JP2012054849A - 磁気共鳴型アイソレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化された、入出力のインピーダンスを調整可能な磁気共鳴型アイソレータを得る。
【解決手段】フェライト10と、フェライト10に配置された、開口P1,P2,P3を有する接合導体15と、フェライト10に直流磁界を印加する永久磁石と、第1リアクタンス素子として機能するコンデンサC1(又はインダクタ)と、第2リアクタンス素子として機能するコンデンサC2(又はインダクタ)と、を備えた磁気共鳴型アイソレータ。接合導体15の第1開口P1と第2開口P2との間に配置された主線路は共振することがなく、主線路から分岐した副線路の端部を第3開口P3とし、副線路からの反射波が接合導体15の交点で90°位相がずれるように調整されている。コンデンサC1は第3開口に接続され、コンデンサC2は第1開口と第2開口との間に接続されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁気共鳴型アイソレータ、特に、マイクロ波帯などで使用される磁気共鳴型アイソレータに関する。
一般に、アイソレータは信号を特定方向にのみ伝送し、逆方向には伝送しない特性を有し、携帯電話などの移動体通信機器の送信回路部に搭載されている。そして、磁気共鳴型アイソレータとしては特許文献1,2に記載のものが知られている。磁気共鳴型アイソレータは、直交する二つの線路(四つの開口を有している)に、振幅が等しく、位相が1/4波長だけ異なる高周波電流が流れたとき、交点に回転する磁界(円偏波)が生じ、二つの線路の電磁波進行方向に応じて円偏波の旋回方向が逆転する現象を利用している。即ち、交点にフェライトを配置するとともに永久磁石によって磁気共鳴に必要な静磁界を印加し、主線路を伝搬する電磁波の進行方向に応じて副線路からの反射波によって正の円偏波又は負の円偏波が生じる。正の円偏波が生じるとフェライトの磁気共鳴によって信号が吸収され、負の円偏波が生じると磁気共鳴は発生せずに信号はそのまま通過する。副線路の端部には信号を反射させるリアクタンス素子が接続される。
しかしながら、従来の磁気共鳴型アイソレータは、主線路が共振するために1/4波長の長さを有しており、かつ、二つのリアクタンス素子を搭載するために、例えば、約2GHzではサイズが20mm×20mmと大型化している。このことは、移動体通信機器が近年小型化、実装密度が高度化している現状に適合していない。また、入出力のインピーダンスを調整することが必要になるが、従来の磁気共鳴型アイソレータではこのような必要性を満足することできず、別途インピーダンス変換機器を別部品として設ける必要があった。
特開昭63−260201号公報 特開2001−326504号公報
そこで、本発明の目的は、小型化された、入出力のインピーダンスを調整可能な磁気共鳴型アイソレータを提供することにある。
第1の形態である磁気共鳴型アイソレータは、
フェライトと、
前記フェライトに配置された、第1開口、第2開口及び第3開口を有する接合導体と、
前記フェライトに直流磁界を印加する永久磁石と、
を備え、
前記接合導体の第1開口と第2開口との間に配置された主線路は共振することがなく、
前記主線路から分岐した副線路の端部を第3開口とし、第3開口に第1リアクタンス素子を接続し、該第1リアクタンス素子はグランドに接続され、
第1開口と第2開口との間に第2リアクタンス素子を接続したこと、
を特徴とする。
第1の形態である磁気共鳴型アイソレータにおいて、第1リアクタンス素子が接続されている副線路からの反射波が第1開口及び第2開口からの入射波に対して接合導体の交点で90°位相がずれるように調整されている。これにより、交点に正又は負の円偏波が発生する。正又は負の円偏波が発生することによる信号の吸収、通過は従来と同様である。前記磁気共鳴型アイソレータは、主線路が共振することはないので、主線路を1/4波長以下に短くすることができ、かつ、3開口タイプであるために第1リアクタンス素子は一つでよい。これにて、非常に小型で低インピーダンスの磁気共鳴型アイソレータとすることができる。しかも、第1開口と第2開口との間に接続した第2リアクタンス素子によって入出力のインピーダンスを調整することができ、それゆえ、必ずしも別部品としてインピーダンス変換機器を付け加える必要がなくなったり、インピーダンス変換回路の一部を削除できる。また、第2リアクタンス素子によって動作周波数を調整することもできる。
第2の形態である磁気共鳴型アイソレータは、
互いに対向する第1主面及び第2主面を有するフェライトと、
前記フェライトの第1主面に配置された、第1開口、第2開口及び第3開口を有する接合導体と、
前記フェライトに直流磁界を印加する永久磁石と、
を備え、
前記接合導体の第1開口と第2開口との間に配置された主線路は共振することがなく、
前記主線路から分岐した副線路は前記第2主面側に前記主線路と直交する方向に延在された対向導体とされ、該対向導体の端部を第3開口とし、第3開口に第1リアクタンス素子を接続し、該第1リアクタンス素子はグランドに接続され、
