JP2012057568A - ロータリ圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

ロータリ圧縮機及び冷凍サイクル装置 Download PDF

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寛 長谷川
Atsuo Okaichi
敦雄 岡市
Yuji Ogata
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Abstract

【課題】単段のロータリ圧縮機にも低コストで導入できるインジェクション技術を提供する。
【解決手段】ロータリ圧縮機は、シリンダ1、ピストン2、インジェクション流路14、インジェクション弁15及びインジェクションポート14pを有する。シリンダ1とピストン2との間には、吸入作動室及び圧縮−吐出作動室を含む作動室7が形成されている。インジェクション弁15は、弁体35を有し、弁体35が作動室7の外に向かってピストン2に押されたときに開き、弁体35が作動室7の中に突出したときに閉じるように構成されている。インジェクションポート14pは、インジェクション弁15が閉じる瞬間におけるシリンダ1とピストン2との接点から見て圧縮−吐出作動室側に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータリ圧縮機及びそれを用いた冷凍サイクル装置に関する。本発明は、特に、冷凍サイクル装置の効率及び加熱能力の向上に寄与するインジェクション技術に関するものである。
当業者に知られているように、中間圧を有する気相の冷媒を圧縮機にインジェクションすると、冷凍サイクル装置の効率が向上する。図8は、特許文献1に記載された冷凍サイクル装置の構成図である。
図8に示すように、冷凍サイクル装置300は、圧縮機301、放熱器302、第1膨張弁303、気液分離器304、第2膨張弁305、蒸発器306及びインジェクション管307を備えている。圧縮機301は、1段目のロータリ機構301aと2段目のロータリ機構301bとで構成されている。インジェクション管307は、1段目のロータリ機構301aで圧縮した冷媒を2段目のロータリ機構301bに移すための流路308に接続されている。
冷媒は、高温高圧の状態となるように圧縮機301で圧縮される。圧縮された冷媒は、放熱器302で冷却された後、第1膨張弁303によって減圧され、気液分離器304に流入する。気液分離器304において、冷媒は、気相の冷媒と液相の冷媒とに分離される。気相の冷媒は、インジェクション管307に流入する。液相の冷媒は、第2膨張弁305でさらに減圧され、蒸発器306に流入する。冷媒は、蒸発器306で加熱されて気化し、圧縮機301に吸入される。圧縮機301に吸入された冷媒は、1段目のロータリ機構301aで中間圧まで圧縮される。中間圧まで圧縮された冷媒は、インジェクション管307からの気相の冷媒と混合される。混合された冷媒は、2段目のロータリ機構301bで更に圧縮される。
特開2006−177228号公報
図8に示す圧縮機301によれば、1段目のロータリ機構301aに吸入ポートが設けられ、2段目のロータリ機構301bに吐出ポートが設けられている。流路308は、基本的に、吸入ポート及び吐出ポートの両方から隔離されている。従って、インジェクションのタイミングを制御するための機構は不要である。
これに対し、1段のシリンダで冷媒を低圧から高圧まで圧縮するように構成されたロータリ圧縮機にインジェクション技術を適用するのは容易でない。具体的には、インジェクションポートから吸入ポートに冷媒が吹き抜けたり、作動室からインジェクションポートに冷媒が逆流したりするのを防止するために、インジェクションのタイミングを制御する弁が必要となる。ロータリ圧縮機は、通常、数十Hzで運転される。このような回転数に同期して弁を開閉するのは非常に難しい。仮に可能であってとしても、弁の動作を電気的に制御する装置が必要になったり、部品点数が増加したりしてコストの高騰を免れない。また、ロータリ圧縮機の信頼性の低下も懸念される。
こうした事情に鑑み、本発明は、単段のロータリ圧縮機にも低コストで導入でき、尚且つロータリ圧縮機の信頼性も確保できるインジェクション技術を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
シリンダと、
自身の外周面と前記シリンダの内周面との間に作動室が形成されるように前記シリンダの内部に配置されたピストンと、
前記作動室を吸入作動室と圧縮−吐出作動室とに仕切るベーンと、
圧縮行程の途中で前記圧縮−吐出作動室に作動流体を追加で供給するインジェクション流路と、
前記作動室の中と前記作動室の外との間を往復できる弁体を有し、前記弁体が前記作動室の外に向かって前記ピストンに押されたときに開き、前記弁体が前記作動室の中に突出したときに閉じるように構成されたインジェクション弁と、
