JP2012059826A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程を簡略化することの可能な半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板11上に、ダミーゲート電極及びダミーコンタクトプラグの側面を覆う層間絶縁膜16を形成後、ダミーゲート電極、ダミーコンタクトプラグを選択的に除去して、ゲート電極形成用溝17及びコンタクト孔18を同時に形成し、次いで、ゲート電極形成用溝17内、コンタクト孔18内、及び層間絶縁膜16の上面を覆う高誘電率絶縁膜42を成膜し、次いで、斜めイオン注入法により、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜42にイオン注入しないように、高誘電率絶縁膜42を介して、半導体基板に不純物拡散領域15を形成し、次いで、イオン注入された高誘電率絶縁膜42を選択的に除去することで、ゲート電極形成用溝の下部にゲート絶縁膜を形成し、かつコンタクト孔から不純物拡散領域15の上面を露出させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
近年、電子デバイスの性能向上のために、多結晶シリコンゲート/シリコン絶縁膜(シリコン酸化膜やシリコン窒化膜)/シリコン基板という構造のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタに替えて、金属ゲート/高誘電率膜/シリコン基板といった新材料を用いたMIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタの採用が有望視されている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなトランジスタ構造では、シリコンを用いた場合と比較して、チャネル長(ゲートの幅)を短くしても、ゲート電極の抵抗を低く抑えることが可能となる。
一方、近年の半導体装置の高集積化が進展してきているが、2nm以下の厚さのシリコン酸化膜(SiO膜)をゲート絶縁膜として用いた場合、トンネル現象等によって、ゲートリーク特性が悪化するため、低消費電力の半導体装置を実現することが困難になってきている。
そこで、次世代のゲート絶縁膜として、シリコン酸化膜(SiO膜)よりも誘電率の高い高誘電率絶縁膜(例えば、HfO膜)が注目を集めている(例えば、特許文献2参照。)。
このような高誘電率絶縁膜をゲート絶縁膜として用いることで、シリコン酸化膜(SiO膜)と比較して実効的なゲート絶縁膜の厚さを薄くしても物理的な絶縁膜の厚さを厚くすることが可能となるため、リーク電流を抑制することができる。
そのため、このような高誘電率絶縁膜を、MISトランジスタのゲート絶縁膜に適用することが行なわれている(例えば、特許文献3,4参照。)。
ところで、金属膜よりなるゲート電極、及び高誘電率絶縁膜よりなるゲート絶縁膜を備えたMISトランジスタを製造する場合、多結晶シリコンに比べて、金属膜の微細加工が難しいことや、熱処理時に高誘電率絶縁膜と半導体基板との界面に酸化膜が成長する等の問題があるため、通常のMOSトランジスタと同様の工程では信頼性の高いトランジスタを形成することはできない。
そこで、ドライエッチングにより金属膜を加工してゲート電極を形成するのではなく、実際に使用するゲート電極とは異なる材料で、ゲート電極の形成領域にゲート電極と同じ構造のパターン(ダミーゲート電極)を形成し、不純物拡散領域を形成した後に、ダミーゲート電極を除去し、次いで、ダミーゲート電極が除去された領域に、ゲート絶縁膜となる高誘電率絶縁膜を形成し、その後、ダミーゲート電極が除去された領域を金属膜で埋め込むことで、ゲート電極を形成する、いわゆる置換ゲートプロセスが提案されている。
ここで、上記置換ゲートプロセスの一例について説明する。
始めに、半導体基板に素子分離領域を形成する。次いで、半導体基板上に絶縁膜(ダミーゲート絶縁膜)を形成し、次いで、該絶縁膜上にダミーゲート電極を形成する。次いで、ダミーゲート電極の側面を囲むサイドウォールを形成する。
次いで、ダミーゲート電極の両側に位置する半導体基板に、一対の不純物拡散領域(ソース/ドレイン領域)を形成する。次いで、半導体基板上に、ダミーゲート電極を覆うように層間絶縁膜を成膜し、その後、層間絶縁膜を研磨することで、ダミーゲート電極の上面を露出させる。
次いで、ダミーゲート電極と、絶縁膜(ダミーゲート絶縁膜)とを順次除去することで、サイドウォール膜の内側に、半導体基板の上面を露出するゲート電極形成用溝を形成する。
次いで、ゲート電極形成用溝の内面、及び層間絶縁膜の上面を覆う高誘電率絶縁膜を成膜し、その後、該高誘電率絶縁膜上に、ゲート電極形成用溝を埋め込む金属膜を成膜する。
次いで、CMP法により、層間絶縁膜の上面に形成された金属膜及び高誘電率絶縁膜を除去することで、ゲート電極形成用溝内に、高誘電率絶縁膜よりなるゲート絶縁膜、及び金属膜よりなるゲート電極が形成される(例えば、特許文献3参照。)。
特開2000−353756号公報 特開2004−356576号公報 特開2003−303963号公報 特許第3727299号公報
ところで、層間絶縁膜には、該層間絶縁膜を貫通し、不純物拡散領域を露出するコンタクト孔に形成されたコンタクトプラグが存在する。
コンタクト孔は、例えば、上記ゲート電極形成用溝を形成する工程と高誘電率絶縁膜を成膜する工程との間に形成する。具体的には、コンタクト孔は、層間絶縁膜上に開口部を有したホトレジストを形成し、次いで、ホトレジストをマスクとするドライエッチングにより、層間絶縁膜をエッチングすることで形成する。なお、コンタクト孔形成後に、該ホトレジストは除去する。
また、コンタクトプラグを形成する直前に、コンタクト孔の底面に高誘電率絶縁膜が存在すると、コンタクトプラグと不純物拡散領域とを電気的に接続することができない。
