JP2012067700A - キック始動装置及びキック始動装置の製造方法 - Google Patents

キック始動装置及びキック始動装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012067700A
JP2012067700A JP2010214101A JP2010214101A JP2012067700A JP 2012067700 A JP2012067700 A JP 2012067700A JP 2010214101 A JP2010214101 A JP 2010214101A JP 2010214101 A JP2010214101 A JP 2010214101A JP 2012067700 A JP2012067700 A JP 2012067700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kick
stopper
stopper portion
starter
driven gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010214101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012067700A5 (ja
Inventor
Shuji Hirayama
周二 平山
Toyohiro Fuji
登博 藤
Ken Kobayashi
建 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010214101A priority Critical patent/JP2012067700A/ja
Priority to CN2011102635617A priority patent/CN102418639A/zh
Publication of JP2012067700A publication Critical patent/JP2012067700A/ja
Publication of JP2012067700A5 publication Critical patent/JP2012067700A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】アイドルギヤとキックギヤとの噛み合い部分の耐久性を向上し且つギヤが大型化しないキック始動装置及びキック始動装置の製造方法を提供する。
【解決手段】内燃機関のクランク軸に設けられるキックラチェット21aとこのキックラチェット21aに係合離脱するキックドリブンギヤ31とこのキックドリブンギヤ31に噛合うキックドライブギヤ32とこのキックドライブギヤ32を特定方向に付勢するリターンスプリングとを備えており、キックアーム34が回動されることにより内燃機関を始動するキック始動装置30である。キックドライブギヤ32は、その戻り位置側の歯底32bに溶接形成によるストッパ部40が設けられ、ストッパ部40の内部硬度がキックドリブンギヤ31の内部硬度よりも低く構成された。
【選択図】図4

Description

本発明は鞍乗型車両のキック始動装置及びキック始動装置の製造方法に関する。
従来、鞍乗型車両においては、エンジンの始動に際し、セルモータを使用したものもあるが、特に小型軽量車両においては、足でキックペダルを踏み込んで操作するキック始動装置によるものがある(特許文献1)。
このキック始動装置は、通常、キックアームが、リターンスプリングに抗して一方向に回転自在なキック軸を有し、このキック軸上のキックギヤの側方に、これと常時かみ合うアイドルギヤが設けられている。
そして、特許文献1に開示されたキック始動装置の構造においては、キックギヤの戻り位置で且つアイドルギヤと噛み合う該キックギヤの端部の歯底が、他の歯底に比べて浅底に構成されている。この歯底構造により、“キックギヤの戻り位置におけるアイドルギヤと噛み合がガタ付きのない状態を作ることができる”というものである。
実公昭60−33343号公報
従来においては、特許文献1に開示されているようなキック始動装置におけるエンジン始動時における“押し戻し現象”が多少とも存在するのが一般である。この“押し戻し現象”は、キックペダル(キックアーム)の踏み込みが弱いと、エンジンが始動できず、キックペダルを完全に踏み込みきらない内に、クランクシャフトの逆回転力がアイドルギヤ等を介してキックギヤに伝わる、所謂“ケッチン”といわれる現象である。
このような場合、キック始動装置における噛み合うギヤ同士に比較的大きな負荷がかかる。このため、アイドルギヤとキックギヤとの噛み合い部分の強度向上あるいは耐久性向上等の何らかの対策が望まれている。
一方、この種のキック始動装置は、前掲のごとく小型軽量のエンジンを備える車両に適用されていることから、単にギヤを大きくして強度アップを図るような対策は望ましくなく、大型化しないような対策が切望されている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アイドルギヤとキックギヤとの噛み合い部分の耐久性を向上し且つギヤが大型化しないキック始動装置及びキック始動装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関のクランク軸に設けられるキックラチェットと該キックラチェットに係合離脱するキックドリブンギヤと該キックドリブンギヤに噛合うキックドライブギヤと該キックドライブギヤを特定方向に付勢するリターンスプリングとを備え、キックアームが回動されることにより前記内燃機関を始動するように構成されたキック始動装置において、
