取り付ける。
その後、第2の第2軌道部材配置構成を行う。この工程では、図5Gに示すように、上記第2軌道部材としての第2内輪2を、第2内輪2の軸方向の他方側を鉛直方向上方に向けた状態で、鉛直方向下方に移動させて、第2転動体組立体160の第2の玉8が第2内輪2の軌道溝121に接触するように配置する。
続いて、第2保持部材取り外し工程を行う。この工程では、図5Hに示すように、各治具140の取手部142を、90°回転させることにより、外輪3の径方向に延在している棒状屈曲端部146(図5F参照)を外輪3の略周方向に延在させて、その後、各治具140を鉛直方向上方に引き上げて、各治具140を外輪3から撤去する。このようにして、図1に示す複列アンギュラ玉軸受の組立を完成させる。
上記第2実施形態によれば、治具140の棒状屈曲端部146を、保持器110,115の径方向の端面に形成された凹部113,118に係止する構成であるから、治具140が、保持器110,115を安定に保持でき、かつ、治具140が、保持器110,115から外れにくくなる。したがって、大型の転がり軸受であっても、軌道部材の落下等の事故を防止できて、確実かつ安定に転がり軸受の組立を行うことができる。
また、上記第2実施形態によれば、治具140が、使用時において、各保持器110,115の鉛直方向上方の環状部を保持する構成であるから、第1実施形態と異なり、治具140の取り去り時において、棒状軸方向延在部および棒状屈曲端部146を、周方向に隣接する玉7,8の間に配置する必要がない。したがって、上記治具140の取り去りを簡単に行うことができる。
尚、上記第2実施形態では、各セグメントが、径方向のみに開口する凹部113,118を有し、複数のセグメントが相俟って保持器110,115を構成した際に、保持器110,115の環状部が、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の径方向のみに開口する凹部113,118を有する構成であった。しかしながら、この発明では、各セグメントが、径方向および周方向に開口する凹部を有して、複数のセグメントが相俟って保持器を構成した際に、環状の凹部を形成する構成であっても良い。また、この発明では、一体不可分の保持器の環状部が、周方向に互いに間隔をおいて位置する径方向のみに開口する複数の凹部を有する構成であっても良い。
図6は、本発明の第3実施形態の転がり軸受の取付方法で組み立てられる転がり軸受の軸方向の断面図である。
この転がり軸受は、複列アンギュラ玉軸受である。第3実施形態で組み立てられる複列アンギュラ玉軸受は、第1内輪201、第2内輪202および外輪203が、強磁性体材料からなる点のみが、第1実施形態で組み立てられる複列アンギュラ玉軸受と異なる。第3実施形態で組み立てられる複列アンギュラ玉軸受では、第1実施形態で組み立てられる複列アンギュラ玉軸受と同一の構成については、同一の参照番号を付して説明を省略する。
第3実施形態では、上記第1内輪201、第2内輪202および外輪203の夫々は、強磁性体からなっている。ここで、この明細書では、強磁性体を、770℃以上の温度で、常磁性を示す材料として定義する。強磁性体材料としては、例えば、高炭素クロム軸受鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、炭素鋼、クロム鋼、クロムモリブデン鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼、高速度工具鋼など転がり軸受に用いられる鋼材がある。
図7A〜図7Hは、本発明の第3実施形態の転がり軸受の組立方法を行っている最中の一状態を示す図である。
以下、第3実施形態の組立方法について説明すると共に、第1実施形態の作用効果、変形例と異なる作用効果、変形例のみを説明することにする。
先ず、第1の第1軌道部材位置決め工程を行う。この工程では、図7Aに示すように、第1内輪201を、第1内輪201の中心軸が鉛直方向に略平行な状態かつ第1内輪201の軸方向の一方側の端面が鉛直方向下方側に位置している状態で、図示しない載置台に載置して、第1内輪201を静止させる。