そこで、コンタクトプラグを形成する前に、層間絶縁膜上に、コンタクト孔を露出する開口部を有したホトレジストを形成し、該ホトレジストをマスクとするエッチングにより、コンタクト孔内(具体的には、コンタクト孔の底面)に形成された高誘電率絶縁膜を除去する必要がある。なお、コンタクト孔内に形成された高誘電率絶縁膜を除去後に、該ホトレジストは除去する。
このように、上記置換ゲートプロセスを用い、かつホトリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、コンタクト孔の形成、及びコンタクト孔内(具体的には、コンタクト孔の底面)に形成された高誘電率絶縁膜の除去を行なった場合、ホトレジストを形成する工程、ドライエッチングする工程、及びホトレジストを除去する工程をそれぞれ2回ずつ行なう必要がある。このため、半導体装置の製造工程が煩雑になってしまうという問題があった。
本発明の一観点によれば、半導体基板上に、絶縁膜と、導電膜とを順次形成し、前記絶縁膜及び前記導電膜をパターニングすることで、パターニングされた前記絶縁膜上に、前記導電膜よりなるダミーゲート電極、及び前記導電膜よりなり、かつ前記ダミーゲート電極の幅よりも大きい幅とされたダミーコンタクトプラグを同時に形成する工程と、前記半導体基板上に、前記ダミーゲート電極の側面、及び前記ダミーコンタクトプラグの側面を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を形成後に、前記ダミーゲート電極及び前記ダミーコンタクトプラグと、前記パターニングされた絶縁膜と、を順次選択的に除去することで、前記ダミーゲート電極の形成領域に、前記半導体基板の上面を露出するゲート電極形成用溝と、前記ダミーコンタクトプラグの形成領域に、前記半導体基板の上面を露出するコンタクト孔と、を同時に形成する工程と、前記ゲート電極形成用溝の内面、前記コンタクト孔の内面、及び前記層間絶縁膜の上面を覆う高誘電率絶縁膜を成膜する工程と、少なくとも前記ゲート電極形成用溝の底面に形成された前記高誘電率絶縁膜に不純物がイオン注入されないように、斜めイオン注入法により、前記コンタクト孔の底面に形成された前記高誘電率絶縁膜を介して、前記半導体基板に前記不純物をイオン注入することで、不純物拡散領域を形成すると共に、前記不純物がイオン注入された前記高誘電率絶縁膜にダメージを与える工程と、ウエットエッチング法により、前記ダメージを受けた前記高誘電率絶縁膜を選択的に除去することで、前記ゲート電極形成用溝の底面に、前記不純物がイオン注入されていない前記高誘電率絶縁膜よりなるゲート絶縁膜を形成すると共に、前記コンタクト孔から前記不純物拡散領域の上面を露出する工程と、前記ゲート絶縁膜が形成された前記ゲート電極形成用溝、及び前記コンタクト孔を金属膜で埋め込むことで、前記ゲート電極形成用溝内に前記金属膜よりなるゲート電極、及び前記コンタクト孔に前記金属膜よりなるコンタクトプラグを同時に形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、半導体基板上に、絶縁膜と、導電膜とを順次成膜し、絶縁膜及び導電膜をパターニングすることで、パターニングされた絶縁膜上に、導電膜よりなるダミーゲート電極、及び導電膜よりなり、かつダミーゲート電極の幅よりも大きい幅とされたダミーコンタクトプラグを同時に形成し、次いで、半導体基板上に、ダミーゲート電極の側面、及びダミーコンタクトプラグの側面を覆う層間絶縁膜を形成し、次いで、ダミーゲート電極及びダミーコンタクトプラグと、パターニングされた絶縁膜と、を順次選択的に除去することで、ダミーゲート電極の形成領域に、半導体基板の上面を露出するゲート電極形成用溝と、ダミーコンタクトプラグの形成領域に、半導体基板の上面を露出するコンタクト孔と、を同時に形成することにより、コンタクト孔形成用のホトレジストを形成する工程、該ホトレジストを介したドライエッチングを行なう工程、及び該ホトレジストを除去する工程を行なうことなく、ゲート電極形成用溝と共に、コンタクト孔を形成することが可能となるので、半導体装置の製造工程を簡略化できると共に、コンタクト孔の直径よりも小さい幅とされたゲート電極形成用溝を形成することが可能となる。
このように、ゲート電極形成用溝の幅をコンタクト孔の直径よりも小さく形成することで、斜めイオン注入法により、半導体基板に不純物拡散領域を形成する際、ゲート電極形成用溝の底面に形成された高誘電率絶縁膜に不純物がイオン注入されることを防止(つまり、ダメージを受けることを防止)することが可能となる。
また、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜のエッチング速度は、ゲート電極形成用溝の底面に形成されたダメージを受けていない高誘電率絶縁膜(ゲート絶縁膜の母材となる膜)のエッチング速度と比較して速くなるため、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜をウエットエッチングにより除去する際、ゲート電極形成用溝の底面に形成された高誘電率絶縁膜(ゲート絶縁膜の母材となる膜)を除去することなく、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜を選択的に容易に除去して、ダメージを受けていない高誘電率絶縁膜よりなるゲート絶縁膜を形成することが可能となる。
これにより、ゲート絶縁膜を形成するためのホトレジストを形成する工程、該ホトレジストを介したドライエッチングにより高誘電率絶縁膜をパターニングする工程、及び該ホトレジストを除去する工程を行なう必要がなるため、半導体装置の製造工程を簡略化することができる。
