JP2012060949A - 回収体 - Google Patents

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喬士 尼崎
Yasunari Nakao
康也 中尾
Junichi Imada
純一 今田
Shinichi Nakagawa
新市 中川
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Abstract

【課題】空気の流れとともに排出される粒体を無理なく回収する回収体を構成する。
【解決手段】袋本体5の上部に開放部5aを形成し、下端が開放部5aより下側に達する案内筒6を備え、この袋本体5の上部に把手7を備えた。案内筒6は肥料(粒体)が通過しないサイズとなる目(開口)のメッシュ地を筒状に成形したものである。肥料を回収する際には、支持ロッドに把手7を掛けることで袋本体5を吊り下げ、排出ダクトの排出部に案内筒6を嵌める操作を行う。これにより、案内筒6において搬送風を外部に抜き出しながら、排出部から排出される肥料を案内筒6が袋本体5に送り込み回収を実現する。
【選択図】図17

Description

本発明は、貯留部から空気の流れとともに排出される粒体を内部に回収する回収体に関する。
特許文献1には、乗用型の田植機に粒状の肥料を散布する施肥装置が備えられ、この施肥装置はホッパーの肥料を繰出ローラで繰り出し、エアーチャンバからの風によりホースに送り、作溝器から泥土に供給するように構成されている。
この特許文献1には、チャンバーの弁を開き、送風機からの空気を回収管に導くことによりホッパーに残留している肥料を回収管に送り出し、この回収管において空気の流れとともに送り、この回収管の端部に備えた袋(本願発明の回収体)に回収する構成が記載されている。
特開平8‐130951号公報
粒体を空気の流れとともに排出して袋に回収する際には、空気の抜き出しを許しながら粒体を袋内に回収する構成を必要とするものであり、特許文献1では、回収管から空気とともに送り出される肥料を袋に案内するように袋の上端にメッシュの部位を備えた構成が記載されている。
特に、特許文献1に記載されるメッシュは、上端が回収管の外嵌する程度のサイズであり、下端が袋の上端の開放部全体に連なるよう下拡がりとなる形状に形成されているため、比較的大きい素材を必要とし、回収袋の取り扱いが困難になりやすい。また、このように下拡がり形状のメッシュに空気とともに肥料を送り込んだ場合には、肥料から分離した粉末がメッシュの広い外面を介して拡散することも考えられ改善の余地がある。
本発明の目的は、空気の流れとともに排出される粒体を無理なく回収し得る回収体を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、貯留部から空気の流れとともに排出される粒体を内部に回収する回収体であって、
前記粒体を内部に受け入れるために上部に開放部を有する本体を備え、
空気とともに排出される前記粒体を前記本体の内部に案内するように下端が前記本体の内部に達する案内筒を備え、この案内筒が前記粒体を案内しながら空気と粉末との透過を許す分離開口が多数形成された素材で形成されている点にある。
この構成によると、案内筒の下端が本体の内部に達する位置まで形成されているので、案内筒に送られる粒体は本体の底部近くに直接的に供給される。また、案内筒が前記粒体を案内しながら空気と粉末との透過を許す分離開口が多数形成された素材で形成されているので、粒体とともに送り込まれる空気は分離開口から外方に抜け出すことが可能となる。特に、案内筒を本体の開口より小さいサイズに形成できるので、粒体から分離した粉体が分離開口から排出された場合でも、この粉体の拡散を抑制できる。
その結果、空気の流れとともに排出される粒体を無理なく回収し得る回収体が合理的に構成された。
本発明は、前記案内筒の素材が柔軟に変形し得るメッシュ地で形成され、この案内筒の上端位置の開口を絞るように、この開口の開口縁に沿って閉塞紐を備えても良い。
これによると、案内筒として柔軟に変形し得るメッシュ地が用いられているので、折り畳んで本体に収納することが可能となる。また、閉塞紐を備えているので、例えば、空気と粒体とともに排出される排出管の端部に案内筒を外嵌する状態で備えても閉塞紐の操作で案内筒の開口を絞ることにより、排出管の外周に案内筒を固定すると共に、排出管と案内筒との隙間を無くし粒体の漏れ出しも抑制できる。
本発明は、前記本体が柔軟に変形し得る素材で形成され、前記開放部の開放縁に沿って、この開放部を開閉するファスナーが備えられ、前記案内筒の下端部が前記ファスナーより下側位置となる前記本体の内面に縫い付けられても良い。
これによると、回収体に粒体を回収した後には、案内筒を回収体の内部に畳み込んだ状態でファスナにより回収体の開放部を閉塞でき、回収体の開放部から粒体が零れ出る不都合を解消して回収体の取り扱い性が向上する。
本発明は、前記開放部が上方になる姿勢で吊り下げるための把手が前記本体に備えられても良い。
