JP2012066416A - 液体吐出装置 - Google Patents
液体吐出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012066416A JP2012066416A JP2010211414A JP2010211414A JP2012066416A JP 2012066416 A JP2012066416 A JP 2012066416A JP 2010211414 A JP2010211414 A JP 2010211414A JP 2010211414 A JP2010211414 A JP 2010211414A JP 2012066416 A JP2012066416 A JP 2012066416A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- detection
- liquid discharge
- unit
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/07—Ink jet characterised by jet control
- B41J2/125—Sensors, e.g. deflection sensors
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/21—Ink jet for multi-colour printing
- B41J2/2132—Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
- B41J2/2142—Detection of malfunctioning nozzles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/21—Ink jet for multi-colour printing
- B41J2/2132—Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
- B41J2/2146—Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding for line print heads
Abstract
【課題】検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる吐出回復処理の動作の簡素化及び迅速化を図ると共に検出時間の短縮化を図る。
【解決手段】複数の液体吐出ノズルの各ノズル口が配列された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、記録シートを液体吐出面に対向させる状態で保持するプラテンと、液体吐出ヘッドとプラテンの間で移動可能とされ移動時に液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する液体検出ユニットとを設け、液体検出ユニットは液体吐出ノズルからの液体の吐出状態の検出時に、検出を開始する検出開始端から検出を終了する検出終了端まで移動され、液体吐出ユニットの移動時に、検出に先行して検出位置から検出終了端側における一定距離の一定領域に存在するノズル口からの液体の吐出動作を行い、検出時に検出対象となる液体吐出ノズルのノズル口から液体の吐出動作を再度行うようにした。
【選択図】図7
【解決手段】複数の液体吐出ノズルの各ノズル口が配列された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、記録シートを液体吐出面に対向させる状態で保持するプラテンと、液体吐出ヘッドとプラテンの間で移動可能とされ移動時に液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する液体検出ユニットとを設け、液体検出ユニットは液体吐出ノズルからの液体の吐出状態の検出時に、検出を開始する検出開始端から検出を終了する検出終了端まで移動され、液体吐出ユニットの移動時に、検出に先行して検出位置から検出終了端側における一定距離の一定領域に存在するノズル口からの液体の吐出動作を行い、検出時に検出対象となる液体吐出ノズルのノズル口から液体の吐出動作を再度行うようにした。
【選択図】図7
Description
本発明は液体吐出装置についての技術分野に関する。詳しくは、液体吐出ユニットの移動時に液体吐出ユニットによる検出に先行してノズル口からの液体の吐出動作を行うことにより、検出時間の短縮化等を図る技術分野に関する。
インクジェットプリンター等の液体吐出装置には、搬送される記録シートを保持するプラテンとプラテンに保持された記録シートに対してインク等の液体を吐出して記録を行う液体吐出ヘッドとが設けられている。
液体吐出装置には、液体吐出ヘッドが記録シートの搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)へ移動して記録を行う所謂シリアルヘッド型と、記録シートの全幅をカバーする長さの固定された液体吐出ヘッドを用い記録シートの搬送方向のみにおいて記録を行う所謂ラインヘッド型とが存在する。
このような液体吐出装置にあっては、液体吐出ヘッドの液体吐出ノズルにおいて乾燥によりインクが増粘したり塵埃等がノズル口に付着すると、インクの吐出速度が低下したりインクの吐出方向が変化し、さらには吐出できなくなる等の吐出異常を生じることがある。
これらの吐出異常は画質の劣化を来たしてしまうため、吐出異常の防止や回復を行うための吐出回復処理が行われる。吐出回復処理としては、例えば、記録シートに対する記録時以外にインクの吐出動作を行う所謂空吐出やクリーニングローラー等を用いてノズル口のインクや塵埃等を拭き取るクリーニング等がある。
液体吐出装置にあっては、液体吐出ノズルの吐出異常の有無を検出し吐出異常となった液体吐出ノズルを特定するための液体吐出ユニットが設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。吐出異常が検出された液体吐出ノズルに対しては上記した吐出回復処理が行われる。
特許文献1に記載された液体吐出装置においては、液体吐出ユニットに発光部と受光部が配置され、発光部から出射された光束を吐出されたインク(液滴)が横切る際に受光部における受光レベルが変化することを利用してインクの吐出速度が測定される。インクの吐出速度が測定され吐出速度が所定の速度より遅い場合やインクの吐出が検知できず不吐出であった場合に、当該液体吐出ノズルが吐出異常であることが検出される。
このような吐出異常の検出は、例えば、電源の投入後や長時間液体吐出ヘッドが使用されなかったとき等に行われる。
ところで、液体吐出ヘッドの液体吐出ノズルは、上記したように、乾燥による増粘や塵埃等の付着により吐出異常を生じるため、吐出回復処理を行った後に液体吐出ユニットによる液体吐出ノズルの吐出異常の有無の検出を行うことが望ましい。
吐出回復処理を行った後に液体吐出ノズルの吐出異常の有無を検出することにより、吐出異常として検出される液体吐出ノズルの数が減少し、検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる吐出回復処理の動作の簡素化及び迅速化が図られる。
ところが、吐出回復処理を行った後に液体吐出ユニットによる液体吐出ノズルの吐出異常の有無の検出を行うと、吐出回復処理を行う時間に加え、液体吐出ユニットによる液体吐出ノズルの吐出異常の有無の検出を行う時間が必要となり、液体吐出装置における動作時間が長くなり、例えば、電源の投入後に記録シートに対して記録動作が開始されるまでに長時間を要してしまう。
そこで、本発明液体吐出装置は、上記した問題点を克服し、検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる吐出回復処理の動作の簡素化及び迅速化を図ると共に検出時間の短縮化を図ることを課題とする。
液体吐出装置は、上記した課題を解決するために、画像情報に基づいて記録シートに対して液体を吐出する複数の液体吐出ノズルが配列されると共に前記複数の液体吐出ノズルの各ノズル口が配列された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面に対向して配置され前記記録シートを前記液体吐出面に対向させる状態で保持するプラテンと、前記液体吐出ヘッドと前記プラテンの間で前記液体吐出面に対向した状態で移動可能とされ移動時に前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する液体検出ユニットと、前記液体検出ユニットを前記液体吐出面に対向した状態で移動させるユニット駆動機構とを備え、前記液体吐出ユニットは前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態の検出時に、検出を開始する検出開始端から検出を終了する検出終了端まで移動され、前記液体吐出ユニットの移動時に、前記液体吐出ユニットによる検出に先行して検出位置から前記検出終了端側における一定距離の一定領域に存在する前記ノズル口からの液体の吐出動作を行い、前記液体吐出ユニットによる検出時に検出対象となる前記液体吐出ノズルのノズル口からの液体の吐出動作を再度行うようにしたものである。
従って、液体吐出装置にあっては、液体吐出ユニットの移動時に検出に先行するノズル口からの液体の吐出動作が行われると共に液体吐出ノズルからの液体の吐出状態が検出される。
上記した液体吐出装置においては、前記液体吐出ユニットには前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する検出光を出射する発光部と前記発光部から出射された検出光を受光する受光部とが配置され、前記発光部と前記受光部が前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向において離隔して配置され、前記発光部と前記受光部の組み合わせにより検出センサーが構成され、前記検出センサーが前記移動方向において複数配列されることが望ましい。
検出センサーが液体吐出ユニットの移動方向において複数配列されることにより、複数の検出センサーによって液体吐出ユニットに設けられた異なる液体吐出ノズルをそれぞれ検出することが可能となる。
上記した液体吐出装置においては、前記移動方向において前記発光部と前記受光部が交互に配列されることが望ましい。
液体吐出ユニットの移動方向において発光部と受光部が交互に配列されることにより、発光部から出射された検出光が液体吐出ユニットの移動方向に位置する受光部に入射されず、検出センサー間において互いに光学的な干渉が生じない。
上記した液体吐出装置においては、前記液体吐出ヘッドとして前記液体吐出ユニットの移動方向に直交する方向に延びる固定されたラインヘッドが用いられることが望ましい。
液体吐出ヘッドとして液体吐出ユニットの移動方向に直交する方向に延びる固定されたラインヘッドを用いることにより、液体吐出ヘッドの延びる方向へ液体吐出ユニットが移動される。
上記した液体吐出装置においては、前記液体吐出ユニットには前記発光部と前記受光部が配列された吐出検出部と前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をクリーニングするクリーニング部とが設けられ、前記液体吐出ユニットの移動時に、前記吐出検出部による検出に先行して前記クリーニング部によるクリーニングが行われることが望ましい。
液体吐出ユニットに吐出検出部とクリーニング部が設けられ、液体吐出ユニットの移動時に吐出検出部による検出に先行してクリーニング部によるクリーニングが行われることにより、クリーニングされた液体吐出ノズルに対して吐出検出部による検出が行われる。