前記キックドライブギヤは、キック戻り時の歯底面に溶接形成によるストッパ部が設けられ、前記ストッパ部の強度が前記キックドリブンギヤの強度よりも低く構成されたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記ストッパ部は前記キックドライブギヤの隣り合う歯底面に複数設けられたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の構成に加えて、前記ストッパ部はその高さが歯山の頂部よりも高く構成されたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の構成に加えて、前記ストッパ部は複数設けられ、キック戻り時のとき前記キックドリブンギヤと先に噛合う位置に設けられた第1のストッパ部の内部硬度が他のストッパ部の内部硬度より低く構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の構成に加えて、前記キックドライブギヤを軸支するキック軸が前記キックアームを支持するように構成されたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、キックアームに連結されたキックドライブギヤおよびキックドリブンギヤを介してクランク軸を回動して内燃機関を始動するキック始動装置の製造方法において、
前記キックドライブギヤの、キック戻り時の歯底面に、前記キックドリブンギヤに当接するストッパ部を溶接形成するときに、前記ストッパ部を複数の隣り合う前記歯底面に形成し、かつ溶接時の余熱が有る範囲内でその形成順序をずらして形成することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の構成に加えて、前記ストッパ部の高さを歯山の頂部よりも高く形成するとともに、キック始動時の逆回転のとき前記キックドリブンギヤと先に噛合う側に位置する第1のストッパ部の高さを低くし、さらに、第1のストッパ部を後から形成することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項6または7に記載の構成に加えて、前記キックドライブの少なくとも歯山の部分を、クロムモリブデン鋼を素材として熱処理した後に、前記ストッパ部をステンレス系の素材にて溶接形成することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載のキック始動装置を備えた鞍乗型車両において、前記内燃機関とベルト式無断変速機が一体化されたパワーユニットとして構成され、前記キックドライブギヤを軸支するキック軸の側方にクランクケースとユニットカバーとを締結する締結部材が配置されてなることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の構成に加えて、前記パワーユニットの下側に車両を保持するメインスタンドが設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ストッパ部の強度がキックドリブンギヤよりも低く構成されていることにより、ストッパ部にキックドリブンギヤが当ったときに該ストッパ部が変形することができ、当接時の負荷を効果的に緩衝する。したがって、ギヤの耐久性が向上する。
請求項2の発明によれば、ストッパ部がキックドライブギヤの隣り合う歯底面に複数形成されていることにより、ストッパ部にキックドリブンギヤが当るときに、ストッパ機能を複数段構えとすることができ、ストッパ機能の安定化が図れ、かつ耐久性もより向上させることができる。
請求項3の発明によれば、ストッパ部が歯山の頂部よりも高く構成されていることで、ストッパ部にキックドリブンギヤが確実に当接できので、ストッパ機能をより確実にできる。
請求項4の発明によれば、複数のストッパ部のうち、その内部硬度が上流側(キック始動時の回転のときの上流側)の方がより低く構成されたことにより、ストッパ部にキックドリブンギヤが当接するときに、変形し易い順でストッパ機能を複数段構えとすることができ、ストッパ機能の安定化が図れ、かつ耐久性もより向上させることができる。
請求項5の発明によれば、キック力の伝達のためのギヤ支持用の軸が最低限の数ですみ大型化が回避できる。
請求項6の発明によれば、ストッパ部の溶接形成の順番をずらすことで、後から溶接形成されるストッパ部は前の溶接の余熱により冷却する時間を長く調節することができるので、その内部硬度を低く形成することができる。
したがって、ストッパ部の内部硬度を、キックドリブンギヤよりも低く構成することが容易になり、ストッパ部にキックドリブンギヤが当ったときに該ストッパ部が変形を容易にして、両ギヤの当接時の負荷を効果的に緩衝することができる。したがって、ギヤの耐久性を向上させることができる。
