JP2012056683A - エアフロート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行するウエブとガイド面との接触を抑制しつつ、ウエブの姿勢を安定させることができるエアフロート装置の提供を目的とする。
【解決手段】ガイド面11に形成された複数のノズル12から空気を噴き出して、走行するウエブWを、空気層Gを介して案内するエアフロート装置10であって、ガイド面11において、ウエブWの走行方向上流側の導入部13における空気の噴出量よりも、ウエブWの走行方向下流側の導出部14における空気の噴出量を大きくする空気噴出量調整装置20を有するという構成を採用する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エアフロート装置に関するものである。
下記特許文献1及び2には、ガイド面に形成された複数のノズルから空気を噴き出して、走行するウエブを、空気層を介して案内するエアフロート装置が開示されている。このエアフロート装置は、ウエブを非接触で案内したい場合、例えば、ロールツーロール(Roll to Roll)方式でウエブを走行させながら、そのウエブに形成された塗膜を乾燥させたい場合等に用いられる。
特許第4459181号公報 特開平6−312154号公報
ところで、一般にエアフロート装置では、ガイド面に対し一定の浮上量でウエブを非接触支持するべく、各ノズルからの空気の噴出量を一定に調整している。しかしながら、ガイド面上において、ウエブが走行すると、そのウエブが走行方向に空気を引きずるため、ウエブの姿勢が不安定になるという問題がある。具体的には、ガイド面において、ウエブの走行方向上流側の導入部においては、外部の空気の巻き込みが起こり、空気層の圧力が増大し、また、ウエブの走行方向下流側の導出部においては、外部への空気の引き出しが起こり、空気層の圧力が減少する。そうすると、導入部に対して相対的に導出部におけるウエブの浮上量が減少し、該導出部においてガイド面とウエブとが接触してしまう虞がある。また、この現象は、ウエブの走行速度が大きくなるにしたがって顕著になる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、走行するウエブとガイド面との接触を抑制しつつ、ウエブの姿勢を安定させることができるエアフロート装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、ガイド面に形成された複数のノズルから空気を噴き出して、走行するウエブを、空気層を介して案内するエアフロート装置であって、上記ガイド面において、上記ウエブの走行方向上流側の導入部における上記空気の噴出量よりも、上記ウエブの走行方向下流側の導出部における上記空気の噴出量を大きくする空気噴出量調整装置を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、導入部に対して相対的に浮上量が減少する導出部おける空気の噴出量を、導入部における空気の噴出量よりも大きく調整することで、空気層の圧力を平均化し、ウエブのガイド面に対する浮上量を一定にさせることができる。
また、本発明においては、上記ウエブの走行速度を計測する速度計を有し、上記空気噴出量調整装置は、上記速度計の計測結果に基づいて、上記導入部における上記噴出量と、上記導出部における上記噴出量とを制御する制御装置を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、ウエブの走行速度の大きさに応じて空気の引きずりの度合いが変動するので、ウエブの走行速度の大きさに基づいて、導入部と導出部とにおける空気の噴出量を調整することで、空気の噴出量を適正化して、単一の噴出量管理でフロートとウエブが接触しないように噴出量を高める場合に比べて、エネルギー効率を高めることができる。
また、本発明においては、上記導入部における上記空気層の圧力を計測する第1の圧力計と、上記導出部における上記空気層の圧力を計測する第2の圧力計とを有し、上記空気噴出量調整装置は、上記第1の圧力計の計測結果と、上記第2の圧力計の計測結果とに基づいて、上記導入部における上記噴出量と、上記導出部における上記噴出量とを制御する制御装置を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、導入部における実際の空気層の圧力と、導出部における実際の空気層の圧力とに基づいて、導入部と導出部とにおける空気の噴出量を調整することで、空気の噴出量を適正化して、単一の噴出量管理でフロートとウエブが接触しないように噴出量を高める場合に比べて、エネルギー効率を高めることができる。