次に、第1保持部材取付工程を行う。この工程では、図7Bに示すように、第1内輪201の軸方向一方側の肩部の外周面に、3つの保持部材の一例としての第1紐付き磁石240を周方向に略等間隔に配置する。
詳しくは、各第1紐付き磁石240は、磁石241と、紐242とを有し、上記紐242が、磁石241に一端が接着された構成を有している。上記紐242は、第1紐付き磁石240の存在位置を指し示す目印として機能している。上記磁石241は、鉛直方向に延在する強磁性体材料からなる平面部に固定される固定部245を有し、その固定部245を上記平面部に所定の方向に固定すると、水平方向に延在する平面部246が現れる形状をしている。図7Bに示すように、上記各第1紐付き磁石240の平面部246が水平面と平行に延在するように、各第1紐付き磁石240の固定部245を第1内輪201の上記肩部の外周面に磁力で固定する。続いて、図7Cを参照して、上記第1保持器10の各ポケットに第1の玉7を収容して、第1保持器10と、複数の第1の玉7とを有する第1転動体組立体50を形成する。その後、図7Cに示すように、上記第1転動体組立体50の保持器の軸方向の一方側の端面を第1紐付き磁石240の平面部246に載置して、第1紐付き磁石240を介して第1転動体組立体50を第1内輪201に固定する。
次に、第1の第2軌道部材配置工程を行う。この第1の第2軌道部材配置工程では、図7Dに示すように、第2軌道部材の一例としての外輪203を、第1内輪201の軌道溝211の軸方向の他方側に位置する外輪203の第1軌道溝231の肩部側である外輪203の軸方向の他方側を鉛直方向上方に向けた状態で、鉛直方向下方に移動させる。そして、上記第1転動体組立体50の第1の玉7が外輪203の第1軌道溝231に接触するように配置する。
次に、第2の第1軌道部材位置決め工程を行う。この工程では、図7Dに示すように、第1軌道部材としての外輪203を、外輪203の中心軸が鉛直方向に略平行な状態かつ外輪203の軸方向の一方側の端面が鉛直方向下方側に位置している状態で、静止させる。
その後、第2保持部材取付工程を行う。図7Eを参照して、この工程では、外輪203の軸方向の中央にある肩部(軸方向において、第1軌道溝と第2軌道溝との間にある肩部)270の外周面に、三つの第2紐付き磁石250を周方向に略等間隔に配置する。上記第2紐付き磁石250は、第1紐付き磁石240と同一である。このとき、図7Eに示すように、各第2紐付き磁石240の平面部256が水平面に平行に延在すると共に、鉛直方向上方を向くように、各第2紐付き磁石250の固定部255を外輪203に固定する。また、上記各第2紐付き磁石250の紐252を、第1内輪202の鉛直方向上方側の端面および第1内輪201の内周面を沿うように配置する。
続いて、図7Fを参照して、上記第2保持器15の各ポケットに第2の玉8を収容して、第2保持器15と、複数の第2の玉8とを有する第2転動体組立体60を形成する。その後、図7Fに示すように、上記第2転動体組立体60の第2保持器15の軸方向の一方側の端面を第2紐付き磁石250の平面部256に載置して、第2紐付き磁石240を介して第2転動体組立体60を外輪203に固定する。
その後、第2の第2軌道部材配置構成を行う。図7Gを参照して、この工程では、第2軌道部材としての第2内輪202を、第2内輪202の軸方向の他方側を鉛直方向上方に向けた状態で、第2内輪202を鉛直方向下方側に移動させる。そして、上記第2転動体組立体60の第2の玉8が第2内輪202の軌道溝221に接触するように配置する。
続いて、保持部材取り外し工程を行う。この工程では、図7Hに示すように、第2紐付き磁石250の紐252を径方向の内方側に引っ張って、第2紐付き磁石250の磁石251を、第1内輪201と第2内輪202との軸方向の間から引き抜いて、第2紐付き磁石250を、外輪203から取り外す。その後、上記第1内輪201、第2内輪202、外輪203、第1転動体組立体50、第2転動体組立体60および第1紐付き磁石240を有する構造体を、上記載置台から引き離して、その後、第1紐付き磁石240の紐242をひっぱって、第1紐付き磁石240の磁石241を、第1内輪201と外輪203との間から、上記構造体の外部に取り出して、上記構造体から引き離す。このようにして、図1に示す複列アンギュラ玉軸受の組立を完成させる。
