JP2012066965A - シリコン単結晶引上装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コドープを行うに際し、シリコン単結晶の育成中であっても液面振動を抑制してドーパントを添加することが可能であるシリコン単結晶引上装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るシリコン単結晶引上装置10は、シリコン融液16の上方に配置された熱遮蔽体20と、熱遮蔽体20の外周側及びシリコン融液16の液面から離間して配置され、シリコン単結晶Igとルツボ14の内壁との間のシリコン融液16の液面第1位置16a上に液相ドーパントを供給する第1供給管52と、液面第1位置16aとシリコン単結晶Igとの間の液面第2位置16b上に気相ドーパントを供給する第2供給管54と、を有するドーパント供給部50とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン単結晶引上装置に関し、特に、コドープを行うに際し、シリコン単結晶の育成中であっても液面振動を抑制してドーパントを添加することが可能であるシリコン単結晶引上装置に関する。
チョクラルスキー法(以下、CZ法という)によるシリコン単結晶の製造は、炉体内に配置されたルツボ内に保持されたシリコン融液に種結晶(シード)を浸漬し、種結晶及びルツボを回転させながら当該種結晶を引上げてシリコン単結晶を育成するシリコン単結晶引上装置が用いられる。
近年、リン、アンチモン、砒素などの常温では固体だが高温で気化する主ドーパントと、ゲルマニウムなどの常温では固体だが高温で液化する補助ドーパントの両方をドープする、いわゆるコドープが盛んに行われている。
ドーパントを添加する装置としては、特許文献1には、半導体融液中にGeをドープするにあたり、常温で固体状のGeを保持するとともに、前記半導体融液表面近傍で液化させ、液化したGeを下方に流す連通孔が形成されたドーパント保持部と、このドーパント保持部に保持されたGeを覆う被覆部と、前記ドーパント保持部の下部に設けられ、前記連通孔から流れ出した液化したGeを前記半導体融液表面に導く導管とを備え、前記連通孔は、長孔状に形成されているドーピング装置が開示されている。
更に、特許文献2には、砒素や赤リン及びアンチモンからなる昇華性ドーパントを確実に添加するにあたり、引上炉と、前記引上炉に外付けされており昇華性ドーパントを収容する試料室と、前記引上炉と前記試料室とを熱的に遮断する遮蔽機構と、前記遮蔽機構の遮断を解除した後に前記昇華性ドーパントを融液に供給する供給手段と、を含み、前記供給手段は、融液に浸漬しない位置に配置されており、気化した前記昇華性ドーパントを融液に吹き付けるものであるシリコン単結晶引上装置が開示されている。
更に、特許文献3には、主・副のドーパントをドープする、いわゆるコドープを行うに際し、上部に開口部が形成され、半導体融液表面近傍で気化する第1ドーパントが収容される第1ドーパント収容部と、半導体融液表面近傍で液化する第2ドーパントを保持するとともに、液化したドーパントを下方に流す連通孔が形成されたドーパント保持部と、ドーパント保持部の下部に設けられ、連通孔から流れ出した液化したドーパントを半導体融液表面に導く導管とを有する第2ドーパント収容部と、下端が開口し、上端が閉塞された筒状体から構成され、第1ドーパント収容部及び第2ドーパント収容部を収容し、気化した第1ドーパントのドーパントガスを半導体融液表面に案内する案内部とを備えるドーピング装置が開示されている。
特開2008−297164号公報 特開2009−215117号公報 特開2008−297165号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、導管の下端をシリコン融液に浸け込んでドープするため、シリコン単結晶の育成中のドープはシリコン融液の液面振動を引き起こす要因となるため、その実施は困難であった。また、特許文献1に記載の装置は、コドープについて考慮されているものではなかった。
また、特許文献2に記載の装置は、シリコン単結晶の育成中のドープが可能であるが、コドープについて考慮されているものではなかった。