前記インジェクション弁が閉じる瞬間における前記シリンダの前記内周面と前記ピストンの前記外周面との接点から見て前記圧縮−吐出作動室側に設けられ、前記インジェクション弁が開いたときに前記インジェクション流路を通じて前記圧縮−吐出作動室に作動流体が流入できるように前記作動室に向かって開口しているインジェクションポートと、
を備えた、ロータリ圧縮機を提供する。
他の側面において、本発明は、
上記本発明のロータリ圧縮機と、
前記ロータリ圧縮機で圧縮された作動流体を冷却する放熱器と、
前記放熱器で冷却された作動流体を膨張させる膨張機構と、
前記膨張機構で膨張した作動流体を蒸発させる蒸発器と、
前記放熱器の出口側の流路から分岐しているとともに、前記放熱器から流出した作動流体の一部を前記ロータリ圧縮機の前記インジェクション流路に導く分岐流路と、
を備えた、冷凍サイクル装置を提供する。
本発明のロータリ圧縮機によれば、インジェクション弁が開いたときにインジェクション流路を通じて圧縮−吐出作動室に作動流体が流入できる。弁体が作動室の外に向かってピストンに押されたときにインジェクション弁が開く。弁体が作動室の中に突出したときにインジェクション弁が閉じる。つまり、弁体及びピストンが一種のカム機構を構成している。このような構成によれば、インジェクション弁を電気的に制御する必要がない。
さらに、インジェクション弁が閉じる瞬間におけるシリンダの内周面とピストンの外周面との接点から見て圧縮−吐出作動室側にインジェクションポートが設けられている。このような位置にインジェクションポートが設けられていると、吸入作動室を通じて、インジェクションポートから吸入ポートへと作動流体が吹き抜けることを極力防止できる。
従って、本発明によるインジェクション技術は、単段のロータリ圧縮機にも低コストで導入できる。電気的な制御を特に必要としないので、ロータリ圧縮機の信頼性も確保できる。
本発明の冷凍サイクル装置は、上記本発明のロータリ圧縮機を備えているので、インジェクション技術の採用に伴うコストの増加を極力抑えることができる。インジェクション技術の導入により、特に、外気温が低いときの効率及び加熱能力を改善できる。
本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の構成図 図1に示す冷凍サイクル装置に用いられたロータリ圧縮機の縦断面図 図2に示すロータリ圧縮機のZ−Z線に沿った横断面図 図3の部分拡大図 インジェクション弁が閉じる瞬間におけるシリンダの内周面とピストンの外周面との接点と、インジェクションポートとの位置関係を示す概略図 インジェクション開始の瞬間における横断面図 シリンダとピストンとの接点がステムの先端と一致した瞬間における横断面図 インジェクション終了の瞬間における横断面図 図2に示すロータリ圧縮機のPV線図 変形例に係る2段ロータリ圧縮機の縦断面図 従来の冷凍サイクル装置の構成図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る冷凍サイクル装置の構成図である。冷凍サイクル装置100は、ロータリ圧縮機102、放熱器104、第1膨張機構106、気液分離器108、第2膨張機構110及び蒸発器112を備えている。これらの構成要素は、冷媒回路10を形成するように、流路10a〜10dによって上記の順番に環状に接続されている。流路10a〜10dは、典型的には、冷媒配管で構成されている。冷媒回路10には、作動流体として、ハイドロフルオロカーボン、二酸化炭素等の冷媒が充填されている。
冷凍サイクル装置100は、さらに、分岐流路10jを備えている。分岐流路10jは、気液分離器108に接続された一端とロータリ圧縮機102に接続された他端とを有し、気液分離器108で分離された気相の冷媒をロータリ圧縮機102に直接に導く。分岐流路10jは、典型的には、冷媒配管で構成されている。分岐流路10jに減圧弁が設けられていてもよい。分岐流路10jにアキュームレータが設けられていてもよい。
冷媒回路10には、冷媒の流れ方向を切り替えることができる切り替え機構として、四方弁が設けられていてもよい。
ロータリ圧縮機102は、冷媒を高温高圧に圧縮するための機器である。蒸発器112から流出した冷媒がロータリ圧縮機102に導かれるように、流路10dによって蒸発器112がロータリ圧縮機102に接続されている。また、気液分離器108で分離された気相の冷媒がロータリ圧縮機102に導かれるように、分岐流路10jによって気液分離器108がロータリ圧縮機102に接続されている。
放熱器104は、典型的には、空気−冷媒熱交換器又は水−冷媒熱交換器で構成されている。蒸発器112は、典型的には、空気−冷媒熱交換器で構成されている。