本発明の実施の形態に係る半導体装置の主要部を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その5)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その6)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その7)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その8)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その9)である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その10)である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の半導体装置の寸法関係とは異なる場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の主要部を示す断面図である。
図1を参照するに、本実施の形態の半導体装置10は、半導体基板11と、素子分離領域12と、一対のLDD(Lightly Doped Drain)領域13(他の不純物拡散領域)と、一対の不純物拡散領域15と、第1の層間絶縁膜16と、ゲート電極形成用溝17と、コンタクト孔18と、ゲート絶縁膜21と、ゲート電極23と、コンタクトプラグ24と、第1の配線26と、第2の配線27と、第2の層間絶縁膜29と、を有する。
半導体基板11としては、例えば、シリコン基板(具体的には、例えば、p型のシリコン基板)を用いることができる。以下、半導体基板11として、p型のシリコン基板(シリコンウェハ)を用いた場合を例に挙げて説明する。
素子分離領域12は、半導体基板11に形成された素子分離用溝32と、素子分離用溝32を埋め込む絶縁膜33とにより構成されており、活性領域を区画している。絶縁膜33としては、例えば、シリコン酸化膜(SiO膜)を用いることができる。
一対のLDD領域13は、n型不純物(例えば、ヒ素(As)やリン(P)等)を含んだ領域であり、ゲート電極23を挟み込むように配置された不純物拡散領域15とゲート電極23との間に位置する半導体基板11に形成されている。LDD領域13の上面13aは、半導体基板11の上面11aに対して面一とされている。LDD領域13は、不純物拡散領域15と接触している。LDD領域13は、不純物拡散領域15よりも不純物濃度の低い不純物拡散領域である。
一対の不純物拡散領域15は、LDD領域13と比較して、高濃度のn型不純物(例えば、ヒ素(As)やリン(P)等)を含んだ領域であり、コンタクトプラグ24の下方に位置する半導体基板13に形成されている。
一対の不純物拡散領域15は、その一方の端部がLDD領域13と接触しており、他方の端部が素子分離領域12と接触している。一対の不純物拡散領域15は、LDD領域13を介して、ゲート電極23を挟み込むように配置されている。
一対の不純物拡散領域15は、その深さがLDD領域13よりも深くなるように形成されている。また、不純物拡散領域15の上面15aは、半導体基板11の上面11aに対して面一とされている。一対の不純物拡散領域15は、その一方がソース領域として機能し、他方がドレイン領域として機能する。
第1の層間絶縁膜16は、素子分離領域12の上面12a、及びLDD領域13の上面13aを覆うように設けられている。第1の層間絶縁膜16の上面16aは、平坦な面とされている。第1の層間絶縁膜16としては、例えば、シリコン酸化膜(SiO膜)やシリコン窒化膜(SiN膜)等を用いることができる。
第1の層間絶縁膜16としてシリコン窒化膜(SiN膜)を用いた場合、第1の層間絶縁膜16の厚さMは、例えば、100〜300nmとすることができる。なお、本実施の形態では、第1の層間絶縁膜16としてシリコン窒化膜を用いた場合を例に挙げて、以下の説明を行う。
ゲート電極形成用溝17は、一対のLDD領域13間に位置する第1の層間絶縁膜16を貫通するように形成されている。これにより、ゲート電極形成用溝17は、半導体基板11の上面11aを露出している。ゲート電極形成用溝17の幅Wは、例えば、50〜100nmとすることができる。
コンタクト孔18は、不純物拡散領域15上に位置する第1の層間絶縁膜16を貫通するように形成されている。これにより、コンタクト孔18は、不純物拡散領域15の上面15aを露出している。コンタクト孔18は、例えば、四角柱形状とすることができる。
コンタクト孔18の開口幅Rは、ゲート電極形成用溝17の幅Wよりも大きくなるように構成されている。ゲート電極形成用溝17の幅Wが50〜100nmの場合、コンタクト孔18の開口幅Rは、例えば、100〜300nmとすることができる。
ゲート絶縁膜21は、ゲート電極形成用溝17の側面17bのうち、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに対応する面、及びゲート電極形成用溝17の底面17aを覆うように形成されている。
ゲート絶縁膜21は、一般にゲート絶縁膜に用いられている二酸化ケイ素膜(SiO膜)の比誘電率3.9よりも高い比誘電率を有した高誘電率絶縁膜をパターニングすることで形成される。
ゲート絶縁膜21の母材となる高誘電率絶縁膜としては、例えば、HfO膜を用いることができる。HfO膜は、HF(フッ化水素)系のエッチング液でエッチング可能な膜である。
ゲート絶縁膜21の母材としてHfO膜を用いた場合、ゲート絶縁膜21の厚さは、例えば、2〜3nmとすることができる。
また、ゲート絶縁膜21の母材となる高誘電率絶縁膜として、例えば、ハフニウムを含有する酸化物からなる膜、例えば、窒化ハフニウムシリケート、ハフニウムシリケート、ハフニア、及びハフニウムアルミネートから選ばれる少なくとも一種の材料からなる膜を用いてもよい。
さらに、ゲート絶縁膜21の母材となる高誘電率絶縁膜として、窒化酸化シリコン(SiON)、窒化ハフニウムシリケート、ハフニウムシリケート、ハフニア、ジルコニウムシリケート、ジルコニア、ハフニウムアルミネート、ランタンオキサイド、アルミナ、セリア、イットリア、ガドリニア等の高誘電率材料、或いはこれらの混合物からなる膜を用いてもよい。
ゲート電極23は、ゲート電極形成用溝17の下部17A(ゲート電極形成用溝17の底面17a、及びゲート電極形成用溝17の側面17bの一部で囲まれた部分)を覆うゲート絶縁膜21を介して、ゲート電極形成用溝17内に設けられている。
