JP2012060948A - 獣害防止装置 - Google Patents

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Kiyohiro Yamamori
清博 山森
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Abstract

【課題】メンテナンス性および耐久性に優れ、効果的に動物の侵入を防止する獣害防止装置を提供する。
【解決手段】導電性のフェンス6を備えた電気柵1と、上記電気柵1の設置面およびその周辺に敷設される導電性の防草シート2と、上記導電性の防草シート2と導電性のフェンス6との間に高電圧を印加する電圧印加手段3とを備えている。上記導電性の防草シート2により雑草処理を軽減し、しかも効果的な動物進入防止効果を確保できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、メンテナンス性および耐久性に優れた獣害防止装置に関するものである。
従来から、イノシシ、シカ、タヌキ、クマ、サル等の動物が畑に侵入して農作物に被害が生じるのを防止するため、電気柵が広く利用されている(例えば、下記の特許文献1)。
特開2009−106215号公報
しかしながら、上記従来の電気柵では、柵を設置した周辺に生茂る雑草の管理を十分にしなければならない。すなわち、雑草が成長してくると、それが設置した電線に接触し、雨や露によって濡れたときにショートしてしまい、獣害防止の効力を失ってしまう。これを防止するためには、定期的な雑草処理のメンテナンスが必要で、特に夏場の雑草処理は環境が悪いうえに頻繁に行わねばならず、大変であった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、メンテナンス性および耐久性に優れた獣害防止装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の獣害防止装置は、導電性のフェンスを備えた電気柵と、上記電気柵の設置面およびその周辺に敷設される導電性の防草シートと、上記導電性の防草シートと導電性のフェンスとの間に高電圧を印加する電圧印加手段とを備えたことを要旨とする。
本発明は、上記電気柵の設置面およびその周辺に敷設される導電性の防草シートを備えているため、雑草の生茂りを防止し、雑草に起因するショートの発生を有効に防止する。また、上記導電性の防草シートと導電性のフェンスとの間に高電圧を印加する電圧印加手段とを備えているため、畑に侵入しようとした動物は、防草シート上を歩いて電気柵に近づき、フェンスに触れると防草シートとフェンスの間に印加された高電圧に感電し、それ以上の侵入が防止される。このように、防草性を確保しつつ電気を遮断せず、雑草処理のメンテナンスを軽減するとともに、効果的な動物進入防止効果を確保できる。このように獣害を効果的に防止することは、農産物の生産性を向上し、食料自給率の向上に寄与する。
上記防草シートを炭素繊維を使用した不織布とした場合には、
防草シートの強度が確保され、動物の進入で踏み抜かれて穴があくようなことがない。したがって、動物の進入で踏み抜かれてあいた穴から雑草が伸びてしまうような事態が防止され、防草シートの頻繁な交換というメンテナンス性の悪化を防ぐことができる。
本発明の獣害防止装置の一実施形態を示す図である。
つぎに、本発明を実施するための形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の獣害防止装置の一実施形態を示す図である。
この例に示す獣害防止装置は、導電性のフェンス6を備えた電気柵1と、上記電気柵1の設置面およびその周辺に敷設される導電性の防草シート2と、上記導電性のフェンス6と導電性の防草シート2との間に高電圧を印加する電圧印加手段3とを備えている。
上記電気柵1は、複数(この例では2本だけ図示している)の支柱5と、上記支柱5の間に張設されるフェンス6とを備えて構成されている。上記支柱5は、設置面に突き刺すため、この例では下端を尖らせている。設置面に立設することができれば、尖らせて突き刺すだけでなく、設置プレートを取り付けたり三脚状の脚をつけたりすることもできる。
上記フェンス6は、この例では、支柱5の間に張設した複数の導電線である。上記導電線は、水平方向に張られて所定間隔で配置され、これに触れた動物が感電しうるようになっている。
上記防草シート2は、炭素繊維を使用してシート状にした不織布である。上記炭素繊維としては、導電性を確保しうるものであれば、PAN系やピッチ系、各種のものを使用することができる。特にPAN系が、織物廃材を入手しやすく、コスト面で有利なうえ安定供給性にも優れている。また、繊維長も確保できて他の繊維材料と混毛して不織布にしやすく、不織布にしたときの電気伝導度や強度を確保しやすい。
上記炭素繊維としては、織物廃材を好適に用いることができる。炭素繊維織物は、寸法揃え等のために端部を切り揃えることが行われるが、その切断廃材を解繊して使用することができる。
上記防草シート2は、炭素繊維に他の繊維材料を混毛して不織布とすることができる。例えば、ポリエステル等の合成繊維や、熱融着性のバインダー繊維等を混合することができる。
上記炭素繊維と他の繊維材料を、混綿してマット状のウェブを形成する。上記合成繊維と竹繊維の混綿およびウェブの形成は、開綿機、打綿機、梳綿機等を用いて行うことができる。
