JP2012061777A - ポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キシリレンジアミンとセバシン酸との重縮合反応により得られるポリアミド樹脂(A)100質量部に対し、有機核剤(B)を0.1〜50質量部含有してなるポリアミド樹脂組成物を溶融混練得られるポリアミド樹脂組成物ペレットであって、該ペレットに結晶化処理を施すことにより、ポリアミド樹脂組成物ペレットの結晶化度を、結晶化処理前の結晶化度より5%以上高くすることを特徴とし、かつ、有機核剤(B)の融点がポリアミド樹脂(A)の融点より50℃を超えて高いポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法による。
【選択図】なし
Description
こうした状況下、成形時の成形安定性、特には射出成形あるいは押出成形時の計量安定性に優れたキシリレンセバカミド系ポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法の開発が強く望まれていた。
本発明のポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法は、キシリレンセバカミド系ポリアミド樹脂(A)と、有機核剤(B)を含有してなるポリアミド樹脂組成物を、溶融混練し、押出し、冷却、切断して得られたポリアミド樹脂組成物ペレットであって、該ペレットに、結晶化処理後の結晶化度が結晶化処理前よりも5%以上高くなるに十分な結晶化処理を施すことを特徴とし、かつ、有機核剤(B)の融点がポリアミド樹脂(A)の融点より50℃を超えて高いことを特徴とする。
本発明のポリアミド樹脂組成物に用いるポリアミド樹脂(A)は、キシリレンジアミンとセバシン酸との重縮合反応により得られるポリアミド樹脂である。
キシリレンジアミンとしては、メタキシリレンジアミン又はパラキシリレンジアミンを単独又はこれらを混合して用いてもよく、メタキシリレンジアミン40〜100モル%とパラキシリレンジアミン60〜0モル%の範囲で用いるのが好ましい。パラキシリレンジアミンが60モル%を超えると得られるキシリレンセバカミド系ポリアミド樹脂の融点が高くなりすぎ、成形時の加熱による熱劣化を引き起こしやすく、また、結晶化速度が速くなりすぎ外観が悪くなる場合がある。
混合して使用するジカルボン酸としては、好ましくは炭素数6〜12、より好ましくは6〜9の脂肪族ジカルボン酸であり、具体例としては、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等が挙げられ、このうち特に好ましいのは、アジピン酸である。他のジカルボン酸の使用割合は、好ましくは全ジカルボン酸の10モル%以下であり、より好ましくは全ジカルボン酸の5モル%以下である。また、脂肪族ジカルボン酸以外に少量の芳香族ジカルボン酸を使用することもでき、芳香族ジカルボン酸としては、1,5−ナフタレンジカルボン酸等が挙げられ、芳香族ジカルボン酸を使用する場合の使用量は、好ましくは、全ジカルボン酸の10モル%以下であり、より好ましくは全ジカルボン酸の5モル%以下である。
本発明におけるポリアミド樹脂組成物は、有機核剤(B)を含有する。
有機核剤としては、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド6T、ポリアミド9T等の結晶化速度の速いポリアミド樹脂や、ポリアミド66/6T、ポリアミド66/6I、ポリアミド66/6T/6I等の高融点のポリアミド樹脂、ポリアミド樹脂(A)以外のキシリレンジアミン系ポリアミド樹脂が挙げられる。なお、上記「I」はイソフタル酸由来成分、「T」はテレフタル酸由来成分を示す。
ポリアミド樹脂(A)以外のキシリレンジアミン系ポリアミド樹脂とは、ポリアミド樹脂(A)の原料であるキシリレンジアミンと、セバシン酸以外のジカルボン酸との重縮合反応により得られるポリアミド樹脂であり、好ましくは、メタキシリレンジアミンとアジピン酸から得られるポリメタキシリレンアジパミド樹脂(MXD6)やメタキシリレンジアミンとパラキシリレンジアミンとの混合ジアミンとアジピン酸を重縮合して得られるポリアミド樹脂(ポリアミドMP6)などが挙げられる。
有機核剤(B)としては、ポリアミド66やポリアミドMP6が好ましく、価格が安く入手が容易であること、結晶化速度が速く、流動性も良いことから、ポリアミド66が特に好ましい。
(B)成分としてのこのようなポリアミド樹脂の相対粘度(96%硫酸中、濃度1g/100ml、温度25℃の測定条件)は、好ましくは1〜4であり、より好ましくは1.8〜3.5であり、さらに好ましくは2〜3.2であり、最も好ましくは2〜3である。この範囲を外れると核剤効果の発現が不十分となる場合があり、また機械的強度が不十分となったり、成形性が低下したりする場合がある。
