JP2008099851A - 歯科治療ユニット - Google Patents

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徹 高橋
Tetsuya Yamada
哲也 山田
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Abstract

【課題】 従来の歯科治療ユニットにあっては給排水ボックスを前後方向に移動させることで嗽がやり易くなったり、患者の導入や椅子からの退席が行い易くなるように移動するのみであるため、例えば、歯科治療椅子に着座状態から仰臥状態への移行、あるいは、その逆への移行時に給排水ボックスを移動すると患者、特に、高齢者が驚き恐怖心を抱くといった問題があった。
【解決手段】 カスピターユニット1には回動自在なスピットンボール11とデンタルライト13aのライトポール13が取付けられ、また、前記カスピターユニットを歯科治療椅子Dの側面に沿って移動させるガイド手段2によってカスピターユニットが移動したことをセンサ手段24,25が検出すると、前記歯科治療椅子の少なくとも背凭れの起伏速度が遅くなるように制御するようにした歯科治療ユニットである。
【選択図】 図1

Description

本発明は歯科治療椅子の側面に取付けられているカスピターユニットを、前記椅子の側面に沿って移動することで、歯科治療椅子の背凭れや前垂れの起伏あるいは座部の昇降の少なくとも1つが緩やかに変位にするようにした歯科治療ユニットに関する。
従来における歯科治療ユニットの側面に取付けられているカスピターユニットを歯科治療椅子の側面に沿って移動することで、医師やアシスタントの作業スペースを確保し、かつ、患者の椅子への乗り降りが容易に行えるようにした発明が特開平9−122157号公報に開示されている。
この公報の発明は、口腔外バキューム装置とスピットンボールを一体的に有する給排水ボックスを有し、該給排水ボックス(本発明のカスピターユニットに該当)が治療椅子の側部に前後に移動可能に一体的に取付けられたものである。そして、患者の椅子への導入時に給排水ボックスを前方に移動させ、患者が嗽する場合には後方に移動させて嗽が行い易くなるようにしている。
特開平9−122157号公報
ところで、前記した公報の発明にあっては、給排水ボックスを前後方向に移動させることで嗽がやり易くなったり、患者の導入や椅子からの退席が行い易くなるように移動するのみであるため、例えば、歯科治療椅子に着座状態から仰臥状態への移行、あるいは、その逆への移行時に給排水ボックスを移動すると患者、特に、高齢者が驚き恐怖心を抱くといった問題があった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、カスピターユニットを必要な時に前後動した場合には、歯科治療椅子の背凭れ等を変位動作しても緩やかに変位するようにしたので、患者に恐怖心を与えることがなく、また、背中が曲がっているような患者であってもカスピターユニットを前方に移動させ、かつ、スピットンボールを回動することで嗽を楽に行うことができ、さらに、照明を最適な位置に向かって照射することができる歯科治療ユニットを提供せんとするにある。
本発明の歯科治療ユニットは前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、歯科治療椅子と、該歯科治療椅子の側面に配置されたカスピターユニットを前後方向に移動可能に構成した歯科治療ユニットにおいて、前記カスピターユニットには回動自在なスピットンボールとデンタルライトのライトポールが取付けられ、また、前記カスピターユニットを歯科治療椅子の側面に沿って移動させるガイド手段によってカスピターユニットが移動したことをセンサ手段が検出すると、前記歯科治療椅子の少なくとも背凭れの起伏速度が遅くなるように制御することを特徴とする。
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記ガイド手段は、床面あるいは歯科治療椅子の側面に固定されたアウターレールと、前記カスピターユニットに取付けられ前記アウターレール上を移動するインナーレールとから構成されている。
請求項3の手段は、前記した請求項1において、前記センサ手段は、前記アウターレールに固定されたリミットスイッチ等のセンサと、前記インナーレールに取付けらた検知片とから構成され、インナーレールがアウターレール上を移動する前記検知片を前記センサが検出した信号で前記歯科治療椅子の起伏速度が遅くなるようにしたことを特徴とする。
請求項4の手段は、前記した請求項1において、前記ガイド手段にモータや油圧シリンダ等の駆動源が取付けられ、該駆動源によってカスピターユニットが移動するようにしたことを特徴とする。
本発明は前記したように、カスピターユニットを歯科治療椅子の側面に沿って移動した時には歯科治療椅子の背凭れや前垂れの起伏速度あるいは座部の昇降速度等を遅くなるように制御することで、患者、特に、高齢者を驚かさずに恐怖心を与えることがなく、かつ、患者が嗽を行う場合にはカスピターユニットを前方に移動させスピットンボールを適切な位置に移動することができるので、高齢者や背中が曲がっている患者でも嗽を容易に行うことができ、さらに、デンタルライトも移動することでる場合には、カスピターユニットを患者の足元側に移動しておくことでデンタルライトも移動するので、座位での治療時に患者の足元側かの照明となって最適な照明での治療を行うことができる。
また、カスピターユニットをモータや油圧シリンダ等の駆動源を利用して移動させるようにすることで、医師やアシスタントの作業動作を軽減させることができる等の効果を有するものである。
本発明は、カスピターユニットが移動したことをセンサ手段が検出すると、前記歯科治療椅子の少なくとも背凭れの起伏速度が遅くなるようにした。
次に、本発明の歯科治療ユニットの一実施例を図1〜図5と共に説明する。なお、従来例と同一符号は同一部材を示し説明は省略する。
本発明の要旨とするところは、カスピターユニット1を歯科治療椅子Dの側面において前後方向(歯科治療椅子Dの座部後方と前方)に移動自在としたことである。
以下、カスピターユニット1を移動させるためのガイド手段2の一実施例を図1〜図3と共に説明する。
ガイド手段2は歯科治療椅子Dの基台と側面にあるいは床面に対してアウターレール21が取付けられ、該アウターレール21に対してインナーレール22がスライド自在に取付けられ、このインナーレール22に一体的に取付けられている取付板23が公知のカスピターユニット1が取付けられている。
また、前記インナーレール22の後方にはセンサ手段の一方であるマイクロスイッチ等のセンサ24が取付けられ、この、センサ24をオン・オフするためのセンサ手段の他方である検知片25が前記アウターレール21の前方に取付けられている。なお、カスピターユニット1には、従来例で説明したと同様に、楕円形状のスピットンボール11が図1において反時計方向に所望回転角度だけ回転可能に取付けられ、また、アシスタントユニット12も回転、かつ、傾斜可能に取付けられている。さらに、カスピターユニット1の前方にはライト13a用のライトポール13が回転自在に取付けられている。
本実施例ではセンサ24としてマイクロスイッチを利用した場合について説明したが、光学センサあるいは磁気センサであってもよく、これらのセンサ24をアウターレール21側に取付け、前記センサ24をオン・オフするための検知片25をインナーレール22側に取付けてもよい。
次に、健常者と高齢者等の背中が曲がっている患者が嗽を行う場合の動作を図4、図5と共に説明する。
健常者の場合には身体を捻ることが苦痛であいことから、歯科治療椅子Dを治療位置である後方に移動しておいても、図4に示すようにスピットボール11を回転するだけで嗽が行えるが、背中が曲がっているような患者の場合には、身体を大きく捻ることができないので、前記インナーレール22をアウターレール21に対してスライドすることで、スピットボール11は前方に移動するので、この状態においてスピットボール11を回転することで、身体を大きく捩じらなくとも容易に嗽をすることが可能となる。
また、健常者の施術の場合には、前記した図4の位置で着座状態や仰臥状態での治療を受けることができるので、アシスタントと医者の治療スペースを確保できるが、高齢者等の背中が曲がっている患者の場合には、頭部が前方向に傾くので、アシスタントは前方に移動することになるが、カスピターユニット1が邪魔になるので、カスピターユニット1を前方に移動することで図6、図7に示すように治療空間が確保され治療が行い易くなる。
さらに、カスピターユニット1が前方に移動することで、ライトポール13も前方に移動するので、患者の足元側からのライト13aの照射が行え治療時の十分な光量を得ることができる。
また、前記した如くカスピターユニット1を後方位置(初期位置)にある状態からスライドさせて前方に移動し、該移動の終端においてセンサ24が検知片25と当接することでオン状態となる。このセンサ24のオン状態を図示しない検出回路が検出すると背凭れの起伏動作速度が遅くなるように椅子側の駆動手段に対して指令を送出する。これにより、歯科治療椅子Dの駆動速度が遅くなることで高齢者等の患者の恐怖心を軽減することができる。
なお、前記したカスピターユニット1の移動はアシスタントや医者が手で押すことで行っているが、モータや油圧シリンダ等の駆動源を利用して行ってもよい。この場合のスイッチはアシスタントや医者が操作し易い場所、例えば、カスピターユニット1の側面に取付けることが望ましい。
本発明の歯科治療ユニットに係るカスピターユニットの斜視図である。 カスピターユニットが後方位置(初期位置)にある状態の側面図である。 同上のカスピターユニットが前方に移動した状態の側面図である。 健常者が嗽を行っている状態を示す平面図である。 背中が曲がっている患者が嗽を行っている状態を示す平面図である。 背中が曲がっている患者の治療状態を示す平面図である。 同上の側面図である。
符号の説明
A 医師
B アシスタント
C 患者
D 歯科治療椅子
1 カスピターユニット
11 スピットボール
12 アシスタントユニット
13 ライト
2 ガイド手段
21 アウターレール
22 インナーレール
24 センサ
25 検知片