上記した液体吐出装置においては、前記液体吐出ユニットによる検出に先行する前記ノズル口からの液体の吐出動作に先行し、前記クリーニング部によるクリーニングが行われることが望ましい。
液体吐出ユニットによる検出に先行するノズル口からの液体の吐出動作に先行して、リーニング部によるクリーニングが行われることにより、クリーニングされた液体吐出ノズルにおいて先行する吐出動作が行われ、先行する吐出動作が行われた液体吐出ノズルに対して検出が行われる。
上記した液体吐出装置においては、前記液体吐出ユニットに前記液体吐出ノズルから吐出される液体を吸収する吸収体が配置されることが望ましい。
液体吐出ユニットに液体吐出ノズルから吐出される液体を吸収する吸収体が配置されることにより、液体吐出ノズルから吐出される液体をミストになる前に吸収することが可能となる。
上記した液体吐出装置においては、前記液体吐出ヘッドは前記液体吐出ノズルから吐出される色がそれぞれ異なり前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向に隣接して配置された複数のモジュールヘッドを有し、各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作を間歇的に1回ずつ順に行い、各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作を他のモジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作が行われないときに行うようにすることが望ましい。
各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作を間歇的に1回ずつ順に行い、各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作を他の各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作が行われないときに行うようにすることにより、各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作の回数が少なくなる。
上記した液体吐出装置においては、前記液体吐出ヘッドは前記液体吐出ノズルから吐出される色がそれぞれ異なり前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向に隣接して配置された複数のモジュールヘッドを有し、前記モジュールヘッドの数をnとしたときに、各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作をn回ずつ順に行い、隣接して配置された各モジュールヘッドの液体の吐出動作の開始を1回分ずつ順に遅延させて行うようにすることが望ましい。
各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作をn回ずつ順に行い、隣接して配置された各モジュールヘッドの液体の吐出動作の開始を1回分ずつ順に遅延させて行うことにより、n回の吐出動作が行われている間に吐出不良の液体吐出ノズルが正常に復帰する可能性がある。
本発明液体吐出装置は、画像情報に基づいて記録シートに対して液体を吐出する複数の液体吐出ノズルが配列されると共に前記複数の液体吐出ノズルの各ノズル口が配列された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面に対向して配置され前記記録シートを前記液体吐出面に対向させる状態で保持するプラテンと、前記液体吐出ヘッドと前記プラテンの間で前記液体吐出面に対向した状態で移動可能とされ移動時に前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する液体検出ユニットと、前記液体検出ユニットを前記液体吐出面に対向した状態で移動させるユニット駆動機構とを備え、前記液体吐出ユニットは前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態の検出時に、検出を開始する検出開始端から検出を終了する検出終了端まで移動され、前記液体吐出ユニットの移動時に、前記液体吐出ユニットによる検出に先行して検出位置から前記検出終了端側における一定距離の一定領域に存在する前記ノズル口からの液体の吐出動作を行い、前記液体吐出ユニットによる検出時に検出対象となる前記液体吐出ノズルのノズル口からの液体の吐出動作を再度行うようにしている。
従って、液体吐出ユニットの移動時に、液体吐出ノズルからの液体の正常な吐出を回復させるための吐出回復処理である液体の吐出動作と吐出検出部による検出とが行われ、検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる吐出回復処理の動作の簡素化及び迅速化を図ることができると共に検出時間の短縮化を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、前記液体吐出ユニットには前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する検出光を出射する発光部と前記発光部から出射された検出光を受光する受光部とが配置され、前記発光部と前記受光部が前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向において離隔して配置され、前記発光部と前記受光部の組み合わせにより検出センサーが構成され、前記検出センサーが前記移動方向において複数配列されている。
従って、複数の検出センサーによって液体吐出ヘッドに設けられた異なる液体吐出ノズルをそれぞれ検出することが可能であり、検出速度の向上を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、前記移動方向において前記発光部と前記受光部が交互に配列されている。
従って、複数の検出センサー間において互いに光学的な干渉が生じないため、検出センサー間の距離を液体吐出ユニットの移動方向において短縮することができ、液体吐出ユニットの小型化による液体吐出装置の小型化を図ることができる。
請求項4に記載した発明にあっては、前記液体吐出ヘッドとして前記液体吐出ユニットの移動方向に直交する方向に延びる固定されたラインヘッドが用いられている。
従って、液体吐出ヘッドが固定されているため、液体吐出ユニットの液体吐出ヘッドに対する良好な位置精度を確保することが可能であり、吐出検出ユニットによる検出精度の向上を図ることができる。
請求項5に記載した発明にあっては、前記液体吐出ユニットには前記発光部と前記受光部が配列された吐出検出部と前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をクリーニングするクリーニング部とが設けられ、前記液体吐出ユニットの移動時に、前記吐出検出部による検出に先行して前記クリーニング部によるクリーニングが行われるようにしている。
従って、吐出検出部によって吐出異常として検出される液体吐出ノズルの数が減少するため、検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる空吐出やクリーニング等の吐出回復処理の動作の簡素化及び迅速化を図ることができる。
請求項6に記載した発明にあっては、前記液体吐出ユニットによる検出に先行する前記ノズル口からの液体の吐出動作に先行し、前記クリーニング部によるクリーニングが行われるようにしている。
従って、吐出異常として検出される液体吐出ノズルの数がさらに減少し、検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる空吐出やクリーニング等の吐出回復処理の動作のさらなる簡素化及びさらなる迅速化を図ることができる。
請求項7に記載した発明にあっては、前記液体吐出ユニットに前記液体吐出ノズルから吐出される液体を吸収する吸収体が配置されている。
従って、ミストの存在による吐出検出ユニットにおける誤検出の発生が防止され、また、ミストによる液体吐出装置の内部構造の汚染を防止することができる。
請求項8に記載した発明にあっては、前記液体吐出ヘッドは前記液体吐出ノズルから吐出される色がそれぞれ異なり前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向に隣接して配置された複数のモジュールヘッドを有し、各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作を間歇的に1回ずつ順に行い、各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作を他のモジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作が行われないときに行うようにしている。
従って、モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作の回数が少なくて済み、検出動作の簡素化を図ることができると共に液体の吐出量が少なく液体の消費量の低減を図ることができる。
請求項9に記載した発明にあっては、前記液体吐出ヘッドは前記液体吐出ノズルから吐出される色がそれぞれ異なり前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向に隣接して配置された複数のモジュールヘッドを有し、前記モジュールヘッドの数をnとしたときに、各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作をn回ずつ順に行い、隣接して配置された各モジュールヘッドの液体の吐出動作の開始を1回分ずつ順に遅延させて行うようにしている。
従って、n回の吐出動作が行われている間に吐出不良の液体吐出ノズルが正常に復帰する可能性もあり、吐出不良の液体吐出ノズルの数を低減させることが可能である。
以下に、本発明液体吐出装置の実施の形態を添付図面に従って説明する。尚、以下に示した実施の形態は、記録シートの全幅をカバーする長さの固定された液体吐出ヘッドを有し、記録シートの搬送方向のみにおいて記録を行う所謂ラインヘッド型の液体吐出装置に適用したものである。
尚、本発明の適用範囲はラインヘッド型の液体吐出装置に限られることはなく、例えば、本発明を、液体吐出ヘッドを記録シート幅方向に移動させて記録を行うシリアルヘッド型の液体吐出装置に適用することも可能である。
[液体吐出装置の構成]
先ず、液体吐出装置の構成について説明する(図1乃至図10参照)。
先ず、液体吐出装置の構成について説明する(図1乃至図10参照)。
液体吐出装置1は外筐2の内外に所要の各部が配置されて成る(図1参照)。
液体吐出装置1は、図1及び図2に示すように、給紙部100と液体吐出ブロック200とプラテン300と吸引部400と液体検出ユニット500とキャッピング部600と保湿液供給部700とカッター800と排紙部900を備えている。
給紙部100は記録シート1000として用いられたカット紙及びロール紙を供給する。給紙部100には記録シート1000のうちロール紙が装填されるロール紙給紙トレイ11と記録シート1000のうちカット紙が装填されるカット紙手差しトレイ12とが設けられている。
液体吐出ブロック200は給紙されて搬送される記録シート1000に画像を記録する機能を有している。
液体吐出ブロック200は、記録シート1000の幅より少し幅が広く記録シート1000の幅方向(主走査方向)に延びるライン型の液体吐出ヘッド(ラインヘッド)21を有している。
液体吐出ヘッド21は複数色の異なる液体(インク)をそれぞれ吐出するモジュールヘッド22、22、・・・が副走査方向(記録シート1000の搬送方向)に隣接して配置された構成とされている。