請求項7の発明によれば、ストッパ部が歯山の頂部よりも高く構成されていることで、ストッパ部にキックドリブンギヤが確実にあたり、ストッパ機能をより確実にできる。
複数のストッパ部のうち、その内部硬度がキック始動時の逆回転のときキックドリブンギヤと先に噛合う側の方がより低く構成されたことにより、ストッパ部にキックドリブンギヤが当るときに、変形し易い順でストッパ機能を複数段構えとすることができ、ストッパ機能の安定化が図れ、かつ耐久性もより向上させることができる。
請求項8の発明によれば、ストッパ部の溶接形成したのちに、特別な熱処理工程を追加することなく、かつ内部硬度が安定したストッパ部を備えたキック始動装置を、生産性が良く提供することができる。
請求項9の発明によれば、キック軸の側方に配置された締結部材により、キック軸のボス周りが効果的に補強される。特に、ユニットカバーによる補強効果により、片持ち式のキック軸のキック始動装置の小型軽量化を図ることができる。
請求項10の発明によれば、パワーユニットがメインスタンドに直接連結されていることにより、パワーユニットがキック始動装置の近傍で地面に直接支持された状態とすることができ、キック始動装置の小型軽量化を容易にすることができる。
本発明に係る鞍乗型車両の一実施形態の左側面図である。 図1に示す鞍乗型車両におけるパワーユニットの概略断面図である。 本発明に係るキック始動装置の一実施形態の要部側面である。 本発明に係るキック始動装置の一実施形態の要部斜視図である。 本発明に係るキック始動装置におけるストッパ部の一実施形態の断面図である。 本発明に係るキック始動装置の一実施形態における噛合い構造を示す拡大断面図である。 本発明に係るキック始動装置の実施例1におけるストッパ部の内部硬度を示すグラフである。 本発明に係るキック始動装置の実施例2におけるストッパ部の内部硬度を示すグラフである。 比較例におけるストッパ部の内部硬度を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
まず、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。本実施形態は、キック始動装置30を有する鞍乗型車両である自動二輪車1について、具体的に説明する。
まず、本実施形態の自動二輪車1の全体構造をについて図1および図2を参照して説明する。
図1に示すように、自動二輪車1は、車体の骨格がフレーム2により構成され、フレーム2の前部にレッグシールド3と低床のステップフロア4が設けられ、フレーム2の後部にリアボディ5が設けられ、さらに、リアボディ5上にシート6が設けられたスクータ型である。
ハンドルバー7を上端に備えたステアリング軸8は、フレーム2の前端に備わるヘッドパイプ9に軸回りに回動自在に支持され、ステアリング軸8の下端にはボトムブリッジ10が溶接されて設けられている。ボトムブリッジ10にはフロントフォーク11が溶接またはボルト締結されて設けられており、フロントフォーク11の下端には前輪12が回転自在に設けられている。
図2に示すように、内燃機関20とその出力を伝達するベルト式無段変速機26とを一体化してパワーユニット25が構成されている。このベルト式無段変速機26においては、クランク軸21と変速機軸26cに設けられたシーブ26bをVベルト26aにて連結したものである。このパワーユニット25はフレーム2(図1参照)に設けられたブラケット13にリンク機構14を介して上下に揺動自在に設けられている。
また、パワーユニット25はフレーム2との間にクッションユニット15を介して支持されている。また、パワーユニット25の後方側の軸29cに支持された後輪16には内燃機関20の出力がベルト式無段変速機26を介して伝達され、後輪16が駆動回転される。
なお、自動二輪車1の走行に伴う後輪16の上下動は後述するクッションユニット15により緩衝される。また、前輪12と後輪16とにはそれぞれ機械式ドラムブレーキ装置18が設けられている。
以下、キック始動装置30について説明する。
キック始動装置30は、内燃機関20のクランク軸21の一端側に設けられるキックラチェット21aと該キックラチェット21aに係合離脱するキックドリブンギヤ31と該キックドリブンギヤ31に噛合うキックドライブギヤ32と該キックドライブギヤ32を特定方向に付勢するリターンスプリング33とを備えている。さらに、キックドライブギヤ32の回転支持軸であるキック軸35にキックアーム34が取り付けられている。また、このキックアーム34の先端側にはキックペダル34aが回動自在に設けられている。
そして、キックアーム34が足により勢いよく回動されることにより、内燃機関20を始動するように構成されている。
キック始動装置30の各部分の詳細な構造および動作ならびに作用について説明する。
キック始動に際しては、先ず、図1および図2に示すキックアーム34を足により勢いよく回動する。この操作は、キックアーム34の先端のキックペダル34aをキックアーム34に対して直角に開いて、このキックペダル34aを足で踏み込む。
この操作により、キック軸35が回転し、キックドライブギヤ32が図3に示す矢印A方向(図2において時計回りの方向)に回転する。このとき、キックドライブギヤ32は、キック軸35周りに設けられたリターンスプリング33の付勢力に抗して回転する。この回転により、キックドライブギヤ32に歯合したキックドリブンギヤ31が回転する。
