JP2012059602A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】フラットケーブルの端部を囲う防水用のハウジングを備えたワイヤハーネスにおいて、フラットケーブルに対してそれをねじる力が加わった場合でも、ハウジング内の防水性能の悪化を防止できること。
【解決手段】ワイヤハーネス1において、仕切部材50は、フラットケーブル10の端部11の外周面に沿う貫通孔51が形成され、ハウジング20の筒状部21の内側の段差部213に縁部が当接する非弾性体である。蓋部材30は、フラットケーブル10の端部11の外周面に沿う貫通孔31が形成され、筒状部21の導入口211を塞ぐ非弾性体である。止水部材40は、フラットケーブル10の端部11の外周面に密接する貫通孔41が形成され、筒状部21の内側における仕切部材50と蓋部材30との間の領域を満たす弾性体である。フラットケーブル10の端部11は、蓋部材30、止水部材40及び仕切部材50各々の貫通孔31,41,51を貫通する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フラットケーブルとそのフラットケーブルの端部を囲う防水用のハウジングとを備えたワイヤハーネスに関する。
従来、自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスは、電装機器又は他のワイヤハーネスと接続される端子が設けられたケーブルの端部を防水するために、ケーブルの端部を囲う防水用のハウジングを備える場合がある。防水用のハウジングは、ケーブルの端部が貫通する筒状部が形成されており、その筒状部の内側に、ケーブルと筒状部の内側面との間の隙間を埋めるゴム製の止水部材が挿入される。そのような防水用のハウジングを備えたワイヤハーネスは、例えば、特許文献1などに示されている。
以下、図10を参照しつつ、フラットケーブル及び防水用のハウジングを備えた従来のワイヤハーネス100の端部の構造について説明する。図10は、従来のワイヤハーネス100が備えるフラットケーブルの端部の側面及び防水構造の断面を示す図である。
図10に示されるように、従来のワイヤハーネス100は、フラットケーブル10と、防水用のハウジング20と、蓋部材30と、止水部材40とを備える。フラットケーブル10は、並列状態で束ねられた複数の電線12を備え、扁平な断面形状を有するケーブルである。フラットケーブル10の末端、即ち、複数の電線12の末端には、電装機器の端子台60に接続される端子14が設けられている。端子14は、電線12の端部を保持する電線保持部141と、ネジ61によって接続相手の端子台60に連結される連結端子部142とを有している。電線保持部141が電線12の端部を保持することにより、各電線12の芯線13と連結端子部142とが電気的に接続される。
ハウジング20には、フラットケーブル10の端部11が貫通する筒状部21と、連結端子部142の周囲を囲う末端保護部22とが形成されている。筒状部21の一方の開口はフラットケーブル10の導入口211であり、他方の開口は末端保護部22内に連通するフラットケーブル10の末端の導出口212である。
また、末端保護部22は、端子14にアクセスするための開口221が形成されている。その開口221は、端子14を端子台60に連結する作業の完了後にゴム製の止水栓70によって塞がれる。
蓋部材30は、筒状部21におけるフラットケーブル10の導入口211を塞ぐ樹脂などの非弾性体からなる部材である。蓋部材30には、フラットケーブル10の端部11が貫通する貫通孔31が形成されている。この貫通孔31は、フラットケーブル10を容易に通すことができるよう、フラットケーブル10の表面との間に遊びが形成される程度の大きさで形成されている。
また、止水部材40は、フラットケーブル10の端部11の外周面に密接する形状の貫通孔41が形成され、筒状部21の内側の面とフラットケーブル10の端部11との隙間を埋めるゴムなどの弾性体からなる部材である。筒状部21の内側面には、止水部材40が端子14側へ移動することを防ぐための段差部213が形成されている。
特開2002−42956号公報
ところで、従来のワイヤハーネス100において、フラットケーブル10は、可動部の動き又は車両の振動などによってそれをねじる力が加わる場合がある。そして、フラットケーブル10に対してそれをねじる力が加わると、フラットケーブル10のねじれによって止水部材40が変形し、止水部材40とフラットケーブル10との間に隙間が生じる。