Claims (4)

  1. 歯科治療椅子と、該歯科治療椅子の側面に配置されたカスピターユニットを前後方向に移動可能に構成した歯科治療ユニットにおいて、前記カスピターユニットには回動自在なスピットンボールとデンタルライトのライトポールが取付けられ、また、前記カスピターユニットを歯科治療椅子の側面に沿って移動させるガイド手段によってカスピターユニットが移動したことをセンサ手段が検出すると、前記歯科治療椅子の少なくとも背凭れの起伏速度が遅くなるように制御することを特徴とする歯科治療ユニット。
  2. 前記ガイド手段は、床面あるいは歯科治療椅子の側面に固定されたアウターレールと、前記カスピターユニットに取付けられ前記アウターレール上を移動するインナーレールとから構成されていることを特徴とする歯科治療ユニット。
  3. 前記センサ手段は、前記アウターレールに固定されたリミットスイッチ等のセンサと、前記インナーレールに取付けられた検知片とから構成され、インナーレールがアウターレール上を移動する前記検知片を前記センサが検出した信号で前記歯科治療椅子の起伏速度が遅くなるようにしたことを特徴とする請求項2記載の歯科治療ユニット。
  4. 前記ガイド手段にモータや油圧シリンダ等の駆動源が取付けられ、該駆動源によってカスピターユニットが移動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の歯科治療ユニット。
JP2006284630A 2006-10-19 2006-10-19 歯科治療ユニット Pending JP2008099851A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253087A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Morita Mfg Co Ltd 医療用診療装置
JP2012170751A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Olympus Medical Systems Corp 画像表示装置、方法、及びプログラム、並びにカプセル型内視鏡システム

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