また、本発明においては、上記導入部における上記ガイド面と上記ウエブとの間の距離を計測する第1の距離計測計と、上記導出部における上記ガイド面と上記ウエブとの間の距離を計測する第2の距離計測計とを有し、上記空気噴出量調整装置は、上記第1の距離計測計の計測結果と、上記第2の距離計測計の計測結果とに基づいて、上記導入部における上記噴出量と、上記導出部における上記噴出量とを制御する制御装置を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、導入部における実際のウエブ浮上量と、導出部における実際のウエブ浮上量とに基づいて、導入部と導出部とにおける空気の噴出量を調整することで、空気の噴出量を適正化して、単一の噴出量管理でフロートとウエブが接触しないように噴出量を高める場合に比べて、エネルギー効率を高めることができる。
本発明によれば、ガイド面に形成された複数のノズルから空気を噴き出して、走行するウエブを、空気層を介して案内するエアフロート装置であって、上記ガイド面において、上記ウエブの走行方向上流側の導入部における上記空気の噴出量よりも、上記ウエブの走行方向下流側の導出部における上記空気の噴出量を大きくする空気噴出量調整装置を有するという構成を採用することによって、導入部に対して相対的に浮上量が減少する導出部おける空気の噴出量を、導入部における空気の噴出量よりも大きく調整することで、空気層の圧力を平均化し、ウエブのガイド面に対する浮上量を一定にさせることができる。
したがって、本発明では、走行するウエブとガイド面との接触を抑制しつつ、ウエブの姿勢を安定させることができるエアフロート装置が得られる。
本発明の第1実施形態におけるエアフロート装置を備える乾燥機の概略構成図である。 本発明の第1実施形態におけるエアフロート装置の外部形状を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるエアフロート装置の内部構成を示す断面図である。 図2における矢視A−A断面図である。 本発明の第2実施形態におけるエアフロート装置の内部構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態におけるエアフロート装置の内部構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態におけるエアフロート装置の外部形状を示す斜視図である。 図7における矢視B−B断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態におけるエアフロート装置10を備える乾燥機1の概略構成図である。図2は、本発明の第1実施形態におけるエアフロート装置10の外部形状を示す斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態におけるエアフロート装置10の内部構成を示す断面図である。図4は、図2における矢視A−A断面図である。
本実施形態のエアフロート装置10は、図1に示すように、乾燥機1に設けられている。乾燥機1は、ロールツーロール方式でウエブWを走行させるウエブ走行装置2と、ウエブWに形成された不図示の塗膜を乾燥させる乾燥室3とを有する。ウエブ走行装置2は、巻き取りロール4、送り出しロール5、ガイドローラー6,7を有する。また、乾燥室3内には、温風を生成する不図示のファンやヒータ等が設けられている。なお、フロートを1つだけ使う図としたが、乾燥効率が足りなければフロートを複数個使ってウエブを複数回折り曲げることになる。また,ガイドローラー6,7で接触が許されない場合はこれをフロートに置き換える事もできる。
エアフロート装置10は、乾燥室内のウエブWの走行経路における折り返し地点において、ウエブWを空気層Gを介して非接触支持する構成となっている。エアフロート装置10のガイド面11は、図2に示すように、曲面と平面とが連なるシリンドリカル形状(略半円柱形状、断面視略D字形状)を有する。ガイド面11には、空気を噴き出す複数のスリット状のノズル12が形成されている。
ガイド面11は、複数のスリット状のノズル12で矩形状に囲まれた3つの領域を有する(図2及び図3参照)。これらの領域は、ガイド面11において、ウエブWの走行経路に沿って順に配置されている。以下、当該複数の領域のうち、ウエブWの走行方向上流側の領域を導入部13と、ウエブWの走行方向下流側の領域を導出部14と、導入部13と導出部14との間の領域を中間部15と称する。
