JP2012061219A - 歯科治療ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】患者が治療椅子から降りた時に、自動的に治療椅子を起状態にするとともに、起状態になって治療椅子の後(背)側の空いた空間に、ワークテーブルを自動的に移動するようにし、患者が治療椅子に着座した時に、ワークテーブルが治療椅子の側部に自動的にくるようにした。
【解決手段】起倒可能な歯科治療椅子10と、該歯科治療椅子10のまわりに回動可能に立設されたベースマウントタイプのワークテーブル20とからなる。歯科治療椅子10のバックレスト12にセンサS1を有し、該歯科治療椅子から患者が降りた時に、前記センサS1が作動して、歯科治療椅子10が起状態になるとともに、ワークテーブル20が回動して該起状態になった歯科治療椅子の後側にくる(図1(B))。次の患者が着座すると、センサS1が作動してワークテーブル20が回動して歯科治療椅子10の側方に移動し、歯科治療椅子10は倒状態に移動可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科治療ユニット、より詳細には、起倒可能な歯科治療椅子と、該歯科治療椅子のまわりに回動可能に立設されたベースマウントタイプのワークテーブルとからなる歯科治療ユニットにおいて、前記歯科治療椅子のバックレストにセンサを有し、該歯科治療椅子から患者が降りる時に、前記センサが作動して、前記歯科治療椅子が起状態になるとともに、前記ワークテーブルが回動して該起状態になった歯科治療椅子の後側の位置に移動し、該起状態の歯科治療椅子に患者が着座した時に、前記ワークテーブルが回動して前記歯科治療椅子の側方の位置に移動し、前記歯科治療椅子が倒状態に移動可能となるようにしたものである。
図2は、本発明が適用される歯科治療ユニットの一例を説明するための要部構成図で、図中、10は起状態にある歯科治療椅子、20はワークテーブルで、歯科治療椅子10は、周知のように、ヘッドレスト11、バックレスト12、コンターシート13、レッグレスト14、フットレスト15とからなる治療椅子本体部と、治療椅子本体部(具体的には、コンターシート13)を支持する基台16、該基台が載置されるベース板17とからなる。また、ワークテーブル20は、インスツルメントホルダ21を一体的に有し、該インスツルメントホルダ21には、歯科治療において使用する種々のハンドピース、例えば、エアータービン、マイクロエンジン、超音波スケーラ、マルチシリンジ等が搭載されている。ワークテーブル20は、支柱23によって、歯科治療椅子のベース板17に立設され、軸24を中心に矢印方向に回動自在になっている。
歯科治療に当り、術者は、患者が治療椅子10に腰掛けた後、ヘッドレスト11を上下動させてヘッドレスト11を患者の頭部にフィットさせ、次いで、治療椅子本体部を上下動して、或いは、治療椅子を倒状態にし、或いは、倒状態にした治療椅子本体部を傾動(チルド)等させて、患者を診療しやすい状態にして、また、ワークテーブル20を診療状態に適合した所望の位置にして、つまり、インスツルメントホルダ21からインスツルメント22を取り出し易い(作業しやすい)位置に調整して診療を行う。
上述のごとき歯科治療ユニットにおいては、治療椅子を倒状態(患者を寝状態)にして診療をしようとした場合、治療椅子の後側(背部)にワークテーブル20があると、治療椅子が倒れてきた時に、治療椅子のヘッドレスト11が該ワークテーブル20に当ってしまい、危険であった。そのため、ワークテーブルが治療椅子の後(背)部にくることがないようにしているが、非診療時、このワークテーブルが術者やアシスタントの交通を妨げ、他の作業をする際の邪魔になる等の問題があった。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、非診療時、つまり、患者が治療椅子から降りた時に、自動的に治療椅子を起状態にするとともに、起状態になった治療椅子の後(背)側の空いた空間に、ワークテーブルを自動的に移動するようにし、もって、非診療時におけるワークテーブルが診療以外の他の作業をする時の邪魔にならないようにし、同時に、患者が治療椅子に着座した時に、ワークテーブルが治療椅子の後(背)部から自動的に移動して該治療椅子の側部にくるようにし、もって、治療椅子を倒(寝)状態にしても、該治療椅子がワークテーブルに当らないようにすることを目的としてなされたものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、起倒可能な歯科治療椅子と、該歯科治療椅子のまわりに回動可能に立設されたベースマウントタイプのワークテーブルとからなる歯科治療ユニットにおいて、前記歯科治療椅子のバックレストにセンサを有し、該歯科治療椅子から患者が降りる時に、前記センサが作動して、前記歯科治療椅子が起状態になるとともに、前記ワークテーブルが回動して該起状態になった歯科治療椅子の後側の位置に移動し、該起状態の歯科治療椅子に患者が着座した時に、前記ワークテーブルが回動して前記歯科治療椅子の側方の位置に移動し、前記歯科治療椅子が倒状態に移動可能となるようにしたことを特徴としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記歯科治療椅子のコンターシートにセンサを有し、該コンターシートに設けられたセンサと前記バックレストに設けられたセンサとの動作の論理積により、前記ワークテーブルを前記位置に移動させるようにしたことを特徴としたものである。