ゲート電極23の上面23aは、第1の層間絶縁膜16の上面16aに対して面一とされている。ゲート電極23の幅は、ゲート電極形成用溝17の幅Wと等しく、例えば、50〜100nmとすることができる。
ゲート電極23の母材としては、金属膜を用いる。ゲート電極23の母材となる金属膜としては、例えば、TiN膜やTaN膜等を用いることができる。
このように、ゲート電極23の母材として金属膜を用いることで、ゲート電極をポリシリコン膜で構成した場合と比較して、ゲート電極23の抵抗値を小さくすることができる。
なお、ゲート電極23の母材となる金属膜は、コンタクトプラグ24の母材でもある。
コンタクトプラグ24は、コンタクト孔18内に設けられている。コンタクトプラグ24の上面24aは、平坦な面とされており、第1の層間絶縁膜16の上面16aに対して面一とされている。コンタクトプラグ24の下端は、不純物拡散領域15の上面15aと接触している。これにより、コンタクトプラグ24は、不純物拡散領域15と電気的に接続されている。
コンタクトプラグ24の形状は、例えば、四角柱とすることができる。これにより、コンタクトプラグ24が円柱の場合と比較して、コンタクトプラグ24と不純物拡散領域15との間の接触面積を増加させることができる。
コンタクトプラグ24の幅は、コンタクト孔18の開口幅Rと等しい。コンタクトプラグ24の形状が四角柱の場合、コンタクトプラグ24の幅は、例えば、100〜300nmとすることができる。また、コンタクトプラグ24の母材としては、金属膜(例えば、TiN膜やTaN膜等)を用いることができる。
第1の配線26は、第1の層間絶縁膜16の上面16aに設けられており、ゲート電極23の上端と接続されている。これにより、第1の配線26は、ゲート電極23と電気的に接続されている。
第2の配線27は、第1の層間絶縁膜16の上面16aに設けられており、コンタクトプラグ24の上端と接続されている。これにより、第2の配線27は、コンタクトプラグ24と電気的に接続されている。上記第1及び第2の配線27の母材としては、金属膜を用いることができる。
第2の層間絶縁膜29は、第1及び第2の配線26,27を覆うように、第1の層間絶縁膜16の上面16aに設けられている。第2の層間絶縁膜29としては、例えば、シリコン酸化膜(SiO膜)を用いることができる。
図2〜図11は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。図2〜図11において、図1に示す半導体装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
次に、図2〜図11を参照して、本実施の形態の半導体装置10の製造方法について説明する。
始めに、図2に示す工程では、半導体基板11としてp型のシリコン基板を準備し、該シリコン基板に素子分離用溝32を形成する。次いで、素子分離用溝32を絶縁膜33となるシリコン酸化膜(SiO膜))で埋め込むことで、素子分離用溝32及び絶縁膜33よりなる素子分離領域12を形成する。このとき、素子分離領域12は、その上面12aが半導体基板11の上面11aに対して面一となるように形成する。上記素子分離領域12を形成することで、活性領域が区画される。
次いで、半導体基板11の上面11a及び素子分離領域12の上面12aを覆う絶縁膜36と、絶縁膜36の上面を覆う導電膜37とを順次形成する。
具体的には、熱酸化法により、半導体基板11の上面11aを覆うシリコン酸化膜(SiO膜)を形成し、次いで、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、該シリコン酸化膜(SiO膜)の上面を覆う導電膜37としてポリシリコン膜を形成する。
なお、本実施の形態では、導電膜37としてポリシリコン膜を形成する場合を例に挙げて説明したが、導電膜37は、異方性エッチング(ドライエッチング)により、微細なパターン(例えば、幅が50〜300nmのパターン)に加工しやすい膜であればよい。よって、導電膜37は、異方性エッチング(ドライエッチング)により加工しにくい金属膜以外の膜で、かつ上記条件を満たす膜であればよく、ポリシリコン膜に限定されない。
次いで、導電膜37上に、導電膜37の上面のうち、ダミーゲート電極38及びダミーコンタクトプラグ39の形成領域に対応する面を覆うように、ホトレジスト(図示せず)を形成する。
次いで、該ホトレジストをマスクとする異方性エッチング(ドライエッチング)により、導電膜37及び絶縁膜36をパターニングすることで、パターニングされた絶縁膜36上に、導電膜37よりなるダミーゲート電極38、及び導電膜37よりなり、かつダミーゲート電極38の幅Wよりも大きい開口幅Rとされたダミーコンタクトプラグ39を同時に形成する。このとき、ダミーコンタクトプラグ39は、ダミーゲート電極38を挟み込むように形成する。
また、ダミーコンタクトプラグ39の形状は、例えば、四角柱にするとよい。これにより、後述する図10に示す工程で形成されるコンタクトプラグ24の形状を四角柱にすることが可能となるので、コンタクトプラグ24の形状が円柱の場合と比較して、コンタクトプラグ24と不純物拡散領域15との間の接触面積を増加させることができる。
また、半導体基板11上に、絶縁膜36と、導電膜37とを順次形成し、導電膜37をパターニングして、ダミーゲート電極38及びダミーコンタクトプラグ39を形成するため、ダミーゲート電極38及びダミーコンタクトプラグ39の高さは等しくなる。ダミーゲート電極38及びダミーコンタクトプラグ39の高さは、例えば、100〜300nmとすることができる。
なお、図2では、ダミーゲート電極38とダミーコンタクトプラグ39との間に形成される絶縁膜36を除去した場合を例に挙げて説明しているが、ダミーゲート電極38とダミーコンタクトプラグ39との間に形成される絶縁膜36は、必要に応じて除去するばよい。