ノズル12は、ウエブWの走行方向に延在する2辺と、該走行方向と直交する幅方向に延在する2辺とで、導入部13、導出部14及び中間部15のそれぞれを矩形状に囲う構成となっている。ノズル12の幅方向に延在する2辺は、図3に示すように、ガイド面11に対して斜めに延びて開口している。また、ノズル12の走行方向に延在する2辺は、図4に示すように、ガイド面11に対して斜めに延びて開口している。すなわち、本実施形態のノズル12は、それぞれが囲った領域の内側を向くように形成されている。
上記構成によれば、複数のノズル12から噴き出た空気は、それぞれの領域に向かう内向き流れとなる。そして、ガイド面11の上方にウエブWが配置されていれば、複数のノズル12から噴き出た空気は、それぞれの領域とウエブWとの間に、空気層(空気溜まり)Gを形成する。空気層Gは、ウエブWを均一な力で浮上させることができるため、浮上エネルギーの効率を向上させることができる。
しかしながら、ガイド面11上において、ウエブWが走行すると、そのウエブWが走行方向に空気を引きずるため、ガイド面11において、ウエブWの走行方向上流側の導入部13においては、外部の空気の巻き込みが起こり(図3において符号X1で示す)、空気層Gの圧力が増大し、また、ウエブWの走行方向下流側の導出部14においては、外部への空気の引き出しが起こり(図3において符号X2で示す)、空気層Gの圧力が減少し、ウエブWの姿勢が不安定になるという問題がある。そこで、エアフロート装置10は、図3に示す空気噴出量調整装置20を有する。
空気噴出量調整装置20は、導入部13よりも導出部14における空気の噴出量を大きくすることで、ウエブWの姿勢を安定させる構成となっている。本実施形態の空気噴出量調整装置20は、空気層Gの圧力が他の領域より比較的安定している中間部15における空気の噴出量よりも、導入部13における空気の噴出量を小さく、また、導出部14における空気の噴出量を大きく調整する構成となっている。
エアフロート装置10は、ガイド面11の裏面側に設けられたチャンバー16を有する。チャンバー16内の中央部には、不図示の空気供給源(ファン、ブロワ等)から空気が圧送されてくる構成となっている。
空気噴出量調整装置20は、チャンバー16内の空間を、導入部13に対応する空間S1と、導出部14に対応する空間S2と、中間部15に対応する空間S3と、空気が不図示の空気供給源から圧送されてくる空間S4とに仕切り、且つ、空間S1〜S3のそれぞれを空間S4に連通させる仕切り部材21を有する。
また、空気噴出量調整装置20は、空間S1と空間S4との連通部24aに設けられた空気流量調整弁22Aと、空間S2と空間S4との連通部24bに設けられた空気流量調整弁22Bと、空間S3と空間S4との連通部24cに設けられた空気流量調整弁22Cとを有する。
本実施形態の空気流量調整弁22A〜22Cは、パドル(仕切板)を所定軸周りに回動させて各連通部24a〜24cにおける空気流路の開度を調整することで、各領域に対応するノズル12からの空気の噴出量を調整する構成となっている。
本実施形態のエアフロート装置10は、ウエブWの走行速度を計測する速度計7を有しており、空気噴出量調整装置20は、速度計7の計測結果に基づいて、導入部13における空気の噴出量と、導出部14における空気の噴出量と、中間部15における空気の噴出量とを制御する制御装置23を有している。
速度計7としては、例えば、ウエブWの走行速度を非接触で計測するドップラ速度計を用いることができる。なお、速度計7としては、図1に示す巻き取りロール4、送り出しロール5、ガイドローラー6,7等に設けられた不図示のエンコーダ等からウエブWの走行速度を計測する構成であっても良い。
制御装置23は、速度計7と電気的に接続されており、ウエブWの走行速度に係るデータが入力される構成となっている。制御装置23は、当該データに基づき、導入部13よりも導出部14における空気の噴出量を大きくなる関係を維持しつつ、空気流量調整弁22A〜22Cの傾きの度合い(各連通部24a〜24cにおける空気流路の開度)を制御する構成となっている。
なお、当該制御においては、予め実験により求めた、ウエブWの走行速度と各領域(導入部13、導出部14、中間部15)における空気の噴出量との適正な関係(ガイド面11に対するウエブWの浮上量が一定となる関係)を記憶した対応テーブルデータに基づいて、空気流量調整弁22A〜22Cの傾きの度合いを制御する構成となっている。なお、当該制御においては、ウエブWの走行速度と各領域の空気層Gにおける圧力の変化量を算出する演算式データに基づいて、空気流量調整弁22A〜22Cの傾きの度合いを制御する構成であっても良い。