具体的には、後記する結晶化処理を施した後のポリアミド樹脂組成物ペレットを、室温で12時間放置後、ペレットから10mgの試料を切り出し、DSCに供する。条件としては、窒素雰囲気下、30℃から有機核剤(B)の融点+30℃程度まで10℃/分の速度で昇温し、ポリアミド樹脂(A)成分と有機核剤(B)成分に対応する吸熱ピークのピークトップの温度からそれぞれの融点が求められ、その後、30℃まで20℃/分の速度で降温し、ポリアミド樹脂(A)成分と有機核剤(B)成分に対応する発熱ピークのピークトップの温度からそれぞれの結晶化温度が求められる。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、成形品に反り性能および剛性等の機械的強度を付与させるために、ガラス繊維を含有させることも好ましい。その含有量は、ポリアミド樹脂(A)100質量部に対し、10〜250質量部が好ましく、より好ましくは20〜200質量部、さらに好ましくは30〜150質量部、特に好ましくは30〜120質量部である。ガラス繊維が、10質量部未満では、機械部品等としての強度、剛性を発揮するのが十分でない場合があり、250質量部を超えるとポリアミド樹脂組成物の溶融粘度が非常に高くなって射出成形等によって成形品を製造するのが困難となりやすい。
また、本発明におけるポリアミド樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない限り、必要に応じて難燃剤、滴下防止剤、帯電防止剤、防曇剤、滑剤、可塑剤、ハロゲン化銅系(例えば、ヨウ化銅、塩化銅、臭化銅)及び/又はハロゲン化アルカリ金属塩系(例えば、ヨウ化カリウム、臭化カリウム等)等の安定剤や、ヒンダードフェノール系、ホスファイト系等の酸化防止剤、離型剤、無機核剤、顔料、染料、分散剤、紫外線吸収剤、抗菌剤及びその他の周知の添加剤を配合することができる。
高級脂肪酸の具体例としては、例えば、カプロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、モンタン酸、オレイン酸、リノール酸等が挙げられ、好ましくはステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸等が挙げられる。
高級脂肪酸金属塩の具体例としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸カルシウム、オレイン酸ナトリウム、パルミチン酸カルシウム、パルミチン酸ナトリウムなどを挙げることができる。
これらの中でも、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムがより好ましい。
多塩基酸としては、二塩基酸以上のカルボン酸で、例えば、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ピメリン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸類及びフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸並びにシクロヘキシルジカルボン酸、シクロヘキシルコハク酸等の脂環族ジカルボン酸等が挙げられる。
ジアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、トリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、フェニレンジアミン、イソホロンジアミン等が挙げられる。
これらの高級脂肪酸(ビス)アミドは1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
このようなポリアミド樹脂組成物のペレットを製造するには、先ず、押出機を使用して、押出機のホッパーにポリアミド樹脂(A)と有機核剤(B)、必要により、ガラス繊維等を投入するか、又はガラス繊維はサイドフィードするか、あるいはまた、予めこれらを混合して得られた予備混合物をホッパーに投入し、これを溶融混練する。
押出機としては、樹脂組成物原料を加熱してスクリューを用いて連続的にダイから押出すタイプのものであって、単軸式押出機、ベント付押出機、多軸式押出機等が通常用いられるが、スクリューを有しない押出機を用いることも可能である。
得られたポリアミド樹脂組成物ペレットには、結晶化処理が施される。ポリアミド樹脂組成物ペレットの結晶化度を、結晶化処理前の結晶化度より5%以上高くなるに十分な結晶化処理を行う。このような結晶化の好ましい方法としては、空気雰囲気中、温度100〜160℃にて、15分間以上保持することが挙げられる。温度が100℃未満では結晶化はあまり進行せず、160℃を超えて長い時間保持すると、ペレットが変色するおそれがある。より好ましい結晶化の条件は、ガラス繊維の含有量によっても異なるが、温度110〜150℃にて、15〜60分間程度である。また、結晶化処理による成形時の計量安定性の点から、ガラス繊維(C)の含有量は、ポリアミド樹脂(A)100質量部に対し、150質量部以下であることがより好ましく、120質量部以下が特に好ましい。このようなガラス繊維含有量の樹脂組成物は、ペレット製造時の溶融混練後において、樹脂組成物中の非晶部分の割合が高いので、結晶化処理による成形時の計量安定性効果が顕著となる傾向にある。
