JP2011072727A - 歯科ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成であるとともに、施術者が手を用いずに顕微鏡のピントを合わせることができる歯科ユニットを提供する。
【解決手段】基台20と、着座部11、背もたれ12、及びヘッドレスト13を備える患者用椅子10と、着座部の昇降を脚で操作可能とするフットスイッチ21と、顕微鏡60と歯科用照明30と、を備える歯科ユニット1であって、着座部の通常の昇降を可能とする姿勢変形モードと、着座部の昇降を顕微鏡のピントを合わせる昇降とするピント調整モードとを切り替える切り替えスイッチを備え、顕微鏡と歯科用照明とは共通の支柱に取り付けられ、フットスイッチは着座部を昇降させる操作手段を具備し、ピント調整モードが選択されたときには、フットスイッチの操作手段の1回の操作に対して着座部は3mm以下の一定の動作距離で上昇又は下降しかされないことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯科治療等に用いられる診療台としての歯科ユニットに関し、詳しくは、口腔内を拡大して見ることができる顕微鏡を備える歯科ユニットに関する。
歯科ユニットは、歯科治療等の際に使用される各種設備が備えられる診療台としてのユニットであり、患者が着座する患者用椅子を備えている。そしてその周囲には、施術者が使用する歯科治療のための各種器具が配置されるドクターユニット、主にアシスタントが用いる各種器具が具備されるアシスタントハンガー、患者にうがい水等を供給する給水部、これを排水するためのスピットン、及び患者の口腔内を照らす歯科用照明等の各種設備が備えられている。
近年、医療機器分野の進歩により、歯科ユニットには上記した各種基本設備の他にも、歯科治療の際に有用な設備が配置されることも多い。歯科ユニットに備えられる顕微鏡もそのうちの1つである。当該顕微鏡により、口腔内を局部的に拡大し、より細かい部分の治療や処置を的確・迅速に行うことができる。
ここで、施術者が顕微鏡を用いて患者の口腔内の処置を行う場面を考えてみる。かかる場面では、施術者は患者の背面側から顕微鏡をのぞきつつ、両手に器具を持っていることが多い。一方、顕微鏡はその性質上、焦点深度が浅いので口腔内の観察位置を変更するたびにピントを合わせ直す必要がある。また、顕微鏡を介して観察する対象は患者であるから、どうしても動いてしまうことがあり、これに対しても都度ピントを合わせなければならない。従って、施術者は顕微鏡のピントを合わせる必要があるごとに手に持っている器具をドクターユニットやアシスタントハンガーに置いて、ピントを合わせる操作をしなければならなかった。
特許文献1には、医療用診療台(患者用椅子)に備えられたフートコントローラ(フットスイッチ)に顕微鏡の操作スイッチを設ける発明が開示されている。
特開2003−52718号公報
しかしながら、特許文献1に記載の顕微鏡付診療台にはフットスイッチにより顕微鏡のどのような操作がどのような手段でおこなわれるかについて開示がされていないので、上記した問題は依然として解決することが必要であった。また、フットスイッチにより顕微鏡を直接操作してピントを合わせるためには、構造が複雑とならざるを得なかった。
そこで、本発明は上記の問題点に鑑み、簡易な構成であるとともに、施術者が手を用いずに顕微鏡のピントを合わせることができる歯科ユニットを提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、基台(20)と、基台の上方に昇降可能に設けられた着座部(11)、着座部に対して回動して傾倒起立可能である背もたれ(12)、及び該背もたれの端部に設けられるヘッドレスト(13)を備える患者用椅子(10)と、着座部の昇降を脚で操作可能とするフットスイッチ(21)と、顕微鏡(60)と、患者の口腔内を照明する歯科用照明(30)と、を備える歯科ユニット(1)であって、着座部の通常の昇降を可能とする姿勢変形モードと、着座部の昇降を顕微鏡のピントを合わせる昇降とするピント調整モードと、を切り替える切り替えスイッチを備え、顕微鏡と歯科用照明とは共通の支柱(2)に取り付けられ、フットスイッチは、着座部を昇降させる操作手段(22)を具備し、切り替えスイッチによりピント調整モードが選択されたときには、フットスイッチの操作手段の1回の操作に対して着座部は3mm以下の一定の動作距離で上昇又は下降しかされないことを特徴とする歯科ユニットを提供することにより前記課題を解決する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の歯科ユニット(1)において、ピント調整モードが選択されているときに、フットスイッチ(21)の操作手段(22)を所定時間以上操作することによりピント調整モードが解除され、姿勢変形モードへと切り替わることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成であるとともに、施術者が手を用いることなく顕微鏡のピントを合わせることができる歯科ユニットを提供することが可能となる。