次いで、図3に示す工程では、イオン注入法により、ダミーゲート電極38及びダミーコンタクトプラグ39をマスクとして、ダミーコンタクトプラグ39とダミーゲート電極38との間に位置する半導体基板11(p型のシリコン基板)の上面11aに、低濃度のn型不純物(具体的には、ヒ素(As)やリン(P))を選択的に注入することで、半導体基板11の上面11aに対して面一とされた上面13aを有する一対のLDD領域13(他の不純物拡散領域)を形成し、その後、一対のLDD領域13の下側にp型不純物であるボロン(B)等を注入することでExtension−haloを形成する。
上記n型不純物としてヒ素(As)をイオン注入する場合の注入条件としては、エネルギーが2〜5KeV、ドーズ量を1〜5E15ions/cmとすることができる。また、p型不純物としてボロン(B)をイオン注入する場合の注入条件としては、エネルギーが5〜10KeV、ドーズ量を1〜5E13ions/cmとすることができる。
これにより、ダミーゲート電極38の側面38b側、及びダミーゲート電極38の側面38c側に、LDD領域13が形成される。なお、LDD領域13は、図1に示す不純物拡散領域15に含まれるn型不純物の濃度よりも低くなるように形成する。
なお、図2に示す工程の後に、ダミーゲート電極38の側面38cにサイドウォールを形成し、その後、LDD領域13を形成してもよい。
次いで、図4に示す工程では、ダミーゲート電極38の側面38b,38c、及びダミーコンタクトプラグ39の側面39bを覆うように第1の層間絶縁膜16を形成する。
このとき、第1の層間絶縁膜16は、第1の層間絶縁膜16の上面16aが、ダミーゲート電極38の上面38a、及びダミーコンタクトプラグ39の上面39aに対して面一になるように形成する。
具体的には、CVD法により、ダミーゲート電極38の上面38a及び側面38b,38c、及びダミーコンタクトプラグ39の上面39a及び側面39bを覆うように、第1の層間絶縁膜16としてシリコン窒化膜(SiN膜)を成膜する。
次いで、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いた研磨により、ダミーゲート電極38の上面38a、及びダミーコンタクトプラグ39の上面39aよりも上方に形成された不要な第1の層間絶縁膜16を除去する。この
上記研磨後の第1の層間絶縁膜16の厚さMは、例えば、100〜300nmとすることができる。
次いで、図5に示す工程では、図4に示すポリシリコン膜よりなるダミーゲート電極39及びダミーコンタクトプラグ39を選択的に除去し、次いで、図4に示すパターニングされた絶縁膜36を選択的に除去することで、ダミーゲート電極38の形成領域Aに半導体基板11の上面11aを露出するゲート電極形成用溝17と、ダミーコンタクトプラグ39の形成領域Bに半導体基板11の上面11aを露出するコンタクト孔18と、を同時に形成する。
これにより、コンタクト孔18は、その開口幅Rが図2に示すダミーコンタクトプラグ39の開口幅Rと略等しくなる。また、ゲート電極形成用溝17は、その幅Wがコンタクト孔18の開口幅Rよりも小さく、かつダミーゲート電極38の幅Wと略等しくなる。
このように、コンタクト孔18の開口幅Rよりも小さい幅Wとされたゲート電極形成用溝17と共に、コンタクト孔18を形成することにより、コンタクト孔形成用のホトレジストを形成する工程、該ホトレジストを介したドライエッチングを行なう工程、及び該ホトレジストを除去する工程を行なう必要がなくなるため、半導体装置10の製造工程を簡略化できる。
なお、図5では、図4に示す絶縁膜36を除去する場合を例に挙げて説明したが、図4に示す絶縁膜36は必要に応じて除去すればよい。
絶縁膜36がシリコン酸化膜(SiO膜)の場合、絶縁膜36は、HF(フッ化水素)系のエッチング液で除去することができる。
また、ダミーゲート電極38及びダミーコンタクトプラグ39の母材がポリシリコン膜の場合、ダミーゲート電極38及びダミーコンタクトプラグ39は、アンモニア水やフッ硝酸系のエッチング液により除去することができる。
次いで、図6に示す工程では、ゲート電極形成用溝17の内面(具体的には、ゲート電極形成用溝17の底面17a及び側面17b)、コンタクト孔18の内面(具体的には、コンタクト孔18の底面18a及び側面18b)、及び第1の層間絶縁膜16の上面16aを覆う高誘電率絶縁膜42を成膜する。
具体的には、高誘電率絶縁膜42として、HF(フッ化水素)系のエッチング液によりエッチング可能なHfO膜(例えば、厚さが2〜3nm)を成膜する。
上記HfO膜の成膜方法としては、例えば、ALD(Atomic Layer Deposition)法やMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いるとよい。
例えば、ALD法を用いてHfO膜を成膜することにより、ゲート電極形成用溝17の内面、コンタクト孔18の内面、及び第1の層間絶縁膜16の上面16aに、薄く、かつ均一な厚さとされた高誘電率絶縁膜42(この場合、HfO膜)を成膜することができる。
なお、ゲート電極形成用溝17及びコンタクト孔18が形成される第1の層間絶縁膜16の膜種は、高誘電率絶縁膜42のエッチング特性(具体的には、どのようなエッチング液でエッチングされるか)に応じて、適宜選択するとよい。
具体的には、高誘電率絶縁膜42としてHF(フッ化水素)系のエッチング液によりエッチング可能なHfO膜を用いる場合、第2の層間絶縁膜14としてシリコン窒化膜(SiN膜)を用いるとよい。
このように、高誘電率絶縁膜42としてHfO膜を用いる場合、第1の層間絶縁膜16としてシリコン窒化膜(SiN膜)を成膜することで、シリコン窒化膜(SiN膜)はHF(フッ化水素)系のエッチング液でほとんどエッチングされないため、後述する図8に示す工程(ダメージを受けた高誘電率絶縁膜42をウエットエッチングで除去する工程)において、ゲート電極形成用溝17の幅W、及びコンタクト孔18の開口幅Rが大きくなることを防止できる。
また、例えば、アルカリ系のエッチング液(例えば、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)水溶液)でエッチング可能な絶縁膜(例えば、AlO膜)を高誘電率絶縁膜42として成膜する場合、第1の層間絶縁膜16としてシリコン酸化膜(SiO膜)を用いることができる。