モジュールヘッド22、22、・・・の下面はそれぞれプラテン300の上面に対向する液体吐出面22a、22a、・・・として形成されている(図3参照)。液体吐出面22aには複数のヘッドチップ23、23、・・・が千鳥状に配列されており、ヘッドチップ23、23、・・・にはそれぞれインクを吐出する図示しない液体吐出ノズルの微細な複数のノズル口が配列されている。
液体吐出ヘッド21には複数の電気熱変換素子が設けられており、画像情報に基づいて電気熱変換素子が選択的に駆動され、電気熱変換素子の発熱によりインク中に生じた膜沸騰の圧力によって各ノズル口からインクが吐出される。
液体吐出ヘッド21は枠状に形成されたヘッドフレーム24に外周側から覆われた状態で保持され、ヘッドフレーム24に固定されている。
給紙部100と液体吐出ブロック200の間には、図1に示すように、給紙部100側から順に給紙ローラー13と給紙ピンチローラー14、エッジセンサー15及び搬送ローラー16とピンチローラー17が配置されている。給紙ローラー13と搬送ローラー16はそれぞれ図示しない駆動モーターによって回転される。
搬送ローラー16には図示しないエンコーダーとエンコーダーセンサーが取り付けられている。エンコーダーとエンコーダーセンサーによって記録シート1000の搬送速度が検出され、検出された搬送速度に基づいて液体吐出ヘッド21から吐出されるインクの吐出タイミングが記録シート1000の搬送速度に同期するようにされている。
液体吐出ブロック200を挟んで搬送ローラー16とピンチローラー17の反対側には搬送ローラー18とピンチローラー19が配置されている。搬送ローラー18は図示しない駆動モーターによって回転される。
プラテン300は液体吐出ブロック200の下方に対向して配置され、記録シート1000を保持する機能を有している。プラテン300の上面は搬送される記録シート1000を保持する保持面31として形成されている。
プラテン300は図示しない移動機構によって液体吐出ブロック200の液体吐出面22a、22a、・・・に離接する方向(上下方向)へ移動可能とされている。
吸引部400は記録シート1000をプラテン300において吸着するための吸引力を発生する機能を有する。吸引部400には吸引ファン41とエアー吸引路42が設けられている。
吸引ファン41が回転されると、エアー吸引路42を介してプラテン300からエアーが吸引され、記録シート1000がプラテン300において吸着されて保持面31に保持される。このとき記録シート1000は搬送に支障がない吸引力によってプラテン300の保持面31に吸着される。
吸引部400はプラテン300と一体になって上下方向へ移動される。
液体検出ユニット500はプラテン300の側方に配置され、液体吐出ブロック200の図示しない各液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する機能等を有している。
液体検出ユニット500は支持ベース51に所要の各部が配置されて成る(図4乃至図6参照)。
支持ベース51は支持部51aと支持部51aの副走査方向における一端部に設けられたスライド軸受51b、51bとを有し、スライド軸受51b、51bが主走査方向に離隔して位置されている。支持ベース51にはスライド軸受51bの下方に外方へ突出されたベルト支持部51cが取り付けられている。支持部51aの副走査方向における他端部にはスライドローラー51dが回転自在に支持されている。支持ベース51にはスライドローラー51dの近傍の位置にエンコーダーセンサー51eが取り付けられている。
支持ベース51の支持部51aにおける上面には、図4及び図5に示すように、吐出検出部52が取り付けられ、吐出検出部52は主走査方向における一端部、例えば、プラテン300に対向する側の端部に配置されている。
吐出検出部52は検出用ベース52aを有し、検出用ベース52aは副走査方向に延び上方に開口する箱状に形成されたベース部52bとベース部52bの長手方向における両端部からそれぞれ上方へ突出された取付突部52c、52cとから成る。ベース部52bは液体吐出ヘッド21の液体吐出ノズルから吐出されるインクの受け皿として機能する。取付突部52c、52cにはそれぞれ主走査方向に離隔して二つずつの図示しない挿入配置孔が形成されている。挿入配置孔は副走査方向に貫通されている。
検出用ベース52aにおける取付突部52c、52cの互いに対向する側の面にはそれぞれ開口板52d、52dが取り付けられている。開口板52dには挿入配置孔に対向する位置にそれぞれ透過孔52e、52eが形成されている。
開口板52d、52dの互いに対向する側の面にはそれぞれ汚れ防止板52f、52fが取り付けられ、汚れ防止板52f、52fは赤外光を透過する材料によって形成されている。汚れ防止板52f、52fを設けることにより、液体吐出ヘッド21の液体吐出ノズルから吐出されるインクが滴下されたときに発生する可能性のあるインク(液滴)のミストや塵埃による開口板52d、52dの汚れが防止される。
検出用ベース52aにおける取付突部52c、52cの外側の位置には発光部53、53(53A、53B)及び受光部54、54(54A、54B)が配置されている。一方の取付突部52cの外面側の位置には主走査方向における一方の側から順に発光部53Aと受光部54Bが隣接して配置され、他方の取付突部52cの外面側の位置には主走査方向における前記一方の側から順に受光部54Aと発光部53Bが隣接して配置されている。
発光部53A、53Bと受光部54A、54Bはそれぞれ一部が取付突部52c、52cの挿入配置孔に挿入されて配置されている。発光部53Aと受光部54Aによって検出センサー55Aが構成され、発光部53Bと受光部54Bによって検出センサー55Bが構成される。
検出用ベース52aのベース部52bには吸収体52gが挿入されて保持されている。吸収体52gは液体吐出ヘッド21の液体吐出ノズルから吐出されるインクが滴下されたときに、インク(液滴)がミストになる前に当該インクを吸収する機能を有する。吸収体52gを設けることにより、ミストの存在による吐出検出部52における誤検出の発生が防止され、また、ミストによる液体吐出装置1の内部構造の汚染を防止することができる。
吐出検出部52において発光部53A、53Bから出射された検出光(赤外光)は、図7に示すように、それぞれ開口板52d、52dの透過孔52e、52eを通過され汚れ防止板52f、52fを透過されて直進される。汚れ防止板52f、52fを透過されて直進された光(図7に示す光路S、Sを進行する光)は、再度汚れ防止板52f、52fを透過され開口板52d、52dの透過孔52e、52eを透過されてそれぞれ副走査方向に離隔して位置された受光部54A、54Bで受光される。
このとき液体吐出ヘッド21の液体吐出ノズルから吐出されるインク(液滴)Pの光路Sの光束における通過状態により液体吐出ノズルからの液体の吐出状態が検出される。即ち、光路Sの光束内をインクPが通過されると液体吐出ノズルからの液体の吐出状態が良好と検出され、光路Sの光束内をインクPが通過されないと液体吐出ノズルからの液体の吐出状態が不良と検出される。
上記した吐出検出部52による液体の吐出状態の検出時には、液体吐出ユニット500が検出を開始する検出開始端から検出を終了する検出終了端まで主走査方向におけるX1方向(図7参照)へ移動される。
このとき液体吐出装置1にあっては、液体吐出ユニット500による検出に先行して検出位置から検出終了端側における一定距離の一定領域M(図7参照)に存在するノズル口からの液体(インク)の吐出動作である先行吐出が行われる。
この先行吐出はノズル口からのインクの吐出を試みる吐出動作であり、先行吐出における吐出動作時には、吐出異常が生じていない液体吐出ノズルからは正常にインクが吐出されるが、インクの乾燥等により吐出異常が生じている液体吐出ノズルからはインクが吐出されない場合がある。しかしながら、先行吐出における吐出動作は複数回連続して行われ、この複数回の吐出動作の間に吐出異常の液体吐出ノズルが正常に回復して正常にインクが吐出される可能性がある。
即ち、液体吐出ユニット500の移動時に、液体吐出ユニット500による検出に先行して検出位置から検出終了端側における一定距離の一定領域に存在するノズル口からの液体の吐出動作とは、この先行吐出における吐出動作に該当するものである。
一定領域Mは、例えば、発光部53A、53Bから出射され受光部54A、54Bへ向かう検出光の光路S、Sの間に存在する。発光部53A、53Bから出射される検出光は開口板52d、52dの透過孔52e、52eによって光束の大きさが規制されるが、光は進行するに従って光束の径が大きくなり、また、透過孔52e、52eの径が一定の大きさを有しているため、発光部53A、53Bから出射される検出光のうち側方へ向かう光Ta、Ta(図7参照)も存在する。
従って、光Ta、Taが、例えば、汚れ防止板52f、52fや開口板52d、52dで反射され反射光Tb、Tb(図7参照)となってしまうと、反射光Tb、Tbの光路上に先行吐出のインクPc、Pc、・・・が存在する可能性がある。反射光Tb、Tbの光路上に先行吐出のインクPc、Pc、・・・が存在すると、反射光Tb、Tbは発光部53A、53Bから出射され受光部54A、54Bで受光される光であるため、検出対象となるインクP以外のインクPc、Pc、・・・が検出されて吐出検出部52による誤検出を生じてしまうおそれがある。
そこで、液体吐出装置1にあっては、吐出検出部52による誤検出の発生を防止するために、発光部53A、53Bから出射される検出光のうち側方へ向かう光Ta、Taが反射される位置にそれぞれ反射防止部52h、52hを設けることが望ましい(図7参照)。反射防止部52h、52hは、汚れ防止板52f、52fの互いに対向する面のうち、光路S、S間の部分に設けられる。反射防止部52h、52hは、例えば、反射防止板を用いてもよく、また、汚れ防止板52f、52fの表面にサンドブラストや塗装を施すことにより形成されていてもよい。
また、液体吐出ヘッド21の液体吐出ノズルからインクが吐出されたときには、上記したように、ミストが発生する可能性があり、特に、先行吐出のインクによりミストが発生した場合にはミストによる吐出検出部52の誤検出を生じるおそれがある。また、ミストにより液体吐出装置1の内部構造の汚染が生じるおそれもある。
そこで、液体吐出装置1にあっては、液体吐出ブロック200と吐出検出部52の吸収体52gの間の空間の距離に関し、図8に示すように、発光部53、53から出射された検出光の光路S、Sが存在する空間の距離は、光路S、Sを遮蔽しないようにするために必要な距離H1とし、先行吐出のインクPc、Pc、・・・が滴下される空間の距離H2を距離H1より小さくすることが望ましい。このような距離H1、H2の関係を設定することにより、先行吐出のインクPc、Pc、・・・がミストになる前に吸収体52gに吸収されミストによる誤検出や汚染を防止することができる。
支持ベース51には吐出検出部52の側方にクリーニング部56が配置されている(図4参照)。
クリーニング部56は回動レバー56aと回動レバー56aに取り付けられたクリーナーホルダー56bとクリーナーホルダー56bに回転可能な状態で保持されたクリーナー56cとを有している。
回動レバー56aはクリーナー56bが略上下方向へ移動される方向へ回動可能とされている。
クリーナーホルダー56bは副走査方向に延び上方に開口された箱状に形成され、回動レバー56aに対して着脱可能とされている。
クリーナー56cは円筒状に形成されクリーナーホルダー56bに挿入されて回転可能な状態で支持される。クリーナー56cは液体吐出ヘッド21の液体吐出面22a、22a、・・・に接触され、液体吐出面22a、22a、・・・をクリーニングする機能を有する。クリーナー56cの液体吐出面22a、22a、・・・への接触は、液体吐出ブロック200とプラテン300の間において液体吐出ユニット500が移動されるときに、回動レバー56aが回動されてクリーナー56cが略上方へ移動されることにより行われる。