従って施術者は、顕微鏡を観察し、両手に器具を持って処置をしている場合であっても、当該器具を持ったままで顕微鏡のピントを合わせることができる。
1つの実施形態に係る歯科ユニットの側面図である。 図1に示した歯科ユニットの平面図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1、図2は、1つの実施形態に係る歯科ユニット1の外観を示している。図1は側面から見た図、図2は上方から見た図(平面図)である。ここで図2は患者用椅子10が傾倒されている姿勢を表している。
歯科ユニット1は、患者用椅子10、基台20、歯科用照明30、アシスタントユニット40、ドクターユニット50、及び顕微鏡60を備えている。
患者用椅子10は、着座部11、背もたれ12、ヘッドレスト13、レッグレスト14、及びフットレスト15を備えている。
着座部11は、後述する基台20の上方に昇降可能に取り付けられている。着座部11の昇降は、基台20内に収められた油圧回路により行われる。具体的には、後述するフットスイッチ21又はドクターユニット50の操作パネル53を施術者が操作し、その操作指令を受けた油圧制御回路が、上記油圧回路に組み込まれた油圧シリンダを適切に作動させることで当該着座部11が昇降する。そして背もたれ12、ヘッドレスト13、レッグレスト14、及びフットレスト15は着座部11と一体に昇降する。歯科ユニット1では、着座部11の昇降の態様において、通常の昇降を可能とする姿勢変形モードと、後述する顕微鏡60のピントを調整するピント調整モードと、を具備しており、これをフットスイッチ21により切り替えることができる。詳しくは基台20の説明の後に説明する。
背もたれ12は、着座部11の一端側を軸に回動可能に設けられている部材で、患者の胴部をサポートするものである。背もたれ12は、図1に矢印Iaで示したように、患者が着座の姿勢、仰向けの姿勢になることができるように傾倒、起立が可能とされている。背もたれ12の傾倒起立は、後述する基台20内から連結される油圧回路により行われる。具体的には、基台20に設けられたフットスイッチ21や後述するドクターユニット50の操作パネル53を施術者が操作し、その操作指令を受けた油圧制御回路が、上記油圧回路に組み込まれた油圧シリンダを適切に作動させることで当該背もたれ12が傾倒起立する。
ヘッドレスト13は、背もたれ12の端部のうち、着座部11が配置される側とは反対側の端部に配置される部材で、患者の頭部をサポートするものである。ヘッドレスト13は、患者の頭部位置を施術に都合よい姿勢にさせるため、移動、回動可能に形成されている。ヘッドレスト13のこのような動作は背もたれ12の内部に組み込まれたモータを含む機構により行われる。具体的には、背もたれ12又はヘッドレスト13の背面側に設けられた不図示のスイッチや後述するドクターユニット50の操作パネル53を施術者が操作する等して、その操作指令を受けた上記機構が作動することでヘッドレスト13が移動回動する。
レッグレスト14は、着座部11の端部のうち、上記背もたれ12が配置される側に対向する端部側を軸に回動可能に設けられている部材で、患者の脚部をサポートするものである。レッグレスト14は、背もたれ12の傾倒起立の姿勢に合わせて鉛直、水平の姿勢となることができるように回動可能である。このようなレッグレスト14の回動は、背もたれ12の傾倒起立にリンクして作動するリンク機構により行われる。具体的には、上記のように背もたれ12をフットスイッチ21やドクターユニット50の操作パネル53を施術者が操作すると、背もたれ12が傾倒起立し、これに追随してレッグレスト14が回動する。