第1開口と第2開口との間に第2リアクタンス素子を接続したこと、
を特徴とする。
第2の形態である磁気共鳴型アイソレータの動作原理及び作用効果は前記第1の形態である磁気共鳴型アイソレータと同様である。第2の形態である磁気共鳴型アイソレータにおいては、フェライトの第2主面側に主線路と直交する方向に延在する対向導体が副線路から延長された状態で配置されているため、対向導体によって高周波磁界がフェライトに閉じ込められて磁束の漏れが小さくなり、挿入損失が改善される。
第3の形態である磁気共鳴型アイソレータは、
互いに対向する第1主面及び第2主面を有するフェライトと、
前記フェライトの第1主面に配置された、第1開口、第2開口及び第3開口を有する接合導体と、
前記フェライトに直流磁界を印加する永久磁石と、
実装用基板と、
を備え、
前記接合導体の第1開口と第2開口との間に配置された主線路は共振することがなく、
前記主線路から分岐した副線路の端部を第3開口とし、第3開口に第1リアクタンス素子を接続し、該第1リアクタンス素子はグランドに接続され、
第1開口と第2開口との間に第2リアクタンス素子を接続し、
前記フェライトは第1及び第2主面にそれぞれ対向する一対の永久磁石によって挟まれており、かつ、前記実装用基板上に第1及び第2主面が該実装用基板の表面と直交する方向に搭載されていること、
を特徴とする。
第3の形態である磁気共鳴型アイソレータの動作原理及び作用効果は前記第1の形態である磁気共鳴型アイソレータと同様である。第3の形態である磁気共鳴型アイソレータにおいて、フェライトは第1及び第2主面にそれぞれ対向する一対の永久磁石によって挟まれた状態で実装用基板上にいわば縦置きされている。これにて、第1及び/又は第2リアクタンス素子を付加した回路をシンプルに構成できる。
本発明によれば、小型化された、入出力のインピーダンスを調整可能な磁気共鳴型アイソレータを得ることができる。
第1実施例である磁気共鳴型アイソレータを示す斜視図である。 第1実施例である磁気共鳴型アイソレータを示す分解斜視図である。 第1実施例である磁気共鳴型アイソレータのフェライトを示し、(A)は表面図、(B)は裏面図である。 第1実施例である磁気共鳴型アイソレータの等価回路図である。 第1実施例である磁気共鳴型アイソレータの特性を示すグラフである。 第2実施例である磁気共鳴型アイソレータの等価回路図である。 第2実施例である磁気共鳴型アイソレータの特性を示すグラフである。 第3実施例である磁気共鳴型アイソレータを示す斜視図である。 第3実施例である磁気共鳴型アイソレータを示す分解斜視図である。 第3実施例である磁気共鳴型アイソレータの等価回路図である。 第3実施例である磁気共鳴型アイソレータの特性を示すグラフである。 第4実施例である磁気共鳴型アイソレータの等価回路図である。 第4実施例である磁気共鳴型アイソレータの特性を示すグラフである。 第5実施例である磁気共鳴型アイソレータを示す斜視図である。 第5実施例である磁気共鳴型アイソレータを示す分解斜視図である。 第5実施例である磁気共鳴型アイソレータの等価回路図である。 第5実施例である磁気共鳴型アイソレータの特性を示すグラフである。
以下、本発明に係る磁気共鳴型アイソレータの実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部品、部分には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図において斜線を付した部分は導電体であることを示している。
(第1実施例、図1〜図5参照)
第1実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Aは、図1及び図2に示すように、フェライト10と、フェライト10の第1主面11に配置された三つの開口P1,P2,P3を有する接合導体15と、フェライト10に直流磁界を印加する一対の永久磁石20と、第1リアクタンス素子としてのコンデンサC1と、第2リアクタンス素子としてのコンデンサC2と、実装用基板30と、を備えている。
接合導体15は、導電性金属による蒸着などで形成された薄膜あるいは導電性ペーストの塗布・焼付けにて形成された厚膜である。図3に示すように、接合導体の三つの開口P1,P2,P3のうち、直線状に対向する第1開口P1と第2開口P2との間に配置された主線路は1/4波長以下の共振しない線路長とされている。第1主面11上で接合導体15の主線路から分岐した副線路は、フェライト10の上面から第2主面12に主線路と直交する方向に延在されて対向導体17とされ、対向導体17の端部は第1主面11に回り込んで第3開口P3とされている。ここで、主線路とは第1及び第2開口P1,P2間の導体を意味し、副線路とは主線路の中央部分から分岐して第3開口P3へ至る導体を意味する。
また、フェライト10は第1及び第2主面11,12にそれぞれ対向する一対の永久磁石20によって挟まれており、かつ、実装用基板30上に第1及び第2主面11,12が実装用基板30の表面と直交する方向に搭載(即ち、縦置き)されている。