特許文献3に記載の装置は、コドープに関するものであるが、本装置は副ドーパント収容部の筒状体の下端をシリコン融液に浸け込んでドープするため、特許文献1と同様に、シリコン単結晶の育成中のドープはシリコン融液の液面振動を引き起こす要因となるため、その実施は困難であった。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、コドープを行うに際し、シリコン単結晶の育成中であっても液面振動を抑制してドーパントを添加することが可能であるシリコン単結晶引上装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシリコン単結晶引上装置は、炉体内に配置されたルツボ内に保持されたシリコン融液からシリコン単結晶を引き上げるシリコン単結晶引上装置であって、前記シリコン融液の上方に配置され、前記シリコン単結晶への輻射熱を遮蔽する円筒形状の熱遮蔽体と、前記熱遮蔽体の上方に配置され、前記熱遮蔽体の内周側、前記熱遮蔽体と前記シリコン融液との間を通って、前記ルツボの下方に位置する排出口から前記炉体外に排出されるキャリアガスを供給するキャリアガス供給部と、前記熱遮蔽体の外周側及び前記シリコン融液の液面から離間して配置され、前記シリコン単結晶と前記ルツボの内壁との間の前記シリコン融液の液面第1位置に液相ドーパントを供給する第1供給管と、前記第1位置と前記シリコン単結晶との間の液面第2位置に気相ドーパントを供給する第2供給管と、を有するドーパント供給部と、を備えることを特徴とする。
前記第1及び第2供給管は前記炉体内から炉体外まで延在して設けられ、前記第1供給管は、前記炉体外で常温では固体でありシリコン融液からの輻射熱で液化する第1ドーパントを保持する第1ドーパント保持部に接続され、前記第2供給管は、前記炉体外で常温では固体でありシリコン融液からの輻射熱で気化する第2ドーパントを保持する第2ドーパント保持部に接続され、前記第1及び第2供給管は前記炉体内で固定部材により一体に固定され、かつ、前記一体に固定された第1及び第2供給管は、前記炉体に設けられた昇降装置により前記ルツボ及び前記熱遮蔽体に接触しない方向に昇降自在に設けられていることが好ましい。
前記第1供給管は、前記第1ドーパント保持部から供給された第1ドーパントを該供給管内で一時的に保留し、前記シリコン融液からの輻射熱により液化して液相ドーパントとする保留部と、前記液相ドーパントを前記第1位置に滴下する滴下部と、を備えることが好ましい。
前記第1位置と前記第2位置との距離は、10mm以上30mm以下であることが好ましい。
本発明によれば、コドープを行うに際し、シリコン単結晶の育成中であっても液面振動を抑制してドーパントを添加することが可能であるシリコン単結晶引上装置が提供される。
本発明の実施形態に係るシリコン単結晶引上装置の概略図である。 図1のドーパント供給部50近傍を拡大した概略図である。 図2のA−A’線で切ったときの断面における概念図である。 第1供給管52の液相ドーパント供給部52b近傍を拡大した概念図であり、併せて液相ドーパント供給部52bから液相ドーパントが供給される様子を示す概念図である。 シリコン融液16の液面におけるシリコン単結晶Ig、液面第1位置16a及び液面第2位置16bの好ましい位置関係を示す概念図である。 ドーパント保持部56(58)における具体的態様を示す概念図である。 図6に示すドーパント保持部56(58)に収容されたドーパントが供給管52(54)に投入される態様を説明するための概念図である。 図6に示すドーパント保持部56(58)に収容されたドーパントが供給管52(54)に投入される態様を説明するための概念図である。
以下、本発明に係るシリコン単結晶引上装置の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るシリコン単結晶引上装置の概略図であり、図2は、図1のドーパント供給部50近傍を拡大した概略図であり、図3は、図2のA−A’線で切ったときの断面における概念図である。