第1膨張機構106及び第2膨張機構110は、それぞれ、放熱器104で冷却された冷媒及び気液分離器108で分離された液相の冷媒を膨張させるための機器である。第1膨張機構106及び第2膨張機構110は、典型的には、膨張弁で構成されている。好適な膨張弁として、開度を変更できる弁、例えば電動膨張弁が挙げられる。第1膨張機構106は、放熱器104と気液分離器108との間の流路10b上に設けられている。第2膨張機構110は、気液分離器108と蒸発器112との間の流路10c上に設けられている。膨張機構106及び110は、それぞれ、冷媒から動力を回収できる容積型膨張機で構成されていてもよい。
気液分離器108は、第1膨張機構106で膨張した冷媒を気相の冷媒と液相の冷媒とに分離する。気液分離器108には、第1膨張機構106で膨張した冷媒の入口、液相の冷媒の出口及び気相の冷媒の出口が設けられている。気液分離器108で分離された気相の冷媒をロータリ圧縮機102に導くように、気相の冷媒の出口に分岐流路10jの一端が接続されている。
冷媒回路10には、アキュームレータ、内部熱交換器等の他の機器が設けられていてもよい。
(ロータリ圧縮機の構成)
図2は、図1に示す冷凍サイクル装置に使用されたロータリ圧縮機の縦断面図である。ロータリ圧縮機102は、密閉容器11、モータ13、圧縮機構21及びシャフト3を備えている。圧縮機構21は、密閉容器11の下部に配置されている。モータ13は、密閉容器11の内部において、圧縮機構21の上方に配置されている。シャフト3によって、圧縮機構21とモータ13とが連結されている。密閉容器11の底部には、潤滑油を保持するための油溜り22が形成されている。
密閉容器11の上部には、吐出管12が設けられている。吐出管12は、密閉容器11の上部を貫通しているとともに、密閉容器11の内部空間24に向かって開口している。吐出管12は、圧縮機構21で圧縮された冷媒を密閉容器11の外部に導く吐出流路としての役割を担う。つまり、吐出管12は、図1に示す流路10aの一部を構成している。ロータリ圧縮機102の動作時において、密閉容器11の内部空間24は、圧縮された冷媒で満たされる。つまり、ロータリ圧縮機102は、高圧シェル型の圧縮機である。高圧シェル型のロータリ圧縮機102によれば、冷媒でモータ13を冷却できるのでモータ効率の向上を期待できる。冷媒がモータ13で加熱されると、冷凍サイクル装置100の加熱能力も向上する。
圧縮機構21は、冷媒を圧縮するようにモータ13によって動かされる。図2及び図3に示すように、圧縮機構21は、シリンダ1、ピストン2、主軸受5(上軸受)、副軸受6(下軸受)、ベーン8、インジェクション流路14及びインジェクション弁15を有する。
シャフト3は、半径方向の外向きに突出した偏心部3a(偏心軸)を有する。ピストン2は、シリンダ1の内部に配置されている。シリンダ1の内部において、シャフト3の偏心部3aにピストン2が取り付けられている。シリンダ1及びピストン2は、それぞれ、円筒状の内周面1a及び円筒状の外周面2aを有し、内周面1aと外周面2aとの間に三日月形状の作動室7が形成されている。シリンダ1には、ベーン溝8aが形成されている。ベーン溝8aには、作動室7を吸入作動室7aと圧縮−吐出作動室7bとに仕切るベーン8(ブレード)が摺動可能に配置されている。ベーン溝8aには、さらに、ベーン8をピストン2に向けて押すバネ8bが配置されている。
なお、ピストン2はベーン8に一体化されていてもよい。すなわち、ピストン2及びベーン8が単一の部品(いわゆるスイングピストン)によって構成されていてもよい。
主軸受5及び副軸受6は、それぞれ、シリンダ1の上側端面及びシリンダ1の下側端面を閉じている。主軸受5には、圧縮するべき冷媒を吸入作動室7aに導く吸入ポート27と、圧縮された冷媒を圧縮−吐出作動室7bから密閉容器11の内部空間24に導く吐出ポート29とが形成されている。吸入ポート27及び吐出ポート29は、それぞれ、ベーン8の近傍に位置している。吐出ポート29には冷媒の逆流を防ぐ吐出弁(図示省略)が設けられている。
モータ13は、ステータ13a及びロータ13bで構成されている。ステータ13aは、密閉容器11の内壁に固定されている。ロータ13bは、シャフト3に固定されており、かつシャフト3とともに回転する。シャフト3が回転すると、ピストン2もシリンダ1の中で回転する。
本実施形態において、インジェクション流路14の少なくとも一部がシリンダ1の内周面1aと外周面1bとの間においてシリンダ1の内部に形成されている。具体的に、インジェクション流路14は、シリンダ1の内部及び主軸受5の内部に形成されている。このような構成によれば、インジェクション流路14のための特別な部品が不要である。