実装用基板30には、入力端子電極31、出力端子電極32、中継端子電極33、グランド端子電極34がそれぞれ形成されている。永久磁石20を備えたフェライト10が実装用基板30上に搭載されると、主線路の一端(第1開口P1)は入力端子電極31に接続され、他端(第2開口P2)は出力端子電極32に接続され、副線路の端部(第3開口P3)は中継端子電極33に接続される。コンデンサC1の一端は中継端子電極33(第3開口P3)に接続され、他端はグランド端子電極34に接続される。コンデンサC2は一端が入力端子電極31(第1開口P1)に接続され、他端が出力端子電極32(第2開口P2)に接続される。
等価回路は図4に示すとおりであり、以上の構成からなる磁気共鳴型アイソレータ1Aにおいて、コンデンサC1が接続されている副線路からの反射波が第1開口P1又は第2開口P2からの入射波に対して接合導体15の交点で90°位相がずれるように調整されている。詳しくは、第1開口P1からの入射波は、副線路からの反射波によって交点に負の円偏波が生じるので磁気共鳴が発生することはなく、入射波は第2開口P2に伝送される。一方、第2開口P2からの入射波は、副線路からの反射波によって交点に正の円偏波が生じるので磁気共鳴して吸収される。
第1実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Aの入力リターンロスを図5(A)に示し、アイソレーションを図5(B)に示し、挿入損失を図5(C)に示し、出力リターンロスを図5(D)に示す。コンデンサC1の容量は2.0pF、コンデンサC2の容量は3.0pFである。入出力端のインピーダンスは35Ωであり、電気特性は35Ωで正規化されている。1920〜1980MHzで挿入損失が0.73dB、アイソレーションが6.8dBである。第2リアクタンス素子としてコンデンサC2を使用することで入出力インピーダンスを高インピーダンス化できる。ちなみに、コンデンサC2を付加しない場合、入出力端のインピーダンスは20Ωである。
また、主線路が共振することはないので、主線路を1/4波長以下に短くすることができ、第1実施例において、フェライト10のサイズは縦横が0.8×0.4mm、厚さが0.15mm、線路幅は0.2mm、飽和磁化は100mTである。このように、フェライト10が従来よりも非常に小さなサイズであること、及び、リアクタンス素子として一つずつのコンデンサC1,C2を用いていることと相俟って、小型で低インピーダンスの磁気共鳴型アイソレータが得られる。
特に、本第1実施例において、挿入損失特性、アイソレーション特性が良好な理由として、第1及び第2開口P1,P2間の主線路と直交する方向に延在する対向導体17が配置されているため、対向導体17によって高周波磁界がフェライト10に閉じ込められて磁束の漏れが小さくなったことが挙げられる。なお、対向導体17は必ずしも必要ではない。
また、フェライト10は第1及び第2主面11,12にそれぞれ対向する一対の永久磁石20によって挟まれた状態で実装用基板30上に縦置きされている。これにて、コンデンサC1,C2を付加した回路をシンプルに構成できる。なお、一対の永久磁石20で挟着されたフェライト10を実装用基板30に縦置きする構成を必ずしも採用する必要はない。
この磁気共鳴型アイソレータ1Aは、例えば、移動体通信機器の送信回路モジュールに組み込まれる。実装用基板30は送信回路モジュールにおけるパワーアンプを搭載するためのプリント配線基板であってもよい。この場合、接合導体15を備えかつ永久磁石20で挟着されたフェライト10が送信モジュールの組立て工程に供給されることになる。この点は以下に示す各実施例でも同様である。
(第2実施例、図6及び図7参照)
第2実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Bは、第2リアクタンス素子としてインダクタL1を用いたもので、他の構成は前記第1実施例と同様である。
本第2実施例の作用効果は前記第1実施例と基本的に同様である。第2実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Bの入力リターンロスを図7(A)に示し、アイソレーションを図7(B)に示し、挿入損失を図7(C)に示し、出力リターンロスを図7(D)に示す。インダクタL1のインダクタンスは5.1nH、コンデンサC1の容量は3.5pFである。入出力端のインピーダンスは10Ωであり、電気特性は10Ωで正規化されている。1920〜1980MHzで挿入損失が0.59dB、アイソレーションが8.4dBである。フェライト10のサイズなどは第1実施例と同様である。第2リアクタンス素子としてインダクタL1を使用することで入出力インピーダンスを低インピーダンス化できる。
(第3実施例、図8〜図11参照)
第3実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Cは、図10の等価回路に示すように、第1リアクタンス素子としてインダクタL2を使用し、第2リアクタンス素子としてコンデンサC2を使用し、さらに、入力端子電極31(第1開口P1)及び出力端子電極32(第2開口P2)に、それぞれグランドに落とされたコンデンサC3,C4を接続したものである。図9に示すように、実装用基板30上には、入力端子電極31、出力端子電極32、中継端子電極33、グランド端子電極34がそれぞれ形成されている。他の構成は前記第1実施例と同様である。