本実施形態に係るシリコン単結晶引上装置10は、図1に示すように、炉体12と、炉体12内に配置され、原料シリコン(主に、ポリシリコン)を保持するルツボ14と、ルツボ14の外周囲に設けられ、ルツボ14を加熱し、ルツボ14内に保持された原料シリコンを溶融してシリコン融液16とするヒータ18と、シリコン融液16の上方に配置され、CZ法によりシリコン融液16から引上げたシリコン単結晶Igへの輻射熱を遮断する円筒形状の熱遮蔽体20とを備える。
ルツボ14は、シリコン融液16を保持する石英ルツボ14aと、石英ルツボ14aを収容するカーボンルツボ14bとで構成されている。
ヒータ18の外周囲には第1保温部材22が設けられ、第1保温部材22の上部には、ヒータ18と一定の間隔を有して第2保温部材24が設けられている。
熱遮蔽体20の上方には、熱遮蔽体20の内周側、熱遮蔽体20とシリコン融液16との間を通って、ルツボ14の下方に位置する排出口26から炉体12外に排出されるキャリアガスG1(例えば、アルゴンガス)を供給するキャリアガス供給口28が設けられている。
また、炉体12内には、シリコン単結晶Igを育成するために用いられるシード(図示せず)を保持するシードチャック32が取り付けられた引上用ワイヤ34が、ルツボ14の上方に設けられている。引上用ワイヤ34は、炉体12外に設けられた回転昇降自在なワイヤ回転昇降機構36に取り付けられている。
ルツボ14は、炉体12の底部を貫通し、炉体12外に設けられたルツボ回転昇降機構38によって回転昇降可能なルツボ回転軸40に取付けられている。
熱遮蔽体20は、第2保温部材24の上面に取付けられた熱遮蔽体支持部材42を介してルツボ14の上方に保持されている。
キャリアガス供給口28には、例えば、バタフライ弁43を介して、炉体12内にキャリアガスG1を供給するキャリアガス供給部44が接続されている。排出口26には、例えば、バタフライ弁46を介して、熱遮蔽体20の内周側、熱遮蔽体20とシリコン融液16との間を通ったキャリアガスG1を排出するキャリアガス排出部48が接続されている。例えば、バタフライ43を調整することで炉体12内に供給するキャリアガスG1の供給量を、バタフライ弁46を調整することで炉体12内から排出する排出ガス(シリコン融液16から発生したSiOxガス等も含む)の排出量をそれぞれ制御する。
また、熱遮蔽体20の外周側及びシリコン融液16の液面から離間して、シリコン融液16にドーパントを供給するドーパント供給部50が配置されている。
ドーパント供給部50は、図1、2に示すように、前記シリコン単結晶Igと前記ルツボ14の内壁(詳しくは、石英ルツボ14aの内壁)との間の前記シリコン融液16の液面第1位置16aに液相ドーパントを供給する第1供給管52と、前記第1位置16aと前記シリコン単結晶Igとの間の液面第2位置16bに気相ドーパントを供給する第2供給管54と、を有する。
本発明に係るシリコン単結晶引上装置10は、上述したようなドーパント供給部50を備えているため、コドープを行うに際し、シリコン単結晶の育成中であっても液面振動を抑制してドーパントを添加することが可能である。
すなわち、シリコン融液16の液面から離間して、液相ドーパントを供給する液面第1位置16aとシリコン単結晶Igとの間に気相ドーパントを供給する液面第2位置16bが設けられているため、液相ドーパントが供給された際にシリコン単結晶Ig方向に発生する波紋状の液面振動を、気相ドーパントが液面第2位置16bに供給されることによって小さくすることができる。
なお、第2供給管54から供給される気相ドーパントは、シリコン融液16の液面第2位置16bに吹き付けることになるため、当該気相ドーパントの供給による液面振動が発生する懸念があるが、図1に示すように、シリコン融液16の液面上には、キャリアガス供給口28から供給されるキャリアガスG1が熱遮蔽体20とシリコン融液16との間を通って、前記ルツボ14の下方方向に流れているため、第2供給管54から供給される気相ドーパントの風力がキャリアガスG1によって相殺されるため、シリコン融液16の液面第2位置16bが当該気相ドーパントの供給によって直接影響を受けることが軽減される。
従って、気相ドーパントの供給による液面第2位置16bの液面振動の発生を抑制することができる。