図2に示すように、インジェクション流路14は、主軸受5の内部に形成された部分14aと、シリンダ1を上端面側から下端面側へと縦に貫通している部分14bと、シリンダ1の下端面に形成された部分14cとを含む。部分14aには、密閉容器11の側部を貫通して主軸受5に嵌められたインジェクション管17が接続されている。部分14bの途中にインジェクション弁15が設けられている。部分14cは、副軸受6によって閉じられており、作動室7に向かって延びている。部分14cの端部が、インジェクションポート14pとして機能する。インジェクション管17は、図1に示す分岐流路10jの一部を構成している。インジェクション管17及びインジェクション流路14を通じて、圧縮行程の途中で圧縮−吐出作動室7bに気相の冷媒が追加で供給される。
(ロータリ圧縮機の動作)
本明細書では、ベーン8の位置をシャフト3の回転方向に沿った「0度」の位置と定義する。言い換えれば、ベーン8がピストン2によってベーン溝8aに最大限押し込まれた瞬間におけるシャフト3の回転角度を「0度」と定義する。
シャフト3が回転すると、吸入ポート27を通じて、圧縮するべき冷媒が吸入作動室7aに流入する。シャフト3の回転角度が360度に達したとき、すなわち、シャフト3が1回転したときに、吸入作動室7aは最大の容積を有する。シャフト3の回転角度が360度を超えると、新たな吸入作動室7aが生じる一方、それ以前の吸入作動室7aは圧縮−吐出作動室7bに変化する。シャフト3の回転に伴って圧縮−吐出作動室7bの容積が減少し、これにより、冷媒が圧縮−吐出作動室7bで圧縮される。冷媒の圧力が吐出圧力に達すると吐出ポート29に設けられた吐出弁が開き、圧縮された冷媒が圧縮−吐出作動室7bから密閉容器11の内部空間24に吐出される。圧縮された冷媒は、内部空間24及び吐出管12を通じて、冷媒回路10へと導かれる。シャフト3の回転角度が720度に達すると圧縮−吐出作動室7bは消滅する。
(インジェクション弁の構成)
図4Aに示すように、インジェクション弁15は、弁溝34、弁体35、弁バネ36(弾性部材)、ガイド溝37及び蓋38で構成されている。弁体35は、作動室7の中と作動室7の外との間を往復できる。具体的に、弁体35は、ピストン2に押されたときに作動室7から退き、ピストン2から離れたときに作動室7の中に突出する。インジェクション弁15は、弁体35が作動室7の外に向かってピストン2に押されたときに開き、弁体35が作動室7の中に突出したときに閉じるように構成されている。インジェクション弁15が開くと、冷媒は、インジェクション流路14を通って、インジェクション管17から作動室7へと流れることができる。インジェクション弁15が閉じると、インジェクション流路14も遮断される。
本実施形態によれば、弁体35及びピストン2が一種のカム機構を構成している。弁体35及びピストン2で構成されたカム機構は、簡素な構造を有しているとともに、インジェクションのタイミングを正確に制御する。従って、本実施形態によれば、低コスト及び優れた信頼性を両立できる。
弁溝34は、シリンダ1の内部において、インジェクション流路14と交差する位置に形成されている。弁体35は、弁溝34に進退可能に配置されている。このような構成によれば、弁体35の往復動作だけで、インジェクション流路14を開通したり閉鎖したりすることができる。
弁バネ36は、弁体35を作動室7に向けて押すように弁溝34に配置されている。弁溝34は、シリンダ1の外側から蓋38によって閉じられている。ガイド溝37は、弁溝34よりも小さい孔であって、弁溝34から作動室7に貫通している。
弁体35は、ピストン2の円筒状の外周面2aによって押されるように、シリンダ1の半径方向に沿って作動室7の中から外へと延びている。このような構成によれば、弁体35を滑らかに動かすことができる。また、弁体35とピストン2との摺動部分の摩耗を低減できる。もちろん、弁体35がピストン2の上端面によって主軸受5の内部に押し込まれる又は弁体35がピストン2の下端面によって副軸受6の内部に押し込まれるようにインジェクション弁15が構成されていてもよい。
本実施形態において、弁体35は、ステム35a及びシャッタ35bを含む。ステム35a及びシャッタ35bは、一体に構成されている。ステム35aは、棒の形状を有し、ガイド溝37に通されている。ステム35aの先端が作動室7に突き出ている。シャッタ35aは、ステム35aよりも太い部分であり、冷媒がインジェクション流路14を流れることを許容する開放位置と、冷媒がインジェクション流路14を流れることを禁止する閉鎖位置とを往復できるように、弁溝34に収められている。弁体35(詳細にはシャッタ35a)は、進退方向に沿って当該弁体35を貫通している孔35cを有する。冷媒は、孔35cを通じて、インジェクション流路14から弁溝34へと、又は弁溝34からインジェクション流路14へと移動できる。すなわち、孔35cは、弁溝34が空気バネとして機能することを防止し、弁体35のスムーズな動きに寄与する。