これによると、空気の流れとともに粒体が排出される位置に把手により本体を吊り下げることにより、作業者が回収体の傍に存在しなくとも案内筒を介して本体の内部に継続的に粒体を送り込むことが可能となる。また、本体が柔軟に変形し得る素材で形成されているものでも粒体の貯留量が増大した際に本体の開放部の位置が下がることはなく、確実な回収を実現する。
田植機の全体側面図である。 田植機の全体平面図である。 施肥装置の正面図である 施肥装置の調節機構を示す側面図である。 施肥時における搬送風の流れを示す図である。 肥料の排出時における搬送風の流れを示す図である。 繰出部の駆動系等を示す側面図である。 繰出部の縦断側面図である。 排出シャッターが閉じ状態での切換レバー等の操作系の側面図である。 排出シャッターが開放状態での切換レバー等の操作系の側面図である。 排出ダクトの内部に備えられたガイド体を示す断面図である。 下部繰出ケースと送風ダクトとの接続部を示す断面図である。 シャッターバネ等を示す断面図である。 操作ロッド、操作バネ、連係ロッド等を示す分解斜視図である。 切換シャッターを示す断面図である。 格納位置と引出位置との支持ロッド等を示す後面図である。 回収袋の斜視図である。 別実施形態(c)の開閉弁の配置を示す断面図である。 別実施形態(d)の繰出部の構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔田植機の全体構成〕
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る田植機は、機体1の運転部ステップ18上にステアリングホイール10等を装備した操縦部11と運転席12とを備えている。機体1は操向操作自在な左右一対の前輪14及び後輪15を備えており、車体フレーム13の前部側にエンジン16及びミッションケース17が配設される。
運転部ステップ18の両外側には、運転部ステップ18と連続的なステップ面をなす前部補助ステップ19が設けられ、さらにその両外側に予備苗のせ台22が設置される。また、前部補助ステップ19の後方には後部が高くなる後部補助ステップ20が配設されている。前部補助ステップ19及び後部補助ステップ20は、ステップ支持フレームに支持されている。
肥料を供給する施肥装置2が、運転席12の後方且つ後部補助ステップ20の上方に配設されている。機体1の背面にはリフトシリンダ21aを備えたリンク機構21を昇降操作自在に連結してあり、このリンク機構21の後端側に苗植付装置3が備えられている。施肥装置2の繰出部32から繰り出された肥料は、ホース82を介して苗植付装置3の作溝器81に送られ、この作溝器81から圃場面に供給される。
〔苗植付装置〕
図1及び図2に示すように、苗植付装置3は8条植えに構成され、4つの植付伝動ケース83、植付伝動ケース83に支持される一対の回転ケース84、夫々の回転ケース84に備えた2つの植付爪85、5つの接地フロート86、及び、マット状苗が載置される苗のせ台87夫々を備えている。各植付爪85による苗植付け箇所の横側付近には、接地フロート86に取付けた作溝器81が1個ずつ配置され、その上端部にはホース82が接続している。この構成により、植え付け作動と連係して圃場面に植え付けられた苗の近傍位置に作溝器81が溝を形成し、この溝に肥料が供給される。
〔施肥装置〕
図3及び図4に示すように、施肥装置2は粒状の肥料を貯留するホッパー型の貯留部31と、貯留部31の下側に配置された4つの繰出部32とからなる。貯留部31は肥料を貯留するための透明樹脂製の容器であり、支持フレーム33に固定されている。この支持フレーム33は丸パイプ状の横フレーム部33aと、横フレーム部33aに連結する角パイプ状で貯留部31を支持する支持フレーム部33bとを備えている。貯留部31の上部に開閉可能な蓋31aが設けられ、この蓋31aを開放することで貯留部31に上部から肥料の投入が可能となる。貯留部31は機体1の幅方向に沿った長辺を有するほぼ直方体形状であり内部が4つの貯留空間に仕切られている。これらの各貯留空間の下側に繰出部32が配設され、これら4つの貯留部31から繰出部32に肥料が送られる。また、1つの繰出部32は、2条の苗列に肥料を供給するように2本のホース82に対して肥料を送り出す。蓋31aの上面には苗すくい板とともにマット状苗の載置を可能にする複数のリブ31bが突設されている。このように複数のリブ31bが突設されているため、予備苗のせ台22のマット状苗を苗のせ台87に補給する場合に、苗すくい板とともにマット状苗を貯留部31の上面に一時的に載せることが可能となる。
図8に示すように、1つの繰出部32は、繰出ケース34の内部に繰出ロール37とブラシ38とを備えている。繰出ケース34は分割可能に構成された上部繰出ケース35と下部繰出ケース36とから成り、これらの境界部に横向き姿勢の軸芯を中心にして回転自在に繰出ロール37を備え、この繰出ロール37の外周に接触するブラシ38が備えられている。上部繰出ケース35と下部繰出ケース36とは、突出部と凹部との係合により位置決め状態で連結するものであり、図7、図9、図10に示すように連結状態を維持する開閉レバー49を備えている。この開閉レバー49は下部繰出ケース36に揺動自在に支持され、同図に示す姿勢において開閉レバー49の係合凹部49aと上部繰出ケース35のフランジ部35fの係合凸部35gとが係合し、上部繰出ケース35と下部繰出ケース36とを連結状態に維持する。そして、上部繰出ケース35と下部繰出ケース36とを分離する場合には、開閉レバー49の揺動操作により係合を解除することになる。
