JP2012055088A - 回転機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハードディスクドライブからの騒音を低減する。
【解決手段】回転機器100は、磁気記録ディスク200が載置されるべきロータと、ロータを回転自在に支持するステータと、ロータをステータに対して回転させる駆動機構と、を有する。周波数スペクトルにおいて回転機器100のトランスレーションモードにおける機械的な共振のピークと駆動機構のトルクリップルのピークとが1(kHz)〜5(kHz)の範囲にあるとき、共振のピークのQ値が3以下となるように、ロータとステータとの隙間の大きさと隙間に導入される潤滑剤92の粘度との関係を定めた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータ、ステータおよび駆動機構を備える回転機器に関する。
コンピュータの記憶装置等に使用されるメディアとしては、ハードディスクドライブが知られている。ハードディスクドライブでは、記録トラックが形成された磁気記録ディスクをブラシレスモータにより高速で回転させる。記録トラックに含まれる磁気データのリード/ライトのために、磁気記録ディスクの表面に磁気ヘッドを僅かな隙間をもって配置する。
例えば特許文献1には、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクの回転に使用される電動式のブラシレスモータが開示されている。このブラシレスモータは、ロータハブおよび界磁用磁石を有するロータ部と、界磁用磁石との間でトルクを発生する電機子およびこの電機子が取り付けられるベース部を有するステータ部と、ロータ部をステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構と、を備える。
特開2007−213629号公報
ハードディスクドライブはその内部で磁気記録ディスクを回転させるので、ハードディスクドライブにはその回転駆動に起因した機械的な振動が発生する。この機械的な振動のために、ハードディスクドライブからは多かれ少なかれ騒音が発生する。
近年、ハードディスクドライブの小型化、大容量化が進み、その利便性が増してきている。利便性の増大と共にハードディスクドライブの用途も拡大しており、例えば住宅の居間のように静かな環境において使用されるケースも増えている。そのようなケースでは、静かさを保つために上記の騒音をできるだけ低減する必要がある。
無論、上記のケースに限らず、ハードディスクドライブなどの回転機器からの騒音は少ない方がよい。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は騒音を低減した回転機器の提供にある。
本発明のある態様は、回転機器に関する。この回転機器は、記録ディスクが載置されるべきロータと、ロータを回転自在に支持するステータと、ロータをステータに対して回転させる駆動機構と、を備える。周波数スペクトルにおいて当該回転機器のトランスレーションモードにおける機械的な共振のピークと前記駆動機構のトルクリップルのピークとが1(kHz)〜5(kHz)の範囲にあるとき、共振のピークのQ値が3以下となるように、ロータとステータとの隙間の大きさと隙間に導入される潤滑剤の粘度との関係を定めた。
「回転機器」は、記録ディスクを駆動するための装置であってもよく、例えばハードディスクドライブであってもよい。
この態様によると、共振のピークのQ値を低くすることにより、駆動機構のトルクリップルに起因する騒音を低減できる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、回転機器の騒音を低減できる。
実施の形態に係る回転機器を示す上面図である。 図1のA−A線断面図である。 比較例に係る回転機器についてコンピュータシミュレーションにより計算された、機械的な共振の周波数スペクトルの一例を示すグラフである。 図1の回転機器のトランスレーションモードでの共振のピークのQ値が一定値となる条件をコンピュータシミュレーションで計算したグラフである。 図5(a)、(b)はそれぞれ、図1の回転機器についてコンピュータシミュレーションにより計算された、機械的な共振の周波数スペクトルの一例を示すグラフである。 図6(a)〜(c)は、図2の軸受を説明するための説明図である。 図7(a)〜(d)は、第1周状接触部の種々の変形例を示す図である。 図8(a)、(b)は、第5変形例に係るシャフトを説明するための図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
実施の形態に係る回転機器は、磁気記録ディスクを搭載し回転駆動するハードディスクドライブなどのディスク駆動装置として好適に用いられる。
図1は、実施の形態に係る回転機器100を示す上面図である。図1では、回転機器100の内側の構成を示すため、トップカバーを外した状態が示される。回転機器100は、ベースプレート50と、ハブ10と、磁気記録ディスク200と、データリード/ライト部8と、トップカバーと、を備える。
以降ベースプレート50に対してハブ10が搭載される側(図1の紙面上側)を上側として説明する。
磁気記録ディスク200は、ハブ10に載置され、ハブ10の回転に伴って回転する。ベースプレート50はアルミニウムの合金をダイカストにより成型して形成される。ベースプレート50は、後述の軸受を介してハブ10を回転自在に支持する。データリード/ライト部8は、記録再生ヘッド8aと、スイングアーム8bと、ピボットアセンブリ8cと、ボイスコイルモータ8dと、を含む。記録再生ヘッド8aは、スイングアーム8bの先端部に取り付けられ、磁気記録ディスク200にデータを記録し、磁気記録ディスク200からデータを読み取る。ピボットアセンブリ8cは、スイングアーム8bをベースプレート50に対してヘッド回転軸の周りに揺動自在に支持する。ボイスコイルモータ8dは、スイングアーム8bをヘッド回転軸の周りに揺動させ、記録再生ヘッド8aを磁気記録ディスク200の記録面上の所望の位置に移動させる。データリード/ライト部8は、ヘッドの位置を制御する公知の技術を用いて構成される。
図2は、図1のA−A線断面図である。回転機器100は、直径が95(mm)の3.5インチ型の2枚の磁気記録ディスク200を搭載し、それらを回転させる。想定される2枚の磁気記録ディスク200のそれぞれの中央の孔の直径は25(mm)、厚みは1.27(mm)である。