弁体35が弁バネ36に押されて作動室7に最大限突き出ているとき、インジェクション流路14は弁体35に遮られている。つまり、インジェクション弁15は閉じている。このとき、冷媒はインジェクション流路14を流れることができない。シャフト3が回転してシリンダ1とピストン2の接点がステム35aの近傍まで移動すると、ピストン2によってステム35aが半径方向の外向きに押される。すると、弁体35が弁溝34の中を移動し、インジェクション流路14を冷媒が流れることができる状態になる。つまり、インジェクション弁15が開く。
シャフト3の偏心部3aの偏心量をE、シリンダ1の内周面1aからの弁体35(詳細にはステム35a)の突出長さをLとしたとき、弁体35がピストン2に押されていない状態において、L≦0.4Eを満足することが望ましい。このような構成によれば、ピストン2が弁体35を押し始めた瞬間の接触圧を小さくできるので、弁体35及びピストン2の摩耗を防止できる。このことは、ロータリ圧縮機100の信頼性の向上に寄与する。なお、「偏心量E」は、シャフト3の回転軸から、偏心部3aの軸心までの距離を意味する。
また、インジェクション流路14(詳細には部分14b)の内径をDとしたとき、D≦Lを満足するように、シリンダ1の内周面1aからの弁体35の突出長さLを設定してもよい。このような構成によれば、インジェクション弁15における圧力損失を抑制できる。
本実施形態では、シリンダ1の内周面1aにインジェクションポート14pが形成されている。インジェクションポート14pは、インジェクション弁15が開いたときにインジェクション流路14を通じて圧縮−吐出作動室7bに冷媒が流入できるように作動室7に向かって開口している。具体的に、インジェクションポート14pは、インジェクション弁15が閉じる瞬間におけるシリンダ1の内周面1aとピストン2の外周面2aとの接点4から見て、圧縮−吐出作動室7b側に設けられている。好ましくは、図4Bに示すように、インジェクション弁15が閉じる瞬間における接点4から見て、圧縮−吐出作動室7b側にインジェクションポート14pの全部が位置していることである。このような構成によれば、吸入作動室7aを通じて、インジェクションポート14pから吸入ポート27に中間圧の冷媒が吹き抜けることを防止できる。
具体的には、インジェクション弁15が閉じる瞬間における内周面1aと外周面2aとの接点4から見て、シャフト3の回転角度で0〜20度の範囲にインジェクションポート14pを設けることができる。圧縮−吐出作動室7bの圧力がインジェクション圧力(気液分離器108で分離された気相の冷媒の圧力)を上回った後においてもインジェクションポート14pが圧縮−吐出作動室7bに面している場合、インジェクション弁15の僅かな隙間を通ってインジェクション管17に圧縮冷媒が漏れる可能性がある。インジェクションポート14pの位置を上記の範囲に制限することにより、インジェクション管17に圧縮冷媒が漏れる可能性のある期間を極力短くできる。
ロータリ圧縮機100によれば、シャフト3が360度回転する間に圧縮行程及び吐出行程が行われる。例えば、シャフト3が180度回転する期間で圧縮行程が行われ、残りの180度で吐出行程が行われる。インジェクション圧力は、例えば、冷凍サイクルの高低圧差の10〜15%の圧力を冷凍サイクルの低圧に加えた圧力に等しい。従って、設計上の余裕を考慮して、インジェクション弁15が閉じる瞬間における接点4から見て、圧縮行程が行われる角度の10〜15%以内、例えば20度以内にインジェクションポート14pを設けることが妥当である。
インジェクションポート14p及び弁体35の位置は、次の手順に従って決定できる。まず、インジェクションポート14pの位置を決める。圧縮−吐出作動室7bの容積Vは、吸入容積V0(閉じ込め容積)、基準位置からのシャフト3の回転角度θを用いて下記式(1)で表される。
V=(V0/2)×(1+cos(θ/2))・・・(1)
また、圧縮−吐出作動室7bの圧力P及び容積Vは、吸入圧力PS、吸入容積V0、ポリトロープ指数κを用いて、下記式(2)で表される。
S0 κ=PVκ・・・(2)
式(2)に式(1)を代入すると、下記式(3)を導くことができる。
θ=2arccos{2×(PS/P)1/κ−1}・・・(3)
すなわち、圧縮−吐出作動室7bの圧力Pがインジェクション圧力Pinjに等しくなる角度θinjは、下記式(4)で表される。
θinj=2arccos{2×(PS/Pinj1/κ−1}・・・(4)
インジェクションポート14pは、圧縮−吐出作動室7bの圧力Pがインジェクション圧力Pinjに等しくなる位置、すなわち、角度θinjの位置に設けられていることが望ましい。また、その角度θinjまでシャフト3が回転したときにインジェクション弁15が閉じることが望ましい。従って、冷凍サイクルの吸入圧力PS及びインジェクション圧力Pinjからインジェクションポート14pの凡その位置(角度θinj)を決定することができる。