すなわち、本発明の樹脂組成物ペレットの製造方法において、結晶化処理を施さない樹脂組成物ペレットの結晶化度D1(%)は以下の方法に基づき測定することができる。
溶融混練後得られた樹脂組成物ペレットを、室温で12時間放置後10mgの試料を切り出し、示差走査熱量測定(DSC)法を用い、30〜300℃あるいは予想される融点以上まで10℃/分の速度で昇温し、昇温時の発熱ピークと吸熱ピークの熱量を求め、以下の式により、結晶化度を算出する。
結晶化度D1(%)=[吸熱ピークの熱量(J/g)−発熱ピークの熱量(J/g)]/[ポリアミド樹脂(A)の理論融解熱量(J/g)]×100
また、複数の吸熱/発熱ピークが存在する場合の、上記式における理論融解熱量とは、各樹脂の理論融解熱量にその割合をかけたものを合計した熱量である。例えば、理論融解熱量Qaのポリアミド樹脂(A)を90質量%及び理論融解熱量Qbの有機核剤(B)(例えば、ポリアミド66)を10質量%の割合で含有する組成物の場合、理論融解熱量は、「Qa×0.9+Qb×0.1」と計算される。
様々な結晶化度を有するポリアミド樹脂(A)の融点における吸熱ピーク熱量を、それぞれDSCにより測定し、得られた吸熱ピーク熱量と結晶化度を2軸にプロットして検量線を作成し、検量線の結晶化度100%外挿点における熱量を理論融解熱量とする。なお、DSC測定に使用したポリアミド樹脂(A)の結晶化度は、一般に使用されている密度勾配管法を採用し、JIS K7112規格に準拠して測定することができる。
有機核剤(B)、その他の結晶性樹脂(a)の場合も、上記と同様の方法で理論融解熱量を求めることができる。
本発明で得られるポリアミド樹脂組成物ペレットから成形品を得る方法は、特に限定されず、ポリアミド樹脂組成物について一般に採用されている成形法を任意に採用できる。それらの例を挙げると、射出成形法、超高速射出成形法、射出圧縮成形法、二色成形法、ガスアシスト等の中空成形法、断熱金型を使用した成形法、急速加熱金型を使用した成形法、発泡成形(超臨界流体も含む)、インサート成形、IMC(インモールドコーティング成形)成形法、押出成形法、シート成形法、熱成形法、回転成形法、積層成形法などが挙げられる。
本発明のペレットを使用し成形して得られた成形品は、計量不足による外観不良などの欠陥がないものが得られる。
なお、実施例及び比較例で用いた測定・評価法および使用材料は、以下のとおりである。なお、ポリアミド樹脂の相対粘度は、96%硫酸溶液中、濃度1g/100ml、温度25℃の条件で測定した。
ポリアミド樹脂(A)(「MXD10」)
本発明におけるポリアミド樹脂(A)として、以下の方法で製造したものを使用した。
反応缶内でセバシン酸(伊藤製油製、TAグレード)を170℃にて加熱し溶融した後、内容物を攪拌しながら、メタキシリレンジアミン(三菱ガス化学(株)製、MXDA)をセバシン酸とのモル比が1:1になるように徐々に滴下しながら、温度を240℃まで上昇させた。滴下終了後、260℃まで昇温した。反応終了後、内容物をストランド状に取り出し、ペレタイザーにてペレット化した。得られたペレットをタンブラーに仕込み、減圧下で固相重合し、分子量を調整したポリアミド樹脂を得た。
得られたポリアミド樹脂は、下記記載の方法で測定された融点が190℃であった。また、相対粘度が2.1であった。
(B−1)ポリアミド66(「PA66」)
東レ社製、商品名「アミラン(登録商標)CM−3001N」、下記記載方法で測定された融点は262℃であった。また、相対粘度は3.0であった。
(B−2)ポリアミドMP6(「MP6」)
以下の方法で製造したものを使用した。
撹拌装置、温度計、還流冷却器、原料滴下装置、加熱装置などを装備した容量が3リットルのフラスコに、アジピン酸730gを仕込み、窒素雰囲気下、フラスコ内温を160℃に昇温してアジピン酸を溶融させた。フラスコ内に、パラキシリレンジアミンを30モル%、メタキシリレンジアミンを70モル%含有する混合キシリレンジアミン680gを、約2.5時間かけて逐次滴下した。この間、撹拌下、内温を生成物の融点を常に上回る温度に維持して反応を継続し、反応の終期には270℃に昇温した。反応によって発生する水は、分縮器によって反応系外に排出させた。滴下終了後、275℃の温度で攪拌し反応を続け、1時間後反応を終了した。生成物をフラスコより取り出し、水冷しペレット化した。得られたポリアミド樹脂は、下記記載の方法で測定された融点は258℃であった。また、相対粘度は2.1であった。
(C−1)ガラス繊維(「GFA」)
日本電気硝子社製チョップドストランド、商品名「ECS03T−275H」
(C−2)ガラス繊維(「GFB」)
オーウェンスコーニング製造社製チョップドストランド
商品名「CS03JAFT2」
離型剤(D)
モンタン酸カルシウム