続いて、上記構成のエアフロート装置10の動作について説明する。
不図示の空気供給源から、空気が圧送されてくるとチャンバー16内における空間S4が昇圧する。空間S4が昇圧すると、空間S4における空気は、3つの空間(S1、S2、S3)に分流する。各空間S1〜S3に分流した空気は、それぞれの領域に向かう内向き流れとなり、各ノズル12からガイド面11に対し斜めに噴き出て、それぞれの領域とウエブWとの間に、空気層Gを形成する。空気層Gは、ウエブWをガイド面11に対し浮上させる。
ここで、ガイド面11上において、ウエブWが走行すると、そのウエブWが走行方向に空気を引きずるため、ガイド面11において、ウエブWの走行方向上流側の導入部13においては、外部の空気の巻き込みが起こり(図3において符号X1で示す)、また、ウエブWの走行方向下流側の導出部14においては、外部への空気の引き出しが起こる(図3において符号X2で示す)。
本実施形態のエアフロート装置10は、空気噴出量調整装置20により、導入部13よりも導出部14における空気の噴出量を大きくすることで、上記空気の巻き込みによる導入部13における空気層Gの圧力増加分と、空気の引き出しによる導出部14における空気層Gの圧力減少分とを補正し、ウエブWの姿勢を安定させる。
具体的には、空気流量調整弁22Aが設けられた連通部24aにおける空気流路の開度よりも、空気流量調整弁22Bが設けられた連通部24bにおける空気流路の開度を大きくする。
なお、本実施形態では、導入部13及び導出部14の他に中間部15が存在するので、中間部15を基準とすると、空気流量調整弁22Cが設けられた連通部24cにおける空気流路の開度よりも、空気流量調整弁22Aが設けられた連通部24aにおける空気流路の開度を小さくし、また、空気流量調整弁22Cが設けられた連通部24cにおける空気流路の開度よりも、空気流量調整弁22Bが設けられた連通部24bにおける空気流路の開度を大きくする。
そうすると、空気の引き出しにより、導入部13に対して相対的に浮上量が減少する導出部14おける空気の噴出量を、導入部13における空気の噴出量よりも大きく調整することで、空気層Gの圧力を平均化し、ウエブWのガイド面に対する浮上量を一定にさせることができる。また、空気の巻き込みにより、導出部14に対して相対的に浮上量が増加する導入部13おける空気の噴出量を、導出部14における空気の噴出量よりも小さく調整することで、空気層Gの圧力を平均化し、ウエブWのガイド面に対する浮上量を一定にさせることができる。
また、ウエブWの走行速度の大きさに応じて空気の引きずりの度合いが変動するので、制御装置23は、速度計7で計測したウエブWの走行速度の大きさに基づいて、導入部13、導出部14及び中間部15における空気の噴出量を調整することで、空気の噴出量を適正化して、単一の噴出量管理でフロートとウエブが接触しないように噴出量を高める場合に比べて、エネルギー効率を高めることができる。
したがって、上述の本実施形態によれば、ガイド面11に形成された複数のノズル12から空気を噴き出して、走行するウエブWを、空気層Gを介して案内するエアフロート装置10であって、ガイド面11において、ウエブWの走行方向上流側の導入部13における空気の噴出量よりも、ウエブWの走行方向下流側の導出部14における空気の噴出量を大きくする空気噴出量調整装置20を有するという構成を採用することによって、ウエブWとガイド面11との接触を抑制しつつ、ウエブWの姿勢を安定させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図5は、本発明の第2実施形態におけるエアフロート装置10の内部構成を示す断面図である。
図に示すように、第2実施形態では、導入部13における空気層Gの圧力を計測する圧力計(第1の圧力計)8aと、導出部14における空気層Gの圧力を計測する圧力計(第2の圧力計)8bと、中間部15における空気層Gの圧力を計測する圧力計8cとが設けられており、制御装置23が、圧力計8a〜8cの計測結果に基づいて、各領域(導入部13、導出部14、中間部15)における空気の噴出量を制御する点で、上記実施形態と異なる。
圧力計8a〜8cとしては、例えばチップ型の静電容量式圧力計を用いることができる。なお、圧力計8a〜8cとしては、ピトー管等の圧力計を用いても良い。