前記ドーパント供給部50は、図2、3に示すように、第1及び第2供給管52、54は前記炉体12内から炉体12外まで延在して設けられ、前記第1供給管52は、前記炉体12外で常温では固体でありシリコン融液16からの輻射熱で液化する第1ドーパントを保持する第1ドーパント保持部56に接続され、前記第2供給管54は、前記炉体12外で常温では固体でありシリコン融液16からの輻射熱で気化する第2ドーパントを保持する第2ドーパント保持部58に接続され、前記第1及び第2供給管52、54は前記炉体12内で固定部材60により一体に固定され、かつ、前記一体に固定された第1及び第2供給管52、54は、前記炉体12に設けられた昇降装置62により前記ルツボ14及び前記熱遮蔽体20に接触しない方向Mvに昇降自在に設けられていることが好ましい。
前記ドーパント供給部50は、このような構成を備えているため、シリコン単結晶の育成中に第1ドーパント及び第2ドーパントの両方をドープするコドープを簡便に行うことが出来る。
なお、本発明でいう第1ドーパントは、ゲルマニウムが好適に用いられる。また、第2ドーパントは、リン、アンチモン、砒素が好適に用いられる。
前記第1供給管52は、炉体12外で第1ドーパント保持部56に接続され、所定の傾斜θ(好ましくは55°以上65°以下)をもって炉体12内まで延在する傾斜部52aと、前記傾斜部52aに連結され、所定の距離(R)を持って、前記傾斜部52aを通過した第1ドーパントを液相ドーパントとしてシリコン融液16の液面第1位置16aに供給する液相ドーパント供給部52bと、を備える。
前記第2供給管54は、炉体12外で第2ドーパント保持部58に接続され、所定の傾斜θ(好ましくは55°以上65°以下)をもって炉体12内まで延在する傾斜部54aと、前記傾斜部54aに連結され、前記シリコン融液16の液面と略平行に設けられた水平部54bと、前記水平部54bに連結され、所定の傾斜θ(好ましくは55°以上65°以下)をもって前記シリコン融液16近傍まで延在し、所定の間隔(R)を持って、前記傾斜部54a及び水平部54bを通過した第2ドーパントを気相ドーパントとしてシリコン融液16の液面第2位置16bに供給する気相ドーパント供給部54cと、を備える。
前記第1供給管52に供給される第1ドーパントは、前記傾斜部52a通過中、又は、前記液相ドーパント供給部52bにおいて液化され、液相ドーパントとしてシリコン融液16の液面第1位置16aに供給される。前記第2供給管54に供給される第2ドーパントは、前記傾斜部54a、水平部54b、又は、前記気相ドーパント供給部54cにおいて気化され、気相ドーパントとしてシリコン融液16の液面第2位置16bに供給される。
図4は、第1供給管52の液相ドーパント供給部52b近傍を拡大した概念図であり、併せて液相ドーパント供給部52bから液相ドーパントが供給される様子を示す概念図である。
前記第1供給管52の供給部52bは、図4に示すように、前記第1ドーパント保持部56から供給された第1ドーパントDを該供給管内で一時的に保留し、前記シリコン融液16からの輻射熱により液化して液相ドーパントD1Lとする保留部52b1と、前記液相ドーパントD1Lを前記液面第1位置16a上に滴下する吐出口(滴下部)52b2と、を備えることが好ましい。
このような構成とすることで、液面第1位置16a上に、液面振動を抑制しつつドーパントを簡便に添加することが可能である。
前記液相ドーパント供給部52bは、具体的には、傾斜部52aと液相ドーパント供給部52bとの連結部分52abにおける内径が前記吐出口52b2まで漸減する保留部52b1で構成されている。
前記連結部分52abの内径は、例えば10mmである。前記吐出口52b2の開口径は、例えば4mmである。
前記傾斜部52aにおける内径は、例えば10mmである。また、第2供給管52における傾斜部54a、水平部54b及び気相ドーパント供給部54cにおける内径は、例えば10mmである。
図5は、シリコン融液16の液面におけるシリコン単結晶Ig、液面第1位置16a及び液面第2位置16bの好ましい位置関係を示す概念図である。
図5に示すように、前記液面第2位置16bは、前記液面第1位置16aと前記シリコン単結晶Igの中心Oを結ぶ直線H上に設けられることが好ましい。