フットレスト15は、レッグレスト14から該レッグレスト14を延長する方向、及びその逆方向に移動可能に設けられている部材で、患者の仰向けの姿勢において該患者の足先をサポートするものである。具体的には、背もたれ12が起立した姿勢、すなわち着座の姿勢では、フットレスト15はレッグレスト14に重なっており、突出していない状態である。一方、背もたれ12が傾倒され、患者が仰向けとなる姿勢では、図2のようにレッグレスト14を延長するようにフットレスト15が突出する。フットレスト15のこのような移動の手段は油圧、モータ、リンク機構等を用いることができ、特に限定されるものではない。
基台20は患者用椅子10の下方に配置されており、該患者用椅子10の土台となるものである。基台20は、筐体により外郭が形成されるとともに、該筐体内側には、各種制御機器が内包されている。ここに含まれる制御機器としては、例えば、患者用椅子10の昇降、傾倒起立等をさせるための油圧回路、及び該油圧回路を制御する油圧制御手段を挙げることができる。従って、基台20のうち、患者用椅子10の背面側には、図1に表れるようにフットスイッチ21が設けられる。施術者はこのフットスイッチ21や後述するドクターユニット50の操作パネル53の操作スイッチを操作して油圧制御手段に対して指令を出し、油圧回路を制御して患者用椅子10の昇降、及び傾倒起立をさせることが可能である。
歯科ユニット1は、上記患者用椅子10の昇降及び傾倒起立に関し、通常の昇降、傾倒起立を可能とする姿勢変形モードと、後述する顕微鏡60のピントを調整するピント調整モードと、を具備し、これをフットスイッチ21に備えられた切り替えスイッチにより切り替えるとともに、フットスイッチ21に備えられた操作手段である操作レバー22の操作により歯科用椅子10をそれぞれのモードにより作動させることができる。
姿勢変形モードは、患者用椅子10が従来と同様に昇降、及び傾倒起立するモードである。すなわち、患者の離着席や治療・処置のしやすさのために、施術者がフットスイッチ21の操作手段である操作レバー22を脚で操作して患者用椅子10の昇降、及び傾倒起立をさせることができる。特に、当該姿勢変形モードでは、患者用椅子10の昇降は施術者が操作レバー22を操作している限り行われている。これにより所望の位置にまで適切に患者用椅子10の高さ位置を調整することができる。また、姿勢変形モードにおいては、効率よく移動させることが必要であることから、施術者が操作レバー22を短く操作しても患者用椅子10は、少なくとも5mm程度は移動するように構成されている。
一方、ピント調整モードは、患者用椅子10の昇降のみが可能であるとともに、該昇降もその移動量が制限される。具体的には施術者によるフットスイッチ21の操作レバー22の1回の操作によっては、その操作時間の長短に関係なく患者用椅子10が3mm以下の一定の動作距離の範囲でしか昇降しないように構成される。これにより、患者用椅子10と後述する顕微鏡60との相対位置の微調整が可能となり、ピント調整ができるようになる。
このような姿勢変形モードとピント調整モードとの切り替えは、歯科ユニット1のいずれかの部位に設けられた不図示の切り替えスイッチにより行われる。切り替えスイッチの位置は特に限定されるものではないが、施術者の利便性がよい位置に備えられることが好ましく、フットスイッチ21や後述するドクターユニット50の操作パネル53を挙げることができる。
切り替えスイッチの状態が油圧ユニットを制御する装置に伝えられ、これを介して油圧ユニットの動作が制御されることにより、上記したように患者用椅子10が昇降、傾倒起立する。具体的には、油圧ユニットは、作動油により満たされた油圧回路において、油圧ポンプ、複数の電磁弁、及び油圧シリンダを備えている。油圧シリンダへの作動油の流入・排出によりシリンダが移動し、これに連結する患者用椅子10が昇降、傾倒起立する。油圧ユニットを制御する装置は、油圧ポンプ及び電磁弁に対して指令を発信し、これらを制御することにより、油圧シリンダへの作動油の流入・排出を制御する。
姿勢変形モードが選択されているときには、油圧ユニットを制御する装置は、従来通りの患者用椅子10の昇降、傾倒起立のための油圧回路の制御をおこなう。一方、ピント調整モードが選択されているときには、油圧ユニットを制御する装置は、操作レバー22の1回の操作でおこなわれる油圧シリンダに対する作動油の流入・排出量を制限する。これにより、患者用椅子10の微量の昇降が可能となる。作動油の流入・排出の制限の手段は、特に限定されるものではないが、油圧ポンプと電磁弁への動作信号を1パルス(20ミリ秒〜40ミリ秒)で与えることで、ゼロクロス回路と双方向サイリスタを用いて一定の電力を供給し、油圧ポンプと電磁弁を一定の短時間のみ動作させることを挙げることができる。ここで、「ゼロクロス回路」は、交流電源のオン・オフの切り替えの際に交流電圧のゼロ地点の通過を検出する回路で、電圧ゼロ地点を検出した瞬間にスイッチング動作をするものである。また「双方向サイリスタ」は、ゲートからカソードへゲート電流を流すことにより、アノード、カソード間を導通させることができる3端子の半導体素子のことで、ゲートに一定の電流を流すとアノードとカソード間が導通し、アノード、カソード間の電流をゼロにするまで導通は停止せず、導通状態を維持するものである。