この場合、シリコン酸化膜(SiO膜)がアルカリ系のエッチング液でほとんどエッチングされないため、ゲート電極形成用溝17の幅W、及びコンタクト孔18の開口幅Rが大きくなることを防止できる。
また、本実施の形態では、高誘電率絶縁膜42として、一般にゲート絶縁膜に用いられている二酸化ケイ素膜(SiO膜)の比誘電率3.9よりも高い比誘電率を有する絶縁膜を形成すればよく、高誘電率絶縁膜42となる絶縁膜は、上記説明したHfO膜及びAlO膜に限定されない。
次いで、図7に示す工程では、ゲート電極形成用溝17の下部17A(ゲート電極形成用溝17の底面17aを含む)に形成された高誘電率絶縁膜42にn型不純物が注入されないように、図7に示す構造体の上面側から、斜めイオン注入法により、コンタクト孔18の底面18aに形成された高誘電率絶縁膜42を介して、右斜め下方向であるC方向、及び左斜め下方向であるD方向から半導体基板11にn型不純物をイオン注入する。
これにより、コンタクト孔18の下方に位置する半導体基板11に、LDD領域13及び素子分離領域12と接触し、上面15aが半導体基板11の上面11aに対して面一とされ、かつLDD領域13よりも高濃度のn型不純物を含む不純物拡散領域15を形成すると共に、高誘電率絶縁膜42のうち、n型不純物が注入された部分(具体的には、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜42以外の部分)にダメージを与えて、膜質を脆くする。
なお、先に説明したように、ゲート電極形成用溝17の幅Wがコンタクト孔18の開口幅Rよりも小さくなるように形成されているため、上記斜めイオン注入法により、半導体基板11にn型不純物をイオン注入する際、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜42にn型不純物がイオン注入されることを容易に防止可能となる。つまり、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜42が、ダメージを受けて、膜質が脆くなることを、容易に防止できる。
ここで、上記斜めイオン注入を行なう際の処理条件について説明する。
ゲート電極形成用溝17の幅Wが50〜100nmの範囲内で、コンタクト孔18の開口幅Rが100〜300nmの範囲内で、かつゲート電極形成用溝17の幅Wよりも大きい場合、C方向からイオン注入する際の注入角度α、及びD方向からイオン注入する際の注入角度βは、40〜50°の範囲内で適宜選択することができる。
また、高誘電率絶縁膜42にイオン注入するn型不純物としては、例えば、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。この場合、イオン注入時のエネルギーを10〜20KeV程度、ドーズ量を5E13ions/cmとすることができる。
なお、図7に示す工程では、ゲート電極形成用溝17の底面17a、及びゲート電極形成用溝17の側面17bの一部よりなるゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜42にn型不純物を注入しない場合を例に挙げて説明したが、図7に示す工程では、少なくともゲート電極形成用溝17の底面17aに形成された高誘電率絶縁膜42にn型不純物がイオン注入されなければよい。
ただし、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜42にn型不純物を注入しないように上記斜めイオン注入を行なうことで、図7に示す工程、及び後述する図8に示す工程におけるプロセスマージンを十分に確保することが可能となるので、半導体装置10の歩留まりを向上させることができる。
また、図2に示す工程の後に、ダミーゲート電極38の側面38cにサイドウォールを形成した場合、図7に示す工程は、コンタクトの注入時に行なう。
また、活性化の熱処理は、上記斜めイオン注入法によりn型不純物をイオン注入した直後に行なう。
次いで、図8に示す工程では、ウエットエッチング法により、図7に示す高誘電率絶縁膜42のうち、n型不純物がイオン注入されてダメージを受けた部分を選択的に除去することでゲート電極形成用溝17の下部17Aに、高誘電率絶縁膜42よりなるゲート絶縁膜21を形成すると共に、コンタクト孔18から不純物拡散領域15の上面15aを露出させる。
具体的には、HF(フッ化水素)系のエッチング液を用いたウエットエッチングにより、n型不純物がイオン注入されたHfO膜よりなる高誘電率絶縁膜42を除去して、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに、HfO膜よりなる高誘電率絶縁膜42を残存させることで、ダメージを受けていない高誘電率絶縁膜42よりなるゲート絶縁膜21を形成すると共に、コンタクト孔18から不純物拡散領域15の上面15aを露出させる。
ところで、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜42のエッチングは、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成されたダメージを受けていない高誘電率絶縁膜42(図1に示すゲート絶縁膜21の母材となる膜)のエッチング速度の約5倍の速度で進行する。
そのため、図8に示す工程において、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜42をウエットエッチングにより除去する際、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜(ゲート絶縁膜21の母材となる膜)を除去することなく、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜42を選択的に容易に除去して、ダメージを受けていない高誘電率絶縁膜42よりなるゲート絶縁膜21を形成することが可能となる。