上記のように、クリーナーホルダー56bは回動レバー56aから取り外すことが可能である。従って、クリーナー56cに対するインクの付着が目立ちクリーニング性能が劣化した場合に、ユーザーによってクリーナー56cが支持されたクリーナーホルダー56bの交換を容易に、かつ、汚れたクリーナー56cに触れることなく行うことができる。
液体検出ユニット500はユニット駆動機構57によって主走査方向へ移動可能とされている(図9及び図10参照)。
ユニット駆動機構57は移動用モーター57a、モーターギヤ57b、二段ギヤ57c、ギヤプーリー57d、プーリー57e、無端ベルト57f、テンショナー57g、ガイド軸57h及びガイドレール57iによって構成されている。
移動用モーター57aのモーター軸にはモーターギヤ57bが固定され、モーターギヤ57bと二段ギヤ57cとギヤプーリー57dは順に噛合されている。ギヤプーリー57dとプーリー57eは主走査方向に離隔して位置され、両者の間に無端ベルト57fが巻回されている。無端ベルト57fにはテンションナー57gによって適切なテンションが付与されている。無端ベルト57fの一部は液体検出ユニット500の支持ベース51に設けられたベルト支持部51cに連結されている。
ガイド軸57hとガイドレール57iは平行な状態で無端ベルト57iに沿って主走査方向に延びる状態で配置されている。
ガイドレール57iの近傍にはガイドレール57iに沿って主走査方向に延びるエンコーダー58が配置されている。
液体検出ユニット500はスライド軸受51b、51bがそれぞれガイド軸57hに摺動自在に支持されスライドローラー51dがガイドレール57iに回転自在に係合され、エンコーダーセンサー51eがエンコーダー58に摺動自在に係合される。
ユニット駆動機構57において、移動用モーター57aが回転されると、モーターギヤ57b、二段ギヤ57c、ギヤプーリー57dが回転され、ギヤプーリー57dとプーリー57eの間に巻回された無端ベルト57fが移動用モーター57aの回転方向に応じた方向へ送られる。従って、液体検出ユニット500がガイド軸57hとガイドレール57iに案内されて移動用モーター57aの回転方向に応じて主走査方向へ移動される。
このときエンコーダーセンサー51eによってエンコーダー58が読み取られ、主走査方向における吐出検出部52の位置に応じて液体吐出ヘッド21のヘッドチップ23、23、・・・に形成された各ノズル口からのインクの吐出動作のタイミングが合わされ、液体吐出ヘッド21の全ての液体吐出ノズルに関する吐出情報が検出される。
キャッピング部600は液体吐出ブロック200の液体吐出面22a、22a、・・・とプラテン300との間に形成される空間の密閉性を向上し、液体吐出ブロック200から吐出されるインクの乾き等を防止する機能を有する。キャッピング部600は上下方向へ移動可能とされている。
保湿液供給部700はキャッピング部600によって密閉された液体吐出ブロック200の液体吐出面22a、22a、・・・とプラテン300の間の空間を湿潤状態にするために保湿液を供給する機能を有する。
保湿液供給部700は保湿液が貯蔵された保湿液貯蔵部71と保湿液貯蔵部71からプラテン300までの保湿液の供給路になる保湿液供給管72と保湿液供給管72の中間部に配置された保湿液供給ポンプ73とを有している。
保湿液貯蔵部71に貯蔵されている保湿液は保湿液供給ポンプ73の駆動により保湿液供給管72からプラテン300の内部に設けられた図示しない保湿液吸収部に送られ、液体吐出面22a、22a、・・・とプラテン300の間の空間が湿潤状態にされる。
カッター800は記録シート1000のうちロール紙を切断する機能を有し、排紙部900は液体吐出ブロック200によって画像が記録された記録シート1000が排出される部分である。
[液体吐出装置における記録シートの搬送動作]
次に、液体吐出装置1における記録シート1000の給紙から排紙までの動作について説明する(図1参照)。
次に、液体吐出装置1における記録シート1000の給紙から排紙までの動作について説明する(図1参照)。
記録シート1000は給紙部100から排紙部900まで搬送パスAにおいて搬送される。
記録シート1000のうちロール紙が装填されたロール紙給紙トレイ11又は記録シート1000のうちカット紙が装填されたカット紙手差しトレイ12から給紙ローラー13と給紙ピンチローラー14によってロール紙又はカット紙が給紙される。
搬送される記録シート1000はエッジセンサー15によって検出され、搬送ローラー16とピンチローラー17によって液体吐出ブロック200とプラテン300の間へ向けてさらに搬送される。
記録シート1000が搬送ローラー16とピンチローラー17によって搬送されるときには、キャッピング部600が動作され液体吐出ブロック200とプラテン300の間の搬送パスAが開放され、吸引部400の吸引ファン41が回転される。記録シート1000は、吸引部400の吸引力によってプラテン300の保持面31に吸着されて保持される。
エッジセンサー15が記録シート1000の先端を検出した時点からの給紙ローラー13による搬送量と搬送ローラー16による搬送量との合計した搬送量が所定値に達すると、液体吐出ブロック200による記録シート1000に対する記録動作が開始される。
記録シート1000は搬送ローラー16とピンチローラー17を通過すると、搬送ローラー16と同期して回転されている搬送ローラー18とピンチローラー19によってさらに排紙部900へ向けて搬送される。
記録シート1000に対する記録が終了すると、吸引ファン41の動作が停止され、記録シート1000は排紙部900まで搬送される。記録シート1000は、カット紙の場合にはカッター800が動作されないで排紙部900まで搬送され、ロール紙の場合にはカッター800によってカットされた後に排紙部900まで搬送される。
記録シート1000の搬送動作が終了すると、キャッピング部600が再び動作されて液体吐出ブロック200とプラテン300の間の空間が閉塞されて密閉される。
[液体吐出ユニットの吐出検出部による吐出状態の検出動作]
次に、液体検出ユニット500に設けられた吐出検出部52による吐出状態の検出動作について説明する(図11乃至図22参照)。検出動作は吐出検出部52が検出を開始する検出開始端から検出を終了する検出終了端まで移動されるときに行われる。このとき、上記したように、検出対象となる液体吐出ノズルのノズル口からの液体の吐出動作に先行して、検出位置から検出終了端側における一定距離の一定領域に存在するノズル口からの液体の吐出動作である先行吐出が行われる。
次に、液体検出ユニット500に設けられた吐出検出部52による吐出状態の検出動作について説明する(図11乃至図22参照)。検出動作は吐出検出部52が検出を開始する検出開始端から検出を終了する検出終了端まで移動されるときに行われる。このとき、上記したように、検出対象となる液体吐出ノズルのノズル口からの液体の吐出動作に先行して、検出位置から検出終了端側における一定距離の一定領域に存在するノズル口からの液体の吐出動作である先行吐出が行われる。
先行吐出は上記した一定領域に存在する液体吐出ノズルにおいて複数回行われるインクの吐出動作であり、先行吐出が行われることにより吐出不良の状態にある液体吐出ノズルの吐出状態が回復したり、当該液体吐出ノズルに存在するインクの乾きが防止される。
また、先行吐出は液体吐出ユニット500の主走査方向における移動時に、その移動方向の一定領域に存在するノズル口において順次所定のタイミングで行われ、例えば、順送りにして常に一定数の隣接する複数の液体吐出ノズルにおいて略同時にインクの吐出動作が行われる。
インクの吐出状態が検出される上記した検出位置は、吐出検出部52の発光部53、53から出射された検出光が受光部54、54へ向けて直進される光路S、S(図7、図11及び図12参照)上の位置である。
また、先行吐出が行われる位置は検出対象となるインクPの検出範囲外であり、例えば、光路S、Sの間の位置や移動方向X1側に存在する光路Sより移動方向X1側の位置である(図11及び図12参照)。移動方向X1側に存在する光路Sより移動方向X1側の位置については、光路Sに接近した位置(図11及び図12参照)や光路Sから離隔した位置(図12参照)の何れをも選択することが可能である。
以下に、検出動作の具体例について説明する(図13参照)。以下には、例として、四つのモジュールヘッド22、22、・・・(ヘッドA乃至ヘッドD)が配置されている場合の検出動作を示す。ヘッドA乃至ヘッドDはそれぞれ異なる色のインクを吐出する液体吐出ヘッドである。
各モジュールヘッド22はヘッドチップ23、23、・・・が千鳥状に配列されており、ヘッドチップ23、23、・・・は検出開始端側から数えて順に奇数チップ(1番目、3番目、5番目、・・・)と偶数チップ(2番目、4番目、6番目、・・・)に区別される。液体吐出装置1においては、例えば、偶数チップに存在する液体吐出ノズルに関するインクの吐出状態が発光部53Aと受光部54Aにより構成される検出センサー55Aによって検出され、奇数チップに存在する液体吐出ノズルに関するインクの吐出状態が発光部53Bと受光部54Bにより構成される検出センサー55Bによって検出される。
尚、液体吐出装置1にあっては、偶数チップと奇数チップを区別せずに、各ヘッドチップに存在する全ての液体吐出ノズルに関するインクの吐出状態が検出センサー55Aと検出センサー55Bによって2回連続して検出されるように構成することも可能である。
検出動作は液体吐出ユニット500が副走査方向(記録シート1000の搬送方向)Y1に直交する主走査方向X1へ移動されるときに行われる(図14参照)。
図14において、1、2、3、・・・、n、n1、n2、・・m+n、・・・はそれぞれ液体吐出ノズルに便宜的に番号を付したものを示し、隣り合う液体吐出ノズル間の距離を1ピッチとして示している。尚、図14の説明は、説明の簡略化のため一方の検出センサー55によって液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われるものとして行うこととする。
検出センサー55のX1方向への移動開始前においては、検出開始端において検出センサー55が液体吐出ノズル1からnピッチ離隔して位置されている(図14(a)参照)。検出センサー55の移動開始時には、同時に液体吐出ノズル1から液体吐出ノズルmまでのmピッチの間に存在する液体吐出ノズルにおいて先行吐出が行われる。
検出センサー55のX1方向への移動開始前においては、検出開始端において検出センサー55が液体吐出ノズル1からnピッチ離隔して位置されている(図14(a)参照)。検出センサー55の移動開始時には、同時に液体吐出ノズル1から液体吐出ノズルmまでのmピッチの間に存在する各液体吐出ノズルにおいて先行吐出が行われる。
検出センサー55が液体吐出ノズル1の真下付近に移動されると液体吐出ノズル1においてインクの吐出動作が行われ、検出センサー55による液体吐出ノズル1に対する吐出状態の検出が行われる(図14(b)参照)。液体吐出ノズル1に対する吐出状態の検出が行われるときには、液体吐出ノズルnから検出終了端側においてmピッチの間に存在する各液体吐出ノズルにおいて先行吐出が行われる。
続いて、検出センサー55が液体吐出ノズル1の真下付近から1ピッチ移動され液体吐出ノズル2の真下付近に移動されると液体吐出ノズル2においてインクの吐出動作が行われ、検出センサー55による液体吐出ノズル2に対する吐出状態の検出が行われる(図14(c)参照)。液体吐出ノズル2に対する吐出状態の検出が行われるときには、液体吐出ノズルn1から検出終了端側においてmピッチの間に存在する各液体吐出ノズルにおいて先行吐出が行われる。