回転機器100は、略カップ状のハブ10と、シャフト20と、フランジ22と、ヨーク30と、円筒状マグネット40と、ベースプレート50と、積層コア60と、コイル70と、スリーブ80と、プレート90と、潤滑剤92と、接着剤94と、制振リング110と、を備える。
ハブ10は、モータ回転軸Jを中心とする凸状に形成される。以降、2枚の磁気記録ディスク200がハブ10に載置された場合を考える。ハブ10のうち上側に突き出た部分の円筒状の外筒面10bに2枚の磁気記録ディスク200の中央の孔が嵌合される。また、2枚の磁気記録ディスク200のうち下側の磁気記録ディスクは、ハブ10の表面のうち外筒面10bの下端から径方向に張り出した着座面10cに着座する。外筒面10bの直径は25(mm)である。より正確には外筒面10bの直径は、24.978±0.01(mm)である。
円環状の第1スペーサ202は、2枚の磁気記録ディスク200の間に挿入される。クランパ206は、円環状の第2スペーサ204を介して2枚の磁気記録ディスク200および第1スペーサ202をハブ10に対して押しつけて固定する。クランパ206は、複数のクランプネジ208によってハブ10の上面10aに対して固定される。ハブ10は、ヨーク30と2枚の磁気記録ディスク200とによって挟まれる円筒状の隔壁14を有する。
ヨーク30はその断面が逆L字型であり、鉄などの磁性材料により形成される。ヨーク30は隔壁14の内周面に接着と圧入とを併用して固定される。隔壁14の内周面には、ヨーク30が圧入される際にヨーク30が押し当てられる第1凸部16および第2凸部18が形成される。第1凸部16および第2凸部18は両方ともモータ回転軸Jの周りに形成された円環状の凸部であり、第1凸部16を上側として軸方向に互いに離間して形成される。隔壁14の内周面とヨーク30の外周面との間には接着剤94が充填される。これはヨーク30をハブ10に圧入する際、隔壁14の内周面に適量の接着剤を塗布しておくことにより実現される。
ハブ10の着座面10cには、2枚の磁気記録ディスク200のうち下側の磁気記録ディスクを着座させるための上側に突き出た隆起部13が形成される。隆起部13は、モータ回転軸Jの周りに円環状に形成され、隆起部13のうち磁気記録ディスクが着座する部分の面は、滑らかな曲面である。その曲面の断面は円弧状であり、磁気記録ディスク200は着座面10cに線状に接することとなる。
ヨーク30の内周面には円筒状マグネット40が接着固定される。円筒状マグネット40は、ネオジウム、鉄、ホウ素などの希土類材料によって形成され、積層コア60の9本の突極と径方向に対向する。円筒状マグネット40にはその周方向に8極の駆動用着磁が施される。なお、円筒状マグネット40はヨーク30を介してハブ10に固定されると言える。
シャフト20の一端はハブ10の中心に設けられた開口部に圧入と接着を併用して固着される。シャフト20の他端にはフランジ22が圧入される。シャフト20は、後述のラジアル動圧溝付近での外周直径を4(mm)として、SUS420J2のステンレス鋼を素材として形成される。
ベースプレート50の上面50aには、モータ回転軸Jを中心とした突出部52が設けられる。その突出部52の外周面は、モータ回転軸Jを中心とする円筒状の側面52aである。突出部52の内周面52bには、スリーブ80が接着固定される。スリーブ80にはシャフト20が収まる。スリーブ80のフランジ22側の面にはプレート90が接着固定される。スリーブ80の内周面80aとシャフト20の外周面20aとは対向する。スリーブ80は、銅系の合金素材を切削加工し、その後表面に無電解ニッケルメッキを施すことで形成される。
シャフト20およびフランジ22と、スリーブ80およびプレート90との間には潤滑剤92が注入される。シャフト20、フランジ22、潤滑剤92、スリーブ80およびプレート90はハブ10を回転自在に支持するための軸受を構成する。
スリーブ80の内周面80aには、上下に離間した1組のヘリングボーン形状のラジアル動圧溝82a、82bが形成される。以下、上側(ハブ10側)のラジアル動圧溝を第1ラジアル動圧溝82a、下側(ベースプレート50側)のラジアル動圧溝を第2ラジアル動圧溝82b、と称す。
フランジ22の上面には、ヘリングボーン形状の第1軸動圧溝24が、フランジ22の下面には、ヘリングボーン形状の第2軸動圧溝26が形成される。回転機器100の回転時には、これらの動圧溝が潤滑剤92に生成する動圧によって、ハブ10およびシャフト20は径方向および軸方向に支持される。
スリーブ80の開放端側には、スリーブ80の内周面80aとシャフト20の外周面20aとの間の隙間が上方に向けて徐々に広がる部分であるキャピラリーシール部98が形成される。キャピラリーシール部98は毛細管現象により潤滑剤92の漏れ出しを防止する。
積層コア60は円環部62とそこから半径方向外側に伸びる9本の突極64とを有する。積層コア60は、厚さ0.35(mm)の無方向性電磁鋼板を8枚積層して、かしめにより一体化して形成される。この積層コア60の製造方法としては、まず表面に絶縁処理が施された電磁鋼板をプレス加工し、ハーフパンチを形成しつつ所望のコア形状に打ち抜くことで個々の電磁鋼板を形成する。次に、コア形状の8枚の電磁鋼板を上述のハーフパンチを用いた型内かしめによってかしめることで一体化する。この一体化形成の後、積層コアの表面の剥がれ等を防止するために表面処理を施す。この表面処理には種々の方法が採用できる。例えば、スプレー塗装やカチオン電着等の方法によりエポキシ樹脂を付着する方法は、均一な塗膜を形成できる点で好ましい。ここでエポキシ樹脂は、その厚さがおよそ70(μm)となるように付着される。したがって本実施の形態では積層コア60の厚さはおよそ2.94(mm)である。
積層コア60のそれぞれの突極64にはコイル70が巻回される。このコイル70に3相の略正弦波状の駆動電流が流れることにより突極64に沿って駆動磁束が発生する。
制振リング110は、積層コア60の電磁鋼板よりも柔らかい材料、例えば軽量で加工容易なアルミニウムによって形成された筒状の部材である。制振リング110は、積層コア60と突出部52との間に位置し、積層コア60の円環部62に圧入されることで積層コア60の個々の電磁鋼板を軸方向にさらに固定する。
制振リング110が圧入された積層コア60は、積層コア60の下面が円筒状の側面52aの下端から径方向に広がる台座に突き当たるまで突出部52に嵌合され、固定される。ここでの固定手段は例えば接着や圧入であり、これらの場合、パーティクルなどの汚染を生じにくい。