即ち、従来のワイヤハーネス100は、防水用のハウジング20に通されるケーブルがフラットケーブル10である場合、フラットケーブル10がねじれることによって防水性能が悪化するという問題点を有している。この問題は、フラットケーブル10の末端の端子14が相手側端子に対して固定されている場合、特許文献1に示されるワイヤハーネスにおいても同様に生じる。
本発明は、フラットケーブルとそのフラットケーブルの端部を囲う防水用のハウジングとを備えたワイヤハーネスにおいて、フラットケーブルに対してそれをねじる力が加わった場合でも、ハウジング内の防水性能の悪化を防止できることを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネスは、以下に示す各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、フラットケーブルである。
(2)第2の構成要素は、フラットケーブルの端部が貫通する筒状部が形成され、フラットケーブルの端部を囲うハウジングである。
(3)第3の構成要素は、フラットケーブルの端部の外周面に沿う形状を有しその端部が貫通する第1の貫通孔が形成され、筒状部の内側の周面に形成された段差部に第1の面の縁部が当接する非弾性体からなる仕切部材である。
(4)第4の構成要素は、フラットケーブルの端部の外周面に沿う形状を有しその端部が貫通する第2の貫通孔が形成され、筒状部におけるフラットケーブルの導入口を塞ぐ非弾性体からなる蓋部材である。
(5)第5の構成要素は、フラットケーブルの端部の外周面に密接する形状を有しその端部が貫通する第3の貫通孔が形成され、筒状部の内側における仕切部材の第1の面に対し反対側の第2の面と蓋部材の内側面との間の領域を満たす弾性体からなる止水部材である。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、仕切部材における第1の面に、フラットケーブルの末端に設けられた端子と筒状部の内側の面との隙間に嵌り込んで端子の変位を拘束する端子拘束部が突出して形成されていることが考えられる。
また、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、仕切部材における前記第1の貫通孔の周面に形成され、前記フラットケーブルの表面に押し当たってフラットケーブルの変位を拘束するケーブル拘束部が突出して形成されていることが考えられる。
本発明に係るワイヤハーネスにおいては、フラットケーブルのねじれの変形は、止水部材の両側に配置された非弾性体からなる仕切部材及び蓋部材各々の貫通孔の縁部により、比較的小さな変形に制限される。しかも、防水用のハウジングの筒状部とフラットケーブルとの間の隙間を埋める止水部材が、非弾性体からなる仕切部材と蓋部材との間に挟み込まれるため、止水部材自体の変形もごくわずかな変形に制限される。従って、本発明によれば、フラットケーブルに対してそれをねじる力が加わった場合でも、フラットケーブルと止水部材との間に隙間が生じてハウジング内の防水性能が悪化することを防止できる。
また、仕切部材が、フラットケーブルの端子の変位を拘束する端子拘束部を有することにより、フラットケーブルは、接続先の相手端子から受ける振動などの応力によって生じる変形がごく小さく抑えられる。その結果、端子の変位によるフラットケーブルの変形が抑制され、ハウジング内の防水性能の悪化がより確実に防がれる。
ところで、例えば、接続先の相手端子の変位幅が大きい場合、フラットケーブルの端子の変位が制限されると、端子が曲がって破損する恐れがある。このように、ワイヤハーネスの適用対象によっては、フラットケーブルの端子の変位をある程度許容すべき場合がある。そのようば場合、仕切部材に端子拘束部を設けることは好ましくない。
そこで、仕切部材に、フラットケーブルの変位を拘束するケーブル拘束部が突出して形成されていれば好適である。この場合、フラットケーブルの柔軟性により、端子の変位はある程度許容される。さらに、フラットケーブルは、接続先の相手端子から受ける振動などの応力によって生じる変形が比較的小さく抑えられる。その結果、ハウジング内の防水性能の悪化がより確実に防がれる。