図8に示すように、上部繰出ケース35は貯留部31の下側に連結され、貯留部31に貯留されている肥料が自重により上部繰出ケース35に流入する。繰出ロール37の外周には肥料入り込み用の凹部37aが周方向に沿って複数形成されており、この繰出ロール37の軸芯と同軸芯に配置した繰出軸65が図6において時計回り(矢印で示す方向)に回転することで凹部37a内にある肥料が下部繰出ケース36に送られる。このとき余分となる肥料は、ブラシ38ですり切られるため、凹部37aに入り込んでいる一定量の肥料だけが繰り出される。なお、下部繰出ケース36は樹脂製の透明な材料から作製されており、外部から内部を視認することができる。
下部繰出ケース36の前部側には横長姿勢で送風ダクト101が配置され、下部繰出ケース36の下端部の前側(図8の右側)には下部繰出ケース36の下部空間(繰出部32の下部空間)に連通する円筒状の送風管路36aが形成され、この送風管路36aの外端に送風ダクト101と連結している。送風管路36aのうち下部繰出ケース36との接続部には搬送風の流れを制限する絞り部36dが形成されている。また、下部繰出ケース36の下端部の後側(図8の左側)には下部繰出ケース36の下部空間に連通する搬送管55(搬送経路の一部)が連結し、搬送管55の突出端にはホース82が連結している。このような構成から、施肥が行われる際には、繰出ロール37の回転により上部繰出ケース35の肥料が下部繰出ケース36の下部空間に送り出され、送風管路36aには送風ダクト101からの搬送風が供給される。この供給時には絞り部36dが搬送風の流れを少し制限することにより複数の送風管路36aに対して均一した搬送風が供給される。次に、下部空間に送り出された肥料は搬送風の圧力により搬送管55に送られ、更に、搬送風とともにホース82から作溝器81に搬送され作溝器81を介して圃場面に供給される。
苗植付装置3は機体1に対して昇降するため、この昇降時にホース82として柔軟に変形するコルゲート管が用いられている。苗植付装置3のレベルに拘わらずホース82に対して肥料を円滑に搬送するためホース82の基端側、つまり、施肥装置2に連結する位置を高いレベルにすることが望ましい。そこで、繰出部32から繰り出された肥料をホース82によって高い位置に案内した後に、下方に案内するようにホース82の端部を逆U字状に湾曲させることも考えられるが、ホース82の内面は凹凸があり肥料を高いレベルに円滑に送るには不向きである。このような理由から、図8に示すように、側面視で搬送管55の搬送方向での下流側の端部位置を高い位置に設定している。具体的には、搬送管55の搬送方向での中間位置から搬送上流側を搬送下流側ほど低くなる下り傾斜に設定し、中間位置から下流側を下流側ほど高くなる登り傾斜に設定するように、この搬送管55を緩やかに屈曲させている。搬送管55の内面が滑らかに成形されているため、繰出部32の下部空間から搬送風とともに肥料が搬送管55に送り込まれた際には、肥料は下り傾斜に沿って流れた後に登り傾斜に沿って登り、高いレベルからホース82に供給されることになる。
図5、図6、図12、図13に示すように、1つの繰出部32は2本の搬送管55に対して肥料を送り出す構造であり、この2本の搬送管55を下部繰出ケース36に連結するため、2本の搬送管55に連結する単一の基端部55Aが2本の搬送管55と一体的に形成されている。基端部55Aには1本の開閉軸56が備えられ、この開閉軸56と一体的に作動することで対応する搬送管55を開閉作動する2つの導風シャッター57が開閉軸56に備えられている。開閉軸56に対して付勢力を作用させることで2つの搬送管55の導風シャッター57を同時に開放状態に設定するシャッターバネ58が2つの搬送管55の中間位置に備えられている。
基端部55Aは下部繰出ケース36に対して分離自在に連結されるものであり、この基端部55Aと下部繰出ケース36とは嵌合構造により位置決め状態で連結するものであり、図7、図9、図10に示すように、この連結状態を維持する連結レバー42を備えている。この連結レバー42は、下部繰出ケース36に揺動自在に支持され、その揺動端部側の連結凹部42aを基端部位の連結部外面の連結ピン部55pに係合させることにより、2つの搬送管55を下部繰出ケース36に連結する状態が維持される。そして、この連結レバー42を人為操作して連結ピン部55pから連結凹部42aを離間させることで、下部繰出ケース36から2つの搬送管55の分離が実現する。
下部繰出ケース36の下部空間(繰出部32の下部空間)から搬送管55に肥料が搬送される領域が搬送経路であり、導風シャッター57は搬送経路の何れの箇所に備えられても良い。従って、導風シャッター57を下部繰出ケース36に備えても良い。特に、導風シャッター57を閉じ状態にした場合には送風管路36aに供給される搬送風を繰出部32の下部繰出ケース36から上部繰出ケース35の方向に送ることが可能となる。このような導風形態は後述する。