積層コア60とベースプレート50との間の固定の強度を増強するために、制振リング110による固定に加えて、円環部62の内周面と突出部52の側面52aとの間で制振リング110が存在しない領域に制振接着剤112が導入される。特に、制振接着剤112はかかる領域を満たすように導入される。この場合、積層コア60が突出部52に対して傾く可能性を低減できる。その結果、突極64と円筒状マグネット40との間の隙間の均一性を保つことができる。
制振接着剤112としては各種の接着剤を採用できる。例えば、エポキシ樹脂系の熱硬化型の接着剤は、安定した接着強度を確保できる点で好ましい。
本実施の形態において、少なくともハブ10、シャフト20、フランジ22、ヨーク30および円筒状マグネット40は、磁気記録ディスク200が載置されるべきロータを構成する。少なくともベースプレート50、積層コア60、コイル70、スリーブ80、プレート90および制振リング110は、ロータを回転自在に支持するステータを構成する。少なくとも円筒状マグネット40、積層コア60およびコイル70は、ロータをステータに対して回転させる駆動機構を構成する。
一般に、3相のブラシレスモータのトルクには、回転数をN(Hz)、マグネットの磁極数をPとしたとき、3PN(Hz)で示される周波数のトルクリップルが含まれる。実施の形態に係る回転機器100については、磁極数P=8であり、コイル70には3相の略正弦波状の駆動電流が流れる。したがって、回転数N=98.3(Hz)(5900(rpm))とすると、駆動機構が生成するトルクには、3PN=約2359(Hz)を中心周波数fとするトルクリップルが含まれる。つまり、このような駆動機構は、可聴周波数域の中でも特に人間にとって雑音として聞こえやすい1(kHz)〜5(kHz)の付近にトルクリップルの周波数成分を有している。
ここで、トルクリップルの中心周波数fは、駆動機構が生成するトルクの周波数スペクトルにおける、トルクリップルのピーク(すなわち、トルクリップルに対応するピーク)の中心周波数であり、3PN(Hz)はその理論値である。
本発明者は、回転機器からの騒音についての知見を得るため、ラジアル動圧溝付近におけるシャフトとスリーブとの隙間の大きさRを3(μm)として、その隙間に40℃における動粘度νが12(cSt)である潤滑剤を介在させた比較例に係る回転機器を製作した。比較例に係る回転機器の隙間の大きさRと潤滑剤の動粘度ν以外の条件は、本実施の形態に係る回転機器100と同等に設定された。そして、比較例に係る回転機器を、回転数N=98.3(Hz)(5900(rpm))で回転させてその騒音を集音し、騒音の周波数スペクトルを得た。すると、得られた騒音の周波数スペクトルでは、1(kHz)〜5(kHz)の周波数成分が他と比較して大きいことが分かった。ここで、比較例に係る回転機器のトルクリップルの中心周波数fは3PN=約2359(Hz)である。つまり、得られた騒音の周波数スペクトルでは、トルクリップルの中心周波数f付近の周波数成分が大きいことが判明した。この知見から、本発明者は、トルクリップルが回転機器からの騒音の原因のひとつとなっている可能性が高いことを見出した。
次に本発明者は、トルクリップルが騒音を引き起こすメカニズムを解明するため、比較例に係る回転機器のトランスレーションモードにおける機械的な共振についてコンピュータシミュレーションにより検討した。
図3は、比較例に係る回転機器についてコンピュータシミュレーションにより計算された、機械的な共振の周波数スペクトルの一例を示すグラフである。本コンピュータシミュレーションでは、回転機器の機械的な共振の度合いを示すパラメータとして、ベースプレートに長手方向に振動を加えた場合の、加えた振動の大きさに対する磁気記録ディスクの振動の大きさの比(以下、振動比と称す)を採用した。振動比が大きいほど、加えた振動に対して磁気記録ディスクの振動が大きい、すなわち機械的な共振の度合いが大きい。図3の横軸は周波数をHz単位で示し、縦軸は振動比の周波数成分の大きさを任意の単位で示す。
図3は比較例に係る回転機器の機械的な共振に対応するピーク304をハッチングされた領域として示す。機械的な共振のピーク304の中心周波数fは、ピーク304を規定する周波数範囲において振動比の周波数成分が最大となる周波数として定義される。図3の例では、中心周波数fは約1660(Hz)と求められた。この中心周波数fにおける振動比の周波数成分をBと表記する。
中心周波数fの低周波数側および高周波数側で始めて振動比の周波数成分がB/8となる周波数をそれぞれ第3周波数f、第4周波数fと称す。本実施の形態では、機械的な共振のピーク304を規定する周波数範囲は、第3周波数f以上第4周波数f以下の周波数範囲として定義される。
図3によると、比較例に係る回転機器には、トルクリップルの中心周波数f(=約2359(Hz))の近傍に可聴周波数域の中でも特に人間にとって雑音として聞こえやすい1(kHz)〜5(kHz)に機械的な共振のピーク304(共振点)が存在する。この共振のピーク304のQ値は約6と求められた。
ここでQ値は、中心周波数fの低周波数側および高周波数側で始めて振動比の周波数成分がB/2(すなわち、中心周波数fにおける振動比の周波数成分の半値)となる周波数をそれぞれ第5周波数f、第6周波数fと称すとき、
Figure 2012055088
で定義される値である。一般にQ値が高い場合、一旦振動が開始されると振動が長く続く。またQ値が低い場合、振動がすぐに減少する。
比較例に係る回転機器では、可聴周波数域の中でも特に人間にとって雑音として聞こえやすい1(kHz)〜5(kHz)に機械的な共振のピーク304のQ値が比較的高く、また近傍にトルクリップルの中心周波数fが存在する。したがって、駆動機構が生成するトルクに含まれるトルクリップルが比較例に係る回転機器を、加振して、機械的な共振により振動が強調されて、特にその磁気記録ディスクを、大きく振動させていると考えられる。この機械的な共振により強調された振動の中心周波数fは約1660(Hz)であり、可聴周波数域の中でも特に人間にとって雑音として聞こえやすい1(kHz)〜5(kHz)の範囲にある。したがって、この可聴域での大きな振動が比較例に係る回転機器からの騒音を引き起こしていると考えられる。
次に、比較例に係る回転機器の機械的な共振のピーク304での振動およびそのピーク304のQ値について考察する。機械的な共振のピーク304付近での比較例に係る回転機器の振動の模様をコンピュータシミュレーションで観察すると、ベースプレートとハブとが逆位相でベースプレートの長手方向(図1のY方向)に交番して変位していることが分かった。すなわち、機械的な共振のピーク304はトランスレーションモードでの共振のピークである。