本発明によると、歯科治療椅子を起状態にして、患者が該歯科治療椅子から降りると、該起状態になって歯科治療椅子の後(背)側にワークテーブルが自動的に移動されるので、非診療中、該ワークテーブルが術者やアシスタント等の交通の邪魔になるようなことはなく、術者やアシスタントは治療以外の他の作業がしやすくなる。また、診療に先立って、患者が治療椅子に着座すると、治療椅子の後(背)部にあったワークテーブルが自動的に該治療椅子の側部に移動するので、治療椅子を倒(寝)状態にしても、治療椅子がワークテーブルに当るようなことはなく、安全である。
本発明による歯科治療ユニットの動作説明をするための図である。 本発明が適用される従来の歯科治療ユニットの一例を説明するための図である。
図1は、本発明による歯科治療ユニットの一実施例を説明するための構成図で、図中、図2に示した従来技術と同様の作用をする部分には同一の参照番号が付してある。而して、図1(A)は、歯科治療椅子10が起状態にあり、患者が治療椅子に着座していない時のワークテーブル20の移動位置を示す図、図1(B)は、治療椅子10が倒状態にあり、患者が該治療椅子10に寝状態で治療を受けているときのワークテーブル20の移動位置を示す図である。
図1において、S1はバックレスト12に設けられたセンサで、診療を終え、治療椅子が起状態となり、患者が治療椅子から降りると、スイッチS1が働いて、ワークテーブル20は、自動的に、図1(A)に示すように、治療椅子10の後(背)側に移動し、術者あるいはアシスタントが特別な操作をしない限り、この移動位置すなわち治療椅子10の後側に位置される。従って、この期間中、ワークテーブル20が術者やアシスタントの交通の妨げとなるようなことはない。
その後、次の患者が治療椅子10に着座すると、センサS1が作動し、ワークテーブル20は、図1(B)に示すように、治療椅子20の側方に自動的に移動する。この状態では、治療椅子10を倒状態にしても治療椅子10がワークテーブル20に当るようなことはなく、術者Drは、安心して患者を寝状態にして診療することができる。S2は、コンターシート13に設けられたセンサで、該センサS2は、前述のバックレスト12に設けられたセンサS1と同時に切り替えられた時にのみ(つまり、これらスイッチS1、S2の作動の論理積(アンド)により)、ワークテーブル20が前述の動作をするようになっている。
センサがバックレスト12にのみ設けられているとすると、診療中、患者の背がバックレスト12から離れると、センサS1が働いて、患者が治療椅子10に着座しているのにも拘わらず、ワークテーブル20が図1(A)の位置に移動してしまう恐れがあるが、バックレスト12とコンターシート13の両方にセンサを設けておき、これらセンサS1、S2の論理積によって、ワークテーブル20を移動するようにすれば、患者が、治療椅子に着座しているか否かを確実に検知することができ、治療椅子に患者が着座しているのにも拘わらず、ワークテーブル20が移動してしまうような恐れはない。
10…治療椅子、11…ヘッドレスト、12…バックレスト、13…コンターシート、14…レッグレスト、15…フットレスト、16…基台、17…ベース板、20…ワークテーブル、21…インスツルメントホルダ、22…インスツルメント、23…支柱、24…支柱の軸、S1,S2…センサ。

Claims (2)

  1. 起倒可能な歯科治療椅子と、該歯科治療椅子のまわりに回動可能に立設されたベースマウントタイプのワークテーブルとからなる歯科治療ユニットにおいて、前記歯科治療椅子のバックレストにセンサを有し、該歯科治療椅子から患者が降りる時に、前記センサが作動して、前記歯科治療椅子が起状態になるとともに、前記ワークテーブルが回動して該起状態になった歯科治療椅子の後側の位置に移動し、該起状態の歯科治療椅子に患者が着座した時に、前記ワークテーブルが回動して前記歯科治療椅子の側方の位置に移動し、前記歯科治療椅子が倒状態に移動可能となるようにしたことを特徴とする歯科治療ユニット。
  2. 前記歯科治療椅子のコンターシートにセンサを有し、該コンターシートに設けられたセンサと前記バックレストに設けられたセンサとの動作の論理積により、前記ワークテーブルを前記位置に移動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の歯科治療ユニット。
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