引き続き、検出センサー55が液体吐出ノズル2の真下付近から1ピッチ移動され液体吐出ノズル3の真下付近に移動されると液体吐出ノズル3においてインクの吐出動作が行われ、検出センサー55による液体吐出ノズル3に対する吐出状態の検出が行われる(図14(d)参照)。液体吐出ノズル3に対する吐出状態の検出が行われるときには、液体吐出ノズルn2から検出終了端側においてmピッチの間に存在する各液体吐出ノズルにおいて先行吐出が行われる。
以後、順に、検出センサー55による各液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われる(図14(e)参照)。検出終了直前においては、検出対象とされた液体吐出ノズルからnピッチ離隔した液体吐出ノズルを基準として検出終了端側に存在する液体吐出ノズルの数が減じるため、検出対象とされた液体吐出ノズルからnピッチ離隔した液体吐出ノズルを基準として検出終了端側に存在する液体吐出ノズルのみにおいて先行吐出が行われる。
液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出動作は、最も検出終了端側に位置する液体吐出ノズルに対する検出センサー55による検出が行われ検出センサー55が検出終了端まで移動されることにより終了する。
次に、液体吐出ヘッド21の複数のモジュールヘッド22、22、・・・についての吐出検出部52による吐出状態の検出動作を説明する(図15乃至図22参照)。
先ず、例として、二つのモジュールヘッド22、22(ヘッドA及びヘッドB)が配置されている場合に、各モジュールヘッド22、22の液体吐出ノズルにおける吐出動作が間歇的に行われるときの検出動作を示す(図15参照)。ヘッドAとヘッドBはそれぞれ異なる色のインクを吐出する液体吐出ヘッドである。
図15において、1、2、3、・・・は検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、斜線が付されているものは吐出動作によりインクが吐出された状態を示し、斜線が付されていないものは吐出動作によってもインクが吐出されなかった状態を示す。尚、図15の説明は、説明の簡略化のため一方の検出センサー55によって液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われるものとして行うこととする。
ヘッドAの液体吐出ノズル1、2、3、・・・において順に一定周期毎に間歇的にインクの吐出動作が行われる。ヘッドBの液体吐出ノズル1、2、3、・・・においては、ヘッドAの液体吐出ノズルにおいてインクの吐出動作が行われていないときにおける一定周期毎に間歇的にインクの吐出動作が行われる。
液体吐出ユニット500の1ドットの移動期間を基準吐出周期Tとすると、基準吐出周期Tにおいて二つの液体吐出ノズルにおいて吐出動作が行われる。
図15に示す例は、ヘッドAの液体吐出ノズル4とヘッドBの液体吐出ノズル5からのインクの吐出が行われなかった状態を示している。インクの吐出が行われなかったときには、発光部53から受光部54へ向かう検出光の光路Sの光束にインクが存在しないため、検出時の出力電圧が上昇する。このとき閾値電圧Qを設定し閾値電圧Qよりも高い出力電圧が測定された場合に、液体吐出ノズルの吐出不良を検出する。
吐出不良であることが検出された液体吐出ノズルの特定は、閾値電圧Qよりも高い出力電圧が測定されるか否かと時間(位相)の測定とを併用することにより行われる。
このような方法を採用することにより、検出開始端から検出終了端までの液体吐出ユニット500の一回の移動により、同時に二つのモジュールヘッド22、22の各ノズルに対してインクの吐出状態を検出することができる。
次いで、例として、四つのモジュールヘッド22、22、・・・(ヘッドA乃至ヘッドD)が配置されている場合に、各モジュールヘッド22、22、・・・の液体吐出ノズルにおける吐出動作が間歇的に行われるときの検出動作を示す(図16参照)。ヘッドA乃至ヘッドDはそれぞれ異なる色のインクを吐出する液体吐出ヘッドである。
図16において、1、2、3、・・・は検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、斜線が付されているものは吐出動作によりインクが吐出された状態を示し、斜線が付されていないものは吐出動作によってもインクが吐出されなかった状態を示す。尚、図16の説明は、説明の簡略化のため一方の検出センサー55によって液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われるものとして行うこととする。
ヘッドA、ヘッドB、ヘッドC及びヘッドDの各液体吐出ノズル1、2、3、・・・において順に同一の一定周期毎に間歇的にインクの吐出動作が行われる。ヘッドBのインクの吐出動作の開始はヘッドAのインクの吐出動作の開始に対して四分の一周期遅れて行われる。ヘッドCのインクの吐出動作の開始はヘッドBのインクの吐出動作の開始に対して四分の一周期遅れて行われる。ヘッドDのインクの吐出動作の開始はヘッドCのインクの吐出動作の開始に対して四分の一周期遅れて行われる。
液体吐出ユニット500の1ドットの移動期間を基準吐出周期Tとすると、基準吐出周期Tにおいて四つの液体吐出ノズルにおいて吐出動作が行われる。
図16に示す例は、ヘッドAの液体吐出ノズル2とヘッドCの液体吐出ノズル2からのインクの吐出が行われなかった状態を示している。インクの吐出が行われなかったときには、発光部53から受光部54へ向かう検出光の光路Sの光束にインクが存在しないため、検出時の出力電圧が上昇する。このとき閾値電圧Qを設定し閾値電圧Qよりも高い出力電圧が測定された場合に、液体吐出ノズルの吐出不良を検出する。
吐出不良であることが検出された液体吐出ノズルの特定は、閾値電圧Qよりも高い出力電圧が測定されるか否かと時間(位相)の測定とを併用することにより行われる。
このような方法を採用することにより、検出開始端から検出終了端までの液体吐出ユニット500の一回の移動により、同時に四つのモジュールヘッド22、22、・・・の各ノズルに対してインクの吐出状態を検出することができる。
尚、上記した図15及び図16には、例として、二つのモジュールヘッド22、22と四つのモジュールヘッド22、22、・・・が配置されている場合の検出動作を示したが、三つ又は五つ以上のモジュールヘッド22、22、・・・が配置されている場合においても、上記と同様の検出動作を行うことができる。
このような方法を採用することにより、検出開始端から検出終了端までの液体吐出ユニット500の一回の移動により、同時に三つ又は五つ以上のモジュールヘッド22、22、・・・の各ノズルに対してインクの吐出状態を検出することができる。
また、上記した例においては、モジュールヘッド22、22、・・・の各液体吐出ノズルからのインクの吐出動作を間歇的に1回ずつ順に行い、モジュールヘッド22、22、・・・の各液体吐出ノズルからのインクの吐出動作を他のモジュールヘッド22、22、・・・の各液体吐出ノズルからのインクの吐出動作が行われないときに行うようにしている。
従って、モジュールヘッド22、22、・・・の各液体吐出ノズルからのインクの吐出動作の回数が少なくて済み、検出動作の簡素化を図ることができると共にインクの吐出量が少なくインクの消費量の低減を図ることができる。
次に、例として、二つのモジュールヘッド22、22(ヘッドA及びヘッドB)が配置されている場合に、各モジュールヘッド22、22の液体吐出ノズルにおける吐出動作が連続して行われるときの検出動作を示す(図17参照)。ヘッドAとヘッドBはそれぞれ異なる色のインクを吐出する液体吐出ヘッドである。
図17において、1、2、3、・・・は検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、斜線が付されているものは吐出動作によりインクが吐出された状態を示し、斜線が付されていないものは吐出動作によってもインクが吐出されなかった状態を示す。尚、図17の説明は、説明の簡略化のため一方の検出センサー55によって液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われるものとして行うこととする。
ヘッドAの液体吐出ノズル1、2、3、・・・において順に一定周期毎に2回ずつ連続的にインクの吐出動作が行われる。ヘッドBの液体吐出ノズル1、2、3、・・・においては、ヘッドAの液体吐出ノズルにおいてインクの2回目の吐出動作が行われたときに同時に吐出動作が開始され、以後ヘッドAの各吐出動作と同時に同一の一定周期毎に2回ずつ連続的にインクの吐出動作が行われる。
液体吐出ユニット500の1ドットの移動期間を基準吐出周期Tとすると、吐出動作の開始時と終了時を除き、基準吐出周期Tにおいて四つの液体吐出ノズルにおいて吐出動作が行われる。
図17に示す例は、ヘッドAの液体吐出ノズル4とヘッドBの液体吐出ノズル4からのインクの吐出が行われなかった状態を示している。インクの吐出が行われなかったときには、発光部53から受光部54へ向かう検出光の光路Sの光束にインクが存在しないため、検出時の出力電圧が上昇する。このとき第1の閾値電圧Q1と第2の閾値電圧Q2を設定し、液体吐出ノズルの吐出不良を検出する。
吐出不良であることが検出された液体吐出ノズルの特定は、第1の閾値電圧Q1又は第2の閾値電圧Q2よりも高い出力電圧が測定されるか否かと時間(位相)の測定とを併用することにより行われる。
このような方法を採用することにより、検出開始端から検出終了端までの液体吐出ユニット500の一回の移動により、同時に二つのモジュールヘッド22、22の各ノズルに対してインクの吐出状態を検出することができる。
次いで、例として、四つのモジュールヘッド22、22、・・・(ヘッドA乃至ヘッドD)が配置されている場合に、各モジュールヘッド22、22、・・・の液体吐出ノズルにおける吐出動作が連続して行われるときの検出動作を示す(図18参照)。ヘッドA乃至ヘッドBはそれぞれ異なる色のインクを吐出する液体吐出ヘッドである。
図18において、1、2、3、・・・は検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、斜線が付されているものは吐出動作によりインクが吐出された状態を示し、斜線が付されていないものは吐出動作によってもインクが吐出されなかった状態を示す。尚、図18の説明は、説明の簡略化のため一方の検出センサー55によって液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われるものとして行うこととする。
ヘッドAの液体吐出ノズル1、2、3、・・・において順に一定周期毎に4回ずつ連続的にインクの吐出動作が行われる。ヘッドBの液体吐出ノズル1、2、3、・・・においては、ヘッドAの液体吐出ノズルにおいてインクの2回目の吐出動作が行われたときに同時に吐出動作が開始され、以後ヘッドAの各吐出動作と同時に同一の一定周期毎に2回ずつ連続的にインクの吐出動作が行われる。ヘッドCの液体吐出ノズル1、2、3、・・・においては、ヘッドBの液体吐出ノズルにおいてインクの2回目の吐出動作が行われたときに同時に吐出動作が開始され、以後ヘッドAとヘッドBの各吐出動作と同時に同一の一定周期毎に2回ずつ連続的にインクの吐出動作が行われる。ヘッドDの液体吐出ノズル1、2、3、・・・においては、ヘッドCの液体吐出ノズルにおいてインクの2回目の吐出動作が行われたときに同時に吐出動作が開始され、以後ヘッドAとヘッドBとヘッドCの各吐出動作と同時に同一の一定周期毎に2回ずつ連続的にインクの吐出動作が行われる。
液体吐出ユニット500の1ドットの移動期間を基準吐出周期Tとすると、吐出動作の開始時と終了時を除き、基準吐出周期Tにおいて16個の液体吐出ノズルにおいて吐出動作が行われる。