本発明の実施形態に係るワイヤハーネス1におけるフラットケーブル10の端部の側面と防水用のハウジング20の断面とを示す図(a)及びワイヤハーネス1のハウジング20の背面図(b)である。 ワイヤハーネス1が備えるハウジング20の断面図(a)及び背面図(b)である。 ワイヤハーネス1が備える蓋部材30の三面図である。 ワイヤハーネス1が備える止水部材40の三面図である。 ワイヤハーネス1が備える仕切部材50の三面図である。 ワイヤハーネス1の第1応用例に係るワイヤハーネス1Aが備えるフラットケーブル10の端部の側面及び防水構造の断面を示す図である。 ワイヤハーネス1Aが備える仕切部材50Aの三面図である。 ワイヤハーネス1の第2応用例に係るワイヤハーネス1Bが備えるフラットケーブル10の端部の側面及び防水構造の断面を示す図である。 ワイヤハーネス1Bが備える仕切部材50Bの三面図である。 従来のワイヤハーネス100が備えるフラットケーブル10の端部の側面及び防水構造の断面を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<実施形態>
まず、図1から図5を参照しつつ、本発明の実施形態に係るワイヤハーネス1の構成について説明する。ワイヤハーネス1は、例えば、自動車のバッテリ、インバータ回路又は制御装置などの信号供給源とモータなどの電装機器との間を接続する。図1から図5に示されるように、ワイヤハーネス1は、フラットケーブル10と、防水用のハウジング20と、蓋部材30と、止水部材40と、仕切部材50とを備える。ハウジング20、蓋部材30、止水部材40及び仕切部材50が、ワイヤハーネス1における防水構造を構成している。
なお、図1(a)は、ハウジング20に対するフラットケーブル10の挿入方向である第1方向に直交する第2方向から見たときのワイヤハーネス1の防水構造の断面及びフラットケーブル10の側面を示す。また、図2(a)は、第2方向から見たときのハウジング20の断面図であり、図2(b)は、第1方向から見たときのハウジング20の背面図である。また、図3(a)は、第1方向に対向する方向から見たとき、即ち、蓋部材30を内側から見たときの蓋部材30の正面図である。また、図3(b)は、第2方向からみたときの蓋部材30の側面図であり、図3(c)は第1方向及び第2方向に直交する第3方向から見たときの蓋部材30の平面図である。また、図4(a)は、第1方向に対向する方向から見たときの止水部材40の正面図である。また、図4(b)は、第2方向からみたときの止水部材40の側面図であり、図4(c)は第3方向から見たときの止水部材40の平面図である。また、図5(a)は、第1方向に対向する方向から見たときの仕切部材50の正面図である。また、図5(b)は、第2方向からみたときの仕切部材50の側面図であり、図5(c)は第3方向から見たときの仕切部材50の平面図である。
<フラットケーブル>
フラットケーブル10は、並列状態で絶縁被覆により束ねられた複数の電線12を備え、扁平な断面形状を有するケーブルである。なお、図1(b)において、フラットケーブル10に含まれる複数の電線12の断面図は省略されている。フラットケーブル10の末端、即ち、複数の電線12の末端には、電装機器の端子台60に接続される端子14が設けられている。端子14は、電線12の端部を保持する電線保持部141と、ネジ61によって接続相手の端子台60に連結される連結端子部142とを有している。電線保持部141が電線12の端部を保持することにより、各電線12の芯線13と連結端子部142とが電気的に接続される。なお、図1において、端子台60及びネジ61は、仮想線(二点鎖線)により示されている。
<ハウジング>
図1及び図2に示されるように、ハウジング20は、フラットケーブル10の端部11及び末端の端子14を囲う部材である。ハウジング20は、筒状部21と末端保護部22との2つの部位から構成された非弾性体からなる部材であり、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。
筒状部21は、フラットケーブル10の端部11が貫通する筒状の部分である。末端保護部22は、フラットケーブル10の末端に設けられた端子14の連結端子部142の周囲を囲う部分である。筒状部21の一方の開口はフラットケーブル10の導入口211であり、他方の開口は末端保護部22内に連通するフラットケーブル10の末端の導出口212である。
また、筒状部21の内側の面には、止水部材40が端子14側へ移動することを防ぐための段差部213が形成されている。さらに、筒状部21の導入口211付近には、蓋部材30の突起爪32が嵌り込む嵌合孔214が形成されている。