比較例に係る回転機器では、トルクリップルに起因して積層コア60に生じる振動が加振源となる。この加振により加えられた運動エネルギが軸受を介してベースプレートと磁気記録ディスクが載置されたハブとの間を行き来することでトランスレーションモードでの共振が生じていると考えられる。これが、トルクリップルが騒音を引き起こすメカニズムである。
したがって、このトランスレーションモードでの共振を抑えて騒音を低減するためには、軸受における運動エネルギの伝達の損失を大きくすればよいことが分かる。ここで、軸受における運動エネルギの伝達の損失が小さいほどQ値は高くなり、その伝達の損失が大きいほどQ値は低くなる。したがって、このQ値を低くすることによって、トルクリップルに起因する振動による回転機器の騒音を抑制できる。
なお、これの他にトランスレーションモードでの共振の中心周波数を可聴周波数域の中でも特に人間にとって雑音として聞こえやすい1(kHz)〜5(kHz)の範囲外に離すアプローチも考えられる。しかしながら、回転機器の形状等の条件が制限されている場合は回転機器の構造上の工夫でそのトランスレーションモードでの共振の中心周波数を大きく動かすことは難しい。
さらにトランスレーションモードでの共振については、図3および後述の図5(a)、(b)からも理解される通り、Q値の抑制効果(図3ではQ=約6に対して図5(a)ではQ=約3)のほうが中心周波数の移動効果(図3ではf=1660(Hz)に対して図5(a)ではf=1650(Hz))よりも高いことが確認された。したがって、本実施の形態のようにQ値を抑制するアプローチのほうがより効果的である。
次に、軸受における運動エネルギの伝達の損失について考察する。軸受では、スリーブの内周面とシャフトの外周面とが潤滑剤を介して対向している。本発明者が行った計算によると、これらの隙間を大きくした場合または潤滑剤の絶対粘度ηを低くした場合に軸受における運動エネルギの伝達の損失が大きくなりQ値が低くなることが分かった。
計算結果によって得られたこの知見の、ひとつの定性的な理解は以下の通りである。スリーブとシャフトとの隙間がゼロ、すなわち接触している場合はスリーブとシャフトは一体となって振動するので、運動エネルギの伝達の損失はほとんどない。また、その隙間が振動の振幅よりも十分に大きい場合は、一方の振動は他方にほとんど伝わらないので、運動エネルギの伝達の損失は非常に大きい。さらに、隙間の大きさと運動エネルギの伝達の損失との関係は、この両極端の場合の間で単調に変化すると考えられる。したがって、隙間を大きくすると運動エネルギの伝達の損失が大きくなると考えられる。
同様に、潤滑剤の絶対粘度ηが非常に高い場合はスリーブとシャフトは一体となって振動するので、運動エネルギの伝達の損失はほとんどない。また、潤滑剤の絶対粘度ηが非常に低い場合(例えば、空気の絶対粘度程度)は、一方の振動は他方にほとんど伝わらないので、運動エネルギの伝達の損失は非常に大きい。さらに、潤滑剤の絶対粘度ηと運動エネルギの伝達の損失との関係は、この両極端の場合の間で単調に変化すると考えられる。したがって、潤滑剤の絶対粘度ηを低くすると運動エネルギの伝達の損失が大きくなると考えられる。
以上の考察から、本実施の形態に係る回転機器100では、周波数スペクトルにおいて回転機器100のトランスレーションモードでの共振のピークが1(kHz)〜5(kHz)の範囲にあるとき、共振のピークのQ値が比較例の場合の半分の3以下となるように、ロータとステータとの隙間の大きさと隙間に導入される潤滑剤92の粘度との関係を定めた。これによると、トランスレーションモードでの共振のピークのQ値は3以下となるのでそれに応じて軸受における運動エネルギの伝達の損失は大きくなり、トルクリップル起因の騒音を効果的に低減することができる。
なお本実施の形態において、ロータとステータとの隙間の大きさとしては、比較例に係る回転機器と同じく、ラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさRを採用する。別の例では、シャフト20とスリーブ80との隙間の大きさをモータ回転軸J方向に沿って平均した平均値や隙間の大きさの最大値や最小値などの基準値が使用されてもよい。
また、回転機器100のトランスレーションモードでの共振のピークのQ値が製造上のバラツキや経時変化により高くなることも考えられる。これに対応して、本実施の形態に係る回転機器100では、周波数スペクトルにおいて回転機器100のトランスレーションモードでの共振のピークが1(kHz)〜5(kHz)の範囲にあるとき、共振のピークのQ値が2以下となるように、ラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさRとその隙間に導入される潤滑剤92の粘度との関係を定めてもよい。この場合、経時変化等によるQ値の変動にも対応できる。
図4は、回転機器100のトランスレーションモードでの共振のピークのQ値が一定値となる条件をコンピュータシミュレーションで計算したグラフである。図4は、潤滑剤92の40℃における動粘度νの範囲を4(cSt)〜24(cSt)とし、ラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさRの範囲を3(μm)〜8(μm)とした上で、Q=(一定)を満たすこれらのパラメータの値をコンピュータシミュレーションで求めてプロットしたものである。図4のグラフは両対数グラフであり、横軸は動粘度ν(cSt)の常用対数であり、縦軸はラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさR(μm)の常用対数である。
回帰直線306は、Q=3に対応するデータ点(図4では四角の点として表示)を最小二乗法などの近似法で近似して得られる回帰直線である。回帰直線308は、Q=2に対応するデータ点(図4では菱形の点として表示)を最小二乗法などの近似法で近似して得られる回帰直線である。
潤滑剤92の40℃における密度は約1(g/cm)である。Q=3に対応する回帰直線306から、Q=3の場合に潤滑剤92の40℃における絶対粘度η(P)とラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさR(μm)との間には、
Figure 2012055088