繰出部32の送風管路36aと送風ダクト101とを接続する箇所に、導入部材108を取り付けられている。導入部材108は、送風ダクト101内に突出する椀状の導入部108aを備えている(図8、図12参照)。導入部108aは送風ダクト101の上流側に開口部を向けるように配置され、搬送風を送風ダクト101から送風管路36aに導くように構成されている。
繰出ロール37の外周近傍のうちブラシ38と反対側(図8の左側)で、貯留部31と繰出部32との中間位置に貯留部31の肥料を排出する排出経路として排出口35aが設けられ、この排出口35aには排出シャッター39が開閉自在に備えられ、この排出シャッター39は、横軸40と一体的に揺動するにより開閉する。繰出部32の後面側には横長姿勢で排出ダクト102が備えられ、この排出ダクト102に形成された筒状の接続部102aが排出口35aの部位と連結している。
排出シャッター39を図8に示す閉じ状態(閉じ姿勢)に設定した状態で、この排出シャッター39の揺動端39aが接触する接当部35bが上部繰出ケース35に形成され、この接当部35bを基準にして、排出ダクト102の方向ほど排出ダクト側の底面が低レベルとなる案内底壁35cが上部繰出ケース35に形成され、これに連なる接続部102aの内部には段部102bが形成されている。
このような構造であるため、通常の田植作業時には、排出シャッター39は図8の実線で示す閉じ状態(閉じ姿勢)に維持される。この閉じ状態では排出シャッター39の揺動端39aが排出口35aの接当部35bに接当する状態にあるため、肥料は排出ダクト102には排出されない。一方、田植作業の終了後等に肥料を貯留部31から回収する場合、排出シャッター39を図8の破線で示す開放状態に操作する。この開放状態では、貯留部31に残留する肥料が案内底壁35cから段部102bに送られると同時に、繰出部32の下部空間から供給される搬送風の圧力により接続部102aから排出ダクト102に送り出されることになる。送風ダクト101及び排出ダクト102の配置や排出シャッター39の切り換え操作については後述する。
〔駆動・伝達機構〕
繰出部32に動力を伝達して駆動する駆動・伝達機構について説明する。繰出部32を操作する動力は、図1に示すミッションケース17から後方に延出された伝動軸51から伝達される。図3に示すように、伝動軸51及び回転アーム52は機体1の左右中央に配置され、左右の車体フレーム13の間に配置されている。伝動軸51に回転アーム52が連結され、回転アーム52の偏芯位置に作動ロッド53が上方に延出するように連結されている。このような構成により、伝動軸51とともに回転アーム52が回転駆動した際には作動ロッド53が上下往復運動を行い、この作動ロッド53の上下往復運動は調節機構70に伝えられる。図4に示すように、調節機構70は、調節ノブ70Aを備え、作動ロッド53の駆動力を作動量変更手段(図示せず)を介して駆動ロッド59に伝える伝動系を備えている。作動量変更手段は、調節ノブ70Aを回転操作することにより、作動ロッド53から伝えられる駆動力の作動ストロークを変更して駆動ロッド59に伝え、これにより、調節機構70は、作動ロッド53の1作動あたりの繰出ロール37の回転角度を変更して肥料の繰出し量の調整を実現する。
図7に示すように、繰出ケース34の後部位置には駆動軸62が配置され、この駆動軸62と一体回転する駆動ギヤ63が、各繰出ケース34の近傍に備えられている。繰出ロール37と一体回転する繰出軸65に備えた受動ギヤ65Aが繰出ケース34の外部に備えられ、この受動ギヤ65Aと駆動ギヤ63とが噛合する。駆動軸62の軸端にはワンウエイクラッチ64が備えられ、このワンウエイクラッチ64のアームに対して、調節機構70の駆動ロッド59が連結している。
このような構成から苗植付作業が行われる際には、伝動軸51からの駆動力が作動ロッド53と、調節機構70と、駆動ロッド59とを介してワンウエイクラッチ64に伝えられ、駆動軸62の駆動ギヤ63に噛合する受動ギヤ65Aが回転する結果、繰出軸65と一体的に繰出ロール37が回転し、貯留部31の肥料が繰り出され施肥が行われる。そして、調節機構70の調節ノブ70Aを回転操作した場合には、駆動ロッド59の上下方向の作動ストロークが変更されるため、作動ロッド53の1作動あたりの繰出ロール37の回転角度が変更され肥料の繰り出し量の変更が実現するのである。
〔電動ブロア・搬送手段〕
図5及び図6に示すように、肥料の供給あるいは回収の際に利用される搬送風を作り出す送風機としての電動ブロア104が運転席12の下後方に配設されている。この電動ブロア104は、電動モータ104aをファンケース104bに連結した構造を有しており、ファンケース104bに内蔵したファン104cが電動モータ104aで駆動されることによりファンケース104bから送風ダクト101に搬送風が供給される。
また、図2に示すように、電動ブロア104に外気を導入する導入ダクト105が備えられ、この導入ダクト105の吸気口105aがエンジン16の近傍でマフラー25の後方に配設されている。このような配設からエンジン16で加熱された空気やマフラー25で加熱された空気を吸気口105aから吸引し、搬送風の温度を上昇させることが可能となり、搬送風により肥料の乾燥を促進できるものにしている。