図18に示す例は、ヘッドAの液体吐出ノズル2と液体吐出ノズル3、ヘッドBの液体吐出ノズル2、ヘッドCの液体吐出ノズル2及びヘッドDの液体吐出ノズル2からのインクの吐出が行われなかった状態を示している。インクの吐出が行われなかったときには、発光部53から受光部54へ向かう検出光の光路Sの光束にインクが存在しないため、検出時の出力電圧が上昇する。このとき第1の閾値電圧Q1、第2の閾値電圧Q2、第3の閾値電圧Q3及び第4の閾値電圧Q4を設定し、液体吐出ノズルの吐出不良を検出する。
吐出不良であることが検出された液体吐出ノズルの特定は、第1の閾値電圧Q1、第2の閾値電圧Q2、第3の閾値電圧Q3又は第4の閾値電圧Q4よりも高い出力電圧が測定されるか否かと時間(位相)の測定とを併用することにより行われる。
このような方法を採用することにより、検出開始端から検出終了端までの液体吐出ユニット500の一回の移動により、同時に四つのモジュールヘッド22、22、・・・の各ノズルに対してインクの吐出状態を検出することができる。
尚、上記した図17及び図18には、例として、二つのモジュールヘッド22、22と四つのモジュールヘッド22、22、・・・が配置されている場合の検出動作を示したが、三つ又は五つ以上のモジュールヘッド22、22、・・・が配置されている場合においても、上記と同様の検出動作を行うことができる。
即ち、モジュールヘッド22、22、・・・の数をnとしたときに、各モジュールヘッド22、22、・・・の各液体吐出ノズルからのインクの吐出動作をn回ずつ順に行い、隣接して配置された各モジュールヘッド22、22、・・・のインクの吐出動作の開始を1回分ずつ順に遅延させて行って検出する。
このように液体吐出ノズルからのインクの吐出動作がn回ずつ行われるため、n回の吐出動作が行われている間に吐出不良の液体吐出ノズルが正常に復帰する可能性もあり、吐出不良の液体吐出ノズルの数を低減させることが可能である。
図19は、吐出検出部52による検出時における検出レベルの波形を示す図である。
図19(a)は一つの液体吐出ノズルにおいて吐出動作が行われている状態を示し、図19(b)は二つの液体吐出ノズルにおいて吐出動作が行われている状態を示し、図19(c)は三つの液体吐出ノズルにおいて吐出動作が行われている状態を示し、図19(d)は四つの液体吐出ノズルにおいて吐出動作が行われている状態を示す。
即ち、図19(a)のP1、P2は光路Sの光束に一つのインク(液滴)が存在する状態、図19(b)のP1、P2は光路Sの光束に副走査方向に離隔して二つの液滴が存在する状態、図19(c)のP1、P2は光路Sの光束に副走査方向に離隔して三つの液滴が存在する状態、図19(d)のP1、P2は光路Sの光束に副走査方向に離隔して四つの液滴が存在する状態である。
図19の各図において検出レベルが変化されたP1、P2が存在するが、存在する液滴の数が多くなるに従って、大きな変化が出現することが解る。
従って、図17及び図18に示した複数の液体吐出ノズル(図17においては二つ、図18においては四つ)に対して吐出検出部52によって検出することにより、検出信号のS/N比が大きくなり、検出精度の向上を図ることができる。
次に、例として、二つのモジュールヘッド22、22(ヘッドA及びヘッドB)が配置されている場合に、各モジュールヘッド22、22の液体吐出ノズルにおける吐出動作が倍速で間歇的に行われるときの検出動作を示す(図20参照)。ヘッドAとヘッドBはそれぞれ異なる色のインクを吐出する液体吐出ヘッドである。
図20において、1、2、3、・・・は検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、斜線が付されているものは吐出動作によりインクが吐出された状態を示し、斜線が付されていないものは吐出動作によってもインクが吐出されなかった状態を示す。尚、図20の説明は、説明の簡略化のため一方の検出センサー55によって液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われるものとして行うこととする。
ヘッドAの液体吐出ノズル1、2、3、・・・において順に一定周期毎に2回ずつ間歇的にインクの吐出動作が行われる。ヘッドBの液体吐出ノズル1、2、3、・・・においては、ヘッドAの液体吐出ノズルにおいてインクの3回目の吐出動作が行われたときに同時に同一の一定周期毎に2回ずつ間歇的にインクの吐出動作が行われる。従って、二つのヘッドA、Bにおいて同時に間歇的なインクの吐出動作が行われるため、吐出動作が行われない期間が間歇的に生じる。また、2回ずつの吐出動作は、図15乃至図18の吐出動作の2倍の速さで行われる。
図20に示す例は、ヘッドAの液体吐出ノズル2からのインクの吐出が行われなかった状態を示している。インクの吐出が行われなかったときには、発光部53から受光部54へ向かう検出光の光路Sの光束にインクが存在しないため、検出時の出力電圧が上昇する。このとき第1の閾値電圧Q1と第2の閾値電圧Q2を設定し、第1の閾値電圧Q1又は第2の閾値電圧Q2よりも高い出力電圧が測定された場合に、液体吐出ノズルの吐出不良を検出する。
吐出不良であることが検出された液体吐出ノズルの特定は、第1の閾値電圧Q1又は第2の閾値電圧Q2よりも高い出力電圧が測定されるか否かと時間(位相)の測定とを併用することにより行われる。
このような方法を採用することにより、検出開始端から検出終了端までの液体吐出ユニット500の一回の移動により、同時に二つのモジュールヘッド22、22の各ノズルに対してインクの吐出状態を検出することができる。
また、上記のように、インクの吐出動作を倍速にして間歇的に行うことにより、検出光の光路Sの光束に吐出方向において複数のインクが存在するようになるため、検出信号のS/N比が大きくなり、検出精度の向上を図ることができる。
次いで、例として、四つのモジュールヘッド22、22、・・・(ヘッドA乃至ヘッドD)が配置されている場合に、各モジュールヘッド22、22、・・・の液体吐出ノズルにおける吐出動作が倍速で間歇的に行われるときの検出動作を示す(図21参照)。ヘッドA乃至ヘッドDはそれぞれ異なる色のインクを吐出する液体吐出ヘッドである。
図21において、A1、A2、・・・はヘッドAの検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、B1、B2、・・・はヘッドBの検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、C1、C2、・・・はヘッドCの検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、D1、D2、・・・はヘッドDの検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示す。
A1、A2、・・・、B1、B2、・・・、C1、C2、・・・及びD1、D2、・・・において斜線が付されているものは吐出動作によりインクが吐出された状態を示し、斜線が付されていないものは吐出動作によってもインクが吐出されなかった状態を示す。尚、図21の説明は、説明の簡略化のため一方の検出センサー55によって液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われるものとして行うこととする。
ヘッドAの液体吐出ノズル1(A1)とヘッドCの液体吐出ノズル1(C1)において2回連続して同時に吐出動作が行われ、一定時間の後にヘッドBの液体吐出ノズル1(B1)とヘッドDの液体吐出ノズル1(D1)において2回連続して同時に吐出動作が行われる。続いて、一定時間の後にヘッドAの液体吐出ノズル2(A2)とヘッドCの液体吐出ノズル2(C2)において2回連続して同時に吐出動作が行われ、一定時間の後にヘッドBの液体吐出ノズル2(B2)とヘッドDの液体吐出ノズル2(D2)において2回連続して同時に吐出動作が行われる。この動作がヘッドA乃至ヘッドDの各液体吐出ノズル3以降においても繰り返し間歇的に行われる。従って、二つのヘッドA、Cと二つのヘッドB、Dにおいてそれぞれ同時に間歇的なインクの吐出動作が行われるため、吐出動作が行われない期間が間歇的に生じる。また、2回ずつの吐出動作は、図15乃至図18の吐出動作の2倍の速さで行われる。
図21に示す例は、ヘッドDの液体吐出ノズル1(D1)からのインクの吐出が行われなかった状態を示している。インクの吐出が行われなかったときには、発光部53から受光部54へ向かう検出光の光路Sの光束にインクが存在しないため、検出時の出力電圧が上昇する。このとき第1の閾値電圧Q1と第2の閾値電圧Q2を設定し、液体吐出ノズルの吐出不良を検出する。
但し、ヘッドDの液体吐出ノズル1(D1)からのインクの吐出が行われなかったときには、同時に、ヘッドBの液体吐出ノズル1(B1)において吐出動作が行われているため、この時点ではヘッドDの液体吐出ノズル1(D1)の吐出不良かヘッドBの液体吐出ノズル1(B1)の吐出不良かを判別することができない。
そこで、吐出不良であることが検出された液体吐出ノズルの特定を、第1の閾値電圧Q1又は第2の閾値電圧Q2よりも高い出力電圧が測定されるか否かと以下の補足検出とによって行うようにしている。
補足検出は、例えば、検出センサー55とは別の補足用検出センサーを液体吐出ユニット500に設けて行う。補足用検出センサーによる検出は、ヘッドA、C又はヘッドB、Dの何れか一方の液体吐出ノズルに対して行う。図22の例においては、ヘッドB、Dの液体吐出ノズルに対して行っている。
補足検出においては、ヘッドBの液体吐出ノズル1(B1)において2回連続して吐出動作が行われ、一定時間の後にヘッドDの液体吐出ノズル1(D1)において2回連続して吐出動作が行われる。また、一定時間の後にヘッドBの液体吐出ノズル2(B2)において2回連続して吐出動作が行われ、一定時間の後にヘッドDの液体吐出ノズル2(D2)において2回連続して吐出動作が行われる。この動作がヘッドBとヘッドDの各液体吐出ノズル3以降においても繰り返し間歇的に行われる。
図22に示す補足検出の例は、ヘッドDの液体吐出ノズル1(D1)からのインクの吐出が行われなかった状態を示している。上記した出力電圧の測定と補足検出の結果により、ヘッドDの液体吐出ノズル1(D1)が吐出不良であることが検出される。
上記のような方法を採用することにより、検出開始端から検出終了端までの液体吐出ユニット500の一回の移動により、同時に四つのモジュールヘッド22、22、・・・の各ノズルに対してインクの吐出状態を検出することができる。
また、上記のように、インクの吐出動作を倍速にして間歇的に行うことにより、検出光の光路Sの光束に吐出方向において複数のインクが存在するようになるため、検出信号のS/N比が大きくなり、検出精度の向上を図ることができる。
図22は、吐出検出部52による検出時における検出レベルの波形を示す図である。
図22(a)は液体吐出ノズルからインクが1滴吐出されるときの状態を示し、図22(b)は液体吐出ノズルからインクが倍速で2滴吐出されるときの状態を示し、図22(c)は液体吐出ノズルからインクが倍速で3滴吐出されるときの状態を示し、図22(d)は液体吐出ノズルからインクが倍速で4滴吐出されるときの状態を示す。
図22の各図において検出レベルが変化されたP1乃至P4が存在するが、P1乃至P4は光束に液滴が存在するときの検出レベルの変化を示す。
図22(b)においては、図22(a)に比し、P1乃至P4の検出レベルの変化が大きくなっており、光路Sの光束に2滴のインクが存在することが解る。
図22(c)においては、図22(b)に比し、P1乃至P4の検出レベルの変化の大きさはほとんど変わらず、P1乃至P4の幅L1が大きくなっている。従って、光路Sに存在するインクは2滴であるが3滴のインクが吐出されているため、順に吐出されるインクが2滴ずつ光路Sの光束に存在し、光束に2滴のインクが存在する時間が長くなることが解る。