の関係が成立する。ここでkは、絶対粘度ηおよび隙間の大きさRのいずれにもよらないQ値の変数であり、ベースプレート50の材料の機械的強度やシャフト20の直径によって定まる。kは実験により求めることができる。また、kとQ値との関係では、kはQ値が大きくなると小さくなる。
図4のグラフ上でQ値が3以下となる範囲は、Q=3に対応する回帰直線306を含んで上側の範囲である。つまり、潤滑剤92の40℃における絶対粘度η(P)に対してラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさR(μm)が以下の式2を満足する場合、Q値は3以下となる。
Figure 2012055088
本実施の形態に係る回転機器100について、ベースプレート50がアルミニウムの合金から形成され、かつ、シャフト20の直径が4(mm)である場合、Q値を3以下としうるしきい値としてk=10.8を得た。つまり、潤滑剤92の40℃における絶対粘度η(P)に対してラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさR(μm)が以下の式3を満足する場合、Q値は3以下となる。
Figure 2012055088
同様の条件において、Q値を2以下としうるしきい値としてk=12.3を得た。つまり、潤滑剤92の40℃における絶対粘度η(P)に対してラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさR(μm)が以下の式4を満足する場合、Q値は2以下となる。
Figure 2012055088
図5(a)、(b)はそれぞれ、回転機器100についてコンピュータシミュレーションにより計算された、機械的な共振の周波数スペクトルの一例を示すグラフである。図5(a)、(b)それぞれの横軸は周波数をHz単位で示し、縦軸は振動比の周波数成分の大きさを任意の単位で示す。
図5(a)は、動粘度ν=12(cSt)、隙間の大きさR=5.3(μm)とした場合の回転機器100の共振の周波数スペクトルを示している。図5(a)から、回転機器100のトランスレーションモードでの共振のピークの中心周波数fは約1650(Hz)である。また、周波数スペクトルにおいて回転機器100のトランスレーションモードでの共振のピークのQ値はおよそ3と求められる。
図5(b)は、動粘度ν=12(cSt)、隙間の大きさR=6.0(μm)とした場合の回転機器100の共振の周波数スペクトルを示している。図5(b)から、回転機器100のトランスレーションモードでの共振のピークの中心周波数fは約1640(Hz)である。また、周波数スペクトルにおいて回転機器100のトランスレーションモードでの共振のピークのQ値はおよそ2と求められる。
Q=3となるように構成した実施の形態に係る回転機器100について、本発明者は、回転数N=98.3(Hz)(5900(rpm))で回転させてその騒音を観察した。その結果、1(kHz)〜5(kHz)の周波数成分において騒音の度合いが比較例に比べて低減されていることを確認した。
本実施の形態に係る回転機器100では、低騒音化のために、上記の関係に基づいてロータとステータとの隙間を大きくしている。このように隙間を大きくすると、一般には軸受の径方向の剛性が低下しうる。すなわち本実施の形態では径方向の剛性を犠牲にして低騒音化を実現している。したがって、回転機器100の回転中にシャフト20とスリーブ80とが接触する機会が増えると考えられる。本発明者は、このようにシャフト20とスリーブ80とが回転中に接触することがある前提で、それに適した軸受の構成を以下に説明するように創作した。
回転機器100を使用する場合に、その使用環境によっては回転中にジャイロモーメントを受けることがある。軸受の径方向の剛性が低いと、このジャイロモーメントを受けたときにシャフト20がスリーブ80に接触する可能性が高くなる。シャフト20とスリーブ80とが接触する回数は少ない方がよい。したがって、接触の可能性を低減するために、ラジアル動圧溝付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさRを7(μm)以下にしてもよい。
一般に、回転機器を携帯電話等の携帯機器に搭載して使用する場合、その回転中に落下等による強い衝撃を受けることがある。この強い衝撃によるジャイロモーメントが軸受の径方向の剛性より大きくなると、シャフトがスリーブに接触しうる。スリーブの内周面のうちラジアル動圧溝が形成されている部分がシャフトに接触すると、ラジアル動圧溝が損傷を受けることがある。ラジアル動圧溝が損傷を受けると、その損傷を受けた部分で径方向の動圧が減少し、全体としての動圧の分布が乱れうる。動圧の分布が乱れるとハブの回転精度が乱れ、最悪の場合は軸受が焼き付きうる。
図6(a)〜(c)は、図2の軸受を説明するための説明図である。図6(a)は、スリーブ80の断面透視図である。図6(b)は、シャフト20の断面図である。図6(c)は、図6(a)の一点鎖線で囲まれた領域を拡大した図である。図6では、モータ回転軸Jに沿った方向における、図6(a)のスリーブ80に対する図6(b)のシャフト20の位置は、シャフト20がスリーブ80に収まった図2の状態と同じとなるように示される。図6(a)、(b)にまたがる破線は、モータ回転軸Jに沿った方向における位置が同じであることを示す。
スリーブ80の内周面80aには、第1ラジアル動圧溝82aが設けられた第1動圧発生部120と、第1動圧発生部120からハブ10側に延設された第1周状接触部124と、第2ラジアル動圧溝82bが設けられた第2動圧発生部122と、第2動圧発生部122からベースプレート50側に延設された第2周状接触部126と、が形成される。なお、図6(a)の断面透視図では、説明を容易とするため、曲面である内周面80aに形成されるラジアル動圧溝を単純化して示している。
シャフト20がモータ回転軸Jに対して傾いた場合、スリーブ80のモータ回転軸Jに沿った方向の中心位置からハブ10側またはベースプレート50側に離れるにしたがって、シャフト20とスリーブ80との隙間(の周方向で見た場合の最小値)は小さくなる。したがって、シャフト20がモータ回転軸Jに対して傾いてシャフト20がスリーブ80の内周面80aに接触する場合、第1周状接触部124および第2周状接触部126のうちの少なくともひとつは、両動圧発生部120、122よりも先にシャフト20に接触する。第1周状接触部124および第2周状接触部126のうちの少なくともひとつがシャフト20と接触するとそこでシャフト20の傾きは止まるので、ラジアル動圧溝とシャフト20とが接触することを防いで動圧発生部120、122とシャフト20との非接触状態を維持できる。