図3に示すように、左右一対の車体フレーム13から上方に補助フレーム13aが立設され、この左右の補助フレーム13aの上端に対して着脱自在に備えたブラケット67で吊り下げる形態で電動ブロア104が支持されている。ブラケット67は、水平姿勢で補助フレーム13aの上端に対してボルトにより着脱自在に取り付けられる支持片67aと、この支持片67aの中間位置から下方に垂下する姿勢でファンケース104bに連結する連結片67bとで構成されている。
このような構成であるため、例えば、メンテナンスのために電動ブロア104を取り外す場合には、ボルトの操作により補助フレーム13aからブラケット67を取り外すことにより、電動ブロア104を上方に抜き出せることになる。
図5及び図6に示すように、送風ダクト101は、右側送風ダクト101aと左側送風ダクト101bとを備えると共に、これらに電動ブロア104から搬送風を供給する分岐ダクト101cを備えており、これらは繰出部32の前側(図5、図6の下側)に配設される。右側送風ダクト101a及び左側送風ダクト101bには各繰出部32の下部繰出ケース36の送風管路36aが連結する。
肥料回収時に利用される排出ダクト102は、繰出部32の後側(図5、図6の上側)に配設され、各繰出部32の上部繰出ケース35の排出口35aと連結される。排出ダクト102の右端(図5、図6の左側)には、肥料を回収袋B(図16、図17を参照)に回収するための排出部102cが設けられている。送風ダクト101と排出ダクト102とは、夫々のダクトの左端(図4、図5の右側)にて、平面視でコ字状の連結ダクト103により連結されている。連結ダクト103には切換シャッター107が設けられ、搬送風の流入の許容及び遮断を切り換えることができる。
排出部102cは、排出ダクト102の右端を下方に屈曲させることにより肥料の排出方向を下方に設定してあり、図16に示すように、排出部102cの近傍位置で排出ダクト102と平行する姿勢となる支持ロッド90が機体横方向に出退自在に備えられている。つまり、繰出部32を支持する支持フレーム33の支持フレーム部33bから後方に突出するように複数のステー91が固設され、夫々のステー91に穿設された貫通孔に対して支持ロッド90が挿通している。この支持ロッド90の先端側には回収袋Bの脱落を防止するため脱落防止体90aが設けられると共に、中間位置にはストッパーとして機能する規制ピン90bが突設されている。
この支持ロッド90は、排出部102cから排出される肥料を回収袋Bに回収する際に回収袋Bを吊り下げるために使用される。この支持ロッド90を人為操作により、図16(a)に示す格納位置と、図16(b)に示す引出位置とに切換可能に構成されている。規制ピン90bは、格納位置と引出位置とにおいてステー91に接当することにより夫々の位置が決まる。また、脱落防止体90aは、突出端を鈎状に屈曲させ、基端側の2本の脚部を支持ロッド90に支持したバネ材が用いられ、その付勢力により図16(a)に示す係止姿勢と、図16(b)に示す起立姿勢との何れか一方に保持されるように構成されている。そして、格納位置では脱落防止体90aの先端の鈎状部をステー91に係合させることで格納位置を保持し、引出姿勢で起立姿勢に脱落防止体90aを起立姿勢にすることで支持ロッド90に支持される回収袋Bの脱落を防止する。
〔回収袋〕
図17に示すように、回収体としての回収袋Bは、布製の袋本体5と、排出部102cから排出される肥料を袋本体5の内部に案内する案内筒6と、袋本体5を吊り下げるための2つの把手7とを備えている。
袋本体5は、柔軟に変形し得る布地を縫製することにより上部に開放部5aを形成した袋状に構成され、開放部5aには開閉可能なファスナー5bを開放部5aの開口縁に沿って備えている。
案内筒6は、柔軟に変形し得るメッシュ地を排出ダクト102の排出部102cの外径より少し大径となる筒状に縫製してあり、その下端を袋本体5の内部、具体的には袋本体5の開放部5aの近傍で、補助把手8に対して一方の把手7側寄りの箇所5cに縫い付け、その上端を袋本体5の上方に突出させている。この案内筒6の上端には開口を絞るために開口縁に沿って閉塞紐6aを備えている。尚、メッシュ地は、肥料(粒体)を案内しながら空気と粉末との透過を許す分離開口が多数形成された素材の一例であり、このメッシュの目(開口)は肥料が通過しないサイズに形成されている。
把手7は、柔軟に変形し得るベルト状の布地(紐でも良い)を、上側がループ状になる形状で下端が袋本体5の開放部5aの近傍に縫い付けられている。具体的に2つの把手7の一方が袋本体5の開放部5a一方の端部側に縫い付けられ、他方が開放部5aの他方側に縫い付けられている。また、袋本体5の開放部5aを挟み込む位置に2つの補助把手8と、この袋本体5の下端位置に1つの補助把手8とが縫い付けられている。