制御装置23は、圧力計8a〜8cと電気的に接続されており、各領域における空気層Gの圧力に係るデータが入力される構成となっている。制御装置23は、当該データに基づき、導入部13よりも導出部14における空気の噴出量を大きくなる関係を維持しつつ、空気流量調整弁22A〜22Cの傾きの度合い(各連通部24a〜24cにおける空気流路の開度)を制御する構成となっている。
なお、当該制御においては、各領域における空気層Gの圧力の計測結果に基づいて、各領域における圧力を一定にするように、空気流量調整弁22A〜22Cの傾きの度合いをフィードバック制御する構成となっている。
上述の第2実施形態によれば、導入部13における実際の空気層Gの圧力と、導出部14における実際の空気層Gの圧力と、中間部15における実際の空気層Gの圧力とに基づいて、導入部13、導出部14、中間部15における空気の噴出量を調整することで、空気の噴出量を適正化して、ウエブの挙動を安定化させ、エネルギー効率を高めることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図6は、本発明の第3実施形態におけるエアフロート装置10の内部構成を示す断面図である。
図に示すように、第3実施形態では、導入部13におけるガイド面11とウエブWとの間の距離を計測する距離計測計(第1の距離計測計)9aと、導出部14におけるガイド面11とウエブWとの間の距離を計測する距離計測計(第2の距離計測計)9bと、中間部15におけるガイド面11とウエブWとの間の距離を計測する距離計測計9cとが設けられており、制御装置23が、距離計測計9a〜9cの計測結果に基づいて、各領域(導入部13、導出部14、中間部15)における空気の噴出量を制御する点で、上記実施形態と異なる。
距離計測計9a〜9cとしては、例えば非接触式のレーザー距離計を用いることができる。なお、距離計測計9aは、空気の巻き込みが生じ易い(ガイド面11とウエブWとが離間し易い)導入部13におけるウエブWの走行方向上流側寄りに配置しても良い。また、距離計測計9bは、空気の引き出しが生じ易い(ガイド面11とウエブWとが近接し易い)導出部14におけるウエブWの走行方向下流側寄りに配置しても良い。
制御装置23は、距離計測計9a〜9cと電気的に接続されており、各領域における空気層Gの圧力に係るデータが入力される構成となっている。制御装置23は、当該データに基づき、導入部13よりも導出部14における空気の噴出量を大きくなる関係を維持しつつ、空気流量調整弁22A〜22Cの傾きの度合い(各連通部24a〜24cにおける空気流路の開度)を制御する構成となっている。
なお、当該制御においては、各領域におけるガイド面11とウエブWとの間の距離の計測結果に基づいて、各領域における上記距離を一定にするように、空気流量調整弁22A〜22Cの傾きの度合いをフィードバック制御する構成となっている。
上述の第3実施形態によれば、導入部13における実際のウエブ浮上量と、導出部14における実際のウエブ浮上量と、中間部15における実際のウエブ浮上量とに基づいて、導入部13、導出部14、中間部15における空気の噴出量を調整することで、空気の噴出量を適正化して、ウエブの挙動を安定化させ、エネルギー効率を高めることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図7は、本発明の第4実施形態におけるエアフロート装置10の外部形状を示す斜視図である。図8は、図7における矢視B−B断面図である。
図7に示すように、第4実施形態では、ガイド面11において、各領域(導入部13、導出部14、中間部15)が、ウエブWの走行方向と直交する幅方向においてそれぞれ3つの領域に囲まれて分割されており、図8に示すように、分割された3つの領域のうち、中央部30よりもその両側の縁部31における空気の噴出量を大きくする第2の空気噴出量調整装置40を備える点で、上記実施形態と異なる。なお、ノズル12は、分割したそれぞれの領域(中央部30、縁部31)を囲う内向き流路となっている。
以下、導入部13における第2の空気噴出量調整装置40の構成について説明するが、導出部14及び中間部15における第2の空気噴出量調整装置の構成については、導入部13における第2の空気噴出量調整装置40の構成と同一又は同等の構成であるのでその説明を割愛する。
第2の空気噴出量調整装置40は、空間S1を、中央部30に対応する空間S11と、一方側の縁部31に対応する空間S12と、他方側の縁部31に対応する空間S13と、連通部24aから空気が圧送されてくる空間S14とに仕切り、且つ、空間S11〜S13のそれぞれを空間S14に連通させる第2の仕切り部材41を有する。