ラジアル動圧溝82a、82b付近におけるシャフト20とスリーブ80との隙間の大きさRが大きい場合、シャフト20が周状接触部124、126に接触するときのシャフト20のモータ回転軸Jに対する傾き角θsも大きくなる。ここで周状接触部をテーパを付けない円筒形状に形成した場合、シャフト20と周状接触部との接触面積は傾き角θsに応じて小さくなり、そこでの面圧は高くなる。その結果、シャフト20や周状接触部の摩耗が早まって信頼性が低下する虞がある。
図6(a)および図6(c)を参照すると、動圧発生部120、122はいずれもテーパを付けない円筒形状に形成される。第1周状接触部124は、第1動圧発生部120のハブ10側の端部からハブ10側に向けて拡径するテーパ角θtのテーパ形状に形成される。第2周状接触部126は、第2動圧発生部122のベースプレート50側の端部からベースプレート50側に向けて拡径するテーパ形状に形成される。
これによると、周状接触部124、126とシャフト20との接触面積が広くなり、そこでの面圧は低下する。したがって、傾き角θsが大きい場合でもシャフト20や周状接触部124、126の摩耗を抑えて信頼性を高めることができる。
第1周状接触部124のテーパ角θtについて検討する。周状接触部とそれに対向する対向部との最小隙間をrとし、第1周状接触部124の上端と第2周状接触部126の下端との距離をLとするとき、シャフト20の傾き角θsの最大値θmaxは以下の式5で表される。
Figure 2012055088
シャフト20が第1周状接触部124と接触するときに両者の接触面をより平行とするためには、第1周状接触部124のテーパ角θtをシャフト20の傾き角θsの最大値θmaxと等しくすればよい。したがって、第1周状接触部124は、テーパ角θtが以下の式6を満足するように形成されてもよい。
Figure 2012055088
例えば、L=12(mm)、r=7(μm)である場合は、θmax=0.067°であり、第1周状接触部124のテーパ角θtはそれよりわずかに小さい0.05°とすることができる。摩耗を一層抑えうる点で有利である。
第2周状接触部126のテーパ角についても同様である。
なお、図6(a)、(c)では理解を容易とするためにテーパ角を強調して表現している。
図6(b)を参照すると、シャフト20の外周面20aには、第1周状接触部124と対向する円筒形状の第1対向部128と、第1動圧発生部120および第2動圧発生部122の両方に対向する円筒形状の溝対向部132と、第2周状接触部126と対向する円筒形状の第2対向部130と、が形成される。第1対向部128の直径および第2対向部130の直径はいずれも溝対向部132の直径より2(μm)大きい。
なお、図6(b)では理解を容易とするために直径の差を強調して表現している。
これにより、シャフト20が傾いたとき、動圧発生部120、122より先に周状接触部124、126が対応するシャフト20の対向部128、130に接触することをより確実にすることができる。
周状接触部124、126のモータ回転軸Jに沿った方向の幅を大きしすぎると、その分だけ一組の動圧発生部120、122の軸スパンが短くなり、シャフト20の回転精度が低下しうる。また、その幅を短くしすぎると、シャフト20が動圧発生部120、122と接触する可能性が高まる。第1周状接触部124は、そのモータ回転軸Jに沿った方向の幅が第1動圧発生部120のモータ回転軸Jに沿った方向の幅の10分の1から3分の1の範囲に入るように形成されてもよい。第2周状接触部126についても同様である。この場合、シャフト20の回転精度の低下を抑えつつ、シャフト20が動圧発生部120、122と接触する可能性を実使用上問題のないレベルに維持することができる。
例えば、第1周状接触部124は、そのモータ回転軸Jに沿った方向の幅が2(mm)以下となるように形成されてもよい。シャフト20の回転精度の低下を好適に抑えることができる。また、例えば、第1周状接触部124は、そのモータ回転軸Jに沿った方向の幅が0.5(mm)以上、より好ましくは1(mm)以上となるように形成されてもよい。シャフト20が動圧発生部120、122と接触する可能性を実使用上問題のないレベルに維持することができる。第2周状接触部126についても同様である。
周状接触部を一対の動圧発生部の一方にのみ設けることも考えられる。しかしながら、この構成では周状接触部を設けていない方のラジアル動圧溝が十分に保護されない可能性がある。これに対応して本実施の形態に係る回転機器100では、一対の動圧発生部120、122の両方に周状接触部が設けられている。両方のラジアル動圧溝を保護し得る点で有利である。
シャフト20が周状接触部124、126に接触すると、その部分で削れ粉が生じうる。この削れ粉が動圧発生部120、122に移動して留まるとラジアル動圧溝82a、82bの摩耗を促進するおそれがある。周状接触部の表面粗度が高いと、シャフトが周状接触部に接触した際の接触抵抗が大きくなり、削れ粉を発生する確率が高くなる。これに対応して、本実施の形態に係る回転機器100では、周状接触部124、126はラジアル動圧溝82a、82bの底部より表面粗度が小さくなるように形成されている。その結果、削れ粉を発生する確率が低減される。
また、シャフト20は周状接触部124、126に対して回転しながら周状接触部124、126に接触する。したがって、周状接触部124、126は周方向に測定した表面粗度が軸方向に測定した表面粗度より小さくなるように形成されてもよい。削れ粉を発生する確率が一層低減される。
図6(a)を参照すると、スリーブ80の内周面80aには、第1周状接触部124からハブ10側に延設された、第1周状接触部124よりも大径の第1拡径部134と、第2周状接触部126からベースプレート50側に延設された、第2周状接触部126よりも大径の第2拡径部136と、が形成される。第1拡径部134および第2拡径部136はいずれも、非回転時にシャフト20と非接触状態を維持するように形成される。
回転機器100の回転に伴い潤滑剤92は攪拌されるので、周状接触部124、126で生じた削れ粉の粒子は潤滑剤92の液相中で分散する傾向がある。つまり、削れ粉は一箇所に留まらずに潤滑剤92全体に分散していく。したがって、拡径部134、136により多くの潤滑剤92を保持することにより、拡径部134、136に対応する隙間により多くの削れ粉が移動し、動圧発生部120、122に移動して留まる削れ粉の割合は低くなる。その結果、上記の削れ粉の影響が軽減される。