このように回収袋Bが構成されているため、排出部102cから排出される肥料を袋本体5の内部に回収する場合には、支持ロッド90を引出位置に引き出し、この支持ロッド90に把手7を掛けて袋本体5を吊り下げる操作を行う。次に、案内筒6の上端を排出部102cに外嵌し、この案内筒6の上端の開口を閉塞紐6aで絞る操作を行うことで、排出部102cの外周に対し案内筒6の上端の内面を密着させることになり、排出ダクト102と案内筒6との隙間から肥料の抜け出しを阻止しながら、排出ダクト102から排出される肥料を袋本体5の内部に導入し、回収できるものとなる。
このように回収袋Bを支持ロッド90に吊り下げる形態で支持することになるため、作業者が回収袋Bに立ち会う必要がないため作業者の負担を小さくできる。また、排出部102cから搬送風とともに肥料が排出される際には、案内筒6のメッシュから搬送風を送り出すことになり、このメッシュから粉体が漏れ出すことになるが、案内筒6の表面積が小さいため粉体が拡散する領域を小さくできることになる。
〔肥料回収構造〕
図9及び図10に示すように、繰出部32の前部側(機体1の前側)に向けて突出する位置に「作業位置」と「回収位置」とに操作自在な切換レバー26が備えられている。この切換レバー26は、4つの排出シャッター39と、8つの導風シャッター57と、切換シャッター107とを連係して操作する切換操作具として機能する。
切換操作具としての切換レバー26は切換軸27の右端(図5、図6の左側)に設けられており、切換レバー26が排出部102cに位置が近いので、作業者が肥料の回収状況を確認しながら切換レバー26の操作を行うことができる。切換軸27には4つの切換アーム28と、回動アーム45が固定されており、切換レバー26を操作して切換軸27を回動させることにより、4つの排出シャッター39と切換シャッター107との開閉を同時に行い、排出シャッター39の開閉と連係して導風シャッター57を開閉するように連係している。
切換レバー26と支持フレーム33との間には、この切換レバー26を「作業位置」と「回収位置」との何れか一方にトグル式に保持するように切換レバー26に常時付勢力を作用させるスプリング24が設けられている。つまり、スプリング24が切換レバー26に係合する位置を付勢力作用点とすると、切換レバー26が「作業位置」にある場合には、付勢力作用点は切換軸27より上側にあり、スプリング24の付勢力は切換レバー26を「作業位置」に保持する力として作用する。これとは逆に、切換レバー26を「作業位置」から「回収位置」に操作した場合には、付勢力作用点が切換軸27の下側に切り換わるため、スプリング24の付勢力は切換レバー26を「回収位置」に保持する力として作用する。
排出シャッター39を開閉作動させる横軸40の端部に2つのアーム部を有する切換部材72が取付られ、この切換部材72の一方の端部と切換アーム28との間に付勢手段としての操作バネ73と、操作ロッド74とが介装されている。つまり、操作バネ73は、一方の端部を切換部材72に係合させ、他方の端部を切換アーム28に係合させている。また、操作ロッド74の一方の端部を切換部材72に係合させ、他方の端部を切換アーム28の長孔28aに係合させている。
図9、図10、図14に示すように一対の導風シャッター57を開閉作動させる開閉軸56の端部に開閉アーム75が備えられ、この開閉アーム75と切換部材72の他方のアームとの間に連係機構としての連係ロッド76が介装されている。この連係ロッド76は上端側を切換部材72に係合させ、中間部をガイド部35eに挿通させ、下端部の操作端76aを開閉アーム75に近接させている。尚、ガイド部35eは、U字状のロッドを上部繰出ケース35のフランジ部35fの側面に備えて形成されている。特に、開閉アーム75において連係ロッド76が係合する部位には、アームの上方に開放しており、この開放部分には係合部75aが形成されている。このような構造から、搬送管55を下部繰出ケース36から取り外す場合にも連係ロッド76が開閉アーム75から分離しているのでメンテナンスを容易にできるものとなる。また、係合部75aは連係ロッド76が下方に作動した際に、下端の操作端76aに係合することにより開閉アーム75と連係ロッド76との分離を阻止する。
操作バネ73と、操作ロッド74と、切換アーム28の長孔28aとで操作機構が構成されている。この操作機構では、切換レバー26を「作業位置」に設定した際には、操作ロッド74の切換アーム側の端部が長孔28aの内部で自由に変位できる状態にあり、操作バネ73(付勢手段)が伸長状態に達することから、この操作バネ73の付勢力だけを切換部材72に作用させ、横軸40を中心にして切換部材72を揺動させることで排出シャッター39が閉じ状態に操作される。また、切換レバー26を「作業位置」に設定した場合には、切換部材72の揺動姿勢の切り換わりに伴い、連係ロッド76が引き上げ方向に作動し、シャッターバネ58の付勢力によって開閉アーム75が揺動することにより、導風シャッター57が開放状態に操作される。
操作機構では、この切換レバー26を「回収位置」に設定した際には、操作バネ73が弛緩して付勢力が切換部材72に作用しない状態に達するとともに、操作ロッド74の切換アーム側の端部が長孔28aの端部に接当し、切換レバー26からの押し込み方向への操作力を切換部材72に伝えることにより排出シャッター39が開放状態に操作される。また、切換レバー26を「回収位置」に設定した場合には、切換部材72の揺動姿勢の切り換わりに伴い、連係ロッド76が押し下げ方向に作動し、操作端76aからの押圧力によって開閉アーム75を揺動させることにより、シャッターバネ58の付勢力に抗して導風シャッター57が開放状態に操作される。