また、末端保護部22は、筒状部21の内側から伸び出た端子14の連結端子部142にアクセスするための開口221が形成されている。その開口221は、端子14を端子台60に連結する作業の完了後にゴムなどの弾性体からなる止水栓70によって塞がれる。なお、図1において、止水栓70は仮想線(二点鎖線)により示されている。
<蓋部材>
図1及び図3に示されるように、蓋部材30は、筒状部21におけるフラットケーブル10の導入口211を塞ぐ非弾性体からなる部材であり、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。蓋部材30の輪郭形状は、筒状部21の導入口211の内面に沿う形状で形成されている。また、蓋部材30には、フラットケーブル10の端部11が貫通する貫通孔31が形成されている。この貫通孔31は、フラットケーブル10の端部11の外周面に沿う扁平した形状で形成されている。また、貫通孔31は、フラットケーブル10を容易に通すことができるよう、フラットケーブル10の表面との間に若干の遊びが形成される程度の大きさで形成されている。
また、蓋部材30の外縁の一部には、ハウジング20の筒状部21に形成された嵌合孔214に嵌り込む突起爪32が形成されている。蓋部材30は、その貫通孔31にフラットケーブル10が通された後に筒状部21の導入口211に挿入される。これにより、蓋部材30の突起爪32が筒状部21の嵌合孔214に嵌り込み、蓋部材30は、筒状部21の導入口211を塞ぐ状態で筒状部21に保持される。
また、蓋部材30の外側の面には、突起爪32の基礎となる部分の厚みを薄くする溝33が形成されている。この溝33は、蓋部材30が筒状部21の導入口211に挿入される際に突起爪32が筒状部21の内側へ変位しやすくするために設けられている。
<止水部材>
図1及び図4に示されるように、止水部材40は、筒状部21の内側の面とフラットケーブル10の端部11との隙間を埋める弾性体からなる部材である。止水部材40は、例えば、エラストマーなどのゴムからなる部材であり、フラットケーブル10の端部11の外周面に密接する形状の貫通孔41が形成されている。止水部材40の貫通孔41は、フラットケーブル10の端部11の外周面に沿う扁平した形状で形成されている。筒状に形成された止水部材40の外側面42及び内側面43は、筒状部21の内側の面及びフラットケーブル10の端部11の表面各々に対する密着性を高めるために波形に形成されている。
止水部材40は、その貫通孔41にフラットケーブル10が通された後に筒状部21内に挿入される。これにより、止水部材40は、筒状部21内において、外側面42及び内側面43の各々が筒状部21の内側の面及びフラットケーブル10の端部11の表面各々に密接した状態となる。その結果、水及び粉塵が筒状部21の導入口211から端子14側へ浸入することが防止される。
<仕切部材>
図1及び図5に示されるように、仕切部材50は、筒状部21内において止水部材40に隣接して端子14側に配置される非弾性体からなる部材であり、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。仕切部材50の輪郭形状は、筒状部21の内側の面に沿う形状で形成されている。また、仕切部材50には、フラットケーブル10の端部11が貫通する貫通孔51が形成されている。この貫通孔51は、フラットケーブル10の端部11の外周面に沿う扁平した形状で形成されている。
仕切部材50は、フラットケーブル10が通された後に筒状部21内に挿入される。但し、フラットケーブル10は、端子14が設けられた側に対して反対側の端部から、仕切部材50の貫通孔51、止水部材40の貫通孔41、蓋部材30の貫通孔31の順に通される。
仕切部材50及び止水部材40が導入口211から筒状部21内に挿入され、その後、蓋部材30が筒状部21の導入口211にセットされることにより、仕切部材50の第1の面(端子14側の面)の縁部52が、筒状部21の内側の周面に形成された段差部213に当接する。また、止水部材40は、筒状部21の内側における仕切部材50の第1の面に対し反対側の第2の面(導入口211側の面)と蓋部材30の内側面との間の領域を満たす状態となる。
<効果>