上記炭素繊維に対し、比較的低温の加熱で溶融する低融点で、熱融着効果を有するバインダー繊維を混合することができる。例えば、芯部が通常のポリエステルで鞘部が低融点の共重合ポリエステルもしくはポリエチレンからなる芯鞘複合の熱融着繊維等を用いることができる。
上記熱融着繊維と炭素繊維、必要に応じてポリエステル繊維等の他の繊維材料を混合してウェブを形成し、上記熱融着繊維の鞘部のみが溶融する温度で熱処理して繊維同士を接着させてシート状の不織布に形成することが行われる。このときの接着工程は、例えば熱風加熱とロールによる加圧を併用して行うことができる。また、加熱ロールによる加熱加圧によって行うこともできる。上記熱融着繊維としては、例えば、ユニチカ社製の全溶融タイプの低融点ポリエステルであるメルティ(登録商標)等を用いることができる。
上記炭素繊維:バインダー繊維:ポリエステル等の他の繊維材料の混合比としては、重量で30%:30%:40%程度が好ましい。バインダー繊維が多過ぎると、導電性が低下するほか、環境負荷が大きくなり、反対にバインダー繊維が少な過ぎると、十分な接着効果が得られず、防草シート2の強度が得られないからである。また、炭素繊維が多過ぎると、コスト的に不利となり、反対に炭素繊維が少な過ぎると、十分な導電性が得られないからである。
炭素繊維、必要に応じてポリエステル繊維等の他の繊維材料の接着には、バインダー繊維以外にも、接着剤等を用いることもできる。バインダー繊維を使用せずに接着剤だけで竹繊維等を接着してもよいし、バインダー繊維を使用した上で接着剤を使用し、両者を併用して炭素繊維等を接着してもよい。
上記防草シート2は、使用後に回収して熱処理によりバインダー繊維や付着したゴミ等を焼却除去して炭素繊維を回収し、当該回収した炭素繊維を再利用して再び防草シート2として利用することができる。
上記電圧印加手段3は、フェンス6と防草シート2との間に直流もしくは交流の高電圧を印加する。上記電圧印加手段3は、バッテリーを内臓し、バッテリーの充電により使用を継続できる。この例では、上記バッテリーには、太陽光発電装置であるソーラーパネル4が接続されて充電しうるようになっている。
炭素繊維として、7μm径×3000本縒りの糸による織物の端部をカットした端糸(約10cm)のPAN系炭素繊維を使用した。それ以外に、ポリエステル繊維とバインダー繊維を混毛して不織布を形成した。バインダー繊維は、ユニチカ社製のメルティ4080(登録商標)を用いた。
炭素繊維:バインダー繊維:ポリエステル繊維の混合比は、重量で30%:30%:40%とした。目付けは、1m四方で100〜170gとなるよう調整した。
上記のようにして形成した防草シート2の引っ張り強度を測定したところ(JIS−K7113)、3.63MPa(37kgf/cm)であり、イノシシが歩いても踏み抜かれない強度が得られた。上記のようにして製作した防草シート2の通電性を測定したところ、抵抗値は0Ωであり、良好な通電性を示した。
以上のように、本実施形態は、上記電気柵1の設置面およびその周辺に敷設される導電性の防草シート2を備えているため、雑草の生茂りを防止し、雑草に起因するショートの発生を有効に防止する。また、上記導電性の防草シート2と導電性のフェンス6との間に高電圧を印加する電圧印加手段とを備えているため、畑に侵入しようとした動物は、防草シート2上を歩いて電気柵1に近づき、フェンス6に触れると防草シート2とフェンス6の間に印加された高電圧に感電し、それ以上の侵入が防止される。このように、防草性を確保しつつ電気を遮断せず、雑草処理のメンテナンスを軽減するとともに、効果的な動物進入防止効果を確保できる。
上記防草シート2を炭素繊維を使用した不織布としたため、
防草シート2の強度が確保され、動物の進入で踏み抜かれて穴があくようなことがない。したがって、動物の進入で踏み抜かれてあいた穴から雑草が伸びてしまうような事態が防止され、防草シート2の頻繁な交換というメンテナンス性の悪化を防ぐことができる。
上記実施形態では、フェンス6を水平方向に所定間隔で張った導電線としたが、これに限定するものではなく、網状や板状のフェンス6とすることもできる。このとき、金属等の導電性材料からなる網や板をフェンス6としてもよいし、樹脂等の非導電性材料からなる網や板に対して導電性塗料を塗布して導電性を付与してフェンス6とすることもできる。
また、上記実施形態では、水平方向に所定間隔で張った複数本の導電線をフェンス6としているが、複数本の導電線のうち最も上部の導電線のみ、アース電極とするか反対極性に接続してもよい。このようにすることにより、最も上部の導電線とそれ以外の導電線とに接触した動物をそれらの間で感電させることができ、高いところから侵入するサル等の侵入防止に有効となる。
1:電気柵
2:防草シート
3:電圧印加手段
4:ソーラーパネル
5:支柱
6:フェンス

Claims (1)

  1. 導電性のフェンスを備えた電気柵と、上記電気柵の設置面およびその周辺に敷設される導電性の防草シートと、上記導電性の防草シートと導電性のフェンスとの間に高電圧を印加する電圧印加手段とを備えたことを特徴とする獣害防止装置。
JP2010209162A 2010-09-17 2010-09-17 獣害防止装置 Pending JP2012060948A (ja)

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