この回転のとき、キックドリブンギヤ31は、図4に示すように、スラスト力を受けて軸方向(クランク軸21の方向)に移動することで、キックドリブンギヤ31の先端歯31aがクランク軸21側のキックラチェット21a先端歯21bに噛合い(図6参照)、クランク軸21に回転力を伝えることができる。
本実施形態においては、キックドライブギヤ32には、図3、図4および図5に示すように、キック始動時の回転向き後方端側の歯底32bに第1のストッパ部40aと第2のストッパ部40bの2個からなるストッパ部40が形成されている。このストッパ部40は、後述する製造方法により溶接形成によって形成されている。
なお、キックアーム34の回動が終わると(足による踏み込みが終わると)、クランク軸21が回転してエンジン始動が行われ、通常においては、キックドリブンギヤ31は、クランク軸21から離れる方向に戻り、両先端歯21b,31aとは係合が解除される。
しかし、足による踏み込みが弱い場合には、内燃機関20が始動できず、キックアーム34を完全に踏み込みきらない内に、クランクシャフト21の逆回転力がキックドリブンギヤ31を介してキックドライブギヤ32に伝わることがある。この逆転力に起因して、キックドリブンギヤ31が不測の回動を起こし、ストッパ部40に比較的勢いよく当接する事態が発生する。
ここで、本実施形態においては、このストッパ部40の強度がキックドリブンギヤ31の強度よりも低く構成されている。
ここで云う素材の強度の違いは、例えば、ストッパ部40の内部硬度がHv(0.3)160−300であり、キックドリブンギヤ31の強度は、表面硬度Hv(0.3)700−750、内部硬度Hv(0.3)300−400、JIS浸炭焼入れ硬化層深さ0.5(Hv550)に構成されている。
このように互いに噛み合っている歯車の一部に強度の低いストッパ部40が配置されていることは、このストッパ部40にキックドリブンギヤ31が当ったときに該ストッパ部40が変形することができることである。
すなわち、ストッパ部40は、キックドリブンギヤ31がストッパ部40に当接したときの負荷を効果的に緩衝する。その結果、ギヤの噛合い部分の耐久性が向上する。
ここで、本実施態様においては、ストッパ部40は、図示のごとく、キックドライブギヤ32の隣り合う2つの歯底面32bに、前掲の如く第1のストッパ部40aと第2のストッパ部40bが設けられている。
第1のストッパ部40aと第2のストッパ部40bがキックドライブギヤ32の隣り合う歯底面32bに形成されていることにより、ストッパ部40にキックドリブンギヤ31が当るときの形態として2つの形態が考えられる。
すなわち、一つ目の形態は、キックドリブンギヤ31が第1のストッパ部40aに当接してそれ以上噛み合いが進まない場合、二つ目の形態は、キックドリブンギヤ31が第1のストッパ部40aに当接してそれ乗り越えて第2のストッパ部40bに当たる場合である。
このように、本実施形態においては、ストッパ機能を二段構えとすることができる。このように、キックドリブンギヤ31による負荷を受け止めるストッパ機能が二段構えとなることで、ストッパ機能の安定化が図れ、かつ耐久性もより向上する。
ストッパ部40は、その両方の高さ(h1,h2)が歯山32aの頂部32tよりも高く構成されている(図5参照)。このように構成されていることで、ストッパ部40にキックドリブンギヤ31が確実に当ることができる。すなわち、ストッパ部40のストッパ機能が確実に発揮される。
ストッパ部40は前掲のごとく2個設けられているが、キック始動時のとき、キックドリブンギヤ31と先に噛合う位置に設けられたストッパ部40aの内部硬度がストッパ部40bの内部硬度よりも低く構成されている。
このように、ストッパ部40a,40bのうち、キックドリブンギヤ31と先に噛合う側のストッパ部40aの内部硬度がより低く構成されていると、ストッパ部40に対してキックドリブンギヤ31が当るときに、変形し易い順に当たることで、緩衝機能が向上される。
すなわち、キックドリブンギヤ31が最初に当たるストッパ部40aの変形によって緩衝機能が充分に達成できれば、キックドリブンギヤ31の当接はストッパ部40aのところで完了する。しかし、最初に当たるストッパ部40aでは緩衝機能が不十分であった場合には、キックドリブンギヤ31がストッパ部40aを乗り越えてストッパ部40bに当接して止まることができる。このようにストッパ部40は、ストッパ機能が二段構えとでも言える機能を有する。また、ストッパ機能が二段構えであることによって、その機能安定化が図れて且つ耐久性も各段に向上する。
本実施形態においては、キックドライブギヤ32を軸支するキック軸35は、キックアーム34を支持するように構成されている。すなわち、本実施形態の構成の場合、キック力をクランク軸21に伝達する構造として、キック軸35の他にはギヤ支持用の軸はなく、キック力のための伝達のためのギヤ支持用の軸が最低限の数ですみ大型化が回避されている。
本実施形態においては、前掲のごとく、内燃機関20とベルト式無断変速機26が一体化されたパワーユニット25として構成されている。そして、キックドライブギヤ32を軸支するキック軸35の側方の近い位置にクランクケース22とユニットカバー27とを締結する締結部材28が配置されている。すなわち、キック軸35の側方に配置された締結部28aにねじ込まれた締結部材28により、ユニットカバー27がキック軸35のボス周りにおいて効果的に補強されている。