次に、インジェクションポート14pの位置から弁体35(ステム35a)の位置を決定する。まず、弁体35を(θinj/2)よりも小さい角度に設けることはできない。弁体35が(θinj/2)よりも小さい角度に位置していると、吸入作動室7aに冷媒がインジェクションされるからである。他方、ステム35aのリフト量(ストローク量)を適切に確保し、インジェクションに伴う圧力損失を抑制する観点から、弁体35は(3θinj/4)よりも小さい角度に設けられていることが好ましい。このように、弁体35は、インジェクションポート14pが設けられている角度θinjを基準として、(θinj/2)〜(3θinj/4)の範囲に設けることができる。
一例において、弁体35(ステム35a)の位置は、0度の位置(ベーン8の位置)から見て、シャフト3の回転角度で60〜120度の範囲に設定しうる。
本実施形態では、インジェクション弁15が閉じる瞬間における接点4に重なる位置にインジェクションポート14pが設けられている。詳細には、図4Bに示すように、インジェクション弁15が閉じる瞬間に接点4がインジェクションポート14pを通過し始める。インジェクション弁15が閉じたとき、接点4は、シャフト3の回転方向に沿ったインジェクションポート14pの2つのエッジのうち、接点4に先に接する側のエッジに重なっている。このような構成によれば、インジェクション管17に圧縮冷媒が漏れる可能性のある期間を最も短くできる。さらに、インジェクション流路14の長さを短くできるので、インジェクション流路14に起因した死容積を最小限に抑えることができる。
別の観点において、インジェクションポート14pが形成された角度位置に接点4が到達したときに、半径方向への弁体35(ステム35a)の押し込み量がゼロとなるように、インジェクションポート14pの位置及びシリンダ1の内周面1aからの弁体35の突出量(ステム35aの長さ)が調整されている。言い換えれば、圧縮−吐出作動室7b内の圧力がインジェクション流路14内の圧力に達したときに、インジェクション流路14から圧縮−吐出作動室7bへの冷媒の流入が遮断されるように、インジェクションポート14pの位置及びシリンダ1の内周面1aからの弁体35の突出量が調整されている。このような構成によれば、上記したように、インジェクション管17への圧縮冷媒の漏れ及び死容積の増大を防止できる。
なお、インジェクション管17の中の冷媒は、中間圧を有する気相の冷媒である。従って、インジェクション管17から吸入作動室7aに冷媒が多少漏れたとしても、そのことは、気液分離器104の分離効率が若干低下したことと等価である。つまり、中間圧を有する冷媒が吸入作動室7aに多少漏れたとしても、特段の不具合は生じず、本実施形態の冷凍サイクル装置100は、インジェクションを行わない冷凍サイクル装置の効率よりも確実に高い効率を発揮する。
(インジェクション弁の動作)
インジェクション弁15の動作をさらに詳しく説明する。シャフト3の回転角度が0度のとき、弁体35はピストン2と接触しておらず、インジェクション弁15は閉じている。シャフト3が回転すると、シリンダ1とピストン2との接点4もシャフト3の回転方向に移動する。
図5Aに示す位置で、弁体35の先端(ステム35a)がピストン2の外周面2aに接触する。シャフト3がさらに回転すると、弁体35は、ピストン2によって半径方向の外向きに押され、弁溝34及びガイド溝37の中を作動室7から退く方向に移動する。詳細には、ステム35aがピストン2に押されたときに、ステム35aが作動室7の中から作動室7の外へと移動してシャッタ35bが閉鎖位置から開放位置へと移動する。これにより、インジェクション弁15が開く。インジェクション弁15が開くと、インジェクション管17、インジェクション流路14及びインジェクションポート14pを通じて、気相の冷媒が圧縮−吐出作動室7bに流入できる。
図5Bに示すように、接点4が弁体35の先端に一致したとき、弁体35はシリンダ1の内周面1aの位置まで押し込まれている。このとき、インジェクション弁15は最も開いた状態(全開)となる。
シャフト3がさらに回転すると、弁体35の押し込み量が徐々に減少し、これに伴って、インジェクイション弁15の開度も徐々に減少する。詳細には、ピストン2がステム35aから離れるときに、ステム35aが作動室7の外から作動室7の中へと移動してシャッタ35bが開放位置から閉鎖位置へと移動する。図5Cに示すように、接点4がインジェクションポート14pの位置に到達するのと同時に、弁体35の押し込み量がゼロになる。このとき、インジェクション弁15が閉じる。これ以降、シャフト3が次に弁体35を押し始めるまでインジェクション弁15は閉じた状態を維持する。
弁体35がピストン2に接触している期間は、シャフト3の回転角度で表して、例えば60〜120度である。この期間の長さは、圧縮−吐出作動室7bに冷媒をインジェクションする期間の長さに概ね対応しており、作動室7への弁体35の突出長さで調整されうる。
図6は、図2に示すロータリ圧縮機のPV線図である。横軸は作動室7の容積、縦軸は作動室7の圧力を示している。線ABが吸入行程、線BCDEが圧縮行程、線EFが吐出行程に対応している。