さらに削れ粉の影響を軽減するため、周状接触部124、126には、モータ回転軸Jに沿った方向の排出溝138が形成されている。周状接触部124、126で発生した削れ粉は排出溝138に移動し、その排出溝138から拡径部134、136に対応する隙間へ移動する。したがって、動圧発生部120、122に移動して留まる削れ粉の割合は低くなる。
スリーブ80にラジアル動圧溝82a、82bと排出溝138とを別々に形成する方法もあるが、加工の手間が余計にかかる。これに対応して、ラジアル動圧溝82a、82bと排出溝138とは連続して形成されてもよい。加工の手間が軽減される点で有利である。
ラジアル動圧溝82a、82bと排出溝138とを異なる深さで形成することも考えられる。しかしながら、ボール転造による加工では実現が困難である。これに対応して、ラジアル動圧溝82a、82bと排出溝138とは同じ深さで形成されてもよい。加工の手間が少ないボール転造により加工できる点で有利である。
以上のように構成された回転機器100の動作について説明する。回転機器100のハブ10を回転させるために、3相の駆動電流が回転機器100に供給される。その駆動電流がコイル70を流れることにより、9本の突極64に沿って駆動磁束が発生する。この駆動磁束によって円筒状マグネット40にトルクが与えられ、ハブ10が回転する。
本実施の形態に係る回転機器100によると、駆動機構が生成するトルクに含まれるトルクリップルに起因するトランスレーションモードでの共振が抑えられるので、その共振によって発生する騒音が軽減される。また、低騒音化のためにある程度径方向の剛性が犠牲にされるのであるが、その状況により適した構成の回転機器100が提供される。特にシャフト20の傾きによるラジアル動圧溝へのダメージが軽減される。
以上、実施の形態に係る回転機器100の構成および動作について説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、第1周状接触部124は、第1動圧発生部120のハブ10側の端部からハブ10側に向けて拡径するテーパ角θtのテーパ形状に形成される場合について説明したが、これに限られない。図7(a)〜(d)は、第1周状接触部の種々の変形例を示す図である。図7(a)〜(d)はそれぞれ図6(c)に対応する。
図7(a)は、第1変形例に係る第1周状接触部140を有するスリーブ148を示す拡大された断面透視図である。第1変形例に係る第1周状接触部140は、第1動圧発生部120と同径のままの円筒形状に形成される。
図7(b)は、第2変形例に係る第1周状接触部142を有するスリーブ150を示す拡大された断面透視図である。第2変形例に係る第1周状接触部142は、第1動圧発生部120のハブ10側の端部からハブ10側に向けて縮径するテーパ形状に形成される。
図7(c)は、第3変形例に係る第1周状接触部144を有するスリーブ152を示す拡大された断面透視図である。第3変形例に係る第1周状接触部144は、第1動圧発生部120より小径の円筒形状に形成される。
図7(d)は、第4変形例に係る第1周状接触部146を有するスリーブ154を示す拡大された断面透視図である。第4変形例に係る第1周状接触部146は、第1動圧発生部120のハブ10側の端部からハブ10側に向けて途中まで縮径し、途中から拡径する形状に形成される。
図7(a)〜(d)のいずれの場合においても、シャフト20がモータ回転軸Jに対して傾いてシャフト20がスリーブの内周面に接触する場合、第1周状接触部は動圧発生部120、122よりも先にシャフト20に接触する。また実施の形態では、第1周状接触部124の全体が、シャフト20がモータ回転軸Jに対して傾いてシャフト20がスリーブ80の内周面80aに接触する場合にシャフト20と接触する部分であるが、例えば図7(d)に示される第4変形例では、第1周状接触部146のうちの途中から拡径する部分が、シャフト20がモータ回転軸Jに対して傾いてシャフト20がスリーブ154の内周面に接触する場合にシャフト20と接触する部分である。
第2周状接触部126についても同様である。
あるいはまた、第1動圧発生部はハブ10側に向けて縮径するテーパ形状に形成され、第1周状接触部は当該テーパ形状の外端の直径と同じ直径の円筒形状に形成されてもよい。さらに、ここでの第1周状接触部は第1動圧発生部のハブ10側の端部からハブ10側に向けて拡径するテーパ形状に形成されてもよい。
実施の形態では、シャフト20の外周面20aには、第1周状接触部124と対向する円筒形状の第1対向部128と、第1動圧発生部120および第2動圧発生部122の両方に対向する円筒形状の溝対向部132と、第2周状接触部126と対向する円筒形状の第2対向部130と、が形成される場合ついて説明したが、これに限られない。例えば、シャフトの外周面のうち周状接触部と対向する部分は、その周状接触部の形状に応じた形状を有してもよい。この場合、シャフトが傾いた場合のシャフトと周状接触部との接触面積をより大きくして、そこでの面圧を下げることができる。
図8(a)、(b)は、第5変形例に係るシャフト156を説明するための図である。図8(a)は、第5変形例に係るシャフト156の断面図である。図8(b)は、図8(a)の一点鎖線で囲まれた領域を拡大した図である。
第5変形例に係るシャフト156の外周面156aには、第1周状接触部124と対向する第3対向部158と、第1動圧発生部120および第2動圧発生部122の両方に対向する円筒形状の溝対向部132と、第2周状接触部126と対向する第4対向部160と、が形成される。第3対向部158は、第1周状接触部124のテーパ形状に応じて、ハブ10側に向けて拡径するテーパ形状に形成される。第4対向部160は、第2周状接触部126のテーパ形状に応じて、ベースプレート50側に向けて拡径するテーパ形状に形成される。第3対向部158の直径の最大値および第4対向部160の直径の最大値はいずれも、溝対向部132の直径より2(μm)大きい。
ジャイロモーメント等によりシャフトが傾く場合、シャフト156の第3対向部158または第4対向部160もしくはその両方が対応する周状接触部に接触して、シャフト156と動圧発生部とは非接触状態を維持しうる。なお、図8では理解を容易とするために直径の差を強調して表現している。
また、第3対向部158は、テーパ角θuが以下の式7を満たすように形成されてもよい。
Figure 2012055088