以上に示したワイヤハーネス1においては、フラットケーブル10のねじれの変形は、止水部材40の両側に配置された非弾性体からなる仕切部材50及び蓋部材30各々の貫通孔51,31の縁部により、比較的小さな変形に制限される。しかも、防水用のハウジング20の筒状部21の内面とフラットケーブル10との間の隙間を埋める止水部材40が、非弾性体からなる仕切部材50と蓋部材30との間に挟み込まれるため、止水部材40自体の変形もごくわずかな変形に制限される。従って、ワイヤハーネス1が採用されれば、フラットケーブル10に対してそれをねじる力が加わった場合でも、フラットケーブル10と止水部材40との間に隙間が生じてハウジング20の筒状部21内の防水性能が悪化することを防止できる。
<第1応用例>
次に、図6及び図7を参照しつつ、ワイヤハーネス1の第1応用例に係るワイヤハーネス1Aについて説明する。このワイヤハーネス1Aは、図1〜図5に示されたワイヤハーネス1と比較して、仕切部材50の形状のみが異なる。図6及び図7において、図1〜図5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Aにおける、ワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
ワイヤハーネス1Aは、ワイヤハーネス1における仕切部材50に対して所定の部位が追加された仕切部材50Aを備えている。なお、図6は、ハウジング20に対するフラットケーブル10の挿入方向である第1方向に直交する第2方向から見たときのワイヤハーネス1Aの防水構造の断面及びフラットケーブル10の側面を示す。また、図7(a)は、第1方向に対向する方向から見たときの仕切部材50Aの正面図である。また、図7(b)は、第2方向からみたときの仕切部材50Aの側面図であり、図7(c)は、第1方向及び第2方向に直交する第3方向から見たときの仕切部材50Aの平面図である。
仕切部材50Aは、仕切部材50と同様に、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。この仕切部材50Aは、仕切部材50と同じ機能を果たす基部53と、その基部53に突出して形成された端子拘束部54とを有している。
基部53は、仕切部材50と形状及び機能が同じであり、フラットケーブル10の端部11が貫通する貫通孔51が形成されている。この貫通孔51の形状は、フラットケーブル10の端部11の外周面に沿う形状である。また、基部53の端子14側の面の縁部52は、筒状部21の段差部213に当接する。そして、基部53は、蓋部材30との間に止水部材40を挟み込む。
端子拘束部54は、基部53における端子14側の面に突出して形成され、フラットケーブル10の末端に設けられた端子14の電線保持部141と筒状部21の内側の面との隙間に嵌り込んで端子14の変位を拘束する部分である。図6及び図7に示される例では、端子拘束部54は筒状に形成され、その内側の面541が、電線保持部141の外側の面に接する。
ワイヤハーネス1Aにおいては、仕切部材50Aが、フラットケーブル10の端子14の変位を拘束する端子拘束部54を有することにより、フラットケーブル10は、接続先の端子台60から受ける振動などの応力によって生じる変形がごく小さく抑えられる。その結果、端子14の変位によるフラットケーブル10の変形が抑制され、ハウジング20内の防水性能の悪化がより確実に防がれる。
<第2応用例>
次に、図8及び図9を参照しつつ、ワイヤハーネス1の第2応用例に係るワイヤハーネス1Bについて説明する。このワイヤハーネス1Bは、図1〜図5に示されたワイヤハーネス1と比較して、仕切部材50の形状のみが異なる。図8及び図9において、図1〜図5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Bにおける、ワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
ワイヤハーネス1Bは、ワイヤハーネス1における仕切部材50に対して所定の部位が追加された仕切部材50Bを備えている。なお、図8は、ハウジング20に対するフラットケーブル10の挿入方向である第1方向に直交する第2方向から見たときのワイヤハーネス1Bの防水構造の断面及びフラットケーブル10の側面を示す。また、図9(a)は、第1方向に対向する方向から見たときの仕切部材50Bの正面図である。また、図9(b)は、第2方向からみたときの仕切部材50Bの側面図であり、図9(c)は、第1方向及び第2方向に直交する第3方向から見たときの仕切部材50Bの平面図である。