以上により、ピント調整モードが選択されたときには、両手に治療器具を持ったままであっても、施術者は脚で顕微鏡のピントを調整することができる。また、ピント調整をすることができるための手段として、従来から通常に使用されている油圧ユニットを用いることができ、簡易な構成とすることが可能である。ただし、ピント調整モードを姿勢変形モードの油圧ユニットと共通に用いることに限定されるものでなく、ピント調整モードのための患者用椅子移動機構を別途設けることを妨げるものではない。
また、本実施形態では、姿勢変形モードからピント調整モードへの切り替えは、切り替えスイッチによるものとした。しかし、この他、ピント調整モードから姿勢変形モードへ切り替えるために、操作レバー22を長押しすることにより当該切り替えが行われるように設定することもできる。
引き続き、歯科ユニット1について説明を続ける。歯科用照明30は、治療を行うときに的確に患者の口腔内を照明することができるように、自在継ぎ手等により自由度高く移動回動可能なアーム31、32を介してアシスタントユニット40から立設される支柱2に取り付けられている。従って、歯科用照明30は、その位置、角度を調整することにより施術者が患者の口腔内を適切に観察することができる位置への移動させることが可能である。歯科用照明30は、手で移動させる他、アーム31、32中に備えられたガススプリングやエアシリンダにより自動に移動させることができてもよい。
アシスタントユニット40は、患者用椅子10の側方のうちの一方側に設けられ、アシスタントハンガー41、スピットン42、及び給水装置43を備えている。
アシスタントハンガー41は、主にアシスタントが使用する器具が具備された部位である。アシスタントハンガー41は、ハンガー部41a、及びハンガー支柱41bを備えている。
ハンガー支柱41bは筒状(中空柱状)の部材で、その下端は回動可能に具備されている。ハンガー支柱41bの回動可能方向は、少なくとも下端を中心として垂直面内の回動である。ただし、水平面内の回動が可能であってもよい。また、ハンガー部41aはハンガー支柱41bの上端に設けられ、アシスタントが使用する各器具が懸架されている。ハンガー部41aは、水平面内に回動可能にハンガー支柱41bの上端に設置されている。これによりハンガー部41aは、前後方向(図2の紙面上下方向)に回動可能であるとともに、水平面内で向きを変えることもできる。アシスタントハンガー41に懸架される器具としては、例えばバキューム、排唾管、シリンジ等のハンドピースを挙げることができる。バキュームや排唾管は、吸引管を介してバキュームユニットに接続されている。
スピットン42は、給水部43より供給された水により治療中や治療後に患者がうがいをして、口腔内を洗浄するときに使用するものである。従って、スピットン42は、うがいをした後の口腔内の水を吐き捨てるため、鉢状とされている。そしてスピットン42に排出された唾液や水は、アシスタントユニット40中の排水トラップを介して排出される。ここで、スピットン42は患者の正面側に向かって水平面内で回動可能とされている。これにより、必要に応じて患者の目の前にスピットン42を配置することができ、利便性を向上させている。
ドクターユニット50は、患者用椅子10の側方のうちアシスタントユニット40とは反対側の側方に設けられ、作業台51、第一アーム54、及び第二アーム55を有している。
作業台51は、施術者が必要とする各器具やスイッチ等が備えられる部位である。具体的には、作業台51はその上面に作業面を具備し、患者用椅子10の背面側端部には、施術者が施術の際に使用するハンドピース群52、及びこれを収納するホルダーが設けられている。ハンドピース群52に含まれるハンドピースとしては、例えば、エアタービン、マイクロモータ、スケーラ、シリンジ等を挙げることができる。ほとんど全てのハンドピースは、チューブ類を介して、電気回路、水回路、エア回路等と連結されている。また、作業面とホルダーとの間には操作パネル53が具備されている。操作パネル53には、各種操作スイッチ類が設けられており、例えば患者用椅子10の傾倒起立、昇降操作、歯科用照明30の点灯消灯の切り替え等が可能となっている。