図5、図6、図15に示すように切換軸27は、切換ロッド46(開閉操作機構の一例)を介して切換シャッター107と連係している。具体的には切換シャッター107のシャッター軸47aの軸端に操作アーム47を備えており、切換軸27に備えた回動アーム45と操作アーム47とが切換ロッド46によって連係されている。従って、切換レバー26が「作業位置」にある状態では、切換シャッター107が実線で示す閉じ状態にある。また、切換レバー26が「回収位置」に操作された状態では、切換シャッター107が仮想線で示す開放状態に達する。
田植作業を行う際には、切換レバー26を「作業位置」に設定維持することにより、図5及び図8に示すように、排出シャッター39を閉状態にし、また、導風シャッター57を開状態にし、切換シャッター107を閉じ状態とする。これにより、電動ブロア104からの搬送風は、右側送風ダクト101a及び左側送風ダクト101bに送られるが、切換シャッター107により排出ダクト102には送られない。このため、搬送風は送風ダクト101から繰出部32の下部に送られ、この繰出部32から繰り出される肥料の圃場面への供給を実現する。
これに対して、田植作業が終了し肥料を回収する際には、切換レバー26を「回収位置」に設定維持して、図8において仮想線で示すように、排出シャッター39を開放状態にし、導風シャッター57を閉じ状態にし、切換シャッター107を開放状態とする。これにより、電動ブロア104からの搬送風は繰出部32の下部から繰出部32の繰出ロール37の方向に送られると同時に、連結ダクト103を経て排出ダクト102に送られる。また、排出シャッター39が開いており、繰出ロール37とブラシ38との間を通過した空気の流れと、その自重とにより肥料は繰出部32から排出ダクト102に排出される。その結果、排出ダクト102に排出された肥料が、搬送風によって排出部102cへと運ばれ、肥料回収を行うことができる。
図11に示すように、上部繰出ケース35に接続する接続部102aの開口部位を排出ダクト102の内部側に少し突出させ、この部位の搬送風の流れを高速化することにより、この排出ダクト102の負圧を高めて吸引を良好に行わせるようにしている。また、上部繰出ケース35と接続している接続部102aに、平面視で三角形状の突起部102dを形成している。この突起部102dは、搬送風の流れの方向で下流側となる接続部102aの側面に形成され、搬送風が上部繰出ケース35に流れ込むことや、接続部102aで搬送風が拡散して渦を作る不都合を抑制する。更に、複数の接続部102aのうち連結ダクト103に最も近い部位では、連結ダクト103から排出ダクト102に搬送風が送られる際に流れが90度変更されるため空気の流れが乱れる現象を招くものである。このような理由から、複数の接続部102aのうち空気の流れの上流側(連結ダクト103の側)には、搬送風を接続部102aへ案内することにより、この接続部102aの方向への搬送風の流入を抑制するガイド体110を備えている。これにより、接続部102aから肥料の排出を良好に行わせ、搬送風の流れにより搬送できるようにしている。
〔実施形態の作用・効果〕
このように構成から、肥料を回収する場合には、支持ロッド90を引出位置に引き出し、この支持ロッド90に回収袋Bの把手7を吊り下げる操作を行う。次に、回収袋Bの案内筒6の上端を排出部102cに外嵌し、この案内筒6の上端の開口を閉塞紐6aで絞る操作を行うことで、排出部102cの外周に対し案内筒6の上端の内面を密着させる。これにより排出ダクト102と案内筒6との隙間から肥料の抜け出しを阻止しながら、この肥料を、排出ダクト102を介して袋本体5の内部に導入することが可能となる。
次に、切換レバー26を「回収位置」に操作することにより、排出シャッター39が開放状態となり、導風シャッター57が閉じ状態になり、切換シャッター107が開放状態となる。このような状態で、送風機としての電動ブロア104を駆動することで、この電動ブロア104から送り出される搬送風が送風ダクト101と排出ダクト102とに供給される。送風ダクト101からの搬送風は、導風シャッター57によって搬送管55の方向への流れを遮られるため繰出部32の下部繰出ケース36の下部空間から貯留部31の方向に流れることになる。
また、排出シャッター39が開放状態となることから貯留部31の肥料は自重によって排出口35aから排出ダクト102に流れ出すことになり、しかも、下部繰出ケース36の下部空間に供給された搬送風が、繰出ロール37とブラシ38の繊維の間の空間や、繰出ロール37の外周部位に形成される隙間等に流通して貯留部31の内部に流れ込み、最終的には排出ダクト102に流れ込むことから、貯留部31に残留する肥料に対して搬送風の風圧を作用させ排出口35aからの排出を促進する。これにより、貯留部31に残留している肥料は排出ダクト102に対し自重によって排出されると共に、この排出が下部繰出ケース36の下部から供給される搬送風により促進されるため、貯留部31に肥料が残留することなく排出できることになる。