吸入行程は点Aで始まる。点Aにおいて、シャフト3の回転角度は0度であり、吸入作動室7aの容積はゼロである。シャフト3の回転に伴って吸入作動室7aの容積が増加し、吸入行程が終了する時点(点B)まで吸入圧力Psを有する冷媒が吸入作動室7aに流入する。吸入行程でインジェクションポート14pが吸入作動室7aに面していたとしても、インジェクション弁15が閉じているので、インジェクション管17の冷媒は吸入作動室7aへ流入しない。
シャフト3の回転角度が360度に達すると、吸入行程が終了し、圧縮行程が始まる(点B)。点Bにおいて、吸入作動室7aは圧縮−吐出作動室7bに変化する。その後、シャフト3の回転に伴って圧縮−吐出作動室7bの容積が減少し、冷媒は圧縮−吐出作動室7bで圧縮される。
図5Aに示す状態までシャフト3が回転すると、インジェクション弁15が開き始める。これにより、インジェクション管17、インジェクション流路14及びインジェクションポート14pを通じて、中間圧Pmを有する冷媒が圧縮−吐出作動室7bに流入し始める(点C)。
図5Cに示す状態までシャフト3が回転すると、インジェクション弁15が閉じる。これにより、インジェクション管17から圧縮−吐出作動室7bへの冷媒の流入が終了する。同時に、圧縮−吐出作動室7bはインジェクションポート14pから切り離される。このとき、圧縮−吐出作動室7bの圧力は中間圧Pmに概ね等しい。
その後、冷媒は圧縮−吐出作動室7bで圧縮される。圧縮冷媒の圧力が吐出圧力Pdに達すると吐出行程が始まる(点E)。シャフト3の回転角度が720度となる時点(点F)で吐出行程が終了する。
(その他)
本実施形態によれば、従来のロータリ圧縮機にインジェクション流路14、インジェクションポート14p及びインジェクション弁15を追加するだけで、所望の目的を達成できる。そのため、部品コストを抑えることができるとともに、従来の生産設備をそのまま使用できる。
また、本実施形態のロータリ圧縮機100は、シリンダ1及びピストン2を含む圧縮機構21を1つのみ備えた1ピストン方式である。つまり、本発明によれば、1ピストン方式のロータリ圧縮機にインジェクション技術を容易に導入できる。
(変形例)
図7は、変形例に係るロータリ圧縮機の縦断面図である。ロータリ圧縮機202は、図1を参照して説明したロータリ圧縮機102に他の1つの圧縮機構(第2圧縮機構51)を追加した構造を有する。すなわち、ロータリ圧縮機202は、第1圧縮機構21及び第2圧縮機構51備えた2ピストン方式である。
第1圧縮機構21は、図1等を参照して説明した圧縮機構21である。図1等を参照して説明したシリンダ1及びピストン2をそれぞれ第1ピストン1及び第2ピストン2と定義したとき、第2圧縮機構51は、第2シリンダ41及び第2ピストン42を備えている。第2シリンダ41は、第1シリンダ1に対して同心状に配置されている。第2ピストン42は、シャフト3の偏心部3bに取り付けられているとともに、自身の外周面と第2シリンダ41の内周面との間に第2作動室47が形成されるように第2シリンダ41内に配置されている。第1圧縮機構21と第2圧縮機構51との間には、中板53が設けられている。冷媒は、第1圧縮機構21又は第2圧縮機構51で低圧から高圧まで圧縮される。
第2ピストン42の位相は、第1ピストン2の位相に対して180度ずれている。これにより、振動及び騒音を低減できる。インジェクション流路14、インジェクション弁15及びインジェクションポート14pは、第1圧縮機構21にのみ設けられている。ただし、第1圧縮機構21だけでなく、第2圧縮機構51にも第1圧縮機構21と同じインジェクション流路、インジェクション弁及びインジェクションポートが設けられていてもよい。
本発明の冷凍サイクル装置は、給湯機、温水暖房装置及び空気調和装置等に利用できる。
1 シリンダ
1a シリンダの内周面
1b シリンダの外周面
2 ピストン
2a ピストンの外周面
3 シャフト
4 接点
7 作動室
7a 吸入作動室
7b 圧縮−吐出作動室
8 ベーン
10j 分岐流路
14 インジェクション流路
14p インジェクションポート
15 インジェクション弁
21 圧縮機構
25 弁体
100 冷凍サイクル装置
102 ロータリ圧縮機
104 放熱器
106 第1膨張機構
108 気液分離器
110 第2膨張機構
112 蒸発器

Claims (11)

  1. シリンダと、
    自身の外周面と前記シリンダの内周面との間に作動室が形成されるように前記シリンダの内部に配置されたピストンと、
    前記作動室を吸入作動室と圧縮−吐出作動室とに仕切るベーンと、
    圧縮行程の途中で前記圧縮−吐出作動室に作動流体を追加で供給するインジェクション流路と、