主線路の一端(第1開口P1)は入力端子電極31に接続され、かつ、コンデンサC3を介してグランド端子電極34に接続されている。主線路の他端(第2開口P2)は出力端子電極32に接続され、かつ、コンデンサC4を介してグランド端子電極34に接続されている。副線路の端部(第3開口P3)は中継端子電極33及びインダクタL2を介してグランド端子電極34に接続されている。
本第3実施例の作用効果は前記第1実施例と基本的に同様である。第3実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Cの入力リターンロスを図11(A)に示し、アイソレーションを図11(B)に示し、挿入損失を図11(C)に示し、出力リターンロスを図11(D)に示す。インダクタL2のインダクタンスは2.0nH、コンデンサC2の容量は5.0pF、コンデンサC3,C4の容量はそれぞれ1.5pFである。入出力端のインピーダンスは50Ωであり、電気特性は50Ωで正規化されている。1920〜1980MHzで挿入損失が0.81dB、アイソレーションが9.0dBである。フェライト10のサイズなどは第1実施例と同様である。第2リアクタンス素子としてコンデンサC2を使用することで入出力インピーダンスを高インピーダンス化できる。特に、第3実施例では、第3開口P3にインダクタL2を接続した場合、第1及び第2開口P1,P2のインピーダンスがL性になるため、整合素子として第1及び第2開口P1,P2に容量が必要となる。この点は、以下に示す第4及び第5実施例でも同様である。
(第4実施例、図12及び図13参照)
第4実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Dは、図12の等価回路に示すように、前記第3実施例の構成に対して、第2リアクタンス素子としてインダクタL1を使用したもので、他の構成は第3実施例(その基本構成は第1実施例)と同様である。
本第4実施例の作用効果は前記第1実施例と基本的に同様である。第4実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Dの入力リターンロスを図13(A)に示し、アイソレーションを図13(B)に示し、挿入損失を図13(C)に示し、出力リターンロスを図13(D)に示す。インダクタL2のインダクタンスは2.0nH、インダクタL1のインダクタンスは5.1nH、コンデンサC3、C4の容量はそれぞれ1.5pFである。入出端のインピーダンスは25Ωであり、電気特性は25Ωで正規化されている。1920〜1980MHzで挿入損失が0.84dB、アイソレーションが7.9dBである。フェライト10のサイズなどは第1実施例と同様である。第2リアクタンス素子としてインダクタL1を使用することで入出力インピーダンスを低インピーダンス化できる。
(第5実施例、図14〜図17参照)
第5実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Eは、図16の等価回路に示すように、第1リアクタンス素子としてインダクタL2を使用し、第2リアクタンス素子としてインダクタL1を使用し、さらに、第1開口P1と入力端子電極35との間、及び、第2開口P2と出力端子電極36との間に、それぞれコンデンサC3,C4を直列に接続したものである。図15に示すように、実装用基板30上には、入力端子電極35、出力端子電極36、グランド端子電極37、中継端子電極33,38,39がそれぞれ形成されている。他の構成は前記第1実施例と同様である。
主線路の一端(第1開口P1)は中継端子電極38及びコンデンサC3を介して入力端子電極35に接続され、主線路の他端(第2開口P2)は中継端子電極39及びコンデンサC4を介して出力端子電極36に接続されている。副線路の端部(第3開口P3)は中継端子電極33及びインダクタL2を介してグランド端子電極37に接続されている。
本第5実施例の作用効果は前記第1実施例と基本的に同様である。第5実施例である磁気共鳴型アイソレータ1Eの入力リターンロスを図17(A)に示し、アイソレーションを図17(B)に示し、挿入損失を図17(C)に示し、出力リターンロスを図17(D)に示す。インダクタL2のインダクタンスは2.0nH、インダクタL1のインダクタンスは5.1nH、コンデンサC3,C4の容量はそれぞれ8.0pFである。入出力端間のインピーダンスは15Ωであり、電気特性は15Ωで正規化されている。1920〜1980MHzで挿入損失が0.78dB、アイソレーションが7.9dBである。フェライト10のサイズなどは第1実施例と同様である。コンデンサC3,C4を第1及び第2開口に直列に接続することで入出力インピーダンスを低インピーダンス化できる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る磁気共鳴型アイソレータは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