実施の形態では、ハブ10に搭載される磁気記録ディスク200のそれぞれの厚みは1.27(mm)である場合について説明したが、これに限られない。例えば、磁気記録ディスクのそれぞれの厚みは1.4(mm)以上にしてもよい。磁気記録ディスクの共振周波数が変化して、磁気記録ディスクの振動を抑えうる点で好ましい。また、磁気記録ディスクのそれぞれの厚みは1.7(mm)以上にしてもよい。この場合、一層磁気記録ディスクの振動を抑えうる。
実施の形態では、円筒状マグネット40の磁極の数が8であり、積層コア60の突極の数が9である場合について説明したが、これに限られない。例えば、円筒状マグネットの磁極の数は8から16の範囲の偶数とし、積層コアの突極の数は9から18の範囲の3の倍数としてもよい。この場合、小型化してもコイルの総巻数を多くでき、その分円筒状マグネットと突極との隙間を広くすることができる。その結果、コギングトルクの増大を抑え、駆動時に発生する振動を低減しうる。
実施の形態では、ベースプレート50がハブ10を回転自在に支持する一体型の回転機器について説明したが、これに限られない。例えば、図2に示される構造と同様の構造のブラシレスモータを別途製作し、そのブラシレスモータをハードディスクドライブのシャーシに取り付けてもよい。
実施の形態では、円筒状マグネット40が積層コア60の外側に位置する、いわゆるアウターロータ型の回転機器について説明したが、これに限られない。たとえばマグネットが積層コアの内側に位置する、いわゆるインナーロータ型の回転機器であってもよい。
実施の形態では、スリーブ80がベースプレート50に固定され、シャフト20がスリーブ80に対して回転する場合について説明したが、たとえばシャフトがベースプレートに固定され、スリーブがハブと共にシャフトに対して回転するようなシャフト固定型であってもよい。
実施の形態は主にハードディスクドライブに用いられる場合について説明したが、これに限られない。例えば、図2に示される構造のブラシレスモータを製作し、そのブラシレスモータをCD(Compact Disc)装置、DVD(Digital Versatile Disc)装置等の光学ディスク記録再生装置に搭載してもよい。
以上、実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎないことはいうまでもなく、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能であることはいうまでもない。
8 データリード/ライト部、 10 ハブ、 20 シャフト、 22 フランジ、 30 ヨーク、 40 円筒状マグネット、 50 ベースプレート、 60 積層コア、 70 コイル、 80 スリーブ、 90 プレート、 92 潤滑剤、 100 回転機器。

Claims (10)

  1. 記録ディスクが載置されるべきロータと、
    前記ロータを回転自在に支持するステータと、
    前記ロータを前記ステータに対して回転させる駆動機構と、を備え、
    周波数スペクトルにおいて当該回転機器のトランスレーションモードにおける機械的な共振のピークと前記駆動機構のトルクリップルのピークとが1(kHz)〜5(kHz)の範囲にあるとき、前記共振のピークのQ値が3以下となるように、前記ロータと前記ステータとの隙間の大きさと前記隙間に導入される潤滑剤の粘度との関係を定めたことを特徴とする回転機器。
  2. 前記隙間の大きさをR(μm)、前記潤滑剤の40(℃)における絶対粘度をη(P)、前記隙間の大きさおよび前記潤滑剤の絶対粘度のいずれにもよらない前記Q値の変数をkとし、kは前記Q値が大きくなると小さくなるとき、前記関係は
    Figure 2012055088
    であることを特徴とする請求項1に記載の回転機器。
  3. 前記隙間は、その大きさが5(μm)から7(μm)の範囲に入るように形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の回転機器。
  4. 前記ステータは、前記ロータの回転軸を中心とした円筒状のスリーブを有し、
    前記ロータは、前記スリーブに収まるシャフトを有し、
    前記スリーブの前記シャフトと対向する面には、ラジアル動圧溝が設けられた動圧発生部と、前記動圧発生部から延設された周状接触部と、が形成され、
    前記シャフトが前記回転軸に対して傾いて前記シャフトが前記スリーブの前記シャフトと対向する面に接触する場合、前記周状接触部は前記動圧発生部よりも先に前記シャフトに接触することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の回転機器。
  5. 前記周状接触部は、前記シャフトが前記回転軸に対して傾いて前記シャフトが前記スリーブの前記シャフトと対向する面に接触する場合に前記シャフトと接触する部分が、前記動圧発生部から前記回転軸に沿って離れるにしたがって径が大きくなるように形成されることを特徴とする請求項4に記載の回転機器。
  6. 前記シャフトの前記スリーブと対向する面は、前記周状接触部と対向する部分の径が前記動圧発生部に対向する部分よりも大きくなるように形成されることを特徴とする請求項4または5に記載の回転機器。
  7. 前記シャフトの前記スリーブと対向する面のうち前記周状接触部と対向する部分は、前記周状接触部の形状に応じた形状を有することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の回転機器。
  8. 前記周状接触部は、その前記回転軸に沿った方向の幅が前記動圧発生部の前記回転軸に沿った方向の幅の10分の1から3分の1の範囲に入るように形成されることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の回転機器。
  9. 前記周状接触部は、その前記回転軸に沿った方向の幅が0.5(mm)から2(mm)の範囲に入るように形成されることを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載の回転機器。
  10. 前記スリーブの前記シャフトと対向する面には、前記周状接触部から前記動圧発生部とは反対側に延設された、前記周状接触部よりも大径の拡径部が形成されることを特徴とする請求項4から9のいずれかに記載の回転機器。
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