    前記作動室の中と前記作動室の外との間を往復できる弁体を有し、前記弁体が前記作動室の外に向かって前記ピストンに押されたときに開き、前記弁体が前記作動室の中に突出したときに閉じるように構成されたインジェクション弁と、
    前記インジェクション弁が閉じる瞬間における前記シリンダの前記内周面と前記ピストンの前記外周面との接点から見て前記圧縮−吐出作動室側に設けられ、前記インジェクション弁が開いたときに前記インジェクション流路を通じて前記圧縮−吐出作動室に作動流体が流入できるように前記作動室に向かって開口しているインジェクションポートと、
    を備えた、ロータリ圧縮機。
  2. 前記ピストンが取り付けられたシャフトをさらに備え、
    前記インジェクション弁が閉じる瞬間における前記接点から見て、前記シャフトの回転角度で0〜20度の範囲に前記インジェクションポートが設けられている、請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 前記インジェクション弁が閉じる瞬間における前記接点に重なる位置に前記インジェクションポートが設けられている、請求項1又は2に記載のロータリ圧縮機。
  4. 前記インジェクションポートは、前記圧縮−吐出作動室内の圧力が前記インジェクション流路内の圧力に達したときに、前記インジェクション流路から前記圧縮−吐出作動室への作動流体の流入が遮断される位置に設けられている、請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  5. 前記インジェクション流路の少なくとも一部が前記シリンダの前記内周面と前記シリンダの外周面との間において前記シリンダの内部に形成されており、
    前記インジェクション弁は、前記シリンダの内部において前記インジェクション流路と交差する位置に形成された弁溝をさらに有し、
    前記弁溝に前記弁体が進退可能に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
  6. 前記弁体は、前記ピストンの円筒状の外周面によって押されるように、前記シリンダの半径方向に沿って前記作動室の中から外へと延びている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
  7. 前記弁体は、前記作動室に突き出たステムと、前記ステムと一体に構成され、作動流体が前記インジェクション流路を流れることを許容する開放位置と、作動流体が前記インジェクション流路を流れることを禁止する閉鎖位置とを往復できるシャッタとを含み、
    前記ステムが前記ピストンに押されたときに、前記ステムが前記作動室の中から前記作動室の外へと移動して前記シャッタが前記閉鎖位置から前記開放位置へと移動し、前記ピストンが前記ステムから離れるときに、前記ステムが前記作動室の外から前記作動室の中へと移動して前記シャッタが前記開放位置から前記閉鎖位置へと移動する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
  8. 当該ロータリ圧縮機は、前記シリンダ及び前記ピストンを含む圧縮機構を1つのみ備えた1ピストン方式である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
  9. 前記シリンダを第1シリンダ、前記ピストンを第1ピストンと定義したとき、
    当該ロータリ圧縮機は、さらに、
    前記第1シリンダに対して同心状に配置された第2シリンダと、
    自身の外周面と前記第2シリンダの内周面との間に第2作動室が形成されるように前記第2シリンダ内に配置された第2ピストンとを備え、
    当該ロータリ圧縮機は、前記第1シリンダ及び前記第1ピストンを含む第1圧縮機構と、前記第2シリンダ及び前記第2ピストンを含む第2圧縮機構とを備えた、2ピストン方式である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のロータリ圧縮機と、
    前記ロータリ圧縮機で圧縮された作動流体を冷却する放熱器と、
    前記放熱器で冷却された作動流体を膨張させる膨張機構と、
    前記膨張機構で膨張した作動流体を蒸発させる蒸発器と、
    前記放熱器の出口側の流路から分岐しているとともに、前記放熱器から流出した作動流体の一部を前記ロータリ圧縮機の前記インジェクション流路に導く分岐流路と、
    を備えた、冷凍サイクル装置。
  11. 前記膨張機構で膨張した作動流体を気相の作動流体と液相の作動流体とに分離する気液分離器をさらに備え、
    前記分岐流路は、前記気液分離器で分離された気相の作動流体を前記ロータリ圧縮機の前記インジェクション流路に導くように、前記気液分離器の気相の作動流体の出口に接続されている、請求項10に記載の冷凍サイクル装置。
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