例えば、接合導体において主線路と副線路の交点は90°より若干大きいあるいは小さい角度であってもよい。また、実装用基板にあってはその大きさ、形状、構造などは任意である。
以上のように、本発明は、磁気共鳴型アイソレータに有用であり、特に、小型化でき、入出力のインピーダンスを調整できる点で優れている。
1A〜1E…磁気共鳴型アイソレータ
10…フェライト
11,12…主面
15…接合導体
17…対向導体
20…永久磁石
L1,L2…インダクタ
C1〜C4…コンデンサ
P1…第1開口
P2…第2開口
P3…第3開口

Claims (11)

  1. フェライトと、
    前記フェライトに配置された、第1開口、第2開口及び第3開口を有する接合導体と、
    前記フェライトに直流磁界を印加する永久磁石と、
    を備え、
    前記接合導体の第1開口と第2開口との間に配置された主線路は共振することがなく、
    前記主線路から分岐した副線路の端部を第3開口とし、第3開口に第1リアクタンス素子を接続し、該第1リアクタンス素子はグランドに接続され、
    第1開口と第2開口との間に第2リアクタンス素子を接続したこと、
    を特徴とする磁気共鳴型アイソレータ。
  2. 互いに対向する第1主面及び第2主面を有するフェライトと、
    前記フェライトの第1主面に配置された、第1開口、第2開口及び第3開口を有する接合導体と、
    前記フェライトに直流磁界を印加する永久磁石と、
    を備え、
    前記接合導体の第1開口と第2開口との間に配置された主線路は共振することがなく、
    前記主線路から分岐した副線路は前記第2主面側に前記主線路と直交する方向に延在された対向導体とされ、該対向導体の端部を第3開口とし、第3開口に第1リアクタンス素子を接続し、該第1リアクタンス素子はグランドに接続され、
    第1開口と第2開口との間に第2リアクタンス素子を接続したこと、
    を特徴とする磁気共鳴型アイソレータ。
  3. 互いに対向する第1主面及び第2主面を有するフェライトと、
    前記フェライトの第1主面に配置された、第1開口、第2開口及び第3開口を有する接合導体と、
    前記フェライトに直流磁界を印加する永久磁石と、
    実装用基板と、
    を備え、
    前記接合導体の第1開口と第2開口との間に配置された主線路は共振することがなく、
    前記主線路から分岐した副線路の端部を第3開口とし、第3開口に第1リアクタンス素子を接続し、該第1リアクタンス素子はグランドに接続され、
    第1開口と第2開口との間に第2リアクタンス素子を接続し、
    前記フェライトは第1及び第2主面にそれぞれ対向する一対の永久磁石によって挟まれており、かつ、前記実装用基板上に第1及び第2主面が該実装用基板の表面と直交する方向に搭載されていること、
    を特徴とする磁気共鳴型アイソレータ。
  4. 前記副線路は第2主面に前記主線路と直交する方向に延在された対向導体とされ、該対向導体の端部を第3開口としたこと、を特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴型アイソレータ。
  5. 第1開口及び第2開口にそれぞれインピーダンス整合素子を接続したこと、を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の磁気共鳴型アイソレータ。
  6. 第1リアクタンス素子はインダクタンス素子であること、を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の磁気共鳴型アイソレータ。
  7. 第1リアクタンス素子は容量素子であること、を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の磁気共鳴型アイソレータ。
  8. 前記第1リアクタンス素子はインダクタンス素子であり、第1開口と入力端との間及び第2開口と出力端との間には、それぞれグランドに落とされた容量素子が接続されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の磁気共鳴型アイソレータ。
  9. 前記第1リアクタンス素子はインダクタンス素子であり、第1開口と入力端との間及び第2開口と出力端との間には、それぞれ容量素子が直列に接続されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の磁気共鳴型アイソレータ。
  10. 第2リアクタンス素子は容量素子であること、を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の磁気共鳴型アイソレータ。
  11. 第2リアクタンス素子はインダクタンス素子であること、を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の磁気共鳴型アイソレータ。
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