仕切部材50Bも、仕切部材50と同様に、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。この仕切部材50Bは、仕切部材50のと同様に、フラットケーブル10の端部11が貫通する貫通孔51が形成されている。この貫通孔51の形状は、フラットケーブル10の端部11の外周面に沿う形状である。また、仕切部材50Bの端子14側の面の縁部52は、筒状部21の段差部213に当接する。そして、仕切部材50Bは、蓋部材30との間に止水部材40を挟み込む。
そして、仕切部材50Bにおける貫通孔51の周面には、フラットケーブル10の端部11の表面に押し当たってフラットケーブル10の変位を拘束するケーブル拘束部55が形成されている。例えば、このケーブル拘束部55は、その頭頂部がフラットケーブル10の被覆にくい込む程度にフラットケーブル10の端部11の表面に対して押し当たる。図8及び図9に示される例では、ケーブル拘束部55は、貫通孔51の周面において第1方向を長手方向として突出して形成された複数のリブである。ケーブル拘束部55は、図9に示されるようなリブの他、例えば、複数の半球状の突起部であること、又は第1方向において湾曲した凸面状に形成された貫通孔51の周面全体であることなども考えられる。なお、第1方向は、前述したとおり、ハウジング20の筒状部21に対するフラットケーブル10の挿入方向である。
ワイヤハーネス1Bにおいては、フラットケーブル10におけるケーブル拘束部55が押し当たる部分はほとんど変位せず、フラットケーブル10は、接続先の端子台60から受ける振動などの応力によって生じる変形が比較的小さく抑えられる。その結果、ハウジング内の防水性能の悪化がより確実に防がれる。
一方、ワイヤハーネス1Bにおいては、フラットケーブル10の柔軟性により、ケーブル拘束部55よりも末端側にある端子14の変位はある程度許容される。そのため、ワイヤハーネス1Bの採用は、例えば、接続先の端子台60の変位幅が大きく、フラットケーブル10の端14子の変位をある程度許容すべき場合に好適である。
1,1A,1B ワイヤハーネス
10 フラットケーブル
12 電線
13 芯線
14 端子
20 ハウジング
21 筒状部
22 末端保護部
30 蓋部材
31 貫通孔
32 突起爪
33 溝
40 止水部材
41 止水部材の貫通孔
42 止水部材の外側面
43 止水部材の内側面
50,50A,50B 仕切部材
51 仕切部材の貫通孔
52 仕切部材の縁部
53 仕切部材の基部
54 端子拘束部
54 短詩拘束部
55 ケーブル拘束部
60 端子台
61 ネジ
70 止水栓
141 電線保持部
142 連結端子部
142 電線保持部
211 筒状部の導入口
212 筒状部の導出口
213 段差部
214 嵌合孔

Claims (3)

  1. フラットケーブルと、
    前記フラットケーブルの端部が貫通する筒状部が形成され、前記フラットケーブルの端部を囲うハウジングと、を備えたワイヤハーネスであって、
    前記フラットケーブルの端部の外周面に沿う形状を有し該端部が貫通する第1の貫通孔が形成され、前記筒状部の内側の周面に形成された段差部に第1の面の縁部が当接する非弾性体からなる仕切部材と、
    前記フラットケーブルの端部の外周面に沿う形状を有し該端部が貫通する第2の貫通孔が形成され、前記筒状部における前記フラットケーブルの導入口を塞ぐ非弾性体からなる蓋部材と、
    前記フラットケーブルの端部の外周面に密接する形状を有し該端部が貫通する第3の貫通孔が形成され、前記筒状部の内側における前記仕切部材の前記第1の面に対し反対側の第2の面と前記蓋部材の内側面との間の領域を満たす弾性体からなる止水部材と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記仕切部材における前記第1の面に、前記フラットケーブルの末端に設けられた端子と前記筒状部の内側の面との隙間に嵌り込んで前記端子の変位を拘束する端子拘束部が突出して形成されている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記仕切部材における前記第1の貫通孔の周面に形成され、前記フラットケーブルの表面に押し当たって前記フラットケーブルの変位を拘束するケーブル拘束部が形成されている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
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