このような構成とすることで、液相ドーパントD1Lが供給された際に発生する波紋状の液面振動を、当該気相ドーパントが液面第2位置16bに供給されることによって確実に相殺することができる。
図6は、ドーパント保持部56(58)における具体的態様を示す概念図である。
ドーパント保持部56(58)は、図6に示すように、供給管52(54)の上端に連結され、ドーパントを保持する第1試料室56a(58a)と、前記第1試料室56a(58a)の下部に設けられ、供給パイプ56b(58b)により、前記1試料室56a(58a)に収容されたドーパントの一部を前記1試料室56a(58a)から供給して保持する第2試料室56c(58c)と、前記第2試料室56c(58c)に保持されたドーパントを開閉動作によって前記供給管52(54)に投入する投入弁56d(58d)と、前記投入弁56d(58d)の開閉角θを制御する開閉角制御部56e(58e)とを備えることが好ましい。
本発明に係るシリコン単結晶引上装置は、上記のようなドーパント保持部56(58)を備えているため、簡便にドーパントの投入量を調整することができる。
図7から図8は、図6に示すドーパント保持部56(58)に収容されたドーパントが供給管52(54)に投入される態様を説明するための概念図である。
投入弁56d(58d)が「閉」の状態、すなわち、開閉角θが0°の状態で第1試料室56a(58a)に所定量のドーパントを投入すると、図7に示すように、第1試料室56a(58a)、供給パイプ56b(58b)及び第2試料室56c(58c)にドーパントが収容された状態となる。その状態で、開閉角制御部56e(58e)により投入弁56d(58d)の開放角θを制御して投入弁56d(58d)を「開」の状態とすることで、第2試料室56c(58c)、供給パイプ56b(58b)及び第1試料室56a(58a)に収容されているドーパントを所定量供給管52(54)に投入する。
ドーパントの投入量は、前記開放角θを制御することで容易に制御することが可能である。
前記液面第1位置16aと前記液面第2位置16bとの距離(L)は、10mm以上30mm以下であることが好ましい。
このような構成とすることにより、液相ドーパントD1Lが供給された際に発生する波紋状の液面振動を、当該気相ドーパントが液面第2位置16bに供給されることによって確実に相殺することができる。
また、本発明に係るシリコン単結晶引上装置10におけるドーパント供給部50近傍の距離(間隔)は本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適時設定することができる。例えば、前記シリコン単結晶Igの外周から前記液面第2位置16bまでの距離(L)を50mm以上、かつ、前記ルツボ14の内壁から前記液面第1位置16aまでの距離(L)を50mm以上とすることが好ましい。
前記距離(L)が50mm未満である場合は、シリコン単結晶Igに近すぎるため、シリコン単結晶Igの外周部近傍に第2ドーパントが添加されやすくなり、シリコン単結晶Igの径方向の抵抗バラツキを生じてしまう可能性がある。また、前記距離(L)が50mm未満である場合は、炉体12内に供給されるキャリアガスG1の影響により、液相ドーパントD1Lがシリコン融液16の液面に届かないでシリコン融液16に添加されず、ルツボ14の内壁やルツボ14を超えて、ヒータ18等に付着する可能がある。
また、例えば、前記第1供給管52の吐出口と前記シリコン融液16の液面第1位置16aとの距離(R)は、3mm以上10mm以下とし、前記第2供給管54の吐出口と前記シリコン融液16の液面第2位置16bとの距離(R)は、2mm以上5mm以下とすることが好ましい。
このような構成とすることにより、第1供給管52から供給される液相ドーパント及び前記第2供給管54から供給される気相ドーパントを確実にシリコン融液16に供給することができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は、下記実施例により限定解釈されるものではない。
(実施例)