このような締結構造を有していると、特に、キック軸35はユニットカバー27の片持ち式支持構造となっていることから、ユニットカバー27のクランクケース22による補強効果が発揮でき、片持ち式のキック軸35を備えたキック始動装置30の小型軽量化を図ることができる。
また、本実施形態においては、パワーユニット25の下側に車両を保持するメインスタンド29が設けられている。
この構造によれば、パワーユニット25がメインスタンド29に直接連結されていることにより、パワーユニット25がキック始動装置30の近傍で地面に直接支持された状態とすることができ、キック力が加えられる状況を考慮した場合、この外力を受け止める最も効果的な配置にでき、最低限の補強構造にできて、キック始動装置30の小型軽量化を容易にすることができる。
以下、本実施形態におけるストッパ部40を形成する方法について説明する。
本実施形態においては、キックドライブギヤ32の、キック始動時の回転向き後方端側の歯底32bに、キックドリブンギヤ31に当接するストッパ部40を溶接形成するときに、ストッパ部40である第1のストッパ部40aと第2のストッパ部40bが隣り合う歯底32bになるように形成する。そして、一方のストッパ部の溶接時の余熱が残っている時間内において、他方のストッパ部の形成順序をずらして形成する。
なお、ストッパ部40の溶接は、キックドライブギヤ32を浸炭焼入れ後、該キックドライブギヤ32をキック軸35に溶接して完成品状態としたものに溶接することで、ストッパ部40のその後の硬度変化(強度変化)を防止するようにしている。
本実施形態においては、第1のストッパ部40aの形成を、第2のストッパ部40bを先に形成した直後に溶接形成する。このように溶接形成の順番をずらすことで、後から溶接形成されるストッパ部40aは前の溶接の余熱によって冷却時間が長く調節される。この冷却時間が長くなることで、溶接部分の内部硬度を低く形成することができる。
したがって、第1のストッパ部40aの内部硬度を、第2のストッパ部40bの内部硬度よりもさらに小さくかつ安定化することが容易になる。したがって、第1のストッパ部40aにキックドリブンギヤ31が当ったときに、第1のストッパ部40aの変形を容易にして、両ギヤの当接時の負荷を効果的に緩衝することができる。
本実施形態においては、第1のストッパ部40aの高さh2と第2のストッパ部40bの高さh1を歯山32aの頂部32tよりも高く形成する(図5を参照)。さらに、キック始動時の回転のときキックドリブンギヤ31と先に噛合う側に位置する第1のストッパ部40aの高さh2を低く(h2<h1)するとともに高さの低い方の第1のストッパ部40aを、第2のストッパ部40bの形成後に形成する。
このようにストッパ部40が歯山32aの頂部32tよりも高く構成されていることで、ストッパ部40にキックドリブンギヤ31が確実にあたり、ストッパ機能をより確実にできる。
また、2個のストッパ部40a,40bのうち、その内部硬度がキック始動時の回転のときキックドリブンギヤ31と先に噛合う側の第1のストッパ部40aがより低く構成されたことにより、ストッパ部40にキックドリブンギヤ31が当るときに、変形し易い順の二段段構えのストッパ部とすることができる。
このように、本実施形態においては、この高さの二段段構え構造と、前掲の硬さの二段構え構造とが相まって極めて効果的なストッパ緩衝機能を発揮することができる。
本実施形態においては、キックドライブギヤ32の少なくとも歯山32aの部分を、クロムモリブデン鋼を素材として熱処理した後に、ストッパ部40をステンレス系の素材にて溶接形成する。
この方法によれば、ストッパ部40の溶接形成したのちに、特別な熱処理工程を追加することなく、かつストッパ部40の内部硬度が安定したストッパ部40を備えたキック始動装置30を、生産性が良く提供することができる。
(実施例)
以下、本発明に係るキック始動装置30において、ストッパ部40を形成し、キックドリブンギヤ31のケッチン耐久性についてテストを実施した。実施例1および実施例2について、比較例と対比しながら説明する。
実施例1、実施例2ならびに比較例の実施条件については、下記のような条件となっている。
そして、比較例、実施例1および実施例2におけるストッパ部40(図5参照)の表面32sからの所定の距離d(単位:mm)における内部硬度の測定結果をおこなった。
その結果を、図7(実施例1)、図8(実施例2)および図9(比較例)に示す。なお、実施例2における硬度測定は、後側の第2のストッパ部40bについて測定した。
実施例1
(実施条件)
・ストッパ部の数・・・・・・・・・・・・1個(1カ所溶接)
・ストッパ部の歯先部からの最大形成高さ・1.0mm
・ストッパ部の素材(溶接素材)・・・・・SUS309L
・キックドライブギヤの歯山の高さ・・・・3.0mm(ストッパ部よりも低い)
・キックドリブンギヤの内部硬度・・・・・Hv(0.3)300-400(ストッパ部よりも硬い)
・キックアームの回転を遅くして、ケッチン状態(“押し戻し現象”)を作りキックドリブンギヤの耐久性を観察