これにより、ゲート絶縁膜21を形成するためのエッチングマスクとなるホトレジスト(図示せず)を形成する工程、該ホトレジストを介したドライエッチングにより高誘電率絶縁膜42をパターニングする工程、及び該ホトレジストを除去する工程を行なう必要がなるため、半導体装置10の製造工程を簡略化することができる。
なお、本実施の形態では、図8に示すように、ウエットエッチング後に、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに対応するゲート電極形成用溝17の側面17bに高誘電率絶縁膜42を残存させる場合を例に挙げて説明したが、上記ウエットエッチング後において、少なくともゲート電極形成用溝17の底面17aに、ゲート絶縁膜21となる高誘電率絶縁膜42が残存すればよい。
次いで、図9に示す工程では、ゲート絶縁膜21が形成されたゲート電極形成用溝17、及びコンタクト孔18を埋め込む金属膜44を形成する。このとき、第1の層間絶縁膜16の上面16aにも金属膜44が形成される。金属膜44は、ゲート電極23及びコンタクトプラグ24の母材となる膜である。金属膜44としては、例えば、TiN膜やTaN膜等を用いることができる。
次いで、図10に示す工程では、CMP法を用いた研磨により、第1の層間絶縁膜16の上面16aよりも上方に形成された不要な金属膜44を研磨除去することで、ゲート電極形成用溝17内に金属膜44よりなり、かつゲート電極形成用溝17の幅Wと等しい幅とされたゲート電極23と、コンタクト孔18内に金属膜44よりなり、かつコンタクト孔18の開口幅Rと等しい直径とされたコンタクトプラグ24と、を同時に形成する。
このように、ゲート電極23及びコンタクトプラグ24を同時に形成することにより、ゲート電極23及びコンタクトプラグ24を別々の工程で形成した場合と比較して、半導体装置10の製造工程を簡略化することができる。
なお、第1の層間絶縁膜16としてシリコン窒化膜を用いることで、金属膜44を研磨する際のストッパー膜として第1の層間絶縁膜16を用いることができる。
次いで、図11に示す工程では、第1の層間絶縁膜16の上面16aに、金属膜45(他の金属膜)を成膜し、次いで、金属膜45上にパターニングされたホトレジスト(図示せず)を形成する。
次いで、該ホトレジストをマスクとする異方性エッチング(具体的には、ドライエッチング)により、金属膜45をパターニングすることで、金属膜45よりなり、かつゲート電極23の上端と接続される第1の配線26と、金属膜45よりなり、かつコンタクトプラグ24の上端と接続される第2の配線27と、を同時に形成する。その後、ホトレジスト(図示せず)を除去することで、本実施の形態の半導体装置10が製造される。
本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、半導体基板11上に、絶縁膜36と、導電膜37とを順次成膜し、絶縁膜36及び導電膜37をパターニングすることで、パターニングされた絶縁膜36上に、導電膜37よりなるダミーゲート電極38、及び導電膜37よりなり、かつダミーゲート電極38の幅Wよりも大きい開口幅Rとされたダミーコンタクトプラグ39を同時に形成し、次いで、半導体基板11上に、ダミーゲート電極38の側面38b,38c、及びダミーコンタクトプラグ39の側面39bを覆う第1の層間絶縁膜16を形成し、次いで、ダミーゲート電極38及びダミーコンタクトプラグ39と、パターニングされた絶縁膜36とを順次選択的に除去することで、ダミーゲート電極38の形成領域Aに、半導体基板11の上面11aを露出するゲート電極形成用溝17と、ダミーコンタクトプラグ39の形成領域Bに、半導体基板11の上面11aを露出するコンタクト孔18と、を同時に形成することにより、コンタクト孔形成用のホトレジスト(図示せず)及び該ホトレジストを介したドライエッチングを行なうことなく、ゲート電極形成用溝17と共に、コンタクト孔18を形成することが可能となるので、半導体装置10の製造工程を簡略化できると共に、コンタクト孔18の開口幅Rよりも小さい幅Wとされたゲート電極形成用溝17を形成することが可能となる。
このように、ゲート電極形成用溝17の幅Wをコンタクト孔18の開口幅Rよりも小さく形成することで、斜めイオン注入法により、半導体基板11に不純物拡散領域15を形成する際、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜42にn型不純物がイオン注入されることを防止(つまり、ダメージを受けることを防止)することが可能となる。
また、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜42のエッチングは、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成されたダメージを受けていない高誘電率絶縁膜42(図1に示すゲート絶縁膜21の母材となる膜)のエッチング速度の約3〜5倍の速度で進行する。
そのため、図8に示す工程において、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜42をウエットエッチングにより除去する際、ゲート電極形成用溝17の下部17Aに形成された高誘電率絶縁膜(ゲート絶縁膜21の母材となる膜)を除去することなく、ダメージを受けた高誘電率絶縁膜42を選択的に容易に除去して、ダメージを受けていない高誘電率絶縁膜42よりなるゲート絶縁膜21を形成することが可能となる。
これにより、ゲート絶縁膜21を形成するためのエッチングマスクとなるホトレジスト(図示せず)を形成する工程、該ホトレジストを介したドライエッチングにより高誘電率絶縁膜42をパターニングする工程、及び該ホトレジストを除去する工程を行なう必要がなるため、半導体装置10の製造工程を簡略化することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、半導体装置の製造方法に適用可能である。