上記第3実施形態によれば、保持部材としての紐付き磁石240,250が、磁石241,251に紐242、252を固定してなる簡単な構成であるから、保持部材の製造コストを小さくすることができる。また、強磁性体からなる第1内輪202,外輪203へ磁石241,251を固定し、また、上記第1内輪202,外輪203から磁石241,251を取り外すだけで、転がり軸受を簡単に組み立てることができる。
尚、上記第3実施形態では、保持部材取り外し工程を最後に行い、第1および第2紐付き磁石240,250を、第1内輪201、第2内輪202、外輪203、第1転動体組立体50および第2転動体組立体60が、一体化された後に取り外したが、この発明では、第1紐付き磁石は、第1の第2軌道部材配置工程の後であれば、いつでも取り外すことができる。
また、上記第3実施形態では、保持部材が、紐付き磁石240,250であったが、この発明では、保持部材は、紐を有さない磁石単体であっても良い。例えば、第1内輪と、第2内輪との軸方向の隙間が、十分に広くて、上記隙間を介して手で、磁石をつかみ取ることができる場合、第2紐付き磁石の代わりに、紐を有さない単なる磁石を使用することができる。また、第1紐付き磁石は、少なくとも、第1内輪、第1転動体および外輪が、一体化された後に、その一体化されたアッセンブリを、持ち上げた状態で取り出すことができるから、必ずしも、紐を必要とすることがない。
また、上記第3実施形態では、保持部材が、軌道部材にくっつく磁石であるから、第1軌道部材位置決め工程の前に、保持部材取付工程を行うことができる。
1,201 第1内輪
2,202 第2内輪
3,203 外輪
7 第1の玉
8 第2の玉
10,110 第1保持器
11,211 第1内輪の軌道溝
15,115 第2保持器
21,221 第2内輪の軌道溝
31,231 外輪の第1軌道溝
32,232 外輪の第2軌道溝
40,140 治具
50,150 第1転動体組立体
60,160 第2転動体組立体
240 第1紐付き磁石
250 第2紐付き磁石

Claims (3)

  1. 軌道面と、その軌道面の軸方向の一方側に位置する肩部とを有する第1軌道部材と、軌道面と、その軌道面の上記軸方向の他方側に位置する肩部とを有する第2軌道部材と、複数の転動体と、その複数の転動体を収容する複数のポケットを有する保持器とを備える転がり軸受の組立方法において、
    上記第1軌道部材を、上記第1軌道部材の中心軸が鉛直方向に略平行な状態かつ上記第1軌道部材の上記軸方向の上記一方側の端面が鉛直方向下方側に位置している状態で、静止させる第1軌道部材位置決め工程と、
    上記保持器と上記複数のポケットに収容された上記複数の転動体とを有する転動体組立体の上記転動体が上記第1軌道部材の上記軌道面に上記第1軌道部材の径方向に重なる位置に存在するように上記転動体組立体を保持するための保持部材を上記第1軌道部材に取り付ける保持部材取付工程と、
    上記第2軌道部材を、上記第2軌道部材の上記軸方向の上記他方側を鉛直方向上方に向けた状態で、上記転動体組立体の上記転動体が上記第2軌道部材の上記軌道面に接触するように配置する第2軌道部材配置工程と、
    上記第1軌道部材から上記保持部材を取り外す保持部材取り外し工程と
    を備えることを特徴とする転がり軸受の組立方法。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受の組立方法において、
    上記保持部材は、上記保持器を保持することを特徴とする転がり軸受の組立方法。
  3. 請求項1または2に記載の転がり軸受の組立方法において、
    上記第1軌道部材は、強磁性体であり、
    上記保持部材は、磁石を含むことを特徴とする転がり軸受の組立方法。
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