上記の条件下における実施例1のテスト結果は、ケッチン耐久性試験においてキックドリブンギヤがストッパ部を乗り越える噛合いが発生した。
実施例2
(実施条件)
・ストッパ部の数・・・・・・・・・・・・2個(2カ所溶接)(同じ高さ)
・ストッパ部の歯先部からの最大形成高さ・1.0mm
・ストッパ部の素材(溶接素材)・・・・・SUS309L
・二個目のストッパ部の溶接時期・・・・・最初の溶接の直後
・キックドライブギヤの歯山の高さ・・・・3.0mm(ストッパ部よりも低い)
・キックドリブンギヤの内部硬度・・・・・Hv(0.3)300-400(ストッパ部よりも硬い)
・キックアームの回転を遅くして、ケッチン状態(“押し戻し現象”)を作りキックドリブンギヤの耐久性を観察
上記の条件下における実施例2のテスト結果は、ケッチン耐久性試験ではキックドリブンギヤが一つ目のストッパ部を乗り越えるが、二つ目のストッパ部にてギヤ同士の噛合いを止めることができた。
比較例
(実施条件)
・ストッパ部の数・・・・・・・・・・・・1個
・ストッパ部の歯先部からの最大形成高さ・1.0mm
・ストッパ部の素材(溶接素材)・・・・・SUS304
・キックドライブギヤの歯山の高さ・・・・3.0mm(ストッパ部よりも低い)
・キックドリブンギヤの内部硬度・・・・・Hv(0.3)300-400(ストッパ部の方が硬い)
・キックアームの回転を遅くして、ケッチン状態(“押し戻し現象”)を作りキックドリブンギヤの耐久性を観察
上記の条件下における比較例のテスト結果は、ケッチン耐久性試験の早期にストッパ部を乗り越える現象が発生した。
本発明の実施例1,2と比較例とを比べると、実施例1はストッパ部の形成が1つであるが、その耐久性において比較例よりもかなり向上していることが判った。また、実施例2はストッパ部の形成が2つであって、その耐久性においては、実施例1よりも良く、比較例に比べると格段に向上していることが判った。
以上、本発明を適用した一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、ストッパ部の数は前掲の実施形態のように2個に限らす、1つでもまたより3個以上の数を形成する構成としてもよい。また、ストッパ部の高さについても、歯山の頂部よりも低い構成のストッパ部を含むような構成であってもよい。
なお、3個以上のストッパ部を形成する場合は、その高さについては、キックドリブンギヤとの噛み合いが先になるストッパ部が最も低く漸次高くなるように構成することが好ましく、また、内部硬度についても、同様に漸次大きくなるようにすることが好ましい。
1 鞍乗型車両(自動二輪車)
20 内燃機関
21 クランク軸
22 クランクケース
25 パワーユニット
27 ユニットカバー
29 メインスタンド
30 キック始動装置
31 キックドリブンギヤ
32 キックドライブギヤ
32a 歯山
32b 歯底
32t 頂部
33 リターンスプリング
34 キックアーム
35 キック軸
40 ストッパ部
40a 第1のストッパ部
40b 第2のストッパ部

Claims (10)

  1. 内燃機関(20)のクランク軸(21)に設けられるキックラチェット(21a)と該キックラチェット(21a)に係合離脱するキックドリブンギヤ(31)と該キックドリブンギヤ(31)に噛合うキックドライブギヤ(32)と該キックドライブギヤ(32)を特定方向に付勢するリターンスプリング(33)とを備え、キックアーム(34)が回動されることにより前記内燃機関(20)を始動するように構成されたキック始動装置(30)において、
    前記キックドライブギヤ(32)は、キック戻り時の歯底(32b)に溶接形成によるストッパ部(40)が設けられ、前記ストッパ部(40)の強度が前記キックドリブンギヤ(31)の強度よりも低く構成されたことを特徴とするキック始動装置(30)。
  2. 前記ストッパ部(40)は前記キックドライブギヤ(32)の隣り合う歯底(32b)に複数設けられたことを特徴とする請求項1に記載のキック始動装置(30)。
  3. 前記ストッパ部(40)はその高さが歯山(32a)の頂部(32t)よりも高く構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のキック始動装置(30)。
  4. 前記ストッパ部(40)は複数設けられ、キック戻り時のとき前記キックドリブンギヤ(31)と先に噛合う位置に設けられた第1のストッパ部(40a)の内部硬度が他のストッパ部(40b)の内部硬度より低く構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のキック始動装置(30)。
  5. 前記キックドライブギヤ(32)を軸支するキック軸(35)が前記キックアーム(34)を支持するように構成されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のキック始動装置(30)。
  6. キックアーム(34)に連結されたキックドライブギヤ(32)およびキックドリブンギヤ(31)を介してクランク軸(21)を回動して内燃機関(20)を始動するキック始動装置(30)の製造方法において、