図22(d)においては、図22(b)に比し、P1乃至P4の検出レベルの変化の大きさはほとんど変わらず、P1乃至P4の幅L2が図22(c)よりもさらに大きくなっている。従って、光路Sに存在するインクは2滴であるが4滴のインクが吐出されているため、順に吐出されるインクが2滴ずつ光路Sの光束に存在し、光束に2滴のインクが存在する時間がさらに長くなることが解る。
従って、図20及び図21に示した複数の液体吐出ノズル(図20においては二つ、図21においては四つ)に対して吐出検出部52によって検出することにより、検出信号のS/N比が大きくなり、検出精度の向上を図ることができる。
[その他]
上記には、ヘッドチップ23、23、・・・のうち、偶数チップに存在する液体吐出ノズルに関するインクの吐出状態と奇数チップに存在する液体吐出ノズルに関するインクの吐出状態がそれぞれ検出センサー55Aと検出センサー55Bによって検出される例を示した(図13参照)。
上記には、ヘッドチップ23、23、・・・のうち、偶数チップに存在する液体吐出ノズルに関するインクの吐出状態と奇数チップに存在する液体吐出ノズルに関するインクの吐出状態がそれぞれ検出センサー55Aと検出センサー55Bによって検出される例を示した(図13参照)。
このときヘッドチップ23、23、・・・は千鳥状に配列されているため、副走査方向においてオーバーラップする部分が存在するが、オーバーラップする部分は検出光の一つの光路Sの光束に同時に存在することになる。
しかしながら、オーバーラップする部分に存在する液体吐出ノズルは、記録シート1000に対する記録時に搬送方向において重複する部分であり、オーバーラップする部分に存在する液体吐出ノズルのうち少なくとも一つが正常な吐出状態とされていれば記録シート1000に対する記録に悪影響を及ぼすことがない。
そこで、一方の検出センサー55によって液体吐出ノズルに対するインクの吐出状態を検出する場合に、オーバーラップする部分に存在する液体吐出ノズルのうち一つの液体吐出ノズルに対してのみインクの吐出状態を検出するようにしてもよい(図23参照)。
図23において、1、2、3・・・は一方のヘッドチップ23の検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示し、・・・、350、351、352は他方のヘッドチップ23の検出開始端側から順に配置された各液体吐出ノズルを示す。
1、2、3・・・及び・・・、350、351、352において網掛けが付されているものは検出対象とされた液体吐出ノズルを示し、網掛けが付されていないものは検出対象とされなかった液体吐出ノズルを示す。
このようにオーバーラップする部分に存在する液体吐出ノズルのうち一つの液体吐出ノズルに対してのみインクの吐出状態を検出することにより、検出動作の高速化を図ることができる。
[クリーニング部と吐出検出部の関係]
液体吐出装置1においては、長時間記録動作を行わず液体吐出ブロック200の液体吐出ノズルからインクを吐出させていない場合には、前回の記録動作により液体吐出面22a、22a、・・・のノズル口の付近に付着したインクが蒸発乾燥し、増粘したり固化してしまうおそれがある。また、頻繁に記録動作を行っている場合においても、紙粉や塵埃が液体吐出面22a、22a、・・・に付着したり、以前の記録動作によるインクがノズル口付近に残留するおそれもある。このような不具合が生じると、液体吐出ノズルからのインクの吐出が阻害され、液体吐出ノズルからの正常なインクの吐出が困難になり、不良吐出を生じてしまうことがある。
液体吐出装置1においては、長時間記録動作を行わず液体吐出ブロック200の液体吐出ノズルからインクを吐出させていない場合には、前回の記録動作により液体吐出面22a、22a、・・・のノズル口の付近に付着したインクが蒸発乾燥し、増粘したり固化してしまうおそれがある。また、頻繁に記録動作を行っている場合においても、紙粉や塵埃が液体吐出面22a、22a、・・・に付着したり、以前の記録動作によるインクがノズル口付近に残留するおそれもある。このような不具合が生じると、液体吐出ノズルからのインクの吐出が阻害され、液体吐出ノズルからの正常なインクの吐出が困難になり、不良吐出を生じてしまうことがある。
そこで、液体吐出装置1の液体吐出ユニット500には吐出検出部52の他にクリーニング部56が設けられ、液体吐出装置1の電源投入時や一定量の記録毎に、クリーナー56cを液体吐出面22a、22a、・・・に接触させた状態で移動させることにより、液体吐出面22a、22a、・・・が以下のようにクリーニングされる。
クリーニング部56はクリーナー56cが液体吐出ヘッド21の液体吐出面22a、22a、・・・に接触され、液体吐出面22a、22a、・・・をクリーニングする機能を有する。従って、吐出検出部52による検出により吐出異常が検出された液体吐出ノズルに対してクリーニング部56によるクリーニングを行ってもよく、また、吐出検出部52による検出が行われる前にクリーニング部56によるクリーニングを行ってもよい。
特に、液体吐出ユニット500の移動時に、吐出検出部52による検出に先行してクリーニング部56によるクリーニングが行われるようにすることにより、吐出検出部52によって吐出異常として検出される液体吐出ノズルの数が減少する。
従って、検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる空吐出やクリーニング等の吐出回復処理の動作の簡素化及び迅速化を図ることができる。
また、液体吐出装置1にあっては、液体吐出ユニット500による検出に先行して行われる先行吐出が行われる前にクリーニング部56による液体吐出面22a、22a、・・・に対するクリーニングが行われるようにしてもよい。
このように先行吐出に先行してクリーニングを行うことにより、吐出異常として検出される液体吐出ノズルの数がさらに減少し、検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる空吐出やクリーニング等の吐出回復処理の動作のさらなる簡素化及びさらなる迅速化を図ることができる。
尚、液体吐出装置1にあっては、クリーニングに先行して先行吐出が行われ、続いて液体吐出ユニット500による検出が行われるようにすることも可能である。
上記のようなクリーニング部56によるクリーニングが行われる際には、プラテン300が液体吐出ブロック200に対して下方へ移動され、プラテン300と液体吐出ブロック200の間に液体吐出ユニット500が移動するための移動スペースが形成される。
クリーニング部56によるクリーニングが終了すると、液体吐出ユニット500はプラテン300の側方において保持され、プラテン300が液体吐出ブロック200に対して上方へ移動され、プラテン300と液体吐出ブロック200の空間が記録シート1000の搬送スペースとして形成される。このとき液体吐出ブロック200による記録シート1000に対する記録が行われないときにはキャッピング部600が上方へ移動され、プラテン300と液体吐出ブロック200の間の空間が密閉される。
プラテン300と液体吐出ブロック200の間の空間が密閉されると、保湿液供給部700の保湿液供給ポンプ73によって保湿液貯蔵部71から保湿液供給管72を介してプラテン300の内部に設けられた保湿液吸収部に保湿液が送られる。従って、プラテン300と液体吐出ブロック200の間の空間が湿潤状態に保持され、液体吐出ブロック200の液体吐出ノズルのインクの乾きが防止される。
[液体吐出装置の効果等]
以上に記載した通り、液体吐出装置1にあっては、吐出検出部52による液体吐出ヘッド21の液体吐出ノズルからのインクの吐出状態の検出に先行し、一定領域に存在するノズル口からの液体の吐出動作である吐出回復処理としての先行吐出が行われる。
以上に記載した通り、液体吐出装置1にあっては、吐出検出部52による液体吐出ヘッド21の液体吐出ノズルからのインクの吐出状態の検出に先行し、一定領域に存在するノズル口からの液体の吐出動作である吐出回復処理としての先行吐出が行われる。
従って、液体吐出ユニット500の移動時に、液体吐出ノズルからのインクの正常な吐出を回復させるための吐出回復処理と吐出検出部52による検出とが行われ、検出後に吐出異常とされた液体吐出ノズルに対して行われる吐出回復処理の動作の簡素化及び迅速化を図ることができると共に検出時間の短縮化を図ることができる。
また、液体吐出ユニット500の移動時に、先行吐出と吐出検出部52による検出とが行われるため、先行吐出から吐出検出部52による検出までの時間が短縮化され、液体吐出ノズルに存在するインクの乾燥を防止することができる。
さらに、吐出検出部52には検出光を出射する発光部53、53と検出光を受光する受光部54、54とが副走査方向において離隔して配置され、発光部53、53と受光部54、54が組み合わされて構成された複数の検出センサー55、55が主走査方向(液体吐出ユニット500の移動方向)に配列されている。
従って、複数の検出センサー55、55によって液体吐出ヘッド21に設けられた異なる液体吐出ノズルをそれぞれ検出することが可能であり、検出速度の向上を図ることができる。
尚、上記には、二つの検出センサー55、55が配列された例を示したが、検出センサー55の数は二つに限られることはなく、液体吐出ユニット500の移動方向において三つ以上が配列されていてもよい。
さらにまた、発光部53A、53Bと受光部54A、54Bは液体吐出ユニット500の移動方向においてそれぞれ交互に配列されているため、発光部53Aから出射された検出光が液体吐出ユニット500の移動方向に位置する受光部54Bに入射されず、発光部53Bから出射された検出光が液体吐出ユニット500の移動方向に位置する受光部54Aに入射されない。
従って、検出センサー55Aと検出センサー55Bにおいて互いに光学的な干渉が生じないため、検出センサー55Aと検出センサー55Bの距離を液体吐出ユニット500の移動方向において短縮することができ、液体吐出ユニット500の小型化による液体吐出装置1の小型化を図ることができる。
また、検出センサー55Aと検出センサー55Bにおいて互いに光学的な干渉が生じないため、吐出検出部52において先行吐出による誤検出を防止することができる。
さらに、ヘッドチップ23、23、・・・が千鳥状に配列されているため、発光部53A、53Bと受光部54A、54Bを液体吐出ユニット500の移動方向において交互に配列することにより、検出センサー55Aの偶数チップに対する位置関係と検出センサー55Bの奇数チップに対する位置関係とを対称にすることができる。即ち、副走査方向における検出センサー55Aから偶数チップまでの距離と副走査方向における検出センサー55Bから奇数チップまでの距離とを同じにすることができる。
従って、検出センサー55Aと検出センサー55Bにおいてそれぞれ検出対称となる偶数チップと奇数チップに対して出力特性にバラツキが生じ難く、検出センサー55、55による検出精度の向上を図ることができる。
加えて、液体吐出装置1にあっては、液体吐出ヘッド21として記録シートの搬送方向に直交する方向に延びる固定されたラインヘッドが用いられ、液体吐出ユニット500がラインヘッドの延びる方向へ移動される。
従って、液体吐出ヘッド21が固定されているため、液体吐出ユニット500の液体吐出ヘッド21に対する良好な位置精度を確保することが可能であり、吐出検出部52による検出精度の向上を図ることができる。
尚、液体吐出装置1にあっては、液体吐出ユニット500が記録シート1000の搬送方向に直交する方向へ移動されることにより液体吐出ヘッド21の液体吐出ノズルに対する吐出状態の検出が行われるように構成されている。