また、第2の空気噴出量調整装置40は、空間S11と空間S14との連通部44aに設けられた空気流量調整弁42Aと、空間S12と空間S14との連通部44bに設けられた空気流量調整弁42Bと、空間S13と空間S14との連通部44cに設けられた空気流量調整弁42Cとを有する。
本実施形態の空気流量調整弁42A〜42Cは、パドル(仕切板)を所定軸周りに回動させて各連通部44a〜44cにおける空気流路の開度を調整することで、各領域(中央部30、縁部31)に対応するノズル12からの空気の噴出量を調整する構成となっている。
空気流量調整弁42A〜42Cは、制御装置43により、空気流量調整弁22A〜22Cの傾きの度合い(各連通部44a〜44cにおける空気流路の開度)を制御される構成となっている。具体的に制御装置43は、空気流量調整弁42Aが設けられた連通部44aにおける空気流路の開度よりも、空気流量調整弁42B,42Cが設けられた連通部44b,44cにおける空気流路の開度を大きくする。これにより、中央部30よりもその両側の縁部31における空気の噴出量を大きくすることができる。
上述の第4実施形態においては、中央部30における空気層Gの空気よりもその両側における縁部31における空気層Gの空気が、ガイド面11からウエブWの幅方向両側から抜け出やすく、縁部31におけるウエブ浮上量が減少することを考慮し、該中央部30よりもその両側における縁部31における空気の噴出量を大きくすることで、ウエブWとガイド面11との接触を抑制しつつ、ウエブWの姿勢を安定させることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、ウエブWとしては、ウエブ状であれば、シート、フィルム、用紙等の材料を問わず本発明を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、空気流量調整弁を用いて各領域における空気の噴出量を調整すると説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、各領域毎に空気供給源(ファン、ブロワ等)を設けてそれぞれの出力を制御することで、各領域における空気の噴出量を調整する構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、中間部15を有する構成について説明したが、本発明は中間部15が無い構成についても適用することができる。
7…速度計、8a…圧力計(第1の圧力計)、8b…圧力計(第2の圧力計)、9b…距離計測計(第1の距離計測計)、9c…距離計測計(第2の距離計測計)、10…エアフロート装置、11…ガイド面、12…ノズル、13…導入部、14…導出部、20…空気噴出量調整装置、23…制御装置、G…空気層、W…ウエブ

Claims (4)

  1. ガイド面に形成された複数のノズルから空気を噴き出して、走行するウエブを、空気層を介して案内するエアフロート装置であって、
    前記ガイド面において、前記ウエブの走行方向上流側の導入部における前記空気の噴出量よりも、前記ウエブの走行方向下流側の導出部における前記空気の噴出量を大きくする空気噴出量調整装置を有することを特徴とすることを特徴とするエアフロート装置。
  2. 前記ウエブの走行速度を計測する速度計を有し、
    前記空気噴出量調整装置は、前記速度計の計測結果に基づいて、前記導入部における前記噴出量と、前記導出部における前記噴出量とを制御する制御装置を有することを特徴とする請求項1に記載のエアフロート装置。
  3. 前記導入部における前記空気層の圧力を計測する第1の圧力計と、
    前記導出部における前記空気層の圧力を計測する第2の圧力計とを有し、
    前記空気噴出量調整装置は、前記第1の圧力計の計測結果と、前記第2の圧力計の計測結果とに基づいて、前記導入部における前記噴出量と、前記導出部における前記噴出量とを制御する制御装置を有することを特徴とする請求項1に記載のエアフロート装置。
  4. 前記導入部における前記ガイド面と前記ウエブとの間の距離を計測する第1の距離計測計と、
    前記導出部における前記ガイド面と前記ウエブとの間の距離を計測する第2の距離計測計とを有し、
    前記空気噴出量調整装置は、前記第1の距離計測計の計測結果と、前記第2の距離計測計の計測結果とに基づいて、前記導入部における前記噴出量と、前記導出部における前記噴出量とを制御する制御装置を有することを特徴とする請求項1に記載のエアフロート装置。
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