図1及び図2に示すような本発明に係わるシリコン単結晶引上装置10を用いて、第1ドーパントとしてゲルマニウムを用い、第2ドーパントとして砒素を用い、キャリアガスG1(アルゴンガス)の流量を50リットル/分としてドーパント供給部50により第1及び第2ドーパントを供給しながら、狙い直径210mm、直胴部1000mmの砒素ドープのシリコン単結晶を育成した。
(比較例)
図1に示す第1供給管52と第2供給管54の位置を入れ替えて、液面第1位置16a上に気相ドーパントを、前記液面第2位置16b上に液相ドーパントを供給し、その他は、実施例と同様な条件にて、砒素ドープのシリコン単結晶を育成した。
以上、実施例及び比較例で得られたシリコン単結晶について直径変動率を評価したところ、比較例で得られたシリコン単結晶の直径変動率は、狙い直径から±7%変動しているのに際し、実施例では当該変動幅は狙い直径から±3%以内であった。
10 シリコン単結晶引上装置
12 炉体
14 ルツボ
16 シリコン融液
18 ヒータ
20 熱遮蔽体
22 第1保温部材
24 第2保温部材
26 排出口
28 キャリアガス供給口
32 シードチャック
34 引上用ワイヤ
36 ワイヤ回転昇降機構
38 ルツボ回転昇降機構
40 ルツボ回転軸
42 熱遮蔽体支持部材
43 バタフライ弁
44 キャリアガス供給部
46 バタフライ弁
48 キャリアガス排出部
50 ドーパント供給部
52 第1供給管
52a 傾斜部
52b 液相ドーパント供給部
52b1 保留部
52b2 吐出口(滴下部)
52ab 連結部分
54 第2供給管
54a 傾斜部
54b 水平部
54c 気相ドーパント供給部
56 第1ドーパント保持部
58 第2ドーパント保持部
60 固定部材
62 昇降装置
Ig シリコン単結晶
G1 キャリアガス

Claims (4)

  1. 炉体内に配置されたルツボ内に保持されたシリコン融液からシリコン単結晶を引き上げるシリコン単結晶引上装置であって、
    前記シリコン融液の上方に配置され、前記シリコン単結晶への輻射熱を遮蔽する円筒形状の熱遮蔽体と、
    前記熱遮蔽体の上方に配置され、前記熱遮蔽体の内周側、前記熱遮蔽体と前記シリコン融液との間を通って、前記ルツボの下方に位置する排出口から前記炉体外に排出されるキャリアガスを供給するキャリアガス供給部と、
    前記熱遮蔽体の外周側及び前記シリコン融液の液面から離間して配置され、前記シリコン単結晶と前記ルツボの内壁との間の前記シリコン融液の液面第1位置に液相ドーパントを供給する第1供給管と、前記第1位置と前記シリコン単結晶との間の液面第2位置に気相ドーパントを供給する第2供給管と、を有するドーパント供給部と、
    を備えることを特徴とするシリコン単結晶引上装置。
  2. 前記第1及び第2供給管は前記炉体内から炉体外まで延在して設けられ、前記第1供給管は、前記炉体外で常温では固体でありシリコン融液からの輻射熱で液化する第1ドーパントを保持する第1ドーパント保持部に接続され、前記第2供給管は、前記炉体外で常温では固体でありシリコン融液からの輻射熱で気化する第2ドーパントを保持する第2ドーパント保持部に接続され、前記第1及び第2供給管は前記炉体内で固定部材により一体に固定され、かつ、前記一体に固定された第1及び第2供給管は、前記炉体に設けられた昇降装置により前記ルツボ及び前記熱遮蔽体に接触しない方向に昇降自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシリコン単結晶引上装置。
  3. 前記第1供給管は、前記第1ドーパント保持部から供給された第1ドーパントを該供給管内で一時的に保留し、前記シリコン融液からの輻射熱により液化して液相ドーパントとする保留部と、前記液相ドーパントを前記第1位置に滴下する滴下部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のシリコン単結晶引上装置。
  4. 前記第1位置と前記第2位置との距離は、10mm以上30mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のシリコン単結晶引上装置。
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