10…半導体装置、11…半導体基板、11a,12a,13a,15a,16a,23a,24a,38a、39a…上面、12…素子分離領域、13…LDD領域、15…不純物拡散領域、16…第1の層間絶縁膜、17…ゲート電極形成用溝、17A…下部、17a,18a…底面、17b,18b…側面、18…コンタクト孔、21…ゲート絶縁膜、23…ゲート電極、38b,38c,39b…側面、24…コンタクトプラグ、26…第1の配線、27…第2の配線、29…第2の層間絶縁膜、32…素子分離用溝、33,36…絶縁膜、38…ダミーゲート電極、39…ダミーコンタクトプラグ、42…高誘電率絶縁膜、44,45…金属膜、A,B…形成領域、C,D…方法、M…厚さ、R,R…開口幅、W,W…幅、α,β…注入角度

Claims (11)

  1. 半導体基板上に、絶縁膜と、導電膜とを順次形成し、前記絶縁膜及び前記導電膜をパターニングすることで、パターニングされた前記絶縁膜上に、前記導電膜よりなるダミーゲート電極、及び前記導電膜よりなり、かつ前記ダミーゲート電極の幅よりも大きい幅とされたダミーコンタクトプラグを同時に形成する工程と、
    前記半導体基板上に、前記ダミーゲート電極の側面、及び前記ダミーコンタクトプラグの側面を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜を形成後に、前記ダミーゲート電極及び前記ダミーコンタクトプラグと、前記パターニングされた絶縁膜と、を順次選択的に除去することで、前記ダミーゲート電極の形成領域に、前記半導体基板の上面を露出するゲート電極形成用溝と、前記ダミーコンタクトプラグの形成領域に、前記半導体基板の上面を露出するコンタクト孔と、を同時に形成する工程と、
    前記ゲート電極形成用溝の内面、前記コンタクト孔の内面、及び前記層間絶縁膜の上面を覆う高誘電率絶縁膜を成膜する工程と、
    少なくとも前記ゲート電極形成用溝の底面に形成された前記高誘電率絶縁膜に不純物がイオン注入されないように、斜めイオン注入法により、前記コンタクト孔の底面に形成された前記高誘電率絶縁膜を介して、前記半導体基板に前記不純物をイオン注入することで、不純物拡散領域を形成すると共に、前記不純物がイオン注入された前記高誘電率絶縁膜にダメージを与える工程と、
    ウエットエッチング法により、前記ダメージを受けた前記高誘電率絶縁膜を選択的に除去することで、前記ゲート電極形成用溝の底面に、前記不純物がイオン注入されていない前記高誘電率絶縁膜よりなるゲート絶縁膜を形成すると共に、前記コンタクト孔から前記不純物拡散領域の上面を露出する工程と、
    前記ゲート絶縁膜が形成された前記ゲート電極形成用溝、及び前記コンタクト孔を金属膜で埋め込むことで、前記ゲート電極形成用溝内に前記金属膜よりなるゲート電極、及び前記コンタクト孔に前記金属膜よりなるコンタクトプラグを同時に形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記導電膜として、ポリシリコン膜を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ゲート電極形成用溝の底面、及び前記ゲート電極形成用溝の側面の一部よりなる前記ゲート電極形成用溝の下部に形成された前記高誘電率絶縁膜に、前記不純物を注入しないことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記高誘電率絶縁膜の比誘電率は、3.9よりも高いことを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記高誘電率絶縁膜として、HfO膜を成膜し、
    前記ウエットエッチング法により、前記高誘電率絶縁膜をエッチングする際、HF(フッ化水素)系のエッチング液を用いることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記層間絶縁膜としてシリコン窒化膜を成膜することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記層間絶縁膜を形成する前に、イオン注入法により、前記ダミーゲート電極及び前記ダミーコンタクトプラグをマスクとして、前記ダミーゲート電極と前記ダミーコンタクトプラグとの間に位置する前記半導体基板の上面に不純物を注入することで、前記不純物拡散領域よりも不純物濃度の低い他の不純物拡散領域を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記ダミーコンタクトプラグは、四角柱形状となるように形成することを特徴とする請求項1ないし7のうち、いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記層間絶縁膜は、該層間絶縁膜の上面が、前記ダミーゲート電極の上面及び前記ダミーコンタクトプラグの上面に対して面一となるように形成することを特徴とする請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記ゲート電極及び前記コンタクトプラグは、前記ゲート電極及び前記コンタクトプラグの上面が前記層間絶縁膜の上面に対して面一となるように形成することを特徴とする請求項1ないし9のうち、いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記層間絶縁膜上に、他の金属膜を成膜し、該他の金属膜をパターニングすることで、前記他の金属膜よりなり、かつ前記ゲート電極の上端と接続される第1の配線と、前記他の金属膜よりなり、かつ前記コンタクトプラグの上端と接続される第2の配線と、を同時に形成する工程を含むことを特徴とする請求項1ないし10のうち、いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
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