クラリアントジャパン社製、商品名「リコモントCaV102」
無機核剤(E)
タルク、林化成社製、商品名「ミクロンホワイト#5000S」
<樹脂組成物の製造方法>
(1)ガラス繊維(C)を除く上記(A)、(B)、(D)及び(E)成分を表1に記した割合(質量部)で配合し、タンブラーにてブレンドし、二軸押出機(東芝機械社製「TEM35B」)の基部から投入して溶融した後、ガラス繊維(C)を含有する場合はこれをサイドフィードして、樹脂組成物ペレットを作成した。押出機の温度設定は、サイドフィード部まで280℃、サイドフィード部からは260℃、吐出量は20kg/時間とした。
(2)次に、得られたペレットをタンクに入れ、表1に示す温度及び時間で保持し、結晶化処理を行った。このようにして得られたペレットを用い、下記記載の方法で融点及び結晶化温度を測定した。
[融点及び結晶化温度]
上記の方法(2)で得られた樹脂組成物ペレットを室温で12時間放置後、10mgの試料を切り出し、得られた試料を、セイコーインスツルメンツ社製「DSC−6200」を用いて、窒素雰囲気下、30℃から300℃まで10℃/分の速度で昇温し、MXD10((A)成分)とPA66、MP6((B)成分)に対応する吸熱ピークのピークトップの温度から融点を求めた。300℃で3分保持後、300℃から30℃まで20℃/分の速度で降温し、MXD10、PA66、MP6成分に対応する吸熱ピークのピークトップの温度から結晶化温度を求めた。
上記の方法で得られた樹脂組成物ペレット(結晶化処理前と処理後のもの)を、室温で12時間放置後、10mgの試料を切り出し、得られた試料を、セイコーインスツルメンツ社製「DSC−6200」を用いて、窒素雰囲気下、30〜300℃まで10℃/分の速度で昇温し、前述した測定法に従って、結晶化処理前の結晶化温度D1と処理後の結晶化温度D2を測定した。
上記の方法で得られた結晶化処理済み樹脂組成物ペレットを用い、ファナック社製射出成形機「100T」を使用し、シリンダー温度設定280℃(一律)、計量値55mm、計量初期設定時間5秒、回転数80rpm、背圧3MPaの条件で100×100×2mm厚の試験片を20ショット成形し、上記条件で成形した際の各ショット毎の計量時間から計量時間の平均値を求めた。また、成形時の計量性は、以下の基準で評価した。計量時間が安定しているということは、成形機スクリューへのペレットのくい込みがよく、成形サイクルも安定するので好ましいことを示す。
○(計量安定):計量時間の最大値及び最小値が、計量時間の平均値の±0.5秒未満である。
△(計量不安定):計量時間の最大値及び/又は最小値が、計量時間の平均値の±2.0秒以上である
×(計量できず):ペレットの溶融が不十分かつ不安定であり、スクリューへのペレットのくい込みが悪く計量できない
以上の評価結果を表1に示した。
Claims (7)
- キシリレンジアミンとセバシン酸との重縮合反応により得られるポリアミド樹脂(A)100質量部に対し、有機核剤(B)を0.1〜50質量部含有してなるポリアミド樹脂組成物を溶融混練し、ストランド状に押出し、冷却、切断して得られるポリアミド樹脂組成物ペレットであって、該ペレットに、結晶化処理後の結晶化度が結晶化処理前よりも5%以上高くなるに十分な結晶化処理を施すことを特徴とし、かつ、有機核剤(B)の融点がポリアミド樹脂(A)の融点より50℃を超えて高いポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法。
- ポリアミド樹脂(A)の結晶化温度と有機核剤(B)の結晶化温度の温度差が50℃以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法。
- 結晶化処理が、ペレットを空気雰囲気中、温度100〜160℃にて、15分間以上保持することにより行われることを特徴とする請求項1または2に記載のポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法。
- ポリアミド樹脂(A)の融点と有機核剤(B)の融点の差が60℃以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法。
- ポリアミド樹脂(A)の結晶化温度と有機核剤(B)の結晶化温度の温度差が40℃以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法。
- 有機核剤(B)が、ポリアミド66であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法。
- さらに、ガラス繊維(C)を、ポリアミド樹脂(A)100質量部に対し、10〜250質量部含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリアミド樹脂組成物ペレットの製造方法。
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