従って、記録シート1000の幅方向(主走査方向)における大きさに依存せず検出を行うことが可能であり、幅の異なる各種の記録シートに対応して検出を行うことができる。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…液体吐出装置、300…プラテン、500…液体検出ユニット、1000…記録シート、21…液体吐出ヘッド、22…モジュールヘッド、22a…液体吐出面、52…吐出検出部、52g…吸収体、53A…発光部、53B…発光部、54A…受光部、54B…受光部、55A…検出センサー、55B…検出センサー、56…クリーニング部、57…ユニット駆動機構
Claims (9)
- 画像情報に基づいて記録シートに対して液体を吐出する複数の液体吐出ノズルが配列されると共に前記複数の液体吐出ノズルの各ノズル口が配列された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドの液体吐出面に対向して配置され前記記録シートを前記液体吐出面に対向させる状態で保持するプラテンと、
前記液体吐出ヘッドと前記プラテンの間で前記液体吐出面に対向した状態で移動可能とされ移動時に前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する液体検出ユニットと、
前記液体検出ユニットを前記液体吐出面に対向した状態で移動させるユニット駆動機構とを備え、
前記液体吐出ユニットは前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態の検出時に、検出を開始する検出開始端から検出を終了する検出終了端まで移動され、
前記液体吐出ユニットの移動時に、前記液体吐出ユニットによる検出に先行して検出位置から前記検出終了端側における一定距離の一定領域に存在する前記ノズル口からの液体の吐出動作を行い、前記液体吐出ユニットによる検出時に検出対象となる前記液体吐出ノズルのノズル口からの液体の吐出動作を再度行うようにした
液体吐出装置。 - 前記液体吐出ユニットには前記液体吐出ノズルからの液体の吐出状態を検出する検出光を出射する発光部と前記発光部から出射された検出光を受光する受光部とが配置され、
前記発光部と前記受光部が前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向において離隔して配置され、
前記発光部と前記受光部の組み合わせにより検出センサーが構成され、
前記検出センサーが前記移動方向において複数配列された
請求項1に記載の液体吐出装置 - 前記移動方向において前記発光部と前記受光部が交互に配列された
請求項2に記載の液体吐出装置 - 前記液体吐出ヘッドとして前記液体吐出ユニットの移動方向に直交する方向に延びる固定されたラインヘッドが用いられた
請求項1に記載の液体吐出装置 - 前記液体吐出ユニットには前記発光部と前記受光部が配列された吐出検出部と前記液体吐出ヘッドの液体吐出面をクリーニングするクリーニング部とが設けられ、
前記液体吐出ユニットの移動時に、前記吐出検出部による検出に先行して前記クリーニング部によるクリーニングが行われるようにした
請求項2に記載の液体吐出装置 - 前記液体吐出ユニットによる検出に先行する前記ノズル口からの液体の吐出動作に先行し、前記クリーニング部によるクリーニングが行われるようにした
請求項5に記載の液体吐出装置 - 前記液体吐出ユニットに前記液体吐出ノズルから吐出される液体を吸収する吸収体が配置された
請求項1に記載の液体吐出装置 - 前記液体吐出ヘッドは前記液体吐出ノズルから吐出される色がそれぞれ異なり前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向に隣接して配置された複数のモジュールヘッドを有し、
各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作を間歇的に1回ずつ順に行い、
各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作を他のモジュールヘッドの各液体吐出ノズルからの液体の吐出動作が行われないときに行うようにした
請求項1に記載の液体吐出装置 - 前記液体吐出ヘッドは前記液体吐出ノズルから吐出される色がそれぞれ異なり前記液体吐出ユニットの移動方向に直交しかつ液体の吐出方向に直交する方向に隣接して配置された複数のモジュールヘッドを有し、
前記モジュールヘッドの数をnとしたときに、
各モジュールヘッドの各液体吐出ノズルにおける液体の吐出動作をn回ずつ順に行い、
隣接して配置された各モジュールヘッドの液体の吐出動作の開始を1回分ずつ順に遅延させて行うようにした
請求項1に記載の液体吐出装置
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010211414A JP2012066416A (ja) | 2010-09-21 | 2010-09-21 | 液体吐出装置 |
CN2011102776865A CN102431301A (zh) | 2010-09-21 | 2011-09-14 | 液体排出装置 |
US13/233,857 US20120069069A1 (en) | 2010-09-21 | 2011-09-15 | Liquid discharging apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010211414A JP2012066416A (ja) | 2010-09-21 | 2010-09-21 | 液体吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012066416A true JP2012066416A (ja) | 2012-04-05 |
Family
ID=45817357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010211414A Pending JP2012066416A (ja) | 2010-09-21 | 2010-09-21 | 液体吐出装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20120069069A1 (ja) |
JP (1) | JP2012066416A (ja) |
CN (1) | CN102431301A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015159740A1 (ja) * | 2014-04-15 | 2015-10-22 | コニカミノルタ株式会社 | 液滴吐出不良検出装置及びインクジェット記録装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9268023B2 (en) * | 2012-09-25 | 2016-02-23 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Drop detection |
WO2014092678A1 (en) | 2012-12-10 | 2014-06-19 | Hewlett-Packard Development Company, L. P. | Fluid drop detection in firing paths corresponding to nozzles of a printhead |
-
2010
- 2010-09-21 JP JP2010211414A patent/JP2012066416A/ja active Pending
-
2011
- 2011-09-14 CN CN2011102776865A patent/CN102431301A/zh active Pending
- 2011-09-15 US US13/233,857 patent/US20120069069A1/en not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015159740A1 (ja) * | 2014-04-15 | 2015-10-22 | コニカミノルタ株式会社 | 液滴吐出不良検出装置及びインクジェット記録装置 |
JPWO2015159740A1 (ja) * | 2014-04-15 | 2017-04-13 | コニカミノルタ株式会社 | 液滴吐出不良検出装置及びインクジェット記録装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102431301A (zh) | 2012-05-02 |
US20120069069A1 (en) | 2012-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8967752B2 (en) | Inkjet recording apparatus | |
US8794730B2 (en) | Image recording apparatus | |
US20060132572A1 (en) | Liquid ejecting device and method of controlling liquid ejection in liquid ejecting device | |
JP2007062339A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP4645704B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2012066416A (ja) | 液体吐出装置 | |
JP2010137477A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7043323B2 (ja) | インクジェット記録装置および検査装置 | |
JP2006239936A (ja) | 画像形成装置およびキャップ | |
JP6069994B2 (ja) | キャップ部材、液体吐出装置、画像形成装置 | |
US20120069088A1 (en) | Liquid discharging apparatus | |
JP2012183756A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2007144825A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2008162148A (ja) | 液吐出不良検出装置、およびインクジェット記録装置 | |
JP2011173259A (ja) | 記録装置、及び、ワイプ装置 | |
JP5724320B2 (ja) | 液滴検出装置およびインクジェット記録装置 | |
JP5699903B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2008229966A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2007055130A (ja) | 液体噴射装置 | |
US20090141066A1 (en) | Recording Device | |
JP4016922B2 (ja) | インクジェット記録装置用ベルト搬送機構、及び、これを備えたインクジェット記録装置 | |
JP5545136B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4144494B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP6790470B2 (ja) | 記録装置 | |
JP4103756B2 (ja) | インクジェット記録装置用ベルト搬送機構、及び、これを備えたインクジェット記録装置 |