このように、施術者が操作したり、取り扱ったりする器具や部位は、作業台51のうち、患者用椅子10の背面側に集められている。これにより患者の頭部付近で施術を進める施術者の利便が図られている。
第一アーム54は、中空棒状のいわゆるアーム部材であり、その一端が基台20の下部に配置され、水平面内で回動可能とされている。従って第一アーム54は、図2に矢印IIaで示した方向に回動することが可能である。
第二アーム55も、中空棒状のアーム部材である。第二アーム55の一端は、第一アーム54の端部のうち、基台20側とは反対側である他端に配置され、これを軸に水平面内で回動可能とされている。従って第二アーム55は、図2に矢印IIbで示した方向に回動することができる。また、第二アーム55の他端には、作業台51が配置され、水平面内で回動可能とされている。従って、作業台51は図2に矢印IIcで示した方向に回動することができる。
ドクターユニット50のかかる構成により作業台51を施術者が自由に移動させることが可能となる。
顕微鏡60は、治療を行うときにより細かい処置をすることができるように、患者の口腔内を拡大する顕微鏡である。顕微鏡60は、必要に応じて患者に近付けたり、患者から退避させたりする必要があるので、自在継ぎ手等により自由度高く移動回動可能なアーム61、62を介して、歯科用照明30と共通の支柱2に取り付けられている。従って、顕微鏡60は、その位置を調整することにより施術者は患者の口腔内を適切に観察することができる位置への移動が可能である。
顕微鏡60はその性質上、観察面に対して顕微鏡60の焦点距離に応じた距離だけ離隔させて配置させる必要があり、焦点深度も浅い。そこで、顕微鏡60には、ピントを合わせるための手段が設けられているものもある。その場合には当該手段により、観察位置の変更や患者が動いたことによるピントのずれを修正して、適切に被観察位置にピントを合わせることができる。
しかしながら、施術者は顕微鏡により患部を観察しつつ、両手に器具を持って処置をすることが多い。するとピントを合わせるために施術者は、器具を一時的に他の場所に置かなければならない。これに対して歯科ユニット1によれば、患者用椅子10をピント調整モードとすることにより、該患者用椅子10を上下方向に微動させることができ、ピントを合わせることができる。従って、施術者は顕微鏡のピント合わせを脚のみで行うことができ、器具を手に持ったままでいることができる。
以上、現時点において実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う歯科ユニットもまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1 歯科ユニット
10 患者用椅子
11 着座部
12 背もたれ
13 ヘッドレスト
14 レッグレスト
15 フットレスト
20 基台
21 フットスイッチ
22 操作レバー(操作手段)
30 歯科用照明
40 アシスタントユニット
50 ドクターユニット
60 顕微鏡

Claims (2)

  1. 基台と、前記基台の上方に昇降可能に設けられた着座部、前記着座部に対して回動して傾倒起立可能である背もたれ、及び該背もたれの端部に設けられるヘッドレストを備える患者用椅子と、前記着座部の昇降を脚で操作可能とするフットスイッチと、顕微鏡と、患者の口腔内を照明する歯科用照明と、を備える歯科ユニットであって、
    前記着座部の通常の昇降を可能とする姿勢変形モードと、前記着座部の昇降を前記顕微鏡のピントを合わせる昇降とするピント調整モードと、を切り替える切り替えスイッチを備え、
    前記顕微鏡と前記歯科用照明とは共通の支柱に取り付けられ、
    前記フットスイッチは、前記着座部を昇降させる操作手段を具備し、
    前記切り替えスイッチにより前記ピント調整モードが選択されたときには、前記フットスイッチの前記操作手段の1回の操作に対して前記着座部は3mm以下の一定の動作距離で上昇又は下降しかされないことを特徴とする歯科ユニット。
  2. 前記ピント調整モードが選択されているときに、前記フットスイッチの前記操作手段を所定時間以上操作することにより前記ピント調整モードが解除され、前記姿勢変形モードへと切り替わる請求項1に記載の歯科ユニット。
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