このように排出ダクト102に排出された肥料は搬送風により排出部102cに達し、回収袋Bの案内筒6を介して袋本体5の底部近くに直接的に送り込まれることになる。また、案内筒6が肥料を案内しながら空気と粉末との透過を許す分離開口が多数形成されたメッシュで形成されているので、肥料とともに送り込まれる空気は分離開口(メッシュ地の多数の開口)から外方に抜け出すため袋本体5を不要に膨らませることがない。特に、案内筒6を袋本体5の開口より小さいサイズに形成できるので、肥料から分離した粉体が分離開口から漏れ出た場合でも、この粉体の拡散を抑制できる。支持ロッド90に対して回収袋Bが吊り下げられる形態で支持されているので、多量の肥料が回収された場合でも袋本体5の上部の開口の位置が下方に大きく移動する不都合を招くこともなく、作業者が状態を確認しなくとも継続的な回収を実現する。
尚、回収袋Bは布地を縫製することにより製造され、上部の開口縁に沿ってファスナー5bが備えられているため、肥料を回収した後には、案内筒6を内部に仕舞い込み、ファスナー5bによって開放部5aを閉じることで肥料の零れを阻止でき、使用しない場合には折り畳むことも可能になる。
特に本発明では、導風シャッター57を閉じ操作した状態で、送風機としての電動ブロア104から搬送風を供給することにより、導風シャッター57が繰出部32の下部に搬送風を供給することになり、例えば、繰出部32の内部の小さな隙間に入り込んだ塵埃を搬送風で吹き飛ばすことが可能になるばかりでなく、例えば、繰出部32を水洗いした場合のように内面に水が付着した状態であっても水を搬送風で吹き飛ばし、搬送風により乾燥を促進できるものとなる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)本発明の回収体として、樹脂や金属の材料を容器状に成形したもので構成しても良い。このように容器状に成形された回収体は、決まった形状を維持できるため、上部の開口を小さくしても内部空間を大きくすることも可能となる。このように回収体を構成した場合に、上部の開放部を開閉する蓋体を備えても良い。
(b)回収体に備えられる案内筒として樹脂フィルムに微細な孔を分離開口として多数形成したものや、樹脂や金属により筒状に成形された材料に微細な孔を分離開口として多数形成したものを用いても良い。
(c)図18に示すように、送風ダクト101に連結する送風管路36aに対して開閉自在に開閉弁120を備え、施肥を行う際には開放状態に操作され、肥料を回収する際に閉じ状態に操作するように構成しても良い。このように構成することにより、肥料を回収する場合には、送風ダクト101の搬送風の全てを排出ダクト102に供給することが可能となり、排出ダクト102に対して充分な量の搬送風を供給して肥料の回収を行える。
(d)図19に示すように、実施形態で説明した貯留部31と上部繰出ケース35とを樹脂等によって一体化した一体物を構成し、この一体物31(便宜的に31を付した)に対して連結及び分離自在となるように下部繰出ケース36を備えて繰出部32を構成する。この別実施形態では一体物31と下部繰出ケース36との境界部分に繰出ロール37が配置されることになる。これにより組み立て時の作業工程を少なくでき製造が容易となる。
本発明は、搬送風によって搬送される粒体を回収する機構を有する装置に用いることができる。
5 本体(袋本体)
5a 開放部
5b ファスナー
6 案内筒
6a 閉塞紐
7 把手
31 貯留部

Claims (4)

  1. 貯留部から空気の流れとともに排出される粒体を内部に回収する回収体であって、
    前記粒体を内部に受け入れるために上部に開放部を有する本体を備え、
    空気とともに排出される前記粒体を前記本体の内部に案内するように下端が前記本体の内部に達する案内筒を備え、この案内筒が前記粒体を案内しながら空気と粉末との透過を許す分離開口が多数形成された素材で形成されている回収体。
  2. 前記案内筒の素材が柔軟に変形し得るメッシュ地で形成され、この案内筒の上端位置の開口を絞るように、この開口の開口縁に沿って閉塞紐を備えている請求項1に記載の回収体。
  3. 前記本体が柔軟に変形し得る素材で形成され、前記開放部の開放縁に沿って、この開放部を開閉するファスナーが備えられ、前記案内筒の下端部が前記ファスナーより下側位置となる前記本体の内面に縫い付けられている請求項2に記載の回収体。
  4. 前記開放部が上方になる姿勢で吊り下げるための把手が前記本体に備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の回収体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018068144A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 井関農機株式会社 作業車両

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