    前記キックドライブギヤ(32)の、キック戻り時の歯底(32b)に、前記キックドリブンギヤ(31)に当接するストッパ部(40)を溶接形成するときに、前記ストッパ部(40)を複数の隣り合う前記歯底(32b)に形成し、かつ溶接時の余熱が有る範囲内でその形成順序をずらして形成することを特徴とするキック始動装置(30)の製造方法。
  7. 前記ストッパ部(40)の高さを歯山(32a)の頂部(32t)よりも高く形成するとともに、キック始動時の逆回転のとき前記キックドリブンギヤ(31)と先に噛合う側に位置する第1のストッパ部(40a)の高さを低くし、さらに、前記第1のストッパ部(40a)を後から形成することを特徴とする請求項6に記載のキック始動装置(30)の製造方法。
  8. 前記キックドライブギヤ(32)の少なくとも歯山(32a)の部分を、クロムモリブデン鋼を素材として熱処理した後に、前記ストッパ部(40)をステンレス系の素材にて溶接形成することを特徴とする請求項6または7に記載のキック始動装置(30)の製造方法。
  9. 請求項1〜5の何れか1項に記載のキック始動装置(30)を備えた鞍乗型車両(1)において、
    前記内燃機関(20)とベルト式無断変速機(26)が一体化されたパワーユニット(25)として構成され、前記キックドライブギヤ(32)を軸支するキック軸(35)の側方にクランクケース(22)とユニットカバー(27)とを締結する締結部材(28)が配置されてなることを特徴とするキック始動装置(30)を備えた鞍乗型車両(1)。
  10. 前記パワーユニット(25)の下側に車両を保持するメインスタンド(29)が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のキック始動装置(30)を備えた鞍乗型車両(1)。
JP2010214101A 2010-09-24 2010-09-24 キック始動装置及びキック始動装置の製造方法 Pending JP2012067700A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010214101A JP2012067700A (ja) 2010-09-24 2010-09-24 キック始動装置及びキック始動装置の製造方法
CN2011102635617A CN102418639A (zh) 2010-09-24 2011-09-07 足踏启动装置及足踏启动装置的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010214101A JP2012067700A (ja) 2010-09-24 2010-09-24 キック始動装置及びキック始動装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012067700A true JP2012067700A (ja) 2012-04-05
JP2012067700A5 JP2012067700A5 (ja) 2013-03-14

Family

ID=45943226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010214101A Pending JP2012067700A (ja) 2010-09-24 2010-09-24 キック始動装置及びキック始動装置の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2012067700A (ja)
CN (1) CN102418639A (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5730377U (ja) * 1980-07-28 1982-02-17
JPS5743359U (ja) * 1980-08-23 1982-03-09
JPS6026166A (ja) * 1983-07-23 1985-02-09 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車のキツク式始動装置
JPH02181071A (ja) * 1988-12-30 1990-07-13 Suzuki Motor Co Ltd 自動二輪車のキック始動装置
JPH02135671U (ja) * 1989-04-12 1990-11-13
JPH03134264A (ja) * 1989-10-19 1991-06-07 Yamaha Motor Co Ltd エンジンのキック式始動装置
JPH05164026A (ja) * 1991-12-10 1993-06-29 Honda Motor Co Ltd エンジンのキック式始動装置
JPH11280622A (ja) * 1998-03-30 1999-10-15 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用エンジンの始動歯車装置
JP2000034967A (ja) * 1998-07-15 2000-02-02 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用キック始動装置
JP2003214526A (ja) * 2002-01-23 2003-07-30 Seiko Epson Corp 金属部品、歯車装置、動力伝達装置およびこれらを備えた機器
JP2009222149A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Jtekt Corp 歯車装置および当該歯車装置を備えた電動パワーステアリング装置
JP2010053987A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Honda Motor Co Ltd サイレントチェーン伝動装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3788535B2 (ja) * 1996-10-30 2006-06-21 本田技研工業株式会社 キック式始動装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5730377U (ja) * 1980-07-28 1982-02-17
JPS5743359U (ja) * 1980-08-23 1982-03-09
JPS6026166A (ja) * 1983-07-23 1985-02-09 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車のキツク式始動装置
JPH02181071A (ja) * 1988-12-30 1990-07-13 Suzuki Motor Co Ltd 自動二輪車のキック始動装置
JPH02135671U (ja) * 1989-04-12 1990-11-13
JPH03134264A (ja) * 1989-10-19 1991-06-07 Yamaha Motor Co Ltd エンジンのキック式始動装置
JPH05164026A (ja) * 1991-12-10 1993-06-29 Honda Motor Co Ltd エンジンのキック式始動装置
JPH11280622A (ja) * 1998-03-30 1999-10-15 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用エンジンの始動歯車装置
JP2000034967A (ja) * 1998-07-15 2000-02-02 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用キック始動装置
JP2003214526A (ja) * 2002-01-23 2003-07-30 Seiko Epson Corp 金属部品、歯車装置、動力伝達装置およびこれらを備えた機器
JP2009222149A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Jtekt Corp 歯車装置および当該歯車装置を備えた電動パワーステアリング装置
JP2010053987A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Honda Motor Co Ltd サイレントチェーン伝動装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102418639A (zh) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1826108B1 (en) Stand device for motorcycle
TW201239220A (en) Multi-gear cassette and damping device
JP4849537B2 (ja) 変速制御装置および鞍乗型車両
JP5547339B2 (ja) エンジン制御装置
JP5891363B1 (ja) 電動アシスト自転車
JP2015105002A (ja) 自動二輪車のシフトロッド装置
JP2008106730A (ja) 鞍乗型車両
US9074673B2 (en) Shift actuator layout structure in vehicle
JP2012067700A (ja) キック始動装置及びキック始動装置の製造方法
JP2017172600A (ja) 車両用変速機構造
JP5905755B2 (ja) 内燃機関の変速装置
JPWO2017057594A1 (ja) 鞍乗り型車両
EP1666721B1 (en) Internal combustion engine
JP4832113B2 (ja) 二輪車のスタンド装置
JP4962251B2 (ja) 自動二輪車の変速装置
JP6997691B2 (ja) 変速装置
JP4815235B2 (ja) 自動二輪車のスタンド装置
JP6952875B2 (ja) シフトアーム構造
JP6668127B2 (ja) 車両用変速機構造
WO2023084591A1 (ja) ベルト式無段変速機
WO2023084592A1 (ja) ベルト式無段変速機
WO2024069931A1 (ja) 鞍乗型車両
JP4832114B2 (ja) 二輪車のスタンド装置
JP2023151547A (ja) ベルト式無段変速機の制御装置及び制御方法
JP2009073289A (ja) 鞍乗り型車両のシフトチェンジ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140311